JP3733901B2 - ターボ復号器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ターボ復号器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、携帯電話等の移動体通信システムのように、符号誤りが生じやすい環境下で通信を行うのに好適な手段として、ターボ符号器とターボ復号器とが提案されている。
【0003】
ターボ符号器1は、図8に示すように、無線送信器10に適用されて、畳込み符号器とインタリーブを組み合せた構成で入力ブロックデータをターボ符号に変換する。この変換されたターボ符号は変調部2によって変調されて送信アンテナ3を介して送信される。この送信されたターボ符号は、無線受信部20の受信アンテナ4を介して受信されると、受信部5を介してA/D変換器6に入力されることになる。この受信されたターボ符号は、このA/D変換器6によって、サンプリングされて復調部7を介してターボ復号器8に入力され、このターボ復号器8は、復調部7からの出力に基づいて復号を行う。
【0004】
以下、ターボ復号器8の構成について説明する。このターボ復号器8は、図9に示すように、シリアル/パラレル変換器(S/P)30、軟判定復号器31、32、インターリーバ33、34、デインターリーバ35、及び、硬判定器36から構成されている。
【0005】
リアル/パラレル変換器30は、復調部7から出力された復調信号を組織符号A、B、Cにシリアル/パラレル変換する。軟判定復号器31は、組織符号A、B及び第2の尤度Raとに基づいて、第1の尤度Sを求め、この第1の尤度Sをインターリーバ33を介して軟判定復号器32に出力する。また、インターリーバ34は、組織符号Aをインターリーブする。軟判定復号器32は、インターリーバ33、34の各出力、及び、組織符号Cに基づいて、第2の尤度Rを求める。さらに、デインターリーバ35は、第2の尤度Rをデインターリーブし第2の尤度Raとして軟判定復号器31にフィードバックする。
【0006】
このような、軟判定復号器32による第1尤度Sの算出、インターリーバ33のインターリーブ、軟判定復号器による第2尤度Rの算出、及び、デインターリーバ35によるデインターリーブは、X回数繰り返される。その後、硬判定器36が、デインターリーバ35によるX回目の出力Raに基づいて硬判定を行うことにより、復号データが求められる。
【0007】
このようなターボ復号器の構成要素である軟判定復号器31、32の復号としては、MAP(最大事後確率:Maximum A Posteriori Probabi1ity)復号が用いられる。
【0008】
図10に、軟判定復号器31におけるMAP復号の演算処理を示す。先ず、受信信号の確率PDF(受信信号の確率密度関数:Probability density function)を演算する(ステップ101)。この確率PDFと事前尤度(LDK)とに基づいて、トレリスの各枝(ブランチ)の確率(状態遷移確率)γを演算する(ステップ102)。またトレリスをデータの先頭から演算して個々のビットの各状態の確率(前方繰り返し演算による状態確率)αを演算する(ステップ103)。トレリスをデータの最後尾から演算してαと同様に個々のビットの各状態の確率(後方繰り返し演算による状態確率)βを演算する(ステップ104)。先に求めたγ、α、βからトレリスの各ビットが1、0のいずれであるかの確率(情報シンボルの尤度)λを演算する(ステップ105)。そして、λで得られた確率を尤度Pとしてフィードバックするために事前尤度(LDK)を演算する(ステップ106)。
【0009】
このようにMAP復号の演算処理には、受信信号の確率密度関数PDFが必須の構成要素となる。この確率密度関数PDFは、無線送信器2の送信信号が「0」である確率密度関数P(X、0)と、無線送信器2の送信信号が「1」である確率密度関数P(X、1)とから構成される。
【0010】
ここで、無線送信器2の送信信号が「0」である確率分布B1と、無線送信器2の送信信号が「1」である確率分布B2とは、図11(a)に示すように、それぞれ、正規分布となると仮定して、確率密度関数P(X、0)、P(X、1)を数式1で表す。
【0011】
【数1】
Figure 0003733901
【0012】
以上により、確率密度関数P(X、0)、P(X、1)を求めるには、確率分布B1、B2がそれぞれ正規分布になっていることを考慮して、一定期間における受信信号の振幅の標準偏差σ、分散V(=σ2)を求める必要がある。
【0013】
なお、一定期間に亘り受信された受信信号として、復調部7から出力されたn個の復調信号を採用して、n個の復調信号をx(t)(1≦t≦n)として数式2に代入して、受信信号の振幅の標準偏差σを求めることも考えられる。
【0014】
