JP3714421B2 - Injection mold equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンに燃料を供給する燃料ポンプのインペラー等の成形品の射出成形に用いる射出成形金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来用いられているこの種の燃料ポンプのインペラーは、円板状に形成され、PPS樹脂等の耐熱性、寸法安定性、機械特性、成形性等に優れた熱可塑性エンジニアリングプラスチックを射出成形して形成されている。そして、射出成形品であるインペラーの外周部は、素材寸法で、例えば33.6mm径であって、精度±0.05mm、また、その厚さは、例えば4.05mmであって、精度±0.05mmの高精度が要求されている。さらに、インペラーの内縁の表裏両面には各々複数の交差して双方向に傾斜したV字型の羽根群が形成され、これら羽根群の交合点の段差は、0.05mm(50ミクロン)程度の高精度に納めることが要求されている。このため、極めて高度な金型精度を保って精度の良い成形品を射出成形することが不可欠となる。
【0003】
また、射出成形品を構成するPPS樹脂等は、高温(例えば、320℃程度)で溶融されると、溶融樹脂からガスを発生し、このガスが金型内のキャビティ内に放出されると射出成形品内に巻き込まれて射出成形品の精度を著しく低下させるとともに、金型内のキャビティ内壁に焼付いて付着し、さらに射出成形品の精度を低下させることになる。さらに、キャビティ内壁に焼付いて付着したガスがスケール化し、しばしば金型のクリーニングの必要性が生じるとともに、金型の寿命を低下させる原因となっていた。
【0004】
さらに、射出成形前に金型のキャビティ内の残存空気をエアー抜きして真空状態にしておかないと、溶融樹脂の金型のキャビティ内に射出した時、キャビティ内の残存空気が断熱圧縮されて射出成形品の精度に悪影響を与えていた。
【0005】
そのため、従来、通常の射出成形品を成形する金型の一部にエアーベントと呼ばれる隙間(エアーベント溝)を設けて、この隙間から真空排気用ポンプを用いてキャビティ内の残存ガス・空気を吸入して金型のキャビティ内から逃散させているものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
〔特許文献1〕
特開平4−129716号公報(第3頁右上欄第5行目〜同頁右下欄第15行目、第3図及び第4図)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような従来の射出成形品の金型装置では、真空吸引シリンダーと金型のキャビティとの間にエアーベント(隙間)と金型の開閉に連動する排気路開閉ピンを設け金型の型閉じ動作に関連して排気路開閉ピンを設けて1ヵ所のみからキャビティ内のガスを吸引シリンダーに吸引するようになっていた。
【0007】
そのため、金型の型閉め後のみに金型のキャビティ内のガスを1ヵ所のみから吸引するだけであったので、キャビティ内から完全なガス抜きが行われないため、射出成形の精度が低く、また、ガスのキャビティ内壁への付着によって生じるスケールの除去をしばしば必要とし、そのため金型の寿命が著しく短かった(例えば、5時間程度)。
【0008】
そこで、本発明は、このような従来の射出成形金型装置のもつ問題点を解決するためになされたもので、溶融樹脂の射出圧力によるエアー抜きバルブの閉鎖後でも金型のキャビティ内から常時微細なエアーベント溝及びエアーベント孔を介してエアー抜き及びガス抜きを行ない、高精度、高品質の射出成形品を高生産性、高歩留りをもって成形できるようにするとともに、使用する金型の寿命を著しく向上できる射出成形金型装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、射出成形金型装置において、真空排気源と金型装置のキャビティとを射出圧力によって閉鎖するエアー抜きバルブ及び第1エアー抜き孔とを介して連通するとともに、前記キャビティと第2エアー抜き孔とを固定側金型部材と可動側金型部材との当接面である前記可動側金型部材に前記キャビティに近接して刻設した微細間隙を介して連通し、射出圧力による前記エアー抜きバルブの閉鎖後であっても、前記微細間隙を介して前記キャビティからガス抜きができるようにしたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の射出成形金型装置の一実施の形態を添付した図面を参照して説明する。
【0011】
まず、図1及び図2は、本発明の射出成形金型装置が装着されて、射出成形品(例えば、燃料ポンプのインペラー)を成形する射出成形装置を示す。
【0012】
この射出成形装置1は、床面FLに防振ゴム等を介して据え付けられ、この射出成形装置1の本体上で水平方向に移動して射出口を射出成形金型装置3のスプルーブッシュ(後述する)に接合して溶融したPPS樹脂を金型内に導入する射出シリンダーヘッド2と、射出成形操作を監視する操作画面装置4と、粒子状のPPS樹脂を射出ヘッド2内に供給するホッパー5と、射出成形金型から取り出された射出成形品を収納するシュート6と、射出成形装置1全体の制御機器を格納した制御盤7と、射出成形金型装置3を射出成形装置1に取り付ける4本のタイバー8と、から構成され、所定の射出成形作業を行うようになっている。
