JP3735530B2 - 売場レイアウト決定装置、売場レイアウト決定方法及び売場レイアウト決定プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、店舗における売場のレイアウト変更を決定する売場レイアウト決定装置に係り、特に顧客導線と商品分類毎の売上数量とに基づいて売場レイアウトを決定することにより、少ない時間で売場全体のレイアウト変更を決定することのできる売場レイアウト決定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の売場レイアウトの決定方法では、まずレイアウトを決定する担当者がその店舗に来店した顧客がどのような経路で店内を移動したかを調査して把握し、次に売上実績から商品を分類化した商品分類単位の売上構成比によって売場スペースの割合を求めて商品分類単位のスペース比率を算出し、ここで求められた商品分類単位のスペース比率と顧客の移動経路とに基づいて現在のレイアウトのスペース比率が妥当か否かを評価してレイアウト変更を決定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の売場レイアウトの決定方法では、売場全体のレイアウトを大幅に見直すという結論には至らず、狭いエリア(範囲)のレイアウト変更に限られてしまうという問題点があった。
【0004】
また、売場全体のレイアウトを変更するためには、収集するべき情報もその情報を収集する担当者に依存する部分が大きいため、変更されたレイアウトの売上貢献度はレイアウトを決定する担当者に大きく左右されることになり、担当者の負担が大きくなるという問題点もあった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、売場全体のレイアウトを変更することができるとともに、担当者の負担を低減することのできる売場レイアウト決定装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明である売場レイアウト決定方法は、各種の処理を行うためのCPUと、この処理の命令を記憶する記憶手段とを含み必要に応じてCPUにロードされ、実行がなされる演算処理装置を備える売り場レイアウト決定装置によって実行される売り場レイアウト決定方法であって、演算処理装置の第1の記憶手段は、POS端末から収集した商品の売上に関するPOS情報をPOS情報データベースに記憶し、演算処理装置の第2の記憶手段は、各商品の属する商品分類を規定した商品分類情報を商品分類情報データベースに記憶し、演算処理装置の第3の記憶手段は、顧客の店舗内における移動経路である顧客導線を顧客導線データベースに記憶し、演算処理装置の商品分類別売上情報生成手段は、前記第1の記憶手段から取得したPOS情報を、前記第2の記憶手段から取得した商品分類情報の各商品の属する商品分類に基づいて集計して売上数量を算出し、演算処理装置の売り場レイアウト決定手段は、この商品分類毎の売上数量と、前記第3の記憶手段から取得した顧客導線とに基づいて、売上数量の高い商品分類と売上数量の低い商品分類とを組み合わせて商品分類ペアを生成して、売上数量の高い商品と低い商品が交互に陳列される様に商品分類を売場の商品陳列棚に当てはめていくことによって売場レイアウトを出力することを特徴とする。
【0007】
この請求項1の発明によれば、担当者の負担を大きくすることなく、売場全体のレイアウトを変更することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明である売場レイアウト決定装置は、各種の処理を行うためのCPUと、この処理の命令を記憶する記憶手段とを含み必要に応じてCPUにロードされ、実行がなされる演算処理装置を備える売り場レイアウト決定装置であって、演算処理装置は、POS端末から収集した商品の売上に関するPOS情報をPOS情報データベースに記憶する第1の記憶手段と、各商品の属する商品分類を規定した商品分類情報を商品分類情報データベースに記憶する第2の記憶手段と、顧客の店舗内における移動経路である顧客導線を顧客導線データベースに記憶する第3の記憶手段と、記憶手段から取得した顧客導線に基づいて売場の商品陳列棚に指数を付与した導線指数マップを生成する導線指数マップ生成手段と、第1の記憶手段から取得したPOS情報と、第2の記憶手段から取得した商品分類情報とに基づいて、商品分類別の売上数量を集計した商品分類別売上情報を生成する商品分類別売上情報生成手段と、この商品分類別売上情報生成手段で生成された商品分類別売上情報を売上数量に基づいて並び替え、この並び替えられた商品分類別売上情報に基づいて、売上数量が高い商品分類と売上数量が低い商品分類とを組み合わせて得られる商品分類ペアを生成する商品分類ペア生成手段と、この商品分類ペア生成手段で生成された商品分類ペアを、導線指数マップの指数に基づいて売場の商品陳列棚に当てはめて売場レイアウトを出力する売場レイアウト決定手段とを含むことを特徴とする。
【0009】
この請求項2の発明によれば、顧客導線に基づいて導線指数マップを生成し、この導線指数マップの指数に基づいて商品分類ペアを当てはめていくので、現状の顧客導線の維持された売場レイアウトを決定することができる。
【0010】
請求項3に記載の発明である売場レイアウト決定装置は、各種の処理を行うためのCPUと、この処理の命令を記憶する記憶手段とを含み必要に応じてCPUにロードされ、実行がなされる演算処理装置を備える売り場レイアウト決定装置であって、演算処理装置は、POS端末から収集した商品の売上に関するPOS情報をPOS情報データベースに記憶する第1の記憶手段と、各商品の属する商品分類を規定した商品分類情報を商品分類情報データベースに記憶する第2の記憶手段と、POS情報と、第2の記憶手段から取得した商品分類情報とに基づいて、商品分類別の売上数量を集計した商品分類別売上情報を生成する商品分類別売上情報生成手段と、この商品分類別売上情報生成手段で生成された商品分類別売上情報を、顧客の商品購入頻度に応じて分類された消費者別カテゴリーに基づいて分類して消費者別カテゴリー情報を生成する消費者別カテゴリー情報生成手段と、売場の商品陳列棚に対して消費者別カテゴリーを入力装置から入力する手段と、この入力する手段により入力された消費者別カテゴリーに基づいて消費者別カテゴリーマップを生成する消費者別カテゴリーマップ生成手段と、この消費者別カテゴリーマップ生成手段で生成された消費者別カテゴリーマップの商品陳列棚に対して、消費者別カテゴリー情報の売上数量に基づいて商品分類を当てはめて売場レイアウトを決定する売場レイアウト決定手段とを含むことを特徴とする。
【0011】
この請求項3の発明によれば、商品購入目的に応じて分類された消費者別カテゴリーに基づいて商品分類を分類するので、顧客の購買目的に応じた売場レイアウトを決定することができる。
【0012】
請求項4に記載の発明である売場レイアウト決定プログラムを記録した記録媒体は、各種の処理を行うためのCPUと、この処理の命令を記憶する記憶手段とを含み必要に応じてCPUにロードされ、実行がなされる演算処理装置を備える売り場レイアウト決定装置での処理を実現するための売場レイアウト決定プログラムを記録した記録媒体であって、POS端末から収集した商品の売上に関するPOS情報をPOS情報データベースに記憶する第1の記憶手段と、各商品の属する商品分類を規定した商品分類情報を商品分類情報データベースに記憶する第2の記憶手段と、顧客の店舗内における移動経路である顧客導線を顧客導線データベースに記憶する第3の記憶手段と、記憶手段から取得した顧客導線に基づいて売場の商品陳列棚に指数を付与した導線指数マップを生成する導線指数マップ生成処理と、第1の記憶手段から取得したPOS情報と、第2の記憶手段から取得した商品分類情報とに基づいて、商品分類別の売上数量を集計した商品分類別売上情報を生成する商品分類別売上情報生成処理と、この商品分類別売上情報生成処理で生成された商品分類別売上情報を売上数量に基づいて並び替え、この並び替えられた商品分類別売上情報に基づいて、売上数量が高い商品分類と売上数量が低い商品分類とを組み合わせて得られる商品分類ペアを生成する商品分類ペア生成処理と、この商品分類ペア生成処理で生成された商品分類ペアを、導線指数マップの指数に基づいて売場の商品陳列棚に当てはめて売場レイアウトを出力する売場レイアウト決定処理とを含むことを特徴とする。
【0013】
