JP3715687B2

JP3715687B2 - Hinge unit

Info

Publication number: JP3715687B2
Application number: JP18067295A
Authority: JP
Inventors: 雅司芝
Original assignee: 余合住金産業株式会社
Priority date: 1995-06-23
Filing date: 1995-06-23
Publication date: 2005-11-09
Anticipated expiration: 2020-11-09
Also published as: JPH094310A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、扉を扉枠等の扉取付部に取り付けるための蝶番ユニットに関する。
【０００２】
【従来の技術】
扉枠等に対して扉を蝶番で取り付ける場合、例えば図２に示すように、扉枠１０１の内周部には扉ストッパ部１０１ａが形成されており、図１６（ａ）に示すように、扉１００を閉じた状態で扉ストッパ部１０１ａと扉１００との間に隙間が生じないように、扉１００の前後方向の位置を調整しつつ蝶番１０２を取り付ける必要がある。ところが、扉１００を取り付けた時点では上述のような隙間が生じていなくとも、扉枠１０１が建物の経年変化等により変形して、図１６（ｂ）に示すように隙間ｇを生じてしまう場合がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
これを解決するために、例えば特開平５−７１２６１号公報には、扉の前後方向の位置調整機能を有する蝶番が開示されている。これは、扉側に設けられた調整ベースに蝶番プレートを重ね合わせ、蝶番プレート側のガイド孔を貫いてガイドねじを調整ベースにねじ込むとともに、そのガイドねじをゆるめた状態で蝶番プレートを調整ベースに対しスライドさせて扉の前後方向の位置決めを行い、その後ガイドねじを締め込むことにより位置決め状態を維持させるものである。しかしながら、この構造の蝶番においては、ガイドねじをゆるめた状態においては、蝶番プレートを調整ベースに拘束する力が働かないため、扉を手等で保持しながら位置合わせしなければならず、調整が行いにくい欠点がある。
【０００４】
本発明の課題は、扉の前後方向の位置調整を容易に行うことができる蝶番ユニットを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
本発明は、扉の幅方向におけるいずれか一方の側において、該扉を扉取付部に対し開閉可能に取り付ける蝶番ユニットに係るものであって、扉側に装着される扉側蝶番部材と、扉取付部側に装着される取付部側蝶番部材と、扉側蝶番部材及び取付部側蝶番部材を、扉の開閉方向において相対的に回転可能に結合する蝶番軸と、扉の側面と対向する扉取付部の対向面又はその扉の側面の少なくとも一方に設けられ、該扉の前後方向を調整方向として、扉側蝶番部材及び取付部側蝶番部材の少なくとも一方（以下、対応蝶番部材という）を、その調整方向において相対的にスライド可能に結合させるベース部と、ベース部と対応蝶番部材とにまたがって設けられ、ベース部に対し対応蝶番部材を調整方向において進退させるとともにその位置を保持する調整ねじ機構と、を備えるとともに、
ベース部には、蝶番軸が位置するのとは反対側の縁部からその板面方向に沿って蝶番軸側へ延びる切込部が所定の間隔で２ケ所に形成され、ベース部のそれら切込部に挟まれた部分が該ベース部の板面から折り起こされ、その折起こし部に対し調整ねじが通されるねじ挿入部が形成され、そのねじ挿入部の周縁部において調整ねじの頭部が支持されるとともに、調整ねじの脚部には、折起こし部を挟んで頭部とは反対側に、ねじ挿入部からの自身の抜けを阻止するストッパ部が設けられていることを特徴とする。
【０００６】
上記構成の蝶番ユニットにおいては、扉の前後方向を調整方向として、扉の側面と対向する扉取付部の対向面又はその扉の側面の少なくとも一方に対しベース部が設けられ、そのベース部に対応蝶番部材がその調整方向において相対的にスライド可能に結合される。そして、それらベース部と対応蝶番部材との間にまたがって調整ねじ機構が設けられ、その調整ねじ機構の回転により対応蝶番部材が上記調整方向に進退させられるとともに、その回転量に応じた位置に位置決めされることとなる。これにより、扉の前後方向の位置調整を簡単にかつ正確に行うことができる。
【０００７】
調整ねじ機構は、具体的には、対応蝶番部材に対しこれと一体的に設けられた調整ねじ螺合部と、ベース部に対し位置固定に設けられて調整ねじ螺合部と螺合する調整ねじとを含むものとすることができる。
【０００８】
また、対応蝶番部材を板状に形成し、その縁部に沿って蝶番軸を配置することができる。そしてベース部はこれと重ね合わされる板状に形成することができる。この場合、前述の調整ねじ機構は、調整ねじ螺合部と、ベース部の板面に沿う方向において蝶番軸が位置するのとは反対側から、その調整ねじ螺合部に対しねじ込まれる調整ねじを含むものとして構成することができる。こうすれば、蝶番ユニットをコンパクトに構成することができ、扉や扉取付部等への装着も行いやすくなる。
【０００９】
上記構成の調整ねじ機構は、さらに具体的に、下記のように構成することができる。すなわち、対応蝶番部材に対し、蝶番軸が位置するのとは反対側の縁部からその板面方向に沿って蝶番軸側へ延びる切欠部を形成し、調整ねじをその切欠部に対し、その深さ方向に相対的に出入り可能に配置する。そして、その切欠部の深さ方向における中間部に調整ねじ螺合部としてのナット部材を固着し、これに調整ねじを螺合させる。これにより、蝶番ユニットをさらにコンパクトに構成できる。
【００１１】
次に、対応蝶番部材とベース部との重なり部において、対応蝶番部材側に対し、これを板厚方向に貫通するガイド孔を形成するとともに、これに対応してベース部側にこれと一体的に、上記ガイド孔内を移動することにより、ベース部と対応蝶番部材との相対的なスライド移動をガイドするガイド部材を設けることができる。これにより、対応蝶番部材のスライド移動をスムーズに行わせることができる。
【００１２】
【実施例】
以下、本発明のいくつかの実施例を図面を用いて説明する。
（実施例１）
図１に示すように、蝶番ユニット１は、それぞれ板状に形成された扉側蝶番部材３と取付部側蝶番部材４とを備える。扉側蝶番部材３はケース５０に収容され、そのケース５０とともに扉２の幅方向における側面の一方に形成された凹部５に対し嵌め込まれ、そのケース５０を厚さ方向に貫通するねじ部材５１を凹部５の底面にねじ込むことにより固定されている。ここで、凹部５は扉２を厚さ方向に貫通して形成され、ケース５０の幅はその扉２の厚さとほぼ等しくなるように設定されている。これによりケース５０は、凹部５に嵌着された状態において、その両側面が扉２の前後の扉面とそれぞれほぼ面一となるように構成されている。一方、取付部側蝶番部材４は、扉２の側面部２ａに対向する扉取付部としての扉枠７にねじ４ａ等（図３）により装着される。
