JP3729917B2 - 電子スチルカメラ装置及び焦点状態確認方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は電子スチルカメラ装置及び焦点状態確認方法に関し、特に焦点位置の確認に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
撮像素子からの映像を一端メモリに記憶し、メモリに記憶した映像を繰り返し読み出して同一画面に表示する装置として、例えば特開平4-332281号公報に掲載された電子カメラ及び画像信号圧縮装置、特開平3-52457号公報に掲載された電子スチルカメラがある。
【0003】
特開平4-332281号公報に掲載された電子カメラ及び画像信号圧縮装置は焦点距離等を基に撮像素子からの映像を自動的に圧縮することにより、映像の平均圧縮率を高め、1映像に対する記憶容量を削減すると共に撮影者の満足のいく撮影ができるようにしている。
【0004】
また、特開平3-52457号公報に掲載された電子スチルカメラは撮像素子からの最新の映像とこの映像の一回前に撮像素子から入力した映像とを比較し、両映像において変化のない部分のみを静止画像として記憶することにより、被写体を遮る動画が全てなくなるのを待つことなく、最小の待ち時間で静止画像を得られるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電子スチルカメラに限らず一般の自動焦点カメラにおいて、撮影者が目的の被写体に焦点を合わせたつもりでいても、実際には別のものに焦点が合ってしまい、意図している被写体に焦点があっていない場合がある。
【0006】
この発明はかかる短所を解消するためになされたものであり、焦点ずれを防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電子スチルカメラ装置は、撮像素子から入力した映像の中から実際に焦点が合っている領域の中央近傍の画像を抽出し、抽出した画像を構成する色相を算出し、算出した色相をファインダに表示して、ファインダに表示した色相と目的の被写体の色相とを撮影者が比較することにより焦点ずれを防止する。
【0008】
また、電子スチルカメラ装置は、抽出した画像の画像データから色差データと輝度データに分離し、色差データに基づいて色相角を算出し、色相角に基づいて抽出した画像の構成色を複数に分割して色相を算出して、算出した色相をファインダに表示して、焦点ずれを防止する。
【0009】
さらに、電子スチルカメラ装置は、輝度データに基づいて明度指数Lを算出し、色相角及び明度指数Lに基づいて抽出した画像の構成色を複数に分割して色相を算出して、算出した色相をファインダに表示して、焦点ずれを防止する。
【0010】
また、色相角は、色差データの座標をLab表色系に座標変換し、Lab表色系の色度指数aならびにbを式 tan(b/a) に代入して算出することが好ましい。
【0011】
さらに、色相は、色相角を赤(R),緑(G),青(B),シアン(C),マゼンタ(M)及び黄(Y)の6色に分割し、その中で明度指数Lの値が大きいものを白(W)、明度指数Lの値が小さいものを黒(K)として抽出した画像の構成色を8つに分割したものであり、当該色相をファインダに表示して、焦点ずれを防止する。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明の電子スチルカメラ装置は、撮像素子からの映像をメモリに記憶し、メモリに記憶した映像を繰り返し読み出して同一画面に表示するものである。
【0013】
電子スチルカメラは、例えばカメラ本体部とモニタとPCカードを有する。カメラ本体部は、例えば光学ユニット、CCD、AD変換器、イメージプレプロセッサ(以下「IPP」という。)、離散的コサイン変換器(以下「DCT」という。)、コーダー、メモリカードコントローラ(以下「MCC」という。)、アダプティブディファレンシャルコードモデュレーション(以下「ADCM」という。)、マイク、CPU及び操作部を備える。CCDは光学ユニットを介して入力した映像を電気信号に変換する。AD変換器はCCDで変換したアナログ電気信号をデジタル信号に変換する。IPPはデジタル画像データを色差データと輝度データとに分けて処理すると共に画像圧縮伸長のための処理を行う。DCTはJPEG準拠の画像圧縮伸長処理の1過程である直交変換を行う。コーダーはJPEG準拠の画像圧縮伸長処理の1過程を行う部分で、ハフマン符号化による高効率の画像圧縮伸長処理を行う。MCCは圧縮処理した画像とマイクから取り込みデジタル化した音声データを一旦蓄え同時処理し、PCカードへ記録したり、PCカードから音声データ等の読み出しを行う。ADCMはマイクから入力した音声をデジタル変換し圧縮し、MCCからの音声を伸長する。モニタはLCDとスピーカを備え、カメラ本体部からの画像及び音声を出力する。