この請求項4の発明によれば、顧客導線に基づいて導線指数マップを生成し、この導線指数マップの指数に基づいて商品分類ペアを当てはめていくので、現状の顧客導線の維持された売場レイアウトを決定することができる。
【0014】
請求項5に記載の発明である売場レイアウト決定プログラムを記録した記録媒体は、各種の処理を行うためのCPUと、この処理の命令を記憶する記憶手段とを含み必要に応じてCPUにロードされ、実行がなされる演算処理装置を備える売り場レイアウト決定装置での処理を実現するための売場レイアウト決定プログラムを記録した記録媒体であって、POS端末から収集した商品の売上に関するPOS情報をPOS情報データベースに記憶する第1の記憶手段と、各商品の属する商品分類を規定した商品分類情報を商品分類情報データベースに記憶する第2の記憶手段と、第1の記憶手段から取得したPOS情報と、第2の記憶手段から取得した商品分類情報とに基づいて、商品分類別の売上数量を集計した商品分類別売上情報を生成する商品分類別売上情報生成処理と、この商品分類別売上情報生成処理で生成された商品分類別売上情報を、顧客の商品購入頻度に応じて分類された消費者別カテゴリーに基づいて分類して消費者別カテゴリー情報を生成する消費者別カテゴリー情報生成処理と、売場の商品陳列棚に対して消費者別カテゴリーを入力装置から入力する手段により入力された消費者別カテゴリーに基づいて消費者別カテゴリーマップを生成する消費者別カテゴリーマップ生成処理と、この消費者別カテゴリーマップ生成処理で生成された消費者別カテゴリーマップの商品陳列棚に対して、消費者別カテゴリー情報の売上数量に基づいて商品分類を当てはめて売場レイアウトを決定する売場レイアウト決定処理とを含むことを特徴とする。
【0015】
この請求項5の発明によれば、商品購入目的に応じて分類された消費者別カテゴリーに基づいて商品分類を分類するので、顧客の購買目的に応じた売場レイアウトを決定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る売場レイアウト決定装置の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1に示すように、本発明の売場レイアウト決定装置1は、売場レイアウトの決定に必要な情報が入力される入力装置2と、売場レイアウトの決定処理を行う演算処理装置3と、各商品の売上に関するPOS情報を収集するPOS端末4と、このPOS端末4で収集されたPOS情報を格納しておくPOS情報データベース5と、各商品の属する商品分類を規定した商品分類情報を格納する商品分類情報データベース6と、顧客の売場における移動経路である顧客導線に関する情報を格納する顧客導線データベース7と、決定された売場レイアウトを表示するディスプレイ8とから構成されている。
【0018】
さらに、演算処理装置3は、顧客導線に基づいて売場の商品陳列棚に指数を付与した導線指数マップを生成する導線指数マップ生成手段11と、POS端末4から収集したPOS情報と商品分類情報とに基づいて、商品分類別の売上数量を集計した商品分類別売上情報を生成する商品分類別売上情報生成手段12と、この商品分類別売上情報を売上数量に基づいて並び替え、この並び替えられた商品分類別売上情報に基づいて各商品分類を組み合わせて商品分類ペアを生成する商品分類ペア生成手段13と、この商品分類ペアを導線指数マップの指数に基づいて売場の商品陳列棚に当てはめて売場レイアウトを決定する売場レイアウト決定手段14とを含んでいる。
【0019】
なお、演算処理装置3は、各種の処理を行うためのCPUと、この処理の命令を記憶する記憶手段とを含む通常のコンピュータシステムによって構成され、演算処理装置3で行われる各処理の命令やタイミング制約は記憶手段に保持されており、必要に応じてCPUにロードされ、実行がなされる。
【0020】
次に、図2のフローチャートに基づいて第1の実施形態の売場レイアウト決定装置1による売場レイアウトの決定処理について説明する。
【0021】
図2に示すように、オペレータによって売場レイアウトの決定処理が開始されると、まず現状の売場レイアウトにおける顧客の店内の移動経路である顧客導線を顧客導線データベース7から取得する(S201)。この顧客導線は、予め顧客が店内をどのように通過していくかを調査して顧客導線データベース7に格納しておいたものである。
【0022】
ここで、現状の売場レイアウトに顧客導線を書き込んだ図の一例を図3に示す。この図3に示すように、顧客は来店してからレジで精算するまでに図3に示したような矢印にしたがって店内を移動していく。
【0023】
そして、この顧客導線に基づいて顧客が通過していく順に商品陳列棚に対して数値を当てはめた導線指数マップを生成する(S202)。この導線指数マップは、図4に示すように顧客が来店して一番最初に通過する商品陳列棚に対して導線指数1を付与し、以降レジで清算するまでに通過する経路順にシーケンス番号を各商品陳列棚に対して付与していったものである。
【0024】
そして、この導線指数マップが生成されると、次に現状の売り場レイアウトが展開されていた期間がオペレータによって入力され(S203)、この期間内におけるPOS端末4で収集された各商品の売上に関するPOS情報がPOS情報データベース5から取得される(S204)。
【0025】
このPOS情報の一例を図5に示す。図5に示すように、POS情報は商品名、売上数量、売上年月日が記載されており、図5のPOS情報では2000年1月から2000年3月までの期間におけるPOS情報が記録されている。
【0026】
そして、このPOS情報を取得すると、商品分類情報データベース6から図6に示す商品分類情報を取得して商品分類別売上情報を生成する(S205)。
【0027】
この商品分類別売上情報は、各商品を商品分類情報に記載されている商品分類に分類し、その商品分類毎に各商品の売上情報を集計したものである。
【0028】
例えば、シャンプーやリンスはヘアケアの商品分類に分類され、洗顔クリームはスキンケアの商品分類に分類される。この商品分類は店舗や系列店で商品を分類化するときに利用される情報に基づいて決定されるものとする。
【0029】
そして、POS情報に記録された商品の売上数量を商品分類情報に基づいて分類して図7に示す商品分類別売上情報が生成される。
【0030】
例えば、図5において商品AAは2000/01/03と2000/02/01にそれぞれ5個と6個を売り上げているので2000年1月から3月の間の総売上数量は11個となる。そして、商品AAは図6に示すように分類1という商品分類に属しているため、図7の分類1という商品分類の2000年1月から3月までの総売上数量は11個となる。このように、商品分類毎にその商品分類に属している商品の期間内における総売上数量を算出した結果が商品分類別売上情報となる。
【0031】
こうして商品分類別売上情報が生成されると、この商品分類別売上情報を売上数量の順に並び替えて図8に示す売上数量順商品分類別売上情報を生成する(S206)。
【0032】
そして、この売上数量順商品分類別売上情報に基づいて、各商品分類を組み合わせて商品分類ペアを生成する(S207)。この商品分類ペアの生成方法としては、売上数量順商品分類別売上情報の売上数量が最も高い商品分類と最も低い商品分類とをペアとし、次に2番目に売上数量が高い商品分類と2番目に低い商品分類とをペアとしていき、このようにしてすべての商品分類を組み合わせて商品分類ペアを生成する。
【0033】
例えば、図8の売上数量順商品分類別売上情報では、最も売上数量が高い商品分類14と最も売上数量が低い商品分類2がペアとなり、次に売上数量が高い商品分類22と次に売上数量が低い商品分類3がペアとなる。このようにしてすべての商品分類をペアにした結果が図9に示す商品分類ペアである。
【0034】
そして、この商品分類ペアが生成されると、ステップS202で生成された導線指数マップに商品分類ペアを当てはめて売場レイアウトを決定する(S208)。
【0035】
この商品分類ペアの当てはめ方は、導線指数マップにおける導線指数の最も低い商品陳列棚(顧客が一番最初に通過する棚)に商品分類ペアの最も売上数量が高い商品分類と低い商品分類のペアを当てはめ、次に導線指数の最も高い棚に2番目に売上数量が高い商品分類と2番目に低い商品分類のペアを当てはめる。
【0036】
そして、2番目に導線指数の低い商品陳列棚に対しては3番目に売上数量が高い商品分類と3番目に低い商品分類のペアを当てはめ、2番目に導線指数の高い棚に対しては4番目に売上数量が高い商品分類と4番目に低い商品分類のペアを当てはめていく。
