JP3717020B2 - 反射型波長選択素子の曲げ機構 - Google Patents

反射型波長選択素子の曲げ機構 Download PDF

Info

Publication number
JP3717020B2
JP3717020B2 JP17447897A JP17447897A JP3717020B2 JP 3717020 B2 JP3717020 B2 JP 3717020B2 JP 17447897 A JP17447897 A JP 17447897A JP 17447897 A JP17447897 A JP 17447897A JP 3717020 B2 JP3717020 B2 JP 3717020B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wavelength selection
selection element
reflective wavelength
pressing
grating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP17447897A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1126856A (ja
Inventor
宏和 田中
達也 有我
了 仏師田
理 若林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP17447897A priority Critical patent/JP3717020B2/ja
Publication of JPH1126856A publication Critical patent/JPH1126856A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3717020B2 publication Critical patent/JP3717020B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lasers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、共振器の一方を構成する反射型波長選択素子を曲げる事によって該反射型波長選択素子から出射されるレーザ光の波面を補正する反射型波長選択素子用曲げ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置製造用のステッパの光源としてエキシマレーザの利用が注目されている。これは、エキシマレーザの波長が短いことから光露光の限界0.35μm以下に延ばせる可能性があること、同じ解像度なら従来用いていた水銀ランプのg線やi線に比較して焦点深度が深いこと、レンズの開口数(NA)が小さくてすみ、露光領域を大きくできること、大きなパワーが得られること等の多くの優れた利点が期待できるからである。
【0003】
ところが、このエキシマレーザを半導体露光装置の光源として用いる場合、エキシマレーザの波長(KrFエキシマレーザの波長は248nm、ArFエキシマレーザでは193nm)で製作可能な光学系のレンズの材料としては合成石英素材しかないが(CaF2では加工が困難)、合成石英素材単一では色収差の機能を持たせることはできない。
【0004】
例えば、KrFエキシマレーザの自然発振光の場合は、スペクトル線幅は300pmと広く、このままでは露光装置のレンズの色収差を無視することはできず、露光結果に充分な解像度を得る事はできない。
【0005】
そこで、エキシマレーザを半導体露光装置の光源として用いる場合は、レーザ共振器内にエタロンあるいはグレーティングおよびプリズム等の波長選択素子を配置することによりレーザ光を狭帯域化するようにしている。
【0006】
ところで、光共振器内においては、様々な原因によって、レーザ光の波面はダイバージェンス(拡がり)および曲率を有することになる。
【0007】
例えば、共振器内にスリットが配置されている場合には、このスリットによる回折によりスリット通過後の光は球面波となる。
【0008】
また、共振器内に配置されている光学素子自身の収差によって波面が歪むこともある。例えば、狭帯域化素子として用いられるプリズムエキスパンダのような透過型の光学素子では
(a)内部の屈折率分布が完全に一様ではない
(b)プリスムの研磨面が歪んでいる
などにより、この光学素子を通過したレーザ光の波面は凸面または凹面の曲率を持つものとなる。
【0009】
そして、このような曲率を有する波面を持つレーザ光が平坦な形状のグレーティングに入射された場合は、グレーティングによる波長選択性能を低下させてしまうことになる。すなわち、グレーティングへのレーザ光の入射波面が曲率を持つ場合は、グレーティングのそれぞれの溝にレーザ光が異なる角度で入射されることになるので、グレーティングの波長選択特性が低下し、狭帯域化したレーザ光のスペクトル線幅が広くなる。
【0010】
そこで、USP−5095492においては、グレーティングに入射するレーザ光の波面に一致するようにグレーティング自体を曲げることにより、上記不具合に対処するようにしていた。
【0011】
すなわち、この従来技術における狭帯域化エキシマレーザは、図20に示すように、フロントミラー100、レーザチャンバ101、アパーチャー102、ビームエキスパンダ103、ミラー104およびグレーティング105を有し、さらに図21に示すような曲率発生装置によってグレーティング105をグレーティング105への入射波面の曲率に応じて曲げるようにしている。
【0012】
図21に示す曲率発生装置は、グレーティング105の両端部をボール106を介してマウント107によって支持し、さらにこれらのマウント107をスプリング108を介して圧力プレート109に連結するとともに、ボルトスクリュー110の一端を圧力プレート109に螺合し、その他端をグレーティング105の中央部裏面に接合されたナット111に螺合するようにしており、ボルトスクリュー110の回転によってグレーティング105の中央部を圧力プレート側に引っ張ることで、グレーティング105に図22に示すような凹面の曲率を発生させるようにしている。
【0013】
そして、この従来技術では、レーザ光のスペクトル線幅に応じて適正なグレーティングのテンションを予め設定し、この設定関係に基づきグレーティングのテンションがスペクトル線幅検出センサ112の検出値に対応する設定テンション値になるようにモータ113を駆動制御してボルトスクリュー110を回転駆動するようにしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術によれば、グレーティング105を凹面に調整することはできるが、グレーティング105を凸面には成形することができないという問題がある。
【0015】
