JP3705566B2 - Pcカード - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ、例えばノート型パソコンやデスクトップ型パソコン等のICカード用スロットに着脱自在に組み込まれて使用される「PC Card Standard」に準拠した無線通信用のPCカードに関する。
【0002】
【従来の技術】
PCカードは、米国のPCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)と日本電子工業振興協会(JEIDA)が共同で規格化した「PC Card Standard」に準拠したクレジットカード・サイズのICカードで、ほとんどのノート型パソコンのICカード用スロットがPCカードに対応しており、またデスクトップ型でもPCカードに対応した機種がある。従来のモデム通信やLAN等では配線の煩わしさがあり、近年、これらの端末機器にPCカードを着脱自在に組み込んでモデム通信やLAN(Local Area Network)等を無線通信で行うことが現実となってきている。このPCカードには「PC Card Standard」に準拠したクレジットカード・サイズのカード本体部のほかに無線通信を行うためのアンテナが必要で、幅および厚さがカード本体部と略同一寸法で長さがカード本体部の三分の一弱の寸法の平面視矩形のコンパクトなケースにアンテナを収納しカード本体部に着脱自在に装着可能としたアンテナ部を構成したものが知られている。また、PCカードによる無線通信において、電波の反射伝播によるマルチパスフェージングの影響を軽減して高品質の受信を実現する技術としてダイバーシチを使うのはIEEE802.11でも指定されており、このためアンテナ部にアンテナを2個内臓し、カード本体部への装着はカード本体部およびアンテナ部に含まれる同軸コネクタで行われるのが知られている。PCカードは使用時、カード本体部にアンテナ部を装着してパソコンのICカード用スロットに挿入すると、カード本体部は殆どがパソコン内に隠れアンテナ部だけが見える形態となっており、送受信の動作状態を視覚的に見るための表示窓をアンテナ部のカード本体部反装着側に設けているのが知られている。カード本体部には一般的には、同軸コネクタのほかに回路基板、シールドケースおよびパソコンに接続される68ピンコネクタ等で構成されている。シールドケースは一般的には、上下カバーとフレームとで構成され、上下カバーは金属で形成されているが、フレームは回路基板、上下カバーおよびコネクタ等を物理的に保持するために切り欠き部や凹凸部を形成しなければならず形状が複雑になるため樹脂成形品に金属メッキしたものが使用され、上下カバーはこのフレームに加熱嵌合している。また、一般的にカード本体部およびアンテナ部の同軸コネクタは回路基板に設けた同軸コネクタの幅寸法と略同一に切り欠いた切り欠き部に嵌め込まれて回路基板と半田付けにより電気的接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の無線通信用のPCカードには次のような問題があり、組立後の機械的強度および電磁遮蔽効果を確保したうえで安価に製造するのが難しかった。すなわち、
(1)送受信の動作状態を視覚的に見るための表示窓をアンテナ部のカード本体部反装着側に設けており、カード本体部内部のLEDからの光を通過させるための導光板をアンテナ部内部に設ける必要があり、製造コストがアップとなる。
(2)フレームは回路基板、上下カバーおよびコネクタ等を物理的に保持するために切り欠き部や凹凸部を形成しなければならず形状が複雑になるため樹脂成形品に金属メッキしたものが使用されており、樹脂成形後にフレームのメッキ作業が必要となり、また、シールドケース組立時には、上下カバーをフレームに加熱嵌合する必要があり、製造コストがアップする。また一旦組立てしまうと、ケースを開けることが難しい。
(3)カード本体部およびアンテナ部の同軸コネクタは回路基板に設けた同軸コネクタの幅寸法と略同一に切り欠いた切り欠き部に嵌め込まれて回路基板と半田付けにより電気的接続されており、半田付け作業時に回路基板に同軸コネクタを嵌め込んだ状態で保持するための治具が必要で、作業性が悪い。
従って、本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、上記の標準化された規格に準拠した物理的形状の範囲内で安価に高品質の無線通信機能を内蔵させたPCカードを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明のPCカードは、カード本体部と、このカード本体部の端面でコネクタを介して着脱自在に装着されるアンテナ部とを具備したPCカードであって、前記カード本体部の端面に動作状態を示す表示窓を設け且つ、前記アンテナ部に前記表示窓に対応して傾斜切り欠き部を設け、この傾斜切り欠き部により前記表示窓の視野角を広げて見るようにしている。
