JP3703207B2 - 筒状物体の千鳥配列整形方法およびその装置 - Google Patents
筒状物体の千鳥配列整形方法およびその装置 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、マトリクス状に整列した筒状物体の集合体を千鳥配列に整形するための千鳥配列整形方法およびその装置に関連し、特にこの発明は、平面的に見た外形が長円形の瓶を対象として千鳥配列に整形するのに好適な筒状物体の千鳥配列整形方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば製瓶工場において、製瓶機で成形された多数個の瓶は、コンベヤにより瓶積付機構まで搬送されるが、その搬送途中で所定個数ずつ寄せ集められて、複数列、複数行のマトリクス状に整列される。整列した瓶の集合体は、瓶積付機構により整列状態を崩さずにパレット上に複数段にわたり順次積み上げられた後、その全体が一括されて包装され、出荷される。
ところが、多数個の瓶をマトリクス状に整列させた場合、瓶の集合体の平面積が大きくなり、パレット上への瓶の集積密度が小さくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
パレット上への瓶の集積密度を高めるため、多数個の瓶を千鳥配列に整列させる方法も試みられているが、平面的に見た外形が真円形の瓶の場合、瓶の向きを揃える必要がないため、これを千鳥配列に整形するのが比較的容易であるが、平面的に見た外形が長円形の瓶(以下、「長円瓶」という)については、瓶の向きを揃える必要があるため、これを千鳥配列に整形するのが困難である。
【0004】
この発明は、上記問題に着目してなされたもので、長円瓶のように、たとえ平面的に見た外形が長円形の筒状物体であっても、千鳥配列に容易に整形できる筒状物体の千鳥配列整形方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、マトリクス状に整列した筒状物体の集合体を千鳥配列に整形するための筒状物体の千鳥配列整形方法であって、マトリクス状に整列した筒状物体の各列のうち、1列置きの筒状物体の各列を隣の列に対して列方向へそれぞれ変位させて各列を筒状物体が互い違いになる状態に設定した後、筒状物体の各列を行方向へ幅寄せして、各筒状物体が周囲全ての筒状物体と密接する千鳥配列に整形し、その後に千鳥配列の最後尾の行の筒状物体を除去して千鳥配列の行数を設定することを特徴とする。
【0006】
この発明は、特に、前記筒状物体として平面的に見た外形が長円形の瓶に適用されるが、これに限られるものではない。
【0007】
請求項2の発明は、マトリクス状に整列した筒状物体の集合体を千鳥配列に整形するための筒状物体の千鳥配列整形装置であって、前記マトリクス状に整列した筒状物体の各列を列方向へ一斉に移動させると共に、1列置きの筒状物体の各列を隣の列より所定量だけ余分に変位させて各列を筒状物体が互い違いになる状態に設定する位置ずらせ機構と、列方向に沿う一対の幅寄せ板および各幅寄せ板を行方向へ往復移動させる往復動機構を備え、各幅寄せ板を両端の列の筒状物体の外側に待機させて前記往復動機構により互いに接近する方向へ移動させることにより、筒状物体の各列を行方向へ幅寄せして、各筒状物体が周囲全ての筒状物体と密接する千鳥配列に整形する幅寄せ機構と、前記千鳥配列の最後尾の行の筒状物体を除去して千鳥配列の行数を設定する行数設定機構とを備えて成る。
【0008】
請求項3の発明では、前記行数設定機構は、千鳥配列の筒状物体の集合体より千鳥配列の最後尾の行の筒状物体を引き離す分離機構と、前記分離機構により集合体より引き離された筒状物体を回収する回収機構とを備えて成る。
【0009】
請求項4の発明では、前記位置ずらせ機構は、マトリクス状に整列した筒状物体の各列を列方向へ一斉に移動させるコンベヤと、このコンベヤ上の幅方向に配備されたストッパとから成り、前記ストッパには、前記コンベヤの上流方向を向く面に、前記マトリクス配列の列間隔で凸状面と凹状面とが交互に設けられている。
【0010】
【作用】
