JPH10326076A - 符号変換方式 - Google Patents

符号変換方式

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JPH10326076A
JPH10326076A JP7536198A JP7536198A JPH10326076A JP H10326076 A JPH10326076 A JP H10326076A JP 7536198 A JP7536198 A JP 7536198A JP 7536198 A JP7536198 A JP 7536198A JP H10326076 A JPH10326076 A JP H10326076A
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signal
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unit
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latin
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JP7536198A
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English (en)
Inventor
Toru Ito
徹 伊東
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NIKO DENSHI KK
Original Assignee
NIKO DENSHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報秘匿システムの一つのブロック型の符号
変換方式における難解度を充分に高め、秘匿能力の高い
ブロック型の符号変換方式を提供する。 【解決手段】 情報秘匿システムの一つである、単位ブ
ロック毎に変換を行うブロック型の符号変換方式におい
て、演算部4における演算信号Eの合成、またはおよび
合成部5における出力信号Sの合成を、ラテン方陣Lを
換字表として使用した換字変換により行い、符号変換の
非線形性を確保したまま、換字表の設定と変更とを簡単
で容易なものとし、得られた符号信号の実質的な秘匿性
すなわち難解性を飛躍的に増大させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、暗号通信、パスワ
ードの符号化、認証コードの作成等に利用されるデジタ
ル情報化された平文の内容の秘密を保持して伝送あるい
は保存することを目的とする情報秘匿システムの一つで
ある、ブロック型の符号変換方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタル情報化された平文であるデータ
の機密保持のための情報秘匿システムの符号変換方式と
して、これまで種々の符号変換方式が提案されている
が、周知のDES暗号で代表されるブロック型の符号変
換方式においては、64ビットの情報を一つのブロッ
ク、すなわち単位ブロックとして符号化を行うが、一度
の符号化においては、単位ブロックを半分の32ビット
に分割し、関数による変換と合成とを交互に16回繰り
返すことで符号化を行っている。
【0003】すなわち、単位ブロックを入力信号と変換
信号とに二等分し、変換信号を暗号関数と鍵信号とによ
り演算信号に変換し、この演算信号と入力信号とを排他
的論理和である半加算(モデュロ2の加算)により合成
して出力信号に変換し、前回の出力信号を変換信号に、
また変換信号を入力信号に反転して次の変換を行い、こ
れを繰り返し、最後に出力信号と変換信号とを合わせて
平文の符号化を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術にあっては、変換信号から変換された演算信
号と入力信号との合成を、入力信号と演算信号とを、1
ビット毎に半加算して合成して出力信号に変換している
ので、入力信号と演算信号と出力信号の内の二つが分か
ると、必然的に残りの一つを求めることができるので、
解読を企てる者に何らかのヒントを与えることになると
云う問題があった。
【0005】また、変換信号を演算信号に換字変換する
符号化関数は、アルゴリズムが固定のため、鍵信号の変
