JP3725966B2 - スライディングノズル装置用プレートれんが固定機構 - Google Patents

スライディングノズル装置用プレートれんが固定機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種金属容器から流出する溶鋼流を制御するために用いるスライディングノズル装置用プレートれんがをスライディングノズル装置の金枠に固定するためのスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
取鍋やタンディッシュにおいて、溶鋼の流量を制御するため、スライディングノズル装置が一般的に使用されている。このスライディングノズル装置は、2枚又は3枚のプレートれんがを相対的にスライドさせ、ノズル孔を開閉することにより溶鋼の流量を制御するものである。また、使用中におけるプレートれんが間からの溶鋼の洩れを防止するため、プレートれんがのスライド面には大きな圧力をかけている。このような使用条件下でプレートれんがをスライドさせるためには、スライド時におけるプレートれんがのずれを防止するため、プレートれんがは金枠に固定されている。
【0003】
従来、プレートれんがを金枠に固定するスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構として、図5及び図6に示す形態のスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構B、Cが提示されている。
【0004】
まず、スライディングノズル装置用プレートれんが固定機構Bについて説明すると、図5に示すように、金枠50は、中央部より少し右側に開口を有する横長の矩形底板51の長辺と短辺にそれぞれ立ち上がり壁52〜55を連設することによって形成されている。そして、金枠50内には、同様に横長のプレートれんが56が収納されている。
【0005】
プレートれんが56の中央部より少し右側にはノズル孔57が設けられている。一方、プレートれんが56の両端面における両角部には、同角部を斜切することによって傾斜面58〜61がそれぞれ形成されている。また、プレートれんが56の一側端面62は短辺側の立ち上がり壁54の内面に当接されており、他側端面63には長手方向に移動自在な矩形ブロックからなる押圧部材64の一側面が当接されている。一方、押圧部材64には進退用ねじ軸65の一端が掛止されており、進退用ねじ軸65の他端は矩形底板51に固着されているねじブロック66に設けられた雌ねじ孔に螺合された後、もう一つの短辺側の立ち上がり壁52に設けられた貫通孔を挿通して外部に導出されている。
【0006】
かかる構成によって、進退用ねじ軸65の外部導出端67を回転すると、押圧部材64と立ち上がり壁54との間でプレートれんが56を挟圧することができ、プレートれんが56を固定することができる。
【0007】
次に、スライディングノズル装置用プレートれんが固定機構Cについて説明すると、図6に示すように、金枠70は、中央部より少し右側に開口を有する横長の矩形底板71の長辺と短辺にそれぞれ立ち上がり壁72〜75を連設することによって形成されている。そして、金枠70内には、同様に横長のプレートれんが76が収納されている。
【0008】
プレートれんが76の中央部より少し右側にはノズル孔77が設けられている。一方、プレートれんが76の両端面における両角部には、同角部を斜切することによって第1の傾斜面78〜81がそれぞれ形成されている。また、第1の傾斜面78〜81と金枠70の対応する隅部との間には三角形状の空間が形成されている。そして、立ち上がり壁74とプレートれんが76の一側端面82との間には、平面視でチャンネル状の押圧部材83が配設されており、押圧部材83の両側には第1の傾斜面80、81に面接触される第2の傾斜面84、85が形成されている。
【0009】
一方、立ち上がり壁72とプレートれんが76の他側端面90との間に形成されたチャンネル状空間の両側部をなす三角形状の隅部空間内にL字状の押圧部材86がそれぞれ配設されており、これらの押圧部材86には第1の傾斜面78、79と面接触する第2の傾斜面87が形成されている。また、各押圧部材86には進退用ねじ軸88の一端が掛止されており、進退用ねじ軸88の他端は矩形底板71に固着されているねじブロック89に設けられた雌ねじ孔に螺合された後、もう一つの短辺側の立ち上がり壁72に設けられた貫通孔を挿通して外部に導出されている。
【0010】
かかる構成によって、進退用ねじ軸88の外部導出端88aを回転すると、押圧部材83と押圧部材86との間でプレートれんが76を挟圧することができ、プレートれんが76を固定することができる。
【0011】
