JP3700976B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置および画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像圧縮方法として、JPEG(Joint Photograph Expert Group)が良く知られている。
また、JPEGからJPEG2000への移行に見られるように、高性能ハードウェアへの実装を前提として処理系を大規模・複雑化して画品質や符号化効率を向上させている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平09−223226号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したJPEG等は、携帯ゲーム機等の携帯端末では消費電力の関係上、CPUのクロック周波数に制限があり、かつCPUの処理能力が汎用のパーソナルコンピュータに比較して低いため、高速に圧縮・伸張の処理が行えず、さらに、JPEGの機能を専用回路として構成すると、この専用回路が大規模・複雑化するため、製品コストの観点から実装することが困難である。
また、従来の画像再生においては、圧縮率を高くするために、量子化パラメータを大きくすることにより、再生時の画像の画質が劣化、すなわち、画素ブロック単位での階調変化(ブロックノイズ)が視認できるようになる。
【0005】
本発明の目的は、このような背景の下になされたもので、画像の圧縮・伸張を簡易な演算により高速に行い、JPEG以上の圧縮効率及び伸張後の画像品質を得る圧縮・伸張処理を行うことが可能な画像の符号化機能を有する画像処理装置を提供する事にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理装置は、原画像の各画素の画素値の平均値(DC値,第1のDC画素値)と、この平均値及び元画像の画素値の差分値(第1及び第2の差分値)をアダマール変換して求めたアダマール係数(第1及び第2のアダマール係数)とを用いて符号化された画像の復号を行う画像処理装置であり、4×4の画素の画素ブロックにおける画素値の平均値であるDC値(アダマール変換におけるDC係数に対応)に対して、隣接する画素ブロック間において交流成分予測を行い、各画素ブロックを4分割した2×2の画素からなるサブ画素ブロック毎に、第1のDC画素値を求める第1段階交流成分予測部と、入力される前記第1のDC画素値とサブ画素ブロックの画素値との差分値の第1のアダマール係数を、逆変換して第1の差分値として求め、この第1の差分値を対応するサブ画素ブロックの第1のDC画素値に加算し、新たな第1のDC画素値として出力する第1段階アダマール復号化部と、この新たな第1のDC画素値に対して、隣接する他のサブ画素ブロックの第1のDC画素値との平均を取ることにより、第1のローパスフィルタ処理を行い、第1のLPF画素値として出力する第1段階ローパスフィルタ部とを具備することを特徴とする。
【0007】
本発明の画像処理装置は、前記第1段階ローパスフィルタ部が、前記第1のローパスフィルタ処理を、前記第1のDC画素値と、隣接する他のサブ画素ブロックの第1のDC画素値とを所定の重み係数に基づく重み付け平均の演算により行うことを特徴とする。
本発明の画像処理装置は、前記第1段階ローパスフィルタ部が、前記第1のアダマール係数の値に基づき、第1のローパスフィルタ処理を行うか否かの判定を行うことを特徴とする。
【0008】
本発明の画像処理装置は、第1のローパスフィルタ処理の終了した第1のDC画像に基づき交流成分予測を行い、各画素毎の第2のDC画素値を求める第2段階交流成分予測部と、入力される第2のアダマール係数を逆変換することにより、前記第2のDC画素値と各画素の画素値との第2の差分値を求め、この第2の差分値を対応する画素の画素値に加算し、新たな第2のDC画素値として出力する第2段階アダマール復号化部と、この第2のDC画素値に対して、隣接する他の画素の第2のDC画素値により、第2のローパスフィルタ処理を行い、画素ブロックにおける各画素の画素値を再生する第2段階ローパスフィルタ部と具備することを特徴とする。
【0009】
本発明の画像処理装置は、前記第2段階ローパスフィルタ部が、前記第2のローパスフィルタ処理を、前記第2のDC画素値と、隣接する他の画素の第2のDC画素値とを所定の重み係数に基づく重み付け平均の演算により行うことを特徴とする。
本発明の画像処理装置は、前記第2段階ローパスフィルタ部が、前記第2のアダマール係数の値に基づき、第2のローパスフィルタ処理を行うか否かの判定を行うことを特徴とする。
【0010】
本発明の画像処理装置は、4×4の画素の画素ブロックにおける画素値の平均値であるDC値を求め、このDC値に対して交流成分予測を行い、画素ブロックを4分割したサブ画素ブロックごとの画素値を求め、この画素値と各画素ブロックとの差分値のアダマール係数を求めて、DC画像,アダマール係数を画像圧縮の符号化データとして出力する符号化手段と、4×4の画素の画素ブロックにおける画素値の平均値であるDC値から、このDC値に対して交流成分予測を行い、画素ブロックを4分割したサブ画素ブロックごとの画素値を求め、サブ画素ブロックの画素値と元画像の画素値との差分値をアダマール変換したアダマール係数に対して、逆アダマール変換を行い、求められた前記差分値を、対応するサブ画素ブロックの画素値に加算し、加算後の各画素ブロックの画素値に対して、隣接する他のサブ画素ブロックの画素値との平均処理を行うことにより、ローパスフィルタ処理を行い、画像の再生を行う復号化手段とを具備することを特徴とする
【0011】
本発明の画像処理装置は、前記復号化手段が、前記ローパスフィルタ処理を、前記画素値と、隣接する他のサブ画素ブロックの画素値とを所定の重み係数に基づき、重み付け平均の演算により行い、LPF画素値として出力することを特徴とする。
本発明の画像処理装置は、前記復号化手段が、前記アダマール係数の値に基づき、前記ローパスフィルタ処理を行うか否かの判定を行うことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明による画像処理装置は、元画像を複数の画素(n×n画素)からなる画素ブロックに分割し、例えば4×4の画素からなる画素ブロックに分割し、この画素ブロック毎に各画素の画素値の平均値を計算し、この画素ブロックにおいて、各画素の平均化された画素値として各DC画像のDC値(すなわち、画素ブロック内にある画素の画素値の平均値)を求める。
