JP3715827B2 - 腕時計型携帯端末用ベルトおよび腕時計型携帯端末 - Google Patents

腕時計型携帯端末用ベルトおよび腕時計型携帯端末 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、腕時計型携帯端末用ベルトおよびこれを備えた腕時計型携帯端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
送話部および受話部を備えた電話機本体にベルトを取り付け、腕に装着できるようにした携帯電話機が知られている。この種の腕時計型携帯電話機として、電話機を腕に装着したままの通話をし易くするために、イヤホンを接続することができるものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の腕時計型携帯電話機は、使用時は別途用意されたイヤホンのコードを電話機本体に接続し、未使用時はイヤホンのコードを電話機本体から外すようになっていた。そのため、イヤホンを携帯するのを忘れたり、紛失してしまうことが多いという問題があった。また、長いコードの取り扱いが煩雑であるという問題もある。
【0004】
本発明は、以上示した事情に鑑みてなされたものであり、イヤホンおよびコードを取り扱う際の負担を軽減することができる腕時計型携帯端末用ベルトおよびこれを備えた腕時計型携帯端末を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明は、腕時計型携帯端末の本体部を腕に装着するための腕時計型携帯端末用ベルトであって、腕に巻回可能な中空の長尺状部材である収納部材と、前記収納部材に収納され、一端が該収納部材から引出し可能なコードと、前記コードの引出し可能な一端に設けられ、前記本体部との間で前記コードを介した音声信号の授受を行う通話手段と、前記収納部材内部に設けられ、前記コードが巻き掛けられる回転体とを具備することを特徴としている。
前記通話手段は、前記本体部から前記コードを介して供給される音声信号を出力するスピーカを有していてもよい。また、前記通話手段は、利用者の耳の骨の一部から音声振動を検出するとともに、該音声振動に応じた音声信号を前記コードを介して前記本体部に出力する骨伝導マイクロフォンを有していてもよい。
また、本発明は、上記の腕時計型携帯端末用ベルトと、前記腕時計型携帯端末用ベルトによって腕に装着される本体部とを有し、該本体部が、前記通話手段との間で前記コードを介した音声信号の授受を行う音声制御手段と、通信動作を行う通信手段とを具備する腕時計型携帯端末を提供する。さらに、前記コードの引出または収納を検出する検出手段と、前記検出手段によってコードの引出または収納が検出されたときには、該腕時計型携帯端末が予め設定された動作を行うように制御する制御手段とを具備するようにしてもよい。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の範囲内で任意に変更可能である。
【0007】
A:実施形態の構成
図1は、本発明の一実施形態である腕時計型携帯電話機1の電気的構成を示すブロック図である。この腕時計型携帯電話機1は、図示しない移動電話網を介した移動電話サービスを受けるための端末装置であり、同図に示すように、制御部101、無線部102、操作部103、電源部104、検出部105およびマイク106と、コード13を介して制御部101と接続されたスピーカ12とにより構成されている。
【0008】
制御部101は、接続された各部との間で各種情報の授受を行い、この腕時計型携帯電話機1の制御中枢として機能する。また、制御部101は、A/DコンバータおよびD/Aコンバータからなるコーデックを内蔵している。無線部102はアンテナ102aを備え、このアンテナ102aによって移動電話網との間で無線信号の送受信を行う。操作部103は、複数のキーを備えており、数字入力、文字入力等の情報入力操作が行われる。電源部104は、腕時計型携帯電話機1の各部に対して電力を供給する。
【0009】
検出部105は、スピーカ12に接続されたコード13が引出されたことを検出する手段である(詳細は後述)。
【0010】
マイク106は、ユーザが音声を入力するための手段である。このマイク106から入力された音声信号は、制御部101内のA/Dコンバータによってディジタル信号に変換され、無線部102に供給される。無線部102は、このディジタル信号により搬送波を変調して得られる無線信号を、アンテナ102aを介して移動電話網へ送信する。
【0011】
一方、無線部103は、移動電話網から送信される無線信号を受信し、受信した信号を復調したディジタル信号を制御部101に引き渡す。この信号は、制御部101内のD/Aコンバータによってアナログ信号に変換された後、コード13を介してスピーカ12から出力される。
【0012】
