JP3732366B2 - 画像データベース装置及び画像データベース作成検索方法 - Google Patents

画像データベース装置及び画像データベース作成検索方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3732366B2
JP3732366B2 JP28492399A JP28492399A JP3732366B2 JP 3732366 B2 JP3732366 B2 JP 3732366B2 JP 28492399 A JP28492399 A JP 28492399A JP 28492399 A JP28492399 A JP 28492399A JP 3732366 B2 JP3732366 B2 JP 3732366B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
database
processing means
partial
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28492399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001109884A (ja
Inventor
富士雄 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Research Institute of Electric Power Industry
Original Assignee
Central Research Institute of Electric Power Industry
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Central Research Institute of Electric Power Industry filed Critical Central Research Institute of Electric Power Industry
Priority to JP28492399A priority Critical patent/JP3732366B2/ja
Publication of JP2001109884A publication Critical patent/JP2001109884A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3732366B2 publication Critical patent/JP3732366B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像データベース装置及び画像データベース作成検索方法に関する。さらに詳述すると、本発明は、動画像が取り込まれつつある現状において即座に画像データベースに登録し、かつ、現に取り込まれつつある当該動画像に関連する過去に登録された画像情報を照合し、関連する画像情報を提示するようにした画像データベース装置及び画像データベース作成検索方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の電子技術や関連技術の発展によりビデオカメラが普及し、多量の画像情報を保有できる環境になっている。このような環境において画像情報の有効利用が各種の技術分野で図られている。例えば電気事業においては、電気設備の巡視、点検時にビデオカメラが活用されており、当該巡視、点検において得られた多量の画像情報を後日再生等し、保守の資料にしたり、事故の発見に使用したり、新人教育に使用したりすることが行われている。
【0003】
しかしながら、このような画像情報の利用は組織的な利用とはいえないため、これらの画像情報をデータベース化して、巡視、点検時に必要な関連情報が自由に検索・閲覧できるようになれば、異常の早期発見や、発見された異常に対する迅速な対応が可能となる。そこで、ビデオ映像等の多量の画像情報をデータベース化する技術を利用することが考えられる。この従来のビデオ映像等の画像情報をデータベース化する技術は、主に編集済のテレビ番組などを対象とし、カット点を用いたシーン分割を行ってデータベース化するものである。このため、電気事業の技術分野で活用したいと考えているリアルタイム性が満足されない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のビデオ映像等の多量の画像情報をデータベース化する技術は、主に編集済のテレビ番組などを対象とし、カット点を用いたシーン分割を行ってデータベース化するものであるため、未編集のビデオ画像等の場合には、一つのシーン分割単位の中に重要な画像情報が埋もれてしまい、また、登録したり検索したりするのに時間がかかる欠点があった。
【0005】
本発明は、上記従来技術の問題点を解消し、未編集のビデオ映像等の画像情報を容易にデータベース化し、現に撮影している画像情報に関連する過去の画像情報を迅速に検索できる画像データベース装置及びそのデータベース作成方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明に係る画像データベース装置は、入力されるビデオ映像のフレーム間の色情報の差分をとり当該差分が所定の比較値から大きく逸脱したときに変化があったと判断してビデオ映像を時区間に区切る画像区切処理手段と、前記フレーム毎にビデオ映像の色情報が変化した部分の色パターンを抽出して変化のあった画素周辺を部分グリッドとなる色情報を表す配列として取り出すとともに、これら部分グリッドを前記画像区切処理手段で区切った時区間単位に含まれる画像の中から集計する変化特徴抽出手段と、前記変化特徴抽出手段によって集計された部分グリッドをデータベースに登録すると同時に、当該部分グリッドと前記データベースに既に登録されている画像情報の部分グリッドとを用いて類似度の高い関連画面を検索して提示する登録・検索処理手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0007】
したがって、請求項1記載の発明に係る画像データベース装置によれば、画像区切処理手段で入力されているビデオ映像を区切り、また、変化特徴抽出手段により、前記フレーム毎に変化のあった画素周辺を部分グリッドとして取り出し、かつ、これら部分グリッドを用いて前記画像区切処理手段で区切った時区間単位に含まれる画像を表現し、これらでデータベースに登録しつつ過去にデータベースに登録されている関連画面を類似の高い順に取り出している。
【0008】
請求項2記載の発明では、請求項1において、前記画像区切処理手段は、入力されるビデオ映像の縮小画面をえる縮小処理手段と、当該縮小処理手段からの縮小画面のフレーム間差分をとるフレーム間差分計算処理手段と、前記フレーム間差分計算処理手段からの現在のフレーム間差分と所定の数の過去のフレーム間差分の平均値である比較値とを比較して値の差が大きく逸脱したときに当該フレームの状態を決定するフレーム状態決定手段と、当該フレーム状態決定手段からの決定状態が連続して所定の数だけ連続したときに状態遷移が確定したと判断する状態遷移判定手段とからなることを特徴とするものである。
【0010】