更のみ変換が可能となり、違う鍵信号を使わない限り、
同一の変換を行ったデータが連続して大量に発生し、解
読を企てる者に解読の糸口を与える恐れが生じると云う
問題があった。
【0006】そこで、本発明は、上記した従来技術にお
ける問題点を解消すべく創案されたもので、情報秘匿シ
ステムの一つのブロック型の符号変換方式における難解
度を充分に高めることを技術的課題とし、もって秘匿能
力の高いブロック型の符号変換方式を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
る本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、デジタル
情報化された平文の内容の秘密を保持して伝送あるいは
保存することを目的とする情報秘匿システムの一つであ
る、所定ビット数の平文信号および符号信号を単位ブロ
ックとし、この単位ブロックをビット数で入力信号と変
換信号とに二等分し、入力信号を、変換信号から変換さ
れた演算信号と合成して出力信号に変換し、この出力信
号と変換信号とを合わせて平文信号と符号信号との一方
から他方への変換を達成する、単位ブロック毎を一回の
ラウンドで変換を行うブロック型符号変換方式であるこ
と、変換信号を演算信号に変換する演算部と、入力信号
を演算信号と合成して出力信号に変換する合成部の少な
くとも一方の変換を、変換表としてのラテン方陣を用い
て行うこと、にある。
【0008】出力信号および演算信号を式で表すと、合
成部にラテン方陣を使用した場合は(図2参照)、 出力信号; Si =L(Mi-1 ,f(Ni-1 ,Ki )) 演算信号; Ei =f(Ni-1 ,Ki ) となり、演算部にラテン方陣を使用した場合は(図3参
照)、 出力信号; Si =xor(Mi-1 ,L(Ni-1
i )) 演算信号; Ei =L(Ni-1 ,Ki ) となり、演算部と合成部の両方にラテン方陣を使用した
場合は(図1参照) 出力信号; Si =L(Mi-1 ,L(Ni-1 ,Ki )) 演算信号; Ei =L(Ni-1 ,Ki ) となる。
【0009】ただし、Sは出力信号(信号番号i=1,
2,・・・)、Eは演算信号(信号番号i=1,2,・
・・)で、Mは入力信号(信号番号i=1,2,・・
・)、Nは変換信号(信号番号i=1,2,・・・)で
あり、Lは混合またはおよび合成に用いるラテン方陣で
あり、fは符号化関数であり、Kは鍵信号(信号番号i
=1,2,・・・)であり、xorは二つの入力信号の
ビットブロックのビット毎の半加算(モデュロ2)を行
い、一つの出力信号のビットブロックとすることを意味
する。
【0010】ラテン方陣Lに入力される入力信号M、変
換信号N、鍵信号K、演算信号Eの各信号の値は、それ
ぞれラテン方陣Lの行の位置を示す値(ポインタ)、列
の位置を示す値(ポインタ)、またはラテン方陣Lの要
素の値であり、ラテン方陣Lからの出力信号である出力
信号Sまたは演算信号Eは、入力信号Mと演算信号E
が、または変換信号Nと鍵信号Kが対応しなかった行と
列と要素の内の残りの値であるから、入力信号Mと演算
信号Eの値または変換信号Nと鍵信号Kの値が、それぞ
れラテン方陣Lの行と列の位置を示す値である場合に
は、出力信号Sまたは演算信号Eは、行ポインタと列ポ
インタの示したラテン方陣Lの要素の値となる。
【0011】復号化のラテン方陣Lは、符号化のラテン
方陣Lの行または列に関して可逆となる逆関数のラテン
方陣とした場合、入力信号Mを行ポインタとすると、符
号化のラテン方陣Lは行に関する逆関数であり、また復
号化のラテン方陣Lを、符号化のラテン方陣Lと同じも
のとした場合、符号化のラテン方陣Lの要素の値から行
または列のポインタの値を求める逆変換を行う逆関数で
ある。
【0012】ラテン方陣は、n個の数値(0〜n−1)
から成る集合の各数値をn個づつ取って合計n2 個をn
行n列の正方形に配列し、各行、各列においてn個の各
数値が1度づつ現れるものであるから、第1行および第
1列が共に与えられた基準の順列である既約形(標準
形)のものの個数をLn で表すと、n=1〜9の時の標
準形の個数は、順次1、1、1、4、56、9408、
16942080、535281401856、377
597570964258816(n次のものの総数は
n!・(n−1)!・Ln )となり、この値が各次数の
