JP3713845B2 - Acetate / polyester mixed fiber entangled composite yarn and woven / knitted fabric using the same - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アセテート繊維の持つ形態安定性，吸湿性等の利点を損なうことなしに、その欠点であるべとつき感等を改善したアセテート・ポリエステル混繊交絡複合糸条に関するものであり、またこのアセテート・ポリエステル混繊交絡複合糸条を用いた織編物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
アセテート繊維は、熱可塑性繊維であるため形態安定性に優れ、その縫製品にプリーツ加工等を施すのに適した素材である。また適度の吸湿性を持ち、加えて比重も軽く、例えば絹とほぼ同じで、レーヨンやキュプラよりも軽い。この様な利点から、アセテート繊維は婦人衣料分野に幅広く使用されている。
【０００３】
しかしアセテート繊維からなる布帛は膨らみがなく、そのため堅く感じられるという欠点を有し、またアセテートフィラメント糸は繊維軸方向に沿って複数のスリットを有する多葉断面糸であることから、摩擦によって容易にフィブリル化し、またピリングも発生し易く、更に布帛が白けてしまうという欠点を有する。加えてアセテート繊維は吸湿性に優れるものの、夏場等の様に発汗が多いときにこのアセテート繊維が直接肌に触れると、べとつき感を生じる等の欠点がある。
【０００４】
そこで、アセテート繊維の上記欠点を改善する目的で、アセテートフィラメントに高収縮ポリエステルフィラメントを加えた混繊交絡複合糸条が提案されており、特に布帛の膨らみに関しては大きく改善されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記混繊交絡糸条では、未だフィブリル化，ピリングの発生，布帛の白け，べとつき感等の欠点が改善されておらない。これは布帛の表面にアセテートフィラメントが存在しているからであると考えられる。
【０００６】
この様な問題を改良するために、上記混繊交絡複合糸条におけるポリエステルフィラメントの使用比率を高めてタスラン加工を施し、これによってアセテートフィラメントを芯糸、ポリエステルフィラメントを鞘糸に配した芯鞘構造の糸条形態とし、表面にアセテートフィラメントを出さないようにした糸条も考えられる。しかしこの糸条はループが存在するから、製編織時の操業性が一般的なフィラメント糸の操業性に比べて低下するという問題が生じる。
【０００７】
そこで本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、出来上がった布帛が絹様の外観をもち、形態安定性や吸湿性に優れ、べとつき感がなく、またフィブリル化やピリングの発生がないものであり、しかも製編織時の操業性等を損なうことなく布帛を製造できるアセテート・ポリエステル混繊交絡複合糸条を提供することを目的とし、またこの糸条を用いた織編物を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るアセテート・ポリエステル混繊交絡複合糸条は、アセテートフィラメントとポリエステル系マルチフィラメントとを含む混繊交絡複合糸条であって、前記ポリエステル系マルチフィラメントが、前記アセテートフィラメントの熱収縮率より低い熱収縮率をもつポリエステルフィラメントを含むことを要旨とする。更に本発明に係る織編物は、このアセテート・ポリエステル混繊交絡複合糸条を少なくとも一部に用いたものであることを要旨とする。
【０００９】
本発明者らは鋭意検討した結果、アセテートフィラメントと混繊交絡させる糸としては、単なるポリエステルフィラメントではなく、上述の様に、前記アセテートフィラメントの熱収縮率より低い熱収縮率（それ自体の熱収縮率が負もしくは零であるか、正であってもアセテートフィラメントより低いことを意味する）をもつポリエステルフィラメント（以下、本明細書では自発伸長ポリエステルフィラメントと称することがある）を採用すれば、下述の如く良好な効果を発揮することを見出し、本発明に至った。
【００１０】
前記混繊交絡複合糸条に沸水や乾熱によって熱処理を施すと、前記アセテートフィラメントは収縮し、一方前記自発伸長ポリエステルフィラメントは上記アセテートフィラメントの収縮量より少ない収縮量を示すか或いは伸びる（アセテートフィラメントに対し相対的に伸びることを意味する、以下同じ）から、両者に糸長差が生じることになる。勿論この処理前においては糸長差のない糸条であり、且つ布帛の製造工程における糸条の段階では上記熱処理を施すことがないから、この糸長差のない混繊交絡複合糸条を用いれば、通常のフィラメントと同じ操業性で製織編することができる。
【００１１】
こうして製織編した後、染色工程等において熱処理が施されるから、この時点で前述の様に自発伸長ポリエステルフィラメントと前記アセテートフィラメントとの間で糸長差が生じる。この糸長差によってポリエステルフィラメントが糸表面から膨出した様な状況を呈するから、織編物全体としては嵩高くなり、ボリューム感が生れ、また伸長したポリエステルフィラメントはミクロアーチ状に布帛表面を覆うから、マイクロパウダータッチの柔らかな触感が得られる。加えてこの様に表面がポリエステルフィラメントで覆われるから、布帛の摩擦堅牢度が向上し、見かけの染色堅牢度が良くなって布帛の白けがなくなり、またピリングの発生やフィブリル化が抑制される。