請求項記載の発明では、請求項1において、前記登録・検索処理手段は、部分グリッドから検索用キーをえる検索キー処理手段と、前記検索キー処理手段からの検索用キーを複数のデータベースに登録する登録手段と、登録されている部分グリッドから類似度の高い関連画像を提示する検索手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】
上記目的を達成するために、請求項記載の発明に係る画像データベース作成方法は、入力されるビデオ映像のフレーム間の差分をとり当該差分が所定の比較値から大きく逸脱したときに変化があったと判断してビデオ映像を時区間に区切る画像区切工程と、前記フレーム毎にビデオ映像の色情報が変化した部分の色パターンを抽出して変化のあった画素周辺を部分グリッドとして取り出すとともに、これら部分グリッドを前記画像区切処理手段で区切った時区間単位に含まれる画像の中から集計する変化特徴抽出工程と、前記変化特徴抽出工程によって集計された部分グリッドをデータベースに登録すると同時に、当該部分グリッドと前記データベースに既に登録されている画像情報の部分グリッドとを用いて類似度の高い関連画面を検索して提示する登録・検索処理工程とを備えたことを特徴とする。
【0012】
したがって、請求項記載の発明に係る画像データベース作成検索方法によって、画像区切処理工程で入力されているビデオ映像を区切り、また、変化特徴抽出工程により、前記フレーム毎に変化のあった画素周辺を部分グリッドとして取り出し、かつ、これら部分グリッドを用いて前記画像区切処理工程で区切った時区間単位に含まれる画像を表現し、これらでデータベースに登録することによりデータベースを構築でき、しかも、データベースの作成中に過去にデータベースに登録されている関連画面を類似の高い順に取り出すことが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図1から図13に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1に、本発明の実施の形態に係る画像データベース装置の構成例を示す。この図1において符号1は画像データベース装置であり、この画像データベース装置1は、大別して、電気設備等の撮像及び画像処理した結果の表示が可能な携帯型端末3と、この携帯型端末3からの画像情報を基にデータベースを作成しかつデータベースの検索やその他の画像処理した結果を携帯型端末3に送出できる画像処理装置5とからなる。
【0015】
前記携帯型端末3は、一人で現場に携帯が可能な大きさに形成されており、電気設備等を撮像してビデオ映像を作成する電荷結合素子(CCD)カメラ31と、このCCDカメラ31からのビデオ映像を画像処理装置5側に送出する無線画像送信機32と、前記画像処理装置5から送られてくる画像処理した結果を無線で受信し画面表示する小型テレビジョン受像機(以下、「小型テレビ」という)33とからなる。CCDカメラ31は、非常に小型化されており、手に持って撮像が可能である。また、無線画像送信機32は、比較的小型であって腰ベルトに取り付けて可搬できる。小型テレビ33は、掌に入る程の外形をしており、手にもって表示画面を見ることが可能である。
【0016】
上記画像処理装置5は、無線画像送信機32からの電波を受信する無線画像受信機51と、画像処理した結果を無線で送信する表示情報送信機52と、この携帯型端末3からの画像情報を無線画像受信機51を介して受信してデータベースを作成し、かつ、データベースの検索やその他の画像処理した結果を表示情報送信機52に送出する計算機53とからなる。
【0017】
上述した計算機53は、各種の演算処理を実行する処理装置55と、ディスプレイ56と、キーボード57と、マウス58と、大容量外部記憶装置59とからなる。処理装置55には、無線画像受信機51、表示情報送信機52、ディスプレイ56、キーボード57、マウス58、及び大容量外部記憶装置59がそれぞれ接続されている。
【0018】
処理装置55は、図示しないが、演算処理部、主メモリ、ROM、入出力インターフェース等を備えており、主メモリ上に記憶された本発明を実現する処理プログラムに基づいて上記演算処理部が各画像情報の処理や各種の演算処理を実行し、本発明に係る各種の処理手段を実現している。すなわち、処理装置55は、上記処理プログラムを実行してゆく過程で、後記図2に示すような画像区切処理手段101と、変化特徴抽出手段103と、登録・検索処理手段105とを実現する。
【0019】
上述したディスプレイ56は、処理装置55が処理した結果を表示できる。キーボード57及びマウス58は、処理装置55に処理に必要なデータや指令を与えることができる。大容量外部記憶装置59は、処理装置55で処理した画像処理結果やその他の多量の情報を記憶しておくことができ、特に消去指令がない限り記憶した情報を記憶し続け、必要に応じて情報を取り出しまた書換え等ができる装置である。
【0020】
図2ないし図13は同画像データベース装置の作用を説明するための図である。これらの図を使用し、まず、全体の処理の流れについて図2の機能ブロック図及び図3の表示画面例を参照しながら説明し、ついで各処理の詳細を図4以降の図面を用いて説明することにする。
【0021】
図2に、同画像データベース装置の機能ブロックを示す。図3に、同画像データベース装置の携帯型端末の小型テレビに表示される表示画像の例を示す。これら図2及び図3を参照して全体の処理の流れについて説明すると、上述したCCDカメラ31で撮像したビデオ映像は、無線画像送信機32により無線で送出される。この無線で送出されたビデオ映像は、画像処理装置5の無線画像受信機51で受信されて処理装置55に入力される(図2の符号100)。
【0022】
処理装置55は、主メモリにある処理プログラムに従って、図2に示すような、画像区切処理手段101と、変化特徴抽出手段103と、登録・検索処理手段105とを実現する。
【0023】
この実現された画像区切処理手段101、変化特徴抽出手段103及び登録・検索処理手段105によって具体的な画像データベース装置1が構成されることになる。
【0024】
ここで、画像区切処理手段101は、入力されるビデオ映像(図2の符号100)のフレーム間の差分をとり当該差分が所定の比較値(後述する)から大きく逸脱したときに変化があったと判断してビデオ映像を時区間に区切る。これによって、変化点の位置と色情報が得られる(図2の符号102)。
【0025】
また、前記変化特徴抽出手段103は、前記フレーム毎にビデオ映像の色情報が変化した部分の色パターンを抽出して変化のあった画素周辺を部分グリッドとして取り出すとともに、これら部分グリッドを前記画像区切処理手段で区切った時区間単位に含まれる画像の中から集計する。これにより、フレーム毎に色が変化した部分の色パターンを抽出し、色パターンの集合を得ている(図2の符号104)。
【0026】
さらに、上記登録・検索処理手段105は、前記変化特徴抽出手段103によって集計された部分グリッドをデータベース106に登録すると同時に、当該部分グリッドと前記データベース106に既に登録されている画像情報の部分グリッドとを用いて類似度の高い関連ビデオ映像を検索してその代表画面を検索結果として出力する。
【0027】