次に、図2は、腕時計型携帯電話機1の全体構成およびその一部の断面の構成を示す図である。なお、この図2において、前掲図1に示された要素と同一の部分には同一の符号が付されている。同図に示すように、この腕時計型携帯電話機1は、本体部10と、本体部10を腕に装着するためのベルト11aおよび11bと、スピーカ12とにより構成されている。そして、上述した制御部101、無線部102、操作部103および電源部10は、本体部10の内部に、検出部105はベルト11aの内部に、マイク106はベルト11aの一端に設けられた止め具部分に、アンテナ102aは例えばベルト11bに、それぞれ配設されている。また、詳細は後述するが、スピーカ12はベルト11a内に収納されたコード13の一端に接続されており、ユーザは、スピーカ12を把持して引っ張ることにより、このコード13を引出すことができるようになっている。
【0013】
ベルト11aは、図1に示すように、中空の長尺状部材であるコードケース111によって構成されている。このコードケース111の内部には、ばね112、プーリ113、プーリ軸114、支持部材115およびコード13が収納されている。
【0014】
コードケース111は、コード13を収納する機能と、該腕時計型携帯電話機1を腕に装着する機能とを兼ね備えている。このコードケース111の本体部10に近い端部には、コード13の直径よりもやや大きい直径を有する貫通孔であるコード接続口111aおよびコード引出口111bが設けられている。一端が本体部10に接続されたコード13は、コード接続口111aを通ってコードケース111の内部に至り、プーリ113に巻き掛けられた後、コード引出口111bを通って外部に至っている。コード引出し口111bから引出されたコード13端部にはスピーカ12が設けられており、ユーザは、このスピーカ12を把持して引出すことにより、コードケース111内に収納されたコード13を引出すことができる。このスピーカ12は、耳の穴に装着することができる。
【0015】
ばね112は、一端がコードケース111の一端側(止め具が設けられた側)の内壁に固定されるとともに、他端が支持部材115に接続されている。この支持部材115は、プーリ113を上下から挟んで支持しているコの字型の部材である。プーリ113は、ばね112により図1中のX軸の正の方向に付勢される。
【0016】
プーリ113は、その中心部分に固設されたプーリ軸114が支持部材115を貫通しており、このプーリ軸114を軸として、コードケース111が属する面と平行な面内において回転可能となっている。図3は、X軸に垂直な平面で切った場合のベルト11aの断面図である。同図に示すように、プーリ113は、その外周部にコード13を受け容れるための溝が形成されており、この溝の部分にコード13が巻き掛けられている。そして、プーリ113は、コード13が引出される間は、該ばね112の力に抗してX軸方向の負の方向に移動する。
【0017】
また、同図に示すように、コードケース111の対向する2つの内壁にはプーリガイド溝116が各々凹設されている。これらのプーリガイド溝116は、プーリ軸114の直径よりもやや大きい幅の溝であり、コードケース111の長手方向に延びている。そして、プーリ軸114は、このプーリガイド溝116に沿ってコードケース111の長手方向に移動するようになっている。
【0018】
次に、図4を参照して、上記プーリガイド溝116のうち、本体部10近くの部分の詳細な構成を説明する。このプーリガイド溝116は、プーリ113の移動をガイドするとともに、プーリ113をばね112の力に抗して所定の位置に停止させる機能を有している。図4に示すように、このプーリガイド溝116は、X軸方向と平行に設けられた溝である第1〜第4直進部A1〜A4と、X軸に対して所定の角度をもって設けられた溝である第1〜第4斜行部B1〜B4とにより構成されている。以下、このプーリガイド溝116の構成を詳述する。
【0019】
図4に示すように、第1直進部A1、第1斜行部B1および第2直進部A2は、コード13が引出される間のプーリ114の移動経路を構成している。ここで、第2直進部A2は、位置P2において行き止まりになっており、この位置P2に至るまでの途中には、プーリ軸114が第1斜行部B1側に逆戻りするのを制限するための弁116aが設けられている。この弁116aは、第2直進部A2の一方の側面(図4においては図中左側の側面)に軸支された板状の部材であり、同図に示す状態(静止状態)から、軸を中心として時計回りの方向には回動するが、静止状態から半時計回りの方向には回動しないようになっている。
【0020】
一方、第2直進部A2と第3直進部A3との間には第2斜行部B2が設けられている。上記の弁116aは、第2直進部A2に進入したプーリ軸114を、この第2斜行部B2に案内するガイドとしての役割を担っている。第3直進部A3は、位置P3から位置P4に至っている。また、第3直進部A3の途中には、弁116aと同様の構成の弁116bが設けられ、第3斜行部B3が連設されている。そして、第3斜行部B3、第4直進部A4および第4斜行部B4は、プーリ軸114がコード13の引出しが行われる前の元の位置に戻るための帰路を構成している。ここで、第4斜行部B4の一端は、上述した第1直進部A1の途中部分に至っている。
