JP3740681B2 - コンテンツ配信経路作成方法、コンテンツ配信経路の整合性確認方法、コンテンツ配信に影響を受けたユーザ端末の推定方法、コンテンツ配信経路管理装置用プログラムおよびコンテンツ配信経路管理装置 - Google Patents
コンテンツ配信経路作成方法、コンテンツ配信経路の整合性確認方法、コンテンツ配信に影響を受けたユーザ端末の推定方法、コンテンツ配信経路管理装置用プログラムおよびコンテンツ配信経路管理装置 Download PDFInfo
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Description
また、特定のIPネットワークのTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)のノードやIPX(Internetwork Packet eXchange)のノードを自動的に検出し、IPネットワーク管理マップを自動作成し、IPネットワークの運用中にノードの追加や削除が発生した場合でも、自動的にIPネットワーク管理マップを更新する技術がある(非特許文献1参照)。
株式会社日立製作所、JP1、[online]、[2003年7月14日検索]、インターネット、<URL:http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/soft1/jp1/product/merits/net/nnm.html> マイクロソフト株式会社、WindowsMedia(R)サービス9シリーズのロギングモデル、[online]、[2003年7月14日検索]、インターネット、<URL:http://www.microsoft.com/japan/windows/windowsmedia/9series/whitepaper/default.aspx>
また、非特許文献1に記載の技術は、IPネットワークのトラヒック状況やコンテンツの配信状況を把握することはできないため、管理者が希望した(当初予想した)論理上のコンテンツ配信経路と、実際のコンテンツの配信状況とを比較して、経路の整合性を確認する(管理者の配信経路設定にミスがないかを確認する)こともできない。
特に、コンテンツの配信サービスが有料であるとき、サービス提供中にIPネットワークの障害が発生した場合、プロバイダ側は、ユーザがサービスを利用できなかった時間に応じて、ユーザへ利用料金の一部を返還しなければならないといった金銭的な問題が生じる可能性もあるので、特に重要な問題である。
(1)各マルチキャストコンテンツの配信状況やコンテンツの配信経路をIP論理トポロジ上にマッピングすること、
(2)マルチキャストサービスの継続状態を確認し、IPネットワークに障害が発生した場合に、各ユーザ端末のコンテンツ受信に影響があったかどうかを推定すること、
(3)論理上のデータの配信経路(管理者が希望するデータの配信経路)を作成(特定)し、この情報と(1)の配信経路とを比較して、管理者等が論理上のコンテンツ配信経路と実際のコンテンツ配信経路との整合性を確認しやすくすること、
を課題とし、これらの課題を解決するコンテンツ配信経路作成方法、プログラムおよびコンテンツ配信経路管理装置を提供することを目的とする。
なお、ネットワーク接続機器は、後記する実施の形態のネットワークエレメントに相当し、コンテンツの配信経路管理装置は、マルチキャストサービス経路管理装置に相当する。また、ネットワーク接続機器の機器識別情報とは、例えばネットワーク接続機器のIPアドレスであり、コンテンツに関する情報とは、例えば、コンテンツの配信に用いられるIPアドレス(マルチキャスト用アドレス)である。
また、ユーザ端末と接続するネットワーク接続機器とは、後記する実施の形態における、ネットワークエレメント(ユーザエッジ)に相当する。
そして、この情報と現在のコンテンツの配信経路とを比較することにより、IPネットワークの管理者は、実際のコンテンツの配信経路との整合性を確認しやすくなる。
なお、ネットワーク接続機器のインターフェースに関する情報とは、ネットワーク接続機器のインターフェースの帯域容量や、このインターフェースがどのネットワーク接続機器に属するものであるかを示す情報である。また、コンテンツを配信するサーバに接続するネットワーク接続機器は、後記する実施の形態のネットワークエレメント(サーバエッジ)に相当する。
なお、経路変更の影響を受けた可能性があるユーザ端末を特定する手段とは、後記する実施の形態の故障管理部に相当する。
たとえば、管理者(プロバイダ側)は、障害によるサービスへの影響度を考慮してユーザへ利用料金を返還することも可能となる。
マルチキャストサービス管理システムは、IPネットワークのネットワーク接続機器であるNE(ネットワークエレメント)21と、NE21の追加やIPアドレスの変更を自動検出するNMS(ネットワークマネジメントシステム)22と、マルチキャスト配信ネットワークのコンテンツの配信状況およびコンテンツの経路情報を収集・管理するマルチキャストサービス経路管理装置1(以下、管理装置1と略す)と、外部システム23と、管理装置1へ各種設定情報を入力し、管理装置1に格納された情報の閲覧をするための端末装置24とを含んで構成される。
なお、以下では、コンテンツサービスの利用者(利用者端末)に接続されるNE21をNE(ユーザエッジ)21とし、コンテンツの配信サーバに接続されるNE21をNE(サーバエッジ)21とし、これらのNE21を中継するNE21をNE(コア)21とする(詳しくは、図3参照)。
以下、管理装置1の構成要素を説明する。
管理装置1は、サービスリソースDB(データベース)部7と、ネットワーク(NW)リソースDB(データベース)部8と、アプリケーションインターフェース10と、NW(ネットワーク)情報収集部11と、MC(マルチキャスト)トポロジ生成部12と、経路特定部13と、NW(ネットワーク)リソース構成部14と、NW(ネットワーク)トポロジ構成部15と、故障管理部16と、経路整合部17とを含んで構成される。
