JP3729924B2 - p53 標的蛋白質GML - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
癌抑制遺伝子p53によって発現が誘導される新しい遺伝子に関し、医学の分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
p53は腫瘍ウイルスの蛋白質と結合する細胞内蛋白質として1979年に発見された。1989年に大腸癌や肺癌で、p53遺伝子の突然変異がみつかり、その後その変異が乳癌、膀胱癌、脳腫瘍をはじめ多種類の癌で見つかったことから、癌の発生、進展に関与していると考えられている。p53の作用機構については長い間不明であったが、正常型p53を強制発現させると癌細胞の増殖を抑制する能力があることから、癌抑制遺伝子として機能すると推測された。
【0003】
このp53の生理機能として、細胞周期をG1期での停止作用およびDNA損傷によるアポトーシス作用などが知られているがその作用機構については長い間不明であった。しかし最近、p53が転写因子としての活性を有することが判明し、p53によって発現が誘導される遺伝子群が細胞増殖抑制というp53の生理機能に直接かかわっていることが推測された。その後の研究により、p53によって発現が誘導される遺伝子としてp21/WAF1、MDM2、GADD45、BAX、サイクリンGおよびIGF−BP3などが報告された(El-Deiry, W.S. et al., Cell, 75, 817-825,1993 . Wu, X. et al., Genes Dev., 7, 1126-1132,1993 . Kastan, M.B. et al., Cell, 71, 587-597,1992. Miyashita, T. & Reed, C.R. Cell, 80, 293-299,1995. Okamoto, K. & Beach, D. EMBO J., 13, 4816-4822,1994. Buckbinder, L. et al., Nature, 377, 646-649,1995. )。これら遺伝子はプロモーター領域または隣接領域にp53結合性配列を有することが見い出され、それらの発現はp53蛋白質の発現と相関関係を有することが証明された。
【0004】
これまでp53標的遺伝子を同定するために、正常型p53が欠損した癌細胞に正常型p53を導入し強制発現させて、発現量が増加しているcDNAをサブトラクション(消去)法でのスクリーニングやディフェレンシャルディスプレイ(differential display、分別増幅)法によるスクリーニング法が用いられてきた。これらの方法は比較的大量に発現される遺伝子については同定は可能であるが、微量に発現する遺伝子や臓器特異性を有する遺伝子の同定は困難である。
【0005】
分子生物学の進展に伴い、癌の原因は細胞増殖制御などに関与する複数の遺伝子の変異が単一の体細胞に段階的に蓄積することであると考えられるに至っている。癌抑制遺伝子p53の新規な標的遺伝子を解明し、癌化機構の解明および医学への応用が待望されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
p53の新しい標的遺伝子を提供することにある。
【0007】
【課題を解決しようとするための手段】
これまでに酵母(Saccharomyces cerevisiae)を用いるスクリーニング法により、p53によって転写が促進されるヒトゲノム配列(p53応答配列)が多数同定された(Tokino, T. et al., Hum. Mol. Genet., 3, 1537-1542, 1994 )。これらの配列のほとんどはp53結合部位のコンセンサス配列である2コピーの5'-PuPuPuC(A/T)(T/A)GPyPyPy-3'が存在していた(El-Deiry, W.S. et al., Nature Genet., 1, 45-49, 1992)。
【0008】
そこで本発明者らは、p53応答配列を含有し、p53依存性に発現される遺伝子を同定することを目的として、p53応答配列をプローブとしてヒトコスミドライブラリーを鋭意スクリーニングし、陽性クロ−ンを単離し、エクソン部を増幅、構造解析の結果、p53の新しい標的遺伝子を同定することに成功し本発明を完成するに至った。本発明のDNAから演繹されるアミノ酸配列はデータベースでの相同性検索の結果、グリコシルホスファチジルイノシトール(GPI)アンカー分子(Brakenhoff, R.H. et al., J. Cell Biol., 129, 1677-1689, 1995)と顕著な類似性を有していたことからGML(GPI anchor molecular like protein )蛋白質と命名した。
