JP3729878B2 - シート巻取装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、帯状のワークを所定の幅に分断した後の細幅のシートを巻き取るシート巻取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のとおり、レトルト食品等の収容容器であるフィルム製容器は二枚のフィルムからなる袋状の容器であるが、これらの容器を形成するには、始め広幅のフィルムを所定の細幅のフィルムに分断し、これをいったん巻き取った後、再び巻きほどいて所定の長さに切断したものを二枚ずつ用いている。
【0003】
このように、広幅の帯状のワークを所定の幅の複数のシートに分断した後、これらの複数のシートを巻き取る装置の一例を図3に示す。本装置においては送り出しローラ1から払い出された帯状のワーク2は、送り出しローラ1の張力測定用ロール3等を通過した後、スリッター4により複数のシート5…に分断され、その後、図3及び図4に示すよう巻取装置11と巻取装置12とに巻き取られていく。図4において5…がそれぞれシートが巻き取られていく位置であり、隣接するシート5、5がその端部においてお互いに干渉しないように、巻取装置11と巻取装置12とで幅方向に互い違いになっている。なお、図3において13、14は、それぞれシート5…の張力測定用ロールであり、巻取装置11、12の巻き取りスピードはここで測定される張力が一定となるよう制御部15、16によって制御されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の巻取作業においては、モーター等の駆動源によって巻取軸が回転させられるが、同一の巻取装置に巻き取られていく各シートにも厚さの差に代表される品質の不均一があり、巻取半径に差が生じるため各シートを同一の角速度で回転させて巻き取ると、同一の周速度で巻き取ることができず、そのため、一定の張力で巻き取ることができなかった。それにより、各巻き取られたシートごとに巻取密度に分布が生じ、各シートごとに径がばらばらとなり、また、良好に巻き取れないものも生じた。そこで、シートを巻き取っている内筒である巻取カラー部分を二重構造としてそれぞれの側方にスリップ板を配置し、エアー圧によって巻取カラーとスリップ板との摩擦力によって同一の周速度が得られるようにしたエアーチャックが考案されたが、このエアーチャックを利用してもスリップ板の発熱によりスリップ率が変化するので、目的を達成することは困難であった。
【0005】
本発明は、前記の事情に鑑みてなされたものであって、同一軸で巻き取っている複数のシートの径に分布が生じても、各シートを同一の張力で巻き取ることのできるシート巻取装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のシート巻取装置は、帯状のワークを送り出す送り出しローラと、該送り出された帯状のワークを幅方向複数の細幅のシートに分断するスリッターと、該分断後のシートをそれぞれ個別に巻き取る複数の巻取装置を同一軸の定位置に固定・支持された巻取軸とを備えてなり、各巻取装置は、前記巻取軸に回転自在に支持された巻取カラーと、該巻取カラーを回転させるモーターと、前記分断後のシートの張力を測定する測定部と、該測定部の測定値に基づいて前記モーターを制御する制御部とを備えることを特徴とするものである。
【0007】
また、請求項2記載のシート巻取装置は、請求項1記載のシート巻取装置において、前記巻取軸を二本備えることを特徴とするものである。
請求項3記載のシート巻取装置は、請求項1または2記載のシート巻取装置において、前記モーターが、巻取軸側に固定子、巻取カラー側に回転子をそれぞれ設けたアウターローターモーターからなることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】
請求項1記載のシート巻取装置によると、各巻取装置は巻取カラーと、モーターと、測定部と、制御部とを備えている。そして、測定部がシートの張力を測定し、該測定値に基づいて制御部がモーターを制御し、モーターが巻取カラーを回転させて各シートを巻き取る。
【0009】
請求項3記載のシート巻取装置によると、各巻取カラーの回転は、巻取軸側に固定子、巻取カラー側に回転子をそれぞれ設けたアウターローターモーターによってなされ、固定子もしくは回転子のいずれか一方、あるいは双方を形成するコイルに流す電流によって回転速度の調整がなされる。
【0010】
【実施例】
つぎに、本発明の一実施例を図1及び図2を参照して説明する。なお、本実施例で説明するシート巻取装置においても広幅のワークの払いだし部から所定の細幅のシートに分断する装置までは、上記、図3に示した従来の装置と同様であるので、それらの説明は省略する。
【0011】
図2に示すように、本実施例のシート巻取装置においては、複数の細幅シートに分断された後、各シートはそれぞれ個別の張力測定用ロール13…及び14…を経て各巻取装置11及び12に巻き取られる。そして、各張力測定用ロール13…及び14…には対応する制御部15…及び16…が接続され、そして各巻取位置では以下に説明するモーターが、それぞれ個別に巻取カラーを回転させている。
【0012】
上記巻取用モーターは、図1に示すものであり、図1において20は、固定支持された巻取装置の巻取軸であり、21は、巻取軸20に切られたキー溝である。巻取カラーを回転させるモーター22(アウターローターモーター)は以下の構成からなる。内輪23が巻取軸20に取り付けられ、内輪23上には、ボールベアリング24、24とコイル25(固定子)が配置され、これらボールベアリング24、24の反対面に外輪26が配置されている。そして、この外輪26の内面にもコイル27(回転子)が配置されている。さらに外輪26の外側には巻取カラーを内側から押圧する当接板28が周方向に複数箇所、例えば4箇所、配置され、この当接板28は流体圧シリンダ29によって外輪26から外側へ、すなわち、巻取カラーの内面側へと付勢されている。上記の構成からなるモーター22とその外側に配置される巻取カラーによって各巻取装置は構成され、これら巻取装置が巻き取るシートの幅に対応して巻取軸20の軸方向に所定間隔を設けて配置され、その間隔は、キー溝21に対して内輪23を固定するチップ30の固定位置によって可変とされている。
