JP3723557B2 - 涙道閉塞治療用チューブ構造体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、涙器疾患のうち、涙小管から下鼻道に至る涙道閉塞の治療に用いられる涙道閉塞治療用具に関する。
【0002】
【従来の技術】
涙器疾患のうち、涙小管から涙嚢及び鼻涙管を経て下鼻道に至る涙道閉塞の治療に際しては、可撓性部材からなるチューブを用いた、いわゆるチュービングによる手術治療を行う場合がある(例えば特許文献1参照)。
【0003】
このチューブは、内眼角と涙嚢との境界部に予め人為的に形成された貫通孔を介して鼻涙管内に挿入された後、上記貫通孔内及び、涙嚢から鼻涙管を経て下鼻道に至る涙道内の所定位置に留置され、このチューブにより、内眼角から下鼻道に至る人工涙道が形成される。そして、チューブが配置された箇所に新たな涙道が形成されるまでの間、涙液を、この人工涙道を介して下鼻道に流下させる。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−309292号公報(第2−3頁、第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなチューブを用いた涙道閉塞の治療では、チューブを涙道内の所定位置に留置するための積極的な手段を有さないため、涙道内にてチューブが例えば下方にずれ、所望の作用を果たさなくなる可能性があった。また、内眼角と涙嚢との境界部に貫通孔を形成する必要があるため、操作が煩雑で、患者の肉体的負担が大きいという問題や、鼻涙管を経て下鼻道に至る範囲の涙道閉塞には有効であるものの、涙小管の閉塞を直接治療することができないという問題もあった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、涙小管から下鼻道に至る涙道の閉塞を容易かつ確実に防止可能な涙道閉塞治療用具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し、その目的を達成するため、本発明では、以下の手段を提案している。
【0008】
すなわち、本発明は、涙小管から下鼻道に至る涙道閉塞の治療用チューブ構造体であって、涙嚢から下鼻道に至る鼻涙管内に配設される、可撓性を有する筒状体と、前記涙小管内に配設されて、前記筒状体を前記鼻涙管内の所定位置に保持するための、前記筒状体の一端から延びる紐状の保持手段とを備え、前記筒状体の長手方向略中央部に、前記筒状体の側面を貫通する開口部と、前記保持手段の他端部を挟持するための、前記開口部の縁部から前記筒状体の一端側に延びるスリットとが形成されていることを特徴とする。
【0009】
ここで、前記保持手段の一端を前記筒状体の一端に支持させるとともに、前記保持手段の他端部に、この他端部を、前記保持手段を操作するブジーの先端に係止するための係止手段を形成してもよい。前記保持手段が可撓性を有するロッドにより形成される場合には、前記係止手段の一例として、前記保持手段の側面に凹部を形成することが挙げられる。
【0010】
また、前記保持手段の他端部に、前記係止手段の位置を示す識別手段を設けてもよい。前記識別手段の一例としては、少なくとも前記係止手段の近傍における前記保持手段の色彩を前記保持手段の他の部分と異ならせることが挙げられる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る涙道閉塞治療用チューブ構造体(以下、必要に応じ「チューブ構造体」と略称する。)の一実施形態を、図1ないし図7を参照しつつ説明する。
【0012】
チューブ構造体1は、図1に示すように、例えばシリコーン樹脂等の可撓性を有する軟弾性材により形成された筒状体2と、この筒状体2の一端2aに支持された、同じくシリコーン樹脂等の可撓性を有する軟弾性材により形成されたロッド(保持手段)3とを備えている。ロッド3は、筒状体2の内径より小径かつ中実の紐状をなし、その一端部3aを、筒状体2の一端2aに形成された穴2bに挿通して結ぶことにより、筒状体2の一端2aに支持されている。
【0013】
