JP3725003B2

JP3725003B2 - Vehicle door lock device

Info

Publication number: JP3725003B2
Application number: JP2000088530A
Authority: JP
Inventors: 直樹児玉
Original assignee: Honda Lock Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Honda Lock Manufacturing Co Ltd
Priority date: 2000-03-24
Filing date: 2000-03-24
Publication date: 2005-12-07
Anticipated expiration: 2020-03-24
Also published as: JP2001271535A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアに取付けられるケーシングに、車体側のストライカを進入させる進入溝が設けられ、前記ストライカに当接して衝撃を緩和するためのストッパラバーが、前記進入溝の内端に弾発、嵌合される車両用ドアロック装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、かかるドアロック装置は、たとえば特許第２５５８５３０号公報等で既に良く知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のものでは、ストッパラバーは進入溝の内端部に軽圧入気味に弾発、嵌合されており、弾発力だけでケーシングに固定されている。このため、ストッパラバーへのストライカの衝突が何度も繰り返されるうちに、ストッパラバーが進入溝から浮上がり、ラッチに当接してラッチの作動に支障を来たす可能性がある。
【０００４】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、進入溝からのストッパラバーの浮上がりを防止するようにした車両用ドアロック装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、ドアに取付けられるケーシングのケーシング主体に、車体側のストライカを進入させる進入溝と、前記ストライカとの係合により閉扉方向に回動可能なラッチとが設けられ、前記ストライカに当接して衝撃を緩和するためのストッパラバーが、前記進入溝の内端に弾発、嵌合される車両用ドアロック装置において、前記ケーシング主体には、前記進入溝に進入してきたストライカに弾発的に当接して該ストライカの進入を制動する舌片部が、該進入溝の外端開口部側から内端側に延びるようにして一体に設けられると共に、その舌片部を抱持するように前記ストッパラバーが形成され、前記進入溝は、前記ケーシング主体の表側の側面に開口していると共に、その開口部を通して前記ストッパラバーが前記進入溝の内端に、該溝へのストライカ進入方向と直交する方向から嵌合され、前記ラッチが、前記ストッパラバーの、前記開口部に臨む一面に対向しており、前記ストッパラバーに係合して該ラバーの前記ラッチ側への移動を阻止する係合段部が前記ケーシング主体に設けられることを特徴とする。
【０００６】
このような構成によれば、ストッパラバーはケーシングの係合段部に係合した状態で進入溝に弾発、嵌合されるので、ストッパラバーが進入溝の内端から浮き上がることを極力防止でき、ストッパラバーがラッチに当接して該ラッチの作動に支障を来たす可能性を小さくすることができる。またケーシング主体に一体に設けた舌片部は、進入溝に進入してきたストライカに弾発的に当接して該ストライカの進入を制動する。またストッパラバーは、舌片部を抱持するように形成されても、ケーシング主体の表側の側面に開口している進入溝の開口部を通してストッパラバーが該進入溝の内端に、前記ストライカ進入方向と直交する方向から嵌合される。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【０００８】
図１〜図２０は本発明の一実施例を示すものであり、図１は車両の側面図、図２は図１の２−２線に沿って後部サイドドア用のドアロック装置を示す拡大断面図、図３は図２の３−３線断面図、図４は図２の４−４線に沿うドアロック装置の拡大断面図、図５は表側金属板を省略した状態での図４の５矢視図、図６は図５からラッチおよびラチェットを取外した状態を示す図、図７は図４の７矢視図、図８は図７の８ー８線断面図、図９は図６の９−９線拡大断面図、図１０は図６の１０−１０線拡大断面図、図１１はカバーをケーシングに組付ける途中の状態での図８に対応した断面図、図１２はカバー、支持板、車内側操作力入力手段およびチャイルドロック機構を分解して示す斜視図、図１３は図３の１３−１３線拡大断面図、図１４は支持板をカバーに取付ける前の状態を示す断面図、図１５はリベットの斜視図、図１６はアンロック状態にあるチャイルドロック機構および車内側操作力入力手段を示す図、図１７は操作力入力状態での図１６に対応した図、図１８はロック状態にあるチャイルドロック機構および車内側操作力入力手段を示す図、図１９は操作力入力状態での図１８に対応した図、図２０は図１６の２０−２０線断面図である。
【０００９】
先ず図１において、乗用車両Ｖにおける車体２０の両側前部には、昇降可能なウインドガラスＧＦ…をそれぞれ備える左右一対の前部サイドドアＤＦ…の一端部が回動可能に枢支され、また前記車体２０の前後方向中間部（図示しないピラー）には、昇降可能なウインドガラスＧＲ…をそれぞれ備える左右一対の後部サイドドアＤＲ…の一端部が回動可能に枢支される。前部サイドドアＤＦ…の他端部には、前部サイドドアＤＦ…の閉扉状態を維持するためのドアロック装置ＬＦ…がそれぞれ設けられ、後部サイドドアＤＲ…の他端部には、後部サイドドアＤＲ…の閉扉状態を維持するためのドアロック装置ＬＲ…がそれぞれ設けられる。
【００１０】
図２および図３を併せて参照して、後部サイドドアＤＲ内には、ガラスサッシ２３が設けられており、このガラスサッシ２３に保持されたゴム等の弾性材から成るドアガラスラン２４により、ウインドガラスＧＲの昇降が案内される。また後部サイドドアＤＲのインナパネル２５には、後部サイドドアＤＲの閉扉時に車体２０側に対向する端壁部２５ａが一体に形成されており、後部サイドドアＤＲ用のドアロック装置ＬＲは、ガラスサッシ２３との干渉を避けるようにして前記端壁部２５ａの内面に結合される。
【００１１】
図４〜図８を併せて参照して、ドアロック装置ＬＲのケーシング２６は、表側金属板２７および裏側金属板２８間に合成樹脂から成るケーシング主体２９が挟持されて成るものであり、インナーパネル２５の前記端壁部２５ａに締結される。ケーシング主体２９の表側金属板２７に対向する面には、下端部を開放した凹部３０が設けられており、平板状に形成されている表側金属板２７は凹部３０に嵌合され、該表側金属板２７の下部はケーシング主体２９の下部から下方に突出される。
【００１２】
ケーシング主体２９には、表側金属板２７から離反する側に膨らんだ膨出部３１が一体に設けられており、車体２０のピラーに固定されているストライカ３２（図５および図６参照）を進入させるべく前記凹部３０（該ケーシング主体２９の表側の側面）に開口した進入溝３３が前記膨出部３１により形成され、表側金属板２７には進入溝３３に対応した開口部３４が設けられる。
【００１３】
ケーシング主体２９の下部には、一端を表側金属板２７に当接させるとともに他端を裏側金属板２８に当接させる円筒状のボス部３５が一体に設けられる。而して凹部３０に嵌合される表側金属板２７と、膨出部３１および前記ボス部３５に当接される裏側金属板２８と、両金属板２７，２８間に挟まれるケーシング主体２９とが、前記ボス部３５に挿通されるリベット軸３６により結合される。
【００１４】
膨出部３１よりも上方位置で、ケーシング主体２９には、裏側金属板２８に対向する平坦な支持面２９ａが形成されるとともに、該支持面２９ａから突出して裏側金属板２８に当接する円筒状のボス部３７が一体に設けられており、表側金属板２７、ケーシング主体２９および裏側金属板２８は、前記ボス部３７を貫通するリベット軸３８で一体に結合される。また膨出部３１の下部には下方に張出す張出し支持部３９が一体に連設されており、表側金属板２７、ケーシング主体２９および裏側金属板２８は、前記張出し支持部３９を貫通するリベット軸４０で一体に結合される。
【００１５】
このようにして、表側金属板２７、裏側金属板２８およびケーシング主体２９は、各リベット軸３６，３８，４０により、表側金属板２７および裏側金属板２８間にケーシング主体２９を挟むようにして結合され、それによりケーシング２６が構成される。
【００１６】
表側金属板２７の上部には一対のねじ孔４１…が設けられ、ケーシング主体２９から下方に突出した部分で表側金属板２７の下部には単一のねじ孔４２が設けられる。それらのねじ孔４１…，４２にそれぞれ螺合されるボルト（図示せず）により、表側金属板２７すなわちケーシング２６が、後部サイドドアＤＲにおけるインナーパネル２５の端壁部２５ａに締結されることになる。
【００１７】
表側金属板２７の上部の２つのねじ孔４１…に対応する部分で、ケーシング主体２９には、両ねじ孔４１…にねじ込まれるボルトを収納せしめるべく有底円筒状に形成される収納筒部４３，４３が一体に設けられる。
【００１８】
ケーシング２６の表側金属板２７およびケーシング主体２９間にはラッチ４５が挿入され、該ラッチ４５は前記リベット軸３８で回動可能に支承される。また表側金属板２７と張出し支持部３９との間には、相互に重合したラチェット４６およびラチェットレバー４７が挿入されており、ラチェット４６およびラチェットレバー４７は共通のリベット軸４０で回動可能に支承される。すなわち、ラッチ４５が進入溝３３の上方でケーシング２６に回動自在に支持されるのに対し、ラチェット４６およびラチェットレバー４７は、前記ラッチ４５との間に進入溝３３を挟むようにして進入溝３３の下方でケーシング２６に回動自在に支持される。しかも両リベット軸３８，４０は平行な軸線を有するものであり、ラッチ４５と、ラチェット４６およびラチェットレバー４７とは、相互に平行な軸線まわりに回動可能である。
【００１９】
図９を併せて参照して、ラッチ４５は、金属から成るラッチ主体４８の大部分が合成樹脂から成る被覆材４９で被覆されて成るものであり、該ラッチ４５のケーシング主体２９に対向する面にはラッチ主体４８と一体のピン５０が突設される。一方、ケーシング主体２９には、ラッチ４５の回動軸線すなわち前記リベット軸３８の軸線を中心として円弧状に形成される円弧部５１ａを一部に有する収納溝５１が、ラッチ４５に対向するようにして設けられており、この収納溝５１内に前記ピン５０が挿入される。
【００２０】
収納溝５１内にはコイルばね５２が収納され、該コイルばね５２は前記収納溝５１の一端と前記ピン５０との間に縮設される。これによりラッチ４５は、開扉方向（図５および図６の時計方向）に回動付勢される。また開扉方向へのラッチ４５の回動端は、前記ピン５０が収納溝５２の他端に当接することにより規制される。
【００２１】
収納溝５１の長手方向中間部での両側開口縁の少なくとも一方、たとえば収納溝５１が備える円弧部５１ａの両側開口縁のうち内側の開口縁に、収納溝５１における開口端の幅を部分的に縮小する突起５３が突設される。この突起５３は、収納溝５１へのコイルばね５２の収納時にはコイルばね５２を一部変形させることにより収納溝５１への収納を可能とするが、収納溝５１に一旦収納されたコイルばね５２が収納溝５１から飛び出すのを阻止する働きをする。
【００２２】
ところで前記突起５３は、ケーシング主体２９の型成形時にはアンダーカットとなるものであり、突起５３の背面側を形成する金型（図示せず）を抜くことにより生じる抜き孔４４が、突起５３に対応する部分で収納溝５１の底部に形成される。
【００２３】