【００１３】
扉側蝶番部材３及び取付部側蝶番部材４は、例えば鋼板等で縦長の長方形状に形成されており、その長手方向の縁部の上側ないし下側から幅方向に突出して形成された張出部を丸めることにより、円筒状の扉側軸受部８及び取付部側軸受部９がそれぞれ形成されている。そして、下端部にストッパフランジ１３ａを備えた蝶番軸１３が、両軸受部８及び９に対し下方から差し込まれ、扉側蝶番部材３及び取付部側蝶番部材４を扉２の開閉方向において相対的に回転可能に結合する。また、扉側軸受部８にはキャップ８ａが嵌め込まれており、さらに、両軸受部８及び９の間にはプラスチック等で形成された受けリング１３ｂが配置されている。そして、このような蝶番ユニット１が、例えば図２に示すように、扉２の側面の複数箇所（例えば上下２ケ所）に取り付けられることとなる。
【００１４】
図３は、蝶番ユニット１の、ケース５０の内部に収容された部分の構造を示している。すなわち、扉側蝶番部材３（対応蝶番部材）は、ケース５０の一方の側面に形成されたスリット部５０ａからその内側に挿入されるとともに、その板厚方向下側にはベース部５２が重ね合わされている。ベース部５２は、図４（ａ）に示すように鋼等により板状に形成され、その一方の縁部５２ａの中央付近において、その縁部５２ａから板面方向に沿って蝶番軸１３側へ延びる切込部５３が所定の間隔で２ケ所に形成されている。また、同図（ｂ）に示すように、ベース部５２のそれら切込部５３に挟まれた部分が、該ベース部５２の板面から折り起こされて折起こし部５４とされている。また、その折起こし部５４にはこれを貫通して調整ねじ挿入部５５が形成されている。さらに、折起こし部５４に対応する位置には、ベース部５２を板厚方向に貫通する空隙部５６が調整ねじ挿入部５５と一体に形成されている。この空隙部５６は調整ねじ５９（図３等）を調整ねじ挿入部５５に装着する際の逃がし孔の役割を果たすとともに、調整ねじ螺合部としてのナット部材５８（図３等）の収容部としても機能する。
【００１５】
一方、図５に示すように扉側蝶番部材３には、ベース部５２側の空隙部５６に対応する位置に、その一方の縁部３ａから板面方向に沿って蝶番軸側へ延びる切欠部５７が形成されている。その切欠部５７の中間部には、その切欠部５７より広幅のナット装着部５７ａが形成されている。そして、図３に示すように、このナット装着部５７ａにナット部材５８が嵌め込まれている。このナット部材５８は、図７に示すように、下側がナット装着部５８よりもやや幅が小さく形成されてこれに嵌め込まれる一方、上側はそれよりも広幅の抜止め部（５８ａ）とされている。
【００１６】
そして、図３に示すように、上記ナット部材５８に対し調整ねじ５９が、蝶番軸１３が配置されているのとは反対側からベース部５２の板面に沿う方向にねじ込まれている。この調整ねじ５９は、扉側蝶番部材３に形成された切欠部５７に対しその深さ方向に相対的に出入り可能とされるとともに、ベース部５２の折り起こし部５４に形成された調整ねじ挿入部５５の周縁部において、その頭部５９ａが支持されるようになっている。また、調整ねじ５９の脚部には、折起こし部５４を挟んで頭部５９ａとは反対側に、ねじ挿入部５５からの自身の抜けを阻止するフランジ状のストッパ部５９ｂが一体に形成されている。そして、この調整ねじ５９を回転させることにより、調整ねじ５９上におけるナット部材５８の位置が変化し、それによって扉側蝶番部材３がベース部５２に対し、調整ねじ５２の軸方向に相対的にスライド移動させられる。
【００１７】
次に、図３及び図５に示すように、扉側蝶番部材３とベース部５２との重なり部において、扉側蝶番部材３側には、これを板厚方向に貫通するとともに調整ねじ５９の軸方向に延びる長穴状のガイド孔６４が、切欠部５７を挟んで両側２箇所に形成されている。また、図４に示すように、ベース部５２のそれらガイド孔６４に対応する位置には、それぞれガイド部材装着孔６３が形成されている。そして、図７に示すように、扉側蝶番部材３とベース部５２とを重ね合わせた状態において、それらガイド孔６４及びガイド部材装着孔６３に対し頭部６５ａを有するガイド部材６５が挿入され、その反対側に突出した末端部にかしめ部６５ｂを形成することにより、そのガイド部材６５がベース部５２に対し固定されている。このガイド部材６５がガイド孔６４内を移動することにより、扉側蝶番部材３とベース部５２との間の相対移動がガイドされるとともに、そのスライド方向と交差する向きにおける両部材３及び５２の間のがたつきが防止ないし抑制される。また、ガイド部材６５の頭部６５ａは、両部材３及び５２の重ね方向におけるがたつきを防止する役割を果たす。
【００１８】
重ね合わされた扉側蝶番部材３とベース部５２とは、図８（ａ）〜（ｃ）に示すケース部５０に収容される。ケース部５０の一方の側面には前述のスリット部５０ａが形成される一方、他方の側面には調整ねじ５９に対応する位置に、ドライバー挿入孔５０ｂが形成されており、図６（ｂ）に示すように、ここからドライバーＤを差し込んで調整ねじ５９を回転させるようになっている。また、ケース部５０の４隅部にはねじ孔５０ｃが形成されるとともに、図４に示すように、これに対応してベース部材５２にもねじ孔６０が形成されている。そして、図７に示すように、これらねじ孔５０ｃ及び６０を貫通してねじ部材５１を凹部５に対しねじ込むことにより、ベース部材５２、扉側蝶番部材３及びケース部５０が扉２に対し固定される。なお、ケース部５０及びベース部材５２には、それらをねじ６６により結合するためのねじ孔６０ｄ及び６１がそれぞれ形成されている。
【００１９】
以下、蝶番ユニット１の作用について説明する。
すなわち、図９に示すように、ケース５０のドライバ挿入孔５０ｂ（図６等）からドライバＤを差し込み、調整ねじ５９を回転させることにより、図６に示すように、これに螺合するナット部材５８が調整ねじ５９上を相対的に移動し、扉側蝶番部材３もナット部材５８とともにベース部５２に対し相対的に移動する。ここで、図１に示すように、取付部側蝶番部材３は扉枠７に対し固定されていることから、図９に示すように、その固定された取付部側蝶番部材３、及び扉枠７に対し、扉２がベース部５２とともに前後方向に移動してその位置調整がなされることとなる。そして、調整ねじ５９の回転を停止すれば、扉側蝶番部材３はベース部５２に対する相対移動を停止してその位置を保持し、扉２もそこで扉枠７に対し位置決めされることとなる。例えば、扉２と扉枠７の内周面に形成されたストッパ部７ａ（図２参照）との間に隙間ｇが生じている場合には、調整ねじ５９を回転させて隙間ｇが減少する方向に扉２を移動させ、隙間ｇが解消された時点でねじの回転を停止すればよい。
【００２０】
ここで、図２において、上下の蝶番ユニット１による扉側蝶番部材３の進退量および方向を異ならせることもできる。これにより、扉２の上部および下部をそれぞれ異なる距離だけ進退させて、これを前後方向に傾斜させることができる。例えば図１６に示すように、ストッパ部７ａの上部においてのみ隙間ｇが生じた場合においても、上述の方法により扉２を傾斜させればこの隙間ｇを解消することができる。
