JP3714030B2

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Info

Publication number: JP3714030B2
Application number: JP14607599A
Authority: JP
Inventors: 眞大山; 白井　　滋; 統雄垰
Original assignee: Panasonic Corp; Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Corp; Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1999-05-26
Filing date: 1999-05-26
Publication date: 2005-11-09
Anticipated expiration: 2019-05-26
Also published as: JP2000333742A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇降式の収納装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の収納装置は特開平７−３０３５３６号公報に記載されているようなものがある。この装置は図１１に示したように、キャビネット１と、キャビネット１内に設けた収納ラック２と、収納ラック２を昇降自在に支持する２本の回転アーム３、４とで構成されていた。収納ラック２は、回転アーム３、４の旋回動作により昇降させることができ、収納ラック２を引き降ろすことにより、高所設置のキャビネット１から収納ラック２を降下させて、収納物を低位置で出し入れすることができるようになっていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の収納装置では、回転アーム３、４の枢支点間距離、回転アーム３、４の旋回角度等の条件から、収納ラック２を所定位置以下に降下させることができなかった。このため、収納ラック２をキャビネット１から引き降ろした場合でも、背の低い女性などにとっては、収納ラック２の内部が十分見えなかったり、収納ラック２の最上部まで手が届かないという課題を有していた。
【０００４】
また、収納ラック２とキャビネット１底面との衝突を防止するために、図に示したように、収納ラック２の底部後方を切り欠いたり、あるいは段差を設ける必要があり、収納容積が減少するという課題を有していた。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、キャビネットと、前記キャビネット内に配した収納ラックと、一端側を前記キャビネットに他端側を前記収納ラックに枢支して前記収納ラックを旋回自在に支持する略Ｓの字型アームと略くの字型アームとからなる回転アームを備え、前記収納ラックの底部を前面から背面部まで平面形状としたものである。
【０００６】
上記発明によれば、略Ｓの字型アームと略くの字型アームとからなる回転アームを備えることにより、収納ラックの降下量は増大し、約９０％の成人女性であれば、収納ラックの内部が十分確認でき、収納ラックの最上部まで手が届くような使い勝手の良い収納装置を提供することができる。さらに、収納ラックの底部は前面から背面部まですべてを平面で構成することにより、収納性が良く、かつ大きな収納容積を確保することができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明は、請求項１に記載のように、キャビネットと、前記キャビネット内に配した収納ラックと、一端側を前記キャビネットに他端側を前記収納ラックに枢支して前記収納ラックを旋回自在に支持する略Ｓの字型アームと略くの字型アームとからなる回転アームを備え、前記収納ラックの底部を前面から背面部まで平面形状としたものである。
【０００８】
上記発明によれば、略Ｓの字型アームと略くの字型アームとからなる回転アームを備えることにより、収納ラックの降下量が増大し、約９０％の成人女性であれば、収納ラックの内部が十分確認でき、収納ラックの最上部まで手が届くような使い勝手の良い収納装置を提供することができる。また、収納ラックの底部は前面から背面部まですべてを平面で構成することにより、収納性が良く、かつ大きな収納容積を確保することができる。
【０００９】
また、請求項２の昇降式収納装置は、前記回転アームの枢支点間距離は、前記キャビネットの奥行き寸法以上、前記キャビネットの高さ寸法以下としたものである。請求項１の昇降式収納装置と同様の作用、効果が得られるが、より降下量を増加できることから、より使い勝手の良い収納機器を提供できる。また、回転アームの枢支点間角度や旋回角度等の条件を最適に設定できるため、収納ラックのがたつき等が少なくなるなど、操作性を向上できる。
【００１０】
また、請求項３の昇降式収納装置は、収納ラックをキャビネットに格納した状態における回転アームの回転支点の初期傾斜角度は、鉛直方向より後方に０〜２０°傾斜した構成としたものである。収納ラックをキャビネットから出し入れする際に、回転アームが後方に傾斜したこの初期傾斜角度分だけ、収納ラックは回転軌跡の頂点を乗り越える必要があり、この角度が大きくなると収納ラックの引出し力が重くなるなど、操作性が悪くなる。しかし、０〜２０°の範囲では操作性を損なうことはなく、しかも回転アームの枢支点間距離を所定長さ以上に設定するれば、十分な収納ラックの降下量を確保し、かつ収納ラックの底部を前面から背面部まですべて平面とすることができる。
【００１１】
また、請求項４の昇降式収納装置は、前方側の回転アームの回転支点と後方側の回転アームの回転支点との成す枢支点間角度は、水平方向より２０〜６０°としたものである。回転アームを２本設置し、平行リンクを形成する構成とした場合には、この角度次第では、平行四辺形が一直線となる死点を通過したり、近づくことにより、収納ラックの昇降操作が不能となったり、がたつきが増大したりする可能性がある。この支点間角度を２０°以上に設定することにより、ラック降下時に回転アームが形成する平行四辺形等の形状を維持した状態で、十分な降下量を得ることができる。また、この角度を６０°以下とすることにより、回転アーム同士が衝突したり、回転アームの回転支点と回転アームが重なることを防止でき、アームの形状や屈曲を簡単化することができる。
【００１２】
また、請求項５の昇降式収納装置は、回転アームの旋回角度は、９０〜１４０°としたものであり、この旋回角度を９０°以上とすることにより、回転アームの支点間距離を所定の長さに設定した場合には、収納ラックの十分な降下量を得ることができ、また、１４０°以下に抑えることにより回転アームの形成する平行四辺形が死点を通過したり近接したりすることを防止し、収納ラックの格納時あるいは降下時における収納ラックの安定性や快適操作性を確保できる。
【００１３】
また、請求項６の昇降式収納装置は、略Ｓの字型アームと略くの字型アームは、平行リンクを構成したものであり、簡単な構成で、収納ラックの水平を維持することができる。
【００１４】
また、請求項７の昇降式収納装置は、略Ｓの字型アームと略くの字型アームは、同一平面内に配置したものであり、回転アームの旋回動作のために必要な空間は小さく済み、その分だけ収納ラックの容積を増大させることができる。
【００１５】
また、請求項８の昇降式収納装置は、収納ラックの傾斜を防止する傾斜補正手段を設けたものであり、収納ラックや収納物の重量によって収納ラックが傾斜することを補正し、収納物の移動や転倒を防止する。また、外観的にも使用者に安心感を与えることができる。
【００１６】
また、請求項９の昇降式収納装置は、収納ラックに２個以上の棚部材を設けたものであり、より有効に収納容積を利用することができる。特に、収納ラックの降下量が増加した場合には、収納ラックの最上部まで収納物の出し入れが可能となるため、棚部材を２個設けて収納ラックを３段構成とした場合でも最上部の棚内の収納物を出し入れが可能となり、収納ラックの容積をより有効的に利用できる。
