JP3708743B2 - 学習家具の給電装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、学習家具の給電装置に係わり、更に詳しくは学習机やライティングデスク等の学習家具に設けた照明器具やコンセントに接続した電気機器に電力を供給するための給電装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、学習机やライティングデスク等の学習家具に、照明器具やコンセントに接続した電気機器に電力を供給するための給電装置として、スイッチやコンセントを内蔵したボックス体を取付けたものは各種提供されている。例えば、本出願人の先願に係る特開平８−３８２６４号公報には、学習机の机上棚の下段棚板に、スイッチ、コンセント及びブレーカーを近接して備えたボックス体を取付け、その前面を化粧カバーで外被するとともに、該化粧カバーに設けた開口に臨む位置にブレーカーの操作部を配してなる給電装置付き学習机が開示され、また特開平８−６６２６３号公報には、ボックス体にブレーカーを備え且つ前面を操作パネルで外被し、該ブレーカーの復帰操作部を操作パネルに設けた開口内に位置させるとともに、該復帰操作部を着脱可能又は開閉可能な保護カバーで外被してなる学習家具の給電装置が開示されている。
【０００３】
前記スイッチは、学習机の天板上又は学習机に付設した机上棚あるいはライティングデスクの上棚に設けた照明器具の点灯、消灯を行うものであり、操作性が良いことが望まれ、通常はボックス体の最も前側の面に設けられている。一方、コンセントの差込口は、前記スイッチを設けた操作パネル面と略面一に設けられており、この差込口に机上で使用するパソコンや電気鉛筆削り等の電気機器のプラグを接続して使用するのである。
【０００４】
ところが、前記コンセントの差込口にプラグを接続して使用すると、該プラグから延びたコードが前方に突出して邪魔になる。特に、近年の学習机では、パソコンを天板上に置いて使用することが多く、その場合、前述のコードの突出はパソコンを設置する位置をも制限することになる。そこで、ボックス体を机上棚等の奥部に設けてプラグから延びたコードが前方へ突出しないようにすることも考慮されるが、その場合にはスイッチの操作性が非常に悪くなるといった問題を備えている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、学習机やライティングデスク等の学習家具に設けた照明器具やコンセントに接続した電気機器に電力を供給するための給電装置であって、スイッチの操作性に優れ、またコンセントの差込口へ接続した状態でプラグから延びたコードが前方へ突出せず、邪魔にならないようにするとともに、差込口へのプラグの挿脱操作が容易である学習家具の給電装置を提供する点にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の課題解決のために、学習机等の学習家具の適所に設け、制御用コンセントに接続した照明器具やコンセントに接続した電気機器に電力を供給するための給電装置であって、ボックス体の一面に形成した操作パネル面に少なくともスイッチを備え、前記ボックス体の背面に前記スイッチで入切りすることが可能な前記制御用コンセントを設け、前記操作パネル面よりも後退した位置に法線方向が外側へ向いた傾斜面を有する段部を形成するとともに、前記傾斜面に単又は複数のコンセントの差込口を設け、前記段部は前記コンセントに接続したプラグの一部又は全部が収容されるように設けるとともに、前記段部を設けた側とは反対側のボックス体の面を平面状の当接面としてなる学習家具の給電装置を構成した。
【０００７】
また、前記ボックス体の当接面を学習机の後部に設けた机上棚の棚板の下方であって側板又は中仕切板の垂直板面に当接し且つ操作パネル面を正面に向け、該操作パネル面が垂直板面の前端より後退した位置に着脱自在に取付けてなるのである。
【０００８】
【発明の実施の形態】
次に添付図面に示した実施形態に基づき更に本発明の詳細を説明する。図１及び図２は本発明を適用した机上棚付き学習机の実施形態を示し、図中Ａは学習机、Ｂは学習机Ａの天板上に固定する机上棚、Ｃは机上棚Ｂに設けた給電装置、１はボックス体、２は操作パネル面、３はスイッチ、４は傾斜面、５はコンセントをそれぞれ示している。
【０００９】
本発明に係る給電装置Ｃは、図２〜図５に示すように、ボックス体１の一面に形成した操作パネル面２に少なくともスイッチ３を備え、該操作パネル面２よりも後退した位置に法線方向が外側へ向いた傾斜面４を形成し、該傾斜面４に単又は複数のコンセント５の差込口５Ａ，５Ａを設け、前記傾斜面４を設けた側とは反対側のボックス体１の面を平面状の当接面６としたものである。ここで、前記傾斜面４は、前記コンセント５に接続したプラグ７の一部又は全部が収容されるように設けた段部８に形成している。
