JP3703300B2 - Hydraulic control device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、フォークリフトなどに用いる油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フォークリフトに用いられる油圧制御装置としては、例えば、図3に示すものがある。
図3に示した従来の油圧制御装置は、リフトシリンダを制御する電磁パイロット切換弁1と2を制御流路3に対してパラレル接続している。そして、この制御流路3は、コンペンセータバルブ4を介してポンプPに接続している。このコンペンセータバルブ4には、そのスプールの両端に第1、2パイロット室4a、4bを設けるとともに、第1パイロット室4aにはスプリング4cを介在させている。
また、このコンペンセータバルブ4には、余剰流路5を接続するとともに、この余剰流路5にはアタッチメント用のアクチュエータを制御する電磁パイロット切換弁6を接続している。そして、この余剰流路5もコンペンセータバルブ4を介してポンプPに連通する。
【0003】
ただし、このコンペンセータバルブ4の切り換え位置によって、ポンプPの吐出量のうち、制御流路3側に振り分けられる流量と、余剰流路5側に振り分けられる流量とが決められる。
そして、このコンペンセータバルブ4の切り換え位置は、第1、2パイロット室4aと4bとの圧力作用によって決められるが、これらパイロット室4a、4bに導かれるパイロット圧については、後で詳しく説明する。
【0004】
上記コンペンセータバルブ4の上流側には、第1パイロット流路7を接続しているが、この第1パイロット流路7は流量制御弁8を介して上記コンペンセータバルブ4の第1パイロット室4aに接続している。
そして、この流量制御弁8は第1、2パイロット室8a、8bを設けるとともに、第1パイロット室8a側にスプリング8cを設けている。このようにした流量制御弁8の下流側には絞り9を設け、この絞り9の下流側の圧力を第1パイロット室8aに導き、上流側の圧力を第2パイロット室8bに導くようにしている。
したがって、この流量制御弁8は、絞り9の前後の差圧を、スプリング8cのバネ力に相当する圧力に保って、そこを通過する流量を一定に保つ制御機能を発揮する。
なお、図中符号10は、第2パイロット室8bに通じる流路に設けたダンパオリフィスである。
【0005】
上記流量制御弁8の下流側は、第1シャトル弁11を介して、コンペンセータバルブ4の第1パイロット室4aに接続している。しかも、この第1シャトル弁11の上流側には、パイロット圧設定用のリリーフ弁12を接続している。
また、上記第1シャトル弁11は、第2シャトル弁13に接続しているが、この第2シャトル弁13は、電磁パイロット切換弁1および2のアクチュエータポート側に接続している。したがって、両切換弁1、2のうちの高い方の負荷圧が、この第2シャトル弁13で選択されるとともに、この第2シャトル弁13で選択された圧力と、リリーフ弁12で設定された圧力との高い方の圧力が第1シャトル弁11で選択されて、コンペンセータバルブ4の第1パイロット室4aに導かれる。
【0006】
一方、コンペンセータバルブ4の第2パイロット室4bには、電磁パイロット切換弁1、2の上流側の圧力が導かれる。
したがって、このコンペンセータバルブ4は、電磁パイロット切換弁1、2の上流側の圧力と、リリーフ弁12で設定されたパイロット圧とのバランスで動作する場合と、同じく切換弁1、2の上流側の圧力とその下流側の圧力とのバランスで動作する場合とがある。
【0007】
また、上記リリーフ弁12の設定圧として発生したパイロット圧は、流量制御弁8と第1シャトル弁11との間から分岐した第2パイロット流路14から各切換弁1、2、6のパイロット室に導かれる。そして、これら電磁パイロット切換弁1、2、6は、第2パイロット流路14からのパイロット圧を、さらに電磁弁で制御して、その励磁電流に比例したパイロット圧を切換弁1、2、6のパイロット室に作用させるようにしている。
なお、図中符号15はメインリリーフ弁、16は余剰流路5側に接続したアクチュエータ用のリリーフ弁、17はコンペンセータバルブのダンパオリフィスである。
【0008】
次に、この従来の油圧制御装置の作用を説明する。
電磁パイロット切換弁1、2を図示の中立位置すなわち閉位置に保って、ポンプPを駆動すると、制御流路3側にもポンプ吐出油が流れようとするが、切換弁1、2が閉じているので、制御流路3には流れが生じない。ただ、この制御流路3に発生した圧力は、コンペンセータバルブ4の第2パイロット室4bに作用する。