【0009】
すなわち本発明は、配列番号1に記載のアミノ酸配列の全部または一部を含む蛋白質およびそれをコードするDNA。該DNA含有ベクター、形質転換体、該蛋白質の製造方法、該DNAに由来するDNAプローブ、プライマー、該遺伝子の解析方法、該蛋白質に結合する抗体に関する。GML蛋白質のアミノ酸配列のうち、1もしくは複数のアミノ酸が、付加、欠失もしくは置換されたアミノ酸配列の全部または一部を含むもの、およびそれをコードするDNAも本発明に含まれる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明者らは酵母でのp53の転写活性化能を指標にして、ヒトゲノムDNAからp53の応答配列を単離した(Tokino, J. et al., Human Mol. Genet., 3, 1537-1542, 1994)。すなわち、ヒトゲノムDNAを制限酵素MboIで処理して得られたDNA断片をHIS3レポータープラスミドpBM947 の上流に組み込んだレポーターライブラリーを作製し、ヒトp53を発現するプラスミドを保有する酵母にレポータープラスミドを導入し、His栄養要求性を指標にして1000クローンを単離した。このうち約1/4 のクローンがp53依存性に転写を促進するコンセンサス配列を有していることを報告した。
【0011】
これらクローンより、制限酵素によりp53応答配列を切り取り構造解析したものの中から、配列番号3に記載のコンセンサス配列を有するp53 応答配列を標識しプローブとして用い、コロニーハイブリダイゼーション法(Gene, 10, 63, 1980)によりヒトゲノムコスミドライブラリー(Tokino, T. et al., Am. J. Hum. Genet., 48, 258-268, 1991)をスクリーニングし、該プローブとハイブリダイズするコスミドクローンを取得することができる。このようにして得たコスミドクローンを適当なプラスミドベクターにサブクローニングし、塩基配列を決定することにより当p53応答遺伝子のゲノム塩基配列が決定できる。
【0012】
またこのようにして得たコスミドクローンを制限酵素、例えばBam HIおよびBgl IIで消化し、得られたDNA断片をpSPL3などのトラッピングベクターに挿入し、エクソントラッピング法によりエクソン部分を増幅させ、エクソン配列を単離・構造解析、さらにGenBank などのパブリックデ−タベ−スに対する相同性検索によりエクソン配列を得ることができる。次いでこのエクソン配列をヒト組織、例えば精巣から調製したpoly(A) RNAを鋳型にして、5’−, 3’−RACE法により該エクソンの両サイドを延長させ目的とするcDNAを取得することができる。これらcDNAとジェノミッククローンの構造決定された塩基配列を比較することによって、イントロン−エクソン結合部が解析される。
【0013】
塩基配列の構造はマキサム・ギルバート法(Maxam, A.M. and Gilbert, W., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 74, 560, 1977 )あるいはジデオキシ法(Messing, J et al., Nucl. Acids Res., 9, 309, 1981 )によって決められる。
GML蛋白質組換え発現ベクターおよびその形質転換体の作製は、上記記載の方法により得られたGMLcDNAを適切なベクターに組み込み、該ベクターを適切な宿主細胞に移入することにより形質転換体を得ることができる。これを常法により培養し培養物よりGML蛋白質を大量に生産することができる。
【0014】
GML蛋白質をコードするcDNAをGML蛋白質の発現に適したベクターのプロモーター下流に制限酵素とDNAリガーゼを用いる公知の方法により再結合して組換発現ベクターを作成することができる。使用できるべクターとしては、大腸菌由来のプラスミドpBR322 、pUC18、枯草菌由来のプラスミドpUB110 、酵母由来のプラスミドpRB15、バクテリオファージλgt10、λgt11あるいはSV40などが挙げられるが、宿主内で複製、増幅可能なベクターであれば特に限定されない。プロモーターおよびターミネーターに関してもGML蛋白質をコードする塩基配列の発現に用いられる宿主に対応したものであれば特に限定されず、宿主に応じて適切な組み合わせも可能である。
【0015】