NW情報収集部11は、SNMP(Simple Network Management Protocol)やTelnet等のプロトコルを用いて、NE21(またはNMS22)からNE21に関する各種情報を取得する機能を有する。
ここで、NE21に関する情報とは、NE21のIPアドレスと、サブネットマスク情報と、NE21のインターフェース(IF)の帯域やOSPF(Open Shortest Path First)のコスト値に関する情報や、各NE21が現在経路制御をしているコンテンツに関する情報である。
したがって、NW情報収集部11は、SNMPインターフェースやTelnetインターフェースやNMS22と通信可能なインターフェースを備えているものとする。
また、OSPFとは、TCP/IPにおける経路選択(ルーチング)プロトコルの一つであり、ルーチングにあたり、ネットワークの回線幅に基づく「コスト値」という値を用いて計算を行ない、最小のコストで到達できる経路を選択するプロトコルである。
NWリソースDB部8は、IP論理網の情報と、各NE21に関する各種情報と、各インターフェースのコスト値や帯域に関する情報(リンクの属性に関する情報)と、故障管理部16から送信されたNE21の故障に関する情報と、マルチキャストサービス(コンテンツ配信サービス)のユーザ(ユーザ端末)が、現在どのサービスを利用しているかといったユーザに関する情報とを格納する。
(1)エントリー番号
(2)管理ID
(3)代表IPアドレス
(4)NE21につけられた名前
(5)保持しているインターフェースの数
(6)その他参考情報
といった情報により構成される。
(1)エントリー番号
(2)管理ID
(3)インターフェースが属するNE21のID
(4)インターフェースの属するノードの中での管理番号
(5)インターフェースの帯域容量
(6)インターフェースに付与されたIPアドレス
(7)インターフェースに付与されたIPアドレスのサブネットマスク値
(8)インターフェースに付与された物理アドレス
(9)インターフェースのOSPFのコスト値
といった情報により構成される。
図2に示されるように、NWリソースDB部8は、各NE21とこのNE21のインターフェースに関する情報をNE21ごと、インターフェースごとに格納している。
(1)「No.3」は、この情報のエントリー番号がNo.3であることを示す。このエントリー番号は、NE21が管理装置1またはNMS22にエントリー(登録)された順番に振られる番号である。
(2)「Object ID=00101」は、このNE21Qの管理IDが00101であることを示す。この管理IDは、すべてのNE21の管理IDがユニークな値となるように管理装置1が付与するIDである。
(3)「IP Address=192.168.254.1」は、NE21Qの代表IPアドレスが192.168.254.1であることを示す。この代表IPアドレスは、NMS22が、NE21Qにアクセスする際に用いるIPアドレスであり、例えば、NW情報収集部11のSNMPが取得するNE21Qのループバックアドレス(仮想のインターフェースのループバックアドレス)が用いられる。また、このループバックアドレスがない場合には、NE21Qに属するインターフェースに付与されたIPアドレスを用いてもよい。
(4)「NAME=C6K_nc00101」は、NE21Qにつけられた名前がC6K_nc00101であることを示す。この名前は、NE21Qのシステムのハードウェアタイプやソフトウェアの名前が用いられる。例えば、NW情報収集部11のSNMPが取得するMIB-2(Management Information Base−2)のsysDescr(NE21Qのシステムのハードウェアタイプやソフトウェアの名前)やsysName(管理用の名前)が用いられる。
(5)「IFCOUNT=33」は、NE21Qが保持しているインターフェースの数が33であることを示す。保持しているインターフェースの数は、例えば、NW情報収集部11のSNMPが取得するMIB−2のifIndex(各インターフェースに振られたユニークな値)が用いられる。
(6)「Description=XXX」は、このNE21Qに関する参考情報は、XXXであることを示している。この情報は、管理装置1の管理者が手動で入力したText情報でもよいし、MIB−2のsysDescrの値であってもよい。
(1)「No.3」は、この情報のエントリー番号がNo.3であることを示す。このエントリー番号は、このインターフェースに関する情報が管理装置1またはNMS22にエントリー(登録)された順番に振られる番号である。
(2)「Object ID=20001」は、このインターフェースの管理IDが20001であることを示す。この管理IDは、すべてのインターフェースの管理IDがユニークな値となるように管理装置1が付与するIDである。
(3)「Node ID=00101」は、このインターフェースが属するNE21RのIDが00101であることを示す。このIDは、各NE21Rが保持する当該NE21Rのインターフェースに関する情報(IPアドレス)から検索された情報である。NE21Rのインターフェースに関する情報は、例えば、NW情報収集部11のSNMPが取得するMIB−2のipAdEntIfIndex(該当するIPアドレスに対応しているIfIndex値)が用いられる。
(4)「If Index=0」は、このインターフェースの属するノード(NE21R)の中での管理番号が0であることを示す。この管理番号は、例えば、NW情報収集部11のSNMPが取得するMIB−2のifIndex値(各インターフェースに振られたユニークな値)が用いられる。
(5)「If Speed=1000000000」は、このインターフェースの帯域容量が1000,000,000bpsであることを示す。この値は、例えば、NW情報収集部11のSNMPが取得するMIB−2のifSpeed値(インターフェースの帯域に関する値)が用いられる。