また、コンペンセータバルブ4の上流側では、ポンプPの吐出油が、流量制御弁8を通過するので、第1パイロット流路7には、リリーフ弁12の設定圧に相当するパイロット圧が発生する。この第1パイロット流路7に発生したパイロット圧は、第1シャトル弁11で選択されて、コンペンセータバルブ4の第1パイロット室4aに導かれる。
【0009】
したがって、コンペンセータバルブ4は、第1パイロット室4aのパイロット圧の作用力およびスプリング4cのバネ力と、第2パイロット室4bのパイロット圧の作用力とがバランスした位置を保つ。ただし、この場合に、第1パイロット室4aのパイロット圧は、リリーフ弁12で設定された一定の圧力に保たれる。
上記のバランス状態から、ポンプPの吐出圧が上昇すれば、コンペンセータバルブ4の第2パイロット室4bの作用力が打ち勝つので、ポンプの吐出油が、余剰流路5および電磁パイロット切換弁6の中立流路を介してタンクTに導かれる。
【0010】
さらに、電磁切換弁1、2のうちのいずれか一方の切換弁、例えば切換弁1を切り換えたとすると、この電磁パイロット切換弁1は、その切り換え量に応じた絞り開度を保つ。この絞り開度の上流側の圧力がコンペンセータバルブ4の第2パイロット室4bに導かれ、下流側の圧力が第2シャトル弁13を経由して第1シャトル弁11に導かれる。そして、この切換弁1に接続したアクチュエータの負荷圧が、リリーフ弁12の設定圧以上になったとき、このアクチュエータに対してコンペンセータバルブ4がロードセンシング機能を発揮する。すなわち、電磁パイロット切換弁1の開度によって決まる絞り前後の差圧が、一定になるように制御する。したがって、アクチュエータには、その負荷変動に係りなく、一定の流量が供給される。
【0011】
なお、両切換弁1および2を同時に切り換えた場合に、コンペンセータバルブ4は、それら切換弁に接続したアクチュエータのうち、高い方の負荷圧で制御される。しかし、このときには、制御流路3に供給される流量が制御されるだけで、個々の切換弁1あるいは2に接続したアクチュエータに対して、コンペンセータバルブ4がロードセンシング機能を発揮するわけではない。もし、両方の切換弁1、2に接続したアクチュエータに対しても、ロードセンシング機能を発揮させようとすれば、両切換弁1、2のそれぞれに個別にコンペンセータバルブを設けなければならない。
【0012】
また、制御流路3に供給される制御流量以上の余剰流量は、余剰流路5からアタッチメント用のアクチュエータを制御する電磁パイロット切換弁6に供給される。したがって、この余剰流量でアタッチメント用のアクチュエータを動作させられる。
このようにした従来の油圧制御装置の特徴は、電磁パイロット切換弁1、2、6を切り換えるためのパイロット圧を安定させられる点にある。すなわち、パイロット圧を安定させられるのは、流量制御弁8で一定に制御された流量に基づいて、リリーフ弁12が機能するからである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにした従来の装置の最大の欠点は、制御流路3側に接続したアクチュエータと、余剰流路5側に接続したアクチュエータとを同時操作しているときに、制御流路3側のアクチュエータがストロークエンドに達すると、余剰流路5側に圧油が供給されなくなることで、その理由は次のとおりである。
電磁パイロット切換弁1、2に接続したアクチュエータがストロークエンドに達すると、この切換弁1、2前後の差圧が等しくなってしまう。この等しくなった圧力は、コンペンセータバルブ4のパイロット室4a、4bの両方に作用する。したがって、コンペンセータバルブ4は、第1パイロット室4a側のスプリング4cのバネ力で、図面左側位置に完全に切り換わってしまう。
【0014】
コンペンセータバルブ4が、上記のように左側位置に切り換わってしまうと、ポンプPの吐出油が、余剰流路5側に流れなくなるので、その瞬間、電磁パイロット切換弁6に接続してたアタッチメント用のアクチュエータが急停止するとともに、それ以後、このアタッチメント用のアクチュエータを動作させられなくなる。
また、この従来の装置では、メインリリーフ弁15をコンペンセータバルブ4の上流側においてポンプに直結させたので、メインリリーフ弁の容量をポンプ吐出量に合わせて大容量に設定しておかなければならない。