【0014】
電子スチルカメラにおいては、撮影者が目的の被写体に焦点を合わせたつもりでいても実際には別な物に焦点が合っている場合がある。そこで、実際に焦点が合っている物の色相を表示することにより、撮影者が意図している被写体に焦点が合っているか否かを確認できるようにする。
【0015】
上記電子スチルカメラにおいて、IPPは、例えば焦点中央データ抽出手段と画像データ分離手段と色算出手段と色表示手段を有する。焦点中央データ抽出手段は撮像素子から入力した画像データの中から焦点中央部の画像データを抽出する。画像データ分離手段は焦点中央データ抽出手段が抽出した画像データを色差データと輝度データに分離する。色算出手段は画像データ分離手段が分離した色差データの座標を、例えば明度指数と色度指数を有するLab表色系の座標に変換して色度指数を求め、求めた色度指数から色相角を求める。さらに、色算出手段は輝度データから上記明度指数を求め、求めた色相角及び明度指数から該当する色相を算出する。色表示手段は色算出手段が算出した色相を、例えばファインダ上のLEDを点灯して表示する。
【0016】
また、逆光状態である場合及びコントラストが不足している状態であるときに、撮影者が被写体を見ながら編集できる方が好ましい。そこで、IPPは、例えば画像データ分離手段と色分布算出手段と色分布表示手段と編集手段を備えるようにしても良い。画像データ分離手段は撮像素子から入力した画像データを色差データと輝度データに分離する。色分布算出手段は画像データ分離手段が分離した色差データと輝度データを基に画像の分光エネルギ分布を算出する。色分布表示手段は算出した分光エネルギ分布をファインダに表示する。編集手段は撮影者の指示した波長の色相を増幅したり、他の色相に置き換えたりする。これにより、色バランスの取れた画像に編集することができる。
【0017】
また、画像一枚当たりの所要記憶容量を少なくして多くの画像を格納することが望ましい。そこで、IPPは、例えば画像データ分割手段と画像データ分離手段と特定色領域検出手段と特定領域表示手段と黒色領域編集手段を有するようにしても良い。画像データ分割手段は画像データを複数の領域に分割する。画像データ分離手段は画像データ分割手段が分割した各領域の画像のデータを色差データと輝度データに分離する。特定色領域検出手段は画像データ分離手段が分離した色差データをLab表色系に変換し、Lab表色系のレベル値の変化がほとんどない領域を検出することによって、撮像素子から入力した画像中で構成色がほぼ一色から成る領域を検出する。また、特定色領域検出手段は画像データ分離手段が分離した輝度データを基に明度指数を求め、求めた明度指数が予め設定した値より低くなっている領域があるか否かを検出して、撮像素子から入力した画像の中でほぼ一色相から成る領域がほぼ黒色一色の色相からなる領域か否かを検出する。特定領域表示手段は特定色領域検出手段が構成色がほぼ一色相から成る領域を検出すると、その検出した領域を表示する。黒色領域編集手段は、撮像素子から入力した画像の中でほぼ黒色の一色の色相から成る領域が有った場合、その領域の黒色以外の色相の成分を除去する。これにより、画像一枚当たりの所要記憶容量を少なくすることができる。
【0018】
【実施例】
図1はこの発明の一実施例の電子スチルカメラ装置の構成図である。図に示すように、電子スチルカメラはカメラ本体部1と液晶モニタ2とPCカード3を有する。
【0019】
カメラ本体部1はレンズユニット4、光学ローパスフィルタ5、CCD6、AD変換器7、イメージプレプロセッサ(以下「IPP」という。)8、離散的コサイン変換器(以下「DCT」という。)9、コーダー10、メモリカードコントローラ(以下「MCC」という。)11、CPU12、アダプティブディファレンシャルパルスコードモデュレーション(以下「ADPCM」という。)13、マイク14、操作部15、ファインダ16及び電源部17を備える。レンズユニット4はCPU12からの焦点調整信号を基に周知の焦点調整方法により焦点を調整して光学ローパスフィルタ5を介してCCD6上に映像を結ぶ。CCD6は光学ローパスフィルタ5を介してレンズユニット4から送られた映像をアナログ電気信号に変換する。AD変換器7はCCD6で変換したアナログ電気信号をデジタル信号に変換する。
【0020】