(6)「IP Address=192.168.1.5」は、このインターフェースに付与されたIPアドレスが、192.168.1.5であることを示す。このIPアドレスは、例えば、NW情報収集部11のSNMPが取得するMIB−2のipAdEntIfIndexによってインターフェースのifIndex値を特定し、この値から得られるipAdEntAddrの値(このインターフェースのIPアドレス)が用いられる。
(7)「SUBNETMASK=255.255.255.252」は、このインターフェースに付与されたIPアドレスのサブネットマスク値が、255.255.255.252であることを示す。このサブネットマスク値は、例えば、NW情報収集部11のSNMPが取得するMIB−2のipAdEntIfIndexの値によって、インターフェースのifIndexの値を特定し、この値に基づいて得られるipAdEntNetMask(インターフェースのサブネットマスクを示す値)が用いられる。
(8)「If Address=0x00104BC5938E」は、このインターフェースに付与された物理アドレスは、0x00104BC5938Eであることを示す。この値は、例えば、NW情報収集部11のSNMPが取得するMIB−2のifPhysAddr(インターフェースの物理アドレスを示す値)が用いられる。
(9)「OSPF Cost=1」は、このインターフェースのOSPFのコスト値が1であることを示す。この値は、例えば、NW情報収集部11のSNMPが取得するMIB−2のospfIfMetricValue(インターフェースのOSPFのコスト値を示す値)が用いられる。
図1に戻って説明を続ける。サービスリソースDB部7は、各NE21が現在経路制御をしているコンテンツに関する情報(コンテンツを特定するIPアドレス)と、後記するマルチキャストサービス管理情報とを格納する機能を有する。
図3のNE21のうち、NE21Aの管理用IDは「C7k_nc6」であり、NE21の種類は「CiscoI」であり、IPアドレスは「172.24.5.2」であり、
現在コンテンツを配信中(問題なく動作中)であることを示している。一方、NE21Eの管理用IDは「C7k_nc3」であり、NE21の種類は「CiscoI」であり、
IPアドレスは「192.168.3.5」であり、現在故障中であることを示している。
図3の黒線211のリンクは、現在コンテンツデータを配信できないリンクであることを示し、白線212のリンクは、現在コンテンツデータを配信ができる状態であるが、データは流れてないリンクであることを示し、破線213は、現在コンテンツデータの経路制御中(配信中)のリンクであることを示している。したがって、NE(サーバエッジ)21Aから、NE(ユーザエッジ)21Dまでの経路は、NE(サーバエッジ)21A→NE(コア)21B→NE(コア)21C→NE(ユーザエッジ)21Dであることを示している。
また、NE21BとNE21Eとの間はコンテンツデータの配信(送受信)ができない状態にあり、NE21Bは、NE21Eの故障の影響を受けていること示している。
NWトポロジ構成部15は、NW情報収集部11から出力されたNE21のIPアドレスとサブネットマスク情報を用いて、IPネットワークの論理構成情報(IP論理網)を作成する機能を有する。NWトポロジ構成部15は、IP論理網を作成すると、この情報をNWリソースDB部8へ出力する。
MCトポロジ生成部12は、マルチキャストサービス管理情報(論理上のコンテンツ配信経路)を作成(特定)する機能を有する。
具体的には、MCトポロジ生成部12は、NW情報収集部11を介して、現在各NE(サーバエッジ)21とNE(ユーザエッジ)21が、どのコンテンツの経路制御(配信)をしているかという情報を取得する。
次に、コンテンツごとに、このコンテンツの経路制御をしているNE(サーバエッジ)21とNE(ユーザエッジ)21を特定し、このNE21のIPアドレスを経路特定部13に出力する。そして、経路特定部13から、NE(サーバエッジ)21とNE(ユーザエッジ)21との間の最短のコンテンツ配信経路に関する情報(IP論理網)を取得する。次に、MCトポロジ生成部12は、このIP論理網上に、現在のコンテンツデータの配信経路(論理上のコンテンツ配信経路)をマッピングし、現在コンテンツの経路制御を行っているNE21とリンクに、現在コンテンツの経路制御を行っていることを示すフラグを立て、マルチキャストサービス管理情報(論理上のコンテンツ配信経路)を作成(特定)する。
また、コンテンツの配信者(IPネットワークの管理者)が、このマルチキャストサービス管理情報を端末装置24からブラウザ等で閲覧しやすいように、この情報を画像データに変換する機能も有する。
NWリソース構成部14は、NWリソースDB部8からIP論理網の情報を取得し、この情報に、NW情報収集部11から出力された各NE21のインターフェース(IF)の帯域やOSPFのコスト値に関する情報(リンクに関する情報)を付加した情報を作成する機能を有する。
例えば、図4に示されるように、IP論理網(トポロジ)がNE21QとNE21SとNE21TとNE21Uとが接続されたトポロジであった場合に、NE21QとNE21SとNE21TとNE21Uに関する情報とそれぞれのインターフェースに関する情報とから、NE21QとNE21Sとを接続するリンクは領域73に示される属性であり、NE21SとNE21Tとを接続するリンクは領域74に示される属性であり、NE21TとNE21Uとを接続するリンクは、領域75に示される属性であることを導く。
(1)「LinkID:2288」は、このリンクの識別番号である。
(2)「NodeID1:00107」と(3)「NodeID2:00110」は、このリンクが管理ID00107のノード(NE21T)と管理ID00110のノード(NE21U)とを接続するリンクであることを示している。
(4)「SystemIP1:192.168.254.10」とは、NodeID1(NE21T)のIPアドレスが192.168.254.10であることを示す。