【００１７】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【００１８】
（実施例１）
図１は本発明の実施例１の昇降式収納装置の格納状態における側面図、図２は同昇降式収納装置の引き出し状態における側面図である。
【００１９】
図において、収納ラック２は平行リンクを構成する２本の回転アーム３、４によってキャビネット１に支持されており、回転支点５、６でキャビネット１側に枢支され、回転支点７、８で収納ラック２に枢支されている。キャビネット１は、前方を開放した構成であり、その開放部には開閉可能な扉体９を設けている。また、収納ラック２の底部１０は、前面から背面部まで全てを平面形状としており、収納ラック２を動作させるハンドル部１１を収納ラック２の前面下部に設けている。
【００２０】
また、回転アーム３、４は、収納ラック２の両側に設置しており、左右の回転アームの動作を同期させる左右連結手段１２を回転支点５付近に設けている。
【００２１】
この例では、キャビネット１は、標準的な厨房用ウォールキャビネットを想定し、外寸で奥行き３５０mm、高さ７００mm、内寸で奥行き寸法Ａは３４０mm、高さ寸法Ｂは６７０mmとした。なお、このキャビネット１の上面は床面１３から２３００mmの位置に設置している。
【００２２】
回転アーム３、４の各々の枢支点間距離Ｃは４３０mmとしており、キャビネット内寸の奥行き寸法Ａの１．２６倍である。また、収納ラック２の奥行き寸法Ｄは約３００mmであり、これに対しては１．４３倍となる。
【００２３】
なお、回転アームの枢支点間距離Ｃを、キャビネット１の奥行き寸法Ａや収納ラック２の奥行き寸法Ｄに対する比率で関連付けたのは、収納ラック２の底部１０とキャビネット１の底面との接触状況は、キャビネット１または収納ラック２の奥行き寸法に最も依存するためである。
【００２４】
また、回転アーム３、４は収納ラック２をキャビネット１に収納した状態では後方に傾斜しており、その初期傾斜角度Ｅは約１０°とし、枢支点間角度Ｆは約４０°、回転アーム３、４の旋回角度Ｇは約１２５°とした。
【００２５】
また、回転アーム３、４は屈曲した形状としており、後方側の回転アーム４は略くの字型、前方側の回転アーム３は略Ｓの字型とし、両方の回転アーム３と４は、同一平面内に設置している。
【００２６】
また、回転アーム３、４の回転支点５、６は軸受ユニット１４に設置し、この軸受ユニット１４をキャビネッ１トの内側面に固定している。この軸受ユニット１４の内部には、収納ラック２の移動に対して作用するばね等の弾性体１５とダンパ等の緩衝装置１６を設置している（図１にのみ記載）。
【００２７】
次に動作、作用について説明すると、ハンドル部１１を持って収納ラック２を動作させると、回転アーム３、４の旋回によって収納ラック２は昇降する。回転アーム３、４は平行四辺形を構成しているため、水平を保ったまま、収納ラック２を昇降させることができる。キャビネット１を厨房等の高所に設置した場合には、収納ラック２を下方へ引き降ろして利用することができ、踏み台等を使用せずに手元で物品の出し入れを行うことができる。この時、左右の回転アーム３、４の動きは左右連結手段１２によって同期されており、左右の回転アーム３、４が捩れることなく、安定して収納ラック２を移動させることができる。
【００２８】
また、回転アーム３、４の支点間距離Ｃや初期傾斜角度Ｅ等を上記寸法に設定しているため、収納ラック２の降下時には、図３のように床面１３から１１５０mmの位置まで収納ラック２を降下させることができる。一方、従来の寸法構成では、図４のように、床面１３より１３５０mmまでしか降下せず、しかも図５のように、収納ラック２とキャビネット１底面との衝突を防止するために、収納ラック２の底部１０後方を斜めに切り欠いていた。しかし、本発明の寸法構成では、収納ラック２の底部１０を前面から背面部まで全て平面としてもキャビネット１には衝突しないため、収納ラック２の底部１０に切り欠きや段差等を設ける必要がなく、背面部まですべて平面形状で構成することができ、より大きな収納容積を確保することができる。なお、単に容積が増加するだけでなく、収納できる底面積が増加するため収納性が大きく向上する。
【００２９】
また、図６に示した実開昭５５−８４０４２号公報のような構成であると、収納ラック２の降下量を増大でき、しかも収納ラック２の底部１０の全面を平面形状とすることはできるが、回転アーム３、４で形成した平行四辺形が、一直線になる死点Ｈを通過するため、収納ラック２の水平を維持できなくなり、水平維持手段を設ける必要がある。しかし、本発明の寸法構成では、平行四辺形の死点Ｈを通過しないため水平維持手段を設ける必要がない。
【００３０】
図４に示したように、従来の昇降式収納装置を例にとると、キャビネット１の底面から収納ラック２の底面１０までの降下量Ｉは最大約２６０mmであり、標準である２３００mmの位置に高さ７００mmのウォールキャビネットを設置した場合、収納ラック２を降下させた状態で、下の棚１７（底部１０）の高さは約１３５０mm、上の棚１８の高さは低く設定した場合でも約１６００mm、また収納ラック２の最上部１９の高さは約１９５０mmとなる。この高さの場合、下の棚１７の内部はほぼ１００％の成人女性なら見ることはできるが、上の棚１８はほぼ全ての女性の目線以上の高さとなり、内部を確認することは困難である。また、収納ラック２の最上部１９に手が届く女性は全体の約５０％程度であり、ほとんどの女性には有効に利用されていない。
【００３１】
このため、一般に製品寸法を決定する際に用いられるように、約９０％の女性が有効に使用できる高さを考えると、成人女性（老人は除く）の目の高さの１０パーセンタイル値は１４１０mmであることから、上の棚１８の高さは床面１３より１４００mm程度の位置である必要がある。また、収納物を出し入れできる上限の高さは、身長の約１．１５倍とされており、成人女性（老人は除く）の身長の１０パーセンタイル値は１５３０mmであることから、最大１７６０mmの高さまで出し入れが可能である。このように、上の棚１８の位置を１４１０mm程度、収納ラック２の最上部１９を１７６０mm程度にまで降下させるためには、収納ラック２の下の棚１７の高さを床面１３から１１５０mm以下にする必要があり、従来は２６０mmであった降下量Ｉを４６０mm以上に増大させる必要がある。
【００３２】
本実施例のように、回転アーム３、４の枢支点間距離Ｃを、キャビネット１の奥行き寸法Ａ以上、キャビネットの高さ寸法Ｂ以下とすることにより、収納ラック２の底面をキャビネット底より４６０mm以上降下させることができ、かつ収納ラック２の底部１０を前面から背面部まで完全にフラットな形状とすることができる。これにより、９０％の女性にとって収納ラック２の全体を有効に使用でき、かつ収納面１０が完全に平面であるため、収納性が良く、収納容積も大きく、使い勝手の良い収納機器を提供することができる。
【００３３】
（表１）に収納ラック２の降下可能距離Ｉのデータを示す。このデータは、図２等に示した内寸で奥行きＡが３４０mm（外寸３５０mm）、高さＢが６７０mm（外寸７００mm）の標準的なキャビネット１において、回転アーム３、４の初期傾斜角度Ｅを１０°、収納ラック２の格納状態における収納ラック底面とキャビネット底面の上面との距離を６５mm、収納ラック２の奥行き寸法Ｄを３００mmとした場合のものである。また、収納ラック２降下時に、回転アーム３、４で形成される平行四辺形を確保するために、平行四辺形の最小角度（鋭角側）Ｊを２０°以上と設定した。なお、この２０°は実験に基づいた数値であるが、回転支点の隙間等に依存するため、これに限定するものではない。しかし、この角度Ｊが小さいほど、収納ラック２の操作性は不安定となり、１０°以下では使用に障害が出るほどのがたつきを生じる。
【００３４】
【表１】

