JP3719596B2 - 景品等の球状物品の給送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ストッカー手段にアトランダムに貯蔵され自重降下せしめられる景品等の球状物品の1個宛をストッカー手段の下側から給送するための給送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、種々のゲームを可能とした遊戯機が公知であり、その多くは、ゲームの成功に応じて景品を供給するように構成されている。景品の内容は様々とされているが、通常、遊戯機の外部から景品を視認可能ならしめる必要から、個別の景品をそれぞれ透明のプラスチック容器に収納している。また、景品の自動供給を容易ならしめるため、景品を収納した容器は、球状に形成されている。
【0003】
また、このような球状の透明プラスチック容器を備えた物品は、景品に限られず、それ自体を商品として自動販売機により販売されることもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
遊戯機から提供される景品であると、自動販売機により販売される商品であるとを問わず、このような球状のプラスチック容器を備えた物品(本発明において「景品等の球状物品」又は単に「球状物品」という)は、外部から視認できるように透明窓を備えたストッカーに対して、自重降下するように多数個がアトランダムに貯蔵されている。そして、ストッカーの底部には、球状物品の1個宛を供給する装置が設けられている。
【0005】
ストッカーの底部において1個宛の球状物品を給送せしめる装置としては、例えばストッカーの底部にターンテーブルを設けて回転させ、該ターンテーブルに形成した通孔により球状物品を1個だけ受け取らせる構成としたものが公知である。ターンテーブルの回転中、球状物品が所定の位置に移送されるまでは通孔の下方を閉鎖壁により閉鎖し、所定の位置に移送されたときは通孔の下方を開放孔に連通せしめ、球状物品を落下させるように構成されている。
【0006】
然しながら、アトランダムに投入された多数の球状物品は、ストッカーの内部で降下中に相互に干渉し合いながら団塊状に結合されるため、特に、ターンテーブルに臨む下方位置においては、しばしば、全ての球状物品が自重による自由な身動きができないように拘束されてしまい、ターンテーブルの通孔に進入しないという事態を生じる。この場合、ターンテーブルを回転させても、通孔により球状物品を拾うことができないので、空回りに終わり、給送装置としての本来の機能を果たさないという問題がある。
【0007】
一方、本発明が実施されるようなボール遊戯機においては、遊戯エリア内でボールを操作し、該ボールによりターゲットがヒットされたとき、景品としての球状物品を供給するための供給装置を設けることが必要である。この際、前述のターンテーブルを備えた落下式の給送装置と組み合わせることにより、コンパクトな構造とした供給装置を開発することが望まれる。特に、電力等の動力を全く使用しないで、ガムボール等の遊戯ボールの衝撃を感知し、球状物品(景品)を確実に供給せしめる装置が必要となる。
【0008】
しかも、電力等の動力を使用しない機構の下において、ユーザの遊戯能力と、遊戯機を設置した営業者のコストとの間のバランスを、常に適正な状態に維持できるように構成することが望まれる。即ち、ターゲットのヒットに成功する場合でも、そのヒット力の強弱により景品の供給の有無を調整できるように構成したり、或いは、1度のヒットだけでは不十分とし、連続複数回のヒットを達成したときにのみ景品が供給されるように構成することが望ましい。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ストッカーに貯蔵された球状物品の1個宛を下側から給送せしめる給送装置に関する前述のような課題を解決するものである。
【0010】
そこで、本発明が手段として構成したところは、自重降下する景品等の球状物品の多数個をアトランダムに貯蔵せしめるストッカー手段と、該ストッカー手段の底部に臨むと共に中心軸を介して回転されるターンテーブルと、該ターンテーブルの下方に位置して球状物品の1個宛を搬出路に向けて落下せしめる落下手段を備え、前記ターンテーブルは、ストッカー手段から降下する球状物品の1個宛を受取自在かつ通過自在とする通孔を開設しており、前記落下手段は、ターンテーブルの回転による通孔の走行軌跡に対して、通孔の下方を閉鎖する閉鎖壁と、通孔の下方を開放することにより球状物品を落下せしめる開放孔とを備えた装置において、ターンテーブルの上方に高さHだけ間隔をあけて制御板を配置すると共に、該制御板にターンテーブルと同心円を形成する制御開口部を開設し、ターンテーブルの中心軸から延設された制御軸部を該ターンテーブルの上面に突出せしめており、球状物品の直径Dに対して、制御板の前記高さHを1/3D<H<Dに構成すると共に、制御開口部の半径RをD<R<2Dに構成して成る点にある。
【0011】
ターンテーブルの中心軸から延設した制御軸部は、制御板に設けた制御開口部の上方位置まで長く延長せしめられるのが好ましい。
【0012】
ターンテーブルは、球状物品の1個宛を受取自在かつ通過自在とする通孔を周方向に等間隔をあけて複数開設し、隣り合う通孔の間に平坦なテーブル面を形成しており、ターンテーブルに同行回転せしめられる攪拌手段を該ターンテーブルの中心部から前記テーブル面の上方に向けて傾斜しつつ起立せしめ、該攪拌手段を制御開口部の上方位置まで延長せしめている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
【0014】
(ボール遊戯機の全体構成)
図1及び図2に示す実施形態において、ボール遊戯機1は、菓子のガムボール2を販売する自動販売機を兼ねるものであり、ガムボール2それ自体を遊戯球としてゲームのために提供し、ゲームが成功すれば景品としての球状物品3を供給し、ゲームが終了すると、ガムボール2を商品として供給するように構成されている。
【0015】
即ち、ボール遊戯機1のスロット4にコインを投入すると、ユーザは、ハンドル5を回転することが可能になる。そこで、ハンドル5を回転すると、ハンドル5により回転される横軸6の回転がベベルギヤ又は交差スプロケット等の方向変換手段7を介して縦軸8に伝達され、縦軸8の回転によりガムボール2の供給手段9を駆動する。図1に示すガムボール貯蔵庫10には、種々の色分けされたガムボール(ボール状のガムの表面に砂糖等のコーティング層を設けた菓子商品)が多数貯蔵され、透明窓11により外部から視認可能とされており、供給手段9により1個宛又は所定個数宛のガムボール2を遊戯エリア12に供給する。図例の場合、遊戯エリア12には、ガムボール2を転動せしめるような傾斜面が形成されており、傾斜面を下り移動するガムボール2を操作ボタン等の操作手段13を操作することにより制御する。例えば、操作手段13を押すと、操作機構14のアーム(図示省略)が駆動され、ガムボール2を殴打することにより傾斜面に抗して移動させる。
【0016】
傾斜面に抗して移動するガムボール2がターゲット15をヒットすると、後述するように、景品としての球状物品3が供給され、遊戯機1の物品取出口16に搬出される。遊戯エリア12には、落し穴17が形成されており、落し穴17に転落したガムボール2は、商品供給路18を経て遊戯機1の商品取出口19に搬出される。尚、操作手段13の操作を誤り、操作機構14のアームを通過したガムボール2は、同様に、商品供給路18を経て遊戯機1の商品取出口19に搬出される。
【0017】
このような遊戯機1は、遊戯球として、ガムボール2を使用する他、専用のダミーボールを使用する構成としても良い。
【0018】
(球状物品の給送装置)
ボール遊戯機1には、ガムボール貯蔵庫10の側部にストッカー手段20が並設され、該ストッカー手段20に、自重降下する球状物品3の多数個をアトランダムに貯蔵している。図例の場合、ストッカー手段20は、外部から内部を視認可能とする透明窓を備えた角筒状の筒壁20aと、上部投入口を開閉自在に施蓋する蓋壁20bとを備えている。
【0019】
ストッカー手段20の底部に臨んで円形のターンテーブル21が設けられている。図2に示すように、ターンテーブル21は、固定テーブル22の円形孔に回転自在に嵌め込まれており、中心軸23を介して回転自在である。即ち、中心軸23は、上述したハンドル5により回転される縦軸8からの動力をプーリ24、25及びベルト26を介して伝達され、ハンドル5を回転したときに同時にターンテーブル21を回転せしめる。
【0020】
ターンテーブル21は、ストッカー手段20から自重降下する球状物品3の1個宛を受取自在かつ通過自在とする通孔27を開設している。従って、通孔27は、球状物品3の直径Dと等しいかやや大きい直径とされた円形孔を構成している。図示実施形態の場合、中心軸23の周囲において周方向に等間隔をあけて複数(図例では3個)の通孔27が開設されており、通孔27の開口縁から下向きに円筒状に延びるガイド壁27a(図3参照)を設けている。
【0021】
図3に示すように、ターンテーブル21の下方には、球状物品3の1個宛を搬出路29に向けて落下せしめる落下手段30が設けられている。この落下手段30は、ガイド筒27aの下端に近接配置された板により構成され、ターンテーブル21の回転による通孔27の走行軌跡に対して、通孔27の下方を閉鎖する閉鎖壁31と、通孔27の下方を開放することにより球状物品3を落下せしめる開放孔32とを備えている。図例の構成において、開放孔32は、遊戯エリア12に臨む正面側に位置する1個所に設けられており、従って、ターンテーブル21の回転中、通孔27が正面位置を通過するときにのみ開放孔32と連通せしめられ、該通孔27に受入状態で同行していた球状物品3を落下する。
【0022】
このような構成において、ターンテーブル21の上方には制御板33が配置され、該制御板33にターンテーブルと同心円を形成する制御開口部34を開設している。従って、ストッカー手段20の底部は、制御板33により構成され、制御板33とターンテーブル21のテーブル面との間には、高さHに相当する間隔があけられている。また、制御開口部34の半径Rは、ターンテーブル21の半径とほぼ等しい(やや大きくてもやや小さくても良い)。
【0023】
この際、球状物品3の直径Dに対して、制御板33の高さHは、1/3D<H<D、好ましくは1/2D<H<3/4Dに形成されている。従って、球状物品3が制御開口部34に進入し、ターンテーブル21の上面(隣り合う通孔の間に位置する平坦なテーブル面21a)に載置されたときでも、該球状物品3は、その一部分、好ましくは直径Dの三分の一から二分の一に相当する部分を制御開口部34よりも上方に突出せしめ、上側から降下する球状物品3を制御板33の上方位置に止まるように下方から支持することができる。
【0024】
また、球状物品3の直径Dに対して、制御開口部34の半径Rは、D<R<2Dに形成されている。従って、半径方向に関して、2個以上の球状物品3が同時に制御開口部34を通過してターンテーブル21に到達することはない。
【0025】
図3に示すように、ターンテーブル21の中心軸23は、ターンテーブル21の上面に突出される制御軸部23aを延設している。この制御軸部23aは、制御開口部34に臨む程度の突出長さのものでも良いが、図例のように、制御開口部34の上方位置まで長く延長されていることが好ましい。これにより、制御開口部34の半径方向に関して同時に2個以上の球状物品3が並んで進入しようとすることを未然に阻止する。
【0026】
更に、ターンテーブル21の上面には、該テーブルと同行回転せしめられる攪拌手段35が設けられている。図示実施形態において、攪拌手段35は、コイルスプリングから成るスプリング筒体又はゴム筒体等の弾性棒状体から構成され、基端部を制御軸部23aにナット等の着脱手段28を介して固着され、ターンテーブル21の中心部からテーブル面21aの上方に向けて傾斜しつつ起立せしめられ、先端を制御開口部34の上方位置まで延長せしめている。図示実施形態の場合、ターンテーブル21における通孔27の個数に応じた数の攪拌手段35が設けられており、従って、3本の攪拌手段35が放射方向に起立せしめられている。
【0027】
以上のように構成した球状物品の給送装置によれば、ストッカー手段20の内部において、多数の球状物品3がアトランダムに投入された後、降下中に相互に干渉し合いながら団塊状に結合し易い状態を生成するが、ターンテーブル21の上方に高さHを介して制御板33を配置しているので、多数の球状物品3が同時にターンテーブル21に対して押し寄せ、相互に身動きができないように拘束されてしまうようなことはなく、常に流動容易な状態で、ターンテーブル21を回転することにより、上方から球状物品3の1個宛が好適に通孔27に進入する構成とされている。
【0028】
この点を敷衍すると、制御板33は、ストッカー手段20の底部を構成し、降下する多数の球状物品3に対面せしめられるが、中心部に制御軸部23aを起立せしめ、半径Rにより2個以上の球状物品3を同時に通過せしめない制御開口部34を開設しているので、押し寄せる球状物品3を必ず相互に上下に位置を偏位する姿勢となるように制御する。
【0029】
そして、制御開口部34を通過した球状物品3は、通孔27に進入するまでは一部分を制御開口部34の上方に突出せしめるため、後続の球状物品3を必ず相互に上下に位置を偏位する姿勢となるように制御する。
【0030】
そこで、このように制御された姿勢の球状物品3に対して、ターンテーブル21を回転すると、攪拌手段35により、制御開口部34に陥没中の球状物品3と、制御開口部34の直上に位置する球状物品3は、攪拌されつつ押し退けられるので、バラけた状態から、1個宛の球状物品3が通孔27にスムースに進入せしめられる。
【0031】
(球状物品の供給装置)
ターンテーブル21の通孔27から落下手段30の開放孔32を通じて搬出路29に向けて落下せしめられた1個宛の球状物品3は、搬出路29に至る前にロータ36により受け取られ、待機せしめられる。係止機構37がロータ36の回転を制御しており、上述のように遊戯エリア12におけるボール2がターゲット15をヒットしたとき、ロータ36の回転を許し、待機中の球状物品3を搬出路29に向けて搬出せしめる。
【0032】
ロータ36は、横軸を構成する回転軸38の周囲空間を周方向に分割する羽根板39を設け、隣り合う羽根板の間に形成した物品搬送手段40と、羽根板の先端縁により形成した回転制御手段41を構成している。図示実施形態の場合、ロータ36は、回転軸38の軸方向に間隔をあけて平行配置された3枚のフランジ42a、42b、42cを設けており、一方の一組のフランジ42a、42bの間に形成した羽根板39aにより物品搬送手段40を構成し、他方の一組のフランジ42b、42cの間に形成した羽根板39bにより回転制御手段41を構成している。
【0033】
羽根板39aにより構成される物品搬送手段40は、1個宛の球状物品3を受け取ることにより、該物品3の重量が作用する正転方向RFにロータ36を回転付勢せしめる構成とされている。これに対し、羽根板39bにより構成される回転制御手段41は、係止機構37と協働することにより、ロータ36の回転阻止と回転許容を可能にする構成とされている。図示実施形態の場合、図3に示すように、落下手段30の開放孔32に連なるシュート43に対して、ロータ36の回転軸38を正面側(遊戯エリア12の側)に配置している。従って、開放孔32から落下した球状物品3は、その直下に位置する物品搬送手段40により受け取られると共に待機せしめられ、後述するように係止機構37が外されたとき、球状物品3の自重でロータ36を正転方向RFに回転せしめることによりシュート43の傾斜ガイド面43aに沿って落下し、搬出路29へ搬出される。
【0034】
係止機構37は、図4に示すように、ロータ36に対して正面側(遊戯エリア12の側)から臨む揺動自在な係止アーム44と、該係止アーム44を支持する固定具45とから構成されている。固定具45は、一対の翼片部46を基枠に取付固着され、該固定具45に対して、係止アーム44の長手方向の中途部が支軸47を介して揺動自在に枢結される。図例の場合、係止アーム44及び固定具45のそれぞれを相互に嵌合自在とした断面溝形に形成し、重なり合い部分に形成した軸支孔48に支軸47を挿着する構成とされている。この際、支軸47には弦巻バネ等のスプリング49が設けられており、支軸47の上側位置において係止アーム44と固定具45を相互離反方向に弾発付勢する。支軸47の下側位置には、係止アーム44と固定具45の間隔を調整可能とした状態で相互に衝当せしめる調整ボルト50が設けられている。図例の場合、固定具45に設けた雌ネジ孔51に調整ボルト50を進退自在に螺入せしめ、これによりスプリング49の弾発力の強弱を調整可能としている。尚、係止アーム44と固定具45の相互は、図示の配置態様とは反対となるように配置しても良く、その場合、スプリング49は支軸47の下側位置に作用するように設ければ良い。
【0035】
係止アーム44の下端近傍部には、ロータ36の正転方向RFに対向する方向から羽根板39bの先端縁(回転制御手段41)に係止する係止爪52が設けられている。これと反対側の位置、即ち、係止アーム44の上端近傍部には、遊戯エリア12に臨むターゲット15を連結する連結部54が設けられている。
【0036】
図4(A)に示すように、相互に互換性のある二種類の係止アーム44A、44Bが準備されており、二種類の係止アーム44A、44Bは、係止爪52の個数を相違している。即ち、一方の係止アーム44A(通常の係止アームという)は、アームの下端縁を延長せしめた係止縁52aと該係止縁の先端から上向きに傾斜する戻りガイド縁52bを備えた係止爪52の1個を設けている。これに対して、他方の係止アーム44B(二段式の係止アームという)は、通常の係止アーム44Aの場合と同様の第一の係止爪52の他、その上方に位置して、類似する係止縁53aと戻りガイド縁53bを備えた第二の係止爪53を設け、係止爪を複数段階に構成している。
【0037】
そこで、二段式の係止アーム44Bを使用した場合の作用について説明すると、図5(A)に示すように、ロータ36の物品搬送手段40に1個宛の球状物品3を受け取り待機せしめた状態で、スプリング49により弾発付勢された係止アーム44Bは、第一の係止爪52を所定の回転制御手段41(羽根板39bの先端縁)に係止せしめ、ロータ36の正転方向RFの回転を阻止している。
【0038】
この状態から、遊戯エリア12においてボール2がターゲット15をヒットすると、ターゲット15が押されることにより、係止アーム44Bは、スプリング49に抗して揺動せしめられ、第一の係止爪52を回転制御手段41(羽根板39bの先端縁)から後退する。従って、係止爪52の係止が外れや否や、ロータ36は、球状物品3の自重により正転方向RFに回転を開始する(単一の係止爪52を設けた通常の係止アーム44Aを使用した場合は、ロータの回転により球状物品3がシュート43を経て搬出路29に搬出される)。
【0039】
然しながら、二段式の係止アームの場合、係止アーム44Bは、ボール2がターゲット15をヒットした瞬間に揺動せしめられるだけで、直ちにスプリング49により戻されるので、第一の係止爪52の戻りガイド縁52bを羽根板39bの先端縁に追従せしめながら回動復帰し、羽根板39bに第二の係止爪53を係止せしめる。従って、ロータ36は、正転方向RFに回転を開始した直後、再び回転を阻止されるので、球状物品3を落下せしめることはない。
【0040】
このため、二段式の係止アーム44Bを使用した場合、ユーザがボール2によりターゲット15を一回ヒットしただけでは、球状物品3の供給を受けることができず、二回連続してヒットしたときに初めて、係止アーム44Bの第二の係止爪53が回転制御手段41(羽根板39bの先端縁)から外れ、球状物品3の供給を受けることができることになる。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、ストッカー手段20の内部において、多数の球状物品3がアトランダムに投入された後、降下中に相互に干渉し合いながら団塊状に結合し易い状態を生成するが、ターンテーブル21の上方に高さHを介して制御板33を配置し、制御板33の制御開口部34を通過した球状物品3だけがターンテーブル21に進入するように制限しているので、多数の球状物品3が同時にターンテーブル21に対して押し寄せ、相互に身動きができないように拘束されてしまうようなことはない。従って、ターンテーブル21を回転したとき、上方から制御開口部34により制御された状態で降下する球状物品3の1個宛が好適に通孔27に進入し受け取られるので、従来のようなターンテーブル21の空回りを生じないという優れた効果がある。
【0042】
特に、制御板33は、ストッカー手段20から降下する多数の球状物品3に対面せしめられているにもかかわらず、中心部に制御軸部23aを起立せしめており、しかも、制御軸部23aの周囲において、半径RをD<R<2Dとすることにより2個以上の球状物品3を同時に通過せしめない制御開口部34を開設しているので、押し寄せる球状物品3を必ず相互に上下に位置を偏位した姿勢となるように制御することができ、これにより球状物品3が相互に身動きできないように拘束されることを好適に防止する。
【0043】
そして、制御板33の高さHを1/3D<H<D、好ましくは1/2D<H<3/4Dとした構成であるから、制御開口部34を通過して降下した球状物品3は、ターンテーブル21の通孔27に陥没せずテーブル面21aに残存した状態においては、その一部分、好ましくは直径Dの三分の一から二分の一に相当する部分を制御開口部34よりも上方に突出せしめ、上側から降下する球状物品3を制御板33の上方位置に止まるように下方から支持することができ、前述のような球状物品3の拘束を確実に防止する。
【0044】
特に、請求項2に記載の本発明によれば、制御軸部23aが制御開口部34の上方位置まで長く延長せしめられているので、制御開口部34の中心に向けて球状物品3が押し寄せることを防止することができ、球状物品3を周囲方向に振り分けることにより、前述したような球状物品3の直径Dに対する制御板33及び制御開口部34の高さHに関する構成(1/3D<H<D)による作用効果と、半径Rに関する構成(D<R<2D)による作用効果を好適に発揮せしめることが可能となる。
【0045】
更に、請求項3に記載の発明によれば、ターンテーブル21の上面に該テーブルと同行回転せしめられる攪拌手段35を設けた構成であるから、前述のように制御開口部34と制御軸部23aにより姿勢を制御された球状物品3に対して、ターンテーブル21を回転すると、攪拌手段35がターンテーブル21の上面よりも上方に位置する球状物品3を攪拌しながら押し退け、バラけた状態とするので、回転中のターンテーブル21の通孔27に対して1個宛の球状物品3をスムースに進入せしめることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を具備したボール遊戯機の1例を示す斜視図である。
【図2】ボール遊戯機の内部構造をスケルトン式に概観しており、本発明のターンテーブルを備えた物品給送装置の1実施形態と、本発明のロータを備えた物品供給装置の1実施形態を、相互に組み合わせた状態で示す斜視図である。
【図3】ストッカー手段から物品給送装置及び物品供給装置を経て搬出路に至るまでの構造を示す縦断面図である。
【図4】本発明の物品供給装置の1実施形態を示しており、(A)は係止機構の斜視図であり、(B)は係止機構とロータの関係を示す縦断面図である。
【図5】二段式の係止アームを備えた係止機構の作用を示しており、(A)は第一係止爪による係止状態を示す断面図であり、(B)は第二係止爪による係止状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ボール遊戯機
2 ガムボール
3 球状物品
10 ガムボールの貯蔵庫
12 遊戯エリア
15 ターゲット
20 球状物品のストッカー手段
21 ターンテーブル
21a テーブル面
22 固定テーブル
23 中心軸
23a 制御軸部
27 通孔
29 搬出路
30 落下板
31 閉鎖壁
32 開放孔
33 制御板
34 制御開口部
35 攪拌手段
36 ロータ
37 係止機構
38 回転軸
39a、39b 羽根板
40 物品搬送手段
41 回転制御手段
43 シュート
44 係止アーム
44A 通常の係止アーム
44B 二段式の係止アーム
45 固定具
47 支軸
49 スプリング
50 調整ボルト
52 第一の係止爪
53 第二の係止爪

Claims (3)

  1. 自重降下する景品等の球状物品3の多数個をアトランダムに貯蔵せしめるストッカー手段20と、該ストッカー手段20の底部に臨むと共に中心軸23を介して回転されるターンテーブル21と、該ターンテーブル21の下方に位置して球状物品3の1個宛を搬出路29に向けて落下せしめる落下手段30を備え、
    前記ターンテーブル21は、ストッカー手段20から降下する球状物品3の1個宛を受取自在かつ通過自在とする通孔27を開設しており、
    前記落下手段30は、ターンテーブル21の回転による通孔27の走行軌跡に対して、通孔27の下方を閉鎖する閉鎖壁31と、通孔27の下方を開放することにより球状物品3を落下せしめる開放孔32とを備えた装置において、
    ターンテーブル21の上方に高さHだけ間隔をあけて制御板33を配置すると共に、該制御板33にターンテーブル21と同心円を形成する制御開口部34を開設し、
    ターンテーブル21の中心軸23から延設された制御軸部23aを該ターンテーブル21の上面に突出せしめており、
    球状物品3の直径Dに対して、制御板33の前記高さHを1/3D<H<Dに構成すると共に、制御開口部34の半径RをD<R<2Dに構成して成ることを特徴とする景品等の球状物品の給送装置。
  2. ターンテーブル21の中心軸23から延設した制御軸部23aは、制御板33に設けた制御開口部34の上方位置まで長く延長せしめられていることを特徴とする請求項1に記載の景品等の球状物品の給送装置。
  3. ターンテーブル21は、球状物品3の1個宛を受取自在かつ通過自在とする通孔27を周方向に等間隔をあけて複数開設し、隣り合う通孔27の間に平坦なテーブル面21aを形成しており、
    ターンテーブル21に同行回転せしめられる攪拌手段35を該ターンテーブルの中心部から前記テーブル面21aの上方に向けて傾斜しつつ起立せしめ、該攪拌手段35を制御開口部34の上方位置まで延長せしめて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の景品等の球状物品の供給装置。
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