【００１２】
更に、アセテートフィラメントが布帛表面に表れないからべとつき感がなく、一方アセテートフィラメントの有する吸湿性はアセテートが布帛表面から退避した状態であっても不都合なしに発揮されるから、湿潤快適性に優れた布帛となる。またアセテートは、発色が鮮やかで絹の様な感触と優雅な光沢を有し、また熱可塑性であるため形態安定性が良好なものであるから、これらの特性も発揮される。
【００１３】
尚前記自発伸長ポリエステルフィラメントの単糸デニールとしては、ソフト感を強調する上では比較的細い方が有利であり、逆に張りや腰を強調するには比較的太い方が有利である。従って好ましい単糸デニール数の範囲は０．３〜６．０デニールである。
【００１４】
また本発明において、前記自発伸長ポリエステルフィラメントは、乾熱１６０℃における熱収縮率が負であることが好ましい。該ポリエステルフィラメントは前述の様な沸水，乾熱処理によって伸長し、アセテートフィラメントとの糸長差が十分に表れ、上記作用効果を良好に発揮できるからである。
【００１５】
尚、前記乾熱１６０℃は、布帛に施される後加工で付与される熱履歴の代表的な熱処理温度であって、また熱収縮率を測定する上での一般的な測定条件でもある。従って本発明は他の温度下における別の熱収縮率で規定することを排除するものではない。
更に好ましくは、前記自発伸長ポリエステルフィラメントの乾熱１６０℃における熱収縮率が−１５％〜−２％であることが推奨される。
【００１６】
乾熱１６０℃の熱収縮率が−１５％より低いと、熱により発生する他の糸との糸長差が大きくなり過ぎ、伸長した糸によって染色加工時にスレ・アタリ等を生じたり、また出来上がった布帛がふかついた風合いになってしまう傾向があり好ましくない。一方乾熱１６０℃の熱収縮率が−２％より高いと、自発伸長ポリエステルフィラメントと他の糸との糸長差が小さ過ぎ、ソフトな風合いが得られず、またアセテートフィラメントが布帛表面に表れる割合が高くなって、湿潤快適性を損なう様になる傾向があり好ましくないからである。
より好ましくは、自発伸長ポリエステルフィラメントの乾熱１６０℃における熱収縮率が−１０％〜−４％である。
【００１７】
更に本発明に係るアセテート・ポリエステル混繊交絡複合糸条や織編物は、前記自発伸長ポリエステルフィラメントの熱水７５℃における熱収縮率が正または零であることが好ましい。
【００１８】
仮に自発伸長ポリエステルフィラメントが熱水７５℃において負の熱収縮率を示すものであると、糸段階での熱履歴、例えばキヤーセットや糊付け工程の段階で自発伸長する。即ち縫製前の糸状態のときに糸長差が生じてループが発現し、従ってビームに糸を巻き取る際や製織の際に、このループが擦れ合ってガイドやコーム等に引っかかったり、また開口が悪くなって工程通過性が著しく低下する恐れがある。しかし熱水７５℃の熱収縮率が正または零であれば、この様な問題を生じず、たとえ糸の段階でサイジング（糊付け・乾燥）を行っても、糸長差がほとんど生じず、従って糸の膨らみやループ等を生じることがないから、製織編性や取り扱い性が良好である。この製織編性等は、通常の異収縮混繊糸（全ての糸が熱収縮するもの）に比べても遥かに良好である。尚、好ましくは熱水７５℃における熱収縮率が０〜３％であり、より好ましくは０〜１％である。
【００１９】
尚、前記熱水（７５℃）処理は、糸条に施される加工において与えられる熱履歴の代表的な温度であって、また熱収縮率を測定する上での一般的な測定条件であるが、勿論本発明は他の温度条件における別の熱収縮率で規定することを排除するものではない。
【００２０】
また本発明において、前記混繊交絡複合糸条は、乾熱１６０℃における熱収縮率が３．０％以上のポリエステルフィラメント（以下、熱収縮ポリエステルフィラメントと称することがある）を含むものであることが好ましい。尚、該熱収縮ポリエステルフィラメントを前記ポリエステル系マルチフィラメントに含有させて前記混繊交絡複合糸条を製造しても良く、或いは前記ポリエステル系マルチフィラメントや前記アセテートフィラメントとは別に上記熱収縮ポリエステルフィラメントを供給して、前記混繊交絡複合糸条を製造するようにしても良い。
【００２１】
前述の様に前記混繊交絡複合糸条は、織編物としての組織の拘束力下で熱処理を施すことによって糸長差を生じ、アセテートが芯糸となって自発伸長ポリエステルフィラメントがその周りを覆うような構造となるが、上記熱収縮ポリエステルフィラメントを付加的に含有させると、このフィラメントも芯となる様な構造を生じる。ところで布帛の強度は芯糸によって左右されるから、上述の様にポリエステルフィラメントが芯糸に含まれることにより、布帛に反発性並びに張り，腰を与えることができる。また自発伸長ポリエステルフィラメントとの糸長差が一層顕著に発現されるから、より好ましいボリューム感を織編物に与えることができる。尚、該熱収縮ポリエステルフィラメントの乾熱１６０℃の熱収縮率が３．０％未満の場合は、布帛の反発性や張り，腰の向上が望めず、またボリューム感が少なくなる傾向がある。
【００２２】