【0013】
次に、本発明の射出成形金型装置3を図3から図6により説明する。
【0014】
図3は、本発明の射出成形金型装置3が閉鎖した状態を示し、この金型装置3は、固定側金型部材Aと可動側金型部材Bとから構成されている。
【0015】
固定側金型部材Aは、図3に示すように、例えば4本のタイバー8(図1及び図2参照)に固着された固定側取付板31と、この固定側取付板31に固着されたランナーロックピン39と、このランナーロックピン39が挿通された固定側取付板31と装着されたランナーストッパー32と、ランナーストッパー32と型締め(閉鎖時)に当接する固定側型板33と、からなる。そして、固定側取付板31には、射出ヘッド2のノズル(射出口)と整合して溶融樹脂をキャビティC内に導入するスプルーブッシュ37がロケートリング36を介して取り付けられている。本実施の形態では、前記金型部材は、キャビティCを2個備えた2個取りになっている(図4と図5参照)。
【0016】
また、固定側型板33には、スプルーブッシュ37と連通したランナー部Rをもつランナープレート38とランナー部Rから直角に分岐してキャビティCとランナー部Rに連通するゲートG(例えば、3本の)が設けられるとともに、キャビティCから排気するエアー抜きバルブ41が設けられている。このエアー抜きバルブ41は、図示しない真空ポンプへ、例えば2個の、エアー抜き孔63を介して流体的に接続し、射出成形時の射出圧力により閉じ、また、圧力解放時は開くようになっている。
【0017】
すなわち、図6に示すように、エアー抜きバルブ41は、ランナーRと例えば、2個の第1エアー抜き孔63との間の流路中に配置されている。このエアー抜きバルブ41は、市販品であって(例えば、(株)システムリソーセズ社のエアー抜きバルブ)、ケース41b内にスライド駒41aがコイルスプリング41cにより付勢されてケース41b内の上方内壁に通常時に当接し、スライド駒41aとケース41bの壁面との間にガス抜き用の隙間gを形成するようになっている。溶融樹脂の射出前(型閉め時)には、キャビティC及びランナー部Rからエアー抜きバルブ41内に形成されたエアー抜き孔41d,41eを介して第1エアー抜き孔63へキャビティC内の残存空気等をエアー抜きできるようになっている。また、キャビティC及びランナー部Rへ溶融樹脂が射出された時には、射出圧力によってスライド駒41aが、図7に示すように、コイルスプリング41cのスプリング圧に抗して下方へスライドし、ガス抜き用の隙間gを閉じるように構成されている。
【0018】
さらに、図3に示すように、固定側型板33には、固定側軸受(例えば、単列深溝軸受)40を介して第2固定側入子35が回転自在に配設され、また、第2固定側入子35内には、同心状に異った直径の第1固定側入子34が装着されている。第2固定側入子35には、キャビティCの片半分を構成する凹部が刻設されている。
【0019】
他方、可動側金型部材Bは、図3に示すように、例えば4個のガイドピン70に案内されて図示しない駆動装置によって水平方向に移動して金型部材を開閉する可動側取付板50と、複数本のエジェクターピン64を並設した下部エジェクタープレート51と、エジェクターピン64を案内する上部エジェクタープレート52と、第1及び第2可動側受板54,55と、可動側取付板50と第1可動側受板54との間に挟設された可動側スペーサー53と、第2可動側受板55に複数のコイルスプリング61、バッキングプレート62を介して装着された金型に相当する可動側型板56とから構成される。可動側型板56は、常に、例えば4個の、コイルスプリング61により型締め方向に付勢されている。また、第1可動側受板54は、締付ボルト75によって可動側取付板50に取付けられている。さらに、可動側取付板50には、リターンピン75が取り付けられていて下部および上部エジェクタープレート51,52を戻すのを支援する。
【0020】
また、図3に示すように、上記した可動側型板56には、可動側軸受(単列深溝軸受)60を介して回転自在に第3可動側入子59が配設されるとともに、この第3可動側入子59の内側に異った直径の第2可動側入子58が嵌入され、さらに、この第2可動側入子58の内側にエジェクターピン64を挿通する異った直径の第1可動側入子57が嵌入されている。ここで、第2可動側入子58には射出成形品(インペラー)の羽根溝を形成するキャビティCの片半部が刻設されている。また、下部エジェクタープレート51には、押出しロット棒65が固設されて、この押出しロット棒65を図示しない加圧装置により型締方向に増締めして、射出成形後の成形品をエジェクターピン64により押出し圧縮するように構成してある。さらに、図3に示すように、第2可動側受板55にロックピン73が固設されていて可動側型板56をその移動時にロック固定側に奪われるのを防止し、コイルスプリング61の付勢により型板56を解放方向に移動させ、また、第3可動側入子59の回り止めを解除する。
【0021】
さらにまた、本発明の射出成形金型装置3では、図4に示すように、その固定側型板33と可動側型板56とに、例えば、4本のガイドピン70と滑合して水平方向に案内するガイドブッシュ71と、金型を常時150℃程度に加熱する棒ヒータ72が設けられている。
【0022】