【００２１】
また、図１０に示すように、ケース部５０の側面部に凹部５０ｅを形成し、その底部に該側面部を貫通する調整ねじ螺合部としての雌ねじ孔５０ｆを形成するとともに、この雌ねじ孔５０ｆに調整ねじ５９を螺合させることもできる。ケース部５０の内側へ突出した調整ねじ５９の先端部には２つのフランジ部５９ｄが形成され、それらの間に扉側蝶番部材３の折起こし部３ｂに形成された調整ねじ挿入部３ｃが嵌め合わされることにより、調整ねじ５９は扉側蝶番部材３に対し回転可能、かつこれと一体に進退可能に結合されている。なお、扉側蝶番部材３に形成された３ｄは、調整ねじ５９を調整ねじ挿入部３ｃに装着するための逃がし孔である。一方、ベース部２は取付部側蝶番部材４側に設けることもでき、この場合は、その取付部側蝶番部材４が対応蝶番部材とされてベース部２に対し相対的にスライドさせられる。
【００２２】
（実施例２）
図１１に示す蝶番ユニット１５１においては、扉側蝶番部材３側が実施例１と全く同様に構成されて、扉２に取り付けられている。一方、取付部側軸受部９の内側にその軸方向にスライド可能な取付部側スリーブ１０が挿入され、その内側に蝶番軸１３が上方から挿入されている。また、取付部側スリーブ１０の上端側には取付部側軸受部９の外径とほぼ等しい外径のフランジ部１１が形成されている。このフランジ部１１は、取付部側軸受部９の上端側とともにキャップ１７により覆われており、その上面には蝶番軸１３の軸受部９への進入を許容するために、孔部１７ａが形成されている。そして、フランジ部１１の上面側は、このキャップ１７を介して扉側軸受部８の下縁部８ｂを支持することとなる。
【００２３】
次に、図１２（ａ）に示すように、取付部側スリーブ１０の底面側には凹部１０ｃが形成され、ここに金属等で構成される当て板１２が嵌め込まれている。一方、図１１に示すように、軸受部９の下端側には、雌ねじ部材１５が軸受部９に対し下側から差し込まれ、その下端側に形成されたフランジ部１５ａにおいて軸受部９に対し溶接等により固着されている。そして、雌ねじ部材１５には、上下調整ねじ螺合部としての雌ねじ孔１４が蝶番軸１３の軸方向に沿って形成されており、下側から上下調整ねじ１６が螺合している。
【００２４】
この上下調整ねじ１６は、そのねじ込み量を変化させることにより蝶番軸１３の軸方向において、取付部側軸受部９に対する自身の上下方向の相対位置を変化させる。なお、その位置変化のストロークは、形成された上下調整ねじ部１６の長さに応じて定まることとなる。そして、上下調整ねじ１６は、先端側が取付部側スリーブ１０の底部に当接した状態で昇降することによりスリーブ１０を昇降させる。そして、スリーブ１０のフランジ部１１は、キャップ１７を上方にスライドさせながら扉側軸受部８を昇降させる。ここで、蝶番軸１３は、スリーブ１０内への進入量は常に一定であるが、上下調整用ストッパ部としてのフランジ部１１の位置が上下調整ねじ１６のねじ込み量に応じて変化し、これにより蝶番軸１３の扉側軸受部８内への進入量が変化して、扉側蝶番部材３すなわち扉２の上下方向への位置調整が可能となる。
【００２５】
図１１に戻って、取付部側スリーブ１０の外側面にはその軸方向に沿って、軸受部９の溝部９ａと嵌合するガイドリブ１０ａと、複数の補助リブ１０ｂが形成されている。ガイドリブ１０ａは、軸受部９内における取付部側スリーブ１０のスライドをガイドするとともに、軸受部９に対する取付部側スリーブ１０の相対回転を阻止する。また、補助リブ１０ｂは、軸受部９内側面との間の摩擦力で取付部側スリーブ１０の半径方向へのがたつきを抑制する。
【００２６】
次に、蝶番軸１３は、扉側軸受部８に対しその軸方向に相対的にスライド可能に挿入されている。その蝶番軸１３の上端にはストッパフランジ１８が形成されており、扉側軸受部８の上端に当たることで、蝶番軸１３の下側へのスライド限度が規定される。この下限位置までスライドした状態において、蝶番軸１３は扉側軸受部８の下端から所定長さだけ突出し、取付部側スリーブ１０内に挿入されることとなる。また、蝶番軸１３は上方にスライドすることにより、扉側軸受部８からの突出部の長さが減少する。なお、ストッパフランジ１８の下面側は、中心軸側において突出するテーパ面１８ａとされ、蝶番軸１３が上記下限位置まで押し込まれた際に、ストッパフランジ１８と扉側軸受部８との間に若干の隙間を形成して、指等によるストッパフランジ１８の昇降操作を行いやすくしている。
【００２７】
また、図１２（ａ）に示すように、蝶番軸１３の中間にはスリーブ位置決めリブ１９が周方向に沿って形成されており、該リブ１９とストッパフランジ１８との間には、プラスチック等で円筒状に形成された扉側スリーブ２０が外側から嵌め込まれている。扉側スリーブ２０は、図１３（ｃ）に示すように、その軸方向に関して一方の側に、その外側面から内側面に至る切れ目２１が該軸方向に沿って形成され、さらに、その切れ目２１と反対側には、軸方向に沿って折返部２２が形成されている。そして、同図（ａ）及び（ｂ）に示すように、扉側スリーブ２０は、その折返部２２において切れ目２１から両側に開いた状態で、軸方向と交差する方向から蝶番軸１３に当てがわれ、（ｃ）に示すように再び閉じることにより、蝶番軸１３に対し装着されることとなる。ここで、切れ目２１を挟んで扉側スリーブ２０の一方の側には爪部２３が、他方の側にはこの爪部２３に対応して爪係合部２３ａがそれぞれ形成されており、これら両者が係合しあうことにより、（ｃ）に示すように扉側スリーブ２０はその閉状態を維持するようになっている。
【００２８】
図１３（ａ）に示すように、扉側スリーブ２０の下端側からは、軸方向に沿って２本の切込み２４が所定の長さで形成されており、それら切込み２４の間に挟まれた部分が弾性爪部２５とされている。図１２（ａ）に示すように、この弾性爪部２５の先端部には、外側に突出するように軸側係合部２６が形成されている。扉側スリーブ２０は、蝶番軸１３に装着された状態で扉側軸受部８に対し、溝部８ａに軸側係合部２６が嵌まり込んだ状態で挿入され、軸側係合部２６が溝部８ａにより案内されつつ、扉側軸受部８内を蝶番軸１３とともにスライドする。一方、溝部８ａの上端側には軸受側係合部２７が形成されており、図１２（ｂ）に示すように蝶番軸１３が上方にスライドした際に軸側係合部２６と係合することにより、蝶番軸１３の上方側へのスライド限度を規定している。すなわち、これら軸側及び軸受側係合部２６及び２７がストッパ機構を構成している。なお、軸側係合部２６の外面下部には図１２（ａ）に示すように斜面２６ａが形成されている。そして、扉側スリーブ２０が装着された蝶番軸１３を扉側軸受部８へ挿入する際に、この斜面２６ａが軸受側係合部２７に上方から当るとともに、弾性爪部２５が内側へ若干弾性変形し、軸側係合部２６は軸受側係合部２７を乗り越えてその下側へ移動する。そして、弾性爪部２５が弾性復帰することにより、軸側係合部２６と軸受側係合部２７とが係合状態となる。
【００２９】
