JP3731215B2 - 射出成形装置の材料供給方法及び材料供給装置 - Google Patents

射出成形装置の材料供給方法及び材料供給装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、比重、形状、サイズ、表面荒さなどの物理的性質の異なる2種類以上の材料を混合して得られる混合体を一時的に収容して供給する射出成形装置の材料供給方法及び射出成形装置やその他の成形装置に好適な材料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、射出成形装置において、成形品から除去したランナーやゲートに対応する成形部分を粉砕し、リサイクルペレットとして再利用する技術が普及している。
通常、前記射出成形装置への材料の供給は、先ず、1バッチ分のナチュラルペレットとリサイクルペレットと顔料マスターペレットとを夫々計量して空気輸送などで、パドル型等の混合機に供給し、混合機内において一定時間混合した後、一様に分散した複数の材料からなる混合体を混合機から射出成形装置のチャージホッパーへ自由落下させて供給するようになっている。また、成形品の強度などを高めるため、成形材料にガラス繊維等を混入させることもある。
【0003】
また、通常、前記チャージホッパーは、射出成形装置が上下方向に大型化するのを防止するため、その周壁が下側へ向けて縮小するコニカル状に形成されており、周壁の水平面に対する傾斜角度は、チャージホッパーに収容された成形材料が投入したものから順次供給されるように、成形材料の安息角等を考慮して、周壁の外側における水平面上の角度において、60°よりも小さく設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記のように、物理的性質の異なる複数の材料の混合体、例えば、丸ペレットと円柱ペレットの混合体をチャージホッパーに供給すると、成形品の機械的強度などのバラツキが大きくなり、不良品等の発生頻度が高くなるという問題が発生する。
【0005】
本出願人は、前記問題を検証するため次のような試験を行った。
成形材料として、ガラス繊維含有円柱ペレット(長さ:10mm、灰分:42.9%)を50.0%(設定は1500gで、実際には50.017%)、丸ペレットを49.0%(設定は1470gで、実際には49.016%)、顔料マスターペレット(灰分:35%)を1.0%(設定1%は29g指示どおりとなり、0.967%)を夫々計量し、パドル型の混合機にて連続混合し、槽のレベルセンサーにて成形材料を残量を検出しながら、間欠的に混合機から材料を射出成形装置のホッパーへ投入した。
【0006】
射出成形装置としては、標準スクリューヘッド、シャットオフバルブ付き、ノズル径が4φを用い、成形条件として、スクリューの回転数60rpm、背圧なし、計量100mm(1ショット約700g)に設定した。
次に、成形方法について説明すると、
▲1▼ 始めの3ショットは捨てた。
▲2▼ 次に、計量25mmにてTPGIを1ショット成形して、テストピースNo.1とした。
▲3▼ 次の3ショットは灰分を測定するため、ノズルから排出される各ショットの樹脂材料をNo.1〜No.3のパージ品とした。
▲4▼ 次に、▲2▼、▲3▼を繰り返して、テストピースを10ショット、パージ品を27ショット分のサンプルを得た。
尚、計量精度は、円柱ペレットが、1500g±3g、丸ペレットが1470±6g、顔料マスターペレットが、29g±1gであった。
【0007】
そして、パージ品の灰部を測定するとともに、テストピースの比重、ノッチ付きアイゾット、引張強度を夫々測定して、表1、表2の試験結果を得た。但し、パージ品の灰分の理論値は21.78%である。
【0008】
【表1】
Figure 0003731215
【0009】
【表2】
Figure 0003731215
【0010】
表1、表2から、灰分、比重、アイゾット、引張強度のバラツキが共に大きくなり、成形品の品質が低下していることが判る。
本出願人は、前記問題の原因を究明するため、更に各種の試験を行い、その原因がチャージホッパーにおける材料の分級によるものであることを突き止めた。つまり、チャージホッパーの周壁の内面と材料間の摩擦係数の差などにより、丸ペレットが円柱ペレットよりも速く落下して、チャージホッパーの底部における丸ペレットの比率が高くなったり、チャージホッパーに投入した混合体が山形状に順次堆積する関係上、転がり易い丸ペレットの比率が堆積した混合体の山の裾部において高くなり、転がり難い円柱ペレットの比率が堆積した混合体の山の頂部において高くなったりして、混合機で一様に混合した材料がチャージホッパー内において分級されることに起因することを見いだした。