【００１０】
更に詳しくは、前記ボックス体１は、前記当接面６側に開放した箱型の合成樹脂成形品であり、前面側に当接面６とは直交した前記操作パネル面２を形成し、該操作パネル面２を挟んで当接面６の反対側部分に凹陥した段部８を形成し、前記傾斜面４を段部８を形成する面として形成している。そして、前記操作パネル面２には、前記スイッチ３とブレーカー９を設け、前記傾斜面４には、二つのコンセント５，５の差込口５Ａ，５Ａを設けている。また、前記操作パネル面２に対する傾斜面４の角度は、２０°〜４５°の範囲内で設定することが好ましいが、特に傾斜角度は限定されるものではない。
【００１１】
また、前記ボックス体１の背面には前記スイッチ３で入切りすることが可能な制御用コンセント１０が設けられ、該制御用コンセント１０に照明器具１１に給電するプラグ１２が接続され、前記スイッチ３によって照明器具１１を点灯、消灯できるようにしている。ここで、前記ブレーカー９は、ボックス体１に設けた全てのコンセント５，５及び制御用コンセント１０に供給する全電力を制限するためのものである。
【００１２】
前記机上棚Ｂは、本実施形態では下部棚１３と上部棚１４とを、積段連結及び分離可能となしたものであるが、一体型のものであっても何ら差し支えない。前記下部棚１３は、両側板１５，１５の後部間に背板１６を設けるとともに、両側板１５，１５の中間部に中仕切板１７を取付け、一方の側板１５と中仕切板１７との間に本立１８を着脱自在に取付けるとともに、他方の側板１５と中仕切板１７との間に棚板１９を着脱自在に取付けている。また、上部棚１４は、両側板２０，２０の後部間に背板２１を設けるとともに、両側板２０，２０間に上段棚板２２を固定し、該上段棚板２２には、前記本立１８を下部棚１３から分離して独立的に使用する場合に、本立１８に装着して背当たりと側当たりとなる支持部材２３を着脱自在に取付けている。
【００１３】
前記照明器具１１は、机上棚Ｂの背面側に本体部１１Ａを取付け、該本体部１１Ａから延びて上部棚１４の背板２１の切欠部（図示せず）から前方へ延びたアーム１１Ｂで灯具１１Ｃを支持したものであり、該灯具１１Ｃを前記上段棚板２２の前縁下方に沿って配設している。また、この照明器具１１は、前記机上棚Ｂから分離して独立して使用できるものである。そして、この照明器具１１は、前述のように前記給電装置Ｃの制御用コンセント１０にプラグ１２が接続されている。
【００１４】
そして、本実施形態において、前記給電装置Ｃは、前記下部棚１３の中仕切板１７の側面であって、前記棚板１９の下面に沿った位置に取付けている。前記中仕切板１７は、学習机Ａの天板２４との間に空間が設けられており、該中仕切板１７に給電装置Ｃを取付けた状態においても、該給電装置Ｃのボックス体１と天板２４との間には空間が形成されるようにする。また、図２、図３及び図５に示すように、給電装置Ｃは、ボックス体１の当接面６を中仕切板１７の側面に当接し、操作パネル面２を正面に向けた状態で側方からネジ２５，２５にて着脱自在に取付けるが、その取付状態において前記操作パネル面２は、前記中仕切板１７の前端よりも若干後退した位置に設けることが好ましい。その場合、コンセント５の差込口５Ａは、棚板１９の下面に隠れるので、上方からクリップ等の金属物が落下して差込口５Ａに接続したプラグ７の電極部をショートさせたり、また重量物が落下してプラグ７に当たり、コンセント５やプラグ７を損傷させることを防止できるのである。
【００１５】
前記給電装置Ｃを中仕切板１７に取付けた状態では、前記操作パネル面２は正面に向いており、その操作パネル面２に設けたスイッチ３を操作することは容易である。また、該操作パネル面２よりも後退した位置に形成した傾斜面４に設けたコンセント５の差込口５Ａに、学習机Ａの天板２４上に置いて又は机上棚Ｂにおいて使用する電気機器に給電するためのプラグ７を接続した状態では、該プラグ７から延びたコード７Ａが机上棚Ｂから前方へ大きく突出することがないので、天板２４上を広く使用することができる。例えば、学習机Ａの天板２４上にパソコンを設置した場合には、そのモニターにコード７Ａが当たる等の恐れがなく、パソコンを設置する位置における規制がなくなる。また、前記下部棚１３の棚板１９を取り去って、その空間にパソコンのＣＲＴ等のモニターを設置する場合にも、前記プラグ７は傾斜面４の法線方向に向いているので、中仕切板１７と側板１５間に十分な設置空間を確保できるのである。更に、前記コンセント５の差込口５Ａは、傾斜面４に形成しているので、プラグ７の挿脱作業が容易であるといった利点もある。
