JP3701782B2 - 符号発生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル情報の秘密を保持して伝送あるいは蓄積を行うための暗号システムの秘匿を行う符号化装置と、秘匿されたデジタル情報を復元する復号化装置とに組付けられて使用されたり、受信側で送信側の良否を判断するための認証用のパスワードとして利用される符号信号を発生する符号発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
データの機密保持のためとか、認証用のパスワード発生の手段として、これまでにも様々な符号発生装置が提案されているが、ストリーム符号化方式では、鍵系列を発生する疑似ランダム系列発生器が不可欠であり、これにより発生される鍵系列は、▲1▼一部から全体が解明されないこと、すなわち難解性が高いこと、▲2▼長い周期を持つこと、▲3▼統計的にランダムであること、▲4▼容易に発生でき、実用性が高いこと、等が要求されている。
【0003】
このストリーム符号化方式の疑似ランダム系列発生器として、従来最も一般的に使用されているものは、例えば特公昭50−22363号公報に開示されているn段の線形フィードバック・シフトレジスタである。
【0004】
この線形フィードバック・シフトレジスタを利用した符号発生装置は、通信文を線形フィードバック・シフトレジスタから出力される鍵系列に従って符号変換を行い、これを信号として出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術にあっては、発生する系列に対する要求事項の内の▲2▼、▲3▼、▲4▼を満足することはできるのであるが、現在では、符号発生方式において最も要求度の高い要求事項の▲1▼を充分に満足しているとは言い難いと云う問題がある。
【0006】
すなわち、n段の線形フィードバック・シフトレジスタの場合、連続した2nビットのデータで、秘密のパラメータ(フィードバック係数および初期値)が解明され、全ての鍵系列が再現されてしまう(サイエンス社発行、基礎暗号学I、加藤正隆著、第179頁ないし第185頁参照)。
【0007】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、ストリーム符号化方式等の鍵系列として疑似ランダム系列を利用する符号発生装置において、出力される鍵系列を完全な非線形とすることを技術的課題とし、もって疑似ランダム系列を利用する符号化方式における要求事項の▲2▼と▲3▼と▲4▼とを満足すると云う利点を維持したままで、要求事項の▲1▼を充分に満たすことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の内、請求項1記載の発明は、暗号システムの符号化および復号化や、認証用のパスワードとして利用される符号信号を発生する符号発生装置であって、擬似ランダム系列信号を出力する出力信号発生器と、出力信号発生器からの対応するビット数の擬似ランダム系列信号をロジックに従い同じビット数だけ非線形化して符号信号に変換する符号化回路とから成る回路であり、符号化回路を、擬似ランダム系列信号のnビットに対し2n次で、各要素を2次元の方陣構造に配列して、擬似ランダム系列信号が行または列の位置を指定する信号として入力され、符号信号を出力する符号化表と、初期値信号又は符号化表から前回出力される符号信号であるフィードバック信号を一時的に記憶し、符号化時に記憶した信号を、列または行の位置を指定する信号として符号化表に出力する一時記憶部と、符号化表から符号信号が出力される毎に更新値信号を符号化表に入力し、符号信号として出力された符号化表の要素の値を、更新値信号に更新する値更新回路とから構成し、擬似ランダム系列信号と一時記憶部から出力される初期値信号又はフィードバック信号とにより指定された符号化表の要素の値を、符号信号として出力して擬似ランダム系列信号の符号信号への変換を行い、1回目の変換は、擬似ランダム系列信号と初期値信号とで行い、2回目以降の変換は、擬似ランダム系列信号とフィードバック信号とで行う構成としたものである。
【0009】
この請求項1記載の発明にあっては、疑似ランダム系列の出力信号を、符号化回路の符号化表の行または列の位置を示す値(ポインタ)とし、初期値信号およびフィードバック信号を符号化表の列または行の位置を示す値(ポインタ)として、この出力信号と初期値信号またはフィートバック信号とにより指定された位置の符号化表の要素の値を符号信号として出力することにより、出力信号の符号信号への変換を行う。
【0010】
