JP3713453B2 - Self-propelled soil improvement machine and soil improvement material supply device used therefor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、土砂を受け入れて土質改良材と混合し改質する自走式土質改良機及びこれに用いる土質改良材供給装置に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、建設省によるいわゆる建設リサイクル推進計画の策定(1997年)といった廃棄物再利用促進の背景の下、例えば、ガス管等の埋設工事、上下水道工事、及びその他の道路工事・基礎工事等が行われる様々な現場において、いわゆる建設発生土や表層地盤の土砂を土質改良材とともに攪拌混合処理し、リサイクル用の改良土製品や、宅地用地等の表層地盤、道路の路床等に敷設する地盤強化用の改良土を生成する自走式土質改良機のニーズが拡がりつつある。
【0003】
この種のものとしては、自走式のものではないが、例えば特開2000−328598号公報に定置式の土質改良機(土壌混合改良機)が記載されている。この従来技術は、投入土砂を粒度に応じて選別する篩装置(バイブレーティンググリッド)と、この篩装置を通過した土砂を搬送する搬送コンベア(ベルトコンベア)と、スクリューフィーダ(螺旋羽根)により搬送コンベア上の土砂に土質改良材を定量供給する土質改良材供給装置(固化材供給装置)と、これら土砂及び土質改良材を解砕混合して改良土を生成する混合装置(解砕機)と、生成した改良土を機外に排出する排出コンベアとを備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術には以下の課題が存在する。
すなわち、土質改良作業の進展に伴い、上記土質改良材供給装置には、土砂に添加する土質改良材を適宜充填する必要があるが、上記のニーズ拡大に伴い、自走式土質改良機は様々な現場で用いられるようになってきているため、その現場の作業状態によっては、土質改良材を充填する際に、例えば石等の異物が土質改良材供給装置内に混入してしまう場合がある。
【0005】
このように土質改良材供給装置内に異物が混入すると、この異物は、スクリューフィーダに導入され、例えばスクリューとこのスクリューを内包するケーシングの内壁との間に噛み込むといった不具合が生じる可能性がある。この場合、スクリューフィーダのケーシングは、ほぼ密閉されているため、不具合に対処するためには、例えばスクリューフィーダを分解する等の処置が必要となる。また、仮にスクリューフィーダのケーシングに点検口等を設けたとしても、通常、このような不具合は稼動時に生じるため、スクリューフィーダ内には土質改良材が充満している場合が多く、上記点検口から見て不具合の発生箇所が特定できるとは限らない。さらにこの点検口から内部の土質改良材を掻き出したとしても、このスクリューフィーダ内には、上部に接続した土質改良材貯留用のタンクから土質改良材が次々と流入してくるので、メンテナンスのために、スクリューフィーダを空にすることも困難である。これにより、上記従来技術においては、スクリューフィーダに不具合が生じた場合、その対応に多大な労力及び時間を要し、稼動停止時間の長時間化に伴い生産性が低下する恐れがある。
【0006】
本発明は、上記の事柄に基づいてなされたものであり、その目的は、スクリューフィーダのメンテナンス作業の負担を軽減させることにより稼動停止時間を短縮し、生産性の低下を抑制することができる自走式土質改良機及びこれに用いる土質改良材供給装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、受入れた土砂を土質改良材とともに混合し改質する自走式土質改良機において、前記土質改良材の貯留タンクと、この貯留タンクから導入された土質改良材を導出するスクリュー及びこのスクリューを内包し、前記貯留タンクに対して回転可能に設けたケーシングを有するスクリューフィーダとから成る土質改良材供給装置を備える構成とする。
【0008】
本発明においては、スクリューフィーダのケーシングを、貯留タンクに対して回転可能としたことにより、通常、土質改良材の貯留タンクの下部に設けた開口と連通しているケーシングの土質改良材導入口を下部側に移動させ、下部側にあったケーシング壁面で貯留タンクの下部開口を閉塞させることができ、スクリューフィーダへの土質改良材の流入を遮断することができる。また、これに伴い、下部側に移動したケーシングの土質改良材導入口からスクリューフィーダ内の土質改良材を掻き出して空にすることができ、スクリューフィーダを分解しなくても、例えば、その土質改良材導入口から内部のメンテナンスを容易に行うことができる。従って、スクリューフィーダのメンテナンス作業の負担を軽減させることができ、これにより稼動停止時間を短縮することができるので、生産性の低下を抑制することができる。
【0009】
(2)上記目的を達成するために、また本発明は、受入れた土砂を土質改良材とともに混合し改質する自走式土質改良機において、前記土質改良材の貯留タンクと、この貯留タンクから導入された土質改良材を導出するスクリュー及びこのスクリューを内包し、前記貯留タンクに対して前記スクリューの軸線方向に移動可能に設けたケーシングを有するスクリューフィーダとから成る土質改良材供給装置を備える構成とする。
【0010】
本発明においては、スクリューフィーダのケーシングを、貯留タンクに対してスクリューの軸線方向に移動させることにより、通常、土質改良材の貯留タンクの下部に設けた開口と連通しているスクリューフィーダの土質改良材導入口を軸線方向に移動させ、貯留タンクの下部開口をケーシング壁面で閉塞させることができ、スクリューフィーダへの土質改良材の流入を遮断することができる。また、これに伴い、スクリューフィーダの土質改良材導入口を、外部に露出させることができる。これにより、上記同様、内部の土質改良材を排出することにより、スクリューフィーダを分解することなく、例えば、その土質改良材導入口から内部のメンテナンスを容易に行うことができる。従って、スクリューフィーダのメンテナンス作業の負担を軽減させることができ、これにより稼動停止時間を短縮することができるので、生産性の低下を抑制することができる。
【0011】
(3)上記(1)又は(2)において、好ましくは、前記貯留タンクの下部に固定され、前記ケーシングを摺動可能に把持する外ケーシングを備える。
【0012】
(4)上記(3)において、また好ましくは、前記外ケーシングの下部に設けた開口部と、この開口部を開閉する開閉扉とをさらに備える。
【0013】
(5)上記目的を達成するために、本発明は、受入れた土砂を土質改良材とともに混合し改質する自走式土質改良機に用いる土質改良材供給装置において、前記土質改良材の貯留タンクと、この貯留タンクから導入された土質改良材を導出するスクリュー及びこのスクリューを内包し、前記貯留タンクに対して回転可能に設けたケーシングを有するスクリューフィーダとから成る構成とする。
【0014】
(6)上記目的を達成するために、また本発明は、受入れた土砂を土質改良材とともに混合し改質する自走式土質改良機に用いる土質改良材供給装置において、前記土質改良材の貯留タンクと、この貯留タンクから導入された土質改良材を導出するスクリュー及びこのスクリューを内包し、前記貯留タンクに対して前記スクリューの軸線方向に移動可能に設けたケーシングを有するスクリューフィーダとから成る構成とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の自走式土質改良機の一実施の形態を図面を用いて説明する。
自走式土質改良機とは、例えば、建設現場等で発生する建設発生土を、現場内で土質改良材とともに混合処理してリサイクル用の改良土製品を生成するといった建設発生土改良、或いは、宅地建設用地等の表層を掘削した土砂をその場で改質し、地盤強化のために表層に埋め戻す改良土を生成したり、道路建設用地等で現場内の所定の箇所を掘削して得た土砂をその場で改質し、路床材として敷設する改良土を生成するといった表層地盤安定化処理等に広く用いられるものである。
【0016】
図1は本発明の自走式土質改良機の一実施の形態の全体構造を表す側面図、図2はその上面図、図3は図1中左側から見た正面図である。
これら図1〜図3において、1は走行体で、この走行体1は、左・右1対の走行装置2と、この走行装置2の上部に略平行に延設した1対の本体フレーム3とで構成されている。また、4は走行装置2のトラックフレームで、このトラックフレーム4は、本体フレーム3の下部に連設している。5,6はそれぞれこのトラックフレーム4の両端に設けた従動輪(アイドラ)及び駆動輪、7はこれら従動輪5及び駆動輪6に掛け回した履帯(無限軌道履帯)、8は駆動輪6に直結した駆動装置である。9a,9bは本体フレーム3上に複数立設した支持ポストで、これら支持ポスト9a,9bは、支持フレーム10,11を支持している。