なお、図１２（ｂ）では蝶番軸１３は、その上限位置までスライドした状態において、下端側が扉側軸受部８から突出を生じないようにされているが、軸方向における軸側係合部２６（あるいは軸受側係合部２７）の形成位置を変更することにより、図１４に示すように、蝶番軸１３がその上限位置において扉側軸受部８から所定長さｈ’だけ突出するように構成することができる。
【００３０】
以下、蝶番ユニット１５１の作用のうち、実施例１の蝶番ユニット１と異なる点について説明する。まず、図１２（ｂ）に示すように、扉側軸受部８に対し蝶番軸１３を上限位置までスライドさせた状態とする。ここで、図２において、扉２の上部に取り付けられた蝶番ユニット１は図１２に示すタイプのもの、すなわち、蝶番軸１３が上限位置において軸受部８から突出しないものが使用されており、下側の蝶番ユニット１５１は図１４に示すタイプのもの、すなわち蝶番軸１３が上限位置において所定長さｈ’だけ突出するものが使用されている。その使用方法であるが、まず下側の蝶番ユニット１５１において、その突出した蝶番軸１３の先端部を取付部側軸受部９に挿入することにより、蝶番軸１３の取付部側軸受部９に対する位置決めを行う。そして、この状態で上側の蝶番ユニット１において、扉側軸受部８の下面と取付部側軸受部９の上面とを位置合わせし、両蝶番ユニット１５１の蝶番軸１３をそれぞれ下方へ押し込んでスライドさせれば、扉２を扉枠７に対し簡単に取り付けることができる。
【００３１】
次に、図１５に示すように、蝶番ユニット１５１においては、扉２の上下方向への位置調整も可能となっている。すなわち、取付部側軸受部９下部の上下調整ねじ１６を回転させると、その先端側が取付部側スリーブ１０の底部に当接して移動することによりこれを昇降させる。そして、スリーブ１０のフランジ部１１が、キャップ１７を上方にスライドさせながら扉側軸受部８を昇降させて、扉２の上下方向への位置が調整される。なお、この調整は、扉を取り外した状態で行うことができる。ここで、図１５（ａ）は、スリーブ１０が下限位置まで下降した状態を、（ｂ）は上限位置まで上昇した状態をそれぞれ示している。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例１の蝶番ユニットの分解斜視図。
【図２】蝶番ユニットの扉に対する取付例を示す斜視図。
【図３】図１の蝶番ユニットを内部構造とともに示す正面図。
【図４】ベース部の正面図および側面図。
【図５】扉側蝶番部材の正面図。
【図６】図３のＡ−Ａ断面図。
【図７】同じくＢ−Ｂ断面図。
【図８】ケース部の正面図、側面図およびＣ−Ｃ断面図。
【図９】実施例１の蝶番ユニットの作用説明図。
【図１０】調整ねじ機構の変形例を示す正面断面図及び扉側蝶番部材の側面図。
【図１１】実施例２の蝶番ユニットの一例を示す分解斜視図。
【図１２】図１１の蝶番ユニットの内部構造を、その作用とともに示す正面断面図。
【図１３】扉側スリーブの構造をその作用とともに示す説明図。
【図１４】図１２に示す構造の変形例を示す正面断面図。
【図１５】上下調整ねじにより蝶番軸の位置調整を行う場合の、蝶番軸の上限位置及び下限位置を示す正面断面図。
【図１６】扉枠の変形に伴い、扉と扉枠のストッパ部との間に隙間が生ずる様子を示す説明図。
【符号の説明】
１蝶番ユニット
２扉
３扉側蝶番部材
４取付部側蝶番部材
５２ベース部
５３切込部
５４折起こし部
５５調整ねじ挿入部
５７切欠部
５８ナット部材（調整ねじ螺合部）
５９調整ねじ
５９ａ頭部
５９ｂストッパ部
６４ガイド孔
６５ガイド部材[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a hinge unit for attaching a door to a door attachment portion such as a door frame.
[0002]
[Prior art]
When the door is attached to the door frame or the like with a hinge, for example, as shown in FIG. 2, a door stopper portion 101a is formed on the inner peripheral portion of the door frame 101, and as shown in FIG. It is necessary to attach the hinge 102 while adjusting the position of the door 100 in the front-rear direction so that no gap is generated between the door stopper portion 101a and the door 100 when the door 100 is closed. However, even when the above-described gap does not occur when the door 100 is attached, the door frame 101 is deformed due to aging of the building or the like, and a gap g is generated as shown in FIG. There is.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In order to solve this problem, for example, Japanese Patent Laid-Open No. 5-71261 discloses a hinge having a function of adjusting the position of the door in the front-rear direction. This is because the hinge plate is placed on the adjustment base provided on the door side, and the guide screw is screwed into the adjustment base through the guide hole on the hinge plate side. The door is slid to position the door in the front-rear direction, and then the guide screw is tightened to maintain the positioning state. However, in the hinge of this structure, when the guide screw is loosened, the force that restrains the hinge plate against the adjustment base does not work. There are drawbacks that are difficult to do.