(2)本発明のPCカードは(1)項において、前記コネクタはダイバーシチー受信可能に前記カード本体部およびアンテナ部の2対の同軸コネクタからなり、前記表示窓が前記同軸コネクタ間より幅方向外側に配置されている。
(3)本発明のPCカードは(1)項において、金属製のフレームと、このフレームに嵌合する金属製の上下カバーとからなるシールドケースを有し、前記フレームに形成した外周溝に前記上下カバーの外周に形成したコの字形折り曲げ部の先端を嵌合している。
(4)本発明のPCカードは(3)項において、前記フレームがダイカスト製である。
(5)本発明のPCカードは(3)項において、前記フレームは四隅に厚さ方向に貫通穴が形成され、前記上下カバーが前記貫通穴に嵌合する嵌合爪を有している。
(6)本発明のPCカードは(3)項において、前記シールドケース内には回路基板が収納され、この回路基板の両面を幅方向両端面から把持して回路基板のアースパターンに接触するとともに前記フレームの内面に接触するシールド触子を有する。
(7)本発明のPCカードは(6)項において、前記シールド触子は平面視が長尺略矩形で側面視がコの字形である。
(8)本発明のPCカードは(7)項において、前記シールド触子は対抗する内面の少なくとも一面に形成した複数の突起により前記アースパターンに接触する。
(9)本発明のPCカードは(7)項において、前記シールド触子の長手方向両端に形成した脚部を前記基板の両側端に形成した切り欠き部に挿入して前記基板に対し前記シールド触子の位置を固定している。
(10)本発明のPCカードは(1)項において、前記コネクタは前記カード本体部およびアンテナ部の同軸コネクタからなり、この同軸コネクタに前記カード本体部およびアンテナ部のそれぞれの回路基板に形成した切り欠き部を嵌合するガイド溝を形成している。
(11)本発明のPCカードは(2)または(10)項において、前記同軸コネクタがシェルと、シェル内の丸穴に絶縁体を介して同軸に配置した中心コンタクトとを有し、前記ガイド溝が前記シェルに形成されている。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に基づき1実施例の無線LAN用に適用されるPCカード100を図1乃至図9を参照して説明する。先ず、PCカード100による無線LANの利用形態としてインフラ接続型ネットワークの例を図8、図9に示す。図8において、1はノート型パソコン2にPCカード100を搭載した無線端末で、複数台の無線端末1を1台のアクセスポイント3に無線で接続して無線LAN10を構成するとともに、そのアクセスポイント3にホストコンピュータ、デスクトップ型パソコン、プリンタ等からなる既存の有線LAN20を有線で接続して、無線LAN10と有線LAN20との相互接続を可能としたネットワーク構成としている。また、図9において、4はLANの集線装置であるHUBで、このHUB4に複数台のアクセスポイント3を有線で接続し、各アクセスポイント3に複数台の無線端末1を無線で接続してアクセスポイント3毎に無線LAN10を構成して無線LAN10間の相互接続を可能とするとともに、そのHUB4に有線LAN20を有線で接続して、無線LAN10と有線LAN20との相互接続を可能としたネットワーク構成としている。図8、図9に示した無線LAN10は、無線周波数帯として現在使用が認められている2.4GHz帯が用いられ、信号伝送方式として米国電子電気技術者協会の無線LANの規格(IEEE802.11)に準拠したスペクトラム拡散方式で、例えば、1Mbpsあるいは2Mbpsの伝送速度で無線通信を行い、無線端末1の受信時にはダイバーシチーを行うことができる。
【0006】
PCカード100は図1に示すように、カード本体部200とアンテナ部300とで構成され、カード本体部200の先端面はノート型パソコン2のICカード用スロット5の奥に設けられた「PC Card Standard」に従うコネクタ(図示せず)に、カード本体部200の後端面はアンテナ部300のコネクタ(図示せず)に、カード本体部200の先後端のコネクタ(図示せず)でそれぞれ着脱自在に接続される構造となっている。PCカード100がICカード用スロット5に装着されたとき、カード本体部200はその後端側がわずかに見えるだけで、殆どはパソコン内部に隠れ、アンテナ部300は全体がパソコンから外にでた状態となっている。