GML蛋白質をコードするcDNAはGML蛋白質をコードするDNAであれば何れでもよく、また化学合成によって合成されたものでもよい。
さらに発現される蛋白質がGML蛋白質の生理活性を有するものならば、配列番号2記載の塩基配列に限定されるものではなく、アミノ酸配列の一部が付加、欠失もしくは置換された、実質的に同等な蛋白質をコ−ドするDNAであってもよい。
【0016】
このようにして得られた組換え発現ベクターはコンビテント細胞法(J. Mol. Biol., 53, 154, 1970)、プロトプラスト法(Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 75, 1929, 1978)、リン酸カルシウム法(Science, 221, 551, 1983 )、インビトロパッケージング法(Porc. Natl, Acad. Sci. USA, 72, 581, 1975 )、ウイルスベクター法(Cell, 37, 1053, 1984)などにより宿主に導入し、形質転換体が作製される。宿主としては大腸菌、枯草菌、酵母、昆虫細胞および動物細胞などが用いられ、得られた形質転換体はその宿主に応じた適切な培地中で培養される。培養は通常20℃〜45℃、pH5〜8の範囲で行われ、必要に応じて通気、攪拌が行われる。培養物からのGML蛋白質の分離・精製は公知の分離・精製法を適宜組み合わせて実施すれば良い。これらの公知の方法としては塩析、溶媒沈殿法、透析ゲル炉過法、電気泳動法、イオン交換クロマトグラフィ、アフィニティクロマトグラフィー、逆相高速液体クロマトグラフィなどが挙げられる。このようにして得られたGML蛋白質は細胞内にマイクロインジェクション法により注入することにより該細胞の増殖を抑制する活性を示すことが期待される。
【0017】
組織または細胞でのGML遺伝子の発現の有無は組織または細胞から得られるmRNAまたは総RNAをRT−PCR法にて解析することにより検討することができる。例えば、検体試料からグアジニンチオシアネート法(Chirgwin, J.M. et al., Biochemistry, 18, 5294, 1979 )などに基づいてRNAを抽出する。必要に応じて得られた総RNAをさらにオリゴ(dT)セルロースカラムを用いるクロマトグラフィーによって精製することによりmRNAを調製することができる。得られたRNAを鋳型とし、オリゴ(dT)またはランダムヘキサデオキシヌクレオチドをプライマーとして、逆転写酵素により単鎖cDNAを合成する。 この単鎖cDNAを鋳型として、GMLのcDNAより適切なプライマーを選択し、PCRを行いPCR産物の量を測定すればよい。
【0018】
mRNA量を測定する場合は、抽出したmRNAをゲル上、電気泳動後、メンブレンに転写し標識したGMLDNAプロ−ブとハイブリダイズさせるノーザンブロット分析することでも測定することができる。
エクソントラッピング法はBuckler らの方法に準ずればよい(Buckler, A.J. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 88, 4005-4009, 1991 )。例えば、ヒトコスミドDNAをBam HIおよびBgl IIの制限酵素を用いて完全に切断し、スプライシングベクターpSPL1のBam HI部位にクローニングした後、大腸菌DH5αにトランスフォームしてから、プラスミドDNAを回収し、Cos 7細胞へエレクトロポレーションによりトランスフェクション(形質転換)を行う。ついで約48時間後にCos 7細胞より細胞質RNAを調製し、ベクターのDNA配列を基に設計されたプライマーを用いてRT−PCRを行い、さらに内側のプライマーにより2nd−PCRを行うことにより、未知のエクソンの増幅を行うことができる。得られたエクソン部分はpBluescript IIなどのベクターにクローニングし、塩基配列を決定することにより目的とするエクソンを取得できる。 RACE法はmRNAを鋳型として、cDNAの配列既知の部分の5’側を増幅する5’−RACEと3’側を増幅する3’−RACEがあるがFrohman らの方法により行うことができる(Frohman, M.A. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 85, 8998-9002, 1988 )。
【0019】
抗体の作成は、GML蛋白質を抗原として、常法に従い例えばマウス、モルモット、ウサギ等の動物の皮下、筋肉内、腹腔内、静脈に複数回接種し十分に免疫した後、斯かる動物から採血、血清分離し抗GMLポリクロ−ナル抗体を作製することができる。なお、市販のアジュバントも使用できる。
