JP3735115B2 - 分析方法および除草剤の同定への適用 - Google Patents
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Description
本発明は、一定のアミノアシル−tRNAシンテターゼの活性を阻害する化合物を検出するための新規な方法、抗生物質または除草剤として使用するための活性を有する化合物を同定するためのこれらの方法の使用、それによって誘導される除草剤、並びに、E. coliイソロイシル−tRNAシンテターゼをコードする新規なcDNA配列に関する。
アミノアシル−tRNAシンテターゼは、全ての細菌、植物および動物に見られる酵素であり、タンパク質を製造するのに必要とされる。細菌の当該酵素の阻害剤は抗生物質として有用である可能性があり、本出願人は、それらが除草剤としての適用性をも有し得ることを見い出した。
遺伝コードがタンパク質に正確に翻訳されることは極めて重要である。これが確実に起きるようにするために、各アミノアシル−tRNAシンテターゼは、正確な(同族)アミノ酸を正確な(同族)種のtRNAに結合させなければならない。これが確実に起きるようにするために、これらの酵素の一定のものは、「編集」機構を展開して、不適当な中間体複合物および「誤って結合した(mischarged)」tRNA種を(異なる段階で)加水分解してしまう。特別の例としては、バリン、即ち、イソロイシル−tRNAシンテターゼ(本明細書中以下においてITRSと称す)に関する非同族アミノ酸(1)、およびトレオニン(2)、即ちバリル−tRNAシンテターゼに関する非同族アミノ酸、およびホモシステイン、即ちメチオニル−tRNAシンテターゼに関する非同族アミノ酸である。
本出願人は、これらの編集機構を使用するという手段を見いだし、酵素活性の阻害剤、そして結果的には産業上の適用性を有する生物学的に活性のある化合物の阻害剤を見い出すための分析技術を開発した。
本発明の一つの側面によれば、二価の金属陽イオン、対応するtRNA種および適切な非同族アミノ酸と反応した際に、ATPのピロホスフェートへの加水分解を生じるアミノアシル−tRNAシンテターゼの阻害剤を検出するための分析法であって、当該二価の金属陽イオン、ATP、当該tRNA、当該非同族アミノ酸、無機ピロホスファターゼおよび当該アミノアシル−tRNAシンテターゼを、少なくとも部分的には純粋な形態で、有効な阻害剤とともにおよびそれなしの両方で、インキュベートすること、並びに、ホスフェートのための検出手段を供給すること、並びに、得られた結果を比較することを含む上記の分析法が提供される。
本発明のもう一つ別の側面によれば、E. coliのイソロイシル−tRNAシンテターゼの検出のための分析法であって、(a)マグネシウムイオン、アデノシン三リン酸(ATP)、対応するtRNA種、イシロイシル−tRNAシンテターゼおよび無機ピロホスファターゼをバリンとインキュベートすること;(b)酵素の有効な阻害剤をさらに含む同様の混合物を同時にインキュベートすること;(c)インキュベートからのホスフェートの産生を検出すること;および(d)結果を比較すること、を含む上記の分析法が提供される。
本明細書で使用する場合、酵素に関して使用される「部分意的に純粋な」という表現は、酵素調製物が妨害活性を含まないこと、特にはホスファターゼを含まないこと、そして、例えば、例示されるITRSの分析の特別の場合には、バリル−tRNAシンテターゼを含まないことを意味する。
本分析技術で使用されるtRNAは、特定の酵素に適切な純粋なtRNAであってもよく、またSigma(UK)Ltd,から商業上入手できるE. coli株WからのtRNA種の混合物のようなtRNAの混合物であってもよいが、但し、当該混合物は特定の酵素に適した十分なtRNAを含む。
本発明の分析法は、商業的環境中で生物学的活性のための化学物質をスクリーニングするために適用できる。従って、「容易に加水分解可能な」という用語は、分析反応が通常の速度で進行し得ることを意味する。
誤ってアシル化された生成物を除去する編集機構のためにこのスクリーンで使用し得る酵素およびアミノ酸の特別の例は、バリン、トレオニンおよびホモシステインの各々についてITRS、バリル−tRNAシンテターゼおよびメチオニル−tRNAシンテターゼである。
二価の金属陽イオンは、好ましくはマグネシウムまたはマンガンである。マグネシウムは特に好ましい。
好ましい態様では、本分析法で使用する酵素は、細菌源、好ましくはE. coliからのITRSであり、アミノ酸はバリンである。
本分析法は以下に例示する原理に基づく。アミノアシル−tRNAの生合成に関与するITRS(酵素)の2つの部分反応は以下のように表される:
1)酵素(ITRS)+ATP+ile←−→酵素:ile-AMP+PPi
ITRSはMg2+イオンの存在下で、ピロホスフェート(PPi)が放出されて、酵素に非常に強く結合したままのアミノアシルアデニレート(ile−AMP)が形成される部分反応を触媒する。
2)酵素:ile-AMP+tRNAileu←−→ile-tRNAile+AMP+酵素
酵素結合アミノアシルアデニレートは同族tRNAと反応して、ileuをtRNAに移し、アデノシン一リン酸(AMP)を放出する。
理解され得るように、ピロホスフェートは工程1で産生する。無機ピロホスファターゼの添加はこれをホスフェートに転換する(これは、例えば、Lanzetta et al(3)により記載され、HowardとRidley(4)によりわずかに改良されたマラカイトグリーンを含む方法等の適切なホスフェート測定法により比色定量的に測定することができる)。従って、ホスフェートを検出することによりITRS活性を検出することが可能になるはずである。
しかしながら、上記の2つの反応は固く結びついている。化学量論によれば関与する各ピロホスフェートに対して反応するための1当量のtRNAが必要とされる。検出するのに十分なピロホスフェート及びその結果のホスフェートを生成するためには大量のtRNAが必要であろう。これは非常に費用がかかるため、日常的に高出量スクリーンでの用途のために使用することはできない。