【数2】
V={Σ(|x(t)|−μ)2}/n
しかし、n個の復調信号x(t)の信号値の分布は、図11(b)に示すように、無線送信器2の送信信号が「0」である確率分布B1と、無線送信器2の送信信号が「1」である確率分布B2を併せた状態にあり、|x(t)|の分布は、確率分布B1、B2が正規分布から逸脱した状態にある。従って、このような分布になっているn個の復調信号を、数式2に代入しただけでは、標準偏差σ、分散Vを精度良く求めることができない。
【0015】
本発明は、上記点に鑑み、確率密度関数を精度良く求めることにより、復号を精度良く行うようにしたターボ復号器を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、送信信号を受信した受信信号に基づいて、送信信号が第1の値である第1の確率密度関数と送信信号が第2の値である第2の確率密度関数とを用いて受信信号を復号するターボ復号器であって、 受信信号に基づいて、送信信号が第1の値である第1の確率分布と送信信号が第2の値である第2の確率分布とがそれぞれ正規分布となるように受信信号の振幅の標準偏差と平均値を推定する推定手段(37a、37b)と、 推定された標準偏差と平均値に基づいて、第1及び第2の確率密度関数を演算する演算手段(31、32)と、を有し、推定手段は、 受信信号に基づいて、受信信号の振幅の分布を求める手段(37a)と、求められた分布に基づいて、第1及び第2の確率分布がそれぞれ正規分布となるように標準偏差と平均値を推定する手段(37b)と、を有することを特徴とする。
【0017】
これにより、第1の確率分布と第2の確率分布とがそれぞれ正規分布となるように受信信号の振幅の標準偏差と平均値が推定されるため、精度の良い標準偏差と平均値を求めることができる。従って、確率密度関数を精度良く求めることができ、復号を精度良く行うことができる。
【0023】
請求項に記載の発明では、送信信号を受信した受信信号の各サンプリング信号に基づいて、送信信号が第1の値である第1の確率密度関数と送信信号が第1の値に比べて小さい第2の値である第2の確率密度関数とを用いて受信信号を復号するターボ復号器であって、各サンプリング信号に基づいて、受信信号の振幅の分布を求める手段(39a)と、各サンプリング信号のそれぞれに対して絶対値を求めるとともに、この求められたそれぞれの絶対値の平均値を求める手段(39b)と、求められた分布に基づいてサンプリング信号が平均値以上であるときの第3の確率密度関数を推定する手段(39c)とを有し、第1の確率密度関数は、第3の確率密度関数とこの第3の確率密度関数を線対称移動した第4の確率密度関数とから構成されて、第2の確率密度関数は、第3及び第4の確率密度関数を線対称移動した確率密度関数になっていることを特徴とする。
【0024】
このように、第1の確率密度関数を、第3及び第4の確率密度関数から構成して、第2の確率密度関数は、第3及び第4の確率密度関数を線対称移動した確率密度関数にする。このことにより、送信信号が第1の値である第1の確率分布と送信信号が第2の値である第2の確率分布とがそれぞれ正規分布となるように、第1及び第2の確率密度関数を求めることができる。従って、第1及び第2の確率密度関数を精度良く求めることができ、復号を精度良く行うことができる。
【0025】
請求項に記載の発明においては、送信信号を受信した受信信号の各サンプリング信号に基づいて、送信信号が第1の値である第1の確率密度関数と送信信号が第1の値に比べて大きい第2の値である第2の確率密度関数とを用いて受信信号を復号するターボ復号器であって、各サンプリング信号に基づいて、受信信号の振幅の分布を求める手段(39a)と、各サンプリング信号のそれぞれに対して絶対値を求め、この求められたそれぞれの絶対値の平均値を求めるとともに、この求められた平均値に−1を掛けた負値を求める手段と、求められた分布に基づいて振幅が負値以下であるときの第3の確率密度関数を推定する手段とを有し、第1の確率密度関数は、第3の確率密度関数とこの第3の確率密度関数を線対称移動した第4の確率密度関数とから構成されて、第2の確率密度関数は、第3及び第4の確率密度関数を線対称移動した確率密度関数になっていることを特徴とする。
【0026】
このように、第1の確率密度関数を、第3及び第4の確率密度関数から構成して、第2の確率密度関数は、第3及び第4の確率密度関数を線対称移動した確率密度関数にする。このことにより、送信信号が第1の値のとき受信信号となる第1の確率分布と送信信号が第2の値のとき受信信号となる第2の確率分布とがそれぞれ正規分布となるように、第1及び第2の確率密度関数を求めることができる。従って、第1及び第2の確率密度関数を精度良く求めることができ、復号を精度良く行うことができる。
