JP3708147B2 - Surgical microscope - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、死角部位の観察を行なうことができる内視鏡等の観察手段を備えた手術用顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、手術の手法や手術用具の発達に伴い、マイクロサージャリーが頻繁に行われるようになってきた。このマイクロサージャリーでは、術部を拡大観察するために手術用顕微鏡が用いられる。
【0003】
一般に、前記手術用顕微鏡は、立体視を行うための双眼光学系を有する鏡体を備えており、この鏡体を架台部に取り付けられたアームによって3次元的に移動自在に保持できるようになっている。
【0004】
ところで、脳神経外科や耳鼻咽喉科におけるマイクロサージャリーでは、その術部(患部)が体腔内深部にあることが多いため、また、低侵襲で手術を行なう必要があるため、生体に微小な切開孔を開け、この切開孔に手術用顕微鏡を対向させた状態で患部の観察を行なっている。このように微小な切開孔を通じて患部の観察を行なうため、手術用顕微鏡の観察方向を可能な限り変えても、観察し難い部位、つまり、死角となる部位が存在してしまう。そこで、最近では、このような死角となる部位を観察するために、ミラーや内視鏡を併せて用いる手法が普及しつつある。
【0005】
一般的に、ミラーを使用する場合、術者は、片手でミラーを保持しながらそのミラーを微小な切開孔内に挿入することによって、死角となる部位を肉眼で観察するか、或いは、ミラーを介してその反射像を手術用顕微鏡にて拡大観察する。
【0006】
また、内視鏡を使用する場合、術者は、片手で内視鏡を保持しながらその内視鏡の挿入部を微小な切開孔内に挿入することによって、死角となる部位を直接的に内視鏡の接眼部を通じて観察するか、或いは、内視鏡に内蔵もしくは取り付けられた撮像手段により撮像された内視鏡像をTVモニタにより観察する。
【0007】
ところで、内視鏡を併用して死角となる部位を観察する場合、特に、ファイバースコープ(軟性鏡)を用いる場合には、片手で内視鏡の操作部を保持し、且つ、もう一方の手で内視鏡の挿入部の先端部を保持しなければならない。したがって、両手が塞がっていることから、内視鏡の先端部を死角となる部位に到達させるために周囲の組織を除去するといった作業を行なうことが非常に困難となる。
【0008】
また、硬性鏡を用いた場合でも、片手で硬性鏡の接眼部を保持して観察を行なわざるを得ないため、作業性が悪く、手術時間が長期化し、術者の疲労が増大する。それに加えて、硬性鏡の先端で術部を傷つけてしまう虞れもあり、術者は極めて慎重な作業を強いられていた。
【0009】
また、この場合、手術用顕微鏡に加えて内視鏡を併用するため、内視鏡用の光源装置やTVモニターといった多くの付属装置をセッティングする必要がある。そのため、手術室内が繁雑となり、術者や看護婦等の手術に対する作業効率が悪化する。
【0010】
以上のような欠点を解決すべくなされた手術用顕微鏡が、特開平6−196号公報において提案されている。この手術用顕微鏡は、図10に示すように、架台のアーム100に支持された手術用顕微鏡の鏡体102に内視鏡取付け用アダプタ103を介して硬性鏡104が取り付けられて成るものであり、術者が硬性鏡104の接眼部105を保持する必要がない点で非常に有益である。この構成では、硬性鏡104を取り付けた内視鏡取付け用アダプタ103を鏡体102の光軸Oまわりに回動させることができ、硬性鏡104によって観察を行なう場合には、内視鏡取付け用アダプタ103を回動させて、硬性鏡104を退避位置から図示する観察位置に配置する。
【0011】
また、同公報には、図11に示すように、手術用顕微鏡の鏡体112に取り付けられた把持アーム117に内視鏡挿通用穴120を設け、この穴120にファイバースコープ118を挿入するとともに、内視鏡先端保持アーム119と内視鏡先端保持具110とによってファイバースコープ118の先端部を保持する構成が示されている。この構成の場合も、ファイバースコープ118を用いて死角の部位を観察する場合、術者がファイバースコープ118を保持する必要がない点で非常に有益である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図10に示された従来の構成の場合、硬性鏡104は、手術用顕微鏡による観察視野の死角の部位を観察する必要から、その先端部が手術用顕微鏡の鏡体102から術部側に大きく突出している。また、鏡体102と硬性鏡104との相対位置が固定されているにも拘らず、鏡体102の観察光軸Oと硬性鏡104の観察光軸とが一致していない。したがって、硬性鏡104による観察を行なう場合、術者は、手術用顕微鏡の架台のアーム101を肉眼下で操作して3次元的に移動し、硬性鏡104によって術部を傷つけないように注意を払いながら、硬性鏡104の先端を術部の死角部位が観察できる位置まで導かなければならない。
【0013】
また、図10の構成では、硬性鏡104が観察位置にある場合、硬性鏡104の先端部は、術者の保持する鏡体グリップ106よりも、アーム101の回転軸に対するモーメントが大きい。したがって、術者は細心の注意を払って鏡体グリップ106を操作する必要がある。特に、硬性鏡104を用いて死角部位を観察している最中に、不用意にアーム101を動かすと、硬性鏡104の先端部が患部に接触してその患部を傷つける虞れがある。また、硬性鏡104の観察位置を変更したり或いは硬性鏡104を抜去する際にも、術者は硬性鏡104の先端部で術部を傷つけないように細心の注意を払わなければならない。
【0014】
このように、図10の構成によると、術部を硬性鏡104によって観察する場合、術者に細心の注意と大きな負担を強いることとなり、結果的に手術時間が長くなってしまうことになる。
【0015】
一方、図11に示された従来の構成の場合には、ファイバースコープ118の先端部を手術用顕微鏡の観察視野における死角部位に導くため、内視鏡先端保持アーム119を移動する必要がある。また、ファイバースコープ118の観察方向を変更する場合にも、内視鏡先端保持具110の付近を手で把持して、内視鏡先端保持アーム119を操作しなければならない。この場合、内視鏡先端保持アーム119とこれに保持されるファイバースコープ118とが鏡体112から術部側に大きく突出しているため、ファイバースコープ118の先端部等で術部を傷つけないように、顕微鏡のアライメント変更およびファイバースコープ118の観察位置変更には十分に注意を払う必要がある。こうした慎重を要する操作は、結果的に手術の流れを中断することとなり、術者にとって非常に負担であるばかりでなく、手術時間の延長により患者にも負担をかけることとなる。
【0016】
なお、以上説明してきた事情は何も内視鏡だけに関わらず、ミラーの場合にも同様な問題がある。
本発明は上記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、観察手段によって術部を傷つけることがない安全性の高い手術用顕微鏡を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の手術用顕微鏡は、被検物を観察する第1の観察手段と、前記第1の観察手段の光学系のうちの少なくとも一つの光学要素を非共通とする第2の観察手段と、前記第1及び第2の観察手段を3次元空間の任意の位置及び方向に移動可能に保持する保持手段と、前記第2の観察手段が観察可能状態にあることを検知する検知手段と、前記検知手段からの検知情報に基づいて前記第1又は第2の観察手段の被険体に近づく方向への動作を制限する制限手段と、を具備している。
【0018】
【作用】
上記構成では、第2の観察手段が観察可能状態にある場合に、術者が誤って第1又は第2の観察手段を誤操作等により動かそうとしても、第1又は第2の観察手段の被険体に近づく方向への動作が制限されるため、第1又は第2の観察手段によって術部を傷付けてしまうことがない。
【0019】
【実施例】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例について説明する。図1ないし図5は本発明の第1の実施例を示すものである。
図1は、本実施例の手術用顕微鏡1の全体構成を概略的に示したものである。図示のように、この手術用顕微鏡1は、2つの観察手段すなわち顕微鏡本体たる鏡体25とこれに付設された硬性鏡(内視鏡)32とを有している。
【0020】
手術用顕微鏡1の架台20の上端には水平アーム21の一端が軸aを中心として回動可能に取り付けられている。水平アーム21の他端には、部材22を介して、パンタグラフアーム23の一端が回動自在に取り付けられている。この場合、パンタグラフアーム23は、図示のように、互いに直交する軸b(垂直軸)および軸c(水平軸)の回りを回動することができるようになっている。
【0021】
また、パンタグラフアーム23の他端には鏡体アーム24の一端が垂直な軸dを中心として回動可能に取り付けられている。この鏡体アーム24には鏡体25が回転可能かつ俯仰可能に支持されている。すなわち、鏡体25は、鏡体アーム24の中心軸である軸eの回りに回転することができ、軸eと直交する軸fを中心として回動して俯仰動作を行なうことができる。
【0022】
以上説明した各回動部は、図示しないバランス調整部によってバランス調整が可能である。これらの回動部で各アーム21,23,24を回動させることによって、鏡体25の観察位置および観察方向を3次元空間の所望の位置及び所望の向きにセッティングすることができる。
【0023】
図2に示すように、鏡体25には、軸gを光軸中心とした図示しない双眼光学系が内蔵されている。また、鏡体25には顕微鏡用ライトガイド27が取り付けられており、この顕微鏡用ライトガイド27を介して図示しない光源からの照明光を鏡体25に供給することにより、この照明光を術部に照射して、術部の立体観察像を鏡体25の接眼部を通じて得ることができるようになっている。
【0024】
また、鏡体25の下端には内視鏡取り付けアダプタ28が回動可能に取り付けられている。このアダプタ28は前記双眼光学系の光軸中心gを中心に回動することができる。さらに、鏡体25の下端には、アダプタ28を図2に実線で示す収納位置と図2に破線で示す観察位置とにそれぞれ位置決めする図示しないストッパーが設けられている。したがって、内視鏡取り付けアダプタ28は収納位置(実線位置)と観察位置(破線位置)との間を図2に示す矢印の方向に回動できることとなる。
【0025】
図3は、内視鏡取り付けアダプタ28の詳細を示すものである。図示のように、内視鏡取り付けアダプタ28は、鏡体25に対して回動するアダプタ本体28aと、このアダプタ本体28aにボールジョイント30を介して回動自在に連結された内視鏡用ガイド31とを有している。内視鏡用ガイド31は、硬性鏡32の挿入部が挿通可能な挿通孔31aを有しており、この挿通孔31aに硬性鏡32の挿入部を挿通させることによって硬性鏡32を支持できるようになっている。 また、内視鏡取り付けアダプタ28のボールジョイント30の部位には摘み33が設けられており、この摘み33を緩めることにより、ボールジョイント30をフリー状態にして、内視鏡用ガイド31に取り付けられている硬性鏡32を所望の方向に向けることができる。また、内視鏡用ガイド31には操作重さ調整ハンドル34が取り付けられており、このハンドル34によって硬性鏡32の摺動および回転操作の重さを調整することができるようになっている。
【0026】
なお、内視鏡取り付けアダプタ28に取り付けられた硬性鏡32には内視鏡用ライトガイド35が接続されており、このライトガイド35を介して図示しない光源装置からの照明光を硬性鏡32に供給することにより、この照明光を術部に照射して、術部の観察像を硬性鏡32の接眼部を通じて得ることができるようになっている。
【0027】
次に、図4および図5を参照しながら、パンタグラフアーム23の回動機構について説明する。
図4中、22はパンタグラフアーム23と水平アーム21とを連結する部材である。部材22に連結されるパンタグラフアーム23の基端部の両側面には、パンタグラフアーム23の長手方向に対して直交する方向にアーム軸40,40(軸c)が突設されている。パンタグラフアーム23の両側面から突出するこれらの各アーム軸40,40は、部材22の左右両側に固定されたベアリング41,42内に別々に嵌挿支持されて、パンタグラフアーム23と一体に回動することができるようになっている。