ラッチ４５の外周部には、該ラッチ４５が開扉方向の回動端に在るときに進入溝３３に進入してきたストライカ３２を係合させる係合溝５４と、ラッチ主体４８の一部を剥き出すようにして形成されるフル係合段部５５と、ラッチ主体４８の一部をを剥き出すようにして形成されるハーフ係合段部５６とが設けられる。
【００２４】
ラチェット４６も、金属から成るラチェット主体５７の大部分が合成樹脂から成る被覆材５８で被覆されて成るものであり、該ラチェット４６には、ラッチ４５側に突出する係合腕部５９が一体に設けられており、該係合腕部５９の先端には、ラッチ４５のフル係合段部５５およびハーフ係合段部５６に係合可能な係止面６０が、ラチェット主体５７の一部を剥き出すようにして形成される。
【００２５】
ラチェット４６と一体に回動することを可能としてラチェット４６に係合、連結されるラチェットレバー４７は、合成樹脂により形成されており、ケーシング主体２９の張出し支持部３９およびラチェット４６間に挟まれるようにして、ラチェット４６と共通のリベット軸４０で回動自在に支承される。しかもラチェットレバー４７には、ラチェット４６との相対回動を阻止すべく該ラチェット４６に係合する一対の係合ピン６１，６１が一体に突設される。すなわちラチェットレバー４７は、ラチェット４６に重合して同軸に配置されるとともにラチェット４６と一体に回動するものである。
【００２６】
ケーシング主体２９およびラチェットレバー４７間には、リベット軸３６を挿通せしめたボス部３５を囲繞するねじりばね６２が設けられ、このねじりばね６２のばね力により、ラチェットレバー４７と一体に回動するラチェット４６が、ラッチ４５に係合する方向（図５および図６の反時計方向）に回動付勢される。
【００２７】
ラチェットレバー４７と一体に回動するラチェット４６のラッチ４５と係合する方向への回動端は、ラチェット４６に設けられている弾性ストッパ６３が、ケーシング主体２９における下部側端に当接することにより規制される。この弾性ストッパ６３は、ラチェット４６の回動軸線と平行な方向でラチェット４６から突出するようにして、ラチェット４６の被覆材５８と一体に形成されるものであり、弾性を有して前記ケーシング主体２９の下部側端に当接される。
【００２８】
しかもラチェットレバー４７には、前記ケーシング主体２９の下部側端とは反対側から前記弾性ストッパ６３を支持する係合腕部４７ａが設けられる。
【００２９】
ラッチ４５が開扉方向の回動端に在るときには、ラチェット４６の外周はラッチ４５におけるハーフ係合段部５６の外周に接触しており、進入溝３３に進入してきたストライカ３２で押されてラッチ４５が閉扉方向（図５および図６の反時計方向）に回動すると、係合溝６４にストライカ３２が係合されることになるとともに、ラチェット４６の外周がハーフ係合段部５６の外周からフル係合段部５５の外周へと接触位置を変化させることになる。この際、ラチェット４６の係止面６１がハーフ係合段部５６に係合することにより後部サイドドアＤＲの半ドア状態が保持される。また係合溝６４に係合したストライカ３２が進入溝３３内を内方側にさらに進むのに応じて前記ラッチ４５がさらに閉扉方向に回動すると、フル係合段部５５の外周に摺接していたラチェット４６が、その係止面６１をフル係合段部５５に係合させることになる。而して係止面６１のフル係合段部５５への係合により、後部サイドドアＤＲが完全な閉扉状態でロックされることになる。
【００３０】
ところで、ケーシング主体２９には、進入溝３３に進入してきたストライカ３２に側方から弾発的に当接して該ストライカ３２の進入を制動する舌片部６４が、進入溝３３の外端開口部側から内端側に延びるようにして、一体に設けられる。
【００３１】
進入溝３３の内端には、進入溝３３に進入してきたストライカ３２に当接して衝撃を緩和するためのストッパラバー６５が、表側金属板２７側からケーシング主体２９の進入溝３３開口部を通して、該溝３３のストライカ進入方向（図８で紙面と直交する方向）と直交する方向（即ち図８で左右方向）に嵌合され、該ストッパラバー６５は、前記舌片部６４を抱持するようにして略Ｊ字状に形成される。
【００３２】
図１０において、ケーシング主体２９が一体に備える舌片部６４の先端には、進入溝３３へのストッパラバー６５の嵌合方向前方側すなわち裏側金属板２８側に臨む係合段部６６が設けられる。一方、ストッパラバー６５には、該ストッパラバー６５を進入溝３３に嵌合したときに前記係合段部６６に係合する係合爪部６７が一体に設けられており、ストッパラバー６５は、前記係合段部６６に係合しつつ進入溝３３の内端に弾発、嵌合される。
【００３３】
進入溝３３の内端に弾発、嵌合されるストッパラバー６５の一面６８は、ラッチ４５に対向するとともに、該ラッチ４５に係合した状態のラチェット４６に対向するのであるが、前記一面６８のうちラッチ４５に係合した状態のラチェット４６に対向する部分６８ａは、他の部分よりも低く形成されている。
【００３４】
上述のようにストライカ３２をストッパラバー６５に衝接させることにより衝撃が緩和されるのであるが、ストライカ３２がストッパラバー６５に衝接するように進入溝３３内に進入してきたときに、該ストライカ３２で押されるラッチ４５が、フルラッチ位置よりもさらに閉扉方向に回動する可能性があり、その際の衝撃が、ラッチ４５の回動軸線すなわちボス部３７と平行な軸線を有してケーシング主体２９に設けられるボス部６９と、ラッチ４５との間に設けられるダンパ７０により吸収される。
【００３５】
前記ボス部６９は、外筒部６９ａと、周方向複数箇所で外筒部６９ａに連設される内筒部６９ｂとを有して筒状に形成されるものであり、内筒部６９ｂの一部が表側金属板２７に設けられた支持孔７１に嵌合されることで、該表側金属板２７に支持される。
【００３６】
一方、ダンパ７０は、ラッチ４５を構成する被覆材４９を膨出させた部分に、複数の透孔もしくは両面に開口した複数の凹部が設けられることにより形成されるものであり、ラッチ４５がフルラッチ位置よりもさらに閉扉方向に回動したときに前記ボス部６９の外周部すなわち外筒部６９ａの外周に衝接可能である。
【００３７】
ケーシング２６には、ドア開放操作力の入力に応じて回動するようにしてオープンレバー７４が支承される。このオープンレバー７４は、ケーシング主体２９における膨出部３１の上方で該膨出部３１の長手方向に沿う方向に長く延びるものであり、該オープンレバー７４の長手方向中間部が、ケーシング主体２９の支持面２９ａに摺接しつつボス部３７で回動自在に支承される。オープンレバー７４とケーシング主体２９との間には、オープンレバー７４の長手方向中間部と裏側金属板２８との間でボス部３７を囲繞するねじりばね７５が設けられており、該ねじりばね７５のばね力により、オープンレバー７４は、図７の時計方向に回動付勢される。
【００３８】
オープンレバー７４の長手方向一端部７４ａは、後部サイドドアＤＲ内でウインドガラスＧＲよりも外方側に位置するようにしてケーシング２６から突出されており、その一端部７４ａには、後部サイドドアＤＲの外面側に設けられるアウトハンドル７６（図１参照）の操作に応じた操作力が、前記ねじりばね７５のばね力に抗してオープンレバー７４を図７の反時計方向に回動させるように入力される。
【００３９】
ケーシング２６における裏側金属板２８側は合成樹脂から成るカバー７７で覆われる。このカバー７７は、ケーシング２６側を開放した箱形に形成されるカバー主部７７ａと、該カバー主部７７ａのガラスサッシ２３とは反対側の端部に基端部が連設されてインナパネル２５の端壁部２５ａから離反する方向に延びる立上がり部７７ｂとを一体に備えるものであり、ケーシング２６に弾発、係合される。
【００４０】
裏側金属板２８は、ラッチ４５およびラチェット４６の回動軸線と直交する平面に配置されるものであるが、裏側金属板２８の上側縁には一対の第１係合部７８，７８が上方に突出するようにして一体に設けられ、裏側金属板２８の下側縁には下方に突出する第２係合部７９が一体に設けられる。
【００４１】
図１１を併せて参照して、カバー７７のカバー主部７７ａには、第１係合部７８，７８をそれぞれ差込んで係合し得る係合凹部８０，８０と、第２係合部７９に弾発係合する係合突部８１とが設けられる。
【００４２】
係合凹部８０，８０は、第１係合部７８，７８を差込んだ状態のカバー７７を第１係合部７８，７８を支点として回動させ得るように形成されている。すなわち図１１で示すように、上部を裏側金属板２８に近接させるように傾斜した姿勢のカバー７７を、該カバー７７の両係合凹部８０，８０に第１係合部７８，７８を下方からそれぞれ差込んだ状態で、カバー７７の下部が裏側金属板２８に近接するように回動することができる。また係合突部８１は、第１係合部７８，７８を係合凹部８０，８０に係合した状態のカバー７７の下部を裏側金属板２８に近接させるのに応じて第２係合部７９に弾発係合するようにしてカバー主部７７ａに下部に形成されている。
【００４３】
さらに裏側金属板２８には単一のねじ孔８２が設けられており、係合凹部８０，８０に第１係合部７８，７８を係合させるとともに係合突部８１を第２係合部７９に弾発係合させた状態のカバー７７におけるカバー主部７７ａには、前記ねじ孔８２に螺合されるねじ部材８３が挿通、係合される。
【００４４】
図１２を併せて参照して、前記カバー７７には、該カバー７７の立上がり部７７ｂに対向するようにして金属製の支持板８４が取付けられる。この支持板８４は、一端をケーシング２６の裏側金属板２８とケーシング主体２９の膨出部３１とに当接させてカバー７７の立上がり部７７ｂに対向するものであり、該支持板８４の他端には、前記立上がり部７７ｂの先端外面に接触、係合し得る係合板部８４ａが直角に屈曲するようにして一体に連設される。しかも係合板部８４ａには、矩形状である一対の係合孔８５，８５が設けられ、前記立上がり部７７ｂの先端外面には、それらの係合孔８５，８５に弾発的に係合する係合爪８６，８６が突設される。
【００４５】
また支持板８４の一端側にはカバー７７の立上がり部７７ｂ側に向けて突出する脚部８８が設けられ、立上がり部７７ｂにはその脚部８８を嵌合させる嵌合穴８９が設けられる。さらに裏側金属板２８には、支持板８４の一端側内面に接触する支持板部２８ａが一体に設けられており、支持板８４の一端部は該支持板部２８ａにねじ部材８７により締結される。
【００４６】
前記カバー７７の立上がり部７７ｂおよび支持板８４間には、車内側での後部サイドドアＤＲの開放操作に応じたドア開放操作力をオープンレバー７４に伝達し得る車内側操作力入力手段９０が配設される。
【００４７】
図１３および図１４を併せて参照して、車内側操作力入力手段９０は、ドア開放操作力を入力可能とした第１入力レバー９１と、前記オープンレバー７４の他端に連結されるとともに第１入力レバー９１との連結および非連結を切換可能な第２入力レバー９２とを備える。
【００４８】
第１および第２入力レバー９１，９２は、オープンレバー７４の回動軸線と直交する方向の軸線を有して一端が支持板８４に弾発係合される合成樹脂製のリベット９３で共通に回動可能に支承される。
【００４９】
図１５をさらに併せて参照して、リベット９３は、円筒状のリベット主部９３ａと、該リベット主部９３ａの一端との間に係合凹部９４，９４を形成してリベット主部９３ａの一端に連設される一対の弾発係合部９３ｂ，９３ｂと、前記リベット主部９３ａの中間部から半径方向外方に張出す鍔部９３ｃと、鍔部９３ｃに連なる一対の第１弾発部９３ｄ，９３ｄと、リベット主部９３ａの他端に連なる複数の第２弾発部９３ｅ，９３ｅ…とを一体に備えて、基本的に円筒状に形成される。
【００５０】
両弾発係合部９３ｂ，９３ｂは、支持板８４に設けられた係合孔９５に相互間に近接する方向に撓みつつ挿入され、リベット主部９３ａの一端を支持板８４に当接させるまで両弾発係合部９３ｂ，９３ｂを係合孔９５に挿入することで、係合孔９５の周縁部に係合凹部９４，９４を係合させるようにしてリベット９３の一端部が支持板８４に弾発係合される。
【００５１】
第２入力レバー９２は、鍔部９３ｃよりも一端側でリベット主部９３ａに回動可能に支持されるものであり、第１弾発部９３ｄ，９３ｄは、第２入力レバー９２を支持板８４に押し当てるような弾発力を発揮するように形成される。
