JP3718575B2 - 非対称な衝撃吸収性を備えるプロペラ駆動スリーブ - Google Patents

非対称な衝撃吸収性を備えるプロペラ駆動スリーブ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は船舶駆動装置に係り、特に、プロペラをプロペラシャフトに取り付ける衝撃吸収駆動スリーブに関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明は、本文中に引用する米国特許第5,244,348 号、第5,322,416 号、及び第5,484,264 号等に開示される船舶駆動スリーブに関する開発の過程でなされたものである。
衝撃吸収駆動スリーブは、プロペラが物体に衝突した場合に、ギヤ列を含むプロペラシャフト及び船舶駆動装置を保護する。プロペラシャフトが物体によって停止された後、一定の角度範囲で回転を続けることができるように充分な柔軟性、すなわち、低いバネ剛性を有するが、負荷条件の大小にかかわらず、船舶を推進するのに充分なトルクに耐えるように充分な剛性、すなわち高いバネ剛性を有する駆動スリーブを設けることが望ましい。これらは、衝撃吸収のための低いバネ剛性と耐トルク性のための高いバネ剛性との間のトレードオフを要求する矛盾する設計目標である。上記引用特許の発明は、このトレードオフに取り組んでこれを解決し、衝撃吸収及び高負荷性能の双方を満足させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、船舶駆動装置の前進時と後退時との間で耐トルク性能を変化させようとするものである。駆動ギヤ及びクラッチ等の船舶駆動ギヤ列の前進駆動部品は、後退駆動部品に比して、より高い強度とより高い耐トルク性とを有している。この理由は、前進方向においては船舶を推進するのに高いトルクを必要とする高負荷条件での運転、すなわち、高速運転が行われることがあるが、後退方向においては、かかる高負荷運転が行われることはないからである。船舶駆動装置の逆転駆動部品の強度は比較的低いので、逆転駆動部品を低いトルクレベルで保護しなければならず、従って、後退部品にはより低いバネ剛性を付与するのが望ましい。すなわち、前進方向と後退方向との間にバネ剛性の差を設けることが望ましい。本発明はかかる必要性に取り組んでこれを解決し、非対称な衝撃吸収、すなわち、前進方向と後退方向との間での異なる衝撃吸収特性を提供することを目的とする。より好ましくは、これは、上記引用特許の駆動スリーブに対して単純な変更を加えるのみで実現される。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、ハブを備えるプロペラと、軸方向に延びるプロペラシャフトとを備える船舶駆動装置に設けられる衝撃吸収駆動スリーブであって、
前記プロペラハブの内部に設けられ、前記プロペラハブを前記プロペラシャフトに取り付けると共に、
一方の回転方向において他方の回転方向に比して高いバネ剛性を有するように非対称なバネ剛性を有する衝撃吸収駆動スリーブにより達成される。
【0005】
【発明の実施の形態】
図1〜図27は、米国特許第5,244,348 号の一部継続出願である米国特許第5,322,416 号の一部継続出願である米国特許第5,484,264 号から引用したものである。図1〜図27は上記第5,484,264 号特許の第2段、第46行に記載された船舶駆動装置を示しており、検討を容易とするため繰り返してその内容を説明する。
【0006】
図1はプロペラハブ14を備えるプロペラを有する船舶駆動装置10を示す。船舶駆動装置は、下側ギヤケース18と魚雷型ハウジング20とを備える駆動シャフトハウジング16を有している。プロペラシャフト22(図2)は魚雷型ハウジング20から後方に向けて延び、スプライン部24と後方ネジ部26とを有している。プロペラハブ14は前後のスラストハブの間にキー溝部24を有しており、また、本文中に参考のため引用した米国特許第5,022,875 号の如く、後方スラストハブすなわちワッシャ28及び30に取り付けられている。前方スラストワッシャ28は、プロペラシャフトのテーパ状遷移部32(図4)に係合している。ハブ14は、複数の放射状スポーク38により外側ハブ部36に連結されている。内側ハブ部34の前端部はスラストワッシャ28に係合している。後方スラストワッシャ30はその内側にキー溝が切られており、プロペラシャフトのキー溝部24を受容して内側プロペラハブ部34の後端と係合し、プロペラハブをプロペラシャフトに取り付けている。後方スラストワッシャ30は、プロペラシャフト22の周囲に配置された複数の外側スロット40(図2)を有している。ナット42はプロペラシャフトの後方ネジ部26に螺合されている。ロック用突起ワッシャ44は、前向きに凹み、六角ナット42を受容してナット42のロック用突起ワッシャ44に対する相対回転を阻止する内側六面形状面46を有している。ロック用突起ワッシャ44は、径方向外向きに延び、スロット40の内部へ前向きに屈曲されることで、ロック用突起ワッシャ44の後方スラストワッシャ30に対する相対回転を阻止することが可能な複数の突起48を有している。後方スラストワッシャ30のプロペラシャフト22に対する相対回転は、上記したキー溝部24とのキー溝取り付けによって阻止されている。上述した取付構造に対する更なる説明については、引用した米国特許第5,022,875 号を参照のこと。
【0007】
プロペラハブ14は、キー溝部24において駆動スリーブ50によってプロペラシャフト22に取り付けられている(図2〜図4)。駆動スリーブ50はプロペラシャフトに動力伝達可能に嵌合された後方内径部52を有している。内径部52は、キー溝切り部24においてキー溝による動力伝達可能な複数の成形キー溝すなわち歯54を有することが好ましい。駆動スリーブ50は、後方内径部52から前方に軸方向に離間され、かつ、プロペラシャフト22から径方向外向きに離間されてプロペラシャフト22から離脱した前方内径部56を有している(図4)。前方内径部56は、後方内径部52からの軸方向の距離が増加するにつれてプロペラシャフト22からの径方向の間隔が増加するように、軸方向にテーパ状に形成されている(図4)。駆動スリーブ50は、後方内径部52において最大となる径方向厚みを有しており、この径方向厚みは前方内径部56に沿って後方内径部52からの軸方向の距離が増加するにつれて減少する。駆動スリーブの径方向厚みは前方内径部56の、後方内径部52から最も離れた軸方向前端部において最小となる。
【0008】
駆動スリーブ50は、後方内径部52と径方向に整列された後方外径部58 を有している。駆動スリーブ50は、前方内径部56と径方向に整列され、後方内径部52及び後方外径部58から軸方向前方に離間された前方外径部60を有している。
駆動スリーブ50の外径は、前方部60が後方部58に比して大径となるように設けられている。前方外径部60は、部位34においてプロペラハブと例えば双方を多角形形状とすること等によってきっちりとキー止め係合している(図5)。後方外径部58はプロペラハブ部34から径方向内向きに小さなギャップ62を隔てて離間している。このため、駆動スリーブの後方外径部58は、後方内径部52と動力伝達可能に係合するプロペラシャフトの回転に応じて、プロペラハブに対して部分的に相対回転することになる。
【0009】
プロペラが物体に衝突した際、衝撃は駆動スリーブ50の弾性捩れにより吸収される。この場合、後方内径部52及び後方外径部58は更に回転した位置(図7)まで回転を続け、その後、駆動スリーブのキー溝54が剪断変形する。図6は、駆動スリーブ50の後方外径部58のプロペラハブ部34に対する通常の相対位置を示す。プロペラが物体に衝突した際、部位58は図7に示す更に回転した位置まで回転を続ける。駆動スリーブの弾性捩れの後、キー溝歯54の剪断変形によってプロペラシャフト及び駆動装置が保護される。剪断力の大きさは駆動スリーブのキー溝54の軸方向寸法により設定される。駆動スリーブの弾性捩れ変形により、プロペラが物体に衝突した際の衝撃が吸収される。
【0010】
組み立て時、駆動スリーブ50はその後方ショルダー64がプロペラハブ部34のショルダー66に係止するまで、プロペラ内へ後向きに滑り入れられる。次に、ハブが、ハブ部34の前端が後方スラストワッシャ28に係合するまでプロペラシャフトに滑り嵌められる。次に、後方スラストワッシャ30、ロック用突起ワッシャ44、及びナット42が組付けられて締め込まれる。ナット42の締め込みの間、駆動スリーブ50の前方成形離間突起68が圧縮されることで、隙間が補償される。
【0011】
