JP3712965B2 - Injection mold - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、プラスチック製品を射出成形する射出成形用金型の改良に関し、特にガス抜き対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プラスチック製品を射出成形する場合、射出成形されたプラスチック製品にボイドが発生しないように金型の型合わせ面からキャビティ内のガスを逃がすようにしているが、より積極的にガス抜き対策を施した射出成形用金型として、例えば特開平10−44198号公報に開示されているように、ガス抜きピンをキャビティに達するように挿着し、キャビティ内のガスを上記ガス抜きピン周りの隙間から型外に逃がすようにした射出成形用金型が知られている。この射出成形用金型では、ガス抜きピンはキャビティに連通するゲートから離れた位置に挿着されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、1つのキャビティに対してランナ及びゲートが複数設けられている場合には、溶融樹脂のキャビティに射出されるタイミングが各ランナ及びゲートによって異なることがある。この場合には、あるランナ及びゲートからキャビティに溶融樹脂が他のランナ及びゲートよりも一足早く射出されると、キャビティ内のガスが他のランナ及びゲート側に移行するため、これに遅れて他のランナ及びゲートからキャビティに溶融樹脂が射出されると、上記他のランナ及びゲート側に移行したガスがキャビティに逆戻りし、射出成形されたプラスチック製品にボイドが発生してしまう。
【0004】
また、上記の公報例の射出成形用金型では、ガス抜きピンを挿着するための挿着孔を形成しなければならず、また、別途にガス抜きピンを必要とするため、その分、型構造が複雑になるとともに経費が掛かる。
【0005】
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡素な型構造で経費をあまり掛けることなくボイドのない健全なプラスチック製品を射出成形することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、ランナ周りの型構造を工夫したことを特徴とする。
【0007】
具体的には、この発明は、第1型と第2型とで構成される金型にキャビティが1つ形成され、上記第2型に設けられた複数のバルブゲート口から射出された溶融樹脂を上記第1型の第2型との型合わせ面に設けられた複数の凹状のランナを介してキャビティに射出してプラスチック製品を成形する射出成形用金型を対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0008】
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記第1型及び第2型の各々の型合わせ面の少なくともいずれか一方の型合わせ面には、上記各ランナに一端が連通し上記各ランナ内のガスを金型外に排出するガス逃がし溝が各ランナ毎に複数凹設され、上記各バルブゲート口から射出された溶融樹脂の射出タイミング差により射出タイミングの遅いバルブゲート口側のランナに移行したキャビティ内のガスを上記各ガス逃がし溝から金型外に排出するように構成されていることを特徴とする。
【0009】
上記の構成により、請求項1に記載の発明では、キャビティからランナに移行したガスは、複数のガス逃がし溝を経て型合わせ面から速やかに金型外に排出されてキャビティに逆戻りせず、ボイドのない健全なプラスチック製品が射出成形される。
【0010】
また、型合わせ面にガス逃がし溝を凹設するだけであるため、型構造を大幅に改造することなく簡素な型構造で経費があまり掛からない。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ガス逃がし溝の他端は、第1型及び第2型の各々の型合わせ面の少なくともいずれか一方の型合わせ面にランナ周縁に沿って凹設された集合溝に連通していることを特徴とする。
【0012】
上記の構成により、請求項2に記載の発明では、ガス逃がし溝に流入したガスは集合溝に導入されるため、ガス抜き効果が増大する。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、第1型及び第2型のいずれか一方には、ガス逃がし溝に通ずるガス吸引用加圧気体通路が設けられていることを特徴とする。
【0014】
上記の構成により、請求項3に記載の発明では、加圧気体が加圧気体通路を流れることでガス逃がし溝が負圧になり、ランナ内のガスが強制的に吸引されてガス抜き効果がさらに増大する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0016】
図1はこの発明の実施の形態に係る射出成形用金型1において射出前の型締め状態を示す断面図である。上記射出成形用金型1は、可動型である第1型3と固定型である第2型5とを備え、上記第1型3と第2型5との間には、型締め状態でプラスチック製品(図示せず)を成形するためのキャビティ7が形成されている。また、上記第1型3の第2型5との型合わせ面3aには、型締め状態で上記キャビティ7にゲート8を介して連通する凹状のランナ9が複数(図では1つのみ現れる)形成されている。
【0017】
上記第2型5の背面には、内部にホットランナ11を有するマニホールドブロック13が固定され、上記ホットランナ11の一端は図外の射出成形機のノズルに接続されている。
【0018】
上記第2型5の各ランナ9に対応する箇所には、バルブ装着孔15がそれぞれ形成され、このバルブ装着孔15にゲートバルブ17が装着されている。このゲートバルブ17は、一端が開放するとともに他端が上記ランナ9に開口するバルブゲート口21aを有し、かつ外周にヒータ19が取り付けられた弁箱21を備え、この弁箱21の上記一端開放口は上記マニホールドブロック13で覆われて封じられている。
【0019】
また、上記弁箱21内には上記ホットランナ11の他端が接続され、溶融樹脂R(図3参照)を上記射出成形機からホットランナ11を経て弁箱21内に供給するようになっている。この弁箱21内に供給された溶融樹脂Rは上記ヒータ19の熱で溶融状態が確保されている。