チューブ構造体1を構成する筒状体2とロッド3を軟弾性材製とすることにより、チューブ構造体1を涙道内に留置あるいは涙道から除去する際における取り扱いが容易となる。しかも、チューブ構造体1を涙道内に留置した際に、チューブ構造体1が涙道の形状に良く追従するため、患者の肉体的負担が軽減され、新たな涙道形成までの期間が短縮される。
【0014】
筒状体2の長手方向中央部には、筒状体2の側面を貫通する開口部2cと、この開口部2cの縁部から筒状体2の長手方向に沿って、筒状体2の一端側に延びるスリット2dとが形成されている。具体的には、開口部2cは、筒状体2の長手方向中央部にて、筒状体2の側面を、開口部2cの存在により筒状体2が変形(屈曲)してしまわない程度に切除することにより形成され、スリット2dは、開口部2cの、筒状体2の周方向に沿った中央部から、筒状体2の側面を一端側に向け切開することにより形成されている。
【0015】
本実施形態の場合、筒状体2の全長は約100mm、外径は約3mmないし3.5mm、内径は約2mmないし2.5mmである。また、開口部2cは、長径が約2.0mm、短径が約1.5mmの楕円状をなし、筒状体2を側面視した際に上記長径が筒状体2の長手方向にほぼ一致するよう開口している。更に、スリット2dは、開口部2cの一端側の頂点から、筒状体2の一端側に向け約20mmにわたり形成されている。
【0016】
図2に示すように、ロッド3の他端部3bには、その一部側面を切り欠いてなる、すり鉢状の凹部3cが形成されている。また、目視による凹部3cの識別を容易とするため、凹部3cの表面3dは、表面3dを除くロッド3の他の部分とは異なる色彩を有している。
【0017】
本実施形態の場合、ロッド3の全長(筒状体2の一端2aからの延設量)は約200mmないし300mm、外径は約0.5mmないし0.8mmである。また、ロッド3の他端面から約2mmないし3mmの位置に、深さ約0.4mmないし0.5mmの凹部3cが形成されている。
【0018】
次に、以上構成を有するチューブ構造体1の使用方法について説明する。
まず、図3に示すように、内眼角10の近傍にて涙嚢13を切開し、この部分に、涙嚢13と外部とを連通させる開口14を形成する。また、例えば図4(a)に示すような、把持部4aの両端に把持部4aより小径の針状部4bが同軸をなすようにそれぞれ形成された涙道ブジー4を用意し、図4(b)に示すように、針状部4bの先端を、ロッド3の他端部3bに形成された凹所3cに、ロッド3の一端側から当接させることにより、この他端部3bを針状部4bの先端に係止させる。
【0019】
次いで、図4(b)に示す状態で、他端部3bを、針状部4bの先端とともに、上記開口14を介して上涙小管11内に挿入する。そして、涙道ブジー4を上涙点11a側に押し込むことにより、針状部4bの先端に係止されたロッド3が、針状部4bとともに、上涙小管11内を上涙点11a側に移動する。
【0020】
他端部3bが針状部4bの先端とともに上涙点11aに到達したら、ロッド3を上涙点11aから適宜引き出した後、針状部4bを開口から引き抜く。更に、針状部4bの先端を改めて凹所3cに当接させて他端部3bを針状部4bの先端に係止させ、この状態で、他端部3bを、針状部4bの先端とともに、下涙点12aを介して下涙小管12内に挿入する。そして、涙道ブジー4を涙嚢13側に押し込むことにより、針状部4bの先端に係止されたロッド3が、針状部4bとともに、下涙小管12内を涙嚢13側に移動する。
【0021】
他端部3bが針状部4bの先端とともに涙嚢13内に到達したら、ロッド3を開口14から適宜引き出した後、下涙点12aから針状部4bを引き抜く。その結果、図3に示すように、ロッド3が、開口14側から、上涙小管11及び下涙小管12(以下、必要に応じ「涙小管11,12」と略称する。)内に、ループ状をなすよう挿通され、ロッド3の涙嚢13側への移動が、このループ状をなすロッド3により防止される。なお、涙小管11,12内へのロッド3の挿通に使用される器具は、上記の涙道ブジー4に限定されず、ロッド3の他端部3bを保持しつつ涙小管11,12内に挿入可能なもの(例えば、後述する挟持手段を備えたブジー等)であればよい。