【0028】
パンタグラフアーム23の一方の側面から突出するアーム軸40には、アーマチュア45が、ベアリング41よりもパンタグラフアーム23側に位置して、摺動自在に嵌め込み挿入されている。また、このアーマチュア45は、アーム軸40に非回転的に取り付けられており、アーム軸40及びパンタグラフアーム23と一体に回動するようになっている。さらに、アーマチュア45は、パンタグラフアーム23にスプリング44によって支持されている。
【0029】
ベアリング41とアーマチュア45との間には、部材22に固定された電磁ブレーキ43が、アーム軸40に嵌め込み挿入された状態で配置され、アーマチュア45と微小の隙間zを介して対向している。
【0030】
こうした構造は、軸a〜fを中心として回動する各回動部の全てに設けられている。
ここで、軸a〜fを中心に回動する各回動部に設けられている電磁ブレーキについて簡単に説明する。各回動部の電磁ブレーキ(後述する電磁クラッチ46を除く)は、鏡体25に取り付けられたグリップ26(図1参照)の図示しないスイッチを操作することによって電磁的に制御される。すなわち、前記スイッチがOFFの状態にあると、回動軸a〜fの各電磁ブレーキに対して電流が供給されないため、各アーム21,23,24及び鏡体25と一体に回動するアーマチュアが電磁ブレーキに電磁的に吸着されている。したがって、各アーム21,23,24及び鏡体25の回動が阻止(ロック)される。また、前記スイッチをON操作すると、回動軸a〜fの各電磁ブレーキに対して電流が供給されて、各アーム21,23,24及び鏡体25と一体に回動するアーマチュアが電磁ブレーキから離れてフリー状態になる。したがって、各アーム21,23,24及び鏡体25は所望の位置及び方向に自由に動作することができ、これによって、鏡体25の観察位置及び観察方向を容易に変更することができる。そして、このように変更した鏡体25の観察位置及び観察方向は、スイッチを再度OFFにして各アーム21,23,24及び鏡体25をロックすれば、確実に保持される。
【0031】
このような動作を、以下、前記アーマチュア45と電磁ブレーキ43との動作を例にとって具体的に述べる。まず、グリップ26のスイッチがOFFの状態にあると、電磁ブレーキ43に電流が供給されないため、アーマチュア45は、スプリング44のばね力に抗して電磁ブレーキ43に電磁的に吸着されてロックされる。したがって、アーマチュア45と一体に回動するアーム軸40及びパンタグラフアーム23の回動が阻止され、部材22とパンタグラフアーム23とが固定された状態となる。
【0032】
このアーマチュア45のロック状態、すなわち、電磁ブレーキ43の電磁吸着作用は、前記スイッチをONにして電磁ブレーキ43へ電流を供給することによって解除される。アーマチュア45のロック状態が解除されると、アーマチュア45は、スプリング44の弾性力によりアーム軸40の軸方向に沿ってパンタグラフアーム23側に距離zだけ摺動されて、そのフリーな初期位置に戻される。したがって、パンタグラフアーム23は軸cを中心に自由に回動することができる。
【0033】
なお、グリップ26に設けられた前記スイッチは、架台20に内蔵された図示しない制御部に接続されている。そして、この制御部からの制御信号に基づいて図示しない電流供給源からケーブル(図示しない)を介して電磁ブレーキに電流が供給されるようになっている。また、グリップ26に設けられた前記スイッチは通常OFF状態となっており、各回動軸a〜fに設けられた電磁ブレーキ(後述する電磁クラッチ46を除く)は、通常、電流が供給されていない状態にある。したがって、各アーム21,23,24及び鏡体25は、通常、ロックされた状態にある。
【0034】
また、図4に示すように、パンタグラフアーム23の他方の側面から突出するアーム軸40には、アーマチュア47が、ベアリング42よりもパンタグラフアーム23側に位置して、摺動自在に嵌め込み挿入されている。
【0035】
ベアリング42とアーマチュア47との間には、部材22に固定された電磁クラッチ46が、アーム軸40に嵌め込み挿入された状態で配置され、アーマチュア47と微小の隙間yを介して対向している。なお、後述するように電磁クラッチ46に電流が供給されると、アーマチュア47が電磁クラッチ46に電磁的に吸着されるようになっている。
【0036】
また、アーム軸40は、アーマチュア47よりもパンタグラフアーム23側の位置で部材22に固定されたベアリング48内に挿通されている。このベアリング48の内面には内側に歯が切られた歯車49が回動可能に取り付けられており、アーム軸40はこの歯車49の内側に挿通されている。また、この構成では、アーマチュア47がスプリング52を介して歯車49と接続されている。
【0037】
ベアリング48の詳細が図5に示されている。図示のように、アーム軸40には軸55を中心に揺動可能な爪50が取り付けられている。この爪50は、アーム軸40と一体に回転するとともに、アーム軸40に取り付けられたスプリング51によって歯車49の内面に突き当てられて歯車49の歯と噛合している。この場合、爪50は、アーム軸40の回転に伴って歯車49が一方向だけに回転し且つその逆方向には回転しないような態様で歯車49と噛合している。すなわち、アーム軸40が一方向(図中では時計回り)に回転すると、この回転に伴って爪50と噛合する歯車49もその回転方向に回転するが、アーム軸40がこれと逆方向(図中では反時計回り)に回転すると、爪50と歯車49との噛合状態が解除されて爪50のみが回転するようになっている。
【0038】
なお、アーム軸40が図中時計回りに回転すると、パンタグラフアーム23が下方に回動し、アーム軸40が図中反時計回りに回転すると、パンタグラフアーム23が上方に回動する。
【0039】
ところで、内視鏡取り付けアダプタ28の収納位置(図2に実線で示した位置)にはマイクロスイッチ29が設けられている。このマイクロスイッチ29はアダプタ28を収納位置に位置決めするストッパー(既に述べた)の近傍に設けられている。また、マイクロスイッチ29は、アダプタ28が収納位置に位置した時にのみ、このアダプタ28によって押圧されるようになっている。そして、このマイクロスイッチ29の動作状態によって、電磁クラッチ46への電流の供給が制御される。
【0040】
すなわち、マイクロスイッチ29は、図示しないケーブルを介して架台20に内蔵された前記制御部に接続されており、マイクロスイッチ29がアダプタ28によって押圧されている時(アダプタ28が収納位置に位置している時…ON状態)には電磁クラッチ46に電流が供給されないが、アダプタ28が収納位置から外れてマイクロスイッチ29がアダプタ28によって押圧されていない状態(OFF状態)になると、前記制御部を介して電磁クラッチ46に電流が供給される。つまり、電磁クラッチ46は、他の電磁ブレーキと異なり、グリップ26のスイッチのON/OFFに関わらずマイクロスイッチ29のON/OFFのみによって電磁的に制御されるものである。
【0041】
なお、マイクロスイッチ29がOFFの状態(アダプタ28が収納位置から外れた状態)になると、グリップ26のスイッチのON/OFFに関わらず、電磁ブレーキ43を除く回動軸a〜fの各電磁ブレーキに電流が供給されなくなるようになっている。
【0042】
次に、上記構成の手術用顕微鏡1の動作について説明する。まず初めに、術者は、アダプタ28を収納位置に配置させた状態で、鏡体25に内蔵された図示しない双眼光学系を用いて術部を立体的に観察しながら、生体に穿設した微小切開孔Hを通じて患部Pにアプローチしていく。この際、術者は、グリップ26に設けられた前記スイッチ(図示せず)を操作して、架台20に内蔵された前記制御部(図示せず)に信号を送る。前記制御部は、前記スイッチがON操作されると、通常はロック状態にある軸a〜軸fの回動部をフリーにするべく、この回動部に設けられた電磁ブレーキ(電磁クラッチ46を除く)へ電流を供給する。これによって、電磁ブレーキに電磁的に吸着されていたアーマチュアがフリー状態となり、術者は、軸a〜軸fの回動部すなわち各アーム21,23,24及び鏡体24を自由に回動操作して鏡体25の観察位置および観察方向を変更し、術部の所望部位を観察することができる。
【0043】
また、このフリー状態では、軸cとしてのアーム軸40の回転に伴ってこれに取り付けられた爪50が回転する。さらに、この状態では、アダプタ28が収納位置に配置されてマイクロスイッチ29がONされていることから、軸cに内蔵された電磁クラッチ46に電流が供給されず、したがって、アーマチュア47が電磁クラッチ46に吸着されることなくフリー状態になっているため、爪50と噛み合う歯車49も、アーマチュア47によってその回転が拘束されることなく、アーム軸40とともに回転することができる。
【0044】
ところで、術者の観察する術野が体腔内深部へ至ると、各アーム21,23,24を操作して観察位置および観察方向を変更しても、微小切開孔Hによってケラれた内面や内側の血管の裏側等といった顕微鏡では観察できない死角部位が現れる。この場合、術者は、腫瘍の取り残しや動脈瘤のクリッピング状態を観察するために、硬性鏡32を使用して死角部位の観察を行なう。
【0045】
硬性鏡32を使用して死角部位の観察を行なう場合には、まず、内視鏡取り付けアダプタ28を収納位置から観察位置に移動する。内視鏡取り付けアダプタ28を収納位置から観察位置に移動させると、それまで内視鏡取り付けアダプタ28に押圧されていたマイクロスイッチ29がON状態からOFF状態に切り替わり、その状態が図示しないケーブルにより架台20に内蔵された制御部に伝達される。
【0046】
前記制御部は、マイクロスイッチ29がOFF状態であることを検出すると、グリップ26に設置された図示しないスイッチの状態に関わらず軸a,軸b,軸d〜軸fの各回動部に設けられた電磁ブレーキへの電流供給を停止して、各アーム21,24及び鏡体25をロックする。この時、軸cに設置された電磁ブレーキ43は、マイクロスイッチ29のON/OFFに関わらず、グリップ26に設置された図示しないスイッチのON/OFF状態によってその電磁的な制御が行なわれる。また、このようにマイクロスイッチ29がOFF状態になると、電流が供給されていなかった軸cの電磁クラッチ46に電流が供給され、それまでフリーであったアーマチュア47が電磁クラッチ46に吸着されてロックされる。したがって、アーマチェア47にスプリング52を介して接続されている歯車49もロックされる。その結果、アーム軸40は、爪50と歯車49とが噛合する時計回り方向には回転することができず、反時計回り方向のみに回転可能となる。つまり、パンタグラフアーム23は、上方向のみに回動することができ、下方向には回動することができない。
【0047】
この状態で、術者は、内視鏡取り付けアダプタ28を観察位置に移動した後、摘み33を操作してボールジョイント30をフリーにし、硬性鏡32の観察方向を調整する。次に、術者は、ガイド31に取り付けられた操作重さ調整ハンドル34を操作して、ガイド31に沿って硬性鏡32を上下にスライドさせて所望の観察位置に導いて、硬性鏡32による死角部位の観察を行なう。
【0048】
この際、術者・助手またはその他の観察者が誤ってグリップ26に設けられたスイッチをON操作してしまった場合でも、前述したように、軸a,軸b,軸d〜軸fの各回動部に設けられた電磁ブレーキには電流が供給されないため、アーム21,24及び鏡体25はそのロックされた状態を保持している。また、この場合、軸cでは、前記スイッチのON操作によって電磁ブレーキ43へ電流が供給されてアーマチュア45はフリー状態となるが、アーマチュア47は、電磁クラッチ46への電流供給が継続されているため、ロックされたままの状態である。したがって、アーマチェア47にスプリング52を介して接続されている歯車49もロックされたままの状態である。つまり、依然として、パンタグラフアーム23は上方向にのみ回動するが、下方向には回動できない。
【0049】
以上説明したように、本実施例の手術用顕微鏡1は、硬性鏡32を取り付けた内視鏡取り付けアダプタ28を観察位置に配置すると、鏡体25を支持するアーム(パンタグラフアーム23)の回動方向が上方向のみに制限されるため、硬性鏡32が鏡体25から突出する内視鏡観察時および内視鏡の導入時において、手術用顕微鏡1の誤操作により硬性鏡32の先端で患部Pを傷つけてしまう虞がない。
【0050】