【００１６】
尚、前述の実施形態では、給電装置Ｃを机上棚Ｂの垂直板面である中仕切板１７に取付けたが、側板１５の内面に取付けることも可能である。
【００１９】
また、本実施例では、学習家具として机上棚付き学習机Ａに本発明に係る給電装置Ｃを適用した例を示したが、ライティングデスクの上棚等に同様に適用することも、更に他の学習家具や一般家具に適用することも勿論可能である。
【００２０】
【発明の効果】
以上にしてなる本発明の学習家具の給電装置によれば、以下のような顕著な作用効果を奏するのである。
【００２１】
即ち、ボックス体の一面に形成した操作パネル面に少なくともスイッチを備え、前記ボックス体の背面に前記スイッチで入切りすることが可能な前記制御用コンセントを設け、前記操作パネル面よりも後退した位置に法線方向が外側へ向いた傾斜面を有する段部を形成するとともに、前記傾斜面に単又は複数のコンセントの差込口を設け、前記段部は前記コンセントに接続したプラグの一部又は全部が収容されるように設けるとともに、前記段部を設けた側とは反対側のボックス体の面を平面状の当接面としてなるので、スイッチの操作性に優れているとともに、コンセントの差込口へ接続した状態でプラグから延びたコードが前方へ突出しないので、学習机の天板上で邪魔にならず、天板上を広く使用することができ、更に傾斜面にコンセントの差込口を設けているので該差込口へのプラグの挿脱操作が容易である。又、前記傾斜面に設けたコンセントの差込口へ接続したプラグが、段部内に収容されるとともに、前記ボックス体の当接面を学習机の後部に設けた机上棚の棚板の下方であって側板又は中仕切板の垂直板面に当接し、且つ操作パネル面を正面に向け、該操作パネル面が垂直板面の前端より後退した位置に着脱自在に取付けてあり、コンセントの差込口が、棚板の下面に隠れるので、上方からクリップ等の金属物が落下して差込口に接続したプラグの電極部をショートさせたり、また重量物が落下してプラグに当たり、コンセントやプラグを損傷させることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の給電装置を適用した代表的実施例を示す机上棚付き学習机の全体正面図である。
【図２】同じく要部の横断面図である。
【図３】同じく机上棚の中仕切板に給電装置を取付けた状態の部分平面図である。
【図４】給電装置の正面図である。
【図５】机上棚の中仕切板に給電装置を取付ける構造を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
Ａ 学習机 Ｂ 机上棚
Ｃ 給電装置
１ ボックス体 ２ 操作パネル面
３ スイッチ ４ 傾斜面
５ コンセント ５Ａ 差込口
６ 当接面 ７ プラグ
７Ａ コード ８ 段部
９ ブレーカー １０ 制御用コンセント
１１ 照明器具 １２ プラグ
１３ 下部棚 １４ 上部棚
１５ 側板 １６ 背板
１７ 中仕切板 １８ 本立
１９ 棚板 ２０ 側板
２１ 背板 ２２ 上段棚板
２３ 支持部材 ２４ 天板
２５ ネジ ２６ 固定具
【発明の属する技術分野】
本発明は、学習家具の給電装置に係わり、更に詳しくは学習机やライティングデスク等の学習家具に設けた照明器具やコンセントに接続した電気機器に電力を供給するための給電装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、学習机やライティングデスク等の学習家具に、照明器具やコンセントに接続した電気機器に電力を供給するための給電装置として、スイッチやコンセントを内蔵したボックス体を取付けたものは各種提供されている。例えば、本出願人の先願に係る特開平８−３８２６４号公報には、学習机の机上棚の下段棚板に、スイッチ、コンセント及びブレーカーを近接して備えたボックス体を取付け、その前面を化粧カバーで外被するとともに、該化粧カバーに設けた開口に臨む位置にブレーカーの操作部を配してなる給電装置付き学習机が開示され、また特開平８−６６２６３号公報には、ボックス体にブレーカーを備え且つ前面を操作パネルで外被し、該ブレーカーの復帰操作部を操作パネルに設けた開口内に位置させるとともに、該復帰操作部を着脱可能又は開閉可能な保護カバーで外被してなる学習家具の給電装置が開示されている。
【０００３】