【0017】
12は改質対象となる土砂を受入れるホッパで、このホッパ12は、自走式土質改良機後方側(図1中右側)を除く側面を囲うように形成されており、上記支持フレーム10により、本体フレーム3の長手方向一方側(図1中左側)に支持されている。また、改質対象となる土砂は、油圧ショベル等の重機で投入される場合も多く、このホッパ12は、重機等による土砂投入の利便性への配慮として、上方拡開に形成されている。
【0018】
13はこのホッパ12で受入れた土砂を搬送する搬送コンベアで、この搬送コンベア13は、ホッパ12の下方から後述する混合装置61の入口筒体63上方にかけて上り傾斜に延設されている。14はこの搬送コンベア13のコンベアフレームで、このコンベアフレーム14は、上記支持ポスト9a,9b等に支持されている。15,16はそれぞれこのコンベアフレーム14の両端に設けた駆動輪及び従動輪、17はこれら駆動輪15及び従動輪16に掛け回した搬送ベルト、18はこの搬送ベルト17の搬送面を支持する複数の支持ローラである。なお、駆動輪15には、この駆動輪15を駆動して搬送ベルト17を循環駆動させる図示しない駆動装置が連結されている。
【0019】
19はこの搬送コンベア13上の土砂に土質改良材を添加する土質改良材供給装置で、この土質改良材供給装置19は、水平断面が略方形の土質改良材の貯留タンク20と、この貯留タンク20内の土質改良材を下方に導出するスクリューフィーダ21と、貯留タンク20内の土質改良材をスクリューフィーダ21に導く漏斗の役割を果たす略四角錐形状のシュート22とで構成されている。
また、貯留タンク20は、このシュート22上部のフランジ状の枠板23に連設した蛇腹部24と、この蛇腹部24の上部をカバーする天板部25とで構成されている。26はこの天板部25のほぼ中央に設けた土質改良材充填用の受入口(図2参照)、27はこの土質改良材受入口26の開閉蓋で、この開閉蓋27は、天板部25に蝶番28(図2参照)により取付けられている。
【0020】
29は天板部25の外周部に複数(この例では3つ)設けた取付部、30はこれら取付部29の下部に固定的に垂設した支柱で、この支柱30の上下には、それぞれ所定の位置にピン穴31(上側のもののみ図1及び図3に図示)が穿設されている。32は上記支持フレーム11に支持された略枠型の台板、33はこの台板32上に立設した複数のガイド筒で、このガイド筒33は、前述のシュート22の枠板23を支持している。また、このガイド筒33の先端付近には、図示しないピン穴が穿設されている。
上記各支柱30は、それぞれこれらガイド筒33に上下方向にスライド可能に挿入されて台板32の下方にまで突出可能となっており、支柱30のスライドに伴って前述の蛇腹部24が伸縮することにより、貯留タンク20の高さが可変な構造となっている。
【0021】
34は支柱30をガイド筒33に固定するストッパピンで、このストッパピン34は、ガイド筒33の図示しないピン穴を介し支柱30のピン穴31に挿入するものである。すなわち、例えば稼動時等には、蛇腹部24を伸長させ、ガイド筒33のピン穴を介し支柱30の下側のピン穴31にストッパピン34を挿入することにより、図1に示す状態のように、貯留タンク20の内部容積を十分確保し、自走式土質改良機をトレーラ等で輸送するとき等には、蛇腹部24を減縮させ、ガイド筒33のピン穴を介し支柱30の上側のピン穴31にストッパピン34を挿入することにより、自走式土質改良機の全高を輸送制限をクリアする高さまで低くした状態で保持できるようになっている。
【0022】
図4は上記シュート22及びスクリューフィーダ21の詳細構造を表す側面図、図5はシュート22及びスクリューフィーダ21の接続構造を表す側面図、図6はシュート22及びスクリューフィーダ21の詳細構造を表す側断面図である。
これら図4〜図6において、35は上記シュート22下部に設けたスクリューフィーダ21への土質改良材導出口(図6参照)で、この土質改良材導出口35は、上記スクリューフィーダ21の長手方向(図5中左右方向)を長手方向とした略長方形状(図6中上から見た場合)に形成されている。36はシュート22上部に設けた貯留タンク20からの土質改良材導入口で、上記シュート22は、この土質改良材導入口36から先の土質改良材導出口35に向かって、下方縮径の略四角錐に形成されている。
【0023】
37は上記スクリューフィーダ21の略円筒形状のケーシングで、このケーシング37は、その長手方向他方側(図5中右側)の上部に設けたシュート22からの土質改良材導入口38と、長手方向一方側(図5中左側)の下部に設けた土質改良材導出口39とを有している。なお、土質改良材導入口38は、スクリューフィーダ21の長手方向(図5中左右方向)を長手方向とする略長方形状に形成され、シュート22の上記土質改良材導出口35(図6参照)に連通している。土質改良材導出口39は、上記搬送コンベア13(図1参照)の搬送方向下流側端部(図1中右端)の上方に位置している。また、この土質改良材導出口39は、後述するスクリュー40(図6参照)のピッチに伴う間欠的な土質改良材の導出を防止するため、図6に示すように、スクリュー40の傾斜にある程度対応して所定の傾斜を持つように斜めに設けられている。
【0024】
41はケーシング37内に設けた中空(中実でも構わない)の回転軸で、この回転軸41の両端は、軸受42,42(一端側のもののみ図6に図示)によりケーシング37に対して回転自在に支持されている。そして、この回転軸41の外周には、先に触れたスクリュー40が螺旋状に設けられている。このスクリュー40のピッチは、上記土質改良材導入口38側から土質改良材導出口39側に向かって徐々に大きくなっている。
【0025】
43はスクリューフィーダ22の駆動装置で、この駆動装置43は、ケーシング37の他端(図6中右端)に設けられている。そして、この駆動装置43の図示しない出力軸は、回転軸41の他端(図6中右端)に直結しており、スクリュー40を回転させることにより、導入した土質改良材を図6中左側に移送するようになっている。なお、この駆動装置43は、回転速度を制御可能な構成となっており、例えば油圧モータ等で構成した場合、エンコーダ等を用いて回転速度を制御するようにしてもよいし、電動モータで構成しても良い。
【0026】
44は上下分割型の外ケーシングで、この外ケーシング44は、上ケーシング45A,45Bと、下ケーシング46とで構成されており、それらの内周面でスクリューフィーダ21の外周部を抱きかかえるように把持することにより、スクリューフィーダ21を貯留タンク20に対して回転可能に支持している。
【0027】
図7は図5中VII−VII断面による断面図、図8は図4中VIII−VIII断面による断面図、図9はスクリューフィーダ21への土質改良材の流入を遮断した状態におけるスクリューフィーダ21及びシュート22の詳細構造を表す側面図である。
これら図7〜図9において、47,48はそれぞれ上ケーシング45A,45B及び下ケーシング46の対向端部に設けたフランジ(図8参照)で、これらは、例えば図示しないワッシャーを介しボルト、ナット等により固定されている。すなわち、上記スクリューフィーダ21は、このように上ケーシング45A,45B及び下ケーシング46に回転可能に把持され、上記シュート22から支持されている。なお、49はケーシング37及び外ケーシング44の間に介設したシール部材である。
【0028】
50はケーシング37における外ケーシング44の一方側(図9中左側)に固着したフランジで、このフランジ50は、外ケーシング44の一端(図9中左端)の下部に設けたブラケット51(図9参照)と対向している。また、52a,52bはこのフランジ50の上下に対称的に穿設されたピン挿入口で、特にピン挿入口52aは、フランジ50における径方向上部側(この場合、上記土質改良材導入口38側)に設けられている。53はケーシング37を外ケーシング44に対して固定するストッパピン(図9参照)で、このストッパピン53は、ピン挿入口52a,52bのいずれかと、ブラケット50に穿設した図示しないピン挿入口とに挿入するものである。
【0029】
54は下ケーシング46に設けた開口部(図8及び図9参照)、55はこの開口部54を開閉する開閉蓋で、この開閉蓋55は、下ケーシング46に対して蝶番56(図8参照)を介して回動可能に設けられている。57,57は開閉蓋55が閉まっている時に開閉蓋55を保持する留め具、58は開閉蓋55と下ケーシング46との間に介設したシール部材(図8参照)である。
【0030】