そして、本発明による画像処理装置は、このDC値に基づいて、第1段階目のACP(交流成分予測)法に基づく演算から、サブ画素ブロック(2×2画素のブロック)毎の第1のDC画素値を求め、各々のサブ画素ブロックにおける元画像の画素の画素値の平均値からこの第1のDC画素値を減算して第1の差分値を求めて、この第1の差分値に対してアダマール変換を行い、アダマール係数の一部を求めて量子化して出力する。
【0013】
次に、本発明による画像処理装置は、この第1アダマール係数を逆量子化して、逆アダマール変換を行い、上記第1の差分値を再生する(量子化により再生された情報は劣化している)。
そして、本発明による画像処理装置は、この第1の差分値を対応するサブ画素ロックの画素値(すなわち第1のDC画素値)に加算して、上記サブDC画像の新たな第1のDC画素値として出力する。
次に、本発明による画像処理装置は、DC画像の上記新たな第1のDC画素値に基づいて、第2段階目のACP法に基づく演算を行い、各画素毎の第2のDC画素値を求める。
【0014】
そして、本発明による画像処理装置は、元画像の各画素の画素値と上記第2のDC画素値との第2の差分値を求めて(画素の画素値から第2のDC画素値を減算)、第2のアダマール変換を行い、上記第1のアダマール係数を除いた残りのアダマール係数を第2のアダマール係数として求める。
上述したように、上記画像処理装置は、上記2段階におけるACP法により求めた画素値と元画像の画素値との差分値を、同様に対応する2段階に分けてアダマール係数を求める演算を行っている。
【0015】
このようにすることで、画像処理装置は、16個の画素に対してDC画像処理を行った時点でDC値を生成し、第1段階のアダマール変換において、低周波数成分を3個の第1のアダマール係数として求め、第2段階のアダマール変換において、高周波成分を4つサブ画素ブロック毎に3個ずつ、計12個のアダマール係数として求めている。
そして、画像処理装置は、求めた15個のアダマール係数及びDC値とを、量子化した後にエントロピー符号化(例えば、ハフマン等)を行い、データ圧縮を行った後出力する。
【0016】
これにより、画像処理装置は、第1のアダマール変換において、サブ画素ブロック範囲内における元画像の画素値の平均値と、第1のDC画素値との第1の差分値をアダマール変換して、差分値として情報量の多い低周波成分を抽出し、アダマール変換により符号化し、さらに量子化によりデータ圧縮して符号化した後に、この第1の差分値を逆量子化して復号し、さらに逆アダマール変換することで復号し、第1のDC値に加えて新たな第1のDC値とし、この新たな第1のDC値から第2のDC値を求めた後に、第2のアダマール変換により符号化し残りの高周波側のアダマール係数を求めている。
【0017】
一方、本願発明の画像処理装置は、矩形関数を基底関数とするアダマール変換により画像データの符号化を行うため、隣接する画素の画素値が滑らかに変化する画像を前提とした場合、正弦関数を基底関数とするDCTと比較して、滑らかな変化に関する情報を効率よく符号化することができない。
【0018】
また、本願発明の画像処理装置は、その後圧縮の観点から量子化が必要であり、画像復号時において逆量子化の後に逆アダマール変換を行った際、DCTがなめらかに近似して復元できるのに対し、アダマール変換では方形波ゆえにエッジが鋭く画素間の画素値の差が開きやすくなる。
【0019】
しかしながら、本願発明の画像処理装置は、第1段階アダマール変換により低周波成分に関するアダマール係数を抽出後、その係数値を第1のDC値に加えて新たな第1のDC値として符号化に反映させ、この第1のDC値に対してACPで周辺ブロックとの差異を補い、元画像の画素値との差を求め、その第2の差分値に対して第2段階のアダマール変換を施すことにより、DCTと同等以上(JPEGとの比較を後に示す)の画質で画像を復元するとともに、元画像の画素値との差分値を取っているため、第2段階の処理(第2段階ACP及び第2段階アダマール変換)において精度の高い符号化が可能となる。
【0020】
また、本発明の画像処理装置は、第1段階の処理(第1段階ACP及び第1段階アダマール変換)の結果を反映し、第2段階の処理(第2段階ACP及び第2段階アダマール変換)で符号化する情報量を抑えることができ、DCT等で高圧縮し復元する時に現れるモスキートノイズは、ACP処理により大幅に軽減できる。
さらに、DCTにおいては実数精度の負荷が大きい演算が必要となるが、本発明の画像処理装置は、ACPとアダマール変換との併用方式であり、整数値に対する加減算ビットシフトにより、符号化に必要な演算が実現できるため、DCTと比較して高速に圧縮伸張を行うことができる。
すなわち、本発明は、ACPとアダマール変換の段階的併用画像符号化アルゴリズムに基づく画像処理装置に関するものである。
【0021】
また、本発明による画像処理装置は、ACP処理を行うためのDC値と、このDC値に対してACP処理を行った後の第1及び第2のDC値、及び元画像におけるサブ画素ブロック及び画素値の差分値がアダマール変換された情報のアダマール係数と、を符号化して出力するので、上述したように画像の再生処理に必要な情報量を少なくし、なにより、元画像との差分値をアダマール係数として出力するため、符号化データの精度(復号時の画質、すなわち再生の精度)を高めることができ、かつJPEG等のDCT処理に比較して少ない情報量で元画像に対して高い再現性を持たせることが可能である。
【0022】
そして、本発明の画像処理装置は、上述した符号化時と同様に、復号時において、入力されるDC画像のDC値に基づき、第1段階ACP処理を行い、第1のDC画素値を求める。
次に、本発明の画像処理装置は、入力される上記第1アダマール係数を逆量子化して、第1段階アダマール復号化(逆アダマール変換)を行い第1の差分値を求め、この第1の差分値を、対応するサブ画素ブロックの上記第1のDC画素値に加算して、新たな第1のDC画素値を生成する。
【0023】
また、本発明の画像処理装置は、上記新たな第1のDC画素値に対して、第1段階ALPF(適応化ローパスフィルタリング)を行う。
ここで、本発明の画像処理装置は、上記第1アダマール係数の値によってローパスフィルタリングを行うか否かの判定、すなわち、第1アダマール係数が「0」であることを検出した場合に、対応する画素ブロックに対して、隣接する他の画素ブロックとの平均化処理(平均を取る)を行うことで、対応する画素ブロックにおける各サブ画素ブロックの第1のDC画素値に対するローパスフィルタリングの処理を行う。