この発明の目的は、制御流路側に接続したアクチュエータがストロークエンドに達しても、余剰流路側のアクチュエータを動作させられる油圧制御装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、ポンプと、このポンプに接続したコンペンセータバルブと、このコンペンセータバルブに接続した制御流路および余剰流路と、コンペンセータバルブと並列に接続した流量制御弁と、この流量制御弁の下流側に設けたパイロット圧設定用のリリーフ弁と、このリリーフ弁の設定圧と制御流路に接続したアクチュエータの負荷圧とを高圧選択する選択弁とを備え、この選択弁で選択された圧力を、コンペンセータバルブの第1パイロット室に導き、第2パイロット室にはパイロット切換弁の上流側の圧力を導く構成にした油圧制御装置において、制御流路に接続したパイロット切換弁の負荷側と、上記シャトル弁との間に、メインリリーフ弁を設けた点に特徴を有する。
上記パイロット切換弁は、そのパイロット室に直接パイロット圧を導くものでもよいし、パイロットラインに導かれたパイロット圧をさらに制御して用いる電磁パイロット切換弁であってもよい。
【0016】
第2の発明は、メインリリーフ弁の上流側にオリフィスを設けた点に特徴を有する。
第3の発明は、バルブボディにポンプポートおよびタンクポートを形成している。そして、バルブボディにコンペンセータスプールを組み込むとともに、このコンペンセータスプールの一方の端部をスプリングを介在させた第1パイロット室に臨ませ、コンペンセータスプールの他方の端部をポンプポートに連通する第2パイロット室に臨ませ、上記第1パイロット室を制御流路に接続したパイロット切換弁の負荷側にオリフィスを介して接続している。しかも、上記第1パイロット室には、メインリリーフ弁を接続している。かつ、このコンペンセータスプールに流量制御スプールを組み込み、この流量制御スプールの一端を、スプリングを介在させた第1パイロット室に臨ませ、他端をポンプポートに連通させた第2パイロット室に臨ませるとともに、この流量制御弁の第1パイロット室を、パイロット圧を設定するリリーフ弁に接続している。
第4の発明は、コンペンセータスプールの軸延長線上に、メインリリーフ弁を設けた点に特徴を有する。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1に示した回路図においては、第1、2シャトル弁11と13との間にメインリリーフ弁18を接続するとともに、このメインリリーフ弁18の上流側にオリフィス19を設けた点に特徴を有する。その他は、図3に示した従来例と同じである。なお、上記第1シャトル弁11がこの発明の選択弁を構成するものである。
【0018】
図1に示した回路図では、上記のように第1、2シャトル弁11、13間にメインリリーフ弁18を設け、しかも、そのメインリリーフ弁18の上流側にオリフィス19を設けたので、電磁パイロット切換弁1または2に接続したアクチュエータがストロークエンドに達すると、そのアクチュエータ側の圧力がメインリリーフ弁18の設定圧以上に上昇する。そのために、メインリリーフ弁18が開くが、このときのリリーフ量は、コンペンセータバルブ4で制御された流量以下であって、かつオリフィス19の開度で決められた流量になる。
【0019】
また、上記のようにメインリリーフ弁18が開けば、オリフィス19に流れが生じて、このオリフィス19前後に差圧が発生する。この差圧は、コンペンセータバルブ4の第1、2パイロット室4a、4bに現れるので、コンペンセータバルブ4は、その差圧に応じて切り換わり、余剰流路5側にも流量を供給する。これに対して、従来の装置では、アクチュエータがストロークエンドに達すると、余剰流路5側に圧油が供給されなくなるが、この実施例では、そのようなことがなくなる。
【0020】
図1に示した回路のうち、コンペンセータバルブ4、流量制御弁8、リリーフ弁12、16およびメインリリーフ弁18の具体的な構造を示したのが、図2である。
この図2では、バルブボディ20にポンプポート21およびタンクポート22を形成するとともに、制御流路3および余剰流路5も形成している。
このようにしたバルブボディ20には、コンペンセータバルブ4のコンペンセータスプール23を組み込んでいるが、このコンペンセータスプール23の一端を第1パイロット室4aに臨ませ、他端を第2パイロット室4bに臨ませている。そして、この第1パイロット室4aには、スプリング4cを介在させている。この第1パイロット室4aは、通路24を介して第1シャトル弁11に接続している。なお、通路24にはオリフィス25を設けているが、このオリフィス25は、図1の回路図におけるオリフィス19に相当する。
