JP3736174B2 - シーム溶接装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一方の被溶接板の端部と他方の被溶接板の端部を各々の位置決め板に当接させて重ね代とし、その重ね代を一対のローラー電極で加圧しながら電流を供給して溶接を行うシーム溶接装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、シーム溶接装置は一対のローラー電極の間に一方の被溶接板と他方の被溶接板の端部を重ねて挟入し、両ローラー電極を回転させながら溶接電流を流して被溶接板の溶接を行うものであるが、被溶接板の種類ごとに重ね代を変更する段替え作業として、被溶接板の種類に応じて位置決め板に数種類の板厚のシム板を手作業で出し入れして重ね代を調整している。このため重ね代が一定になっているかどうか、シム板の板厚が磨耗していないかどうかを定期的に管理したり、シム板を交換している。
【0003】
このようなことから溶接前に冶具にセットした各々の被溶接板の重ね代が均一でなかったり、あるいは被溶接板が浮き上がった状態で溶接すると溶接電流が不安定になって、被溶接板の溶接結果に悪影響を及ぼす。また、溶接前には正常に被溶接板をセットしておいても溶接中に重ね代が不均一になったり、浮き上がったりすると同様な結果になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のように被溶接板の種類に応じて位置決め板に数種類の板厚のシム板を手作業で出し入れして重ね代を調整する方法だと、工具を締め付ける度合いが作業者によって変わってきたり、シム板の板厚が磨耗してくると重ね代の寸法を間違えることもあり重ね代の精度が得られず、かつ段替え作業に時間を要し稼働率が悪い。その上、この調整作業を行うための作業スペースが狭く危険で重労働である。
【0005】
また、溶接前に冶具にセットした各々の被溶接板の重ね代が均一でなかったり、あるいは被溶接板が浮き上がった状態で溶接すると溶接電流が不安定になって、被溶接板の溶接結果に悪影響を及ぼしたり、溶接前には正常に被溶接板をセットしておいても溶接中に重ね代が不均一になったり、浮き上がったりすると同様な結果になって安定した溶接品質が得られない。
【0006】
本発明は上記従来の問題点を解決するため、一方の被溶接板の端部と他方の被溶接板の端部を各々の位置決め板に当接させて重ね代とし、その重ね代が正常かどうか、被溶接板の浮き上がりがないかどうかを溶接前と溶接中に検出して高品質の溶接結果を得るとともに、重ね代のための段替え作業を短時間で、かつ安全に行うためのシーム溶接装置に関するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、請求項1記載の本発明は、一方の被溶接板の端部を当接させる第1の位置決め板と、前記一方の被溶接板に重ねられる他方の被溶接板の端部を当接させる第2の位置決め板と、第1の位置決め板と第2の位置決め板の距離を重ね代とし、該重ね代部分に当接するローラー電極と、前記第1の位置決め板と第2位置決め板のローラー電極近傍部分に、被溶接板の端部との当接を検出する第1の検出部と第2の検出部を設けたシーム溶接装置において、一方の被溶接板の浮き上がりを検出する第1の浮き上がり検出部と、他方の被溶接板の浮き上がりを検出する第2の浮き上がり検出部を設けたことを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の本発明は、請求項1記載の発明において、一方の被溶接板の当接を検出する第1の検出部と前記一方の被溶接板に重ねられる他方の被溶接板の端部の当接を検出する第2の検出部からの信号を当接異常判定部に入力し、該異常判定部からの当接異常出力信号により装置を停止させることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の本発明は、請求項1又は2記載の発明において、一方の被溶接板を第1の位置決め板方向に移動させる第1の移動手段と、他方の被溶接板を第2の位置決め板方向に移動させる第2の移動手段と、第1の検出部と第2の検出部からの信号を入力し、被溶接板が当接していない位置決め板に対応した移動手段を駆動する制御部を設けたことを