前記熱収縮ポリエステルフィラメントの単糸デニールとしては２．０〜６．０デニールが好ましく、２．０デニールより細い場合は張り，腰感の不十分なものとなり、一方６．０デニールより太い場合は風合いが硬すぎるものとなる。
【００２３】
更に本発明においては、前記アセテートフィラメントがトリアセテートであることが好ましい。トリアセテートフィラメントの場合は、アセテートフィラメントやジアセテートフィラメントに比べ融点が約３００℃と高いから、プリーツ加工性・形態安定性が極めて良好である。また、ポリエステルとアセテートは分散染料で染めることができるが、特にトリアセテートは染着速度が他のアセテートよりも遅いから、ポリエステルの染着速度の差を一層大きくすることができ、従って交絡条件を適正化することによって、染着性を利用した自然な斑感をコントロールし易い。尚、逆に斑感をなくす様にするためには、混繊糸に実撚を施し、外観のイラツキを押えることで対応できる。
加えて本発明においては、前記混繊交絡複合糸条におけるポリエステルの構成比率が３０〜７０％であることが好ましい。
【００２４】
混率がこの範囲にあると、布帛の風合いや吸湿性等といった機能性のバランスがとれたものとなるからであり、ポリエステルの構成比率が３０％未満の場合は、吸湿性に優れるものの、張り，腰がなく、またタッチの硬いものとなり、特にポリエステルの構成比率の極めて少ないものはアセテートが布帛表面に現れて湿潤快適性に劣るものとなる。一方ポリエステルの構成比率が７０％より高い場合は、アセテートの持つ吸湿性の効果が余り現れず、ポリエステル１００％の場合と同じ様に吸湿性のないものになってしまうからである。より好ましくはポリエステルの構成比率が４０〜６０％である。
【００２５】
また本発明においては、前記混繊交絡複合糸条の交絡度（Ｄｉ）が５〜１００コ／ｍであることが好ましい。混繊交絡複合糸条は混繊糸に流体交絡処理を施すことによって得ることができ、この処理によって糸条の後工程における取り扱い性や通過性を向上させることができ、更に張りや腰感も向上させることができる。交絡度が５コ／ｍ未満の場合は、後工程における取り扱い性や通過性の向上が見られず、一方交絡度が１００コ／ｍを越える場合は、風合いが硬くなり過ぎ望ましくない。より好ましくは交絡度が４０〜８０コ／ｍである。
【００２６】
【発明の実施の形態】
本発明で用いる前記自発伸長ポリエステルフィラメントを得る方法としては、特に限定されるものではないが、例えばまずポリエステルフィラメントを熱処理することなく延伸し、その後適温で弛緩熱処理する方法等が挙げられる。この際、延伸度合いや弛緩熱処理の条件を選定すれば、所望の負の熱収縮率のものが得られる。
【００２７】
上記自発伸長ポリエステルフィラメントを含む前記ポリエステル系マルチフィラメントとしては、エチレンテレフタレートの単独タイプのものの他、エチレンテレフタレートとエチレンイソフタレートの共重合ポリエステル、カチオン染料可染性ポリエステルや常圧アチオン染料可染性ポリエステル等の共重合ポリエステルであっても良い。
また公知の添加剤として、酸化チタン等の艶消し剤や、カオリナイト等の微細孔形成剤、また帯電防止剤等を少量添加しても良い。
【００２８】
ポリエステル系マルチフィラメントの横断面形状としては、通常の丸断面の他、多角，中空，偏平或いは特殊異形断面等、どの様な形状のものでも適用可能であり、異なる横断面形状のフィラメントが混在していても良い。
前記アセテートフィラメントは一般的なアセテート長繊維である。
【００２９】
本発明のアセテート・ポリエステル混繊交絡複合糸条は、上記ポリエステル系マルチフィラメントとアセテートフィラメントを引き揃えまたは空気流体交絡処理し、混繊交絡複合糸条とすることによって得ることができる。
【００３０】
また上記混繊交絡複合糸条は前記熱収縮ポリエステルフィラメントを含むものであっても良い。この熱収縮ポリエステルフィラメントは、通常行われている公知のポリエステルフィラメントの製造方法に従って得ることができる。
【００３１】
そして上記アセテート・ポリエステル混繊交絡複合糸条を用いて織編物を製造する。この織編物の製造工程における染色の際等の熱処理によって、前述の様に自発伸長ポリエステルフィラメントが伸長してアセテートフィラメントとの糸長差を生じ、アセテートの欠点のなくなった織編物となる。
以下に本発明で実施した各測定法について述べる。
【００３２】
＜乾熱１６０℃における収縮率（ＳＨＤ）＞
まず試料に１／３０（ｇ／ｄ）の荷重を掛け、その長さＬ0 （ｍｍ）を測定する。次いで上記荷重を取り除き、試料を乾燥機に入れて乾熱１６０℃で３０分間乾燥する。その後冷却し、再度１／３０（ｇ／ｄ）の荷重を掛けてその長さＬ1 （ｍｍ）を測定する。上記Ｌ1 ，Ｌ2 を下記式(1) に代入し、乾熱収縮率（ＳＨＤ）を算出する。尚、測定は５回行い、その平均値をもって乾熱収縮率とする。
ＳＨＤ（％）＝（Ｌ0 −Ｌ1 ）／Ｌ0 ×１００ …(1)
【００３３】
＜熱水７５℃における収縮率（ＳＨＷ）＞
枠周１．１２５ｍの検尺機を用いて試料に０．１（ｇ／ｄ）の初荷重を掛け、１２０回／分の速度で巻き返し、巻き回数が２０回の小綛を作る。次に初荷重の４０倍の加重を掛けて、綛長Ｌ2 （ｍｍ）を測定する。続いて荷重を外し、収縮が妨げられない様な方法で熱水（７５℃）中に３０分間浸漬した後、取り出して吸い取り紙或は綿布で水をふき取り、水平状態にして風乾する。その後、再度加重を掛けて綛長Ｌ3 （ｍｍ）を測定する。上記Ｌ2 ，Ｌ3 を下記式(2) に代入し、熱水収縮率（ＳＨＷ）（７５℃）を算出する。尚、測定は５回行い、その平均値をもって熱水収縮率とする。