マトリクス状に整列した筒状物体の集合体は、1列置きの筒状物体の各列が隣の列に対して列方向へそれぞれ変位して各列の筒状物体が互い違いの状態になり、次いで行方向への幅寄せにより、各筒状物体が周囲全ての筒状物体と密接する千鳥配列に整形された後、前記千鳥配列の最後尾の行の筒状物体が除去されて千鳥配列の行数が設定される。
【0012】
請求項2の筒状物体の千鳥配列整形装置では、まず、位置ずらせ機構がマトリクス状に整列した筒状物体の各列を列方向に一斉に移動させ、1列置きの筒状物体の各列を隣の列より所定量だけ余分に変位させる。これにより各列は、筒状物体が互い違いになる状態に設定される。次に、幅寄せ機構の往復動機構が一対の幅寄せ板を互いに接近する方向へ移動させる。これにより筒状物体の各列が行方向へ幅寄せされ、各筒状物体が周囲全ての筒状物体と密接する千鳥配列に整形される。その後、行数設定機構が千鳥配列の最後尾の行の筒状物体を除去する。これにより千鳥配列の行数が設定される。
【0013】
請求項3の筒状物体の千鳥配列整形装置では、前記行数設定機構の分離機構が千鳥配列の筒状物体の集合体より千鳥配列の最後尾の行の筒状物体を引き離し、回収機構が前記分離機構により集合体より引き離された筒状物体を回収することにより千鳥配列の行数が設定される。
【0014】
請求項4の筒状物体の千鳥配列整形装置では、位置ずらせ機構のコンベヤは、マトリクス状に整列した筒状物体の各列を列方向へ一斉に移動させるが、各列の先頭の筒状物体がストッパに当接したとき、筒状物体の集合体は移動を停止する。このとき、ストッパには、前記マトリクス配列の列間隔で凸状面と凹状面とが交互に設けられているので、凹状面に衝き当たる各列は、凸状面に衝き当たる各列より凸状面の高さ分だけ余分に変位し、各列の筒状物体が互い違いの状態になる。
【0015】
【実施例】
図1は、製瓶機で成形された長円瓶1を所定個数ずつ寄せ集めて千鳥配列に自動整形するための千鳥配列整形装置の全容を示す。
前記長円瓶1は、図2および図3に示すように、胴体部1aの上部に小径の口部1bを一体に形成した形態のものであり、前記胴体部1aは、平面的に見た外形が長円形に形成されている。なお図中、Dは胴体部1aの長径、dは胴体部1aの短径である。
図示例では、長円瓶1を対象とするが、この発明はこれに限らず、平面的に見た胴体部の外形が真円形の瓶についても適用でき、さらには瓶に限らず、任意の筒状物体についても適用できる。
【0016】
図1において、2は製瓶機で成形された多数個の長円瓶1を整形工程へ搬送するための搬送コンベヤであり、この搬送コンベヤ2の下流端には、送られてきた長円瓶1を4列に振り分けてプッシャー機構4へ送り込むための振分コンベヤ3が接続されている。
【0017】
この振分コンベヤ3の側方には、後述する行数設定機構50の瓶回収機構61が回収した長円瓶1を振分コンベヤ3へ戻すためのリターンコンベヤ5a,5bが連設されており、このリターンコンベヤ5a,5bにより搬送されてきた長円瓶1を、前記搬送コンベヤ2で搬送されてきた長円瓶1と振分コンベヤ3上で合流させる。
【0018】
前記振分コンベヤ3の長さ中央部上には、複数列にわたるガイド板6が平行に設けてあり、隣合うガイド板6,6間には、長円瓶1の前記短径dに対応する通路幅の振分路7が幅方向へ4段にわたって形成されている。
各ガイド板6は、それぞれの上流端が下流側へ順次位置ずれしており、各振分路7の入口には、長円瓶1を向きを揃えて振分路7へ送り込みかつ後続の長円瓶1を後段の振分路7へ順次逃がすための振分機構8が配備されている。
【0019】
各振分機構8は、長円瓶1を1段目の振分路7の方へ導くガイド8bと、長円瓶1の胴体部1aの高さに配置されるローラ8aとを備えており、前記ローラ8aをモータにより図中矢印方向へ回転させている。前記ローラ8aに接した長円瓶1は、その回転力により長径Dが振分路7に沿うよう向きが揃えられ、また後続の長円瓶1は順次後段の振分路7へ導かれる。
【0020】
各ガイド板6の下流端には、各振分路7毎に設けられたゲートを個別に開閉させるゲート開閉機構9が、また振分コンベヤ3上のゲート開閉機構9の下流側には、プッシャー機構4が、それぞれ配備されている。