モノクローナル抗体は公知の方法により作製しえる。たとえば、GML蛋白質で免疫したマウスの脾細胞と市販のマウスミエローマ細胞との細胞融合により得られるハイブリドーマを作成後、該ハイブリドーマ培養上清、または該ハイブリドーマ投与マウス腹水から抗GMLモノクローナル抗体を調製することができる。抗原とするGML蛋白質は全アミノ酸構造を有する必要はなく、部分構造を有するペプチドや他のペプチドとの融合蛋白質であってもよく、調製法は生物学的手法、化学合成手法いずれでもよい。これら抗体はヒト生体試料中のGML蛋白質の同定や定量を可能とし癌診断試薬などへの使用が期待される。GML蛋白質の免疫学的測定法は、公知の方法に準ずればよく、たとえば蛍光抗体法、受身凝集反応法、酵素抗体法などいずれの方法においても実施できる。
【0020】
以上の方法はすでに公知の方法により実施することが可能である。
【0021】
【実施例】
以下の実施例により本発明を詳細に且つ具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1.ゲノムDNAからのエクソン配列のクローニングおよび塩基配列の解析。
p53応答配列(Tokino, T. et al., Hum. Mol. Genet., 3, 1537-1542, 1994 )を含むDNA断片(配列番号3)を放射ラベルし、ヒトゲノムDNAコスミドライブラリーを常法によりコロニーハイブリダイゼーション法でスクリーニングしてコスミドクローンc169 を得た。このクローンのDNAをBam HIとBgl IIで切断し、エクソントラップベクターpSPL3(Gibco-BRL 社)に挿入してエクソントラッピングを行い、一つのエクソン配列を単離した。
【0022】
得られたエクソン配列をBLASTアルゴリズムを用いるホモロジー検索によって公開データベースの配列と比較したところ、GPI-anchored proteinの一つ、E48(Brakenhoff, R.H. et al., J. Cell Biol., 129, 1677-1689, 1995)とそのアミノ酸配列が顕著なホモロジーを示した。そこでこの新しい遺伝子をGML(GPI-anchored molecule-like protein)と命名した。本発明のGML蛋白質は、BLASTAプログラムによる解析から、GPIアンカーを有する膜蛋白質であるE48抗原とホモロジーを有することが確認された。
【0023】
DNAシークエンシングは二本鎖DNAを鋳型とし、AmpliTaqFS DNAポリメラーゼを用いたサイクルシークエンシングキット(dye-terminator使用、Perkin Elmer社)を用いABI377 型DNAシークエンサー(Applied Biosystems社)によっておこなった。DNA配列の確認はSequenase Version 2.0 (United States Biochemical 社)を用いた35S−ラベルによるマニュアルシークエンシングにより行った。
【0024】
実施例2.GML遺伝子の構造
実施例1によって得られたエクソン部をFromanらのRACE法により両側へ延長させた。5’−および3’−RACEは精巣のpoly(A) RNA(Clontech社)を用い、Clontech社のキットによって行った。
さらにコスミドクローンc169 に含まれている全ゲノムDNA配列を決定し、コンピュータープログラムを用いてエクソンの可能性のある配列を検索した。GRAILによる検索と5’−RACE、3’−RACEによる検討を組み合わせることにより、722bp よりなるほぼ全長の転写産物(Northern blot 解析では転写産物のサイズはポリシグナルを含めて0.9 kbと見積られている)を決定した。最初のATGコドンは塩基番号90位に存在し、終止コドンは塩基番号564 位に存在した(配列番号2)。474bp のORF(翻訳領域)より17kdの翻訳産物がコードされる。ゲノムDNA配列決定により、機能をもつp53結合部位はコーディング配列より19kb上流に位置することが明らかになった。GML蛋白質の保有するシステイン残基の11個中10個までがこれらGPIアンカーを有する蛋白質のファミリーに保存されていた。GML遺伝子は染色体上8q24.3-q terにマップされ、E48およびGMLを含むGPIアンカーを有するタンパクファミリーの遺伝子がこの領域に集まっている可能性が示された。
【0025】
実施例3.GML遺伝子(mRNA)の野生型p53による発現誘導の確認