また、上記の分級現象は、混合して貯留した材料をチャージホッパーから成形装置へ供給(排出)する過程においても生ずるものであり、転がり易い丸ペレットの方が転がり難い円柱ペレットよれも先に供給されるので、分級は更に増幅される。
本発明の目的は、物理的性質の異なる複数の材料を混合した混合体を一様に分散させた状態で供給可能な射出成形装置の材料供給方法及び材料供給装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る射出成形装置の材料供給方法は、比重、形状、サイズ、表面荒さのうちの1種又は2種以上の物理的性質の異なる2種類以上の射出成形材料を、混合機で一定時間混合させて、一様に分散した混合体を得る混合工程と、前記混合機の材料排出口に設けたスライドダンパーの開放により、混合機から一塊になって自由落下する混合機内の混合体を、混合機の下側に配置したチャージホッパーであって、下端開口部が射出成形装置の材料供給口と同径或いは材料供給口よりも小径で、且つ上端開口部が混合機の材料排出口と同径或いは材料排出口よりも大径で、且つ側壁の内面と水平面とのなす角度が、側壁全周の上端から下端に亙って、側壁の外側における水平面上の角度において60°以上に設定したチャージホッパーの収容部内に一時的に収容し、チャージホッパーに収容した混合体をその下端開口部から射出成形装置へ供給する供給工程とを備えたものである。
【0012】
請求項2に係る材料供給装置は、重、形状、サイズ、表面荒さのうちの 1 種又は2種以上の物理的性質の異なる2種類以上の材料を一様に分散した混合体に混合し、材料排出口に設けたスライドダンパーの開放により、該混合体を一塊として下側へ排出可能な混合機と、前記混合機の下側に配置したチャージホッパーであって、混合機から一塊になって自由落下する混合体を一時的に収容する収容部を有し、上端開口部を混合機の材料排出口と同一或いは材料排出口を囲繞する大きさに設定し、且つ収容部を構成する側壁の内面と水平面とのなす角度を、側壁全周の上端から下端に亙って、側壁の外側における水平面上の角度において60°以上に設定したチャージホッパーとを備えたものである。
【0013】
ここで、請求項3のように、前記チャージホッパーの側壁の内面を略鉛直方向向きに配置すること、請求項4のように、前記チャージホッパーの側壁を透明な部材で構成すること、請求項5のように、前記チャージホッパーの側壁の内面に摩擦係数の小さなテフロンからなるコーティング層を形成すること、請求項6のように、前記チャージホッパーに収容される混合体が成形材料の混合体であり、チャージホッパーの下端開口部が成形装置の材料供給口に接続され、チャージホッパーの下端開口部を成形装置の材料供給口と同径或いは材料供給口よりも小径に構成すること、請求項7のように、前記混合機からチャージホッパーに対して一定量ずつ混合体を間欠的に供給すること、などが好ましい実施例である。
【0014】
【作用】
請求項1に係る射出成形装置の材料供給方法においては、混合工程において、物理的性質の異なる2種類以上の射出成形材料を混合機で一定時間混合させて、一様に分散した混合体を製作し、供給工程において、混合機内の混合体をチャージホッパーの収容部内に自由落下させて一時的に収容し、チャージホッパーに収容した混合体をその下端開口部から射出成形装置へ供給することになる。
前記チャージホッパーは、下端開口部が射出成形装置の材料供給口と同形或いは材料供給口よりも小径で、且つ上端開口部が混合機の材料排出口と同径或いは材料排出口よりも大径で、且つ側壁の内面と水平面とのなす角度が、側壁全周の上端から下端に亙って、側壁の外側における水平面上の角度において60°以上に設定されているので、混合機からチャージホッパー内へ供給される混合体の自由落下時における、混合体とチャージホッパーの側壁間の摩擦抵抗は少なくなる。
また、チャージホッパーから成形装置へ供給する際には、コニカル部が60度以上であって極めて大きい角度に形成されており、従来コニカル部で生じていた摩擦が大きく減少乃至は皆無に近い状態になっているので、もはや分級を生ずることはない。従って、チャージホッパーの中の粒度分布乃至は混合状態のままで供給することができ、偏析のない均一な製品が得られる。