ＳＨＷ（％）＝（Ｌ2 −Ｌ3 ）／Ｌ2 ×１００ …(2)
【００３４】
＜構成比率＞
混繊交絡複合糸条について、ＪＩＳ Ｌ−１０９０に準拠して糸条全体の繊度（Ｔｄ）を測定する。次に、分繊針を用いて糸条の絡み部を解き、ポリエステル系マルチフィラメントとアセテートフィラメントとに分離する。ついでアセテートフィラメントの繊度（Ａｄ）を測り、下記式(3) を用いて構成比率を算出する。尚、測定は５回行い、その平均値をもって構成比率とする。
構成比率（重量％）＝（Ｔｄ−Ａｄ）／Ｔｄ×１００ …(3)
【００３５】
＜交絡度＞
適当な長さの糸条を取り出し、下端に１／１０（ｇ／ｄ）の荷重を掛けて垂直につり下げる。次いで適当な針を糸中に突き出してゆっくり持ち上げ、上記荷重が持ち上がるまでに移動する距離（ｃｍ）を２０回測定する。この測定値の平均値Ｌ（ｃｍ）を求め、次式(4) により交絡度（Ｄｉ）を算出する。
Ｄｉ（コ／ｍ）＝１００／（２×Ｌ） …(4)
【００３６】
【実施例】
以下、実施例を用いて本発明を具体的に述べるが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変形，変更が可能である。
【００３７】
＜実施例＞
ポリエステルを巻取速度３０００m/分で紡糸し、８０℃で１．６倍に延伸した後、加工速度３００m/分，２２０℃で５０％の弛緩熱処理を施して、乾熱収縮率−５％で熱水収縮率０．５％の自発伸長ポリエステルフィラメント（３０ｄ／１８ｆ）を得る。また公知の製法で乾熱収縮率１８％の熱収縮ポリエステルフィラメント（３０ｄ／５ｆ）を得る。これらのポリエステルフィラメントからなるポリエステル系マルチフィラメントと、乾熱収縮率２％のトリアセテートフィラメント（６０ｄ／１８ｆ）とを引き揃え、オーバーフィード率２．５％，インタレースノズルのエアー圧力４．０kg/cm2で流体撹乱処理し、１２０ｄ／４１ｆの混繊交絡複合糸条（アセテート・ポリエステル混繊交絡複合糸条）を製造した。
この混繊交絡複合糸条は１ｍ当たりの交絡個数が５５コ／ｍであり、糸割れ等のない取り扱い性の良好なものであった。
【００３８】
この混繊交絡複合糸条を経糸及び緯糸に用いて製織し、平組織の織物を得、該製織物に製錬、リラックスを施した後、液流染色機を用いて仕上げた。引き続き液流染色機を使用して分散染料により染色し、通常のファイナルセットを施して染色加工布を得た。
【００３９】
得られた布帛は、ふかつきのないソフトで優しい感触の風合いを示し、加えて適度な張り，腰感を兼ね備えたものであった。またトリアセテートが布帛表面に現れていないから、べとつき感がなく、またトリアセテートが布帛内部に存在するから、繊維内部反射光量が増加し、その為発色性に関してポリエステル１００％織物よりも遥かに優れた高級感に満ちたものであった。
【００４０】
＜比較例＞
上記実施例の様な自発伸長ポリエステルフィラメントを用いずに、乾熱収縮率１８％の熱収縮ポリエステルフィラメント（６０ｄ／１０ｆ）及び実施例と同様の乾熱収縮率２％のトリアセテートフィラメント（６０ｄ／１８ｆ）を用い、上記実施例と同様に混繊交絡複合糸条（アセテート・ポリエステル混繊交絡複合糸条）を製造した。また実施例と同様にして染色加工布を得た。
【００４１】
得られた布帛は、発色性には優れるものの、べとつき感があり、また硬めの感触のものとなっており、加えて摩擦によるフィブリル化も生じ、高級感に乏しい外観のものであった。
【００４２】
【発明の効果】
本発明に係るアセテート・ポリエステル混繊交絡複合糸条及び織編物は、アセテート繊維の持つ利点を損なうことなく、アセテート繊維の欠点を改善したものであって、糸条が後加工における通過性に優れており、従って製編織性を低下させることなく織編物を製造することができる。また得られた織編物等の布帛は、絹様の外観を示し、ボリューム感があり、反発性及び張り，腰を有する高品質のものであり、更にマイクロパウダータッチの柔らかな触感であり、加えて吸湿性に優れつつもべとつき感がなく、湿潤快適性に優れる。また得られた布帛は高プリーツ加工性，形態安定性を発揮し、他の化学繊維或いは天然繊維に比べて皺になり難く、良好な外観を示すものである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an acetate-polyester mixed entangled composite yarn that has improved the feeling of stickiness and the like, without impairing the advantages such as form stability and hygroscopicity of acetate fiber, and the acetate. -It relates to a woven or knitted fabric using a polyester mixed fiber entangled composite yarn.