ところで、図5に示すプレートれんが56においては、進退用ねじ軸65の進出によって発生する押圧力はプレートれんが56を長手方向に圧縮する圧縮力となる。このため、プレートれんが56のノズル孔57の長手方向側の位置に幅方向の引っ張り応力が発生し、ノズル孔57から長手方向に伸延する大きな亀裂R1が発生するおそれがある。
また、使用時にプレートれんが56も熱膨張するが、進退用ねじ軸65は、熱膨張せずに相対的に押圧力が上昇し、上記した亀裂R1の危険性が増加する。
このような亀裂R1の発生は、プレートれんが56の寿命を大きく低下する原因となっている。即ち、プレートれんが56の摺動面で、相手のプレートれんがのノズル孔及びその周縁の損傷部位と摺動接触する部分A1は溶鋼等の影響のため、摩耗等による損傷が特に激しい部分であり、この部分に亀裂R1が入ると、亀裂R1からの空気の吸い込みによる亀裂R1の拡大や、亀裂R1への溶鋼侵入のため、寿命が短くなったり、さらには溶鋼がこの部分から漏れるおそれがある。
【0012】
そこで、図6に示すスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構Cにおいては、相手のプレートれんがのノズル孔と接する部分A2における亀裂R2の発生や成長を防止するため、押圧部材86、83に第2の傾斜面87、84、85を設け、この第2の傾斜面87、84、85をプレートれんが76の第1の傾斜面78、79、80、81に当接させることによって、第1の傾斜面78、79、80、81と直交する方向の分力P2、P3を発生させ、この分力P2、P3によって亀裂R2の発生や成長を防止するようにしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記したスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構Cは、未だ、以下の解決すべき課題を有していた。
【0014】
即ち、図6に示すスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構Cにおいて、プレートれんが76及び押圧部材86の第2の傾斜面87の製作精度が良くない場合、特に、プレートれんが76の他側端面90と第1の傾斜面79とのなす角度βが小さくなり、押圧部材86の根元でプレートれんが76を押さえることになった場合は、第1の傾斜面78、79と直交する方向の分力P2が全く発生せず、図5に示すスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構Bと同様に亀裂R2を発生するおそれがある。さらに、押圧部材86の角部91で応力集中が発生し、角部91から亀裂が発生するおそれもある。
【0015】
また、プレートれんが76や押圧部材86の第2の傾斜面87の製作精度が良好な場合でも、進退用ねじ軸88を強く締め過ぎたり、使用時のプレートれんが76の膨張が大きい場合には、押圧部材86の先端86aが開くため、同様に押圧部材86の根元86bに押し付け力が集中し、第1の傾斜面78、79と直交する方向の分力P2が小さくなり、亀裂R2が発生又は成長するおそれがある。
さらに、押圧部材86の第2の傾斜面87はプレートれんが76の第1の傾斜面78、79を広い面積にわたって押圧しているので、亀裂R2の起点となるノズル孔77への押し付け力が不足し、この面からも亀裂R2の発生や成長を効果的に防止することができなかった。
【0016】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、プレートれんがへの押圧力を有効にノズル孔へ向けて伝達してプレートれんがの亀裂の発生や成長を効果的に防止することができるスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う請求項1記載のスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構は、金枠10内にプレートれんが16が収納され、該プレートれんが16長手方向両端面の両角部には第1の傾斜面18〜21が形成され、前記金枠10には該第1の傾斜面18、19それぞれ面接触する第2の傾斜面28、29を有する押圧部材26、27が配設され、前記金枠10内には前記第1の傾斜面20、21と面接触する第2の傾斜面37、38が形成された受け部材35、36が配設され、
前記押圧部材26、27を押圧手段30によって長手方向に押圧することによって前記プレートれんが16を前記金枠10内に固定するようにしたスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構であって