GMLが野生型p53によって誘導されるか否かを確認するため、野生型もしくは変異型p53遺伝子を発現する細胞株を作製し、その細胞より総RNAを抽出してRT−PCRによる解析を行った。大腸癌細胞株SW480 は片方のp53のアレルが変異型(273 Arg to His)であり、もう一方のアレルが欠失しており、この株の増殖は野生型p53を発現するベクターを導入することにより抑制されることが知られている。
【0026】
そこで、まず、このSW480 に野生型もしくは変異型(Kern, S. et al., Science, 256, 827-830, 1992)p53の発現ベクターをトランスフェクトした。1×106 個の細胞を25cm2 のフラスコにまき24時間培養した後、25μg のリポフェクチンと5μg のプラスミドDNAを用いてトランスフェクションを行った。これら細胞からTRizol試薬(Gibco-BRL 社)を用いて総RNAを抽出し、DNase I(Boeringer Mannheim社)で消化してから、Superscript II(Gibco-BRL 社)を用いてcDNAを合成しPCRの鋳型として用いた。PCR反応は200ng の総RNAから生成されたcDNAを12.5μl の反応液中に加えて、94℃、2分の変性の後、94℃、30秒、55〜60℃、30秒、72℃、1分を25ないし35サイクルくり返して行った。PCR増幅産物は3%のNuSieve GTG 2:1アガロースゲルによる電気泳動によって分析した。使用したプライマーの配列は配列番号4および5に記載した。これらはセンスコ−ド73-93 位、アンチセンスコ−ド247-268 位に相当する。この際、p53 標的遺伝子p21/WAF1の発現量も測定し、プライマ−は配列番号6および7を使用した。対照遺伝子として、GAPDH の発現量を測定し、配列番号8および9をプライマ−として使用した。
【0027】
その結果、図1に示す如く、GMLのmRNAは、p21/WAF1と同様に野生型p53発現ベクターでトランスフェクトした細胞でより強く発現していた。
実施例4.正常組織および食道癌細胞株におけるGMLmRNAの発現。
種々のヒト組織のpoly(A) RNAのノーザンブロット膜(Clontech社)を使用し、32Pで標識したヒトGMLcDNA(配列番号2記載の73-673位DNA、601bp )をプローブとして用いてハイブリダイゼーションを行った。ハイブリダイゼーションはClontech社の指示通りに行い、洗浄は 0.1×SSC、 0.1%SDSで50℃、20分行った。食道癌細胞株の総RNAのRT−PCR解析は実施例3に記載の方法で行った。PCR反応は少なくとも2回行い結果を確認した。RNAの完全性はすべての検体に同様なシグナルを示す陽性対照のGAPDH遺伝子の転写産物の増幅により確認した。このためのGAPDH遺伝子のPCRプライマーは配列番号8および9に示した。
【0028】
測定の結果、16種の正常組織からのmRNAのNorthern blot 解析からおよそ0.9 kbのGMLmRNAが精巣に発現していることが明らかになった。ついで食道癌細胞株のパネル(Nishihira, T. et al., J. Cancer Res. Clin. Oncol., 119, 441-449, 1993 )を用いてRT−PCR解析法により11種の細胞株におけるGMLの発現を検討した。その結果、図2に示されるごとく11株のうち4株にGMLmRNAが発現しており、さらに1株に弱く発現していた。
【0029】
実施例5.抗癌剤感受性とGML発現の相関。
GMLを発現しているか否かによって抗癌剤に対する耐性がどう変化するか検討した。使用する食道癌細胞株は薬剤添加24時間前に 100mmディシュ当り1×106 個の細胞をプレーティングしておく。ブレオマイシンを24時間添加したのち4日後の細胞の生存率を測定した。各々のポイントは少なくとも3回の独立した実験から得た平均値を示し、すべての値は同時に行った対応する非処理・コントロールに対しての相対的生存率として表示した。なお、使用した食道癌細胞株の性質を表1に示した。その結果、図3に示す如く、GMLを発現している5種の食道癌細胞株はブレオマイシンに対し感受性を示した。一方RT−PCRでGML遺伝子の発現が認められなかった6種の細胞株は同様のブレオマイシン処理に対し比較的耐性であった。なお、CDDPに対しても同様の結果を示した(図3)。
【0030】
この如く、GMLの発現と薬剤感受性、耐性が食道癌細胞株において明らかな相関性を示したことは、GMLがp53によって誘発されるアポトーシスの経路に重要な役割を果していることが示唆された。
【0031】
【表1】
Figure 0003729924
【0032】
実施例6 形質転換体の作製