【００５２】
また第１入力レバー９１は、鍔部９３ｃよりも他端側でリベット主部９３ａに回動可能に支持されるものであり、第２弾発部９３ｅ，９３ｅ…は、第１入力レバー９１を鍔部９３ｃに押し当てるような弾発力を発揮するように形成される。
【００５３】
したがって車内側操作力入力手段９０の第１および第２入力レバー９１，９２は、支持板８４に一端を弾発係合せしめた合成樹脂製のリベット９３で回動可能に支持されることになる。
【００５４】
またカバー７７の立上がり部７７ｂには、支持板８４およびカバー７７の結合時にリベット９３内に嵌合される軸部９６が一体に突設される。これにより、支持板８４およびカバー７７の結合状態でリベット９３は支持板８４およびカバー７７で両持ち支持されることになり、しかも軸部９６の嵌合によりリベット９３の支持板８４への弾発係合状態が確実に維持される。
【００５５】
図１６および図１７を併せて参照して、第１入力レバー９１は、後部サイドドアＤＲの内面側に設けられるインサイドハンドル（図示せず）に連結されるものであり、該インサイドハンドルの操作に応じて図１６および図１７の反時計方向に回動される。一方、第２入力レバー９２は、オープンレバー７４に連結されるものであり、該オープンレバー７４に設けられている入力板部７４ｂに当接して図１６および図１７の反時計方向に押圧するための押圧部９２ａが第２入力レバー９２に設けられる。
【００５６】
第２入力レバー９２には、リベット９３の半径方向に沿って延びる腕部９２ｂが一体に設けられており、この腕部９２ｂには、リベット９３の半径方向に沿って延びる長孔９８と、該長孔９８の幅よりも大きな直径を有して長孔９８の外端に連なる円形孔９９とが設けられる。
【００５７】
第２入力レバー９２の前記腕部９２ｂには、長孔９８に沿って移動可能な係止駒１００が装着される。この係止駒１００は、円形孔９９に挿通可能な直径を有した円柱状にして合成樹脂により形成されるものであり、該係止駒１００の外周には、長孔９８の両側縁に係合する環状溝１０１が設けられる。
【００５８】
一方、第１入力レバー９１には、前記長孔９８に沿ってリベット９３に近接した位置に移動している係止駒１００に図１６および図１７の反時計方向から係合可能であるが、前記係止駒１００が長孔９８に沿ってリベット９３から離反した位置に移動しているときには第１入力レバー９１が図１６および図１７の反時計方向に回動しても係止駒１００に係合することなく空振りする係合腕９１ａが設けられる。
【００５９】
したがって前記係止駒１００が長孔９８に沿ってリベット９３に近接した位置に移動している状態で、後部サイドドアＤＲの内面側のインサイドハンドルの操作に応じて第１入力レバー９１が図１６および図１７の反時計方向に回動すると、係合腕９１ａが係止駒１００に係合して第２入力レバー９２が図１６および図１７の反時計方向に回動し、オープンレバー７４の入力板部７４ｂが押圧部９２ａで押されて、オープンレバー７４に開放操作力が作用することになる。
【００６０】
一方、図１８および図１９で示すように、前記係止駒１００が長孔９８に沿ってリベット９３から離反した位置にあるときには、インサイドハンドルの操作に応じて第１入力レバー９１が図１８および図１９の反時計方向に回動しても、係合腕９１ａが係止駒１００に係合することなく空振りし、第２入力レバー９２が図１８および図１９の反時計方向に回動することはなく、オープンレバー７４の入力板部７４ｂも押圧部９２ａで押されることはないので、オープンレバー７４には開放操作力が作用しない。
【００６１】
支持板８４には、チャイルドロック機構１０４が装着されており、該チャイルドロック機構１０４は、前記係止駒１００を、長孔９８に沿ってリベット９３に近接した位置に移動せしめるアンロック状態と、長孔９８に沿ってリベット９３から離反した位置に移動せしめるロック状態を切換えるものであり、ロック状態では、後部サイドドアＤＲの内面側に設けられているインサイドハンドルを後部座席の子供が誤って開放操作してもオープンレバー７４に開放操作力が伝達されないようにする働きをする。
【００６２】
該チャイルドロック機構１０４は、支持板８４に第１および第２入力レバー９１，９２の回動軸線すなわちリベット９３の軸線と平行な軸線まわりに回動可能に支承される合成樹脂製のチャイルドレバー１０５と、該チャイルドレバー１０５に一端が連結されるとともに他端には前記係止駒１００が一体に形成される合成樹脂製のチャイルドリンク１０６とを備える。
【００６３】
図２０において、チャイルドレバー１０５は、後部サイドドアＤＲのインナパネル２５および支持板８４間に配置されるようにして支持板８４に支承されるものであり、チャイルドレバー１０５に一体に設けられた軸部１０７を、その軸線まわりの回動を可能として挿入せしめる支持孔１０８が支持板８４に設けられる。前記軸部１０７の周方向に間隔をあけた複数箇所には、支持板８４の内面側で前記支持孔１０８の周囲に弾発的に係合する係合爪１０９…が設けられる。したがって、チャイルドレバー１０５は、その軸部１０７を支持板８４の外面側から前記支持孔１０８に挿入するだけで、支持板８４に回動可能に支承されることになる。
【００６４】
チャイルドレバー１０５は、軸部１０７の一直径線に沿う両側に延びる腕部１０５ａ，１０５ｂを一体に備えるものであり、一方の腕部１０５ａの先端部に一体に設けられる連結ピン１１０に、支持板８４の外面側に配置されるチャイルドリンク１０６の一端が回動可能に連結される。また腕部１０５ａの基端側には支持板８４側に突出する規制ピン１１１が一体に突設される。而して支持板８４には、前記連結ピン１１０および規制ピン１１１の先端を挿入せしめる規制孔１１２が設けられており、該規制孔１１２は、チャイルドレバー１０５がアンロック位置（図１６および図１７の位置）と、ロック位置（図１８および図１９の位置）との間で回動するにあたって前記規制ピン１１１に当接してチャイルドレバー１０５の回動端を規制するとともに、該チャイルドレバー１０５の回動に伴なう前記連結ピン１１０の回動を許容するように形成される。
【００６５】
ところで、チャイルドリンク１０６が支持板８４の外面側に配置されるのに対して、第２入力レバー９２は支持板８４の内面側に配置されるものであり、チャイルドリンク１０６の他端に一端が直角にかつ一体に連設される係止駒１００の他端は支持板８４を貫通して該支持板８４の内方側に配置される必要があり、支持板８４には、チャイルドロック機構１０４の作動および第２入力レバー９２の回動作動に伴なう前記係止駒１００の移動を許容して該係止駒１００を貫通せしめる貫通孔１１３が設けられる。
【００６６】
一方、他方の前記腕部１０５ｂの先端部には、ピン状の操作部１１４の基端が直角にかつ一体に設けられており、該操作部１１４の先端部は、ドアロック装置ＬＲが後部サイドドアＤＲに取り付けられたときに、該後部サイドドアＤＲの後部内面から突出する。しかも後部サイドドアＤＲが閉じられた状態で後部座席の子供が操作部１１４を操作することがないように、前記操作部１１４の先端部は、後部サイドドアＤＲの閉扉状態では車体２０側の部材で隠れてしまう位置に配置されている。
【００６７】
而して後部サイドドアＤＲの開扉状態では、前記操作部１１４を操作してチャイルドレバー１０５をアンロック位置およびロック位置間で回動することができる。
【００６８】
さらに、チャイルドレバー１０５には、前記両腕部１０５ａ，１０５ｂとほぼ直交する方向に延びる腕部１０５ｃが一体に設けられており、この腕部１０５ｃには、支持板８４側に向けて節度ピン１１５が一体に突設されており、該節度ピン１１５に対応する位置で支持板８４には、節度ピン１１５側に向けて三角形状に突出する突部１１６が設けられる。
【００６９】
而して操作部１１４の操作によるチャイルドレバー１０５のアンロック位置およびロック位置間の回動は、節度ピン１１５が突部１１６を乗り越えるようにして行なわれることになり、チャイルドレバー１０５をアンロック位置およびロック位置間での回動操作に節度感が与えられることになる。
【００７０】
このようなチャイルドロック機構１０４は、支持板８４が占めるスペースからはみだすことがないように形成されており、しかもチャイルドリンク１０６の揺動範囲は、リベット９３の軸線および連結ピン１１０の軸線間を結ぶ直線の両側に均等に振り分けた範囲に設定される。
【００７１】
カバー７７には、オープンレバー７４に連結されるオープンリンク１１７と、ドア開放操作力の入力に伴なうオープンレバー７４の作動に応じた作動力をオープンリンク１１７から前記ラチェットレバー４７およびラチェット４６に伝達することを可能とする状態ならびにその伝達を不能とする状態を切換えるべく前記オープンリンク１１７の他端に連結されるロッキングレバー１１８と、ロッキングレバー１１８に同軸に連結されるノブレバー１１９とが支持されており、ロッキングレバー１１８に連結されるアクチュエータ１２０がカバー７７に固定される。またノブレバー１１９には、後部サイドドアＤＲの内面側に設けられているロックノブ（図示せず）に連なるロッド等の伝動手段を連結するための連結孔１２１が設けられる。
【００７２】
而してアクチュエータ１２０からの動力もしくは前記ロックノブの人力操作力によってロッキングレバー１１８を回動することにより、ドア開放操作力の入力に伴なうオープンレバー７４の作動に応じた作動力をオープンリンク１１７から前記ラチェットレバー４７およびラチェット４６に伝達することを可能とする状態と、その伝達を不能とする状態とを切換えることが可能である。
【００７３】
すなわちオープンリンク１１７の一端はオープンレバー７４に回動可能に連結されており、オープンリンク１１７の他端に連結されるロッキングレバー１１８は、ラチェット４６がラッチ４５との係合を解除する方向に回動するようにラチェットレバー４７の係合腕４７ａを押すことができるアンロック姿勢と、前記係合腕４７ａからずれた位置で空振り作動するロック姿勢とに切換えて、前記オープンリンク１１７の姿勢を変化させるものであり、オープンリンク１１７がロック姿勢となったときには、オープンレバー７４からドア開放操作力がオープンリンク１１７に入力されてもストライカ３２へのラッチ４５の係合状態は維持される。
【００７４】
次にこの実施例の作用について説明すると、ストライカ３２との係合により閉扉方向に回動することを可能としてケーシング２６に支持されるラッチ４５に対向する位置で、前記ケーシング２６のケーシング主体２９には、ラッチ４５を開扉方向に弾発付勢するコイルばね５２を収納する収納溝５１が設けられるが、この収納溝５１の長手方向中間部での両側開口縁の少なくとも一方に、該収納溝５１の開口端の幅を部分的に縮小してコイルばね５２が収納溝５１から離脱するのを阻止する突起５３が突設されている。
【００７５】
この突起５３によって部分的に開口端の幅が小さくなることにより、収納溝５１にコイルばね５２を収納する際には、コイルばね５２の一部を変形させるようにした収納作業が必要となるものの、コイルばね５２を収納溝５１に一旦収納せしめた後では、突起５３がコイルばね５２の中間部に当接することによりコイルばね５２の収納溝５１からの飛出しが阻止される。したがってコイルばね５２およびラッチ４５の組付け作業を特に慎重に行なう必要がなく、組付け作業能率を向上することができる。
【００７６】
しかも前記収納溝５１は、ラッチ４５の回動軸線を中心として円弧状に形成される円弧部５１ａを一部に有して合成樹脂製のケーシング主体２９に設けられており、前記突起５３は、前記円弧部５１ａの両側開口縁のうち内側開口縁に突設されている。このため、コイルばね５２の伸縮作動を円滑化することができる。すなわちケーシング主体２９の型成形時に前記突起５３はアンダーカットになるので、収納溝５１の側面に金型合わせ面が形成されるのであるが、円弧部５１ａの両側開口縁のうち外側開口縁に前記突起５３が突設されていた場合には、圧縮により収納溝５１の外側面に摺接するコイルばね５２が前記金型合わせ面に接触することになり、その金型あわせ面に凹凸が生じていた場合にはコイルばね５２の伸縮に悪影響を及ぼすことになる。それに対し、円弧部５１ａの両側開口縁のうち内側開口縁に突起が突設されていた場合には伸縮時にコイルばね５２が金型合わせ面に接触することは殆どなく、金型あわせ面に凹凸が生じていたとしてもコイルばね５２の伸縮に悪影響が及ぶことがないのである。