設定可能なラテン方陣の数となる(岩波書店発行、数学
辞典第3版、P1250参照)。
【0013】ラテン方陣Lを、入力信号Mと演算信号E
との合成に用いて出力信号Sへの変換、またはおよび変
換信号Nと鍵信号Kとの合成に用いて演算信号Eへの変
換を行うことにより、複数ビット単位で変換が行われて
非線形となり、また行の値、列の値、要素の値のいずれ
か二つが決まれば残りの一つが決定されるので、変換が
正確にかつ簡単に行われ、そして使用されているラテン
方陣Lそのものを知らない限り、行、列、要素の内の二
つの値が分かっても、この二つの値から残りの値を知る
ことができず、さらに使用するラテン方陣Lを設定変更
することがきわめて簡単である。
【0014】請求項2記載の発明(図2参照)は、請求
項1記載の発明において、演算部4においては、予め設
定した符号化関数fと鍵信号Kとにより、変換信号Nの
演算信号Eへの変換を行い、合成部5においては、予め
設定したラテン方陣Lを用いて、入力信号Mの演算信号
Eとの合成による出力信号Sへの変換を行うようにした
ものである。
【0015】請求項2記載の発明にあっては、合成部5
において、従来の半加算回路部+に代えてラテン方陣L
を用いて、入力信号Mと演算信号Eとの合成による出力
信号Sへの変換を行うので、この変換が完全な非線形と
なり、演算部4における演算信号Eの符号化関数fによ
る非線形な変換と合わさって、出力信号Sの難解度が高
められる。
【0016】請求項3記載の発明(図3参照)は、請求
項1記載の発明において、演算部4においては、予め設
定したラテン方陣Lと鍵信号Kとにより、変換信号Nの
演算信号Eへの変換を行い、合成部5においては、予め
設けた半加算回路部+を用いて、入力信号Mの演算信号
Eとの合成による出力信号Sへの変換を行うようにした
ものである。
【0017】請求項3記載の発明にあっては、演算部4
において、換字表である符号化関数fに代えてラテン方
陣Lを用いて、変換信号Nと鍵信号Kとの合成による演
算信号Eへの変換を行うので、換字表であるラテン方陣
Lの設定および変更が容易となると共に、換字表の取扱
いが簡単となる。
【0018】請求項4記載の発明(図5参照)は、請求
項1記載の発明の構成のうち、演算部4と合成部5との
少なくとも一方に設けたラテン方陣Lを、入力信号M、
変換信号N、演算信号Eそして鍵信号Kのビット数を分
割して、その分割したビット数に対応する次数で分割し
た数に対応する個数と等しくなる複数の分割ラテン方陣
L’の組合せで構成したものである。
【0019】この請求項4記載の発明にあっては、演算
部4またはおよび合成部5のラテン方陣Lに対する入力
のビット数、すなわち入力信号M、変換信号N、演算信
号Eそして鍵信号Kのビット数をdとすると、合成に使
用されるラテン方陣Lの次数は2d となるが、これを一
つのラテン方陣で構成してあまり大きくなると、実施が
困難となると共に設定が面倒となる。
【0020】そこで、ラテン方陣Lを、合計ビット数が
dとなる、複数のビットブロックに分割し、並列接続さ
れた複数の分割ラテン方陣L’で構成し、個々の分割ラ
テン方陣L’の次数を小さくすることにより、合成に使
用されるラテン方陣Lの構成を簡単化し、実施および設
定が容易となる。
【0021】請求項5記載の発明(図7参照)は、請求
項1記載の発明の構成に、演算部4と合成部5との少な
くとも一方に、同じ次数の複数の異なるラテン方陣Lを
並列に設け、平文の符号変換の毎に、複数のラテン方陣
Lを切替え使用すること、を加えたものである。
【0022】請求項5記載の発明にあっては、演算部4
と合成部5との少なくとも一方に並列に設けた、複数の
異なるラテン方陣Lを、平文の符号変換の毎に切替え使
用するので、複数の符号化文から使用したラテン方陣L
の構成を推定することが不可能となり、その分、難解度
が高められる。
【0023】請求項6記載の発明(図7参照)は、請求
項1記載の発明の構成に、演算部4と合成部5との少な
くとも一方に、同じ次数の複数の異なるラテン方陣Lを
並列に設け、外部からの指定信号Tあるいは鍵信号Kに
より、複数のラテン方陣Lの中から使用する一つを指定
すること、を加えたものである。
【0024】請求項6記載の発明にあっては、演算部4
と合成部5との少なくとも一方に並列に設けた、複数の
異なるラテン方陣Lを、指定信号Tあるいは鍵信号Kに
より切替え使用するので、請求項5記載の発明の場合と