なお、以上のように支持されたスクリューフィーダ21は、先の図1に示すように、その土質改良材の移送方向(図1中左方向)に上り傾斜とされ、その移送方向上流側(図1中右側)が下方の空間に入り込むよう、移送方向下流側(図1中左側)に対して低くなるように配設されており、その分、土質改良材供給装置19の高さが低くなるよう配慮されている。上記構成により、スクリューフィーダ21は、先のシュート22から土質改良材導入口38を介して導入した土質改良材を図1中左方向(搬送コンベア13の搬送方向と反対方向)に移送し、その土質改良材導出口39から、搬送コンベア13の搬送方向下流側(図1中右側)端部付近を搬送される土砂に、土質改良材を一定量づつ添加するようになっている。
【0031】
ここで先の図2において、59は自走式土質改良機の片側(図2中上側)に設けたクレーンで、このクレーン59は、上記自走式土質改良機幅方向一方側(図2中上側)の本体フレーム3に取付けた支持台60上に設けられている。このクレーン59は、支持台60から上方に立設した支持部59Aと、この支持部59Aに基端部が枢支接続され長手方向に伸縮するとともに略水平に旋回するアーム59Bと、このアーム59Bを俯仰動させるシリンダ59Cと、アーム59B先端に設けたウィンチ59Dとを備えている。通常、貯留タンク20内に土質改良材を充填する際には、上部の開閉蓋27を開け、このクレーン59によりフレキシブルコンテナを吊り上げて土質改良材受入口26に挿入するようになっている。
【0032】
このとき、繁雑防止のため特に図示しないが、上記天板部25には、貯留タンク20内の土質改良材受入口26の略直下に位置するよう、先端を上方に向けたカッタが設けられている。これにより、クレーン59で土質改良材受入口26に挿入されたフレキシブルコンテナは、自重により図示しないカッタに押し付けられて底部を切り裂かれ、ここから貯留タンク20内に土質改良材を流出するようになっている。また、この際、貯留タンク20内で舞い上がる土質改良材が、流入する土質改良材に押し退けられた雰囲気と共に土質改良材受入口26のフレキシブルコンテナとの間隙から外部へ流出する可能性があるが、上記天板部25に雰囲気を外部へ逃がす排気口(図示せず)を別途設け、これにフィルタを設けることにより、土質改良材の飛散防止への配慮がなされている。
【0033】
先の図1〜図3において、61は搬送コンベア13から導入された土砂及び土質改良材を混合して改良土を生成する混合装置で、この混合装置61は、上記スクリューフィーダ21の下方に位置するように、本体フレーム3の長手方向ほぼ中央に支持されている。
【0034】
図10はこの混合装置61の詳細構造を表す上面図、図11はこの図10中XI−XI断面による側断面図である。
これら図10及び図11において、62はこの混合装置61の略箱状の本体で、この混合装置本体62は、図11に示すように、その長手方向一方側(図11中左側)上部に土砂及び土質改良材の入口筒体63を、他方側(図11中右側)下部に改良土の出口筒体64を設けている。なお、62Aは混合装置本体62の入口筒体63を除く上面を構成する蓋体で、この蓋体62Aは、混合装置本体62上に入口筒体63と共に、複数枚(この例では2枚)並設され、ボルト締結されている。すなわち、これら蓋体62A及び入口筒体63を取外すことにより、混合装置本体62上面を全面的に開放することができるようになっている。但し、蓋体62Aは、1枚構造としても構わない。
【0035】
65は混合装置本体62内に設けた複数(この例では2本)のパドルミキサで、このパドルミキサ65は、混合装置本体62の長手方向(図10中左右方向)に略平行に配設した回転軸66と、この回転軸66に放射状に複数設けたパドル67とで構成されている。このパドル67は、その平滑な面が、回転軸66の軸線方向(この場合図10中右方向)に対し、パドルミキサ65の回転方向を向くように所定角度傾斜している。68はパドルミキサ65の回転軸66の両端付近を回転自在に支持する軸受、69は回転軸66の他端(図10中右端)に設けたギア、70はパドルミキサ65の駆動装置で、この駆動装置70の出力軸70aは、回転軸66の他端(図10中右端)に直結している。また、ギア69は隣接する回転軸66のもの同士噛合しており、隣接するパドルミキサ65がほぼ同一回転数で互いに反対方向に回転駆動するようになっている。
【0036】
このような構造により、混合装置61は、搬送コンベア13から入口筒体63を介して導入された土砂及び土質改良材をパドル67により混合して改良土としつつ反対側に移送し、出口筒体64から下方に導出するようになっている。なお、71はギア80等を内包するギアボックス、67Aは生成した改良土を出口筒体64に向かって掻き落とし、混合装置本体62の出口筒体64側内壁への改良土の圧密を防止する掻き取り羽根である。
【0037】
再び図1〜図3に戻り、72はこの混合装置61から導出された改良土を機外に排出する排出コンベアで、この排出コンベア72は、混合装置61の出口筒体64(図11参照)の下方から長手方向他方側(図1中右側)に向かって所定距離略水平に延在した後、混合装置61の駆動装置70下方辺りから上り傾斜に延在している。73はこの排出コンベア72のコンベアフレームで、このコンベアフレーム73は、支持部材74,75を介し、後述の動力装置76や本体フレーム3等から支持されている。77はこの排出コンベア72の搬送方向下流側(図1中右側)端部に設けた駆動輪、78はこの駆動輪77及び排出コンベア72の搬送方向上流側(図1中左側)に設けた図示しない従動輪に掛け回した搬送ベルト、79はこの搬送ベルト78の搬送面を支持する支持ローラである。また、80は駆動輪77に直結した駆動装置(図2参照)で、この駆動装置80により、駆動輪77を回転駆動して搬送ベルト78を循環駆動させるようになっている。なお、81は排出コンベア72のサイドカバーで、このサイドカバー81は、コンベアフレーム73の幅方向(図2中上下方向)両側上部に設けられている。
【0038】
上記動力装置76は、以上説明してきた各機器の駆動装置の動力源としてのエンジン、このエンジンに駆動される少なくとも1つの油圧ポンプ、この油圧ポンプから各駆動装置へ供給される圧油を制御する複数のコントロールバルブ等を備えたもので、本体フレーム3の長手方向他方側(図1中右側)端部に支持部材82を介して支持されている。また、83はこの動力装置76の前方側(図2中左側)の区画に設けられた運転席で、この運転席83には、上記走行装置2を操作する1対の操作レバー84及び他の各機器を操作する操作盤85(図2参照)が備えられている。
【0039】
次に、上記構成の本実施の形態の自走式土質改良機の動作を説明する。
例えば油圧ショベル等によりホッパ15に改質対象となる土砂を投入すると、ホッパ15で受け入れられた土砂は、その下方の搬送コンベア13上に載置され搬送される。土質改良材供給装置19は、その貯留タンク20内の土質改良材をスクリューフィーダ21により、搬送コンベア13で搬送される土砂に一定量づつ供給していく。そして、搬送コンベア13により混合装置61に導入された土砂及び土質改良材は、パドルミキサ65で均一に攪拌混合され、排出コンベア72上に改良土として導出される。この改良土は排出コンベア72により搬送され、最終的に自走式土質改良機外に排出される。
【0040】
ここで、本実施の形態により得られる効果を順次説明していく。
(1)スクリューフィーダのケーシングを回転可能に設けたことによる効果
本実施の形態においては、スクリューフィーダ21のケーシング37を、スクリュー40の周方向に(貯留タンク20に対して)回転可能に設けたので、スクリューフィーダ21のケーシング37を、例えば図8に矢印で示した方向(勿論この反対方向でも良い)に回転させ、通常土質改良材の貯留タンク20の土質改良材導出口35と連通していたスクリューフィーダ21の土質改良材導入口38を下部側に移動させることができる。そして、この土質改良材導入口38の移動に伴い、貯留タンク20の土質改良材導出口35をケーシング37の壁面で閉塞させ、スクリューフィーダ21への土質改良材の流入を遮断することができる。
【0041】
また、ケーシング37を約180°回転させると、上記土質改良材導入口38がほぼ鉛直下方に臨み、これを把持した上記外ケーシング44の開閉蓋55を開けると、スクリューフィーダ21の土質改良材導入口38を、外ケーシング44の開口部54を介して外部に露出させることができる(図9の状態)。これにより、露出した土質改良材導入口38から、スクリューフィーダ21内の土質改良材を容易に掻き出すことができる。また、可能な場合には、スクリュー40を逆転駆動させ、土質改良作業時と逆向きにスクリューフィーダ21内の土質改良材を移送し、この露出した土質改良材導入口38から排出するといったこともできる。
【0042】
このようにケーシング37の内部を空にすることにより、スクリューフィーダ21を分解することなく、例えば、その土質改良材導入口38から内部のメンテナンスを容易に行うことができる。従って、スクリューフィーダ21のメンテナンス作業の負担を軽減させることができ、これにより稼動停止時間を短縮することができるので、生産性の低下を抑制することができる。