【0020】
さらに、上記弁箱21内には、ゲートピン23が先細先端部23aを上記バルブゲート口21aに対応させて配置されている。このゲートピン23外周の軸方向中程には、円板状のスプリング座25が取り付けられ、該スプリング座25と上記マニホールドブロック13の凹部13a底面との間にはコイルスプリング27が縮装されている。
【0021】
そして、上記ゲートピン23をコイルスプリング27のバネ力によりランナ9側に付勢して上記先細先端部23aをバルブゲート口21aに進入させ、バルブゲート口21aをゲートピン23により閉じる(図1参照)一方、上記ホットランナ11を経て弁箱21内に供給された溶融樹脂Rの樹脂圧が上記スプリング座25に作用することで上記ゲートピン23をコイルスプリング27のバネ力に抗して第2型5の背面側に後退させ、上記先細先端部23aをバルブゲート口21aから外してバルブゲート口21aを開け(図3参照)、溶融樹脂Rをランナ9を介してキャビティ7に射出してプラスチック製品を成形するようになっている。なお、上記ゲートバルブ17では、コイルスプリング27のバネ力と樹脂圧によりゲートピン23を進退させるようにしたが、これに限らず、この進退機構は油圧式や電磁式であってもよい。
【0022】
一方、上記第1型3側には、エジェクタピン29が上記各ランナ9に対応して複数配置されている。このエジェクタピン29の基端は、図示しないが、上記第1型3の背面に固定された油圧シリンダの伸縮作動により第1型3に対して接離可能に配置されたエジェクタプレートに取り付けられ、エジェクタピン29先端は上記ランナ9に対して出没可能なように上記第1型3の挿通孔31に挿通されていて、図外の上記油圧シリンダの収縮作動によるエジェクタピン29(エジェクタプレート)の進出動作により、溶融樹脂Rが各ランナ9内で固化したランナスクラップを各ランナ9から脱型するようになっている。
【0023】
この発明の特徴として、図2にも示すように、上記第1型3の第2型5との型合わせ面3aには、上記ランナ9に一端が連通し上記ランナ9内のガスを金型1外に排出するガス逃がし溝33が複数凹設され、これらガス逃がし溝33の外周りには、略U字状の集合溝35が上記ランナ9周縁に沿って凹設され、上記ガス逃がし溝33の他端が上記集合溝35に連通している。上記ガス逃がし溝33の深さ及び幅は0.1mm〜0.2mmが好ましい。0.1mm未満ではガス抜けが悪くなる一方、0.2mmを超えると溶融樹脂Rがガス逃がし溝33に侵入し易くなるからである。上記集合溝35の幅は2mm〜6mmが好ましい。2mm未満ではガスの流通量が少なくなる一方、6mmを超えるとシール性を確保するために型締めの際の面圧を高くしなければならないからである。また、上記集合溝35の深さは3mm〜6mmが好ましい。3mm未満ではガスの流通量が少なくなる一方、6mmを超えると型閉めの際の面圧により集合溝35が潰れるおそれがあるからである。
【0024】
また、上記第1型3には、上記ガス逃がし溝33の1つに集合溝35及び連通孔37を介して連通するガス吸引用加圧気体通路39が形成され、該加圧気体通路39に加圧エア等の加圧気体を図2破線矢印のように高速で流通させることにより、上記集合溝35及びガス逃がし溝33を負圧にしてランナ9内のガスを吸引するようになっている。
【0025】
次に、この実施の形態に係る射出成形用金型1によりプラスチック製品を射出成形する要領について説明する。
【0026】
(1) 図1に示すように、第1型3を第2型5に対して接近させて射出成形用金型1を型締めする。この状態で、ゲートバルブ17のゲートピン23はコイルスプリング27のバネ力で進出していて先細先端部23aがバルブゲート口21aに進入してバルブゲート口21aを閉じている。また、エジェクタピン29は、第1型3の背面に固定された図外の油圧シリンダの伸長作動により後退していて先端がランナ9内に進出することなく挿通孔31内に没入している。さらに、加圧気体通路39には加圧気体が流通していてガス逃がし溝33及び集合溝35を負圧にしている。
【0027】
(2) 図3に示すように、射出成形機から溶融樹脂Rを射出する。この射出された溶融樹脂Rはホットランナ11を経てゲートバルブ17の弁箱21内に供給され、この溶融樹脂Rの樹脂圧がスプリング座25に作用してゲートピン23がコイルスプリング27のバネ力に抗して後退し、先細先端部23aがバルブゲート口21aから抜けてバルブゲート口21aが開く。これにより、溶融樹脂Rが複数のランナ9及びゲート8を介してキャビティ7内に射出される。この際、上記複数のランナ9及びゲート8でキャビティ7に射出される溶融樹脂Rの射出タイミングが異なると、射出タイミングの遅いランナ9に溶融樹脂Rと共にガスが移行するが、このガスは、上記加圧気体通路39を加圧気体が流通することでガス逃がし溝33及び集合溝35が負圧になっているため、該ガス逃がし溝33及び集合溝35に吸引されてランナ9に溜まらない。
【0028】
(3) 射出成形機からの溶融樹脂Rの射出を停止するとともに、射出成形機のスクリュを前進させてキャビティ7内をしばらくの間保圧し、その後、保圧を解除する。これにより、弁箱21内の樹脂圧が解除され、図示しないが、ゲートピン23がコイルスプリング27のバネ力で進出し、先細先端部23aがバルブゲート口21aに進入してバルブゲート口21aが閉じる。
【0029】
(4) キャビティ7内で溶融樹脂Rが固化してプラスチック製品が射出成形されると、第1型3を後退させて射出成形用金型1を型開きし、この状態から、エジェクタピン29を図外の上記油圧シリンダの収縮作動により進出させ、溶融樹脂Rがランナ9内で固化したランナスクラップをランナ9から脱型する。なお、このエジェクタピン29の進出動作は、プラスチック製品用のエジェクタピン(図示せず)の突出し動作と同時に行われるものである。
【0030】
このように、上記の実施の形態では、第1型3の第2型5との型合わせ面3aに複数のガス逃がし溝33を凹設して該各ガス逃がし溝33の一端をランナ9に連通させていることから、キャビティ7からランナ9に移行したガスを、複数のガス逃がし溝33を経て第1型3の型合わせ面3aと第2型5の型合わせ面5aとの間から速やかに金型1外に排出させてキャビティ7に逆戻りしないようにすることができ、ボイドのない健全なプラスチック製品を射出成形することができる。