すなわち、プリズムやグレーティングなどの光学素子は常に理想的なものが製造されるとは限らず、ものによってかなりの製造ばらつきがある。したがって、ものによっては透過した波面が凹面または凸面になるビームエキスパンダ103もあり、さらに回折波面が凹面または凸面になるグレーティング103もある。このため、ビームエキスパンダ103を透過した波面の状態またはグレーティング105の回折波面の状態によっては、グレーティング105を凸面に成形して波面補正を行うことが必要になるが、上記従来技術の機構ではかかる補正は不可能であった。
【0016】
また、上記従来技術ではグレーティング105の両端を支持し、その中央部をの1点を引っ張るという単純な機構であるため、グレーティング105の形状が滑らかな曲率を持つ凹面とはならず、図23に示すような屈曲点を有する略3角形状となっていた、このため、従来技術のグレーティングに平面波面は入射された場合、その回折波面は、図23に示すような、3角形状となっていた。
【0017】
ところで、将来的には、露光装置のレンズの解像度を0.25μm以下に上げるために、レンズの開口数NAをさらに大きくすることが要求されるが、開口数NAが大きくなると色収差が大きくなる。このため、露光装置側から要求されるレーザ光のスペクトル線幅は0.4pm以下になることが予想される。
【0018】
このような極めて狭いスペクトル線幅を実現するためには、波面の精密な微調整が必要になるので、上記従来技術のような単純で粗野な構成の波面調整機構では対処することができない。
【0019】
この発明はこのような実情に鑑みてなされたもので、狭くかつ安定したスペクトル線幅のレーザ光を得ることができるレーザ波面の補正が可能な反射型波長選択素子の曲げ機構を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段及び作用効果】
この発明では、共振器の一方を構成する反射型波長選択素子を曲げる事によって該反射型波長選択素子から出射されるレーザ光の波面を補正する反射型波長選択素子の曲げ機構において、前記反射型波長選択素子の両端部を支持する支持機構と、前記反射型波長選択素子の背面の略中央部を押圧する押圧機構とを備え、前記反射型波長選択素子は所定の密閉ボックス内に収容され、前記押圧機構の押圧力を調整操作するための調整機構部を前記密閉ボックスの外に配設するようにし、さらに前記密閉ボックス内において、前記押圧機構が存在する空間を、前記反射型波長選択素子が存在する空間と、隔離壁によって空間的および光学的に隔絶するようにしている。
【0021】
係る発明によれば、グレーティングなどの反射型波長選択素子の両端部を支持し、その背面の略中央部を押圧するようにしているので、反射型波長選択素子を凸面に成形することができ、これにより反射型波長選択素子から出射される波面を凸面方向に補正することが可能になる。
【0022】
またこの発明では、共振器の一方を構成する反射型波長選択素子を曲げる事によって該反射型波長選択素子から出射されるレーザ光の波面を補正する反射型波長選択素子の曲げ機構において、前記反射型波長選択素子の両端部を支持する支持機構と、前記反射型波長選択素子の背面の1次元方向の複数の異なる位置を押圧または引張る機構とを備え、前記反射型波長選択素子は所定の密閉ボックス内に収容され、前記押圧または引張る機構の押圧力を調整操作するための調整機構部を前記密閉ボックスの外に配設するようにし、さらに前記密閉ボックス内において、前記押圧機構が存在する空間を、前記反射型波長選択素子が存在する空間と、隔離壁によって空間的および光学的に隔絶するようにしている。
【0023】
かかる発明によれば、反射型波長選択素子の背面の複数箇所を押圧または引っ張ることによって反射型波長選択素子を凹面又は凸面に成形するようにしているので、滑らかでほぼ一定の曲率をもつ凹面又は凸面を得ることができるようになり、これによりこの発明によれば、非常に狭いスペクトルのレーザ光を効率よくかつ安定に出力することができるようになる。また、精密で複雑な波面調整も可能になる。
【0024】
またこの発明では、共振器の一方を構成する反射型波長選択素子を曲げる事によって該反射型波長選択素子から出射されるレーザ光の波面を補正する反射型波長選択素子の曲げ機構において、前記反射型波長選択素子の略中央部を1または複数の箇所で支持する支持機構と、前記反射型波長選択素子の背面の両端部近傍を押圧または引っ張る機構とを備え、前記反射型波長選択素子は所定の密閉ボックス内に収容され、前記押圧または引っ張る機構の押圧力または引張力を調整操作するための調整機構部を前記密閉ボックスの外に配設するようにし、さらに前記密閉ボックス内において、前記押圧機構が存在する空間を、前記反射型波長選択素子が存在する空間と、隔離壁によって空間的および光学的に隔絶するようにしている。
【0025】
この発明によれば、グレーティングなどの反射型波長選択素子の中央部を1〜複数の箇所で支持し、その背面の両端部を押圧または引っ張るようにしているので、反射型波長選択素子を凸面または凹面に成形することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施例を添付図面に従って詳細に説明する。
【0027】
図2にこの発明が適用されるグレーティングを備えたエキシマレーザの共振器構成を示す。図2(a)は共振器の全体的構成を示し、図2(b)は共振器内に配設された狭帯域化モジュール6の内部構成を示している。
【0028】
この図2において、エキシマレーザ1のレーザチャンバ2は紙面に垂直な方向に陽極および陰極が対向して配設された放電電極3を有し、レーザチャンバ2内に充填されたハロゲンガス、希ガス、バッファガスなどからなるレーザガスを放電電極3間の放電によって励起させてレーザ発振を行う。
【0029】
レーザチャンバ2の両レーザ出射口にはウィンドウ4が設けられている。また、レーザチャンバ2とフロントミラー5との間およびレーザチャンバ2と狭帯域化モジュール6との間にはビーム幅を制限するスリット7が設けられている。
【0030】
狭帯域化モジュール6は、この場合、ビームエキスパンダ8と角度分散型波長選択素子であるグレーティング9とで構成されている。ビームエキスパンダ8は、図2(b)に示すように、2個のプリズム8a,8bによって構成されており、入射されたレーザ光のビーム幅を拡大してグレーティング9に入射する。
【0031】
すなわち、この図1の実施例の場合は、フロントミラー5とグレーティング9との間で光共振器が構成されている、
図1の構成において、レーザチャンバ2で発振されたレーザ光は、狭帯域化モジュール6に入射され、ビームエキスパンダ8でそのビーム幅が拡大される。さらに、該拡大されたレーザ光はグレーティング9に入射されて回折されることにより、所定の波長成分のレーザ光のみが入射光と同じ方向に折り返される。グレーティング9で折り返されたレーザ光は、ビームエキスパンダ8でビーム幅が縮小された後、レーザチャンバ2に入射される。
【0032】