バリンがイソロイシンの代わりとなる場合には、それはまた最初に反応して酵素に結合したアミノアシルAMPを形成する。その反応図は下記のように表される:
1.酵素+ATP+val←−→酵素:val-AMP+PPi
2.tRNAile+酵素:val-AMP←−→tRNAile+酵素+val+AMP
この場合アミノアシル−tRNAを形成するよりむしろ、それはtRNAileの存在下でITRS酵素によって急速に加水分解される(5)。本発明の分析法はバリンによりtRNAを再利用できるという点でこれを利用しており、反応の程度は制限されない。従って、酵素はATPのPPiへの(そして、ピロホスファターゼを介して最終的にはPiへの)加水分解を触媒する。
酵素は酵素に結合した非同族アミノアシルアデニレートの加水分解を触媒し、tRNAへの転換は存在しないため、触媒量のみのtRNAが必要となる。さらに、出発酵素およびバリンもピロホスフェートを生成しながら再生される。
複数の分析条件による実験により、ITRS酵素との反応が一度開始すると少なくとも40分間は直線速度が維持できることが示された。>0.3 OD単位の色の変化が好ましい。
tRNAは本反応で再利用されるため、本反応で使用されるtRNAの量は一般的には低い。例えば、約0.05mg〜約0.3mg/200μl反応混合物の投与量を使用できる。上記の通り、これはE. coliからの純粋なまたは混合したtRNA種であればよい。
一つの好ましい態様では、Sigma(UK)LtdからのE. coliからの混合tRNA種を、約0.1mg/200μl反応混合物の量で添加する。
ATPの存在量は約0.05から約10mMであり得る。
バリンに関するKmは約0.05mMであり、従って、少なくとも0.5mMのバリン、好適には約0.5mMから約25mMのバリン、好ましくは約5mMのバリンを使用して最大付近の速度が得られる。対照的に、3H−Ile分析を用いた場合のIleに関するKmは約4.3μMであることが分かった。
精製した又は部分精製した酵素を、組換えDNA技術の使用を含む慣用技術(6)によって調製することができる。E. coliから得られ、下記のように部分精製したITRSを用いる場合、約0.10μgから約5μgの量を使用することが好適である。この量に基づいた場合、好適な分析時間は約90分以上までであることが分かった。
また本発明者は今回、E. coli ITRSをコードする遺伝子の配列を決定した。従って、本発明の別の側面によれば、配列番号1(Seq ID No 1)に示されるcDNA配列と、その配列の非重要的な(non-critical)対立遺伝子変異体(allelic variations)が提供される。
本発明のさらに別の側面によれば、配列番号2に示されるアミノ酸配列と、その配列の1以上の位置における非重要的な(non-critical)アミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)を有するその変異体が提供される。
本発明は、配列番号1に示される配列と少なくとも70%の核酸相同性を有し、機能的に均等なタンパク質をコードする配列を含む。好ましい態様では、核酸配列は、配列番号1に示される配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、97%または99%の相同性を有する。
本発明は、配列番号2に示される配列と機能的に均等な配列であって、当該配列と少なくとも70%の相同性を有する配列を含む。好ましい態様では、アミノ酸配列は、配列番号2に示される配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、97%または99%の相同性を有する。
発現されたITRSを本発明の分析法で使用することができることが理解されるであろう。
上記の分析技術を使用することによって、酵素の阻害剤を検出するための高出量スクリーンを実施することが可能である。本発明のさらに別の側面では、上記した分析法で検出される生物学的適用を有する酵素阻害剤が提供される。
特に、本出願人は、ITRSの阻害剤が除草剤としての適用性を有しているかもしれないことを見い出した。かかる化合物は、本出願人の同時係属している国際特許公開WO93/19599号に記載されている。
本発明のさらに別の側面においては、国際特許公開WO93/19599号の下記化合物を除く、植物のイソロイシル−tRNAシンテターゼ酵素を阻害することによって作用する除草性化合物が提供される:
一般式(I)または(IA)または(IB)の化合物、式中Yは下位式(IC)または(ID)または(IE)の基を示し、式中R2は基CO−XR3であり、式中XはOまたはSであり、R3は水素または農薬的に許容できるエステル形成基である;またはR2は基−R4であり、式中R4は場合により置換されているアリールまたは複素環基である;またはR2は基CO−NR5R6であり、式中、R5およびR6は同一または異なって、各々農薬的に許容できるアミド形成基を示す;式(I)、(IA)および(IB)の化合物の立体異性体および式(I)、(IA)および(IB)の化合物の塩(式中R2はCOXR3であり、XはOであり、R3は水素である)。
以下の実施例は本発明を例示するものである。
1.E. coli ITRSの部分精製
a)細胞破壊:
100gのE. coli細胞ペーストを、200mlの緩衝液A(100mMのトリス(トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン)pH7.4、30mMのKCl、0.5mMのMgCl2、0.1mMのEDTA(エチレンジニトリロテトラアセテート)、4mMの2−メルカプトエタノール、6mMのDTT(ジチオトレイトール)および1mMのベンズアミジン)と混合した。細胞をフレンチプレス中で8,000psi(5.5×104kPa)で破壊した。抽出物を4℃で20分間、6×250mlのSorvall GSAローター中、23,500×g(12,000rpm)で回転した。
b)沈降:
上清を除去し、緩衝液A中の2.5%硫酸プロタミンを滴下法で添加して最終濃度0.1%にした。抽出物を23,500×g(12,000rpm)で20分間遠心した。上清を除去し、50%硫酸アンモニウムをゆっくり添加し、氷上で30分間混合させた。抽出物を再度12,000rpmで15分間回転し、ペレットを形成させた。
c)Sephadex G-50カラム上でのゲル濾過:
ペレットを少量の緩衝液B(25mMのトリス(pH7.4)、5mMのMgCl2、1mMのEDTA、4mMの2−メルカプトエタノール)中に再懸濁した。8×50mlのSorvall SS-34ローター中で39,000×g(18,000rpm)で15分間さらに遠心を行い、抽出物をベッド容量250mlでSephadex G-50カラム(5cm i.d.)に添加した。緩衝液Bで溶出したタンパク質を回収し、−80℃で貯蔵した。
d)Q-Sepharoseカラム上でのイオン交換:
緩衝液B中で予め平衡化したPharmacia Q-Sepharoseカラム(11.5cm×5cm)を調製した。Sephadex G-50カラムからの抽出物を添加し、0から1MのNaClこう配を適用した。このカラムからの全フラクションを保管し、以下に記載する放射標識法によって分析した。活性フラクション(47−57)をプールし、90%硫酸アンモニウムを添加し、次いで、8×50mlのSorvall SS-34ローター中で15分間12,000×g(17,400rpm)で回転した。上清を除去し、得られたペレットを緩衝液B中に溶解した。
e)Superdex-200カラム上でのゲル濾過:
工程d)からの5mlの抽出物を予めパックしたPharmacia Superdex-200 HiLoadカラム(2cm i.d.)にベッド容量120mlで添加した。それを緩衝液Bおよび50mMのNaCl中で予め平衡化した。フラクションの全てを分離して保管し、放射標識分析を用いて試験した。フラクション25−40をプールし、等量のグリセロールを添加した。この抽出物を比色定量分析上で最初の現像操作のために用いた場合、それは汚染(contaminating)ホスファターゼ活性を含んでいることが分かった。
f)汚染ホスファターゼ活性の除去:
FPLCシステム上で0から1MのNaClのこう配を有する高分解能Q-Sepharoseカラムを用いて、汚染ホスファターゼを含まないITRS活性を含むフラクションを0.3MのNaClで溶出した。
2. 3 H−イソロイシンに基づく放射標識分析を用いるITRS活性の測定
フラクション操作の間のITRSの活性を、SteinmetzおよびWeil(7)により記載された下記のような方法に基づいた条件を用いてモニターした。
この方法で用いたストック試薬は下記の通りである:
緩衝溶液:
500mMのTris−HCl(pH7.4)、150mMのMgCl2・6H2O、300mMのKCl、25mMのグルタチオン、および1%牛血清アルブミン(BSA)
ATP:
50mMのTris−HCl(pH7.4)中の10mM
tRNA(混合物):
E. coli株Wからの約0.54ナノモルのtRNAile/mg(Sigma(UK)Ltdにより供給)。ストックは、50mg混合tRNA/mlの50mMのTri s−HCl(pH7.4)から成る。
イソロイシン:
2%水性エタノール中約100Ci/ミリモルのL−[4,5−3H]−イソロイシン(Amershamから得た)。50μlの3H−イソロイシン、100μlの冷イソロイシン、および850μlの50mMのTris−HCl(pH7.4)の100μMのストックを調製した。
酵素−ITRS:
上記のように調製した。本実施例で用いた酵素の比活性は約145nM生成物/分/mgであり、約5から10%活性であった。酵素は適宜希釈した。本分析中の酵素量は、使用した酵素の純度に応じて調整できることが理解されるであろう。
200μlの最終容量のための分析混合物は、
20μlの緩衝溶液
20μlのATP
20μlのtRNA
20μlの3H−イソロイシン溶液
100μlの50mMのTris−HCl(pH7.4)
から成る。
標準分析(200μl中)をエッペンドルフ(Eppendorf)マイクロ遠心チューブ中で4重で行った。成分を37℃で2〜3分間予めインキュベートして、反応を約20μlの上記のような適当に希釈した酵素抽出物の添加によって開始した。
最終反応液は以下の濃度で試薬を含有していた:
50mMのTris−HCl(pH7.4)
15mMのMgCl2・6H2O
30mMのKCl
2.5mMのグルタチオン
0.1%のウシ血清アルブミン
1mMのATP
5mg/mlのtRNA
3H−Ileを含有する10μMのイソロイシン
分析物を37℃で20分間インキュベートして、50μlの20%TCAの添加によって停止し、チューブを氷上に置いた。
200μlの反応混合物を1.5cm2のセルロース3MMフィルター上にピペットで載せた。フィルターを以下のように洗浄した(4のグループで):クロスコンタミネーションを避けるためにレプリケートの各々の組について新鮮な洗浄培地を用いて1×10%TCA、2×5%TCA、および2×エタノール。乾燥フィルターを20mlのシンチレーションバイアル中に置き、放射活性を15mlのオプチファーゼ(Optiphase)中で計測した。
2. 基質としてバリンを用いることに基づく比色定量分析を用いるITRS活性の測定
インキュベーションを以下に記載するような200μlの最終容量で4重(上記のように)でセットアップした。本方法で使用したストック試薬は以下の通りであった:
緩衝溶液:
500mMのTris−HCl(pH7.4)、150mMのMgCl2・6H2O、300mMのKCl、25mMのグルタチオン、および1%のウシ血清アルブミン(BSA)。
ATP:
50mMのTris−HCl(pH7.4)中7.5mM
tRNA(混合物):
E. coli株Wからの約0.54ナノモルtRNAile/mg(Sigma(UK)Ltdによって供給)。1.2mgの混合tRNA/mlの50mMのTris−HCl(pH7.4)のストックを作製した。
L−バリン
50mMのTris−HCl(pH7.4)中の30mMのストック
無機ピロホスファターゼ