【0021】
上記のようにした第1パイロット室4aにはメインリリーフ弁18を連接しているが、このメインリリーフ弁18の構成は次のとおりである。すなわち、コンペンセータスプール23の軸延長線上にリリーフボディ26を挿入している。このリリーフボディ26は、メインボディ26aにプラグ26bをはめ込んだもので、プラグ26bの先端にシート部材27をカシメ止めしている。
また、このリリーフボディ26にはリリーフポペット28を組み込み、このリリーフポペット28にスプリング29のバネ力を作用させている。そして、このスプリング29のバネ力で、リリーフポペット28をシート部材27のシート27aに圧接させるようにしている。したがって、上記第1シャトル弁11の上流側の圧力である負荷側の圧力が、スプリング29で定めた設定圧以上になれば、メインリリーフ弁18が開くことになる。
【0022】
なお、上記リリーフポペット28に作用させたスプリング29のバネ力によって、メインリリーフ弁18の設定圧が決められるが、このスプリング29のバネ力は、プラグ26bに設けた調整ネジ26cで調整するようにしている。
また、上記のようにリリーフポペット28が開くと、第1パイロット室4aから流出した作動油が、メインボディ26aに形成した流通路26dを経由して、タンクポート22からタンクTに戻される。
【0023】
上記のようにしたコンペンセータスプール23には、ポンプポート21に常時連通する環状溝30を形成している。そして、コンペンセータスプール23が、図示の中立位置にあるとき、環状溝30を介して、ポンプポート21と制御流路3とが連通する。ただし、この中立位置においては、環状溝30が余剰流路5と食い違って、余剰流路5と制御流路3との連通が遮断される。
そして、コンペンセータスプール23がスプリング4cに抗して移動すると、環状溝30と制御流路3とのラップ量が少なくなるとともに、この環状溝30と余剰流路5がラップする。このように環状溝30が、制御流路3と余剰流路5との両方にラップするので、ポンプポート21から流入した圧油は、これらラップ量に応じて、制御流路3および余剰流路5に振り分けられる。
【0024】
なお、上記制御流路3は、ダンパオリフィス17を介して、コンペンセータバルブ4の第2パイロット室4bに連通している。したがって、この第2パイロット室4bには、ポンプPの吐出圧が導かれ、第1パイロット室4aには、第1シャトル弁11で選択された圧力が導かれる。
【0025】
また、上記コンペンセータスプール23には、流量制御弁8の流量制御スプール31を組み込んでいる。この流量制御スプール31は、その一端を第1パイロット室8aに臨ませ、他端を第2パイロット室8bに臨ませている。そして、第1パイロット室8aには、スプリング8cを介在させるとともに、このパイロット室8aを、パイロット圧設定用のリリーフ弁12と第1シャトル弁11との両方に接続している。
【0026】
このようにした流量制御スプール31には、環状凹部32を形成している。この環状凹部32は、流量制御スプール31の移動量に応じて、コンペンセータスプール23の環状溝30内に形成した制御ポート33とのラップ量が決まる。ただし、コンペンセータスプール23が図示のノーマル位置にあるとき、環状凹部32に対する制御ポート33の開度が最大になるようにしている。そして、流量制御スプール31がスプリング8cに抗して移動すると、環状凹部32と制御ポート33とのラップ量が少なくなって、制御ポート33の相対的開度が小さくなる。
上記のようにした流量制御スプール31には、環状凹部32に開口させた絞り9を形成し、この絞り9を第1パイロット室8aに連通させている。したがって、第1パイロット室8aは、絞り9→環状凹部32→制御ポート33を介してポンプポート21に連通している。
【0027】
次に、この図2の具体例の作用を説明する。
今、ポンプPの圧油がポンプポート21から流入すると、このときの圧力が、環状溝30→制御流路3→ダンパオリフィス17を経由してコンペンセータバルブ4の第2パイロット室4bに導かれる。
また、上記ポンプポート21からの圧油は、制御ポート33→環状凹部32→絞り9→第1パイロット室8a→第1シャトル弁11→オリフィス25→通路24を経由して、コンペンセータバルブ4の第1パイロット室4aに導かれる。
【0028】