符号化表は、n個の数値(一般には、0〜n−1)から成る集合の各数値の合計n2 個をn行n列の正方形の方陣にランダムに配列したものであるから、行または列の位置の値を示す出力信号と、要素の値である符号信号との関係は、完全な非線形となる。
【0011】
また、符号表は方陣構造であるから、行の値と列の値が決まれば、この行と列の値に従った要素の値が必ず決定されるので、出力信号の符号信号への変換が正確にかつ簡単に行われることになる。
【0012】
符号化表の符号信号に指定された要素の値は、出力信号の符号信号への符号化(変換)の毎に、入力する更新値信号の値に更新(変更)されるので、符号化表は、出力信号を符号信号に変換する毎に、その内容を変更することになり、このため傍受した出力信号または符号信号等から符号化表の内容を特定することは不可能である。
【0013】
符号化表の列または行の位置を指定するフィードバック信号は、先行した前回の符号信号を使用するので、符号化表の列または行の位置を指定する値(信号)を簡便に得ることができ、これにより装置全体の構成が簡単なものとなる。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の出力信号発生器を、n段のシフトレジスタにM系列フィードバック結合回路を組付けた、n段の線形フィードバックシフトレジスタで構成したもので、従来からのストリーム符号化方式に最も一般的に利用されているn段の線形フィードバックシフトレジスタに対して、本発明を簡単に実施することが可能であることを示している。
【0015】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の出力信号発生器の出力端子に、この出力信号発生器から出力される信号の中から、初期値信号と更新値信号とを振り分ける振り分け回路を接続したこと、を加えたもので、一つの出力信号発生器から、出力信号と初期値信号と更新値信号とを得ている。
【0016】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明に、符号化回路の一時記憶部と符号化表の間に、一時記憶部からの信号を、所定の符号化アルゴリズムである符号化関数により符号化して出力する符号化関数回路を挿入接続すること、を加えたものである。
【0017】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明に、符号化回路の符号化表の出力端子に、この符号化表からの信号を、所定の符号化アルゴリズムである符号化関数により符号化して出力する符号化関数回路を接続したこと、を加えたものである。
【0018】
この請求項4および5記載の発明にあっては、符号化表を用いた変換に、既知の符号化関数による変換を加えるので、その分、変換が複雑化して解析が困難となる。
【0019】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明に、符号化表と値更新回路との組合せ回路を複数並列に設け、出力信号の入力に同期して、符号化表と値更新回路との複数の組合せ回路を、予め設定した順で切替え使用すること、を加えたもので、前後する符号信号が全く異なる符号化表で符号化されているので、符号信号から符号化のための鍵としての符号化表を特定することが殆ど不可能となる。
【0020】
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明に、符号化回路を複数直列に接続すること、を加えたもので、出力される符号信号の多重の符号化が行われ、それだけ符号信号の解析が困難となる。
【0021】
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明に、符号化回路を複数並列に接続し、複数の出力信号を、各符号化回路に予め設定した順の配列で分配する出力順列指定部と、各符号化回路から出力される各符号信号を、予め設定した順と同じ配列で並べて出力する符号順列指定部とを設けたこと、を加えたもので、請求項6記載の発明の作用に加えて、順に送出される符号信号の前後関係と、信号の内容の前後関係とが必ずしも一致せず、符号信号の前後関係を手掛かりとした解析は不可能となる。
【0022】
請求項9記載の発明は、請求項記載の発明において、符号化表のフィードバック信号を、自己の符号化表から前回出力される符号信号としたものである。
【0023】
請求項10記載の発明は、請求項8記載の発明において、符号化表のフィードバック信号を、別の符号化表からの先行した符号信号としたものである。
【0024】
請求項9記載の発明は、請求項10記載の発明に比べて、全体構成を簡潔なものとすることができるが、請求項10記載の発明は、個々の符号信号の相互関係を複雑化することが可能となる。
【0025】