これは、凍結乾燥粉末としてSigma(UK)Ltdにより供給されるBakers酵母からのHPLC精製グレードの形態であった。これは、50mMのTris−HCl(pH7.4)中で10ユニット/mlの濃度に作製した。
酵素−ITRS:
上記のように調製した。本実施例で使用した酵素の比活性は約145nMの生成物/分/mgであり、約5%〜10%活性であった。酵素を適宜希釈した。分析中の酵素量は、使用した酵素の純度に応じて調整することができることが理解されるであろう。
最終容量200μlのための分析混合物は:
20μlの緩衝溶液
20μlのATP
20μlのtRNA
20μlの無機ピロホスファターゼ
100μlのLバリン
から成る。
標準分析(200μl中)をエッペンドルフ(Eppendorf)マイクロ遠心チューブ中で4重で実施した。成分を37℃で2〜3分間予めインキュベートして、反応を20μlの(上記のように)適当に希釈した酵素抽出物の添加によって開始した。
即ち、最終反応液は以下の濃度で試薬を含有していた:
50mMのTris−HCl(pH7.4)
10mMのMgCl2
30mMのKCl
2.5mMのグルタチオン
0.75mMのATP
15mMのバリン
E. coliからの混合物tRNA種0.12mg(上記したようなもの)
Sigma(UK)Ltdから入手可能なBakers酵母からHPLC精製したもの
1ユニット/μlの無機ピロホスファターゼ、および
適切な濃度のITRS(例えば1〜2g/mlの上記したような酵素)
試料を37℃で20〜60分間インキュベートした。反応をHowardおよびRidley(4)により記載されるような試薬を含むマラカイトグリーンの添加によって停止し、続いて、34%クエン酸の添加によって停止した。次いで、光学的吸収をスペクトロフォトメーターを用いて630nmの波長で測定する。新規な比色定量分析法を用いて測定したATPの0.048mMのKm値は、3H−Ile分析を用いて得た0.047mMのKmと密接に一致した。
2つの化合物の阻害の持続を測定し、結果を、標準3H−イソロイシン分析を用いて得た値と比較した。3H−イソロイシン濃度を100μMまで変化させながら化合物1を0、0.25μMおよび1.0μMの濃度で試験して、化合物1がイソロイシンに関して競合的であることが分かった。
結 果
本発明のバリンに基づいた分析を用いて測定した50%阻害(I50)を与える濃度:
標準3H−イソロイシン放射測定分析を用いて測定した50%阻害(I50)を与える濃度:
2つの分析は共に阻害剤としての化合物を検出し、両方の分析は、2つの阻害剤の効力が異なることを示した。現実の値が異なる理由は以下の通りである:
1) 化合物2は実際には、測定し得るものより効力があり、見かけのI50値は分析においては酵素の濃度によって主として測定される(8)。放射測定分析は感度がより高いので酵素の使用量が少なく、従って本発明の分析の場合より低い見かけI50値を生み出す。
2) 化合物1および化合物2はともにアミノ酸と競合する。放射測定分析の場合、アミノ酸、イソロイシンはKmより約2倍だけ高い濃度で使用されているのに対し、本発明の分析では、それは約30倍高い。従って、Kmに対するアミノ酸の比率がこのように15倍相違することを考慮すると、2つの分析で与えられた2つの値は十分に一致する。従って、ここに記載したバリンに基づく分析は、E. coliITRSの阻害剤を検出するための比色定量法として有用であることが理解されるであろう。
3.E. coliITRS遺伝子の配列決定
遺伝子は2工程で配列決定した:
a) Promega“Erase-A-Base”キット(Promega Cat. No. E5850)を使用した。遺伝子をベクターpGEM3Zf(−)にクローニングした。Erase-A-Baseシステムにより、Henikoff(9)が開発した方法を用いて、プラスミドまたはM13クローンから一方向に縮小された(nested)欠失セットの一連のものを構築することが可能になる。この場合、各々が異なる部位の遺伝子を含む欠失変異体を、Sequenase Version 2.0キットを用いて、pUC/M13リバースシークエンスプライマー(5’−AACAGCTATGACCATG−3’)により配列決定した。
b)約60%の遺伝子を、“Erase-A-Base”システムを用いて配列決定した。この配列情報を用いて合成オリゴヌクレオチドプライマー(下記に記載するもの)を設計し、遺伝子配列中のギャップを読むことができた。ギャップを満たし、遺伝子の完全なコードヌクレオチド配列を得た。
トップ鎖のためのプライマー
ボトム鎖のためのプライマー
参考文献:
配列表
(1)一般情報:
(i)出願人:
(A)名称:ゼネカ・リミテッド
(B)町名:15 スタンホープ ゲート
(C)都市名:ロンドン
(E)国名:UK
(F)ポストコード(ZIP):W1Y 6LN
(ii)発明の名称:分析方法および除草剤の同定への適用
(iii)配列の数:2
(iv)コンピューター読取形式:
(A)媒体型:フロッピーデスク
(B)コンピューター:IBM PC互換
(C)オペレーティングシステム:PC−DOS/MS−DOS
(D)ソフトウエア:PatentIn Release#1.0,バージョン#1.25(EPO)
(2)配列番号1のついての情報:
(i)配列の性質:
(A)長さ:2820塩基対
(B)型:核酸
(C)鎖の型:一本鎖
(D)トポロジー:直線状
(ii)分子の型:cDNA
(ix)特徴
(A)名前/キー:CDS
(B)位置:1..2814
(xi)配列の記載:配列番号1
(2)配列番号2のついての情報:
(i)配列の性質:
(A)長さ:938アミノ酸
(B)型:アミノ酸
(D)トポロジー:直線状
(ii)分子の型:タンパク質
(xi)配列の記載:配列番号2
アミノアシル−tRNAシンテターゼは、全ての細菌、植物および動物に見られる酵素であり、タンパク質を製造するのに必要とされる。細菌の当該酵素の阻害剤は抗生物質として有用である可能性があり、本出願人は、それらが除草剤としての適用性をも有し得ることを見い出した。
