JP3702910B2 - 定着装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は画像形成装置の定着装置に関し、さらに詳しくは定着動作を確実にするオフセット防止液塗布機構を搭載した定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より電子写真方式を用いた画像形成装置において、記録材上に形成された単色又は複数色のトナ−像を永久定着するために熱ロ−ラ等の加熱加圧定着装置が用いられてきた。この際、ロ−ラ表面にトナ−との剥離性を向上させる目的でシリコ−ンオイル等のオフセット防止液を塗布することが行われているが、特に複数色のトナ−像の定着においては、発色性の確保のため、又は、OHP用の透明シ−トでは光りの透過性を確保するために、トナ−を十分に溶融並びに変形させることが必要となり、記録材上のトナ−がロ−ラに付着するオフセット現象を起しトナ−像を汚したり、オフセットしたトナ−の粘着によって記録材がロ−ラへ巻き付き、接触式温度検知器を持ち上げ正常な動作を阻害し、甚だしい場合は定着装置の発煙等の不具合が起こり易い状態となっていた。従って、特に複数色のトナ−像に関しては、オフセット防止液の確実な塗布技術が必要とされていた。
【0003】
定着装置のオフセット防止液塗布方法の従来例としては、特開平1−29884号公報に示されているように大きなオフセット防止液貯蔵タンク、ポンプ、オフセット防止液流路、規制装置、オフセット防止液帰還経路等を備え、多量のオフセット防止液を循環しながら使用する構成が開示されている。また、特開昭61−48879号公報に示されているようにオフセット防止液を含浸したフエルトに多孔シ−トを被覆したオフセット防止液供給ロ−ラを定着ロ−ラに圧接し、両者の周速差を利用してオフセット防止液を塗布する構成が開示されている。また、特開昭58−181078号公報に示されているようにポリエステル繊維布をオフセット防止液タンクに浸け、オフセット防止液を塗布しながら巻きとる構成が開示されている。また、特開昭52−9441号公報に示されているように加熱ロ−ラが加圧ロ−ラの下方に位置し、オフセット防止液を貯蔵するオイルパンからフエルト等の毛細管現象を利用した供給部材でオフセット防止液を吸い上げて加熱ロ−ラに塗布した後、ブレ−ド等の規制手段で規制した余分なオフセット防止液の滴は、規制手段から直接空中を落下し、オイルパンに戻り、供給部材から再度吸い上げられて加熱ロ−ラに塗布される構成等が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平1−29884号公報に開示されてるような形式をとる装置は、前述したようにオフセット防止液を塗布するために大型且つ複雑なシステムを要するために定着装置はもとより、画像形成装置も大型化するという問題点があった。またこのような形式をとる装置は定期的にサ−ビスマンがオフセット防止液の量を検査し補充したり、一般ユ−ザが交換する場合は、オフセット防止液の交換時に液がたれ易くハンドリングしずらい問題があった。また特開昭61−48879号公報に開示されているような形式をとる装置は、ロ−ラへのオフセット防止液塗布状態は斑状であり、モノクロトナ−像の定着に於いて必要とされるレベルのオフセット防止、巻き付き防止にはある程度の効果を有するものの、カラ−トナ−像及び高速定着時には、オフセット防止液層の不均一性がカラ−トナ−像のオフセットを引き起こしたり、カラ−トナ−像のOHP用の透明シ−トへの定着においては、透過性のムラになって現れて、トナ−定着像上の大きな問題点となっていた。