同様に、符号化文から使用したラテン方陣Lの構成を推
定することが不可能となり、高い難解度を得ることがで
きる。
【0025】請求項7記載の発明(図8参照)は、請求
項1記載の発明の構成に、ラテン方陣Lを利用した入力
信号Mの出力信号Sへの変換処理を直列に複数回のラウ
ンドで行うものとし、この変換処理の前段と後段との間
で、前段の出力信号Sを変換信号Nに、また前段の変換
信号Nを入力信号Mに反転する反転処理を施すこと、を
加えたものである。
【0026】請求項7記載の発明にあっては、前段の変
換処理からの一方の出力である変換信号Nを、後段の変
換処理の入力信号Mとして入力し、前段の変換処理から
の他方の出力である出力信号Sを、後段の変換処理の変
換信号Nとして入力することになるので、二つの変換処
理後の入力信号Nと変換信号Mの両信号は、必ずラテン
方陣Lによる変換を受けたものとなり、これにより得ら
れる符号信号Cの難解度はきわめて高いものとなる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図1な
いし図8を参照しながら説明する。図1ないし図3は、
本発明の最も基本的な構成を示す実施例で、変換部1
は、入力信号Mを入力する入力信号入力部2と、変換信
号Nを入力する変換信号入力部3と、入力された変換信
号Nと鍵信号Kとを合成して演算信号Eを出力する演算
部4と、入力された入力信号Mと演算信号Eとを合成し
て出力信号Sを出力する合成部5とから構成されてい
る。
【0028】図1は、演算部4と合成部5の両方をラテ
ン方陣Lで構成した場合、図2は、演算部4を符号化関
数fで構成し、合成部5をラテン方陣Lで構成した場
合、そして図3は、演算部4をラテン方陣Lで構成し、
合成部5を半加算回路部+で構成して場合をそれぞれ示
している。
【0029】演算部4におけるラテン方陣Lによる変換
信号Nと鍵信号Kとからの演算信号Eの合成、またはお
よび合成部5におけるラテン方陣Lによる入力信号Mと
演算信号Eとからの出力信号Sの合成は、変換信号N、
鍵信号K、入力信号Mそして演算信号Eのビット数が2
ビットであるとすると、使用されるラテン方陣Lは、図
4の(a)に例示したように、4次のものとなり、ラテ
ン方陣Lに対して、変換信号Nまたは入力信号Mを行ポ
インタとして入力させ、鍵信号Kまたは演算信号Eを列
ポインタとして入力させた場合には、この行ポインタと
列ポインタとにより要素の位置を指定し、この要素の値
を演算信号Eまたは出力信号Sとすることにより達成さ
れる。
【0030】図5は、ビット数の大きい入力信号Mおよ
び演算信号Eに対して、ラテン方陣Lを次数の小さい複
数の異なる分割ラテン方陣L’で構成して対応させた例
を示すもので、図6に示すように、4ビットの入力信号
Mおよび演算信号Eに対し、4次の異なる分割ラテン方
陣L’を二つ並列に設け、入力信号Mおよび演算信号E
を2ビットづつに分割して、それぞれを二つの分割ラテ
ン方陣L’に振り分けて入力させ、両分割ラテン方陣
L’から得られた二つの2ビットの信号を合わせて4ビ
ットの出力信号Sを得る。
【0031】なお、ラテン方陣Lを構成する分割ラテン
方陣L’は、その合計次数が、入力信号Mおよび演算信
号Eのビット数に対応した次数と等しくなれば良いので
あって、例えば、入力信号Mおよび演算信号Eのビット
数が32である場合、4ビット(16次)の分割ラテン
方陣L’を8表設けてラテン方陣Lを構成しても良い
し、5ビット(32次)の4表の分割ラテン方陣L’
と、3ビット(8次)の4表の分割ラテン方陣L’とで
ラテン方陣Lを構成しても良く、かつ同一次数の分割ラ
テン方陣L’を異なる値にしなければならないと云うこ
とはなく、同じ値であっても差し支えない。
【0032】また、図5は、演算部4を符号化関数fで
構成し、合成部4をラテン方陣Lで構成した場合を示し
たが、演算部4をラテン方陣Lで構成し、合成部5を半
加算回路部+で構成した場合、および演算部4と合成部
5の両方をラテン方陣Lで構成した場合も、入力される
信号のビット数に対するラテン方陣Lの次数の関係は全
く同じである。
【0033】図7は、合成部5に、並列に接続された同
じ次数の複数の異なるラテン方陣Lと、この複数のラテ
ン方陣Lの中から使用する一つを選択するラテン方陣指
定部6を設けて構成した実施例を示すものである。
【0034】ラテン方陣指定部6による使用するラテン