駆動スリーブ50の外面及びプロペラハブ34の内面は互いに傾斜しているため、両者の間の径方向ギャップ62は後方に向かうにつれて増加している。駆動スリーブの前端において、ギャップが無くなり、両者はきっちりと嵌合している(図5)。駆動スリーブの後端において、径方向ギャップ62は最大寸法まで増加する(図8)。プロペラが物体に衝突し、プロペラシャフト22及び駆動スリーブ50の後方部が更に回転した位置まで回転を続けた際、駆動スリーブの外側チップ102(図7)は内部プロペラハブ34の内面に係合する。かかる係合の軸方向の長さは、プロペラシャフト22及び駆動スリーブ50の後方部の回転角度の増加に応じて増加する。例えば、図4において、プロペラが物体に衝突し、プロペラシャフト22及び駆動スリーブ50の後方部が、内側プロペラハブ34が停止した後もなお回転を続けたとする。1度回転すると、駆動スリーブ50は前方プロペラハブ34と領域104において係合するだけではなく、その僅かに後方の領域106においても係合する。かかる回転が生じなければ、領域106において駆動スリーブ50とプロペラハブ34との間には小さなギャップが存在する。本設例を続けると、2°回転した後、駆動スリーブの外側チップはプロペラハブ34と領域108において接触するまで回転することになる。3°回転した後、かかる干渉接触点は領域110まで後方に延び、干渉係合の軸方向長さは前方領域104から領域110まで後方に向けて延びることになる。5°回転した後、図7に示す如く、領域112において接触が生ずる。以上の説明は例示であり、接触点は隙間及びテーパ形状によって変化する。
【0012】
プロペラが物体により停止された後の最初の5°以内の回転において駆動装置への衝撃荷重を最小化することが特に重要であると考えられる。従って、駆動スリーブ50とプロペラハブ34との間のテーパ状ギャップ62は、駆動スリーブ50が内側プロペラハブ34とが、例えば領域104から領域112(図4)までの少なくとも一定以上の軸方向距離に亘って相対回転不可能に係合する前に、少なくとも5°の回転を許容することが好ましい。
【0013】
領域114(図4)等の更に後方の領域は、領域112よりも更に回転した位置まで回転する。例えば、図8は、ギャップ62は領域112(図6)よりも領域114の方が大きいことを示している。従って、駆動スリーブ50の後方部は領域114において更に回転した位置(図9)まで回転する。駆動スリーブの各領域106、108、110等(図4)はプロペラハブ34と干渉嵌合状態へ漸進的に係合するので、駆動スリーブ50の残る後方部は弾性捩れにより回転を続ける。係合領域はチップ102の圧縮、及び、前方の領域に対する相対弾性捩れによって僅かに回転を続けることもある。
【0014】
上記した弾性捩れは駆動スリーブ50の構造的構成及び材料による機能である。上述の如く、駆動スリーブ材料は、特に、例えば5°未満等の小さな回転角において、充分な柔軟性、すなわち、低いバネ剛性を有し、駆動スリーブ及びプロペラシャフトが、プロペラが停止した後少なくとも5°だけ回転することを許容することが望ましい。上述の如く、初期衝撃を減衰させるためには、この最初の回転範囲において衝撃荷重を最小化することが特に重要であると考えられる。一方、駆動スリーブ材料は、高負荷条件に対して、好ましくは少なくとも1,000ポンド・フィート(138kg重・m)のトルクに耐えるのに充分な強度、すなわち、高いバネ剛性を有することが望ましい。
【0015】
多くの駆動スリーブ材料が試みられ、その試験結果が、プロペラが停止した後のプロペラシャフト22の回転角に対するトルク(ポンド・フィート)の関係として図10〜図12にプロットされている。概して、これらのグラフは、駆動スリーブ50の弾性捩れ角の増加に応じてトルクも増加し、その後、駆動スリーブの失陥、すなわち、キー溝54の剪断、及び、時として駆動スリーブの割れや裂けの発生に対応して、回転角の増加に応じてトルクが減少することを示している。図10〜図12のプロットによって表されている種々の駆動スリーブ材料は以下の理由で受容することができない:a)小さな回転角でのトルクの増加が速過ぎること。例えば、5°未満の回転角においてトルクは500ポンド・フィートを越えている;及び/又はb)駆動スリーブは失陥前に1,000ポンド・フィートのトルクに耐えることができないこと。上述の如く、最大の損傷はプロペラが停止した後の最初の5°以内の回転で生じ、従って、少なくとも最初の5°の回転において、低いバネ剛性が好ましいため、上記理由により、受容することができないのである。駆動スリーブ材料として受容することができない上記2番目の理由は、その耐トルク性能である。船を高負荷条件の下で推進させるためには、駆動スリーブは失陥の前に少なくとも1000ポンド・フィートのトルクに耐えることが望ましい。
【0016】
図10のトレース120は、Delrin50という商品名で知られるアセタールプラスティック材料から構成された駆動スリーブに対する試験結果である。図中に符号120aで示す如く、プロペラが停止した後、プロペラシャフト22が5°だけ回転すると、トルクは既に500ポンド・フィートまで上昇し、従って、剛性が高過ぎて、望み通り衝撃を吸収して損傷を防止できるほど充分に柔らかいとは考えられないので、この材料を受容することはできない。すなわち、バネ剛性が高過ぎるのである。更に、符号120bで示す如く、最大耐トルク性能は約600ポンド・フィートに過ぎず、その後、符号120cで示す如く、トルクは減少して、駆動スリーブが失陥したことを示している。
【0017】
トレース122は、Delrin100という商品名で知られるアセタールプラスティック樹脂から構成された駆動スリーブに対する試験結果を示している。符号122aで示す如く、最大耐トルク性能が約400ポンド・フィートに過ぎないため、この材料を受容することはできない。
トレース124は15重量%のガラスと20重量%のマイカを含むポリプロピレンから構成された駆動スリーブに対する結果である。初期のバネ剛性が高いため5°未満の回転角においてトルクが500ポンド・フォートまで急激に増加し、また、失陥前に最大約600ポンド・フィートのトルクにしか耐えないので、この材料を受容することはできない。
【0018】
トレース126は、ガラスを含まないポリエステルPBTから構成された駆動スリーブに対する結果である。5°未満の角度でバネ剛性が高いためトルクが急速に上昇し過ぎ、また、失陥前に最大約700ポンド・フィートのトルクにしか耐えないので、この材料を受容することはできない。
トレース128は、15%のガラスを含むNypelタイプ6・ナイロン材料に対する結果である。初期のバネ剛性が高いため、5°未満の角度でトルクが500ポンド・フィートを越えて上昇し、また、失陥前に最大約900ポンド・フィートのトルクにしか耐えないので、この材料を受容することはできない。
【0019】
トレース130は、30%のガラスを含む熱可塑性ポリウレタンTPUに対する結果である。失陥前に最大約500ポンド・フィートのトルクにしか耐えないので、この材料を受容することはできない。
トレース132は、ガラスを含まないポリウレタンに対する結果である。失陥前に最大約300ポンド・フィートのトルクにしか耐えないので、この材料を受容することはできない。
【0020】
トレース134は、Delrin150Eという商品名で知られるアセタールポリプレンコ棒状ストック材に対する結果である。初期バネ剛性が高いため5°の回転でトルクが約1000ポンド・フィートまで速やかに上昇し過ぎ、従って、破損に対する所望の保護が得られないので、この材料を受容することはできない。ただし、トレース134の材料は失陥前に、1、200ポンド・フィート近くの望ましい耐トルク性能を有している。
【0021】
図11のトレース136は、Celanex5200及び2002という商品名で知られる、10%のガラスを含むポリエステルPBTに対する結果である。初期のバネ剛性が高いため、5°の回転でトルクが約500ポンド・フィートまで上昇し、また、失陥前に最大約700ポンド・フィートのトルクにしか耐えないので、この材料を受容することはできない。
【0022】
トレース138は、Celcon GC25A及びM25という商品名で知られる、10%のガラスを含むアセタールプラスティック材料に対する結果である。初期のバネ剛性が高いため、5°の回転でトルクが約500ポンド・フィートまで余りにも急速に上昇するので、この材料を受容することはできない。
トレース140は、ガラスを含まないナイロン共重合耐NCに対する結果である。最大約700ポンド・フィートのトルクにしか耐えないので、この材料を受容することはできない。
【0023】
トレース142は、30%のガラスと15%の上記タイプ6とが混合されたナイロンに対する結果である。初期のバネ剛性が高いため、5°の回転でトルクが約500ポンド・フィートまで速やかに上昇し過ぎるので、この材料を受容することはできない。
トレース144は、25%のガラスが充填されたアセタールプラスティック材料に対する結果である。初期のバネ剛性が高いため、5°の回転でトルクが約500ポンド・フィートまで速やかに上昇し過ぎるので、この材料を受容することはできない。
【0024】