またモノクロ用オフセット防止液の場合は、高粘度(100000cSt程度)のものを用い微量塗布でよいため3万枚以上印字可能であるが、カラ−用オフセット防止液の場合はオフセット防止液層を途切れずに形成する必要性から、低粘度(300cSt程度)のものを用いるため、オフセット防止液を含浸したオフセット防止液塗布ロ−ラの塗布のみでは多量にシミ出し、約3000枚程度しか印字できないので寿命が短いという問題があった。そのうえ、オフセット防止液塗布量は、使用の初めは多く終わりでは少なく使用履歴で異なっている。一方、オフセット防止液塗布の必要量は決まっているので、必要量以上の塗布量にてオフセット防止液を塗布するわけであるが、これはすべて紙に吸収され、オフセット防止液の無駄遣いとなりオフセット防止液供給ロ−ラの寿命を更に大幅に縮めるという問題点があった。また、特開昭58−181078号公報に開示されてあるような形式とる装置は、ポリエステル紙ロ−ルのような媒体を用いるために、ガイドロ−ラやフィ−ドロ−ラなどをつけ、媒体の経路を確保しなければならなく、しかも、オフセット防止液大型貯蔵タンクに浸してからオフセット防止液をロ−ラに塗布しながら巻きとる構成のため、画像形成装置が大型且つ複雑化してしまうという問題点があった。また、特開昭52−9441号公報に開示されてあるような形式をとる装置は、オフセット防止液を貯蔵するオイルパンからフェルト等の毛細管現象を利用した供給部材で吸い上げて加熱ロ−ラに塗布した後、ブレ−ド等の規制手段で規制した余分なオフセット防止液の滴は、規制手段から直接空中を落下し、オイルパンに戻り、供給部材から再度加熱ロ−ラに塗布される構成を採用している。従って、高速及びカラ−トナ−像の定着では、ロ−ラ速度が速くなるので、毛細管現象のみを利用した塗布装置は、オフセット防止液のシミ出し時間が必要なため、オフセット防止液の供給能力は時間的又は、量的に大幅に不足し、オフセット防止液の均一供給が不可能となり、カラ−トナ−像のオフセット、OHP用のシ−トは透明性のムラを引き起こし問題だった。また、ブレ−ド等の規制手段で規制した余分なオフセット防止液の滴は、規制手段から直接オイルパンに落下するので、オフセット防止液が飛散し、装置や記録材が汚れ問題だった。また、加熱ロ−ラが加圧ロ−ラに対し相対的に下方に位置し、更にオフセット防止液の直接滴下で循環経路を形成するので、オイルパンは必然的に下方に配設される。下方のオイルパンから毛細管現象にて、オフセット防止液を重力に逆らって、加熱ロ−ラに塗布する構成であり、更に、加熱ロ−ラとオイルパン内のオフセット防止液は離れているため、高粘度なオフセット防止液を使用すると、毛細管現象による吸い上げが不十分となり、塗布及び循環ができなくなる。従って、オフセット防止液の粘度は低粘度が好ましいが、反面、オフセット防止液の寿命は短くなり、頻繁に補充や交換が必要で、ユ−ザ−の煩雑さが増したり、大型オイルパンが必要で装置の大型化を招く問題があった。更に、オイルパン上方には、必ず大開口部が必要となり、オフセット防止液の交換時や補充時にオイルパンを傾けると低粘度オフセット防止液が大量に溢れだしユ−ザ−の手や装置を汚し問題だった。また、加熱ロ−ラが加圧ロ−ラに対し相対的に下方に位置するように配置されているので、トナ−像が下向きになってしまうため、特に複数色のトナ−は重力により落下してトナ−像の欠陥を発生したり、紙パスが下方に設置できないため紙が垂れ、ニップ部に正しく導かれず、例えば加熱ロ−ラに衝突し、紙搬送速度が変化することによるジッタ−が発生したり、フレ−ム部に擦れてトナ−像の乱れを生じたり、甚だしい場合は紙ジャムを発生する問題があった。これを回避するには、上方に吸引ガイドを設置すればよいが、装置全体の大型化複雑化を招く問題があった。
【0005】
