JP3714528B2 - 電磁式コンプレッサおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は電磁式コンプレッサおよびその製造方法に関し、特に都市ガス等の可燃性ガスあるいはその他のガスの吸引、圧縮に使用して好適な電磁式コンプレッサおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、空気等の流体を圧縮して吐出する電磁式コンプレッサが広く使用され、該電磁式コンプレッサに関する発明も種々なされている。この種の電磁式コンプレッサの代表例として、例えば特公昭57−30984号公報に記載されているようなものがあり、図9を参照して、簡単に説明する。
【0003】
電磁式コンプレッサ100は、固定電磁回路101を中心にして、前方(図示の左方)には前部フレーム102、前部カバー103が順次配置され、一方、後方(図示の右方)には後部フレーム104、後部カバー105が順次配置された構造を有し、これらが一体に結合されて、該電磁式コンプレッサ100の機体の外郭を形成している。
【0004】
前部フレーム102は、前部鍔106と後部鍔107を有し、前部鍔106にはこれと一体にかつ芯合わせされた前部嵌合筒部108と後部嵌合筒部109とが形成されている。前部嵌合筒部108には前部シリンダ110が嵌挿され、後部嵌合筒部109には後部シリンダ111が嵌挿され、前部フレーム102と後部シリンダ111とは、ねじ112、112、…により一体に固定されている。
【0005】
後部フレーム104は、前部鍔113と外鍔114を有し、前記前部フレーム102の後部鍔107と該後部フレーム104の前部鍔113は共に、固定電磁回路101にねじ止めされている。このため、該後部鍔107と前部鍔113の対向する面は、それぞれ固定電磁回路101の前面、後面と突き合わせされている。
【0006】
固定電磁回路101には、コイル115が巻回されており、該コイル115に通電することによって形成されるN極またはS極の磁極は、前後方向に形成された前記後部嵌合筒部109の切欠部の中に配置されている。該磁極に電磁吸引される磁性アーマチュア120は、前部シリンダ110内を摺動するピストンヘッド121を有する前部ピストン122と、後部シリンダ111内を摺動する後部ピストン123に挟持され、かつねじ124により、三者が一体に固定されている。後部ピストン123と後部シリンダ111のキャップ125との間には、復帰ばね126が配されている。
【0007】
さて、上記の構成を有するコンプレッサにおいて、固定電磁回路101が励磁されると、前後部ピストン122、123(以下、単にピストン122と呼ぶ)と一体の磁性アーマチュア120は、復帰ばね126の弾発力に打ち勝って、図示されているように電磁吸引往動する。一方、励磁が解除されると、ピストン122は復帰ばね126に押圧されて復動する。このピストン122の往復動によって、前部シリンダ110内に画定される作動室127内の空気が疎密の状態を繰り返す。
【0008】
すなわち、電磁吸引力が働いてピストン122が後退した時には、ピストンヘッド121に設けた吸入弁128が作動室127に向かって開口し、後部カバー105の吸入口130から機体内に導入された空気は、フィルタ131、供給孔132、132、および吸入口133を経て作動室127に流入する。一方、復帰ばね126に押圧されてピストン122が前進した時には、作動室127内の空気が密になる。そうすると、作動室127の壁部の一部に取付けられた吐出弁が開口し、圧縮空気は吐出口134およびタンク135を経て、吐出口136から、必要に応じてホースに接続された外部機器に供給される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した構成のコンプレッサを、都市ガス等の可燃性ガスの吸引、圧縮に適用しようとすると、作動室127に吸入される可燃性ガスが電気的部分、たとえばコイル115等の周辺を通って、供給孔132および吸入口133に導かれるという不具合があった。また、固定電磁回路101の前面、後面と、後部鍔107と前部鍔113とは、それぞれ突き合わされているため、可燃性ガスが該突き合わせを通って外部に漏れる恐れがあった。
【0010】