レーザチャンバ2を通過して増幅されたレーザ光は、フロントミラー5を介してその一部が出力光として取り出されると共に、残りが再度レーザチャンバ2に戻って増幅される。
【0033】
ここで、図2に示すグレーティング9においては、その両端部が支持する支持機構と、その背面を1点または多点で押圧または引っ張る機構が備えられており、かかる機構によってグレーティング9自体を任意に曲げる(あるいは曲げを修正する)ことができるようになっており、これによりグレーティング9での回折波面の波面収差を補正することができる。
【0034】
すなわち、図2に示す構成において、グレーティング9に入射するレーザ光の波長をλ、その入射角度をθ、グレーティングの溝間隔距離をdとしたときに回折光強度が最大になるのは、下式が成立するときである。
【0035】
m・λ=2・d・sinθ …(1)
上記(1)式の両辺をλで微分して変形すると、下式(2)が得られる。
【0036】
dθ/dλ=(m・tanθ)/(2・d・sinθ)…(2)
上記(1)式および(2)式から下記(3)式を得る。
【0037】
dθ/dλ=tanθ/λ …(3)
また、この(3)式から下記(4)式が成立する。
【0038】
Δλ=(λ/tanθ)・Δθ …(4)
上記(4)式において、Δλはスペクトル線幅、Δθはグレーティングに入射するレーザビームの拡がり角である。
【0039】
ここで、ビームエキスパンダ8やグレーティング9の波面収差を補正することは、上記(4)式のΔθをほぼ零にするのと同じ効果があるので、これにより(4)式の左辺、すなわちスペクトル線幅Δλを最小にすることができる。
【0040】
すなわち、図2の構成において、グレーティング9に備えられた曲げ機構によってグレーティング9の表面形状を精密に調整するようにすれば、ビームエキスパンダ8の製造不良、またはグレーティング9の製造不良、またはレーザ光のビームダイバージェンスによるグレーティング9の回折光の波面の歪みを補正することができ、これにより非常に狭いスペクトル線幅(0.4pm以下)のレーザ光を効率よく出力することができるようになる。
【0041】
以下、グレーティング9の曲げ機構について各種具体構成例を示す。
【0042】
[第1実施例]
図1にグレーティング9の曲げ機構についての第1実施例を示す。
【0043】
図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)のA−A断面図、図1(c)は図1(a)を矢印q方向から見た正面図である。
【0044】
この第1実施例においては、グレーティング9の両端部を支持し、かつグレーティング9の背面中央部の一点を押圧することによって、グレーティング9の表面の形状を凹面から平面または平面から凸面に補正することができるようにしている。
【0045】
図1において、グレーティング9は台20上に載置されており、この台20に固定された1対の下側支持部材21と、支持フレーム22に固定された1対の上側支持部材23とによってグレーティング9の表面側(溝が形成されている側の面)はその両端部が4点で支持されている。すなわち、この場合、グレーティング9の両端部は支持部材21、23によって前方に移動できないように規制されている。
【0046】
一方、グレーティングの後方側では、台20上に固定部材24が取り付けられており、この固定部材24にマイクロメータヘッド25が取り付けられている。マイクロメータヘッド25は、長さ測定用のマイクロメータのU字型フレーム部分を取り除いたもので、つまみ26を回すことによってスピンドル27を前後方向に高精度に移動することができる。
【0047】
マイクロメータヘッド25のスピンドル27の先端には移動ブロック28が取り付けられており、この移動ブロック28はスピンドルの27の移動に伴って前後方向に移動する。
【0048】
グレーティング9の背面の中央部分には移動ブロック29が固定され、2つの移動ブロック28、29間にはバネ等の弾性体30が介在されている。バネ30の移動ブロック29側の端部は移動ブロックに固定されているが、移動ブロック28側の端部はフリーとなっている。
【0049】
かかる第1実施例においは、マイクロメータ25のつまみ26を回して移動ブロック28をグレーティング9の方向に前進させると、バネ30、移動ブロック29を介してグレーティング9の中央部に背面から押圧力Fが加えられることになり、これによりグレーティング9の前面の形状を凸面方向に変形させることができる。
【0050】
かかる実施例によれば、マイクロメータヘッド25を用いてグレーティング9の背面中央部をバネ30を介して押圧するようにしているので、
(1)一定の力で安定にグレーティング9を曲げることができる
(2)マイクロメータヘッド25の目盛りを適宜の値に設定することにより、押圧力Fを任意の値に高精度に調整することができ、微妙な波面調整が可能 になる
などの効果がある。
【0051】
また、上記実施例によれば、支持部材21、23によってグレーティング9の前面の左右端部の真ん中部分31を避けて4隅で支持するようにしたので、前記左右端部においてもグレーティングとしての回折機能が働くことになり、これによりグレーティング9自体が持つ分解能を下げることなくグレーティング9を支持することができる。なお、上記分解能が下がってもよい場合は、グレーティングの左右端部の真ん中部分31でグレーティング9を支持するようにしてもよく、さらに左右端部の全体を支持部材によって支持するようにしてもよい。
【0052】
図3(a)は上記曲げ機構によってグレーティング9を曲げる前の入射波面(実線)及び回折波面(破線)を示すもので、この場合、回折波面は凹面形状になっている。図3(b)は上記第1実施例の曲げ機構によってグレーティング9の中央部を突出させた場合の入射波面(実線)及び回折波面(破線)を示すものであり、この場合回折波面は多少W字状の波面形状になるが、平面波面に近づけられていることがわかる。
【0053】
[第2実施例]
図4にグレーティング9の曲げ機構についての第2実施例を示す。
【0054】
この第2実施例においては、先の第1の実施例に対しプレッシャープレート33を追加するようにしている。プレッシャープレート3は両端に突起部を有する凹字形状をしており、その両端部の2位置でグレーティング9の背面に当接している。
【0055】
したがって、この第2実施例において、移動ブロック29を介してプレッシャープレート33の背面の一点に加えられた押圧力Fはてこの原理によって分散されてプレッシャープレート33の両端部を介して押圧力F1,F2としてグレーティング9の背面に加えられることになる。
【0056】
F1={b/(a+b)}×F
F2={a/(a+b)}×F
なお、この場合、プレッシャープレート33の左右方向位置を調節することにより、グレーティング9の背面の任意の2点位置に押圧力F1,F2を加えることが可能になる。
【0057】