そこで、本発明はかかる問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、小型軽量で、長寿命な、高速及びカラ−定着に好適なオフセット防止液塗布機構をもつ定着装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのため本発明の定着装置は、単色又は複数色のトナ−の重ね合わせにより記録材上にトナ−像を形成した後、前記トナー像と接触する第一ロ−ラと前記トナー像を前記記録材を介して前記第一ローラ側に付勢する第二ローラとの間に形成されるニップに前記記録材を搬送し、前記ニップ内で前記トナ−像を前記記録材上に加熱加圧定着し、前記第一ロ−ラの周囲に前記第一ローラの回転方向に従って、オフセット防止液供給手段、オフセット防止液規制手段の順に接触配置する定着装置に於いて、前記オフセット防止液供給手段と前記オフセット防止液規制手段との間に接触式温度検知手段を配置し、前記オフセット防止液規制手段を重力方向に平行で且つ前記第一ロ−ラ中心を通る直線と前記第一ロ−ラ円周の交点よりも前記第一ロ−ラの回転方向に従って上流側に配設し、前記オフセット防止液規制手段にて規制された残余オフセット防止液を重力により前記オフセット防止液供給手段との間の前記第一ロ−ラ周面上で循環させることを特徴とする。
【0007】
また本発明の定着装置は、オフセット防止液規制手段は、耐熱弾性体からなるオフセット防止液規制ブレードであることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の定着装置は、オフセット防止液規制手段は、回動可能なオフセット防止液規制ローラであることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、オフセット防止液規制ローラは、第一ローラの周速と異なる周速で回転することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の定着装置の一例の説明図である。ここでは本発明の定着装置におけるオフセット防止液塗布機構について説明する。まず定着装置は、複数色トナー層5と接触する第一ローラとしての加熱ローラ1と複数色トナー層5を記録材13を介して第一ローラ側に付勢する第二ローラとしての加圧ローラ2を有する加熱ローラ定着装置である。加圧ロ−ラ2は、バネ等の公知の加圧手段によって加熱ロ−ラ1に押し当てられニップ6を形成し、図1の矢印16の方向に回転する。複数色のトナ−層5を転写した記録材13は、紙ガイド12に沿ってニップ6に導かれる。加熱ロ−ラ1の中にはハロゲンランプなどの発熱体11が配置されている。記録材13上の複数色トナ−層5はニップ6内で溶融し記録材13上に定着する。加熱ロ−ラ1の回転方向(矢印16)に従って、上流側から順にオフセット防止液供給手段としてのオフセット防止液を含有した塗布ロ−ラ3を加熱ロ−ラ表面18に接触させ、加熱ロ−ラ表面18にオフセット防止液を塗布しながら従動回転させる。次にオフセット規制手段としてのオフセット防止液規制ブレ−ド4は支持体により保持されつつ、加熱ロ−ラ表面18に押圧接触してオフセット防止液規制手段の接触部23を形成しつつ、オフセット防止液を均一に規制している。加熱ロ−ラ表面18には均一で薄層化されたオフセット防止液層21が形成されている。一方ニップ6を通過した記録材13は加熱ロ−ラ1から剥離し、排紙ガイド14を通るように排紙される。オフセット防止液規制手段の接触部23は、重力方向と平行で加熱ロ−ラ1の中心17を通る線20と加熱ロ−ラ表面18との交点22よりも加熱ロ−ラの回転方向の上流側に配置されている。一方、加熱ロ−ラ1は、熱伝導性の良いアルミ素管にHTV、RTV、LTV等のシリコ−ンゴムやフッ素ゴム層を設け、さらに剥離性向上のためシリコ−ンやPFAをコ−ティングまたはチュ−ブにより剥離層を形成したものを使用する。加圧ロ−ラ2は金属シャフトの外周面にシリコ−ンゴムなどの弾性体を形成したものを使用する。オフセット防止液供給手段としては、適当な粘度のオフセット防止液をフエルト等の耐熱繊維層に含浸させ、表面を四フッ化エチレンなどの多孔質膜で覆われたオフセット防止液塗布ロ−ラが用いられる。また、オフセット防止液規制手段としてのオフセット防止液規制ブレ−ド4は、フッ素ゴム、シリコーンゴム等の耐熱性弾性体で形成され、支持体で保持されつつ、バネにより200gから2kgまでの加重にて加熱ロ−ラ表面18に押圧れている。オフセット防止液規制ブレード4は弾性を有すため、加熱ローラ表面18にムラなく当接し、オフセット防止液の均一薄層化に効果を上げている。そのためには、耐熱性弾性体の硬度は、JIS−A硬度で50度から90度の範囲が好適である。
