JP3741458B2 - 転炉用合金鉄粉成型組成物、及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、転炉用フェロアロイ製造時又は取り扱い時に発生する合金鉄粉を成型することにより製造した転炉用フェロアロイ成型組成物に関する。さらに詳細に述べると、フェロマンガン等の脱酸材又は元素添加剤などの製造又は取り扱い時に発生する、製品価値の低い合金鉄粉を成型した、有用な転炉用フェロアロイ成型組成物、及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
製鉄過程において、溶鋼中の溶存酸素を取り除き高品位の鋼を製造する目的で添加する脱酸材、および鉄鋼成分元素を調整する目的で添加する元素添加剤として一般に合金鉄(フェロアロイ)が用いられている。そして、このような転炉用合金鉄の製造工程や取扱時に、合金鉄の粉末が多量に発生する。
一方、この合金鉄は転炉での吹練時に添加されるため、3mm径以上の粒状物でなければ、添加時の発塵、飛散により有効利用効率が著しく低下する。
このため、その合金鉄粉を転炉で使用する場合、少量を粒状物に混合して添加したり、合金鉄の製造ラインに戻して、原料に混合して処理していたが、粒状物に混合して添加されても粉体であるため吹練時のガスで飛散する量が多く有効利用効率が非常に低く、また製造ラインに戻した場合は、再度加熱溶融処理を経るためエネルギーのムダとなり製造コストの上昇の要因となっていた。
【0003】
このため、従来から合金鉄粉の有効利用の目的で成型等の試みがなされていたが好ましい結果が得られていなかった。例えば、従来から合金鉄粉の成型に、石炭系ピッチ、石油系ピッチなどのマトリックス型結合剤を用いて、合金鉄粉を相互に結合していたが、マトリックス型結合剤を加熱した時に、同時に加熱された合金鉄粉は、熱容量が大きく冷却し難いので、成型品自体の温度がなかなか下がらず、結果的にマトリックス型結合剤の硬化も遅れ、製品の初期強度(成型直後)が低くなるため、成型品が初期の取扱過程で崩壊することが多い。また、取扱に注意して冷却した成型品であっても、成型品の比重が大きいため、移送途中のベルトコンベアーの乗り継ぎ部、貯蔵槽に集積する際や、トラック積み込み時の落下などの衝撃で容易に破壊され、さらに、金属含有物粉体は、一般に細粒粉体で構成されているため、成型品の一部が破壊されると脆くなり、粉化し易いという問題があった。
これのような問題を解決するため、特開昭56−108815号公報は、セルロースを含有する有機物とフェロマンガン製造時に生成されるスラグなどを圧縮成型した転炉用スラグ鎮静剤を開示しているが、この鎮静剤では、マンガン含有率10重量%以下のスラグやマンガン鉱石を使用するので全体のマンガン濃度が低く、転炉で用いる脱酸材や元素添加剤には適さないものであり、さらに該スラグ鎮静剤はオレフィン類重合物約10重量%を添加するため、コストが高くなり、また強力な混練を行う必要があるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、フェロマンガン等の脱酸材及び元素添加剤などの製造時、又は取扱時に発生する、製品価値の低い合金鉄粉を成型して、有用な転炉用フェロアロイ成型組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【問題を解決するための手段】
従来技術で説明したように、合金鉄粉を従来のマトリックス型結合剤で成型すると、成型品の初期強度が低く、初期の取扱過程で崩壊し易く、その後も移送途中の衝撃で破壊され易く、さらに、成型品の一部が破壊されると、成型品全体が粉化し易いという問題があった。本発明者等はこれらの問題を検討した結果、従来のマトリックス型結合剤に代わる結合剤を使用して熱処理を出来る限り避け、該成型品の比重を下げて耐衝撃性を向上させ、さらに原材料間の結合を強め、耐摩耗性を向上させることが必要であるという方針を得た。本発明者らがこの方針に基づき研究を行った結果、繊維質補強材を用いることにより成型品の比重を下げて耐衝撃性を向上させ、さらに原材料間の結合を強めて耐摩耗性を向上させることができ、さらに結合剤として糖蜜を用い、そこに消石灰を加えることにより、糖蜜単独での接着効果に加え、次の反応により接着強度が大幅に強まり、成型品の品質が飛躍的に向上するという知見を得た。