【００３５】
この（表１）のデータによると、回転アーム２の枢支点間距離Ｃが、キャビネット内寸の奥行き寸法Ａと同一の３４０mm以上であれば、網かけで示すように枢支点間角度Ｆが６０°以下の範囲内で必要降下量Ｉを確保できることがわかる。後述するが、枢支点間角度Ｆは２０〜６０°の範囲が適しており、全ての範囲内で４６０mm以上収納ラック２を降下させることができる。
【００３６】
なお、よりがたつき等の少ない安定した収納ラックの動作を得るためには、枢支点間角度Ｆは約４０〜５０°の範囲で設定することが望ましく、この条件を満たすためには、（表１）によると、回転アーム３、４の枢支点間距離Ｃはキャビネット内寸の奥行き寸法Ａの１．１倍以上である必要がある。好ましくは、回転アーム３、４の支点間距離Ｃは、キャビネット内寸の奥行き寸法Ａの１．２倍以上が望ましく、より安定した操作性を実現できる。
【００３７】
また、回転アームの枢支点間距離がキャビネットの高さ寸法以上では、キャビネット内を回転アームが動作できないことから、回転アームの枢支点間距離はキャビネットの高さ寸法以下とする必要がある。
【００３８】
なお、（表１）の算出に用いた、収納ラック２の格納状態における収納ラック底面とキャビネット底面の上面との距離（６５mm）を大きくしたり、収納ラック２の奥行き寸法Ｄ（３００mm）を小さくした場合等には、この（表１）の関係は異なってくるが、いずれも収納容積を小さくするため商品性としては望ましくない方向であり、これによって本課題を解決することは望ましくない。
【００３９】
また、回転アーム３、４の初期傾斜角度Ｅによって、（表１）の値は異なるが、この角度Ｅが２０°程度の小さい範囲では、ほとんど影響しない。しかし、この初期傾斜角度Ｅは、収納ラック２の底部後方の切り欠きの有無に大きく影響する。（表２）に回転アーム３、４の初期傾斜角度Ｅとアームの枢支点間距離Ｃを変化させた場合の、収納ラック２とキャビネット１底面との干渉状態を示す。○印は干渉せず底部全体をフラットにすることができ、×印は収納ラック２とキャビネット１が衝突するため、収納ラック１の底部１０に切り欠きや段差等が必要となるところである。
【００４０】
【表２】