したがって、この実施例においては、先の第1の実施例に比べ、より複雑かつ滑らかな形状にグレーティング9を曲げることが可能になり、より微妙、かつ高精度にレーザ波面の調整が可能になる。
【0058】
図5(a)は上記曲げ機構によってグレーティング9を曲げる前の入射波面(実線)及び回折波面(破線)を示すもので、この場合、回折波面は凹面形状になっている。図5(b)は上記第2実施例の曲げ機構によってグレーティング9を突出させた場合の入射波面(実線)及び回折波面(破線)を示すものであり、この場合の回折波面は先の第1実施例のようなW字状の波面形状とはならず、ほぼ平面波面となっている。
【0059】
なお、この実施例において、グレーティング9の背面の3個以上の多点を押圧できるようプレッシャープレート33を構成するようにしてもよい。
【0060】
[第3実施例]
図6にグレーティング9の曲げ機構についての第3実施例を示す。
【0061】
この第3実施例においては、先の第2の実施例に対しプランジャーネジ機構34,35を追加するようにしている。
【0062】
これらプランジャーネジ機構34、35はグレーティング9の背面の両端部に配設され、その詳細構成は図7に示すようになっている。
【0063】
グレーティング9の背面側の両端には、背面側支持部材36がそれぞれ配設されており、これら背面側支持部材36にはその外周にねじが切られたプランジャーネジ37が螺合されている。プランジャーネジ37の内部にバネ38を介してピストン部材39が設けられている。
【0064】
すなわちこの場合、プランジャーネジ37を回すことによってその押圧力がバネ38、ピストン部材39を介してグレーティング9の背面の両端部に加えられることになる。
【0065】
したがって、この実施例においては、グレーティング9の背面の4箇所を任意の押圧力をもって押すことができるようになり、先の実施例に比べより複雑かつ滑らかな形状にグレーティング9を曲げることが可能になり、より微妙、かつ高精度にレーザ波面の調整が可能になる。
【0066】
なお、この実施例において、プランジャーネジ機構34、35は、グレーティング9の両サイドを加圧するようにしているので、グレーティング9の振動抑制の効果も有している。したがって、波長制御のためにグレーティング9を回動させるようにした場合においてもその振動が低減され、該振動によるスペクトル線幅のばらつきを低減することができる。
【0067】
[第4実施例]
図8にグレーティング9の曲げ機構についての第4実施例を示す。
【0068】
図8(a)は平面図、図8(b)は図8(a)のA−A断面図、図8(c)は図8(a)を矢印q方向から見た正面図である。
【0069】
この第4実施例においては、グレーティング9の両端部を支持し、かつグレーティング9の背面中央部の一点を押圧および引張することによって、グレーティング9の前面の形状を凹面又は凸面に補正することができるようにしている。
【0070】
図8において、グレーティング9はコ字状ホルダ40によってその中央部が挟持されている。このコ字状ホルダ40は、台20の中央部に形成された溝41に沿って前後方向にスライドできる。
【0071】
一方、グレーティング9の両端部は、その前面が4隅で支持部材21,23によって支持されている。また、グレーティング9の両端部の背面側は背面支持部材36によって支持されている。すなわちこの場合、グレーティング9の両端部はその前面及び背面側の双方とも固定されている。
【0072】
コ字状ホルダ40の背面側は押しバネなどの弾性体42が結合されているとともに、ピン43を介して引きバネなどの弾性体44が結合されている。引きバネ44は左右および上下に1対づつ設けられ、計4個備えられている。
【0073】
押しバネ42の他端側は移動ブロック45に当接している。また、移動ブロック45はピン43´を介して引きバネ44に結合されている。移動ブロック45の両側には移動ブロック45の前後方向のスライド運動をガイドするガイド部材57が設けられている。
【0074】
この移動ブロック45を前後方向にスライドさせるために、押しボルト46および引きボルト47による構成が設けられている。これら押しボルト46および引きボルト47は、台20上に固定された固定ブロック48によって支持されている。49は、押しボルト46をロックするロックナットである。
【0075】
図9(a)に、押しボルト46および引きボルト47の概念的構成を示す。図9ではロックナット49を省略している。
【0076】
すなわち、押しボルト46の外周にはねじが形成されており、このねじによって押しボルト46は固定ブロック48と螺合している。また、押しボルト46の先端と移動ブロック45とはフリーであり、押しボルト46の先端部によって移動ブロック45を押圧できるようになっている。この押しボルト45の前後方向位置はロックナット49を締結することによってロックされる。
【0077】
一方、押しボルト46の中には引きボルト47が貫通されており、引きボルト47はその先端部で移動ブロック45と螺合している。
【0078】
かかる構成において、グレーティング9の背面中央部を押圧してグレーティング9の前面を凸形状に成形する際の動作について図9を参照して説明する。
【0079】
まず、ロックナット49と引きボルト47を緩めて押しボルト46を固定ブロック48に対し移動できる状態にする(図9(a))。次に、押しボルト46を回して押しボルト46を前方に移動させる。この移動によって移動ブロック45が押され、移動ブロック45は前方にスライドする(図9(b))。この移動ブロック45のスライドは押しバネ42を介してコ字状ホルダ40に伝えられ、これによりコ字状ホルダ41が溝41に沿って前方に移動される。この結果、グレーティング9の中央部が前方に変位し、グレーティング9を凸形状に成形することができる。
【0080】
次に、グレーティング9の背面中央部を引っ張ってグレーティング9の前面を凹形状に成形する際の動作について図9を参照して説明する。
【0081】
まず、図9(a)の状態で引きボルト47を移動ブロック45から引き抜くように回すと、押しボルト46が固定ブロック48に固定された状態で、引きボルト47のみを後方にスライドさせることができる(図9(c))。この状態でロックナット49を緩めて押しボルト46を固定ブロック48に対し移動できる状態にする。つぎに、押しボルト46を移動ブロック45から離間するように回して押しボルト46の先端と移動ブロック45との間に隙間を形成する(図9(d))。つぎに、ロックナット49を締結して押しボルト46を固定ブロック48に対し固定する。
【0082】
この状態で、引きボルト47を移動ブロック45に埋め込むように回すと、図9(e)に示すように、引きボルト47の頭と押しボルト46の頭が当接するまでは引きボルト47は前方に移動する。そして、引きボルト47の頭と押しボルト46の頭が当接した後も引きボルト47を移動ブロック45に埋め込むように回すと、引きボルト47は回っても前方には移動せず、引きボルト47と移動ブロック45の螺合部によって移動ブロック45が図9(f)の矢印dで示されるように固定ブロック48側に(後方に)スライドされることになる。