【0007】
次に、カード本体部200およびアンテナ部300の外から見た外観構成を図2を参照して説明する。カード本体部200は、「PC Card Standard」のTYPEIIに準拠する外観形状を有し、回路基板(図示せず)を収納するシールドケース210と、カード本体部200の先端側に配置されノート型パソコン2の68ピンプラグコネクタとカード本体部200の回路基板とに接続される68ピンジャックコネクタ220と、カード本体部200の後端側に配置されカード本体部200の回路基板とアンテナ部300とに接続される同軸ジャックコネクタ230と、カード本体部200の後端側の図示で右方に配置され送受信の動作状態を視覚的に見るための半透明樹脂の表示窓240とで構成されている。シールドケース210はダイカスト製のフレーム250と、フレーム250に嵌着させるステンレス製の上カバー260および下カバー270とを有し、フレーム250の後端の左右両端にはアンテナ部300装着用のピン穴251が設けられている。アンテナ部300は、アンテナ回路基板(図示せず)を収納する樹脂ケース310と、カード本体部200の同軸ジャックコネクタ230とアンテナ回路基板とに接続される同軸プラグコネクタ320とで構成されている。樹脂ケース310は裏面が開口したケース本体330と、ケース本体330の開口の蓋部340とを有している。ケース本体330には、カード本体部200側の左右両端に配置されピン穴251に挿入可能としたガイドピン331が一体成形で形成されている。ケース本体330はカード本体部200側の側面から表面の内部所定位置にかけて表示窓240に対応する図示で右方位置に傾斜切り欠き部332を設けている。尚、コネクタ230,320はダイバーシチーを行うためにそれぞれ2個設けている。
【0008】
次に、カード本体部200を図3乃至図5を参照して更に詳しく説明する。尚、断らない場合は図3を参照して説明する。カード本体部200の構成は、図2で外観構成を示したシールドケース210、コネクタ220、コネクタ230、および表示窓240以外にシールドケース210に収納される回路基板280を構成要素としている。フレーム250は、先端側をコネクタ220の配置のためオープンにしたフレーム構造とし、その先端側より所定位置内部側で回路基板280の支持するバー252を両側枠に橋渡ししている。フレーム250の後端側には、両側から内側のフレーム幅の略三分の一の位置に左右方向中央2個所にコネクタ230を嵌め込む切り欠き部253を設け、コネクタ230,230間より右方位置に切り欠き部254を設けて表示窓240を嵌め込んでいる。フレーム250の四隅に上下カバーケース260,270を嵌着させるための貫通穴255と、フレーム250の四隅を除く外側上下方向中央に沿って上下カバーケース260,270を嵌合させるための外周溝256とを設けている。
【0009】
上カバー260の後端側には、切り欠き部253,254に対応する位置に切り欠き部261,262を設けている。上カバー260の四隅にはフレーム250の四隅の穴255に対応する位置に貫通穴255に嵌合させるための嵌合爪263と、上カバー260の外周にはフレーム250の外周溝256に対応する位置に外周溝256に嵌着させるためのコの字型折り曲げ部264を設けている。下カバー270も同様に、切り欠き部253に対応する位置に切り欠き部271と、フレーム250の四隅の貫通穴255に対応する位置に嵌合爪273と、フレーム250の外周溝256に対応する位置にコの字型折り曲げ部274とを設けている。これらの上下カバー260,270はステンレス鋼板を打ち抜き、嵌合爪263,273およびコの字型折り曲げ部264,274となる所定位置を折り曲げ成形して形成している。シールドケース210が組み立てられ、フレーム250の外周溝256に上下カバー260,270のコの字型折り曲げ部264,274が嵌着されている状態は図4を参照すればよく理解できる。
【0010】