また、本実施例では、硬性鏡32による観察状態を検出する手段(マイクロスイッチ29)を内視鏡取り付けアダプタ28に設けたが、硬性鏡32を案合するガイド部31に硬性鏡32の挿入部の突出量を検出する検出手段を設け、その検出結果によりアームの動きを制限するようにしても良い。つまり、例えば図6に示すように、内視鏡取り付けアダプタ28の先端部に設けられているガイド31にフォトインタラプタ61を設けるとともに、硬性鏡32の挿入部に遮光板60を設ける。
【0051】
この場合、遮光板60は、硬性鏡32の挿入部が十分に引き込まれている場合(鏡体25からの突出量が小さい場合)にフォトインタラプタ61を遮らず、硬性鏡32の挿入部が鏡体25から大きく突出する観察状態に位置する場合にフォトインタラプタ61を遮る位置に設けられる。なお、フォトインタラプタ61は、架台20に内蔵された図示しない制御部に接続される。
【0052】
したがって、この構成では、硬性鏡32が十分に引き込まれた収納状態にあってフォトインタラプタ61が遮光板60によって遮られていない場合には、グリップ26に設けられた図示しないスイッチを押圧すると、軸a〜軸fに設けられた電磁ブレーキへ電流が供給されて、各アームがフリー状態になる。したがって、鏡体25を所望の位置に移動することができる。
【0053】
また、硬性鏡32をガイド31に沿って下降させて観察状態に位置させると、フォトインタラプタ61が遮光板60によって遮られるため、架台20に内蔵された前記制御部が、フォトインタラプタ61が遮光されたことを検出し、前述のの実施例と同様にアームの動きを軸cの上方向のみに制限する。
【0054】
また、本実施例では、付設の観察手段として硬性鏡を使用したが、硬性鏡の変わりにミラーを使用しても前述した実施例と同様の効果が得られる。
さらに、本実施例では硬性鏡32が観察位置或いは収納位置のどちらに位置しているかを検出することによって、鏡体25及び硬性鏡32を支持するアームの駆動を制限しているが、硬性鏡32の先端に近接センサーまたは接触センサーを設け、その出力によってアームの駆動を制限しても良い。例えば、硬性鏡32の先端に超音波センサーを設け、この超音波センサーによって硬性鏡32と患部Pとの距離を検出し、その値が予め定めた距離に近づいた場合にアームの動きを制限する。或いは、硬性鏡32の先端部にタッチセンサーを設け、内視鏡の先端が何らかの物体に接触した場合にそれをタッチセンサが検出し、前述の実施例と同様にアームの動きを軸cの上方向のみに制限する。この方法によっても、前述した実施例と同様の効果が得られるのは明らかである。
【0055】
なお、このように、超音波センサーやタッチセンサーを使用する場合は、硬性鏡32の大まかなオリエンテーション設定の作業を手術用顕微鏡1のアームを駆動させることで行なえるため、作業性が向上し、手術時間を短縮できるといった効果がある。
【0056】
また、このように超音波センサーやタッチセンサーを設けた場合には、患部の接近方向または接触方向の検出も容易に可能であるため、顕微鏡視野内或いはモニター上等に患部の方向を表示することにより、術者に事前に危険を認識させることが可能となる。
【0057】
さらに、アームの動きが制限されていることを術者に知らせるような表示を、顕微鏡視野内またはモニター上に行なっても良い。また、アームの動きが制限されていることを、音で術者に知らせても良い。これにより、術者は手術をスムーズに進めることが可能となり、疲労も少なくなるといった効果がある。
【0058】
図7及び図8は、本発明の第2の実施例を示すものである。
この明細書の冒頭で紹介した図11の従来構成では、ファイバースコープ118の先端のアングル操作を図示しない手元(例えばファイバースコープ72の接眼部)の操作手段で行なうと、両手が塞がってしまい、処置を行なうことが困難となる。また、電動アングル機構を有するファイバースコープ118を用いたとしても、手元のスイッチを操作することには変わりなく、同様の問題点がある。また、フットスイッチ等で電動アングル機構を操作する場合でも、手術用顕微鏡のフットスイッチの他、多数のフットスイッチの中から電動アングル用のものを見極めるのは面倒な作業である。しかも、照準・変倍・調光等の調節機構が付いた内視鏡を用いた場合は、手術用顕微鏡の観察と平行してそれらを調節する作業をする必要があり、これは非常に煩わしいものである。
【0059】
したがって、本実施例の目的は、第1の観察手段である手術用顕微鏡25の電動駆動部の入力手段と、第2の観察手段であるファイバースコープの電動駆動部の入力手段とを同一にし、両者の操作性を向上させることにある。
【0060】
図7は、本実施例の手術用顕微鏡1´の全体構成図であり、図8は手術用顕微鏡1´の架台20内に設けられた制御部のブロック図である。なお、第1の実施例と同一の部材については同一符号を付してその説明を省略する。
【0061】
図7に示すように、手術用顕微鏡1´の架台20の上端には水平アーム21の一端が軸aを中心として回動可能に取り付けられている。水平アーム21の他端には、部材22を介して、パンタグラフアーム23の一端が回動自在に取り付けられている。この場合、パンタグラフアーム23は、図示のように、互いに直交する軸b(垂直軸)および軸c(水平軸)の回りを回動することができるようになっている。
【0062】
また、パンタグラフアーム23の他端にはXY駆動装置80を介して鏡体25が垂直な軸dを中心として回動可能に取り付けられている。鏡体25の側面にはグリップ26が取り付けられており、このグリップ26に設けられた図示しないスイッチを操作すると、前記軸a,b,c及びdに内蔵された図示しない電磁ブレーキが作動し、鏡体25を3次元空間の所望の位置に配置できることは、前述した第1の実施例と同様である。
【0063】
鏡体25の下端には把持アーム75が取り付けられており、把持アーム75の内視鏡挿通穴75aにはファイバースコープ72が挿入されている。把持アーム75は図示する観察位置と図示しない収納位置との間を摺動可能である。また、図7には図示しないが、把持アーム75が前記収納位置に収納されている場合にのみ押圧されるマイクロスイッチ87(図8参照)が設けられている。
【0064】
さらに、アングル部73を除いたファイバースコープ72の先端部が、把持アーム75に設けられた内視鏡先端保持アーム71と内視鏡先端保持具74とによって、保持されている。ファイバースコープ72は図示しない電動アングル機構を有しており、この電動アングル機構の制御部91(図8参照)が架台20に内蔵されている。
【0065】
架台20にはフットスイッチ81が接続されている。このフットスイッチ81には、鏡体25に設けられた図示しないフォーカス機構及び図示しないズーム機構を操作するためのシーソースイッチ83,84とXY駆動装置80を操作するためのジョイスティックスイッチ85とが設けられている。前記フォーカス機構とズーム機構とXY駆動装置80とを制御する各制御部88、89,90は、架台20に内蔵されている(図8参照)。
【0066】
図8に示すように、前記フォーカス機構を操作するためのシーソースイッチ83は、架台20に内蔵されたフォーカス機構制御部88に直接に接続されており、前記ズーム機構を操作するためのシーソースイッチ83も架台20に内蔵されたズーム機構制御部89に直接に接続されている。
【0067】
また、XY駆動装置80を操作するためのジョイスティックスイッチ85は架台20に内蔵された切り換え回路86に接続されており、XY駆動装置制御部90は切り換え回路86のノーマルクローズ側の端子に接続されている。また、電動アングル機構制御部91は切り換え回路86のノーマルオープン側の端子に接続されている。さらに、鏡体25に設けられたマイクロスイッチ87の信号出力が切り換え回路86に入力されるようになっている。
【0068】
次に、上記構成の手術用顕微鏡1´の動作について説明する。まず初めに、術者は、手術用顕微鏡1´を用いて患部にアプローチする。その際、術者は、鏡体25に設けられたグリップ26を握り、さらに、グリップ26に設けられた図示しないスイッチを操作することにより、軸a〜dをフリーにして、患部の観察点に対して鏡体25の大まかな位置合わせを行なう。この点は第1の実施例と同様である。さらに、術者は、フットスイッチ81に設けられたシーソースイッチ83,84を用いて、焦準及び観察倍率の変更を行なう。
【0069】
視野の微妙な移動を行う際には、フットスイッチ81に設けられたジョイスティックスイッチ85を操作する。この時、ファイバースコープ72を保持している把持アーム75は収納位置にあるため、マイクロスイッチ87が押圧された状態にあり、その信号が架台20に内蔵された切り換え回路86に入力されている。この状態では、切り換え回路86の接点はノーマルクローズ側に接続されているため、ジョイスティックスイッチ85はXY駆動装置制御部90に接続されている。したがって、術者がジョイスティックスイッチ85を操作すると、XY駆動装置制御部90に制御信号が送られて、XY駆動装置80が術者の所望の方向に駆動するため、視野の微妙な移動が可能となる。
【0070】
顕微鏡25によって観察不可能な死角部位(体腔内深部等)はファイバースコープ72によって観察される。この場合は、まず、把持アーム75を収納位置から図示する観察位置に移動するが、この時、鏡体25に設置されたマイクロスイッチ87が開放され、その信号が架台20に内蔵された切り換え回路86に入力される。切り換え回路86は、この入力信号を受け取ると、接点がノーマルオープン側に切り換わる。したがって、ジョイスティックスイッチ85が電動アングル機構制御部91に接続されることになる。
【0071】
この状態で、術者は、内視鏡先端保持アーム71を操作してファイバースコープの先端部を体腔内に挿入し、死角部位の観察を行なう。術者がファイバースコープ72の観察方向を変えたい場合には、ジョイスティックスイッチ85を操作することにより電動アングル機構制御部91に制御信号を送る。これによって、ファイバースコープ72のアングル部73が術者の所望の方向に駆動し、観察方向が変更される。
【0072】
また、このように把持アーム75が観察位置に配置されている場合には、水平アーム21及びパンタグラフアーム23の駆動が第1の実施例と同様に制限されるのに加えて、XY駆動装置80の駆動も禁止される。
【0073】
以上説明したように、本実施例の手術用顕微鏡1´は、第1の実施例における効果に加え、ファイバースコープ72による観察中においてXY駆動装置80がジョイスティックスイッチ85から切り離されるため、XY駆動装置80を誤操作する虞がなく、安全性がさらに向上するといった効果を奏する。
【0074】
また、本実施例の手術用顕微鏡1´は、第1の観察手段である顕微鏡鏡体25と、この顕微鏡鏡体25によっては観察できない死角部分を観察するための第2の観察手段たるファイバースコープ72とを有し、且つ、顕微鏡鏡体25の電動視野移動装置であるXY駆動装置80の制御部90と、ファイバースコープ72の電動視野移動装置である電動アングルの制御部91と、XY駆動装置制御部90及び電動アングル制御部91に操作信号を出力する共通の入力手段であるジョイスティックスイッチ85と、前記操作信号をXY駆動装置制御部90または電動アングル制御部91に選択的に出力するための選択手段86とを備えているため、ファイバースコープ72の接眼部に設けられたスイッチを操作するといった構成のものに比べて操作性が格段に良い。
【0075】
また、視野移動機構といった点では同一の機能を有する顕微鏡鏡体25のXY駆動装置80とファイバースコープ72の電動アングルとを操作する操作手段85を1つのスイッチに集約させたため、つまり、ジョイスティックスイッチ85それ1つでこれらの両者を操作できるようにしたため、術者は違和感なく操作することができる。また、ファイバースコープ72を使用するにあたって、新たにスイッチを設ける必要がないため、システムを安価に構成できるという効果もある。さらに、このように同一機能を一つのスイッチで共用するといった手法は、視野移動機構に限らず、変倍機構、焦準機構、撮影装置の露出機構、照明装置の調光機構等に適用しても良い。
【0076】
また、同様の方法により、シーソースイッチ83とシーソースイッチ84とがファイバースコープ72の送気/送水/吸引等の操作をも兼用するようにすれば、より効率の良い観察が行なえるようになる。
【0077】
図9は本発明の第3の実施例を示すものである。なお、第1の実施例及び第2の実施例と同一の部材については同一符号を付してその説明を省略する。