【0027】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0028】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1に本発明に係るターボ復号器の第1実施形態を示す。図1はターボ復号器8Aの回路構成を示すブロック図である。
【0029】
ターボ復号器8Aは、シリアル/パラレル変換器30、軟判定復号器31、32、インターリーバ33、34、デインターリーバ35、硬判定器36、及び、演算部37から構成されている。なお、図1において図9と同一符号は同一のものを示す。
【0030】
演算部37は、ヒストグラム集計器37a、及び、ガウス分布推定器37bを有している。
【0031】
先ず、ヒストグラム集計器37aは、復調部7から出力されたn個の復調信号x(t)(0≦t≦n)に基づいて、図2に示すごとく、ヒストグラム(棒グラフ)を生成する。このヒストグラムは、縦軸を復調信号の個数、横軸を復調信号の振幅とし、n個の復調信号の振幅の分布を示している。
【0032】
なお、n個の復調信号x(t)は、A/D変換器6によって一定期間に亘りサンプリングされた受信信号、すなわち、各サンプリング信号が、復調部7によって復調されたものである。
【0033】
次に、ガウス分布推定器37bは、ヒストグラム集計器37aで生成されたヒストグラムを、下記の数式3に当てはめて、LSM(Least−Square−Method)法、Levenberg−Marquardt法等を用いて受信信号の振幅の平均μ、分散Vを求める。
【0034】
【数3】
Figure 0003733901
【0035】
これにより、無線送信器2の送信信号が「0」である確率分布B1と、無線送信器2の送信信号が「1」である確率分布B2とはそれぞれ正規分布となるように、平均μ、分散Vが求められる。これに伴い、軟判定復号器31は、平均μ、分散Vを数式1に代入して確率密度関数P(X、0)、P(X、1)を求め、確率密度関数P(X、0)、P(X、1)に基づいてターボ復号を行う。
【0036】
以上説明したように本実施形態によれば、確率分布B1、B2とがそれぞれ正規分布となるように受信信号の振幅の平均μ、分散Vが求められるので平均μ、分散Vとして精度の良い値が取得できる。従って、確率密度関数P(X、0)、P(X、1)を精度の良く求めることができ、ターボ復号を精度良く行うことができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、確率分布B1、B2とがそれぞれ正規分布となるように平均μ、分散V求める例について説明したが、本第2実施形態では、n個の復調信号x(t)の振幅の分布を利用して分散Vを求めるようにした例について説明する。この場合の構成を図3に示す。
【0037】
本第実施形態のターボ復号器8Bは、シリアル/パラレル変換器30、軟判定復号器31、32、インターリーバ33、34、デインターリーバ35、硬判定器36、及び、演算部38から構成されている。なお、図3において図9と同一符号は同一のものを示す。
【0038】
演算部38は、絶対器38a、平均器38b、及び、演算器38c、38dから構成されている。先ず、絶対器38aは、n個の復調信号x(t)のそれぞれに対して絶対値|x(t)|を求める。そして、平均器38bは、n個の絶対値|x(t)|の平均値μ{=(Σ|x(t)|)/n}を求める。
【0039】
次に、演算器38cは、n個の復調信号x(t)のうち、平均値μ以上の復調信号(以下、復調信号xa(t)という)を選択して、この選択した各復調信号xa(t)を数式4に代入してYを求める。
【0040】
【数4】
Y={Σ(xa(t)−μ)2}
次に、演算器38dは、Yを数式5に代入して標準偏差σ、分散Vを求める。
【0041】
【数5】
V=Y/n
ここで、平均値μ以上の各復調信号xa(t)を用いて標準偏差σ、分散Vを求めた理由について説明する。n個の復調信号x(t)の振幅の分布では、図4に示すように、上述した確率分布B1、B2が正規分布から逸脱していた状態にあるものの、この分布のうち平均値μ以上の傾きは、確率分布B2が正規分布となった場合の傾きとほぼ同一である。従って、平均値μ以上の各復調信号xa(t)を数式4、数式5に代入すれば、精度良く、標準偏差σ、分散Vを求めることができる。これに伴い、確率密度関数P(X、0)、P(X、1)を精度の良く求めることができ、ターボ復号を精度良く行うことができる。
【0042】
なお、上記第2実施形態では、n個の復調信号x(t)のうち平均値μ以上の各復調信号xa(t)に基づいて標準偏差σ、分散Vを求める例について説明したが、これに限らず、n個の復調信号x(t)のうち−μ以下の各復調信号xb(t)に基づいて標準偏差σ、分散Vを求めるようにしてもよい。
【0043】