【0013】
上記の構成からなるモーター22…を用いて各巻取カラーを回転させる際には、図2に示したシートの張力測定用ロール13…、及び14…は、それぞれ各モーター22…に巻き取られる各シートの張力を個別に測定し、そしてこれら張力測定用ロール13…、14…における測定値は、それぞれ対応する制御部15…、16…に送られ、この測定値に基づいて各モーター22…のコイル25…、27…に流す電流が制御され、各巻取装置が各シートを巻き取る。
【0014】
このように、帯状のワークから細幅にスリットされた複数のシートは、それぞれ個別の巻取装置の巻取カラーに巻き取られ、各巻取カラーの回転は、各巻取カラー内に組込まれたモーター22によってなされ、しかもモーター22の回転は、張力測定用ロール13もしくは14の測定値に基づいて制御部15もしくは16に制御されているので、巻取軸の数を増やすことなく、各シートは均一な張力で巻き取られることとなる。そして、このモーター22は巻取カラー内に配置されているので巻取装置全体をコンパクトなものとすることができる。
【0015】
なお、上記実施例においては、各モーター22の内輪23、外輪26にそれぞれコイル25、27を配置する場合を例にあげたが、いずれか一方のみをコイルとし、他方を磁石として、コイルに流す電流を制御するようにしても良い。また、各巻取装置のモーターを巻取カラー内に収める必要は必ずしもなく、各巻取カラーの外部に配置してももちろんかまわない。
【0016】
また外輪26から当接板28を外側、すなわち巻取カラー内面側に押圧する手段として流体圧シリンダ29を用いるものとしたが、これも状況に応じて他の適宜のチャック機構を用いても良い。
【0017】
【発明の効果】
請求項1記載のシート巻取装置は、巻取カラーを回転させるモーターと、シートの張力を測定する測定部と、該測定部の測定値に基づいてモーターを制御する制御部とを備えているため、帯状のワークから細幅にスリットされた複数のシートは、それぞれ個別の巻取装置の巻取カラーに巻き取られ、各巻取カラーの回転は、各巻取カラー専用のモーターによってなされ、しかもモーターの回転は、測定部の測定値に基づいて制御部に制御されているので、巻取軸の数を増やすことなく、各シートは均一な張力で巻き取られることとなる。よって、巻取密度に分布が生じ、径がばらつくことはないし、良好に巻き取れなくなることもない。
【0018】
請求項3記載のシート巻取装置は、各巻取カラーの回転は、巻取軸側に固定子、巻取カラー側に回転子をそれぞれ設けたアウターローターモーターによってなされるので、巻取装置全体をコンパクトなものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるシート巻取装置に配置されるモーターを示す断面図である。
【図2】巻取軸と、張力測定用ロール、及び制御装置の位置関係を示す概念図である。
【図3】帯状のワークを細幅のシートに分断し、それぞれのシートを巻き取る装置の概略構成図である。
【図4】巻取軸とそれらに巻き取られるシートの位置関係を示す概念図である。
【符号の説明】
1 送り出しローラ
2 ワーク
4 スリッター
5 シート
13 張力測定用ロール(測定部)
14 張力測定用ロール(測定部)
15 制御部
16 制御部
20 巻取軸
22 モーター(アウターローターモーター)
23 内輪
25 コイル(固定子)
26 外輪
27 コイル(回転子)
Claims (3)
- 帯状のワークを送り出す送り出しローラと、
該送り出された帯状のワークを幅方向複数の細幅のシートに分断するスリッターと、
該分断後のシートをそれぞれ個別に巻き取る複数の巻取装置を同一軸の定位置に固定・支持された巻取軸とを備えてなり、
各巻取装置は、前記巻取軸に回転自在に支持された巻取カラーと、
該巻取カラーを回転させるモーターと、
前記分断後のシートの張力を測定する測定部と、
該測定部の測定値に基づいて前記モーターを制御する制御部とを備えることを特徴とするシート巻取装置。 - 前記巻取軸を二本備えることを特徴とする請求項1記載のシート巻取装置。
- 請求項1または2記載のシート巻取装置において、
前記モーターが、巻取軸側に固定子、巻取カラー側に回転子をそれぞれ設けたアウターローターモーターからなることを特徴とするシート巻取装置。
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JP24168494A JP3729878B2 (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | シート巻取装置 |
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JPH08104452A JPH08104452A (ja) | 1996-04-23 |
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JP24168494A Expired - Fee Related JP3729878B2 (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | シート巻取装置 |
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1994
- 1994-10-05 JP JP24168494A patent/JP3729878B2/ja not_active Expired - Fee Related
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