前記スイッチは、学習机の天板上又は学習机に付設した机上棚あるいはライティングデスクの上棚に設けた照明器具の点灯、消灯を行うものであり、操作性が良いことが望まれ、通常はボックス体の最も前側の面に設けられている。一方、コンセントの差込口は、前記スイッチを設けた操作パネル面と略面一に設けられており、この差込口に机上で使用するパソコンや電気鉛筆削り等の電気機器のプラグを接続して使用するのである。
【０００４】
ところが、前記コンセントの差込口にプラグを接続して使用すると、該プラグから延びたコードが前方に突出して邪魔になる。特に、近年の学習机では、パソコンを天板上に置いて使用することが多く、その場合、前述のコードの突出はパソコンを設置する位置をも制限することになる。そこで、ボックス体を机上棚等の奥部に設けてプラグから延びたコードが前方へ突出しないようにすることも考慮されるが、その場合にはスイッチの操作性が非常に悪くなるといった問題を備えている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、学習机やライティングデスク等の学習家具に設けた照明器具やコンセントに接続した電気機器に電力を供給するための給電装置であって、スイッチの操作性に優れ、またコンセントの差込口へ接続した状態でプラグから延びたコードが前方へ突出せず、邪魔にならないようにするとともに、差込口へのプラグの挿脱操作が容易である学習家具の給電装置を提供する点にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の課題解決のために、学習机等の学習家具の適所に設け、制御用コンセントに接続した照明器具やコンセントに接続した電気機器に電力を供給するための給電装置であって、ボックス体の一面に形成した操作パネル面に少なくともスイッチを備え、前記ボックス体の背面に前記スイッチで入切りすることが可能な前記制御用コンセントを設け、前記操作パネル面よりも後退した位置に法線方向が外側へ向いた傾斜面を有する段部を形成するとともに、前記傾斜面に単又は複数のコンセントの差込口を設け、前記段部は前記コンセントに接続したプラグの一部又は全部が収容されるように設けるとともに、前記段部を設けた側とは反対側のボックス体の面を平面状の当接面としてなる学習家具の給電装置を構成した。
【０００７】
また、前記ボックス体の当接面を学習机の後部に設けた机上棚の棚板の下方であって側板又は中仕切板の垂直板面に当接し且つ操作パネル面を正面に向け、該操作パネル面が垂直板面の前端より後退した位置に着脱自在に取付けてなるのである。
【０００８】
【発明の実施の形態】
次に添付図面に示した実施形態に基づき更に本発明の詳細を説明する。図１及び図２は本発明を適用した机上棚付き学習机の実施形態を示し、図中Ａは学習机、Ｂは学習机Ａの天板上に固定する机上棚、Ｃは机上棚Ｂに設けた給電装置、１はボックス体、２は操作パネル面、３はスイッチ、４は傾斜面、５はコンセントをそれぞれ示している。
【０００９】
本発明に係る給電装置Ｃは、図２〜図５に示すように、ボックス体１の一面に形成した操作パネル面２に少なくともスイッチ３を備え、該操作パネル面２よりも後退した位置に法線方向が外側へ向いた傾斜面４を形成し、該傾斜面４に単又は複数のコンセント５の差込口５Ａ，５Ａを設け、前記傾斜面４を設けた側とは反対側のボックス体１の面を平面状の当接面６としたものである。ここで、前記傾斜面４は、前記コンセント５に接続したプラグ７の一部又は全部が収容されるように設けた段部８に形成している。
【００１０】
更に詳しくは、前記ボックス体１は、前記当接面６側に開放した箱型の合成樹脂成形品であり、前面側に当接面６とは直交した前記操作パネル面２を形成し、該操作パネル面２を挟んで当接面６の反対側部分に凹陥した段部８を形成し、前記傾斜面４を段部８を形成する面として形成している。そして、前記操作パネル面２には、前記スイッチ３とブレーカー９を設け、前記傾斜面４には、二つのコンセント５，５の差込口５Ａ，５Ａを設けている。また、前記操作パネル面２に対する傾斜面４の角度は、２０°〜４５°の範囲内で設定することが好ましいが、特に傾斜角度は限定されるものではない。
【００１１】
また、前記ボックス体１の背面には前記スイッチ３で入切りすることが可能な制御用コンセント１０が設けられ、該制御用コンセント１０に照明器具１１に給電するプラグ１２が接続され、前記スイッチ３によって照明器具１１を点灯、消灯できるようにしている。ここで、前記ブレーカー９は、ボックス体１に設けた全てのコンセント５，５及び制御用コンセント１０に供給する全電力を制限するためのものである。
【００１２】