この場合のターボ復号器は、n個の復調信号x(t)のそれぞれに対して絶対値|x(t)|を求め、それぞれの絶対値|x(t)|の平均値μを求めるとともに、その平均値μに−1を掛けた−μ(負値)を求める手段と、n個の復調信号x(t)のうち−μ以下である各復調信号xb(t)を数式6に代入して標準偏差σ、分散Vを求める手段と、その標準偏差σと平均値μに基づいて確率密度関数P(X、0)、P(X、1)を演算する手段とを有する。
【0044】
【数6】
V={Σ(xa(t)−μ)2}/n
(第3実施形態)
上記第1及び第2実施形態では、復調信号x(t)に基づいて標準偏差σを求め、この求められた標準偏差σに基づいて確率密度関数P(X、0)、P(X、1)を演算する例について説明したが、本第3実施形態においては、n個の復調信号x(t)のヒストグラムから直接的に確率密度関数P(X、0)、P(X、1)を求めるようにした例について説明する。この場合のこの場合の構成を図5に示す。
【0045】
本第実施形態のターボ復号器8Cは、シリアル/パラレル変換器30、軟判定復号器31、32、インターリーバ33、34、デインターリーバ35、硬判定器36、及び、演算部39から構成されている。なお、図5において図9と同一符号は同一のものを示す。演算部39は、ヒストグラム集計器39a、平均器39b、及び、推定器39cから構成されている。
【0046】
先ず、ヒストグラム集計器39aは、復調部7から出力されたn個の復調信号x(t)(0≦t≦n)に基づいてヒストグラム(棒グラフ)を生成する。そして、平均器39bは、n個の復調信号x(t)のそれぞれに対して絶対値|x(t)|を求めるとともに、これら絶対値|x(t)|の平均値μ{=(Σ|x(t)|)/n}を求める。
【0047】
次に、推定器39bは、図6に示すように、この生成されたヒストグラムのうち平均値μ以上の区間Q1について、補間、スムージング等を行う。このとにより、復調信号x(t)が平均値μ以上であるときの確率密度関数P1(x、1)(P1(x、1)は、請求項記載の発明において第3の確率密度関数に相当する)を求めることができる。
【0048】
これは、n個の復調信号x(t)の分布のうち平均値μ以上の傾きは、確率分布B2が正規分布になっている場合の傾きとほぼ同一であるからである。なお、P1(x、1)(x≧μ)を、数式7に示すごとく、関数p1(x)とする。
【0049】
【数7】
P(x、1)=p1(x) (x≧μ)
次に、軟判定復号器31は、関数p1(x)を平均値μを中心にして線対称移動して、関数p1(2μ−x)(p1(2μ−x)は、請求項記載の発明において第4の確率密度関数に相当する)を求める。この関数p1(2μ−x)は、数式8に示すように、復調信号x(t)が平均値μ未満であるとき、すなわち、図6中区間Q2における確率密度関数P(x、1)として設定される。
【0050】
【数8】
P(x、1)=p1(2μ−x) (x≦μ)
次に、図7において、数式9に示すごとく、関数p1(x)を零を中心にして線対称移動した関数P(2μ+x)(x≧−μ)と、この関数P(2μ+x)を−μを中心にして線対称移動した関数P(−x)(x<−μ)とを併せて確率密度関数P(x、0)を生成する。すなわち、確率密度関数P(x、0)は、関数p1(x)、p1(2μ−x)を零を中心にして線対称移動して求められることになる。
【0051】
【数9】
P(x、0)=p1(2μ+x) (x≧−μ)
P(x、0)=p1(−x) (x<−μ)
以上説明したように本実施形態によれば、n個の復調信号x(t)の振幅の分布のうち平均値μ以上の傾きは、確率分布B2が正規分布になっている場合の傾きとほぼ同一である。従って、平均値μ以上の復調信号x(t)の確率密度関数p1(x)及びこれを線対称移動した関数に基づいて、確率密度関数P(x、1)、P(x、0)を求める。これにより、無線送信器2の送信信号が「0」である確率分布B1と、無線送信器2の送信信号が「1」である確率分布B2とがそれぞれ正規分布となるように、確率密度関数P(x、1)、P(x、0)を求めることができる。従って、確率密度関数P(x、1)、P(x、0)を精度良く求めることができる。
【0052】
なお、上記第3実施形態では、復調信号x(t)が平均値μ以上であるときの関数p1(x)に基づいて、確率密度関数P(x、1)、P(x、0)を求める例について説明したが、これに限らず、復調信号x(t)が平均値−μ未満であるときの関数p2(x)を基に確率密度関数P(x、1)、P(x、0)を求めるようにしてもよい。
【0053】