トレース146は、アセタールプラスティックDelrinST材料に対する結果である。最大約400ポンド・フィートのトルクにしか耐えないので、この材料を受容することはできない。
トレース148は、50%のDelrin100と50%とのDelrinSTとを含むアセタールプラスティック混合材料に対する結果である。最大約700ポンド・フィートのトルクにしか耐えないので、この材料を受容することはできない。
【0025】
トレース150は、Delrin 11 150Eと、25%のDelrin100 STとを含むアセタール混合材料に対する結果である。最大約700ポンド・フィートのトルクにしか耐えないので、この材料を受容することはできない。
図12のトレース152は、Delrin 11 150Eと10%のDelrin 100 STとを含むアセタール混合材料に対する結果である。最大約700ポンド・フィートのトルクにしか耐えないので、この材料を受容することはできない。
【0026】
トレース154は、Celcon UV90という商品名で知られるアセタールプラスティック材料に対する結果である。約5°の回転においてトルクは既に500ポンド・フィートであるため、この材料を受容することはできない。
トレース156は30%のガラスを含むポリプロピレン材料に対する結果である。最大約300ポンド・フィートのトルクにしか耐えないので、この材料を受容することはできない。
【0027】
トレース158は、Celnex 2002という商品名で知られるポリエステルPBT材料に対する結果である。5°の回転でトルクは既に約500ポンド・フィートと初期バネ剛性が高く、また、失陥前に最大約700ポンド・フィートのトルクにしか耐えないので、この材料を受容することはできない。
トレース160は、1%のActivex 535 発泡剤を含むDelrin 150E材料に対する結果である。初期のバネ剛性が高いため、5°未満の回転ででトルクが約500ポンド・フィートを越えて上昇するので、この材料を受容することはできない。
【0028】
トレース162は、Delrin 11 900という商品名で知られるアセタールプラスティック材料に対する結果である。失陥前に最大約700ポンド・フィートのトルクにしか耐えないので、この材料を受容することはできない。
トレース164は、ナイロン 6−12 Zytel GRZ 77633材料に対する結果である。初期のバネ剛性が高過ぎるため、5°未満の回転でトルクが約500ポンド・フィートを越えて上昇するので、この材料を受容することはできない。
【0029】
トレース166は、PET Rynite 545材料に対する結果である。初期のバネ剛性が高過ぎるため、5°未満の回転ででトルクが約500ポンド・フィートを越えて急速に上昇するので、この材料を受容することはできない。 図13のトレース170は、Delrin II 150Eという商品名でし荒れる引抜き可能な等級のアセタール樹脂プラスティックから構成された駆動スリーブに対する試験結果である。このトレースに示されているように、本材料によれば、トルク荷重が500ポンド・フィートの場合において、少なくとも5°の弾性捩れ回転角を実現でき、また、0°から5°の弾性捩れに対して、バネ剛性は100ポンド・フィート/度であることがわかった。更に、駆動スリーブは5°より大きく弾性捩れ回転し、失陥前に1,000ポンド・フィートを越えるトルクを支持する。5°から10°まで、点170aから点170bまでのバネ剛性は100ポンド・フィート/度より大きい。点170dで示される失陥の前の、約20°回転した点170cにおいて、スリーブは約1,200ポンドのトルクを支持する。
【0030】
図13に示す如く、上記材料は低い初期バネ剛性を有しているため、5°回転した点170aにおいてトルクは約300ポンド・フィートまでしか上昇しない。この場合のバネ剛性は、100ポンド・フィート/度未満であり、少なくとも初期回転中において、衝撃を吸収するのに充分柔らかい材料であるために充分低い値となっている。このことは、プロペラが停止した後のプロペラシャフトの回転の最初の5°以内での衝撃荷重を最小化することが重要であるという上記原則に合致している。
【0031】
図13において、5°から10°までの回転で、トルクは点170aでの約300ポンド・フィートから点170bでの約900ポンド・フィートへ増加している。この場合、バネ剛性は100ポンド・フィート/度よりも大きい。このことは、回転の最初の5°を過ぎた後、トルクがより速やかに上昇し、スリーブが耐える最大トルクが1,000ポンド・フィートを越えて上昇し得るため、望ましい。駆動スリーブにより支持されるトルクは、約12°〜13°の回転で約1,000ポンド・フィートまで増加し、失陥前に、最終的には20°の回転において約1,200ポンド・フィートに達する。
【0032】
上記した駆動スリーブの構造的構成と材料とが組み合わされることで、0°から5°の回転での100ポンド・フィート/度未満の第1のバネ剛性での弾性捩れ回転と、5°から10°の回転での、より高い第2のバネ剛性と、失陥前の1,000ポンド・フィートを越える耐トルク性とが実現される。先の発明及び今回の発明によれば、約5°の回転までは初期バネ剛性はできる限り低く、それ以後は1,000ポンド・フィートを越えるトルクまで速やかに上昇することが望ましい。衝撃の大部分が最初の5°以内の回転で吸収され得るならば、駆動シャフトの耐トルク荷重性能を速やかに増加させることが望ましいのである。駆動シャフトが、失陥前に、少なくとも約15°あるいは20°まで回転し続けることが望ましい。ただし、衝撃の大部分はそれ以前、すなわち0°から5°の回転で既に吸収されているはずなので、このことはさほど重要ではない。
【0033】
実験のため、図13に示す性能を有する上記材料からなる駆動スリーブを、駆動スリーブ50とプロペラハブ34との間のギャップ62をエポキシ樹脂で埋め、このエポキシ樹脂を硬化させてみた。この実験は、弾性捩れを阻止するために行ったものである。この駆動スリーブに対する実験結果を図14のトレース172に示す。図14に示す如く、トルクは5°未満の回転で1,000ポンド・フィートを充分に越えて速やかに上昇している。図13と図14とを比較することで、本発明の弾性的に捩れる駆動スリーブと、弾性的に捩れない剛体の駆動スリーブ、すなわち、高い初期バネ剛性を有する駆動スリーブとの違いがわかる。
【0034】
図15は別の実施例を示している。図15において、理解を容易とするうえで適当な場合には図4と同一の参照番号を用いている。駆動スリーブ180は、プロペラハブ34のショルダー66から前方へ軸方向ギャップ184だけ僅かに離間された平坦後方端182を有している。駆動スリーブのプロペラハブ内への、前方部60におけるテーパ嵌合により、駆動スリーブの後方への運動が規制されると共に、上述の如く、突起68が前方スラストワッシャ28に対して押圧される。駆動スリーブの前方成形離間突起68は、ナット42が締め込まれる際に圧縮され、隙間を補償する。図5に示す如く、突起68はプロペラシャフトの周囲において均衡して離間されている。これにより、釣合いの取れた軸方向荷重と、駆動スリーブのプロペラハブ34内での軸方向の均等な位置合わせが実現され、また、プロペラシャフト22側では、駆動スリーブのプロペラシャフト22に対する傾斜が防止され、駆動スリーブのプロペラハブ34及びプロペラシャフト22に対する平行な位置合わせが維持される。駆動スリーブは、例えば、駆動スリーブキー溝54の軸方向長さを変化させることで駆動スリーブの軸方向全長に対する比を変化させるために、図4に示す如く、後方縮径延長部186を備えてもよく、あるいは、図15に示す如く、この部位を省略してもよい。好ましい実施例において、プロペラシャフト22に係合する駆動スリーブ内径部は、駆動スリーブの軸方向全長の約40%から50%に相当する軸方向長さを有している。
【0035】
図15に示す実施例のもう一つの変更点は、駆動スリーブの前方外径部60と後方外径部190との間の部位188に縮径段差を設けたことである。縮径段差188は、プロペラハブ34の内径のテーパよりも急なテーパに沿って駆動スリーブの外径を減少させることで、プロペラハブ34と後方外径部190との間にギャップ192を構成している。従って、プロペラシャフトが停止した際、駆動スリーブは回転を続け、図4に示すような、駆動スリーブの後方部の外側チップとプロペラハブとの漸進的な干渉係合は生じない。その代わりに、図15に示す駆動スリーブは、外側チップの係合点196において(図16)、部位194等の後方部がプロペラハブ34に係合するまで、段差188より軸方向後方の部位に沿って弾性的に捩れる。このように、プロペラシャフト22が回転を続けて駆動スリーブ180が捩じれる際に、駆動スリーブの外側チップすなわち部位102(図7及び図9)等のコーナが余計に圧縮される必要はない。これらのチップはプロペラハブ34と係合し、漸進領域106、108、110等において漸進的に圧縮されることで、プロペラシャフト22は回転を続けることができると共に、駆動スリーブは弾性的に捩れることができる。図4の実施例は、チップ102におけるかかる付加的なコーナ圧縮が図13の点170aと170bとの間でのバネ剛性の上昇に寄与する点で好ましいと考えられる。図15の実施例においても、回転時のバネ剛性が増加されるものと考えられるが、大きな回転角までバネ剛性が増加することはない。最初の5°を越える回転において衝撃を吸収し、衝撃荷重を更に最小化することが望まれるならば、このことは好ましい。図15の実施例によれば、図4に示す実施例と同様に、漸進的なバネ剛性が得られるが、回転の最初の5°を越えた場合に、バネ剛性をより低く維持し、その後、高いバネ剛性を実現することができる。