【0083】
この移動ブロック45の後方へのスライドは引きバネ44を介してコ字状ホルダ40に伝えられ、これによりコ字状ホルダ41が溝41に沿って後方に移動される。この結果、グレーティング9の中央部が後方に変位し、グレーティング9を凹形状に成形することができる。
【0084】
図5(a)は上記曲げ機構によってグレーティング9を曲げる前の入射波面(実線)及び回折波面(破線)を示すもので、この場合、回折波面は凸面形状になっている。図5(b)は上記第4実施例の曲げ機構によってグレーティング9の中央部を引っ張ってグレーティング9を凹形状にした場合の入射波面(実線)及び回折波面(破線)を示すものであり、その回折波面はほぼ平面となっている。
【0085】
[第5実施例]
図11にグレーティング9の曲げ機構についての第5実施例を示す。
【0086】
この第5実施例においては、先の図1に示す第1実施例に示したマイクロメータヘッドによる押圧機構をグレーティング9の長手方向(溝が並べられている方向)の3箇所に配設するようにしている。各押圧機構の詳細は図1の実施例と同じである。また、この場合は、グレーティング9の背面を押圧する機構のみであるので、グレーティング9の両端は前面側でのみ支持されている。
【0087】
ここで、この実施例においては、台20上にはグレーティング9の長手方向に沿って押圧機構の位置調整用の長穴50が形成されている。すなわち、図12にも示すように、マイクロメータヘッド25を支持する固定部材24には、それぞれ2個ずつのボルト51が螺合され、これらボルト51の先端には締め付け片52が長穴50内で螺合されている。
【0088】
したがって、各マイクロメータヘッド25のグレーティング9の長手方向の位置を調整する際には、ボルト51を緩めて固定部材24を長穴50に沿って任意の位置にスライド移動する。そして、位置が決まった際には、ボルト51を締めて締め付け片52によって固定部材24を台20に対し固定する。
【0089】
このようにこの実施例においては、グレーティング9の長手方向に沿った任意の多点位置を背面から押圧することができ、かつ各押圧力もマイクロメータヘッド25によって任意に設定できるので、波面補正前のグレーティングの回折波面が図13(a)に示すような非常に複雑な波面形状になっていたとしても、これを図13(b)に示すような、ほぼ平面波面に補正成形することができる。
【0090】
[第6実施例]
図14にグレーティング9の曲げ機構についての第6実施例を示す。
【0091】
この第6実施例においては、背面支持部材36によってグレーティング9の両端部をグレーティング9の背面側で支持し、かつグレーティング9の背面中央部の一点を引張することによってグレーティング9の前面を凹面に成形できるようにしている。
【0092】
図14において、グレーティング9の背面の中央部には、引きプレート60が接着剤によって接着され、この引きプレート60には複数本の引きバネ44が連結されている。引きバネ44の他方は、ピン61を介してテーパ面をもつスライド部材62に連結されている。スライド部材62は、台20上に設けられたガイドユニット63に沿って前後方向スライドする。
【0093】
また、台20上には固定部材64が取り付けられており、この固定部材64にマイクロメータヘッド25が取り付けられている。マイクロメータヘッド25のスピンドル27の先端にはテーパ面を持つ移動ブロック65が取り付けられており、この移動ブロック65のテーパ面とスライド部材62のテーパ面が当接している。
【0094】
かかる実施例によれば、マイクロメータヘッド25のつまみ26を回して移動ブロック65を矢印e1方向にスライドさせれば、テーパ面の作用によってスライド部材62が矢印e2方向にスライドする。これにより、グレーティング9の背面の中央部が引きバネ44を介して引っ張られることになり、グレーティング9を凹面に成形することができる。
【0095】
かかる構成によれば、グレーティング9の後方にマイクロメータヘッド63のスペースを確保する必要がないので、装置構成をコンパクトにすることができる。
【0096】
なお、この実施例においては、マイクロメータヘッド25のつまみ26を台20の側方で回せるように、マイクロメータヘッド25、移動ブロック65を配置するようにしたが、マイクロメータヘッド25のつまみ26を台20の下方又は上方で回せるようにマイクロメータヘッド25、移動ブロック65を配置するようにしてもよい。
【0097】
[第7実施例]
図15にグレーティング9の曲げ機構についての第7実施例を示す。
【0098】
この第7実施例においては、先の図14に示す第6実施例に対し引きプレート66を追加するようにしている。引きプレート66は3点がグレーティング9の背面に接着されている。
【0099】
したがって、この第7実施例において、引きバネ44を介して引きプレート66に加えられた引っ張り力は分散されてグレーティング9の背面を3箇所で引っ張ることになる。このため、この実施例では、先の第6実施例に比べより滑らかな凹面をもつグレーティングを作成することができる。
【0100】
[第8実施例]
図16にグレーティング9の曲げ機構についての第8実施例を示す。
【0101】
この第8実施例においては、マイクロメータヘッドによる引っ張り機構70をグレーティング9の長手方向(溝が並べられている方向)の3箇所に配設するようにしている。
【0102】
台20上には、先の図11に示す第5実施例と同様、引っ張り機構70の位置調整用の長穴50が形成されており、第5実施例と同様にして、3つの引っ張り機構70のグレーティング9の長手方向に沿った位置を任意に調整することができる。
【0103】
[第9実施例]
図17にグレーティング9の曲げ機構についての第9実施例を示す。
【0104】
図17(a)は平面図、図17(b)は図17(a)のA−A断面図、図17(c)は図17(a)を矢印q方向から見た正面図である。
【0105】
この第9実施例においては、狭帯域化ボックス内に収容されたグレーティング9の曲げ調整を狭帯域化ボックスの外部からできるようにするとともに、狭帯域化ボックス内でグレーティングが配設されている領域と前述した曲げ機構が配設されている領域を空間的および光学的に完全に隔絶するようにしている。また、この場合は、グレーティング9の背面中央を押圧できるようにしており、グレーティング9を凸面に成形することができる。
【0106】
図17において、グレーティング9の前面側は支持部材21,23によってその両端部が4点で支持されている。
【0107】
一方、グレーティングの後方側では、台20上に1対のガイドブロック80が設けられ、これらガイドブロック80間を移動ブロック81がスライドする。移動ブロック81にはテーパ面82が形成されており、このテーパ面にマイクロメータヘッド25のスピンドル27が当接している。したがって、マイクロメータヘッド25のスピンドル27が矢印g1方向にスライドすれば、移動ブロック81は矢印g2方向にスライドする。