(5)「SystemIP2:192.168.255.15」とは、NodeID2(NE21U)のIPアドレスが192.168.255.15であることを示している。
(6)「IFIP1:192.168.4.9」は、NodeID1(NE21T)のNodeID2(NE21U)へ向かう方向のインターフェースのIPアドレスが192.168.4.9であることを示す。
(7)「IFIP2:192.168.4.10」は、NodeID2(NE21U)のNodeID1(NE21T)へ向かう方向のインターフェースのIPアドレスが192.168.4.10であることを示している。
(8)「IfSpeed=1000000000」は、このインターフェースの帯域容量が1000,000,000bpsであることを示す。
(9)「Cost=1」は、このインターフェースのOSPFのコスト値が1であることを示している。
図1に戻って説明を続ける。経路特定部13は、NE(サーバエッジ)21とNE(ユーザエッジ)21との間を流れるコンテンツデータの配信経路を算出(特定)する機能を有する。ここで、特定される経路は、例えば、NE(ユーザエッジ)21からNE(サーバエッジ)21へのOSPFのコスト値が最小になる経路(最短経路)であり、コンテンツが本来配信されるべき経路、つまり論理上のコンテンツ配信経路である。この経路特定部13の処理手順の詳細については後記する。
故障管理部16は、NE21に何らかの故障(障害)が発生したときに、この障害情報に基づきIP論理網を再構成し、経路の再計算をする機能を有する。そして、この障害によりマルチキャストサービスのユーザ(ユーザ端末)がいつ、どのような影響を受けたかを特定(推定)する機能を有する。
また、この故障管理部16は、自分の管理するNE21のみから故障情報を受け付けるようにフィルタルールを格納し、フィルタルールに記述されたIPアドレスやネットワークアドレスが一致したNE21のみについて、前記した処理を行うようにしてもよい。このようなフィルタルールを設けることで、例えば、同一IPネットワーク内にある複数のNE21を複数の管理装置1で分担して管理する場合でも、自分の担当するNE21のみについて故障による影響を管理すればよくなる。
この故障管理部16の処理手順の詳細は、後記する。
経路整合部17は、各NE21から得られる経路情報から実際のマルチキャストサービスのコンテンツの配信経路を作成(特定)し、この配信経路とサービスリソースDB部7に格納されているNE(サーバエッジ)21からNE(ユーザエッジ)21への論理上のコンテンツ配信経路(トポロジ)とを比較する機能を有する。
この経路整合部17の処理手順の詳細は、後記する。
まず、図1および図6を参照しつつ、図5を用いて、MCトポロジ生成部12がマルチキャストサービス管理情報(論理上のコンテンツ配信経路情報)を作成(特定)する手順について説明する。
なお、管理装置1は、予め各NE21の種類(NE21がNE(サーバエッジ)21であるか、NE(ユーザエッジ)21であるか、NE(コア)21であるか)に関する情報を取得し、この情報をサービスリソースDB部7に格納しているものとする。
図6は、本実施の形態の経路特定部がコンテンツ配信経路を算出する手順を概念的に示した図である。
ステップS101では、管理装置1のMCトポロジ生成部12が、NW情報収集部16を介して、IPネットワーク上のすべてのNE(ユーザエッジ)21とNE(サーバエッジ)21が現在経路制御をしているコンテンツに関する情報を取得する。
MIBのipMrouteGroupe情報である。このipMrouteGroupe情報は、各ネットワーク機器(NE21)が現在経路制御をしているコンテンツのIPアドレスを含んだ情報であり、RFC(Request For Comments)2932に定義されている。
また、各NE21の種類(ユーザエッジorサーバエッジ)に関する情報はNWリソースDB部8に格納されているものとする。
ここでコンテンツを特定する情報とは、このコンテンツの配信に用いられるマルチキャスト用のIPアドレスである。すなわち、サービスリソースDB部7は、コンテンツとこのコンテンツの配信に用いられるマルチキャスト用のIPアドレスとの対応関係に関する情報を格納している。
表1に例示されるように、この情報はコンテンツのIPアドレスと、NE21のIPアドレスと、そのNE21の種類(ユーザエッジorサーバエッジ)に関する情報で構成される。
例えば、「226.0.0.1」のコンテンツの経路制御をしているNE(ユーザエッジ)21のIPアドレスは「AAA.AAA.AAA.AAA」と、「BBB.BBB.BBB.BBB」であり、「226.0.0.1」のコンテンツの経路制御をしているNE(サーバエッジ)21のIPアドレスは「CCC.CCC.CCC.CCC」であるといった情報を示している。
ステップS102では、MCトポロジ生成部12が、サービスリソースDB部7から、マルチキャストサービスのコンテンツを示すIPアドレスごとに(コンテンツの種類ごとに)、このコンテンツの経路制御をしているNE(サーバエッジ)21とNE(ユーザエッジ)21に関する情報(IPアドレス)を検索し、取得する。そして、このNE(サーバエッジ)21とNE(ユーザエッジ)21に関する情報(IPアドレス)を経路特定部13へ出力する。
例えば、図6で「225.0.0.1」(実線矢印)のコンテンツの経路制御をしているNE(ユーザエッジ)21とNE(サーバエッジ)21は、NE21GとNE21HとNE21Oであるので、これらのNE21のIPアドレスが検索され、取得される。
ステップS103では、経路特定部13が、MCトポロジ生成部12からNE21に関する情報(IPアドレス)を受信すると、NWリソースDB部8からこのNE21を含むIP論理網の情報(リンク情報を含む)を取得し、NE(サーバエッジ)21とNE(ユーザエッジ)21との間を流れるコンテンツデータの配信経路を特定(推定)する。すなわち、NE(ユーザエッジ)21を出発点(Source)として、NE(サーバエッジ)21を終着点(Destination)としたときのコンテンツ配信経路(どのNE(コア)21を経由するか)を算出する。