前記プッシャー機構4は、複数の押圧板11が長円瓶1の短径dに相応する間隔で並設されたプッシャー12と、このプッシャー12を振分コンベヤ3と直交する搬送コンベヤ14の方向へ往復動させる往復動機構(図示せず)とで構成される。
【0021】
前記プッシャー12の、隣合う押圧板11,11間には、前記振分路7と同じ通路幅の瓶取込路13が形成されており、この実施例の各瓶取込路13には合計18本の長円瓶1が一列に収容可能となっている。
前記ゲート開閉機構9は、各瓶取込路13の入口部に配置された計数手段(図示せず)が18本の長円瓶1の通過を計数したとき、対応するゲートを開閉する。
【0022】
プッシャー機構4の往復動機構は、プッシャー12を振分コンベヤ3上から水平に移動させて各瓶取込路13中の18本の長円瓶1を搬送コンベヤ14上へ押し出し、次いでプッシャー12を上方へ退避させて全ての長円瓶1を一斉に解放した後、振分コンベヤ3上へ復帰させる。
【0023】
前記搬送コンベヤ14は、上流端が振分コンベヤ3と直角に連設され、下流端は、瓶積付機構15まで延びている。
この搬送コンベヤ14上には、上流側よりマトリクス配列整形領域20,千鳥配列整形領域21,瓶回収領域22,積付待機領域23が順次設定されている。
【0024】
マトリクス配列整形領域20は、前記プッシャー機構4により搬送コンベヤ14上へ複数回にわたって押し出された多数本の長円瓶1を18列×18行のマトリクス配列に整形する領域であり、従って、前記プッシャー機構4は、4行分の長円瓶1を4回、2行分の長円瓶1を1回、搬送コンベヤ14上へ送り出すことになる。
【0025】
このマトリクス配列整形領域20には、図4および図5に示すように、18列の長円瓶1を搬送コンベヤ14の搬送方向へ整列させて導くための複数本のガイド棒24が、長円瓶1の口部1bの高さ位置に平行に設けられている。各ガイド棒24は、少なくとも18行分の長円瓶1を一列に連ねることが可能な長さに設定される。
【0026】
搬送コンベヤ14上の各ガイド棒24の下流端には、第1ストッパー25が搬送コンベヤ14上の幅方向に配置されており、各列先頭の長円瓶1がこの第1ストッパー25に突き当たったとき、全ての長円瓶1が列方向および行方向に整然と揃えられる。
第1ストッパー25は上下昇降可能に形成されており、第1ストッパー25の上昇により、マトリクス配列整形領域20で整形された長円瓶1の集合体は拘束状態が解除され、マトリクス配列状態のまま搬送コンベヤ14により下流側へ搬送される。
なお、上記の各ガイド棒24と第1ストッパー25とでマトリクス配列整形機構26が構成される。
【0027】
次の千鳥配列整形領域21は、搬送コンベヤ14により送られてきたマトリクス配列の長円瓶1の集合体を千鳥配列に整形する領域である。この千鳥配列整形領域21には、図6に示すように、搬送コンベヤ14上の幅方向に配置された第2ストッパー27と、搬送コンベヤ14の両側に配置された一対の幅寄せ板28a,28bとが配備されている。
【0028】
前記第2ストッパー27は、前記搬送コンベヤ14と共に位置ずらせ機構30を構成するもので、図8および図10に示すように、搬送コンベヤ14の幅方向に沿うC型フレーム31に複数個(この実施例では9個)のブロック32をスライド自由に係合させた構成のものである。
【0029】
各ブロック32には、搬送コンベヤ14の上流側を向く面に、段違いの凸状面33および凹状面34が形成されており、前記凸状面33は、長円瓶1の胴部1aの短径dの半分に相当する高さに設定される。各ブロック32の内部には、フレーム31の長さ方向に沿って、スプリングバネ35の取付孔36が形成されており、前記スプリングバネ35の一端を取付孔36より突出させて、隣のブロック32に当接させ、その弾圧力により隣のブロック32を付勢する。
【0030】
両端のブロック32は支持金具37の先端により支持されており、これにより各ブロック32のスプリングバネ35の弾圧力で各ブロック32がスライドするのを規制している。各支持金具37の基端は、それぞれシリンダ機構より成る往復動機構38の各ロッド39にそれぞれ取り付けられており、各ロッド39が最も突出した状態のとき、各ブロック32は、前記マトリクス配列の2列分の間隔で一列に並び、各ブロック32の凸状面33に1列置きの長円瓶1の列の先頭が、また凹状面34に隣の長円瓶1の列の先頭が、それぞれ当接する。