この発明は、前記した従来技術に鑑みてなされたものであり、その目的は、可燃性ガス等の吸引、圧縮に使用して好適な電磁式コンプレッサ(または、燃料電池用ポンプ)およびその製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するために、本発明は、電磁石による吸引力と復帰バネによる弾発力により、シリンダ内を往復運動するピストンを備えた電磁式コンプレッサにおいて、前記シリンダを構成する前部シリンダおよび後部シリンダと、該前部シリンダと後部シリンダとの間に同軸に配置された磁極を有する前記電磁石とを、樹脂で一体にモールドし、導電部にガスが触れないようにガスの吸引から吐出までの通路を密閉構造とした点に第1の特徴がある。
【0012】
この第1の特徴によれば、可燃性ガス等のガスが電磁式コンプレッサの構成部材の電気的部分に触れなくなる。また、従来装置とは異なり、電磁式コンプレッサの構成部材間の突き合わせ部分がなくなるので、吸引されたガスが該電磁式コンプレッサの構成部材間から外部に漏れるのを防止できるようになる。
【0013】
また、本発明は、前記電磁石のコイルの外周の少なくとも一部は、前記樹脂でモールドしないようにした点に第2の特徴がある。この特徴によれば、コイルの外周の一部が外気に露出されるので、コイルからの発熱を効果的に発散させることができる。
【0014】
また、本発明は、前記前部シリンダ内であって、前記ピストンのヘッドと対向する位置にエアダンパー室を設けた点に第3の特徴がある。この特徴によれば、圧縮工程時にピストンショックが発生しないようにすることができる。この結果、電磁式コンプレッサは安定的に動作し、かつ長寿命にすることができる。
【0015】
また、本発明は、ガスの吸引側通路の周辺のハウジングまたはヘッドカバーに薄肉部を形成し、該ガスの圧力が予定値以上になった時に、該ガスの圧縮側と吸引側が分断されるようにした点に第4の特徴があり、また、前記ガスの吸引側の通路内にバルブを設け、該バルブは前記ガスの圧縮側と吸引側が分断された時に該通路を閉鎖するようにした点に第5の特徴がある。
【0016】
該第4、第5の特徴によれば、電磁式コンプレッサ内の圧力が予定値以上になると前記薄肉部が破断されるので該電磁式コンプレッサ内の圧力が予定以上の高圧になるのを防止することができる。また、該薄肉部が破断されると、ガスの吸引側の通路内に設けられたバルブが閉じるので、ガスが外部に流出し続けるのを防止できる。
【0017】
さらに、本発明は、下側金型の中央部に設けられた芯出し用の円柱突起をガイドとして前部シリンダを挿入する工程と、該円柱突起をガイドとしてスペーサ挿入する工程と、コイルが巻回された鉄心の磁極が、該スペーサの所定の位置にくるように、該円柱突起をガイドとしてかつ位置合わせされて挿入される工程と、後部シリンダが該円柱突起をガイドとして挿入される工程と、前記下側金型上に上側金型が被せられ、該上側金型の孔から金型内に、流体状の樹脂が注入される工程とにより電磁式コンプレッサを製造するようにした点に第6の特徴がある。この特徴によれば、ガスの吸引から吐出までの通路を密閉構造にした電磁式コンプレッサを容易に製造することができるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説明する。図1は、本発明の電磁式コンプレッサの一実施形態の断面図であり、その中心軸aを通りかつ鉄心に巻回されたコイルの巻回面に平行な面で切った断面図を示す。なお、この図においては、中心軸aより上側のピストンは、該ピストンが後退した時の上死点の位置を示し、該中心軸aより下側のピストンは、該ピストンが前進した時の下死点の位置を示している。
【0019】
電磁式コンプレッサは、中心軸aと同軸であって、前方向(図の左方向)から後ろ方向(図の右方向)に向かって順に配置された、円筒形状の前部シリンダ1、絶縁材からなるスペーサ2、および後部シリンダ3を有している。該前部シリンダ1、スペーサ2、および後部シリンダ3の内部には、これらの内面と摺動する前部ピストン4、磁性アーマチュア6および後部ピストン5が設けられている。前部ピストン4は後端面4aとその中央部に開けられた貫通孔を有し、該貫通孔に後部ピストン5の前端面5aからさらに前方に延びる小径管部5bの一部が挿入・固定されている。前記磁性アーマチュア6は、前部ピストン4の後端面4aと後部ピストン5の前端面5aとの間に挟持され、三者が一体に結合されている。前記小径管部5bの前方先端には、インレットバルブ7が取付けられている。
【0020】