遺伝コードがタンパク質に正確に翻訳されることは極めて重要である。これが確実に起きるようにするために、各アミノアシル−tRNAシンテターゼは、正確な(同族)アミノ酸を正確な(同族)種のtRNAに結合させなければならない。これが確実に起きるようにするために、これらの酵素の一定のものは、「編集」機構を展開して、不適当な中間体複合物および「誤って結合した(mischarged)」tRNA種を(異なる段階で)加水分解してしまう。特別の例としては、バリン、即ち、イソロイシル−tRNAシンテターゼ(本明細書中以下においてITRSと称す)に関する非同族アミノ酸(1)、およびトレオニン(2)、即ちバリル−tRNAシンテターゼに関する非同族アミノ酸、およびホモシステイン、即ちメチオニル−tRNAシンテターゼに関する非同族アミノ酸である。
本出願人は、これらの編集機構を使用するという手段を見いだし、酵素活性の阻害剤、そして結果的には産業上の適用性を有する生物学的に活性のある化合物の阻害剤を見い出すための分析技術を開発した。
本発明の一つの側面によれば、二価の金属陽イオン、対応するtRNA種および適切な非同族アミノ酸と反応した際に、ATPのピロホスフェートへの加水分解を生じるアミノアシル−tRNAシンテターゼの阻害剤を検出するための分析法であって、当該二価の金属陽イオン、ATP、当該tRNA、当該非同族アミノ酸、無機ピロホスファターゼおよび当該アミノアシル−tRNAシンテターゼを、少なくとも部分的には純粋な形態で、有効な阻害剤とともにおよびそれなしの両方で、インキュベートすること、並びに、ホスフェートのための検出手段を供給すること、並びに、得られた結果を比較することを含む上記の分析法が提供される。
本発明のもう一つ別の側面によれば、E. coliのイソロイシル−tRNAシンテターゼの検出のための分析法であって、(a)マグネシウムイオン、アデノシン三リン酸(ATP)、対応するtRNA種、イシロイシル−tRNAシンテターゼおよび無機ピロホスファターゼをバリンとインキュベートすること;(b)酵素の有効な阻害剤をさらに含む同様の混合物を同時にインキュベートすること;(c)インキュベートからのホスフェートの産生を検出すること;および(d)結果を比較すること、を含む上記の分析法が提供される。
本明細書で使用する場合、酵素に関して使用される「部分意的に純粋な」という表現は、酵素調製物が妨害活性を含まないこと、特にはホスファターゼを含まないこと、そして、例えば、例示されるITRSの分析の特別の場合には、バリル−tRNAシンテターゼを含まないことを意味する。
本分析技術で使用されるtRNAは、特定の酵素に適切な純粋なtRNAであってもよく、またSigma(UK)Ltd,から商業上入手できるE. coli株WからのtRNA種の混合物のようなtRNAの混合物であってもよいが、但し、当該混合物は特定の酵素に適した十分なtRNAを含む。
本発明の分析法は、商業的環境中で生物学的活性のための化学物質をスクリーニングするために適用できる。従って、「容易に加水分解可能な」という用語は、分析反応が通常の速度で進行し得ることを意味する。
誤ってアシル化された生成物を除去する編集機構のためにこのスクリーンで使用し得る酵素およびアミノ酸の特別の例は、バリン、トレオニンおよびホモシステインの各々についてITRS、バリル−tRNAシンテターゼおよびメチオニル−tRNAシンテターゼである。
二価の金属陽イオンは、好ましくはマグネシウムまたはマンガンである。マグネシウムは特に好ましい。
好ましい態様では、本分析法で使用する酵素は、細菌源、好ましくはE. coliからのITRSであり、アミノ酸はバリンである。
本分析法は以下に例示する原理に基づく。アミノアシル−tRNAの生合成に関与するITRS(酵素)の2つの部分反応は以下のように表される:
1)酵素(ITRS)+ATP+ile←−→酵素:ile-AMP+PPi
ITRSはMg2+イオンの存在下で、ピロホスフェート(PPi)が放出されて、酵素に非常に強く結合したままのアミノアシルアデニレート(ile−AMP)が形成される部分反応を触媒する。
2)酵素:ile-AMP+tRNAileu←−→ile-tRNAile+AMP+酵素
酵素結合アミノアシルアデニレートは同族tRNAと反応して、ileuをtRNAに移し、アデノシン一リン酸(AMP)を放出する。
理解され得るように、ピロホスフェートは工程1で産生する。無機ピロホスファターゼの添加はこれをホスフェートに転換する(これは、例えば、Lanzetta et al(3)により記載され、HowardとRidley(4)によりわずかに改良されたマラカイトグリーンを含む方法等の適切なホスフェート測定法により比色定量的に測定することができる)。従って、ホスフェートを検出することによりITRS活性を検出することが可能になるはずである。
しかしながら、上記の2つの反応は固く結びついている。化学量論によれば関与する各ピロホスフェートに対して反応するための1当量のtRNAが必要とされる。検出するのに十分なピロホスフェート及びその結果のホスフェートを生成するためには大量のtRNAが必要であろう。これは非常に費用がかかるため、日常的に高出量スクリーンでの用途のために使用することはできない。
バリンがイソロイシンの代わりとなる場合には、それはまた最初に反応して酵素に結合したアミノアシルAMPを形成する。その反応図は下記のように表される:
1.酵素+ATP+val←−→酵素:val-AMP+PPi
2.tRNAile+酵素:val-AMP←−→tRNAile+酵素+val+AMP
この場合アミノアシル−tRNAを形成するよりむしろ、それはtRNAileの存在下でITRS酵素によって急速に加水分解される(5)。本発明の分析法はバリンによりtRNAを再利用できるという点でこれを利用しており、反応の程度は制限されない。従って、酵素はATPのPPiへの(そして、ピロホスファターゼを介して最終的にはPiへの)加水分解を触媒する。
酵素は酵素に結合した非同族アミノアシルアデニレートの加水分解を触媒し、tRNAへの転換は存在しないため、触媒量のみのtRNAが必要となる。さらに、出発酵素およびバリンもピロホスフェートを生成しながら再生される。
複数の分析条件による実験により、ITRS酵素との反応が一度開始すると少なくとも40分間は直線速度が維持できることが示された。>0.3 OD単位の色の変化が好ましい。