経路の算出は、例えばダイクストラ法等より、各インターフェースのOSPFのコスト値の合計が最小となる経路を算出(特定)するものとする。
MCトポロジ生成部12は、NWリソースDB部8からリンク情報を含むIP論理網の情報を取得し、この情報にステップS103で検出された経路情報を付加する。すなわち、NWリソースDB部8から取得されたIP論理網上に、現在のコンテンツデータの配信経路(論理上のコンテンツ配信経路)をマッピングし、現在コンテンツの経路制御を行っているNE21とリンクに現在コンテンツの経路制御を行っていることを示すフラグを立て、マルチキャストサービス管理情報(論理上のコンテンツ配信経路)を作成(特定)する。また、各NE21には、現在経路制御をしているコンテンツのIPアドレスをマッピングする。
そして、このデータ(マルチキャストサービス管理情報)をサービスリソースDB部7へ出力する。サービスリソースDB部7は、この情報を格納する。
この配信経路情報を、経路整合部17や故障管理部16が実際の配信経路情報や障害情報と比較する。そして、この比較した情報により、IPネットワークの管理者またはコンテンツの配信者は、IPネットワークの設定ミスや、障害発生による配信経路の変化やユーザへの障害の影響を把握しやすくなる。
なお、管理装置1は、すでに図5のステップS101からステップS104で説明したマルチキャストサービス管理情報(論理上のコンテンツ配信経路)を作成(特定)して、NWリソースDB部8に格納しているものとする。
また、NWリソースDB部8は、各ユーザ端末からマルチキャストサービス(コンテンツ配信)の参加要求と離脱要求と、その要求があった時刻と、各ユーザ端末のIPアドレスと、このユーザ端末が接続するNE(ユーザエッジ)21のIPアドレスに関する情報とを取得し、格納しているものとする。
ステップS201では、管理装置1の故障管理部16が、NW情報収集部11を介してNE21の障害(故障)情報を取得する。
取得する方法は、故障管理部16が、(1)各NE21が通信可能な状態かどうか確かめるためのプログラム(例えば、Ping)を用いてもよいし、(2)NMS22を介して各NE21の障害情報を取得してもよいし、(3)各NE21が出すTrap(障害情報)を取得するようにしてもよい。
(2)のNMS22を介して各NE21の障害情報を取得する方法や、(3)のTrapの受信による方法の場合は、故障管理部16は、障害が発生したNE21のIPアドレスと障害の内容、時刻に関する情報を記録する。障害の内容に関する情報は、例えば、「IF_DOWN」(インターフェースが故障した)、「Node_Down」(ノードが故障した)といった情報であり、「IF_IP_Addr_CHG」(インターフェースのIPアドレスが変更された)といった情報を含んでいてもよい。
ステップS202では、故障管理部16が、NWリソースDB部8に格納されたNE21およびインターフェースに関する情報から、故障したNE21とこのNE21に接続するリンクを除いた差分の情報に基づいてIP論理網(トポロジ)の再構築を行う。そして、この再構築されたIP論理網に関する情報から、NE(サーバエッジ)21からNE(ユーザエッジ)21への経路を再計算(再度特定)し、この結果を経路整合部17へ出力する。
ステップS203では、故障管理部16が、ステップS202で故障管理部16により再計算された経路と、サービスリソースDB部7に格納されたマルチキャストサービス管理情報(論理上のコンテンツ配信経路)とを比較し、故障により経路が変更されたリンクを検出する。
なお、障害発生後の経路切り替えの影響とは、例えばサーバからのコンテンツ受信の瞬断などである。
ステップS204では、故障管理部16が、要注意NE21と警戒NE21のIPアドレスに関する情報と、障害が発生した時刻と、NWリソースDB部8に格納されたユーザのマルチキャストサービスへの参加に関する情報とから、障害により経路(リンク)が断絶された(コンテンツが長時間にわたり受信できなかった)可能性があるユーザ端末と、経路変更の影響を受けた(コンテンツ受信の瞬断等が発生した)可能性があるユーザ端末を検索(特定)する。
図9は、本実施の形態の経路整合部がマルチキャストサービスのコンテンツの配信経路の整合性を確認する処理手順を示したフローチャートである。
図10は、本実施の形態の経路整合部がマルチキャストサービスのコンテンツの配信経路の整合性を確認する処理手順を説明するために引用した図である。
ステップS301では、IPネットワークの管理者(コンテンツの配信者)が、端末装置24を介して配信経路を確認したいコンテンツを選択する。または、外部システム23が任意のコンテンツを選択する。そして、端末装置24または外部システム23が、選択したコンテンツに関する情報を管理装置1のアプリケーションインターフェース10へ送信する。
ステップS302では、外部システム23が、自身が保持するNE21に関する情報(NE21のループバックアドレス)を参照して、このコンテンツの配信をしているNE(ユーザエッジ)21を選択する。また、NE(サーバエッジ)21の選択は、管理者が行ってもよい。
ステップS303では、経路整合部17が、NW情報収集部11を介して、現在NE(ユーザエッジ)21が経路制御をしているコンテンツデータの送信元のIPアドレス(1ホップ前のNE21のIPアドレス)を取得し、このIPアドレスから、コンテンツデータがどのNE21から送信されたかを特定する。
MIBのipMrouteGroupe情報を用いるものとする。
ステップS304では、経路整合部17が、ステップS303で特定された送信元のNE21から、さらに1ホップ前のNE21を特定する情報を取得する。
例えば、経路整合部17はNE(コア)21(図10のcore16)のUpstreamNeighbor情報から「226.0.0.1」のコンテンツを受信したのはNE(コア)21であるという情報(図10のcore14のIPアドレス「129.60.12.14」)を取得する。