【0037】
例えば、図9の商品分類ペアを図4の導線指数マップに当てはめていく場合には、導線指数1の商品陳列棚には商品分類ペアの最も売上数量が高い商品分類と低い商品分類のペアである商品分類14と商品分類2のペアを当てはめ、次に導線指数の最も高い棚である導線指数18の商品陳列棚には2番目に売上数量が高い商品分類と2番目に低い商品分類のペアである商品分類22と商品分類3のペアを当てはめる。
【0038】
そして、2番目に導線指数の低い棚である導線指数2の棚には、3番目に売上数量が高い商品分類と3番目に低い商品分類のペアである商品分類31と商品分類4のペアを当てはめる。
【0039】
このように顧客導線に基づいて商品分類ペアを当てはめていくことによって、現状の顧客導線を考慮して商品分類ペアを商品陳列棚に当てはめていくことができる。
【0040】
こうしてすべての商品分類ペアが商品陳列棚に当てはめられた結果が、図10に示す売場レイアウトとなって出力され、これによって本実施形態の売場レイアウト決定装置による売場レイアウトの決定処理は終了する。
【0041】
このように、本実施形態の売場レイアウト決定装置1は、顧客導線に基づいて導線指数マップを生成し、この導線指数マップの導線指数に基づいて商品分類ペアを当てはめていくので、現状の顧客導線の維持された売場レイアウトを決定することができる。
【0042】
これによって、売場レイアウトの変更によって顧客導線が変わってしまい、レイアウト変更による効果を評価できなくなるということを防止することができる。
【0043】
また、本実施形態の売場レイアウト決定装置1は、売上数量の高い商品分類と売上数量の低い商品分類とを組み合わせて商品分類ペアを生成するので、売上数量の高い商品と低い商品が交互に陳列されることになる。したがって、売上数量の低い商品も顧客の目に触れる機会が増えることになるので、売上の向上につなげることができる。
【0044】
さらに、本実施形態の売場レイアウト決定装置51は、商品の売上実績などの定量データと一部の定性データとの組み合わせによって比較的時間をかけずに売場全体のレイアウトを決定することができるので、担当者の負担を大きくすることなく、売場全体のレイアウトを変更することができる。
【0045】
次に、本発明に係る売場レイアウト決定装置の第2の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0046】
図11に示すように、本発明の売場レイアウト決定装置51は、売場レイアウトの決定に必要な情報が入力される入力装置2と、売場レイアウトの決定処理を行う演算処理装置3と、各商品の売上に関するPOS情報を収集するPOS端末4と、このPOS端末4で収集されたPOS情報を格納しておくPOS情報データベース5と、各商品の属する商品分類を規定した商品分類情報を格納する商品分類情報データベース6と、顧客の商品購入目的に応じて分類された消費者別カテゴリーの格納された消費者別カテゴリー52と、決定された売場レイアウトを表示するディスプレイ8とから構成されている。ここで図1と同様の構成要素には同様の番号を付している。
【0047】
さらに、演算処理装置3は、POS端末4で収集したPOS情報と商品分類情報とに基づいて、商品分類別の売上数量を集計した商品分類別売上情報を生成する商品分類別売上情報生成手段55と、この商品分類別売上情報を、顧客の商品購入目的に応じて分類された消費者別カテゴリーに基づいて分類して消費者別カテゴリー情報を生成する消費者別カテゴリー情報生成手段56と、売場の商品陳列棚に対して消費者別カテゴリーが当てはめられると、この消費者別カテゴリーに基づいて顧客導線を生成し、この顧客導線を含む消費者別カテゴリーマップを生成する消費者別カテゴリーマップ生成手段57と、この消費者別カテゴリーマップの商品陳列棚に対して、消費者別カテゴリー情報の売上数量と顧客導線とに基づいて商品分類を当てはめて売場レイアウトを決定する売場レイアウト決定手段58とを含んでいる。
【0048】
なお、演算処理装置3は、各種の処理を行うためのCPUと、この処理の命令を記憶する記憶手段とを含む通常のコンピュータシステムによって構成され、演算処理装置3で行われる各処理の命令やタイミング制約は記憶手段に保持されており、必要に応じてCPUにロードされ、実行がなされる。
【0049】
次に、図12のフローチャートに基づいて本実施形態の売場レイアウト決定装置による売場レイアウトの決定処理について説明する。
【0050】
図12に示すように、オペレータによって売場レイアウトの決定処理が開始されると、まず現状の売り場レイアウトが展開されていた期間がオペレータによって入力される(S1201)。そして、この期間内におけるPOS情報がPOS情報データベース5から取得される(S1202)。
【0051】
このPOS情報の一例として2000年1月から2000年3月までの期間におけるPOS情報を図5に示す。
【0052】
そして、このPOS情報が取得されると、商品分類情報データベース6から図6に示す商品分類情報を取得して、図7に示すような商品分類別売上情報を生成する(S1203)。
【0053】
こうして商品分類別売上情報が生成されると、次に消費者別カテゴリーデータベース52に格納された消費者別カテゴリーを取得し(S1204)、商品分類情報と関係付けて消費者別カテゴリー情報を生成する(S1205)。
【0054】
ここで、消費者別カテゴリーとは、顧客(消費者)の商品購入目的に応じて分類されたカテゴリーのことであり、このように分類された消費者別カテゴリーに、商品分類を関係付けたものが消費者別カテゴリー情報である。
【0055】
例えば、顧客がどのような目的で来店して商品を購入するかを考えると、当日の食材の購入であったり、毎日使っている日常品の購入であったりする。そこで、購入頻度という観点で顧客の来店目的を分類して消費者別カテゴリーを作成すると、
・毎日の頻度で購入するもの
・1回/月の頻度で購入するもの
・1回/3〜4ヶ月の頻度で購入するもの
・1回/半年〜1年の頻度で購入するもの
・目について購入するもの
に分類することができる。この他にも消費者別カテゴリーデータベース52には顧客の商品購入目的に応じて分類された消費者別カテゴリーが格納されている。
【0056】
そして、この消費者別カテゴリーに対して商品分類を当てはめたものが消費者別カテゴリー情報となる。例えば、「毎日の頻度で購入するもの」には、生鮮食料品、加工食品、惣菜、お弁当等の商品分類を当てはめ、「1回/月の頻度で購入するもの」には、入浴用洗剤(シャンプーやリンス)、衣料用洗剤、台所洗剤、インスタント商品、冷凍食品等の商品分類を当てはめる。
【0057】
また、「1回/3〜4ヶ月の頻度で購入するもの」には、台所用品(タワシやスポンジ)、浴室用品(浴室の洗剤やその用具)、トイレ用品等の商品分類を当てはめ、「1回/半年〜1年の頻度で購入するもの」には、調理器具(鍋や包丁、まな板等)、洗濯機具(物干し機具や洗濯はさみ等)等の商品分類を当てはめ、「目につくと気軽に購入するもの」にはガムや飴等の菓子類、嗜好品類等の商品分類を当てはめる。
【0058】
このようにして作成された消費者別カテゴリー情報の一例を図13に示す。
【0059】
さらに、消費者別カテゴリー情報が生成されると、ステップS1203で生成された商品分類別売上情報に基づいて、各消費者別カテゴリーに属する商品分類を売上数量の順に並び替えて売上数量順消費者別カテゴリー情報を生成する(S1206)。例えば、図13の「毎日の頻度で購入する」という消費者別カテゴリーに属している商品分類は分類1,12,14,15,21,26,27であり、これらの売上数量は、分類1:11個、分類12:23個、分類14:75個、分類15:7個、分類21:9個、分類26:24個、分類27:19個となるので、これらを売上数量の順に並べ替えると、図14に示すような売上数量順消費者別カテゴリー情報となる。
【0060】
こうして売上数量順消費者別カテゴリー情報が生成されると、次に各消費者別カテゴリーを売場レイアウトのどのエリアに配置するかをオペレータが入力し、この配置された消費者別カテゴリーに基づいて顧客導線が誘導されて消費者別カテゴリーマップが生成される(S1207)。
【0061】
例えば、オペレータが購入頻度の高い消費者別カテゴリーを売場の奥のエリアに配置するように入力すると、顧客導線は店内の奥に導かれるように誘導されて図15に示すような消費者別カテゴリーマップが生成される。
【0062】