C12H22O11+3Ca(OH)2 +3H2 O→ C12H22O11・3CaO・6H2 O
【0006】
本発明はこのような知見に基づき完成された発明である。したがって、本発明は、転炉用フェロアロイ製造時に発生する合金鉄粉、水分含有量16%以下に調整した繊維質補強材5〜25重量%、消石灰2.5〜10重量%、及び水分30%以下の糖蜜4〜10重量%を含む転炉用合金鉄粉成型組成物であって、粒径10〜80mmであり、かつ見掛け比重が4.0以下である成型組成物を提供する。さらに、本発明は、下記工程を含む、前記転炉用合金鉄粉成型組成物の製造方法を提供する。
(1) 転炉用フェロアロイ製造時に発生する合金鉄粉に、水分含有量16%以下に調整した繊維質補強材5〜25重量%を加える工程、
(2) 工程(1) の混合物に、消石灰10重量%以上含む消石灰含有物を純消石灰換算で2.5〜10重量%となるように加え、さらに水分30%以下の糖蜜を4〜10重量%を添加して混練する工程、
(3) 工程(2) の混練物を成型して粒径10〜80mm、見掛け比重が4.0以下の粒状物または塊状物に成型固化させる工程である。
【0007】
本発明で用いる合金鉄粉とは、転炉用フェロアロイ製造時及び取扱時に発生する合金鉄粉であって、具体的な例を挙げると、フェロマンガン粉、シリコンマンガン粉、フェロシリコン粉、フェロクロム粉、シリコンクロム粉、フェロニッケル粉、フェロチタン粉、フェロタングステン粉、フェロモリブデン粉、フェロバナジウム粉、金属マンガン粉、金属シリコン粉からなる群より選ばれる転炉用フェロアロイ製造時、及び取扱時に発生する粒径5mm以下の合金鉄粉である。これらを単独でも、必要に応じて2種以上組み合わせても使用することができる。
本発明で用いる繊維質補強材とは、繊維質で合金鉄粉成型組成物を補強できるものであれば特に制限はないが、特に繊維質の産業廃棄物が好ましい。その具体的な例を挙げると、製紙スラッジ、木材チップのダスト、木材の樹皮、砂糖きびの絞りかす、麦わら、及び古綿などがあり、これらを単独で、又は組み合わせて使用することができる。
【0008】
また、該繊維質補強材の水分含有量は16%以下、好ましくは5〜15重量%、特に好ましくは5〜10重量%とするのが適当である。特に水分含有量を16重量%以下とするのは、図4に示す如く、水分含有量が高いと成型品の強度が実用化に適さないためである。又、水分値が低くければ低い程品質は改善されるが、低く過ぎると、特に5%以下になると取扱い時に発塵が多くなり、作業環境上好ましくないためである。
また、本発明でいう消石灰含有物とは、消石灰を10重量%以上含む消石灰含有物であって、具体的な例を挙げると、消石灰単体、鉱滓、石炭灰等をいう。ここで、消石灰を10重量%以上含むものに限定するのは、重量比率が低いと次に述べるバインダーの接着硬化材としての効果を出すには多量の消石灰含有物が必要となり、合金鉄粉の有用元素濃度が低くなり、好ましくないからである。
また、該消石灰と組合わせる結合剤として、水分30%以下、好ましくは10〜30%、特に好ましくは15〜25%の糖蜜を用いる。特に現在供給過剰ぎみである砂糖きびの絞り液から取った糖蜜が資源の有効利用の面から好ましい。なお、水分を30%以下に限定するのは、水分が高いと製品水分が高くなり成型品の品質も悪化するからである。
【0009】
なお、糖蜜を結合剤として用い、さらに消石灰を加えることにより、糖蜜単独での接着効果による粒子の結合を図る効果に加え、次の反応を起こさせることにより接着剤としての強度を向上させ、成型品の品質を飛躍的に向上させることができる。
C12H22O11+3Ca(OH)2 +3H2 O→ C12H22O11・3CaO・6H2 O
ここで転炉滓などの鉱滓中のカルシウムは、滓発生時には生石灰(CaO)の形で存在するので、上記反応を進めるため、最初に水添加して消化し、その後、破砕処理をして、消石灰の小粒状鉱滓として用いる。製鋼工業では高炉滓、転炉滓等の鉱滓を、水で消化し、粉砕して得た消石灰の小粒物を混入することも、資源の有効利用として有効である。なお、本発明の転炉滓等の鉱滓の添加は、結合剤である糖蜜の効果を最大限に発揮させることを目的とし、利用価値の少ない安価な転炉滓等の鉱滓中に含まれる消石灰に目を向けて、資源の有効活用を図ったものである。