また、登録・検索処理手段105は、その検索結果を処理装置55の制御下に表示情報送信機52から電波で送出する。この画像処理結果は、携帯型端末3の小型テレビ33で受信される。小型テレビ33で得られる画面200は、図3に示すように、現在CCDカメラ31に入力されつつある画面201と、現在カメラに入力されつつあるビデオ映像の代表画面202と、現在入力中のビデオ映像に最も似た過去のビデオ映像203の代表画面と、現在入力中のビデオ映像に2番目に似た過去のビデオ映像204の代表画面と、現在入力中のビデオ映像に3番目に似た過去のビデオ映像205の代表画面とが表示されている。
【0028】
この画像区切処理手段101、変化特徴抽出手段103及び登録・検索処理手段105の一連の処理は、CCDカメラ31からビデオ映像の入力がある限り継続して実行される。
【0029】
〔画像区切処理手段101の詳細処理の説明〕
図4に、同画像データベース装置において画像縮小処理を説明するための図を示す。図5に、その画像区切処理手段の処理フローチャートを示す。
【0030】
これらの図において、画像区切処理手段101は、この実施の形態では、フレーム間の色の変化を基本として時区間を区切るようにしている。この画像区切処理手段101は、例えば、色変化フレーム間差分を取り、その過去数フレーム分の平均値(これを、「比較値」という)を基準とし、この基準から大きく逸脱した場合に変化があったと判定している。具体的には、次のようにしている。
【0031】
まず、各フレーム画像の計算量を削減するため、例えばニアレストネイバー法を使用して粗く縮小する(図5のS301)。この縮小を処理する縮小処理手段は、図4に示すように、例えば160×120画素の取込みビデオ映像(取込み画像)210を、上記ニアレストネイバー法を使用して16×12画素の縮小画像211にしている。
【0032】
さらに、画像区切処理手段101は、前記縮小処理手段によって縮小された画像211の各画素値をc(x,y)として、フレーム間差分計算処理手段によりフレーム間差分dfを計算する(図5のS302)。
【0033】
この図5のS302における計算(すなわち、フレーム間差分計算処理手段による計算)は、次のようにして行う。現在の各画素値をc(x,y)とし、一つ前のフレーム画素値をc'(x,y) とし、その差を取ったものをd とすると、
【数1】
d=c(x,y)−c'(x,y)
が得られる。そして、この dをs(d) に代入することにより、
【数2】
Figure 0003732366
となってフレーム間差分dfが得られることになる。
【0034】
ここでは、画素値の差分は、赤(R)、青(B)、グリーン(G)の距離空間での距離とした。なお、色はRGBのそれぞれを10段階とする1000色に規格化している。
【0035】
さらに、s(d)として次のステップ関数を利用している。すなわち、
【数3】
Figure 0003732366
ここに、s1,s2,s3は変化範囲を区分するパラメータである。このパラメータは、詳細なノイズの影響を除去するためと、各画素値の実際の差分よりも、差のある画素数を重視するためである。このようにする理由は、直接距離を利用すると、明るさが大きく変化するスポットばかりが強調されて、全体のうっすらとした変化が見過ごされてしまうことを防止するためである。
【0036】
次に、画像区切処理手段101は、フレーム間差分の過去nフレーム分の平均値(比較値)をdfn とし、これの比較値dfn を基に、あるフレームk の状態を次の3つの状態に分類する(図5のS303, S306)。これらS303, S306の処理は、具体的には、フレーム状態決定手段により実行される。
【0037】
まず、 数式4の計算をする(図5のS303)。
【数4】
dfn+ dfn×b +o
もし、df> dfn+ dfn×b +o ならば(図5のS304;YES)、フレームk は活性であるとする(図5のS305)。
【0038】
図5のステップ(S)304でNOと判定されたときには、
【数5】
dfn−dfn ÷c −o
の計算をし(図5のS306)、もし、df< dfn−dfn ÷c −o ならば(図5のS307;YES)、フレームk は沈静であるとする(図5のS308)。
【0039】
ステップ304及びステップ307でNOと判定されたときには(図5のS307;NO)、フレームk は、定常であるとする(図5のS309)。
【0040】
ここで、定数b ,c は逸脱範囲を決めるパラメータである。定数oはノイズの影響を免れるためのオフセット値である。
【0041】
このように過去の平均値と現に入力されているフレームとを比較することにより、人間の視野における残像のような画像の処理が行われることになる。
【0042】
そして、画像区切処理手段101において状態遷移判定手段は、フレームの状態をフレーム毎に計算し、同じ状態がmフレーム連続した場合に(図5のS310;YES)、状態遷移が確定したとしている(図5のS311)。もちろん、同じ状態がmフレーム続かない場合には(図5のS310;NO)、状態遷移は確定しないものとする。そして、どちらの場合も、通常は(S312;NO)、再び、最初のステップ301に戻って処理を継続させる。また、画像区切処理手段101は、処理停止指令があったときに(S312;YES)、上記画像処理を停止する。
【0043】
ここで、パラメータmを小さくすると時間的な変化に敏感になり、パラメータmを大きくすると時間的な変化に鈍感になる。この実施の形態では、m=3とし、3フレーム以上同じ状態が連続した場合、「定常」、「活性」、「沈静」の3状態を確定している。また、状態で確定した時点を変化点としている。
【0044】
このような画像区切処理手段101のおける処理によれば、CCDカメラ31におけるビデオ映像の変化が小さいときは小さな変化に敏感になり、大きく変化しているビデオ映像では少々の映像の変化は無視されるように動作することになる。
【0045】
画像区切処理手段101は、上述したように動作をする。そこで、このような画像区切処理手段101に対して、具体的に数値を与えて、CCDカメラ31によって実際に撮像したビデオ映像が、フレーム間差分dfにどのように変化を与えるかを図6を参照して説明する。まず、画像区切処理手段101に次のようなパラメータを与える。すなわち、ステップ関数s1=最大値の30〔%〕,s2=同60〔%〕,s3=同90〔%〕にし、重み係数w1=6,w2=8,w3=10に設定した。また、平均するフレーム数は過去10フレームとし、状態確定までのフレーム数は3フレームとした。逸脱範囲を決定するパラメータは、b=2,c=3に設定した。このような状態にして画像区切処理手段101によるフレーム間差分dfを処理する動作をさせる。なお、時区間区切り処理は、7〔フレーム・パー・セコンド(fps)〕で動作させた。
【0046】
このような状態でCCDカメラ31をパン(カメラをほぼ水平円運動となるように静かに水平方向に移動)させたときのフレーム間差分dfの変化と、検出された変化点とが図6に示されている。図6(a)には、CCDカメラ31からのビデオ映像が画像区切処理手段101によって縮小処理された結果の縮小画像211,211,…のうち、変化点として検出された時点の画像211a,211b,211c,211d,211eが時間の経過に沿って表示されている。
【0047】