図示のように、鏡体25は、対物レンズ64と、一対のズーム光学系62,62と、一対のハーフミラー79,79と、一対の結像レンズ78,78と、一対の接眼レンズ77,77とを有しており、これらによって立体光学系を構成している。鏡体25の任意の側面にはTVアダプタ96が接続されており、このTVアダプタ96は鏡体25に内蔵された前記ハーフミラー79,79からの反射光を受光している。
【0078】
TVアダプタ96にはミラー76が内蔵されている。このミラー76は、通常、ハーフミラー79,79からの反射光をTVアダプタ96の上方向に反射する位置に設定されている。TVアダプタ96の上面には結像レンズ65及びTVカメラ98が取り付けられており、結像レンズ65の結像位置にTVカメラ98の図示しない撮像素子が位置決めされるようになっている。
【0079】
TVアダプタ96に内蔵された前記ミラー76は、図中実線で示す通常位置と図中破線で示す内視鏡観察位置との間を、ミラー76に固着されたミラー操作つまみ97を操作することによって、軸99を支点として回動することができる。また、TVアダプタ96の内部にはマイクロスイッチ95が取り付けられている。このマイクロスイッチ95は、ミラー76が前記内視鏡観察位置に設定されている場合にのみ押圧されるように位置決めされている。
【0080】
TVアダプタ96の下面にはファイバースコープ72が取り付けられており、ファイバースコープ72の図示しない観察光軸は前記結像レンズ65の図示しない光軸と一致している。ファイバースコープ72の先端部は内視鏡先端保持アーム71と内視鏡先端保持具74とによって保持されている。
【0081】
ファイバースコープ72にはポンプ93が接続されており、ポンプ93には生理食塩水容器94が取り付けられている。また、ポンプ93は、ポンプ制御部92によってその駆動が制御されるようになっている。
【0082】
光源67の前方にはハーフミラー66が設けられている。このハーフミラー66は、光源67の光軸上に位置することができ(図中実線で示す)、また、この光軸上から外れた位置に移動することができる(図中破線で示す)。つまり、光源67の光軸に対して略垂直に移動することができる。そのため、ハーフミラー66にはその移動動作を制御するハーフミラー制御部59が接続されている。
【0083】
光源67からの光の一部はハーフミラー66を透過して、ライトガイド63に入射し、鏡体25を介して図示しない患部へと導かれる。ハーフミラー66で反射された光源67からの光は、絞り68を介して、ファイバースコープ72の図示しないライトガイドに入力され、ファイバースコープ72の先端に導かれる。なお、絞り68は、絞り制御部69に接続されている。
【0084】
フットスイッチ81は、切り換え回路86に接続されている。切り換え回路86のノーマルクローズ側の端子は、架台20に内蔵されたフォーカス機構制御部88とズーム機構制御部89とXY駆動装置制御部90とに接続されている。また、切り換え回路86のノーマルオープン側の端子は、電動アングル制御部91とポンプ制御部92とハーフミラー制御部59及び絞り制御部69とに接続されている。さらに、マイクロスイッチ95は、切り換え回路86と架台20に内蔵された図示しないアーム制御部とに接続されている。なお、前記アーム制御部は鏡体25を支持するアーム(第1及び第2の実施例で示した各アーム)の回動部の駆動を制御する。
【0085】
次に、上記構成の手術用顕微鏡の動作について説明する。まず初めに、術者は、顕微鏡鏡体25を介して患部の観察を行なう。この時、光源67から出射された観察光は全て、ライトガイド63に入射されて鏡体25まで導かれ、鏡体25から図示しない患部へと投射される。患部からの反射光は、対物レンズ64を通じて鏡体25内に入射し、ズーム光学系62を介してハーフミラー79に到達する。ハーフミラー79に入射した入射光の50%はそのまま上方に透過され、残りの50%は鏡体25の側面方向に反射される。ハーフミラー79の上方に透過された観察光は結像レンズ78で結像される。したがって、術者は、その像を接眼レンズ77で拡大することにより立体像として観察することができる。
【0086】
ハーフミラー79の側方に反射された観察光は、TVアダプタ96内に入射された後にミラー76で反射され、結像レンズ65上すなわちTVカメラ98に内蔵された図示しない撮像素子上に結像する。つまり、図示しないモニターには術者が観察している顕微鏡像と同一の映像が投影される。この時、TVアダプタ96に内蔵されたマイクロスイッチ95は開放された状態であるため、この信号は切り換え回路86に入力されている。この状態では、切り換え回路86の接点がノーマルクローズ側に接続されたままであるため、フットスイッチ81は架台20に内蔵されたフォーカス機構制御部88とズーム機構制御部89とXY駆動装置制御部90とに接続されており、術者はフットスイッチ81を用いて図示しないフォーカス駆動部とズーム駆動部とXY駆動装置80とを操作することができる。さらに、鏡体25を支持する図示しないアームも3次元空間で任意の位置に移動することができる。
【0087】
次に、術者がファイバースコープ72を用いて顕微鏡の死角を観察する場合には、内視鏡先端保持アーム71を操作してファイバースコープ72の先端を所望の観察位置に位置決めする。次に、TVアダプタ96に設けられたミラー操作つまみ97を操作して、ミラー76を内視鏡観察位置(図中破線で示す位置)に設定する。これにより、TVアダプタ96に内蔵されたマイクロスイッチ95が押圧され、その信号が切り換え回路86に入力される。切り換え回路86は、マイクロスイッチ95が押圧された信号を受け取ると、接点をノーマルオープン側に切り換える。これによって、フットスイッチ81は、顕微鏡の各制御部88,89,90から切り離され、電動アングル制御部91、ポンプ制御部92、ハーフミラー制御部59、絞り制御部69にそれぞれ接続される。
【0088】
ハーフミラー制御部59がフットスイッチ81に接続されると、ハーフミラー66が光軸上に移動される。したがって、鏡体25に入射されていた観察光は50%となり、ファイバースコープ72には残りの照明光が入射される。ファイバースコープ72に入射された前記照明光は、図示しない導光手段によりファイバースコープ72の先端から出射され、ファイバースコープ72での観察を可能とする。
【0089】
この時、術者は、フットスイッチ81を操作することにより絞り制御部69に信号を送り、ファイバースコープ72の照明光路上に設けられた絞り68を観察部位及び術者の好み等に合わせて制御することが可能である。また、第2の実施例と同様、電動アングル制御部91を介してファイバースコープ72のアングル角度をフットスイッチ81を用いて変更することも可能である。さらに、フットスイッチによりポンプ制御部92に信号を送り、送水・吸引等の作業を行うことも可能である。そして、本実施例の場合も、ファイバースコープ72が観察状態にある場合は、第1の実施例と同様にアームの動きが制限される。
【0090】
以上のように、本実施例の手術用顕微鏡は、第1の実施例及び第2の実施例と同様の効果を奏するとともに、第1の観察手段である顕微鏡25の画像と第2の観察手段であるファイバースコープ72の画像とが切り換えられたことを検出する検出手段95を有しているため、検出手段95の出力にともなって容易にアームのロックが行うことができる。
【0091】
さらに、本実施例の手術用顕微鏡は、検出手段95によって作動し、光量調整・送水・吸引等の内視鏡に関わる操作を全て顕微鏡のフットスイッチ81で行なうことを可能とする切り換え手段86を有しているため、術者は、内視鏡観察中もファイバースコープ72を保持する必要が全くなく、両手を手術に専念させることができ、手術の効率が大幅にアップする。また、ファイバースコープ72を観察に使用しない時でも、簡単な操作で送水・吸引を術者自らフットスイッチ81を用いて行なうことも可能である。
【0092】
なお、以上説明してきた態様により、以下の項で示す各種の構成が得られる。
1.被検物を観察する第1の観察手段と、前記第1の観察手段の光学系のうちの少なくとも一つの光学要素を非共通とする第2の観察手段と、第1及び第2のの観察手段を3次元空間の任意の位置及び方向に移動可能に保持する保持手段とを有する手術用顕微鏡において、
前記第2の観察手段が観察可能状態にあることを検知する検知手段と、この検知手段からの検知情報に基づいて前記保持手段の動きを制限する制限手段とを具備することを特徴とする手術用顕微鏡。
【0093】
2.前記第2の観察手段は、被検物を観察する時に前記第1の観察手段よりも被検物側に突き出して使用されることを特徴とする第1項に記載の手術用顕微鏡。
【0094】
3.前記制限手段は、前記第2の観察手段が観察可能状態にある時に、前記第2の観察手段がその突出方向と略反対方向にのみ移動可能となるように、前記保持手段の動きを制限することを特徴とする第2項に記載の手術用顕微鏡。
【0095】
4.被検物を観察する第1の観察手段と、この第1の観察手段によって観察不可能な死角部位を観察可能な第2の観察手段とを有する手術用顕微鏡において、
前記第1の観察手段の電動駆動部を制御する第1の制御部と、前記第2の観察手段の電動駆動部を制御する第2の制御部と、前記第1の制御部及び前記第2の制御部に操作信号を出力する操作信号出力手段と、前記操作信号を第1の制御部または前記第2の制御部に選択的に出力するための出力選択手段とを具備することを特徴とする手術用顕微鏡。
【0096】
この第4項の構成では、前記第1の観察手段を使用している場合には操作信号出力手段が第1の制御手段に接続され、前記第2の観察手段を使用している場合には操作信号出力手段が第2の制御手段に接続される。
【0097】
5.前記第1の観察手段の電動駆動部と、前記第2の観察手段の電動駆動部とが同一機能であることを特徴とする第4項に記載の手術用顕微鏡。
6.前記第1の観察手段の電動駆動部と、前記第2の観察手段の電動駆動部は、視野移動機構、変倍機構、焦準機構、撮影装置の露出機構、照明装置の調光機構、のいずれかであることを特徴とする第4項に記載の手術用顕微鏡。
【0098】
7.前記第1の観察手段と前記第2の観察手段のうち、どちらが観察状態にあるかを検出する検出手段を有し、前記出力選択手段が前記検出手段からの検出情報に基づいて前記操作信号出力手段からの操作信号の出力先を選択することを特徴とする第5項または第6項に記載の手術用顕微鏡。
【0099】
以上の構成によれば、第1及び第2の観察手段を同じ入力手段によって制御可能であるため、安価にシステムを構成できるだけでなく、手術の効率を大きくあげることができる。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の手術用顕微鏡は、第2の観察手段が観察可能状態にある時に、第2の観察手段を保持する保持手段の動きが制限されるため、術者の不用意な顕微鏡操作によって患者に損傷を与える危険を回避することができる。また、これによって、手術の安全性が大幅に向上するため、術者は手術作業に専念することができ、手術効率が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る手術用顕微鏡の全体構成図である。
【図2】図1の手術用顕微鏡の鏡体部位の拡大斜視図である。
【図3】図1の手術用顕微鏡の鏡体下部に設けられたアダプタの詳細を示す斜視図である。
【図4】図1の手術用顕微鏡のパンタグラフアームの回動機構を示す斜視図である。
【図5】図4の回動機構に設けられたベアリングの正面図である。
【図6】硬性鏡の突出状態を検知する検知手段を示す概略図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係る手術用顕微鏡の全体構成図である。
【図8】図7の手術用顕微鏡の架台20内に設けられた制御部のブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施例に係る手術用顕微鏡の全体構成図である。
【図10】手術用顕微鏡の従来例を示す要部構成図である。
【図11】手術用顕微鏡の他の従来例を示す要部構成図である。
【符号の説明】
1…手術用顕微鏡、21,23,24…アーム(保持手段)、25…鏡体(第1の観察手段)、29…マイクロスイッチ(検知手段)、32…硬性鏡(第2の観察手段)。
[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a surgical microscope provided with observation means such as an endoscope capable of observing a blind spot.