図15に示す消費者別カテゴリーマップでは、来店した顧客は必然的に店舗の奥まで行くことになり、自然に本来の目的ではない商品までも目につくことになるので、本来の目的ではない商品まで購入して売上を向上させることができる。
【0063】
こうして消費者別カテゴリーマップが生成されると、この消費者別カテゴリーマップと売上数量順消費者別カテゴリー情報とに基づいて売場レイアウトを決定する(S1208)。
【0064】
例えば、各消費者別カテゴリーが配置されたエリアの中で顧客が一番最初に通過する商品陳列棚に最も売上数量が高い商品分類を当てはめ、一番最後に通過する商品陳列棚に2番目に売上数量が高い商品分類を当てはめる。そして、2番目に通過する商品陳列棚に3番目に売上数量の高い商品分類を当てはめるようにして、これを繰り返して各消費者別カテゴリーの配置されたエリア内で各商品分類を商品陳列棚に割り当てていく。
【0065】
図14の売上数量順消費者別カテゴリー情報の「毎日の頻度で購入」の消費者別カテゴリーを例にすると、顧客が一番最初に通過する商品陳列棚には売上数量の一番高い分類14を配置し、最後に通過する商品陳列棚には2番目に売上数量の高い分類26を配置し、2番目に通過する商品陳列棚には3番目に売上数量の高い分類12を、最後から2番目に通過する商品陳列棚には4番目に売上数量の高い分類27を当てはめていく。このようにして、すべての消費者別カテゴリーの商品分類が商品陳列棚に当てはめられて図16に示す売場レイアウトが決定され、これによって本実施形態の売場レイアウト決定装置51による売場レイアウトの決定処理は終了する。
【0066】
このように、本実施形態の売場レイアウト決定装置51は、消費者別カテゴリーという観点から商品分類を分けるので、顧客の購買目的に応じた売場レイアウトを実現することができる。
【0067】
さらに、本実施形態の売場レイアウト決定装置51は、商品の売上実績などの定量データと一部の定性データとの組み合わせによって比較的時間をかけずに売場全体のレイアウトを決定することができるので、担当者の負担を大きくすることなく、売場全体のレイアウトを変更することができる。
【0068】
なお、上述した売場レイアウト決定装置1、51の各処理を実現するためのプログラムは記録媒体に保存することができ、この記録媒体をコンピュータシステムによって読み込ませることにより、前記プログラムを実行してコンピュータを制御しながら上述した売場レイアウト決定装置1、51の各処理を実現することができる。ここで、前記記録媒体とは、メモリ装置、磁気ディスク装置、光ディスク装置等、プログラムを記録することができるような装置が含まれる。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の売場レイアウト決定装置によれば、売場全体のレイアウトを変更することができるとともに、担当者の負担を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による売場レイアウト決定装置の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す売場レイアウト決定装置における売場レイアウトの決定処理を説明するためのフローチャートである。
【図3】現状の売場レイアウトと顧客導線との一例を示す図である。
【図4】導線指数マップの一例を示す図である。
【図5】POS情報の一例を示す図である。
【図6】商品分類情報の一例を示す図である。
【図7】商品分類別売上情報の一例を示す図である。
【図8】売上数量順商品分類別売上情報の一例を示す図である。
【図9】商品分類ペアの一例を示す図である。
【図10】決定レイアウトの一例を示す図である。
【図11】本発明による売場レイアウト決定装置の第2の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図12】図11に示す売場レイアウト決定装置における売場レイアウトの決定処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】消費者別カテゴリー情報の一例を示す図である。
【図14】売上数量順消費者別カテゴリー情報の一例を示す図である。
【図15】消費者別カテゴリーマップの一例を示す図である。
【図16】決定レイアウトの一例を示す図である。
【符号の説明】
1、51 売場レイアウト決定装置
2 入力装置
3 演算処理装置
4 POS端末
5 POS情報データベース
6 商品分類情報データベース
7 顧客導線データベース
8 ディスプレイ
11 導線指数マップ生成手段
12、55 商品分類別売上情報生成手段
13 商品分類ペア生成手段
14、58 売場レイアウト決定手段
52 消費者別カテゴリーデータベース
56 消費者別カテゴリー情報生成手段
57 消費者別カテゴリーマップ生成手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、店舗における売場のレイアウト変更を決定する売場レイアウト決定装置に係り、特に顧客導線と商品分類毎の売上数量とに基づいて売場レイアウトを決定することにより、少ない時間で売場全体のレイアウト変更を決定することのできる売場レイアウト決定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の売場レイアウトの決定方法では、まずレイアウトを決定する担当者がその店舗に来店した顧客がどのような経路で店内を移動したかを調査して把握し、次に売上実績から商品を分類化した商品分類単位の売上構成比によって売場スペースの割合を求めて商品分類単位のスペース比率を算出し、ここで求められた商品分類単位のスペース比率と顧客の移動経路とに基づいて現在のレイアウトのスペース比率が妥当か否かを評価してレイアウト変更を決定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の売場レイアウトの決定方法では、売場全体のレイアウトを大幅に見直すという結論には至らず、狭いエリア(範囲)のレイアウト変更に限られてしまうという問題点があった。
【0004】
また、売場全体のレイアウトを変更するためには、収集するべき情報もその情報を収集する担当者に依存する部分が大きいため、変更されたレイアウトの売上貢献度はレイアウトを決定する担当者に大きく左右されることになり、担当者の負担が大きくなるという問題点もあった。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、売場全体のレイアウトを変更することができるとともに、担当者の負担を低減することのできる売場レイアウト決定装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明である売場レイアウト決定方法は、各種の処理を行うためのCPUと、この処理の命令を記憶する記憶手段とを含み必要に応じてCPUにロードされ、実行がなされる演算処理装置を備える売り場レイアウト決定装置によって実行される売り場レイアウト決定方法であって、演算処理装置の第1の記憶手段は、POS端末から収集した商品の売上に関するPOS情報をPOS情報データベースに記憶し、演算処理装置の第2の記憶手段は、各商品の属する商品分類を規定した商品分類情報を商品分類情報データベースに記憶し、演算処理装置の第3の記憶手段は、顧客の店舗内における移動経路である顧客導線を顧客導線データベースに記憶し、演算処理装置の商品分類別売上情報生成手段は、前記第1の記憶手段から取得したPOS情報を、前記第2の記憶手段から取得した商品分類情報の各商品の属する商品分類に基づいて集計して売上数量を算出し、演算処理装置の売り場レイアウト決定手段は、この商品分類毎の売上数量と、前記第3の記憶手段から取得した顧客導線とに基づいて、売上数量の高い商品分類と売上数量の低い商品分類とを組み合わせて商品分類ペアを生成して、売上数量の高い商品と低い商品が交互に陳列される様に商品分類を売場の商品陳列棚に当てはめていくことによって売場レイアウトを出力することを特徴とする。
【0007】