【００４１】
この（表２）によると、初期傾斜角度Ｅが２０°以下の場合には、キャビネット内寸の奥行き寸法Ａ（３４０mm）以上であれば、収納ラック２の底部１０の切り欠きを必要とせず、必要降下量Ｉの確保と両立することができる。
【００４２】
また、回転アーム３、４の初期傾斜角度Ｅは、０°以下では収納ラックが自然降下してしまうため、０°より大きく、２０°以下であることが望ましい。初期傾斜角度Ｅが２０°より大きい場合でも、装置としては成立し、必要降下量Ｉなども満足することができるが、次のような問題が生じる。
【００４３】
すなわち、収納ラック２を出し入れする際に、回転アーム３、４が後方に傾斜した初期傾斜角度Ｅだけ収納ラック２は回転軌跡の頂点を乗り越える必要がある。このため、収納ラック２を引き出す際には、最初に収納ラック２を持ち上げる動作が必要であり、操作力が重く、操作性は悪くなる。一方、格納操作時には、軌跡の頂点を乗り越えて以降、収納ラック２は初期傾斜角度Ｅだけ降下するため、ストッパー当接時の音や衝撃力が増大するなど、使用感が悪くなる。また、この初期傾斜角度Ｅだけ、収納ラック２は上方へ移動するため、収納ラック２の上部とキャビネット１天面との間に空間が必要となり、その空間は収納が不可能となり、結果として収納容積が小さくなる。さらに、回転アーム３、４とキャビネット１後面が接触したり、回転アーム３、４同士が接触したりするなど、回転アーム３、４の設置が不可能となる場合も生じる。したがって、初期傾斜角度Ｅは０〜２０°であることが望ましい。
【００４４】
２本の回転アーム３、４の回転支点５と回転支点６との成す枢支点間角度Ｆは、収納ラック２の降下時の旋回可能角度と格納状態における収納ラック安定性に影響する。前述のように、収納ラック２が水平を保つには、２本の回転アーム３、４で形成した平行四辺形を確保する必要があるため、回転アーム３、４の旋回角度Ｇは制限されるが、この枢支点間角度Ｆによって、格納側に旋回可能な角度と、引き出し側に旋回可能な角度が決定する。この角度が大きい程、引出し側に旋回可能な角度が増大するため降下量Ｉとしては大きくなり、有利である。しかし、大きすぎると、格納状態における収納ラック２の安定性が悪くなる。回転アーム３、４の初期傾斜角度Ｅは０〜２０°としたため、最大の２０°を想定し、平行四辺形を形成する最小角度Ｊ（鋭角側）を２０°とすれば、枢支点間角度Ｆが６０°以下であれば、格納時の平行四辺形を確保できるため、収納ラック２は安定する。また、降下時の回転アーム３、４の角度が水平より上方だと、降下量Ｉが無駄になるため、この角度は水平以下とすればよく、平行四辺形の生成角度を２０°とすれば、回転支点５と回転支点６との成す枢支点間角度Ｆは２０°以上である必要がある。したがって、枢支点間角度Ｆは、２０〜６０°の範囲内であれば、収納ラック２の必要降下量Ｉと切り欠きのない底部１０を確保することができる。また、収納ラック２の格納時と降下時の両方の安定性を確保するためには、４５°付近が望ましいく、４０〜５０°の範囲で設置するのが良い。
【００４５】
また、回転アーム３、４の旋回角度Ｇは、回転アーム３、４の旋回両端における平行四辺形の最小角度を２０°とすると最大で１４０°の旋回が可能であり、回転アームの初期傾斜角度Ｅを０°とし、枢支点間角度角度Ｆを２０°とすれば、最小でも９０°以上の旋回角度Ｇが必要であるため、この旋回角度Ｇは９０〜１４０°の必要がある。
【００４６】
また、収納ラック２の奥行き寸法Ｄは、キャビネットより収納ラックを円滑に出し入れできる範囲で極力大きい寸法に設定しており、約３００mmとしている。この場合、回転アームの枢支点間距離Ｃは、奥行き寸法Ｄの１．４３倍となり、これが１．２倍以上であれば、キャビネットの奥行き寸法Ａの比率で規定した場合と同様の効果が得られる。また、同様により大きな降下量や安定した操作性を実現するためには、１．３〜１．４倍以上であることが望ましい。また、本収納装置では、収納ラック２の最上部１９まで収納物の出し入れが可能であるため、図７のように、２個の棚部材１８、２０を設置し、収納ラックの最上部に棚部材２０を設けた場合でも、出し入れが可能となり、収納容積をより有効に利用することができる。
【００４７】
また、回転アーム３、４を図１や図２に示したように屈曲した形状としており、旋回範囲内であれば、回転アーム同士が接触することはない。このため、２本の回転アーム３、４を同一の動作面内に設置することができ、回転アーム３、４の旋回のために必要な横方向の空間を小さくできることから、収納ラック２の幅を広くでき、収納容積が増大する。また、他の部分との接触を防止するために、回転アーム３、４の一部が軸方向（回転アームの平面方向）に屈曲した場合も考えられ、収納容積を損なわずに、接触を防止できる。
【００４８】
また、収納ラック２の動作に対して弾性体１５を作用させた場合には、収納ラック２を動作する際の操作力が小さくなるように作用し、より軽く収納ラック２を出し入れできる。また、弾性体１５の反発力を調整する機能を備えることにより、より快適な昇降操作を行うことができる。
【００４９】
また、収納ラック２の動作に対して作用する油圧ダンパ等の緩衝装置１６を用いた場合には、収納ラック２がゆっくりと動作するように作用し、収納ラック２が急に動作したり、危険速度で動作することを防止する。
【００５０】
また、図示していないが、収納ラック２を駆動する電動駆動手段を設けた場合には、収納ラック２の重量が大きい場合でも、電動駆動手段が収納ラック２を動作させる力を補助するため、作業者は軽い力で収納ラック２を移動させることがでる。また、電動駆動手段だけで収納ラック２を動作可能とした場合には、リモコン等により、自動的に駆動させることもできる。
【００５１】
なお、本実施例では、回転アーム３、４を収納ラック２の両側に設ける構成としたが、これに限定するものではなく、片側だけであったり、あるいは側面ではなく底面や背面に回転アームを設置する構成であっても同様の効果が得られる。
【００５２】
（実施例２）
図８は本発明の実施例２の昇降式収納装置の側面図、図９は同昇降式収納装置の平面図であり、図１に示した実施例１と同じ構成要素には同一の符号を付与している。
【００５３】
構成は、基本的には実施例１と同様であるが、回転アーム３、４の形状は、回転アーム３は略くの字型、回転アーム４はI型としている。また、図１０のように、２本の回転アーム３、４は別々の平面内に設置している。
【００５４】
実施例１と同様の作用、効果が得られるが、回転アーム３、４の形状が簡素化されており、加工が容易に行え、材料取りの点からもコストダウンが図れる。図８のように収納ラック２の降下位置では、２本の回転アーム３、４は重なっているが、図９のように、２本の回転アーム３、４を別々の平面内に設置することにより、回転アーム３、４同士の接触を防止できる。
【００５５】
なお、回転アーム３、４の形状は、本実施例では略くの字型とI型とし、実施例１では略Ｓの字型の例を示したが、これに限定するものではなく、いかなる形状であってもよい。
【００５６】
（実施例３）
図１０は本発明の実施例３の昇降式収納装置の側面図であり、図１に示した実施例１と同じ構成要素には同一の符号を付与している。
【００５７】
構成は、基本的には実施例１と同様であるが、収納ラック２の傾斜を防止する傾斜補正手段２１を設けている。この傾斜補正手段２１としては、前方側の回転アーム３の枢支点間距離Ｃ１は、後方側４の枢支点間距離Ｃ２より１mm長い構成としている。
【００５８】
回転アーム３、４の回転支点などに隙間が存在するため、収納ラック２や収納物の重量によって収納ラック２はわずかに傾斜してしまう。傾斜補正手段２１は、この傾斜を補正するものであり、前方側の回転アーム３を長くすることにより平行四辺形をわずかに変形し、収納ラック２を引出した状態における、収納ラック２の前方への傾斜を防止することができる。
【００５９】
なお、本実施例では、前方側の回転アーム３を１mmほど長くしたが、収納ラック２の傾斜は回転支点の隙間などによって異なるため、これに限定するものではないが、およそ３mm以下の値となる。
【００６０】
また、傾斜補正手段２１は、この前方側の回転アーム３の枢支点間距離Ｃ１を後方側Ｃ２より長くする手段に限定するものではなく、回転支点５と回転支点６間の距離を、回転支点７と回転支点８の距離よりも長くすることでも同様の効果が得られる。また、別の補正手段を設置する方式であってもよい。
【００６１】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、略Ｓの字型アームと略くの字型アームとからなる回転アームを備えることにより、収納ラックの降下量が増大し、収納ラックの内部が十分確認でき、収納ラックの最上部まで手が届くような使い勝手の良い収納装置を提供することができる。また、収納ラックの底部は前面から背面部まですべてを平面で構成することにより、収納性が良く、かつ大きな収納容積を確保することができる。
【００６２】
また、回転アームの枢支点間距離は、キャビネットの奥行き寸法以上、キャビネットの高さ寸法以下とした場合には、さらに降下量を増加できることから、より使い勝手の良い収納機器を提供でき、かつ回転アームの支点間角度や旋回角度等の条件を最適に設定できるため、収納ラックのがたつき等が少なくなるなど、操作性を向上できる。
【００６３】
また、収納ラックをキャビネットに格納した状態における回転アームの回転支点の初期傾斜角度は、鉛直方向より後方に０〜２０°傾斜した構成とした場合には、操作性を損なうことはなく、十分な収納ラックの降下量を確保し、かつ収納ラックの底部を前面から背面部まですべて平面とすることができる。
【００６４】
また、前方側の回転アームの回転支点と後方側の回転アームの回転支点との成す枢支点間角度は、水平方向より２０〜６０°とした場合には、回転アームを２本設置し、平行リンクを形成する構成とした場合でも平行四辺形が一直線となる死点を通過したり、近づくことにより、収納ラックの昇降操作が不能となったり、がたつきが増大したりすることを防止する。
【００６５】
また、回転アームの旋回角度は、９０〜１４０°とした場合には、収納ラックの十分な降下量と、収納ラックの格納時あるいは降下時における収納ラックの安定性や快適操作性を両立できる。
【００６６】
また、略Ｓの字型アームと略くの字型アームは、平行リンクを構成した場合には、簡単な構成で、収納ラックの水平を維持することができる。
【００６７】
また、略Ｓの字型アームと略くの字型アームは、同一平面内に配置した場合には、回転アームの旋回動作のために必要な空間は小さく済み、その分だけ収納ラックの容積を増大させることができる。
【００６８】
また、収納ラックの傾斜を防止する傾斜補正手段を設けた場合には、収納ラックや収納物の重量によって収納ラックが傾斜することを補正し、収納物の移動や転倒を防止する。
【００６９】
また、収納ラックの最上部の高さまで収納物の出し入れが可能であるため、収納ラックに２個以上の棚部材を設けた場合には、より有効に収納容積を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例１の昇降式収納装置の格納状態における側面図
【図２】同昇降式収納装置の引き出し状態における側面図
【図３】同昇降式収納装置を壁面に設置した状態における側面図
【図４】従来の昇降式収納装置を壁面に設置した状態における側面図
【図５】従来の昇降式収納装置におけるキャビネットと収納ラックとの干渉状態を示す側面図
【図６】従来の昇降式収納装置の側面図
【図７】本発明の実施例１の昇降式収納装置の側面図
【図８】本発明の実施例２の昇降式収納装置の側面図
【図９】同昇降式収納装置の平面図
【図１０】本発明の実施例３の昇降式収納装置の側面図
【図１１】従来の昇降式収納装置の側面図
【符号の説明】
１キャビネット
２収納ラック
３、４回転アーム
５、６、７、８回転支点
１０収納ラックの底部
２１傾斜補正手段
Ａキャビネットの奥行き寸法
Ｂキャビネットの高さ寸法
Ｃ枢支点間距離
Ｄ収納ラックの奥行き寸法
Ｅ初期傾斜角度
Ｆ枢支点間角度
Ｇ旋回角度[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present invention relates to an elevating storage device.
[0002]
[Prior art]
  Conventionally, this type of storage device is described in Japanese Patent Laid-Open No. 7-303536. As shown in FIG. 11, this apparatus is composed of a cabinet 1, a storage rack 2 provided in the cabinet 1, and two rotating arms 3 and 4 that support the storage rack 2 to be movable up and down. The storage rack 2 can be moved up and down by the turning operation of the rotary arms 3 and 4, and the storage rack 2 is lowered to lower the storage rack 2 from the cabinet 1 installed at a high place, so that the stored items can be lowered. I was able to take in and out.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
  However, in the conventional storage device, the storage rack 2 cannot be lowered below a predetermined position due to conditions such as the distance between the pivot points of the rotary arms 3 and 4 and the turning angle of the rotary arms 3 and 4. For this reason, even when the storage rack 2 is pulled down from the cabinet 1, there is a problem that a short woman or the like cannot fully see the inside of the storage rack 2 or cannot reach the top of the storage rack 2. It was.
[0004]
  In addition, in order to prevent a collision between the storage rack 2 and the bottom of the cabinet 1, as shown in the figure, it is necessary to cut out the rear of the bottom of the storage rack 2 or to provide a step, which reduces the storage volume. Had problems.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