方陣Lの切替えは、ラテン方陣指定部6に予め記憶させ
たプログラムあるいは鍵信号Kに従って、平文の符号変
換のラウンド毎に自動的に行っても良いし、また外部か
らラテン方陣指定部6に一定タイミングで入力される指
定信号Tに従って行っても良い。
【0035】なお、図7は、演算部4を符号化関数fで
構成し、合成部4をラテン方陣Lで構成した場合を示し
たが、演算部4をラテン方陣Lで構成し、合成部5を半
加算回路部+で構成した場合、および演算部4と合成部
5の両方をラテン方陣Lで構成した場合も、全く同様と
することができる。
【0036】図8は、ラテン方陣Lを使用して、入力信
号Mと演算信号Eとから出力信号Sを合成する変換処理
を行う変換部1を直列に多段に配列し、各変換部1の出
力側に、変換部1からの出力信号Sを変換信号Nに、そ
して変換信号Nを入力信号Mに反転させる反転処理部7
を設けて構成したもので、基本的には、DES暗号の半
加算回路部+をラテン方陣Lに置き換えた構成と同じも
のとなっている。
【0037】平文信号P(符号信号C)を初期転置部8
で同一ビット数の入力信号M0 と変換信号N0 とに二等
分し、この入力信号M0 と変換信号N0 に対して、変換
部1と反転処理部7との直列回路を多段に直列接続した
回路により、変換と反転とを繰り返して行い、最後に最
終転置部9で入力信号Mn と変換信号Nn とを合わせて
平文信号P(符号信号C)の符号信号C(平文信号P)
への変換を達成する。
【0038】各変換部1i において、変換信号入力部3
に入力された変換信号Ni-1 は、そのまま変換信号Ni
として出力されると共に、演算部4に入力され、この演
算部4で符号化関数fi と鍵信号Ki とにより演算信号
i に演算され、入力信号入力部2に入力された入力信
号Mi-1 は、この入力信号入力部2から合成部5に出力
される。
【0039】演算部4での符号化関数fi と鍵信号Ki
とによって行われる演算信号Ei の演算は、DES暗号
の場合、選択関数と呼ばれる換字表と鍵信号Ki とを使
用した非線形変換となる。
【0040】入力信号入力部2から合成部5に入力した
入力信号Mi-1 は、同じく合成部5に入力された演算信
号Ei と、ラテン方陣Li を用いた合成により出力信号
iに変換されて出力される。
【0041】合成部5でのラテン方陣Li を用いた入力
信号Mi-1 と演算信号Ei との合成による出力信号Si
の演算は、完全な換字変換であるので、非線形変換とな
る。
【0042】変換部1i から出力された出力信号Si
よび変換信号Ni は、反転処理部7で、出力信号Si
交換信号Ni にそして変換信号Ni は入力信号Mi に反
転変換されて次段の交換部1i+1 に入力される。
【0043】上記したように、各変換部1においては、
入力信号Mだけが出力信号Sに変換され、変換信号Nは
変換されることなく変換信号Nのまま出力されることに
なるのであるが、各変換部1の間の反転処理部7により
変換処理された出力信号Sが変換信号Nとして、また変
換処理されなかった変換信号Nが入力信号Mとして、次
段の変換部1に入力されるので、符号化(復号化)され
る信号の全体が変換処理されることになる。
【0044】図8は、演算部4を符号化関数fで構成
し、合成部4をラテン方陣Lで構成した場合を示した
が、演算部4をラテン方陣Lで構成し、合成部5を半加
算回路部+で構成した場合、および演算部4と合成部5
の両方をラテン方陣Lで構成した場合も、同じ作用を営
む。
【0045】図8図示実施例の場合および演算部4と合
成部5の両方をラテン方陣Lで構成した場合には、各変
換部1における入力信号Mの出力信号Sへの変換は、二
つの非線形変換により達成されるので、得られた暗号と
しての符号信号C自体が、きわめて高い難解度を有する
ことになる。
【0046】これに対して、演算部4をラテン方陣Lで
構成し、合成部5を半加算回路部+で構成した場合は、
各変換部1における入力信号Mの出力信号Sへの変換
は、従来と同じに一つの非線形変換により達成されるだ
けであるが、換字表としてのラテン方陣Lの設定および
変更がきわめて簡単であるので、このラテン方陣Lの変
更により、符号信号Cの実質的な難解度が高められるこ
とになる。
【0047】復号化処理は、符号化処理と全く同じアル
ゴリズムで行うことができるが、鍵信号Kの与え方の順
番が符号化の場合と逆の順番となり、合成部5にラテン