【0021】
また、一対のプーリガイド溝116の各々の位置P3には、1対の電極が設けられている(図中斜線部)。これらの電極は、上述した検出部105を構成するものであり、図示しない導線を介して制御部101に接続されている。そして、導電体であるプーリ軸114が該位置に至ると、このプーリ軸114によって各電極間が導通し、これにより制御部101は、コード13が引出されたことを認識する。このように、検出部105およびプーリ軸114によって、特許請求の範囲における「検出手段」が構成される。
以上が本実施形態における構成である。
【0022】
B:実施形態の動作
次に、実施形態の動作を説明する。
まず、ユーザがスピーカ12を把持して引っ張ると、コード13が引出され、該コード13が巻き掛けられたプーリ113は、ばね112の力に抗してX軸の負の方向にプーリガイド溝116に沿って移動する(図4中矢印A)。
【0023】
ここで、プーリ軸114が図4中の弁116aを通過する前に、ユーザによってスピーカ12が離された場合、プーリ113はばね112の力によって位置P1に戻される。一方、プーリ113が弁116aを通過した後もなおコード13の引出動作が継続された場合には、プーリ軸114は位置P2に至り、それ以上コード13を引出すことができなくなる。
【0024】
ここでスピーカ12を引っ張るのを止めると、プーリ軸114はX軸の正の方向への移動が弁116aによって阻止されるため、図中の矢印Bで示す方向に移動し、位置P3に至って停止する。こうして、ユーザがスピーカ12を離した場合であっても、コード13が所定の長さだけ引出された状態が保たれる。ここで、引出されるコード13の長さは、概ね位置P1とP3との間の長さの2倍の長さとなる。
【0025】
ここで、プーリ軸114が位置P3に至ると、位置P3に設けられた1対の電極間が、導電体であるプーリ軸114によって導通する。本体部10の制御部101は、この導通を検出することによってコード13が引出されたことを認識する。
【0026】
このコード13が引出された状態となることにより、腕時計型携帯電話機1はオフフック状態となる。すなわち、例えば、該腕時計型携帯電話機1に対して他の電話機等からの呼出しが合った場合、制御部101は、コード13が引出されたことを認識することにより、該呼出しに対する応答信号を無線部102を介して移動電話網に送信し、呼出し相手との呼接続を行う。このように、ユーザは、呼出しに応答するための操作をコード13を引出すことによって実行することができる。
【0027】
一方、コード13が引出された後、操作部103によって何等かの電話番号が入力された場合、制御部101は、入力された電話番号を無線部102を介して移動電話網に送信し、他の電話機等に対して発呼する。着信先の電話機等が応答した場合、ユーザは通話を開始する。
【0028】
通話が終了すると、ユーザは、スピーカ12を引っ張る。この結果、プーリ軸114は位置P3から外れ、位置P3にある一対の電極がオフ状態となる。制御部101はこれを検知すると、オンフック状態になったとみなし、移動通信網との間で呼切断のための手続を行う。
【0029】
一方、位置P3から外れたプーリ軸114はX軸の負の方向に移動し、弁116bを通過して位置P4に至り停止する。従って、それ以上コード13は引出されない。
【0030】
ここでスピーカ12を引っ張るのを止めると、プーリ軸114はX軸の正の方向への移動が弁116bによって阻止されるため、矢印Cの方向に移動する。以後、プーリ軸114はX軸の正の方向に移動し、再び位置P1に戻る(矢印D)。この結果、コード13がコードケース111に収納される。
以上が本実施形態における動作である。
【0031】
このように、本実施形態によれば、スピーカ13のコード12を、ベルトの機能を備えたコードケース内に収納できるため、別個のスピーカを持ち歩く煩雑さを軽減することができ、かつ、腕時計型携帯電話機の携帯性を損なうこともない。また、コード13を引出すと自動的に何等かの動作が実行されるので、ユーザの操作負担を軽減することができる。
【0032】
ここで、ベルト11aの長さを、腕への装着に適した9cm程度とし、このベルト11a長さに合わせて上述した位置P1と位置P3との間隔を7cm程度にすると、引出されるコードの長さは概ね14cm程度となる。従って、腕時計型携帯電話機1を腕に装着してコード13を引出すと、マイク106とスピーカ12との間隔が14cm程度となる。この長さは、ちょうど一般的な耳と口との間隔に相当する長さである。このように、本実施形態によれば、図5に示すような態様、すなわち、マイク106を口の近傍に寄せ、スピーカ12を耳の穴に装着して使用する場合に、引出したコード13がちょうど良い長さになるという利点もある