このようにポンプPからの圧油が、流量制御弁8を通過する過程では、絞り9の上流側の圧力がダンパオリフィス10を経由して第2パイロット室8bに作用する。ただし、このときに電磁パイロット切換弁1、2のいずれも切り換えていなければ、第1パイロット室8aの圧力がパイロット圧設定用のリリーフ弁12の設定圧まで上昇する。したがって、このリリーフ弁12が開弁するが、これによって絞り9に流れが生じ、その前後に差圧が発生する。このときの絞り9の下流側の圧力が第1パイロット室8aに作用し、上流側のポンプ圧が第2パイロット室8bに作用する。
【0029】
このようにして両パイロット室8a、8bに圧力差が生じると、流量制御弁8の流量制御スプール31は、絞り9前後の差圧が一定になるところでバランスする。絞り9前後の差圧が一定に保たれれば、そこを流れる流量も一定になる。したがって、パイロット圧設定用のリリーフ弁12は、この流量制御弁8で制御された一定流量を排出しながら、通路24の圧力すなわちコンペンセータバルブ4の第1パイロット室4aの圧力を一定に保つ。
【0030】
一方、コンペンセータバルブ4の第2パイロット室4bには、ポンプポート21からのポンプ圧が導かれる。
このときに、電磁パイロット切換弁1、2が図示の中立位置にあれば、制御流路3が行き止まりになるので、ポンプ圧が上昇する。この上昇したポンプの圧力作用で、コンペンセータスプール23がスプリング4cに抗して移動するとともに、環状溝30が余剰流路5にラップする直前の位置でバランスする。このように環状溝30が余剰流路5にラップする直前の位置でバランスした状態が、コンペンセータバルブ4のスタンバイ状態となる。
【0031】
このスタンバイ状態で、ポンプPの吐出圧すなわちコンペンセータバルブ4の第2パイロット室4bの圧力が少しでも上昇すれば、コンペンセータスプール23がスプリング4cに抗して移動する。なぜなら、第1パイロット室4a側の圧力は、ポンプ吐出圧に係りなく、リリーフ弁12で設定された一定の圧力に保たれているからである。このようにコンペンセータスプール23がさらに移動すれば、環状溝30と余剰流路5とをラップさせるとともに、このときのラップ量によって、余剰流路5側に振り分けられる流量が決まる。ただし、電磁パイロット切換弁1、2を中立位置に保ったまま、ポンプ吐出圧がどんどん上昇すれば、その吐出量のほとんどが余剰流路5側に供給される。
このとき余剰流路5に接続した電磁パイロット切換弁6を図示の中立位置に保持していれば、ポンプ吐出油はこの切換弁6の中立流路を経由してタンクTに戻される。
【0032】
また、上記のように電磁パイロット切換弁1、2を中立位置に保ったまま、電磁パイロット切換弁6を切り換えると、このときの負荷圧に応じてポンプ吐出が上昇する。この上昇した圧力がコンペンセータスプール4の第2パイロット室4bに作用する。これに対して、コンペンセータバルブ4の第1パイロット室4aには、リリーフ弁12で設定された一定のパイロット圧が作用し続ける。
したがって、コンペンセータスプール23がスプリング4cに抗して移動し、環状溝30と余剰流路5とのラップ量をほぼ最大に維持する。このようにラップ量が十分に維持されるので、電磁パイロット切換弁6に接続したアクチュエータに十分な圧油が供給されることになる。
【0033】
上記のようにコンペンセータバルブ4をスタンバイさせた状態から、例えば電磁パイロット切換弁1だけを切り換えたとする。このように切換弁1を切り換えることによって、それに接続したアクチュエータに負荷圧が発生するが、ポンプPの吐出圧もその負荷圧に応じて上昇する。
そして、上記アクチュエータの負荷圧が、リリーフ弁12で設定したパイロット圧よりも高くなると、その負荷圧が、第1シャトル弁で選択されて第1パイロット室4aに導かれる。
【0034】
したがって、コンペンセータバルブ4が次のように動作する。すなわち、電磁パイロット切換弁1の切り換え量で決まる絞りの下流側の圧力が第1パイロット室4aに作用し、その上流側の圧力が第2パイロット室4bに作用する。
このとき、電磁パイロット切換弁1の上記絞りの前後に差圧が発生するが、コンペンセータバルブ4は、この差圧がスプリング4cのバネ力に等しくなるように制御する。したがって、電磁パイロット切換弁1に接続したアクチュエータには、この切換弁1の切り換え量が決まれば、その負荷圧に係りなく、常に一定の流量が供給されることになる。つまり、ロードセンシング制御がされることになる。このことは、電磁パイロット切換弁2だけを切り換えたときも、全く同様である。