請求項11記載の発明は、請求項1記載の発明に、複数の符号化回路を直列接続した直列回路を複数並列に接続し、複数の出力信号を、符号化回路の直列回路に予め設定した順の配列で分配する出力順列指定部と、符号化回路の直列回路から出力される各符号信号を、予め設定した順と同じ配列で並べて出力する符号順列指定部とを設けたこと、を加えたものである。
【0026】
請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明において、直列接続された各符号化回路の符号化表のフィードバック信号を、自己からの先行した符号信号としたものである。
【0027】
請求項13記載の発明は、請求項11記載の発明において、直列接続された各符号化回路の符号化表のフィードバック信号を、別の符号化回路の直列回路における対応する符号化回路の符号化表からの先行した符号信号としたものである。
【0028】
請求項11記載の発明は、請求項7記載の発明と請求項8記載の発明を組合せたもので、両者の作用を一緒に営むことになり、この際、請求項12記載の発明を採用するか、請求項13記載の発明を採用するかにより、請求項9記載の発明または請求項10記載の発明と同じ作用を発揮することになる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を、図1ないし図11を参照しながら説明する。
なお、以下の説明においては、説明の便宜上、出力信号Pi のビット数nを2とし、これにより次数2n は“22 =4”となるので、4次の符号化表を用いた場合を例に説明するが、4次では行列の数が4行4列であるから、行と列のポインタの値は0〜3となり、出力信号Pi 、符号信号Ci 、初期値信号V、フィードバック信号Fおよび更新値信号Sのそれぞれのデータは2ビットづつ変換されるが、このデータの変換されるビット単位は、使用される符号化表の次数に従って決定されることになる。
【0030】
図1は、本発明の最も基本的な構成を示す実施例で、出力信号発生器1は、n段のシフトレジスタ2にM系列フィードバック結合回路3を組付けて、従来周知の線形フィードバック・シフトレジスタに構成されており、符号化回路7は、4次の方陣であることから、入力データを2ビット単位で処理する符号化表8と、初期値発生器4から入力される予め設定された初期値信号Vおよび前回の符号信号Ci-1 であるフィードバック信号Fを一時的に記憶して、符号化表8に列指定信号として出力する一時記憶部9と、出力信号Pi の符号信号Ci への変換の度に、符号化表8の指定された要素の値を、更新値発生器5から入力された更新値信号Sの値に更新する値更新回路10とから構成されている。
【0031】
出力信号発生器1からの出力信号(擬似ランダム系列信号)は、符号化回路7に、符号化表8の行位置指定信号として入力され、符号化表8の、出力信号Pで指定さた行と一時記憶部9からの列指定信号で指定された列とに位置する要素の値が符号信号Cとして出力され、この出力信号Pの符号信号Cへの変換完了後、直ちに符号信号Cとなった符号化表8の要素の値が更新値信号Sの値に更新される。
【0032】
図2(a)は、符号化表8の一例を示すもので、図3の符号化手順の一例を示す手順を経ることにより図2(b)に示すように更新されることを示している。
【0033】
すなわち、1回目の変換で出力信号Pi の値(入力値)が3であるから、符号化表8の4行が指定され、初期値信号Vの値(帰還値)が3であるから、符号化表8の4列が指定されるので、符号化表8の4行4列の要素の値である3が符号信号Ci の値(出力値)となって出力され、この符号化表8の4行4列の要素の値は、更新値信号Sの値(更新値)0に更新される。
【0034】
次いで、2回目の変換では、入力値が1、帰還値が3であるので、出力値は2となり、符号化表8の2行4列の要素の値が1に更新され、3回目の変換では、入力値が2、帰還値が2であるので、出力値は3となり、符号化表8の3行3列の要素の値が2に更新され、そして4回目の変換では、入力値が0、帰還値が3であるので、出力値は0となり、符号化表8の1行4列の要素の値が3に更新される結果、図2(a)の符号化表8は、この4回の変換により、図2(b)に示す内容に更新される。
【0035】
図4は、出力信号発生器1を、出力信号Pi だけではなく、初期値信号Vおよび更新値信号Sの発生源として機能させるべく構成したもので、出力信号発生器1の出力端子に、この出力信号発生器1から出力される信号を、予め設定された手順で、出力信号Pi と初期値信号Vと更新値信号Sとに振り分ける振り分け回路6を設けて構成されており、専用の初期値発生器4および更新値発生器5を設ける必要が無い分、構成の簡略化が得られる。
【0036】