また、図6(b)では、横軸が時間軸方向であってフレーム数を表しており、縦軸がフレーム間差分dfの値がとられている。画像211a,211b,211c,211d,211eからそれぞれ延びた矢印で示される丸で囲まれた点が状態が確定したフレームである。画像211aは定常と、画像211bは活性と、画像211cは定常と、画像211dは沈静と、画像211eは定常と判定されている。
【0048】
これは、CCDカメラ31をパンし始めると、最初は、CCDカメラ31の手ぶれによる揺れがあるが、フレーム間差分dfの値が一定の範囲内であるので変化とみなさないことを示している(図6(a)の画像211aから延びた矢印参照、図5のS301,S303,S304,S306,S307,S309 )。
【0049】
しかしながら、一旦CCDカメラ31のパンが始まると、フレーム間差分dfの値が一定の範囲内を超え続けるため活性状態に変化することを示している(図6(a)の画像211bから延びた矢印参照、図5のS301,S305,S310 )。
【0050】
さらに、CCDカメラ31のパンを続けていると、フレーム間差分dfの値は大きいが、変化の範囲が一定の範囲内に入っているため、再び定常状態に戻る(図6(a)の画像211cから延びた矢印参照、図5のS301,S303,S304,S306,S307,S309 )。
【0051】
やがて、CCDカメラ31のパンが終了し、CCDカメラ31の移動が停止すると、フレーム間差分dfの値の変化が小さくなるので、沈静状態に戻る(図6(a)の画像211dから延びた矢印参照、図5のS301,S303,S304,S306,S307,S308,S310 )。
【0052】
さらに、CCDカメラ31の移動がほとんど停止すると、再び、定常に戻る(図6(a)の画像211eから延びた矢印参照、図5のS301,S303,S304,S306,S307,S309 )。
【0053】
このように画像区切処理手段101は動作することになり、フレームの状態を確定することができる。
【0054】
図7に、撮影領域内へ侵入物があった場合に、本画像区切処理手段101が、どのような動作をするのかを説明するための図を示す。ここで、図7(a),(c)は検出された画像であり、図7(b)はフレームに対する色変化変化量を示す特性図である。
【0055】
ここで、侵入物としてDAT テープを用いた。図7の例では、CCD カメラを固定し、まずDAT テープを手でフレームイン(撮影画面内に、外から入ってカメラに映るようにすること)させる。次に、撮影画面内で回転させ、その後、急速にカメラにDAT テープを接近させ、フレームアウト(画面外に退出)させるものとする。
【0056】
この図7の上部の画像群231a,231b,…,231eは、当該図面の左より右へ時間の経過に沿って、変化点として検出された時点での画像である。
【0057】
また、この図7の下部の画像群232a,232b,232cは、上部の後に検出された変化時点での画像であり、同様に、左より右へ時間の経過に沿って並べたものである。
【0058】
ここでは、画像231aが定常、画像231bがフレームインで活性、画像231cが定常、画像231dがカメラに急接近で活性、画像231eが定常と検出され、また、画像232aがフレームアウトで活性、画像232bが沈静、画像232cが定常と検出されていることになる。
【0059】
これは、まず画面内にDAT テープが侵入することにより、画面内の色変化dfが大きく変わるため(図7(b)および図7(a)の画像231bに関連する部分参照)、侵入から3フレーム目で活性と判断したものである。その後、画面内でDAT テープを手で回転させているが、その変化は一定の範囲内に収まっているため、定常状態が継続していると判定している(図7(b)および画像231cに関連部分を参照)。
【0060】
しかしながら、急速に画面に接近させた時に、それまでの回転での変化量を大幅に越える変化があったために(図7(b)および図7(a)の画像231dに関連する部分参照)、活性と判定している。また画面内からDATテープを外す時点で再び変化量が大きくなるため(図7(b)および図7(c)の画像232aに関連する部分参照)、活性と判定する。DAT テープが無くなると、画面内で変化するものがなくなるため、沈静状態に遷移し(図7(b)および図7(c)の画像232bに関連する部分参照)、やがて無変化の状態が続くため、再び定常状態に遷移する(図7(b)および図7(c)の画像232cに関連する部分参照)。
【0061】
このように画像区切処理手段101は動作することになり、侵入物の有無や、画面内で物体の動きの変化を捉えて、フレームの状態を確定することができる。
【0062】
〔変化特徴抽出手段103の詳細な処理について〕
図8に、同画像データベース装置において画像情報の中で変化のあった領域から部分グリッド抽出処理を説明するための図を示す。図9に、同抽出処理のフローチャートを示す。
【0063】
これらの図において、変化特徴抽出手段103は、フレーム単位に、変化のあった画素周辺のみを以下のように集計する。すなわち、変化特徴抽出手段103は領域抽出手段を動作させ、この領域抽出手段によってフレーム220毎に変化のあった領域221を抽出する(図8のS231、図9のS321)。
【0064】
次に、変化特徴抽出手段103は抽出領域決定手段を動作させ、この領域抽出手段によって変化のあった領域221を含む周辺領域222を抽出領域とし、2×2画素の4画素を一つの単位とし、これら画素が重なりあった領域として登録できるように、変化のあった領域221を含む周辺領域222に通し番号を付与する。図8の例では、1段目に「1,2,3,4」と、2段目に「5,6,7,8、9」と、3段目に「A,B,C,…,F」と、……、5段目に「O,P,Q,…,T」というように番号を配置する(図8のS232、図9のS322)。
【0065】
次に、変化特徴抽出手段103はグリッド抽出手段を動作させ、このグリッド抽出手段によって、重なりあった領域の部分グリッド、例えば「1,2,5,6」の部分グリッド225a、「2,3,6,7」の部分グリッド225b、「3,4,7,8」の部分グリッド225c,…を抽出する(図8のS233、図9のS323)。なお、ここで、部分グリッド225a,225b,…とは、前記2×2画素の部分のことをいっている。
【0066】
この変化特徴抽出手段103では、図9のステップ321〜323の処理を画像が入力されている間に実行する。そして、変化特徴抽出手段103は集計処理手段を動作させ、この集計処理手段によって、時区間に区切られた画面を一つの単位とし、この一つの単位の画面に含まれるすべての画像から部分グリッドを集めて集計し、その集合によって区切り単位を表示している。
【0067】
図10に、同画像データベース装置において4枚の画像から部分グリッドを集合抽出処理を行った結果を説明するための図を示す。上述した変化特徴抽出手段103が図8及び図9の処理ステップにより、例えば4枚の縮小画像251,252,253,254から部分グリットの抽出処理を行ったことにより、例えば一つの部分グリッド225が371個存在する集合体255として得られることになる。
【0068】
このように処理することにより、変化部周辺の部分グリットのみが抽出されることになる。一般的に、運動している物体の画像の場合には、そのエッジ付近に部分グリッドが集中することになる。したがって、その集合体を登録しておくことにより、検索が容易になる。
【0069】
〔登録・検索処理手段105の詳細な処理について〕