【0036】
図17は、更に別の実施例を示す。図17において、理解を容易とするうえで適当な場合には、図4及び図15と同一の参照番号を用いている。駆動スリーブ200は、縮径外径部204へ遷移する段差202を有している。縮径外径部204はプロペラハブ34から径方向ギャップ206だけ離間されている。径方向ギャップ206は、駆動スリーブの外径部204の外側チップ208(図18)がプロペラハブ34と干渉嵌合状態に係合しないが、代わりに、その内部で自由に回転できるだけの十分な幅を有している。本実施例において、回転の初期範囲の後のバネ剛性の増加は、駆動スリーブ材料自体に完全に依存しており、チップ102(図7及び図9)やチップ218(図16)の圧縮による付加的なバネ剛性の増加には依存しない。図4及び図15の実施例において、各径方向ギャップ62及び192は、プロペラが物体に衝突しない限り、通常は、駆動スリーブの後方外径部の全周を囲んで連続的に延びる。プロペラが物体に衝突すると、駆動スリーブの後方外径部がプロペラハブに対して所与の角度だけ相対回転し、部位102や196のような選択された部位において干渉嵌合状態でプロペラハブと係合するため、ギャップの選択された部位102(図9)及び196(図16)は閉じることになる。駆動シャフトの後方外径部は、プロペラハブから径方向内向きに離間され、プロペラハブに対して所与の角度だけ相対回転して上記選択された部位においてプロペラハブと係合する、複数の丸められたコーナを備えている。図17の実施例において、プロペラが停止した後、プロペラシャフト及び駆動スリーブが回転し続けた場合にも、駆動スリーブのエッジ208等の外側チップは、丸められたコーナにおいてはプロペラハブと係合しない。
【0037】
図19〜図27において、理解を容易とするうえで適当な場合には、図1〜図18と同一の参照番号を用いている。図19は、米国特許第5,484,264 号に係るプロペラ取付構造を示している。プロペラシャフト22は魚雷型ハウジング20から後方に延び、キー溝部24及び後方ねじ部26を有している。プロペラハブ14は、前方スラストワッシャすなわちハブ28と駆動スリーブアダプタ304の後方スラストワッシャ又はハブ302との間で、キー溝部24に取り付けられている(図19及び図20)。前方スラストワッシャ28(図19)はプロペラシャフト22のテーパ状遷移部32(図22)に当接している。ハブ14は、複数の径方向スポーク(図23)により外側ハブ部36に連結された内側ハブ部34を有している。ハブ14(図19)は、駆動スリーブ308(図19及び図21)を内側ハブ部34(図22)の内部に受容している。内側ハブ部34の前端はスラストワッシャ28に当接している。
【0038】
駆動スリーブアダプタ304はその内側にキー溝が切られ、プロペラシャフト22のキー溝部24に受容されていると共に、内側プロペラハブ部34の後端と係合して、プロペラハブ14及び駆動スリーブ308をプロペラシャフト22に取り付けている。駆動スリーブアダプタ304は、駆動スリーブアダプタ304の後端に対して前向きの後方スラストハブ302を有している。アダプタ304の後方スラストハブ302は、プロペラシャフト22の周囲に互いに離間して後向きに形成された複数の外側スロット306(図19)を有している。ロック用突起ワッシャ44はプロペラシャフト22の上から駆動スリーアダプタ304に対して設置されている。ナット42はプロペラシャフト22の後方ねじ部26に螺合されている。ロック用突起ワッシャ44は、前向きに凹み、六角ナット42を受容してナット42のロック用突起ワッシャ44に対する相対回転を阻止する内側六角形状面46(図19及び図22)を有している。ロック用突起ワッシャ44は、径方向外向きに延び、アダプタ304のスロット36内部へ屈曲されることによりロック用突起ワッシャ44の、アダプタ304の後方スラストハブ302に対する相対回転を阻止することが可能な複数の突起48をも有している。アダプタ304のプロペラシャフト22に対する相対回転は、部位24における上記キー溝取付けによって阻止されている。
【0039】
プロペラハブ14は、駆動スリーブアダプタ304及び駆動スリーブ308によって、キー溝部24においてプロペラシャフト22へ取り付けられている。駆動スリーブアダプタ304(図20)はプロペラシャフトに動力伝達可能にキー止めされて係合している。内径部310は、プロペラシャフトとキー溝部24(図22)において動力伝達可能に係合する複数のキー溝312を有している。駆動スリーブ308及びアダプタ304は同一の軸方向全長を有し、プロペラシャフト22と係合する内径部310は前記軸方向全長の40%から50%の軸方向長さを有している。駆動スリーブアダプタ304は、後述の如く、駆動スリーブ308にキー止めされて係合する外径部314(図20)を有している。好ましくは、外径部314は、駆動スリーブ308と係合する複数の外側キー溝316を有している。
【0040】
駆動スリーブ308(図21及び図22)は、駆動スリーブアダプタ304に動力伝達可能にキー止め係合する後方内径部318を有している。内径部318は、アダプタの外側キー溝316(図20)と動力伝達可能に嵌合する複数の内側キー溝320を有することが好ましい。駆動スリーブ308は、駆動スリーブアダプタ304から軸方向前方に離間され、駆動シャフト22から径方向外向きに離間された前方内径部322を有している(図22)。前方内径部322は内径遷移部323(図21及び図22)から始まり、軸方向前方に延びるにつれて径方向外向きに傾斜し、内径遷移部323からの軸方向距離が増加するのに応じてプロペラシャフト22からの径方向間隔は増加する。駆動スリーブ308は、内径遷移部323で最大となり、テーパ状前方内径部322に沿って後方内径部318からの距離が増加するにつれて減少する径方向厚みを有している。駆動スリーブ308の径方向厚みは、後方内径部318から最も離れた前方内径部322の軸方向前側端部において最小となる。
【0041】
駆動スリーブ308(図21及び図22)は、後方内径部318に対して径方向に整列された後方外径部324を有している。駆動スリーブ308は、前方内径部322に対して径方向に整列され、後方内径部318及び後方外径部324から軸方向前方に離間された前方外径部326を有している。
駆動スリーブ308の外周は、前方部326において後方部324よりも大径となるようなテーパ状に形成されている。前方外径部326は、プロペラハブと部位34(図22及び図23)において、領域104でのキー止めによりきちんと係合している。図24に示す如く、後方外径部324は内側プロペラハブ部24から径方向外向きに僅かに離間して小さな径方向ギャップ62を形成している。このため、駆動スリーブ308に動力伝達可能に係合するアダプタ304に対して動力伝達可能に係合するプロペラシャフト22の回転に応じて、駆動スリーブ308の後方外径部324は内側プロペラハブ34に対して部分的に相対回転する。プロペラシャフト22は、アダプタ304のアダプタ内側キー溝312と係合するキー溝部24によってアダプタ304を駆動する。アダプタ304は、駆動スリーブ308の駆動スリーブ内側キー溝320と係合するアダプタ外側キー溝316によって駆動スリーブ308を駆動する。
【0042】
駆動スリーブ308の外周面及び内側プロペラハブ34の内周面は互いにテーパ状となっており、図22に示す如く、ギャップ62の径方向厚みは軸方向後方に向かうほど減少する。駆動スリーブ308の前端において(図23)、駆動スリーブ308の外径部326と内側プロペラハブ34とはきっちりと嵌合しており、径方向のギャップは存在しない。駆動スリーブ308の後端において、径方向ギャップは最大となる(図22及び図26)。
【0043】