【0031】
従って、前記マトリクス配列整形領域20で整形された長円瓶1の集合体を搬送コンベヤ14で搬送して各列の先頭の長円瓶1を各ブロック32に衝き当てたとき、凹状面34に衝き当たった長円瓶1の列は、隣の凸状面33に衝き当たった長円瓶1の列より胴部1aの短径dの半分に相当する距離だけ余分に移動することになり、各列は長円瓶1が行方向に互い違いの状態になる。
【0032】
前記一対の幅寄せ板28a,28bと、各幅寄せ板28a,28bを搬送コンベヤ14上の幅方向へ往復動させる左右各一対のシリンダ機構より成る往復動機構41a,41bとで幅寄せ機構40が構成されており、各往復動機構41a,41bのロッド42の先端に幅寄せ板28a,28bがそれぞれ連繋されている。
【0033】
各幅寄せ板28a,28bは、長円瓶1の列長さに相当する長さを有し、長円瓶1の胴部1aの高さ位置に配置される。各幅寄せ板28a,28bは、長円瓶1の集合体の両側方に待機し、各往復動機構41a,41bにより互いに接近する方向へ移動させることにより、図7および図9に示すように、各列の長円瓶1を端部の列より順に行方向へ幅寄せし、これにより各長円瓶1が周囲全ての長円瓶1と密接する千鳥配列に整形される。
【0034】
前記幅寄せ機構40の各往復動機構41a,41bと前記ストッパー27の各往復動機構38とは互いに同期して駆動するもので、幅寄せ時に各往復動機構38が各ロッド39を引き込むとき、両端のブロック32が前記支持金具37により互いに接近する方向へ押されて、各ブロック32の間隔が詰まる。
上記の位置ずらせ機構30と幅寄せ機構40とで千鳥配列整形機構29が構成される。
【0035】
この千鳥配列整形領域21には、千鳥配列の列長さをパレットの大きさに合わせるために、千鳥配列の最後尾の行の9個の長円瓶1を除去して千鳥配列の行数を減らすための分離機構51が配備されている。なお、この分離機構51と、後述する瓶回収機構61とで行数設定機構50が構成される。
【0036】
前記分離機構51は、図11に示すように、昇降フレーム52に吸着機構53およびシリンダ機構54が取り付けられて成る。前記吸着機構53は、千鳥配列の幅に相当する長さの支持体55に千鳥配列の1列置きの間隔に合わせて9個の吸着パッド56が取り付けられたもので、前記支持体55にシリンダ機構54のロッド57が接続されている。
【0037】
各吸着パッド56は、吸引装置(図示せず)に連通接続されており、各吸着パッド56を千鳥配列の最後尾の行の9個の長円瓶1に接近させて吸引動作させると、9個の長円瓶1は各吸着パッド56に吸着されて拘束される。
この吸着状態で前記第2ストッパー27を上昇させて千鳥配列の長円瓶1の集合体を解放すると、最後尾の行の9個の長円瓶1を除く全ての長円瓶1が千鳥配列を保った状態で搬送コンベヤ14により下流側へ搬送される。
前記吸引装置による吸引は、前記長円瓶1の集合体が適当な距離だけ搬送された段階で解除される。
【0038】
つぎの瓶回収領域22は、前記分離機構51により集合体より引き離された9個の長円瓶1を、瓶回収機構61により回収して、前記リターンコンベヤ5aへ送り込むための領域である。
【0039】
前記瓶回収機構61は、図12に示すように、先端が鉤状の第3ストッパー62と、この第3ストッパー62を幅方向へ往復動させる往復動機構63とから成るもので、千鳥配列の長円瓶1の集合体が瓶回収領域22を通過した後、往復動機構63を作動させて第3ストッパー62を搬送コンベヤ14上へ送り出す。しばらくして後続の9本の長円瓶1が第3ストッパー62の位置に到達すると、前記往復動機構63を作動させて第3ストッパー62を搬送コンベヤ14上より退出させることにより、9本の長円瓶1がリターンコンベヤ5a上へ取り込まれる。
【0040】
つぎの積付待機領域23は、搬送コンベヤ14により搬送されてきた千鳥配列の長円瓶1の集合体を、パレット上に瓶積付機構15により積み込むために、第4ストッパー65により一旦待機させる領域である。