【0010】
なお、本発明の成型組成物における、合金鉄粉の含有量は、繊維質補強材、糖蜜、消石灰含有物、その他必要に応じて加えられる添加物を除いた残部であり、一般に60〜90重量%、好ましくは70〜90重量%、特に好ましくは80〜90重量%とするのが適当である。
また、本発明の繊維質補強材の含有量は、本発明の成型組成物に対して、5〜25重量%、好ましくは5〜20重量%、特に好ましくは5〜15重量%とするのが適当である。このように繊維質補強材の量を限定するのは、5重量%よりも少ないと、本発明の成型組成物の強度の安定性が低くなるからであり、25重量%よりも多いと脱酸材や元素添加材として有効な量の合金鉄粉を加えることができないからである。本発明の糖蜜の含有量は、本発明の成型組成物に対して、4〜10重量%、好ましくは4〜7重量%、特に好ましくは4〜5重量%とするのが適当である。
【0011】
このように糖蜜の量を限定するのは、4重量%よりも少ないと、成型品の強度が低く実用化に適さないからであり、10重量%よりも多いと成型品の製造コストが上昇し、経済的に好ましくないからであるが、特に多くても強度などの品位には問題ない。さらに消石灰含有物の含有量は、純消石灰に換算して2.5〜10重量%、好ましくは4〜10重量%、特に好ましくは4〜5重量%である。このように消石灰の量を限定するのは、2.5重量%未満では先に述べた糖蜜の接着効果を向上させる上で不足になり、10重量%よりも多いと反応式から明らかなようにCa(OH)2 が余剰となり、合金鉄粉の有用元素濃度を薄めることとなり、好ましくないからである。
【0012】
また、本発明の成型組成物の粒径は10〜80mm、好ましくは20〜60mm、特に好ましくは30〜50mmとするのが適当である。このように粒径を限定するのは、10mm未満では生産効率が低下し、成型組成物の単価が上昇するからであり、80mmよりも大きいと成型時の圧力が分散され、単位寸法当りの成型圧力も下がり成型組成物の強度を維持するのが困難となり、そのため成型圧力を上げようとすれば成型機の能力を増す必要があり、経済的でないからである。
また、本発明の成型品の見掛け比重は、4.5以下が好ましく、嵩比重2.5以下の金属含有粉を成型することが可能であるのが特徴である。このように見掛け比重を限定するのは、4.5よりも大きいと成型品の個度が重くなり落下衝撃が大きくなって、成型組成物の強度が基準値以下になっても破損が増し、塊歩留の仕上げを招くからである。
本発明の成型組成物は、次のように製造する。まず、転炉用フェロアロイ製造時、又は取扱時に発生した合金鉄粉に、水分含有量16%以下に調整した繊維質補強材を所定量加え、この混合物に、消石灰10重量%以上含む消石灰含有物を純消石灰換算で2.5〜10重量%となるように加え、さらに水分30%以下の糖蜜を4〜10重量%を添加して混練する。さらに該混練物を、ダブルロール式成型機やプレス式成型機など既知の成型機により成型して所定の粒径に揃える。
【0013】
【発明の効果】
本発明は、従来、有効に利用できなかった5mm以下の合金鉄粉を、繊維質産業廃棄物と、安価な糖蜜、消石灰含有物を用いることにより、実用的強度を有する安価で高品位の合金鉄粉成型組成物として提供することを可能にした。さらに、ペーパースラッジなどの繊維質の産業廃棄物や生産過剰な鉱滓、糖蜜の再利用ができ、資源の有効活用を図ることが可能となった。
【0014】
【実施例】
〔参考例〕
まず、従来のマトリックス型結合剤である石炭系ピッチを用いて、合金鉄粉の成型が可能であるか否かを検証するため、フェロマンガン粉単体に結合剤としてピッチ(ソフトピッチ、軟化点45度C)を用いて成型試験を行った。
成型試験条件を表1に、その結果を図1に示した。図1から明らかなように、ソフトピッチの結合剤とフェロマンガン粉単体では実用に耐えられる成型品ができないことが判った。