  In order to solve the above-mentioned problems, the present invention provides a cabinet, a storage rack disposed in the cabinet, and pivotally supports the storage rack with one end side pivoted to the cabinet and the other end pivoted to the storage rack. DoConsists of an approximately S-shaped arm and an approximately U-shaped armRotating armThe bottom of the storage rack is planar from the front to the backIt is what.
[0006]
  According to the above invention,Rotating arm consisting of a substantially S-shaped arm and a substantially U-shaped armAs a result, the amount of descent of the storage rack will increase, and if it is about 90% of adult women, the interior of the storage rack can be fully confirmed and a convenient storage device that can reach the top of the storage rack is provided. can do.Furthermore, the bottom portion of the storage rack is entirely configured from the front surface to the back surface portion, so that the storage property is good and a large storage volume can be secured.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
  According to the present invention, as described in claim 1, the cabinet, the storage rack disposed in the cabinet, the one end side of the cabinet and the other end side pivotally supported by the storage rack, the storage rack can be swung freely. To supportConsists of an approximately S-shaped arm and an approximately U-shaped armRotating armThe bottom of the storage rack is planar from the front to the backIt is what.
[0008]
  According to the above invention,Rotating arm consisting of a substantially S-shaped arm and a substantially U-shaped armAs a result, the descent amount of the storage rack is increased, and if it is about 90% of adult women, the interior of the storage rack can be fully confirmed and a convenient storage device that can reach the top of the storage rack is provided. can do.In addition, the bottom of the storage rack is entirely configured from the front surface to the back surface, so that the storage property is good and a large storage volume can be secured.
[0009]
  Also, the liftable storage device of claim 2Position isThe distance between the pivot points of the rolling arm is the depth of the cabinet.Larger thanThe height is equal to or less than the height of the cabinet. Although the operation and effect similar to those of the liftable storage device of claim 1 can be obtained, since the amount of lowering can be increased, a storage device that is more convenient to use can be provided. Further, conditions such as the angle between the pivot points of the rotating arm and the turning angle can be set optimally, so that the operability can be improved, such as the backlash of the storage rack being reduced.
[0010]
  Claims3In this lifting storage apparatus, the initial tilt angle of the rotation fulcrum of the rotary arm in the state where the storage rack is stored in the cabinet is inclined by 0 to 20 ° rearward from the vertical direction. When the storage rack is moved in and out of the cabinet, the storage rack needs to get over the top of the rotation trajectory by this initial tilt angle that the rotating arm tilts backward. If this angle increases, the pull-out force of the storage rack increases. The operability becomes worse. However, in the range of 0 to 20 °, the operability is not impaired, and if the distance between the pivot points of the rotating arm is set to a predetermined length or more, a sufficient amount of storage rack can be lowered and the storage rack can be secured. The bottom of each can be flat from the front to the back.
[0011]
  Claims4In the lifting type storage apparatus, the angle between the pivot points of the rotation fulcrum of the front side rotation arm and the rotation fulcrum of the rear side rotation arm is set to 20 to 60 ° from the horizontal direction. When two rotating arms are installed to form a parallel link, depending on this angle, the storage rack cannot be raised or lowered by passing through or approaching a dead center where the parallelogram forms a straight line. Or rattling may increase. By setting the angle between the fulcrums to 20 ° or more, a sufficient amount of descent can be obtained while maintaining the shape such as the parallelogram formed by the rotating arm when the rack is lowered. Further, by setting the angle to 60 ° or less, it is possible to prevent the rotating arms from colliding with each other and the rotation fulcrum of the rotating arm and the rotating arm from overlapping each other, and the shape and bending of the arm can be simplified.
[0012]
  Claims5In the lifting and lowering storage device, the turning angle of the rotating arm is 90 to 140 °, and by setting the turning angle to 90 ° or more, the distance between the supporting points of the rotating arm is set to a predetermined length. In this case, it is possible to obtain a sufficient amount of lowering of the storage rack, and it is possible to prevent the parallelogram formed by the rotating arm from passing through or approaching the dead center by suppressing it to 140 ° or less. It is possible to secure the stability and comfortable operability of the storage rack when the storage rack is stored or lowered.
[0013]
  Claims6The lifting type storage deviceThe approximately S-shaped arm and the approximately U-shaped arm areThe parallel link is configured, and the level of the storage rack can be maintained with a simple configuration.
[0014]
  Claims7The lifting type storage deviceThe approximately S-shaped arm and the approximately U-shaped arm areThe space required for the swiveling operation of the rotary arm is small, and the volume of the storage rack can be increased accordingly.
[0015]
  Claims8The elevating type storage device is equipped with tilt correction means to prevent the tilt of the storage rack, and corrects the tilt of the storage rack due to the weight of the storage rack or the stored item, preventing the stored item from moving or falling To do. In addition, the appearance can give the user a sense of security.
[0016]
  Claims9This lifting / lowering storage device is provided with two or more shelf members in the storage rack, and can use the storage volume more effectively. In particular, when the amount of lowering of the storage rack increases, it is possible to put in and out the storage up to the top of the storage rack. Therefore, even when two shelf members are provided and the storage rack has a three-stage configuration, The stored items in the shelf can be taken in and out, and the capacity of the storage rack can be used more effectively.
[0017]
【Example】
  Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0018]
  Example 1
  FIG. 1 is a side view of the elevating storage apparatus according to the first embodiment of the present invention in a retracted state, and FIG. 2 is a side view of the elevating storage apparatus in a pulled-out state.
[0019]
  In the figure, the storage rack 2 is supported on the cabinet 1 by two rotating arms 3 and 4 constituting a parallel link, is pivotally supported on the cabinet 1 side by the rotation fulcrums 5 and 6, and is stored at the