回路基板280には、先端側にコネクタ220が搭載され、後端側のフレーム250の切り欠き部253に対応する位置に設けた切り欠き部281にコネクタ230が嵌め込まれている(図では嵌め込まれる前の状態を示している)。コネクタ230は図5に示すように表面に金メッキされた黄銅のシェル231と、シェル231を貫通する丸穴にテフロンの絶縁体232を介して同軸に埋め込んだベリリウム銅の中心コンタクト233とからなり、シェル231の両側面には切り欠き部281に嵌め込むためのガイド溝234を設けている。また、回路基板280の両側端には、回路基板のアースパターン(図示せず)がシールドケースと接触するように回路基板280の両面を挟持してアースパターンに接触するとともにフレーム250の内面に接触するシールド触子282を辺に沿う所定長さ寸法で配置している。このシールド触子282の両端の脚部283は回路基板280の後端角および前後端間所定位置に形成した切り欠き部284,285に挿入され両端に沿うシールド触子282の挟持位置を固定している。このシールド触子282は図4に示すように三面からなるコの字形状で対抗する両面の内側に設けた突起部286の少なくとも片側でアースパターンに接触し、残りの非対向面でフレーム250の内面に接触するようにしている。回路基板280の後端側には表示窓240に対応する位置に送信用および受信用の2個のLED287を搭載している。尚、表示窓240を後端側中央、すなわちコネクタ230間に配置することも考えられるが、コネクタ230間近辺にはダイバーシチーを行うときの切り替えスイッチ用IC(図示せず)を搭載しており、LEDもコネクタ230間に配置すると配線の引き回しが複雑となるため、本実施例のほうが好ましい。回路基板280には以上の構成のほかに図示しないが無線通信用送受信回路やインターフェース回路等を形成し、コネクタ220とコネクタ230間に接続している。フレーム250の後端側の内側には図示しないが、回路基板280を挿入保持するとともに上下カバー260,270の少なくとも一方に接触する保持接触片を嵌め込んでいる。
【0011】
次に、アンテナ部300を説明する。アンテナ部300の構成は、図2で外観構成を示した樹脂ケース310およびコネクタ320以外に樹脂ケース310に収納した図6に示すアンテナ回路基板350を構成要素としている。
アンテナ回路基板350には、カード本体部200側でフレーム250の切り欠き部253,253に対応する位置に設けた切り欠き部351,351にコネクタ320,320が嵌め込まれている(図では嵌め込まれる前の状態を示している)。コネクタ320は図7に示すように表面に金メッキされた黄銅のシェル321と、シェル321を貫通する丸穴にテフロンの絶縁体322を介して同軸に埋め込んだベリリウム銅の中心コンタクト323とを有し、シェル321の両側面には切り欠き部351に嵌め込むためのガイド溝324を設けている。アンテナ回路基板350上には図示しないアースパターンおよび2個のアンテナパターンが形成されている。アースパターンはコネクタ320のシェル321に、アンテナパターンはコネクタ320の中心コンタクト323に半田付けされる。
【0012】
以上説明したように、本実施例では、
(1)カード本体部200のアンテナ部装着側端部に送受信の動作状態を視覚的に見るための表示窓240を配置し、アンテナ部300のカード本体部装着側端部の表示窓240に対応する位置に表示窓240の視野角を広げる傾斜切り欠き部332を設けたので、PCカード100の使用時、カード本体部200にアンテナ部300を装着してパソコン2のICカード用スロット5に挿入したとき、カード本体部200は殆どがパソコン2内に隠れるがカード本体部200のアンテナ部装着側端部の表示窓240はアンテナ部300に設けた傾斜切り欠き部332を介して見通すことができ、わざわざアンテナ部に表示窓を設けなくて済み、アンテナ部に表示窓を設けた場合にアンテナ部内部に必要な導光板を設ける必要がなく、安価に受信状態の動作状態を表示することができる。
(2)PCカード100はダイバーシチー受信するために、カード本体部200とアンテナ部300間をカード本体部200に含まれる2個の同軸ジャックコネクタ230,230とアンテナ部に含まれる2個の同軸プラグコネクタ320,320とで接続可能とし、表示窓240を同軸ジャックコネクタ230,230間よりカード本体部200の幅方向外側に配置したので、回路基板280上でダイバーシチー切り替え用ICが配置される同軸ジャックコネクタ230,230間に表示窓を配置するより配線の引き回しが簡単となる。
(3)PCカード100はフレーム250と、フレーム250に嵌合する上下カバー260,270とからなるシールドケース210を有し、フレーム250に形成した外周溝256に上下カバー260,270の外周に形成したコの字形折り曲げ部264,274の先端を嵌め込むようにしたので、フレームへの上下カバー取付時に樹脂製のフレームのように加熱嵌合の必要がなく、コの字形折り曲げ部264,274の先端を外周溝256に手の力だけで嵌め込むことができ、また、組立後は容易に外れないようにフレーム250と上下カバー260,270を嵌着させておくことができる。