ステップS305では、経路整合部17が、ステップS301からステップS304の処理を、ステップS301で選択したすべてのNE(ユーザエッジ)21についてNE(サーバエッジ)21に辿りつくまで繰り返し、NE(サーバエッジ)21からNE(サーバエッジ)21までのコンテンツ配信経路(どのNE(コア)21を経由しているか)を探索する。
例えば、NE(サーバエッジ)21(図10のedge11)に辿りつくまで繰り返す。図10の例の場合、「226.0.0.1」のコンテンツを配信しているNE(ユーザエッジ)21はedge101のみなので、edge101からedge11(NE(サーバエッジ)21)までの経路を探索すると、経路探索処理を終了する。
ステップS306では、経路整合部17は、ステップS304で探索されたNE(サーバエッジ)21からNE(ユーザエッジ)21へのコンテンツ配信経路に基づき、現在のマルチキャストサービスのトポロジ情報を生成する。
ステップS307では、経路整合部17は、ステップS305で生成した現在のマルチキャストサービスのトポロジ情報とNWリソースDB部8に格納されたマルチキャストサービス管理情報(論理上のコンテンツ配信経路)とを比較する。
ステップS308では、経路整合部17は、現在のマルチキャストサービスのトポロジ情報とマルチキャストサービス管理情報(論理上のコンテンツ配信経路)とが合致しているか、合致していないかを判断する。
そして、経路整合部17は現在のマルチキャストサービスのトポロジ情報に、論理上のコンテンツ配信経路と合致していない経路(リンク)にフラグ等をつける。
すなわち、例えば、マルチキャストサービスのコンテンツの配信サーバの設定ミスやコンテンツの配信開始から時間が経過した後の配信経路の推移等を確認しやすくなる。
また、本発明の実施形態に係る管理装置1は、コンピュータ及びプログラムによって実現することができ、そのプログラムをコンピュータによる読み取り可能な記録媒体に記録することでその記録媒体によって提供することが可能である。また、そのプログラムを、ネットワークを通して提供することも可能である。
7 サービスリソースDB部
8 NW(ネットワーク)リソースDB部
10 アプリケーションインターフェース
11 NW(ネットワーク)情報収集部
12 MC(マルチキャスト)トポロジ生成部
13 経路特定部
14 リソース構成部
15 トポロジ構成部
16 故障管理部
17 経路整合部
21(21A〜21W) NE(ネットワークエレメント)
Claims (11)
- IPネットワークにおけるマルチキャストコンテンツ配信経路の作成方法であって、
論理上のコンテンツ配信経路を作成するため、コンテンツの配信経路管理装置が、
前記IPネットワークにおけるコンテンツ配信経路の制御を行なうネットワーク接続機器の機器識別情報と、このネットワーク接続機器の所属するネットワークの識別情報と、このネットワーク接続機器が現在経路制御をしているコンテンツを特定する情報と、このネットワーク接続機器のインターフェースに関する情報とを取得するステップ、
前記取得した情報を記憶し、この情報を前記コンテンツごとに当該コンテンツの経路制御をしているネットワーク接続機器の機器識別情報を整理するステップ、
前記取得または記憶した情報に基づき、前記IPネットワークにおける前記ネットワーク接続機器のネットワークトポロジおよびネットワーク接続機器同士を接続するリンクに関する情報を作成するステップ、
各ネットワーク接続機器が現在経路制御を行うコンテンツに関する情報から、所定のコンテンツを配信するサーバと接続する第1のネットワーク接続機器と、このコンテンツを受信するユーザ端末と接続する第2のネットワーク接続機器に関する情報を取得する第1のステップA1、
前記ネットワーク接続機器のネットワークトポロジおよびネットワーク接続機器同士を接続するリンクに関する情報から前記第1のネットワーク接続機器と前記第2のネットワーク接続機器との間の最短経路を算出するステップA2、
所定のコンテンツが配信される最短経路をすべて検出するまで前記ステップA1と前記ステップA2とを繰り返すステップA3、
前記ネットワークで配信されるすべてのコンテンツについて前記A3ステップを実行し、論理上のコンテンツ配信経路を作成するステップ、
を実行することを特徴とするコンテンツ配信経路作成方法。 - IPネットワークにおけるマルチキャストコンテンツ配信経路の作成方法であって、
現在のコンテンツ配信経路を作成するため、コンテンツの配信経路管理装置が
前記IPネットワークにおけるネットワーク接続機器から、各コンテンツの経路制御を行うネットワーク接続機器の機器識別情報と、このネットワーク接続機器が現在経路制御をしているコンテンツに関する情報を取得するステップ、
前記取得した情報を記憶するステップ、
前記取得または記憶した情報から、所定のコンテンツを受信しているユーザ端末と接続するネットワーク接続機器の機器識別情報を取得するステップB1、
前記機器識別情報から前記コンテンツの送信元のネットワーク接続機器の機器識別情報を取得するステップB2、
この機器識別情報に基づき、前記コンテンツの送信元のネットワーク接続機器が受信している前記コンテンツの送信元のネットワーク接続機器の機器識別情報を取得するステップB3、
前記ステップB2と前記ステップB3とを所定のコンテンツを配信するサーバと接続するネットワーク接続機器に辿りつくまで繰り返すステップB4、
前記ステップB1で選択したすべてのネットワーク接続機器について前記ステップB4を実行し、前記IPネットワークにおける、現在のコンテンツ配信経路の作成ステップ、
を実行することを特徴とするコンテンツ配信経路作成方法。 - IPネットワークにおけるマルチキャストコンテンツ配信経路の整合性を確認する方法であって、
コンテンツの配信経路管理装置が、