rotation fulcrums

7 and 8. The rack 2 is pivotally supported. The cabinet 1 has a configuration in which the front is opened, and a door body 9 that can be opened and closed is provided in the open portion. The bottom 10 of the storage rack 2 has a flat shape from the front to the back, and a handle 11 for operating the storage rack 2 is provided at the lower front of the storage rack 2.
[0020]
  The rotating arms 3 and 4 are installed on both sides of the storage rack 2, and left and right connecting means 12 for synchronizing the operations of the left and right rotating arms is provided near the rotation fulcrum 5.
[0021]
  In this example, the cabinet 1 is assumed to be a standard kitchen wall cabinet, and has an outer dimension of 350 mm in depth and a height of 700 mm, an inner dimension of a depth dimension A of 340 mm, and a height dimension B of 670 mm. The upper surface of the cabinet 1 is installed at a position 2300 mm from the floor surface 13.
[0022]
  The distance C between the pivot points of each of the rotary arms 3 and 4 is 430 mm, which is 1.26 times the depth dimension A of the cabinet internal dimension. The depth dimension D of the storage rack 2 is about 300 mm, which is 1.43 times as large.
[0023]
  The distance C between the pivot points of the rotary arm is related to the depth dimension A of the cabinet 1 and the ratio of the depth dimension D of the storage rack 2 with respect to the contact state between the bottom 10 of the storage rack 2 and the bottom surface of the cabinet 1. This is because it depends most on the depth dimension of the cabinet 1 or the storage rack 2.
[0024]
  Further, the rotary arms 3 and 4 are inclined rearward when the storage rack 2 is stored in the cabinet 1, and the initial inclination angle E is about 10 °, the pivot point angle F is about 40 °, and the rotary arm 3. The turning angle G of 4 was about 125 °.
[0025]
  Further, the rotary arms 3 and 4 have a bent shape, the rear rotary arm 4 is substantially U-shaped, the front rotary arm 3 is substantially S-shaped, and both rotary arms 3 and 4 are Installed in the same plane.
[0026]
  Further, the rotation fulcrums 5 and 6 of the rotary arms 3 and 4 are installed on the bearing unit 14, and the bearing unit 14 is fixed to the inner side surface of the cabinet 1. An elastic body 15 such as a spring that acts on the movement of the storage rack 2 and a shock absorber 16 such as a damper are installed inside the bearing unit 14 (described only in FIG. 1).
[0027]
  Next, the operation and action will be described. When the storage rack 2 is operated with the handle portion 11, the storage rack 2 is moved up and down by the turning of the rotary arms 3 and 4. Since the rotary arms 3 and 4 constitute a parallelogram, the storage rack 2 can be raised and lowered while maintaining the horizontal. When the cabinet 1 is installed in a high place such as a kitchen, the storage rack 2 can be pulled down and used, and articles can be taken in and out without using a step board or the like. At this time, the movements of the left and right rotating arms 3 and 4 are synchronized by the left and right connecting means 12, and the storage rack 2 can be moved stably without the left and right rotating arms 3 and 4 being twisted.
[0028]
  Further, since the distance C between the fulcrums C and the initial inclination angle E of the rotary arms 3 and 4 are set to the above dimensions, when the storage rack 2 is lowered, the storage rack is moved from the floor 13 to a position of 1150 mm as shown in FIG. 2 can be lowered. On the other hand, in the conventional dimensional configuration, as shown in FIG. 4, the storage rack is lowered only to 1350 mm from the floor surface 13, and the storage rack 2 is prevented from colliding with the bottom of the cabinet 1 as shown in FIG. 5. The bottom 10 of 2 was rearwardly cut out obliquely. However, in the dimensional configuration of the present invention, even if the bottom 10 of the storage rack 2 is all flat from the front to the back, it does not collide with the cabinet 1, so there is no need to provide a cutout or a step in the bottom 10 of the storage rack 2. In addition, the entire back surface can be configured in a planar shape, and a larger storage volume can be secured. Not only the volume increases but also the bottom area that can be stored increases, so the storage performance is greatly improved.
[0029]
  Further, with the configuration as shown in Japanese Utility Model Publication No. 55-84042 shown in FIG. 6, the amount of lowering of the storage rack 2 can be increased, and the entire surface of the bottom 10 of the storage rack 2 can be made planar. However, since the parallelogram formed by the rotating arms 3 and 4 passes through the dead center H that is in a straight line, the level of the storage rack 2 cannot be maintained, and it is necessary to provide a level maintaining means. However, in the dimensional configuration of the present invention, it is not necessary to provide a horizontal maintaining means because it does not pass through the dead point H of the parallelogram.
[0030]
  As shown in FIG. 4, taking a conventional elevating storage device as an example, the descending amount I from the bottom surface of the cabinet 1 to the bottom surface 10 of the storage rack 2 is about 260 mm at the maximum, and is at a standard position of 2300 mm. When a wall cabinet having a height of 700 mm is installed, the height of the lower shelf 17 (bottom 10) is about 1350 mm and the height of the upper shelf 18 is set low with the storage rack 2 lowered. 1600 mm, and the height of the uppermost portion 19 of the storage rack 2 is about 1950 mm. At this height, the inside of the lower shelf 17 can be seen by almost 100% of adult women, but the upper shelf 18 is higher than the eyes of almost all women and it is difficult to confirm the inside. It is. Moreover, about 50% of the women reach the top 19 of the storage rack 2 and are not effectively used by most women.
[0031]
  Therefore, considering the height that approximately 90% of women can use effectively as generally used when determining product dimensions, the 10th percentile value of the eye height of an adult woman (excluding the elderly) is 1410 mm. Therefore, the height of the upper shelf 18 needs to be about 1400 mm from the floor surface 13. The maximum height that can be taken in and out is about 1.15 times the height, and the 10th percentile value for adult women (excluding the elderly) is 1530 mm, so the maximum height is 1760 mm. Can be taken in and out. Thus, in order to lower the position of the upper shelf 18 to about 1410 mm and the uppermost portion 19 of the storage rack 2 to about 1760 mm, the height of the shelf 17 below the storage rack 2 is set to 1150 mm or less from the floor 13. It is necessary to increase the descending amount I, which was 260 mm in the past, to 460 mm or more.
[0032]
  As in this embodiment, the distance C between the pivot points of the rotating arms 3 and 4 is set to be not less than the depth dimension A of the cabinet 1 and not more than the height dimension B of the cabinet, whereby the bottom surface of the storage rack 2 is 460 mm from the cabinet bottom. Thus, the bottom 10 of the storage rack 2 can be made completely flat from the front to the back. As a result, for 90% of women, the entire storage rack 2 can be used effectively, and the storage surface 10 is completely flat, so that it is easy to use, has a large storage capacity, and is easy to use. Can do.
[0033]
  Table 1 shows data on the distance I that can be lowered of the storage rack 2. This data is based on the initial inclination angle of the rotating arms 3 and 4 in the standard cabinet 1 shown in FIG. 2 having a depth A of 340 mm (outside dimension 350 mm) and a height B of 670 mm (outside dimension 700 mm). This is a case where E is 10 °, the distance between the bottom surface of the storage rack and the top surface of the cabinet bottom surface in the storage state of the storage rack 2 is 65 mm, and the depth dimension D of the storage rack 2 is 300 mm. Further, in order to ensure the parallelogram formed by the rotating arms 3 and 4 when the storage rack 2 is lowered, the minimum angle (acute angle side) J of the parallelogram is set to 20 ° or more. This 20 ° is a numerical value based on experiments, but is not limited to this because it depends on the clearance of the rotation fulcrum. However, as the angle J is smaller, the operability of the storage rack 2 becomes more unstable, and if the angle is 10 ° or less, a shakiness that causes an obstacle to use occurs.
[0034]
[Table 1]