【0043】
また、土質改良材のスクリューフィーダ21への流入を防止する限りにおいては、例えばシュート22に仕切り板を抜き差し可能に設け、シュート22を上下に仕切る構成とすることも考えられる。しかしながら、シュート22は上方拡開形状であるため、仕切り板をシュート22の上下中間部に設けた場合、必然的に仕切り板が大きくなり、その分、これを抜き差しするストロークが長くなり、その作業に必要なスペースを確保しなければならない。また、これを回避するために、シュート22のスクリューフィーダ21のすぐ上(すなわち土質改良材導出口35付近)の比較的小径の部分に仕切り板を設置することも考えられるが、いずれにしても、この仕切り板をガイドする機構をシュート22に介設しなければならない。そのため、シュート22の上下寸法が高くなる結果、自走式土質改良機の全高が増し、一般道路における輸送制限等の制約を満たすことができない場合が多い。
【0044】
それに対し、本実施の形態においては、スクリューフィーダ21をその場で回転させる構成なので、上記のような全高増大といった課題が生じず、またストロークさせるスペースも要さない。このように、自走式土質改良機をコンパクト化できるといった効果もある。
【0045】
また、スクリュー40とケーシング37内壁との間には僅かに間隙が存在し、この間隙からスクリューフィーダ21の土質改良材導出口39を介して外部に漏洩する可能性がある。そこで、本実施の形態においては、ケーシング37を約90°程度回転させ、外ケーシング44の開閉蓋55を開けると(すなわち先の図8の状態とすると)、貯留タンク20内の土質改良材を外ケーシング44の開口部54を介して直接排出させることができるので、自走式土質改良機の移動時等、貯留タンク20及びスクリューフィーダ21内の土質改良材を予め排出しておくことにより、土質改良材の外部への漏洩を防止することもできる。また、自走式土質改良機の長期格納前の整備等の際にも、このように貯留タンク20及びスクリューフィーダ21の土質改良材を容易に排出することができるので、効果を奏する。
【0046】
(2)土質改良材の添加量制御のスペック拡大
通常、自走式土質改良機にあっては、土砂に土質改良材を供給するものとしていわゆるロータリフィーダを設けている場合が多い。ロータリフィーダは、一般的に回転軸に複数の隔壁を突設したロータを回転させ、このロータ隔壁間に導入した土質改良材を、水車のように順次下方へ導出するもので、ロータの回転速度を上昇させ土質改良材の導出量を増大させると、ロータ隔壁と土質改良材との接触時間が十分に確保できず、ロータ隔壁間への土質改良材の導入量が減少してしまい、ロータの回転速度に見合った土質改良材導出量が得られなくなる場合があった。その結果、土砂に対する土質改良材の添加率制御も、大量に土質改良材を供給する場合には精度が悪くなる場合があった。
【0047】
それに対し、本実施の形態においては、スクリューフィーダ21により土砂に土質改良材を添加する。前述したように、スクリューフィーダ21の土質改良材導入口38は、その土質改良材の移送方向に対して長く設けられているため、土質改良材とスクリュー40との接触時間を十分確保でき、スクリュー40内への土質改良材の導入量が十分に確保される。これにより、スクリュー40の回転速度が上昇しても、ロータリフィーダと比べてスクリュー40の回転速度に見合う土質改良材が導出される範囲が広くなる。従って、土質改良材の添加量制御をより広いスペックで精度良く行うことができる。
【0048】
(3)高さ低減
本実施の形態において、スクリューフィーダ21は、その土質改良材の移送方向(図1中左方向)に上り傾斜とされ、その移送方向上流側(図1中右側)が下方の空間に入り込むよう、移送方向下流側(図1中左側)に対して低くなるように配設されている。これにより、仮にスクリューフィーダ21を水平に設けた場合と比べて、土質改良材供給装置19の高さを低くでき、その分、自走式土質改良機の全高を低減することができる。
【0049】
(4)土質改良材のスクリューフィーダへの円滑な導入
スクリューフィーダ21のスクリュー40を等ピッチに配設した場合、土質改良材導入口38の移送方向上流側でスクリュー40に土質改良材が満たされてしまうと、土質改良材導入口38の移送方向下流側における土質改良材の導入が行われず、土質改良材導入口38における移送方向上流側部分で集中的にスクリュー40への土質改良材の導入が行われる結果、いわゆるラットホールといった現象が発生する可能性がある。この場合、この部分でいわゆるファンネルフローといった現象が発生し、貯留タンク20及びシュート22内の土質改良材がスクリューフィーダ21に順次円滑に導入されなくなる可能性がある。
【0050】
それに対し、本実施の形態においては、前述のようにスクリューフィーダ21のスクリュー40のピッチは、その移送方向上流側(図6中右側)に対し、移送方向下流側(図6中左側)が大きくなっている。これにより、スクリュー40の移送方向上流側で土質改良材が満たされても、移送と共に、スクリュー40の移送方向下流側に土質改良材を受入れるスペースが徐々に創出され、土質改良材導入口38からスクリューフィーダ21への土質改良材の導入をいわゆるマスフローの状態とすることができる。従って、土質改良材のスクリューフィーダ21への円滑な導入を実現することができる。
【0051】
(5)シュート製作の容易化
本実施の形態においては、シュート22の土質改良材導出口35が略長方形状に形成されている。この場合、仮に貯留タンク20が略円形であると、略長方形の土質改良材導出口35及び貯留タンク20とを接続するシュート22の形状は、曲面及び平面を組合せた複雑な形状となり、非常に製作の難しいものとなる。そこで、本実施の形態においては、貯留タンク20を略方形としたため、シュート22は、平面を適宜組合せた単純な形状となり、シュート22の製作を容易なものとすることができる。
【0052】
ここで、本実施の形態において、上記効果(5)を得るために、貯留タンク20を略方形に形成したが、この構成は、本発明の本質的効果(1)を得る限りにおいては、これも必ずしも必要な構成ではなく、例えば断面が略円形の貯留タンク20としても構わない。また、上記効果(4)を得るために、スクリュー40のピッチを下流側に向かって大きくするよう構成したが、これも本発明の本質的効果(1)を得る限りにおいては必ずしも必要なく、例えば等ピッチにしても良い。また、上記効果(3)を得るために、スクリューフィーダ21を傾斜して配設したが、これも上記効果(1)を得る限りにおいては、例えばスクリューフィーダ21を略水平に設けても構わない。
【0053】
本発明の自走式土質改良機の他の実施の形態を図12及び図13を用いて説明する。
図12及び図13は本発明の自走式土質改良機の他の実施の形態に備えられたシュート及びスクリューフィーダを表す側断面図である。但し、これら図12及び図13において、先の各図と同様の役割を果たす部分には同符号を付し説明を省略する。
【0054】
これら図12及び図13において、44’は本実施の形態においてスクリューフィーダ21を把持する外ケーシングで、外ケーシング44’は、略円筒形状に構成され、シュート22の下部に土質改良材導出口35に連通するように設けられている。86は油圧シリンダで、この油圧シリンダ86のロッド側及びボトム側は、それぞれスクリューフィーダ21のケーシング37の他端(図12中右端)下部、外ケーシング44’下部に固着したブラケット87,88にピン89,89を介して連結している。また、本実施の形態においては、先の図9に示した外ケーシング44における上記ブラケット51及び開口部54、並びにスクリューフィーダ21におけるケーシング37のフランジ50は省略されている。他の構成は、上記一実施の形態とほぼ同様である。
【0055】
すなわち、本実施の形態においては、油圧シリンダ86の伸縮に伴い、スクリューフィーダ21が、貯留タンク20に対しスクリュー40の軸線方向に移動(スライド)可能な構造となっている。これにより、通常、シュート22の土質改良材導出口35と連通しているスクリューフィーダ21のケーシング37上部の土質改良材導入口38を軸線方向に移動させ、シュート22の土質改良材導出口35をケーシング37の壁面で閉塞させることにより、スクリューフィーダ21への土質改良材の流入を遮断することができる。また、これに伴い、スクリューフィーダ21のケーシング37に設けた上記の土質改良材導入口38を、図13に示したように外部に露出する位置にスライドさせることができる。
【0056】