前部ピストン4の前方には、該前部ピストン4と対向してヘッドキャップ8が置かれ、前後方向に延びる該ヘッドキャップ8の中央孔8aの前方端部にはアウトレットバルブ9が取付られている。該アウトレットバルブ9の前方には、ヘッドカバー11が設けられ、該ヘッドカバー11はねじ12でヘッドキャップ8に固定されている。一方、後部ピストン5と、ニップル13が接続されたヘッドカバー14との間には、復帰ばね15が配されている。ヘッドカバー14は図示されていないねじにより、装置本体に固定されている。
【0021】
図2は、図1をA−A線で切った断面を、矢示方向に見た図である。図1、図2と同一または同等物には、同一の符号が付されている。なお、図2には、磁極20aと対向する位置に来る磁性アーマチュア6または後部ピストン5は、図示を省略されている。
【0022】
図2の面内には、前記磁性アーマチュア6を電磁的に吸引する電磁石が配置されている。該電磁石の鉄心20の腕部20b,20bにはボビン21が嵌挿され、その中にコイル22が巻回されている。コイル22に通電されると、腕部20b,20bの開放端に磁極20a、20aが形成される。この図から、スペーサ2の外周、鉄心20の内外周、およびボビン21・コイル22の外周は、樹脂23でモールドされていることが分かる。
【0023】
以上のことから、前記シリンダ1、3、スペーサ2の外周、鉄心20の外周、およびボビン21・コイル22の外周は、図1に示されているように、樹脂23で完全にモールドされて、前記シリンダ1、3、およびスペーサ2で形成されたガスが通る通路の外壁は密閉構造となることが理解できる。また、樹脂23はハウジングの働きをもしている。
【0024】
次に、本実施形態の要部の構成の製造方法を、図3、図4を参照して説明する。まず、図3(a) に示されているように、中央に芯出し用の円柱突起41を有する下側金型40を用意し、該円柱突起41に上から前部シリンダ1を挿入する。次に、同図(b) に示されているように、その上に、円柱突起41をガイドとしてスペーサ2が挿入される。なお、該スペーサ2の上部には、鉄心20の磁極20aが嵌挿される窓2aが形成されている。次に、同図(c) に示されているように、ボビン21にコイル22が巻回された鉄心20が用意され、該鉄心20の磁極対向間隙20c(図2参照)が円柱突起41に、また鉄心20の孔20d、20e(図2参照)がそれぞれ段突きガイド棒42a、42bと適合するように位置決めされて挿入される。そうすると、鉄心20は、前記磁極20aがスペーサ2の窓2aに適合するように、スペーサ2上に重ねられることになる。
【0025】
次に、図4(d) に示されているように、後部シリンダ3が円柱突起41をガイドとして挿入される。最後に、同図(e) に示されているように、上側金型50が下側金型40上に被せられ、上側金型50の孔51から、高温では流体となり常温では硬化する樹脂23が投入される。該樹脂が硬化した所で、成型品を金型から取出すと、図1に示したヘッドキャップ8とヘッドカバー14に挟まれる部分であって、ピストンとアーマチュアを除いた部分である装置本体が得られる。
【0026】
次に、図1を参照して、本実施形態の電磁式コンプレッサの動作を説明する。
【0027】
可燃性ガス等のガスは、ニップル13を通って後部シリンダ3内に入る。いま、磁極20aからの電磁吸引力が働いてピストン4、5が後退(往動)すると、インレットバルブ7が開き、ガスは作動室10に送り込まれる。この時、アウトレットバルブ9は閉じられている。次に、前記電磁吸引力が停止しピストン4、5が復帰ばね15の弾発力により前進(復動)すると、インレットバルブ7が閉じて、作動室10内のガスは圧縮される。該ガスの圧力が所定以上になると、アウトレットバルブ9は開き、ヘッドカバー側のニップル13を通って吐出される。この時、前部ピストン4のヘッドとヘッドキャップ8の外周壁との間には、エアダンパ室16が形成される。このため、圧縮工程時に、前部ピストン4のヘッドがヘッドキャップ8の外周基部に衝突してピストンショックが発生するのを防止できる。
【0028】
本実施形態によれば、可燃性ガス等のガスがシリンダ4、5内だけを通過するようになり、コイル22等の電気的部分を通過しないようになるので、該ガスは該電気的部分に触れることがなくなり、安全性を高めることができるようになる。また、従来装置のように、装置内に突き合わせ部分がなく、ガスの通路の周囲は樹脂で完全に密封されているので、ガスが装置の外部に漏れる恐れは全くなくなる。
【0029】