【0033】
C:変形例
以上この発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまでも例示であり、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。変形例としては、例えば以下のようなものが考えられる。
【0034】
<変形例1>
上記実施形態におけるコード収納のための構造は、ベルトのような長尺状の薄い部材にコードを収納する場合に特に好適であるが、別の構造によってコードを収納してもよい。例えば、コードケース内にリールを回転可能に軸支し、該リールにコードを巻き付ける構成としてもよい。また、上記実施形態においては、前掲図4に例示したプーリガイド溝116を用いてコード13を引出した状態に保つようにしたが、引出したコードを所定の長さで保つ方法はこれに限られない。
【0035】
また、上記実施形態においては、コード13を巻き掛けるプーリ113を1つだけ設ける構成としたが、複数のプーリを設け、各プーリにコードを巻き掛ける構成としてもよい。例えば、ベルト内部の本体部に近い位置に、軸の両端がベルトの対向する内壁に固定され、ベルトの属する平面と平行な面内において回転可能な1つのプーリを設けるとともに、上記実施形態におけるプーリ軸114により、厚さ方向に重ねられた2枚のプーリを回転可能に軸支する。そして、これら3個のプーリに交互にコードを巻き掛ける。このようにすることにより、ベルトに収納可能なコードの長さをより長くすることができる。
【0036】
<変形例2>
上記実施形態においては、コード13を引出すことによってオフフック状態になるようにしたが、コードの引出し動作と連動して実行される動作はこれに限られるものではない。例えば、コードが引出された場合に電源が投入されるようにしてもよい。
【0037】
また、上記実施形態においては、本発明を腕時計型携帯電話機に適用した場合を例に説明を進めたが、PDA(Personal Digital Assistants)等の非音声データを取り扱う端末装置に適用することもできる。この場合には、例えばコードが引出された場合にPDAの電源が投入されるようにしてもよい。
【0038】
<変形例3>
上記実施形態においては、コード13の一端にスピーカ12が設けられた構成としたが、コード13の一端に設けられるものはスピーカに限られない。例えば、骨伝導マイクロフォンとスピーカとを備える骨伝導型イヤホンマイク12’をコード13の引出し可能な一端に設けるようにしてもよい。ここで、骨伝導マイクロフォンとは、利用者が発声したときに骨を伝搬する音声振動を耳付近の骨の一部から検出するとともに、該音声振動に応じた音声信号を出力するものである。なお、本変形例においては、ベルト11aの止め具部分にマイク106を設けない構成となっている。
【0039】
このようにした場合、図6に示すように、上記骨電動型イヤホンマイク12’を引出して耳に装着して通話を行うとともに、腕時計型携帯電話機1の本体部10に設けられた表示部(図示せず)に表示される文字や画像等を見ることができ、腕時計型携帯端末の使用の態様をより多様なものにすることができる。
【0040】
<変形例4>
上記実施形態においては、プーリガイド溝116の位置P3に、検出部105として1対の電極を配設し、これらの電極がプーリ軸114によって導通されることによってコード13が引出されたことを検出するようにしたが、これを検出する方法は、例えば以下のようにしてもよい。
(1)プーリガイド溝116の位置P3に、押しボタンスイッチを設け、プーリ軸114が位置P3に至るとこの押しボタンスイッチが押下される構成とする。制御部101は、この押しボタンスイッチの押下により、コード13が引出されたことを認識する。
(2)コードケース111の一方の内壁の位置P3付近に、発光ダイオードと光電素子とを設け、さらに、プーリ113の片面(発光ダイオード等が設けられた内面に近い方の面)に発光ダイオードの光を光電素子に向けて反射するミラーを設ける。この構成によれば、プーリ113が位置P3付近に至ると、発光ダイオードの光がプーリ113の面によって反射され、光電素子に至る。制御部101は、光電素子によって光が検知された場合に、コード13が引出されたことを認識する。
(3)コードケース111の対向する内壁の一方に発光ダイオードを、他方に光電素子を設け、発光ダイオードの光が光電素子に至る構成とする。この構成によれば、プーリ113が位置P3付近に至ると、発光ダイオードの光はプーリによって遮断され、光電素子に達しなくなる。制御部101は、光電素子が光を検知しなくなった場合に、コード13が引出されたことを認識する。
(4)プーリガイド溝116の位置P3付近にホール素子を、プーリ113に磁石をそれぞれ配設する。プーリ13が位置P3付近に至ると、ホール素子がプーリ113に配設された磁石の磁力を検出する。制御部101は、この時生ずるホール素子の出力信号の変化により、コード13が引出されたことを認識する。