方陣Lを使用した場合、復号化では符号化用のラテン方
陣Lを逆関数にしたものを、符号化と逆の順番で使う。
【0048】図4の(a)に示したラテン方陣Lの逆関
数にしたラテン方陣Lの一つは図4の(b)に示すもの
となり、図4の(a)において、行が入力信号M、列が
演算信号E、そして要素が出力信号Sであるとすると、
行は出力信号S、列は演算信号E、そして要素が入力信
号Mとなって逆変換が行われる。
【0049】また、復号化に符号化と同じラテン方陣L
を使用した場合には、行と列の値で要素の値を求めてい
たのを、列と要素の値から行の値を求めることになる。
【0050】なお、演算部4にラテン方陣Lを使用した
場合には、一方向の処理しか行わないので、符号化も復
号化も同じ処理となり、逆変換は必要としない。ただ
し、鍵信号Kのビット数は、符号化関数fを用いた場合
は48ビットであるが、ラテン方陣Lを使用した場合
は、入力ビットや出力ビットと同じ32ビットとなる。
【0051】
【発明の効果】本発明は、上記した構成となっているの
で、以下に示す効果を奏する。ブロック型の符号変換方
式において、符号信号の難解度を、換字変換による非線
形性だけに求めるのではなく、換字変換を換字表として
ラテン方陣を利用することにより、この換字表の設定お
よび変更を簡単で行い易いものとし、もって得られる符
号信号の難解度を実質的に充分に高めることができる。
【0052】演算部またはおよび合成部における信号の
合成変換は、ラテン方陣を使用した簡単で単純な換字変
換であるので、その実施がきわめて容易で簡単であり、
例え既存のブロック型の符号変換設備であっても、無理
なく簡単に実施することができる。
【0053】請求項2記載の発明にあっては、入力信号
から出力信号を得る合成部における変換の線形性を解消
し、この合成部における変換をラテン方陣を使用して非
線形としたので、得られる符号信号の難解度を充分に高
めることができる。
【0054】請求項3記載の発明にあっては、演算部に
おける換字表の設定および変更が簡単で行い易いものと
なるので、単一の換字表を使用して大量に符号変換をし
てしまうと云う不都合の発生を未然にかつ確実に防止す
ることができ、これにより符号信号の秘匿性を高めるこ
とができる。
【0055】請求項4記載の発明にあっては、使用する
ラテン方陣そのものの構成を簡単なものとするので、そ
の実施がより容易で簡単となる。
【0056】請求項5および6記載の発明にあっては、
変換に使用するラテン方陣を、異なるラテン方陣に切替
えるので、外部から変換表としてのラテン方陣の構成を
解読することは殆ど不可能となり、これにより符号信号
のきわめて高い難解度を得ることができる。
【0057】請求項7記載の発明にあっては、従来から
周知であるブロック型の符号変換方式のアルゴリズムを
そのまま利用して、難解度が飛躍的に高められた符号変
換方式を簡単にかつ確実に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成の一つを示す、ブロック回路
図。
【図2】本発明の基本構成の他の一つを示す、ブロック
回路図。
【図3】本発明の基本構成のさらに他の一つを示す、ブ
ロック回路図。
【図4】本発明に使用されるラテン方陣の一例を示す参
考図で、図4の(b)は図4の(a)の逆関数の一つを
示すものである。
【図5】本発明の実施し易い構成を示す、ブロック回路
図。
【図6】図5において使用するラテン方陣の一例を示
す、参考図。
【図7】本発明の好ましい実施例の一つの構成を示す、
ブロック回路図。
【図8】本発明を、具体的なブロック型の符号変換方式
に適用したアルゴリズムの全体の一例を示す、ブロック
回路図。
【符号の説明】
1 ; 変換部 2 ; 入力信号入力部 3 ; 変換信号入力部 4 ; 演算部 5 ; 合成部 6 ; ラテン方陣指定部 7 ; 反転処理部 8 ; 初期転置部 9 ; 最終転置部 f ; 符号化関数 + ; 半加算回路部 L ; ラテン方陣 L’; 分割ラテン方陣 K ; 鍵信号 P ; 平文信号 C ; 符号信号 M ; 入力信号 N ; 変換信号 S ; 出力信号 E ; 演算信号 T ; 指定信号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル情報化された平文の内容の秘密
    を保持して伝送あるいは保存することを目的とする情報