さらに成型品の強度を改善する目的で消石灰を添加2%して再度成型試験を実施したが、強度の向上は見られるものの、実用に耐えられる成型品はできなかった。その判断基準としては、実用上の目安となる初期強度(成型後1時間後の値)について、コークスドラム強度(30回転後の3mm以上の粒子の比率)70%以上、圧潰強度75kg/個以上を評価の基準とした。ここで、成型試験条件はテスト機械の条件であり成型品の形状は特に限定するものではない。
【0015】
【表1】
【0016】
〔実施例1〕
次に、表1の成型試験条件で合金鉄粉であるフェロマンガン粉単体に、結合剤として糖蜜を用いて成型試験を行った。同時に消石灰の添加率を変えて、その成型効果の改善と強度の経時変化を調査し、その結果を図2に示した。
その結果、初期強度は、実用レベルを確保できなかったが、糖蜜を結合剤として用いる場合の最適成型条件が、糖蜜4重量%以上で、消石灰が2重量%以上であることが明らかになった。また、図から判るように、糖蜜は、消石灰と組み合わせることにより、結合剤として効果が大きく向上することが認められ、さらに時間の経過とともに結合強度が向上することも判った。特に、所定の時間が経過した後の圧潰強度の向上が顕著であり、貯蔵時における圧縮、取扱時の衝撃に十分耐える強度を有しており、取扱又は作業時の粉発生が大きく抑制されることも明らかである。また、この成型組成物の強度は結合剤が10重量%に達するまで向上することも確認している。
【0017】
〔実施例2〕
次に、繊維質補強材として、産業廃棄物のペーパースラッジを使用して、成型組成物の強度向上効果の確認試験を実施した。
フェロマンガン粉に、所定量のペーパースラッジを加え、結合剤として、水分含有量22%の糖蜜を5重量%添加した後、さらに消石灰を4重量%を加えて混練し、46mmサイズに成型した。その結果を表2に、強度変化を図3に示した。
この結果、ペーパースラッジを、成型組成物の重量に対し、5〜25重量%混合することにより実用適応レベルをはるかに越える強度を有する、成型組成物を得ることができた。
また、成型組成物1個当たりの重量(見掛け比重)をペーパースラッジを添加することによって容易に下げられることも判った。
ここで、成型組成物の一般的強度指標であるトロンメル強度についても併記表示した。ここでペーパースラッジ無添加の場合にも従来の実用適応レベル(90%)をクリアーしているが、これはトロンメル強度試験機の径(内径500mm)が小さく、金属系の成型物のような高強度が要求される成型品には条件がゆるやか過ぎて、検出感度が低いためである。
そのため、成型組成物の比重が2.0を越える物については、衝撃条件の厳しいコークス強度試験機(内径1500mm)を用いて評価した。
実用化判定規準は実施例1に記載したとおりである。
【0018】
【表2】
【0019】
〔実施例3〕
次に、ペーパースラッジの含有水分が、本発明の成型組成物にどのような影響を与えるかについて検証した。産業廃棄物であるペーパースラッジは非常に高い(例えば50%程度)水分を含んでいるが、そのままの状態で成型の原料として用いることが可能であれば乾燥などの工程を省略でき、安価な原料として有効に活用を図ることができる。
しかし、合金鉄粉の成型に繊維質補強材として用いる場合には、ペーパースラッジの含有水分に限界があると考えられるので、その限界水分含有率を求めるため、成型試験を実施した。フェロマンガン粉に含有水分を変化させたペーパースラッジを加え、結合剤として糖蜜を5重量%添加後、さらに消石灰を4重量%を加えて混練、成型した。その結果を図4に、成型品の圧潰強度への影響について示した。その結果、ペーパースラッジの混合率によって異なるが、成型組成物の実用適応強度レベルを保つためには、ペーパースラッジの限界水分含有率は16%以下に調整することが必要であることが判明した。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の石炭系ピッチを使用した成型試験の結果で、結合剤添加率と成型組成物強度の関係を示したものグラフである。
【図2】結合剤として糖蜜を使用した成型試験の結果であり、結合剤と消石灰の配合割合を変化させた時の成型組成物強度を示したグラフである。同時に時間の経過に伴う変化も示している。
【図3】成型性改善のため添加したペーパースラッジの混合率を変化させたときの成型組成物強度との関係を示したものである。