IPP8はAD変換器7で変換したデジタル画像データを色差データと輝度データとに分けて処理すると共に画像圧縮伸長のための処理を行う。また、IPP8は、図2に示すように焦点中央データ抽出手段81と画像データ分離手段82と色算出手段83と色表示手段84を有する。焦点中央データ抽出手段81は、図3のファインダ16の構成図で示すAD変換器7から入力した画像データ162の中から焦点中央部163の画像データを抽出する。画像データ分離手段82は焦点中央データ抽出手段81が抽出した画像データを色差データと輝度データに分離する。色算出手段83は色相角算出手段831とL指数算出手段832と構成色算出手段833を有する。色相角算出手段831は画像データ分離手段82が分離した色差データの座標を、例えば明度指数Lと色度指数a,bを有するLab表示系の座標に変換してLab表色系の色度指数a,bを求め、求めた色度指数a,bから色相角αを求める。L指数算出手段832は画像データ分離手段が分離した輝度データから明度指数Lを求める。構成色算出手段833は色相角算出手段831が算出した色相角α及びL指数算出手段832が算出した明度指数Lから焦点中央部の画像の色相を算出する。色表示手段84は色算出手段83が算出した色相をファインダ16上のLED161を点灯して表示する。
【0021】
DCT9はJPEG準拠の画像圧縮伸長処理の1過程である直交変換を行う。コーダー10はJPEG準拠の画像圧縮伸長処理の1過程を行う部分で、ハフマン符号化による高効率の画像圧縮伸長処理を行う。MCC11は圧縮処理した画像とマイク14から取り込みデジタル化した音声データを一旦蓄え同時処理し、PCカード3へ記録及びPCカード3からの読み出しを行う。CPU12はカメラ本体部1全体の制御を行う部分であり、例えばIPP8からの画像データを基にレンズユニット4の焦点を調整する焦点調整信号を出力する。ADCM13はマイク15から入力した音声をデジタル変換し圧縮しMCCを介してPCカード3に記憶したり、MCC11からの音声を伸長する。
【0022】
液晶モニタ2はLCD21とスピーカ22と電源部23を備え、カメラ本体部1からの画像及び音声を出力する。
【0023】
上記構成の電子スチルカメラ装置で焦点中央部分の構成色をファインダ16に表示する場合の動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0024】
カメラ本体部1のCCD6が映像を入力し、入力した映像をアナログ画像信号に変換すると(ステップS1)、AD変換器7はCCD6が入力したアナログ画像信号をデジタル画像データに変換する(ステップS2)。IPP8の焦点中央データ抽出手段81はAD変換器7が変換したデジタル画像データから焦点中央部の画像データを抽出する(ステップS3)。画像データ分離手段82は焦点中央データ抽出手段81が抽出した画像データ163を色差データと輝度データに分離する(ステップS4)。色相角算出手段831は画像データ分離手段82が分離した色差データの座標を、例えば明度指数Lと色度指数a,bを有するLab表示系に座標変換してLab表色系の色度指数a,bを求め(ステップS5)、求めた色度指数a,bを基に色相角αをα=tan(b/a)で算出する(ステップS6)。L指数算出手段832は画像データ分離手段が分離した輝度データから明度指数Lを求める(ステップS7)。構成色算出手段833は色相角算出手段831が算出した色相角αを赤(R),緑(G),青(B),シアン(C),マゼンタ(M)及び黄(Y)の6色に分割し、その中で特に明度指数Lの値が大きいものを白(W)、明度指数Lの値が小さいものを黒(K)として画像の構成色を8分割して、焦点中央部の色相を算出する(ステップS8)。色表示手段84は色算出手段83が算出した色相をファインダ16上のLED161を点灯して表示する(ステップS9)。このように、焦点中央部163の画像を構成する色相をファインダ16上のLED161で表示するので、撮影者はファインダ16上に表示された色相と意図している被写体の色相とを比較して、意図している被写体に焦点が合っているか否かを確認できる。
【0025】
その後、DCT9及びコーダー10は画像データを圧縮処理等する(ステップS10)。撮影者が意図している被写体に焦点が合っていることを確認して圧縮画像データの記憶を希望すると(ステップS11)、MCC11はDCT9及びコーダー10が圧縮処理等した画像データをPCカード3に記憶する(ステップS12)。このように、撮影者が意図している被写体に焦点が合っているか否かを確認することにより、常に鮮明な映像を記憶することができる。
【0026】