図11に、同画像データベース装置においてデータベースへの登録・検索処理を説明するための図を示す。
【0070】
まず、登録・検索処理手段105について、登録処理を説明する。登録・検索処理手段105は、例えば抽出された部分グリッドの集合体255から、登録する部分グリッドPGを取り出す(図11のS331)。この部分グリッドPGは、4画素(“1”“2”“3”“4”)から構成されている。
【0071】
登録・検索処理手段105は、この部分グリッドPGの4画素のうちの3画素をキーKyA,KyB,KyC,KyDとし、これらキーKyA,KyB,KyC,KyDを4つのデータベース106A,106B,106C,106Dに登録手段により登録される(図11のS332,S333)。
【0072】
ここで、キーKyAは4画素のうち3画素(“2”“3”“4”)からなり、KyBは4画素のうち3画素(“1”“3”“4”)からなり、KyCは4画素のうち3画素(“1”“2”“4”)からなり、KyDは4画素のうち3画素(“1”“2”“3”)からなる。
【0073】
これら4種類のキーの集合が色パターンを含む対象群260A,260B,260C,260Dとなる。 ここで、登録・検索処理手段105では、3画素からなるキーKyA,KyB,KyC,KyDをデータベース106A,106B,106C,106Dにそれぞれ登録したことになる。このようにしたことにより、3/4(75%)の閾値となり、検索手段による部分グリッドの高速な照合が可能となる。このようにする理由は、傾きや隠れによって4画素全てが照合されなくても、空間的な画素の関係を保存していれば照合できるようにするためである。
【0074】
登録・検索処理手段105は、上述した登録(図11のS333)と同時に、当該データベースの対象群260A,260B,260C,260Dを検索手段によって照合し、過去の類似シーンから類似の高い順から取り出し、それら候補271,272,273を検索結果とする(図11のS334)。この登録・検索処理手段105による検索結果は、現在入力されているビデオ情報及びその代表画面と共に、処理装置55の制御下に表示情報送信機52から送出される。これにより、携帯型端末3の小型テレビ33には、現在入力されているビデオ映像と、その代表画面、検索結果の3つの候補画面とが表示されることになる。この実施の形態では、登録・検索処理手段105は、登録と同時に直ぐに検索の動作を実行している。これによって大容量外部記憶装置59へのアクセス数を大幅に減らすことができる。
【0075】
この実施の形態で扱うビデオ画面は、テレビ映像と異なり、フレーム間の画像変化が小さく、似たように画像が連続して入力されることになる。したがって、短い時間で見れば登録・検索される部分グリッドは数は多いにしても似たような物に集中する性質がある。この性質を有効利用するため、類似部分グリッドをまとめてメモリにキャッシュするようにしてある。
【0076】
また、同じ部分グリットが多くの画像群に含まれている場合は、特徴的でない情報と考えられる。そのため、少ない対象にのみ含まれている部分グリッドほど大きな重みを付けて集計している(図11のS334)。
【0077】
さらに、登録・検索処理手段105により処理されるところの、検索する部分グリッドと過去の関連する部分グリッドとの類似度の計算について説明する。この類似度sim は、次のように計算される。なお、類似度sim が大きいほど類似性は高いものとなることはいうまでもない。
【0078】
まず、ある部分グリッドのaと他の部分グリッドbとは、位置と色とが3つ以上共通している場合に等しいとするものとする(a=b)。また、データベース260A,260B,260C,260Dの中のビデオ映像のうち部分グリッドaを含む数をm(a)とする。このm(a)が大きいほど多くのビデオ映像に共通して表れる部分グリッドである。さらに、Tを現在入力されつつあるターゲットビデオ映像、Xを既に登録されたビデオ映像とする。さらにまた、P(X)をXから抽出された部分グリッドの集合とすると、
【数6】
sim(X,T)=Σ{k/m(a)}
∀a:a=b,a∈P(X),b∈P(T)。
ただし、kは加算用の重みのベース値。
が得られる。登録・検索処理手段105は、上記数式4を基に現在入力されつつあるビデオ画面の部分グリッドと、既に登録されたビデオ映像の部分グリッドとの類似度を計算し、その類似度の高いものから3つの関連画像271,272,273を抽出して検索結果としている。
【0079】
図12に、同画像データベース装置において部分グリッドを格納するデータベースの構成を説明するための図を示す。この図12において、処理装置55の主メモリ上に3画素中2画素の値をキーとする領域(root) 501を持っており、この領域501には3画素目の情報を保管したファイルブロック(blanch) 502へのポインタが格納されている。また、ファイルブロック502の内には、3画素目の画素値に応じて別なファイルブロック(leaf) 503へのポインタが格納されている(図12のS351)。さらに、このファイルブロック503には、キーとなる3画素に照合する部分ブロックを含むビデオ映像のIDが格納されている。
【0080】
登録・検索処理手段105は、領域(root) 501のポインタを見て(図12のS351)、ファイルブロック(blanch) 502の所定の領域に移動する(図12のS352)。
【0081】
ついで、登録・検索処理手段105は、ファイルブロック(blanch) 502の所定の領域を検索する(図12のS353)。
【0082】
さらに、登録・検索処理手段105は、ファイルブロック(blanch) 502の所定の領域を検索した結果、ファイルブロック(leaf) 503の所定の領域に移動する(図12のS354)。
【0083】
そして、登録・検索処理手段105は、登録・検索処理手段105の所定の領域を検索し、キーとなる3画素を照合する部分ブロックを含むビデオ映像のIDを取り出すことができる(図12のS354)。
【0084】
このようにして取り出したビデオ映像のIDから所望の類似の候補となる画像を取り出すことができる。 なお、この実施の形態において、ファイルブロック(blanch) 502及びファイルブロック(leaf) 503は、リスト構造としないでリングバッファとして構成している。このような構成にすることにより、特定の部分ブロックが一杯になると、次のデータは前のデータを上書きして消してゆくようにしている。
【0085】
以上説明したように、この実施の形態では、上述したような処理を行って画像を処理し、登録・検索を同時に行うようにしたので、次のような効果がある。
【0086】
(1)人間の感覚的慣れを模擬したシーン分割を行うことができる。すなわち、手ぶれや振動などの定常的な変化と、視野内への侵入物やカメラの移動の開始、停止などの過度的な変化を自動的に検出し、登録シーンを分割できる。
【0087】
(2)色パターンを使ってビデオ映像を登録、検索できる。すなわち、色パターンを使用することにより、色特徴の類似した映像を迅速に検索できる。
【0088】
次に、他の実施の形態について説明する。図13に、対話型の画像データベース装置によって得られる画面を示す。
【0089】
このデータベース装置は、色の特徴を使った検索で類似ビデオ映像を検索するため、照度条件の違いにより、色が変わってしまったり、色が似通ったビデオ映像が多数ある場合は、最適なビデオ映像のみを出すことができないものであり、また、現在の実装では上位3位を検索結果として出力しているが、本来もっとも関連の深い登録シーンが必ずしも第1位に出るとは限らない。