この場合のターボ符号は、n個の復調信号x(t)に基づいて受信信号の振幅のヒストグラムを求める手段と、n個の復調信号x(t)のそれぞれに対して絶対値|x(t)|を求め、それぞれの絶対値|x(t)|の平均値μを求めるとともに、その平均値μに−1を掛けた−μ(負値)を求める手段と、ヒストグラムに基づいて復調信号x(t)の振幅が−μであるときの確率密度関数p2(x)を推定する手段とを有し、第1の確率密度は、第3の確率密度関数p2(x)とこの第3の確率密度関数を線対称移動した第4の確率密度関数p2(2μ−x)とから構成されて、第2の確率密度は、確率密度関数p2(x)、p2(2μ−x)を線対称移動した確率密度関数になっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るターボ復号器の構成を示すブロック図である。
【図2】上記第1実施形態に係るターボ復号器の作動を説明するための図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るターボ復号器の構成を示すブロック図である。
【図4】上記第2実施形態に係るターボ復号器の作動を説明するための図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係るターボ復号器の構成を示すブロック図である。
【図6】上記第3実施形態に係るターボ復号器の作動を説明するための図である。
【図7】上記第3実施形態に係るターボ復号器の作動を説明するための図である。
【図8】ターボ復号器が適用された受信機とこの受信機に送信信号を送信する送信機とを示すブロック図である。
【図9】図8に示すターボ復号器の構成を示すブロック図である。
【図10】図9に示すターボ復号器の作動を説明するための図である。
【図11】図9に示すターボ復号器の作動を説明するための図である。
【符号の説明】
37a…ヒストグラム集計器、37b…ガウス分布推定器。

Claims (3)

  1. 送信信号を受信した受信信号に基づいて、前記送信信号が第1の値である第1の確率密度関数と前記送信信号が第2の値である第2の確率密度関数とを用いて前記受信信号を復号するターボ復号器であって、
    前記受信信号に基づいて、前記送信信号が第1の値である第1の確率分布と前記送信信号が第2の値である第2の確率分布とがそれぞれ正規分布となるように前記受信信号の振幅の標準偏差と平均値を推定する推定手段(37a、37b)と、
    前記推定された標準偏差と平均値に基づいて、前記第1及び第2の確率密度関数を演算する演算手段(31、32)と、を有し、
    前記推定手段は、
    前記受信信号に基づいて、前記受信信号の振幅の分布を求める手段(37a)と、
    前記求められた分布に基づいて、前記第1及び第2の確率分布がそれぞれ正規分布となるように前記標準偏差と平均値を推定する手段(37b)と、を有することを特徴とするターボ復号器。
  2. 送信信号を受信した受信信号の各サンプリング信号に基づいて、前記送信信号が第1の値である第1の確率密度関数と前記送信信号が前記第1の値に比べて小さい第2の値である第2の確率密度関数とを用いて前記受信信号を復号するターボ復号器であって、
    前記各サンプリング信号に基づいて、前記受信信号の振幅の分布を求める手段(39a)と、
    前記各サンプリング信号のそれぞれに対して絶対値を求めるとともに、この求められたそれぞれの絶対値の平均値を求める手段(39b)と、
    前記求められた分布に基づいて前記サンプリング信号が前記平均値以上であるときの第3の確率密度関数を推定する手段(39c)とを有し、
    前記第1の確率密度関数は、前記第3の確率密度関数とこの第3の確率密度関数を線対称移動した第4の確率密度関数とから構成されて、前記第2の確率密度関数は、前記第3及び第4の確率密度関数を線対称移動した確率密度関数になっていることを特徴とするターボ復号器。
  3. 送信信号を受信した受信信号の各サンプリング信号に基づいて、前記送信信号が第1の値である第1の確率密度関数と前記送信信号が前記第1の値に比べて大きい第2の値である第2の確率密度関数とを用いて前記受信信号を復号するターボ復号器であって、
    前記各サンプリング信号に基づいて、前記受信信号の振幅の分布を求める手段(39a)と、
    前記各サンプリング信号のそれぞれに対して絶対値を求め、この求められたそれぞれの絶対値の平均値を求めるとともに、この求められた平均値に−1を掛けた負値を求める手段と、
    前記求められた分布に基づいて前記振幅が前記負値以下であるときの第3の確率密度関数を推定する手段とを有し、
    前記第1の確率密度関数は、前記第3の確率密度関数とこの第3の確率密度関数を線対称移動した第4の確率密度関数とから構成されて、前記第2の確率密度関数は、前記第3及び第4の確率密度関数を線対称移動した確率密度関数になっていることを特徴とするターボ復号器。
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