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の本発明は、請求項1から3のいずれかに記載の発明において、第1の位置決め板と第2の位置決め板の少なくとも一方を他方の第1の位置決め板と第2の位置決め板の前後方向に移動させる移動手段を設けたことを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の本発明は、請求項1から4のいずれかに記載の発明において、第1の位置決め板と第2の位置決め板の少なくとも一方を他方の第1の位置決め板と第2の位置決め板の前後方向に移動させる移動手段により重ね代数値を表示する重ね代数値表示部を設けたことを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の本発明は、請求項1から5のいずれかに記載の発明において、被溶接板の種類を入力する被溶接板種類入力手段と、第1の位置決め板と第2の位置決め板の少なくとも一方を他方の第1の位置決め板と第2の位置決め板の前後方向に、その種類に応じて自動的に移動させる移動手段と制御部を設けたことを特徴とする。
【0016】
請求項記載の本発明は、請求項1から6のいずれかに記載の発明において、一方の被溶接板の浮き上がりを検出する第1の浮き上がり検出部と、他方の被溶接板の浮き上がりを検出する第2の浮き上がり検出部からの信号を浮き上がり異常判定部に入力し、該異常判定部からの浮き上がり異常出力信号により装置を停止させることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明によれば、一方の被溶接板の端部を当接させる第1の位置決め板と、前記一方の被溶接板に重ねられる他方の被溶接板の端部を当接させる第2の位置決め板と、第1の位置決め板と第2の位置決め板の距離を重ね代とし、該重ね代部分に当接するローラー電極と、前記第1の位置決め板と第2位置決め板のローラー電極近傍部分に、被溶接板の当接を検出する第1の検出部と第2の検出部を備えたため、溶接する前と溶接中に一方の被溶接板の端部と他方の被溶接板の端部が確実に当接され、高品質の溶接結果が得られ、一方の被溶接板の浮き上がりを検出する第1の浮き上がり検出部と、他方の被溶接板の浮き上がりを検出する第2の浮き上がり検出部を設けたので、各々の被溶接板の当接だけでなく浮き上がり状態をも検出できるという作用が得られる。
【0018】
請求項2記載の発明によれば、一方の被溶接板の当接を検出する第1の検出部と前記一方の被溶接板に重ねられる他方の被溶接板の端部の当接を検出する第2の検出部からの信号を当接異常判定部に入力し、該異常判定部からの当接異常出力信号により装置を停止して警告表示するようにしたので、不良品を生産時は装置を停止できるという作用が得られる。
【0019】
請求項3記載の発明によれば、一方の被溶接板を第1の位置決め板方向に移動させる第1の移動手段と、他方の被溶接板を第2の位置決め板方向に移動させる第2の移動手段と、第1の検出部と第2の検出部からの信号を入力し、被溶接板が当接していない位置決め板に対応した移動手段を駆動する制御部を備えたので各々の被溶接板を第1の位置決め板方向と、第2の位置決め板方向に確実に移動させることができるという作用が得られる。
【0020】
請求項4記載の発明によれば、第1の位置決め板と第2の位置決め板の少なくとも一方を他方の第1の位置決め板と第2の位置決め板の前後方向に移動させる移動手段を備えたので、各々の被溶接板の重ね代を調整することができるという作用が得られる。
【0021】
請求項5記載の発明によれば、第1の位置決め板と第2の位置決め板の少なくとも一方を他方の第1の位置決め板と第2の位置決め板の前後方向に移動させる移動手段により重ね代数値を表示する重ね代数値表示部を設けたので、数値管理することができるという作用が得られる。
【0022】
請求項6記載の発明によれば、被溶接板の種類を入力する被溶接板種類入力手段と、第1の位置決め板と第2の位置決め板の少なくとも一方を他方の第1の位置決め板と第2の位置決め板の前後方向に、その種類に応じて自動的に移動させる移動手段と制御部を備えたので、被溶接板の種類が切り替わったときの段替え時間を短時間ですることができるという作用が得られる。
【0026】