【0031】
また、上記の実施の形態では、第1型3の第2型5との型合わせ面3aにガス逃がし溝33を凹設するだけでよいので、型構造を大幅に改造することなく簡素な型構造で経費をあまり掛けないようにすることができる。
【0032】
さらに、上記の実施の形態では、ガス逃がし溝33の他端を第1型3の第2型5との型合わせ面3aにランナ9周縁に沿って凹設された集合溝35に連通させていることから、ガス逃がし溝33に流入したガスを集合溝35に導入してガス抜き効果を増大させることができる。
【0033】
加えて、上記の実施の形態では、第1型3にガス逃がし溝33に通ずる加圧気体通路39を形成していることから、加圧気体が加圧気体通路39を流れることでガス逃がし溝33を負圧にし、ランナ9内のガスを吸引してガス抜き効果をさらに増大させることができる。
【0034】
なお、上記の実施の形態では、ガス逃がし溝33を第1型3の第2型5との型合わせ面3aに凹設したが、第2型5の第1型3との型合わせ面5aに凹設してもよく、また、第1型3及び第2型5の両型合わせ面3a,5aにガス逃がし溝33を凹設してもよい。ただし、第2型5には別部材であるゲートバルブ17を装着しているので、寸法公差等によりガス逃がし溝33をランナ9に確実に連通させることができない事態が生じ得ることを考慮して第1型3側にガス逃がし溝33を凹設する方が望ましい。
【0035】
また、上記の実施の形態では、集合溝35を第1型3に凹設したが、ガス逃がし溝33の場合と同様に、第2型5側に凹設してもよく、また第1型3及び第2型5の両者に凹設してもよい。さらに、全てのガス逃がし溝33の他端を集合溝35に連通させる必要はないが、実施の形態のように全てのガス逃がし溝33を集合溝35に連通させた方がガス抜き効果が良くなるので望ましい。
【0036】
さらに、上記の実施の形態では、加圧気体通路39を集合溝35を介して間接的にガス逃がし溝33に連通させたが、加圧気体通路39をガス逃がし溝33に直接に連通させてもよい。
【0037】
加えて、上記の実施の形態では、射出成形機側でキャビティ7内を保圧するようにしたが、射出工程後にバルブゲート口21aがゲートピン23により閉じられた状態で、エジェクタピン29が図外の油圧シリンダの収縮作動によりランナ9に進出して該ランナ9を介してキャビティ7内を保圧するようにしてもよい。そして、バルブゲート口21aをゲートピン23で閉じているので、脱型時にバルブゲート口21aに溶融樹脂Rが固化して残存することがない。また、エジェクタピン29でキャビティ7内を保圧している間、射出成形機側では次工程である冷却・計量工程に移行することができるので、成形サイクルタイムを短縮することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、各ランナに一端が連通するガス逃がし溝を型合わせ面に各ランナ毎に複数凹設したので、各ランナ内のガスを上記ガス逃がし溝を経て型合わせ面から速やかに型外に排出することができ、ガスがキャビティに逆戻りするのを防止してボイドのない健全なプラスチック製品を射出成形することができる。また、ガス逃がし溝を型合わせ面に凹設するだけなので、簡素な型構造で経費をあまり掛けないようにすることができる。
【0039】
請求項2に係る発明によれば、型合わせ面のランナ周縁に沿って凹設された集合溝にガス逃がし溝の他端を連通させたので、ガス逃がし溝に流入したガスを集合溝に導入してガス抜き効果を増大させることができる。
【0040】
請求項3に係る発明によれば、ガス逃がし溝に通ずる加圧気体通路を第1型又は第2型に設けたので、ランナ内のガスを吸引してガス抜き効果をさらに増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る射出成形用金型において射出前の型締め状態を示す断面図である。
【図2】図1のII−II線における断面図である。
【図3】この発明の実施の形態に係る射出成形用金型において射出工程の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 射出成形用金型
3 第1型
3a,5a 型合わせ面
5 第2型
7 キャビティ
9 ランナ
21a バルブゲート口
33 ガス逃がし溝
35 集合溝
39 加圧気体通路
R 溶融樹脂[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an improvement of an injection mold for injection molding of a plastic product, and particularly relates to measures for degassing.
[0002]
[Prior art]
In general, when plastic products are injection-molded, gas in the cavity is released from the mold mating surface of the mold so that voids do not occur in the injection-molded plastic products. For example, as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-44198, a degassing pin is inserted so as to reach the cavity, and the gas in the cavity is separated from the gap around the degassing pin. 2. Description of the Related Art An injection mold that is allowed to escape from the mold is known. In this injection mold, the gas vent pin is inserted at a position away from the gate communicating with the cavity.