次に、電磁パイロット切換弁1、2を同時に切り換えたときには、それら切換弁1、2に接続したアクチュエータのうちの高い方の負荷圧でコンペンセータバルブ4が制御される。ただし、このときには高い方の負荷圧で制御流路3への流量が制御されるだけで、個々のアクチュエータに対して、その負荷圧に係りなく一定の流量が供給されるわけではない。このことは、従来の装置と全く同様である。
【0035】
上記のようにして制御流路3に接続したアクチュエータを動作しているとき、それがストロークエンドに達すると、制御流路3側の圧力が上昇する。この上昇した負荷圧が、メインリリーフ弁18の設定圧以上であれば、このメインリリーフ弁18が開く。このようにメインリリーフ弁18が開けば、オリフィス25に流れが発生するとともに、その前後に差圧が発生する。その差圧がコンペンセータバルブ4のパイロット室4a、4bの両方に作用するので、図1で説明したように余剰流路5側にも圧油が供給されることになる。
【0036】
上記のようにこの実施例によれば、制御流路3側に接続したアクチュエータが、たとえストロークエンドに達しても、メインリリーフ弁18が開弁して、オリフィス25前後の差圧を維持する。したがって、コンペンセータスプール23の環状溝30が余剰流路5とラップした状態を保ち、この余剰流路5に流量を供給することになる。
なお、上記メインリリーフ弁18は、コンペンセータバルブ4で制御された流量を排出するだけの容量を確保しておけばよいので、ポンプPの吐出量を直接排出するものよりも、その容量を小さくできる。
【0037】
【発明の効果】
第1の発明によれば、メインリリーフ弁の容量を小さくできる。なぜなら、このメインリリーフ弁は、コンペンセータバルブで振り分けられた制御流量のみを排出する容量があれば足りるからである。
第2の発明によれば、例えば、制御流路に接続したアクチュエータがストロークエンドに達したときにも、ポンプ吐出量を余剰流路側に供給できる。
第3の発明によれば、一つのバルブボディに、コンペンセータバルブや流量制御弁などを組み込めるので、装置全体を小型化できる。
第4の発明によれば、コンペンセータスプールの軸延長上にメインリリーフ弁を設けたので、メインリリーフ弁を設けるスペースを最小に保てる。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧制御装置を示す回路図である。
【図2】回路図の中の切換弁を除いた構成要素を具体的に示した断面図である。
【図3】従来例の油圧制御装置を示す回路図である。
【符号の説明】
P ポンプ
1、2 電磁パイロット切換弁
3 制御流路
4 コンペンセータバルブ
4a 第1パイロット室
4b 第2パイロット室
4c スプリング
8 流量制御弁
8a 第1パイロット室
8b 第2パイロット室
8c スプリング
11 第1シャトル弁
12 パイロット圧設定用のリリーフ弁
18 メインリリーフ弁
20 バルブボディ
21 ポンプポート
22 タンクポート
23 コンペンセータスプール
25 オリフィス
31 流量制御スプール[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hydraulic control device used for a forklift or the like.
[0002]
[Prior art]
An example of a hydraulic control device used for a forklift is shown in FIG.
In the conventional hydraulic control apparatus shown in FIG. 3, electromagnetic
In addition, an
[0003]
However, according to the switching position of the
The switching position of the
[0004]
A first
The
Therefore, the
In the figure,
[0005]
The downstream side of the
The
[0006]
On the other hand, the pressure on the upstream side of the electromagnetic
Therefore, the
[0007]
The pilot pressure generated as the set pressure of the
In the figure,
[0008]
Next, the operation of this conventional hydraulic control device will be described.