【0024】
第1アダマール係数が「0」である場合は、第1のDC画素値に加算されるべき第1の差分値を有していないことであり、対応する画素ブロックが含まれるサブ画素ブロックの第1のDC画素値が、周囲の他の画素ブロックに含まれるサブ画素ブロックの第1のDC画素値と大きく異なる値となることが推定される。
このとき、本発明の画像処理装置は、上記画素ブロックにおいて、第1段階ALPFの処理を、この画素ブロックにおける全てのサブ画素ブロックに対して、サブ画素ブロックの第1のDC画素値と、隣接する他のサブ画素ブロックの第1のDC画素値とを所定の重み係数に基づく重み付け平均の演算により行い、第1のLPF画素値として出力する。
【0025】
次に、本発明の画像処理装置は、上記第1のLPF画素値を用いて、第2段階ACP処理を行い、各画素毎の第2のDC画素値を求める。
そして、本発明の画像処理装置は、本発明の画像処理装置は、入力される第2アダマール係数を逆量子化して、第2段階アダマール復号化を行い第2の差分値を求め、この第2の差分値を、対応する各画素の上記第2のDC画素値に加算して、新たな第2のDC画素値を生成する。
また、本発明の画像処理装置は、上記新たな第2のDC画素値に対して、第2段階ALPFを行う。
【0026】
ここで、本発明の画像処理装置は、上記第2アダマール係数の値によってローパスフィルタリングを行うか否かの判定、すなわち、第2アダマール係数が「0」であることを検出した場合に、対応するサブ画素ブロックに対してローパスフィルタリングの処理を行う。
このとき、本発明の画像処理装置は、上記サブ画素ブロックにおいて、第2段階ALPFの処理を、このサブ画素ブロックに含まれる全ての画素の第2のDC画素値と、隣接する他のサブ画素ブロックの第2のDC画素値とを所定の重み係数に基づく重み付け平均の演算により行い、第2のLPF画素値、すなわち再生画素値として出力する。
【0027】
上述したように、本発明による画像処理装置は、アダマール変換だけでなくACP法による周辺の画素ブロックまたはサブ画素ブロックからの成分予測処理も加わっているため、モスキートノイズだけでなく、アダマール変換をブロック単位で行うために現れやすいブロックノイズをも削減することができる。
加えて、本発明の画像処理装置は、逆アダマール変換した後の第1のDC画素値及び第2のDC画素値に対して、段階的にローパスフィルタリングを行うため、対象ブロック全体に対するローパスフィルタリングとなってしまう通常のフィルタリングと異なり、対応する部分毎に効果的なフィルタリングの処理を行うことが可能となり、上記ACP処理によるブロックノイズの削減効果に加え、さらにブロックノイズの削減を、有効に行うことができる。
【0028】
また、さらに、本発明による画像処理装置は、逆アダマール変換の処理において、第1アダマール係数及び第2アダマール係数との各々に基づき、画素ブロック,サブ画素ブロック毎にそれぞれローパスフィルタリング処理の実行の有無を、ALPF判定情報(ローパスフィルタリング処理が必要か否かの示す情報)として出力し、次に、ローパスフィルタリング処理において、このALPF判定情報を確認した後、ローパスフィルタリング処理を行うため、有効な高周波成分を無駄に除去することなく、必要なサブ画素ブロックまたは画素に対してのみ、効果的なローパスフィルタリング処理が行える。
【0029】
このとき、本発明の画像処理装置は、ALPF判定情報を、第1及び第2のアダマール係数の復号時に各々生成するため、符号化装置の出力するDC符号及び各アダマール係数において、ローパスフィルタリング処理による画質向上のために必要となる符号量の増加はない。
さらに、また、本発明による画像処理装置は、符号化及び復号化が加減算とビットシフトとの演算のみにより、上述した処理を行うことが可能なため、コンパクトな処理構成で実現でき、加えて、画素値の大きさの違いに伴う分岐処理もなく、所定の周期で連続して処理を行うことが可能なため、高速な符号化及び復号化(符号化の逆の操作)の処理が行える。
【0030】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態による画像処理装置の構成を示すブロック図である。
この図において、本発明の画像処理装置は、元画像から求めたDC画像に基づきACP(交流成分予測)法及びアダマール変換を用いて画像の符号化を行う符号化部1と、符号化部1により生成されたDC画像(DC符号)とアダマール係数(AC符号)とに基づき復号化を行う復号化部2とから構成されている。
【0031】
符号化部1は、少なくとも、元画像からDC画像を生成するDC画像作成部3と、このDC画像に基づき第1段階のACP処理を行い、サブ画素ブロック毎の第1のDC画素値を求める第1段階交流予測成分予測部4と、この第1のDC画素値と、サブ画素ブロック範囲内における元画像の画素値の平均値との第1の差分値を求め、この第1の差分値に対して第1段階のアダマール変換を行い、第1のアダマール係数(AC符号)を求めて出力し、かつ第1のDC画素値と第1の差分値とを加算し、新たな第1のDC画素値を生成して出力する第1段階アダマール符号化部5と、この新たな第1のDC画素値に基づいて第2段階のACP処理を行い、元画像の各画素に対応した第2のDC画素値を演算する第2段階交流成分予測部6と、元画像の各画素の画素値と第2のDC画素値との第2の差分値を求め、この第2の差分値に対して第2段階のアダマール変換を行い、第2のアダマール係数(AC符号)を求める第2段階アダマール符号化部7から構成されている。
【0032】