この請求項1の発明によれば、担当者の負担を大きくすることなく、売場全体のレイアウトを変更することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明である売場レイアウト決定装置は、各種の処理を行うためのCPUと、この処理の命令を記憶する記憶手段とを含み必要に応じてCPUにロードされ、実行がなされる演算処理装置を備える売り場レイアウト決定装置であって、演算処理装置は、POS端末から収集した商品の売上に関するPOS情報をPOS情報データベースに記憶する第1の記憶手段と、各商品の属する商品分類を規定した商品分類情報を商品分類情報データベースに記憶する第2の記憶手段と、顧客の店舗内における移動経路である顧客導線を顧客導線データベースに記憶する第3の記憶手段と、記憶手段から取得した顧客導線に基づいて売場の商品陳列棚に指数を付与した導線指数マップを生成する導線指数マップ生成手段と、第1の記憶手段から取得したPOS情報と、第2の記憶手段から取得した商品分類情報とに基づいて、商品分類別の売上数量を集計した商品分類別売上情報を生成する商品分類別売上情報生成手段と、この商品分類別売上情報生成手段で生成された商品分類別売上情報を売上数量に基づいて並び替え、この並び替えられた商品分類別売上情報に基づいて、売上数量が高い商品分類と売上数量が低い商品分類とを組み合わせて得られる商品分類ペアを生成する商品分類ペア生成手段と、この商品分類ペア生成手段で生成された商品分類ペアを、導線指数マップの指数に基づいて売場の商品陳列棚に当てはめて売場レイアウトを出力する売場レイアウト決定手段とを含むことを特徴とする。
【0009】
この請求項2の発明によれば、顧客導線に基づいて導線指数マップを生成し、この導線指数マップの指数に基づいて商品分類ペアを当てはめていくので、現状の顧客導線の維持された売場レイアウトを決定することができる。
【0010】
請求項3に記載の発明である売場レイアウト決定装置は、各種の処理を行うためのCPUと、この処理の命令を記憶する記憶手段とを含み必要に応じてCPUにロードされ、実行がなされる演算処理装置を備える売り場レイアウト決定装置であって、演算処理装置は、POS端末から収集した商品の売上に関するPOS情報をPOS情報データベースに記憶する第1の記憶手段と、各商品の属する商品分類を規定した商品分類情報を商品分類情報データベースに記憶する第2の記憶手段と、POS情報と、第2の記憶手段から取得した商品分類情報とに基づいて、商品分類別の売上数量を集計した商品分類別売上情報を生成する商品分類別売上情報生成手段と、この商品分類別売上情報生成手段で生成された商品分類別売上情報を、顧客の商品購入頻度に応じて分類された消費者別カテゴリーに基づいて分類して消費者別カテゴリー情報を生成する消費者別カテゴリー情報生成手段と、売場の商品陳列棚に対して消費者別カテゴリーを入力装置から入力する手段と、この入力する手段により入力された消費者別カテゴリーに基づいて消費者別カテゴリーマップを生成する消費者別カテゴリーマップ生成手段と、この消費者別カテゴリーマップ生成手段で生成された消費者別カテゴリーマップの商品陳列棚に対して、消費者別カテゴリー情報の売上数量に基づいて商品分類を当てはめて売場レイアウトを決定する売場レイアウト決定手段とを含むことを特徴とする。
【0011】
この請求項3の発明によれば、商品購入目的に応じて分類された消費者別カテゴリーに基づいて商品分類を分類するので、顧客の購買目的に応じた売場レイアウトを決定することができる。
【0012】
請求項4に記載の発明である売場レイアウト決定プログラムを記録した記録媒体は、各種の処理を行うためのCPUと、この処理の命令を記憶する記憶手段とを含み必要に応じてCPUにロードされ、実行がなされる演算処理装置を備える売り場レイアウト決定装置での処理を実現するための売場レイアウト決定プログラムを記録した記録媒体であって、POS端末から収集した商品の売上に関するPOS情報をPOS情報データベースに記憶する第1の記憶手段と、各商品の属する商品分類を規定した商品分類情報を商品分類情報データベースに記憶する第2の記憶手段と、顧客の店舗内における移動経路である顧客導線を顧客導線データベースに記憶する第3の記憶手段と、記憶手段から取得した顧客導線に基づいて売場の商品陳列棚に指数を付与した導線指数マップを生成する導線指数マップ生成処理と、第1の記憶手段から取得したPOS情報と、第2の記憶手段から取得した商品分類情報とに基づいて、商品分類別の売上数量を集計した商品分類別売上情報を生成する商品分類別売上情報生成処理と、この商品分類別売上情報生成処理で生成された商品分類別売上情報を売上数量に基づいて並び替え、この並び替えられた商品分類別売上情報に基づいて、売上数量が高い商品分類と売上数量が低い商品分類とを組み合わせて得られる商品分類ペアを生成する商品分類ペア生成処理と、この商品分類ペア生成処理で生成された商品分類ペアを、導線指数マップの指数に基づいて売場の商品陳列棚に当てはめて売場レイアウトを出力する売場レイアウト決定処理とを含むことを特徴とする。
【0013】
この請求項4の発明によれば、顧客導線に基づいて導線指数マップを生成し、この導線指数マップの指数に基づいて商品分類ペアを当てはめていくので、現状の顧客導線の維持された売場レイアウトを決定することができる。
【0014】
請求項5に記載の発明である売場レイアウト決定プログラムを記録した記録媒体は、各種の処理を行うためのCPUと、この処理の命令を記憶する記憶手段とを含み必要に応じてCPUにロードされ、実行がなされる演算処理装置を備える売り場レイアウト決定装置での処理を実現するための売場レイアウト決定プログラムを記録した記録媒体であって、POS端末から収集した商品の売上に関するPOS情報をPOS情報データベースに記憶する第1の記憶手段と、各商品の属する商品分類を規定した商品分類情報を商品分類情報データベースに記憶する第2の記憶手段と、第1の記憶手段から取得したPOS情報と、第2の記憶手段から取得した商品分類情報とに基づいて、商品分類別の売上数量を集計した商品分類別売上情報を生成する商品分類別売上情報生成処理と、この商品分類別売上情報生成処理で生成された商品分類別売上情報を、顧客の商品購入頻度に応じて分類された消費者別カテゴリーに基づいて分類して消費者別カテゴリー情報を生成する消費者別カテゴリー情報生成処理と、売場の商品陳列棚に対して消費者別カテゴリーを入力装置から入力する手段により入力された消費者別カテゴリーに基づいて消費者別カテゴリーマップを生成する消費者別カテゴリーマップ生成処理と、この消費者別カテゴリーマップ生成処理で生成された消費者別カテゴリーマップの商品陳列棚に対して、消費者別カテゴリー情報の売上数量に基づいて商品分類を当てはめて売場レイアウトを決定する売場レイアウト決定処理とを含むことを特徴とする。
【0015】
この請求項5の発明によれば、商品購入目的に応じて分類された消費者別カテゴリーに基づいて商品分類を分類するので、顧客の購買目的に応じた売場レイアウトを決定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る売場レイアウト決定装置の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1に示すように、本発明の売場レイアウト決定装置1は、売場レイアウトの決定に必要な情報が入力される入力装置2と、売場レイアウトの決定処理を行う演算処理装置3と、各商品の売上に関するPOS情報を収集するPOS端末4と、このPOS端末4で収集されたPOS情報を格納しておくPOS情報データベース5と、各商品の属する商品分類を規定した商品分類情報を格納する商品分類情報データベース6と、顧客の売場における移動経路である顧客導線に関する情報を格納する顧客導線データベース7と、決定された売場レイアウトを表示するディスプレイ8とから構成されている。
【0018】
さらに、演算処理装置3は、顧客導線に基づいて売場の商品陳列棚に指数を付与した導線指数マップを生成する導線指数マップ生成手段11と、POS端末4から収集したPOS情報と商品分類情報とに基づいて、商品分類別の売上数量を集計した商品分類別売上情報を生成する商品分類別売上情報生成手段12と、この商品分類別売上情報を売上数量に基づいて並び替え、この並び替えられた商品分類別売上情報に基づいて各商品分類を組み合わせて商品分類ペアを生成する商品分類ペア生成手段13と、この商品分類ペアを導線指数マップの指数に基づいて売場の商品陳列棚に当てはめて売場レイアウトを決定する売場レイアウト決定手段14とを含んでいる。
【0019】
なお、演算処理装置3は、各種の処理を行うためのCPUと、この処理の命令を記憶する記憶手段とを含む通常のコンピュータシステムによって構成され、演算処理装置3で行われる各処理の命令やタイミング制約は記憶手段に保持されており、必要に応じてCPUにロードされ、実行がなされる。
【0020】