前記押圧部材26、27の第2の傾斜面28、29の長さを前記第1の傾斜面18、19の長さより短く設定すると共に、前記第2の傾斜面28、29の長手方向中心が前記第1の傾斜面18、19の長手方向中心より前記プレートれんが16の中心側に位置するようにしている。
【0018】
請求項2記載のスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構は、請求項1記載のスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構において、前記第1の傾斜面18、19の長手方向の端面側にそれぞれ形成される前記第2の傾斜面28、29と面接触しない非当接部分の長さを、前記第1の傾斜面18、19の全長の30〜80%としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
【0020】
(第1の実施の形態)
図1、図2に本発明の第1の実施の形態に係るスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構Aの全体構成を示す。
図示するように、金枠10は、中央部より少し右側に、後述するプレートれんが16の突出部を嵌合するための開口10aを有する横長の矩形底板11の長辺と短辺にそれぞれ立ち上がり壁12〜15を連設することによって形成されている。
【0021】
金枠10内には、同様に横長のプレートれんが16が収納されている。
プレートれんが16のほぼ中央部にはノズル孔17が設けられている。一方、プレートれんが16の両端面における両角部には、同角部を斜切することによって第1の傾斜面18〜21がそれぞれ形成されている。
第1の傾斜面18〜21と金枠10の対応する隅部との間には三角形状の空間22〜25が形成されている。そして、三角形状の空間22、23内に押圧部材の一例であるL字状の当て部材26、27が配設されており、これらの当て部材26、27には第1の傾斜面18、19と面接触する第2の傾斜面28、29が形成されている。また、各当て部材26、27には押圧手段の一例である進退用ねじ軸30の一端31が掛止されている。
【0022】
進退用ねじ軸30の他端は矩形底板11に固着されているねじブロック32に設けられた雌ねじ孔33に螺合された後、短辺側の立ち上がり壁12に設けられた貫通孔34を挿通して外部に導出されている。
一方、三角形状の空間24、25内に押圧部材の一例である前部が斜切された棒状の受け部材35、36が配設されており、これらの受け部材35、36には第1の傾斜面20、21と面接触する第2の傾斜面37、38が形成されている。
【0023】
かかる構成によって、進退用ねじ軸30の外部導出端30aを回転すると、当て部材26、27と受け部材35、36との間でプレートれんが16を挟圧することができ、プレートれんが16を金枠10へ固定することができる。
ところで、プレートれんが16の金枠10への固定は、図1に示すように、当て部材26、27と受け部材35、36に設けた第2の傾斜面28、29、37、38を、プレートれんが16の4角部に設けた第1の傾斜面18〜21に当接させることによって行われる。
【0024】
従って、図1に示すように、第1の傾斜面18〜21と直交する方向に分力P、P1が発生し、この分力P、P1を、ノズル孔17を起点として長手方向に亀裂Rが発生するおそれのあるゾーンSへ伝達して、亀裂Rの発生や成長を防止することができる。
【0025】
また、本実施の形態では、図1に示すように、当て部材26、27と受け部材35、36の第2の傾斜面28、29、37、38の長さがプレートれんが16の第1の傾斜面18〜21の長さより短く設定されると共に、第2の傾斜面28、29、37、38の長手方向中心c、dが第1の傾斜面18〜21の長手方向中心a、bよりプレートれんが16の中心側に位置するように設定されている。
【0026】
従って、当て部材26、27と受け部材35、36の第2の傾斜面28、29、37、38をプレートれんが16の第1の傾斜面18〜21に確実に面接触状態に当接させると共に押圧して、分力P、P1を確実に発生することができる。また、分力P、P1は共にプレートれんが16の中心側において発生するので、亀裂Rが発生するおそれのあるゾーンSへ有効に伝達され、亀裂Rの発生や成長を確実に防止することができる。
【0027】
また、本実施の形態では、図1に示すように、プレートれんが16の第1の傾斜面18〜21と、当て部材26、27及び受け部材35、36とを上記した関係とすることによって、プレートれんが16の第1の傾斜面18〜21の長手方向の端面側に当て部材26、27と受け部材35、36の第2の傾斜面28、29、37、38と面接触しない非当接部分が設けられることになるが、この非当接部分の長さは第1の傾斜面18〜21の全長の30〜80%とするのが好ましい。このような範囲に設定することによって、分力P、P1を亀裂Rが発生するおそれのあるゾーンSへより確実に伝達することができ、亀裂Rの発生及び成長をさらに確実に防止することができる。