復号化部2は、符号化されたDC値(DC符号)を復号してDC画像を復号(再生)するDC画像復号部8と、このDC画像に基づき第1段階のACP処理を行い、サブ画素ブロック毎の第1のDC画素値を求める第1段階交流予測成分予測部9と、入力される第1のアダマール係数に対して逆アダマール変換を行い、第1の差分値を求め、この第1の差分値と第1のDC画素値とを加算し、新たな第1のDC画素値を生成し、第1のアダマール係数の値(「0」または「0」以外のいずれか)に対応して各画素ブロック毎に、ALPF判定情報(4h)を添付して出力する第1段階アダマール復号化部10と、この新たな第1のDC画素値(第1段階Hdm適用後画像4d)に対して、画素ブロック毎に添付されたALPF判定情報(4h)により、ローパスフィルタリング処理の実行の有無を検出し、実行すると判定された画素ブロックの新たな第1のDC画素値に対してローパスフィルタリング処理を行い、第1のLPF画素値(第1段階ALPF適用後画像のサブ画素ブロック毎の画素値)として出力する第1段階ALPF処理部13(第1段階ローパスフィルタ部)と、この第1段階ALPF適用後画像の第1のLPF画素値に基づき、第2のACP処理を行い、元画像の各画素に対応した第2のDC画素値を演算する第2段階交流成分予測部11と、入力される第2のアダマール係数に対して第2段階の逆アダマール変換を行い、第2の差分値を演算し、この第2の差分値と第2のDC画素値とを加算し、各画素毎の新たな第2のDC画素値として、第2段階Hdm適用後画像4fを生成し、第2のアダマール係数の値(「0」または「0」以外のいずれか)に対応して各画素ブロック毎に、各サブ画素ブロック毎のALPF判定情報(4k)を添付して出力する第2段階アダマール復号化部12と、この新たな第2のDC画素値(第2段階Hdm適用後画像4f)に対して、各サブ画素ブロック毎に添付されたALPF判定情報(4k)により、ローパスフィルタリング処理の実行の有無を検出し(判定情報であるALPF判定情報のビットが「0」または「1」のいずれかであるかを検出し)、実行すると判定されたサブ画素ブロックの第2のDC画素値に対してローパスフィルタリング処理を行い、第2段階ALPF適用後画像として出力する第2段階ALPF処理部14(第2段階ローパスフィルタ部)とから構成されている。
【0033】
次に、図1を参照し、一実施形態による画像処理装置の動作例を説明する。
符号化部1の動作を詳細に説明する。
DC画像作成部3は、元画像(図1の2a)を複数の画素(n×n画素、例えば4×4画素)から構成される画素ブロックに分割して、この画素ブロック内の画素の画素値の平均値をDC値として求め、量子化及びエントロピー符号化してDC符号として出力する。
ここで言う画素値は、YUV形式の画像データで行うため、輝度または色差のデータであり、RGB形式の場合にはYUVの階調度へ、データ変換を行う必要がある。
【0034】
このDC値で画素値が示される画素ブロックはDC画像として定義される。
すなわち、図2(a)に示すように、4×4画素を画素ブロックとし、図2(b)に示すように、DC値を求めることで各画素ブロックはDC画像となる。
ここで、画素ブロックSは、画素d(0,0)〜画素d(3,3)(これらの画素は各々、図2(d)において画素値d00〜d33に対応している)の16の各画素からなるDC画像であり(図1の2b)、この16の各画素の画素値の平均値であるDC値を画素値としている。
【0035】
第1段階交流成分予測部4は、交流成分予測法に基づき、DC画像からサブ画素ブロックを生成する。
すなわち、第1段階交流成分予測部は、図3(a)において、画素ブロックSからサブ画素ブロックS1,S2,S3,S4(第1段階ACP適用後画像2c)のDC値(サブ画素ブロックとしての画素値、すなわち第1のDC値)を予測する(生成する)場合、これら各サブ画素ブロックのDC値として第1のDC値を、画素ブロックSのDC値とともに、画素ブロックSに対して、上下左右に隣接する画素ブロック(DC画像)U,L,R,BのDC値(このDC値として画素ブロックと同一の符号を使用している)を用いて以下の式により求める。
すなわち、交流成分予測法において、Sがサブ画素ブロックS1〜S4までを含む画素ブロックとすると、サブ画素ブロックS1,S2,S3,S4各々の第1のDC値は、上部画素ブロックU,下部画素ブロックB,左側部画素ブロックL,右側部画素ブロックRにより、以下の式により求められる。
S1 = S+(U+L−B−R)/8
S2 = S+(U+R−B−L)/8
S3 = S+(B+L−U−R)/8
S4 = S+(B+R−U−L)/8
【0036】
第1段階アダマール符号化部5は、サブ画素ブロックS1,S2,S3,S4の各々に各々対応させて、元画像の画素d(0,0),(0,1),(1,0),(1,1)と、画素d(0,2),(0,3),(1,2),(1,3)と、画素d(2,0),(2,1),(3,0),(3,1)と、画素d(2,2),(2,3),(3,2),(3,3)との、各4つの画素の画素値の平均値を演算して、平均画素値として出力する。
また、第1段階アダマール符号化部5は、サブ画素ブロックS1,S2,S3,S4の各第1のDC値から、対応する画素の上記平均画素値を減算して、各サブ画素ブロック各々における第1の差分値を演算し、この第1の差分値に対して第1段階のアダマール変換を行う。
【0037】
第1段階アダマール符号化部5は、以下の(1)式に示すようにサブ画素ブロックの構成を2×2画素と見なして、2×2サブ画素ブロックに対応する第1の差分値のアダマール変換を行う。
【数1】
Figure 0003700976
この(1)式において、Hはアダマール変換に用いるアダマール変換係数行列であり、以下に示す(2)式の構造となっている。
【数2】
Figure 0003700976
また、Hは、Hに対する転置行列であり、(2)式の構造と同様である。
【0038】
そして、αは求められるアダマール係数の行列を示し、fは2×2画素に対応する以下に説明する各画素の差分値(すなわち、各サブ画素ブロックの第1の差分値)に対応している。
αの行列の各要素αu,vは、以下の(3)式により求められる。
【数3】
Figure 0003700976
ここで、s(x,y)は、サブ画素ブロックに対応した各々の第1の差分値の値であり、変換係数hu,v(x,y)もサブ画素ブロックに対応して設けられている。
【0039】
そして、2×2サブ画素ブロックにおけるアダマール変換における変換係数hu,v(x,y)は、図4(a)に示す変換係数に対応している(白が「−1」であり、黒が「+1」である)。ここで、サブ画素ブロックS1,S2,S3,S4各々に対応する変換係数hu,v(x,y)の位置関係(図4(a)に示す変換係数における)は、図2(c)に示しているs(x,y)のx,yの示す位置関係に対応している(ここでは、変換係数hu,v(x,y)の位置関係のみを示している)。
【0040】
また、fの行列は、以下の(4)式の構造をしている。
【数4】
Figure 0003700976