前記瓶積付機構15は、千鳥配列の長円瓶1の集合体を図示しない拘束機構により一括して拘束した後、パレット上に積み込むための機構であり、図13および図14には、パレット66上に複数段にわたって積み付けられた長円瓶1の積付状態が具体的に示してある。
【0041】
つぎに上記した千鳥配列整形装置の動作を説明する。
製瓶機で成形された多数個の長円瓶1は、搬送コンベヤ2により振分コンベヤ3上へ搬入された後、振分コンベヤ3上で長円瓶1の向きが揃えられて各振分路7へ導入された後、プッシャー機構4の各瓶取込路13内へ18本ずつ導かれる。
【0042】
プッシャー機構4は、18本×4行の長円瓶1の集合体を4回、18本×2行の長円瓶1の集合体を1回、搬送コンベヤ14上へ押し出すもので、こうして押し出された各長円瓶1は、マトリクス配列整形領域20の複数本のガイド棒24に沿って18列の整列状態で搬送コンベヤ14により搬送される。各列先頭の長円瓶1が、前記ガイド棒24の下流に位置する第1ストッパ25に突き当たり、後続の長円瓶1がこれに連なったとき、全ての長円瓶1が列方向および行方向に整然と揃う。
【0043】
前記マトリクス配列整形領域20で、長円瓶1が18列×18行のマトリクス状に整形されると、第1ストッパ25が上昇し、長円瓶1はマトリクス配列状態のまま、搬送コンベヤ14により千鳥配列整形領域21へ送られる。
【0044】
この千鳥配列整形領域21において、第2ストッパ27の凸状面33に1列置きの長円瓶1の列の先頭が、また凹状面34に隣の列の長円瓶1の先頭が、それぞれ当接したとき、凹状面34に衝き当たった長円瓶1の列が、凸状面33に衝き当たった長円瓶1の列より、長円瓶1の胴部1aの短径dの半分に相当する距離だけ余分に移動したことになり、従って各列の長円瓶1は行方向に互い違いとなる。
【0045】
続いて、搬送コンベヤ14の両側に待機していた一対の幅寄せ板28a,28bが往復動機構41a,41bによって互いに接近する方向へ移動し、これにより、各列の長円瓶1が端部の列より順に行方向へ幅寄せされて、各長円瓶1が周囲全ての長円瓶1と密接する千鳥配列に整形される。
【0046】
千鳥配列の整形が完了すると、分離機構51の吸着機構53が千鳥配列の最後尾の9個の長円瓶1を吸引して拘束し、この最後尾の行の9個の長円瓶1を除く全ての長円瓶1を、千鳥配列を保った状態で搬送コンベヤ14により下流側へ搬送する。千鳥配列の集合体が適当な距離だけ搬送された時点で、前記吸着機構53による吸引が解除され、これにより、先行の集合体と後続の9個の長円瓶1との間には所定の間隔が設定される。前記長円瓶1の集合体は、瓶回収領域22を通過して積付待機領域23まで搬送されるが、集合体から引き離された9個の長円瓶1は、瓶回収領域22で瓶回収機構61によりリターンコンベヤ5a上に回収される。
【0047】
【発明の効果】
請求項1および請求項2の発明によれば、マトリクス状に整列した各列の筒状物体のうち、1列置きの筒状物体の各列を隣の列に対して列方向へそれぞれ変位させて各列を筒状物体が互い違いになる状態に設定した後、筒状物体の各列を行方向へ幅寄せして、各筒状物体が周囲全ての筒状物体と密接する千鳥配列に整形するようにしたから、長円瓶のように、たとえ平面的に見た外形が長円形の筒状物体であっても、向きを揃えたまま、容易に千鳥配列に整形でき、筒状物体の集合体の集積密度を高めることができる。しかも、千鳥配列に整形された筒状物体の集合体より最後尾の行の筒状物体を除去して千鳥配列の行数を設定するから、例えばパレットなど、筒状物体の集合体を載置する部材に筒状物体の集合体の長さを対応させることができる。
【0048】
請求項3の発明では、分離機構により千鳥配列の筒状物体の集合体より千鳥配列の最後尾の行の筒状物体を引き離し、回収機構により集合体より引き離された筒状物体を回収して千鳥配列の行数を減らすようにしたから、千鳥配列の行数を所定値に設定できる。
【0049】
請求項4の発明では、前記マトリクス配列の列間隔で凸状面と凹状面とが交互に配置されたストッパを用いてマトリクス配列の各列を筒状物体が互い違いになる状態に設定するようにしたから、コンベヤ上に前記ストッパを配置するだけで、簡単かつ安価に位置ずらせ機構を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】千鳥配列整形装置の全容を示す平面図である。