【0090】
今回、こういった場合に、利用者の助けを借りて、より適切な検索結果を得ることができるようにデータベースDBを修正するインタフェースと手法を開発した。利用方法と処理手法について以下で説明する。
【0091】
図13の画面400で示されるような検索結果に示される上位3位の画像403,404,405の中から、利用者はマウスクリックによりいずれかを選択することができる。なお、符号402は現在カメラに入力されつつあるビデオの代表画面である。
【0092】
ここで、選択されると、対話型画像データベース装置は、その選択された画像を代表画像とする登録シーンを、現在カメラより入力されつつあるシーンに関連づける。利用者がマウスにより指示すると、しばらくして画面に図13のような情報が表示される。図13に示す画像400は、KEY24 の登録シーン(ビデオカメラの上方斜めからの映像)を、16の登録シーン(ビデオカメラの前面映像)に関連づける処理を実行している。登録シーン間の関連づけ情報は、ファイルに格納され、その後の検索時に以下で述べるように利用する。
【0093】
例えば、登録シーンAが登録シーンBに関連付けされているものとする(A→B)。登録シーンCには関連づけがないものとする。カメラから入力されつつあるシーン402(T)に対して、検索処理を行った結果、sim(A,T)= 100, sim(B, T) = 50, sim(C, T) = 120 となったとする。
関連づけ情報を使用しない場合、第1位に登録シーンCの代表画像403が、第2位に登録シーンAの代表画像404が、第3位に登録シーンBの代表画像405が出現することになる。
【0094】
これに対し、この修正された手法では、A→Bの情報を使って、sim'(B, T) = sim(B, T) + sim(A, T) = 100 + 50 = 150 としてを計算し、Bに対してsim'(B,T) を採用する。これによって、第1位がB,第2位がC,3位がAとなる。
【0095】
このようにすることにより、利用者の関連づけ情報が以降の検索結果に反映されることになる。
【0096】
具体的な利用例を以下にあげる。色パターンが類似した2つの対象物A,Bがあるとする。その場合、Aを見せてもBが写っている登録シーンが第1位に出てきたり、逆になったりすることがある。そのような場合に利用者が同じ対象が写っているシーンを指示すると、A,Bに関する情報がそれぞれ集積されることになる。
【0097】
この他の実施の形態に係る対話型の画像データベース装置における類似計算におけるm(a)の項の効果により、集積されるに従ってより特徴的な色パターンが強調されることになり、やがて二つの対象物を区別が確実にできるようになる。
【0098】
別の利用例を挙げる。ある対象物の前面を撮影したビデオ映像が登録されているとする。その場合、色パターンに高い類似性が無い限り、側面や背面から撮影したビデオ映像から、前面のビデオ映像を第1位に検索できない。そのような場合でも、部分的な色パターンの類似性により、上位3位以内に前面を撮影したビデオ映像の代表シーンが現れれば、ユーザはそれを選択することにより、側面や背面のビデオ映像を、前面のビデオ映像と関連づけることができる。こうすることにより、以降は側面や背面をシステムに示しても、前面のビデオ映像を入手することができる。
【0099】
このような画像データベース装置は、図1の携帯小型テレビ33の代えて、携帯型パーソナルコンピュータを無線または有線LAN(ローカル、エリア、ネットワーク)で図1の画像処理計算機(処理装置55)に接続することにより、構築することができる。利用者はマウスクリックを、マウス、トラックパッド、トラックボールもしくはペン入力装置などを用いて指示すればよい。その指示情報は、LANを経由して画像処理計算機(処理装置55)に伝えられる。伝えられると、携帯型パーソナルコンピュータの画面に、図13に示すような画像400が表示されることになる。それ以降は、上述した関連づけ情報を使った検索がなされることになる。
【0100】
このような他の実施の形態における対話型画像データベース装置画像によれば、対話形式によって確実に上述した関連づけ情報を使った検索が可能になる。尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
【0101】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、画像を処理し、登録・検索を同時に行うようにしたので、次のような効果がある。
【0102】
(1)手ぶれや振動などの定常的な変化と視野内への侵入物やカメラの移動の開始、停止などの過度的な変化を自動的に検出し、登録シーンを分割できるので、人間の感覚的慣れを模擬したシーン分割を行うことができ、人間の感覚に合って画像情報を得ることができる。
【0103】
(2)色パターンを使用することにより、色特徴の類似した映像を迅速に登録・検索できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像データベース装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】同画像データベース装置の機能ブロックを示すブロック図である。
【図3】同画像データベース装置の携帯型端末の小型テレビに表示される表示画像の例を示す図である。
【図4】同画像データベース装置において画像縮小処理を説明するために示す説明図である。
【図5】同画像データベース装置における画像区切処理手段の処理フローチャートである。
【図6】同図(a)は画像データベース装置において、CCDカメラをパンさせたときの画像を示し、同図(b)はその際のフレーム間差分変化と検出された変化点との関係を示す図である。
【図7】同図(a)(c)は撮影領域内へ侵入物があった場合の画像の状態を時間の経過とともに示す図、同図(b)は色情報の変化を時間の経過とともに示す特性図である。
【図8】同画像データベース装置において画像情報の中で変化のあった領域から部分グリッド抽出処理を説明するための説明図である。
【図9】同画像データベース装置において画像情報の中で変化のあった領域から部分グリッド抽出処理を説明するために示すフローチャートである。
【図10】同画像データベース装置において4枚の画像から部分グリッドを集合抽出処理を行った結果を説明するための図である。
【図11】同画像データベース装置においてデータベースへの登録・検索処理を説明するための図である。
【図12】同画像データベース装置において部分グリッドを格納するデータベースの構成を説明するための図である。
【図13】他の実施の形態に係る対話型の画像データベース装置の携帯型端末のディスプレイ上に表示される表示画像の例を示す図である。
【符号の説明】
1 画像データベース装置
3 携帯型端末
5 画像処理装置
31 CCDカメラ
32 無線画像送信機
33 小型テレビ
51 無線画像受信機
52 表示情報送信機
53 計算機
55 処理装置
56 ディスプレイ
57 キーボード
58 マウス
59 大容量外部記憶装置
101 画像区切処理手段
103 変化特徴抽出手段
105 登録・検索処理手段