【0028】
非当接部分の長さを第1の傾斜面18〜21の全長の30〜80%としたのは、非当接部分の長さを30%未満とすると、製造時の精度誤差によってプレートれんが16の第1の傾斜面18、19の角度αが大きくなった場合や当て部材26、27の先端部が開いた場合には、分力Pが亀裂Rが発生するおそれのあるゾーンSへ有効に伝達されないことになり、一方、非当接部分の長さが80%をえると、プレートれんが16の第1の傾斜面18、19の受圧面積が過度に小さくなり、単位面積当たりの押圧力が高くなるため、当接部分において接触面圧の増大により亀裂の発生のおそれがあるからである。
【0029】
(第2の実施の形態)
本実施の形態に係るスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構A1は、図3に示すように、当て部材26、27の第2の傾斜面28、29の長さのみがプレートれんが16の第1の傾斜面18、19の長さより短く設定されると共に、第2の傾斜面28、29の長手方向中心cが第1の傾斜面18、19の長手方向中心aよりプレートれんが16の中心側に位置するように設定されており、受け部材40、41の第2の傾斜面42、43は、従来と同様に、第1の傾斜面20、21と略等しい長さに設定されていることを特徴とする。なお、本実施の形態において、第1の実施の形態に係るスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構Aと同一の構成要素は同一の符号で示す。
【0030】
このような構成においても、分力Pは共にプレートれんが16の中心側において発生するので、亀裂Rが発生するおそれのあるゾーンSへ有効に伝達され、亀裂Rの発生を確実に防止することができる。
【0031】
(実施例)
図4において、第1の実施の形態に係るスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構Aにおけるプレートれんが16の第1の傾斜面18、19と当て部材26、27の端部との間に非当接部分を形成し、この非当接部分の長さXと、プレートれんが16の耐用回数との相関関係について検討した。
なお、図示するように、供試体としてのプレートれんが16は、厚みを35mm、全長を366mm、全幅を166mm、一長手方向端面44からノズル孔17の中心までの距離を128mm、第1の傾斜面18、19の全長を130mm、当て部材26、27の第2の傾斜面28、29の全長を70mmとしたものを用いた。
【0032】
具体的には、表1に示すように、非当接部分の長さXを変えて実炉試験を行った。なお、実炉試験では、60トン取鍋で各10セット使用し、結果は、表1に示すように亀裂の状況を耐用回数で表した。また、表1では、第1の傾斜面18、19に対する非当接部分の長さXの割合を非当接部分割合として表示した。
【0033】
【表1】
Figure 0003725966
【0034】
実施例1は非当接部分割合が31%の場合であり、平均耐用回数は5.2回と良好であり、縦方向の亀裂も軽微であった。非当接部分割合がそれぞれ35%、40%である実施例2、3においても、平均耐用回数はそれぞれ5.5回と6.2回と良好であり、縦方向の亀裂も軽微であった。
これに対して、比較例1は非当接部分割合が20%の場合であり、亀裂の拡大と摺動面の面荒れが原因で4.2回の平均耐用回数であった。また、比較例2は非当接部分割合が27%の場合であり、亀裂の拡大のため平均耐用回数は4.5回であった。
【0035】
以上、本発明を、第1及び第2の実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
例えば、上記した実施の形態においては、スライディングノズル装置用プレートれんが固定機構は、2枚で対をなす形態のスライディングノズル装置に用いられているが、3枚構成を有するスライディングノズル装置の中央に配設される摺動プレートにも好適に適用できるものである。
【0036】
【発明の効果】
請求項1及び2記載のスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構においては、プレートれんがの一端を押圧する押圧部材の第2の傾斜面の長さがプレートれんがの第1の傾斜面の長さより短く設定されると共に、第2の傾斜面の長手方向中心が第1の傾斜面の長手方向中心よりプレートれんがの中心側に位置するように設定されている。