次に、本発明の第2実施形態を、図5を参照して説明する。この実施形態は、前記第1実施形態に比べて、ヘッドキャップ8に、圧縮ガスの通路とエアダンパ室16とを結ぶ、半径方向に延びる連通孔17を設けた点に特徴がある。この実施形態によれば、前部ピストン4のヘッド近傍の内壁にヘッドキャップ8の外壁を摺動するピストンリング18が嵌挿されており、該前部ピストン4のヘッドが連通孔17にかかるまではダンパー効果が発生しないので、ピストン4、5が前進動作する圧縮工程時に発生するエネルギーのロスを、極力低減できるようになる。
【0030】
次に、本発明の第3の実施形態を、図6を参照して説明する。この実施形態においては、後部ピストン3の後側、すなわちガスの吸引側に、好ましくは環状の薄肉部14b(脆弱部)を有するヘッドカバー14aが取り付けられている。また、該ヘッドカバー14aと一体のスプリング受け14cの割り溝14dの中にT字型のストッパ32が配置され、該ストッパ32の中心軸方向aと垂直な方向の両端部は後部シリンダ3の外周を覆う樹脂の後端とヘッドカバー14aの角部との間に支持され、該中心軸方向aの端部はバルブ33の中央穴に当接している。バルブ33はその前部にOリング34を有し、ニップル35にその後端を支持されたスプリング36の前端に固定されている。このため、正常時には、バルブ33はストッパ32の中心軸方向aの端部により、スプリング36の弾発力に抗して押圧されて開いており、吸引されてきたガスは該バルブ33を通過する。
【0031】
しかし、何らかの理由で、後部シリンダ3内の圧力が異常に大きくなると、前記ヘッドカバー14aの薄肉部14bが破断する。そうすると、バルブ33を押圧していたストッパ32の押圧力から開放され、バルブ33はスプリング36の弾発力により前方向に押圧されて、ヘッドカバー14aのガス通路内壁14eに前記Oリング34が強く当接する。この結果、ホース37を経て吸引されてきたガスはバルブ33により遮断され、ヘッドカバー14aの破断箇所から外部に流出するのを阻止される。
【0032】
該第3実施形態の変形例を、図10を参照して説明する。ニップル35は鉄等の磁性体で形成されたヘッドカバー61と固着されており、バルブ33はスプリング36の弾発力により、外方に押圧されている。ハウジング62は、その中央部にシリンダ内に突出するスプリング受け63と、バルブ33に向かって延びるストッパ65を有し、またその周辺部に永久磁石64が埋め込まれている。この永久磁石64はその磁力によりヘッドカバー61を吸引し、シールリング66の作用により、気密構造を形成している。
【0033】
この変形例において、前記と同様に、何らかの理由で後部シリンダ3内の圧力が異常に大きくなり、該圧力が、前記永久磁石64の前記ヘッドカバー61に対する吸引力を越えると、ヘッドカバー61はハウジング62から分離される。この結果、前記第3実施形態と同様に、バルブ33はこれを押圧していたストッパ65の押圧力から開放され、バルブ33はスプリング36の弾発力により前方向に押圧されて、ヘッドカバー61のガス通路内壁に前記Oリング34が強く当接する。このため、前記第3実施形態と同等の効果を得ることができるようになる。
【0034】
したがって、該第3実施形態およびその変形例によれば、電磁式コンプレッサを可燃性ガスを吸引、圧縮するのに使用した場合の安全性を向上させることができる。
【0035】
なお、前記各実施形態では、図7に示されているように、電磁式コンプレッサのA−A線より後側に位置するボビン21およびコイル22の外側をも樹脂23で被覆したものであったが、この被覆はなくてもよい。すなわち、図8に示されているように、該被覆をしないと、樹脂の使用量を節約できると共に、コイル22が外気に露出されるので、コイル22から発生した熱を速やかに発散させることができ、電磁式コンプレッサ内の温度が上がるのを抑制できるようになる。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1の発明によれば、ガスの吸引から吐出までの通路が密閉構造になるので、該ガスが電磁式コンプレッサの電気的部分に触れたり、外部に露出するのを防止できる。請求項2の発明によれば、コイルの少なくとも一部が外気に露出しているので、該コイルからの発熱を効果的に発散させることができ、コイルからの熱により電磁式コンプレッサが昇温するのを低減できる。
【0037】
