JPH07213551A - 涙道内挿管器具 - Google Patents

涙道内挿管器具

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JPH07213551A
JPH07213551A JP6033260A JP3326094A JPH07213551A JP H07213551 A JPH07213551 A JP H07213551A JP 6033260 A JP6033260 A JP 6033260A JP 3326094 A JP3326094 A JP 3326094A JP H07213551 A JPH07213551 A JP H07213551A
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tubes
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Katsuaki Kurihashi
栗橋克昭
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 涙道内での安定性をよくしたヌンチャク形を
した涙道内挿管器具を提供する。 【構成】 涙道内に挿管されるべき所定長さの柔軟なチ
ューブと、チューブの両側に接続された1対の消息子か
らなる涙道内挿管器具において、チューブの中央部の細
く柔らかい部分の中点に印がついており、その中点の両
側にそれぞれ少なくとも3個合計6個の膨大部が涙点、
涙小管及び涙嚢における広い範囲にはまり込むように配
置されていることを特徴とする涙道内挿管器具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、涙道閉塞とドライア
イの治療のための涙道内挿管器具に関する。
【0002】
【従来の技術】涙道は、図1に示すように、上涙点1
1、下涙点12、上涙小管13、下涙小管14、総涙小
管15、涙嚢16、鼻涙管17からなる。鼻涙管17は
鼻腔の中の下鼻道に開いている。涙点から鼻涙管下端ま
での長さは個人個人によって異なるが、33〜45mm
(平均38mm)である。たとえば、栗橋克昭『涙道の
解剖と機能』眼科手術2:403−413,1989を
参照。いずれの部位においても、涙道閉塞は流涙をきた
し、患者を非常に悩ませる病気である。一方、ドライア
イは涙腺19から分泌される涙液が不足するために眼表
面に変化を起こす疾患で、眼乾燥感、眼疲労、粘着感な
どの眼の乾燥症状を起こし、流涙に劣らず、患者を悩ま
せる疾患である。
【0003】従来の涙道閉塞の治療法としては、顔面に
切開を入れ、上顎骨前頭突起の骨壁を出して、骨に穴を
あけて行う大きな手術が行われている。一方、従来の涙
道閉塞の治療法として、大きな手術に頼らずに、涙道の
閉塞部を消息子でついて開いた上で、再閉塞しないよう
に細いシリコーンチューブを涙道内に留置する方法も実
施され、その有用性がすでに確認されている。上顎骨前
頭突起はその背後にあるもろい篩骨のための強固な防御
壁の役割を果たしており、涙道閉塞のための大きな手術
はこの上顎骨前頭突起に大きな穴をあける手術である。
したがって、できるだけ大きな手術をせずに涙道閉塞が
治療されることが望まれる。したがって、近年ますます
このシリコーンチューブ留置術の有用性が高まってきて
いるのが実情である。
【0004】従来のシリコーンチューブの挿入方法は、
特公昭56−50579号に示されている。そこに開示
されているジョン・エス・クラウフオードによる方法が
従来の代表的な方法である。それを説明すると、図2お
よび図3に示すように、シリコーンチューブ24、2
5、26の両端22、23に案内用の消息子20、21
をつないでおき、一方の消息子20を下涙点12から下
涙小管14・総涙小管15・涙嚢16・鼻涙管17を経
て鼻腔下鼻道まで挿入し、鼻孔18からフック29を挿
入し、消息子の先端のふくらんだ部分27にひっかけ
て、それを下鼻道から引き出すことにより、それに接続
しているシリコーンチューブ24を下涙点より涙道に引
き込む。同じようにして他方の消息子21を上涙点11
より挿入し、消息子の先端のふくらみ28にフック29
をひっかけて、下鼻道より消息子を引き出すことにより
シリコーンチューブのもう一方の側25を涙道内に引き
込み、図3のように涙道内に留置し、消息子20、21
を取り除き、シリコーンチューブの両側24、25を鼻
腔内で図4のように結び合せる。シリコーンチューブの
挿入後、上下涙点の間にシリコーンチューブの中央部2
6が現れる。
【0005】他の従来の方法も、下鼻道より消息子を引
き出すことにより、シリコーンチューブを引き込むとい
う点で同様である。
【0006】また、ドライアイの治療法として、涙が涙
道から排泄されないように上下涙点11、12を焼灼
し、塞いでしまうことが行われている。その後、流涙を
きたす患者がいるので、現在は涙点にプラスチックでつ
くられた涙点プラグを挿入することが行われている。涙
点プラグとしては、フリーマンの涙点プラグ(Free
mann JM: Trans Am Acad Op
hthalmol Otolaryngol 79:8
74−879,1975)がよく知られている。涙点プ
ラグを行ってみて問題のないとき、上記の焼灼による涙
点閉鎖術が行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の方法は、
案内用の消息子20、21を鼻孔から引き出さなければ
ならないが、この操作が難しく、鼻出血を起こしたり、
鼻腔にある下鼻甲介の骨を骨折させたりすることがまれ
でなかった。消息子を鼻孔より引き出すために長時間を
要し、不可能なこともあった。とくに赤ん坊の鼻涙管閉
塞の治療のとき、案内用の消息子を小さな鼻孔より引き
出すことは至難のわざである。
【0008】また、従来の涙道閉塞治療用のシリコーン
チューブは全長にわたり均一な太さであり、弾力性があ
り、強くU型に折り曲げることは不可能である。そのた
め、涙道内での安定性が悪く、留置後シリコーンチュー
ブが涙点から抜け出してくることもまれでない。従来の
技術では鼻腔内で上下涙点より挿入したシリコーンチュ
ーブの両端を結ぶが、抜け出してきて、ききわけのない
幼児がそれを指で引っ張ることがある。そうすると、結
び目30が図5のように涙嚢16に入り、シリコーンチ
ューブを抜去することが難しくなる。
【0009】クラフトら(Kraft et al:
Am. J. Ophthalmol 94:290−
298,1982)やプシラスら(Psilas et
al: Dacriology News No.