tRNAは本反応で再利用されるため、本反応で使用されるtRNAの量は一般的には低い。例えば、約0.05mg〜約0.3mg/200μl反応混合物の投与量を使用できる。上記の通り、これはE. coliからの純粋なまたは混合したtRNA種であればよい。
一つの好ましい態様では、Sigma(UK)LtdからのE. coliからの混合tRNA種を、約0.1mg/200μl反応混合物の量で添加する。
ATPの存在量は約0.05から約10mMであり得る。
バリンに関するKmは約0.05mMであり、従って、少なくとも0.5mMのバリン、好適には約0.5mMから約25mMのバリン、好ましくは約5mMのバリンを使用して最大付近の速度が得られる。対照的に、3H−Ile分析を用いた場合のIleに関するKmは約4.3μMであることが分かった。
精製した又は部分精製した酵素を、組換えDNA技術の使用を含む慣用技術(6)によって調製することができる。E. coliから得られ、下記のように部分精製したITRSを用いる場合、約0.10μgから約5μgの量を使用することが好適である。この量に基づいた場合、好適な分析時間は約90分以上までであることが分かった。
また本発明者は今回、E. coli ITRSをコードする遺伝子の配列を決定した。従って、本発明の別の側面によれば、配列番号1(Seq ID No 1)に示されるcDNA配列と、その配列の非重要的な(non-critical)対立遺伝子変異体(allelic variations)が提供される。
本発明のさらに別の側面によれば、配列番号2に示されるアミノ酸配列と、その配列の1以上の位置における非重要的な(non-critical)アミノ酸置換(単数または複数)または欠失(単数または複数)を有するその変異体が提供される。
本発明は、配列番号1に示される配列と少なくとも70%の核酸相同性を有し、機能的に均等なタンパク質をコードする配列を含む。好ましい態様では、核酸配列は、配列番号1に示される配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、97%または99%の相同性を有する。
本発明は、配列番号2に示される配列と機能的に均等な配列であって、当該配列と少なくとも70%の相同性を有する配列を含む。好ましい態様では、アミノ酸配列は、配列番号2に示される配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、97%または99%の相同性を有する。
発現されたITRSを本発明の分析法で使用することができることが理解されるであろう。
上記の分析技術を使用することによって、酵素の阻害剤を検出するための高出量スクリーンを実施することが可能である。本発明のさらに別の側面では、上記した分析法で検出される生物学的適用を有する酵素阻害剤が提供される。
特に、本出願人は、ITRSの阻害剤が除草剤としての適用性を有しているかもしれないことを見い出した。かかる化合物は、本出願人の同時係属している国際特許公開WO93/19599号に記載されている。
本発明のさらに別の側面においては、国際特許公開WO93/19599号の下記化合物を除く、植物のイソロイシル−tRNAシンテターゼ酵素を阻害することによって作用する除草性化合物が提供される:
一般式(I)または(IA)または(IB)の化合物、式中Yは下位式(IC)または(ID)または(IE)の基を示し、式中R2は基CO−XR3であり、式中XはOまたはSであり、R3は水素または農薬的に許容できるエステル形成基である;またはR2は基−R4であり、式中R4は場合により置換されているアリールまたは複素環基である;またはR2は基CO−NR5R6であり、式中、R5およびR6は同一または異なって、各々農薬的に許容できるアミド形成基を示す;式(I)、(IA)および(IB)の化合物の立体異性体および式(I)、(IA)および(IB)の化合物の塩(式中R2はCOXR3であり、XはOであり、R3は水素である)。
以下の実施例は本発明を例示するものである。
1.E. coli ITRSの部分精製
a)細胞破壊:
100gのE. coli細胞ペーストを、200mlの緩衝液A(100mMのトリス(トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン)pH7.4、30mMのKCl、0.5mMのMgCl2、0.1mMのEDTA(エチレンジニトリロテトラアセテート)、4mMの2−メルカプトエタノール、6mMのDTT(ジチオトレイトール)および1mMのベンズアミジン)と混合した。細胞をフレンチプレス中で8,000psi(5.5×104kPa)で破壊した。抽出物を4℃で20分間、6×250mlのSorvall GSAローター中、23,500×g(12,000rpm)で回転した。
b)沈降:
上清を除去し、緩衝液A中の2.5%硫酸プロタミンを滴下法で添加して最終濃度0.1%にした。抽出物を23,500×g(12,000rpm)で20分間遠心した。上清を除去し、50%硫酸アンモニウムをゆっくり添加し、氷上で30分間混合させた。抽出物を再度12,000rpmで15分間回転し、ペレットを形成させた。
c)Sephadex G-50カラム上でのゲル濾過:
ペレットを少量の緩衝液B(25mMのトリス(pH7.4)、5mMのMgCl2、1mMのEDTA、4mMの2−メルカプトエタノール)中に再懸濁した。8×50mlのSorvall SS-34ローター中で39,000×g(18,000rpm)で15分間さらに遠心を行い、抽出物をベッド容量250mlでSephadex G-50カラム(5cm i.d.)に添加した。緩衝液Bで溶出したタンパク質を回収し、−80℃で貯蔵した。
d)Q-Sepharoseカラム上でのイオン交換:
緩衝液B中で予め平衡化したPharmacia Q-Sepharoseカラム(11.5cm×5cm)を調製した。Sephadex G-50カラムからの抽出物を添加し、0から1MのNaClこう配を適用した。このカラムからの全フラクションを保管し、以下に記載する放射標識法によって分析した。活性フラクション(47−57)をプールし、90%硫酸アンモニウムを添加し、次いで、8×50mlのSorvall SS-34ローター中で15分間12,000×g(17,400rpm)で回転した。上清を除去し、得られたペレットを緩衝液B中に溶解した。