プロペラ12(図1)が物体に衝突した際、プロペラシャフト22(図24及び図25)は駆動スリーブアダプタ304を駆動し、駆動スリーブ308の後方部は図25に示す如く更に回転した位置まで回転を続ける。駆動スリーブ308の外側チップ328はプロペラハブ14の内側プロペラハブ部34と係合する。係合部の軸方向長さは、プロペラシャフト22、アダプタ304、及び駆動スリーブ308の後方部の回転角の増加に応じて増加する。例えば、図22において、プロペラが物体に衝突し、内側プロペラハブ34が停止しているのに、プロペラシャフト22、駆動スリーブアダプタ304、及び駆動スリーブ308の後方部が回転を続けたとする。1°の回転の後、駆動スリーブは内側プロペラハブ34と、前方部104においてだけではなく、1°の回転の結果、その僅かに後方の領域106においても係合するようになる。プロペラが物体に衝突する前には、弾性捩れ回転は生じず、領域106において駆動スリーブ308と内側プロペラハブ34との間には小さな径方向ギャップが存在している。プロペラが物体と衝突することにより2°弾性捩れ回転した後、駆動スリーブ外側チップ328(図24)は回転して内側プロペラハブ34と領域108(図22)において接触する。3°回転した後、干渉接触点は領域110へ後方に延び、干渉係合の軸方向長さは前方領域104から領域110へ後向きに延びる。図25は3°弾性捩れ回転した場合に、領域110において外側チップ328が内側プロペラハブ34と係合した状態を示している。弾性捩れ回転が生じていない図24と、3°の弾性捩れ回転が生じた図25とを比較すると、内側プロペラハブ34は回転を停止している一方、プロペラシャフト22及びアダプタ304は、一定の回転角度だけ回転を続けることができることが明らかとなる。5°回転した後、領域112において接触が生ずる。以上の説明は例示であり、隙間やテーパ形状によって接触点は変化する。
【0044】
プロペラが物体に衝突した後、最初の5°以内の回転において衝撃荷重を最小化するのが特に重要であると考えられる。従って、駆動スリーブ308と内側プロペラハブ34との間のテーパ状ギャップ62は、駆動スリーブが内側プロペラハブ34と干渉嵌合状態で完全に係合する前に、少なくとも5°の回転を許容するものであることが好ましい。例えば、5°の弾性捩れ回転は、領域104から領域112(図22)において、駆動スリーブ308と内側プロペラハブ34との間に干渉嵌合を生じさせる。5°を越える更なる弾性捩れ回転が生ずると、干渉嵌合は領域114へ延び、最終的には、約25°の弾性捩れ回転において、駆動スリーブ308に割れ及び/又は亀裂が生ずることになる。これにより、プロペラシャフト22が回転を続けることが可能となり、船舶駆動装置が損傷を受けることが防止される。
【0045】
更に後方の領域114(図22)等の領域は、領域112よりも更に回転した位置への回転を可能とする。例えば、図22及び図26は、領域114における径方向ギャップ62が領域110(図24)よりも大きいことを示している。従って、図27に示す如く、駆動スリーブ308の後方部は領域114において更に回転した位置まで回転する。駆動スリーブ308の各領域106、108、110等(図22)は内部プロペラハブ34と次第に干渉嵌合状態で係合するので、駆動スリーブ308の未だ内側プロペラハブ34と接触していない残りの後方部は弾性捩れにより回転を続ける。外側チップ328(図25及び図27)の圧縮、及び、既に内側プロペラハブ34と接触した駆動スリーブ領域の弾性捩れによって、係合領域も僅かに回転を続ける。上述の如く、上記した弾性捩れは駆動スリーブ308の構造的構成及び材料による機能である。上述の如く、好ましくは、駆動スリーブ308は、Delrin 11 150Eという商品名で知られる押出し可能等級の樹脂プラスティックから構成される。また、駆動スリーブアダプタ304は好ましくは真鍮から構成される。
【0046】
図19を参照するに、組み立て時、駆動スリーブ308はプロペラハブ14内へ、駆動スリーブ308の後方ショルダー(図22)が内側プロペラハブ34に接触するまで滑り入れられる。次に、ハブ14(図19)、駆動スリーブ308、及び前方スラストワッシャ28がプロペラシャフト22に、内側ハブ部34の前端が前方スラストワッシャ28(図22)に係合するまで、前向きに滑り嵌められ、前方スラストワッシャ28はプロペラシャフト22のテーパ状遷移部32と係合する。一体後方スラストハブ302を備える駆動スリーブアダプタ304(図19)は、プロペラハブ14及び駆動スリーブ308内へ、一体後方スラストハブ302が内側ハブ34の後方ハブショルダー334に当接して停止するまで、プロペラシャフト22の周囲にキー溝24と係合しながら前向きに滑り入れられる。次に、ロック用突起ワッシャ44(図19及び図22)、及び、ナット42が組付けられて締め込まれる。ナット42の締め込みの際、駆動スリーブ308の前方成形離間突起332が前方スラストワッシャ28(図22)に対して圧縮されることで、隙間が補償される。
【0047】
本発明
図28〜図44において、理解を容易とするうえで適当な場合は、図1〜図27と同一の参照番号を用いている。
図28は、図1に示す船舶駆動装置10の魚雷型ハウジング20を示す。魚雷型ハウジング20は、図19の場合と同様に、プロペラシャフト22、キー溝部24、及びネジ部26を備えている。プロペラ12は、プロペラハブ14を介して、前方スラストワッシャすなわちハブ28と後方スラストワッシャすなわち駆動スリーブアダプタ304のハブ302との間において、キー溝部24に取り付けられている。前方スラストワッシャ28は、プロペラシャフト22のテーパ状遷移部32(図22及び図29)に当接している。ハブ14は、複数の径方向スポーク38(図23)によって外側ハブ部36(図4)に連結されている。ハブ14(図28)は駆動スリーブ402(図28〜図32)を内側ハブ部34(図29及び図30)の内部に受容している。内側ハブ部34の前端はスラストワッシャ28に当接している。
【0048】
駆動スリーブアダプタ304は、その内面にキー溝が切られてプロペラシャフト22のキー溝部24に受容されていると共に内側プロペラハブ部34の後端に係合することにより、プロペラハブ14及び駆動スリーブ402をプロペラシャフト22に取り付けている。駆動スリーブアダプタ304は、駆動スリーブアダプタ304の後端部で前方に向くスラストハブ302を有している。アダプタ304の後方スラストハブ302は、後向きに、かつ、プロペラシャフト22の周囲に互いに離間して形成された複数の外側スロット306(図19及び図28)を有している。ロック用突起ワッシャ44はプロペラシャフト22の周囲に駆動スリーブアダプタ304に係合するように設置されている。ナット42はプロペラシャフト22の後方ネジ部26に螺合されている。ロック用突起ワッシャ44は、前向きに凹み、六角ナット42を受容してナット42のロック用突起ワッシャ44に対する相対回転を阻止する内側六角形状面46(図22、図29、図30)を有している。ロック用突起ワッシャ44は、更に、径方向外向きに延び、アダプタ304のスロット306の内部へ前向きに屈曲されることによりロック用突起ワッシャ44の、アダプタ304の後方スラストハブ302に対する相対回転を阻止することが可能な複数の突起48を有している。アダプタ304のプロペラシャフト22に対する相対回転は、上記した部位24におけるキー溝による取付けによって阻止されている。
【0049】
プロペラハブ14は、キー溝部24において、駆動スリーブアダプタ304及び駆動スリーブ402によってプロペラシャフト22に取り付けられている。駆動スリーブアダプタ304(図20)は、プロペラシャフトに対して動力伝達可能にキー止め係合された内径部310を有している。内径部310は、キー溝部24(図22、図29、図30)においてプロペラシャフトとキー溝による動力伝達可能に係合する複数のキー溝を備えることが好ましい。駆動スリーブ402及びアダプタ304は同一の軸方向全長を有しており、また、プロペラシャフト22に係合する内径部310は前記軸方向全長の40%から50%の軸方向全長を有している。駆動スリーブアダプタ304は、駆動スリーブ402にキー止め係合した外径部314を有している。好ましくは、外径部314は、駆動スリーブ402に係合する複数の外側キー溝316を有する。
【0050】
駆動スリーブ402(図28〜図32)は、駆動スリーブアダプタ304に対して動力伝達可能にキー止め係合した後方内周部404を有している。好ましくは、後方内周部404は、アダプタ外側キー溝316(図20)とキー溝による動力伝達可能に係合する複数の内側キー溝406を有している。駆動スリーブ402は、後方内周部404と径方向に整列した後方外周部408を有している。駆動スリーブ402は、後方外周部408及び後方内周部404より軸方向前方に前方外周部410を有している。駆動スリーブ402は、後方内周部404及び後方外周部408より軸方向前方に、前方外周部410と径方向に整列した前方内周部412を有している。前方内周部412は、軸方向後方に向かうにつれて、プロペラシャフト22に向けて径方向内側となるようなテーパ状に形成されている。駆動スリーブ402の外周は、上記駆動スリーブと同様に、後方に向かうにつれて径方向内側となるようなテーパ状に形成されている。
【0051】