[0004]
The subject of this invention is providing the hinge unit which can perform position adjustment of the front-back direction of a door easily.
[0005]
[Means for solving the problems and actions / effects]
The present invention relates to a hinge unit that attaches the door to the door mounting portion so that the door can be opened and closed on either side in the width direction of the door, the door side hinge member mounted on the door side, and the door A hinge shaft that is attached to the mounting portion side, a hinge shaft that couples the door side hinge member and the mounting portion side hinge member so as to be relatively rotatable in the opening and closing direction of the door, and a door that faces the side surface of the door. At least one of the door-side hinge member and the attachment-side hinge member (hereinafter referred to as a corresponding hinge member) is provided on at least one of the opposing surface of the attachment portion or the side surface of the door, and the front-back direction of the door is the adjustment direction. A base part that is relatively slidably coupled in the adjustment direction, and the base part and the corresponding hinge member are provided, and the corresponding hinge member is advanced and retracted in the adjustment direction with respect to the base part and the position thereof is maintained. And adjusting screw mechanism provided with a,
In the base portion, two notches are formed at predetermined intervals extending from the edge on the opposite side of the hinge shaft to the hinge shaft side along the plate surface direction. The portion sandwiched between the insertion portions is folded from the plate surface of the base portion, and a screw insertion portion is formed through which the adjustment screw is passed, and the head of the adjustment screw is formed at the peripheral portion of the screw insertion portion. The adjustment screw is provided with a stopper on the leg portion of the adjustment screw on the opposite side of the head from the screw insertion portion. to.
[0006]
In the hinge unit configured as described above, a base portion is provided on at least one of the facing surface of the door mounting portion facing the side surface of the door or the side surface of the door, with the front-rear direction of the door as the adjustment direction, corresponding to the base portion. A hinge member is slidably coupled in the adjustment direction. An adjustment screw mechanism is provided between the base portion and the corresponding hinge member, and the corresponding hinge member is advanced and retracted in the adjustment direction by rotation of the adjustment screw mechanism, and at a position corresponding to the rotation amount. Will be positioned. Thereby, the position adjustment of the front-back direction of a door can be performed easily and correctly.
[0007]
Specifically, the adjustment screw mechanism is an adjustment screw threaded portion provided integrally with the corresponding hinge member, and an adjustment screwed with the adjustment screw threaded portion provided in a fixed position with respect to the base portion. And a screw.
[0008]
Moreover, a corresponding hinge member can be formed in plate shape and a hinge axis | shaft can be arrange | positioned along the edge. The base portion can be formed in a plate shape overlapped with the base portion. In this case, the adjustment screw mechanism described above includes an adjustment screw screwed into the adjustment screw screwing portion from the side opposite to the position where the hinge shaft is positioned in the direction along the plate surface of the base portion. It can comprise as a thing containing. If it carries out like this, a hinge unit can be comprised compactly and it will become easy to perform attachment to a door, a door attachment part, etc.
[0009]
More specifically, the adjusting screw mechanism having the above-described configuration can be configured as follows. That is, the corresponding hinge member is formed with a notch extending from the edge on the opposite side of the hinge shaft to the hinge shaft side along the direction of the plate surface, and the adjusting screw with respect to the notch It is arranged so that it can go in and out relatively in the depth direction. And the nut member as an adjustment screw screwing part adheres to the intermediate part in the depth direction of the notch part, and an adjustment screw is screwed into this. Thereby, a hinge unit can be comprised further compactly.
[0011]
Next, in the overlapping portion of the corresponding hinge member and the base portion, a guide hole that penetrates the corresponding hinge member side in the plate thickness direction is formed, and correspondingly, it is integrated with the base portion side. In addition, a guide member for guiding relative sliding movement between the base portion and the corresponding hinge member can be provided by moving in the guide hole. Thereby, the sliding movement of a corresponding hinge member can be performed smoothly.
[0012]
【Example】
Hereinafter, some embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
(Example 1)
As shown in FIG. 1, the hinge unit 1 includes a door side hinge member 3 and an attachment portion side hinge member 4 each formed in a plate shape. The door-side hinge member 3 is accommodated in a case 50 and is fitted into a recess 5 formed on one side surface in the width direction of the door 2 together with the case 50, and a screw member 51 that penetrates the case 50 in the thickness direction. It is fixed by screwing into the bottom surface of the recess 5. Here, the recess 5 is formed so as to penetrate the door 2 in the thickness direction, and the width of the case 50 is set to be substantially equal to the thickness of the door 2. Thus, the case 50 is configured so that both side surfaces thereof are substantially flush with the front and rear door surfaces of the door 2 in a state where the case 50 is fitted in the recess 5. On the other hand, the attachment portion side hinge member 4 is attached to a door frame 7 as a door attachment portion facing the side surface portion 2a of the door 2 by screws 4a or the like (FIG. 3).
[0013]
The door-side hinge member 3 and the attachment-portion-side hinge member 4 are formed in, for example, a steel plate or the like in a vertically long rectangular shape, and project from the upper side or the lower side of the longitudinal edge in the width direction. By rounding the portions, a cylindrical door side bearing portion 8 and an attachment portion side bearing portion 9 are formed. A hinge shaft 13 having a stopper flange 13a at the lower end is inserted into the bearings 8 and 9 from below so that the door-side hinge member 3 and the attachment-side hinge member 4 are relative to each other in the opening / closing direction of the door 2. To be rotatable. Further, a cap 8 a is fitted into the door-side bearing portion 8, and a receiving ring 13 b made of plastic or the like is disposed between the bearing portions 8 and 9. And such a hinge unit 1 will be attached to the multiple places (for example, two places up and down) of the side surface of the door 2, for example, as shown in FIG.
[0014]
FIG. 3 shows the structure of the portion of the hinge unit 1 accommodated in the case 50. That is, the door-side hinge member 3 (corresponding hinge member) is inserted inside the slit portion 50a formed on one side surface of the case 50, and the base portion 52 is superimposed on the lower side in the plate thickness direction. ing. As shown in FIG. 4A, the base portion 52 is formed in a plate shape with steel or the like, and in the vicinity of the center of one edge portion 52a from the edge portion 52a to the hinge shaft 13 side along the plate surface direction. Extending cuts 53 are formed at two locations at predetermined intervals. Further, as shown in FIG. 4B, the portion of the base portion 52 sandwiched between the cut portions 53 is folded from the plate surface of the base portion 52 to form a folded portion 54. Further, an adjustment screw insertion portion 55 is formed in the folding portion 54 so as to penetrate therethrough. Furthermore, a gap portion 56 that penetrates the base portion 52 in the plate thickness direction is formed integrally with the adjustment screw insertion portion 55 at a position corresponding to the folding portion 54. The gap portion 56 functions as a relief hole when the adjustment screw 59 (FIG. 3 and the like) is attached to the adjustment screw insertion portion 55, and also accommodates a nut member 58 (FIG. 3 and the like) as an adjustment screw screwing portion. Also works.