【0108】
グレーティング9の背面の中央部分には移動ブロック83が固定され、2つの移動ブロック83、81間にはバネ84が介在されている。
【0109】
したがって、この実施例においは、マイクロメータ25のつまみ26を回して移動ブロック81をグレーティング9の方向に前進させると、バネ84、移動ブロック83を介してグレーティング9の中央部に背面から押圧力Fが加えられることになり、これによりグレーティング9の形状を凸面方向に変形させることができる。
【0110】
ここで、曲げ機構の台20は、図17(b)に示すように、狭帯域化ボックスの底板85に取り付けられている、狭帯域化ボックスは先の図2に示した狭帯域化モジュール6に対応し、グレーティング9、ビームエキスパンダなどの光学素子が収容されている。狭帯域化ボックス内は常時パージガス(N2など)が充満しており、狭帯域化の性能を低下させないためには極力、外部雰囲気から隔離しなくてはならない。
【0111】
このため、図17においては、狭帯域化ボックスの底板85に隔離壁86,87を取り付け、この隔離壁86,87によってマイクロメータヘッド25のスピンドル部分27のみを狭帯域化ボックスの内部に収容するようにしている。狭帯域化ボックスの底板85の隔離壁86,87が取り付けられる部分には、孔88が形成され、これによりマイクロメータヘッド25のつまみ26を狭帯域化ボックスの外部から回せるようにしている。
【0112】
さらに、狭帯域化ボックスの内部においては、マイクロメータヘッド25のスピンドル27および移動ブロック81のスピンドル27が当接されている側が存在する空間91を、蓋体89、後部壁90、1対のガイドブロック80によって狭帯域化ボックスの光学素子が存在する空間と、構造的および光学的に隔絶するようにしている。
【0113】
したがって、移動ブロック81とスピンドル27との摺動部からの粉塵、またはマイクロメータヘッド25に使用される潤滑剤の光照射による不純ガスなどが狭帯域化ボックスの光学素子が存在する空間に進入することを確実に抑えることができる。
【0114】
なお、蓋体89は、移動ブロック81の上方(矢印g1方向)への動きを規制する働きもする。
【0115】
ところで、この実施例で行った、押圧機構の押圧力を調整操作するための調整機構部を狭帯域化ボックスの外部に配設するという技術を前述した各実施例および後述する第10実施例に適用するようにしてもよい。
【0116】
さらに、狭帯域化ボックス内において、押圧機構の一部の占める領域と光学素子が存在する領域を隔絶する隔離壁を配設するという技術も前述した各実施例および後述する第10実施例に適用するようにしてもよい。
【0117】
[第10実施例]
図18にグレーティング9の曲げ機構についての第10実施例を示す。図18(b)は図18(a)のA−A断面図である。
【0118】
先の各実施例においては、グレーティング9の両端部を支持するようにしたが、この第10実施例においては、支持部材92によってグレーティング9の背面中央部を支持するようにしている。支持部材92は台20上に固定されると共に、グレーティング9の背面に接着剤によって接着されている。
【0119】
グレーティング9の背面の両端部付近には、前述したマイクロメータヘッドによる押圧および引っ張り機構が設けられ、グレーティング9の両端部を押圧および引張することができるようになっている。
【0120】
なお、この実施例においても、グレーティング9の背面の中央部分を複数箇所で支持するようにしてもよい。
【0121】
[変形例]
上記実施例においては、狭帯域化モジュールのグレーティング9を曲げ機構によって曲げる事によって波面補正を行うようにしたが、図19に示すような共振器構造においても本発明を適用することができる。
【0122】
図19の共振器構造においては、分散型プリズム95によって波長選択を行うと共に、グレーティング9の代わりにリアミラー96を配置するようにしている。したがって、この場合には、リアミラー96に先の実施例で示したような曲げ機構を取り付け、リアミラー95を曲げる事によって波面補正を行うようにすればよい。
【0123】
また、本発明は、偏光結合型共振器、インジェクションロック式、不安定共振器などの他の共振器構造に適用するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す図。
【図2】この発明を適用する共振器構造を示す図
【図3】第1実施例による波面補正例を示す図。
【図4】この発明の第2実施例を示す図。
【図5】第2実施例による波面補正例を示す図。
【図6】この発明の第3実施例を示す図。
【図7】第3実施例で用いるプランジャーネジ機構を示す図。
【図8】この発明の第4実施例を示す図。
【図9】第4実施例で用いられる押し引きボルトによる動作手順を示す図。
【図10】第4実施例による波面補正例を示す図。
【図11】この発明の第5実施例を示す図。
【図12】第5実施例で用いる位置調整機構を示す図。
【図13】第5実施例による波面補正例を示す図。
【図14】この発明の第6実施例を示す図。
【図15】この発明の第7実施例を示す図。
【図16】この発明の第8実施例を示す図。
【図17】この発明の第9実施例を示す図。
【図18】この発明の第10実施例を示す図。
【図19】この発明を適用する他の反射型波長選択素子が配置された共振器構造を示す図。
【図20】従来技術を示す図。
【図21】従来技術を示す図。
【図22】従来技術のグレーティングを示す図。
【図23】従来技術による不具合を説明する図。
【符号の説明】
1…エキシマレーザ装置 2…レーザチャンバ 3…放電電極
4…ウィンドウ 5…出力ミラー 6…狭帯域化モジュール
7…スリット 8…ビームエキスパンダ 9…グレーティング
20…台 21、23…支持部材 22…支持フレーム
24…固定部材 25…マイクロメータヘッド 26…つまみ
27…スピンドル 28、29…移動ブロック 30…押しバネ
33…プレッシャープレート 34、35…プランジャーネジ機構
36…支持部材 37…プランジャーネジ 38…バネ
39…ピストン部材 40…コ字状ブロック 41…溝
42…押しバネ 43,43´,61…ピン 44…引きバネ
45…移動ブロック 46…押しボルト 47…引きボルト
48…固定ブロック 49…ロックナット 50…長穴
51…ボルト 52…締め付け片 57…ガイド部材
60…引きプレート 62…スライド部材 63…ガイドユニット
64…固定部材 65…移動ブロック 66…引きプレート
70…引っ張り機構 80…ガイドブロック 81…移動ブロック
82…テーパ面 83…移動ブロック 84…バネ
85…狭帯域化ボックスの底板
86、87…隔離壁 88…孔 89…蓋体
90…後部壁 91…空間 92…支持部材
95…分散プリズム 96…リアミラー