[0002]
[Prior art]
In recent years, with the development of surgical techniques and surgical tools, microsurgery has been frequently performed. In this microsurgery, a surgical microscope is used to enlarge and observe the surgical site.
[0003]
In general, the surgical microscope includes a mirror having a binocular optical system for performing stereoscopic viewing, and the mirror can be held in a three-dimensional manner by an arm attached to a gantry. ing.
[0004]
By the way, in microsurgery in neurosurgery and otolaryngology, the surgical part (affected part) is often deep in the body cavity, and it is necessary to perform surgery with minimal invasiveness. The affected part is observed with the surgical microscope facing the incision hole. Since the affected part is observed through such a small incision hole, even if the observation direction of the surgical microscope is changed as much as possible, there are parts that are difficult to observe, that is, parts that become blind spots. Therefore, recently, in order to observe such a blind spot, a technique using a mirror and an endoscope is becoming widespread.
[0005]
In general, when using a mirror, an operator can visually observe a blind spot by inserting the mirror into a small incision hole while holding the mirror with one hand, or The reflected image is magnified and observed with a surgical microscope.
[0006]
In addition, when using an endoscope, an operator directly inserts the insertion portion of the endoscope into a minute incision hole while holding the endoscope with one hand, so that a part that becomes a blind spot is directly set. Observation is performed through an eyepiece of the endoscope, or an endoscope image captured by an imaging means built in or attached to the endoscope is observed by a TV monitor.
[0007]
By the way, when observing a blind spot using an endoscope in combination, particularly when using a fiberscope (flexible endoscope), the operation part of the endoscope is held with one hand and the other hand is used. Therefore, the distal end portion of the insertion portion of the endoscope must be held. Therefore, since both hands are closed, it is very difficult to perform an operation such as removing the surrounding tissue in order to reach the distal end portion of the endoscope to a part that becomes a blind spot.
[0008]
Even when a rigid endoscope is used, observation must be performed while holding the eyepiece of the rigid endoscope with one hand, so that workability is poor, operation time is prolonged, and operator fatigue is increased. In addition, there is a risk of damaging the surgical site with the tip of the rigid endoscope, and the surgeon has been forced to work very carefully.
[0009]
In this case, since an endoscope is used in addition to a surgical microscope, it is necessary to set many accessory devices such as a light source device for an endoscope and a TV monitor. As a result, the operating room becomes complicated, and the working efficiency of the surgeon, nurse, or the like for the operation deteriorates.
[0010]
Japanese Laid-Open Patent Publication No. 6-196 proposes a surgical microscope that has solved the above drawbacks. As shown in FIG. 10, this surgical microscope is constructed by attaching a rigid mirror 104 to a mirror body 102 of a surgical microscope supported by an arm 100 of a gantry via an adapter 103 for attaching an endoscope. This is very advantageous in that the operator does not need to hold the eyepiece 105 of the rigid endoscope 104. In this configuration, the endoscope attachment adapter 103 to which the rigid mirror 104 is attached can be rotated around the optical axis O of the mirror body 102. When observation is performed with the rigid mirror 104, the endoscope attachment adapter 103 is provided. The adapter 103 is rotated to place the rigid endoscope 104 at the observation position shown in the figure from the retracted position.
[0011]
Further, in the publication, as shown in FIG. 11, an endoscope insertion hole 120 is provided in a gripping arm 117 attached to a body 112 of a surgical microscope, and a fiber scope 118 is inserted into the hole 120. A configuration is shown in which the distal end portion of the fiberscope 118 is held by the endoscope distal end holding arm 119 and the endoscope distal end holding tool 110. This configuration is also very advantageous in that the operator does not need to hold the fiberscope 118 when observing a blind spot using the fiberscope 118.
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the case of the conventional configuration shown in FIG. 10, since the rigid endoscope 104 needs to observe the blind spot in the observation visual field by the surgical microscope, the distal end of the rigid endoscope 104 is located on the surgical site side from the body 102 of the surgical microscope. It protrudes greatly. In addition, although the relative position between the mirror body 102 and the rigid mirror 104 is fixed, the observation optical axis O of the mirror body 102 and the observation optical axis of the rigid mirror 104 do not match. Therefore, when observing with the rigid endoscope 104, the operator operates the arm 101 of the gantry of the surgical microscope under the naked eye to move three-dimensionally, and be careful not to damage the surgical site with the rigid endoscope 104. While paying, the tip of the rigid endoscope 104 must be guided to a position where the blind spot of the surgical site can be observed.
[0013]
In the configuration of FIG. 10, when the rigid endoscope 104 is in the observation position, the distal end portion of the rigid endoscope 104 has a larger moment with respect to the rotation axis of the arm 101 than the mirror grip 106 held by the operator. Therefore, it is necessary for the operator to operate the lens grip 106 with great care. In particular, if the arm 101 is inadvertently moved while observing a blind spot using the rigid endoscope 104, the distal end of the rigid endoscope 104 may come into contact with the affected area and damage the affected area. Also, when changing the observation position of the rigid endoscope 104 or removing the rigid endoscope 104, the operator must pay close attention so as not to damage the surgical site at the distal end of the rigid endoscope 104.
[0014]
As described above, according to the configuration shown in FIG. 10, when the surgical site is observed with the rigid endoscope 104, the surgeon is required to pay close attention and a large burden, resulting in a long operation time.
[0015]
On the other hand, in the case of the conventional configuration shown in FIG. 11, it is necessary to move the endoscope distal end holding arm 119 in order to guide the distal end portion of the fiber scope 118 to the blind spot in the observation field of the operation microscope. Also, when the observation direction of the fiber scope 118 is changed, the endoscope tip holding arm 119 must be operated by holding the vicinity of the endoscope tip holding tool 110 by hand. In this case, since the endoscope distal end holding arm 119 and the fiberscope 118 held by the endoscope protrude greatly from the mirror body 112 toward the surgical site, the surgical site is not damaged by the distal end of the fiberscope 118 or the like. Therefore, it is necessary to pay sufficient attention to changing the alignment of the microscope and changing the observation position of the fiber scope 118. Such a careful operation results in interruption of the operation flow, which is not only very burdensome for the surgeon but also burdens the patient by extending the operation time.
[0016]
In addition, the situation described above has the same problem even in the case of a mirror regardless of only the endoscope.
The present invention has been made by paying attention to the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a highly safe surgical microscope that does not damage the surgical site by observation means.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention Surgical microscope Includes first observation means for observing the test object, second observation means for sharing at least one optical element of the optical system of the first observation means, and the first and second observation means. Holding means for movably holding the observation means in an arbitrary position and direction in the three-dimensional space, detection means for detecting that the second observation means is in an observable state, and detection information from the detection means On the basis of the Operation of the first or second observation means in a direction approaching an object to be rubbed Limiting means for limiting the above.
[0018]
[Action]
In the above configuration, the second observation means Is in an observable state The surgeon accidentally First or second observation means Even if you try to move it by mistake, etc. Operation of the first or second observation means in a direction approaching the object to be rubbed Is limited, First or The surgical site is not damaged by the second observation means.
[0019]
【Example】
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. 1 to 5 show a first embodiment of the present invention.
FIG. 1 schematically shows an overall configuration of a surgical microscope 1 according to the present embodiment. As shown in the figure, the surgical microscope 1 has two observation means, that is, a mirror body 25 as a microscope main body and a rigid endoscope (endoscope) 32 attached thereto.
[0020]
One end of a horizontal arm 21 is attached to the upper end of the gantry 20 of the surgical microscope 1 so as to be rotatable about an axis a. One end of a pantograph arm 23 is rotatably attached to the other end of the horizontal arm 21 via a member 22. In this case, the pantograph arm 23 can be rotated around an axis b (vertical axis) and an axis c (horizontal axis) orthogonal to each other as shown in the figure.
[0021]
Further, one end of the mirror arm 24 is attached to the other end of the pantograph arm 23 so as to be rotatable about a vertical axis d. A mirror body 25 is supported on the mirror arm 24 so as to be rotatable and capable of being raised and lowered. In other words, the mirror body 25 can rotate around the axis e, which is the central axis of the mirror arm 24, and can rotate about the axis f orthogonal to the axis e to perform the elevation operation.
[0022]
Each rotating unit described above can be balanced by a balance adjusting unit (not shown). By rotating the arms 21, 23, 24 by these rotating portions, the observation position and the observation direction of the mirror body 25 can be set to a desired position and a desired direction in the three-dimensional space.
[0023]
As shown in FIG. 2, the mirror body 25 incorporates a binocular optical system (not shown) with the axis g as the center of the optical axis. Further, a microscope light guide 27 is attached to the mirror body 25. By supplying illumination light from a light source (not shown) to the mirror body 25 through the microscope light guide 27, the illumination light is supplied to the surgical unit. The stereoscopic observation image of the surgical part can be obtained through the eyepiece part of the mirror body 25.
[0024]
Further, an endoscope attachment adapter 28 is rotatably attached to the lower end of the mirror body 25. The adapter 28 can be rotated around the optical axis center g of the binocular optical system. Further, a stopper (not shown) is provided at the lower end of the mirror body 25 to position the adapter 28 at the storage position indicated by the solid line in FIG. 2 and the observation position indicated by the broken line in FIG. Therefore, the endoscope attachment adapter 28 can be rotated in the direction of the arrow shown in FIG. 2 between the storage position (solid line position) and the observation position (broken line position).
[0025]
FIG. 3 shows details of the endoscope mounting adapter 28. As shown in the figure, the endoscope mounting adapter 28 includes an adapter main body 28 a that rotates relative to the mirror body 25, and an endoscope guide that is rotatably connected to the adapter main body 28 a via a ball joint 30. 31. The endoscope guide 31 has an insertion hole 31a through which the insertion portion of the rigid endoscope 32 can be inserted, and the insertion portion of the rigid endoscope 32 can be inserted into the insertion hole 31a so that the rigid endoscope 32 can be supported. It has become. Further, a knob 33 is provided at the part of the ball joint 30 of the endoscope mounting adapter 28. By loosening the knob 33, the ball joint 30 is brought into a free state and attached to the endoscope guide 31. The rigid endoscope 32 can be directed in a desired direction. An operation weight adjustment handle 34 is attached to the endoscope guide 31, and the weight of sliding and rotating operations of the rigid endoscope 32 can be adjusted by this handle 34.
[0026]
Note that an endoscope light guide 35 is connected to the rigid endoscope 32 attached to the endoscope attachment adapter 28, and illumination light from a light source device (not shown) is transmitted to the rigid endoscope 32 via the light guide 35. By supplying the illuminating light to the surgical site, the observation image of the surgical site can be obtained through the eyepiece of the rigid endoscope 32.
[0027]
Next, the rotation mechanism of the pantograph arm 23 will be described with reference to FIGS. 4 and 5.
In FIG. 4, reference numeral 22 denotes a member for connecting the pantograph arm 23 and the horizontal arm 21. Arm shafts 40 and 40 (axis c) project in a direction orthogonal to the longitudinal direction of the pantograph arm 23 on both side surfaces of the base end portion of the pantograph arm 23 connected to the member 22. These arm shafts 40 and 40 projecting from both side surfaces of the pantograph arm 23 are separately fitted and supported in bearings 41 and 42 fixed to the left and right sides of the member 22, and rotate integrally with the pantograph arm 23. Can be done.