[0015]
On the other hand, as shown in FIG. 5, the door-side hinge member 3 has a notch portion extending from the one edge portion 3a to the hinge shaft side along the plate surface direction at a position corresponding to the gap portion 56 on the base portion 52 side. 57 is formed. A nut mounting portion 57 a having a width wider than that of the notch portion 57 is formed at an intermediate portion of the notch portion 57. And as shown in FIG. 3, the nut member 58 is engage | inserted by this nut mounting part 57a. As shown in FIG. 7, the nut member 58 has a lower side formed slightly smaller than the nut mounting portion 58 and is fitted into the nut member 58, while the upper side has a wider retaining portion (58 a). Yes.
[0016]
As shown in FIG. 3, the adjustment screw 59 is screwed into the nut member 58 in the direction along the plate surface of the base portion 52 from the side opposite to where the hinge shaft 13 is disposed. The adjustment screw 59 can be relatively moved in and out of the notch portion 57 formed in the door side hinge member 3 in the depth direction, and the adjustment screw inserted in the folded portion 54 of the base portion 52 is inserted. The head portion 59a is supported at the peripheral edge of the portion 55. In addition, a flange-like stopper portion 59b that prevents the screw insertion portion 55 from coming off is formed integrally with the leg portion of the adjustment screw 59 on the opposite side of the head portion 59a with the folding portion 54 interposed therebetween. ing. Then, by rotating the adjustment screw 59, the position of the nut member 58 on the adjustment screw 59 changes, whereby the door-side hinge member 3 is relative to the base portion 52 in the axial direction of the adjustment screw 52. The slide is moved.
[0017]
Next, as shown in FIGS. 3 and 5, in the overlapping portion of the door-side hinge member 3 and the base portion 52, the door-side hinge member 3 side is penetrated in the plate thickness direction and the adjustment screw 59 is attached. Long hole-shaped guide holes 64 extending in the axial direction are formed at two locations on both sides of the notch 57. As shown in FIG. 4, guide member mounting holes 63 are formed at positions corresponding to the guide holes 64 of the base portion 52. Then, as shown in FIG. 7, in the state where the door side hinge member 3 and the base portion 52 are overlapped, a guide member 65 having a head portion 65a is inserted into the guide hole 64 and the guide member mounting hole 63, The guide member 65 is fixed to the base portion 52 by forming a caulking portion 65 b at the end portion protruding to the opposite side. When the guide member 65 moves in the guide hole 64, the relative movement between the door-side hinge member 3 and the base portion 52 is guided, and both the members 3 and 52 in the direction crossing the sliding direction are guided. The rattling between them is prevented or suppressed. Further, the head 65 a of the guide member 65 plays a role of preventing rattling in the overlapping direction of the members 3 and 52.
[0018]
The overlapped door-side hinge member 3 and base portion 52 are accommodated in a case portion 50 shown in FIGS. The above-described slit portion 50a is formed on one side surface of the case portion 50, and a driver insertion hole 50b is formed on the other side surface at a position corresponding to the adjustment screw 59, as shown in FIG. As shown, a screwdriver D is inserted from here and the adjustment screw 59 is rotated. In addition, screw holes 50c are formed at the four corners of the case portion 50, and screw holes 60 are also formed in the base member 52 corresponding thereto as shown in FIG. Then, as shown in FIG. 7, the base member 52, the door-side hinge member 3, and the case portion 50 are fixed to the door 2 by passing through the screw holes 50 c and 60 and screwing the screw member 51 into the recess 5. Is done. The case portion 50 and the base member 52 are formed with screw holes 60d and 61 for connecting them with screws 66, respectively.
[0019]
Hereinafter, the operation of the hinge unit 1 will be described.
That is, as shown in FIG. 9, by inserting the driver D from the driver insertion hole 50b (FIG. 6 and the like) of the case 50 and rotating the adjusting screw 59, the nut member screwed into this as shown in FIG. 58 moves relative to the adjustment screw 59, and the door-side hinge member 3 also moves relative to the base portion 52 together with the nut member 58. Here, as shown in FIG. 1, since the attachment portion side hinge member 3 is fixed to the door frame 7, as shown in FIG. 9, the fixed attachment portion side hinge member 3 and the door frame are fixed. 7, the door 2 moves in the front-rear direction together with the base portion 52 to adjust its position. If the rotation of the adjusting screw 59 is stopped, the door-side hinge member 3 stops relative movement with respect to the base portion 52 and maintains its position, and the door 2 is also positioned with respect to the door frame 7 there. For example, when a gap g is generated between the door 2 and a stopper portion 7a (see FIG. 2) formed on the inner peripheral surface of the door frame 7, the adjustment screw 59 is rotated to reduce the gap g. The door 2 may be moved in the direction, and the screw rotation may be stopped when the gap g is eliminated.
[0020]
Here, in FIG. 2, the forward / backward movement amount and direction of the door-side hinge member 3 by the upper and lower hinge units 1 can be varied. Thereby, the upper part and the lower part of the door 2 can be advanced and retracted by different distances, respectively, and can be inclined in the front-rear direction. For example, as shown in FIG. 16, even when the gap g is generated only at the upper portion of the stopper portion 7a, the gap g can be eliminated by inclining the door 2 by the above-described method.
[0021]
Further, as shown in FIG. 10, a concave portion 50e is formed in the side surface portion of the case portion 50, and a female screw hole 50f as an adjusting screw threading portion penetrating the side surface portion is formed in the bottom portion, and the female screw hole 50f. It is also possible to screw the adjustment screw 59 into the screw. Two flange portions 59d are formed at the tip of the adjustment screw 59 protruding inward of the case portion 50, and an adjustment screw insertion portion 3c formed in the folded portion 3b of the door side hinge member 3 is fitted between them. As a result, the adjusting screw 59 is coupled to the door-side hinge member 3 so as to be rotatable and integrally movable with the door-side hinge member 3. In addition, 3d formed in the door side hinge member 3 is an escape hole for attaching the adjustment screw 59 to the adjustment screw insertion portion 3c. On the other hand, the base part 2 can also be provided on the attachment part side hinge member 4 side. In this case, the attachment part side hinge member 4 is made a corresponding hinge member and is slid relative to the base part 2.