【0013】
オフセット防止液は塗布ロ−ラ3の回転による遠心力と毛細管現象により塗布ローラ3表面にシミ出し、加熱ロ−ラ表面18に塗布される。オフセット防止液は、ロ−ラ回転に伴い加熱ロ−ラ表面18を伝い、オフセット防止液規制手段であるオフセット防止液ブレ−ド4の接触部23に運ばれ、ここで所定量に均一且つ薄層に規制され、オフセット防止液層21を矢印24の方向に連続的に形成していく。一方、残余のオフセット防止液は、加熱ロ−ラ1表面を重力により下方に移動し、オフセット防止液供給手段であるオフセット防止液塗布ロ−ラ3との間にオフセット防止液の溜まり部7を形成すると共に、加熱ロ−ラ表面18に再塗布され、循環経路25を形成する。
【0014】
ここで、オフセット防止液規制ブレード4の接触部23の位置は、重力方向に平行で且つ加熱ローラ中心17を通る直線20と加熱ローラ1の円周の交点22から加熱ローラの回転方向に従って、下流側に5mmから上流側に配設すれば、実際にはオフセット防止液の循環経路25を形成可能である。しかし、好ましくはオフセット防止液規制ブレード4の接触部23の位置は重力方向で且つ加熱ローラ中心17を通る直線20と加熱ローラ1の円周の交点22から加熱ローラの回転方向に従って、上流側に循環経路25を形成すれば確実に循環する。より好ましくは、オフセット防止液規制ブレード4の接触部23の位置は重力方向に平行で且つ加熱ローラ中心17を通る直線20と加熱ローラ1の円周の交点22から加熱ローラの回転方向に従って、上流側に10mm以上の位置にあるとき循環経路25内のオフセット防止液の循環流動が安定して最も好適である。また、オフセット防止液規制ブレード4とオフセット防止液塗布ローラ3の間の距離は、5mm以上あれば、循環経路25内で安定した循環流動が可能である。
【0015】
更に、オフセット防止液規制ブレード4の加熱ローラ1への当接角度については、オフセット防止液規制ブレード4の接触部23において、加熱ローラ1の接線とオフセット規制ブレード4の側面がなす角度が、0度から45度の範囲が接触が安定し、オフセット防止液を薄層規制でき、残余のオフセット防止液をオフセット防止液塗布ローラ3側に循環させる上で好適であり、5度から30度ならば更に好適である。また、オフセット防止液規制ブレード4の自由端は、加熱ローラ1の回転方向に従って、上流側に位置するカウンター規制方式が循環経路25内でのオフセット防止液の流れが安定して良い。しかし、オフセット防止液規制ブレード4の自由端が、加熱ローラ1の回転方向に従って、下流側に位置するトレール規制方式でも実用上問題ないレベルでオフセット防止液の流れが構成でき、実用に供する。
【0016】
一方、溜まり部7のオフセット防止液の一部は矢印26に示す様にオフセット防止液供給手段であるオフセット防止液塗布ロ−ラ3表面にも再塗布され、ロ−ラ表面のオフセット防止液の充填密度を高めるため、オフセット防止液塗布ロ−ラ3内部からのオフセット防止液のシミ出しを抑え、オフセット防止液の消費量を抑え、寿命を延ばすことができる。また、装置の停止時は、オフセット防止液の溜まり部7のオフセット防止液は、オフセット防止液塗布ロ−ラ3のフェルトなどの繊維部に吸収され、更に無駄がない。
【0017】