また、逆光状態である場合及びコントラストが不足している状態であるときに、撮影者が被写体を見ながら、編集できる方が好ましい。そこで、図5に示すように、IPP8aが画像データ分離手段82と色分布算出手段85と色分布表示手段86と編集手段87を備えるようにしても良い。画像データ分離手段82はAD変換器7から入力した画像データを色差データと輝度データに分離する。色分布算出手段85は画像データ分離手段81が分離した色差データと輝度データを基に画像の分光エネルギー分布を算出する。色分布表示手段86は色分布算出手段85が算出した分光エネルギー分布をファインダ16に表示する。編集手段87は操作部15から撮影者が指示指示した波長の色相を増幅したり、他の色相に置き換えたりする。
【0027】
上記構成の電子スチルカメラ装置で画像編集する場合の動作について、図6のフローチャートを参照して説明する。
【0028】
カメラ本体部1のCCD6が映像を入力し入力した映像をアナログ画像信号に変換すると(ステップS21)、AD変換器7はCCD6が入力したアナログ画像信号をデジタル画像データに変換する(ステップS22)。IPP8の画像データ分離手段82はAD変換器7から入力した画像データを色差データと輝度データに分離する(ステップS23)。色分布算出手段85は画像データ分離手段82が分離した色差データと輝度データを基に画像の分光エネルギー分布を算出する(ステップS24)。色分布表示手段86は、図7に示すように色分布算出手段85が算出した分光エネルギー分布164をファインダ16に表示する(ステップS25)。撮像者は増幅または他の色相に変換したい色相が有れば、操作部15から画像の編集を指示する(ステップS26)。撮像者から特定の波長の色相を強調する指示が有った場合は、編集手段87は撮像者から指示が有った波長の色相のエネルギー値を撮像者から指定された増幅値まで変更する(ステップS27,S29)。また、撮像者から特定の色相を他の色相に変換する指示が有った場合は、編集手段87は指示に従って、例えば青の色相を赤の色相に置き換えたり、赤の色相と青の色相とを入れ替えたりして色相を変換する(ステップS27,S28)。このようにして、撮像者の希望する色相に編集した後、DCT9及びコーダー10は画像データを圧縮処理等し(ステップS30)、MCC11はDCT9及びコーダー10が圧縮処理等した画像データをPCカード3に記憶する(ステップS31)。このように、ファインダ16で確認しながら映像を構成する色相を編集することにより容易に色バランスの取れた映像に編集することができる。
【0029】
また、画像一枚当たりの所要記憶容量を少なくすると、多くの映像を格納することでき望ましい。そこで、IPP8bは、図8に示すように画像データ分割手段88と画像データ分離手段82と特定色領域検出手段89と特定領域表示手段90と黒色領域編集手段91を有するようにしても良い。画像データ分割手段88はAD変換器7から入力した画像データを複数の領域に分割する。画像データ分離手段82は画像データ分割手段88が分割した各領域の画像データを色差データと輝度データに分離する。特定色領域検出手段89は色相各算出手段831とL係数算出手段832と色変化検出手段834を備える。色相角算出手段831は、例えば既に説明したように色差データをLab表色系の座標に変換し色相角αを算出する。L係数算出手段832は画像データ分離手段82が分離した輝度データから明度指数Lを求める。色変化検出手段834は色相角α及び明度指数Lを基に画像の構成色を赤(R),緑(G),青(B),シアン(C),マゼンタ(M),黄(Y),白(W)及び黒(K)の8色相に分割する。また、色変化検出手段834は色相各算出手段831が変換したLab表色系座標でのレベル値の変化がほとんどない領域を検出することによって、CCD6から入力した映像の中で構成する色相がほぼ一色相から成る領域を検出する。特定領域表示手段90は特定色領域検出手段89がほぼ一色相から成る領域を検出すると、その検出した領域を、図9に示すようにファインダ16に表示する。黒色領域編集手段91は、色変化検出手段834が検出したほぼ一色相から成る領域における明度指数Lが予め設定した値より低くなっていることを検出すると、操作部15から入力した指示に応じてほぼ黒色一色の色相から成る領域165の黒色以外の色相成分を除去する。
【0030】
上記構成の電子スチルカメラ装置でほぼ黒色の一色の色相から成る領域の黒色以外の色相成分を除去する場合の動作を、図10にフローチャートを参照して説明する。
【0031】