【0015】
請求項2に係る材料供給装置においては、チャージホッパーの上端開口部が混合機の材料排出口と同一或いは材料排出口を囲繞する大きさに設定され、且つチャージホッパーの収容部を構成する側壁の内面と水平面とのなす角度を、側壁全周の上端から下端に亙って、側壁の外側における水平面上の角度において60°以上に設定されているので、混合機からチャージホッパー内へ供給される混合体の自由落下時における、混合体とチャージホッパーの側壁間の摩擦抵抗は少なくなる。
【0016】
請求項3に係る材料供給装置においては、チャージホッパーの側壁の内面が略鉛直方向向きに配置されているので、混合機からチャージホッパー内へ供給される混合体の自由落下時における、混合体とチャージホッパーの側壁間の摩擦抵抗を極力小さくすること可能となる。
請求項4に係る材料供給装置においては、チャージホッパーの側壁が透明な部材で構成されているので、チャージホッパーに対する混合体の残量などを目視にて確認することが可能となる。
【0017】
請求項5に係る材料供給装置においては、チャージホッパーの側壁の内面に摩擦係数の小さなテフロンからなるコーティング層が形成されているので、混合体とチャージホッパーの側壁間の摩擦抵抗を一層小さくすることが可能となる。
請求項6に係る材料供給装置においては、ナチュラルペレット、リサイクルペレット、ガラス繊維含有ペレットなどの複数種類の成形材料からなる混合体とチャージホッパーの側壁間の摩擦抵抗を低減することが可能となる。
【0018】
請求項7に係る材料供給装置においては、混合機からチャージホッパーに対して一定量ずつ混合体を間欠的に供給されるので、混合機から供給される一定量の混合体を一塊として、チャージホッパーへ供給することが可能となり、転がり摩擦の差異等による混合体の分級を一層効果的に防止出来る。
【0019】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
本実施例は、射出成形装置に対する成形材料の供給方法及びそれに用いられるチャージホッパーに本発明を適用した場合のものである。
先ず、射出成形装置1に対して成形材料を供給する材料供給装置10の全体構成について説明する。
図1に示すように、材料供給装置10は、基本的には、成形材料を計量する計量部11と、成形材料を混合する混合部12と、計量部11で計量した成形材料を混合部12の混合機13に供給するブロアユニット14とから構成されている。
【0020】
前記計量部11は、成形材料としての、ナチュラルペレット、リサイクルペレット、顔料マスターペレット等を収容する4つの収容タンク15と、収容タンク15の下方に配置された計量用ホッパー16と、計量用ホッパー16の重量を測定するロードセル17を備え、この計量部11では、ロードセル17により計量用ホッパー16の重量を測定しつつ、収容タンク15の下端のスライドダンパー18を順次開閉操作して、1バッチ分(例えば、3kg)の成形材料を計量して計量用ホッパー16に収容する。尚、前記成形材料としては、ガラス繊維や発泡材などを混入したものを用いてもよい。また、符号16aは非接触ノズルである。
【0021】
前記混合部12は、図1〜図3に示すように、前記複数種類の成形材料を混合するパドル型等の混合機13と、混合機13と射出成形装置1間に設けられたチャージホッパー20とを備え、この混合部12では、ブロアユニット14により空気輸送された計量用ホッパー16内の成形材料を、混合機13内において一定時間混合させて、複数種類の成形材料が一様に分散した混合体Mを製作し、一定時間経過後に混合機13の材料排出口13aに設けられたスライドダンパー19を開作動させて、混合機13内の1バッチ分の混合体Mを一塊としてチャージホッパー20に供給し、チャージホッパー20で一時的に収容しながら、チャージホッパー20から射出成形装置1へ順次供給する。但し、前記混合機13から混合体Mを連続的に供給してもよい。
【0022】