【0022】
更に、開口14から引き出された他端部3bを、ロッド3が支持された筒状体2の一端2a側の端面から筒状体2内に挿入し、筒状体2の他端から引き出す。
【0023】
次いで、涙道ブジー4の針状部4bを、筒状体2の開口部2cから筒状体2の他端側に向け挿入し、図4(a)に示すように、開口部2cの他端側の縁部を、涙道ブジー4の把持部4aの端面に当接させる。その結果、筒状体2の把持部4a側(図では右上方)への更なる移動が防止される。
【0024】
そして、筒状体2の他端部を、筒状体2内に挿入された針状部4bの先端とともに、開口14を介して、涙嚢13から下鼻道17に至る鼻涙管15内に挿入する。更に、涙道ブジー4を下鼻道17側に押し込むことにより、針状部4bに係止された筒状体2が、針状部4bとともに、鼻涙管15内を下鼻道17側に移動し、その結果、筒状体2が、涙嚢13から下鼻道17に至る鼻涙管15内に、ロッド3とともに配設される。すなわち、上記操作の結果、図5に示すように、チューブ構造体1が、涙小管11,12から、涙嚢13、鼻涙管15、及び下鼻道17にわたる涙道内に、連続して配設される。
【0025】
この場合、前述したように、筒状体2の全長が約100mmであるのに対し、涙嚢13から下鼻道17に至る鼻涙管15の全長は一般的に約50mm程度であるため、図5に示す状態では、筒状体2の長手方向中央部に形成された開口部2cが、鼻腔16と外部との境界部近傍に位置するようになる。
【0026】
チューブ構造体1が涙道内に配設されたら、涙道ブジー4を開口14から上方に引き抜いた後、ロッド3の他端部3bを筒状体2の他端側へ引張る等して、涙小管11,12内を経て筒状体2内に挿通されたロッド3のたるみ等を調整し、筒状体2を、涙嚢13から下鼻道17に至る鼻涙管15内の適正位置に配置する。そして、この状態で、筒状体2及びロッド3を、少なくとも筒状体2のスリット2dが残存するような位置で適宜切断した後、切断後のロッド3の他端部3bをスリット2dに挟持させ、更に、筒状体2の長手方向に沿って筒状体2の一端側(上方)に引張る。すると、図6に示すように、他端部3bが、下鼻道17の下端部に位置するスリット2dに挟持された状態で筒状体2に支持される。この場合、他端部3bは、筒状体2の有する弾性により左右から押圧された状態でスリット2dに挟持されるため、強制的にスリット2dを開くか、あるいは他端部3bを下方に引っ張らない限り、スリット2dから抜けることはない。なお、涙嚢13に形成された開口14は、縫合等の方法で適宜閉鎖する。
【0027】
チューブ構造体1は、チューブ構造体1が配設された箇所に新たな涙道が形成されるまでの間、図6に示す状態で涙道内に留置される。この場合、チューブ構造体1のうち、涙小管11,12内に挿通されて涙嚢13内に至るロッド3が、涙小管11,12、及び涙嚢13における涙道閉塞の治療に使用される。また、涙嚢13から下鼻道17に至る鼻涙管15内に配設された筒状体2が、鼻涙管15における涙道閉塞の治療に使用される。また、涙液は、ロッド3が配設された涙小管11,12を経て涙嚢13に至り、更に、筒状体2内に形成された人工涙道を経て、下鼻道17に流下する。
【0028】
チューブ構造体1を涙道内に留置後、所定の期間が経過したら、スリット2dに挟持された他端部3bを下方に引っ張り、スリット2dによるロッド3の保持を解除する。そして、下鼻道17の下端部に位置する筒状体2の下端部を下方に引っ張り、筒状体2及び筒状体2の一端2aに支持されたロッド3を、鼻腔16から順次下方に引き出すことにより、チューブ構造体1が涙道から除去される。この場合、スリット2dが下鼻道17の下端部に位置しているため、ロッド3の他端部3bのスリット2dへの挟持及びスリット2dによる挟持の解除、並びにチューブ構造体1の涙道からの除去は、鼻腔16から下鼻道17内に挿入されたピンセット等の器具を操作することにより、いずれも容易に実施可能である。
【0029】