請求項1に記載のコンテンツ配信経路の作成方法により作成された前記論理上のコンテンツ配信経路と、請求項2に記載のコンテンツ配信経路の作成方法により作成された前記現在のコンテンツ配信経路とを取得するステップ、
前記論理上のコンテンツ配信経路と、前記現在のコンテンツの配信経路とを比較するステップ、
を実行することを特徴とするコンテンツ配信経路の整合性確認方法。 - IPネットワークの障害によりマルチキャストコンテンツ配信に影響を受けたユーザ端末を、請求項1に記載のコンテンツ配信経路の作成方法を用いて推定する推定方法であって、
コンテンツの配信経路管理装置が、
各ユーザ端末のIPネットワークへの接続時刻に関する情報と、このユーザ端末に接続しているネットワーク接続機器に関する情報とを取得し、この情報を記憶するステップ、
請求項1に記載のコンテンツ配信経路の作成方法により作成された前記論理上のコンテンツ配信経路を取得し、この情報を記憶するステップ、
前記IPネットワークのネットワーク接続機器のうち、故障が発生したネットワーク接続機器の機器識別情報と故障発生時刻とを取得するステップ、
請求項1に記載のコンテンツ配信経路の作成方法で取得されたネットワーク接続機器に関する情報から、前記故障の発生したネットワーク接続機器に関する情報を除いた差分情報に基づき、前記IPネットワークにおける前記ネットワーク接続機器のネットワークトポロジおよびネットワーク接続機器同士を接続するリンクに関する情報を再度作成するステップ、
前記再度作成されたネットワークトポロジおよびリンクに関する情報に基づき、コンテンツを配信するサーバと接続する第1のネットワーク接続機器とこのコンテンツを受信するユーザ端末と接続する第2のネットワーク接続機器との間の経路を作成するステップ、
前記作成された故障発生後の経路と、請求項1に記載のコンテンツ配信経路の作成方法により作成された論理上のコンテンツ配信経路とを比較し、故障により経路が断絶したあるいは経路の変更があったネットワーク接続機器を特定するステップ、
前記経路が断絶したあるいは経路の変更があったネットワーク接続機器の終端となる第2のネットワーク接続機器を検出するステップ、
前記IPネットワークに接続している各ユーザ端末の接続時刻に関する情報と、このユーザ端末に接続しているネットワーク接続機器に関する情報を参照して、前記第2のネットワーク接続機器に接続するユーザ端末を検索するステップ、
を備えることを特徴とするコンテンツ配信に影響を受けたユーザ端末の推定方法。 - IPネットワークにおけるマルチキャストコンテンツ配信経路の論理上のコンテンツ配信経路を作成するため、
コンテンツの配信経路管理装置に、
前記IPネットワークにおけるコンテンツ配信経路の制御を行なうネットワーク接続機器の機器識別情報と、このネットワーク接続機器の所属するネットワークの識別情報と、このネットワーク接続機器が現在経路制御をしているコンテンツを特定する情報と、このネットワーク接続機器のインターフェースに関する情報とを取得するステップ、
前記取得した情報を記憶し、この情報を前記コンテンツごとに当該コンテンツの経路制御をしているネットワーク接続機器の機器識別情報を整理するステップ、
前記取得または記憶した情報に基づき、前記IPネットワークにおける前記ネットワーク接続機器のネットワークトポロジおよびネットワーク接続機器同士を接続するリンクに関する情報を作成するステップ、
各ネットワーク接続機器が現在経路制御を行うコンテンツに関する情報から、所定のコンテンツを配信するサーバと接続する第1のネットワーク接続機器と、このコンテンツを受信するユーザ端末と接続する第2のネットワーク接続機器に関する情報を取得する第1のステップA1、
前記ネットワーク接続機器のネットワークトポロジおよびネットワーク接続機器同士を接続するリンクに関する情報から前記第1のネットワーク接続機器と前記第2のネットワーク接続機器との間の最短経路を算出するステップA2、
所定のコンテンツが配信される最短経路をすべて検出するまで前記ステップA1と前記ステップA2とを繰り返すステップA3、
前記ネットワークで配信されるすべてのコンテンツについて前記A3ステップを実行し、論理上のコンテンツ配信経路を作成するステップ、
を実行させることを特徴とするコンテンツの配信経路管理装置用プログラム。 - IPネットワークにおける現在のマルチキャストコンテンツ配信経路を作成するため、
コンテンツの配信経路管理装置に、
前記IPネットワークにおけるネットワーク接続機器から、各コンテンツの経路制御を行うネットワーク接続機器の機器識別情報と、このネットワーク接続機器が現在経路制御をしているコンテンツに関する情報を取得するステップ、
前記取得した情報を記憶するステップ、
前記取得または記憶した情報から、所定のコンテンツを受信しているユーザ端末と接続するネットワーク接続機器の機器識別情報を取得するステップB1、
前記機器識別情報から前記コンテンツの送信元のネットワーク接続機器の機器識別情報を取得するステップB2、
この機器識別情報に基づき、前記コンテンツの送信元のネットワーク接続機器が受信している前記コンテンツの送信元のネットワーク接続機器の機器識別情報を取得するステップB3、
前記ステップB2と前記ステップB3とを所定のコンテンツを配信するサーバと接続するネットワーク接続機器に辿りつくまで繰り返すステップB4、
前記ステップB1で選択したすべてのネットワーク接続機器について前記ステップB4を実行し、前記IPネットワークにおける、現在のマルチキャストコンテンツ配信経路の作成ステップ、
を実行させることを特徴とするコンテンツ配信経路管理装置用プログラム。 - IPネットワークにおけるマルチキャストコンテンツ配信経路の整合性を確認するため、
コンテンツの配信経路管理装置に、
請求項5に記載のコンテンツ配信経路作成用プログラムにより作成された前記論理上のコンテンツ配信経路と、請求項6に記載のコンテンツ配信経路作成用プログラムにより作成された前記現在のコンテンツ配信経路とを取得するステップ、
前記論理上のコンテンツ配信経路と、前記現在のコンテンツの配信経路とを比較するステップ、