1:25,1992)は涙道閉塞に対し、従来の方法で
シリコーンチューブを留置しているが、それぞれ80.
3%、78%の高い成功率を得ている。しかし、一般に
涙道閉塞に対しシリコーンチューブ留置が行われず、す
ぐに涙嚢鼻腔吻合術などの大きな手術が行われている。
この原因として、従来のシリコーンチューブ留置法で
は、下鼻道から消息子を引き出すことが非常に難しいと
いうことがあげられる。もし、このような難しい鼻内操
作のない簡単なシリコーンチューブ留置法があるのなら
ば、医師はみな大きな手術を施行する前に、シリコーン
チューブの留置を行うようになるであろうし、そのこと
により多くの患者がシリコーンチューブ留置だけで治癒
し、大きな手術を受けずにすむようになると考えられ
る。また、ドライアイに対しては、涙点プラグを涙点に
挿入し留置することが行われているが、挿入が浅いた
め、抜けてきやすいということが問題となっている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願の第1発明は、涙道
内に挿管されるべき所定長さの柔軟なチューブと、チュ
ーブの両側に接続された1対の消息子からなる涙道内挿
管器具において、チューブの中央部の細い部分の中点に
印がついており、その中点の両側にそれぞれ少なくとも
3個合計6個の膨大部が涙小管及び涙嚢における広い範
囲にはまり込むように配置されていることを特徴とする
涙道内挿管器具を要旨としている。
【0011】本願の第2発明は、涙道内に挿管されるべ
き所定長さの柔軟なチューブと、チューブの両側に接続
された1対の消息子からなる涙道内挿管器具において、
チューブの中央部の細い部分の中点に印がついており、
その中点の両側にそれぞれ少なくとも3個合計6個の膨
大部が涙点、涙小管及び涙嚢における広い範囲にはまり
込むように配置されていることを特徴とする涙道内挿管
器具を要旨としている。 本願の第3発明は、涙道内に
挿管されるべき所定長さの柔軟なチューブと、チューブ
の両側に接続された1対の消息子からなる涙道内挿管器
具において、チューブの中央に印がついていることを特
徴とする涙道内挿管器具を要旨としてい
【0012】る。
【実施例】第1実施例 図6〜図9を参照して、本発明の第1実施例による涙道
内挿管器具について説明する。
【0013】本発明者は、涙道閉塞やドライアイの治療
のための操作が簡単で、患者に与える苦痛も著しく軽減
させ、しかも正確にすばやく涙道内に留置物を挿入で
き、挿入後抜けにくく、目的を達したら簡単に抜去でき
る治療用具を鋭意研究を続けた結果、図6に示すような
挿管器具を発明した。長さ50〜120mmのチューブ
の中央部20〜40mmが細く柔らかくなっており、そ
の両側が太く固くなっており、両端がとがって盲端とな
っている。このように、中国の武術で用いるヌンチャク
のような形をしたものを涙道内挿管器具として使用する
ことが上記の目的に対して、極めて合目的であることを
見出し、本発明を完成するに至った。ヌンチャクは2本
の棒を鎖で連結したものである。
【0014】本発明で使用するプラスチックチューブと
しては、とくに眼組織ならびに生体に対して実質的に無
刺激かつ無毒性のものを選択することが好ましい。この
観点から、すでに涙道閉塞の治療用具として安全性が確
立されているシリコーンチューブが好適であり、中でも
外径0.9〜1.2mm、内径0.5〜0.7mmのシ
リコーンチューブ(以下、太い方のチューブという)
と、外径0.5〜0.7mm、内径0.3〜0.5mm
のシリコーンチューブ(以下、細い方のチューブとい
う)を組み合わせたものがとくに好適に使用される。
【0015】その構成を説明すると、図6、7、8に示
されるように、この細い方のチューブ(外径0.5〜
0.7mm、内径0.3〜0.5mm、長さ20〜40
mm)40、41の両側に太い方のチューブ(外径0.