[0002]
[Prior art]
Acetate fiber is a thermoplastic fiber and is excellent in shape stability, and is a material suitable for pleating the sewn product. In addition, it has moderate hygroscopicity and light specific gravity. For example, it is almost the same as silk and lighter than rayon or cupra. Because of these advantages, acetate fibers are widely used in the women's clothing field.
[0003]
However, fabrics made of acetate fibers have the disadvantage that they do not swell and thus feel stiff, and the acetate filament yarn is a multi-leaf cross-sectional yarn having a plurality of slits along the fiber axis direction. It has the disadvantages that it is fibrillated and pilling is likely to occur, and that the fabric is whitened. In addition, although the acetate fiber is excellent in hygroscopicity, there are drawbacks such as a feeling of stickiness when the acetate fiber is in direct contact with the skin when there is a lot of perspiration such as in summer.
[0004]
Therefore, for the purpose of improving the above-mentioned drawbacks of acetate fibers, mixed fiber entangled composite yarns in which high-shrinkage polyester filaments are added to acetate filaments have been proposed, and particularly with respect to fabric swelling.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, the above-mentioned mixed fiber entangled yarn has not yet improved the drawbacks such as fibrillation, occurrence of pilling, fabric whitening, and stickiness. This is presumably because acetate filaments are present on the surface of the fabric.
[0006]
In order to improve such a problem, a core-sheath structure in which the polyester filament in the above-mentioned mixed fiber entangled composite yarn is used at a higher rate and subjected to taslan processing, whereby the acetate filament is arranged in the core yarn and the polyester filament is arranged in the sheath yarn. It is also conceivable to use a yarn having the shape of the above-mentioned yarn so that acetate filaments are not formed on the surface. However, since this yarn has a loop, there arises a problem that the operability at the time of weaving and weaving is lower than that of a general filament yarn.
[0007]
Therefore, the present invention has been made in view of the above problems, and the finished fabric has a silk-like appearance, is excellent in form stability and hygroscopicity, has no stickiness, and causes fibrillation and pilling. The purpose of the present invention is to provide an acetate / polyester mixed fiber entangled composite yarn that can be produced without impairing operability during weaving and weaving, and also provides a woven or knitted fabric using this yarn. For the purpose.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The acetate-polyester mixed-fiber entangled composite yarn according to the present invention is a mixed-fiber entangled composite yarn including acetate filaments and polyester-based multifilaments, and the polyester-based multifilaments have a heat shrinkage rate of the acetate filaments. The gist is to include a polyester filament having a low thermal shrinkage. Furthermore, the gist of the woven or knitted fabric according to the present invention is that at least a part of the acetate / polyester mixed fiber entangled composite yarn is used.
[0009]
As a result of intensive studies, the present inventors have determined that a yarn to be mixed and entangled with an acetate filament is not a mere polyester filament, but has a thermal contraction rate lower than that of the acetate filament as described above (its own thermal contraction). If a polyester filament (hereinafter, sometimes referred to as a spontaneously stretched polyester filament in this specification) having a negative or zero rate, or even if positive, is lower than an acetate filament is used, As described above, it has been found that a good effect is exhibited, and the present invention has been achieved.
[0010]
When the mixed entangled composite yarn is heat-treated with boiling water or dry heat, the acetate filament shrinks, while the spontaneously stretched polyester filament exhibits a shrinkage amount that is less than the shrinkage amount of the acetate filament or stretches (acetate filament). Therefore, the yarn length difference occurs between the two. Of course, before this treatment, the yarn has no difference in yarn length, and since the heat treatment is not performed at the yarn stage in the production process of the fabric, the mixed tangled composite yarn having no difference in yarn length is used. For example, weaving and knitting can be performed with the same operability as a normal filament.
[0011]
After weaving and knitting in this manner, heat treatment is performed in a dyeing process or the like, and at this point, there is a difference in yarn length between the spontaneously stretched polyester filament and the acetate filament as described above. Because the polyester filaments appear to bulge from the yarn surface due to this difference in yarn length, the entire woven or knitted fabric becomes bulky, creating a sense of volume, and the stretched polyester filament covers the fabric surface in a microarch shape. , The soft touch of micro powder touch is obtained. In addition, since the surface is covered with the polyester filament in this manner, the fastness to friction of the fabric is improved, the apparent fastness to dyeing is improved, the fabric is not whitened, and the occurrence of pilling and fibrillation are suppressed.