これにより、上記同様、例えばスクリュー40を逆回転させる等することにより、露出した土質改良材導入口38から内部の土質改良材を排出することができ、スクリューフィーダ21を分解しなくても、例えば、露出した土質改良材導入口38から内部のメンテナンスを容易に行うことができる。従って、上記一実施の形態と同様、スクリューフィーダ21のメンテナンス作業の負担を軽減させることができ、稼動停止時間を短縮することができるので、生産性の低下を抑制することができる。また、一実施の形態同様、その他の上記効果(2)〜(5)等が得られることは言うまでもない。
【0057】
なお、以上において、履帯7を有するいわゆるクローラ式の走行装置2を備える自走式土質改良機を例にとって説明してきたが、これに限られず、例えばいわゆるホイール式の走行体を備える自走式土質改良機としても良い。また、ホッパ12の上方に、いわゆる振動篩や固定篩を用いた自走式土質改良機にも以上は適用可能である。さらに、篩を設けた場合、土砂投入性への配慮として、篩の上方にいわゆる煽りを設けたものにも、以上の構成は適用可能である。これらの場合も同様の効果を得る。
【0058】
また、土砂及び土質改良材をパドルミキサ65により混合して改良土を生成するいわゆるミキシング方式の混合装置61を搭載した自走式土質改良機を例にとって説明したが、以上の構成は、例えば高速回転する回転打撃子等を用いて土砂及び土質改良材を解砕混合するいわゆる解砕方式の混合装置を搭載した自走式土質改良機に対しても適用できる。これらの場合も同様の効果を得る。
【0059】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、スクリューフィーダのケーシングを、貯留タンクに対し回転可能としたことにより、通常、土質改良材の貯留タンクの下部に設けた開口と連通しているケーシングの土質改良材導入口を下部側に移動させ、スクリューフィーダへの土質改良材の流入を遮断することができる。また、これに伴って下部側に移動したケーシングの土質改良材導入口から、スクリューフィーダを分解しなくても、スクリューフィーダ内部のメンテナンスを容易に行うことができる。従って、スクリューフィーダのメンテナンス作業の負担を軽減させることができ、これにより稼動停止時間を短縮することができるので、生産性の低下を抑制することができる。
【0060】
請求項2に記載の発明によれば、スクリューフィーダのケーシングを、貯留タンクに対しスクリューの軸線方向にスライドさせることにより、通常、土質改良材の貯留タンクの下部に設けた開口と連通しているスクリューフィーダの土質改良材導入口を軸線方向に移動させ、スクリューフィーダへの土質改良材の流入を遮断することができる。また、これに伴ってスクリューフィーダの土質改良材導入口を外部に露出させることができ、上記同様、スクリューフィーダを分解することなく、露出した土質改良材導入口からメンテナンスすることができる。従って、スクリューフィーダのメンテナンス作業の負担を軽減させることができ、これにより稼動停止時間を短縮することができるので、生産性の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態の全体構造を表す側面図である。
【図2】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態の全体構造を表す上面図である。
【図3】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態の全体構造を表す図1中左側から見た正面図である。
【図4】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備えられたシュート及びスクリューフィーダの詳細構造を表す側面図である。
【図5】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備えられたシュート及びスクリューフィーダの接続構造を表す側面図である。
【図6】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備えられたシュート及びスクリューフィーダの詳細構造を表す側断面図である。
【図7】図5中VII−VII断面による断面図である。
【図8】図4中VIII−VIII断面による断面図である。
【図9】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備えられたスクリューフィーダ及びシュートのスクリューフィーダへの土質改良材の流入を遮断した状態を表す側面図である。
【図10】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備えられた混合装置の詳細構造を表す上面図である。
【図11】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備えられた混合装置の詳細構造を表す図10中XI−XI断面による側断面図である。
【図12】本発明の自走式土質改良機の他の実施の形態に備えられたシュート及びスクリューフィーダを表す側断面図である。
【図13】本発明の自走式土質改良機の他の実施の形態に備えられたシュート及びスクリューフィーダを表す側断面図である。
【符号の説明】
19 土質改良材供給装置
20 貯留タンク
21 スクリューフィーダ
37 ケーシング
40 スクリュー
44 外ケーシング
44’ 外ケーシング
54 開口部
55 開閉扉[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a self-propelled soil improvement machine that receives soil and mixes with and improves the soil improvement material, and a soil improvement material supply device used therefor.
[0002]
[Prior art]
In recent years, under the background of waste reuse promotion such as the so-called construction recycling promotion plan (1997) by the Ministry of Construction, for example, burial work such as gas pipes, water and sewage work, and other road construction / foundation work, etc. At various sites, so-called construction-generated soil and surface soil are stirred and mixed with soil improvement materials, and improved soil products for recycling, surface ground such as residential land, and ground laid on road subgrades, etc. There is a growing need for self-propelled soil conditioners that produce improved soil for reinforcement.
[0003]
As this kind of thing, although it is not a self-propelled type, for example, JP 2000-328598 A describes a stationary soil improvement machine (soil mixing improvement machine). This prior art includes a sieve device (vibrating grid) that sorts input soil according to particle size, a transport conveyor (belt conveyor) that transports the sand and sand that has passed through the screen device, and a conveyor that uses a screw feeder (spiral blade). Soil improvement material supply device (solidification material supply device) that supplies soil improvement material to the upper earth and sand, mixing device (crusher) that generates and improves soil by crushing and mixing these soil and soil improvement material, and generation And a discharge conveyor for discharging the improved soil out of the machine.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the following problems exist in the above-described conventional technology.