請求項記載の発明によれば、一方の被溶接板の浮き上がりを検出する第1の浮き上がり検出部と、他方の被溶接板の浮き上がりを検出する第2の浮き上がり検出部からの信号を浮き上がり異常判定部に入力し、該異常判定部からの浮き上がり異常出力信号により警告表示するようにしたので、各々の被溶接板の異常セット時は装置を停止できるという作用が得られる。
【0027】
(実施の形態1)
以下本発明の第1の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0028】
図1はシーム溶接装置の正面図で、第1固定台2aに第1の位置決め板1aを、第2固定台2bに第2の位置決め板1bをそれぞれ配設し、被溶接板5aを第1の位置決め板1aの方に供給して、被溶接板5aの端部を第1の位置決め板1aに当接し、前記被溶接板5aに重ねられるもう一方の被溶接板5bを第2の位置決め板1bの方に供給して、被溶接板5bの端部を第2の位置決め板1bの端部に当接させる。そして、第1の位置決め板1aと第2位置決め板1bの距離を重ね代とする。
【0029】
図2は図1のシーム溶接装置の側面図で、図1で説明した被溶接板5aの端部を第1の位置決め板1aに当接したときに、第1の検出部3aで被溶接板5aの端部が第1の位置決め板1aに当接したかどうかを検出する。そして、第2の検出部3bで前記一方に重ねられるもう一方の被溶接板5bの端部が第2の位置決め板1bに当接したかどうかを検出する。
【0030】
図3は図2のシーム溶接装置の側面図のA−A`断面図で、Lは図1で説明した重ね代である。被溶接板5aの端部が第1の位置決め板1aに当接したかどうかを検出する第1の検出部3aの実施例として、被溶接板5aと第1の検出部3a間に直流電源、リレー等で閉ループを構成し(図示せず)、溶接前と溶接中に被溶接板5aと第1の検出部3a間に直流電圧を印可して前記リレーがONしたならば、被溶接板5aが第1の位置決め板1aに当接したものとする。被溶接板5bの端部が第2の位置決め板1bに当接したかどうかは前記で説明したものと同様に第2の検出部3bで行う。
【0031】
第1の検出部3aと第2の検出部3bの実施例として、リミットスイッチ、タッチスイッチなどの被溶接板5a、5bに接触する接触式のもの、あるいは近接スイッチ、光電スイッチなどの非接触式のものがある。
【0032】
図3のLの重ね代部分に当接する図2の上部ローラー電極4a、下部ローラー電極4bを加圧した状態で、上部ローラー電極4aと下部ローラー電極4bの間に重ね代を構成した被溶接板5aと被溶接板5bを挟入しながら溶接電流を供給して図2に示す溶接方向にシーム溶接を行う。
【0033】
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態を図1、図2、図3と図6の動作フローチャートを参照しながら説明する。図6のSはステップで末尾の数字は順序を示す。まず、第1被溶接板5aを第1の位置決め板1aに供給する(ステップ1)。同様に第2の被溶接板5bを第2の位置決め板1bに供給する(ステップ1`)。そして、第1被溶接板5aが第1の位置決め板1aの端部に当接したかどうかを第1の検出部3aで検出する(ステップ2)。同様に第2被溶接板5bが第2の位置決め板1bの端部に当接したかどうかを第2の検出部3bで検出する(ステップ2`)。このステップ2とステップ2`からの検出信号を一定時間後に制御部6を経由して当接異常判定部15により当接していなかった場合は、異常(ステップ3と3`)となって当接異常出力信号を出力してシーム溶接装置を停止させる。もし、第1被溶接板5aが第1の位置決め板1aの端部に当接し、かつ第2被溶接板5bが第2の位置決め板1bの端部に両方とも当接したときは当接異常判定部15により第1被溶接板5aと第2被溶接板5bが供給完(ステップ4)となる。
【0034】
第1被溶接板5aと第2被溶接板5bが供給完となると第1被溶接板5aと第2被溶接板5bがクランプされる(クランプ装置は図示せず)。そうすると制御部6から溶接スタート信号が溶接制御装置11に出力され溶接スタートし(ステップ5)、シーム溶接を行う(ステップ6)。溶接中においても、溶接前と同様に第1被溶接板5aが第1の位置決め板1aの端部に当接しているかどうかを第1の検出部3aで検出するとともに、第2被溶接板5bが第2の位置決め板1bの端部に当接しているかどうかを第2の検出部3bで検出する(ステップ7)。もし、当接していなかった場合は、異常(ステップ8)となって当接異常出力信号を出力してシーム溶接装置を停止させる。異常にならなければシーム溶接を継続し、溶接終了点かどうかを判定して(ステップ9)、溶接終了点ならばシーム溶接を終了する(ステップ10)。