このように、押圧部材の第2の傾斜面をプレートれんがの第1の傾斜面に確実に面接触状態に当接させると共に押圧して、分力を確実に発生することができると共に、この分力はプレートれんがの中心側において発生するので、亀裂が発生するおそれのあるゾーンへ有効に伝達され、亀裂の発生や成長を効果的に防止することができる。従って、プレートれんがの寿命を延命化することができると共に、漏湯事故を減少して安全性を向上することができる。
請求項2記載のスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構においては、第1の傾斜面の長手方向の端面側に押圧部材の第2の傾斜面と面接触しない非当接部分を設け、この非当接部分を第1の傾斜面の全長の30〜80%としている。このような範囲に設定することによって、分力を亀裂が発生するおそれのあるゾーンへより確実に伝達することができ、亀裂の発生及び成長をさらに確実に防止することができる。従って、プレートれんがの寿命の延命化と鋳造作業の安全性を一層向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構の平面図である。
【図2】図1のI−I線による断面矢視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構の平面図である。
【図4】実施例に用いたスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構におけるプレートれんが及び押圧部材の寸法を示す説明図である。
【図5】従来のスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構の平面図である。
【図6】従来のスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構の平面図である。
【符号の説明】
A スライディングノズル装置用プレートれんが固定機構
A1 スライディングノズル装置用プレートれんが固定機構
P 分力 P1 分力
R 亀裂 S ゾーン
X 非当接部分の長さ a 長手方向中心
b 長手方向中心 c 長手方向中心
d 長手方向中心 α 角度
10 金枠 10a 開口
11 矩形底板 12 立ち上がり壁
13 立ち上がり壁 14 立ち上がり壁
15 立ち上がり壁 16 プレートれんが
17 ノズル孔 18 第1の傾斜面
19 第1の傾斜面 20 第1の傾斜面
21 第1の傾斜面 22 空間
23 空間 24 空間
25 空間 26 当て部材(押圧部材)
27 当て部材(押圧部材) 28 第2の傾斜面
29 第2の傾斜面 30 進退用ねじ軸(押圧手段)
30a 外部導出端 31 一端
32 ねじブロック 33 雌ねじ孔
34 貫通孔 35 受け部材(押圧部材)
36 受け部材(押圧部材) 37 第2の傾斜面
38 第2の傾斜面 40 受け部材
41 受け部材 42 第2の傾斜面
43 第2の傾斜面 44 端面

Claims (2)

  1. 金枠(10)内にプレートれんが(16)が収納され、該プレートれんが(16)の長手方向両端面の両角部には第1の傾斜面(18〜21)が形成され、前記金枠(10)内には該第1の傾斜面(18、19)とそれぞれ面接触する第2の傾斜面(28、29)を有する押圧部材(26、27)が配設され、前記金枠(10)内には前記第1の傾斜面(20、21)と面接触する第2の傾斜面(37、38)が形成された受け部材(35、36)が配設され、
    前記押圧部材(26、27)を押圧手段(30)によって長手方向に押圧することによって前記プレートれんが(16)を前記金枠(10)内に固定するようにしたスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構であって、
    前記押圧部材(26、27)の第2の傾斜面(28、29)の長さを前記第1の傾斜面(18、19)の長さより短く設定すると共に、前記第2の傾斜面(28、29)の長手方向中心が前記第1の傾斜面(18、19)の長手方向中心より前記プレートれんが(16)の中心側に位置するようにしたことを特徴とするスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構。
  2. 前記第1の傾斜面(18、19)の長手方向の端面側にそれぞれ形成される前記第2の傾斜面(28、29)と面接触しない非当接部分の長さを、前記第1の傾斜面(18、19)の全長の30〜80%としたことを特徴とする請求項1記載のスライディングノズル装置用プレートれんが固定機構。
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