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Incidentally, in the case of the runner and the gate against one cavity is provided with a plurality, it is the timing to be injected into the cavity of the molten resin is different by each runner and gate. In this case, if molten resin is injected from a certain runner and gate into the cavity a little earlier than the other runners and gates, the gas in the cavity moves to the other runners and gates. When molten resin is injected from the runner and gate into the cavity, the gas transferred to the other runner and gate side returns to the cavity and voids are generated in the injection-molded plastic product.
[0004]
Moreover, in the injection molding die of the above publication example, an insertion hole for inserting the gas vent pin must be formed, and a separate gas vent pin is required, and accordingly, The mold structure becomes complicated and expensive.
[0005]
The present invention has been made in view of such a point, and an object of the present invention is to injection-mold a sound plastic product having no voids without a cost with a simple mold structure.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention is characterized in that the mold structure around the runner is devised.
[0007]
Specifically, the present invention relates to a molten resin in which one cavity is formed in a mold composed of a first mold and a second mold, and is injected from a plurality of valve gate ports provided in the second mold. The following solutions are aimed at injection molds for molding plastic products by injecting the mold into the cavity through a plurality of concave runners provided on the mold mating surface of the first mold with the second mold. Measures were taken.
[0008]
That is, a first aspect of the present invention, above the first type and at least one of die matching surface of the mold matching surface of each of the second type is passed through one end communicated to the respective runner in each runner A plurality of gas escape grooves for discharging gas out of the mold are provided in each runner, and the gas gate shifts to the runner on the valve gate port side with a low injection timing due to the injection timing difference of the molten resin injected from each valve gate port. The gas in the cavity is configured to be discharged out of the mold from the gas escape grooves .
[0009]
According to the above configuration, in the first aspect of the invention, the gas transferred from the cavity to the runner is quickly discharged out of the mold through the plurality of gas escape grooves and is not returned to the cavity. Sound plastic products without injection are injection molded.