ここでは、図3に示すように、第3可動側入子59の突起部59aが、射出成形品の外周部10を、第2固定側入子35の突出部35aと第2可動側入子58の突出部58aが羽根溝を、また、第1可動側入子57と突出ピン57aの間には入子ピン57bが嵌入されている。第1可動側入子57の突出ピン57aが軸孔14を、それぞれ成形するようになっている。また、第2固定側入子35のキャビティCの外周に近接し、かつ、第1可動側入子58に接する位置に、環状の約0.3ミリメータ程度の深さのエアーベント溝35bが刻設されて、エアーベント孔35cを介して第2エアー抜き孔80に連通している(図8参照)。
【0023】
すなわち、図4、図6、とくに図7、図8にその詳細を示すように、固定側金型部材Aである第2固定側入子35の突出部35aの外側であって環状段部35eの端面に環状エアーベント溝35bが刻設され、また、ランナープレート38の左端面には、環状エアーベント溝38aが刻設され、第2固定側入子35を貫いて穿設されたエアーベント孔35cを介して、環状エアーベント溝35bと流体的に連通している。さらに、環状エアーベント溝38aは、ランナープレート38に形成された直線状エアーベント溝38bを介して第2エアー抜き孔80に連通している。
【0024】
一方、図8に詳しく示すように、可動側金型部材Bである第3可動側入子59の右端面であって、前記した環状エアーベント溝35bに対向する位置には環状エアーベント溝59aが刻設され0.3mm程度の深さをもつ約2mm巾の環状エアーベント溝59cと25μ(ミクロン)程度の深さをもつ約0.6mm巾の別の環状の微細間隙(エアーベント溝)59eを介してキャビティCに連通している。そして、図5に詳しく示すように、環状微細間隙59eは、直線状エアーベント溝59f、59dを介して環状エアーベント溝59aに連通するとともに、エアーベント孔35cにも連通している。さらに、環状エアーベント溝59aは、それぞれ第1エアー抜き孔63と第2エアー抜き孔80に流体的に連通している。
【0025】
次に、上述したように構成された本発明の射出成形金型装置の一実施の形態の作用について説明する。
【0026】
まず、図3に示すように、可動側金型部材B、とくに可動側取付板50を図示しない駆動装置によって固定側金型部材A、とくに固定側取付板31の方向にガイドピン70に沿って移動させ金型を閉じ型締状態とする。この時、射出成形品の形状に対応するキャビティCが金型内に形成される。そして、この型締状態で、射出ヘッド2(図1参照)内で320℃程度の温度に加熱されて溶融状態にあるPPS樹脂を固定側取付板31に固定されたスプルーブッシュ37から導入して、ランナープレート38内のランナー部Rと第1固定側入子34内のゲートGを介して、キャビティC内に射出して、射出成形品(インペラー)を射出成形する。このとき固定側金型部材A及び可動側金型部材Bを棒ヒータ72により150℃程度の温度に加熱しておく。射出成形前は、エアー抜きバルブ41が開いてキャビティC及びランナー部Rからのエアー抜きが行われ、残存空気は、エアー抜き孔63から外部に真空排気される。射出成形時は、射出圧力によりランナー部Rのエアー抜きバルブ41は閉鎖されるが、後述するように、他のエアー抜き回路は、引き続き作用し、最後まで真空排気する。
【0027】
すなわち、スプルーブッシュ37から溶融樹脂がランナー部R及びゲートGを介して金型装置のキャビティC内に射出されると、図7に示すように、射出圧力によりエアー抜きバルブ41のスライド駒41aがコイルスプリング41cのバネ力に抗して下方にスライドし、図6に示したエアー抜き隙間gを閉じ、キャビティC、ランナー部R及びゲートGからのエアー抜きを阻止する。しかしながら、この際、依然として、キャビティCは、図5に示す環状微細間隙59e、環状エアーベント溝59a、b、cならびにエアーベント孔35c、環状エアーベント溝38a、直線状エアーベント溝38bを介して、それぞれ第2エアー抜き孔80に連通している。そのため、エアー抜きバルブ41の閉鎖後であっても、射出成形工程の最終段階まで継続して、キャビティCからのエアー抜きとガス抜きとが前述した環状微細間隙59e及び多数のエアーベント溝とエアーベント孔により行われる。このエアーベントによって、溶融樹脂から発生したガスが完全にキャビティCから排除されるので、成形品へのガスの混入がなくなり、かつ、発生したガスの金型への焼付きがなくなり、金型装置の寿命が飛躍的に向上する。例えば、従来の通常のエアー抜きバルブを備えた金型装置の寿命が約5時間(約1,000個)であったものが、本発明の金型装置では約72時間(約13,000個)に大巾に向上した。
【0028】
そして、所定時間後、押出しロット棒65(図3参照)を加圧装置により作動させて型締方向に微小量圧縮して、エジェクターピン64を移動させ、この圧縮により射出成形品の加工精度を向上させる。
【0029】
次に、駆動装置(図示なし)を作動させて図3に示す可動側金型部材Bをガイドピン70に沿って移動させ型開きを行う。この型開きによって固定されているランナーストッパー32から固定側型板33が図示しないパーティングロックにより可動側金型部材13に連結されて離間する。この際、溶融樹脂が硬化して形成されたランナー部RとゲートGとは、ランナーストッパー32側に付着している。一方、硬化した射出成形品は、可動側金型部材Bの第2可動側入子58と第2固定側入子35が当接して形成されたキャビティC内に留まっている。
【0030】