【0035】
(実施の形態3)
本発明の第3の実施の形態を図4のシーム溶接装置の正面図で説明すると、第1被溶接板5aを第1移動手段12aの上に搭載して第1の位置決め板1aの方に駆動して移動させるとともに、第2被溶接板5bを第2移動手段12bの上に搭載して第2の位置決め板1bの方に駆動して移動させる。そして、第1被溶接板5aが第1の位置決め板1aの端部に当接しているかどうかを第1の検出部3aで検出するとともに、第2被溶接板5bが第2の位置決め板1bの端部に当接しているかどうかを第2の検出部3bで検出する。第1の検出部3aの信号を制御部6に入力し、第1被溶接板5aが第1の位置決め板1aの端部に当接しているかどうか、第2被溶接板5bが第2の位置決め板1bの端部に当接しているかどうかを制御部6により判断して、第1被溶接板5aが第1の位置決め板1aに当接していなければ第1移動手段12aをさらに駆動して第1被溶接板5aを第1の位置決め板1aの方に移動させる。そして、第2被溶接板5bが第2の位置決め板1bに当接していなければ第2移動手段12bをさらに駆動して第2被溶接板5bを第2の位置決め板1bの方に移動させる。第1移動手段12aと第2移動手段12bの実施例として、エアーシリンダー、油圧シリンダー、サーボモータなどがある。
【0036】
(実施の形態4)
本発明の第4の実施の形態を図1、図3で説明すると(図1は第1の位置決め板1aを固定し第2の位置決め板1bを移動させる例を示すが、逆に第2の位置決め板1bを固定し第1の位置決め板1aを移動させてもよい)、第2の位置決め板移動台8と第2の位置決め板移動手段9を配設し、第2の位置決め板移動手段9によって第2の位置決め板1bを前または後方向に移動させると、図3の第1の位置決め板1aと第2の位置決め板1bとの重ね代Lが変わる。重ね代Lが変わるということは、第1の位置決め板1aと第2の位置決め板1bにそれぞれ当接される第1被溶接板5aと第2被溶接板5bの重ね代Lが変わるということである。第2の位置決め板移動手段9の実施例として、手動式ハンドル、エアーシリンダー、油圧シリンダー、サーボモータなどがある。
【0037】
(実施の形態5)
本発明の第5の実施の形態を図1、図3で説明すると、第2の位置決め板移動手段9に連動した第2の位置決め板位置検出手段10によって第2の位置決め板1bの位置決め位置が検出され、その位置決め位置データを制御部6に入力して、第1の位置決め板1aと第2の位置決め板1bとの重ね代Lの数値を重ね代数値表示部16に表示させるので誰でも重ね代数値を管理できる。
【0038】
(実施の形態6)
本発明の第6の実施の形態を図1、図3で説明すると、被溶接板種類入力手段7に被溶接板の種類を入力し、その被溶接板の種類を制御部6で記憶する。そして、その被溶接板の種類に応じて第2の位置決め板移動手段9により第2の位置決め板1bを前または後方向に自動的に移動して、図3の第1の位置決め板1aと第2の位置決め板1bとの重ね代Lを変える。被溶接板種類入力手段7の実施例として、セレクトスイッチ、デジタルスイッチ、7セグメント表示器と桁上げスイッチの組み合わせ、タッチパネルなどがある。これにより被溶接板の種類に応じて短時間の内に段替えができる。
【0039】
(実施の形態7)
本発明の第7の実施の形態を図1、図3で説明すると、被溶接板種類入力手段7に被溶接板の種類を入力し、その被溶接板の種類に応じて第2の位置決め板移動手段9により第2の位置決め板1bを前または後方向に自動的に移動して、図3の第1の位置決め板1aと第2の位置決め板1bとの重ね代Lを変える。そして、第2の位置決め板移動手段9からの移動完了信号と被溶接板種類入力手段7に被溶接板の種類を信号マッチング部17に入力し、そのデータを信号マッチング部17の中で比較して移動完了信号と被溶接板の種類の各信号が一致したときはシーム溶接装置の起動条件がONし、不一致ならば起動条件がOFFとなる。これにより被溶接板の種類に応じて確実な重ね代Lが得られてシーム溶接装置が起動できる。
【0040】
(実施の形態8)