[0035]
  According to the data of this (Table 1), if the distance C between the pivot points of the rotary arm 2 is 340 mm or more, which is the same as the depth dimension A of the cabinet, the angle F between the pivot points is 60 as shown by the shaded area. It can be seen that the required descent amount I can be secured within a range of less than or equal to °. As will be described later, the angle F between the pivot points is suitably in the range of 20 to 60 °, and the storage rack 2 can be lowered by 460 mm or more within the entire range.
[0036]
  In order to obtain a stable operation of the storage rack with less rattling or the like, it is desirable to set the angle F between pivot points within a range of about 40 to 50 °. According to Table 1), the distance C between the pivot points of the rotating arms 3 and 4 needs to be 1.1 times or more the depth dimension A of the cabinet internal dimension. Preferably, the distance C between the fulcrums of the rotary arms 3 and 4 is desirably 1.2 times or more the depth dimension A of the cabinet internal dimension, and more stable operability can be realized.
[0037]
  Further, if the distance between the pivot points of the rotating arm is not less than the height of the cabinet, the rotating arm cannot operate in the cabinet. Therefore, the distance between the pivot points of the rotating arm needs to be equal to or less than the height of the cabinet.
[0038]
  In addition, the distance (65 mm) between the bottom surface of the storage rack and the top surface of the cabinet bottom surface in the storage state of the storage rack 2 used for the calculation of (Table 1) is increased, or the depth dimension D (300 mm) of the storage rack 2 is decreased. In such a case, the relationship of (Table 1) is different. However, in order to reduce the storage volume, it is not desirable for the merchantability, and it is not desirable to solve this problem.
[0039]
  Further, the value of (Table 1) varies depending on the initial inclination angle E of the rotary arms 3 and 4, but there is almost no influence in a range where the angle E is as small as about 20 °. However, the initial inclination angle E greatly affects the presence or absence of a notch at the rear of the bottom of the storage rack 2. Table 2 shows the interference state between the storage rack 2 and the bottom of the cabinet 1 when the initial tilt angle E of the rotary arms 3 and 4 and the distance C between the pivot points of the arms are changed. The circles can be flattened without interference, and the circles are where the storage rack 2 and the cabinet 1 collide, so that the bottom 10 of the storage rack 1 requires a notch or a step.
[0040]
[Table 2]

[0041]
  According to this (Table 2), when the initial inclination angle E is 20 ° or less, the notch of the bottom 10 of the storage rack 2 is not required if the cabinet inner dimension is the depth A (340 mm) or more. It is possible to achieve both necessary amount of drop I and ensuring.
[0042]
  The initial inclination angle E of the rotating arms 3 and 4 is preferably greater than 0 ° and 20 ° or less because the storage rack naturally descends when the angle is 0 ° or less. Even when the initial inclination angle E is greater than 20 °, the apparatus is established and the required amount of drop I can be satisfied, but the following problems arise.
[0043]
  That is, when the storage rack 2 is taken in and out, the storage rack 2 needs to get over the top of the rotation locus by the initial inclination angle E in which the rotary arms 3 and 4 are inclined backward. For this reason, when pulling out the storage rack 2, the operation | movement which lifts the storage rack 2 first is required, operation force is heavy and operativity worsens. On the other hand, since the storage rack 2 descends by the initial inclination angle E after the top of the locus is overcome during the storage operation, the feeling of use becomes worse, for example, the sound and impact force at the time of stopper contact increase. Further, since the storage rack 2 moves upward by this initial inclination angle E, a space is required between the upper portion of the storage rack 2 and the top surface of the cabinet 1, and this space cannot be stored. The volume becomes smaller. Furthermore, the rotation arms 3 and 4 may not be installed, for example, when the rotation arms 3 and 4 are in contact with the rear surface of the cabinet 1 or the rotation arms 3 and 4 are in contact with each other. Therefore, the initial inclination angle E is preferably 0 to 20 °.
[0044]
  The pivot point angle F formed by the rotation fulcrum 5 and the rotation fulcrum 6 of the two rotary arms 3 and 4 affects the pivotable angle when the storage rack 2 is lowered and the storage rack stability in the storage state. As described above, in order to keep the storage rack 2 horizontal, it is necessary to secure a parallelogram formed by the two rotating arms 3 and 4, so that the turning angle G of the rotating arms 3 and 4 is limited. However, the angle F that can turn to the storage side and the angle that can turn to the drawer side are determined by the angle F between the pivot points. The larger this angle is, the more the angle that can be turned to the drawer side increases, and the lowering amount I becomes more advantageous. However, if the size is too large, the stability of the storage rack 2 in the stored state is deteriorated. Since the initial inclination angle E of the rotary arms 3 and 4 is 0 to 20 °, assuming the maximum 20 ° and setting the minimum angle J (acute angle side) forming the parallelogram to 20 °, the angle between the pivot points If F is 60 ° or less, the parallelogram at the time of storage can be secured, so that the storage rack 2 is stable. Further, when the angle of the rotating arms 3 and 4 at the time of lowering is above the horizontal, the amount of lowering I is wasted. The angle F between the pivot points formed by the rotation fulcrum 5 and the rotation fulcrum 6 needs to be 20 ° or more. Therefore, if the angle F between pivot points is in the range of 20 to 60 °, the required lowering amount I of the storage rack 2 and the bottom 10 without a notch can be secured. Further, in order to ensure the stability of the storage rack 2 both when it is stored and when it is lowered, the vicinity of 45 ° is desirable, and it is preferable to install it within a range of 40 to 50 °.
[0045]
  Further, the turning angle G of the rotating arms 3 and 4 can be turned up to 140 ° when the minimum angle of the parallelogram at the turning ends of the rotating arms 3 and 4 is 20 °. If E is set to 0 ° and the angle F between the pivot points is set to 20 °, a turning angle G of 90 ° or more is required at the minimum, so that the turning angle G needs to be 90 to 140 °.
[0046]
  The depth dimension D of the storage rack 2 is set to be as large as possible within a range in which the storage rack can be smoothly inserted and removed from the cabinet, and is about 300 mm. In this case, the distance C between the pivot points of the rotating arm is 1.43 times the depth dimension D, and if this is 1.2 times or more, the same effect as the case defined by the ratio of the cabinet depth dimension A is obtained. It is done. Similarly, in order to realize a larger amount of descent and stable operability, it is desirable to be 1.3 to 1.4 times or more. Further, in the present storage device, the stored items can be taken in and out to the uppermost portion 19 of the storage rack 2, so that as shown in FIG. 7, two