That is, as the soil improvement work progresses, it is necessary to appropriately fill the soil improvement material supply device with a soil improvement material added to the earth and sand. Therefore, depending on the work conditions at the site, when filling the soil conditioner, foreign substances such as stones may be mixed in the soil conditioner supply apparatus. .
[0005]
When foreign matter is mixed into the soil improvement material supply device in this way, the foreign matter is introduced into the screw feeder, and there is a possibility that a problem such as biting between the screw and the inner wall of the casing containing the screw may occur. . In this case, since the casing of the screw feeder is almost hermetically sealed, a measure such as disassembling the screw feeder is required to deal with the problem. Even if a screw feeder casing is provided with an inspection port or the like, such a problem usually occurs during operation, so the screw feeder is often filled with soil improvement material. It is not always possible to identify the location where the defect occurred. Even if the soil improvement material is scraped out from the inspection port, soil improvement material will flow into the screw feeder from the soil storage material storage tank connected to the upper part. It is also difficult to empty the screw feeder. As a result, in the above-described prior art, if a problem occurs in the screw feeder, a great deal of labor and time is required to deal with it, and there is a risk that productivity may decrease as the operation stop time becomes longer.
[0006]
The present invention has been made on the basis of the above matters, and its purpose is to reduce the burden of maintenance work on the screw feeder, thereby shortening the operation stop time and suppressing the decrease in productivity. An object of the present invention is to provide a traveling soil improvement machine and a soil improvement material supply device used therefor.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
(1) In order to achieve the above object, the present invention is a self-propelled soil conditioner that mixes and reforms received earth and sand together with a soil conditioner, and introduces a storage tank for the soil conditioner and the storage tank. It is configured to include a soil quality improving material supply device that includes a screw that guides the soil quality improving material and a screw feeder that includes the screw and has a casing rotatably provided to the storage tank.
[0008]
In the present invention, since the casing of the screw feeder is rotatable with respect to the storage tank, the soil improvement material introduction port of the casing that is normally communicated with the opening provided in the lower part of the storage tank of the soil improvement material is provided. The lower opening of the storage tank can be closed with the casing wall surface located on the lower side, and the inflow of the soil conditioner to the screw feeder can be blocked. In addition, along with this, the soil conditioner in the screw feeder can be scraped and emptied from the soil conditioner introduction port of the casing moved to the lower side, for example, without having to disassemble the screw feeder. Internal maintenance can be easily performed from the material inlet. Accordingly, it is possible to reduce the burden on the maintenance work of the screw feeder, and thereby it is possible to shorten the operation stop time, thereby suppressing the decrease in productivity.