【００７７】
ストライカ３２を進入させる進入溝３３が前記ケーシング２６に設けられており、ストライカ３２に当接して衝撃を緩和するためのストッパラバー６５が進入溝３３の内端に弾発、嵌合されるのであるが、ストッパラバー６５の前記進入溝３３への嵌合方向前方側に臨む係合段部６６がケーシング２６に設けられ、ストッパラバー６５が該係合段部６６に係合するようにして進入溝３３の内端に弾発、嵌合されている。
【００７８】
このためストッパラバー６５へのストライカ３２の衝突が何度も繰り返されても、ストッパラバー６５が進入溝３３から浮上がることが極力回避され、ストッパラバー６５がラッチ４５に当接して該ラッチ４５の作動に支障を来たす可能性を小さくすることがきる。
【００７９】
またストッパラバー６５は、ラッチ４５と、該ラッチ４５に係合した状態のラチェット４６に一面６８を対向させるようにして進入溝３３の内端に弾発、嵌合されるのであるが、ストッパラバー６５の一面６８のうちラッチ４５に係合した状態の前記ラチェット４６に対向する部分６８ａが、他の部分よりも低く形成されている。
【００８０】
これによりストッパラバー６５が、進入溝３３から万一浮き上がったとしても、ストッパラバー６５の一面６８がラッチ４５に当接したときにはストッパラバー６５がそれ以上浮き上がることは阻止され、その状態では、ストッパラバー６５の一面６８のうちラッチ４５に係合した状態のラチェット４６に対向する部分と、ストッパラバー６５との間に空隙を確実に確保することができる。したがって、ラッチ４５に係合する方向でラチェット４６に作用する力がばね力のみであるにもかからず、ラチェット４６の回動を確実に保証することができる。
【００８１】
ところで、ストライカ３２がストッパラバー６５に衝接するようにケーシング２６の進入溝３３内に進入して来るときには、ラッチ４５もフルラッチ位置よりもさらに閉扉方向に回動する可能性があり、その際の衝撃を緩和するダンパ７０が、ラッチ４５の回動軸線と平行な軸線を有してケーシング２６のケーシング主体２９に設けられるボス部６９と、前記ラッチ４５との間に設けられる。したがってラッチ４５がフルラッチ位置よりもさらに閉扉方向に回動した際に、ダンパ７０で衝撃を吸収することができ、優れた衝撃吸収効果を得ることができる。
【００８２】
しかもダンパ７０は、前記ボス部６９の外周に衝接することを可能として弾性材料によりラッチ４５の外周に形成されるものであり、ダンパ７０を簡単に構成することができる。
【００８３】
また合成樹脂から成るケーシング主体２９に一体に形成される前記ボス部６９は表側金属板２７に支持されるので、ボス部６９を容易に形成することができる上に、ボス部６９の強度を高めることができる。
【００８４】
ケーシング２６の裏側金属板２８側は合成樹脂から成るカバー７７で覆われるものであり、裏側金属板２８の上側縁に設けられる一対の第１係合部７８，７８をそれぞれ差込んで係合し得る係合凹部８０，８０がカバー７７に設けられ、両係合凹部８０，８０は第１係合部７８，７８を差込んだ状態のカバー７７が第１係合部７８，７８を支点として回動し得る形状に形成されている。また裏側金属板２８の下側縁に設けられる第２係合部７９に弾発係合する係合突部８１がカバー７７に設けられており、この係合突部８１は、カバー７７がその下部を裏側金属板２８に近接させるように回動するのに応じて第２係合部７９に弾発係合するように形成されている。
【００８５】
したがってカバー７７のケーシング２６への組付時に、係合凹部８０，８０側をケーシング２６側により近接させた傾斜姿勢にカバー７７の姿勢を定めることで、第１係合部７８，７８および係合凹部８０，８０をそれぞれ確認しつつ相互に係合することができ、その状態でカバー７７を回動操作するだけで、第２係合部７９に係合突部８１を弾発係合させることができるので、カバー７７のケーシング２６への弾発係合を簡単に行なうことが可能であり、組付作業能率を向上することができる。
【００８６】
しかも係合凹部８０，８０に第１係合部７８，７８を係合させるとともに前記係合突部８１を第２係合部７９に弾発係合させた状態のカバー７７に、裏側金属板２８にねじ込まれる単一のねじ部材８３が挿通、係合されるので、カバー７７をケーシング２６に確実に固定することができる。
【００８７】
前記カバー７７と、該カバー７７に取付けられる金属製の支持板８４との間には、車内側でのドア開放操作に応じた回動を可能とするとともにその回動によるオープンレバー７４へのドア開放操作力の伝達を可能とした車内側操作力入力手段９０の第１および第２入力レバー９１，９２が配置されており、それらの入力レバー９１，９２からオープンレバー７４へのドア開放操作力の伝達を遮断することが可能なチャイルドロック機構１０４は支持板８４に装着されている。しかも両入力レバー９１，９２は、カバー７７に取付けられる前の支持板８４に回動可能に装着されている。
【００８８】
このため、相互に連結されたチャイルドロック機構１０４および入力レバー９１，９２を支持板８４に装着してユニット化することが可能であり、ドアロック装置ＤＲの組付時にそのユニットの支持板８４をカバー７７に取付ければよいので、組付作業を容易とすることができる。
【００８９】
また前記両入力レバー９１，９２は、支持板８４に一端を弾発係合せしめた合成樹脂製のリベット９３で回動可能に支持され、カバー７７には前記リベット９３に嵌合される軸部９６が一体に設けられる。これにより金属製のリベットを用いていた従来のものと比べると、面倒なかしめ作業が不要であり、組付作業能率を向上することができる。しかもリベット９３には、カバー７７と一体の軸部９６が嵌合するので、リベット９３は実質的には支持板８４およびカバー７７によって両持ち支持されることになり、両入力レバー９１，９２を充分な支持剛性で支持することができる。
【００９０】
しかも基本的に円筒状に形成されるリベット９３に、該リベット９３の軸方向中間部から半径方向外方に張出す鍔部９３ｃと、該鍔部９３ｃおよび支持板８４間でリベット９３に支持される第２入力レバー９２を支持板８４側に弾発的に押圧することを可能として前記鍔部９３ｃに連なる第１弾発部９３ｄ，９３ｄと、鍔部９３ｃおよびカバー７７間でリベット９３に支持される第１入力レバー９１を鍔部９３ｃ側に弾発的に押圧することを可能としてリベット９３の他端に連なる第２弾発部９３ｅ，９３ｅ…とが一体に設けられるので、後部サイドドアＤＲのドアロック装置ＬＲで必要である一対の入力レバー９１，９２を、１つのリベット９３で共通に回動可能に支持することができ、またリベット９３の軸方向に沿う両入力レバー９１，９２の位置ずれが生じるのを第１および第２弾発部９３ｄ，９３ｄ；９３ｅ，９３ｅ…で抑えることができる。
【００９１】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【００９２】
たとえば本発明を前部サイドドアＤＦのドアロック装置ＬＦに適用することも可能である。
【００９３】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ストッパラバーが進入溝の内端から浮き上がることを極力防止することを極力防止でき、ストッパラバーがラッチに当接して該ラッチの作動に支障を来たす可能性を小さくすることができる。
またケーシング主体に一体に設けた舌片部は、進入溝に進入してきたストライカに弾発的に当接して該ストライカの進入を制動する。またストッパラバーは、上記舌片部を抱持するように形成されても、ケーシング主体の表側の側面に開口している進入溝の開口部を通してストッパラバーが該進入溝の内端に、前記ストライカ進入方向と直交する方向から嵌合される。
【図面の簡単な説明】
【図１】車両の側面図である。
【図２】図１の２−２線に沿って後部サイドドア用のドアロック装置を示す拡大断面図である。
【図３】図２の３−３線断面図である。
【図４】図２の４−４線に沿うドアロック装置の拡大断面図である。
【図５】表側金属板を省略した状態での図４の５矢視図である。
【図６】図５からラッチおよびラチェットを取外した状態を示す図である。
【図７】図４の７矢視図である。
【図８】図７の８ー８線断面図である。
【図９】図６の９−９線拡大断面図である。
【図１０】図６の１０−１０線拡大断面図である。
【図１１】カバーをケーシングに組付ける途中の状態での図８に対応した断面図である。
【図１２】カバー、支持板、車内側操作力入力手段およびチャイルドロック機構を分解して示す斜視図である。
【図１３】図３の１３−１３線拡大断面図である。
【図１４】支持板をカバーに取付ける前の状態を示す断面図である。
【図１５】リベットの斜視図である。
【図１６】アンロック状態にあるチャイルドロック機構および車内側操作力入力手段を示す図である。
【図１７】操作力入力状態での図１６に対応した図である。
【図１８】ロック状態にあるチャイルドロック機構および車内側操作力入力手段を示す図である。
【図１９】操作力入力状態での図１８に対応した図である。
【図２０】図１６の２０−２０線断面図である。
【符号の説明】
２６・・・ケーシング
２９・・・ケーシング主体
３２・・・ストライカ
３３・・・進入溝
４５・・・ラッチ
６４・・・舌状部
６５・・・ストッパラバー
６６・・・係合段部
６８・・・一面
ＤＦ，ＤＲ・・・ドア
ＬＦ，ＬＲ・・・ドアロック装置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
In the present invention, a casing attached to the door is provided with an entrance groove for allowing a striker on the vehicle body side to enter, and a stopper rubber for abutting the striker to mitigate the impact is elastic at the inner end of the entrance groove, The present invention relates to a vehicle door lock device to be fitted.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, such a door lock device is already well known, for example, in Japanese Patent No. 2558530.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the above-mentioned conventional one, the stopper rubber is elastically pressed and fitted into the inner end portion of the approach groove, and is fixed to the casing only by the elastic force. For this reason, while the striker collides with the stopper rubber many times, there is a possibility that the stopper rubber will rise from the entrance groove and come into contact with the latch to hinder the operation of the latch.