前記チャージホッパー20について説明すると、図2、図3に示すように、略筒状の透明なガラス製のホッパー本体21が設けられ、ホッパー本体21内には混合体Mを収容する収容部22が形成され、ホッパー本体21の上下両端部にはフランジ部23が形成され、上下のフランジ部23は複数の補強ロッド24で連結され、これら複数の補強ロッド24のうちの所定の1本の補強ロッド24の中段部には静電容量型のレベル計25が設けられ、ホッパー本体21は混合機13の材料排出口13aと射出成形装置1の材料供給口1a間に略鉛直方向向きに配置され、ホッパー本体21の上端開口部26は混合機13の材料排出口13aと同径或いは材料排出口13aよりも大径に構成され、ホッパー本体21の上端開口部26は混合機13の材料排出口13aに連通され、ホッパー本体21の下端開口部27は射出成形装置1の材料供給口1aと同径或いは材料供給口1aよりも小径に構成され、ホッパー本体21の下端開口部27は射出成形装置1の材料供給口1aに連通されている。尚、前記ホッパー本体21としては、内面を平滑に成形可能な素材で構成したものであればよく、例えばステンレス鋼で構成してもよい。また、前記ホッパー本体21の内面に、摩擦係数の小さな、テフロンなどからなるコーティング層を形成してもよい。
【0023】
次に、材料供給装置10による材料供給方法について説明しつつ、チャージホッパー20の作用について説明する。
先ず、計量工程において、4つの収容タンク15のうちの3つの収容タンク15に夫々収容された、ナチュラルペレット、リサイクルペレット、顔料マスターペレットの3つの成形材料を所定の比率になるように、ロードセル17により順次計量しながら計量用ホッパー16に対して供給し、1バッチ分(例えば、3kg)の成形材料を計量用ホッパー16に収容する。
【0024】
次に、混合工程において、計量用ホッパー16に収容された成形材料を空気輸送により混合機13内に送り込み、混合機13を一定時間(例えば、30秒間)作動させて、3つの成形材料を混合して、一様に分散した混合体Mを得る。
次に、供給工程において、スライドダンパー19により混合機13の材料排出口13aを開放し、1バッチ分の混合体Mをチャージホッパー20内に投入して、材料供給口1aから射出成形装置1内へ混合体Mを供給し、レベル計25からの信号に基づいて、チャージホッパー20の材料が所定値以下になる毎に、1バッチ分の混合体Mを供給する。このとき、混合機13から供給された混合体Mは、一塊になって自由落下してホッパー本体21内に収容されることになり、混合体Mを構成する3つの成形材料の比重、形状、サイズ、表面荒さなどの物理的性質が異なる場合でも、落下途中における混合体Mの分級は効果的に防止されることになる。
【0025】
つまり、ホッパー本体21の内面がその上端から下端に亙って略鉛直方向向きに設けられているので、混合機13からチャージホッパー20内へ供給される混合体Mの自由落下時における、混合体Mとチャージホッパー20の内周面との摩擦抵抗を極力小さくすることが可能となること、混合体Mが一塊になって自由落下するので、混合体M同士の摺接が少なくなること、チャージホッパー20内において混合体Mが山形になりにくいので、転がり摩擦の差異による分級が防止されること、前記ホッパー本体21をガラスで構成してあるので、ホッパー本体21の内面を平坦に構成することが可能となり、チャージホッパー20の内周面の摩擦抵抗を小さく出来ること、などによりチャージホッパー20内における混合体Mの分級が効果的に防止される。
【0026】
また、ホッパー本体21の内面にテフロンなどからなる摩擦係数の小さなコーティング層を形成すると、チャージホッパー20内における混合体Mの分級が一層効果的に防止される。
更に、ホッパー本体21を透明なガラスで構成すると、ホッパー本体21内に収容された混合体Mの残量などを目視にて確認することが可能となる。
【0027】
ここで、前記材料供給装置10を用いて行った試験結果について説明する。
成形材料として、ガラス繊維含有丸ペレット(灰分:40.3%)を1500g、ナチュラル丸ペレットを1470g、顔料マスターペレットを30g(灰分:30%)を夫々計量し、パドル型の混合機13にて30秒間混合し、チャージホッパー20に投入した。
【0028】
射出成形装置1としては、標準スクリューヘッド、シャットオフバルブ付き、ノズル径が4φ15Rを用い、成形条件としては、温度230℃、金型40℃、スクリューの回転数70rpm、背圧なし、計量210/495mm、残量0押し切り成形、に設定した。また、金型としては、A−3金型8mm天肉ダイレクトゲートを用いた。
【0029】
成形方法としては、5ショット分ノズル前にパージ後、5ショット成形品を捨て、その後の成形品をサンプリングし、この成形品を用いて表3及び図4、図5に示す試験結果を得た。但し、この成形品の灰分の論理値は20.45%である。