GML蛋白質(配列番号1)をコードするDNA(配列番号2)を基質として、プライマーGML−AとGML−Bを用いて、MDC蛋白質の一部をコードするDNA断片をPCRで増幅する。用いたプライマーの配列は以下の通りである。
GML−A 5’-CACAGATCTGTGAAGTGATGCTCCTCT- 3’
( コーディング鎖、配列番号2の塩基番号 82-99に相当)
GML−B 5’-AACAAGCTTCATGGCAATATATTGCT-3’
( アンチセンス鎖、配列番号2の塩基番号 548-566に相当、下線
は終止コドンを示す)
ベクター構築用に、プライマーの5’端にはそれぞれ Bgl II 、Hind III の切断部位配列を付加してある。
【0033】
PCR増幅産物をアガロースゲル電気泳動によって分取し、 Bgl II と Hind III で切断した。こうして得られたGML蛋白質の一部をコードするDNA断片を、予め BamH I と Hind III で切断しておいた pMAL-c2 (New England Biolabs 社製) ベクターに結合してプラスミド pMAL-GML を構築する。
同様に、予め BamH I と Hind III で切断しておいた pQE-13 (Diagen 社製) ベクターに結合してプラスミド pH6-GMLを構築する。
【0034】
pMAL-c2 ベクターに組み込んだ断片は、N末端側にマルトース結合蛋白質(MBP)を有する融合蛋白質として発現されるので、その融合蛋白質はアミロースカラムによってアフィニティー精製する。また、 pQE-13 ベクターに組み込んだ断片は、N末端側に6個のヒスチジン残基よりなるペプチド(His 6)を有する融合蛋白質として発現されるので、その融合蛋白質は金属キレートカラムによってアフィニティー精製する。
【0035】
各プラスミド pMAL-GML および pH6-GMLを用いて E.coli JM109 をトランスフォームし、アンピシリン耐性で選択してそれぞれの形質転換体を得る。
実施例7 組換えMDC蛋白質の発現と精製
実施例6で得られたそれぞれの形質転換体を培養し、培養物より組換えMDC融合蛋白質を抽出、精製する。
【0036】
すなわち、各形質転換体を 100ml のLB培地 (1%ポリペプトン、 0.5% 酵母抽出物, 1%NaCl) で 37 ℃ 一夜振とう培養する。培養液を予め 37 ℃ に加温したLB培地で10倍に希釈し、さらに30分〜90分培養して、対数増殖期の培養物を得る。培養物1リッタ−にIPTG( Isopropyl-beta-D-thiogalactopyranoside )を終濃度1mMとなるように添加して3〜4時間培養した。培養物から遠心分離により菌体を集める。
【0037】
プラスミド pMAL-GML による形質転換体の場合は、菌体に10mlのカラムバッファー(20mM Tris-HCl pH7.4, 200mM NaCl)を加え超音波によって破砕する。組換えGML融合蛋白質は、破砕液の不溶性画分に存在するので、これを遠心分離して変性バッファー(8M 尿素、 20mM Tris-HCl pH8.5, 10mM ジチオスライト−ル)に溶解する。次いで、これをカラムバッファーに透析後、遠心分離して上清可溶画分を集める。透析不溶性画分は、さらに変性、透析、遠心分離を繰返して上清可溶画分を回収する。集めた可溶性画分をアミロースカラム (New England Biolabs 社製) にかけ、カラムバッファーで洗浄後、10mMマルトースを含むカラムバッファーで溶出する。溶出画分は、280nmの吸光度およびSDSポリアクリルアミド電気泳動法(クマシーブルー染色)で解析して分画する。この結果、プラスミド pMAL-GML による形質転換体のそれぞれで、期待される分子量のGML融合蛋白質が主要バンドとして検出される画分が得られる。これらの融合蛋白質を以下、それぞれ MBP-GMLと称する。
【0038】