この第1段階のACP後においては、画素d(0,0)〜d(3,3)の画素値は、帰属するサブ画素ブロック,すなわち対応するサブ画素ブロックS1,S2,S3,S4の第1のDC値に対応している。
【0041】
このとき、第1段階アダマール符号化部5は、DC値及び第2段階アダマール変換で生成する第2のアダマール係数を除く、アダマール係数α01,α02,α03を求めるため、サブ画素ブロックS1,S2,S3,S4各々に対応する第1の差分値(s(0,0),s(0,1),s(1,0),s(1,1))を、元画像の画素d(0,0),(0,1),(1,0),(1,1)の平均画素値からサブ画素ブロックS1のDC値を減算し、元画像の画素d(0,2),(0,3),(1,2),(1,3)の平均画素値からサブ画素ブロックS2のDC値を減算し、元画像の画素d(2,0),(2,1),(3,0),(3,1)の平均画素値からサブ画素ブロックS3のDC値を減算し、元画像の画素d(2,2),(2,3),(3,2),(3,3)の平均画素値からサブ画素ブロックS4のDC値を減算して求める。
【0042】
すなわち、サブ画素ブロックS1,S2,S3,S4の2×2サブ画素ブロックにおいて、サブ画素ブロックを1つの画素と見なして、サブ画素ブロックの第1の差分値に対する2×2のアダマール変換を行う。
【0043】
(3)式で求められるアダマール係数α01,α10,α11は、第1段階アダマール符号化部5において量子化され、第1のアダマール係数として出力される。
さらに、第1段階アダマール符号化部5は、量子化された第1のアダマール係数の逆量子化を行い、さらに逆アダマール変換を行い第1の差分値を再生し、再生した第1の差分値を、各画素に対応する第1のDC画素値に加算して、第1段階Hdm(アダマール変換)適用後画像(図1の2d)における新たな第1のDC画素値として出力する。
この再生される第1の差分値は、量子化されたときに情報が劣化している。
【0044】
第2段階交流成分予測部6は、入力される第1段階Hdm適用後画像のサブ画素ブロックS1、S2,S3,S4の各々の第1のDC画素値と、各サブ画素ブロックと上下左右において隣接するサブ画素ブロックの第1のDC画素値とに基づき、交流成分予測の演算を行い、各画素d(0,0),…,(3,3)各々の第2のDC画素値dd00〜dd33を求めて、第2段階ACP適用後画像(図1の2e)を出力する。
ここで、第2段階交流成分予測部6は、例えば、図3(b)に示すサブ画素ブロックS1における画素d(0,0)〜d(1,1)各々の第2のDC画素値dd00,dd01,dd10,dd11を、以下に示す式により演算して求める。
すなわち、交流成分予測法において、S1が画素d(0,0)〜d(1,1)までに関する第1のDC画素値とすると、上記画素各々の第2のDC画素値dd00,dd01,dd10,dd11は、上部サブ画素ブロックU3,下部サブ画素ブロックS3,左側部サブ画素ブロックL2,右側部サブ画素ブロックS2各々の第1の画素値を用いて、以下の式により求められる。
dd00 = S1+(U3+L2−S3−S2)/8
dd01 = S1+(U3+S2−S3−L2)/8
dd10 = S1+(S3+L2−U3−S2)/8
dd11 = S1+(S3+S2−U3−L2)/8
同様に、第2段階交流成分予測部6は、他の残りのサブ画素ブロックS2〜S4における各画素の第2のDC画素値を演算し、サブ画素ブロックS1〜S4までの各画素の第2のDC画素値を、第2段階ACP適用後画像として出力する。
【0045】
第2段階アダマール符号化部7は、サブ画素ブロックS1,S2,S3,S4の各画素の第2のDC値から、対応する画素の画素値を減算して、各画素毎に対応した第2の差分値を演算し、この第2の差分値に対して第2段階のアダマール変換を行う。
【0046】
第2段階アダマール符号化部7は、以下に示す(5)式において4×4画素として、各サブ画素ブロック内の画素毎の第2の差分値に対してアダマール変換を行う。
【数5】
Figure 0003700976
この(5)式において、Knはアダマール変換に用いるアダマール変換係数行列であり、4×4画素の画素ブロック内の各画素のアダマール変換を行う場合でも、本発明においては2×2画素のサブ画素ブロック単位で各画素のアダマール変換を行うため、以下に示す(6)式の構造となっている。
【数6】
Figure 0003700976
【0047】
そして、βnは求められるアダマール係数の行列を示し、下記の(7)式に示すように、gnは2×2画素に対応する以下に説明する、サブ画素ブロック毎の各画素の差分値(すなわち、各サブ画素ブロック内の画素毎の第2の差分値)の行列に対応している。
【数7】
Figure 0003700976
また、以下の説明において、画素d(0,0)〜d(3,3)の画素値を、対応する部分の符号に対応させて、図2(d)に示すように画素値d00〜d33(対応関係は図3(b))で表している。
すなわち、画素d(0,0)〜d(3,3)の画素値は、以下に示すように、対応するサブ画素ブロックS1,S2,S3,S4における各画素値の第2のDC値に対応している。
【0048】
このとき、第2段階アダマール符号化部7は、サブ画素ブロックS1,S2,S3,S4それぞれにおいて、各画素d(0,0),(0,1),(1,0),(1,1)、画素d(0,2),(0,3),(1,2),(1,3)、画素d(2,0),(2,1),(3,0),(3,1)、画素d(2,2),(2,3),(3,2),(3,3)の各第2のDC値と、元画像の画素d(0,0),(0,1),(1,0),(1,1)、画素d(0,2),(0,3),(1,2),(1,3)、画素d(2,0),(2,1),(3,0),(3,1)、画素d(2,2),(2,3),(3,2),(3,3)の各々の画素値との差分を演算(元画像の画素値(d00〜d33)から、対応する各画素の第2のDC値(dd00〜dd33)を減算、例えば、画素d(0,0)において元画像の画素値d00から第2のDC値dd00を減算、これをd(0,0)〜d(3,3)までの画素に対して行う)し、演算結果を第2の差分値として、図2(e)における様に、それぞれサブ画素ブロック(S1〜S4)毎に対して、各画素毎にen(0,0),en(0,1),en(1,0),en(1,1),n∈[0,3]として求め、この第2の差分値を用いて、以下に示す(8)式により第2段階目のアダマール変換を行う。