[0004]
The present invention has been made in view of such circumstances, and an object of the present invention is to provide a vehicle door lock device that prevents the stopper rubber from floating from the entry groove.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, according to the present invention, there is provided an entrance groove for allowing a vehicle body side striker to enter a casing main body of a casing attached to a door, and a latch that can rotate in a closing direction by engagement with the striker. In the vehicle door lock device provided and provided with a stopper rubber that abuts against the striker to mitigate the impact, the stopper rubber is elastically fitted to the inner end of the entry groove. A tongue piece that elastically abuts against the striker that has entered and brakes the entry of the striker is integrally provided so as to extend from the outer end opening side to the inner end side of the entry groove. The stopper rubber is formed so as to hold the one part, and the entrance groove is opened on a side surface on the front side of the casing main body, and the stopper rubber is passed through the opening. The inner end of the entry groove is fitted from the direction perpendicular to the striker entry direction into the groove, and the latch faces the one surface of the stopper rubber facing the opening, and is engaged with the stopper rubber. In addition, an engagement step portion for preventing the rubber from moving to the latch side is provided in the casing main body .
[0006]
According to such a configuration, since the stopper rubber is elastically fitted into the entry groove while being engaged with the engagement step portion of the casing, the stopper rubber can be prevented from being lifted from the inner end of the entry groove as much as possible. The possibility that the stopper rubber contacts the latch and hinders the operation of the latch can be reduced. Further, the tongue piece provided integrally with the casing main body elastically abuts on the striker that has entered the entry groove and brakes the entry of the striker. Further, even if the stopper rubber is formed so as to hold the tongue piece portion, the stopper rubber enters the inner end of the entry groove through the opening portion of the entry groove opened on the front side surface of the casing main body. It is fitted from a direction orthogonal to the direction.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS Embodiments of the present invention will be described below based on one embodiment of the present invention shown in the accompanying drawings.
[0008]
1 to 20 show an embodiment of the present invention, FIG. 1 is a side view of a vehicle, and FIG. 2 is an enlarged view showing a door lock device for a rear side door along line 2-2 in FIG. 3 is a cross-sectional view taken along line 3-3 of FIG. 2, FIG. 4 is an enlarged cross-sectional view of the door lock device taken along line 4-4 of FIG. 2, and FIG. 5 is a view of FIG. 5 is a view showing a state in which the latch and the ratchet are removed from FIG. 5, FIG. 7 is a view taken in the direction of arrow 7 in FIG. 4, FIG. 8 is a cross-sectional view taken along line 8-8 in FIG. 6 is an enlarged sectional view taken along line 9-9 in FIG. 6, FIG. 10 is an enlarged sectional view taken along line 10-10 in FIG. 6, FIG. 11 is a sectional view corresponding to FIG. FIG. 13 is an exploded perspective view showing the cover, the support plate, the vehicle inner side operation force input means, and the child lock mechanism, FIG. 13 is an enlarged sectional view taken along line 13-13 of FIG. FIG. 15 is a perspective view of the rivet, FIG. 16 is a diagram showing the child lock mechanism and the vehicle interior operating force input means in the unlocked state, and FIG. 17 is an operating force input. FIG. 18 is a view corresponding to FIG. 16 in the locked state, FIG. 18 is a view showing the child lock mechanism and the vehicle interior operating force input means in the locked state, FIG. 19 is a view corresponding to FIG. 18 in the operating force input state, and FIG. It is a 20-20 line sectional view of Drawing 16.
[0009]
First, in FIG. 1, one end portion of a pair of left and right front side doors DF each including a wind glass GF that can be raised and lowered is pivotally supported at front portions on both sides of a vehicle body 20 in a passenger vehicle V. One end portion of a pair of left and right rear side doors DR each including a wind glass GR that can be moved up and down is pivotally supported by a middle portion (not shown) of the vehicle body 20 in the front-rear direction. A door lock device LF for maintaining the closed state of the front side door DF is provided at the other end of the front side door DF, and a rear portion is provided at the other end of the rear side door DR. Door lock devices LR for maintaining the closed state of the side doors DR are provided.
[0010]
2 and 3 together, a glass sash 23 is provided in the rear side door DR, and a door glass run 24 made of an elastic material such as rubber held by the glass sash 23 is used. The window glass GR is guided up and down. The inner panel 25 of the rear side door DR is integrally formed with an end wall portion 25a that faces the vehicle body 20 when the rear side door DR is closed. The door lock device LR for the rear side door DR is made of glass. It is coupled to the inner surface of the end wall 25a so as to avoid interference with the sash 23.
[0011]
4 to 8 together, the casing 26 of the door lock device LR is formed by sandwiching a casing main body 29 made of a synthetic resin between a front side metal plate 27 and a back side metal plate 28, and an inner panel. Fastened to the 25 end wall portions 25a. A surface of the casing main body 29 facing the front metal plate 27 is provided with a recess 30 having a lower end opened. The front metal plate 27 formed in a flat plate shape is fitted into the recess 30, and the front metal The lower part of the plate 27 protrudes downward from the lower part of the casing main body 29.
[0012]
The casing main body 29 is integrally provided with a bulging portion 31 that swells away from the front metal plate 27 and enters a striker 32 (see FIGS. 5 and 6) fixed to the pillar of the vehicle body 20. An entrance groove 33 opened in the recess 30 (the side surface on the front side of the casing main body 29) is formed by the bulged portion 31, and an opening 34 corresponding to the entry groove 33 is provided in the front side metal plate 27.
[0013]
A cylindrical boss portion 35 whose one end is in contact with the front-side metal plate 27 and whose other end is in contact with the back-side metal plate 28 is integrally provided at the lower portion of the casing main body 29. Thus, the front side metal plate 27 fitted in the recess 30, the back side metal plate 28 in contact with the bulging portion 31 and the boss portion 35, and the casing main body 29 sandwiched between both the metal plates 27, 28, Are coupled by a rivet shaft 36 inserted through the boss portion 35.
[0014]
At a position above the bulging portion 31, the casing main body 29 is formed with a flat support surface 29 a that faces the back metal plate 28, and a cylindrical shape that protrudes from the support surface 29 a and contacts the back metal plate 28. The front metal plate 27, the casing main body 29, and the back metal plate 28 are integrally coupled by a rivet shaft 38 that penetrates the boss portion 37. A bulge support portion 39 that projects downward is integrally provided below the bulging portion 31, and the front side metal plate 27, the casing main body 29, and the back side metal plate 28 are rivets that penetrate the bulge support portion 39. The shaft 40 is integrally connected.
[0015]
Thus, the front side metal plate 27, the back side metal plate 28, and the casing main body 29 are joined by the rivet shafts 36, 38, 40 so that the casing main body 29 is sandwiched between the front side metal plate 27 and the back side metal plate 28, Thereby, the casing 26 is constituted.
[0016]
A pair of screw holes 41 are provided in the upper part of the front metal plate 27, and a single screw hole 42 is provided in the lower part of the front metal plate 27 at a portion protruding downward from the casing main body 29. The front metal plate 27, that is, the casing 26, is fastened to the end wall portion 25 a of the inner panel 25 in the rear side door DR by bolts (not shown) that are screwed into the screw holes 41. Become.
[0017]
In the portion corresponding to the two screw holes 41 on the upper side of the front metal plate 27, the casing main body 29 has a storage cylinder portion 43 formed in a bottomed cylindrical shape so that bolts to be screwed into the screw holes 41 are stored. , 43 are integrally provided.
[0018]
A latch 45 is inserted between the front metal plate 27 and the casing main body 29 of the casing 26, and the latch 45 is rotatably supported by the rivet shaft 38. A ratchet 46 and a ratchet lever 47 which are overlapped with each other are inserted between the front side metal plate 27 and the overhanging support portion 39, and the ratchet 46 and the ratchet lever 47 are rotatably supported by a common rivet shaft 40. Is done. That is, the latch 45 is rotatably supported by the casing 26 above the entry groove 33, whereas the ratchet 46 and the ratchet lever 47 are formed so that the entry groove 33 is sandwiched between the latch 45 and the entry groove 33. It is rotatably supported by the casing 26 below. Moreover, the rivet shafts 38, 40 have parallel axes, and the latch 45, the ratchet 46, and the ratchet lever 47 can be rotated around mutually parallel axes.
[0019]
Referring also to FIG. 9, the latch 45 is formed by covering most of the latch main body 48 made of metal with a covering material 49 made of a synthetic resin, and the surface of the latch 45 facing the casing main body 29. A pin 50 integral with the latch main body 48 is projected. On the other hand, in the casing main body 29, a storage groove 51 having a part of an arc portion 51 a formed in an arc shape around the rotation axis of the latch 45, that is, the axis of the rivet shaft 38, faces the latch 45. The pin 50 is inserted into the storage groove 51.
[0020]
A coil spring 52 is housed in the housing groove 51, and the coil spring 52 is contracted between one end of the housing groove 51 and the pin 50. As a result, the latch 45 is urged to rotate in the door opening direction (clockwise in FIGS. 5 and 6). Further, the rotation end of the latch 45 in the door opening direction is regulated by the pin 50 coming into contact with the other end of the storage groove 52.
[0021]
The width of the opening end of the storage groove 51 is partially set to at least one of the opening edges on both sides in the middle portion in the longitudinal direction of the storage groove 51, for example, the inner opening edge of the both side opening edges of the arc portion 51a provided in the storage groove 51. A protrusion 53 that reduces is provided. The protrusion 53 enables the coil spring 52 to be stored in the storage groove 51 by partially deforming the coil spring 52 when the coil spring 52 is stored in the storage groove 51. It functions to prevent jumping out of the storage groove 51.
[0022]
By the way, the projection 53 is undercut when the casing 29 is molded, and a punching hole 44 generated by removing a mold (not shown) forming the back side of the projection 53 corresponds to the projection 53. It is formed at the bottom of the storage groove 51 at the part to be.
[0023]
An engagement groove 54 for engaging the striker 32 that has entered the entry groove 33 when the latch 45 is at the rotation end in the door opening direction and a part of the latch main body 48 are formed on the outer periphery of the latch 45. A full engagement step portion 55 formed so as to be exposed and a half engagement step portion 56 formed so as to expose a part of the latch main body 48 are provided.