以上説明したように、このチューブ構造体1では、涙小管11,12内及び涙嚢13内にロッド3を配設し、かつ涙嚢13から下鼻道17に至る鼻涙管15内に筒状体2配設することにより、涙小管11,12から、涙嚢13、鼻涙管15、及び下鼻道17にわたる各部位における涙道閉塞を、同一のチューブ構造体1で同時に治療することが可能となっている。特に、涙小管11,12内にロッド3を配設することにより、従来は不可能となっていた、涙小管11,12の閉塞を直接治療することが可能となっている点で優れている。
【0030】
また、ロッド3を涙小管11,12内にループ状をなすよう挿通することにより、ロッド3の涙嚢13側への移動が防止されているため、このロッド3を筒状体2に支持させることにより、涙道内におけるチューブ構造体1の更なる移動が防止され、その結果、チューブ構造体1を、涙道内における所定の位置に、長期間にわたり、位置ズレ等を起こすことなく配設することが可能になる。更に、筒状体2に対するロッド3の保持及び保持の解除は、ロッド3の他端部3bのスリット2dへの挟持及び挟持の解除という極めて簡単な操作により、容易かつ確実に実施可能である。同様に、チューブ構造体1の涙道からの除去も、筒状体2の下端部を下方に引っ張るという極めて簡単な操作により、容易に実施可能である。加えて、内眼角10と涙嚢13との境界部に貫通孔等を形成する必要がないため、患者の肉体的負担も小さい。
【0031】
また、ロッド3の他端部3bに凹所3cが形成されているので、ロッド3を涙小管11,12に挿入する際、この凹所3cを涙道ブジー4の針状部4bの先端に係合させて涙道ブジー4を押し込むことにより、ロッド3を、涙道ブジー4とともに、その押し込み方向に確実に挿入することができる。従って、ロッド3が、涙小管11,12に挿入可能な程度に微細で、しかも可撓性を有する軟弾性材であるにも拘わらず、ロッド3を容易かつ確実に涙小管11,12内に挿入することができる。
【0032】
更に、凹部3cの表面3dが、表面3dを除くロッド3とは異なる色彩を有しているため、凹所3cの位置を容易に把握することが可能で、その結果、凹所3cを涙道ブジー4の針状部4bの先端に容易に係合させることができる。
【0033】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記の実施形態においては、ロッド3の他端部3bを針状部4bの先端に係止するための係止手段として、ロッド3の他端部3bに凹所3cを形成したが、係止手段として、例えば図7に示すように、ロッド3の他端部3bの表面に、スリット状の切込み31を形成してもよい。この場合、切込み31は、例えば、ロッド3の他端面から約2mmないし3mmの位置に、ロッド3の表面に対し、一端側に向け約45°の傾斜角を有し、この傾斜方向の深さが約0.4mmないし5mmとなるよう形成される。更に、切込み31の位置を容易に把握可能とする目的で、ロッド3の表面のうち、切込み31が開口している部位の近傍を、この部位を除くロッド3とは異なる色彩とすることが望ましい。
【0034】
また、上記の実施形態においては、筒状体2を鼻涙管内の所定位置に保持するための保持手段として、筒状体2の一端2aに支持された、可撓性を有する軟弾性材製のロッド3を用いたが、筒状体2の一部をその一端2aから糸状に延長することにより、ロッド3を、筒状体2と一体的に形成してもよい。
【0035】
更に、保持手段として、撚糸もしくはこの撚糸に樹脂コーティングを施したもの、あるいはこの撚糸に樹脂を含浸させたもの等を使用してもよい。この場合には、保持手段の他端部に上記した凹所3cのような係止手段を設けることが困難なため、涙小管11,12内への保持手段の挿通に使用される器具には、上記の涙道ブジー4ではなく、例えば先端にスリット状の挟持手段を備え、この挟持手段により、保持手段の他端部を保持しつつ涙小管11,12内に挿入可能なブジー(図示せず。)等を用いる。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明した通り、本発明に係るチューブ構造体は、涙嚢から下鼻道に至る鼻涙管内に配設される、可撓性を有する筒状体と、この筒状体を鼻涙管内の所定位置に保持するための、筒状体の一端から延びる紐状の保持手段とを備えている。従って、涙道内における筒状体を始めとするチューブ構造体の更なる移動が保持手段により防止され、その結果、チューブ構造体を、涙道内における所定の位置に、長期間にわたり、位置ズレ等を起こすことなく配設することが可能になる。