本発明の第8の実施の形態を図4のシーム溶接装置の正面図と図5の被溶接板の移動量測定図で説明すると、第1被溶接板5aを第1の位置決め板1aに供給する前に図5の(a)に示すように移動量検出第1センサー14aを第1被溶接板5aに当接し、その供給前の第1被溶接板の測定寸法をL1の値として制御部6に記憶する。そして、第1被溶接板5aを第1移動手段12aで第1の位置決め板1aの方に移動させて供給した後に図5の(b)に示すように移動量検出第1センサー14aを第1被溶接板5aに当接させ、その供給後の第1被溶接板の測定寸法をL2の値として制御部6に記憶させる。供給後の第1被溶接板の測定寸法L2の値から供給前の第1被溶接板の測定寸法L1の値を引き、その結果をL3の値とする。つまりL2−L1=L3となり、そのL3の値を第1被溶接板5aの移動量として制御部6に記憶させる。この第1被溶接板5aの移動量L3が一定誤差範囲ならば、第1被溶接板5aが第1の位置決め板1aに当接したものとする。
【0041】
第1被溶接板5aの移動量を移動量検出第1センサー14aで測定した方法と同様に第2被溶接板5bの移動量L3を移動量検出第2センサー14bで測定する。移動量検出第1センサー14a,14bの実施例として、エンコーダなどがある。
【0042】
(実施の形態9)
本発明の第9の実施の形態を図4で説明すると、各被溶接板が各位置決め板に当接したかどうかだけでなく、各被溶接板が浮き上がっていないことを検出することを目的としたものであり、まず第1被溶接板5aを第1の位置決め板1aに供給する。同様に第2被溶接板5bを第2の位置決め板1bに供給する。そして、第1被溶接板5aが浮き上がっているかどうかを第1の浮き上がり検出部13aで検出する。浮き上がっていないことが正常である。同様に第2被溶接板5bが浮き上がっているかどうかを第2の浮き上がり検出部13bで検出する。第1の浮き上がり検出部13a,13bの実施例として、近接スイッチ、光電スイッチ、リミットスイッチ、タッチスイッチなどがある。
【0043】
(実施の形態10)
本発明の第10の実施の形態を図4と図7の動作フローチャートを参照しながら説明する。まず、第1被溶接板5aを第1の位置決め板1aに供給する(ステップ1)。同様に第2被溶接板5bを第2の位置決め板1bに供給する(ステップ1`)。そして、第1被溶接板5aが浮き上がっているかどうかを第1の浮き上がり検出部13aで検出する(ステップ2)。同様に第2被溶接板5bが浮き上がっているかどうかを第2の浮き上がり検出部13bで検出する(ステップ2`)。このステップ2とステップ2`からの検出信号を一定時間後に制御部6を経由して浮き上がり異常判定部18により浮き上がっていた場合は、異常(ステップ3と3`)となって浮き上がり異常出力信号を出力してシーム溶接装置を停止させる。もし、第1被溶接板5aが浮き上がらず、かつ第2被溶接板5bが浮き上がらなかったときは第1被溶接板5aと第2被溶接板5bが供給完(ステップ4)となる。
【0044】
第1被溶接板5aと第2被溶接板5bが供給完となると第1被溶接板5aと第2被溶接板5bがクランプされる(クランプ装置は図示せず)。そうすると制御部6から溶接スタート信号が溶接制御装置11に出力され溶接スタートし(ステップ5)、シーム溶接を行う(ステップ6)。そして溶接終了点かどうかを判定して(ステップ9)、溶接終了点ならばシーム溶接を終了する(ステップ10)。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば一方の被溶接板と前記一方の被溶接板に重ねられる他方の被溶接板の端部を各々の位置決め板に確実に当接させることができるとともに、各被溶接板の端部を高精度で均一な重ね代にすることができる。そして、被溶接板の種類に応じて位置決め板を移動させて被溶接板の重ね代を短時間で調整することができるので、極めて効率が良く、そして重労働と危険作業からも開放され、かつ経験と熟練が不要にもかかわらず高精度で均一な重ね代を再現することができる。このように位置決め板に位置決めされた被溶接板をローラー電極でシーム溶接することによって、品質の高い被溶接板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、2、第4から7の実施の形態におけるシーム溶接装置の正面図