(4)フレーム250はダイカスト製であり、金属でありながら回路基板、上下カバーおよびコネクタ等を物理的に保持するための複雑な形状の切り欠き部や凹凸部を容易に形成でき、ケース210全体の電磁遮蔽を確保することができる。また、フレーム250にメッキ処理する場合でも、樹脂製のフレームに電磁遮蔽を確保するための金属をメッキ処理するのに比べて作業が簡単である。
(5)フレーム250の四隅に厚さ方向に形成した貫通穴255に上下カバーの四隅に形成した嵌合爪263を挿入してフレーム250と上下カバー260,270との水平方向のズレを規制しているので、(3)項の外周溝256へのコの字形折り曲げ部264,274の嵌め込みと相俟って、特に水平方向に対するシールドケース210の機械的強度をさらに向上させることができる。
(6)シールドケース210内には回路基板280が収納され、この回路基板280の両面を幅方向両端面から把持して回路基板280に形成されたアースパターンに接触するとともにフレーム250の内面に接触するシールド触子282を有しているので、回路基板280のアースパターンとシールドケース210が半田付けすることなく電気的に接続され、容易な組立で電磁遮蔽することができる。
(7)シールド触子282は具体的には平面視が長尺略矩形で側面視がコの字形にしており、回路基板280に挿し込むだけで回路基板280の両面を把持でき、半田付けすることなく回路基板への取付が容易である。
(8)シールド触子282はアースパターンとの接触を複数の突起部286で行うことによりアースパターンとシールド触子282の接触力が強くできる。
(9)シールド触子282は長手方向両端の脚部283を回路基板280の後端角および前後端間所定位置に形成した切り欠き部284,285に挿入するようにしたのでアースパターンへのシールド触子282の接触位置をしっかりと固定できる。
(10)カード本体部200およびアンテナ部300はそれぞれ、回路基板280,350に形成した切り欠き部281,351を同軸コネクタ230,320の側端面に形成したガイド溝234,324に嵌め込むようにしたので回路基板280,350に同軸コネクタ230,320を半田付けで取り付けるとき治具を使わずに固定でき容易に作業できる。
(11)同軸コネクタ230,320はシェル231,321と、シェル231,321内の丸穴に絶縁体232,322を介して同軸に配置した中心コンタクト233,323とを有し、ガイド溝234,324はシェル231,321の両側端に設けることにより回路基板280,350への固定を容易にしている。
【0013】
【発明の効果】
本発明に係わるPCカードによれば、(1)カード本体部に動作状態を示す表示窓を設け、且つ、アンテナ部の表示窓に対応する位置に傾斜切り欠き部を設け、この傾斜切り欠き部により表示窓の視野角を広げて見るようにしたことにより、アンテナ部内部に導光板を設ける必要がなく、安価に受信状態の動作状態を表示でき、(2)この表示窓をダイバーシチー受信対応の2個の同軸コネクタ間よりカード本体部幅方向外側に配置することにより、ダイバーシチー切り替え用ICが配置される同軸コネクタ間での配線と表示窓の配線がかち合うことなく配線の引き回しが簡単となる。また、(3)フレームに形成した外周溝に上下カバーの外周に形成したコの字形折り曲げ部の先端を嵌め込むようにしたので、シールドケースの組立が容易で、また組立後もフレームから上下カバーが容易に外れず、また、(4)フレームはダイカスト製で構成しているので複雑な形状の切り欠き部や凹凸部を容易に形成でき、ケース全体の電磁遮蔽を確保することができ、さらに(5)フレームの四隅の貫通穴に上下カバーの四隅の嵌合爪を挿入する構成とすることにより、特に水平方向に対するシールドケースの機械的強度をさらに向上させることができる。また、(6)シールドケース内の回路基板のアースパターンに接触するとともにフレームの内面に接触するシールド触子により容易な組立で電磁遮蔽することができ、具体的には、(7)シールド触子は平面視が長尺略矩形で側面視がコの字形にすることにより、回路基板に挿し込むだけで回路基板の両面を把持でき、半田付けすることなく回路基板への取付が容易となり、さらに、(8)シールド触子はアースパターンとの接触を複数の突起部で行うことによりアースパターンとシールド触子の接触力が強くでき、さらに、(9)シールド触子は長手方向両端の脚部を回路基板の幅方向両端の切り欠き部に挿入する構成とすることによりアースパターンへのシールド触子の接触位置を固定できる。また、(10)カード本体部およびアンテナ部はそれぞれ、回路基板に形成した切り欠き部を同軸コネクタの側端面に形成したガイド溝に嵌め込む構成とすることにより回路基板に同軸コネクタを半田付けで取り付けるとき治具を使わずに固定でき容易に作業でき、具体的には、(11)ガイド溝はシェルの両側端に設けることにより回路基板への固定を容易にできる。PCカード全体として、容易な組立作業で安価に製造でき、組立後の機械的強度も大きく、また、電磁遮蔽効果も大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例であるPCカードの構成とノートパソコンへの挿入を示す概略図。