次に、図2のフローチャートに基づいて第1の実施形態の売場レイアウト決定装置1による売場レイアウトの決定処理について説明する。
【0021】
図2に示すように、オペレータによって売場レイアウトの決定処理が開始されると、まず現状の売場レイアウトにおける顧客の店内の移動経路である顧客導線を顧客導線データベース7から取得する(S201)。この顧客導線は、予め顧客が店内をどのように通過していくかを調査して顧客導線データベース7に格納しておいたものである。
【0022】
ここで、現状の売場レイアウトに顧客導線を書き込んだ図の一例を図3に示す。この図3に示すように、顧客は来店してからレジで精算するまでに図3に示したような矢印にしたがって店内を移動していく。
【0023】
そして、この顧客導線に基づいて顧客が通過していく順に商品陳列棚に対して数値を当てはめた導線指数マップを生成する(S202)。この導線指数マップは、図4に示すように顧客が来店して一番最初に通過する商品陳列棚に対して導線指数1を付与し、以降レジで清算するまでに通過する経路順にシーケンス番号を各商品陳列棚に対して付与していったものである。
【0024】
そして、この導線指数マップが生成されると、次に現状の売り場レイアウトが展開されていた期間がオペレータによって入力され(S203)、この期間内におけるPOS端末4で収集された各商品の売上に関するPOS情報がPOS情報データベース5から取得される(S204)。
【0025】
このPOS情報の一例を図5に示す。図5に示すように、POS情報は商品名、売上数量、売上年月日が記載されており、図5のPOS情報では2000年1月から2000年3月までの期間におけるPOS情報が記録されている。
【0026】
そして、このPOS情報を取得すると、商品分類情報データベース6から図6に示す商品分類情報を取得して商品分類別売上情報を生成する(S205)。
【0027】
この商品分類別売上情報は、各商品を商品分類情報に記載されている商品分類に分類し、その商品分類毎に各商品の売上情報を集計したものである。
【0028】
例えば、シャンプーやリンスはヘアケアの商品分類に分類され、洗顔クリームはスキンケアの商品分類に分類される。この商品分類は店舗や系列店で商品を分類化するときに利用される情報に基づいて決定されるものとする。
【0029】
そして、POS情報に記録された商品の売上数量を商品分類情報に基づいて分類して図7に示す商品分類別売上情報が生成される。
【0030】
例えば、図5において商品AAは2000/01/03と2000/02/01にそれぞれ5個と6個を売り上げているので2000年1月から3月の間の総売上数量は11個となる。そして、商品AAは図6に示すように分類1という商品分類に属しているため、図7の分類1という商品分類の2000年1月から3月までの総売上数量は11個となる。このように、商品分類毎にその商品分類に属している商品の期間内における総売上数量を算出した結果が商品分類別売上情報となる。
【0031】
こうして商品分類別売上情報が生成されると、この商品分類別売上情報を売上数量の順に並び替えて図8に示す売上数量順商品分類別売上情報を生成する(S206)。
【0032】
そして、この売上数量順商品分類別売上情報に基づいて、各商品分類を組み合わせて商品分類ペアを生成する(S207)。この商品分類ペアの生成方法としては、売上数量順商品分類別売上情報の売上数量が最も高い商品分類と最も低い商品分類とをペアとし、次に2番目に売上数量が高い商品分類と2番目に低い商品分類とをペアとしていき、このようにしてすべての商品分類を組み合わせて商品分類ペアを生成する。
【0033】
例えば、図8の売上数量順商品分類別売上情報では、最も売上数量が高い商品分類14と最も売上数量が低い商品分類2がペアとなり、次に売上数量が高い商品分類22と次に売上数量が低い商品分類3がペアとなる。このようにしてすべての商品分類をペアにした結果が図9に示す商品分類ペアである。
【0034】
そして、この商品分類ペアが生成されると、ステップS202で生成された導線指数マップに商品分類ペアを当てはめて売場レイアウトを決定する(S208)。
【0035】
この商品分類ペアの当てはめ方は、導線指数マップにおける導線指数の最も低い商品陳列棚(顧客が一番最初に通過する棚)に商品分類ペアの最も売上数量が高い商品分類と低い商品分類のペアを当てはめ、次に導線指数の最も高い棚に2番目に売上数量が高い商品分類と2番目に低い商品分類のペアを当てはめる。
【0036】
そして、2番目に導線指数の低い商品陳列棚に対しては3番目に売上数量が高い商品分類と3番目に低い商品分類のペアを当てはめ、2番目に導線指数の高い棚に対しては4番目に売上数量が高い商品分類と4番目に低い商品分類のペアを当てはめていく。
【0037】
例えば、図9の商品分類ペアを図4の導線指数マップに当てはめていく場合には、導線指数1の商品陳列棚には商品分類ペアの最も売上数量が高い商品分類と低い商品分類のペアである商品分類14と商品分類2のペアを当てはめ、次に導線指数の最も高い棚である導線指数18の商品陳列棚には2番目に売上数量が高い商品分類と2番目に低い商品分類のペアである商品分類22と商品分類3のペアを当てはめる。
【0038】
そして、2番目に導線指数の低い棚である導線指数2の棚には、3番目に売上数量が高い商品分類と3番目に低い商品分類のペアである商品分類31と商品分類4のペアを当てはめる。
【0039】
このように顧客導線に基づいて商品分類ペアを当てはめていくことによって、現状の顧客導線を考慮して商品分類ペアを商品陳列棚に当てはめていくことができる。
【0040】
こうしてすべての商品分類ペアが商品陳列棚に当てはめられた結果が、図10に示す売場レイアウトとなって出力され、これによって本実施形態の売場レイアウト決定装置による売場レイアウトの決定処理は終了する。
【0041】
このように、本実施形態の売場レイアウト決定装置1は、顧客導線に基づいて導線指数マップを生成し、この導線指数マップの導線指数に基づいて商品分類ペアを当てはめていくので、現状の顧客導線の維持された売場レイアウトを決定することができる。
【0042】
これによって、売場レイアウトの変更によって顧客導線が変わってしまい、レイアウト変更による効果を評価できなくなるということを防止することができる。
【0043】
また、本実施形態の売場レイアウト決定装置1は、売上数量の高い商品分類と売上数量の低い商品分類とを組み合わせて商品分類ペアを生成するので、売上数量の高い商品と低い商品が交互に陳列されることになる。したがって、売上数量の低い商品も顧客の目に触れる機会が増えることになるので、売上の向上につなげることができる。
【0044】
さらに、本実施形態の売場レイアウト決定装置51は、商品の売上実績などの定量データと一部の定性データとの組み合わせによって比較的時間をかけずに売場全体のレイアウトを決定することができるので、担当者の負担を大きくすることなく、売場全体のレイアウトを変更することができる。
【0045】
次に、本発明に係る売場レイアウト決定装置の第2の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0046】
図11に示すように、本発明の売場レイアウト決定装置51は、売場レイアウトの決定に必要な情報が入力される入力装置2と、売場レイアウトの決定処理を行う演算処理装置3と、各商品の売上に関するPOS情報を収集するPOS端末4と、このPOS端末4で収集されたPOS情報を格納しておくPOS情報データベース5と、各商品の属する商品分類を規定した商品分類情報を格納する商品分類情報データベース6と、顧客の商品購入目的に応じて分類された消費者別カテゴリーの格納された消費者別カテゴリー52と、決定された売場レイアウトを表示するディスプレイ8とから構成されている。ここで図1と同様の構成要素には同様の番号を付している。
【0047】
さらに、演算処理装置3は、POS端末4で収集したPOS情報と商品分類情報とに基づいて、商品分類別の売上数量を集計した商品分類別売上情報を生成する商品分類別売上情報生成手段55と、この商品分類別売上情報を、顧客の商品購入目的に応じて分類された消費者別カテゴリーに基づいて分類して消費者別カテゴリー情報を生成する消費者別カテゴリー情報生成手段56と、売場の商品陳列棚に対して消費者別カテゴリーが当てはめられると、この消費者別カテゴリーに基づいて顧客導線を生成し、この顧客導線を含む消費者別カテゴリーマップを生成する消費者別カテゴリーマップ生成手段57と、この消費者別カテゴリーマップの商品陳列棚に対して、消費者別カテゴリー情報の売上数量と顧客導線とに基づいて商品分類を当てはめて売場レイアウトを決定する売場レイアウト決定手段58とを含んでいる。