ここで、kn,βn,gn,en(x,y)各々の添え字「n」は、各サブ画素ブロックの位置に対応している。例えば、図2(e)を例として示すと、「n=0」がサブ画素ブロックS1に対応し、「n=1」がサブ画素ブロックS2に対応し、「n=2」がサブ画素ブロックS3に対応し、「n=3」がサブ画素ブロックS4に対応している。
【0049】
そして、βnの行列の各要素βn(u,v)は、以下の(8)式により求められる。
【数8】
Figure 0003700976
ここで、2×2画素におけるアダマール変換係数kn(u,v)(x,y)は、図4(a)に示す各画素に対応した構成となっている(白が「−1」であり、黒が「+1」である)。ここで、図4(a)におけるアダマール変換係数kn(u,v)(x,y)の位置関係は、図4(b)に示している。
【0050】
また、図4(a)に示す本発明のアダマール変換係数において、すでに述べた第1段階目のアダマール変換に対応した変換係数部分は従来の構成と同様なものの、第2段階目のアダマール変換に対応した部分はサブ画素ブロック(S1,S2,S3,S4)毎に対応するように構成されている。
すなわち、4×4画素からなる画素ブロックにおいて、図4(a)におけるグループAの4つ(A1〜A4において、A1がh0,0(x,y)、A2がh0,1(x,y),A3がh1,0(x,y)、A4がh1,1(x,y))である。
ここで、アダマール変換係数h0,0(x,y)は、図4(a)に示すように全て黒であり、変換係数として全て「1」であり、全てのサブ画素ブロック差分値を加算したもの、すなわち元画像ブロックの各画素の画素値の平均値と、DC値との差分値に対応したものである。
この全てのサブ画素ブロック差分値を加算したものは、誤差を除いて「0」に等しいため、数値自身が符号化部1内部に保存されていない。
【0051】
また、図4(b)に示すn=1〜4の各図は、画素ブロックにおける各々のサブ画素ブロック(2×2画素)に対応した、アダマール変換係数の組み合わせとなっている。
例えば、図2(b)の画素ブロックSにおいて、各画素に対する(8)式における変換係数の対応関係を確認すると、n=0(サブ画素ブロックS1)においてk0(u,v)(x,y),u,v,x,y∈[0,1]となり、n=1(サブ画素ブロックS2)においてk1(u,v)(x,y),u,v,x,y∈[0,1]となり、n=2(サブ画素ブロックS3)においてk2(u,v)(x,y),u,v,x,y∈[0,1]となり、n=3(サブ画素ブロックS4)においてk3(u,v)(x,y)、ここでu,v,x,y∈[0,1]となり、添え字「n」を除くと、各サブ画素ブロックにおいて、図4(a)におけるA1〜A4の対応と同様となる。
ここで、アダマール変換係数k0(0,0)(x,y),k1(0,0)(x,y),k2(0,0)(x,y),k3(0,0)(x,y)、x,y∈[0,1]各々は、図4(b)で示されているように、全て黒であり、変換係数として全て「1」であり、全ての画素の差分値を加算したもの、すなわち、各サブ画素ブロックにおける画素値の平均値と、新たな第1のDC値との差分値に対応したものである。
この全ての画素の差分値を加算したものは、誤差を除いて「0」に等しいため、数値自身が符号化部1内部に保存されていない。
【0052】
上述したように、各サブ画素ブロック毎に2×2画素各々に対応する第2の差分値を求めているため、求められた各変換係数の対応するサブ画素ブロックが明確となり、復号化時において、各々の変換係数の数値が「0」であるか否かの判定で行えるため、ローパスフィルタリング処理を行う画素ブロック及びサブ画素ブロックの判定が容易となる。
すなわち、変換係数が各サブ画素ブロック毎に対応して設けられているため、変換係数の数値が「0」であるか否かの判定をサブ画素ブロック毎(サブ画素ブロック単位)に行うことが可能となり、ローパスフィルタリング処理を、画素ブロック及びサブ画素ブロック単位で行うことが可能となる。
【0053】
上述した(8)式において、画素d(0,0)〜d(3,3)に対応する差分値を、対応する画素の符号に対応させて、差分値en(0,0)〜en(1,1)により表している(この対応関係は、図2(e)と図3(b)とにおけるブロックSの比較により対応づけられる)。
ここで、第2段階アダマール符号化部7は、サブ画素ブロックS1,S2,S3,S4各々に対応して、すでに(7)式で示したgnと、(8)式とによりアダマール係数の演算を行う。
このgnの添え字「n」も、図2(e)と同様に、各サブ画素ブロック(S1〜S4)の位置に対応している。
【0054】
また、第2段階アダマール符号化部7は、(8)式により、画素ブロック(例えば、S)に含まれる各サブ画素ブロック(例えば、S1,S2,S3,S4)の12個のアダマール係数、すなわちβn(0,1),βn(1,0),βn(1,1)、ここでn∈[0,3]を、第2のアダマール係数として演算し、量子化処理を行って出力する。
例えば、第2段階アダマール符号化部7は、量子化された第2のアダマール係数の逆量子化を行い、第2の差分値を再生し、再生した第2の差分値を、各部分に対応する第2のDC画素値に加算して、第2段階Hdm(アダマール変換)適用後画像(図1の2f)として、復号部2で復号されて出力される画像と同一な画像を再生して出力することもできる。
【0055】
次に、復号化部2の動作を詳細に説明する。
DC画像復号部8は、入力されるDC符号を逆量子化及びエントロピー復号化を行いDC値を求め、DC画像(図1の4b)を再生する。
第1段階交流成分予測部9は、第1段階交流成分予測部4と同様に、サブ画素ブロックS1〜S4各々の第1のDC画素値を求め、このサブ画素ブロックS1〜S4からなる第1段階ACP適用画像(図1の4c)として出力する。
第1段階アダマール復号化部10は、入力される符号化された第1のアダマール係数を逆量子化及びエントロピー復号化し、アダマール係数α'01,α'10,α'11として復号(再生)し、この第1のアダマール係数に対して、以下に示す(9)式を用いて、逆アダマール変換を行うことにより、第1の差分値を復号(再生)する。
【数9】
Figure 0003700976
【0056】
すなわち、第1段階アダマール復号化部10は、再生されるサブ画素ブロックの各部分に対応する第1の差分値を、以下に示す(10)式を用いて演算して求める。
【数10】
Figure 0003700976
ここで、アダマール変換係数h0,0(x,y)に対応するα'00は、前述の通り符号化部1で保存されず、「0」に等しいことに注意する。
そして、(9)式のf'は下記に示す(11)式として求められる。