[0012]
Furthermore, since the acetate filament does not appear on the fabric surface, there is no feeling of stickiness, while the hygroscopic property of the acetate filament is exerted without inconvenience even in the state where the acetate is retracted from the fabric surface, so it has excellent wet comfort. It becomes a fabric. In addition, acetate has a vivid color, has a silky feel and an elegant luster, and is thermoplastic, so that it has good shape stability, so these characteristics are also exhibited.
[0013]
As the single yarn denier of the spontaneously stretched polyester filament, a relatively thin one is advantageous for emphasizing the soft feeling, and conversely, a relatively thick one is advantageous for emphasizing tension and waist. Therefore, a preferable range of the single yarn denier is 0.3 to 6.0 denier.
[0014]
In the present invention, the spontaneously stretched polyester filament preferably has a negative heat shrinkage rate at 160 ° C. dry heat. This is because the polyester filaments are elongated by boiling water and dry heat treatment as described above, and the yarn length difference from the acetate filaments is sufficiently exhibited, so that the above-described effects can be exhibited well.
[0015]
The dry heat of 160 ° C. is a typical heat treatment temperature of the heat history applied in the post-processing applied to the fabric, and is also a general measurement condition for measuring the heat shrinkage rate. Accordingly, the present invention does not exclude the provision of another heat shrinkage rate at other temperatures.
More preferably, it is recommended that the spontaneously stretched polyester filament has a heat shrinkage rate of −15% to −2% at a dry heat of 160 ° C.
[0016]
If the heat shrinkage rate at 160 ° C dry heat is lower than -15%, the difference in yarn length from other yarns generated by heat becomes too large, and the stretched yarn may cause threading and cracking during dyeing. This is not preferable because the fabric tends to have a dull texture. On the other hand, when the heat shrinkage rate at 160 ° C. of dry heat is higher than −2%, the yarn length difference between the spontaneously stretched polyester filament and other yarns is too small to obtain a soft texture, and the acetate filament appears on the fabric surface. This is because the ratio tends to be high and the wet comfort tends to be impaired.
More preferably, the heat-shrinkage rate of the spontaneously stretched polyester filament at a dry heat of 160 ° C. is −10% to −4%.
[0017]
Furthermore, in the acetate-polyester mixed fiber entangled composite yarn or woven or knitted fabric according to the present invention, it is preferable that the heat shrinkage rate of the spontaneously stretched polyester filament at 75 ° C. in hot water is positive or zero.
[0018]
If the spontaneously stretched polyester filament exhibits a negative thermal contraction rate at 75 ° C. in hot water, it spontaneously stretches at the stage of heat history at the yarn stage, for example, at the stage of the set or paste process. In other words, a thread length difference occurs during the thread state before sewing, and a loop appears, so that when the thread is wound around the beam or during weaving, the loops rub against each other and get caught by a guide, comb, etc. May deteriorate and process passability may be significantly reduced. However, if the heat shrinkage rate of hot water 75 ° C is positive or zero, such a problem does not occur, and even if sizing (gluing / drying) is performed at the yarn stage, there is almost no difference in yarn length. Since weaving and looping of yarn do not occur, weaving and knitting properties and handling properties are good. The weaving and knitting properties and the like are far better than ordinary different shrinkage mixed yarns (all yarns are heat-shrinkable). In addition, Preferably the thermal contraction rate in hot water 75 degreeC is 0 to 3%, More preferably, it is 0 to 1%.
[0019]
The hot water (75 ° C.) treatment is a typical temperature of the heat history given in the processing applied to the yarn, and is a general measurement condition for measuring the heat shrinkage rate. However, of course, the present invention does not exclude the provision of another heat shrinkage rate under other temperature conditions.
[0020]
In the present invention, the mixed entangled composite yarn preferably includes a polyester filament having a heat shrinkage rate of 3.0% or more at a dry heat of 160 ° C. (hereinafter sometimes referred to as a heat shrinkable polyester filament). . The heat-shrinkable polyester filament may be contained in the polyester-based multifilament to produce the mixed fiber entangled composite yarn, or the heat-shrinkable polyester filament may be separated from the polyester-based multifilament and the acetate filament. It is also possible to supply the mixed fiber entangled composite yarn.
[0021]
As described above, the mixed entangled composite yarn is subjected to a heat treatment under the restraining force of the structure as a woven or knitted fabric, thereby producing a yarn length difference, and acetate is used as a core yarn to cover a spontaneously stretched polyester filament. However, when the heat-shrinkable polyester filament is additionally contained, the filament also forms a core. By the way, since the strength of the fabric depends on the core yarn, when the polyester filament is contained in the core yarn as described above, the fabric can be given resilience, tension and waist. Further, since the yarn length difference from the spontaneously stretched polyester filament is more remarkably exhibited, a more preferable volume feeling can be given to the woven or knitted fabric. When the heat shrinkage rate of the heat-shrinkable polyester filament at 160 ° C. of dry heat is less than 3.0%, improvement in the resilience, tension and waist of the fabric cannot be expected, and the volume feeling tends to decrease.