[0010]
Further, since only the gas escape groove is provided in the die-matching surface, the cost is not so high with a simple die structure without significantly remodeling the die structure.
[0011]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, the other end of the gas escape groove is a runner on at least one of the mold matching surfaces of the first mold and the second mold. It is characterized by communicating with a collecting groove that is recessed along the periphery.
[0012]
With the above configuration, in the invention according to the second aspect, since the gas flowing into the gas escape groove is introduced into the collecting groove, the gas venting effect is increased.
[0013]
The invention according to
[0014]
With the above configuration, in the invention described in
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0016]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a clamping state before injection in an
[0017]
A
[0018]
[0019]
Further, the other end of the
[0020]
Further, a
[0021]
The
[0022]
On the other hand, on the
[0023]
As shown in FIG. 2, a feature of the present invention is that, as shown in FIG. 2, the
[0024]
The
[0025]
Next, the procedure for injection molding of a plastic product using the
[0026]
(1) As shown in FIG. 1, the
[0027]
(2) As shown in FIG. 3, molten resin R is injected from an injection molding machine. The injected molten resin R is supplied into the
[0028]
(3) The injection of the molten resin R from the injection molding machine is stopped, and the screw of the injection molding machine is advanced to hold the pressure in the
[0029]
(4) When the molten resin R is solidified in the
[0030]
Thus, in the above-described embodiment, a plurality of
[0031]
Further, in the above-described embodiment, it is only necessary to provide the
[0032]
Furthermore, in the above-described embodiment, the other end of the
[0033]
In addition, in the above embodiment, since the
[0034]
In the above embodiment, the
[0035]
In the above embodiment, the collecting
[0036]
Furthermore, in the above embodiment, the
[0037]
In addition, in the above embodiment, the inside of the
[0038]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the gas escape grooves each having one end communicating with each runner are provided in the die-matching surface, and a plurality of recesses are provided for each runner. The mold can be quickly discharged out of the mold through the groove, preventing the gas from returning to the cavity and injection-molding a healthy plastic product without voids. In addition, since the gas escape groove is simply provided in the die-matching surface, the cost can be reduced with a simple die structure.
[0039]
According to the invention of claim 2, since the other end of the gas escape groove is communicated with the collective groove formed along the periphery of the runner of the die mating surface, the gas flowing into the gas escape groove is introduced into the collective groove. Thus, the degassing effect can be increased.
[0040]
According to the invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a state of mold clamping before injection in an injection mold according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line II-II in FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a state of an injection process in the injection mold according to the embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (3)
上記第1型及び第2型の各々の型合わせ面の少なくともいずれか一方の型合わせ面には、上記各ランナに一端が連通し上記各ランナ内のガスを金型外に排出するガス逃がし溝が各ランナ毎に複数凹設され、上記各バルブゲート口から射出された溶融樹脂の射出タイミング差により射出タイミングの遅いバルブゲート口側のランナに移行したキャビティ内のガスを上記各ガス逃がし溝から金型外に排出するように構成されていることを特徴とする射出成形用金型。Cavity is formed one on configured die in a first type and a second type, the second type of molten resin injected from the plurality of valve gate opening provided in the second type of the first type An injection mold for molding a plastic product by injecting into a cavity through a plurality of concave runners provided on the mold-matching surface,
At least one of the mold matching surfaces of the first mold and the second mold is connected to each runner at one end, and a gas release groove for discharging the gas in each runner out of the mold. A plurality of recesses are provided for each runner , and the gas in the cavity that has moved to the runner on the valve gate port side with a slow injection timing due to the injection timing difference of the molten resin injected from each valve gate port is discharged from each gas escape groove. An injection mold characterized by being configured to be discharged out of the mold.
ガス逃がし溝の他端は、第1型及び第2型の各々の型合わせ面の少なくともいずれか一方の型合わせ面にランナ周縁に沿って凹設された集合溝に連通していることを特徴とする射出成形用金型。An injection mold according to claim 1, wherein
The other end of the gas escape groove communicates with a collecting groove that is recessed along the peripheral edge of the runner on at least one of the mold matching surfaces of the first mold and the second mold. Mold for injection molding.
第1型及び第2型のいずれか一方には、ガス逃がし溝に通ずるガス吸引用加圧気体通路が設けられていることを特徴とする射出成形用金型。An injection mold according to claim 1, wherein
An injection mold, wherein either one of the first mold and the second mold is provided with a pressurized gas passage for gas suction leading to a gas escape groove.
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