[0009]
(2) In order to achieve the above object, the present invention also relates to a self-propelled soil improvement machine that mixes and reforms received earth and sand together with a soil improvement material, and a storage tank for the soil improvement material, A configuration comprising a soil quality improving material supply device comprising a screw for deriving the introduced soil quality improving material, and a screw feeder that includes the screw and has a casing that is movable in the axial direction of the screw with respect to the storage tank. And
[0010]
In the present invention, by moving the screw feeder casing in the axial direction of the screw relative to the storage tank, the soil improvement of the screw feeder that is normally communicated with the opening provided in the lower portion of the storage tank of the soil improvement material The material inlet can be moved in the axial direction, the lower opening of the storage tank can be closed with the casing wall surface, and the inflow of the soil improvement material to the screw feeder can be blocked. Further, along with this, the soil conditioner introduction port of the screw feeder can be exposed to the outside. Thus, as described above, the internal maintenance material can be easily maintained from the inlet of the soil improvement material, for example, without disassembling the screw feeder by discharging the internal soil improvement material. Accordingly, it is possible to reduce the burden on the maintenance work of the screw feeder, and thereby it is possible to shorten the operation stop time, thereby suppressing the decrease in productivity.
[0011]
(3) In the above (1) or (2), preferably, an outer casing is provided which is fixed to a lower portion of the storage tank and grips the casing in a slidable manner.
[0012]
(4) In the above (3), preferably further includes an opening provided at a lower portion of the outer casing and an opening / closing door for opening and closing the opening.
[0013]
(5) In order to achieve the above object, the present invention provides a soil improvement material supply tank for use in a self-propelled soil improvement machine that mixes and reforms received earth and sand together with a soil improvement material and reforms it. And a screw feeder that leads out the soil quality improving material introduced from the storage tank and a screw feeder that includes the screw and has a casing that is rotatably provided to the storage tank.
[0014]
(6) In order to achieve the above object, the present invention also provides a soil improvement material supply apparatus for use in a self-propelled soil improvement machine that mixes and reforms received earth and sand together with a soil improvement material, and stores the soil improvement material. A structure comprising a tank, a screw for deriving a soil quality improving material introduced from the storage tank, and a screw feeder having a casing that includes the screw and that is movable with respect to the storage tank in the axial direction of the screw And
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a self-propelled soil improvement machine of the present invention will be described with reference to the drawings.
A self-propelled soil improvement machine is, for example, a construction-generated soil improvement such as a construction-generated soil generated at a construction site, etc., mixed with a soil-improvement material at the site to produce an improved soil product for recycling, or Soil and sand excavated on the surface layer of residential land construction sites, etc. are reformed on the spot to generate improved soil that is backfilled to the surface layer for ground reinforcement, or obtained by excavating predetermined sites in the road construction site, etc. It is widely used for surface ground stabilization treatment, such as improving the soil in situ and generating improved soil for laying as roadbed material.
[0016]
FIG. 1 is a side view showing the overall structure of an embodiment of a self-propelled soil improvement machine of the present invention, FIG. 2 is a top view thereof, and FIG. 3 is a front view seen from the left side in FIG.
1 to 3, reference numeral 1 denotes a traveling body. The traveling body 1 includes a pair of left and right traveling devices 2 and a pair of main body frames 3 extending substantially parallel to the upper portion of the traveling device 2. It consists of and.
[0017]
12 is a hopper that receives the sand to be reformed, and this
[0018]
[0019]
In addition, the
[0020]
Each of the
[0021]
[0022]
4 is a side view showing the detailed structure of the
4 to 6,
[0023]
37 is a substantially cylindrical casing of the
[0024]
41 is a hollow (may be solid) rotating shaft provided in the
[0025]
43 is a drive device of the
[0026]
44 is an upper and lower split type outer casing, and the
[0027]
7 is a sectional view taken along section VII-VII in FIG. 5, FIG. 8 is a sectional view taken along section VIII-VIII in FIG. 4, and FIG. 3 is a side view showing a detailed structure of a
7 to 9,
[0028]
50 is a flange fixed to one side (left side in FIG. 9) of the
[0029]
54 is an opening provided in the lower casing 46 (see FIGS. 8 and 9), 55 is an opening / closing lid for opening and closing the
[0030]
As shown in FIG. 1, the
[0031]
Here, in FIG. 2, 59 is a crane provided on one side (upper side in FIG. 2) of the self-propelled soil improvement machine, and this
[0032]
At this time, although not particularly illustrated for preventing congestion, the
[0033]
In FIG. 1 to FIG. 3,
[0034]
FIG. 10 is a top view showing the detailed structure of the mixing
10 and 11,
[0035]
[0036]
With such a structure, the mixing
[0037]
1 to 3 again, 72 is a discharge conveyor for discharging the improved soil derived from the mixing
[0038]
The
[0039]
Next, the operation of the self-propelled soil improvement machine of the present embodiment having the above configuration will be described.
For example, when the sand to be reformed is put into the
[0040]
Here, the effects obtained by the present embodiment will be sequentially described.
(1) Effects of providing a screw feeder casing in a rotatable manner
In the present embodiment, the
[0041]
Further, when the
[0042]
Thus, by emptying the inside of the
[0043]
In addition, as long as the soil improvement material is prevented from flowing into the
[0044]
On the other hand, in the present embodiment, since the
[0045]
Further, there is a slight gap between the
[0046]
(2) Expansion of specifications for controlling the amount of soil improvement material added
Usually, in a self-propelled soil improvement machine, a so-called rotary feeder is often provided to supply soil improvement material to the earth and sand. A rotary feeder generally rotates a rotor having a plurality of partition walls projecting from a rotating shaft, and sequentially introduces the soil improvement material introduced between the rotor partition walls downward like a water turbine. If the amount of the soil improvement material is increased and the amount of the soil improvement material is increased, the contact time between the rotor partition wall and the soil improvement material cannot be secured sufficiently, and the amount of the soil improvement material introduced between the rotor partition walls decreases. In some cases, it was not possible to obtain the amount of soil improvement material derived in accordance with the rotation speed. As a result, the control of the addition rate of the soil quality improving material to the earth and sand may be inaccurate when supplying the soil quality improving material in large quantities.
[0047]
On the other hand, in this Embodiment, the soil quality improvement material is added to earth and sand with the
[0048]
(3) Height reduction
In the present embodiment, the
[0049]
(4) Smooth introduction of soil conditioner to screw feeder
When the
[0050]
On the other hand, in the present embodiment, as described above, the pitch of the
[0051]
(5) Ease of chute production
In the present embodiment, the soil quality improving
[0052]
Here, in the present embodiment, in order to obtain the effect (5), the
[0053]
Another embodiment of the self-propelled soil improvement machine of the present invention will be described with reference to FIGS.