同様に、プラスミド pH6-GMLによる形質転換体の場合は、菌体に10mlのソニケーションバッファー(10mM リン 酸ナトリウム pH8.0, 200mM NaCl)を加え超音波によって破砕する。組換えGML融合蛋白質は、破砕液の不溶性画分に存在するので、これを遠心分離してバッファーA(6M塩酸グアニジン, 100mM NaH2PO4, 10mMTris-HCl, pH8.0 ) に溶解し、遠心分離して上清可溶画分を集め、Ni−NTAカラム (Diagen社製) にかけ、バッファーA、次いでバッファーB(8M尿素, 100mM NaH2PO4, 10mMTris-HCl, pH8.0 )で洗浄後、バッファーC(8M尿素, 100mM NaH2PO4, 10mMTris-HCl, pH6.3 )、バッファーD(8M尿素, 100mM NaH2PO4, 10mMTris-HCl, pH5.9 )、バッファーE(8M尿素, 100mM NaH2PO4, 10mMTris-HCl, pH4.5 )およびバッファーF(6M塩酸グアニジン, 200mM酢酸) で段階的に溶出する。溶出画分は、280nmの吸光度およびSDSポリアクリルアミド電気泳動法(クマシーブルー染色)で解析して分画する。この結果、バッファーFによる溶出液に、期待される約34Kdの His6融合蛋白質が単一バンドとして検出される画分が得らる。この融合蛋白質を以下、His 6-GMLと称する。
【0039】
実施例8 モノクローナル抗体およびウサギポリクローナル抗体の作製
実施例7で得られる2種の組換え融合蛋白質、His 6-GML、 MBP-GMLを、それぞれ、免疫抗原、抗体精製・スクリーニング用抗原、測定用標準抗原として用いる。抗GML蛋白特異的モノクローナル抗体は、His 6-GMLをマウスに免疫して作製する。すなわち、His 6-GMLの3M尿素/PBS溶液(500−1000ug/ml)を完全アジュバントと1:1の割合で混合しマウスの腹腔内に100ug/匹にて2週間隔で4〜6回免疫を行なう。免疫終了後、P3U1細胞とB細胞とのハイブリドーマをPEG1500を用いて作製し、培養上清中の抗体価をモニターし、抗GML蛋白特異的抗体を産生するハイブリドーマの選択を行う。抗体価の測定は、実施例7で得た MBP-GML融合蛋白質を固相化(5ug/ml)したポリスチレン製カップに培養上清100ulを加え第一反応を行い、洗浄後、抗マウスIgG−HRP(Horse-raddish peroxidase)を加え第二反応を行なう。洗浄後、酵素基質溶液(過酸化水素水およびABTS(2,2’−アジノ−ビス−(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸)混合液)を添加し、発色反応(第三反応)を行いモニターする。
【0040】
ハイブリドーマを96ウエルマルチプレートにて培養し、HAT選択を行い、約2週間後に培養上清中の抗体価を測定し抗原と特異的に反応するクローンを選択する。更に、クローニング操作を行い、各ハイブリドーマ細胞300万個を、予め約1週間前に0.5ml のプリスタンを腹腔内に投与しておいた BALB/c マウスの腹腔内に接種し、8〜10日後に腹水を採取する。各腹水よりプロテインGカラムによるアフィニティークロマトグラフィーで抗体を精製する。
【0041】
同様に、実施例7で得られた His6-GMLを免疫抗原として、ウサギに免疫し、抗GML蛋白ポリクローナル抗体を作製する。すなわち、マウスと同様、 His6-GMLの3M尿素/PBS溶液(500−1000ug/ml)を完全アジュバントと1:1の割合で混合し免疫を行なう。免疫終了後、抗血清を得、実施例7で得た MBP-GML融合蛋白質を固相化したポリスチレン製カップを用いて、抗体価を測定する。抗血清を適宜希釈し、その100ulをウエルに添加し、抗体価をヤギ抗ウサギIgG−HRPを用いて検討する。さらに、この抗血清を、プロテインGカラムおよび MBP-MDC(dC1) 融合蛋白質を固相化したセファロースカラムによるアフィニティークロマトグラフィーで精製する。
【0042】
このようにして得られる精製モノクローナル抗体および精製ウサギポリクローナル抗体を用いたELISA法によるGML蛋白質の定量法を確立する。すなわち、ハイブリドーマ由来の精製モノクローナル抗体を96ウエルプレートに固相化し、BSA(Bovine serum albumin)でブロッキング後、精製 MBP-GML溶液を被検液として、0.156 〜5.00 ug/ml の範囲で 100 ul /ウエルずつ添加して室温1時間反応させる。ウエルを洗浄後、精製ウサギポリクローナル抗体溶液(5ug/ml)を 100 ul /ウエルずつ添加して室温1時間反応させる。ウエルを洗浄後、抗ウサギIgG−HRP(5ug/ml)を 100 ul /ウエルずつ添加して室温1時間反応させる。反応終了後2mMアジ化ナトリウムを 100 ul /ウエルずつ添加し、405nm と 490nm の吸光値を測定する。
【0043】
【発明の効果】