[0024]
The ratchet 46 is also formed by covering most of the ratchet main body 57 made of metal with a covering material 58 made of a synthetic resin, and the ratchet 46 is integrally formed with an engaging arm portion 59 protruding to the latch 45 side. A locking surface 60 that can be engaged with the full engagement step portion 55 and the half engagement step portion 56 of the latch 45 is provided at the tip of the engagement arm portion 59. It is formed so as to be exposed.
[0025]
A ratchet lever 47 that is capable of rotating integrally with the ratchet 46 and that is engaged with and connected to the ratchet 46 is formed of synthetic resin, and is sandwiched between the overhanging support portion 39 of the casing main body 29 and the ratchet 46. Thus, it is rotatably supported by a rivet shaft 40 common to the ratchet 46. In addition, the ratchet lever 47 is integrally provided with a pair of engaging pins 61 and 61 that engage with the ratchet 46 so as to prevent relative rotation with the ratchet 46. That is, the ratchet lever 47 overlaps with the ratchet 46 and is arranged coaxially and rotates integrally with the ratchet 46.
[0026]
A torsion spring 62 is provided between the casing main body 29 and the ratchet lever 47 so as to surround the boss portion 35 through which the rivet shaft 36 is inserted, and the ratchet that rotates integrally with the ratchet lever 47 by the spring force of the torsion spring 62. 46 is urged to rotate in a direction to engage with the latch 45 (counterclockwise in FIGS. 5 and 6).
[0027]
The rotation end of the ratchet 46 that rotates integrally with the ratchet lever 47 in the direction of engagement with the latch 45 is caused by the elastic stopper 63 provided on the ratchet 46 contacting the lower end of the casing main body 29. Be regulated. The elastic stopper 63 is formed integrally with the covering material 58 of the ratchet 46 so as to protrude from the ratchet 46 in a direction parallel to the rotation axis of the ratchet 46, and has elasticity, and is elastic to the casing main body. 29 is in contact with the lower side end.
[0028]
In addition, the ratchet lever 47 is provided with an engagement arm portion 47 a that supports the elastic stopper 63 from the side opposite to the lower end of the casing main body 29.
[0029]
When the latch 45 is at the rotation end in the door opening direction, the outer periphery of the ratchet 46 is in contact with the outer periphery of the half engagement step portion 56 in the latch 45 and is pushed by the striker 32 that has entered the entry groove 33. When the latch 45 rotates in the door closing direction (counterclockwise in FIGS. 5 and 6), the striker 32 is engaged with the engagement groove 64, and the outer periphery of the ratchet 46 is the half engagement step portion 56. The contact position is changed from the outer periphery to the outer periphery of the full engagement step portion 55. At this time, the engagement surface 61 of the ratchet 46 is engaged with the half engagement step portion 56, whereby the half door state of the rear side door DR is maintained. Further, when the striker 32 engaged with the engagement groove 64 further advances inward in the entry groove 33, the latch 45 further rotates in the door closing direction, and is brought into sliding contact with the outer periphery of the full engagement step portion 55. The latched ratchet 46 engages the locking surface 61 with the full engagement step portion 55. Thus, the rear side door DR is locked in a completely closed state by the engagement of the locking surface 61 with the full engagement step portion 55.
[0030]
By the way, the casing main body 29 is provided with a tongue piece portion 64 that elastically abuts against the striker 32 that has entered the entry groove 33 from the side and brakes the entry of the striker 32. It is provided integrally so as to extend from the side to the inner end side.
[0031]
At the inner end of the entry groove 33, a stopper rubber 65 for abutting the striker 32 that has entered the entry groove 33 to alleviate the impact passes through the entry groove 33 opening of the casing main body 29 from the front side metal plate 27 side . The groove 33 is fitted in a direction perpendicular to the striker entry direction (direction perpendicular to the paper surface in FIG. 8) (that is, the left-right direction in FIG. 8) , and the stopper rubber 65 holds the tongue piece portion 64. Thus, it is formed in a substantially J shape.
[0032]
In FIG. 10, an engagement step portion 66 facing the front side in the fitting direction of the stopper rubber 65 with respect to the entry groove 33, that is, the back side metal plate 28 side, is provided at the tip of the tongue piece portion 64 provided integrally with the casing main body 29. . On the other hand, the stopper rubber 65 is integrally provided with an engaging claw portion 67 that engages with the engaging step portion 66 when the stopper rubber 65 is fitted into the entry groove 33. While being engaged with the engagement step portion 66, it is elastically fitted to the inner end of the entry groove 33.
[0033]
One surface 68 of the stopper rubber 65 that is elastically fitted to the inner end of the entry groove 33 is opposed to the latch 45 and is opposed to the ratchet 46 that is engaged with the latch 45. Of these, the portion 68a facing the ratchet 46 engaged with the latch 45 is formed lower than the other portions.
[0034]
As described above, the impact is mitigated by bringing the striker 32 into contact with the stopper rubber 65. However, when the striker 32 enters the entry groove 33 so as to make contact with the stopper rubber 65, the striker 32. There is a possibility that the latch 45 pushed by the rotation of the latch 45 further rotates in the closing direction than the full latch position, and the impact at that time has a rotation axis of the latch 45, that is, an axis parallel to the boss portion 37, and the casing main body 29. It is absorbed by a damper 70 provided between the boss portion 69 provided in the first and second latches 45.
[0035]
The boss 69 has an outer cylinder 69a and an inner cylinder 69b connected to the outer cylinder 69a at a plurality of locations in the circumferential direction, and is formed in a cylindrical shape. A part thereof is fitted into a support hole 71 provided in the front metal plate 27, so that it is supported by the front metal plate 27.
[0036]
On the other hand, the damper 70 is formed by providing a plurality of through holes or a plurality of recesses opened on both sides in a portion where the covering material 49 constituting the latch 45 is expanded, and the latch 45 is a full latch. When it is further rotated in the closing direction than the position, it can come into contact with the outer peripheral portion of the boss portion 69, that is, the outer peripheral portion of the outer cylindrical portion 69a.
[0037]
An open lever 74 is supported on the casing 26 so as to rotate in response to an input of a door opening operation force. The open lever 74 extends long above the bulging portion 31 of the casing main body 29 in the direction along the longitudinal direction of the bulging portion 31. It is rotatably supported by the boss portion 37 while being in sliding contact with the support surface 29a. Between the open lever 74 and the casing main body 29, a torsion spring 75 surrounding the boss portion 37 is provided between the longitudinal intermediate portion of the open lever 74 and the back side metal plate 28. Due to the spring force, the open lever 74 is urged to rotate clockwise in FIG.
[0038]
One end 74a in the longitudinal direction of the open lever 74 protrudes from the casing 26 so as to be positioned on the outer side of the window glass GR in the rear side door DR, and the rear side door DR is formed on the one end 74a. The operating force according to the operation of the out handle 76 (see FIG. 1) provided on the outer surface of the open lever 74 rotates the open lever 74 counterclockwise in FIG. 7 against the spring force of the torsion spring 75. Entered.
[0039]
The back metal plate 28 side of the casing 26 is covered with a cover 77 made of synthetic resin. This cover 77 has a cover main portion 77a formed in a box shape with the casing 26 open, and an inner panel having a base end portion connected to the end of the cover main portion 77a opposite to the glass sash 23. 25, a rising portion 77b extending in a direction away from the end wall portion 25a, and is elastically engaged with the casing 26.
[0040]
The back side metal plate 28 is disposed on a plane orthogonal to the rotation axis of the latch 45 and the ratchet 46, but a pair of first engaging portions 78, 78 are located on the upper edge of the back side metal plate 28. A second engaging portion 79 that protrudes downward is integrally provided at the lower edge of the back metal plate 28 so as to protrude.
[0041]
Referring also to FIG. 11, the engagement main portions 77 a of the cover 77 have engagement recesses 80, 80 into which the first engagement portions 78, 78 can be inserted and engaged, and a second engagement portion 79. And an engaging protrusion 81 that is elastically engaged.
[0042]
The engagement recesses 80 and 80 are formed so that the cover 77 with the first engagement portions 78 and 78 inserted therein can be rotated about the first engagement portions 78 and 78 as fulcrums. That is, as shown in FIG. 11, the cover 77 is inclined so that the upper part is close to the rear metal plate 28, and the first engagement parts 78, 78 are inserted into the both engagement recesses 80, 80 of the cover 77 from below. In the inserted state, the lower part of the cover 77 can be rotated so as to be close to the back side metal plate 28. In addition, the engagement protrusion 81 has a second engagement portion in accordance with the lower portion of the cover 77 in a state where the first engagement portions 78 and 78 are engaged with the engagement recesses 80 and 80 in proximity to the back metal plate 28. 79 is formed in the lower part of the cover main part 77a so as to be elastically engaged with the cover 79.
[0043]
Further, a single screw hole 82 is provided in the back side metal plate 28, and the first engaging portions 78, 78 are engaged with the engaging concave portions 80, 80 and the engaging protrusion 81 is connected to the second engaging portion. A screw member 83 that is screwed into the screw hole 82 is inserted into and engaged with the cover main portion 77a of the cover 77 that is elastically engaged with the cover 79.
[0044]
Referring also to FIG. 12, a metal support plate 84 is attached to the cover 77 so as to face the rising portion 77 b of the cover 77. The support plate 84 has one end abutting against the back side metal plate 28 of the casing 26 and the bulging portion 31 of the casing main body 29 so as to face the rising portion 77 b of the cover 77, and the other end of the support plate 84. The engaging plate portion 84a that can contact and engage with the outer surface of the tip of the rising portion 77b is integrally connected so as to bend at a right angle. Moreover, the engagement plate portion 84a is provided with a pair of rectangular engagement holes 85 and 85, and the front end outer surface of the rising portion 77b is elastically engaged with the engagement holes 85 and 85. Engaging claws 86 and 86 are projected.
[0045]
Further, one end side of the support plate 84 is provided with a leg portion 88 projecting toward the rising portion 77b side of the cover 77, and a fitting hole 89 for fitting the leg portion 88 is provided in the rising portion 77b. Further, the back side metal plate 28 is integrally provided with a support plate portion 28a that comes into contact with the inner surface of one end side of the support plate 84, and one end portion of the support plate 84 is fastened to the support plate portion 28a by a screw member 87. .
[0046]
Between the rising portion 77b of the cover 77 and the support plate 84, an inside operating force input means 90 capable of transmitting a door opening operating force corresponding to the opening operation of the rear side door DR inside the vehicle to the open lever 74 is arranged. Established.
[0047]
Referring to FIGS. 13 and 14 together, the vehicle interior operation force input means 90 is connected to the first input lever 91 that allows the door opening operation force to be input and the other end of the open lever 74 and is connected to the first input lever 91. And a second input lever 92 that can be switched between connection and non-connection with the first input lever 91.
[0048]
The first and second input levers 91 and 92 are common to a synthetic resin rivet 93 having an axis in a direction orthogonal to the rotation axis of the open lever 74 and one end elastically engaged with the support plate 84. It is pivotally supported.
[0049]
With further reference to FIG. 15, the rivet 93 is formed with an engagement recess 94, 94 between the cylindrical rivet main portion 93 a and one end of the rivet main portion 93 a, and one end of the rivet main portion 93 a. A pair of bullet engaging portions 93b, 93b that are provided continuously to each other, a flange portion 93c that projects radially outward from an intermediate portion of the rivet main portion 93a, and a pair of first bullet portions that are continuous to the flange portion 93c. 93d, 93d and a plurality of second projecting portions 93e, 93e,... Connected to the other end of the rivet main portion 93a are integrally formed, and are basically formed in a cylindrical shape.