さらに、型開きを続けると、パーティングロック(図示なし)の解放により固定側型板33から可動側型板56が離間する。この際、軸方向の固定側型板33の移動により、射出成形品(インペラー)のV字型の羽根の斜面に円周(回転)方向の分力が作用し、第2固定側入子35が2mm程度円周方向に回転しようとする。この際、この回転は、インペラーの羽根溝の斜面の方向に作用する分力によるものであって、この方向は、時計方向あるいは反時計方向であってもよい。とくに、本発明の射出成形金型装置3においては、回転する第2固定側入子35の外周部に、例えば単列深溝軸受等の軸受40が嵌着されているので、第2固定側入子35は、極めてスムーズに回転しつつ、第2可動側入子59から離れるとともに、射出成形品のV字状の羽根溝から離脱し、入子35の型抜きが容易に行われる。
【0031】
さらに、型開きが続けられると、図3に示す硬化したランナー部RとゲートGとがランナーストッパー32から離脱する。そして、軸方向への型開きによる可動側金型部材Bの移動により、射出成形品の一方のV字状の羽根溝の斜面に円周(回転方向)の分力が作用し、この分力により第2可動側入子59が円周方向に可動側軸受60の助けにより、例えば、2mm程度スムーズに円周方向に回転する。この回転移動により射出成形品のV字状の羽根溝の一方から第2可動側入子59が完全に離脱し、射出成形品Mの離型が完了する。
【0032】
その後、前記した行程を繰り返し行って、順次、射出成形品を成形する。
【0033】
【発明の効果】
本発明の射出成形金型装置によれば、金型のキャビティからのエアー抜きとガス抜きが溶融樹脂射出後であっても完全に行われるので、金型の寿命が大巾に向上するとともに、ガスの成形品の混入がなくなり、この種の射出成形品の生産性、歩留り、成形精度が著しく向上するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形金型装置を装備する射出成形装置の正面図。
【図2】図1に示した射出成形装置の平面図。
【図3】図1に示す本発明の射出成形金型装置をZ−Z矢視方向から見た一部破断断面図であって、射出成形金型を閉じた状態を示す。
【図4】図3に示した本発明の射出成形金型装置の固定側金型部材をI−I矢視方向から見た正面図。
【図5】図3に示した本発明の射出成形金型装置の可動側金型部材をII−II矢視方向から見た正面図。
【図6】図3に示した本発明の射出成形金型装置のIII矢視部の部分拡大縦断面図。
【図7】図6に示した本発明の射出成形金型装置のIV矢視部の部分拡大縦断面図。
【図8】図6に示した本発明の射出成形金型装置のエアーベント部の部分拡大縦断面図。
【符号の説明】
1 射出成形装置
2 射出シリンダーヘッド
3 金型装置
4 操作画面装置
5 ホッパ
6 シュート
7 制御盤
8 タイバー
31 固定側取付板
32 ランナーストッパー
33 固定側型板
34 第1固定側入子
35 第2固定側入子
35a 突出部
35b 環状エアーベント溝
35c エアーベント孔
37 スプルーブッシュ
38 ランナープレート
38a 環状エアーベント溝
38b 直線状エアーベント溝
40 固定側軸受
41 エアー抜きバルブ
41a スライド駒
41b ケース
41c コイルスプリング
50 可動側取付板
56 可動側型板
56a 直線状エアーベント溝
57 第1可動側入子
58 第2可動側入子
59 第3可動側入子
59a 環状エアーベント溝
59b 直線状エアーベント溝
59c 環状エアーベント溝
59d 直線状エアーベント溝
59e 環状微細間隙
60 可動側軸受
63 第1エアー抜き孔
70 ガイドピン
80 第2エアー抜き孔
A 固定側金型部材
B 可動側金型部材
C キャビティ
G ゲート
R ランナー部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an injection mold apparatus used for injection molding of a molded product such as an impeller of a fuel pump that supplies fuel to an engine.
[0002]
[Prior art]
The impeller of this type of fuel pump that has been used in the past is formed in the shape of a disk and is injection-molded with a thermoplastic engineering plastic that has excellent heat resistance, dimensional stability, mechanical properties, moldability, etc., such as PPS resin. Is formed. The outer periphery of the impeller, which is an injection molded product, has a material size, for example, a diameter of 33.6 mm, an accuracy of ± 0.05 mm, and a thickness of, for