【0030】
【表3】
Figure 0003731215
【0031】
また、前記ガラス繊維含有丸ペレットに代えて、ガラス繊維含有円柱ペレット(長さ:10mm、灰分:42%)を用い、前記と同様に成形品をサンプリングし、この成形品を用いて表4及び図4、図5に示す試験結果を得た。但し、この成形品の灰分の論理値は21.3%である。
【0032】
【表4】
Figure 0003731215
【0033】
表3及び表4、図4及び図5から判るように、ガラス繊維含有丸ペレットを用いた場合にはおいても、また、ガラス繊維含有円柱ペレットを用いた場合においても、成形品の重量及び灰分のバラツキが殆ど変わらず、ペレットの形状による成形品の品質の低下が防止されていることが判る。また、従来のチャージホッパーを用いた場合(表1参照)よりも灰分のバラツキが少なくなっており、成形品の品質が向上していることが判る。
【0034】
次に、前記チャージホッパー20の構成を部分的に変更した変形例について説明する。
(1) 前記ホッパー本体21としては、その上端開口部26を混合機13の材料排出口13aと同一或いは材料排出口13aを囲繞する大きさに設定し、且つ下端開口部27を射出成形装置1の材料供給口1aと同径或いは材料供給口1aよりも小径に構成し、且つ収容部22を構成するホッパー本体21の側壁の内面と水平面とのなす角度を、側壁全周の上端から下端に亙って、側壁の外側における水平面上に角度θにおいて60°以上に設定したものであれば、図6に示すように、上方広がりのホッパー本体21Aや、図7に示すように、下方広がりのホッパー本体21Bを用いてもよい。また、図8に示すように、相対向する側壁の水平面とのなす角度θ1、θ2を異なる角度に設定したホッパー本体21Cを用いてもよい。
【0035】
(2) 前記ホッパー本体21、21A、21B、21Cを、上下に複数に分割構成してもよい。また、前記ホッパー本体21、21A、21B、21Cは、横断面を正方形や長方形などの多角形に形成してもよい。
【0036】
尚、本実施例では、チャージホッパー20から供給される混合体Mを直接的に射出成形装置1に供給したが、チャージホッパー20から供給される混合体Mをドラム缶等の缶や箱に収容してもよい。
また、本実施例では、射出成形装置1の材料供給装置10のチャージホッパー20に対して本発明を適用したが、粒状や粉体状の薬剤や食品などを混合する混合機の下方に配置されるチャージホッパーとしても本発明を同様に適用することが可能である。
【0037】
【発明の効果】
請求項1に係る射出成形装置の材料供給方法によれば、混合機からチャージホッパー内へ供給される混合体の自由落下時及び成形装置への供給時における、混合体とチャージホッパーの側壁間における摩擦抵抗を少なく出来るので、混合体の落下途中における分級を効果的に防止することが可能となる。
【0038】
請求項2に係る材料供給装置によれば、混合機からチャージホッパー内へ供給される混合体の自由落下時及び成形装置への供給時における、混合体とチャージホッパーの側壁間における摩擦抵抗を少なく出来るので、請求項1と同様の効果が得られる。
【0039】
請求項3に係る材料供給装置によれば、チャージホッパーの側壁の内面が略鉛直方向向きに配置され、混合体とチャージホッパーの側壁の内面間におけるの摩擦抵抗を極力少なく出来るので、落下途中及び成形装置への供給時における混合体の分級を一層効果的に防止することが可能となる。
請求項4に係る材料供給装置によれば、チャージホッパーの側壁が透明な部材で構成されているので、チャージホッパーに対する混合体の残量などを目視にて確認することが可能となる。
【0040】
請求項5に係る材料供給装置によれば、チャージホッパーの側壁の内面に摩擦係数の小さなコーティング層を形成してあるので、混合体とチャージホッパーの側壁間におけるの摩擦抵抗を一層少なくして、チャージホッパー内への落下途中及び成形装置への供給時における混合体の分級を一層効果的に防止することが可能となる。
請求項6に係る材料供給装置によれば、ナチュラルペレット、リサイクルペレット、ガラス繊維含有ペレットなどの複数種類の成形材料からなる混合体とチャージホッパーの側壁間の摩擦抵抗を低減することが可能となり、混合体をチャージホッパー内へ供給するときにおける分級を防止して、品質の良い成形品を製作することが可能となる。