【0041】
<変形例5>
上記実施形態においては、プーリガイド溝116に沿って移動するプーリ軸114の動作を制限するために弁116aおよび116bを設ける構成としたが、プーリ軸114の動作を制限するための構成はこれに限られるものではなく、以下のような構成としてもよい。
【0042】
図7(a)は、本変形例におけるプーリ113’およびプーリ軸の構成を示す図である。同図に示すように、本変形例においては、プーリ軸114bがプーリ113’の一方の面(図中下側の面)に固設されるとともに、プーリ軸114aは、プーリ113’の他の面に、ばね120を介して接続されるようになっている。そして、このばね120の力によって、プーリ軸114bは図7(a)中の矢印Aの向きに付勢されている。すなわち、コードケース111の対向する内面に設けられたプーリガイド溝116’の底面部にプーリ軸が押し付けられるようになっている。
【0043】
一方、図7(b)は、本変形例におけるプーリガイド溝116’の第2直進部A2付近の構成を示す図であり、図7(c)は、プーリガイド溝116’の第2直進部A2付近を拡大した斜視図である。これらの図に示すように、本変形例においては、第2直進部A2の途中に段差130が設けられた構成となっている。すなわち、図7(b)および(c)中に▲2▼で示した部分の溝の深さは、▲1▼で示した部分の溝の深さよりも深くなっている。そして、この段差130がプーリ軸114が第1斜行部B1側に逆戻りしないように案内するガイドの役割を担っている。
【0044】
このような構成において、プーリ軸は図7(b)中の矢印Bの方向には移動可能である。これに対し、プーリ軸が矢印Bの逆方向に移動しようとする場合、プーリ軸114aはばね120の力により溝に対して付勢されているため、プーリ軸は段差130を乗り越えることができない。この結果、プーリ軸は、第1斜行部B1の方向に逆戻りすることなく、矢印Cの移動に移動する。すなわち、上記実施形態における弁116aと同様の機能を実現することができる。さらに、このようにした場合には、上記実施形態における構成よりもプーリガイド溝を簡易な構成にできるという利点がある。
【0045】
<変形例6>
コードケースに収納されるコードの構成は、以下のようにしてもよい。図8(a)は、本変形例におけるベルト20の断面図である。
【0046】
図8(a)に示すように、このベルト20は、中空の長尺状部材であるコードケース21を有しており、このコードケース21には、うずまきばね22およびカールコード23が収納されている。コードケース21内部には、該コードケース21の内部を仕切る形状のゲート24と、うずまきばね22およびカールコード23が引出される引出口25とが設けられている。うずまきばね22は、うずまき部がコードケース21の一端側の内壁に支持されているとともに、引出された一端がゲート24の欠切部を通って引出口25に至り、端部にはスピーカ12が設けられている。また、カールコード23は、一端が上記ゲート24の近傍に固定されるとともに、引出口25に向かって延びるうずまきばね22に巻装され、他端が上記うずまきばね22と同様にスピーカ12に固定される。制御部101からの信号は、このカールコード23を介してスピーカ12に供給される。ここで、ゲート24が設けられているため、カールコード23がコードケース21のうずまきばね22側に進入することはない。
【0047】
このような構成において、ユーザによってスピーカ12が把持され、引っ張られると、うずまきばね22およびカールコード23が引出口25から引出される。図8(b)は、カールコードが引出された場合を例示する図である。一方、ユーザがスピーカ12を離すと、うずまきばね22の力によってカールコート23はコードケース21に収納される。本変形例によれば、うずまきばね22がカールコード23の螺旋中心を通っているので、引出しおよび収納動作の際にカールコード23が絡まることがない。なお、本変形例においても、上記実施形態と同様に、コードを引出した状態に保っておく手段を設けてもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、コードをベルト内に収納できるので、別途スピーカおよびコードを携帯する煩雑さを軽減することができ、かつ、腕時計型携帯電話機の携帯性を損なうこともない。また、コードの引出し動作と、腕時計型携帯電話機の操作とが連動しているので、ユーザの操作負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である腕時計型携帯電話機の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態における全体構成およびその一部の断面の構成を示す図である。
【図3】 図2におけるX軸に垂直な平面におけるベルト11aの断面図である。
【図4】 同実施形態におけるプーリガイド溝116の構成を示す平面図である。