【数11】
Figure 0003700976
【0057】
また、第1段階アダマール復号化部10は、第1段階交流成分予測部9から入力されるサブ画素ブロックS1〜S4の各々の第1のDC画素値に対して、復号した第1の差分値を、対応するサブ画素ブロック毎に加算することにより、加算結果をサブ画素ブロックS1〜S4各々の新たな第1のDC画素値とし、このサブ画素ブロックS1〜S4を第1段階Hdm適用後画像(図1の4d)として出力する。
ここで、第1段階アダマール復号化部10は、上記第1段階Hdm適用後画像4dに、各サブ画素ブロックに対応して、ALPF判定情報4hを添付する。
すなわち、第1段階アダマール復号化部10は、ALPF判定情報4hを1ビットのデータとして、第1のアダマール係数が「0」である画素ブロックに対して「0」のデータを添付し、一方、第1のアダマール係数が「0」でない画素ブロックに対して「1」のデータを添付して、第1段階Hdm適用後画像4dとともに出力する。
このとき、第1アダマール復号化部10は、第1のアダマール係数であるα'01,α'10及びα'11がすべて「0」である画素ブロックに対して「0」のALPF判定情報4hを付与し、第1のアダマール係数であるα'01,α'10及びα'11のいずれかが「0」でない画素ブロックに対して「1」のALPF判定情報4hを付与する。
【0058】
そして、第1段階ALPF処理部13は、入力される画素ブロック毎に(例えば、サブ画素ブロックS1〜S4で構成された画素ブロックS)、この画素ブロックに添付されたALPF判定情報4hの判定を行う。
ここで、第1段階ALPF処理部13は、ALPF判定情報4hが「1」であることを検出すると、対応する画素ブロックにおけるサブ画素ブロックの第1のDC画素値に対して、ローパスフィルタリング処理を行わず、このサブ画素ブロックを第1段階ALPF適用後画像4pとして、すなわち無処理の第1のDC画素値を第1のLPF画素値として出力する。
【0059】
一方、第1段階ALPF処理部13は、ALPF判定情報4hが「0」であることを検出すると、対応する画素ブロックにおける全てのサブ画素ブロックの第1のDC画素値に対して、ローパスフィルタリング処理を行い、これらのサブ画素ブロックを第1段階ALPF適用後画像4pとして、すなわちローパスフィルタリング処理が行われた第1のDC画素値を第1のLPF画素値として出力する。
【0060】
このとき、第1段階ALPF処理部13は、図3(a)において、画素ブロックSにおけるサブ画素ブロックS1,S2,S3,S4(第1段階Hdm適用後画像4d)のDC値(サブ画素ブロックとしての画素値、すなわち第1のDC値)のローパスフィルタリング処理を行う場合、ローパスフィルタリング処理を行う対象のサブ画素ブロックの第1のDC値と、この対象のサブ画素ブロックの存在する画素ブロック以外の画素ブロックにおいて隣接する他のサブ画素ブロックの第1のDC値と、対象のサブ画素ブロックの存在する画素ブロックのDC値とに所定の重み係数を乗じて加算し、重み付け平均の演算により行う。
【0061】
例えば、図3(a)において、対象のサブ画素ブロックに対する重み係数を「4」とし、隣接するサブ画素ブロックに対する重み係数を「1」とし、対象のサブ画素ブロックの存在する画素ブロックに対する重み係数を「2」としており、これらの重み係数を乗じた各画素値を加算し、この加算結果を重み係数の合計(「8」)により除算することで重み付け平均の処理を行い、各サブ画素ブロック毎の第1のLPF画素値の演算を行い、ローパスフィルタリングの処理を行う。
【0062】
すなわち、各サブ画素ブロックの第1のLPF画素値は、画素ブロックU,L,R,BのDC値(このDC値として画素ブロックと同一の符号を使用している)と、サブ画素ブロックU1〜U2,L1〜L2,R1〜R2,B1〜B2の第1のDC値(この第1のDC値としてサブ画素ブロックと同一の符号を使用している)を用いて以下の式により求める。
S1 = (4・S1+U3+L2+2・S)/8
S2 = (4・S2+U4+R1+2・S)/8
S3 = (4・S3+L4+B1+2・S)/8
S4 = (4・S4+R3+B2+2・S)/8
【0063】
上述した式における重み係数の乗算処理、及び重み係数の加算値による除算処理は、ビットシフト演算により行うため、高速に行うことが可能である。
すなわち、上記重み係数は、ローパスフィルタリング処理が加算とビットシフトとの演算で行えるように設定される。
そして、第1段階ALPF処理部13は、得られた第1のLPF画素値を有するサブ画素ブロックを第1段階ALPF適用後画像4pとして出力する。
【0064】
次に、第2段階交流成分予測部11は、入力される第1段階ALPF適用後画像4pにおける各サブ画素ブロックの第1のLPF画素値に基づき、第2段階交流成分予測部6と同様な式を用いた演算により、サブ画素ブロックの各画素毎の第2のDC画素値を求め、第2段階ACP適用後画像(図1の4e)として出力する。
また、第2段階アダマール復号化部12は、入力される第2のアダマール係数により、以下に示す(12)式に基づいて、各画素単位の差分値を求める。
【数12】
Figure 0003700976
すなわち、以下に示す(13)式により、各サブ画素ブロック毎に、第2段階アダマール符号部7と同様に、図2(f)及び(7),(8)式の関係に対応させて、サブ画素ブロックにおける各画素に対応する第2の差分値を演算する。
【数13】
Figure 0003700976
そして、アダマール変換係数k0(0,0)(x,y),k1(0,0)(x,y),k2(0,0)(x,y),k3(0,0)(x,y)、x,y∈[0,1]各々に対応するβ'n(0,0),n∈[0,3]は、前述の通り符号化部1で出力されず、「0」に等しいことに注意する。
【0065】
ここで、第2段階アダマール復号化部12は、(13)式において、入力される第2のアダマール係数βn(u,v)、ここでn∈[0,3],u,v∈[0,1]と、アダマール変換係数とを用いて各画素に対応する第2の差分値を演算する。
そして、各サブ画素ブロックの画素を求めるアダマール変換係数は、n=0(サブ画素ブロックS1)においてk0(u,v)(x,y),u,v,x,y∈[0,1]であり、n=1(サブ画素ブロックS2)においてk1(u,v)(x,y),u,v,x,y∈[0,1]であり、n=2(サブ画素ブロックS3)においてk2(u,v)(x,y),u,v,x,y∈[0,1]であり、n=3(サブ画素ブロックS4)においてk3(u,v)(x,y),u,v,x,y∈[0,1]である。