また、カラ−トナ−像の定着に好適な低粘度オフセット防止液を使用した場合、オフセット防止液塗布ロ−ラ3から多量にシミ出したオフセット防止液を規制部で均一薄層化し所定量を定着部に供給する一方で、残余のオフセット防止液は循環経路25にて100%再塗布されるので、オフセット防止液の無駄がほとんどなくなった。また、オフセット防止液塗布ロ−ラ3のもつシミ出し量が時間の経過に対し変動しても、規制部にて安定化され、一方、過多なオフセット防止液は、循環経路25にて再び加熱ロ−ラ1に塗布されて、使用できるのでオフセット防止液の無駄が更に減った。従って、低粘度のオフセット防止液でも数万枚の印字ができ、従来のオフセット防止液塗布ロ−ラの寿命を5倍から10数倍に延ばすことができ、ユ−ザ−が頻繁に交換するという煩雑さも大幅に軽減でき、又、ランニングコストも低減した。
【0018】
また、高粘度のオフセット防止液を使用した場合でもオフセット防止液塗布ロ−ラ3が加熱ロ−ラ1に直接接触しているため、塗布ロ−ラ3内のオフセット防止液は、瞬時に高温になり、低粘度化し、又、オフセット防止液の表面は、塗布部より上方に位置できるため、毛細管現象に加えて、重力の作用によってシミ出し、ローラ表面に安定且つ高速に供給され、オフセット防止液の寿命を更に延ばすことかできた。
【0019】
また、本発明の定着装置においては、オフセット防止液の供給がオフセット防止液塗布ロ−ラの毛細管現象や遠心力や重力に加えて、オフセット防止液の溜り7からの直接塗布によってオフセット防止液の供給が行われる。従って、オフセット防止液供給能力が従来のオフセット防止液塗布ロ−ラに比べ、時間的又は量的に大幅に向上し、オフセット防止液の均一供給が高速且つ安定的に実現できた。更にこれをオフセット防止液規制ブレ−ドにて規制するため、オフセット防止液層24は、高速でも均一薄層化され、高速でトナ−像を定着した場合でも、カラ−トナ−像では、オフセットがなくなると共に、発色性に富む良好なトナ−像が得られ、OHP用の透明シ−トのカラ−像では、透過ムラがなくなり、均質で良好な定着画像を実現できた。
【0020】
また、本発明の定着装置においては、オフセット防止液供給手段であるオフセット液塗布ロ−ラ3とオフセット防止液規制手段であるオフセット防止液規制ブレ−ド4との間の加熱ロ−ラ表面18に残余のオフセット防止液の循環経路25を形成するため、従来の装置と比べて、非常に小さなスペ−スでオフセット防止液循環経路が構成でき、定着装置や画像形成装置の小型化且つシンプル化に貢献した。また、加熱ロ−ラ1が加圧ロ−ラ2に対して相対的に上方に位置するように配置されているので、トナ−像を上向きにして紙の下にガイドが構成できるため、紙ガイドに沿って記録材13が正しくニップ6に導かれる。そのため加熱ロ−ラに記録材13が衝突し、紙搬送速度が変化することによるジッタ−が発生せず、また、フレ−ム部に擦れることによるトナ−像の乱れ等が生じず、均質で良好なトナ−定着像が得られる。更には、紙ジャムが発生しずらく、装置の信頼性も上った。この構成を採る装置は、上方に吸引ガイドを設置する必要がなく、紙パス回りが簡単且つ小型化でき、画像形成装置の小型に貢献した。
【0021】
本発明の定着装置においては、残余のオフセット防止液は、画像形成装置の休止中には、オフセット防止液塗布ロ−ラに吸収されていくため、オフセット防止液の溜まり部7は消失する。従って、ロ−ラ交換時でもオフセット防止液がロ−ラから流れ出さないので装置を汚さない。オフセット防止液を含浸したオフセット防止液塗布ロ−ラ3は常温では、オフセット防止液の粘度が高くなり、オフセット防止液がシミ出すことがないので、ユ−ザ−が手を汚すことなく簡単に交換できるため大変良いハンドリング性が実現でき、又、装置のオフセット防止液汚れもなくクリ−ンである。
【0022】