【0048】
なお、演算処理装置3は、各種の処理を行うためのCPUと、この処理の命令を記憶する記憶手段とを含む通常のコンピュータシステムによって構成され、演算処理装置3で行われる各処理の命令やタイミング制約は記憶手段に保持されており、必要に応じてCPUにロードされ、実行がなされる。
【0049】
次に、図12のフローチャートに基づいて本実施形態の売場レイアウト決定装置による売場レイアウトの決定処理について説明する。
【0050】
図12に示すように、オペレータによって売場レイアウトの決定処理が開始されると、まず現状の売り場レイアウトが展開されていた期間がオペレータによって入力される(S1201)。そして、この期間内におけるPOS情報がPOS情報データベース5から取得される(S1202)。
【0051】
このPOS情報の一例として2000年1月から2000年3月までの期間におけるPOS情報を図5に示す。
【0052】
そして、このPOS情報が取得されると、商品分類情報データベース6から図6に示す商品分類情報を取得して、図7に示すような商品分類別売上情報を生成する(S1203)。
【0053】
こうして商品分類別売上情報が生成されると、次に消費者別カテゴリーデータベース52に格納された消費者別カテゴリーを取得し(S1204)、商品分類情報と関係付けて消費者別カテゴリー情報を生成する(S1205)。
【0054】
ここで、消費者別カテゴリーとは、顧客(消費者)の商品購入目的に応じて分類されたカテゴリーのことであり、このように分類された消費者別カテゴリーに、商品分類を関係付けたものが消費者別カテゴリー情報である。
【0055】
例えば、顧客がどのような目的で来店して商品を購入するかを考えると、当日の食材の購入であったり、毎日使っている日常品の購入であったりする。そこで、購入頻度という観点で顧客の来店目的を分類して消費者別カテゴリーを作成すると、
・毎日の頻度で購入するもの
・1回/月の頻度で購入するもの
・1回/3〜4ヶ月の頻度で購入するもの
・1回/半年〜1年の頻度で購入するもの
・目について購入するもの
に分類することができる。この他にも消費者別カテゴリーデータベース52には顧客の商品購入目的に応じて分類された消費者別カテゴリーが格納されている。
【0056】
そして、この消費者別カテゴリーに対して商品分類を当てはめたものが消費者別カテゴリー情報となる。例えば、「毎日の頻度で購入するもの」には、生鮮食料品、加工食品、惣菜、お弁当等の商品分類を当てはめ、「1回/月の頻度で購入するもの」には、入浴用洗剤(シャンプーやリンス)、衣料用洗剤、台所洗剤、インスタント商品、冷凍食品等の商品分類を当てはめる。
【0057】
また、「1回/3〜4ヶ月の頻度で購入するもの」には、台所用品(タワシやスポンジ)、浴室用品(浴室の洗剤やその用具)、トイレ用品等の商品分類を当てはめ、「1回/半年〜1年の頻度で購入するもの」には、調理器具(鍋や包丁、まな板等)、洗濯機具(物干し機具や洗濯はさみ等)等の商品分類を当てはめ、「目につくと気軽に購入するもの」にはガムや飴等の菓子類、嗜好品類等の商品分類を当てはめる。
【0058】
このようにして作成された消費者別カテゴリー情報の一例を図13に示す。
【0059】
さらに、消費者別カテゴリー情報が生成されると、ステップS1203で生成された商品分類別売上情報に基づいて、各消費者別カテゴリーに属する商品分類を売上数量の順に並び替えて売上数量順消費者別カテゴリー情報を生成する(S1206)。例えば、図13の「毎日の頻度で購入する」という消費者別カテゴリーに属している商品分類は分類1,12,14,15,21,26,27であり、これらの売上数量は、分類1:11個、分類12:23個、分類14:75個、分類15:7個、分類21:9個、分類26:24個、分類27:19個となるので、これらを売上数量の順に並べ替えると、図14に示すような売上数量順消費者別カテゴリー情報となる。
【0060】
こうして売上数量順消費者別カテゴリー情報が生成されると、次に各消費者別カテゴリーを売場レイアウトのどのエリアに配置するかをオペレータが入力し、この配置された消費者別カテゴリーに基づいて顧客導線が誘導されて消費者別カテゴリーマップが生成される(S1207)。
【0061】
例えば、オペレータが購入頻度の高い消費者別カテゴリーを売場の奥のエリアに配置するように入力すると、顧客導線は店内の奥に導かれるように誘導されて図15に示すような消費者別カテゴリーマップが生成される。
【0062】
図15に示す消費者別カテゴリーマップでは、来店した顧客は必然的に店舗の奥まで行くことになり、自然に本来の目的ではない商品までも目につくことになるので、本来の目的ではない商品まで購入して売上を向上させることができる。
【0063】
こうして消費者別カテゴリーマップが生成されると、この消費者別カテゴリーマップと売上数量順消費者別カテゴリー情報とに基づいて売場レイアウトを決定する(S1208)。
【0064】
例えば、各消費者別カテゴリーが配置されたエリアの中で顧客が一番最初に通過する商品陳列棚に最も売上数量が高い商品分類を当てはめ、一番最後に通過する商品陳列棚に2番目に売上数量が高い商品分類を当てはめる。そして、2番目に通過する商品陳列棚に3番目に売上数量の高い商品分類を当てはめるようにして、これを繰り返して各消費者別カテゴリーの配置されたエリア内で各商品分類を商品陳列棚に割り当てていく。
【0065】
図14の売上数量順消費者別カテゴリー情報の「毎日の頻度で購入」の消費者別カテゴリーを例にすると、顧客が一番最初に通過する商品陳列棚には売上数量の一番高い分類14を配置し、最後に通過する商品陳列棚には2番目に売上数量の高い分類26を配置し、2番目に通過する商品陳列棚には3番目に売上数量の高い分類12を、最後から2番目に通過する商品陳列棚には4番目に売上数量の高い分類27を当てはめていく。このようにして、すべての消費者別カテゴリーの商品分類が商品陳列棚に当てはめられて図16に示す売場レイアウトが決定され、これによって本実施形態の売場レイアウト決定装置51による売場レイアウトの決定処理は終了する。
【0066】
このように、本実施形態の売場レイアウト決定装置51は、消費者別カテゴリーという観点から商品分類を分けるので、顧客の購買目的に応じた売場レイアウトを実現することができる。
【0067】
さらに、本実施形態の売場レイアウト決定装置51は、商品の売上実績などの定量データと一部の定性データとの組み合わせによって比較的時間をかけずに売場全体のレイアウトを決定することができるので、担当者の負担を大きくすることなく、売場全体のレイアウトを変更することができる。
【0068】
なお、上述した売場レイアウト決定装置1、51の各処理を実現するためのプログラムは記録媒体に保存することができ、この記録媒体をコンピュータシステムによって読み込ませることにより、前記プログラムを実行してコンピュータを制御しながら上述した売場レイアウト決定装置1、51の各処理を実現することができる。ここで、前記記録媒体とは、メモリ装置、磁気ディスク装置、光ディスク装置等、プログラムを記録することができるような装置が含まれる。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の売場レイアウト決定装置によれば、売場全体のレイアウトを変更することができるとともに、担当者の負担を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による売場レイアウト決定装置の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す売場レイアウト決定装置における売場レイアウトの決定処理を説明するためのフローチャートである。
【図3】現状の売場レイアウトと顧客導線との一例を示す図である。
【図4】導線指数マップの一例を示す図である。
【図5】POS情報の一例を示す図である。
【図6】商品分類情報の一例を示す図である。
【図7】商品分類別売上情報の一例を示す図である。
【図8】売上数量順商品分類別売上情報の一例を示す図である。
【図9】商品分類ペアの一例を示す図である。
【図10】決定レイアウトの一例を示す図である。