【図2】 図1に示すPCカードの外観を示す斜視図。
【図3】 図1に示すPCカードのカード本体部の分解斜視図。
【図4】 図3に示すカード本体部のA−A断面図。
【図5】 図3に示すカード本体部を構成する回路基板とコネクタの斜視図。
【図6】 図1に示すPCカードのアンテナ部を構成するアンテナ基板とコネクタの平面図
【図7】 図6に示すアンテナ基板とコネクタの斜視図。
【図8】 図1に示すPCカードによる無線LANの第1の利用形態を示すネットワーク図。
【図9】 図1に示すPCカードによる無線LANの第2の利用形態を示すネットワーク図。
【符号の説明】
100 PCカード
200 カード本体部
210 シールドケース
220 ピンジャックコネクタ
230 同軸ジャックコネクタ
231 シェル
232 絶縁体(テフロン)
233 中心コンタクト
234 基板ガイド溝
240 表示窓
250 フレーム
255 嵌合穴
256 外周溝
260 上カバー
263 嵌合爪
264 コの字型折り曲げ部
270 下カバー
273 嵌合爪
274 コの字型折り曲げ部
280 回路基板
281 コネクタ用切り欠き部
282 シールド触子
283 脚部
284 角切り欠き部
285 シールド触子用切り欠き部
286 突起部
300 アンテナ部
320 同軸プラグコネクタ
321 シェル
322 絶縁体(テフロン)
323 中心コンタクト
324 基板ガイド溝
332 傾斜切り欠き部
350 アンテナ回路基板
351 コネクタ用切り欠き部

Claims (11)

  1. カード本体部と、このカード本体部の端面でコネクタを介して着脱自在に装着されるアンテナ部とを具備したPCカードであって、前記カード本体部の端面に動作状態を示す表示窓を設け且つ、前記アンテナ部に前記表示窓に対応して傾斜切り欠き部を設け、この傾斜切り欠き部により前記表示窓の視野角を広げて見るようにしたPCカード。
  2. 前記コネクタはダイバーシチー受信可能に前記カード本体部およびアンテナ部の2対の同軸コネクタからなり、前記表示窓が前記同軸コネクタ間より幅方向外側に配置された請求項1記載のPCカード。
  3. 前記カード本体部が金属製のフレームと、このフレームに嵌合する金属製の上下カバーとからなるシールドケースを有し、前記フレームに形成した外周溝に前記上下カバーの外周に形成したコの字形折り曲げ部の先端を嵌合した請求項1記載のPCカード。
  4. 前記フレームがダイカスト製である請求項3記載のPCカード。
  5. 前記フレームは四隅に厚さ方向に貫通穴が形成され、前記上下カバーが前記貫通穴に嵌合する嵌合爪を有した請求項3記載のPCカード
  6. 前記シールドケース内には回路基板が収納され、この回路基板の両面を幅方向両端面から把持して回路基板のアースパターンに接触するとともに前記フレームの内面に接触するシールド触子を有する請求項3記載のPCカード
  7. 前記シールド触子は平面視が長尺略矩形で側面視がコの字形である請求項6記載のPCカード。
  8. 前記シールド触子は対抗する内面の少なくとも一面に形成した複数の突起により前記アースパターンに接触する請求項7記載のPCカード。
  9. 前記シールド触子の長手方向両端に形成した脚部を前記基板の両側端に形成した切り欠き部に挿入して前記基板に対し前記シールド触子の位置を固定した請求項7記載のPCカード。
  10. 前記コネクタは前記カード本体部およびアンテナ部の同軸コネクタからなり、この同軸コネクタに前記カード本体部およびアンテナ部のそれぞれの回路基板に形成した切り欠き部を嵌合するガイド溝を形成した請求項1記載のPCカード。
  11. 前記同軸コネクタがシェルと、シェル内の丸穴に絶縁体を介して同軸に配置した中心コンタクトとを有し、前記ガイド溝が前記シェルに形成された請求項2または請求項10記載のPCカード。
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