example, 4.05 mm, with an accuracy of ± 0. High accuracy of .05 mm is required. Further, a plurality of intersecting and bi-directionally inclined V-shaped blade groups are formed on both the front and back surfaces of the inner edge of the impeller, and the level difference at the intersection of these blade groups is about 0.05 mm (50 microns). It is required to be highly accurate. For this reason, it is indispensable to injection mold a highly accurate molded product while maintaining extremely high mold accuracy.
[0003]
Further, when the PPS resin or the like constituting the injection molded product is melted at a high temperature (for example, about 320 ° C.), a gas is generated from the molten resin, and the gas is injected when the gas is released into the cavity in the mold. While being caught in the molded product, the accuracy of the injection molded product is remarkably lowered, and it adheres to the inner wall of the cavity in the mold and further reduces the accuracy of the injection molded product. Further, the gas adhered to the inner wall of the cavity is scaled, often necessitating the cleaning of the mold and reducing the life of the mold.
[0004]
Furthermore, if the residual air in the mold cavity is not evacuated and vacuumed before injection molding, the residual air in the cavity is adiabatically compressed when injected into the molten resin mold cavity. It had an adverse effect on the accuracy of injection molded products.
[0005]
Therefore, conventionally, a gap (air vent groove) called an air vent is provided in a part of a mold for molding a normal injection molded product, and residual gas / air in the cavity is removed from the gap using a vacuum pump. Some have been inhaled to escape from the cavity of the mold (see, for example, Patent Document 1).
[Patent Document 1]
JP-A-4-129716 (the third page, upper right column,
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional injection mold apparatus as described above, the mold is provided with an air vent (gap) and an exhaust path opening / closing pin linked to opening / closing of the mold between the vacuum suction cylinder and the mold cavity. In connection with the mold closing operation, an exhaust passage opening / closing pin is provided so that the gas in the cavity is sucked into the suction cylinder from only one place.