前記机上棚Ｂは、本実施形態では下部棚１３と上部棚１４とを、積段連結及び分離可能となしたものであるが、一体型のものであっても何ら差し支えない。前記下部棚１３は、両側板１５，１５の後部間に背板１６を設けるとともに、両側板１５，１５の中間部に中仕切板１７を取付け、一方の側板１５と中仕切板１７との間に本立１８を着脱自在に取付けるとともに、他方の側板１５と中仕切板１７との間に棚板１９を着脱自在に取付けている。また、上部棚１４は、両側板２０，２０の後部間に背板２１を設けるとともに、両側板２０，２０間に上段棚板２２を固定し、該上段棚板２２には、前記本立１８を下部棚１３から分離して独立的に使用する場合に、本立１８に装着して背当たりと側当たりとなる支持部材２３を着脱自在に取付けている。
【００１３】
前記照明器具１１は、机上棚Ｂの背面側に本体部１１Ａを取付け、該本体部１１Ａから延びて上部棚１４の背板２１の切欠部（図示せず）から前方へ延びたアーム１１Ｂで灯具１１Ｃを支持したものであり、該灯具１１Ｃを前記上段棚板２２の前縁下方に沿って配設している。また、この照明器具１１は、前記机上棚Ｂから分離して独立して使用できるものである。そして、この照明器具１１は、前述のように前記給電装置Ｃの制御用コンセント１０にプラグ１２が接続されている。
【００１４】
そして、本実施形態において、前記給電装置Ｃは、前記下部棚１３の中仕切板１７の側面であって、前記棚板１９の下面に沿った位置に取付けている。前記中仕切板１７は、学習机Ａの天板２４との間に空間が設けられており、該中仕切板１７に給電装置Ｃを取付けた状態においても、該給電装置Ｃのボックス体１と天板２４との間には空間が形成されるようにする。また、図２、図３及び図５に示すように、給電装置Ｃは、ボックス体１の当接面６を中仕切板１７の側面に当接し、操作パネル面２を正面に向けた状態で側方からネジ２５，２５にて着脱自在に取付けるが、その取付状態において前記操作パネル面２は、前記中仕切板１７の前端よりも若干後退した位置に設けることが好ましい。その場合、コンセント５の差込口５Ａは、棚板１９の下面に隠れるので、上方からクリップ等の金属物が落下して差込口５Ａに接続したプラグ７の電極部をショートさせたり、また重量物が落下してプラグ７に当たり、コンセント５やプラグ７を損傷させることを防止できるのである。
【００１５】
前記給電装置Ｃを中仕切板１７に取付けた状態では、前記操作パネル面２は正面に向いており、その操作パネル面２に設けたスイッチ３を操作することは容易である。また、該操作パネル面２よりも後退した位置に形成した傾斜面４に設けたコンセント５の差込口５Ａに、学習机Ａの天板２４上に置いて又は机上棚Ｂにおいて使用する電気機器に給電するためのプラグ７を接続した状態では、該プラグ７から延びたコード７Ａが机上棚Ｂから前方へ大きく突出することがないので、天板２４上を広く使用することができる。例えば、学習机Ａの天板２４上にパソコンを設置した場合には、そのモニターにコード７Ａが当たる等の恐れがなく、パソコンを設置する位置における規制がなくなる。また、前記下部棚１３の棚板１９を取り去って、その空間にパソコンのＣＲＴ等のモニターを設置する場合にも、前記プラグ７は傾斜面４の法線方向に向いているので、中仕切板１７と側板１５間に十分な設置空間を確保できるのである。更に、前記コンセント５の差込口５Ａは、傾斜面４に形成しているので、プラグ７の挿脱作業が容易であるといった利点もある。
【００１６】
尚、前述の実施形態では、給電装置Ｃを机上棚Ｂの垂直板面である中仕切板１７に取付けたが、側板１５の内面に取付けることも可能である。
【００１９】
また、本実施例では、学習家具として机上棚付き学習机Ａに本発明に係る給電装置Ｃを適用した例を示したが、ライティングデスクの上棚等に同様に適用することも、更に他の学習家具や一般家具に適用することも勿論可能である。
【００２０】
【発明の効果】
以上にしてなる本発明の学習家具の給電装置によれば、以下のような顕著な作用効果を奏するのである。
【００２１】
即ち、ボックス体の一面に形成した操作パネル面に少なくともスイッチを備え、前記ボックス体の背面に前記スイッチで入切りすることが可能な前記制御用コンセントを設け、前記操作パネル面よりも後退した位置に法線方向が外側へ向いた傾斜面を有する段部を形成するとともに、前記傾斜面に単又は複数のコンセントの差込口を設け、前記段部は前記コンセントに接続したプラグの一部又は全部が収容されるように設けるとともに、前記段部を設けた側とは反対側のボックス体の面を平面状の当接面としてなるので、スイッチの操作性に優れているとともに、コンセントの差込口へ接続した状態でプラグから延びたコードが前方へ突出しないので、学習机の天板上で邪魔にならず、天板上を広く使用することができ、更に傾斜面にコンセントの差込口を設けているので該差込口へのプラグの挿脱操作が容易である。