カメラ本体部1のCCD6が映像を入力し入力した映像をアナログ画像信号に変換すると(ステップS21)、AD変換器7はCCD6が入力したアナログ画像信号をデジタル画像データに変換する(ステップS22)。IPP8の画像データ分離手段81はAD変換器7から入力した画像データを色差データと輝度データに分離する(ステップS23)。色相角算出手段831は画像データ分離手段82が分離した色差データから、例えばLab表色系の色度指数a,bを求め、求めた色度指数a,bを基に色相角αを算出する(ステップS24)。L指数算出手段832は画像データ分離手段が分離した輝度データから明度指数Lを求める。色変化検出手段834は色相角α及び明度指数Lを基に画像を構成する色相を赤(R),緑(G),青(B),シアン(C),マゼンタ(M),黄(Y),白(W)及び黒(K)の8色相に分割する。その後、色変化検出手段834は色相各算出手段831が変換したLab表色系の色相のレベル値の変化がほとんどない領域を検出することによって、撮像素子から入力した画像中で構成する色相がほぼ一色の色相から成る領域を検出する(ステップS45)。また、色変化検出手段834は検出したほぼ一色の色相から成る領域が8色相に分割した色相のいずれに相当するかを調べ、ほぼ一色の色相から成る領域が黒色の色相から成る領域か否かを調べる。
【0032】
特定領域検出手段90はほぼ一色相から成る領域を既に説明したようにファインダ16に表示する(ステップS46)。ほぼ一色の色相から成る領域が黒色の色相からなる領域であって、かつ、その領域の他の色相成分のデータを消去する指示を操作部15から入力すると、黒色領域編集手段91はその領域の黒色以外の色相の成分のデータを消去する(ステップS49)。この後、DCT9及びコーダー10は画像データを圧縮処理等し(ステップS50)、MCC11はDCT9及びコーダー10が圧縮処理等した画像データをPCカード3に記憶する(ステップS51)。例えば夜空のように真っ黒であっても良い外形画像に必要でない情報が含まれている場合に、このようにほぼ黒色一色の色相から成る領域の黒色以外の色相成分を消去することにより、1画像当たりのデータ量を少なくして多くの画像を記憶できようにする。
【0033】
なお、上記実施例ではほぼ黒色一色の色相から成る領域について説明したが、白色一色の色相から成る領域についても同様の処理を行っても良い。
【0034】
また、Lab表示系の座標を用いて色相を分割したが、例えばuv表示系等の座標を用いても良い。
【0035】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、撮像素子から入力した映像の中から実際に焦点が合っている領域の中央近傍の画像を抽出し、抽出した画像を構成する色相を算出し、算出した色相をファインダに表示するので、撮影者がファインダに表示した色相と対象物の色相とを比較して焦点ずれを防止することができる。
【0036】
また、電子スチルカメラ装置は、抽出した画像の画像データから色差データと輝度データに分離し、色差データに基づいて色相角を算出し、色相角に基づいて抽出した画像の構成色を複数に分割して色相を算出して、算出した色相をファインダに表示して、焦点ずれを防止する。
【0037】
さらに、電子スチルカメラ装置は、輝度データに基づいて明度指数Lを算出し、色相角及び明度指数Lに基づいて抽出した画像の構成色を複数に分割して色相を算出して、算出した色相をファインダに表示して、焦点ずれを防止することができる。
【0038】
また、色相角は、色差データの座標をLab表色系に座標変換し、Lab表色系の色度指数aならびにbを式 tan(b/a) に代入して算出することが好ましい。
【0039】
さらに、色相は、色相角を赤(R),緑(G),青(B),シアン(C),マゼンタ(M)及び黄(Y)の6色に分割し、その中で明度指数Lの値が大きいものを白(W)、明度指数Lの値が小さいものを黒(K)として抽出した画像の構成色を8つに分割したものであり、当該色相をファインダに表示して、焦点ずれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す構成図である。
【図2】IPPの構成図である。
【図3】ファインダ視野の構成図である。
【図4】電子スチルカメラ装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】色分布を表示するIPPの構成図である。
【図6】色分布を表示する動作を示すフローチャートである。
【図7】色分布を表辞したファインダの視野の構成図である。
【図8】同一構成色から成る領域を検出するIPPの構成図である。
【図9】同一構成色から成る領域を表示するファインダの視野の構成図である。
【図10】同一構成色から成る領域を表示する動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 カメラ本体部