【図5】 同実施形態における腕時計型携帯電話機の使用時の態様を例示する図である。
【図6】 本発明の変形例における腕時計型携帯電話機の使用時の態様を例示する図である。
【図7】 本発明の変形例におけるプーリおよびプーリ軸、ならびにプーリガイド溝の構成を示す図である。
【図8】 本発明の変形例におけるベルトの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1……腕時計型携帯電話機(腕時計型携帯端末)、10……本体部、11a,11b,20……ベルト(腕時計型携帯端末用ベルト)、12……スピーカ(通話手段)、12’……骨伝導型イヤホンマイク(通話手段)、13……コード、21……コードケース、22……うずまきばね、23……カールコード、24……ゲート、25……引出し口、101……制御部(音声制御手段、通信手段、制御手段)、102……無線部(通信手段)、102a……アンテナ(通信手段)、103……操作部、104……電源部、105……検出部(検出手段)、106……マイク、111……コードケース、111a……コード接続口、111b……コード引出し口、112,120……ばね、113,113’……プーリ(回転体)、114,114a,114b……プーリ軸、115……支持部材、116……プーリガイド溝、116a,116b……弁、130……段差。

Claims (8)

  1. 腕時計型携帯端末の本体部を腕に装着するための腕時計型携帯端末用ベルトであって、
    腕に巻回可能な中空の長尺状部材である収納部材と、
    前記収納部材に収納され、一端が該収納部材から引出し可能であり、他端が前記本体部へと接続されるコードと、
    前記コードの引出し可能な一端に設けられ、前記本体部との間で前記コードを介した音声信号の授受を行う通話手段と、
    前記収納部材内部に設けられ、前記コードが巻き掛けられる回転体と
    を具備することを特徴とする腕時計型携帯端末用ベルト。
  2. 腕時計型携帯端末の本体部を腕に装着するための腕時計型携帯端末用ベルトであって、
    腕に巻回可能な中空の長尺状部材である収納部材と、
    前記収納部材に収納され、一端が該収納部材から引出し可能であり、他端が該収納部材内部の内壁に支持されたうずまきばねと、
    前記うずまきばねに巻装され、一端が該収納部材から引出し可能なコードと、
    前記コードの引出し可能な一端に設けられ、前記本体部との間で前記コードを介した音声信号の授受を行う通話手段と
    を具備することを特徴とする腕時計型携帯端末用ベルト。
  3. 前記回転体の回転軸を支持する支持部材と、
    一端が前記収容部材の内壁に固定されるとともに他端が前記支持部材に接続され、該支持部材を前記コードが引出される方向とは逆の方向に付勢するばねと、
    前記収容部材内部における前記回転体及び前記支持部材の移動をガイドするとともに、前記回転体及び前記支持部材を前記ばねの付勢力に抗して所定の位置に停止させるためのガイド溝と、
    前記所定の位置に停止させられた前記回転体の回転軸によって導通させられる一対の電極と
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の腕時計型携帯端末用ベルト。
  4. 前記収納部材の長さが略9センチメートルであり、
    前記ガイド溝の一端から前記所定の位置までの距離が略7センチメートルであり、
    前記コードの長さが14センチメートルであること
    を特徴とする請求項3に記載の腕時計型携帯端末用ベルト。
  5. 前記通話手段は、前記本体部から前記コードを介して供給される音声信号を出力するスピーカを有すること
    を特徴とする請求項1から4のいずれか1に記載の腕時計型携帯端末用ベルト。
  6. 前記通話手段は、利用者の耳の骨の一部から音声振動を検出するとともに、該音声振動に応じた音声信号を前記コードを介して前記本体部に出力する骨伝導マイクロフォンを有すること
    を特徴とする請求項1から5のいずれか1に記載の腕時計型携帯端末用ベルト。
  7. 請求項1からのいずれか1の請求項に記載の腕時計型携帯端末用ベルトと、
    前記腕時計型携帯端末用ベルトによって腕に装着される本体部とを有し、
    該本体部が、前記通話手段との間で前記コードを介した音声信号の授受を行う音声制御手段と、
    通信動作を行う通信手段と
    を具備することを特徴とする腕時計型携帯端末。
  8. 前記コードの引出または収納を検出する検出手段と、
    前記検出手段によってコードの引出または収納が検出されたときには、該腕時計型携帯端末が予め設定された動作を行うように制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする請求項記載の腕時計型携帯端末。
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