【図4】ペーパースラッジ中の含有水分が成型組成物の強度に与える影響について示したグラフである。
Claims (6)
- 転炉用フェロアロイ製造時に発生する合金鉄粉、水分含有量16%以下に調整した繊維質補強材5〜25重量%、消石灰2.5〜10重量%、及び水分30%以下の糖蜜4〜10重量%を含む転炉用合金鉄粉成型組成物であって、粒径10〜80mmであり、かつ見掛け比重が4.5以下である成型組成物。
- 前記合金鉄粉が、フェロマンガン粉、シリコンマンガン粉、フェロシリコン粉、フェロクロム粉、シリコンクロム粉、フェロニッケル粉、フェロチタン粉、フェロタングステン粉、フェロモリブデン粉、フェロバナジウム粉、金属マンガン粉、金属シリコン粉からなる群より選ばれる転炉用フェロアロイ製造時に発生する粒径5mm以下の合金鉄粉である、請求項1記載の転炉用合金鉄粉成型組成物。
- 前記繊維質補強材が、製紙スラッジ、木材チップのダスト、木材の樹皮、砂糖きびの絞り かす、麦わら、及び古綿からなる群より選ばれる、少なくとも1種の繊維質補強材である請求項1又は2記載の転炉用合金鉄粉成型組成物。
- 下記工程を含む、請求項1記載の転炉用合金鉄粉成型組成物の製造方法:
(1) 転炉用フェロアロイ製造時に発生する合金鉄粉に、水分含有量16%以下に調整した繊維質補強材5〜25重量%を加える工程、
(2) 工程(1) の混合物に、消石灰10重量%以上含む消石灰含有物を純消石灰換算で2.5〜10重量%となるように加え、さらに水分30%以下の糖蜜を4〜10重量%を添加して混練する工程、
(3) 工程(2) の混練物を成型して粒径10〜80mm、見掛け比重が4.5以下の粒状物または塊状物に成型固化させる工程。 - 前記合金鉄粉が、フェロマンガン粉、シリコマンガン粉、フェロシリコン粉、フェロクロム粉、シリコクロム粉、フェロニッケル粉、フェロチタン粉、フェロタングステン粉、フェロモリブデン粉、フェロバナジウム粉、金属マンガン粉、金属シリコン粉からなる群より選ばれる転炉用フェロアロイ製造時に発生する粒径5mm以下の合金鉄粉である、請求項4記載の製造方法。
- 前記繊維質補強材が、製紙スラッジ、木材チップのダスト、木材の樹皮、砂糖きびの絞りかす、麦わら、及び古綿からなる群より選ばれる、少なくとも1種である請求項4又は5記載の製造方法。
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JP06382895A JP3741458B2 (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | 転炉用合金鉄粉成型組成物、及びその製造方法 |
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Publications (2)
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JPH08260020A JPH08260020A (ja) | 1996-10-08 |
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JP06382895A Expired - Lifetime JP3741458B2 (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | 転炉用合金鉄粉成型組成物、及びその製造方法 |
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JP5550861B2 (ja) * | 2009-07-22 | 2014-07-16 | 株式会社田中浚渫工業 | 金属添加シリコン脱酸剤の製造方法とその方法で製造された金属添加シリコン脱酸剤 |
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1995
- 1995-03-23 JP JP06382895A patent/JP3741458B2/ja not_active Expired - Lifetime
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