図2は、本発明の定着装置の他の一例の説明図である。加熱ロ−ラ1の回転方向(矢印16)の上流側から、繊維状のクリ−ニングロ−ラ8、オフセット防止液供給手段としてのオフセット防止液内添カセット付塗布ロ−ラ9、接触式温度検知手段としてのサ−ミスタ10、オフセット防止液規制手段としてのオフセット防止液規制ロ−ラ19を加熱ロ−ラ1円周上に接触配置し、オフセット防止液規制手段としてのオフセット防止液規制ロ−ラ19の接触部27は、重力方向と平行で加熱ロ−ラ1の中心17を通る線20と加熱ロ−ラ表面18との交点22よりも上流側に配置されている。ここで、オフセット防止液内添カセット付塗布ロ−ラ9は、多孔質膜を表層にもち、オフセット防止液を内添したカセットにてオフセット防止液をオフセット防止液塗布ロ−ラ表面に補充しつつ、加熱ロ−ラ1上にオフセット防止液を供給するものである。オフセット防止液がなくなった場合はカセットのみを交換する。
【0023】
ここで、接触式温度検知手段であるサ−ミスタ10は、薄層均一化したオフセット防止液の層21を乱さない位置にあるため、オフセット防止液のムラを発生させずに記録材に移行できるため、普通紙での定着については、オフセットがなくなると共に、発色性に富む良好なトナ−定着像が得られ、OHP用の透明シ−トのカラ−像では、透過ムラがなくなり、均質で良好なトナ−定着像が実現できた。また、温度検知手段としてのサ−ミスタ10は、オフセット防止液供給手段としてのオフセット防止液内添式カセット塗布ロ−ラ9の下流側直近に配置されているので、画像形成装置が長期休止していて、オフセット防止液層がなくなった後、画像形成が行われても、定着装置の立ち上がりと共に温度検知手段としてのサ−ミスタ10の間には即座にオフセット防止液層ができ、サ−ミスタ10の潤滑油となり加熱ロ−ラ1との摩擦抵抗を和らげるため、サ−ミスタ10が振動せず、サ−ミスタ10の断線やめくれを防ぎ、定着装置の異常が発生せず、定着装置の信頼性が向上した。更に、比較的厚いオフセット防止液層が空気を完全に遮断し、熱抵抗が低くなるため、サ−ミスタ10の温度応答性が向上し、正確な温度が把握できると共に、安定した温度制御が可能となった。従って、均質で良好なトナ−定着像が得られた。
【0024】
次に、オフセット防止液規制手段としての他の一例として、オフセット防止液規制ロ−ラ19を用いる場合について説明する。オフセット防止液規制ロ−ラ19は、金属シャフト30の上にシリコ−ンゴムなどの耐熱性弾性体31を有し、その上にPFAチュ−ブやPFAコ−ティングによるオフセット防止液のシミ込みを防止する表面層32を有している。表面32は、表面粗さRaが0.3μm以下に鏡面仕上げされている。また、オフセット防止液規制ローラは公知の加圧手段により約200gから2Kgまでの荷重により加熱ローラ表面18に押圧接触して、オフセット防止液規制ローラ19の接触部27を形成し、矢印28の方向に従動回転している。
【0025】
表面層32は、鏡面状の平滑面で且つ、オフセット防止液がシミ込まないオフセット防止液バリアー層である。更に弾性体31の作用で加熱ローラ表面18に広いニップで安定的に接触して接触部27を形成する。このことから、接触部27内では、オフセット防止液のシミ込まない広い平滑面が加熱ローラ表面18に圧力をもって圧接するのでオフセット防止液の規制効果が高く、オフセット防止液内添カセット付塗布ローラ9より塗布された厚いオフセット防止液層は、十分均一薄層に規制することができる。
【0026】
一方、残余のオフセット防止液は、接触部27から漏れ出すことなく、重力によりロ−ラ周面を移動し、オフセット防止液供給手段としてのオフセット防止液内添カセット付塗布ロ−ラ9とオフセット防止液規制手段としてのオフセット防止液規制ロ−ラ19との間の加熱ロ−ラ周面上で残余のオフセット防止液の循環経路25を形成している。
【0027】