P53 遺伝子の変異は癌のおよそ50%に認められ、その変移の検出は癌の発生、診断、治療などに極めて重要な意義を有する。しかしながら癌組織でのP53 遺伝子の変異部位は一定しておらず、幾種類もの変異が見いだされているため、p53 遺伝子の変移を検出・同定するには多大の労力と時間を要した。それ故にP53 の変異を測定する代わりに本発明の新しい標的たんぱく質GML遺伝子の発現または蛋白質自体を測定することによって、P53 の変異、機能失活を判定することが可能となり、癌の診断手段として期待される。また、GML遺伝子を癌病巣部に発現させる遺伝子治療への応用、P53 機能に依存せずにGMLを発現させる薬剤のスクリ−ニング法への応用、逆にGMLの発現を抑制する医薬、アンチセンス医薬への応用など期待される。
【0044】
【配列表】
配列番号:1
配列の長さ:158
配列の型:アミノ酸
配列の種類:タンパク質
トポロジ−:直鎖状
起源
生物名:ホモサピエンス
直接の起源
ライブラリ−名:ヒトDNAコスミドライブラリ−
配列
Figure 0003729924
【0045】
配列番号:2
配列の長さ:722
配列の型:核酸
鎖の数:二本鎖
トポロジ−:直鎖状
配列の種類:cDNA to mRNA
起源
生物名:ホモサピエンス
直接の起源
ライブラリ−名:ヒトDNAコスミドライブラリ−
配列
Figure 0003729924
Figure 0003729924
【0046】
配列番号:3
配列の長さ:30
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジ−:直鎖状
配列の種類:他の核酸(合成DNA)
配列
Figure 0003729924
【0047】
配列番号:4
配列の長さ:21
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジ−:直鎖状
配列の種類:他の核酸(合成DNA)
配列
Figure 0003729924
【0048】
配列番号:5
配列の長さ:22
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジ−:直鎖状
配列の種類:他の核酸(合成DNA)
配列
Figure 0003729924
【0049】
配列番号:6
配列の長さ:20
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジ−:直鎖状
配列の種類:他の核酸(合成DNA)
配列
Figure 0003729924
【0050】
配列番号:7
配列の長さ:21
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジ−:直鎖状
配列の種類:他の核酸(合成DNA)
配列
Figure 0003729924
【0051】
配列番号:8
配列の長さ:22
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジ−:直鎖状
配列の種類:他の核酸(合成DNA)
配列
Figure 0003729924
【0052】
配列番号:9
配列の長さ:18
配列の型:核酸
鎖の数:一本鎖
トポロジ−:直鎖状
配列の種類:他の核酸(合成DNA)
配列
Figure 0003729924
【0053】
【図面の簡単な説明】
【図1】SW480 細胞株におけるp53 によるGML遺伝子の発現。W:野生型p53 、M:変異型p53
【図2】食道癌細胞株におけるGML遺伝子の発現。W:野生型p53 、M:変異型p53
【図3】食道癌細胞株における、抗癌剤(Bleomycinn,CDDP)感受性とGML発現の相関。

Claims (10)

  1. 配列番号1に記載のアミノ酸配列を含む蛋白質をコードするDNA。
  2. 配列番号2に記載のDNAである、請求項1に記載のDNA。
  3. 請求項1または2に記載のDNAを含有するベクター。
  4. 請求項に記載のベクターを保持する形質転換体。
  5. 配列番号1に記載のアミノ酸配列を含む蛋白質。
  6. 請求項に記載の形質転換体を培養し、発現産物を回収することを含む、請求項に記載の蛋白質の製造方法。
  7. 配列番号2に記載の塩基配列の全部または少なくとも26塩基を含む1本鎖DNAからなるDNAプローブ。
  8. 配列番号2に記載の塩基配列の少なくとも26塩基を含む1本鎖DNAからなる、配列番号2に記載のDNAを増幅させるためのDNAプライマー。
  9. 請求項に記載の蛋白質と結合するポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体。
  10. 請求項7または8に記載のプローブまたはプライマーを用いることを特徴とする請求項2に記載のDNAの解析方法。
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