9〜1.2mm、内径0.5〜0.7mm、長さ15〜
50mm)42、43を接続する。左側の太い方のチュ
ーブ42と右側の太い方のチューブ43の長さはほぼ等
しい。細い方のチューブ40、41を太い方のチューブ
42、43の内腔に2mm挿入することにより接続す
る。したがって、接続部分45、46は2mmとなる
が、その部分をシリコーン糊で接着しておく。
【0016】太い方のチューブ42、43の先端53、
54はとがらせて盲端にしておく。すなわち、太い方の
チューブ42、43の先端2mmの部分に、太い方のチ
ューブ42、43の内径と同じ直径のロツドをシリコー
ン糊をつけて詰め込む。このようにして、先端2mmの
部分の内腔を完全にシリコーンで埋めた上で先端がとが
るように円錐形に切断し、盲端でとがった両端53、5
4をつくる。このように両端53、54をとがった円錐
形にすると、涙点から挿入しやすくなる。
【0017】太い方のチューブ42、43に直径0.4
mmの消息子61、62を挿入するための長さ0.5m
mの小さな切れ目49、50をチューブに平行になるよ
うにつける。チューブに垂直になるように切れ目をつけ
ると、操作中チューブが切れてしまうことがある。切れ
目をつける位置は太い方のチューブ42、43の先端よ
り10〜45mmの部位であるが、太い方のチューブ4
2、43の中点に小さな切れ目50をつけ、接続部分4
5、46の近くに小さな切れ目49をつけると、これら
小さな切れ目49、50より消息子61、62を挿入す
ることによりチューブを容易に涙道内に押し込むことが
できる。小さな切れ目49、50の位置がわかりやすい
ように切れ目49、50に相当する部分に印をつけてお
くと便利である。
【0018】このようにして、全長50〜120mmの
チューブをつくる。ただし、中央部の細い方のチューブ
40、41が25〜40mmのときは、両側の太い方の
チューブ42、43の長さを15〜30mmとし、全体
として70〜100mmの長さにすると挿入しやすい。
【0019】このチューブの全長であるが、成人の鼻涙
管閉塞のときは100〜120mmのものが有用で、子
供の鼻涙管閉塞のときは70〜100mmのものが有用
である。個人個人の涙道の長さと涙道の内腔の広さに応
じて使用するチューブの長さと太さが異なってくるが、
中央部の細い部分が太さ0.64mm、長さ25mm、
両側の太い部分が太さ0.94mm、長さ40mmで、
全長105mmのものが最も多く使用される。ドライア
イの治療のためには、本発明の細いものを2本挿入した
り、本発明の太いものを使用すると効果的である。
【0020】涙道内での安定性をよくするためには、チ
ューブの中央部が細く柔らかくなっているということが
重要で、中央部をつくるものは、以上述べた外径0.5
〜0.7mmの細い方のチューブ40、41ではなく、
内腔のない直径0.5〜0.7mmの柔らかいロッドで
もよい。
【0021】中央部の細い部分の中点に印44をつけて
おく。この印44は、チューブそれ自体につけてもよい
が、9−0ナイロン糸をチューブの中点で一周するよう
にしばりつけておいてもよい。中央部の細い部分は白色
でも透明でもよいが、その両側の太い部分は透明にし
て、挿入した消息子61、62がどこまで入ったかを確
認できるようにする。
【0022】中央部の細い部分の中点に印44をつける
ことにより、チューブが正しく挿入されたかどうかを確
認することができる。もし正しく挿入されていると、そ
の印44が上下涙点の間にくる。一方にずれて入ってい
ると、印44が見えなくなる。一度正確に挿入される
と、チューブがずれてしまうことは非常にまれである
が、万一ずれると、細い方のチューブ40、41と太い
方のチューブ42、43の接続部分45、46は段をつ
くっており、それが上下涙点の間にくると、接続部分4
5、46における太い方のチューブの断端が角膜を刺激
し、患者は疼痛を訴える。万一そのようにずれてしまっ
ても、角膜を刺激しないように接続部分45、46が段
にならないように太い部分と細い部分の境界51、52
がなめらかな勾配をつくるようにしたほうがよい。これ
は、接続部分45、46の段の部分にシリコーン糊をつ
けることにより、境界51、52をなめらかな勾配にす
ることができる。
【0023】さらに、ヌンチャク形チューブの中央部の
細い部分に膨大部71、72、73、74、75、7
6、77、78を設けると、ヌンチャク形チューブの涙
道内挿管後の安定性はさらに高まる。
【0024】図6に示されているように、両端53、5
4は円錐形にとがっており、盲端となっている。太い部
分と細い部分の境界51、52が段をつくらず、ゆるい
勾配をつくっている。細い部分は8個の膨大部71、7
2、73、74、75、76、77、78を有する。こ
のように図示例では8個の膨大部があるが、この数は多
少増減してもかまわない。少なくとも3個合計6個の膨
大部を有するため、涙道内における安定性が高まる。上
下涙小管の長さは約10mmである。
【0025】図6に示されるように、両端53、54か
ら10mmの位置に、それぞれ印80、81をつける
と、どの程度涙小管の中にチューブが挿入されたかを確
認できるので便利である。これらの印80、81は省略
してもよい。
【0026】図7に示されるように、最初からチューブ
に消息子61、62が取り付けられたものが便利であ
る。
【0027】図8に示されるように、膨大部71〜78
は挿管後、涙小管と涙嚢における広い範囲に存在するこ
とになり、8個の膨大部71〜78の一部が涙小管内腔
のひだなどにひっかかり、さらに安定性が高まるのであ
る。
【0028】図9に示されるように、膨大部71〜78
は、細い部分の中点44の両側にそれぞれ4個ずつ設け
られている。細い部分の中点44をはさんで隣り合う膨
大部74と75の間の距離が9mmであり、その中央に
細い部分の中点44がある。細い部分の長さは25mm
であり、8個の膨大部71〜78を有する。このように
多数の膨大部をつけることにより、涙道内挿管後の安定
性がさらに高まる。膨大部の形は円盤状または球形であ
ることが好ましい。また、膨大部の数は6個〜12個が
適当である。
【0029】涙点プラグとして使用するときは、これら
膨大部71〜78が大きなものが適している。
【0030】接続部分45、46がはずれることは非常
にまれであるが、接続部分をなくし、チューブの中央部
が細い方のチューブ40、41からなり、その両側が太
い方のチューブ42、43からなる全く接続部分のない
ひとつのものからなるものが最もよい。
【0031】本発明はいずれも手術顕微鏡下で局所麻酔
または全身麻酔を行った上で使用するのが普通である
が、ほとんどすべての患者に対して局所麻酔で簡単に施
行することができる。
【0032】第1実施例による挿管器具の実施方法につ
いて図1、6、7、8を参照して説明する。
【0033】下涙点12からチューブの盲端となった一
端53を挿入してゆく。挿入に先立って、消息子を挿入
して涙道の閉塞部を穿破することにより開いておくこと
は従来の方法と同じである。また、従来の方法と同じよ
うに、あらかじめ涙点の耳側に切開を加えたり、涙点拡
張針で涙点を拡張しておく。図7のように、左側の太い
方のチューブ42につけられた小さな切れ目49から直
径0.4mmの消息子61を左側の太い方のチューブ4
2の先端53まで挿入した状態で細い方のチューブの左
半分40および左側の太い方のチューブ42の先端53
を下涙点12から下涙小管14・総涙小管15・涙嚢1
6・鼻涙管17を経て下鼻道に至るまで押し込んでゆ
く。そうしてから、細い方のチューブの左半分40およ
び左側の太い方のチューブ42のみを残し、消息子61
を抜去する。
【0034】次に、上涙点11より細い方のチューブの
右半分41および右側の太い方のチューブ43を涙道内
に押し込むのであるが、それに先立って、直径1mmの
消息子を上涙点11から挿入しておく。上涙点11も耳
側切開や涙点拡張針で涙点を拡張しておく。右側の太い
方のチューブ43の中点の小さな切れ目50から同じよ
うに消息子62を挿入して、細い方のチューブの右半分
41および右側の太い方のチューブ43の先端54を上
涙点11より上涙小管13・総涙小管15・涙嚢16・
鼻涙管17を経て下鼻道に至るまで押し込んでゆく。そ
の後、チューブを残して、消息子62を抜去する。
【0035】図8は、術終了時における挿管器具の留置
状態を示すものであるが、上涙点11と下涙点12の間
に中央部の細い方のチューブ40、41の中点につけら
れた印44が見える。以上のように本発明によれば難し
い鼻内操作が全くない。
【0036】シリコーンチューブは無刺激であり、生体
毒性がないので長期間留置が可能である。抜去するとき
は、上涙点11と下涙点12の間に見えている細い部分
の中点あるいは印44をピンセットでつまんで引っ張る
だけでよい。
【0037】本発明によると、チューブの中央部が細く
柔かいチューブやロッドからなり、その両側が固く太い
チューブでできているため、チューブをU字形にするこ
とができる。そのため、涙道内での安定性がよい。ま
た、チューブの先端が盲端になっているので、それに消
息子を通すことにより確実にチューブを涙道に押し込む
ことができる。
【0038】細い方のチューブやロッドと太い方のチュ
ーブの接続部をなくし一体のものは、接続部がはずれる
心配がなく、さらに優れている。
【0039】また、チューブの太い部分と細い部分の移
行がなめらかなものは、万一ずれても太い方のチューブ
の断端が角膜を刺激することが少ない。
【0040】また、太い方のチューブにつける小さな切
れ目をチューブに平行にすることによりチューブが裂け
てちぎれるということがなくなった。
【0041】さらにチューブの先端を円錐形にとがらせ
ることにより、涙点の耳側切開を行わずに、涙点拡張針
で涙点を拡張してやるだけで挿入できるようになった。
【0042】第2実施例 図10〜図14を参照して、本発明の第2実施例による
涙道内挿管器具について説明する。
【0043】本発明者は、涙道閉塞やドライアイの治療
のための操作が簡単で、患者に与える苦痛も著しく軽減
させ、しかも正確にすばやく涙道内に留置物を挿入で
き、挿入後抜けにくく、目的を達したら簡単に抜去でき
る治療用具を鋭意研究を続けた結果、図10に示すよう
な挿管器具を発明した。長さ50〜120mmのチュー
ブの中央部20〜40mmが細く柔らかくなっており、
その両側が太く固くなっており、両端がとがって盲端と
なっている。このように、中国の武術で用いるヌンチャ
クのような形をしたものを涙道内挿管器具として使用す
ることが上記の目的に対して、極めて合目的であること
を見出し、本発明を完成するに至った。ヌンチャクは2
本の棒を鎖で連結したものである。
【0044】本発明で使用するプラスチックチューブと
しては、とくに眼組織ならびに生体に対して実質的に無
刺激かつ無毒性のものを選択することが好ましい。この
観点から、すでに涙道閉塞の治療用具として安全性が確
立されているシリコーンチューブが好適であり、中でも
外径0.9〜1.2mm、内径0.5〜0.7mmのシ
リコーンチューブ(以下、太い方のチューブという)
と、外径0.5〜0.7mm、内径0.3〜0.5mm
のシリコーンチューブ(以下、細い方のチューブとい
う)を組み合わせたものがとくに好適に使用される。
【0045】その構成を説明すると、図10、11、1
2に示されるように、この細い方のチューブ(外径0.
5〜0.7mm、内径0.3〜0.5mm、長さ20〜
40mm)40、41の両側に太い方のチューブ(外径
0.9〜1.2mm、内径0.5〜0.7mm、長さ1
5〜50mm)42、43を接続する。左側の太い方の
チューブ42と右側の太い方のチューブ43の長さはほ
ぼ等しい。細い方のチューブ40、41を太い方のチュ
ーブ42、43の内腔に2mm挿入することにより接続
する。したがって、接続部分45、46は2mmとなる
が、その部分をシリコーン糊で接着しておく。
【0046】太い方のチューブ42、43の先端53、
54はとがらせて盲端にしておく。すなわち、太い方の
チューブ42、43の先端2mmの部分に、太い方のチ
ューブ42、43の内径と同じ直径のロツドをシリコー
ン糊をつけて詰め込む。このようにして、先端2mmの
部分の内腔を完全にシリコーンで埋めた上で先端がとが
るように円錐形に切断し、盲端でとがった両端53、5
4をつくる。このように両端53、54をとがった円錐
形にすると、涙点から挿入しやすくなる。
【0047】太い方のチューブ42、43に直径0.4
mmの消息子61、62を挿入するための長さ0.5m
mの小さな切れ目49、50をチューブに平行になるよ
うにつける。チューブに垂直になるように切れ目をつけ
ると、操作中チューブが切れてしまうことがある。切れ
目をつける位置は太い方のチューブ42、43の先端よ
り10〜45mmの部位であるが、太い方のチューブ4
2、43の中点に小さな切れ目50をつけ、接続部分4
5、46の近くに小さな切れ目49をつけると、これら
小さな切れ目49、50より消息子61、62を挿入す
ることによりチューブを容易に涙道内に押し込むことが
できる。小さな切れ目49、50の位置がわかりやすい
ように切れ目49、50に相当する部分に印をつけてお
くと便利である。
【0048】このようにして、全長50〜120mmの
チューブをつくる。ただし、中央部の細い方のチューブ
40、41が25〜40mmのときは、両側の太い方の
チューブ42、43の長さを15〜30mmとし、全体
として70〜100mmの長さにすると挿入しやすい。
【0049】このチューブの全長であるが、成人の鼻涙
管閉塞のときは100〜120mmのものが有用で、子
供の鼻涙管閉塞のときは70〜100mmのものが有用
である。個人個人の涙道の長さと涙道の内腔の広さに応
じて使用するチューブの長さと太さが異なってくるが、
中央部の細い部分が太さ0.64mm、長さ25mm、
両側の太い部分が太さ0.94mm、長さ40mmで、
全長105mmのものが最も多く使用される。ドライア
イの治療のためには、本発明の細いものを2本挿入した
り、本発明の太いものを使用すると効果的である。
【0050】涙道内での安定性をよくするためには、チ
ューブの中央部が細く柔らかくなっているということが
重要で、中央部をつくるものは、以上述べた外径0.5
〜0.7mmの細い方のチューブ40、41ではなく、
内腔のない直径0.5〜0.7mmの柔らかいロッドで
もよい。
【0051】中央部の細い部分の中点に印44をつけて
おく。この印44は、チューブそれ自体につけてもよい
が、9−0ナイロン糸をチューブの中点で一周するよう
にしばりつけておいてもよい。中央部の細い部分は白色
でも透明でもよいが、その両側の太い部分は透明にし
て、挿入した消息子61、62がどこまで入ったかを確
認できるようにする。
【0052】中央部の細い部分の中点に印44をつける
ことにより、チューブが正しく挿入されたかどうかを確
認することができる。もし正しく挿入されていると、そ
の印44が上下涙点の間にくる。一方にずれて入ってい
ると、印44が見えなくなる。一度正確に挿入される
と、チューブがずれてしまうことは非常にまれである
が、万一ずれると、細い方のチューブ40、41と太い
方のチューブ42、43の接続部分45、46は段をつ
くっており、それが上下涙点の間にくると、接続部分4
5、46における太い方のチューブの断端が角膜を刺激
し、患者は疼痛を訴える。万一そのようにずれてしまっ
ても、角膜を刺激しないように接続部分45、46が段
にならないように太い部分と細い部分の境界51、52
がなめらかな勾配をつくるようにしたほうがよい。これ
は、接続部分45、46の段の部分にシリコーン糊をつ
けることにより、境界51、52をなめらかな勾配にす
ることができる。
【0053】さらに、ヌンチャク形チューブの中央部の
細い部分に膨大部71、72、73、74、75、7
6、77、78を設けると、ヌンチャク形チューブの涙
道内挿管後の安定性はさらに高まる。
【0054】さらに細い部分の中点44の近くに、膨大
部90、91を設けることにより、さらに安定性はよく
なる。膨大部90、91はチューブが涙道の方に向かっ
て引っ張られることによって起こる涙点や涙小管のスリ
ッティングを防止する。また、膨大部90、91のサイ
ズを大きくすると涙点プラグとしてもはたらく。
【0055】図10に示されているように、両端53、
54は円錐形にとがっており、盲端となっている。太い
部分と細い部分の境界51、52が段をつくらず、ゆる
い勾配をつくっている。細い部分は10個の膨大部7
1、72、73、74、75、76、77、78、9
0、91を有する。このように図示例では10個の膨大
部があるが、この数は多少増減してもかまわない。少な
くとも3個合計6個の膨大部を有するため、涙道内にお
ける安定性が高まる。上下涙小管の長さは約10mmで
ある。
【0056】図10に示されるように、両端53、54
から10mmの位置に、それぞれ印80、81をつける
と、どの程度涙小管の中にチューブが挿入されたかを確
認できるので便利である。これらの印80、81は省略
してもよい。
【0057】図11に示されるように、最初からチュー
ブに消息子61、62が取り付けられたものが便利であ
る。
【0058】図12に示されるように、全部で10個の
膨大部71〜78、90、91は挿管後、涙点、涙小管
と涙嚢における広い範囲に存在することになり、その内
の8個の膨大部71〜78の一部が涙小管内腔のひだな
どにひっかかり、残りの2個の膨大部90、91は涙点
部に存在するようになりさらに安定性が高まるのであ
る。
【0059】図13に示されるように、膨大部71〜7
8、90、91は、細い部分の中点44の両側にそれぞ
れ5個ずつ設けられている。細い部分の中点44および
膨大部90、91をはさんで隣り合う膨大部74と75
の間の距離が9mmであり、細い部分の中点44をはさ
んで隣り合う膨大部90と91の間の距離は4mmであ
る。それらの中央に細い部分の中点44がある。細い部
分の長さは25mmであり、10個の膨大部71〜7
8、90、91を有する。さらに中点44をはさんで膨
大部90、91が4mmの間隔をおいて存在する。この
ように多数の膨大部をつけることにより、涙道内挿管後
の安定性がさらに高まる。膨大部の形は円盤状または球
形であることが好ましい。また、膨大部の数は6個〜1
2個が適当である。
【0060】涙点プラグとして使用するときは、これら
膨大部71〜78とくに90、91が大きなものが適し
ている。
【0061】接続部分45、46がはずれることは非常
にまれであるが、接続部分をなくし、チューブの中央部
が細い方のチューブ40、41からなり、その両側が太
い方のチューブ42、43からなる全く接続部分のない
ひとつのものからなるものが最もよい。
【0062】本発明はいずれも手術顕微鏡下で局所麻酔
または全身麻酔を行った上で使用するのが普通である
が、ほとんどすべての患者に対して局所麻酔で簡単に施
行することができる。
【0063】第2実施例による挿管器具の実施方法につ
いて図1、10、11、12を参照して説明する。
【0064】下涙点12からチューブの盲端となった一
端53を挿入してゆく。挿入に先立って、消息子を挿入
して涙道の閉塞部を穿破することにより開いておくこと
は従来の方法と同じである。また、従来の方法と同じよ
うに、あらかじめ涙点の耳側に切開を加えたり、涙点拡
張針で涙点を拡張しておく。図11のように、左側の太
い方のチューブ42につけられた小さな切れ目49から
直径0.4mmの消息子61を左側の太い方のチューブ
42の先端53まで挿入した状態で細い方のチューブの
左半分40および左側の太い方のチューブ42の先端5
3を下涙点12から下涙小管14・総涙小管15・涙嚢
16・鼻涙管17を経て下鼻道に至るまで押し込んでゆ
く。そうしてから、細い方のチューブの左半分40およ
び左側の太い方のチューブ42のみを残し、消息子61
を抜去する。
【0065】次に、上涙点11より細い方のチューブの
右半分41および右側の太い方のチューブ43を涙道内
に押し込むのであるが、それに先立って、直径1mmの
消息子を上涙点11から挿入しておく。上涙点11も耳
側切開や涙点拡張針で涙点を拡張しておく。右側の太い
方のチューブ43の中点の小さな切れ目50から同じよ
うに消息子62を挿入して、細い方のチューブの右半分
41および右側の太い方のチューブ43の先端54を上
涙点11より上涙小管13・総涙小管15・涙嚢16・
鼻涙管17を経て下鼻道に至るまで押し込んでゆく。そ
の後、チューブを残して、消息子62を抜去する。
【0066】図12は、術終了時における挿管器具の留
置状態を示すものであるが、上涙点11と下涙点12の
間に中央部の細い方のチューブ40、41の中点につけ
られた印44が見える。以上のように本発明によれば難
しい鼻内操作が全くない。
【0067】シリコーンチューブは無刺激であり、生体
毒性がないので長期間留置が可能である。抜去するとき
は、上涙点11と下涙点12の間に見えている細い部分
の中点あるいは印44をピンセットでつまんで引っ張る
だけでよい。
【0068】本発明によると、チューブの中央部が細く
柔かいチューブやロッドからなり、その両側が固く太い
チューブでできているため、チューブをU字形にするこ
とができる。そのため、涙道内での安定性がよい。ま
た、チューブの先端が盲端になっているので、それに消
息子を通すことにより確実にチューブを涙道に押し込む
ことができる。
【0069】細い方のチューブやロッドと太い方のチュ
ーブの接続部をなくし一体のものは、接続部がはずれる
心配がなく、さらに優れている。
【0070】また、チューブの太い部分と細い部分の移
行がなめらかなものは、万一ずれても太い方のチューブ
の断端が角膜を刺激することが少ない。
【0071】また、太い方のチューブにつける小さな切
れ目をチューブに平行にすることによりチューブが裂け
てちぎれるということがなくなった。
【0072】さらにチューブの先端を円錐形にとがらせ
ることにより、涙点の耳側切開を行わずに、涙点拡張針
で涙点を拡張してやるだけで挿入できるようになった。
【0073】第3実施例 図14〜図18を参照して、本発明の第3実施例による
涙道内挿管器具について説明する。
【0074】図14に示すように、チューブは太い部分
42、43だけで構成されている。このチューブは全長
50〜140mmであり、その両端53、54は、前述
の第1実施例や第2実施例と同様に円錐形にとがって盲
端となっている。チューブの中央に、中心を示す印44
がついている。太い部分の左側42と右側43には、そ
れぞれ印80、81および2つの切れ目49、50が設
けられている。これらの印80、81、および切れ目4
9、50は、前述の第1実施例あるいは第2実施例の太
い方のチューブに設けられたものと同様のものである。
【0075】消息子61、62の挿入法についても前述
の第1実施例あるいは第2実施例と同様であり、たとえ
ば図15のように切れ目49、50から消息子61、6
2を挿入してチューブを涙道内に押し込む。
【0076】また、涙嚢鼻腔吻合術や涙小管涙嚢鼻腔吻
合術、涙小管鼻腔吻合術などを行う場合は、涙嚢と鼻腔
の間の骨を除去して骨孔93をつくり、その骨孔93を
通して図16のようにチューブを留置する。チューブの
両端53、54は7−0ナイロン糸92で束ねておく。
上涙点と下涙点の間にチューブの中心を示す矢印44が
見える。
【0077】また、チューブの中心を示す矢印44が上
涙点にくるように図17のように留置することもでき
る。このときは7−0ナイロン糸94でチューブの太い
部分42、43を束ねて固定する必要がある。
【0078】チューブの中心44が下涙点にくるように
図18のように固定することもできる。このときも7−
0ナイロン糸95でチューブの太い部分の両側42、4
3を束ねて固定する。
【0079】
【発明の効果】本発明による挿管器具は、従来のものと
異なり、難しい鼻内操作を全く必要としないので、手術
時間が短くなり、患者に与える負担が少ない。チューブ
の中央部が細く柔らかいチューブやロッドからなってい
ると、従来のチューブとは異なり、強くU型に折り曲げ
ることができるので、涙道内での安定性がよく、自然に
抜け出してくることがない。しかも、患者に与える苦痛
が少ないため、一度失敗しても再度行うことが容易であ
る。鼻腔内でチューブの両端を結び合せないで涙道内に
チューブを留置できるので、万一抜け出てきても従来の
技術のように涙嚢の中に入り、抜去困難になるようなこ
とはない。
【0080】本発明による挿管器具は涙道に挿入しやす
く、抜去しやすいが、挿入中抜け出してくるということ
はない。また、細い部分の中点に印がついていると、正
しく入っているかどうかの確認が容易である。
【0081】このチューブを使用することにより、簡単
に涙道内にチューブを留置できるようになった。このこ
とは、大きな手術をやる前に医師がルーチンとして簡単
にチューブ留置術を行うことができるようになり、60
〜80%の患者がこの簡単な治療で治癒し、大きな手術
を受ける必要がなくなると考えられる。このことは患者
にとって大きな福音である。また、このヌンチャクの形
をした本発明の挿管器具はドライアイの患者の治療にも
使用でき、従来の涙点プラグと比較し、抜け出してきに
くいという長所がある。
【0082】ヌンチャク形チューブの中央部の細い部分
に膨大部をつけることによりヌンチャク形チューブの涙
道内挿管後の安定性はさらに高まる。
【0083】しかも、少なくとも3個合計6個の膨大部
が涙小管及び涙嚢における広い範囲にはまり込むように
配置されているので、膨大部の一部が涙小管内腔のひだ
などにひっかかり、さらに安定性が高まるのである。
【0084】また、少なくとも3個合計6個の膨大部が
涙点、涙小管及び涙嚢における広い範囲にはまり込むよ
うに配置されているので、膨大部の一部が涙小管内腔の
ひだなどにひっかかり、その他の一部が涙点に位置する
ようにできる。それによって、さらに安定性が高まるの
である。
【0085】また、チューブの中心に印がついているの
で、チューブの両側を束ねて固定することが容易にでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】涙道を示す概略図
【図2】従来の技術を示す概略図
【図3】従来の技術の実施法を説明するための概略図
【図4】従来の技術の実施法を説明するための概略図
【図5】従来の技術の問題点を説明するための概略図
【図6】本発明の第1実施例による挿管器具を示す側面
【図7】本発明の第1実施例による挿管器具の実施時の
状態を示す斜視図
【図8】本発明の第1実施例による挿管器具の実施方法
を説明する概略図
【図9】本発明の第1実施例による挿管器具の中央部を
説明するための側面図。
【図10】本発明の第2実施例による挿管器具を示す側
面図
【図11】本発明の第2実施例による挿管器具の実施時
の状態を示す斜視図
【図12】本発明の第2実施例による挿管器具の実施方
法を説明する概略図