[0022]
(Example 2)
In the hinge unit 151 shown in FIG. 11, the door-side hinge member 3 side is configured in the same manner as in the first embodiment and is attached to the door 2. On the other hand, a mounting portion side sleeve 10 slidable in the axial direction is inserted inside the mounting portion side bearing portion 9, and a hinge shaft 13 is inserted into the inside thereof from above. Further, a flange portion 11 having an outer diameter substantially equal to the outer diameter of the attachment portion side bearing portion 9 is formed on the upper end side of the attachment portion side sleeve 10. The flange portion 11 is covered with a cap 17 together with the upper end side of the mounting portion side bearing portion 9, and a hole portion 17 a is formed on the upper surface thereof to allow the hinge shaft 13 to enter the bearing portion 9. ing. The upper surface side of the flange portion 11 supports the lower edge portion 8b of the door-side bearing portion 8 through the cap 17.
[0023]
Next, as shown in FIG. 12A, a concave portion 10c is formed on the bottom surface side of the mounting portion side sleeve 10, and a contact plate 12 made of metal or the like is fitted therein. On the other hand, as shown in FIG. 11, on the lower end side of the bearing portion 9, a female screw member 15 is inserted into the bearing portion 9 from below and welded to the bearing portion 9 at a flange portion 15a formed on the lower end side. And so on. The female screw member 15 is formed with a female screw hole 14 as a vertical adjustment screw threaded portion along the axial direction of the hinge shaft 13, and a vertical adjustment screw 16 is screwed from below.
[0024]
The vertical adjustment screw 16 changes its relative position in the vertical direction with respect to the attachment-side bearing portion 9 in the axial direction of the hinge shaft 13 by changing the screwing amount. The stroke of the position change is determined according to the length of the formed vertical adjustment screw portion 16. The vertical adjustment screw 16 moves up and down the sleeve 10 by moving up and down in a state where the tip side is in contact with the bottom of the mounting portion side sleeve 10. The flange portion 11 of the sleeve 10 moves the door-side bearing portion 8 up and down while sliding the cap 17 upward. Here, the amount of the hinge shaft 13 entering the sleeve 10 is always constant, but the position of the flange portion 11 as the vertical adjustment stopper portion changes according to the screwing amount of the vertical adjustment screw 16, thereby The amount of the hinge shaft 13 entering the door-side bearing portion 8 changes, and the position of the door-side hinge member 3, that is, the door 2 in the vertical direction can be adjusted.
[0025]
Returning to FIG. 11, a guide rib 10 a that fits with the groove 9 a of the bearing portion 9 and a plurality of auxiliary ribs 10 b are formed along the axial direction on the outer surface of the mounting portion side sleeve 10. The guide rib 10 a guides the sliding of the attachment portion side sleeve 10 in the bearing portion 9 and prevents relative rotation of the attachment portion side sleeve 10 with respect to the bearing portion 9. Further, the auxiliary rib 10b suppresses rattling of the mounting portion side sleeve 10 in the radial direction by a frictional force with the inner surface of the bearing portion 9.
[0026]
Next, the hinge shaft 13 is inserted so as to be slidable relative to the door-side bearing portion 8 in the axial direction. A stopper flange 18 is formed at the upper end of the hinge shaft 13, and the lower limit of sliding on the hinge shaft 13 is defined by hitting the upper end of the door-side bearing portion 8. In the state of sliding to the lower limit position, the hinge shaft 13 protrudes from the lower end of the door side bearing portion 8 by a predetermined length and is inserted into the attachment portion side sleeve 10. Further, the hinge shaft 13 slides upward, so that the length of the protruding portion from the door-side bearing portion 8 is reduced. The lower surface side of the stopper flange 18 is a tapered surface 18a that protrudes on the center axis side. When the hinge shaft 13 is pushed down to the lower limit position, a slight gap is formed between the stopper flange 18 and the door-side bearing portion 8. Is formed so that the stopper flange 18 can be easily lifted and lowered by a finger or the like.
[0027]
12A, a sleeve positioning rib 19 is formed in the middle of the hinge shaft 13 along the circumferential direction. Between the rib 19 and the stopper flange 18, a plastic or the like is used. A door-side sleeve 20 formed in a cylindrical shape is fitted from the outside. As shown in FIG. 13 (c), the door-side sleeve 20 is formed with a cut 21 extending from the outer surface to the inner surface along one axial direction along the axial direction. On the opposite side, a folded portion 22 is formed along the axial direction. And as shown to the same figure (a) and (b), the door side sleeve 20 is applied to the hinge axis | shaft 13 from the direction which cross | intersects an axial direction in the state opened in the both sides from the cut 21 in the folding | turning part 22. FIG. It is attached to the hinge shaft 13 by closing again as shown in FIG. Here, a claw portion 23 is formed on one side of the door-side sleeve 20 across the cut line 21, and a claw engaging portion 23 a is formed on the other side corresponding to the claw portion 23. By engaging each other, the door-side sleeve 20 maintains its closed state as shown in FIG.
[0028]
As shown in FIG. 13A, two cuts 24 are formed in a predetermined length along the axial direction from the lower end side of the door-side sleeve 20, and are sandwiched between the cuts 24. The portion is an elastic claw portion 25. As shown in FIG. 12A, a shaft side engaging portion 26 is formed at the tip of the elastic claw portion 25 so as to protrude outward. The door-side sleeve 20 is inserted in a state where the shaft-side engagement portion 26 is fitted in the groove portion 8a with respect to the door-side bearing portion 8 while being attached to the hinge shaft 13, and the shaft-side engagement portion 26 is inserted into the groove portion. While being guided by 8a, the inside of the door side bearing portion 8 is slid together with the hinge shaft 13. On the other hand, a bearing side engaging portion 27 is formed on the upper end side of the groove portion 8a, and engages with the shaft side engaging portion 26 when the hinge shaft 13 slides upward as shown in FIG. Thus, the upper slide limit of the hinge shaft 13 is defined. That is, the shaft side and bearing side engaging portions 26 and 27 constitute a stopper mechanism. Note that a slope 26a is formed in the lower part of the outer surface of the shaft-side engaging portion 26 as shown in FIG. When the hinge shaft 13 with the door-side sleeve 20 attached is inserted into the door-side bearing portion 8, the slope 26a hits the bearing-side engagement portion 27 from above, and the elastic claw portion 25 is slightly elastic inward. As a result, the shaft side engaging portion 26 moves over the bearing side engaging portion 27 and moves downward. Then, when the elastic claw portion 25 is elastically restored, the shaft side engaging portion 26 and the bearing side engaging portion 27 are engaged.