【0041】
請求項7に係る材料供給装置によれば、混合体からチャージホッパーに対して一定量ずつ混合体が間欠的に供給されるので、混合機から供給される一定量の混合体を一塊として、チャージホッパーへ供給することが可能となり、転がり摩擦の差異等による混合体の分級を一層効果的に防止出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 材料供給装置の全体構成図
【図2】 混合機及びチャージホッパーの側面図
【図3】 ホッパー本体の縦断面図
【図4】 成形品の灰分を示す線図
【図5】 成形品の重量を示す線図
【図6】 第1変形例に係るホッパー本体の縦断面図
【図7】 第2変形例に係るホッパー本体の縦断面図
【図8】 第3変形例に係るホッパー本体の縦断面図
【符号の説明】
M 混合体 20 チャージホッパー
1 射出成形装置 21 ホッパー本体
1a 材料供給口 22 収容部
10 材料供給装置 23 フランジ部
11 計量部 24 補強ロッド
12 混合部 25 レベル計
13 混合機 26 上端開口部
13a 材料排出口 27 下端開口部
14 ブロアユニット 21A ホッパー本体
15 収容タンク 21B ホッパー本体
16 計量用ホッパー 21C ホッパー本体
16a 非接触ノズル
17 ロードセル
18 スライドダンパー
19 スライドダンパー

Claims (7)

  1. 比重、形状、サイズ、表面荒さのうちの1種又は2種以上の物理的性質の異なる2種類以上の射出成形材料を、混合機で一定時間混合させて、一様に分散した混合体を得る混合工程と、
    前記混合機の材料排出口に設けたスライドダンパーの開放により、混合機から一塊になって自由落下する混合機内の混合体を、混合機の下側に配置したチャージホッパーであって、下端開口部が射出成形装置の材料供給口と同径或いは材料供給口よりも小径で、且つ上端開口部が混合機の材料排出口と同径或いは材料排出口よりも大径で、且つ側壁の内面と水平面とのなす角度が、側壁全周の上端から下端に亙って、側壁の外側における水平面上の角度において60°以上に設定したチャージホッパーの収容部内に一時的に収容し、チャージホッパーに収容した混合体をその下端開口部から射出成形装置へ供給する供給工程と、
    を備えたことを特徴とする射出成形装置の材料供給方法。
  2. 重、形状、サイズ、表面荒さのうちの 1 種又は2種以上の物理的性質の異なる2種類以上の材料を一様に分散した混合体に混合し、材料排出口に設けたスライドダンパーの開放により、該混合体を一塊として下側へ排出可能な混合機と、
    前記混合機の下側に配置したチャージホッパーであって、混合機から一塊になって自由落下する混合体を一時的に収容する収容部を有し、上端開口部を混合機の材料排出口と同一或いは材料排出口を囲繞する大きさに設定し、且つ収容部を構成する側壁の内面と水平面とのなす角度を、側壁全周の上端から下端に亙って、側壁の外側における水平面上の角度において60°以上に設定したチャージホッパーと、
    を備えたことを特徴とする材料供給装置
  3. 前記チャージホッパーの側壁の内面を略鉛直方向向きに配置したことを特徴とする請求項2に記載の材料供給装置
  4. 前記チャージホッパーの側壁を透明な部材で構成したことを特徴とする請求項2又は3に記載の材料供給装置
  5. 前記チャージホッパーの側壁の内面に摩擦係数の小さなテフロンからなるコーティング層を形成したことを特徴とする請求項2〜4のうちのいずれかに記載の材料供給装置
  6. 前記チャージホッパーに収容される混合体が成形材料の混合体であり、チャージホッパーの下端開口部が成形装置の材料供給口に接続され、チャージホッパーの下端開口部を成形装置の材料供給口と同径或いは材料供給口よりも小径に構成したことを特徴とする請求項2〜5のうちのいずれかに記載の材料供給装置
  7. 前記混合機からチャージホッパーに対して一定量ずつ混合体を間欠的に供給することを特徴とする請求項2〜6のうちのいずれかに記載の材料供給装置
JP26643194A 1994-10-31 1994-10-31 射出成形装置の材料供給方法及び材料供給装置 Expired - Fee Related JP3731215B2 (ja)

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