[0022]
As the single yarn denier of the heat-shrinkable polyester filament, 2.0 to 6.0 denier is preferable. If the denier is thinner than 2.0 denier, the tension is insufficient and the waist feeling is insufficient. On the other hand, if the denier is thicker than 6.0 denier The texture is too hard.
[0023]
Furthermore, in the present invention, the acetate filament is preferably triacetate. In the case of triacetate filaments, the melting point is about 300 ° C. higher than that of acetate filaments and diacetate filaments, so that pleatability and form stability are very good. In addition, polyester and acetate can be dyed with disperse dyes, but triacetate is slower than other acetates, so the difference in polyester dyeing rate can be further increased. Therefore, it is easy to control the natural sensation using the dyeing property. On the other hand, in order to eliminate the feeling of unevenness, it can be dealt with by applying actual twist to the mixed yarn and suppressing the appearance irregularity.
In addition, in this invention, it is preferable that the composition ratio of the polyester in the said mixed fiber entanglement composite yarn is 30 to 70%.
[0024]
If the mixing ratio is in this range, the balance of functionality such as fabric texture and hygroscopicity will be balanced. If the composition ratio of the polyester is less than 30%, the hygroscopicity is excellent, In the case where there is no waist and the touch is hard, particularly those having a very small polyester composition ratio, acetate appears on the surface of the fabric, resulting in poor wet comfort. On the other hand, when the composition ratio of the polyester is higher than 70%, the hygroscopic effect of acetate does not appear so much, and it becomes non-hygroscopic as in the case of 100% polyester. More preferably, the composition ratio of polyester is 40 to 60%.
[0025]
Moreover, in this invention, it is preferable that the entanglement degree (Di) of the said mixed fiber entanglement composite yarn is 5-100 co / m. Mixed fiber entangled composite yarn can be obtained by subjecting the mixed yarn to fluid entanglement treatment, which can improve handling and passing properties in the post-process of the yarn, and also provide tension and waist feeling. Can be improved. When the entanglement degree is less than 5 co / m, no improvement in handling property and passability in the post-process is observed, and when the entanglement degree exceeds 100 co / m, the texture becomes too hard. More preferably, the degree of entanglement is 40 to 80 k / m.
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The method for obtaining the spontaneously stretched polyester filament used in the present invention is not particularly limited, and examples thereof include a method in which the polyester filament is first stretched without heat treatment and then subjected to relaxation heat treatment at an appropriate temperature. At this time, if the degree of stretching and the conditions for relaxation heat treatment are selected, the desired negative heat shrinkage can be obtained.
[0027]
The polyester-based multifilament including the above-mentioned spontaneously stretched polyester filament is not only a single type of ethylene terephthalate, but also a copolymer polyester of ethylene terephthalate and ethylene isophthalate, a dye capable of dyeing a cationic dye, and a dye capable of dyeing a normal pressure ation dye. Copolyesters such as these may be used.
Further, as known additives, a small amount of a matting agent such as titanium oxide, a micropore forming agent such as kaolinite, an antistatic agent, or the like may be added.
[0028]
Polyester multifilaments can be applied to any cross-sectional shape such as polygonal, hollow, flat, or specially shaped cross-sections as well as normal round cross-sections. May be.
The acetate filament is a general acetate filament.
[0029]
The acetate-polyester mixed-fiber entangled composite yarn of the present invention can be obtained by arranging the polyester-based multifilament and acetate filament together or by air-fluid entanglement to obtain a mixed-fiber entangled composite yarn.
[0030]
Further, the mixed fiber entangled composite yarn may include the heat-shrinkable polyester filament. This heat-shrinkable polyester filament can be obtained according to a known polyester filament production method.
[0031]
Then, a woven or knitted fabric is manufactured using the acetate / polyester mixed tangled composite yarn. By heat treatment such as during dyeing in the production process of the woven or knitted fabric, the spontaneously stretched polyester filaments are elongated as described above to cause a yarn length difference from the acetate filaments, and the woven or knitted fabric is free of acetate defects.
Each measuring method implemented by this invention is described below.
[0032]
<Shrinkage at 160 ° C. dry heat (SHD)>
First, a load of 1/30 (g / d) is applied to the sample, and its length L 0 (mm) is measured. The load is then removed and the sample is placed in a dryer and dried at 160 ° C. for 30 minutes. Then, it is cooled, and a load of 1/30 (g / d) is applied again to measure its length L 1 (mm). The above L 1 and L 2 are substituted into the following formula (1) to calculate the dry heat shrinkage (SHD). The measurement is performed 5 times, and the average value is taken as the dry heat shrinkage rate.