e)Superdex-200カラム上でのゲル濾過:
工程d)からの5mlの抽出物を予めパックしたPharmacia Superdex-200 HiLoadカラム(2cm i.d.)にベッド容量120mlで添加した。それを緩衝液Bおよび50mMのNaCl中で予め平衡化した。フラクションの全てを分離して保管し、放射標識分析を用いて試験した。フラクション25−40をプールし、等量のグリセロールを添加した。この抽出物を比色定量分析上で最初の現像操作のために用いた場合、それは汚染(contaminating)ホスファターゼ活性を含んでいることが分かった。
f)汚染ホスファターゼ活性の除去:
FPLCシステム上で0から1MのNaClのこう配を有する高分解能Q-Sepharoseカラムを用いて、汚染ホスファターゼを含まないITRS活性を含むフラクションを0.3MのNaClで溶出した。
2. 3 H−イソロイシンに基づく放射標識分析を用いるITRS活性の測定
フラクション操作の間のITRSの活性を、SteinmetzおよびWeil(7)により記載された下記のような方法に基づいた条件を用いてモニターした。
この方法で用いたストック試薬は下記の通りである:
緩衝溶液:
500mMのTris−HCl(pH7.4)、150mMのMgCl2・6H2O、300mMのKCl、25mMのグルタチオン、および1%牛血清アルブミン(BSA)
ATP:
50mMのTris−HCl(pH7.4)中の10mM
tRNA(混合物):
E. coli株Wからの約0.54ナノモルのtRNAile/mg(Sigma(UK)Ltdにより供給)。ストックは、50mg混合tRNA/mlの50mMのTri s−HCl(pH7.4)から成る。
イソロイシン:
2%水性エタノール中約100Ci/ミリモルのL−[4,5−3H]−イソロイシン(Amershamから得た)。50μlの3H−イソロイシン、100μlの冷イソロイシン、および850μlの50mMのTris−HCl(pH7.4)の100μMのストックを調製した。
酵素−ITRS:
上記のように調製した。本実施例で用いた酵素の比活性は約145nM生成物/分/mgであり、約5から10%活性であった。酵素は適宜希釈した。本分析中の酵素量は、使用した酵素の純度に応じて調整できることが理解されるであろう。
200μlの最終容量のための分析混合物は、
20μlの緩衝溶液
20μlのATP
20μlのtRNA
20μlの3H−イソロイシン溶液
100μlの50mMのTris−HCl(pH7.4)
から成る。
標準分析(200μl中)をエッペンドルフ(Eppendorf)マイクロ遠心チューブ中で4重で行った。成分を37℃で2〜3分間予めインキュベートして、反応を約20μlの上記のような適当に希釈した酵素抽出物の添加によって開始した。
最終反応液は以下の濃度で試薬を含有していた:
50mMのTris−HCl(pH7.4)
15mMのMgCl2・6H2O
30mMのKCl
2.5mMのグルタチオン
0.1%のウシ血清アルブミン
1mMのATP
5mg/mlのtRNA
3H−Ileを含有する10μMのイソロイシン
分析物を37℃で20分間インキュベートして、50μlの20%TCAの添加によって停止し、チューブを氷上に置いた。
200μlの反応混合物を1.5cm2のセルロース3MMフィルター上にピペットで載せた。フィルターを以下のように洗浄した(4のグループで):クロスコンタミネーションを避けるためにレプリケートの各々の組について新鮮な洗浄培地を用いて1×10%TCA、2×5%TCA、および2×エタノール。乾燥フィルターを20mlのシンチレーションバイアル中に置き、放射活性を15mlのオプチファーゼ(Optiphase)中で計測した。
2. 基質としてバリンを用いることに基づく比色定量分析を用いるITRS活性の測定
インキュベーションを以下に記載するような200μlの最終容量で4重(上記のように)でセットアップした。本方法で使用したストック試薬は以下の通りであった:
緩衝溶液:
500mMのTris−HCl(pH7.4)、150mMのMgCl2・6H2O、300mMのKCl、25mMのグルタチオン、および1%のウシ血清アルブミン(BSA)。
ATP:
50mMのTris−HCl(pH7.4)中7.5mM
tRNA(混合物):
E. coli株Wからの約0.54ナノモルtRNAile/mg(Sigma(UK)Ltdによって供給)。1.2mgの混合tRNA/mlの50mMのTris−HCl(pH7.4)のストックを作製した。
L−バリン
50mMのTris−HCl(pH7.4)中の30mMのストック
無機ピロホスファターゼ
これは、凍結乾燥粉末としてSigma(UK)Ltdにより供給されるBakers酵母からのHPLC精製グレードの形態であった。これは、50mMのTris−HCl(pH7.4)中で10ユニット/mlの濃度に作製した。
酵素−ITRS:
上記のように調製した。本実施例で使用した酵素の比活性は約145nMの生成物/分/mgであり、約5%〜10%活性であった。酵素を適宜希釈した。分析中の酵素量は、使用した酵素の純度に応じて調整することができることが理解されるであろう。
最終容量200μlのための分析混合物は:
20μlの緩衝溶液
20μlのATP
20μlのtRNA
20μlの無機ピロホスファターゼ
100μlのLバリン
から成る。
標準分析(200μl中)をエッペンドルフ(Eppendorf)マイクロ遠心チューブ中で4重で実施した。成分を37℃で2〜3分間予めインキュベートして、反応を20μlの(上記のように)適当に希釈した酵素抽出物の添加によって開始した。
即ち、最終反応液は以下の濃度で試薬を含有していた:
50mMのTris−HCl(pH7.4)
10mMのMgCl2
30mMのKCl
2.5mMのグルタチオン
0.75mMのATP
15mMのバリン
E. coliからの混合物tRNA種0.12mg(上記したようなもの)