を実行させることを特徴とするコンテンツ配信経路管理装置用プログラム。 - IPネットワークの障害によりマルチキャストコンテンツ配信に影響を受けたユーザ端末を、請求項5に記載のコンテンツの配信経路管理装置用プログラムを用いて推定するため、
コンテンツの配信経路管理装置に、
各ユーザ端末のIPネットワークへの接続時刻に関する情報と、このユーザ端末に接続しているネットワーク接続機器に関する情報とを取得し、この情報を記憶するステップ、
請求項5に記載のコンテンツ配信経路の作成プログラムにより作成された前記論理上のコンテンツ配信経路を取得し、この情報を記憶するステップ、
前記IPネットワークのネットワーク接続機器のうち、故障が発生したネットワーク接続機器の機器識別情報と故障発生時刻とを取得するステップ、
請求項5に記載のコンテンツ配信経路の作成プログラムで取得されたネットワーク接続機器に関する情報から、前記故障の発生したネットワーク接続機器に関する情報を除いた差分情報に基づき、前記IPネットワークにおける前記ネットワーク接続機器のネットワークトポロジおよびネットワーク接続機器同士を接続するリンクに関する情報を再度作成するステップ、
前記再度作成されたネットワークトポロジおよびリンクに関する情報に基づき、コンテンツを配信するサーバと接続する第1のネットワーク接続機器とこのコンテンツを受信するユーザ端末と接続する第2のネットワーク接続機器との間の経路を作成するステップ、
前記作成された故障発生後の経路と、請求項1に記載のコンテンツ配信経路の作成方法
により作成された論理上のコンテンツ配信経路とを比較し、故障により経路が断絶したあるいは経路の変更があったネットワーク接続機器を特定するステップ、
前記経路が断絶したあるいは経路の変更があったネットワーク接続機器の終端となる第2のネットワーク接続機器を検出するステップ、
前記IPネットワークに接続している各ユーザ端末の接続時刻に関する情報と、このユーザ端末に接続しているネットワーク接続機器に関する情報を参照して、前記第2のネットワーク接続機器に接続するユーザ端末を検索するステップ、
を実行させることを特徴とするコンテンツ配信経路管理装置用プログラム。 - IPネットワークにおけるコンテンツの経路制御を行うネットワーク接続機器の機器識別情報と、このネットワーク接続機器の所属するネットワークの識別情報と、このネットワーク接続機器が現在経路制御をしているコンテンツを特定する情報と、このネットワーク接続機器のインターフェースに関する情報とを取得する手段と、
前記情報を記憶する手段と、
前記情報に基づき、前記IPネットワークにおける前記ネットワーク接続機器のネットワークトポロジおよびネットワーク接続機器同士を接続するリンクに関する情報を作成する手段と、
前記情報のうち、各ネットワーク接続機器が現在経路制御を行うコンテンツに関する情報から、所定のコンテンツを配信するサーバと接続する第1のネットワーク接続機器と、このコンテンツを受信するユーザ端末と接続する第2のネットワーク接続機器に関する情報を取得し、前記ネットワーク接続機器のネットワークトポロジおよびネットワーク接続機器同士を接続するリンクに関する情報から第1のネットワーク接続機器と第2のネットワーク接続機器との間の最短経路を算出する手段と、
を備えることを特徴とするコンテンツ配信経路管理装置。 - IPネットワークにおけるマルチキャストコンテンツの配信経路の整合性を確認するため、
前記ネットワークにおけるコンテンツの経路制御を行うネットワーク接続機器の機器識別情報と、このネットワーク接続機器が現在経路制御をしているコンテンツを特定する情報とを参照して、
所定のコンテンツの経路制御を行っている各ネットワーク接続機器から、それぞれのネットワーク接続機器が格納するこのネットワーク接続機器が現在経路制御を行っているコンテンツの送信元のネットワーク接続機器の機器識別情報を取得し、現在の各コンテンツ配信経路の作成する手段と、
前記現在の各コンテンツ配信経路と、請求項9に記載の第1のネットワーク接続機器と第2のネットワーク接続機器との間の最短経路とを比較する手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載のコンテンツ配信経路管理装置。 - IPネットワークの障害によりマルチキャストコンテンツ配信に影響を受けたユーザ端末の推定をするため、
IPネットワークに接続している各ユーザ端末の接続時刻に関する情報と、
このユーザ端末に接続しているネットワーク接続機器に関する情報を取得し、この情報を記憶する手段と、
このIPネットワークのネットワーク接続機器のうち、故障が発生したネットワーク接続機器の機器識別情報と故障発生時刻とを取得する手段と、
前記ネットワーク接続機器に関する情報から、前記故障の発生したネットワーク接続機器に関する情報を除いた差分情報に基づき、前記IPネットワークにおける前記ネットワーク接続機器のネットワークトポロジおよびネットワーク接続機器同士を接続するリンクに関する情報を再度作成し、前記情報に基づき、コンテンツを配信するサーバと接続する第1のネットワーク接続機器とこのコンテンツを受信するユーザ端末と接続する第2のネットワーク接続機器との間の経路を作成し、前記作成された故障発生後の経路と、前記最短経路とを比較し、故障により変更があった経路を特定し、前記変更があった経路の終端となる第2のネットワーク接続機器を検出し、前記IPネットワークに接続している各ユーザ端末の接続時刻に関する情報と、このユーザ端末に接続しているネットワーク接続機器に関する情報を参照して、障害により経路が断絶された可能性があるユーザ端末と、経路変更の影響を受けた可能性があるユーザ端末を特定する手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項9または請求項10に記載のコンテンツ配信経路管理装置。
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