FIG.12 and FIG.13 is a sectional side view showing the chute | shoot and screw feeder with which other embodiment of the self-propelled soil improvement machine of this invention was equipped. However, in these FIG.12 and FIG.13, the same code | symbol is attached | subjected to the part which plays the same role as each previous figure, and description is abbreviate | omitted.
[0054]
In these FIGS. 12 and 13, 44 ′ is an outer casing that holds the
[0055]
In other words, in the present embodiment, the
[0056]
Thus, as described above, for example, by reversely rotating the
[0057]
In the above description, the self-propelled soil improvement machine including the so-called crawler-type traveling device 2 having the crawler belt 7 has been described as an example. However, the present invention is not limited to this example. It may be an improved machine. The above can also be applied to a self-propelled soil improvement machine using a so-called vibration sieve or fixed sieve above the
[0058]
In addition, the self-propelled soil conditioner equipped with the so-called mixing
[0059]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, since the casing of the screw feeder is rotatable with respect to the storage tank, the soil quality of the casing normally communicating with the opening provided in the lower part of the storage tank of the soil improvement material The improvement material inlet can be moved to the lower side to block the flow of the soil improvement material to the screw feeder. In addition, maintenance inside the screw feeder can be easily performed without disassembling the screw feeder from the soil quality improving material introduction port of the casing that has moved to the lower side. Accordingly, it is possible to reduce the burden on the maintenance work of the screw feeder, and thereby it is possible to shorten the operation stop time, thereby suppressing the decrease in productivity.
[0060]
According to invention of Claim 2, the casing of a screw feeder is normally connected with the opening provided in the lower part of the storage tank of the soil improvement material by sliding to the axial direction of a screw with respect to the storage tank. The soil conditioner introduction port of the screw feeder can be moved in the axial direction to block the inflow of the soil conditioner to the screw feeder. Accordingly, the soil conditioner introduction port of the screw feeder can be exposed to the outside, and maintenance can be performed from the exposed soil conditioner introduction port without disassembling the screw feeder, as described above. Accordingly, it is possible to reduce the burden on the maintenance work of the screw feeder, and thereby it is possible to shorten the operation stop time, thereby suppressing the decrease in productivity.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing the overall structure of an embodiment of a self-propelled soil improvement machine of the present invention.
FIG. 2 is a top view showing the overall structure of an embodiment of the self-propelled soil improvement machine of the present invention.
FIG. 3 is a front view showing the overall structure of an embodiment of the self-propelled soil improvement machine of the present invention as seen from the left side in FIG.
FIG. 4 is a side view showing a detailed structure of a chute and a screw feeder provided in an embodiment of the self-propelled soil improvement machine of the present invention.
FIG. 5 is a side view showing a connection structure of a chute and a screw feeder provided in an embodiment of the self-propelled soil improvement machine of the present invention.
FIG. 6 is a side sectional view showing a detailed structure of a chute and a screw feeder provided in an embodiment of the self-propelled soil improvement machine of the present invention.
7 is a cross-sectional view taken along the line VII-VII in FIG.
8 is a cross-sectional view taken along section VIII-VIII in FIG.
FIG. 9 is a side view showing a state in which the flow of the soil improvement material to the screw feeder and chute screw feeder provided in the embodiment of the self-propelled soil improvement machine of the present invention is blocked.
FIG. 10 is a top view showing a detailed structure of a mixing device provided in an embodiment of the self-propelled soil improvement machine of the present invention.
11 is a side cross-sectional view taken along the line XI-XI in FIG. 10 showing the detailed structure of the mixing device provided in the embodiment of the self-propelled soil improvement machine of the present invention.
FIG. 12 is a side sectional view showing a chute and a screw feeder provided in another embodiment of the self-propelled soil improvement machine of the present invention.
FIG. 13 is a side sectional view showing a chute and a screw feeder provided in another embodiment of the self-propelled soil improvement machine of the present invention.
[Explanation of symbols]
19 Soil improvement material supply device
20 Storage tank
21 Screw feeder
37 Casing
40 screw
44 Outer casing
44 'outer casing
54 opening
55 Opening door
Claims (6)
前記土質改良材の貯留タンクと、この貯留タンクから導入された土質改良材を導出するスクリュー及びこのスクリューを内包し、前記貯留タンクに対して回転可能に設けたケーシングを有するスクリューフィーダとから成る土質改良材供給装置を備えたことを特徴とする自走式土質改良機。In the self-propelled soil improvement machine that mixes and reforms the received earth and sand together with the soil improvement material,
Soil material comprising the storage tank for the soil improvement material, a screw for extracting the soil improvement material introduced from the storage tank, and a screw feeder including the screw and having a casing rotatably provided to the storage tank A self-propelled soil conditioner equipped with an improved material supply device.
前記土質改良材の貯留タンクと、この貯留タンクから導入された土質改良材を導出するスクリュー及びこのスクリューを内包し、前記貯留タンクに対して前記スクリューの軸線方向に移動可能に設けたケーシングを有するスクリューフィーダとから成る土質改良材供給装置を備えたことを特徴とする自走式土質改良機。In the self-propelled soil improvement machine that mixes and reforms the received earth and sand together with the soil improvement material,
A storage tank for the soil improvement material, a screw for deriving the soil improvement material introduced from the storage tank, and a casing that encloses the screw and that is movable relative to the storage tank in the axial direction of the screw. A self-propelled soil conditioner equipped with a soil conditioner supply device comprising a screw feeder.
前記土質改良材の貯留タンクと、この貯留タンクから導入された土質改良材を導出するスクリュー及びこのスクリューを内包し、前記貯留タンクに対して回転可能に設けたケーシングを有するスクリューフィーダとから成ることを特徴とする自走式土質改良機に用いる土質改良材供給装置。In the soil improvement material supply device used in the self-propelled soil improvement machine that mixes and reforms the received earth and sand together with the soil improvement material,
A storage tank for the soil improvement material, a screw for leading out the soil improvement material introduced from the storage tank, and a screw feeder having a casing that includes the screw and is rotatably provided to the storage tank. Soil improvement material supply device used for self-propelled soil improvement machine.
前記土質改良材の貯留タンクと、この貯留タンクから導入された土質改良材を導出するスクリュー及びこのスクリューを内包し、前記貯留タンクに対して前記スクリューの軸線方向に移動可能に設けたケーシングを有するスクリューフィーダとから成ることを特徴とする自走式土質改良機に用いる土質改良材供給装置。In the soil improvement material supply device used in the self-propelled soil improvement machine that mixes and reforms the received earth and sand together with the soil improvement material,
A storage tank for the soil improvement material, a screw for deriving the soil improvement material introduced from the storage tank, and a casing that encloses the screw and that is movable relative to the storage tank in the axial direction of the screw. A soil improvement material supply device for use in a self-propelled soil improvement machine characterized by comprising a screw feeder.
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