Sigma(UK)Ltdから入手可能なBakers酵母からHPLC精製したもの
1ユニット/μlの無機ピロホスファターゼ、および
適切な濃度のITRS(例えば1〜2g/mlの上記したような酵素)
試料を37℃で20〜60分間インキュベートした。反応をHowardおよびRidley(4)により記載されるような試薬を含むマラカイトグリーンの添加によって停止し、続いて、34%クエン酸の添加によって停止した。次いで、光学的吸収をスペクトロフォトメーターを用いて630nmの波長で測定する。新規な比色定量分析法を用いて測定したATPの0.048mMのKm値は、3H−Ile分析を用いて得た0.047mMのKmと密接に一致した。
2つの化合物の阻害の持続を測定し、結果を、標準3H−イソロイシン分析を用いて得た値と比較した。3H−イソロイシン濃度を100μMまで変化させながら化合物1を0、0.25μMおよび1.0μMの濃度で試験して、化合物1がイソロイシンに関して競合的であることが分かった。
結 果
本発明のバリンに基づいた分析を用いて測定した50%阻害(I50)を与える濃度:
標準3H−イソロイシン放射測定分析を用いて測定した50%阻害(I50)を与える濃度:
2つの分析は共に阻害剤としての化合物を検出し、両方の分析は、2つの阻害剤の効力が異なることを示した。現実の値が異なる理由は以下の通りである:
1) 化合物2は実際には、測定し得るものより効力があり、見かけのI50値は分析においては酵素の濃度によって主として測定される(8)。放射測定分析は感度がより高いので酵素の使用量が少なく、従って本発明の分析の場合より低い見かけI50値を生み出す。
2) 化合物1および化合物2はともにアミノ酸と競合する。放射測定分析の場合、アミノ酸、イソロイシンはKmより約2倍だけ高い濃度で使用されているのに対し、本発明の分析では、それは約30倍高い。従って、Kmに対するアミノ酸の比率がこのように15倍相違することを考慮すると、2つの分析で与えられた2つの値は十分に一致する。従って、ここに記載したバリンに基づく分析は、E. coliITRSの阻害剤を検出するための比色定量法として有用であることが理解されるであろう。
3.E. coliITRS遺伝子の配列決定
遺伝子は2工程で配列決定した:
a) Promega“Erase-A-Base”キット(Promega Cat. No. E5850)を使用した。遺伝子をベクターpGEM3Zf(−)にクローニングした。Erase-A-Baseシステムにより、Henikoff(9)が開発した方法を用いて、プラスミドまたはM13クローンから一方向に縮小された(nested)欠失セットの一連のものを構築することが可能になる。この場合、各々が異なる部位の遺伝子を含む欠失変異体を、Sequenase Version 2.0キットを用いて、pUC/M13リバースシークエンスプライマー(5’−AACAGCTATGACCATG−3’)により配列決定した。
b)約60%の遺伝子を、“Erase-A-Base”システムを用いて配列決定した。この配列情報を用いて合成オリゴヌクレオチドプライマー(下記に記載するもの)を設計し、遺伝子配列中のギャップを読むことができた。ギャップを満たし、遺伝子の完全なコードヌクレオチド配列を得た。
トップ鎖のためのプライマー
ボトム鎖のためのプライマー
参考文献:
配列表
(1)一般情報:
(i)出願人:
(A)名称:ゼネカ・リミテッド
(B)町名:15 スタンホープ ゲート
(C)都市名:ロンドン
(E)国名:UK
(F)ポストコード(ZIP):W1Y 6LN
(ii)発明の名称:分析方法および除草剤の同定への適用
(iii)配列の数:2
(iv)コンピューター読取形式:
(A)媒体型:フロッピーデスク
(B)コンピューター:IBM PC互換
(C)オペレーティングシステム:PC−DOS/MS−DOS
(D)ソフトウエア:PatentIn Release#1.0,バージョン#1.25(EPO)
(2)配列番号1のついての情報:
(i)配列の性質:
(A)長さ:2820塩基対
(B)型:核酸
(C)鎖の型:一本鎖
(D)トポロジー:直線状
(ii)分子の型:cDNA
(ix)特徴
(A)名前/キー:CDS
(B)位置:1..2814
(xi)配列の記載:配列番号1
(2)配列番号2のついての情報:
(i)配列の性質:
(A)長さ:938アミノ酸
(B)型:アミノ酸
(D)トポロジー:直線状
(ii)分子の型:タンパク質
(xi)配列の記載:配列番号2
Claims (4)
- 二価の金属陽イオン、対応するtRNA種および、バリン、トレオニンおよびホモシステインからなる群から選択される適切な非同族アミノ酸と反応した際に、ATPのピロホスフェートへの加水分解を触媒する、イソロイシル−tRNAシンテターゼ、バリル−tRNAシンテターゼおよびメチオニル−tRNAシンテターゼからなる群から選択されるアミノアシル−tRNAシンテターゼの阻害剤を検出するための分析法であって、
二価の金属陽イオン、ATP、当該tRNA、当該非同族アミノ酸、無機ピロホスファターゼおよび当該アミノアシル−tRNAシンテターゼを、少なくとも部分的には純粋な形態で、有効な阻害剤とともにおよびそれなしの両方で、インキュベートすること、並びに、
ホスフェートのための検出手段を供給すること、並びに、
得られた結果を比較すること
を含む上記の分析法。 - E. coliのイソロイシル−tRNAシンテターゼの検出のための分析法であって、
(a)マグネシウムイオン、アデノシン三リン酸(ATP)、適切なtRNA種、イソロイシル−tRNAシンテターゼおよび無機ピロホスファターゼをバリンとインキュベートすること;
(b)酵素の有効な阻害剤をさらに含む同様の混合物を同時にインキュベートすること;
(c)インキュベートからのホスフェートの産生を検出すること;および
(d)結果を比較すること、
を含む上記の分析法。 - ホスフェートが比色定量的に検出される、請求項1または2に記載の分析法。
- 高出量分析として作動する、請求項1から3のいずれか1項に記載の分析法。
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