[0050]
Both the bullet engaging portions 93b and 93b are inserted into the engaging holes 95 provided in the support plate 84 while being bent in a direction close to each other until one end of the rivet main portion 93a is brought into contact with the support plate 84. By inserting both of the bullet-engaging engagement portions 93 b and 93 b into the engagement holes 95, one end of the rivet 93 is engaged with the support plate 84 so that the engagement recesses 94 and 94 are engaged with the periphery of the engagement holes 95. Is engaged in a bullet.
[0051]
The second input lever 92 is rotatably supported by the rivet main portion 93a on one end side with respect to the flange portion 93c. The first projecting portions 93d and 93d support the second input lever 92 with the support plate 84. It is formed so as to exert a resilience that pushes against.
[0052]
The first input lever 91 is rotatably supported by the rivet main portion 93a on the other end side of the flange portion 93c, and the second projecting portions 93e, 93e,. It is formed so as to exert a resilient force that is pressed against the flange portion 93c.
[0053]
Accordingly, the first and second input levers 91 and 92 of the vehicle inner side operation force input means 90 are rotatably supported by a synthetic resin rivet 93 having one end elastically engaged with the support plate 84. .
[0054]
Further, a shaft portion 96 that is fitted into the rivet 93 when the support plate 84 and the cover 77 are joined is integrally provided on the rising portion 77 b of the cover 77. As a result, the rivet 93 is supported at both ends by the support plate 84 and the cover 77 in the coupled state of the support plate 84 and the cover 77, and the rivet 93 is elastically applied to the support plate 84 by the fitting of the shaft portion 96. The engaged state is reliably maintained.
[0055]
Referring to FIGS. 16 and 17 together, the first input lever 91 is connected to an inside handle (not shown) provided on the inner surface side of the rear side door DR. Correspondingly, it is rotated counterclockwise in FIGS. On the other hand, the second input lever 92 is connected to the open lever 74 and is in contact with the input plate portion 74b provided on the open lever 74 to press it counterclockwise in FIGS. The pressing portion 92 a is provided on the second input lever 92.
[0056]
The second input lever 92 is integrally provided with an arm portion 92b extending along the radial direction of the rivet 93. The arm portion 92b includes a long hole 98 extending along the radial direction of the rivet 93, and the arm portion 92b. A circular hole 99 having a diameter larger than the width of the long hole 98 and continuing to the outer end of the long hole 98 is provided.
[0057]
A locking piece 100 that is movable along the long hole 98 is attached to the arm portion 92 b of the second input lever 92. The locking piece 100 is formed of a synthetic resin in a cylindrical shape having a diameter that can be inserted into the circular hole 99, and is engaged with both side edges of the long hole 98 on the outer periphery of the locking piece 100. A mating annular groove 101 is provided.
[0058]
On the other hand, the first input lever 91 can be engaged with the locking piece 100 moving to a position close to the rivet 93 along the long hole 98 from the counterclockwise direction of FIGS. 16 and 17. When the locking piece 100 is moved along the long hole 98 to a position away from the rivet 93, the locking piece 100 is moved to the locking piece 100 even if the first input lever 91 is rotated counterclockwise in FIGS. An engagement arm 91a that swings without engagement is provided.
[0059]
Therefore, in a state where the locking piece 100 is moved along the long hole 98 to a position close to the rivet 93, the first input lever 91 is operated in accordance with the operation of the inside handle on the inner surface side of the rear side door DR. 17 is rotated counterclockwise in FIG. 17, the engaging arm 91a is engaged with the locking piece 100, and the second input lever 92 is rotated counterclockwise in FIGS. The input plate portion 74 b is pushed by the pressing portion 92 a, and an opening operation force acts on the open lever 74.
[0060]
On the other hand, as shown in FIGS. 18 and 19, when the locking piece 100 is located away from the rivet 93 along the long hole 98, the first input lever 91 is moved as shown in FIGS. Even if it rotates counterclockwise in FIG. 19, the engaging arm 91a swings without engaging with the locking piece 100, and the second input lever 92 rotates counterclockwise in FIGS. In other words, the input plate portion 74b of the open lever 74 is not pressed by the pressing portion 92a.
[0061]
A child lock mechanism 104 is attached to the support plate 84, and the child lock mechanism 104 is in an unlocked state in which the locking piece 100 is moved to a position close to the rivet 93 along the long hole 98; It switches the locked state in which it moves to a position separated from the rivet 93 along the long hole 98. In the locked state, the child on the rear seat accidentally opens the inside handle provided on the inner surface side of the rear side door DR. Even if operated, the opening lever 74 is prevented from being transmitted with an opening operation force.
[0062]
The child lock mechanism 104 is a synthetic resin child lever 105 supported on a support plate 84 so as to be rotatable about a rotation axis of the first and second input levers 91, 92, that is, an axis parallel to the axis of the rivet 93. And a child drink 106 made of a synthetic resin, one end of which is connected to the child lever 105 and the other end of which is integrally formed with the locking piece 100.
[0063]
In FIG. 20, the child lever 105 is supported by the support plate 84 so as to be disposed between the inner panel 25 and the support plate 84 of the rear side door DR, and the shaft provided integrally with the child lever 105. The support plate 84 is provided with a support hole 108 through which the portion 107 can be inserted around the axis thereof. Engaging claws 109 that are elastically engaged with the periphery of the support hole 108 on the inner surface side of the support plate 84 are provided at a plurality of positions spaced in the circumferential direction of the shaft portion 107. Therefore, the child lever 105 is rotatably supported by the support plate 84 only by inserting the shaft portion 107 into the support hole 108 from the outer surface side of the support plate 84.
[0064]
The child lever 105 is integrally provided with arm portions 105a and 105b extending on both sides along one diameter line of the shaft portion 107, and a connecting plate 110 provided integrally with the distal end portion of one arm portion 105a is connected to a support plate. One end of a child drink 106 disposed on the outer surface side of 84 is rotatably connected. In addition, a restriction pin 111 that protrudes toward the support plate 84 is integrally projected from the base end side of the arm portion 105a. Thus, the support plate 84 is provided with a restriction hole 112 into which the ends of the connecting pin 110 and the restriction pin 111 can be inserted. The restriction hole 112 has a position where the child lever 105 is unlocked (FIGS. 16 and 17). ) And the locking position (positions in FIGS. 18 and 19), the rotation end of the child lever 105 is restricted by contacting the restriction pin 111 and rotating the child lever 105. The connecting pin 110 is allowed to rotate with movement.
[0065]
By the way, the child drink 106 is disposed on the outer surface side of the support plate 84, whereas the second input lever 92 is disposed on the inner surface side of the support plate 84, and one end is disposed on the other end of the child drink 106. The other end of the locking piece 100 provided at right angles and integrally needs to pass through the support plate 84 and be disposed on the inner side of the support plate 84, and the child lock mechanism 104 is provided on the support plate 84. A through-hole 113 through which the locking piece 100 is allowed to pass through the movement of the second input lever 92 and the movement of the second input lever 92 is provided.
[0066]
On the other hand, the base end of the pin-shaped operation part 114 is provided at a right angle and integrally with the distal end of the other arm part 105b, and the door lock device LR is connected to the rear side of the operation part 114 at the distal end. When attached to the door DR, it protrudes from the rear inner surface of the rear side door DR. In addition, the front end of the operation unit 114 is a member on the vehicle body 20 side in the closed state of the rear side door DR so that a child in the rear seat does not operate the operation unit 114 with the rear side door DR closed. It is arranged at the position where it is hidden by.
[0067]
Thus, when the rear side door DR is in the open state, the child lever 105 can be rotated between the unlock position and the lock position by operating the operation portion 114.
[0068]
Further, the child lever 105 is integrally provided with an arm portion 105c extending in a direction substantially orthogonal to the both arm portions 105a and 105b. The arm portion 105c is provided with a moderation pin 115 toward the support plate 84 side. Are protruded integrally, and at the position corresponding to the moderation pin 115, the support plate 84 is provided with a projection 116 protruding in a triangular shape toward the moderation pin 115 side.
[0069]
Thus, the unlocking position of the child lever 105 by the operation of the operation unit 114 and the rotation between the locking positions are performed so that the moderation pin 115 gets over the protrusion 116, and the child lever 105 is unlocked. Further, a moderation feeling is given to the rotation operation between the lock positions.
[0070]
Such a child lock mechanism 104 is formed so as not to protrude from the space occupied by the support plate 84, and the swing range of the child drink 106 connects between the axis of the rivet 93 and the axis of the connecting pin 110. The range is set evenly distributed on both sides of the straight line.
[0071]
The cover 77 has an open link 117 connected to the open lever 74, and an operating force corresponding to the operation of the open lever 74 when the door opening operation force is input from the open link 117 to the ratchet lever 47 and the ratchet 46. A locking lever 118 connected to the other end of the open link 117 and a knob lever 119 connected coaxially to the locking lever 118 are supported in order to switch between a state enabling transmission and a state disabling transmission. The actuator 120 connected to the locking lever 118 is fixed to the cover 77. The knob lever 119 is provided with a connecting hole 121 for connecting a transmission means such as a rod connected to a lock knob (not shown) provided on the inner surface side of the rear side door DR.
[0072]
Thus, by rotating the locking lever 118 by the power from the actuator 120 or the manual operation force of the lock knob, an operating force corresponding to the operation of the open lever 74 according to the input of the door opening operating force is generated. It is possible to switch between a state enabling transmission to the ratchet lever 47 and the ratchet 46 and a state disabling the transmission.
[0073]
That is, one end of the open link 117 is rotatably connected to the open lever 74, and the locking lever 118 connected to the other end of the open link 117 is rotated in a direction in which the ratchet 46 releases the engagement with the latch 45. The posture of the open link 117 is changed by switching between an unlocking posture in which the engaging arm 47a of the ratchet lever 47 can be pushed so as to move and a locking posture in which the swinging operation is performed at a position shifted from the engaging arm 47a. When the open link 117 is in the locked posture, the engagement state of the latch 45 to the striker 32 is maintained even if the door opening operation force is input from the open lever 74 to the open link 117.
[0074]
Next, the operation of this embodiment will be described. The casing main body 29 of the casing 26 is arranged at a position facing the latch 45 supported by the casing 26 so that it can be rotated in the closing direction by engagement with the striker 32. Is provided with a storage groove 51 for storing a coil spring 52 that elastically biases the latch 45 in the opening direction. At least one of the opening edges on both sides of the storage groove 51 in the longitudinal direction intermediate portion is provided with the storage groove. A protrusion 53 is provided so as to partially reduce the width of the opening end 51 and prevent the coil spring 52 from being detached from the storage groove 51.
[0075]
The projection 53 partially reduces the width of the opening end, so that when the coil spring 52 is stored in the storage groove 51, a storage operation in which a part of the coil spring 52 is deformed is required. After the coil spring 52 is once stored in the storage groove 51, the protrusion 53 comes into contact with the intermediate portion of the coil spring 52, thereby preventing the coil spring 52 from jumping out from the storage groove 51. Therefore, the assembly work of the coil spring 52 and the latch 45 does not need to be performed with particular care, and the assembly work efficiency can be improved.