請求項3、4の発明によれば、ピストンショックを有効に防止できる。このため、電磁式コンプレッサを安定的に動作させるようにできる共に、長寿命化できる。また、請求項5、6、7の発明によれば、電磁式コンプレッサ内の圧力が予定値以上になると、電磁式コンプレッサの機能を停止して安全を確保できると共に、吸引されたガスが外気に漏洩するのを防止できる。
【0038】
さらに、請求項8の発明によれば、ガスの吸引から吐出までの通路が密閉構造の電磁式コンプレッサ本体を容易に製造できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の中心軸方向の断面図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 本実施形態の製造工程を示す説明図である。
【図4】 本実施形態の製造工程を示す図3に続く説明図である。
【図5】 本発明の第2実施形態の中心軸方向の断面図である。
【図6】 本発明の第3実施形態の中心軸方向の断面図である。
【図7】 前記各実施形態における外観平面図である。
【図8】 本発明の第4実施形態の外観平面図である。
【図9】 従来装置の一例の断面図である。
【図10】 本発明の第3実施形態の変形例の中心軸方向の断面図である。
【符号の説明】
1…前部シリンダ、2…スペーサ、3…後部シリンダ、4…前部ピストン、5…後部ピストン、6…磁性アーマチュア、7…インレットバルブ、9…アウトレットバルブ、10…作動室、14…ヘッドカバー、14b…薄肉部、16…エアダンパー室、20…鉄心、20a…磁極、21…ボビン、22…コイル、23…樹脂(ハウジング)、32…T字型ストッパ、61…ヘッドカバー、62…ハウジング、64…永久磁石。
Claims (8)
- 電磁石による吸引力と復帰バネによる弾発力により、シリンダ内を往復運動するピストンを備えた電磁式コンプレッサにおいて、
前記シリンダを構成する前部シリンダおよび後部シリンダと、該前部シリンダと後部シリンダとの間に同軸に配置された磁極を有する前記電磁石とを、樹脂で一体にモールドし、導電部にガスが触れないようにガスの吸引から吐出までの通路を密閉構造としたことを特徴とする電磁式コンプレッサ。 - 前記電磁石のコイルの外周の少なくとも一部は、前記樹脂でモールドしないようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電磁式コンプレッサ。
- 前記前部シリンダ内であって、前記ピストンのヘッドと対向する位置にエアダンパー室を設け、圧縮工程時にピストンショックが発生しないようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の電磁式コンプレッサ。
- 前記エアダンパー室の奥部近傍に、前記ガスの通路と通ずる孔を設け、前記ピストンのヘッドが該孔を塞いだ時に、ダンパー効果が開始されるようにしたことを特徴とする請求項3に記載の電磁式コンプレッサ。
- ガスの吸引側通路の周辺のハウジングまたはヘッドカバーに薄肉部を形成し、該ガスの圧力が予定値以上になった時に、該ガスの圧縮側と吸引側が分断されるようにしたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電磁式コンプレッサ。
- 前記ガスの吸引側通路のハウジングに磁石を設け、該磁石の磁力により磁性体で形成されたヘッドカバーを吸引して、ガスの吸引側通路を形成し、該ガスの圧力が予定値以上になった時に、該ガスの圧縮側と吸引側が分断されるようにしたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電磁式コンプレッサ。
- 前記ガスの吸引側の通路内にバルブを設け、該バルブは前記ガスの圧縮側と吸引側が分断された時に該通路を閉鎖するように構成されていることを特徴とする請求項5または6に記載の電磁式コンプレッサ。
- 下側金型の中央部に設けられた芯出し用の円柱突起をガイドとして前部シリンダを挿入する工程と、
該円柱突起をガイドとしてスペーサを挿入する工程と、
コイルが巻回された鉄心の磁極が、該スペーサの所定の位置にくるように、該円柱突起をガイドとしてかつ位置合わせされて挿入される工程と、
後部シリンダが該円柱突起をガイドとして挿入される工程と、
前記下側金型上に上側金型が被せられ、該上側金型の孔から金型内に、流体状の樹脂が注入される工程とからなることを特徴とする電磁式コンプレッサの製造方法。
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