又、前記傾斜面に設けたコンセントの差込口へ接続したプラグが、段部内に収容されるとともに、前記ボックス体の当接面を学習机の後部に設けた机上棚の棚板の下方であって側板又は中仕切板の垂直板面に当接し、且つ操作パネル面を正面に向け、該操作パネル面が垂直板面の前端より後退した位置に着脱自在に取付けてあり、コンセントの差込口が、棚板の下面に隠れるので、上方からクリップ等の金属物が落下して差込口に接続したプラグの電極部をショートさせたり、また重量物が落下してプラグに当たり、コンセントやプラグを損傷させることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の給電装置を適用した代表的実施例を示す机上棚付き学習机の全体正面図である。
【図２】同じく要部の横断面図である。
【図３】同じく机上棚の中仕切板に給電装置を取付けた状態の部分平面図である。
【図４】給電装置の正面図である。
【図５】机上棚の中仕切板に給電装置を取付ける構造を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
Ａ 学習机 Ｂ 机上棚
Ｃ 給電装置
１ ボックス体 ２ 操作パネル面
３ スイッチ ４ 傾斜面
５ コンセント ５Ａ 差込口
６ 当接面 ７ プラグ
７Ａ コード ８ 段部
９ ブレーカー １０ 制御用コンセント
１１ 照明器具 １２ プラグ
１３ 下部棚 １４ 上部棚
１５ 側板 １６ 背板
１７ 中仕切板 １８ 本立
１９ 棚板 ２０ 側板
２１ 背板 ２２ 上段棚板
２３ 支持部材 ２４ 天板
２５ ネジ ２６ 固定具
Claims (1)
- 学習机等の学習家具の適所に設け、制御用コンセントに接続した照明器具やコンセントに接続した電気機器に電力を供給するための給電装置であって、ボックス体の一面に形成した操作パネル面に少なくともスイッチを備え、前記ボックス体の背面に前記スイッチで入切りすることが可能な前記制御用コンセントを設け、前記操作パネル面よりも後退した位置に法線方向が外側へ向いた傾斜面を有する段部を形成するとともに、前記傾斜面に単又は複数のコンセントの差込口を設け、前記段部は前記コンセントに接続したプラグの一部又は全部が収容されるように設けるとともに、前記段部を設けた側とは反対側のボックス体の面を平面状の当接面とし、該当接面を学習机の後部に設けた机上棚の棚板の下方であって側板又は中仕切板の垂直板面に当接し、且つ前記操作パネル面を正面に向け、該操作パネル面が垂直板面の前端より後退した位置に着脱自在に取付けてなることを特徴とする学習家具の給電装置。
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| JP09399399A JP3708743B2 (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 学習家具の給電装置 |
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| JP09399399A JP3708743B2 (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 学習家具の給電装置 |
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| JP2000295746A JP2000295746A (ja) | 2000-10-20 |
| JP3708743B2 true JP3708743B2 (ja) | 2005-10-19 |
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ID=14097940
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| JP09399399A Expired - Fee Related JP3708743B2 (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 学習家具の給電装置 |
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| JP6736261B2 (ja) * | 2015-05-21 | 2020-08-05 | 株式会社イトーキ | 机上用棚装置 |
-
1999
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