駆動スリーブ402は弾性的に捩れることによって衝撃を吸収する。後方内周部404はプロペラシャフト22にキー止めされ、プロペラシャフト22と共に回転する。後方外周部408は後方内周部404と径方向に整列され、駆動スリーブ50、180、200、308と同様に、内側プロペラハブ部34から径方向内側にギャップを隔てて離間されている。前方外周部410は内側ハブ部34においてプロペラハブにキー止めされ、プロペラハブと共に回転する。図34はスリーブの前方部を図30に示す直線34−34に沿って切断した際の断面図である。図34に示す如く、駆動スリーブ402の前方外周部410は内側ハブ部34内に、両者間にギャップを生じさせることなく堅くキー止めされている。図35及び図37は、それぞれ、図30に示す直線35−35及び直線37−37に沿って切断した際の断面図である。図35及び図37に示す如く、後方外周部408は内側ハブ部34から径方向内側に径方向ギャップを隔てて離間している。このギャップは、図35のギャップ414及び図37のより大きなギャップ416で示されているように、スリーブが後向きに延びるにつれて増加する。以上説明した構成は図1〜図27を参照して説明した駆動スリーブと同一である。
【0052】
プロペラ12が物体に衝突すると、プロペラ内側ハブ部34及び駆動スリーブ402の前方外周部410は回転を停止し、一方、スリーブ402が弾性的に捩じれることで、後方内周部404及び後方外周部408は、前方外周部410よりも更に回転した位置まで回転を続けることができる。図36は、図30に示す直線35−35に沿った断面の弾性捩れを示している。図36に示す如く、ポウロペラの右向き回転に対して、プロペラシャフト22、アダプタ304、及び駆動スリーブの後方内周部404及び後方外周部408は、内側ハブ部34に対して更に回転した位置まで時計回り方向に回転する。図41に示す如く、プロペラシャフトは、ハブに対して更に回転した位置まで時計回り方向に回転角418だけ回転を続ける。図36の更に回転した位置が図41に実線420で示されている。図35に示す、負荷が作用せず弾性的に捩れない部位は、図41に破線422で示されている。
【0053】
駆動スリーブの更に後方の部位は、更に回転した位置まで更に弾性的に捩じれる。図38は、駆動スリーブの最後部である図30に示す直線37−37に沿った断面の弾性捩れを示している。図38に示す如く、この最後部において、プロペラシャフト22、アダプタ304、及び、駆動スリーブ402の後方内周部404及び後方外周部408は、内側ハブ部34に対して更に回転した位置まで時計回り方向に回転角424(図42)だけ回転を続ける。図38の更に回転した位置は図42に実線426で示されている。図35に示す、負荷が作用せず弾性的に捩れない部位は、図42に破線428で示されている。
【0054】
駆動スリーブ402は、プロペラシャフト22の一方の回転方向におけるバネ剛性が、他方の回転方向におけるバネ剛性よりも高くなるような、非対称なバネ剛性を有している。駆動スリーブは、船舶の前進方向に対して、高いばね剛性を有し、優れた耐トルク性能を示す。船の前進方向において、右手回転プロペラの場合、後方から見てプロペラシャフト22は時計回り方向に回転する。スリーブは、船の後進方向に対して、低いバネ剛性を有し、より多くの衝撃を吸収する。船の後進方向において、右手回転プロペラの場合、後方から見てプロペラシャフト22は反時計回り方向に回転する。
【0055】
プロペラが物体に衝突した際、駆動スリーブ402は、プロペラシャフト22がプロペラハブに対して更に回転した位置まで回転を続けることを許容することにより衝撃を吸収する。スリーブはプロペラハブをプロペラハブへ以下のような非対称な関係で取り付けている:時計回りの回転方向では、プロペラが物体に衝突した場合、プロペラシャフト22は、ハブに対して更に前向きに回転した位置420(図41及び図36)まで前向き回転角418(図41)だけ時計回り方向に回転を続ける;一方、反時計回りの回転方向(後述する図39、図40、図43、図44)では、プロペラが物体に衝突した場合、プロペラシャフト22は、ハブに対して逆向き回転角430(図43)だけ反時計回り方向に回転を続ける。逆向き回転角430(図43)は前向き回転角418(図41)よりも大きい。前向きと逆向きとの間のかかる回転角の大きさの差異により、上記した非対称なバネ剛性が実現されている。
【0056】
図35及び図39を参照するに、船舶駆動装置が逆向きに作動している際にプロペラが物体に衝突した場合、内側プロペラハブ部34及び駆動スリーブの前方外周部410は回転を停止し、一方、プロペラシャフト22、アダプタ304、及び駆動スリーブ402の後方内周部404及び後方外周部408は、図43に示す実線位置432まで角度430(図43)だけ反時計回り方向に回転する。図35に示す、駆動スリーブの負荷が作用せず弾性捩れを生じない部位は、図43に破線422で示されている。図39に示す反時計回り方向に回転した位置は図43に実線432で示されている。
【0057】
図39及び図43の反時計回り方向に回転した位置は、駆動スリーブの図30に示す直線35−35に沿った部位に対するものである。スリーブに弾性捩れが生ずると、駆動スリーブの更に後方の部位は、更に回転した位置まで反時計回りに回転する。駆動スリーブの最後部は弾性的に捩じれて、図40に対応する実線位置438まで回転角436(図44)だけ反時計回り方向に回転する。図35に示す、駆動スリーブの負荷が作用せず弾性捩れを生じない部位は、図44に破線428で示されている。
【0058】
図41と図43とを比較することにより前向きと逆向きとの衝撃吸収の非対称性がわかる。逆向きの反時計回りの回転角430(図43)は、前向きの時計回りの回転角418(図41)よりも大きい。このことは、図42と図44とを比較することによってもわかる。図42及び図44において、逆向きの反時計回りの回転角436(図44)は前向きの時計回りの回転角424(図42)よりも大きい。
【0059】
駆動スリーブ402及び内側ハブ部34は、上記した前向きと逆向きとの間の異なる回転を実現するため、互いに非対称な構成を有している。好ましい態様において、スリーブとハブとは互いに非対称なテーパ状に形成される。このため、プロペラが物体に衝突した際、スリーブは、一方の回転方向において他方の回転方向に比して、より速やかにハブに漸進的に係合する。生産を容易にするため、非対称なテーパは駆動スリーブに形成されるのが好ましい。スリーブ402は軸方向に、すなわち、プロペラシャフト22の軸に沿って、前方外周部410から後方外周部408へ後方に延びる。スリーブは、後方外周部408に沿って逃げ線442及び444(図31)を有している。逃げ線442及び444は、その間に、内側ハブ部34から径方向内側にギャップ448(図37)だけ離間された逃げ部446を画成している。逃げ部446によって、角度436(図44)を角度424(図42)よりも大きくすることが可能となっている。
【0060】
逃げ線442及び444は上記軸方向に対して互いに異なる角度で延びている。逃げ線442は軸方向に対して逸れ角448で延びている。逃げ線444は軸方向に対して逸れ角450よりも大きな逸れ角448で延びている。逃げ線442は逸れ角448に沿って周方向のテーパ状に形成されている。また、逃げ線444は逸れ角450に沿って周方向反対向きのテーパ状に形成されている。逃げ線442及び444は、前方外周部410から後方に延びるにつれて互いに離間し、これにより、逃げ部446の周方向の幅は、前方外周部410から後方へ離れるにつれて増加している。逃げ線442及び444は共に、それぞれ図30及び図29に示す如く、前方外周部410から後方へ向けて延びるにつれて径方向内側となるようなテーパ状に形成されている。
【0061】
逃げ線442及び444は、後方外周部408へその径方向に異なる寸法の段差遷移452及び454をそれぞれ画成している。段差452の寸法すなわち高さは段差454に比して大きい。段差寸法の差異は逃げ線442及び444が前方外周部410から後方に延びるにつれて増加している。段差452の寸法は逃げ線442が後方に延びるにつれて増加している。段差454の寸法は、逃げ線444が後方に延びてもほぼ一定である。段差452及び454は、逃げ線442及び444が後方に延びるにつれて互いに離れるように逸れている。段差452は上記逸れ角448で逸れており、また、段差454は上記逸れ角450で逸れている。逃げ部446は前方外周部410から後方に延びるにつれて径方向内側となるようなテーパ状に形成されている。後方に延びるにつれて内側となる逃げ部446のテーパすなわち傾斜は、後方に延びるにつれて径方向内側となる逃げ線442のテーパすなわち傾斜よりも大きい。従って、ステップ452の径方向高さすなわち寸法は後方に延びるにつれて増加する。後方に延びるにつれて径方向内側となる逃げ線444のテーパすなわち傾斜は、逃げ部446の傾斜とほぼ同一である。
【0062】