[0029]
In FIG. 12B, the hinge shaft 13 is configured such that the lower end side does not protrude from the door-side bearing portion 8 in a state where the hinge shaft 13 is slid to its upper limit position. As shown in FIG. 14, the hinge shaft 13 is configured to protrude from the door-side bearing portion 8 by a predetermined length h ′ by changing the formation position of the (or bearing-side engaging portion 27) as shown in FIG. 14. can do.
[0030]
Hereinafter, the difference of the operation of the hinge unit 151 from the hinge unit 1 of the first embodiment will be described. First, as shown in FIG. 12 (b), the hinge shaft 13 is slid to the upper limit position with respect to the door-side bearing portion 8. Here, in FIG. 2, the hinge unit 1 attached to the upper part of the door 2 is of the type shown in FIG. 12, that is, the hinge shaft 13 that does not protrude from the bearing portion 8 at the upper limit position is used. The hinge unit 151 on the side is of the type shown in FIG. 14, that is, the hinge shaft 13 protrudes by a predetermined length h ′ at the upper limit position. First, in the lower hinge unit 151, the distal end portion of the protruding hinge shaft 13 is inserted into the attachment portion side bearing portion 9, thereby positioning the hinge shaft 13 with respect to the attachment portion side bearing portion 9. I do. In this state, in the upper hinge unit 1, the lower surface of the door side bearing portion 8 and the upper surface of the mounting portion side bearing portion 9 are aligned, and the hinge shafts 13 of both hinge units 151 are respectively pushed downward and slid. Then, the door 2 can be easily attached to the door frame 7.
[0031]
Next, as shown in FIG. 15, in the hinge unit 151, the position of the door 2 in the vertical direction can also be adjusted. That is, when the vertical adjustment screw 16 at the lower portion of the attachment portion side bearing portion 9 is rotated, the tip end side thereof abuts on the bottom portion of the attachment portion side sleeve 10 and moves up and down. And the flange part 11 of the sleeve 10 raises / lowers the door side bearing part 8 while sliding the cap 17 upwards, and the position to the up-down direction of the door 2 is adjusted. This adjustment can be performed with the door removed. Here, FIG. 15A shows a state where the sleeve 10 is lowered to the lower limit position, and FIG. 15B shows a state where the sleeve 10 is raised to the upper limit position.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view of a hinge unit according to a first embodiment.
FIG. 2 is a perspective view showing an example of attachment of a hinge unit to a door.
FIG. 3 is a front view showing the hinge unit of FIG. 1 together with the internal structure.
FIG. 4 is a front view and a side view of a base portion.
FIG. 5 is a front view of a door-side hinge member.
6 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 7 is a cross-sectional view taken along the line BB.
FIG. 8 is a front view, a side view, and a CC sectional view of a case portion.
FIG. 9 is an operation explanatory view of the hinge unit according to the first embodiment.
FIG. 10 is a front sectional view showing a modification of the adjustment screw mechanism and a side view of the door-side hinge member.
FIG. 11 is an exploded perspective view showing an example of a hinge unit according to the second embodiment.
12 is a front sectional view showing the internal structure of the hinge unit of FIG. 11 together with its operation.
FIG. 13 is an explanatory view showing the structure of the door side sleeve together with its operation.
14 is a front sectional view showing a modification of the structure shown in FIG.
FIG. 15 is a front sectional view showing an upper limit position and a lower limit position of the hinge shaft when the position of the hinge shaft is adjusted by the vertical adjustment screw.
FIG. 16 is an explanatory diagram illustrating a state in which a gap is generated between the door and the stopper portion of the door frame as the door frame is deformed.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Hinge unit 2 Door 3 Door side hinge member 4 Mounting part side hinge member 52 Base part 53 Notch part 54 Folding part 55 Adjustment screw insertion part 57 Notch part 58 Nut member (adjustment screw screwing part)
59 Adjustment screw 59a Head 59b Stopper 64 Guide hole 65 Guide member

Claims

A hinge unit that attaches the door to the door mounting portion so that it can be opened and closed on either side in the width direction of the door,
A door-side hinge member attached to the door side;
An attachment part side hinge member mounted on the door attachment part side;
A hinge shaft that couples the door-side hinge member and the attachment-side hinge member so as to be relatively rotatable in the opening and closing direction of the door;
Provided on at least one of the facing surface of the door mounting portion facing the side surface of the door or the side surface of the door, with the front-rear direction of the door as the adjustment direction, at least of the door side hinge member and the mounting portion side hinge member A base portion that couples one side (hereinafter referred to as a corresponding hinge member) to be relatively slidable in the adjustment direction;
An adjustment screw mechanism that is provided across the base portion and the corresponding hinge member, and advances and retracts the corresponding hinge member in the adjustment direction with respect to the base portion and holds the position thereof;
The equipped Rutotomoni,
In the base portion, cut portions extending from the edge on the opposite side of the hinge shaft to the hinge shaft side along the plate surface direction are formed at two locations at predetermined intervals.
A portion sandwiched between the cut portions of the base portion is folded from the plate surface of the base portion,
A screw insertion portion is formed through which the adjustment screw is passed through the raised portion,
While the head of the adjustment screw is supported at the peripheral edge of the screw insertion portion,
The hinge of the adjustment screw is characterized in that a stopper portion is provided on the opposite side of the head from the screw insertion portion on the opposite side of the folding portion. unit.

The adjustment screw mechanism is an adjustment screw threaded portion provided integrally with the corresponding hinge member, and an adjustment screwed with the adjustment screw threaded portion provided in a fixed position with respect to the base portion. The hinge unit according to claim 1, comprising a screw.

The corresponding hinge member is formed in a plate shape, the hinge shaft is disposed along an edge portion thereof, the base portion is formed in a plate shape overlapped with the hinge shaft, and the adjusting screw is formed on the base portion. The hinge unit according to claim 2, wherein the hinge unit is screwed into the adjusting screw screwing portion from a side opposite to the position of the hinge shaft in a direction along the plate surface.

The corresponding hinge member is formed with a notch extending from the edge on the opposite side of the hinge shaft to the hinge shaft side along the plate surface direction, and the adjusting screw with respect to the notch The nut member as the adjustment screw screwing portion is fixed to an intermediate portion in the depth direction of the notch portion, and the adjustment screw is screwed to the nut member. The hinge unit according to claim 3 configured as described above.

A guide hole formed through the corresponding hinge member side in the thickness direction in the overlapping portion of the corresponding hinge member and the base portion;
A guide member that is provided integrally with the base portion side and guides relative sliding movement between the base portion and the corresponding hinge member by moving in the guide hole;
Hinge unit according to claim 3 or 4 comprising a.