[0028]
An armature 45 is positioned on the pantograph arm 23 side with respect to the bearing 41 and is slidably fitted and inserted into the arm shaft 40 protruding from one side surface of the pantograph arm 23. The armature 45 is non-rotatably attached to the arm shaft 40, and rotates integrally with the arm shaft 40 and the pantograph arm 23. Further, the armature 45 is supported on the pantograph arm 23 by a spring 44.
[0029]
Between the bearing 41 and the armature 45, an electromagnetic brake 43 fixed to the member 22 is disposed in a state of being fitted and inserted into the arm shaft 40, and is opposed to the armature 45 via a minute gap z.
[0030]
Such a structure is provided in all of the rotating portions that rotate about the axes a to f.
Here, the electromagnetic brake provided in each rotation part which rotates centering on the axis | shafts af will be demonstrated easily. The electromagnetic brakes (except for an electromagnetic clutch 46 described later) of each rotating unit are electromagnetically controlled by operating a switch (not shown) of a grip 26 (see FIG. 1) attached to the mirror body 25. That is, when the switch is in the OFF state, no current is supplied to the electromagnetic brakes of the rotating shafts a to f, so that the armature that rotates integrally with the arms 21, 23, 24 and the mirror body 25 is provided. It is electromagnetically attracted to the electromagnetic brake. Therefore, the rotation of the arms 21, 23, 24 and the mirror body 25 is prevented (locked). When the switch is turned on, current is supplied to the electromagnetic brakes of the rotation axes a to f, and the armatures that rotate integrally with the arms 21, 23, 24 and the mirror body 25 are moved from the electromagnetic brakes. Get away and free. Therefore, each of the arms 21, 23, 24 and the mirror body 25 can freely move to a desired position and direction, whereby the observation position and the observation direction of the mirror body 25 can be easily changed. The observation position and the observation direction of the mirror body 25 thus changed can be reliably held by turning the switch off again and locking the arms 21, 23, 24 and the mirror body 25.
[0031]
Such an operation will be specifically described below by taking the operations of the armature 45 and the electromagnetic brake 43 as an example. First, since the current is not supplied to the electromagnetic brake 43 when the switch of the grip 26 is in the OFF state, the armature 45 is electromagnetically attracted and locked to the electromagnetic brake 43 against the spring force of the spring 44. . Accordingly, the arm shaft 40 and the pantograph arm 23 that rotate integrally with the armature 45 are prevented from rotating, and the member 22 and the pantograph arm 23 are fixed.
[0032]
The locked state of the armature 45, that is, the electromagnetic adsorption action of the electromagnetic brake 43 is released by supplying current to the electromagnetic brake 43 by turning on the switch. When the armature 45 is unlocked, the armature 45 is slid by the distance z toward the pantograph arm 23 along the axial direction of the arm shaft 40 by the elastic force of the spring 44 and returned to its free initial position. It is. Therefore, the pantograph arm 23 can freely rotate around the axis c.
[0033]
The switch provided on the grip 26 is connected to a control unit (not shown) built in the gantry 20. Based on a control signal from the control unit, a current is supplied from a current supply source (not shown) to the electromagnetic brake via a cable (not shown). Further, the switch provided on the grip 26 is normally in an OFF state, and the electromagnetic brakes (except for an electromagnetic clutch 46 described later) provided on the respective rotation axes a to f are normally not supplied with current. Is in a state. Accordingly, the arms 21, 23, 24 and the mirror body 25 are normally in a locked state.
[0034]
Further, as shown in FIG. 4, an armature 47 is positioned on the pantograph arm 23 side of the bearing 42 on the arm shaft 40 protruding from the other side surface of the pantograph arm 23 and is slidably fitted and inserted. Yes.
[0035]
An electromagnetic clutch 46 fixed to the member 22 is disposed between the bearing 42 and the armature 47 in a state of being fitted and inserted into the arm shaft 40, and is opposed to the armature 47 via a minute gap y. As will be described later, when current is supplied to the electromagnetic clutch 46, the armature 47 is electromagnetically attracted to the electromagnetic clutch 46.
[0036]
The arm shaft 40 is inserted into a bearing 48 fixed to the member 22 at a position closer to the pantograph arm 23 than the armature 47. A gear 49 having teeth cut inside is rotatably attached to the inner surface of the bearing 48, and the arm shaft 40 is inserted inside the gear 49. In this configuration, the armature 47 is connected to the gear 49 through the spring 52.
[0037]
Details of the bearing 48 are shown in FIG. As illustrated, the arm shaft 40 is provided with a claw 50 that can swing around a shaft 55. The claw 50 rotates integrally with the arm shaft 40 and is abutted against the inner surface of the gear 49 by a spring 51 attached to the arm shaft 40 to mesh with the teeth of the gear 49. In this case, the claw 50 meshes with the gear 49 in such a manner that the gear 49 rotates only in one direction with the rotation of the arm shaft 40 and does not rotate in the opposite direction. That is, when the arm shaft 40 rotates in one direction (clockwise in the drawing), the gear 49 that meshes with the claw 50 rotates in the rotation direction along with this rotation, but the arm shaft 40 rotates in the opposite direction (see FIG. When it rotates counterclockwise, the meshing state of the claw 50 and the gear 49 is released, and only the claw 50 is rotated.
[0038]
When the arm shaft 40 rotates clockwise in the figure, the pantograph arm 23 rotates downward, and when the arm shaft 40 rotates counterclockwise in the figure, the pantograph arm 23 rotates upward.
[0039]
By the way, a micro switch 29 is provided at a storage position of the endoscope attachment adapter 28 (position indicated by a solid line in FIG. 2). The microswitch 29 is provided in the vicinity of a stopper (which has already been described) for positioning the adapter 28 at the storage position. The micro switch 29 is pressed by the adapter 28 only when the adapter 28 is located at the storage position. The current supply to the electromagnetic clutch 46 is controlled by the operating state of the microswitch 29.
[0040]
That is, the microswitch 29 is connected to the control unit built in the gantry 20 via a cable (not shown), and when the microswitch 29 is pressed by the adapter 28 (the adapter 28 is positioned at the storage position). In the ON state), no current is supplied to the electromagnetic clutch 46, but when the adapter 28 is removed from the storage position and the micro switch 29 is not pressed by the adapter 28 (OFF state), the control unit is used. Thus, an electric current is supplied to the electromagnetic clutch 46. That is, unlike the other electromagnetic brakes, the electromagnetic clutch 46 is electromagnetically controlled only by turning on / off the micro switch 29 regardless of turning on / off of the switch of the grip 26.
[0041]
When the micro switch 29 is in the OFF state (the adapter 28 is out of the storage position), the electromagnetic brakes of the rotating shafts a to f excluding the electromagnetic brake 43 regardless of whether the switch of the grip 26 is ON or OFF. No current is supplied to the.
[0042]
Next, the operation of the surgical microscope 1 having the above configuration will be described. First, the surgeon punctures the living body while stereoscopically observing the surgical site using a binocular optical system (not shown) built in the mirror body 25 with the adapter 28 placed in the storage position. The affected area P is approached through the micro incision hole H. At this time, the surgeon operates the switch (not shown) provided on the grip 26 to send a signal to the control unit (not shown) built in the gantry 20. When the switch is turned ON, the control unit is configured to release an electromagnetic brake (electromagnetic clutch 46) provided in the rotation unit so as to make the rotation unit of the shafts a to f normally locked. Current). As a result, the armature that has been electromagnetically attracted to the electromagnetic brake is in a free state, and the surgeon can freely rotate the rotating portions of the axes a to f, that is, the arms 21, 23, 24 and the mirror body 24. Thus, the observation position and the observation direction of the mirror body 25 can be changed, and a desired site of the surgical site can be observed.
[0043]
In this free state, the claw 50 attached to the arm shaft 40 rotates as the arm shaft 40 as the shaft c rotates. Further, in this state, since the adapter 28 is disposed at the storage position and the micro switch 29 is turned on, no current is supplied to the electromagnetic clutch 46 built in the shaft c, and therefore the armature 47 is moved to the electromagnetic clutch 46. Therefore, the gear 49 that meshes with the claw 50 can also rotate with the arm shaft 40 without being restricted by the armature 47.
[0044]
By the way, when the surgical field to be observed by the surgeon reaches the deep part of the body cavity, the inner surface and the inner side that are vignetted by the minute incision hole H even if the observation position and the observation direction are changed by operating the arms 21, 23, 24. A blind spot such as the back side of a blood vessel that cannot be observed with a microscope appears. In this case, the surgeon observes the blind spot using the rigid endoscope 32 in order to observe the remaining of the tumor or the clipping state of the aneurysm.
[0045]
When observing a blind spot using the rigid endoscope 32, first, the endoscope attachment adapter 28 is moved from the storage position to the observation position. When the endoscope mounting adapter 28 is moved from the storage position to the observation position, the microswitch 29 that has been pressed by the endoscope mounting adapter 28 is switched from the ON state to the OFF state, and the state is switched by a cable (not shown). 20 is transmitted to a control unit incorporated in the control unit 20.
[0046]
When the control unit detects that the micro switch 29 is in the OFF state, the control unit is provided in each of the rotation units of the axes a, b, and d to f regardless of the state of the switch (not shown) installed in the grip 26. The current supply to the electromagnetic brake is stopped, and the arms 21 and 24 and the mirror body 25 are locked. At this time, the electromagnetic brake 43 installed on the shaft c is electromagnetically controlled by the ON / OFF state of a switch (not shown) installed on the grip 26, regardless of whether the micro switch 29 is on or off. When the micro switch 29 is turned off in this way, current is supplied to the electromagnetic clutch 46 of the shaft c to which no current has been supplied, and the armature 47 that has been free until then is attracted to the electromagnetic clutch 46 and locked. Is done. Therefore, the gear 49 connected to the armor chair 47 via the spring 52 is also locked. As a result, the arm shaft 40 cannot rotate in the clockwise direction in which the claw 50 and the gear 49 are engaged, but can rotate only in the counterclockwise direction. That is, the pantograph arm 23 can rotate only in the upward direction and cannot rotate in the downward direction.
[0047]
In this state, the operator moves the endoscope attachment adapter 28 to the observation position, and then operates the knob 33 to release the ball joint 30 and adjust the observation direction of the rigid endoscope 32. Next, the operator operates the operation weight adjustment handle 34 attached to the guide 31, slides the rigid endoscope 32 up and down along the guide 31, and guides it to a desired observation position. Observe the blind spot.
[0048]
At this time, even if the operator / assistant or other observer mistakenly turns on the switch provided on the grip 26, as described above, the operations of the axes a, b, d to f are repeated. Since no current is supplied to the electromagnetic brake provided in the moving part, the arms 21 and 24 and the mirror body 25 hold the locked state. In this case, on the axis c, the current is supplied to the electromagnetic brake 43 by turning on the switch, and the armature 45 is in a free state. However, the armature 47 continues to supply current to the electromagnetic clutch 46. , It remains locked. Therefore, the gear 49 connected to the armor chair 47 via the spring 52 is also locked. That is, the pantograph arm 23 still rotates only upward, but cannot rotate downward.
[0049]
As described above, in the surgical microscope 1 of the present embodiment, when the endoscope attachment adapter 28 to which the rigid endoscope 32 is attached is arranged at the observation position, the arm (pantograph arm 23) that supports the mirror body 25 is rotated. Since the direction is limited only in the upward direction, the affected part P is caused at the distal end of the rigid endoscope 32 due to an erroneous operation of the surgical microscope 1 during endoscopic observation in which the rigid endoscope 32 protrudes from the mirror body 25 and when the endoscope is introduced. There is no risk of hurting.
