JP3706150B2 - リードスイッチ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、リードスイッチに関し、特に温度検出用スイッチとして用いて好適なリードスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
リードスイッチを用いた温度検出用スイッチの従来例を図6に示す。同図において、リードスイッチ61の外周全体若しくは少なくとも一部に、リードスイッチ61の長手方向に沿ってマグネット62が配されている。このマグネット62は、リードスイッチ61を動作させるのに十分な磁力を有している。
リードスイッチ61とマグネット62の間には、サーマルフェライト等の磁性材料からなる感温磁性体63が配置されている。この感温磁性体63は、ある一定温度において、マグネット62のキュリー温度よりも低いその材料特有のキュリー温度によって磁性が強磁性と非磁性とに変化するものである。
【0003】
かかる温度検出用スイッチにおいて、感温磁性体63が強磁性を示す周囲温度になっているときには、感温磁性体63の磁性によってマグネット62の磁力が遮断され、リードスイッチ61は開放(オフ)している。
一方、周囲温度が上昇し、感温磁性体63のキュリー温度よりも高くなると、感温磁性体63は非磁性を示し、マグネット62の磁力を遮断する機能を失う。その結果、マグネット62の磁力がリードスイッチ61に作用し、リードスイッチ61が閉成(オン)する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の温度検出用スイッチでは、リードスイッチ61とマグネット62の間に配置された感温磁性体63の作用によってリードスイッチ61を駆動するように構成されているので、周囲温度の変化が緩慢な場合には、リードスイッチ61に作用する磁力の変化もそれに伴い緩慢となり、リードスイッチ61の閉成直前および開放直前においては、磁力が充分に作用しなくなる。
そのため、リードスイッチ61の接点の接触圧力も充分でなく、接触抵抗が不安定となり、寿命が低下する等の問題点があった。
【0005】
そこで、本発明は、周囲温度の緩慢な変化に伴う不安定な動作を解消し、長寿命化を可能としたリードスイッチを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によるリードスイッチは、上下方向に開口した状態に配置される円筒状のケースと、このケース内の上部に配置された温度変化に応じて磁性が変化する感温磁性体と、この感温磁性体が配置された位置よりも下方に接点部が位置するように前記ケースの内側に立てた状態で配置されたリードスイッチ本体と、前記ケース内に感温磁性体とリードスイッチ本体の接点部近傍との間で移動可能に設けられ、周囲温度が感温磁性体のキュリー温度よりも低いときに感温磁性体に吸引された状態にあるマグネットとを備えた構成となっている。
【0007】
【作用】
周囲温度が感温磁性体のキュリー温度よりも低い場合には、感温磁性体は強磁性体となり、磁気吸引力によってマグネットを吸引する。これにより、リードスイッチはマグネットの磁力の影響を受けない位置に保持されるため、開放状態となる。
また、周囲温度が感温磁性体のキュリー温度よりも高くなると、感温磁性体は自発磁化を失うことから、感温磁性体およびマグネットの相互間に作用する磁気吸引力に抗して作用する駆動力によってマグネットはリードスイッチの接点部近傍へ移動する。これにより、リードスイッチはマグネットの磁力の影響を受け、閉成状態となる。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施例を示す縦断面図である。図において、リードスイッチ11はその長手方向が水平面に対して垂直になるように配置されている。このリードスイッチ11の周りには円筒状のケース12が配置され、リードスイッチ11に対して固定されている。
【0009】
このケース12内には、その上部にサーマルフェライト等の磁性材料からなる感温磁性体13が配置され、その下部でかつリードスイッチ11の接点11aの近傍にはストッパー14が配置されており、さらにマグネット15がリードスイッチ11の長手方向に沿って感温磁性体13とストッパー14の間で移動可能に収納されている。マグネット15は、リードスイッチ11を動作させるのに充分な磁力を有している。
【0010】
この感温磁性体13、ストッパー14およびマグネット15からなる構造は、リードスイッチ11の外周の全体、若しくは少なくともその一部に配置されることになる。
図2に、本発明による温度検出用スイッチの外観を概略的に示す。