上述したように、駆動スリーブ402は、図35及び図37に示す如く、後方外周部408が前方外周部410に対して弾性的に捩れない無負荷位置を有している。逃げ線442及び444はそれぞれ外側ショルダー456及び458を画成している。外側ショルダー456及び458は、上記した駆動スリーブの無負荷位置において、それぞれギャップ460及び462を隔てて内側ハブ部34から離間されている。ギャップ460はギャップ462よりも小さい。ショルダー456(図38)は、上記した駆動スリーブ402の時計回り回転位置において、内側ハブ部34に係合する。ショルダー458(図40)は、上記した駆動スリーブ402の反時計回り回転位置において、内側ハブ部34に係合する。ショルダー456及び458は、前方外周部410から後方に延びるにつれて径方向内側となるテーパ状に形成されている。後方に延びるにつれて径方向内側となるショルダー458のテーパすなわち傾斜は、ショルダー456の傾斜よりも大きい。従って、ギャップ462はギャップ460よりも大きい。ショルダー456及び458は周方向に傾斜し(図31)、後方に延びるにつれて互いに逸れている。ショルダー456は逸れ角448で延び、ショルダー458は逸れ角450で延びている。
【0063】
好ましい態様において、駆動スリーブ402はプロペラシャフト22に、駆動スリーブアダプタ304によって、キー溝24において動力伝達可能にキー止めされる。駆動スリーブアダプタ304は、キー溝312においてプロペラシャフト22にキー止め係合する内周部310と、駆動スリーブ402の内周部404とキー溝406において動力伝達可能にキー止め係合する外側キー溝316を有する外周部314とを有している。あるいは、上記駆動スリーブ50、180、200と同様に、駆動スリーブ402の内周部404がキー溝406において、プロペラシャフト22のキー溝24と直接動力伝達可能にキー止めされてもよい。
【0064】
請求項の範囲内で種々の均等物、置換、及び変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】引用した米国特許第5,484,264 号の船舶駆動装置を示す図である。
【図2】図1の分解斜視図であって、引用した米国特許第5,484,264 号に係るプロペラ取付構造を示す図である。
【図3】図2の駆動スリーブを部分的に切除して示す斜視図である。
【図4】図2の構造が組み立てられた状態の断面部分図である。
【図5】図4に示す直線5−5に沿って切断した際の断面図である。
【図6】図4に示す直線6−6に沿って切断した際の断面図である。
【図7】図6から更に回転した状態を示す図である。
【図8】図4に示す直線8−8に沿って切断した際の断面図であって、引用した米国特許第5,322,416 号に係る更なる変更をも示す図である。
【図9】図8から更に回転した状態を示す図である。
【図10】回転角とトルクとの関係を示す図である。
【図11】回転角とトルクとの関係を示す図である。
【図12】回転角とトルクとの関係を示す図である。
【図13】回転角とトルクとの関係を示す図である。
【図14】回転角とトルクとの関係を示す図である。
【図15】更なる実施例を示す図4と同様の図である。
【図16】図15に示す直線16−16に沿って切断した際の断面図である。
【図17】更なる実施例を示す図15と同様の図である。
【図18】図17に示す直線18−18に沿って切断した際の断面図である。
【図19】図1の一部の分解斜視図であって、引用した米国特許第5,484,264 号に係るプロペラ取付構造を示す図である。
【図20】図19に示す駆動スリーブアダプタを部分的に切除して示す斜視図である。
【図21】図19に示す駆動スリーブを部分的に切除して示す斜視図である。
【図22】図19に示す構造の組み立てられた状態の断面部分図である。
【図23】図22に示す直線23−23に沿って切断した際の断面図である。
【図24】図22に示す直線24−24に沿って切断した際の断面図である。
【図25】図24から更に回転した状態を示す図である。
【図26】図22に示す直線26−26に沿って切断した際の断面図である。
【図27】図26から更に回転した状態を示す図である。
【図28】図1に示す構造の一部の分解斜視図であって、本発明に係るプロペラ取付構造を示している。
【図29】図28に示す構造の組付けられた状態を図37に示す直線29−29に沿って切断した際の断面部分図である。
【図30】図37に示す直線30−30に沿って切断した図29と同様の図である。
【図31】図28に示す駆動スリーブの斜視図である。
【図32】部分的に切除した図31と同様の図である。
【図33】図31に示す駆動スリーブの背面図である。
【図34】図30に示す直線34−34に沿って切断した際の断面図である。
【図35】図30に示す直線35−35に沿って切断した際の断面図である。
【図36】船舶の前進方向、すなわち、右手回転プロペラ用プロペラシャフトの時計回り方向へ更に回転した状態を示す図35と同様の図である。
【図37】図30に示す直線37−37に沿って切断した際の断面図である。
【図38】船舶の前進方向、すなわち、右手回転プロペラ用プロペラシャフトの時計回り方向へ更に回転した状態を示す図35と同様の図である。
【図39】船舶の逆転方向、すなわち、右手回転プロペラ用プロペラシャフトの半時計回り方向へ更に回転した状態を示す図35と同様の図である。
【図40】船舶の逆転方向、すなわち、右手回転プロペラ用プロペラシャフトの半時計回り方向へ更に回転した状態を示す図37と同様の図である。
【図41】図36における回転を模式的に示す図である。
【図42】図38における回転を模式的に示す図である。
【図43】図39における回転を模式的に示す図である。
【図44】図40における回転を模式的に示す図である。
【符号の説明】
10 船舶駆動装置
12 プロペラ
14 ハブ
22 プロペラシャフト
304 スリーブアダプタ
402 駆動スリーブ
408 後方外周部
410 前方外周部
442、444 逃げ線
446 逃げ部

Claims (29)

  1. ハブを備えるプロペラと、軸方向に延びるプロペラシャフトとを備える船舶駆動装置に設けられる衝撃吸収駆動スリーブであって、
    前記プロペラハブの内部に設けられ、前記プロペラハブを前記プロペラシャフトに取り付けると共に、
    一方の回転方向において他方の回転方向に比して高いバネ剛性を有するように非対称なバネ剛性を有し
    前記スリーブは、前記プロペラが物体に衝突した際、前記プロペラシャフトが前記プロペラハブよりも更に回転した位置まで回転を続けることを許容することにより衝撃を吸収し、
    前記スリーブは、前記プロペラハブを前記プロペラシャフトへ、一方の回転方向においては、前記プロペラが物体に衝突した際、前記プロペラシャフトが、前記ハブに対して第1の更に回転した位置まで第1の回転角だけ前記一方の回転方向に回転を続け、他方の回転方向においては、前記プロペラが物体に衝突した際、前記プロペラシャフトが、前記ハブに対して第2の更に回転した位置まで第2の回転角だけ前記他方の回転方向に回転を続けるように非対称に取り付け、
    前記第2の回転角は前記第1の回転角に比して大きい衝撃吸収スリーブであって、
    前記スリーブは弾性捩れにより衝撃を吸収し、
    前記スリーブは前記プロペラシャフトと共に回転するようにキー止めされた内周部と、前記内周部と径方向に整列された第1の外周部と、前記内周部及び前記第1の外周部から軸方向に離間され、前記ハブと共に回転するようにキー止めされた第2の外周部とを有し、これにより、前記プロペラが物体に衝突した際、前記スリーブが弾性的に捩じれて、前記内周部と前記第1の外周部とが前記第2の外周部よりも更に回転した位置まで回転を続けることを可能とし、
    前記プロペラが物体に衝突した際、前記スリーブが前記一方の回転方向において、前記他方の回転方向に比して速やかに前記ハブと漸進的に係合するように、前記スリーブと前記ハブとが互いに非対称なテーパ状に形成された衝撃吸収スリーブ。
  2. 前記スリーブは前記第2の外周部から前記第1の外周部へ軸方向に延び、
    前記スリーブは、前記第2の外周部に沿って第1及び第2の逃げ線を有し、前記第1及び第2の逃げ線はその間に、前記ハブから径方向内側にギャップを隔てて離間した逃げ部を画成することで、前記他方の方向における前記第2の回転角度が、前記一方の方向における前記第1の回転角度に比して大きくなることを可能とする請求項1記載の衝撃吸収スリーブ。
  3. 前記第1及び第2の逃げ線は前記軸方向に対して互いに異なる角度で延びる請求項2記載の衝撃吸収スリーブ。
  4. 前記第1の逃げ線は前記軸方向に対して第1の逸れ角で延び、前記第2の逃げ線は前記軸方向に対して第2の逸れ角で延び、前記第1の逸れ角は前記第2の逸れ角よりも大きい請求項3記載の衝撃吸収スリーブ。
  5. 前記第1の逃げ線は前記第1の逸れ角に沿って周方向に傾斜し、前記第2の逃げ線は前記第2の逸れ角に沿って周方向に傾斜する請求項4記載の衝撃吸収スリーブ。