【図2】本発明の第1、2の実施の形態におけるシーム溶接装置の側面図
【図3】本発明の第1、2、第4から7の実施の形態におけるシーム溶接装置の側面図のA−A`断面図
【図4】本発明の第3、第8から10の実施の形態におけるシーム溶接装置の正面図
【図5】本発明の第8の実施の形態におけるシーム溶接装置の被溶接板の移動量測定図
【図6】本発明の第8の実施の形態におけるシーム溶接装置の動作フローチャート
【図7】本発明の第10の実施の形態におけるシーム溶接装置の動作フローチャート
【符号の説明】
1a 第1の位置決め板
1b 第2の位置決め板
2a 第1固定台
2b 台2固定台
3a 第1の検出部
3b 第2の検出部
4a 上部ローラー電極
4b 下部ローラー電極
5a 第1被溶接板
5b 第2被溶接板
6 制御部
7 被溶接板種類入力手段
8 第2の位置決め板移動台
9 第2の位置決め板移動手段
10 第2の位置決め板位置検出手段
11 溶接制御装置
12a 第1移動手段
12b 第2移動手段
13a 第1の浮き上がり検出部
13b 第2の浮き上がり検出部
14a 移動量検出第1センサー
14b 移動量検出第2センサー
15 接異常判定部
16 重ね代数値表示部
17 信号マッチング部
18 浮き上がり異常判定部
L 重ね代
L1 供給前の第1被溶接板の測定寸法
L2 供給後の第1被溶接板の測定寸法

Claims (7)

  1. 一方の被溶接板の端部を当接させる第1の位置決め板と、前記一方の被溶接板に重ねられる他方の被溶接板の端部を当接させる第2の位置決め板と、第1の位置決め板と第2の位置決め板の距離を重ね代とし、該重ね代部分に当接するローラー電極と、前記第1の位置決め板と第2位置決め板のローラー電極近傍部分に、被溶接板の端部との当接を検出する第1の検出部と第2の検出部を設けたシーム溶接装置において、一方の被溶接板の浮き上がりを検出する第1の浮き上がり検出部と、他方の被溶接板の浮き上がりを検出する第2の浮き上がり検出部を設けたことを特徴とするシーム溶接装置。
  2. 一方の被溶接板の当接を検出する第1の検出部と前記一方の被溶接板に重ねられる他方の被溶接板の端部の当接を検出する第2の検出部からの信号を当接異常判定部に入力し、該当接異常判定部からの当接異常出力信号により装置を停止させることを特徴とする請求項1記載のシーム溶接装置。
  3. 一方の被溶接板第1位置決め板方向に移動させる第1の移動手段と、他方の被溶接板を第2の位置決め板方向に移動させる第2の移動手段と、第1の検出部と第2の検出部からの信号を入力し、被溶接板が当接していない位置決め板に対応した移動手段を駆動する制御部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のシーム溶接装置。
  4. 第1の位置決め板と第2の位置決め板の少なくとも一方を他方の第1の位置決め板と第2の位置決め板の前後方向に移動させる移動手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のシーム溶接装置。
  5. 第1の位置決め板と第2の位置決め板の少なくとも一方を他方の第1の位置決め板と第2の位置決め板の前後方向に移動させる移動手段により重ね代数値を表示する重ね代数値表示部を設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のシーム溶接装置。
  6. 被溶接板の種類を入力する被溶接板種類入力手段と、第1の位置決め板と第2の位置決め板の少なくとも一方を他方の第1の位置決め板と第2の位置決め板の前後方向に、その種類に応じて自動的に移動させる移動手段と制御部を設けたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のシーム溶接装置。
  7. 一方の被溶接板の浮き上がりを検出する第1の浮き上がり検出部と、他方の被溶接板の浮き上がりを検出する第2の浮き上がり検出部からの信号を浮き上がり異常判定部に入力し、該異常判定部からの浮き上がり異常出力信号により装置を停止させることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のシーム溶接装置。
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