[0050]
In this embodiment, the means (microswitch 29) for detecting the observation state by the rigid endoscope 32 is provided in the endoscope mounting adapter 28. However, the rigid endoscope 32 is inserted into the guide portion 31 for setting the rigid endoscope 32. Detection means for detecting the protrusion amount of the part may be provided, and the movement of the arm may be limited based on the detection result. That is, for example, as shown in FIG. 6, the photo interrupter 61 is provided in the guide 31 provided at the distal end portion of the endoscope mounting adapter 28, and the light shielding plate 60 is provided in the insertion portion of the rigid endoscope 32.
[0051]
In this case, the light shielding plate 60 does not block the photo interrupter 61 when the insertion portion of the rigid mirror 32 is sufficiently drawn (when the amount of protrusion from the mirror body 25 is small), and the insertion portion of the rigid mirror 32 is not a mirror. It is provided at a position where the photo interrupter 61 is blocked when it is located in an observation state that largely protrudes from the body 25. The photo interrupter 61 is connected to a control unit (not shown) built in the gantry 20.
[0052]
Therefore, in this configuration, when the rigid interrupter 32 is fully retracted and the photo interrupter 61 is not blocked by the light shielding plate 60, when a switch (not shown) provided on the grip 26 is pressed, the shaft Current is supplied to the electromagnetic brakes provided on the axes a to f, so that each arm is in a free state. Therefore, the mirror body 25 can be moved to a desired position.
[0053]
Further, when the rigid endoscope 32 is lowered along the guide 31 to be positioned in the observation state, the photo interrupter 61 is blocked by the light shielding plate 60, so that the control unit built in the gantry 20 blocks the photo interrupter 61 from light. This is detected, and the movement of the arm is limited only to the upward direction of the axis c as in the above-described embodiment.
[0054]
In this embodiment, a rigid mirror is used as an attached observation means. However, the same effect as in the above-described embodiment can be obtained even if a mirror is used instead of the rigid mirror.
Further, in the present embodiment, the detection of whether the rigid endoscope 32 is located at the observation position or the storage position is limited to drive the mirror 25 and the arm that supports the rigid endoscope 32. A proximity sensor or a contact sensor may be provided at the tip of 32, and the drive of the arm may be limited by the output. For example, an ultrasonic sensor is provided at the tip of the rigid endoscope 32, the distance between the rigid endoscope 32 and the affected part P is detected by the ultrasonic sensor, and the movement of the arm is limited when the value approaches a predetermined distance. . Alternatively, a touch sensor is provided at the distal end portion of the rigid endoscope 32, and when the distal end of the endoscope comes into contact with any object, the touch sensor detects it, and the movement of the arm is detected on the axis c as in the previous embodiment. Limit to direction only. It is obvious that the same effect as the above-described embodiment can be obtained by this method.
[0055]
As described above, when an ultrasonic sensor or a touch sensor is used, the work of rough orientation setting of the rigid endoscope 32 can be performed by driving the arm of the surgical microscope 1, thereby improving workability. There is an effect that the operation time can be shortened.
[0056]
In addition, when an ultrasonic sensor or a touch sensor is provided in this way, it is possible to easily detect the approaching direction or contact direction of the affected part, so that the direction of the affected part can be displayed in the microscope visual field or on the monitor. This makes it possible for the surgeon to recognize the danger in advance.
[0057]
Further, a display for notifying the operator that the movement of the arm is restricted may be performed in the microscope visual field or on the monitor. Further, the operator may be notified by sound that the movement of the arm is restricted. As a result, the surgeon can smoothly proceed with the operation and has the effect of reducing fatigue.
[0058]
7 and 8 show a second embodiment of the present invention.
In the conventional configuration of FIG. 11 introduced at the beginning of this specification, if the angle operation of the tip of the fiberscope 118 is performed by an operating means (not shown) such as an eyepiece of the fiberscope 72, both hands are blocked. It becomes difficult to perform treatment. Further, even if the fiberscope 118 having the electric angle mechanism is used, there is no change in operating the switch at hand, and there is a similar problem. In addition, even when the electric angle mechanism is operated by a foot switch or the like, it is a troublesome task to determine the one for the electric angle among many foot switches in addition to the foot switch of the surgical microscope. Moreover, when using an endoscope with an adjustment mechanism such as aiming, zooming, and dimming, it is necessary to adjust them in parallel with the observation of the surgical microscope, which is very troublesome. Is.
[0059]
Therefore, the purpose of this embodiment is to make the input means of the electric drive part of the surgical microscope 25 as the first observation means the same as the input means of the electric drive part of the fiberscope as the second observation means, It is to improve the operability of both.
[0060]
FIG. 7 is an overall configuration diagram of the surgical microscope 1 ′ according to the present embodiment, and FIG. 8 is a block diagram of a control unit provided in the gantry 20 of the surgical microscope 1 ′. The same members as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals and the description thereof is omitted.
[0061]
As shown in FIG. 7, one end of a horizontal arm 21 is attached to the upper end of the gantry 20 of the surgical microscope 1 ′ so as to be rotatable about an axis a. One end of a pantograph arm 23 is rotatably attached to the other end of the horizontal arm 21 via a member 22. In this case, the pantograph arm 23 can be rotated around an axis b (vertical axis) and an axis c (horizontal axis) orthogonal to each other as shown in the figure.
[0062]
A mirror body 25 is attached to the other end of the pantograph arm 23 via an XY driving device 80 so as to be rotatable about a vertical axis d. A grip 26 is attached to the side surface of the mirror body 25. When a switch (not shown) provided on the grip 26 is operated, an electromagnetic brake (not shown) built in the shafts a, b, c and d is activated. The mirror 25 can be arranged at a desired position in the three-dimensional space, as in the first embodiment described above.
[0063]
A grip arm 75 is attached to the lower end of the mirror body 25, and a fiber scope 72 is inserted into the endoscope insertion hole 75 a of the grip arm 75. The grip arm 75 is slidable between an observation position shown and a storage position not shown. Although not shown in FIG. 7, there is provided a micro switch 87 (see FIG. 8) that is pressed only when the gripping arm 75 is stored in the storage position.
[0064]
Further, the distal end portion of the fiber scope 72 excluding the angle portion 73 is held by an endoscope distal end holding arm 71 and an endoscope distal end holding tool 74 provided on the grasping arm 75. The fiberscope 72 has an electric angle mechanism (not shown), and a control unit 91 (see FIG. 8) of the electric angle mechanism is built in the gantry 20.
[0065]
A foot switch 81 is connected to the gantry 20. The foot switch 81 is provided with seesaw switches 83 and 84 for operating a focus mechanism (not shown) and a zoom mechanism (not shown) provided on the mirror body 25 and a joystick switch 85 for operating the XY drive device 80. ing. Control units 88, 89, and 90 that control the focus mechanism, the zoom mechanism, and the XY drive device 80 are built in the gantry 20 (see FIG. 8).
[0066]
As shown in FIG. 8, the seesaw switch 83 for operating the focus mechanism is directly connected to a focus mechanism control unit 88 built in the gantry 20, and the seesaw switch 83 for operating the zoom mechanism. Are also directly connected to a zoom mechanism control unit 89 built in the gantry 20.
[0067]
A joystick switch 85 for operating the XY driving device 80 is connected to a switching circuit 86 built in the gantry 20, and an XY driving device controller 90 is connected to a normally closed terminal of the switching circuit 86. Yes. The electric angle mechanism control unit 91 is connected to a terminal on the normally open side of the switching circuit 86. Further, the signal output of the micro switch 87 provided in the mirror body 25 is input to the switching circuit 86.
[0068]
Next, the operation of the surgical microscope 1 ′ having the above configuration will be described. First, the surgeon approaches the affected area using the surgical microscope 1 '. At that time, the surgeon grasps the grip 26 provided on the lens body 25 and further operates a switch (not shown) provided on the grip 26 to make the axes a to d free so as to be the observation point of the affected part. Rough alignment of the mirror body 25 is performed. This is the same as in the first embodiment. Furthermore, the surgeon uses the seesaw switches 83 and 84 provided on the foot switch 81 to change the focusing and observation magnification.
[0069]
When performing a delicate movement of the visual field, a joystick switch 85 provided on the foot switch 81 is operated. At this time, since the grip arm 75 holding the fiber scope 72 is in the storage position, the micro switch 87 is pressed, and the signal is input to the switching circuit 86 built in the gantry 20. In this state, since the contact of the switching circuit 86 is connected to the normally closed side, the joystick switch 85 is connected to the XY drive device controller 90. Accordingly, when the surgeon operates the joystick switch 85, a control signal is sent to the XY drive device control unit 90, and the XY drive device 80 is driven in a direction desired by the surgeon. Become.
[0070]
A blind spot portion (such as a deep part in the body cavity) that cannot be observed by the microscope 25 is observed by the fiberscope 72. In this case, first, the gripping arm 75 is moved from the storage position to the illustrated observation position. At this time, the microswitch 87 installed in the mirror body 25 is opened, and the switching circuit in which the signal is built in the gantry 20 is opened. 86. When the switching circuit 86 receives this input signal, the contact is switched to the normally open side. Therefore, the joystick switch 85 is connected to the electric angle mechanism control unit 91.
[0071]
In this state, the operator operates the endoscope distal end holding arm 71 to insert the distal end portion of the fiberscope into the body cavity and observe the blind spot site. When the operator wants to change the observation direction of the fiberscope 72, the operator operates the joystick switch 85 to send a control signal to the electric angle mechanism control unit 91. As a result, the angle portion 73 of the fiber scope 72 is driven in a direction desired by the operator, and the observation direction is changed.
[0072]
When the gripping arm 75 is arranged at the observation position as described above, the driving of the horizontal arm 21 and the pantograph arm 23 is restricted in the same manner as in the first embodiment, and in addition, the XY driving device 80. Driving is also prohibited.
[0073]
As described above, the surgical microscope 1 ′ of the present embodiment has the XY drive device 80 because the XY drive device 80 is disconnected from the joystick switch 85 during observation by the fiberscope 72 in addition to the effects of the first embodiment. There is no risk of erroneous operation of the 80, and the safety is further improved.
[0074]
Further, the surgical microscope 1 ′ of the present embodiment includes a microscope body 25 that is a first observation means, and a fiberscope that is a second observation means for observing a blind spot portion that cannot be observed by the microscope body 25. 72, and a control unit 90 of an XY driving device 80 that is an electric visual field moving device of the microscope body 25, an electric angle control unit 91 that is an electric visual field moving device of the fiberscope 72, and an XY driving device. A joystick switch 85 which is a common input means for outputting an operation signal to the control unit 90 and the electric angle control unit 91, and for selectively outputting the operation signal to the XY drive device control unit 90 or the electric angle control unit 91. And a selection means 86, so that it can be operated as compared with a configuration in which a switch provided on the eyepiece of the fiberscope 72 is operated. Sex is much better.
[0075]
Further, the operating means 85 for operating the XY driving device 80 of the microscope body 25 and the electric angle of the fiber scope 72 having the same function in terms of the visual field moving mechanism is integrated into one switch, that is, the joystick switch 85. Since one of them can be operated by one, the surgeon can operate without a sense of incongruity. Further, when the fiberscope 72 is used, there is no need to newly provide a switch, so that the system can be configured at a low cost. Furthermore, such a method of sharing the same function by one switch is not limited to the visual field moving mechanism, but is applied to a magnification changing mechanism, a focusing mechanism, an exposure mechanism of a photographing apparatus, a dimming mechanism of an illumination apparatus, and the like. Also good.
[0076]
Further, if the seesaw switch 83 and the seesaw switch 84 also perform operations such as air supply / water supply / suction of the fiber scope 72 by the same method, more efficient observation can be performed.
[0077]
FIG. 9 shows a third embodiment of the present invention. In addition, the same code | symbol is attached | subjected about the member same as a 1st Example and a 2nd Example, and the description is abbreviate | omitted.