図5は、初期値信号Vおよびフィードバック信号F、すなわち一時記憶部9からの出力される信号を、所定の符号化アルゴリズムである符号化関数で符号化する符号化関数回路11を介して符号化表8に入力する実施例を示すものである。
【0037】
図6は、符号化表8から出力される信号を、所定の符号化アルゴリズムである符号化関数で符号化する符号化関数回路11を、符号化表8の出力端に設けた実施例を示すもので、出力信号Pi は、符号化表8で変換された後、さらに符号化関数回路11で符号化されて符号信号Ci となる。
【0038】
図7は、符号化表8と値更新回路10との組合せを複数並列に設け、出力信号Pi の入力に同期して、使用する符号化表8と値更新回路10との組合せを予め設定した順で切替える符号化表指定部12を設けたもので、図示実施例の場合、符号化表指定部12は、一時記憶部9の出力端に設けられており、一時記憶部9からの信号が入力される符号化表8を指定することにより、使用する符号化表8と値更新回路10の組合せを切替え選択する。
【0039】
この図7の方式にあっては、使用される符号化表8が符号化の度に切替えられるので、符号化のための鍵の数が増大すると共に、隣接する符号化信号Ci 間が符号化表8に関して無関係となり、その分、秘匿性が増大する。
【0040】
図8は、複数(図示実施例では、二つ)の符号化回路 および7 を直列に接続したもので、各符号化回路 、7 には、別々に異なる初期値信号Vおよび更新値信号Sが与えられ、後段の符号化回路 は、前段の符号化回路 で出力信号Pから符号化された準符号信号cをさらに符号信号Cに符号化することになるので、最終的に得られた符号信号Cは二重符号化信号となる。
【0041】
図9は、二つの符号化回路 および7 を並列に接続し、順に入力した出力信号Pを出力順列指定部13に記憶してから、予め設定した順の配列に従って二つの符号化回路 、7 に分配し、二つの符号化回路 、7 で符号化された符号信号 i1 、C i2 を符号順列指定部14に記憶してから、予め設定した順に配列して送出する。
【0042】
この図9の方式にあっては、符号化表8を複数並列に設けた実施例が発揮する効果に加えて、順に送出される符号信号Ci は、その現実の前後関係と内容の前後関係とが一致せず、これにより符号信号Ci の系列の前後の相互の影響を無くすことができる。
【0043】
図10は、図8に示した実施例と図9に示した実施例とを組合せたもので、二つの符号化回路 および7 からなる一つの直列回路と、二つの符号化回路7 および7 からなるもう一つの直列回路とを並列に接続して構成し、図9に示した実施例と同様に、出力順列指定部13および符号順列指定部14が設けられている。
【0044】
図11は、二つ以上(実施例は三つ)の符号化回路7を直並列に接続し、これに出力順列指定部13および符号順列指定部14を設けて構成している。
【0045】
なお、この図10および図11の図示実施例では、各符号化回路7の内部構造の図示は省略しているが、符号化回路7の内部構成としては、図1および図4図示のものは当然として、図5、図6、図7図示のものを利用することが可能であり、このことは図8および図9図示実施例も同様である。
【0046】
この図9、図10そして図11に示した実施例において、各符号化回路7におけるフィードバック信号Fとして、自己からの先行する符号信号Ci-1 をそのまま使用しても良いが、図示実施例のように、別の符号化回路7からの先行する符号信号Ci-1 を使用することも可能で、この場合、出力される符号信号Ci の見かけ上のブロックの長さが、並列接続された符号化回路7の数と同数倍となるので、その分、解析が困難となる。
【0047】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
疑似ランダム系列の出力信号を、値を二次元の方陣構造に配列した符号化表により非線形化して符号信号に変換するので、疑似ランダム系列信号の▲2▼長い周期を持つこと、▲3▼統計的にランダムであること、▲4▼容易に発生でき、実用性が高いこと、と云う優れた特性をそのまま維持して、系列の一部から全体が解明されない、すなわち難解性を充分に高めることができ、もって符号発生装置として、きわめて優れた特性を発揮するものである。
【0048】
出力信号の符号信号への変換を非線形で達成する符号化表の内容を、出力信号の符号信号への変換の度に更新するので、解析を目的として、符号化表の内容を特定することが不可能となると共に、符号化表の内容を特定すること自体が無意味となり、もって符号信号の難解性はきわめて高いものとなる。
【0049】