【0011】
次に、本発明による温度検出用スイッチの動作につき、図3(a),(b)を参照しつつ説明する。なお、図3中、一点鎖線はマグネット15の磁界を表している。
先ず、周囲温度が感温磁性体13のキュリー温度よりも低い場合、感温磁性体13は強磁性体となっているので、マグネット15は感温磁性体13との間に作用する磁気吸引力によって感温磁性体13に吸引されている。
この吸引状態では、マグネット15の磁力の影響によってリードスイッチ11が動作しない位置にマグネット15を吸引保持できるように感温磁性体13を配置しておくことにより、リードスイッチ11は開放する。このときの状態を図3(a)に示す。
【0012】
次に、周囲温度が感温磁性体13のキュリー温度よりも高くなると、感温磁性体13は自発磁化を失う。これにより、マグネット15は重力によって感温磁性体13から離れ、かつ自由落下によってストッパー14側へ移動する。
このとき、マグネット15の磁力の影響を受けてリードスイッチ11が動作する位置にストッパー14を配置しておくことにより、その外部磁界の影響によってリードスイッチ11の一対の接点にS極、N極が誘起され、両接点が互いに異極性となるため、リードスイッチ11は閉成する。このときの状態を図3(b)に示す。
【0013】
上述したように、リードスイッチ11の一端側に感温磁性体13を配するとともに、マグネット15を感温磁性体13とリードスイッチ11の接点部近傍の間に移動可能に設け、感温磁性体13およびマグネット15の相互間に作用する磁気吸引力に抗する駆動力をマグネットに作用させるようにしておくことにより、感温磁性体13の磁性状態が周囲温度に応じて強磁性と非磁性とに変化することによってマグネット15が高速にて移動し、リードスイッチ11にその磁力の影響を及ぼす位置と及ぼさない位置を採ることができるので、周囲温度の緩慢な変化に伴うリードスイッチ11の不安定な動作を解消でき、長寿命化を図れることになる。
【0014】
図4は、本発明の第2の実施例を示す縦断面図であり、図中、図1と同等部分には同一符号を付して示す。本実施例では、ケース12内に感温磁性体13、ストッパー14およびマグネット15を収納配置した基本的な構造は第1の実施例の場合と同じであるが、感温磁性体13とマグネット15の間にスプリング等の弾性体16を介在せしめた点を特徴としている。
この弾性体16は、感温磁性体13にその下面に開口するように周方向に一定ピッチで形成された凹部17に収納されている。
【0015】
弾性体16としては、感温磁性体13が強磁性を有し、感温磁性体13とマグネット15が接している初期状態では感温磁性体13とマグネット15の吸引を妨げることなく、また感温磁性体13が自発磁化を失っているときには、リードスイッチ11がマグネット15の磁力の影響を受けて動作する位置までマグネットを移動させる駆動力をマグネット15に対して作用させることができる程度の弾性を有するものが用いられる。
【0016】
この実施例の場合には、第1の実施例ではマグネット15を感温磁性体13と反対方向に移動させる駆動力として重力を用いていたのに対し、その駆動力を弾性体16の弾発力に置き換えたものであり、温度変化によるリードスイッチ11の動作は第1の実施例と同じである。
【0017】
このように、マグネット15を感温磁性体13と反対方向に移動させる駆動力として弾性体16の弾発力を用いた構成によれば、重力によるマグネット15の自由落下を用いた第1の実施例の場合にはリードスイッチ11を水平面に対して垂直に設置しなければならないという限定があるのに対し、弾性体16の弾発力を利用しているので、重力の方向に影響されず、リードスイッチ11の設置方向を自由に選定できることになる。また、第1の実施例のように、リードスイッチ11を立てた状態で用いる際は、マグネット15が自由落下する速度を、弾性体16の弾発力によってより高速にすることができるため、リードスイッチ11をより瞬時に動作させることができる。
【0018】
図5は、本発明の第3の実施例を示す縦断面図であり、図中、図1と同等部分には同一符号を付して示す。本実施例では、ケース12内に感温磁性体13およびマグネット15を収納配置した構造は第1の実施例の場合と同じであるが、第1の実施例におけるストッパー14に代えて磁性体18を配置した点を特徴としている。
この磁性体18は、感温磁性体13が強磁性体であり、感温磁性体13とマグネット15が接している初期状態において、感温磁性体13とマグネット15の吸引を妨げず、かつ感温磁性体13が非磁性となっているとき、マグネット15をマグネット15の磁力の影響を受け、リードスイッチ11が動作する位置まで移動させることができる磁力をマグネット15との間に生じる。