When the electromagnetic
Further, on the upstream side of the
[0009]
Therefore, the
If the discharge pressure of the pump P rises from the above balance state, the acting force of the second pilot chamber 4b of the
[0010]
Further, if any one of the
[0011]
When both
[0012]
Further, the surplus flow rate equal to or higher than the control flow rate supplied to the
The characteristic of the conventional hydraulic control apparatus as described above is that the pilot pressure for switching the electromagnetic
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
The biggest drawback of the conventional apparatus as described above is that when the actuator connected to the
When the actuator connected to the electromagnetic
[0014]
When the
In this conventional apparatus, since the
An object of the present invention is to provide a hydraulic control device that can operate an actuator on an excess flow path side even when an actuator connected to the control flow path side reaches a stroke end.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
According to a first aspect of the present invention, there is provided a pump, a compensator valve connected to the pump, a control flow path and an excess flow path connected to the compensator valve, a flow control valve connected in parallel to the compensator valve, and the flow control valve A relief valve for setting a pilot pressure provided on the downstream side, and a selection valve for selecting a set pressure of the relief valve and a load pressure of an actuator connected to the control flow path, and the pressure selected by the selection valve In a hydraulic control apparatus configured to guide the pressure upstream of the pilot switching valve to the first pilot chamber of the compensator valve, and to the load side of the pilot switching valve connected to the control flow path, It is characterized in that a main relief valve is provided between the shuttle valve.