  6. 前記第1及び第2の逃げ線は、前記第2の外周部から離れて延びるにつれて互いに離れるように傾斜し、これにより、前記逃げ部の周方向の幅は、前記第2の外周部から離れるにつれて増加する請求項5記載の衝撃吸収スリーブ。
  7. 前記第1及び第2の逃げ線は共に、前記第2の外周部から離れるにつれて径方向内側に向けて傾斜する請求項6記載の衝撃吸収スリーブ。
  8. 前記第2の外周部から離れるにつれて径方向内側に向かう前記第2の逃げ線の傾斜は、前記第1の逃げの傾斜よりも大きい請求項7記載の衝撃吸収スリーブ。
  9. 前記逃げ部は前記第2の外周部から離れるにつれて径方向内側に向けて傾斜し、前記第2の外周部から離れるにつれて径方向内側に向かう前記逃げ部の傾斜は前記第1の逃げ線の傾斜よりも大きい請求項8記載の衝撃吸収スリーブ。
  10. 前記第2の逃げ線と前記逃げ部とは、前記第2の外周部から離れるにつれて径方向内側へ向かう実質的に互いに等しい傾斜を有する請求項9記載の衝撃吸収スリーブ。
  11. 前記第1及び第2の逃げ線は、前記第2の外周部から離れるにつれて周方向に互いに離れるように傾斜し、これにより、前記逃げ部の周方向の幅は前記第2の外周部から離れるにつれて増加する請求項2記載の衝撃吸収スリーブ。
  12. 前記第1及び第2の逃げ線は、前記第1の外周部にその径方向に異なる寸法の第1及び第2の段差遷移を画成する請求項2記載の衝撃吸収スリーブ。
  13. 前記第1の段差の寸法は前記第2の段差の寸法よりも大きい請求項12記載の衝撃吸収スリーブ。
  14. 前記2つの段差の寸法差は、前記第1及び第2の逃げ線が前記第2の外周部から離れて延びるのにつれて増加する請求項12記載の衝撃吸収スリーブ。
  15. 前記第1の段差の寸法は、前記第1の逃げ線が前記第2の外周部から離れるにつれて増加する請求項14記載の衝撃吸収スリーブ。
  16. 前記第1及び第2の段差は、前記第1及び第2の逃げ線が前記第2の外周部から離れて延びるのにつれて互いに逸れる請求項14記載の衝撃吸収スリーブ。
  17. 前記第1の段差は前記軸方向に対して第1の逸れ角で逸れ、前記第2の段差は前記軸方向に対して第2の逸れ角で逸れ、前記第1の逸れ角は前記第2の逸れ角よりも大きく、前記第1の段差の寸法は前記第1の逃げ線が前記第2の外周部から離れて延びるのにつれて増加する請求項16記載の衝撃吸収スリーブ。
  18. 前記スリーブは、前記第1の外周部が前記第2の外周部に対して弾性的に捩じれない無負荷位置を有し、前記第1及び第2の逃げ線は、前記無負荷位置において、前記ハブからそれぞれ第1及び第2のギャップを隔てて離間された第1及び第2の外側ショルダーをそれぞれ画成し、前記第1のギャップは前記第2のギャップよりも小さい請求項2記載の衝撃吸収スリーブ。
  19. 前記第1のショルダーは、前記スリーブの前記第1の更に回転した位置において前記ハブに係合し、前記第2のショルダーは、前記スリーブの前記第2の更に回転した位置において前記ハブに係合する請求項18記載の衝撃吸収スリーブ。
  20. 前記第1及び第2のショルダーは共に、前記第2の外周部から離れるにつれて径方向内側に向けて傾斜する請求項19記載の衝撃吸収スリーブ。
  21. 前記第1及び第2のショルダーは、前記第2の外周部から離れるにつれて互いに離れるように周方向に傾斜する請求項20記載の衝撃吸収スリーブ。
  22. 前記第1のショルダーは前記軸方向に対して第1の逸れ角で延び、前記第2のショルダーは前記軸方向に対して第2の逸れ角で延び、前記第1の逸れ角は前記第2の逸れ角よりも大きい請求項21記載の衝撃吸収スリーブ。
  23. ハブを備えるプロペラと、軸方向に延びるプロペラシャフトとを備える船舶駆動装置に設けられる衝撃吸収駆動スリーブであって、
    前記プロペラハブの内部に設けられ、前記プロペラハブを前記プロペラシャフトに取り付けると共に、
    一方の回転方向において他方の回転方向に比して高いバネ剛性を有するように非対称なバネ剛性を有し、
    前記スリーブは、前記プロペラが物体に衝突した際、前記プロペラシャフトが前記プロペラハブよりも更に回転した位置まで回転を続けることを許容することにより衝撃を吸収し、
    前記スリーブは、前記プロペラハブを前記プロペラシャフトへ、一方の回転方向においては、前記プロペラが物体に衝突した際、前記プロペラシャフトが、前記ハブに対して第1の更に回転した位置まで第1の回転角だけ前記一方の回転方向に回転を続け、他方の回 転方向においては、前記プロペラが物体に衝突した際、前記プロペラシャフトが、前記ハブに対して第2の更に回転した位置まで第2の回転角だけ前記他方の回転方向に回転を続けるように非対称に取り付け、
    前記第2の回転角は前記第1の回転角に比して大きい衝撃吸収スリーブであって、
    前記スリーブは弾性捩れにより衝撃を吸収し、
    前記スリーブは、前記プロペラシャフトと共に回転するようにキー止めされた内周部と、前記内周部と径方向に整列された第1の外周部と、前記内周部及び前記第1の外周部から軸方向に離間され、前記ハブと共に回転するようにキー止めされた第2の外周部とを有し、これにより、前記プロペラが物体に衝突した際、前記スリーブが弾性的に捩じれて、前記内周部と前記第1の外周部とが前記第2の外周部よりも更に回転した位置まで回転を続けることを可能とし、
    前記スリーブは前記第2の外周部から前記第1の外周部へ軸方向に延び、前記第1の外周部が前記第2の外周部に対して弾性的に捩じれない無負荷位置を有し、
    前記スリーブは前記第1の外周部に沿って第1及び第2の逃げ線を有し、前記第1及び第2の逃げ線は、前記無負荷位置において、前記ハブからそれぞれ第1及び第2のギャップを隔てて離間された第1及び第2のショルダーの間に逃げ部を画成し、前記第1のギャップは前記第2のギャップよりも小さい衝撃吸収スリーブ。
  24. 前記逃げ部は前記第2のショルダーから延びて段差遷移において前記第1のショルダーに接続され、前記第1のショルダーを前記ハブから、前記第2のショルダーの前記ハブからの間隔である前記第2のギャップよりも小さく、かつ、前記逃げ部の前記ハブからの間隔よりも小さな前記第1のギャップだけ隔てて離間させる請求項23記載の衝撃吸収スリーブ。
  25. 前記第1及び第2のショルダーの夫々、及び、前記逃げ部は、前記第2の外周部から離れるにつれて径方向内側に向けて傾斜し、前記第2の外周部から離れるにつれて径方向内側に向かう前記第1のショルダーの傾斜量は前記第2のショルダー及び前記逃げ部の傾斜量よりも小さい請求項24記載の衝撃吸収スリーブ。
  26. 前記段差の高さは前記第2の外周部から離れるにつれて増加する請求項24記載の衝撃吸収スリーブ。
  27. 前記スリーブは、前記プロペラシャフトに動力伝達可能にキー止め係合する内周部と、前記駆動スリーブの前記内周部に動力伝達可能にキー止め係合する外周部とを有する駆動スリーブアダプタによって前記プロペラシャフトにキー止めされた請求項1記載の衝撃吸収スリーブ。
  28. 前記駆動スリーブの前記内周部は、前記プロペラシャフトへキー止めによる動力伝達可能に直接的に係合する請求項1記載の衝撃吸収スリーブ。
  29. ハブを備えるプロペラと、軸方向に延びるプロペラシャフトとを備える船舶駆動装置に設けられる衝撃吸収駆動スリーブであって、
    前記スリーブは、前記プロペラハブの内部に設けられて前記プロペラハブを前記プロペラシャフトに取り付け、
    前記スリーブは、一方の回転方向において他方の回転方向に比して高いバネ剛性を有するように非対称なバネ剛性を有し
    前記スリーブは、前記プロペラが物体に衝突した際、前記プロペラシャフトが前記プロペラハブより更に回転した位置まで回転を続けることを可能とすることにより衝撃を吸収し、
    前記スリーブは、前記プロペラハブを前記プロペラシャフトへ、一方の回転方向においては、前記プロペラが物体に衝突した際、前記プロペラシャフトが前記ハブに対して第1の更に回転した位置まで第1の回転角だけ前記一方の回転方向に回転を続け、他方の回転方向においては、前記プロペラが物体に衝突した際、前記プロペラシャフトが前記ハブに対して第2の更に回転した位置まで第2の回転角だけ前記他方の回転方向に回転を続けるように非対称に取り付け、前記第2の回転角は前記第1の回転角よりも大きく、
    前記スリーブは、前記一方の回転方向における前記第1の更に回転した位置と、前記他方の回転方向における前記第2の更に回転した位置との間の無負荷位置を有し、
    前記スリーブは、その前記無負荷位置において、前記ハブからそれぞれ第1及び第2のギャップを隔てて離間された第1及び第2のショルダーを有し、前記第1のギャップが前記第2のギャップよりも小さいことで、前記他方の回転方向における前記第2の回転角が、前記一方の回転方向における前記第1の回転角よりも大きくなることを可能とする衝撃吸収駆動スリーブ。
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