【0019】
この実施例の場合には、マグネット15を感温磁性体13と反対方向に移動させる駆動力として、マグネット15と磁性体18との間に生じる磁気吸引力を用いたものであり、第2の実施例の場合と同様に、重力の方向に影響されず、リードスイッチ11の設置方向を自由に選定することが可能となり、またリードスイッチ11を立てた状態で用いる際は、マグネット15が自由落下する速度を、マグネット15と磁性体18との間に作用する磁気吸引力によってより高速にすることができるため、リードスイッチ11をより瞬時に動作させることができる。
【0020】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、上下方向に開口した状態に配置される円筒状のケース内の上部に感温磁性体を配置する一方、この感温磁性体が配置された位置よりも下方に接点部が位置するようにリードスイッチ本体をケース内側に立てた状態で配置し、さらにマグネットを感温磁性体とリードスイッチの接点部近傍の間で移動可能にケース内に設け、周囲温度の変化に応じて感温磁性体の磁性特性が変化することによってマグネットに磁気吸引力又は重力を作用させ、マグネットを移動させることによりリードスイッチを開閉動作させる構成としたことにより、緩慢な温度変化においてもマグネットの移動が一定かつ高速で行われ、リードスイッチに作用する磁力の変化も一定かつ高速となるので、周囲温度の緩慢な変化に伴うリードスイッチの不安定な動作を解消でき、長寿命化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す縦断面図である。
【図2】本発明による温度検出用スイッチの概略外観図である。
【図3】第1の実施例の動作説明図である。
【図4】本発明による第2の実施例を示す縦断面図である。
【図5】本発明による第3の実施例を示す縦断面図である。
【図6】従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
11 リードスイッチ
13 感温磁性体
14 ストッパー
15 マグネット
16 弾性体
18 磁性体
Claims (3)
- 上下方向に開口した状態に配置される円筒状のケースと、
前記ケース内の上部に配置された温度変化に応じて磁性が変化する感温磁性体と、
前記感温磁性体が配置された位置よりも下方に接点部が位置するように前記ケースの内側に立てた状態で配置されたリードスイッチ本体と、
前記ケース内に前記感温磁性体と前記リードスイッチ本体の接点部近傍との間で移動可能に設けられ、周囲温度が前記感温磁性体のキュリー温度よりも低いときに前記感温磁性体に吸引された状態にあるマグネットと
を備えたことを特徴とするリードスイッチ。 - 前記ケース内に配置され、前記マグネットを前記感温磁性体と反対方向に移動させる駆動力を付与する弾性体を有する
ことを特徴とする請求項1記載のリードスイッチ。 - 前記ケース内の下部に配置され、前記マグネットとの間に磁気吸引力を作用させる磁性体を有する
ことを特徴とする請求項1記載のリードスイッチ。
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JP11980292A JP3706150B2 (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | リードスイッチ |
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JP11980292A JP3706150B2 (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | リードスイッチ |
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JP11980292A Expired - Fee Related JP3706150B2 (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | リードスイッチ |
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1992
- 1992-04-13 JP JP11980292A patent/JP3706150B2/ja not_active Expired - Fee Related
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