このような機構では、オフセット防止液規制ローラが従動回転して、オフセット防止液を規制するので、加熱ローラ表面18がオフセット防止液規制ロ−ラ19との接触により、磨耗したり、表面が荒れ傷つくことが非常に少なく、定着トナー像のスジ状の定着ムラや発色性のムラがなく、均質なトナー像が長期に渡って得られ、加熱ローラ1の耐久性が大幅に向上する。
【0028】
また、オフセット防止液規制ローラ19の擦過傷も少なく、特に、局所磨耗はほとんどなく、また、紙粉や微量のオフセットトナーの堆積もないため、オフセット防止液の薄層規制が長期間安定して得られる。このため、定着トナー像にオフセット防止液のスジムラが発生しない。
【0029】
更に、オフセット防止液規制ローラは従動回転するため、オフセット防止液規制ローラ接触部27で摩擦力が発生せず、定着装置の駆動トルクは、非常に少なくなり、滑らかな定着搬送が可能となり、ジッターの少ないトナー定着像が得られ、駆動系が小型になった。
【0030】
次に、オフセット防止液規制ローラの他の一例について説明する。オフセット規制ローラ19は、図示しないが外部から回転駆動されて、加熱ローラ表面18の周速よりも低速にて、矢印28の方向に接触回転する。また、オフセット防止液規制ローラ19は、公知の加圧手段により、100gから600gまでの荷重により、加熱ローラ表面18に接触している。このように、オフセット防止液規制ローラ19と適切な周速差をもって回転させることにより、均一性を損なうことなく、オフセット防止液規制量を調節できる。従って、多色トナ−像定着時と単色トナ−像定着時で、又、普通紙定着時とOHP用の透明シート定着時でそれぞれオフセット防止液規制ローラの周速を切り替えて、最適なオフセット防止液塗布状態を作り出せ、それぞれ最良の定着画像を実現した。
【0031】
またこれと同時に、規制ローラの押圧は小さくでき、摩擦トルクの増加を防ぎ、定着装置の駆動トルクを非常に少なくすることができるので、定着装置のローラ回転は振動の無い滑らかなものとなる。従って、ジッターの少ないトナー像が得られ、装置の駆動系が小型になった。
【0032】
以上、本発明の説明では、記録材の搬送方向が、略水平方向の例についてのみ説明したが、記録材の搬送方向が斜めでも、略垂直方向にも適用できる。
【0033】
また、本発明の定着装置におけるオフセット防止液塗布機構を第一ローラとしての加熱ローラと第二ローラとしての加圧ローラの両方にて適用しても更に良い。
【0034】
また、本発明の定着装置におけるオフセット防止液塗布機構は、図示しないが、上記にて説明した例とは逆に、トナー像と接触する第一ローラとしての加圧ローラとトナー像を記録材を介して第一ローラ側に付勢する第二ローラとしての加熱ローラを有する場合にも適用できる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第一ロ−ラの回転方向に従って、オフセット防止液供給手段、オフセット防止液規制手段の順に配置すると共にオフセット防止液規制手段を重力方向に平行で且つ第一ロ−ラ中心を通る直線とロ−ラ円周の交点よりも第一ロ−ラ回転の方向に関して上流側に配設し、オフセット防止液規制手段にて規制された残余のオフセット防止液を重力によりオフセット防止液供給手段との間の第一ロ−ラ周面上で循環させるため、
(1)非常に小さいスペ−スでオフセット防止液の循環経路が構成でき、定着装置や、画像形成装置の小型化且つシンプル化に貢献した。
【0036】
(2)高速でも均一なオフセット防止液塗布が可能となり、高速カラ−印字に対応できため、普通紙の場合は発色性に富む良好なトナ−定着像が得られ、OHP用の透明なシ−トの場合でも透過ムラがない均質で良好な定着トナ−像が得られた。
【0037】
(3)低粘度のオフセット防止液を含浸したオフセット防止液塗布ロ−ラから多量にシミ出したオフセット防止液を規制部で均一薄層し所定量を定着部に供給する一方で、残余のオフセット防止液は循環経路にて100%再塗布され、オフセット防止液の無駄がなくなった。従って、従来のオフセット防止液塗布ロ−ラの寿命を5倍から10数倍に延ばすことができ、ユ−ザ−が頻繁に交換するという煩雑さも大幅に軽減でき、又、ランニングコストも低減した。
【0038】
(4)残余のオフセット防止液は、画像形成装置の休止中は、オフセット防止液塗布ロ−ラに吸収され、オフセット防止液の溜まり部は消失する。またオフセット防止液塗布ロ−ラ内のオフセット防止液は常温になるとオフセット防止液の粘度が高くなり、漏れ出さない。従って、オフセット防止液塗布ロ−ラ交換時でも装置を汚さず、ユ−ザ−の手を汚すことがなくなった。
【0039】
(5)トナ−像を上向きにして紙ガイドが構成できる。従って、加熱ロ−ラに記録材が衝突し、紙搬送速度が変化することによるジッタ−が発生せず、又、フレ−ム部に擦れることによるトナ−像の乱れ等が生じず、均質で良好なトナ−定着像が得られた。更に紙ジャムが発生しずらく、装置の信頼性が上がった。
【0040】
以上に述べた(1)、(2)、(3)、(4)、(5)の効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着装置の一例の説明図。
【図2】本発明の定着装置の他の一例の説明図。
【符号の説明】
1 加熱ロ−ラ
2 加圧ロ−ラ
3 オフセット防止液塗布ロ−ラ
4 オフセット防止液規制ブレ−ド
5 複数色トナ−層
6 ニップ
7 オフセット防止液の溜まり部
8 クリ−ニングロ−ラ
9 オフセット防止液内添カセット付塗布ロ−ラ
10 サ−ミスタ−
11 ハロゲンランプ
12 紙ガイド
13 記録材
14 排紙ガイド
16 回転方向矢印
17 加熱ロ−ラ中心
18 加熱ロ−ラ表面
19 オフセット防止液規制ロ−ラ
20 重力方向に平行な直線
21 均一薄層化されたオフセット防止液層
22 加熱ロ−ラの円周の交点
23 オフセット防止液規制ブレ−ドの接触部
24 ブレ−ドをすり抜け均一薄層化されたオフセット防止液
25 オフセット防止液の循環経路
26 オフセット防止液塗布ロ−ラの表面の繊維部
27 オフセット防止液規制ロ−ラの接触部
30 シャフト
31 弾性体
32 表面層
Claims (4)
- 単色又は複数色のトナ−の重ね合わせにより記録材上にトナ−像を形成した後、前記トナー像と接触する第一ロ−ラと前記トナー像を前記記録材を介して前記第一ローラ側に付勢する第二ローラとの間に形成されるニップに前記記録材を搬送し、前記ニップ内で前記トナ−像を前記記録材上に加熱加圧定着し、前記第一ロ−ラの周囲に前記第一ローラの回転方向に従って、オフセット防止液供給手段、オフセット防止液規制手段の順に接触配置する定着装置に於いて、前記オフセット防止液供給手段と前記オフセット防止液規制手段との間に接触式温度検知手段を配置し、前記オフセット防止液規制手段を重力方向に平行で且つ前記第一ロ−ラ中心を通る直線と前記第一ロ−ラ円周の交点よりも前記第一ロ−ラの回転方向に従って上流側に配設し、前記オフセット防止液規制手段にて規制された残余オフセット防止液を重力により前記オフセット防止液供給手段との間の前記第一ロ−ラ周面上で循環させることを特徴とする定着装置。
- 前記オフセット防止液規制手段は、耐熱性弾性体からなるオフセット防止液規制ブレ−ドであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記オフセット防止液規制手段は、回動可能なオフセット防止液規制ロ−ラであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記オフセット防止液規制ロ−ラは、前記第一ロ−ラの周速と異なる周速で回転することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
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