As illustrated, the mirror body 25 includes an objective lens 64, a pair of zoom optical systems 62, 62, a pair of half mirrors 79, 79, a pair of imaging lenses 78, 78, and a pair of eyepieces 77, 77, and these constitute a stereoscopic optical system. A TV adapter 96 is connected to an arbitrary side surface of the mirror body 25, and the TV adapter 96 receives reflected light from the half mirrors 79 and 79 built in the mirror body 25.
[0078]
A mirror 76 is built in the TV adapter 96. The mirror 76 is normally set at a position where the reflected light from the half mirrors 79, 79 is reflected upward in the TV adapter 96. An imaging lens 65 and a TV camera 98 are attached to the upper surface of the TV adapter 96, and an imaging element (not shown) of the TV camera 98 is positioned at the imaging position of the imaging lens 65.
[0079]
The mirror 76 built in the TV adapter 96 is operated by operating a mirror operation knob 97 fixed to the mirror 76 between a normal position indicated by a solid line in the figure and an endoscope observation position indicated by a broken line in the figure. The shaft 99 can be rotated as a fulcrum. A micro switch 95 is attached inside the TV adapter 96. The microswitch 95 is positioned so as to be pressed only when the mirror 76 is set at the endoscope observation position.
[0080]
A fiberscope 72 is attached to the lower surface of the TV adapter 96, and an observation optical axis (not shown) of the fiberscope 72 coincides with an optical axis (not shown) of the imaging lens 65. The distal end portion of the fiber scope 72 is held by an endoscope tip holding arm 71 and an endoscope tip holding tool 74.
[0081]
A pump 93 is connected to the fiber scope 72, and a physiological saline container 94 is attached to the pump 93. The pump 93 is controlled by a pump control unit 92.
[0082]
A half mirror 66 is provided in front of the light source 67. The half mirror 66 can be positioned on the optical axis of the light source 67 (shown by a solid line in the figure), and can be moved to a position off the optical axis (shown by a broken line in the figure). That is, it can move substantially perpendicular to the optical axis of the light source 67. Therefore, the half mirror 66 is connected to a half mirror control unit 59 that controls the moving operation.
[0083]
Part of the light from the light source 67 passes through the half mirror 66, enters the light guide 63, and is guided to the affected part (not shown) through the mirror body 25. The light from the light source 67 reflected by the half mirror 66 is input to a light guide (not shown) of the fiber scope 72 through the aperture 68 and guided to the tip of the fiber scope 72. The diaphragm 68 is connected to the diaphragm control unit 69.
[0084]
The foot switch 81 is connected to the switching circuit 86. The normally closed terminal of the switching circuit 86 is connected to the focus mechanism control unit 88, the zoom mechanism control unit 89, and the XY drive device control unit 90 built in the gantry 20. Further, the normally open terminal of the switching circuit 86 is connected to the electric angle control unit 91, the pump control unit 92, the half mirror control unit 59, and the aperture control unit 69. Further, the microswitch 95 is connected to the switching circuit 86 and an arm control unit (not shown) built in the gantry 20. The arm control unit controls the driving of the rotating unit of the arm (each arm shown in the first and second embodiments) that supports the mirror body 25.
[0085]
Next, the operation of the surgical microscope having the above configuration will be described. First, the surgeon observes the affected area through the microscope body 25. At this time, all of the observation light emitted from the light source 67 enters the light guide 63 and is guided to the mirror body 25, and is projected from the mirror body 25 to an affected area (not shown). The reflected light from the affected part enters the mirror body 25 through the objective lens 64 and reaches the half mirror 79 through the zoom optical system 62. 50% of the incident light incident on the half mirror 79 is transmitted upward as it is, and the remaining 50% is reflected in the side surface direction of the mirror body 25. The observation light transmitted above the half mirror 79 is imaged by the imaging lens 78. Therefore, the surgeon can observe the image as a stereoscopic image by enlarging the image with the eyepiece 77.
[0086]
The observation light reflected to the side of the half mirror 79 is incident on the TV adapter 96 and then reflected by the mirror 76 to form an image on the imaging lens 65, that is, on an image pickup device (not shown) built in the TV camera 98. To do. That is, the same image as the microscopic image observed by the operator is projected onto a monitor (not shown). At this time, since the micro switch 95 built in the TV adapter 96 is in an open state, this signal is input to the switching circuit 86. In this state, since the contact point of the switching circuit 86 remains connected to the normally closed side, the foot switch 81 includes a focus mechanism control unit 88, a zoom mechanism control unit 89, and an XY drive device control unit 90 built in the gantry 20. The surgeon can operate a focus drive unit, a zoom drive unit, and an XY drive unit 80 (not shown) using the foot switch 81. Furthermore, an arm (not shown) that supports the mirror body 25 can also be moved to an arbitrary position in the three-dimensional space.
[0087]
Next, when the operator uses the fiberscope 72 to observe the blind spot of the microscope, the endoscope tip holding arm 71 is operated to position the tip of the fiberscope 72 at a desired observation position. Next, the mirror operation knob 97 provided in the TV adapter 96 is operated to set the mirror 76 to the endoscope observation position (position indicated by a broken line in the figure). As a result, the micro switch 95 built in the TV adapter 96 is pressed, and the signal is input to the switching circuit 86. When the switching circuit 86 receives the signal that the microswitch 95 is pressed, the switching circuit 86 switches the contact to the normally open side. As a result, the foot switch 81 is disconnected from the control units 88, 89, 90 of the microscope, and is connected to the electric angle control unit 91, the pump control unit 92, the half mirror control unit 59, and the aperture control unit 69, respectively.
[0088]
When the half mirror control unit 59 is connected to the foot switch 81, the half mirror 66 is moved on the optical axis. Therefore, the observation light incident on the mirror body 25 becomes 50%, and the remaining illumination light is incident on the fiberscope 72. The illumination light incident on the fiberscope 72 is emitted from the tip of the fiberscope 72 by a light guide means (not shown), and can be observed with the fiberscope 72.
[0089]
At this time, the surgeon operates the foot switch 81 to send a signal to the diaphragm control unit 69, and controls the diaphragm 68 provided on the illumination optical path of the fiberscope 72 according to the observation site, the operator's preference, and the like. Is possible. As in the second embodiment, the angle angle of the fiber scope 72 can be changed using the foot switch 81 via the electric angle control unit 91. Further, it is possible to send a signal to the pump control unit 92 by a foot switch to perform operations such as water supply and suction. Also in this embodiment, when the fiberscope 72 is in the observation state, the movement of the arm is limited as in the first embodiment.
[0090]
As described above, the surgical microscope according to the present embodiment has the same effects as those of the first and second embodiments, and the image of the microscope 25 serving as the first observation unit and the second observation unit. Therefore, the arm can be easily locked in accordance with the output of the detecting means 95.
[0091]
Further, the surgical microscope according to the present embodiment includes a switching unit 86 that is operated by the detection unit 95 and that can perform all operations related to the endoscope, such as light amount adjustment, water supply, and suction, with the foot switch 81 of the microscope. Therefore, the operator does not need to hold the fiberscope 72 even during endoscopic observation, and can devote both hands to the operation, which greatly improves the efficiency of the operation. In addition, even when the fiberscope 72 is not used for observation, it is possible to perform water supply and suction using the foot switch 81 by a simple operation.
[0092]
In addition, according to the aspect demonstrated above, the various structure shown by the following items is obtained.
1. First observation means for observing the test object, second observation means for sharing at least one optical element of the optical system of the first observation means, and first and second observations In a surgical microscope having holding means for holding the means movably in an arbitrary position and direction in a three-dimensional space,
Surgery comprising: detection means for detecting that the second observation means is in an observable state; and restriction means for restricting movement of the holding means based on detection information from the detection means. Microscope.
[0093]
2. 2. The surgical microscope according to claim 1, wherein the second observation means is used by projecting toward the test object side from the first observation means when observing the test object.
[0094]
3. The restricting means restricts the movement of the holding means so that when the second observing means is in an observable state, the second observing means can move only in a direction substantially opposite to the protruding direction. The surgical microscope according to item 2, characterized in that:
[0095]
4). In a surgical microscope having a first observation means for observing an object to be examined and a second observation means capable of observing a blind spot portion that cannot be observed by the first observation means,
A first control unit that controls the electric drive unit of the first observation unit; a second control unit that controls the electric drive unit of the second observation unit; the first control unit and the second control unit; An operation signal output means for outputting an operation signal to the control section; and an output selection means for selectively outputting the operation signal to the first control section or the second control section. Surgical microscope.
[0096]
In the configuration of the fourth aspect, when the first observation unit is used, the operation signal output unit is connected to the first control unit, and when the second observation unit is used. The operation signal output means is connected to the second control means.
[0097]
5. The surgical microscope according to item 4, wherein the electric drive unit of the first observation unit and the electric drive unit of the second observation unit have the same function.
6). The electric drive unit of the first observation unit and the electric drive unit of the second observation unit include a visual field moving mechanism, a zooming mechanism, a focusing mechanism, an exposure mechanism of the photographing apparatus, and a dimming mechanism of the illumination apparatus. 5. The surgical microscope according to item 4, which is any one of the above.
[0098]
7. A detection means for detecting which of the first observation means and the second observation means is in an observation state, and wherein the output selection means outputs the operation signal based on detection information from the detection means The surgical microscope according to item 5 or 6, wherein an output destination of an operation signal from the means is selected.
[0099]
According to the above configuration, since the first and second observation means can be controlled by the same input means, not only can the system be configured at low cost, but also the efficiency of the operation can be greatly increased.
[0100]
【The invention's effect】
As described above, in the surgical microscope of the present invention, when the second observation unit is in an observable state, the movement of the holding unit that holds the second observation unit is limited. The risk of damaging the patient by a simple microscope operation can be avoided. In addition, this greatly improves the safety of the operation, so that the operator can concentrate on the operation work, and the operation efficiency is greatly improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall configuration diagram of a surgical microscope according to a first embodiment of the present invention.
2 is an enlarged perspective view of a body part of the surgical microscope of FIG. 1. FIG.
3 is a perspective view showing details of an adapter provided at the lower part of the body of the surgical microscope of FIG. 1. FIG.
4 is a perspective view showing a rotation mechanism of a pantograph arm of the surgical microscope shown in FIG. 1. FIG.
5 is a front view of a bearing provided in the rotation mechanism of FIG. 4;
FIG. 6 is a schematic view showing detection means for detecting the protruding state of the rigid endoscope.
FIG. 7 is an overall configuration diagram of a surgical microscope according to a second embodiment of the present invention.
8 is a block diagram of a control unit provided in the gantry 20 of the surgical microscope of FIG.
FIG. 9 is an overall configuration diagram of a surgical microscope according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a main part configuration diagram showing a conventional example of a surgical microscope.
FIG. 11 is a main part configuration diagram showing another conventional example of a surgical microscope.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Surgical microscope, 21, 23, 24 ... Arm (holding means), 25 ... Mirror body (1st observation means), 29 ... Micro switch (detection means), 32 ... Rigid endoscope (2nd observation means) .

Claims (1)

被検物を観察する第1の観察手段と、
前記第1の観察手段の光学系のうちの少なくとも一つの光学要素を非共通とする第2の観察手段と、
前記第1及び第2の観察手段を3次元空間の任意の位置及び方向に移動可能に保持する保持手段と、
前記第2の観察手段が観察可能状態にあることを検知する検知手段と、
前記検知手段からの検知情報に基づいて前記第1又は第2の観察手段の被険体に近づく方向への動作を制限する制限手段と、
を具備することを特徴とする手術用顕微鏡。
A first observation means for observing the test object;
A second observing means that does not share at least one optical element of the optical system of the first observing means;
Holding means for holding the first and second observation means movably in an arbitrary position and direction in a three-dimensional space;
Detecting means for detecting that the second observing means is in an observable state;
Limiting means for limiting the movement of the first or second observing means in the direction approaching the object to be protected based on the detection information from the detecting means;
A surgical microscope characterized by comprising:
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