shelf members

18 and 20 are installed, and the shelf is placed at the uppermost portion of the storage rack. Even when the member 20 is provided, it can be taken in and out, and the storage volume can be used more effectively.
[0047]
  Further, the rotating arms 3 and 4 are bent as shown in FIGS. 1 and 2, and the rotating arms do not contact each other as long as they are within the turning range. For this reason, the two rotary arms 3 and 4 can be installed in the same operation plane, and the lateral space required for the rotation of the rotary arms 3 and 4 can be reduced. And the storage capacity increases. Also, in order to prevent contact with other parts, it is possible that a part of the rotary arms 3 and 4 is bent in the axial direction (the plane direction of the rotary arm), preventing contact without impairing the storage volume. it can.
[0048]
  Further, when the elastic body 15 is applied to the operation of the storage rack 2, the operation force when operating the storage rack 2 is reduced so that the storage rack 2 can be put in and out more lightly. Moreover, by providing the function of adjusting the repulsive force of the elastic body 15, a more comfortable lifting operation can be performed.
[0049]
  Further, when the shock absorber 16 such as a hydraulic damper that acts on the operation of the storage rack 2 is used, the storage rack 2 operates so as to operate slowly, and the storage rack 2 operates suddenly. Prevents operating at speed.
[0050]
  Although not shown, when the electric drive means for driving the storage rack 2 is provided, the electric drive means assists the force for operating the storage rack 2 even when the weight of the storage rack 2 is large. The operator can move the storage rack 2 with a light force. Further, when the storage rack 2 can be operated only by the electric drive means, it can be automatically driven by a remote controller or the like.
[0051]
  In this embodiment, the rotary arms 3 and 4 are provided on both sides of the storage rack 2, but the present invention is not limited to this, and the rotary arms are provided only on one side, or on the bottom and back instead of the side. The same effect can be obtained even with the installed configuration.
[0052]
  (Example 2)
  FIG. 8 is a side view of the liftable storage device according to the second embodiment of the present invention, and FIG. 9 is a plan view of the liftable storage device. The same components as those of the first embodiment shown in FIG. Has been granted.
[0053]
  The configuration is basically the same as that of the first embodiment, but the rotary arms 3 and 4 have a substantially square shape and the rotary arm 4 is I-shaped. Further, as shown in FIG. 10, the two rotating arms 3 and 4 are installed in different planes.
[0054]
  Although the same operations and effects as those of the first embodiment can be obtained, the shapes of the rotary arms 3 and 4 are simplified, the processing can be easily performed, and the cost can be reduced in terms of material removal. As shown in FIG. 8, the two rotating arms 3 and 4 are overlapped at the lowered position of the storage rack 2, but the two rotating arms 3 and 4 are installed in different planes as shown in FIG. Thus, contact between the rotating arms 3 and 4 can be prevented.
[0055]
  In addition, although the shape of the rotary arms 3 and 4 was made into the substantially square shape and I type in the present Example, and the example of the substantially S shape was shown in Example 1, it is not limited to this, It may be a shape.
[0056]
  (Example 3)
  FIG. 10 is a side view of the elevating storage device according to the third embodiment of the present invention, and the same components as those in the first embodiment shown in FIG.
[0057]
  The configuration is basically the same as that of the first embodiment, but an inclination correction means 21 for preventing the storage rack 2 from being inclined is provided. As the inclination correction means 21, the distance C1 between pivot points of the rotary arm 3 on the front side is longer than the distance C2 between pivot points on the rear side 4 by 1 mm.
[0058]
  Since there is a gap at the rotation fulcrum of the rotary arms 3 and 4, the storage rack 2 is slightly inclined due to the weight of the storage rack 2 and the storage items. The inclination correction means 21 corrects this inclination. The parallelogram is slightly deformed by elongating the rotation arm 3 on the front side, and the storage rack 2 is pulled out to the front of the storage rack 2. Can be prevented.
[0059]
  In this embodiment, the rotation arm 3 on the front side is lengthened by about 1 mm. However, since the inclination of the storage rack 2 varies depending on the clearance of the rotation fulcrum and the like, it is not limited to this. Become.
[0060]
  Further, the inclination correcting means 21 is not limited to a means for making the distance C1 between the pivot points of the front rotation arm 3 longer than the rear side C2, but the distance between the rotation support point 5 and the rotation support point 6 is set as the rotation support point. The same effect can be obtained by making the distance 7 longer than the distance between 7 and the rotation fulcrum 8. Further, a method of installing another correction unit may be used.
[0061]
【The invention's effect】
  As described above, according to the present invention,Rotating arm consisting of a substantially S-shaped arm and a substantially U-shaped armThe amount of storage rack descent increases.Greater storage laIt is possible to provide an easy-to-use storage device that can fully check the interior of the rack and reach the top of the storage rack.The storage rackThe bottom of the rack is flat from the front to the backByStorability is good and a large storage volume can be secured.
[0062]
  The distance between the pivot points of the rotating arm is the depth of the cabinet.Larger thanWhen the height is less than the cabinet height, the amount of descent can be further increased, so it is possible to provide more convenient storage equipment, and conditions such as the angle between the fulcrum of the rotating arm and the turning angle can be set optimally. The operability can be improved, for example, the backlash of the storage rack is reduced.
[0063]
  In addition, when the initial tilt angle of the rotation fulcrum of the rotary arm in the state in which the storage rack is stored in the cabinet is tilted 0 to 20 ° rearward from the vertical direction, the operability is not impaired and sufficient. The lowering amount of the storage rack can be ensured, and the bottom of the storage rack can be made flat from the front to the back.
[0064]
  In addition, when the angle between the pivot points of the rotation fulcrum of the front side rotation arm and the rotation fulcrum of the rear side rotation arm is 20 to 60 ° from the horizontal direction, two rotation arms are installed and parallel. Even when it is configured to form a link, it prevents the storage rack from being lifted or lowered by increasing the backlash by passing through or approaching a dead center where the parallelogram is a straight line. .
[0065]
  Further, when the turning angle of the rotary arm is 90 to 140 °, it is possible to achieve both a sufficient amount of lowering of the storage rack and stability of the storage rack and comfortable operability when the storage rack is stored or lowered.
[0066]
  Also,The approximately S-shaped arm and the approximately U-shaped arm areWhen the parallel link is configured, the level of the storage rack can be maintained with a simple configuration.
[0067]
  Also,The approximately S-shaped arm and the approximately U-shaped arm areWhen arranged in the same plane, the space required for the swivel operation of the rotary arm can be reduced, and the volume of the storage rack can be increased accordingly.
[0068]
  In addition, when an inclination correction means for preventing the storage rack from being inclined is provided, it is corrected that the storage rack is inclined due to the weight of the storage rack or the stored item, thereby preventing the stored item from moving or falling.
[0069]
  In addition, since the stored items can be taken in and out to the height of the uppermost part of the storage rack, the storage volume can be used more effectively when two or more shelf members are provided in the storage rack.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a lifting storage device according to a first embodiment of the present invention in a storage state.
FIG. 2 is a side view of the lifting / lowering storage device in a pulled-out state.
FIG. 3 is a side view of the liftable storage device installed on a wall surface.
FIG. 4 is a side view of a conventional lifting storage device installed on a wall surface.
FIG. 5 is a side view showing an interference state between a cabinet and a storage rack in a conventional lifting storage device.
FIG. 6 is a side view of a conventional lifting storage device.
FIG. 7 is a side view of the elevating storage device according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a side view of an elevating storage device according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a plan view of the lifting storage device.
FIG. 10 is a side view of an elevating storage device according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a side view of a conventional lifting storage device.
[Explanation of symbols]
  1 cabinet
  2 Storage rack
  3, 4 Rotating arm
  5, 6, 7, 8 fulcrum
  10 Bottom of storage rack
  21 Inclination correction means
  A Depth dimension of cabinet
  B Height of cabinet
  C Distance between pivot points
  D Depth dimension of storage rack
  E Initial tilt angle
  F Angle between pivot points
  G turning angle

Claims

A cabinet, a storage rack disposed in the cabinet, and a substantially S-shaped arm that pivotally supports one end side of the cabinet and the other end side of the cabinet and pivotally supports the storage rack . An elevating type storage device comprising a rotary arm composed of a letter-shaped arm and having a bottom shape of the storage rack in a planar shape from the front to the back .

Pivot point distance between the rotating arms, or depth-out dimensions of the cabinet, elevating storage device according to claim 1 which is less than the height of the cabinet.

The lift type storage apparatus according to claim 1 or 2, wherein an initial inclination angle of a rotation fulcrum of the rotary arm in a state in which the storage rack is stored in the cabinet is inclined by 0 to 20 degrees rearward from the vertical direction.

The liftable storage according to any one of claims 1 to 3, wherein an angle between pivot points formed by a rotation fulcrum of the front rotation arm and a rotation fulcrum of the rear rotation arm is 20 to 60 degrees from the horizontal direction. apparatus.

The raising / lowering storage apparatus of any one of Claims 1 thru | or 4 which made the turning angle of a rotating arm 90-140 degrees.

The elevating storage apparatus according to any one of claims 1 to 5, wherein the substantially S-shaped arm and the substantially U-shaped arm constitute a parallel link.

The elevating storage apparatus according to any one of claims 1 to 6 , wherein the substantially S-shaped arm and the substantially U-shaped arm are arranged in the same plane.

8. The liftable storage apparatus according to any one of claims 1 to 7 , further comprising an inclination correction unit that prevents the storage rack from being inclined.

The elevating storage apparatus according to any one of claims 1 to 8 , wherein two or more shelf members are provided in the storage rack.