【0037】
また、本発明に係るチューブ構造体では、筒状体の長手方向略中央部に、筒状体の側面を貫通する開口部と、保持手段の他端部を挟持するための、開口部の縁部から筒状体の一端側に延びるスリットとが形成されている。従って、筒状体に対する保持手段の保持及び保持の解除を、保持手段の他端部のスリットへの挟持及び挟持の解除という極めて簡単な操作により、容易かつ確実に実施することが可能である。
【0038】
また、本発明に係るチューブ構造体では、保持手段の一端が筒状体の一端に支持されるとともに、保持手段の他端部に、この他端部を、保持手段を操作するブジーの先端に係止するための係止手段が形成されている。従って、筒状体を例えば涙小管に挿入する際、係止手段をブジーの先端に係合させてブジーを押し込むことにより、保持手段を、ブジーとともに、その押し込み方向に容易かつ確実に挿入することができる。
【0039】
更に、本発明に係るチューブ構造体では、保持手段の他端部に、係止手段の位置を示す識別手段が設けられている。従って、保持手段の位置を容易に把握することが可能で、その結果、保持手段をブジーの先端に容易に係合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る涙道閉塞治療用チューブ構造体の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す涙道閉塞治療用チューブ構造体のロッドの他端部の拡大図である。
【図3】 図1に示す涙道閉塞治療用チューブ構造体のロッドを涙小管内に配設した状態を示す概略図である。
【図4】 図1に示す涙道閉塞治療用チューブ構造体の使用状態を示す斜視図である。
【図5】 図1に示す涙道閉塞治療用チューブ構造体を涙嚢から下鼻道にかけて配設した状態を示す概略図である。
【図6】 図1に示す涙道閉塞治療用チューブ構造体の最終的な留置状態を示す概略図である。
【図7】 本発明に係る涙道閉塞治療用チューブ構造体の他の実施形態を示す、ロッドの他端部の拡大図である。
【符号の説明】
1 涙道閉塞治療用チューブ構造体
2 筒状体
2a 筒状体の一端
2c 開口部
2d スリット
3 ロッド(保持手段)
3a ロッドの一端部
3b ロッドの他端部
3c 凹所(係止手段)
31 切込み(係止手段)
Claims (5)
- 涙小管から下鼻道に至る涙道閉塞の治療用チューブ構造体であって、
涙嚢から下鼻道に至る鼻涙管内に配設される、可撓性を有する筒状体と、
前記涙小管内に配設されて、前記筒状体を前記鼻涙管内の所定位置に保持するための、前記筒状体の一端から延びる紐状の保持手段とを備え、
前記筒状体の長手方向略中央部に、前記筒状体の側面を貫通する開口部と、前記保持手段の他端部を挟持するための、前記開口部の縁部から前記筒状体の一端側に延びるスリットとが形成されていることを特徴とする涙道閉塞治療用チューブ構造体。 - 前記保持手段の一端が前記筒状体の一端に支持されるとともに、前記保持手段の他端部には、この他端部を、前記保持手段を操作するブジーの先端に係止するための係止手段が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の涙道閉塞治療用チューブ構造体。
- 前記保持手段が可撓性を有するロッドにより形成され、前記係止手段が、前記ロッドの側面に形成された凹部であることを特徴とする請求項2に記載の涙道閉塞治療用チューブ構造体。
- 前記保持手段の他端部に、前記係止手段の位置を示す識別手段が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の涙道閉塞治療用チューブ構造体。
- 前記識別手段が、少なくとも前記係止手段の近傍における前記保持手段の色彩を前記保持手段の他の部分と異ならせることにより設けられていることを特徴とする請求項4に記載の涙道閉塞治療用チューブ構造体。
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