2 液晶モニタ
3 PCカード
4 レンズユニット
6 CCD
7 AD変換器
8 IPP
81 焦点中央データ抽出手段
82 画像データ分離手段
83 色算出手段
84 色表示手段
85 色分布算出手段
86 色分布表示手段
87 編集手段
88 画像データ分割手段
89 特定色領域検出手段
90 特定色領域表示手段
91 黒色領域編集手段
15 操作部
16 ファインダ
Claims (10)
- 撮像素子から入力した映像の中から実際に焦点が合っている領域の中央近傍の画像を抽出し、抽出した前記画像を構成する色相を算出し、算出した色相をファインダに表示することを特徴とする電子スチルカメラ装置。
- 抽出した前記画像の画像データから色差データと輝度データに分離し、前記色差データに基づいて色相角を算出し、前記色相角に基づいて抽出した前記画像の構成色を複数に分割して色相を算出する請求項1記載の電子スチルカメラ装置。
- 前記輝度データに基づいて明度指数Lを算出し、前記色相角及び前記明度指数Lに基づいて抽出した前記画像の構成色を複数に分割して色相を算出する請求項2記載の電子スチルカメラ装置。
- 前記色相角は、前記色差データの座標をLab表色系に座標変換し、前記Lab表色系の色度指数aならびにbを式 tan(b/a) に代入して算出する請求項2又は3に記載の電子スチルカメラ装置。
- 前記色相は、前記色相角を赤(R),緑(G),青(B),シアン(C),マゼンタ(M)及び黄(Y)の6色に分割し、その中で前記明度指数Lの値が大きいものを白(W)、明度指数Lの値が小さいものを黒(K)として抽出した前記画像の構成色を8つに分割したものである請求項3又は4記載の電子スチルカメラ装置。
- 撮像素子と、
該撮像素子から入力した映像の中から実際に焦点が合っている領域の中央近傍の画像を抽出する焦点中央データ抽出手段と、
該焦点中央データ抽出手段が抽出した画像の画像データを色差データと輝度データに分離する画像データ分離手段と、
該画像データ分離手段が分離した前記色差データの座標を、前記明度指数Lと色度指数a,bを有するLab表色系の座標に変換してLab表色系の色度指数a,bを求め、求めた前記色度指数a,bから色相角αを求める色相角算出手段と、
前記画像データ分離手段が分離した前記輝度データから明度指数Lを求めるL指数算出手段と、
前記色相角α及び前記明度指数Lから、実際に焦点が合っている領域の中央近傍の画像の色相を算出する構成色算出手段と、
前記色相を表示する色表示手段と
を有することを特徴とする電子スチルカメラ装置。 - 前記構成色算出手段は、前記色相角αを赤(R),緑(G),青(B),シアン(C),マゼンタ(M)及び黄(Y)の6色に分割し、その中で前記明度指数Lの値が大きいものを白(W)、明度指数Lの値が小さいものを黒(K)として抽出した前記画像の構成色を8つに分割して算出する請求項6記載の電子スチルカメラ装置。
- 入力した映像の中から実際に焦点が合っている領域の中央近傍の画像を抽出する焦点中央データ抽出ステップと、
抽出した画像の画像データを色差データと輝度データに分離する画像データ分離ステップと、
分離した前記色差データに基づいて色相角を求める色相角算出ステップと、
分離した前記輝度データに基づいて明度指数Lを求めるL指数算出ステップと、
前記色相角及び前記明度指数Lに基づいて抽出した画像の構成色を複数に分割して色相を算出する色相算出ステップと、
前記色相を表示手段に表示させる色表示ステップと
を有することを特徴とする焦点状態確認方法。 - 前記色相角算出ステップは、前記色差データの座標をLab表色系に座標変換し、前記Lab表色系の色度指数aならびにbを式 tan(b/a) に代入して算出する請求項8記載の焦点状態確認方法。
- 前記色相算出ステップは、前記色相角を赤(R),緑(G),青(B),シアン(C),マゼンタ(M)及び黄(Y)の6色に分割し、その中で前記明度指数Lの値が大きいものを白(W)、明度指数Lの値が小さいものを黒(K)として抽出した前記画像の構成色を8つに分割して算出する請求項8又は9に記載の焦点状態確認方法。
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---|---|---|---|
JP05536496A JP3729917B2 (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 電子スチルカメラ装置及び焦点状態確認方法 |
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