【図11】本発明による売場レイアウト決定装置の第2の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図12】図11に示す売場レイアウト決定装置における売場レイアウトの決定処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】消費者別カテゴリー情報の一例を示す図である。
【図14】売上数量順消費者別カテゴリー情報の一例を示す図である。
【図15】消費者別カテゴリーマップの一例を示す図である。
【図16】決定レイアウトの一例を示す図である。
【符号の説明】
1、51 売場レイアウト決定装置
2 入力装置
3 演算処理装置
4 POS端末
5 POS情報データベース
6 商品分類情報データベース
7 顧客導線データベース
8 ディスプレイ
11 導線指数マップ生成手段
12、55 商品分類別売上情報生成手段
13 商品分類ペア生成手段
14、58 売場レイアウト決定手段
52 消費者別カテゴリーデータベース
56 消費者別カテゴリー情報生成手段
57 消費者別カテゴリーマップ生成手段
Claims (5)
- 各種の処理を行うためのCPUと、この処理の命令を記憶する記憶手段とを含み必要に応じてCPUにロードされ、実行がなされる演算処理装置を備える売り場レイアウト決定装置によって実行される売り場レイアウト決定方法であって、
前記演算処理装置の第1の記憶手段は、POS端末から収集した商品の売上に関するPOS情報をPOS情報データベースに記憶し、
前記演算処理装置の第2の記憶手段は、各商品の属する商品分類を規定した商品分類情報を商品分類情報データベースに記憶し、
前記演算処理装置の第3の記憶手段は、顧客の店舗内における移動経路である顧客導線を顧客導線データベースに記憶し、
前記演算処理装置の商品分類別売上情報生成手段は、前記第1の記憶手段から取得したPOS情報を、前記第2の記憶手段から取得した商品分類情報の各商品の属する商品分類に基づいて集計して売上数量を算出し、
前記演算処理装置の売り場レイアウト決定手段は、この商品分類毎の売上数量と、前記第3の記憶手段から取得した顧客導線とに基づいて、売上数量の高い商品分類と売上数量の低い商品分類とを組み合わせて商品分類ペアを生成して、売上数量の高い商品と低い商品が交互に陳列される様に前記商品分類を売場の商品陳列棚に当てはめていくことによって売場レイアウトを出力する
ことを特徴とする売場レイアウト決定方法。 - 各種の処理を行うためのCPUと、この処理の命令を記憶する記憶手段とを含み必要に応じてCPUにロードされ、実行がなされる演算処理装置を備える売り場レイアウト決定装置であって、
前記演算処理装置は、
POS端末から収集した商品の売上に関するPOS情報をPOS情報データベースに記憶する第1の記憶手段と、
各商品の属する商品分類を規定した商品分類情報を商品分類情報データベースに記憶する第2の記憶手段と、
顧客の店舗内における移動経路である顧客導線を顧客導線データベースに記憶する第3の記憶手段と、
前記第3の記憶手段から取得した顧客導線に基づいて売場の商品陳列棚に指数を付与した導線指数マップを生成する導線指数マップ生成手段と、
前記第1の記憶手段から取得したPOS情報と、前記第2の記憶手段から取得した商品分類情報とに基づいて、商品分類別の売上数量を集計した商品分類別売上情報を生成する商品分類別売上情報生成手段と、
この商品分類別売上情報生成手段で生成された前記商品分類別売上情報を売上数量に基づいて並び替え、この並び替えられた商品分類別売上情報に基づいて、売上数量が高い商品分類と売上数量が低い商品分類とを組み合わせて得られる商品分類ペアを生成する商品分類ペア生成手段と、
この商品分類ペア生成手段で生成された前記商品分類ペアを、前記導線指数マップの指数に基づいて売場の商品陳列棚に当てはめて売場レイアウトを出力する売場レイアウト決定手段と
を含むことを特徴とする売場レイアウト決定装置。 - 各種の処理を行うためのCPUと、この処理の命令を記憶する記憶手段とを含み必要に応じてCPUにロードされ、実行がなされる演算処理装置を備える売り場レイアウト決定装置であって、
前記演算処理装置は、
POS端末から収集した商品の売上に関するPOS情報をPOS情報データベースに記憶する第1の記憶手段と、
各商品の属する商品分類を規定した商品分類情報を商品分類情報データベースに記憶する第2の記憶手段と、
前記第1の記憶手段から取得したPOS情報と、前記第2の記憶手段から取得した商品分類情報とに基づいて、商品分類別の売上数量を集計した商品分類別売上情報を生成する商品分類別売上情報生成手段と、
この商品分類別売上情報生成手段で生成された前記商品分類別売上情報を、顧客の商品購入頻度に応じて分類された消費者別カテゴリーに基づいて分類して消費者別カテゴリー情報を生成する消費者別カテゴリー情報生成手段と、
売場の商品陳列棚に対して前記消費者別カテゴリーを入力装置から入力する手段と、
この入力する手段により入力された前記消費者別カテゴリーに基づいて消費者別カテゴリーマップを生成する消費者別カテゴリーマップ生成手段と、
この消費者別カテゴリーマップ生成手段で生成された前記消費者別カテゴリーマップの商品陳列棚に対して、前記消費者別カテゴリー情報の売上数量に基づいて前記商品分類を当てはめて売場レイアウトを決定する売場レイアウト決定手段と
を含むことを特徴とする売場レイアウト決定装置。 - 各種の処理を行うためのCPUと、この処理の命令を記憶する記憶手段とを含み必要に応じてCPUにロードされ、実行がなされる演算処理装置を備える売り場レイアウト決定装置での処理を実現するための売場レイアウト決定プログラムを記録した記録媒体であって、
POS端末から収集した商品の売上に関するPOS情報をPOS情報データベースに記憶する第1の記憶手段と、
各商品の属する商品分類を規定した商品分類情報を商品分類情報データベースに記憶する第2の記憶手段と、
顧客の店舗内における移動経路である顧客導線を顧客導線データベースに記憶する第3の記憶手段と、
前記第3の記憶手段から取得した顧客導線に基づいて売場の商品陳列棚に指数を付与した導線指数マップを生成する導線指数マップ生成処理と、
前記第1の記憶手段から取得したPOS情報と、前記第2の記憶手段から取得した商品分類情報とに基づいて、商品分類別の売上数量を集計した商品分類別売上情報を生成する商品分類別売上情報生成処理と、
この商品分類別売上情報生成処理で生成された前記商品分類別売上情報を売上数量に基づいて並び替え、この並び替えられた商品分類別売上情報に基づいて、売上数量が高い商品分類と売上数量が低い商品分類とを組み合わせて得られる商品分類ペアを生成する商品分類ペア生成処理と、
この商品分類ペア生成処理で生成された前記商品分類ペアを、前記導線指数マップの指数に基づいて売場の商品陳列棚に当てはめて売場レイアウトを出力する売場レイアウト決定処理と
を含むことを特徴とする売場レイアウト決定プログラムを記録した記録媒体。 - 各種の処理を行うためのCPUと、この処理の命令を記憶する記憶手段とを含み必要に応じてCPUにロードされ、実行がなされる演算処理装置を備える売り場レイアウト決定装置での処理を実現するための売場レイアウト決定プログラムを記録した記録媒体であって、
POS端末から収集した商品の売上に関するPOS情報をPOS情報データベースに記憶する第1の記憶手段と、
各商品の属する商品分類を規定した商品分類情報を商品分類情報データベースに記憶する第2の記憶手段と、
前記第1の記憶手段から取得したPOS情報と、前記第2の記憶手段から取得した商品分類情報とに基づいて、商品分類別の売上数量を集計した商品分類別売上情報を生成する商品分類別売上情報生成処理と、
この商品分類別売上情報生成処理で生成された前記商品分類別売上情報を、顧客の商品購入頻度に応じて分類された消費者別カテゴリーに基づいて分類して消費者別カテゴリー情報を生成する消費者別カテゴリー情報生成処理と、
売場の商品陳列棚に対して前記消費者別カテゴリーを入力装置から入力する手段により入力された前記消費者別カテゴリーに基づいて消費者別カテゴリーマップを生成する消費者別カテゴリーマップ生成処理と、
この消費者別カテゴリーマップ生成処理で生成された前記消費者別カテゴリーマップの商品陳列棚に対して、前記消費者別カテゴリー情報の売上数量に基づいて前記商品分類を当てはめて売場レイアウトを決定する売場レイアウト決定処理と
を含むことを特徴とする売場レイアウト決定プログラムを記録した記録媒体。
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