SHD (%) = (L 0 −L 1 ) / L 0 × 100 (1)
[0033]
<Shrinkage rate at 75 ° C. in hot water (SHW)>
Using a measuring machine having a frame circumference of 1.125 m, an initial load of 0.1 (g / d) is applied to the sample, and the sample is wound at a speed of 120 times / minute to make a gavel with 20 turns. Next, a load 40 times the initial load is applied, and the heel length L 2 (mm) is measured. Subsequently, the load is removed, and the film is immersed in hot water (75 ° C.) for 30 minutes in such a way that the shrinkage is not hindered, then taken out, wiped with blotting paper or a cotton cloth, and air-dried in a horizontal state. Then, to measure the hank length L 3 by multiplying the weighted again (mm). Substituting the above L 2 and L 3 into the following formula (2), the hot water shrinkage (SHW) (75 ° C.) is calculated. The measurement is performed 5 times, and the average value is taken as the hot water shrinkage.
SHW (%) = (L 2 −L 3 ) / L 2 × 100 (2)
[0034]
<Composition ratio>
About the mixed fiber entangled composite yarn, the fineness (Td) of the entire yarn is measured according to JIS L-1090. Next, the entangled portion of the yarn is unwound using a splitting needle and separated into a polyester multifilament and an acetate filament. Next, the fineness (Ad) of the acetate filament is measured, and the composition ratio is calculated using the following formula (3). In addition, the measurement is performed 5 times, and the average value is used as the composition ratio.
Composition ratio (% by weight) = (Td−Ad) / Td × 100 (3)
[0035]
<Degree of confounding>
An appropriate length of thread is taken out and suspended vertically by applying a load of 1/10 (g / d) to the lower end. Next, a suitable needle is protruded into the thread and slowly lifted, and the distance (cm) to be moved until the load is lifted is measured 20 times. An average value L (cm) of the measured values is obtained, and the degree of entanglement (Di) is calculated by the following equation (4).
Di (co / m) = 100 / (2 × L) (4)
[0036]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be specifically described with reference to examples. However, the present invention is not limited thereto, and various modifications and changes are possible.
[0037]
<Example>
Polyester was spun at a winding speed of 3000 m / min, stretched 1.6 times at 80 ° C., and then subjected to a relaxation heat treatment of 50% at a processing speed of 300 m / min and 220 ° C., with a dry heat shrinkage of −5%. A spontaneously stretched polyester filament (30d / 18f) having a hot water shrinkage of 0.5% is obtained. Further, a heat shrinkable polyester filament (30d / 5f) having a dry heat shrinkage of 18% is obtained by a known production method. Polyester multifilaments made of these polyester filaments and triacetate filaments (60d / 18f) with a dry heat shrinkage rate of 2% are aligned, the overfeed rate is 2.5%, and the air pressure of the interlace nozzle is 4.0kg / cm. The mixture was subjected to fluid perturbation treatment 2 to produce a 120d / 41f mixed fiber entangled composite yarn (acetate / polyester mixed fiber entangled composite yarn).
This mixed fiber entangled composite yarn had an entanglement number of 55 co / m and good handleability without cracks and the like.
[0038]
The mixed fiber entangled composite yarn was woven using warp and weft to obtain a plain fabric, and the fabric was smelted and relaxed, and then finished using a liquid dyeing machine. Subsequently, it was dyed with a disperse dye using a liquid dyeing machine, and subjected to a normal final set to obtain a dyed cloth.
[0039]
The obtained fabric had a soft and gentle touch without touch, and also had moderate tension and waist feeling. Also, since triacetate does not appear on the fabric surface, there is no stickiness, and since triacetate is present inside the fabric, the amount of light reflected inside the fiber is increased, and therefore, a high grade far superior to 100% polyester fabric in terms of color development. It was full of feeling.
[0040]
<Comparative example>
Without using the spontaneously stretched polyester filament as in the above example, a heat-shrinkable polyester filament (60d / 10f) with a dry heat shrinkage of 18% and a triacetate filament (60d / 18f) with a dry heat shrinkage of 2% as in the examples. ) To produce a mixed fiber entangled composite yarn (acetate / polyester mixed fiber entangled composite yarn) in the same manner as in the above example. A dyed cloth was obtained in the same manner as in the example.
[0041]
Although the obtained fabric was excellent in color developability, it had a sticky feeling and a hard feel, and fibrillation due to friction also occurred, resulting in an appearance with poor luxury.
[0042]
【The invention's effect】
The acetate-polyester mixed fiber entangled composite yarn and woven or knitted fabric according to the present invention improve the defects of the acetate fiber without impairing the advantages of the acetate fiber, and the yarn has excellent passability in post-processing. Therefore, a woven or knitted fabric can be produced without deteriorating the knitting property. The resulting woven or knitted fabric has a silky appearance, is voluminous, has high resilience, tension and waist, and has a soft tactile feel of micro powder touch. Excellent hygroscopicity, no stickiness, and excellent wet comfort. The obtained fabric exhibits high pleat processability and form stability, is less likely to wrinkle than other chemical fibers or natural fibers, and exhibits a good appearance.
Claims (10)
前記ポリエステル系マルチフィラメントが、前記アセテートフィラメントの熱収縮率より低い熱収縮率をもつポリエステルフィラメントを含むことを特徴とするアセテート・ポリエステル混繊交絡複合糸条。A mixed fiber entangled composite yarn containing acetate filament and polyester multifilament,
The polyester-multifilament entangled composite yarn, wherein the polyester-based multifilament includes a polyester filament having a thermal contraction rate lower than that of the acetate filament.
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