符号化回路は、フィードバック符号化方式で構成されているので、その構成が簡単であり、この符号化回路を従来から一般的に使用されている構成の簡単な疑似ランダム系列発生手段に組合せるので、全体構成の充分な簡単化を得ることができる。
【0050】
請求項2記載の発明にあっては、出力信号発生器を、従来から最も一般的に使用されているn段の線形フィードバック・シフトレジスタとしたので、その全体構成をきわめて簡単なものとすることができ、もって既存の符号発生手段に対して容易に実施することができると共に、この実施を安価に達成できる。
【0051】
請求項3記載の発明にあっては、一つの出力信号発生器から、出力信号と初期値信号と更新値信号とを得ることができるので、全体構成のハード面での簡単化をより効果的に達成できる。
【0052】
請求項4および5記載の発明にあっては、符号化表による非線形の変換に加えて、既知の符号化関数による変換が加わるので、その分、符号信号への変換が複雑化し、解析が困難となる。
【0053】
請求項6記載の発明にあっては、出力信号のブロック毎の符号信号への変換の度に、異なる符号化表を使用するので、符号化のための鍵の数が増大し、かつ隣接する符号信号間が無関係となり、もって符号化表の内容の特定が不可能となって、秘匿性が増大する。
【0054】
請求項7記載の発明にあっては、出力信号の符号信号への変換を、直列接続された符号化回路の数だけ変換を繰り返して達成するので、得られる符号信号は多重符号化信号となり、それだけ解析が困難となる。
【0055】
請求項8記載の発明にあっては、請求項6記載の発明における効果に加えて、順に送出される符号信号を、現実の前後関係と内容の前後関係とが一致しないものとすることができ、もって符号信号の系列の前後の相互の影響を無くすことができる。
【0056】
請求項11記載の発明にあっては、請求項7および8記載の発明における効果のそれぞれを加えた効果を得ることができる。
【0057】
請求項9および12記載の発明にあっては、フィードバック信号回路部分の構成を簡単なものとすることができる。
【0058】
請求項10および13記載の発明にあっては、出力される符号信号の見かけ上のブロック長が、並列接続された符号化回路の数と同数倍となるので、符号信号の解明がより困難となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の最も基本的な構成を示す、ブロック回路図。
【図2】符号化表の構造例を示すもので、図2(a)は更新前の構造を、図2(b)は更新後の構造を示す構造例図。
【図3】図2に示した符号化表の更新動作例を示す、手順表を示す図。
【図4】本発明の、出力信号発生器の出力端に振り分け回路を設けた実施例を示す図。
【図5】本発明の、一時記憶部の出力端に符号化関数回路を設けた実施例を示す図。
【図6】本発明の、符号化表の出力端に符号化関数回路を設けた実施例を示す図。
【図7】本発明の、符号化表を複数並列に設けた実施例を示す図。
【図8】本発明の、複数の符号化回路を直列接続した実施例を示す図。
【図9】本発明の、複数の符号化回路を並列接続した実施例を示す図。
【図10】本発明の、複数の符号化回路を直並列に接続した実施例を示す図。
【図11】本発明の、多数の符号化回路を複数に直並列接続した実施例を示す図。
【符号の説明】
1 ; 出力信号発生器
2 ; シフトレジスタ
3 ; フィードバック結合回路
4 ; 初期値発生器
5 ; 更新値発生器
6 ; 振り分け回路
7 ; 符号化回路
8 ; 符号化表
9 ; 一時記憶部
10; 値更新回路
11; 符号化関数回路
12; 符号化表指定部
13; 出力順列指定部
14; 符号順列指定部
i ; 出力信号
i ; 符号信号
i ; 準符号信号
V ; 初期値信号
S ; 更新値信号
F ; フィードバック信号

Claims (13)

  1. 暗号システムの符号化および復号化や、認証用のパスワードとして利用される符号信号を発生する符号発生装置であって、擬似ランダム系列信号を出力する出力信号発生器と、前記出力信号発生器からの対応するビット数の前記擬似ランダム系列信号をロジックに従い同じビット数だけ非線形化して符号信号に変換する符号化回路とから成り、
    前記符号化回路を、
    前記擬似ランダム系列信号のnビットに対し2n次で、各要素を2次元の方陣構造に配列して、前記擬似ランダム系列信号が行または列の位置を指定する信号として入力され、前記符号信号を出力する符号化表と、
    初期値信号又は前記符号化表から前回出力される符号信号であるフィードバック信号を一時的に記憶し、符号化時に該記憶した信号を、列または行の位置を指定する信号として前記符号化表に出力する一時記憶部と、
    前記符号化表から前記符号信号が出力される毎に更新値信号を前記符号化表に入力し、前記符号信号として出力された前記符号化表の要素の値を、該更新値信号に更新する値更新回路とから構成し、