    秘匿システムの一つである、所定ビット数の平文信号
    (P) および符号信号(C) を単位ブロックとし、該単位ブ
    ロックをビット数で入力信号(M) と変換信号(N) とに二
    等分し、前記入力信号(M) を、前記変換信号(N) から変
    換された演算信号(E) と合成して出力信号(S) に変換
    し、該出力信号(S) と変換信号(N) とを合わせて前記平
    文信号(P) と符号信号(C) との一方から他方への変換を
    達成する、前記単位ブロック毎を一回のラウンドで変換
    を行うブロック型符号変換方式において、前記変換信号
    (N) を演算信号(E) に変換する演算部(4) と、前記入力
    信号(M) を演算信号(E) と合成して出力信号(S) に変換
    する合成部(5) の少なくとも一方の変換を、変換表とし
    てのラテン方陣(L) を用いて行う符号変換方式。
  2. 【請求項2】 演算部(4) においては、予め設定した符
    号化関数(f) と鍵信号(K) とにより、変換信号(N) の演
    算信号(E) への変換を行い、合成部(5) においては、予
    め設けたラテン方陣(L) を用いて、入力信号(M) の前記
    演算信号(E)との合成による出力信号(S) への変換を行
    う請求項1記載の符号変換方式。
  3. 【請求項3】 演算部(4) においては、予め設けたラテ
    ン方陣(L) と鍵信号(K) とにより、変換信号(N) の演算
    信号(E) への変換を行い、合成部(5) においては、予め
    設けた半加算回路部(+) を用いて、入力信号(M) の前記
    演算信号(E)との合成による出力信号(S) への変換を行
    う請求項1記載の符号変換方式。
  4. 【請求項4】 演算部(4) と合成部(5) との少なくとも
    一方に設けたラテン方陣(L) を、入力信号(M) 、変換信
    号(N) 、演算信号(E) そして鍵信号(K) のビット数を分
    割して、該分割したビット数に対応する次数で分割した
    数に対応する個数と等しくなる複数の分割ラテン方陣
    (L')の組合せで構成した請求項1または2または3記載
    の符号変換方式。
  5. 【請求項5】 演算部(4) と合成部(5) との少なくとも
    一方に、同じ次数の複数の異なるラテン方陣(L) を並列
    に設け、平文の符号変換の毎に、前記複数のラテン方陣
    (L) を切替え使用する請求項1または2または3または
    4記載の符号変換方式。
  6. 【請求項6】 演算部(4) と合成部(5) との少なくとも
    一方に、同じ次数の複数の異なるラテン方陣(L) を並列
    に設け、外部からの指定信号(T) あるいは鍵信号(K) に
    より、前記複数のラテン方陣(L) の中から使用する一つ
    を指定する請求項1または2または3または4記載の符
    号変換方式。
  7. 【請求項7】 ラテン方陣(L) を利用した入力信号(M)
    の出力信号(S) への変換処理を直列に複数回のラウンド
    で行うものとし、該変換処理の前段と後段との間で、前
    段の出力信号(S) を変換信号(N) に、また前段の変換信
    号(N) を入力信号(M) に反転する反転処理を施す請求項
    1または2または3または4または5または6記載の符
    号変換方式。
JP7536198A 1997-03-28 1998-03-24 符号変換方式 Pending JPH10326076A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001358695A (ja) * 2000-04-18 2001-12-26 Lucent Technol Inc 直交周波数分割多重ベースのスペクトル拡散多重アクセスシステムにおけるパイロット使用
US8351405B2 (en) 2006-07-14 2013-01-08 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for signaling beacons in a communication system

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