Claims (4)

  1. 入力されるビデオ映像のフレーム間の色情報の差分をとり当該差分が所定の比較値から大きく逸脱したときに変化があったと判断してビデオ映像を時区間に区切る画像区切処理手段と、前記フレーム毎にビデオ映像の色情報が変化した部分の色パターンを抽出して変化のあった画素周辺を部分グリッドなる色情報を表す配列として取り出すとともに、これら部分グリッドを前記画像区切処理手段で区切った時区間単位に含まれる画像の中から集計する変化特徴抽出手段と、前記変化特徴抽出手段によって集計された部分グリッドをデータベースに登録すると同時に、当該部分グリッドと前記データベースに既に登録されている画像情報の部分グリッドとを用いて類似度の高い関連画面を検索して提示する登録・検索処理手段とを備えたことを特徴とする画像データベース装置。
  2. 前記画像区切処理手段は、入力されるビデオ映像の縮小画面をえる縮小処理手段と、当該縮小処理手段からの縮小画面のフレーム間差分をとるフレーム間差分計算処理手段と、前記フレーム間差分計算処理手段からの現在のフレーム間差分と所定の数の過去のフレーム間差分の平均値である比較値とを比較して値の差が大きく逸脱したときに当該フレームの状態を決定するフレーム状態決定手段と、当該フレーム状態決定手段からの決定状態が連続して所定の数だけ連続したときに状態遷移が確定したと判断する状態遷移判定手段とからなることを特徴とする請求項1記載の画像データベース装置。
  3. 前記登録・検索処理手段は、部分グリッドから検索用キーをえる検索キー処理手段と、前記検索キー処理手段からの検索用キーを複数のデータベースに登録する登録手段と、登録されている部分グリッドから類似度の高い関連画像を提示する検索手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の画像データベース装置。
  4. 入力されるビデオ映像のフレーム間の差分をとり当該差分が所定の比較値から大きく逸脱したときに変化があったと判断してビデオ映像を時区間に区切る画像区切工程と、前記フレーム毎にビデオ映像の色情報が変化した部分の色パターンを抽出して変化のあった画素周辺を部分グリッドとして取り出すとともに、これら部分グリッドを前記画像区切処理手段で区切った時区間単位に含まれる画像の中から集計する変化特徴抽出工程と、前記変化特徴抽出工程によって集計された部分グリッドをデータベースに登録すると同時に、当該部分グリッドと前記データベースに既に登録されている画像情報の部分グリッドとを用いて類似度の高い関連画面を検索して提示する登録・検索処理工程とを備えたことを特徴とする画像データベース作成検索方法。
JP28492399A 1999-10-05 1999-10-05 画像データベース装置及び画像データベース作成検索方法 Expired - Fee Related JP3732366B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28492399A JP3732366B2 (ja) 1999-10-05 1999-10-05 画像データベース装置及び画像データベース作成検索方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28492399A JP3732366B2 (ja) 1999-10-05 1999-10-05 画像データベース装置及び画像データベース作成検索方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001109884A JP2001109884A (ja) 2001-04-20
JP3732366B2 true JP3732366B2 (ja) 2006-01-05