Claims (16)

  1. 共振器の一方を構成する反射型波長選択素子を曲げる事によって該反射型波長選択素子から出射されるレーザ光の波面を補正する反射型波長選択素子の曲げ機構において、
    前記反射型波長選択素子の両端部を支持する支持機構と、
    前記反射型波長選択素子の背面の略中央部を押圧する押圧機構と、
    を備え、
    前記反射型波長選択素子は所定の密閉ボックス内に収容され、前記押圧機構の押圧力を調整操作するための調整機構部を前記密閉ボックスの外に配設するようにし、
    さらに前記密閉ボックス内において、前記押圧機構が存在する空間を、前記反射型波長選択素子が存在する空間と、隔離壁によって空間的および光学的に隔絶するようにした反射型波長選択素子の曲げ機構。
  2. 前記押圧機構は弾性体を有し、この弾性体を介して前記反射型波長選択素子の背面の略中央部を押圧する請求項1記載の反射型波長選択素子の曲げ機構。
  3. 共振器の一方を構成する反射型波長選択素子を曲げる事によって該反射型波長選択素子から出射されるレーザ光の波面を補正する反射型波長選択素子の曲げ機構において、
    前記反射型波長選択素子の両端部を支持する支持機構と、
    前記反射型波長選択素子の背面の1次元方向の複数の異なる位置を押圧する押圧機構と、
    を備え、
    前記反射型波長選択素子は所定の密閉ボックス内に収容され、前記押圧機構の押圧力を調整操作するための調整機構部を前記密閉ボックスの外に配設するようにし、
    さらに前記密閉ボックス内において、前記押圧機構が存在する空間を、前記反射型波長選択素子が存在する空間と、隔離壁によって空間的および光学的に隔絶するようにした反射型波長選択素子の曲げ機構。
  4. 前記押圧機構は、前面に複数の突起部を有し、これら複数の突起部が反射型波長選択素子の背面に当接するように設けられたプレッシャープレートと、このプレッシャプレートの背面の1位置を押圧する押圧体と、を具える請求項3記載の反射型波長選択素子の曲げ機構。
  5. 前記押圧体とプレッシャープレートとの間には弾性体が介在されている請求項4記載の反射型波長選択素子の曲げ機構。
  6. 前記押圧機構は、前記反射型波長選択素子の背面の1次元方向の異なる位置に配設される複数の押圧体を具える請求項3記載の反射型波長選択素子の曲げ機構。
  7. 前記複数の押圧体と前記反射型波長選択素子の背面との間には弾性体が介在されている請求項6記載の反射型波長選択素子の曲げ機構。
  8. 前記押圧機構は前記複数の押圧体の位置を可変調整できる位置調整機構を有する請求項6記載の反射型波長選択素子の曲げ機構。
  9. 共振器の一方を構成する反射型波長選択素子を曲げる事によって該反射型波長選択素子から出射されるレーザ光の波面を補正する反射型波長選択素子の曲げ機構において、
    前記反射型波長選択素子の両端部を支持する支持機構と、
    前記反射型波長選択素子の背面の1次元方向の複数の異なる位置を引張る引張機構と、
    を備え、
    前記反射型波長選択素子は所定の密閉ボックス内に収容され、前記引張機構の引張力を調整操作するための調整機構部を前記密閉ボックスの外に配設するようにし、
    さらに前記密閉ボックス内において、前記押圧機構が存在する空間を、前記反射型波長選択素子が存在する空間と、隔離壁によって空間的および光学的に隔絶するようにした反射型波長選択素子の曲げ機構。
  10. 前記引張機構は、前面に複数の突起部を有し、これら複数の突起部が反射型波長選択素子の背面に固定されるように設けられた引きプレートと、この引きプレートの背面の1位置を引っ張る引張体と、を具えるようにした請求項9記載の反射型波長選択素子の曲げ機構。
  11. 前記引張体と引きプレートとの間には弾性体が介在されている請求項10記載の反射型波長選択素子の曲げ機構。
  12. 前記引張機構は、前記反射型波長選択素子の背面の1次元方向の異なる位置に配設される複数の引張体を具える請求項9記載の反射型波長選択素子の曲げ機構。
  13. 前記複数の引張体と前記反射型波長選択素子の背面との間には弾性体が介在されている請求項12記載の反射型波長選択素子の曲げ機構。
  14. 前記引張機構は前記複数の引張体の位置を可変調整できる位置調整機構を有する請求項12記載の反射型波長選択素子の曲げ機構。
  15. 共振器の一方を構成する反射型波長選択素子を曲げる事によって該反射型波長選択素子から出射されるレーザ光の波面を補正する反射型波長選択素子の曲げ機構において、
    前記反射型波長選択素子の略中央部を1または複数の箇所で支持する支持機構と、
    前記反射型波長選択素子の背面の両端部近傍を押圧または引っ張る機構と、
    を備え、
    前記反射型波長選択素子は所定の密閉ボックス内に収容され、前記押圧または引っ張る機構の押圧力または引張力を調整操作するための調整機構部を前記密閉ボックスの外に配設するようにし、
    さらに前記密閉ボックス内において、前記押圧機構が存在する空間を、前記反射型波長選択素子が存在する空間と、隔離壁によって空間的および光学的に隔絶するようにした反射型波長選択素子の曲げ機構。
  16. 前記反射型波長選択素子はグレーティングである請求項1〜15のいずれか1項に記載の反射型波長選択素子の曲げ機構。
JP17447897A 1997-06-30 1997-06-30 反射型波長選択素子の曲げ機構 Expired - Lifetime JP3717020B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17447897A JP3717020B2 (ja) 1997-06-30 1997-06-30 反射型波長選択素子の曲げ機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17447897A JP3717020B2 (ja) 1997-06-30 1997-06-30 反射型波長選択素子の曲げ機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1126856A JPH1126856A (ja) 1999-01-29
JP3717020B2 true JP3717020B2 (ja) 2005-11-16