    前記擬似ランダム系列信号と前記一時記憶部から出力される前記初期値信号又は前記フィードバック信号とにより指定された前記符号化表の要素の値を、前記符号信号として出力して前記擬似ランダム系列信号の符号信号への変換を行い、1回目の変換は、前記擬似ランダム系列信号と前記初期値信号とで行い、2回目以降の変換は、前記擬似ランダム系列信号と前記フィードバック信号とで行うことを特徴とする符号発生装置。
  2. 前記出力信号発生器を、n段のシフトレジスタにM系列フィードバック結合回路を組付けた、n段の線形フィードバックシフトレジスタで構成したことを特徴とする請求項1記載の符号発生装置。
  3. 前記出力信号発生器の出力端子に、該出力信号発生器から出力される前記擬似ランダム系列信号を、前記符号化表へ行または列の位置を指定する信号として入力すると共に、前記初期値信号と前記更新値信号としてそれぞれ振り分けて前記符号化回路へ入力する振り分け回路を接続したことを特徴とする請求項1または2記載の符号発生装置。
  4. 前記一時記憶部と前記符号化表の間に、前記一時記憶部からの信号を、所定の符号化アルゴリズムである符号化関数により符号化して前記符号化表に列又は行を指定する信号として出力する符号化関数回路を挿入接続したことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の符号発生装置。
  5. 前記符号化表の出力端子に、該符号化表から出力される信号を所定の符号化アルゴリズムである符号化関数により符号化して出力する符号化関数回路を接続し、該符号化関数回路から前記フィードバック信号と前記符号信号を出力することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の符号発生装置。
  6. 前記符号化回路は、前記符号化表と前記値更新回路との組合せ回路が複数設けられ、該複数の組合せ回路を前記出力信号発生器から出力される信号に同期して、予め設定された順で切替える符号化表指定部を更に有することを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項記載の符号発生装置。
  7. 前記符号化回路は、複数直列に接続されていることを特徴とする請求項6記載の符号発生装置。
  8. 前記符号化回路を複数並列に設けると共に、前記擬似ランダム系列信号を、並列に設けられた該複数の符号化回路に予め設定した順の配列で分配して入力する出力順列指定部と、並列に設けられた該複数の符号化回路から出力される各符号信号を、前記予め設定した順と同じ配列で並べて最終的な符号信号として出力する符号順列指定部とを設けたことを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項記載の符号発生装置。
  9. 前記複数の符号化回路は、各符号化回路内の前記符号化表のフィードバック信号を、自己の符号化表から前回出力される符号信号としたことを特徴とする請求項7記載の符号発生装置。
  10. 前記複数の符号化回路は、各符号化回路内の前記符号化表のフィードバック信号を、別の符号化回路内の前記符号化表から前回出力される符号信号としたことを特徴とする請求項8記載の符号発生装置。
  11. 前記符号化回路を複数直列接続した直列回路を複数並列に設けると共に、前記擬似ランダム系列信号を複数の前記直列回路の各初段の符号化回路に予め設定した順の配列で分配して入力する出力順列指定部と、複数の前記直列回路の各最終段の符号化回路からそれぞれ出力される各符号信号を、前記予め設定した順と同じ配列で並べて最終的な符号信号として出力する符号順列指定部とを設けたことを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項記載の符号発生装置。
  12. 直列に接続された複数の前記符号化回路の直列回路が複数並列に接続された回路を構成する各符号化回路内の前記符号化表は、自己の符号化表から前回出力される符号信号を前記フィードバック信号として入力されることを特徴とする請求項11記載の符号発生装置。
  13. 直列に接続された複数の前記符号化回路の直列回路が複数並列に接続された回路を構成する各符号化回路内の前記符号化表は、前記直列回路内におけるその符号化回路の接続順番と同じ接続順番の他の直列回路内の符号化回路の符号化表から前回出力される符号信号を前記フィードバック信号として入力されることを特徴とする請求項11記載の符号発生装置。
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