【図2】長円瓶の外観を示す正面図である。
【図3】長円瓶の外観を示す平面図である。
【図4】マトリクス配列整形機構の構成および長円瓶の整列状態を示す平面図である。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図である。
【図6】千鳥配列整形機構の構成を示す平面図である。
【図7】千鳥配列整形機構の構成および動作を示す平面図である。
【図8】千鳥配列整形機構の構成を拡大して示す平面図である。
【図9】千鳥配列整形機構の構成および動作を拡大して示す平面図である。
【図10】図8のB−B線に沿う断面図である。
【図11】行数設定機構の分離機構を示す平面図である。
【図12】行数設定機構の瓶回収機構を示す平面図である。
【図13】パレット上への瓶の積載状態を示す斜視図である。
【図14】パレット上に積載される瓶の配列状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 長円瓶
14 搬送ベルト
27 第2ストッパー
28a,28b 幅寄せ板
30 位置ずらせ機構
41a,41b 往復動機構
40 幅寄せ機構
33 凸状面
34 凹状面
50 行数設定機構
Claims (4)
- マトリクス状に整列した筒状物体の集合体を千鳥配列に整形するための筒状物体の千鳥配列整形方法であって、
マトリクス状に整列した筒状物体の各列のうち、1列置きの筒状物体の各列を隣の列に対して列方向へそれぞれ変位させて各列を筒状物体が互い違いになる状態に設定した後、筒状物体の各列を行方向へ幅寄せして、各筒状物体が周囲全ての筒状物体と密接する千鳥配列に整形し、その後に千鳥配列の最後尾の行の筒状物体を除去して千鳥配列の行数を設定することを特徴とする筒状物体の千鳥配列整形方法。 - マトリクス状に整列した筒状物体の集合体を千鳥配列に整形するための筒状物体の千鳥配列整形装置であって、
前記マトリクス状に整列した筒状物体の各列を列方向へ一斉に移動させると共に、1列置きの筒状物体の各列を隣の列より所定量だけ余分に変位させて各列を筒状物体が互い違いになる状態に設定する位置ずらせ機構と、
列方向に沿う一対の幅寄せ板および各幅寄せ板を行方向へ往復移動させる往復動機構を備え、各幅寄せ板を両端の列の筒状物体の外側に待機させて前記往復動機構により互いに接近する方向へ移動させることにより、筒状物体の各列を行方向へ幅寄せして、各筒状物体が周囲全ての筒状物体と密接する千鳥配列に整形する幅寄せ機構と、
前記千鳥配列の最後尾の行の筒状物体を除去して千鳥配列の行数を設定する行数設定機構とを備えて成る筒状物体の千鳥配列整形装置。 - 前記行数設定機構は、千鳥配列の筒状物体の集合体より千鳥配列の最後尾の行の筒状物体を引き離す分離機構と、前記分離機構により集合体より引き離された筒状物体を回収する回収機構とを備えて成る請求項2に記載された筒状物体の千鳥配列成形装置。
- 前記位置ずらせ機構は、マトリクス状に整列した筒状物体の各列を列方向へ一斉に移動させるコンベヤと、このコンベヤ上の幅方向に配備されたストッパとから成り、前記ストッパには、前記コンベヤの上流方向を向く面に、前記マトリクス配列の列間隔で凸状面と凹状面とが交互に設けられて成る請求項2に記載された筒状物体の千鳥配列整形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12271796A JP3703207B2 (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 筒状物体の千鳥配列整形方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP12271796A JP3703207B2 (ja) | 1996-04-18 | 1996-04-18 | 筒状物体の千鳥配列整形方法およびその装置 |
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