Family

ID=17684819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28492399A Expired - Fee Related JP3732366B2 (ja) 1999-10-05 1999-10-05 画像データベース装置及び画像データベース作成検索方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3732366B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7545949B2 (en) 2004-06-09 2009-06-09 Cognex Technology And Investment Corporation Method for setting parameters of a vision detector using production line information
US9092841B2 (en) 2004-06-09 2015-07-28 Cognex Technology And Investment Llc Method and apparatus for visual detection and inspection of objects
US20050276445A1 (en) 2004-06-09 2005-12-15 Silver William M Method and apparatus for automatic visual detection, recording, and retrieval of events
WO2005124709A2 (en) * 2004-06-09 2005-12-29 Cognex Technology And Investment Corporation Method and apparatus for automatic visual event detection
US8891852B2 (en) 2004-06-09 2014-11-18 Cognex Technology And Investment Corporation Method and apparatus for configuring and testing a machine vision detector
US8127247B2 (en) 2004-06-09 2012-02-28 Cognex Corporation Human-machine-interface and method for manipulating data in a machine vision system
US7720315B2 (en) 2004-11-12 2010-05-18 Cognex Technology And Investment Corporation System and method for displaying and using non-numeric graphic elements to control and monitor a vision system
US9292187B2 (en) 2004-11-12 2016-03-22 Cognex Corporation System, method and graphical user interface for displaying and controlling vision system operating parameters
US8103085B1 (en) 2007-09-25 2012-01-24 Cognex Corporation System and method for detecting flaws in objects using machine vision
JP4760947B2 (ja) 2008-08-05 2011-08-31 カシオ計算機株式会社 画像処理装置、プログラム
US9651499B2 (en) 2011-12-20 2017-05-16 Cognex Corporation Configurable image trigger for a vision system and method for using the same
CN114979742B (zh) * 2021-02-24 2024-04-09 腾讯科技(深圳)有限公司 视频处理方法、装置、设备及存储介质

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2863818B2 (ja) * 1990-08-31 1999-03-03 工業技術院長 動画像の変化点検出方法
JPH0697459B2 (ja) * 1991-06-20 1994-11-30 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレイション カラー画像領域管理装置及びカラー画像領域管理方法並びにカラー画像領域検索方法
JPH0636030A (ja) * 1992-07-13 1994-02-10 Toshiba Corp 動画像処理装置
JP3561942B2 (ja) * 1994-02-24 2004-09-08 松下電器産業株式会社 ショット検出方法および代表画像記録・表示装置
JP3780623B2 (ja) * 1997-05-16 2006-05-31 株式会社日立製作所 動画像の記述方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001109884A (ja) 2001-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11594029B2 (en) Methods and systems for determining ball shot attempt location on ball court
US11810321B2 (en) Methods and systems for multiplayer tagging using artificial intelligence
US8619135B2 (en) Detection of abnormal behaviour in video objects
JP5438436B2 (ja) 画像検索装置
JP3732366B2 (ja) 画像データベース装置及び画像データベース作成検索方法
US9141184B2 (en) Person detection system
CN101685543B (zh) 视频运动检测方法和照相机
US8350929B2 (en) Image pickup apparatus, controlling method and program for the same
US20100111429A1 (en) Image processing apparatus, moving image reproducing apparatus, and processing method and program therefor
US20100104217A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and program
US20100104256A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and program
CN106375674A (zh) 寻找和使用与相邻静态图像相关的视频部分的方法和装置
GB2408883A (en) Assessing servicing requirements for cameras
US8515256B2 (en) Image processing apparatus, moving image reproducing apparatus, and processing method and program therefor
CN114140745A (zh) 施工现场人员属性检测方法、系统、装置及介质
JP3802737B2 (ja) 情報識別用マーカ及びその検出方法及び情報識別用マーカを用いた関連情報取得システム及び情報識別用マーカを用いた関連情報取得方法
Tahan et al. A computer vision driven squash players tracking system
WO2021192768A1 (ja) 球技映像解析装置、球技映像解析方法、及び、コンピュータプログラム
CN101753830B (zh) 全景图像的结合程度的实时提示方法
CN110800313B (zh) 信息处理设备和信息处理方法
CN112437249B (zh) 一种人员跟踪方法及一种人员跟踪系统
CN110226324A (zh) 信息处理设备和信息处理方法
KR100342072B1 (ko) 합성 이미지 디스플레이 장치 및 방법
WO2024001223A1 (zh) 一种显示方法、设备及系统
JP2005182402A (ja) フィールド領域検出方法、そのシステム、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050328

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050928

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051012

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081021

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091021

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101021

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111021

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121021

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121021

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131021

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees