JP3719230B2 - Vehicle slope device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば車両のバックドア開口部に設けて、車椅子に乗った乗員が車両室内と路面との間の段差を楽に移動できるようにするためのスロープ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のスロープ装置に関する技術として、例えば特開平7-108867号公報に開示されたものが提供されていた。この従来のスロープ装置は、車両後部の開口部に平板形状の第1および第2スロープ板を相互に展開、折り畳み可能に設け、開口部側の第1スロープ板とその先端側に回動支持された第2スロープ板との間にばね力を介在させて相互に展開方向に付勢するとともに、第2スロープ板に、電動モータにより回転する巻き取りドラムに巻き取り、繰り出し可能に設けたケーブルの先端側を連結した構成を備えている。
この構成によれば、電動モータによりケーブルを繰り出すと、第1スロープ板がその自重により展開方向に回動するとともに、ばね力により第2スロープ板が第1スロープ板に対して展開され、最終的に両スロープ板が面一に展開されるとともに、車両開口部下縁と路面との間に掛け渡し状態に設置され、これにより乗員が車椅子に乗ったまま車両室内と車両室外との間を楽に移動することができた。 一方、電動モータを逆転させてケーブルを巻き取ると、第1スロープ板が収納方向に回動するとともに、第2スロープ板がばね力に抗して第1スロープ板に対して折り畳まれ、最終的に両スロープ板を折り返し状に折り畳んで車室内にほぼ直立状態に収納することができた。
このように従来の電動式スロープ装置によれば、電動モータを駆動源として2枚のスロープ板を面一に展開させた使用状態と車室内に折り返し状に収納した収納状態とに切り換えることができるので、これらの動作を手動で行う場合に比して楽にスロープ装置を利用することができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のスロープ装置によれば、繰り返しの使用によりあるいは他部材との干渉等によりケーブルが切断等されると、第1および第2のスロープ板がいずれも電動では展開、収納することができなくなってしまい、その結果全く利用できなくなり、あるいは手動により展開、収納しなければならないという問題があった。
本発明は、ケーブルを用いた簡易な構成でありながら、このケーブルが切断等した場合であっても電動により展開、収納することができるスロープ装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このため、本願発明は、前記各請求項に記載した構成のスロープ装置とした。請求項1記載のスロープ装置によれば、駆動装置により第1スロープ板が展開位置と収納位置との間を移動し、第2スロープ板が第1スロープ板の移動に伴う索部材の相対移動により第1スロープ板に対して展開位置と収納位置との間を移動する。このように、第1スロープ板は駆動装置により直接移動され、第2スロープ板は索部材の第1スロープ板に対する相対移動により該第1スロープ板に対して移動する構成であるので、索部材が切断等した場合でも第1スロープ部材を駆動装置により移動させることができるので、従来のように当該スロープ装置が全く作動しなくなってしまうことがなくなる。また、従来とは異なって第1スロープ板は駆動装置により移動するので、索部材が切断等した場合であっても第2スロープ板のみを手動により移動させれば、当該スロープ装置を使用することができ、また収納することができるので、トラブル時におけるその取り扱い性を向上させることができる。
なお、索部材とは、ワイヤ、ケーブル、ロープ、チェーン、ベルト、紐等という性質を有する部材である。
【0005】
請求項2記載のスロープ装置によれば、駆動装置により第1スロープ板が回動することによりその展開位置(車両室外へ張り出す位置)と収納位置(車両室外へ張り出さない位置)との間を移動する。第1スロープ板を例えば上下に回動させる構成とすることにより、第1スロープ板はその収納位置においてほぼ垂直に立てた状態とすることができ、これにより車室内にコンパクトに収納することができる。第1スロープ板は、この収納位置から下方へ回動することにより展開位置に移動する。
請求項3記載のスロープ装置によれば、第1スロープ板に対する索部材の相対移動により第2スロープ板が回動して展開位置と収納位置との間を移動する。
請求項4記載のスロープ装置によれば、第1スロープ板が駆動装置により展開位置と収納位置との間を移動し、これに伴う索部材の第1スロープ板に対する相対移動により第2スロープ板が第1スロープ板に対してその板面に平行な方向にスライドしてその展開位置と収納位置との間を移動する。
請求項5記載のスロープ装置によれば、上記作用効果に加えて、第2スロープ板の反付勢方向(展開側または収納側)への移動のみを索部材により行えば足りるので、索部材の取り回しの簡略化を図ることができる。
【0006】
請求項6記載のスロープ装置によれば、駆動装置により第1スロープ板を展開位置と収納位置との間で回動させると、索部材が第1スロープ板に対して相対的に移動し、これにより第2スロープ板が第1スロープ板に対して回動して展開位置または収納位置に至る。このように第2スロープ板は、第1スロープ板に対する索部材の相対移動により展開位置と収納位置との間で回動するので、この索部材が切断等した場合には、第2スロープ板を第1スロープ板に対して回動させることができない。しかしながら、第1スロープ板は、従来のようにケーブル等の索部材により回動するのではなく、電動モータ等の駆動装置により直接回動する構成であるので、索部材が切断等しても何ら支障なく回動させることができる。このことから、索部材が切断等しても従来のように全く作動しなくなってしまうといったことがなくなり、少なくとも車両側の第1スロープ板を電動により回動させることができるので、トラブル時の取り扱い性を向上させることができる。
【0007】
請求項7記載のスロープ装置によれば、駆動装置により第1スロープ板が展開位置側に回動すると、索部材が第1スロープ板に対して相対移動することにより第2スロープ板が付勢力に抗して展開位置側にスライドする。逆に、駆動装置により第1スロープ板が逆に収納位置側に回動すると、索部材が第1スロープ板に対して上記とは反対方向に相対移動しつつ第2スロープ板が付勢力により収納位置側にスライドする。このように、第1スロープ板は駆動装置により直接回動する構成であり、従来のように索部材の相対移動(巻き取り、繰り出し等)により回動させる構成ではないので、索部材が切断等しても第1スロープ板は通常通り回動させることができるのでトラブル時におけるその取り扱い性が向上する。
請求項8記載のスロープ装置によれば、駆動装置により第1スロープ板が展開位置側または収納位置側に回動すると、これに伴う索部材の第1スロープ板に対する相対移動を介して第2スロープ板が展開位置側または収納位置側にスライドする。このように、第2スロープ板は索部材の第1スロープ板に対する相対移動を介して展開位置側または収納位置側にスライドする構成である一方、第1スロープ板は、駆動装置により直接回動する構成であり、索部材の移動により回動する構成とはなっていないので、索部材が切断等したトラブル時においても第1スロープ板を回動させることができるので、従来よりもその取り扱い性を向上させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、第1実施形態のスロープ装置1を備えた車両2の後部を示している。このスロープ装置1は、車両2の後部開口部3の下部に備え付けられており、第1スロープ板10と第2スロープ板20を備えている。このスロープ装置1の詳細が図2および図3に示されている。この第1スロープ板10は、その回動基端部(図2において下端部)が支軸11を介して車両2の後部開口部3の下部に連結されて、上下に回動可能に支持されている。この第1スロープ板10は、下方へ回動すると図2中二点鎖線で示すように車両2の室外へ張り出す展開位置に移動し、上方へ回動してほぼ垂直に起立させると図2中実線で示すように車両2の室外へ張り出さない収納位置に移動させることができる。なお、図2では、車両室外側に張り出した展開位置の第1および第2スロープ板10,20が二点鎖線で示されるとともに、この展開位置と収納位置との間を移動途中の段階の第1および第2スロープ板10,20も二点鎖線で示されている。
【0009】
第1スロープ板10の回動先端側には、ヒンジ12を介して第2スロープ板20が同じく上下に回動可能に連結されている。図3に示すように上記ヒンジ12は、第1スロープ板10の裏面側(展開位置で下面となる面側、以下同じ)と第2スロープ板20の裏面側に跨って取り付けられている。このため、第1スロープ板10が収納位置から展開位置に向かって回動し始めると、第2スロープ板20がその自重によって第1スロープ板10に対して相対的に反時計回り方向に回動し始める。また、ヒンジ12が第1および第2スロープ板10,20の裏面間に跨って取り付けられていることから、第1スロープ板10と第2スロープ板20は、図2中実線で示すように相互に裏面側を対向させた状態で収納される。以下、第2スロープ板20の位置について、第1スロープ板10に対して折り返し状に重ね合わされた位置を収納位置といい、図2中二点鎖線で示すように第1スロープ板10の先端からほぼ面一状態で張り出す位置を展開位置という。
【0010】
第1スロープ板10は、左右一対の駆動装置30,30により上下に回動する。両駆動装置30,30は、車両の側部に配置されている。両駆動装置30,30は同様の構成を有するものであるので、以下図1に示すように車両右側の駆動装置についてのみ説明する。この右側の駆動装置30の詳細が図3に示されている。この駆動装置30は、電動モータ31と駆動ギヤ32と連結アーム33を備えている。電動モータ31の出力軸には小径のピニオンギヤ34が取り付けられ、このピニオンギヤ34は駆動ギヤ32に噛み合わされている。
駆動ギヤ32は図示するようにその外周約190゜の範囲に歯が形成されている。従って、この駆動ギヤ32は約190゜の範囲で回転する。この駆動ギヤ32には、その外周側へ放射方向に突き出す連結アーム部32aが形成されている。この連結アーム部32aの先端と連結アーム33の一端が支軸35を介して相互に回転可能に連結されている。連結アーム33の他端側は、支軸36を介して前記第1スロープ板10の側部に回転可能に連結されている。
電動モータ31が正転側に起動すると、駆動ギヤ32の図示時計回り方向の回転による連結アーム33の図示右方への移動により第1スロープ板10が収納位置から展開位置に向けて回動する。一方、電動モータ31が逆転すると、駆動ギヤ32の図示反時計回り方向の回転による連結アーム33の図示左方への移動により第1スロープ板10が展開位置から収納位置に向けて回動する。
図1に示すように、上記駆動装置30のうち、電動モータ31および駆動ギヤ32は、車両の側部であって、インナパネルとアウタパネルとの間の空間部に収納されている。連結アーム33は、インナパネルに形成した開口部4を経て車室内に突き出されている。
【0011】
次に、上記駆動ギヤ32の側部には駆動滑車40が一体に取り付けられている。この駆動滑車40の中心は、駆動ギヤ32の回転中心に一致している。この駆動滑車40には、索部材50の一端50aが固定されている。本実施形態において、この索部材50には、高い引っ張り強度を有するケーブルが用いられている。この索部材50は、第1スロープ板10の回動基端側に回転可能に設けた滑車13を経て回動先端側に回転可能に設けた滑車14,15間に掛け渡されている。この索部材50の他端側50bは、第2スロープ板20の回動基端部に固定されている。索部材50は、滑車14,15間に挟まれている。また、滑車15の回転中心は、ヒンジ12の回転中心(第2スロープ板20の回動中心)に一致している。
図2において実線で示すように第1および第2スロープ板10,20が収納された状態において、電動モータ31が起動して駆動ギヤ32が図2において時計回り方向(展開位置側)に回転すると、連結アーム部32aと連結アーム33の図示右方への移動により第1スロープ板10が支軸11を中心にして展開位置側(図において時計回り方向)に向けて回動し始める。これに伴って駆動滑車40が駆動ギヤ32と一体で図示時計回り方向(巻き取り方向)回転し始め、これにより索部材50が第1スロープ板10に対して相対的に巻き取り方向に移動する。索部材50が第1スロープ板10に対して巻き取り方向に移動することにより、第2スロープ板20がヒンジ12を中心にして展開位置側(図において反時計回り方向)に回動し始める。
このように、電動モータ31の起動による駆動ギヤ32の展開位置側への回転により、第1スロープ板10と第2スロープ板20が連動して展開位置側に回動する。駆動ギヤ32が約190゜回転すると、図2において二点鎖線で示すように第1スロープ板10と第2スロープ板20がほぼ面一に連なって車両後方へ張り出し状に取り出された状態(展開位置)となる。展開位置では、第2スロープ板20の先端が路面Gにほぼ接地する状態となり、これにより例えば車椅子に搭乗した乗員が、路面Gからそのまま車椅子を進行させてこの第2および第1スロープ板20,10を経て車室内に乗り込むことができる。
【0012】
逆に、第1および第2スロープ板10,20が展開位置に取り出された状態において、電動モータ31が逆転して駆動ギヤ32および駆動滑車40が反時計回り方向に回転して連結アーム部32aおよび連結アーム33が図2において左方へ変位すると、第1スロープ板10が支軸11を中心にして図中二点鎖線で示す展開位置から図中実線で示す収納位置に向けて(起立方向に)回動する。また、駆動滑車40が駆動ギヤ32と一体で図示反時計回り方向に回転することにより、索部材50が駆動滑車40が繰り出される。繰り出された索部材50は、第1スロープ板10に対して相対的に移動し、これにより第2スロープ板20がその自重により第1スロープ板10に対して収納方向へ回動する。
このように、駆動ギヤ32の収納側への回転により、第1スロープ板10がその収納位置に向けて回動すると、これに連動して索部材50が繰り出されることにより第2スロープ板20が収納位置側に回動する。駆動ギヤ32が収納側へ約190゜回転すると、第1スロープ板10と第2スロープ板20は図示するように相互の裏面を対向させた状態に折れ曲がって車室内に収納される。
【0013】
次に、車両の後部開口部3の下部には、リヤバンパー5が取り付けられている。このリヤバンパー5は、その中央部と左右側部の3つに分割されている。中央のバンパー中央部5aは、上記第1スロープ板10の裏面側に取り付けられている。このため、第1スロープ板10が収納位置に位置するときには、バンパー中央部5aが左右のバンパー側部5b,5cと連なった状態となり、上記のようにして第1スロープ板10が展開位置に取り出されると、バンパー中央部5aは左右のバンパー側部5b,5c間から分離されるようになっている。これにより、第1スロープ板10を前記支軸11を介して車両フロア6の後端部に支持して、第1および第2スロープ板10,20が車両フロア6に対してほぼ面一状態(段差がない状態)で取り出されるようになっている。このように第1および第2スロープ板10,20が車両フロア6に対して段差のない状態に取り出されるので、車両フロア6と第1スロープ板10との間の移動をスムーズに行うことができ、これにより利用者の便宜を図ることができる。
【0014】
以上のように構成した第1実施形態のスロープ装置1によれば、第1スロープ板10は駆動装置30により直接回動され、第2スロープ板20は索部材50の第1スロープ板10に対する相対移動によりこの第1スロープ板10に対して回動する構成となっているので、索部材50が切断等した場合であっても第1スロープ板10を駆動装置30により移動させることができるので、前記従来のスロープ装置のように全く作動しなくなってしまうトラブルを回避することができる。
本実施形態のスロープ装置1において、索部材50が切断した場合を想定すると、第2スロープ板20は、ヒンジ12を介して第1スロープ板10の裏面側に回動可能に支持されているので、第1スロープ板10を展開位置から収納位置に向けて回動させると、第2スロープ板20はその自重により第1スロープ板10に対して相互に裏面を対向させる方向に回動し、最終的に図2において実線で示すように相互に裏面を対向させた折り返し状態に収納される。逆に、この収納状態から第1スロープ板10を展開位置に向けて回動させた場合にも、第2スロープ板20はその自重により第1スロープ板10に対して相対的に展開位置側に回動する。しかしながら、第2スロープ板20は、第1スロープ板10が展開位置側に回動し始めてもその自重により鉛直方向に沿った位置に保持されるので、使用者は第1スロープ板10の展開位置側への回動途中の段階で第2スロープ板20を上記鉛直位置から第1スロープ板10に対して展開位置まで手動で回動させることにより当該スロープ装置1を展開位置(第1スロープ板10と第2スロープ板20が面一に揃った状態)に取り出すことができる。
【0015】
次に、本発明の第2実施形態を説明する。この第2実施形態のスロープ装置60が図4に示されている。前記第1実施形態のスロープ装置1では、第2スロープ板20が第1スロープ板10に対して上下に回動可能に支持された形態(折り畳みタイプ)となっていた。これに対して、この第2実施形態のスロープ装置60では、第2スロープ板62が第1スロープ板61に対してその板面に平行な方向にスライド可能に支持された形態(スライドタイプ)となっている。このため、第2スロープ板62を第1スロープ板61に対して連動して展開・収納するための連動手段について前記第1実施形態と異なっている。なお、第1スロープ板61は、第1実施形態と同様車両の後部開口部3の下部に、支軸11を介して上下に回動可能に支持されている。以下の説明において、第1実施形態と同様の部材、構成については同位の符号を用いてその説明を省略する。
【0016】
第2スロープ板62は、図示省略したスライド機構を介して第1スロープ板61に対してその板面に平行な方向にスライド可能に支持されている。図4中、実線で示すように第1スロープ板61が収納位置に位置する状態では、第2スロープ板62はその長手方向全範囲にわたって第1スロープ板61に重ね合わせられた位置(収納位置)に位置している。一方、図4中二点鎖線で示す第1および第2スロープ板61,62の位置のうち下側に示すように第1スロープ板61がその展開位置に位置する状態では、第2スロープ板62は第1スロープ板61の先端から面一状態で張り出す位置(展開位置)に移動する。第2スロープ板62は第1スロープ板61に対して上記収納位置と展開位置との間でスライド可能に支持されている。
駆動装置30の駆動ギヤ32には、第1実施形態と同様駆動滑車40が一体に取り付けられている。この駆動滑車40には索部材63の一端63aが固定されている。この索部材63は、第1スロープ板61の後部に回転可能に設けた滑車64と前部に回転可能に設けた滑車65を経て第2スロープ板62に取り回されている。この索部材63の他端63bは第2スロープ板62に固定した索固定ブロック66に固定されている。
また、上記索固定ブロック66と、第1スロープ板61の後部との間には引っ張りばね67が介装されている。この引っ張りばね67により、第2スロープ板62は、収納方向に付勢されている。
【0017】
以上のように構成した第2実施形態のスロープ装置60によれば、図4中実線で示すように第1および第2スロープ板61,62が収納された状態において、駆動装置30の電動モータ31が起動すると、駆動ギヤ32が図示時計回り方向に回動して連結アーム部32aおよび連結アーム33が図示右方へ移動し、これにより第1スロープ板61が支軸11を中心にして展開位置側へ回動する。
一方、駆動ギヤ32の図示時計回り方向の回動に伴って駆動滑車40も一体で同方向に回転し、これにより索部材63が駆動滑車40に巻き取られるため、索部材63は第1スロープ板61に対して移動する。また、滑車64と支軸11とが一定距離だけ離れているので、第1スロープ板61が展開位置側へ回動することによっても索部材63が第1スロープ板61に対して巻き取り方向に移動する。このように、第1スロープ板61が収納位置から展開位置に向けて回動し始めると、第1スロープ板61に対して索部材63が巻き取られていくため、第2スロープ板62が第1スロープ板61の先端から張り出す方向(展開方向)にスライドする。第2スロープ板62の展開方向への移動は、引っ張りばね67に抗してなされる。
【0018】
駆動ギヤ32が約190゜だけ展開位置側へ回転すると、第1スロープ板61に対して第2スロープ板62がスライド端まで移動し、かつ第2スロープ板62の先端部がほぼ路面Gに接地する状態となって、図中二点鎖線で下側に示すように当該スロープ装置60が展開位置に取り出された状態となる。この展開位置に取り出された状態において、電動モータ31を逆転させて駆動ギヤ32を図示反時計回り方向(収納側)に回転させると、連結アーム部32aおよび連結アーム33が図示左方へ移動し、これにより第1スロープ板61が支軸11を中心にして収納方向(起立方向)へ回動する。
また、駆動ギヤ32の収納側への回転により駆動滑車40が同方向に一体で回転するため、索部材63が繰り出し可能な状態となる。一方、第2スロープ板62は引っ張りばね67により収納方向に付勢されている。このため、索部材63が繰り出し可能な状態となると、第2スロープ板62は引っ張りばね67により索部材63を繰り出しつつ第1スロープ板61に対して収納方向へスライドする。
このように第2実施形態のスロープ装置60によっても、第1スロープ板61が電動モータ31を駆動源とする駆動装置30により収納位置と展開位置との間を回動する構成であるので、例えば索部材63が切断した場合であっても、当該スロープ装置60が全く作動しなくなるといったことはなくなり、少なくとも第1スロープ板61を展開位置へ展開し、収納位置へ収納することができる。
【0019】
次に、図5には第3実施形態のスロープ装置70が示されている。この第3実施形態のスロープ装置70は、第2実施形態のスロープ装置60と同様第2スロープ板72が第1スロープ板71に対してその板面に平行な方向にスライドして収納位置と展開位置との間を移動するスライドタイプとなっている。しかしながら、以下説明する第3実施形態のスロープ装置70は、第2スロープ板72を収納方向に戻すための手段について第2実施形態とは異なる構成を備えている。前記第2実施形態のスロープ装置60では、引っ張りばね67により第2スロープ板62が収納位置に戻される構成を備えていたが、この第3実施形態のスロープ装置70では、索部材73F,73Rを用いて第2スロープ板72を収納位置に戻す構成となっている点で、当該第3実施形態は前記第2実施形態と異なっている。
以下の説明において、第1または第2実施形態と同様の部材、構成については同位の符号を用いてその説明を省略する。駆動装置30の駆動ギヤ32には、前記第1、第2実施形態と同様駆動滑車40が一体に取り付けられている。この駆動滑車40の回転中心は、駆動ギヤ32の回転中心に一致している。図6に示すようにこの駆動滑車40には、2本の索部材73F,73Rの一端73Fa,73Raが固定されている。索部材73Fは、第2スロープ板72を展開位置に取り出す際に機能するもので、索部材73Rは第2スロープ板72を収納位置に戻す際に機能する。以下、索部材73Fを展開用索部材73Fといい、索部材73Rを収納用索部材73Rという。
【0020】
駆動滑車40に対して展開用索部材73Fは図示反時計回り方向に掛け渡され、収納用索部材73Rは図示時計回り方向に掛け渡されている。このため、駆動滑車40が図示時計回り方向に回転する時(第1スロープ板71が展開位置に向けて回動する時)に、展開用索部材73Fは巻き取られ、収納用索部材73Rは繰り出される一方、駆動滑車40が図示反時計回り方向に回転する時(第1スロープ板71が収容位置に向けて回動する時)に、展開用索部材73Fは繰り出され、収納用索部材73Rは巻き取られる。
展開用索部材73Fは、車両側部に回転可能に設けた滑車74,75を経て、前記支軸11に回転可能に支持された中間滑車77に掛け渡されている。この展開用索部材73Fは、上記中間滑車77を経て、それぞれ第1スロープ板71の後部側に回転可能に設けた滑車78,79および第1スロープ板71の前部に回転可能に設けた滑車80に順次掛け渡されている。展開用索部材73Fは、滑車80を経て第1スロープ板71の後部側に折り返されている。この展開用索部材73Fの他端73Fbは、第2スロープ板72に取り付けた索固定ブロック81に固定されている。一方、収納用索部材73Rは、車両側部に回転可能に設けた滑車76を経て上記中間滑車77および滑車78に掛け渡されている。この収納用索部材73Rの他端73Rbも上記索固定ブロック81に固定されている。
【0021】
以上のように構成した第3実施形態のスロープ装置70によれば、図5中実線で示すように第1および第2スロープ板71,72が収納された状態において、駆動装置30の電動モータ31が起動すると、駆動ギヤ32が図示時計回り方向に回動して連結アーム部32aおよび連結アーム33が図示右方へ移動し、これにより第1スロープ板71が支軸11を中心にして展開位置側へ回動する。
一方、駆動ギヤ32の図示時計回り方向の回動に伴って駆動滑車40も一体で同方向に回転するため、展開用索部材73Fが駆動滑車40に巻き取られる一方、収納用索部材73Rが駆動滑車40から繰り出される。展開用索部材73Fが巻き取られ、収納用索部材73Rが繰り出されるので、索固定ブロック81が第1スロープ板71に対してその回動先端側に移動し、これにより第2スロープ板72が第1スロープ板71に対して展開位置側にスライドする。第2スロープ板72の展開位置側へのスライドは、第1スロープ板71の展開位置側への回動に連動してなされる。
【0022】
駆動ギヤ32が約190゜だけ展開位置側へ回転すると、第1スロープ板71に対して第2スロープ板72がスライド端(展開位置)まで移動し、かつ第2スロープ板72の先端部がほぼ路面Gに接地する状態となって、図5中二点鎖線で下側に示すように当該スロープ装置70が展開位置に取り出された状態となる。この展開位置に取り出された状態において、電動モータ31を逆転させて駆動ギヤ32を図示反時計回り方向(収納側)に回転させると、連結アーム部32aおよび連結アーム33が図示左方へ移動し、これにより第1スロープ板71が支軸11を中心にして収納方向(起立方向)へ回動する。
また、駆動ギヤ32の収納側への回転により駆動滑車40が同方向に一体で回転するため、収納用索部材73Rが巻き取られる一方、展開用索部材73Fが繰り出される。収納用索部材73Rが巻き取られ、展開用索部材73Fが繰り出されるので、索固定ブロック81が第1スロープ板71に対してその回動基端に移動し、これにより第2スロープ板72が第1スロープ板71に対して収納位置側にスライドする。第2スロープ板72の収納位置側へのスライドは、第1スロープ板71の収納位置側への回動に連動してなされる。
このように第3実施形態のスロープ装置70によっても、第1スロープ板71が電動モータ31を駆動源とする駆動装置30により収納位置と展開位置との間を回動する構成であるので、例えば展開用索部材73Fまたは収納用索部材73Rあるいはその双方が切断した場合であっても、当該スロープ装置70が全く作動しなくなるといったことはなくなり、少なくとも第1スロープ板71を展開位置へ展開し、収納位置へ収納することができる。
また、例示した各実施形態では、第1スロープ板10(61,71)が駆動装置30により展開・収納され、第2スロープ板20(62,72)は索部材50(63、73F,73R)を介して第1スロープ板10(61,71)に連動して展開・収納される構成であるので、第1および第2スロープ板に専用の駆動源を設定した場合に比して構造を簡略化することができる。
【0023】
以上説明した各実施形態には、種々変更を加えることができる。例えば、図7に示すように後部開口部3側の車高を降下させる機能を備えた車両に前記各実施形態のスロープ装置1(60,70)を搭載することにより、当該スロープ装置1(60,70)をより緩やかな傾斜角度θで利用することができるので、車椅子に着座した乗員は一層楽に車室内と車外との間を移動することができるとともに、介護者の労力を低減することができる。
図7中上側には、車高を降下させていない通常の状態においてスロープ装置1(60,70)を展開位置に展開した状態を示している。この状態では、第2スロープ板20の回動先端側が路面Gに接地していない。従って、図7中上側に示す状態における第1および第2スロープ板10,20の路面Gに対する傾斜角度θは、この通常の車高状態で第2スロープ板20の回動先端側を路面Gに接地させた場合の当該第1および第2スロープ板10,20の傾斜よりも緩やかに設定されている。この状態から図7中下側に示すように車両の後部開口部3側の車高を降下させることにより第2スロープ板20の回動先端側を路面Gに接地させることができる。
また、前記各実施形態では、索部材50,63,73F,73Rとしてケーブルを用いる構成を例示したが、その他例えばチェーン、ワイヤ、ロープ、ベルト、紐等を用いることもできる。索部材としてチェーンを用いた場合には、駆動滑車40および各部の滑車に代えて歯付きのスプロケットを用いることにより、一層確実な動力の伝達を行うことができる。
さらに、車両の後部開口部に適用したスロープ装置を例示したが、車両側部の開口部に本願発明に係るスロープ装置を適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す図であり、スロープ装置および車両後部の斜視図である。
【図2】第1実施形態のスロープ装置の全体側面図である。
【図3】第1スロープ板と第2スロープ板の連結部の側面図である。
【図4】第2実施形態のスロープ装置の全体側面図である。
【図5】第3実施形態のスロープ装置の全体側面図である。
【図6】第3実施形態のスロープ装置に適用された索部材の掛け渡し状態を示す側面図である。
【図7】車高降下機能を備えた車両に適用したスロープ装置の側面図である。本図中上側は、車高を降下していない状態を示し、下側は車高を降下させた状態を示している。
【符号の説明】
1…スロープ装置(第1実施形態)
3…後部開口部
5a…バンパー中央部
10…第1スロープ板、20…第2スロープ板
30…駆動装置、31…電動モータ、32…駆動ギヤ、33…連結アーム
40…駆動滑車
50…索部材(ケーブル)
60…スロープ装置(第2実施形態)
61…第1スロープ板、62…第2スロープ板
63…索部材
66…索固定ブロック
67…引っ張りばね
70…スロープ装置(第3実施形態)
71…第1スロープ板、72…第2スロープ板
73F…展開用索部材、73R…収納用索部材
77…中間滑車
81…索固定ブロック[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a slope device that is provided, for example, at a back door opening of a vehicle so that an occupant riding in a wheelchair can easily move a step between a vehicle interior and a road surface.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a technique related to this type of slope device, for example, a technique disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-108867 has been provided. In this conventional slope device, a flat plate-like first and second slope plates are provided in an opening at the rear of the vehicle so that they can be mutually expanded and folded, and are pivotally supported by the first slope plate on the opening side and the tip side thereof. A spring force is interposed between the second slope plate and urging each other in the deployment direction, and the second slope plate is wound around a take-up drum rotated by an electric motor, and a cable provided so as to be able to be fed out. The structure which connected the front end side is provided.
According to this configuration, when the cable is fed out by the electric motor, the first slope plate is rotated in the deployment direction by its own weight, and the second slope plate is deployed with respect to the first slope plate by the spring force. Both slope plates are deployed flush with each other, and installed between the lower edge of the vehicle opening and the road surface so that the passenger can easily move between the vehicle interior and the exterior of the vehicle while riding on a wheelchair. We were able to. On the other hand, when the electric motor is reversed and the cable is wound, the first slope plate rotates in the storing direction, and the second slope plate is folded against the first slope plate against the spring force. In addition, both slope plates were folded in a folded shape and stored in an almost upright state in the passenger compartment.
Thus, according to the conventional electric slope device, it is possible to switch between the use state in which the two slope plates are deployed flush with the electric motor as a drive source and the storage state in which the slope plate is housed in a folded manner. Therefore, it was possible to use the slope device more easily than when these operations were performed manually.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, according to the conventional slope device, when the cable is cut or the like due to repeated use or interference with other members, both the first and second slope plates can be electrically developed and stored. As a result, there is a problem that it cannot be used at all, or as a result, cannot be used at all, or must be manually expanded and stored.
An object of the present invention is to provide a slope device that can be deployed and housed by electric power even when the cable is cut or the like, although it has a simple configuration using a cable.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
For this reason, this invention was set as the slope apparatus of the structure described in the said each claim. According to the slope device of the first aspect, the first slope plate is moved between the unfolded position and the storage position by the driving device, and the second slope plate is moved by the relative movement of the rope member accompanying the movement of the first slope plate. Move between the deployed position and the storage position with respect to the first slope plate. As described above, the first slope plate is directly moved by the driving device, and the second slope plate is moved relative to the first slope plate by the relative movement of the rope member with respect to the first slope plate. Even in the case of cutting or the like, the first slope member can be moved by the driving device, so that the slope device does not stop operating at all as in the conventional case. Also, unlike the conventional case, the first slope plate is moved by the driving device, so even if the rope member is cut, etc., if only the second slope plate is moved manually, the slope device should be used. Since it can be stored and can be stored, it is possible to improve its handleability during troubles.
The rope member is a member having properties such as a wire, a cable, a rope, a chain, a belt, and a string.
[0005]
According to the slope device of the second aspect, when the first slope plate is rotated by the driving device, it is between the deployed position (position projecting outside the vehicle compartment) and the storage position (position not projecting outside the vehicle compartment). To move. By adopting a configuration in which the first slope plate is pivoted up and down, for example, the first slope plate can be brought into a substantially vertical state at the storage position, and can be stored compactly in the vehicle interior. . The first slope plate moves to the deployed position by rotating downward from the storage position.
According to the slope device of the third aspect, the second slope plate is rotated by the relative movement of the rope member with respect to the first slope plate to move between the deployed position and the storage position.
According to the slope device of the fourth aspect, the first slope plate is moved between the deployment position and the storage position by the driving device, and the second slope plate is moved by the relative movement of the rope member with respect to the first slope plate. It slides in a direction parallel to the plate surface with respect to the first slope plate and moves between its deployed position and the storage position.
According to the slope device of the fifth aspect, in addition to the above-described effects, it is sufficient to move the second slope plate only in the counter-biasing direction (deployment side or storage side) by the rope member. It is possible to simplify the handling.
[0006]
According to the slope device of the sixth aspect, when the first slope plate is rotated between the deployed position and the storage position by the driving device, the rope member moves relative to the first slope plate, As a result, the second slope plate rotates with respect to the first slope plate to reach the deployed position or the storage position. As described above, the second slope plate is rotated between the deployed position and the storage position by the relative movement of the rope member with respect to the first slope plate. Therefore, when the rope member is cut, the second slope plate is It cannot be rotated with respect to the first slope plate. However, the first slope plate is not directly rotated by a cable member such as a cable as in the prior art, but is directly rotated by a driving device such as an electric motor. It can be rotated without hindrance. Therefore, even if the cable member is cut or the like, it does not stop operating at all as in the conventional case, and at least the first slope plate on the vehicle side can be rotated electrically, so that it can be handled during troubles. Can be improved.
[0007]
According to the slope device of the seventh aspect, when the first slope plate is rotated to the deployment position side by the driving device, the rope member moves relative to the first slope plate, so that the second slope plate is biased. Slide against the deployment position. On the contrary, when the first slope plate is rotated to the storage position side by the driving device, the second slope plate is stored by the biasing force while the rope member is relatively moved in the opposite direction to the first slope plate. Slide to the position side. As described above, the first slope plate is directly rotated by the driving device, and is not configured to be rotated by relative movement (winding, feeding, etc.) of the rope member as in the prior art. Even so, since the first slope plate can be rotated as usual, the handleability during troubles is improved.
According to the slope device of the eighth aspect, when the first slope plate is rotated to the deployment position side or the storage position side by the driving device, the second slope is connected via the relative movement of the rope member with respect to the first slope plate. The plate slides to the deployment position side or the storage position side. As described above, the second slope plate is configured to slide to the deployment position side or the storage position side through the relative movement of the rope member with respect to the first slope plate, while the first slope plate is directly rotated by the driving device. Since it is a configuration and is not configured to rotate by the movement of the rope member, the first slope plate can be rotated even in the event of a trouble such as a cut of the rope member, so that it is easier to handle than before. Can be improved.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 shows a rear portion of a
[0009]
A
[0010]
The
As shown in the drawing, the
When the
As shown in FIG. 1, the
[0011]
Next, a
When the
As described above, the
[0012]
On the contrary, in a state where the first and
As described above, when the
[0013]
Next, a
[0014]
According to the slope device 1 of the first embodiment configured as described above, the
In the slope device 1 of the present embodiment, assuming that the
[0015]
Next, a second embodiment of the present invention will be described. The
[0016]
The
A
A
[0017]
According to the
On the other hand, as the
[0018]
When the
Further, since the
Thus, also in the
[0019]
Next, the
In the following description, members and configurations similar to those in the first or second embodiment are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted. A
[0020]
The
The unfolding
[0021]
According to the
On the other hand, as the
[0022]
When the
Further, since the
Thus, also in the
Moreover, in each illustrated embodiment, the 1st slope board 10 (61, 71) is expand | deployed and accommodated by the
[0023]
Various modifications can be made to the embodiments described above. For example, as shown in FIG. 7, by mounting the slope device 1 (60, 70) of each embodiment on a vehicle having a function of lowering the vehicle height on the
The upper side in FIG. 7 shows a state in which the slope device 1 (60, 70) is deployed at the deployed position in a normal state where the vehicle height is not lowered. In this state, the rotation tip side of the
In each of the above embodiments, the
Furthermore, although the slope device applied to the rear opening of the vehicle is illustrated, it goes without saying that the slope device according to the present invention can be applied to the opening of the vehicle side portion.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a slope device and a rear part of a vehicle, showing a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an overall side view of the slope device of the first embodiment.
FIG. 3 is a side view of a connecting portion between a first slope plate and a second slope plate.
FIG. 4 is an overall side view of a slope device according to a second embodiment.
FIG. 5 is an overall side view of a slope device according to a third embodiment.
FIG. 6 is a side view showing a spanning state of a rope member applied to the slope device of the third embodiment.
FIG. 7 is a side view of a slope device applied to a vehicle having a vehicle height descent function. The upper side in the figure shows a state where the vehicle height is not lowered, and the lower side shows a state where the vehicle height is lowered.
[Explanation of symbols]
1. Slope device (first embodiment)
3 ... Rear opening
5a ... Bumper center
10 ... 1st slope board, 20 ... 2nd slope board
30 ... Drive device, 31 ... Electric motor, 32 ... Drive gear, 33 ... Connecting arm
40 ... drive pulley
50 ... Rope member (cable)
60. Slope device (second embodiment)
61 ... 1st slope board, 62 ... 2nd slope board
63 ... Rope member
66 ... rope fixing block
67 ... Tension spring
70. Slope device (third embodiment)
71 ... 1st slope board, 72 ... 2nd slope board
73F ... Rope member for deployment, 73R ... Rope member for storage
77 ... Intermediate pulley
81 ... Rope fixing block
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