[0007]
Therefore, since the gas in the mold cavity is only sucked from only one place after the mold is closed, the gas is not completely vented from the cavity, so the accuracy of injection molding is low. Further, it is often necessary to remove the scale caused by the gas adhering to the inner wall of the cavity, so that the life of the mold is remarkably short (for example, about 5 hours).
[0008]
Therefore, the present invention has been made to solve such problems of the conventional injection mold apparatus. Even after the air vent valve is closed due to the injection pressure of the molten resin, the present invention is always applied from within the mold cavity. Air venting and gas venting are performed through minute air vent grooves and air vent holes so that high-precision, high-quality injection-molded products can be molded with high productivity and high yield, and the life of the mold to be used An object of the present invention is to provide an injection mold apparatus capable of remarkably improving the above.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides an injection mold apparatus in which a vacuum exhaust source and a cavity of a mold apparatus are communicated with each other via an air vent valve and a first air vent hole that are closed by an injection pressure, and the cavity and the second air are communicated. The punch hole communicates with the movable mold member, which is a contact surface between the fixed mold member and the movable mold member, through a fine gap formed close to the cavity, and the injection pressure causes the Even after the air vent valve is closed, gas can be vented from the cavity through the fine gap.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of an injection mold apparatus of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
[0011]
First, FIGS. 1 and 2 show an injection molding apparatus in which an injection mold apparatus of the present invention is mounted and an injection molded product (for example, an impeller of a fuel pump) is molded.
[0012]
The
[0013]
Next, the
[0014]
FIG. 3 shows a state in which the
[0015]
As shown in FIG. 3, the fixed-side mold member A is fixed to, for example, a fixed-
[0016]
The
[0017]
That is, as shown in FIG. 6, the
[0018]
Further, as shown in FIG. 3, a second fixed
[0019]
On the other hand, as shown in FIG. 3, the movable side mold member B is guided by, for example, four
[0020]
Further, as shown in FIG. 3, a third
[0021]
Furthermore, in the
[0022]
Here, as shown in FIG. 3, the
[0023]
That is, as shown in detail in FIGS. 4 and 6, particularly FIGS. 7 and 8, the annular stepped
[0024]
On the other hand, as shown in detail in FIG. 8, on the right end surface of the third
[0025]
Next, the operation of the embodiment of the injection mold apparatus of the present invention configured as described above will be described.
[0026]
First, as shown in FIG. 3, the movable mold member B, in particular, the movable
[0027]
That is, when molten resin is injected from the
[0028]
Then, after a predetermined time, the extrusion lot rod 65 (see FIG. 3) is actuated by a pressurizing device to compress a minute amount in the mold clamping direction, the
[0029]
Next, a driving device (not shown) is operated to move the movable mold member B shown in FIG. 3 along the guide pins 70 to perform mold opening. The fixed
[0030]
Further, when the mold opening is continued, the movable
[0031]
Further, when the mold opening is continued, the hardened runner portion R and the gate G shown in FIG. 3 are detached from the
[0032]
Thereafter, the above-described steps are repeated to sequentially form injection molded products.
[0033]
【The invention's effect】
According to the injection mold apparatus of the present invention, since air venting and gas venting from the mold cavity are completely performed even after the molten resin injection, the life of the mold is greatly improved, The mixing of the gas molded product is eliminated, and the productivity, yield, and molding accuracy of this type of injection molded product are significantly improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of an injection molding apparatus equipped with an injection mold apparatus of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of the injection molding apparatus shown in FIG.
FIG. 3 is a partially broken cross-sectional view of the injection mold apparatus of the present invention shown in FIG. 1 as viewed from the direction of arrows ZZ, showing a state in which the injection mold is closed.
4 is a front view of a fixed mold member of the injection mold apparatus of the present invention shown in FIG. 3 as viewed from the direction of arrows II.
5 is a front view of the movable mold member of the injection mold apparatus of the present invention shown in FIG. 3 as viewed from the direction of arrows II-II.
6 is a partially enlarged longitudinal sectional view taken along the line III of the injection mold apparatus of the present invention shown in FIG.
7 is a partially enlarged vertical cross-sectional view taken along the line IV of the injection mold apparatus of the present invention shown in FIG.
8 is a partially enlarged longitudinal sectional view of an air vent portion of the injection mold apparatus of the present invention shown in FIG.
[Explanation of symbols]
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