The pilot switching valve may be a valve that directly leads the pilot pressure to the pilot chamber, or an electromagnetic pilot switching valve that is used by further controlling the pilot pressure guided to the pilot line.
[0016]
The second invention is characterized in that an orifice is provided on the upstream side of the main relief valve.
In the third invention, a pump port and a tank port are formed in the valve body. A compensator spool is incorporated into the valve body, and one end of the compensator spool faces the first pilot chamber with a spring interposed, and the other end of the compensator spool communicates with the pump port. The first pilot chamber is connected to the load side of the pilot switching valve connected to the control flow path via an orifice. In addition, a main relief valve is connected to the first pilot chamber. In addition, a flow control spool is incorporated in the compensator spool, and one end of the flow control spool is exposed to the first pilot chamber with the spring interposed therebetween, and the other end is exposed to the second pilot chamber connected to the pump port. The first pilot chamber of the flow control valve is connected to a relief valve that sets the pilot pressure.
The fourth invention is characterized in that a main relief valve is provided on the shaft extension line of the compensator spool.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The circuit diagram shown in FIG. 1 is characterized in that a
[0018]
In the circuit diagram shown in FIG. 1, the
[0019]
When the
[0020]
FIG. 2 shows a specific structure of the
In FIG. 2, the
The
[0021]
The
A
[0022]
The set pressure of the
When the
[0023]
The
When the
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
An
In the flow
[0027]
Next, the operation of the specific example of FIG. 2 will be described.
Now, when the pressure oil of the pump P flows from the
Further, the pressure oil from the
[0028]
Thus, in the process in which the pressure oil from the pump P passes through the
[0029]
When a pressure difference occurs between the pilot chambers 8a and 8b in this way, the
[0030]
On the other hand, the pump pressure from the
At this time, if the electromagnetic
[0031]
In this standby state, if the discharge pressure of the pump P, that is, the pressure of the second pilot chamber 4b of the
At this time, if the electromagnetic
[0032]
Further, when the electromagnetic
Therefore, the
[0033]
Assume that, for example, only the electromagnetic
When the load pressure of the actuator becomes higher than the pilot pressure set by the
[0034]
Therefore, the
At this time, a differential pressure is generated before and after the throttle of the electromagnetic
Next, when the electromagnetic
[0035]
When the actuator connected to the
[0036]
As described above, according to this embodiment, even if the actuator connected to the
Since the
[0037]
【The invention's effect】
According to the first invention, the capacity of the main relief valve can be reduced. This is because the main relief valve only needs to have a capacity for discharging only the control flow distributed by the compensator valve.
According to the second aspect of the invention, for example, even when the actuator connected to the control flow path reaches the stroke end, the pump discharge amount can be supplied to the surplus flow path side.
According to the third invention, since the compensator valve, the flow rate control valve, and the like can be incorporated into one valve body, the entire apparatus can be reduced in size.
According to the fourth invention, since the main relief valve is provided on the shaft extension of the compensator spool, the space for providing the main relief valve can be kept to a minimum.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a circuit diagram showing a hydraulic control device.
FIG. 2 is a cross-sectional view specifically showing components except a switching valve in a circuit diagram.
FIG. 3 is a circuit diagram showing a conventional hydraulic control device.
[Explanation of symbols]
P pump
1, 2 Solenoid pilot switching valve
3 Control flow path
4 Compensator valve
4a 1st pilot room
4b Second pilot room
4c spring
8 Flow control valve
8a 1st pilot room
8b Second pilot room
8c spring
11 First shuttle valve
12 Relief valve for pilot pressure setting
18 Main relief valve
20 Valve body
21 Pump port
22 Tank port
23 Compensator spool
25 Orifice
31 Flow control spool
Claims (4)
Priority Applications (1)
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JP13599598A JP3703300B2 (en) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | Hydraulic control device |
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