Family

ID=15979192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17447897A Expired - Lifetime JP3717020B2 (ja) 1997-06-30 1997-06-30 反射型波長選択素子の曲げ機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3717020B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002151778A (ja) * 2000-11-08 2002-05-24 Keyence Corp レーザー発振器
US7643522B2 (en) * 2004-11-30 2010-01-05 Cymer, Inc. Method and apparatus for gas discharge laser bandwidth and center wavelength control
WO2024047871A1 (ja) * 2022-09-02 2024-03-07 ギガフォトン株式会社 狭帯域化レーザ装置、及び電子デバイスの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1126856A (ja) 1999-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6013566B2 (ja) 帯域幅スペクトル制御のためのレーザ出力ビーム波面スプリッタ
US6101211A (en) Narrow-band laser apparatus
US7382815B2 (en) Laser spectral engineering for lithographic process
US7653112B2 (en) Line narrowing module
US20110122901A1 (en) High power high pulse repetition rate gas discharge laser system
US10916910B2 (en) Line narrowing module
US10637203B2 (en) Laser device and line narrow optics
JP3175180B2 (ja) 露光方法及び露光装置
JP3717020B2 (ja) 反射型波長選択素子の曲げ機構
US10797465B2 (en) Laser apparatus
US7006538B2 (en) Apparatus for locking bending mechanism that bends reflex type wavelength selection element
US7006309B2 (en) Prism unit and laser device
JP2005003389A (ja) 分光器およびこの分光器を備えたレーザ装置
JPH10185804A (ja) 気体の濃度測定装置
JPH06224498A (ja) 固体レーザ装置
KR19990088194A (ko) 내부전반사홀로그래픽기록및이미징장치및홀로그램을형성하고홀로그램으로부터이미지를재구성하는방법
JPH06244482A (ja) 出力鏡とその光軸調整方法及びこの出力鏡を用いたld励起第二高調波発生固体レーザ装置
JPH02151091A (ja) 半導体レーザ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050531

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050823

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050825

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080909

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090909

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100909

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100909

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110909

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110909

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120909

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120909

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130909

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term