【図13】本発明の第2実施例による挿管器具の中央部
を説明するための側面図。
【図14】本発明の第3実施例による挿管器具を示す側
面図
【図15】本発明の第3実施例による挿管器具の実施時
の状態を示す斜視図
【図16】本発明の第3実施例による挿管器具の実施方
法を説明する概略図
【図17】本発明の第3実施例による挿管器具の実施方
法を説明する概略図
【図18】本発明の第3実施例による挿管器具の実施方
法を説明する概略図
【符号の説明】
11 上涙点 12 下涙点 13 上涙小管 14 下涙小管 15 総涙小管 16 涙嚢 17 鼻涙管 18 鼻孔 19 涙腺 20、21 消息子 22、23 シリコーンチューブの両端 24、25 シリコーンチューブの両側 26 シリコーンチューブの中央 27、28 消息子の先端のふくらんだ部分 29 フック 30 シリコーンチューブの結び目 40 細い方のチューブの左半分 41 細い方のチューブの右半分 42 左側の太い方のチューブ 43 右側の太い方のチューブ 44 チューブの中点につけられた印 49、50 太い方のチューブにつけられた小さな切れ
目 51、52 接続部の段差をなくしなめらかな勾配にし
た境界 53、54 円錐形にとがらせて盲端としたチューブの
両端 71〜78、90、91 膨大部 61、62 小さな切れ目49、50から挿入された消
息子 92 チューブを固定する7−0ナイロン糸 93 骨孔 94 チューブを固定する7−0ナイロン糸 95 チューブを固定する7−0ナイロン糸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】本願の第2発明は、涙道内に挿管されるべ
き所定長さの柔軟なチューブと、チューブの両側に接続
された1対の消息子からなる涙道内挿管器具において、
チューブの中央部の細い部分の中点に印がついており、
その中点の両側にそれぞれ少なくとも3個合計6個の膨
大部が涙点、涙小管及び涙嚢における広い範囲にはまり
込むように配置されていることを特徴とする涙道内挿管
器具を要旨としている。 本願の第3発明は、涙道内に
挿管されるべき所定長さの柔軟なチューブと、チューブ
の両側に接続された1対の消息子からなる涙道内挿管器
具において、チューブの中央に印がついていることを特
徴とする涙道内挿管器具を要旨としている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【実施例】第1実施例 図6〜図9を参照して、本発明の第1実施例による涙道
内挿管器具について説明する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】第2実施例 図10〜図13を参照して、本発明の第2実施例による
涙道内挿管器具について説明する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】図14に示すように、チューブは太い部分
42、43だけで構成されている。このチューブは全長
50〜200mmであり、その両端53、54は、前述
の第1実施例や第2実施例と同様に円錐形にとがって盲
端となっている。チューブの中央に、中心を示す印44
がついている。太い部分の左側42と右側43には、そ
れぞれ印80、81および2つの切れ目49、50が設
けられている。これらの印80、81、および切れ目4
9、50は、前述の第1実施例あるいは第2実施例の太
い方のチューブに設けられたものと同様のものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正内容】
【0077】また、チューブの中心を示す印44が上涙
点にくるように図17のように留置することもできる。
このときは7−0ナイロン糸94でチューブの太い部分
42、43を束ねて固定する必要がある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 涙道内に挿管されるべき所定長さの柔軟
    なチューブと、チューブの両側に接続された1対の消息
    子からなる涙道内挿管器具において、チューブの中央部
    の細い部分の中点に印がついており、その中点の両側に
    それぞれ少なくとも3個合計6個の膨大部が涙小管及び
    涙嚢における広い範囲にはまり込むように配置されてい
    ることを特徴とする涙道内挿管器具。
  2. 【請求項2】 涙道内に挿管されるべき所定長さの柔軟
    なチューブと、チューブの両側に接続された1対の消息
    子からなる涙道内挿管器具において、チューブの中央部
    の細い部分の中点に印がついており、その中点の両側に
    それぞれ少なくとも3個合計6個の膨大部が涙点、涙小
    管及び涙嚢における広い範囲にはまり込むように配置さ
    れていることを特徴とする涙道内挿管器具。
  3. 【請求項3】 涙道内に挿管されるべき所定長さの柔軟
    なチューブと、チューブの両側に接続された1対の消息
    子からなる涙道内挿管器具において、チューブの中央に
    印がついていることを特徴とする涙道内挿管器具。
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