[0076]
In addition, the storage groove 51 is provided in the synthetic resin casing main body 29 with a part of an arc portion 51a formed in an arc shape around the rotation axis of the latch 45, and the projection 53 is It protrudes at the inner opening edge among the opening edges on both sides of the arc portion 51a. For this reason, the expansion-contraction operation | movement of the coil spring 52 can be smoothed. That is, when the casing main body 29 is molded, the protrusion 53 is undercut, so that a mold aligning surface is formed on the side surface of the storage groove 51. When the protrusion 53 is provided, the coil spring 52 slidably contacting the outer surface of the storage groove 51 due to compression comes into contact with the mold mating surface, and the mold mating surface is uneven. In such a case, the expansion and contraction of the coil spring 52 is adversely affected. On the other hand, when protrusions are provided on the inner opening edge of the both side opening edges of the arc portion 51a, the coil spring 52 hardly contacts the mold mating surface during expansion and contraction, and the mold mating surface is uneven. Even if this occurs, the expansion and contraction of the coil spring 52 is not adversely affected.
[0077]
An entrance groove 33 for entering the striker 32 is provided in the casing 26, and a stopper rubber 65 for abutting the striker 32 to alleviate the impact is elastically fitted to the inner end of the entry groove 33. However, an engaging step portion 66 that faces the front side in the fitting direction of the stopper rubber 65 to the entry groove 33 is provided in the casing 26, and the stopper rubber 65 is engaged with the engagement step portion 66 so as to engage with the entry groove. It is bulleted and fitted to the inner end of 33.
[0078]
For this reason, even if the striker 32 collides with the stopper rubber 65 repeatedly, it is avoided as much as possible that the stopper rubber 65 is lifted from the entry groove 33, and the stopper rubber 65 comes into contact with the latch 45 and the latch 45 The possibility of disturbing the operation can be reduced.
[0079]
The stopper rubber 65 is elastically fitted and fitted to the inner end of the entry groove 33 so that one surface 68 faces the latch 45 and the ratchet 46 engaged with the latch 45. A portion 68a facing the ratchet 46 in a state of being engaged with the latch 45 in one surface 68 of 65 is formed lower than the other portions.
[0080]
As a result, even if the stopper rubber 65 is lifted from the entry groove 33, the stopper rubber 65 is prevented from further rising when the one surface 68 of the stopper rubber 65 comes into contact with the latch 45. In this state, the stopper rubber 65 A gap can be reliably ensured between the stopper rubber 65 and a portion of the one surface 68 facing the ratchet 46 in a state of being engaged with the latch 45. Therefore, although the force acting on the ratchet 46 in the direction of engaging with the latch 45 is only the spring force, the rotation of the ratchet 46 can be reliably guaranteed.
[0081]
By the way, when the striker 32 enters the entry groove 33 of the casing 26 so as to abut against the stopper rubber 65, there is a possibility that the latch 45 also rotates further in the closing direction than the full latch position. The damper 70 is provided between the latch 45 and the boss portion 69 provided on the casing main body 29 of the casing 26 and having an axis parallel to the rotation axis of the latch 45. Therefore, when the latch 45 is rotated further in the door closing direction than the full latch position, the shock can be absorbed by the damper 70, and an excellent shock absorbing effect can be obtained.
[0082]
Moreover, the damper 70 is formed on the outer periphery of the latch 45 by an elastic material so as to be able to contact the outer periphery of the boss portion 69, and the damper 70 can be configured easily.
[0083]
Further, since the boss 69 formed integrally with the casing main body 29 made of synthetic resin is supported by the front metal plate 27, the boss 69 can be easily formed and the strength of the boss 69 is increased. be able to.
[0084]
The back side metal plate 28 side of the casing 26 is covered with a cover 77 made of synthetic resin, and a pair of first engaging portions 78 and 78 provided on the upper edge of the back side metal plate 28 are respectively inserted and engaged. Engagement recesses 80 and 80 to be obtained are provided in the cover 77, and both the engagement recesses 80 and 80 have the first engagement portions 78 and 78 as a fulcrum with the cover 77 in a state where the first engagement portions 78 and 78 are inserted. It is formed in a shape that can rotate. Further, the cover 77 is provided with an engagement projection 81 that is elastically engaged with a second engagement portion 79 provided on the lower edge of the back side metal plate 28, and the cover 77 is provided with the cover 77. It is formed so as to be elastically engaged with the second engaging portion 79 in accordance with the rotation so that the lower portion is brought close to the back side metal plate 28.
[0085]
Therefore, when the cover 77 is assembled to the casing 26, the first engaging portions 78, 78 and the engagement are determined by setting the posture of the cover 77 to an inclined posture in which the engagement concave portions 80, 80 are closer to the casing 26 side. The recesses 80 and 80 can be engaged with each other while being confirmed, and the engagement protrusion 81 can be elastically engaged with the second engagement portion 79 simply by rotating the cover 77 in this state. Therefore, the elastic engagement of the cover 77 with the casing 26 can be easily performed, and the assembly work efficiency can be improved.
[0086]
In addition, the back side metal plate is attached to the cover 77 in a state in which the first engagement portions 78 and 78 are engaged with the engagement recesses 80 and 80 and the engagement protrusion 81 is elastically engaged with the second engagement portion 79. Since the single screw member 83 screwed into 28 is inserted and engaged, the cover 77 can be securely fixed to the casing 26.
[0087]
Between the cover 77 and the metal support plate 84 attached to the cover 77, the door can be turned in accordance with the door opening operation on the inside of the vehicle, and the door to the open lever 74 by the turning is enabled. The first and second input levers 91 and 92 of the vehicle inside operation force input means 90 that enable transmission of the opening operation force are arranged, and the door opening operation force from the input levers 91 and 92 to the open lever 74 is disposed. The child lock mechanism 104 capable of interrupting the transmission of this is attached to the support plate 84. In addition, both the input levers 91 and 92 are rotatably mounted on the support plate 84 before being attached to the cover 77.
[0088]
For this reason, the child lock mechanism 104 and the input levers 91 and 92 connected to each other can be mounted on the support plate 84 to form a unit, and the support plate 84 of the unit can be mounted when the door lock device DR is assembled. Since the attachment to the cover 77 is sufficient, the assembly work can be facilitated.
[0089]
The input levers 91 and 92 are rotatably supported by a synthetic resin rivet 93 having one end elastically engaged with a support plate 84, and a shaft portion fitted to the rivet 93 on a cover 77. 96 is provided integrally. This eliminates the need for troublesome caulking work as compared with the conventional apparatus using metal rivets, and can improve the assembly work efficiency. In addition, since the shaft portion 96 integral with the cover 77 is fitted to the rivet 93, the rivet 93 is substantially supported at both ends by the support plate 84 and the cover 77, and both the input levers 91 and 92 are connected. It can be supported with sufficient support rigidity.
[0090]
Moreover, a rivet 93 that is basically formed in a cylindrical shape is supported by the rivet 93 between the flange 93c that projects radially outward from the axially intermediate portion of the rivet 93, and between the flange 93c and the support plate 84. The second input lever 92 can be elastically pressed to the support plate 84 side, and is supported by the rivet 93 between the first resilient portions 93d and 93d connected to the collar portion 93c and the collar portion 93c and the cover 77. The second input portions 91e, 93e,... Connected to the other end of the rivet 93 are integrally provided so that the first input lever 91 can be elastically pressed toward the flange portion 93c. A pair of input levers 91, 92 required in the DR door lock device LR can be supported by a single rivet 93 so as to be rotatable in common, and both input levers 91 along the axial direction of the rivet 93 are supported. The positional deviation of 92 from occurring first and second resiliently portion 93d, 93d; 93e, can be suppressed by 93e ....
[0091]
Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various design changes can be made without departing from the present invention described in the claims. It is.
[0092]
For example, the present invention can be applied to the door lock device LF of the front side door DF.
[0093]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to prevent the stopper rubber from rising from the inner end of the entrance groove as much as possible , and the stopper rubber may come into contact with the latch and hinder the operation of the latch. Can be small.
Further, the tongue piece provided integrally with the casing main body elastically abuts on the striker that has entered the entry groove and brakes the entry of the striker. Further, even if the stopper rubber is formed so as to hold the tongue piece portion, the stopper rubber passes through the opening portion of the entry groove opened on the front side surface of the casing main body, and the striker rubber reaches the inner end of the entry groove. It is fitted from a direction orthogonal to the approach direction.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a vehicle.
FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view showing a door lock device for a rear side door along line 2-2 in FIG.
3 is a cross-sectional view taken along line 3-3 of FIG.
4 is an enlarged cross-sectional view of the door lock device taken along line 4-4 of FIG.
5 is a view taken in the direction of arrow 5 in FIG. 4 in a state where the front side metal plate is omitted.
6 is a view showing a state where a latch and a ratchet are removed from FIG. 5. FIG.
7 is a view taken in the direction of arrow 7 in FIG. 4;
8 is a cross-sectional view taken along line 8-8 in FIG.
9 is an enlarged cross-sectional view taken along line 9-9 of FIG.
10 is an enlarged cross-sectional view taken along line 10-10 of FIG.
11 is a cross-sectional view corresponding to FIG. 8 in a state where the cover is being assembled to the casing.
FIG. 12 is an exploded perspective view showing the cover, the support plate, the vehicle interior operating force input means, and the child lock mechanism.
13 is an enlarged cross-sectional view taken along line 13-13 in FIG. 3;
FIG. 14 is a cross-sectional view showing a state before the support plate is attached to the cover.
FIG. 15 is a perspective view of a rivet.
FIG. 16 is a diagram showing the child lock mechanism and the vehicle interior operating force input means in the unlocked state.
17 is a diagram corresponding to FIG. 16 in an operating force input state.
FIG. 18 is a diagram showing the child lock mechanism and the vehicle interior operating force input means in a locked state.
FIG. 19 is a diagram corresponding to FIG. 18 in an operating force input state.
20 is a cross-sectional view taken along line 20-20 in FIG.
[Explanation of symbols]
26 ... Casing
29 ... casing main body 32 ... striker 33 ... entry groove
45 ... Latch
64: Tongue 65 ... Stopper rubber 66 ... Engagement step
68 ... one side DF, DR ... door LF, LR ... door lock device

Claims

Engagement between the striker (32) and the entrance groove (33) for allowing the striker (32) on the vehicle body (20) side to enter the casing main body (29) of the casing (26) attached to the door (DF, DR) And a latch (45) rotatable in the closing direction is provided, and a stopper rubber (65) for coming into contact with the striker (32) to alleviate the impact is elastically attached to the inner end of the entry groove (33). In the vehicle door lock device to be fitted and fitted,
The casing main body (29) has a tongue piece (64) that elastically abuts against the striker (32) that has entered the entry groove (33) and brakes the entry of the striker (32). The stopper rubber (65) is formed so as to extend from the outer end opening side to the inner end side of the entry groove (33) and to hold the tongue piece (64),
The entrance groove (33) is open on the front side surface of the casing main body (29), and the stopper rubber (65) passes through the opening to the inner end of the entry groove (33). 33) from the direction orthogonal to the striker (32) entry direction to 33),
The latch (45) faces one surface (68) of the stopper rubber (65) facing the opening,
An engagement step portion (66) that engages with the stopper rubber (65) and prevents the rubber (65) from moving toward the latch (45) is provided on the casing main body (29). A vehicle door lock device.