さらに、第2段階アダマール復号部12は、各画素単位で得られた第2の差分値を、対応する位置の画素の第2のDC画素値に加算して、第2段階Hdm適用後画像(図1の4f)におけるサブ画素ブロックの新たな第2のDC画素値として出力する。
これにより、(12)式のg'nは、以下に示す(14)式として求められる。
【数14】
Figure 0003700976
このg'nの添え字「n」も、図2(e)と同様に、各サブ画素ブロック(S1〜S4)の位置に対応している。
ここで、第2段階アダマール復号化部12は、上記第2段階Hdm適用後画像4fに、各サブ画素ブロックに対応して、ALPF判定情報4kを添付する。
すなわち、第2段階アダマール復号化部12は、各サブ画素ブロックにおいて、サブ画素ブロックに対応する第2のアダマール係数の判定を行い、第2のアダマール係数の数値に基づき、「0」または「1」を、ALPF判定情報4kのデータとして添付し、第2段階Hdm適用後画像4fとともに出力する。
【0066】
このとき、第2アダマール復号化部12は、各サブ画素ブロック毎(例えば、サブ画素ブロックS1〜S4各々)に対応する第2のアダマール係数のグループが全て「0」であるか否か、つまり、n=0の場合、サブ画素ブロックS1に対応する第2のアダマール係数β'0(0,1),β'0(1,0)及びβ'0(1,1)がすべて「0」であることを検出した場合、対応するサブ画素ブロックS1に対して「0」のALPF判定情報4kを付与し、一方、第2のアダマール係数β'0(0,1),β'0(1,0)及びβ'0(1,1)のいずれかが「0」でないことを検出した場合、対応するサブ画素ブロックに対して「1」のALPF判定情報4k付与する。
また、第2アダマール復号化部12は、他のサブ画素ブロックS2,S3,S4に対しても、上述したn=0の場合と同様に、各々対応する第2のアダマール係数のブロック(組み合わせ)毎に、対応する「β'n(0,1),β'n(1,0),β'n(1,1)、ここでn∈[1,3]」のn=1,2,3の場合の各々のサブ画素ブロックに対応するアダマール係数全てが「0」か否かの判定を行い、全て「0」であることを検出した場合に「0」のALPF判定情報4kを付与し、いずれかのアダマール係数が「0」でないことを検出した場合に「1」のALPF判定情報4kを付与する。
【0067】
そして、第2段階ALPF処理部14は、入力されるサブ画素ブロック毎に(例えば、画素d(0,0)〜d(1,1)で構成されるサブ画素ブロックS1)、添付されたALPF判定情報4kの判定を行う。
ここで、第2段階ALPF処理部14は、ALPF判定情報4kが「1」であることを検出すると、対応するサブ画素ブロックのいずれの画素の第2のDC画素値に対しても、ローパスフィルタリング処理を行わず、この画素を第2段階ALPF適用後画像4qとして、すなわち無処理の第2のDC画素値を第2のLPF画素値として出力する。
【0068】
一方、第2段階ALPF処理部14は、ALPF判定情報4kが「0」であることを検出すると、対応するサブ画素ブロックに含まれる全ての画素の第2のDC画素値に対して、ローパスフィルタリング処理を行い、この画素を第2段階ALPF適用後画像4qとして、すなわちローパスフィルタリング処理が行われた第2のDC画素値を第2のLPF画素値として出力する。
【0069】
このとき、第2段階ALPF処理部14は、図3(b)において、サブ画素ブロックS1における画素d(0,0)〜d(1,1)(第2段階Hdm適用後画像4f)のDC値(画素としての画素値、すなわち第2のDC値)のローパスフィルタリング処理を行う場合、ローパスフィルタリング処理を行う対象の画素の第2のDC値と、この対象の画素の存在するサブ画素ブロック以外のサブ画素ブロックにおいて隣接する他の画素の第2のDC値と、対象の画素の存在するサブ画素ブロックの第1のDC値とに所定の重み係数を乗じて加算し、重み付け平均の演算により行う。
【0070】
例えば、図3(b)において、対象の画素に対する重み係数を「4」とし、隣接する画素に対する重み係数を「1」とし、対象の画素の存在するサブ画素ブロックに対する重み係数を「2」としており、これらの重み係数を乗じた各画素値を加算し、この加算結果を重み係数の合計(「8」)により除算することで重み付け平均の処理を行い、各サブ画素ブロック毎の第2のLPF画素値の演算を行い、ローパスフィルタリングの処理を行う。
【0071】
すなわち、各サブ画素ブロックの第2のLPF画素値は、サブ画素ブロックS1のDC値(このDC値としてサブ画素ブロックと同一の符号を使用している)と、画素d(0,0)〜d(3,1),u(2,0)〜u(1,3),l(0,2)〜l(1,3)の第2のDC値を用いて以下の式により求める。
d00 = (4・dd00+u20+l03+2・S1)/8
d01 = (4・dd01+u31+dd02+2・S1)/8
d10 = (4・dd10+l13+dd20+2・S1)/8
d11 = (4・dd11+dd12+dd21+2・S1)/8
【0072】
上述した式における重み係数の乗算処理、及び重み係数の加算値による除算処理は、ビットシフト演算により行うため、高速に行うことが可能である。
すなわち、上記重み係数は、ローパスフィルタリング処理が加算とビットシフトとの演算で行えるように設定される。
そして、第2段階ALPF処理部13は、得られた第2のLPF画素値を有する画素を第2段階ALPF適用後画像4q、すなわち復号結果画像として出力する。
【0073】
上述したように、本発明による画像処理装置は、16個の画素の周波数成分として出力される15個のアダマール係数の内、第1のアダマール変換において、情報量の多い低周波成分の3個を抽出した後に、これを復号し第1のDC値に加えて、サブ画素ブロックの各画素の第2のDC値を求めた後に、第2のアダマール変換において高周波成分を4つのサブ画素ブロック毎に3個ずつ、計12個のアダマール係数として求めている。
このため、ACP処理及びアダマール変換を1回ずつ行う1段階処理と比較して、第2のアダマール係数のデータ量を少なくすることができる。
【0074】
また、本発明による画像処理装置は、ACP処理を行うためのDC値と、このDC値に対してACP処理を行った後の第1及び第2のDC値及び元画像の差分値をアダマール係数として圧縮情報として出力するので、画像の再生処理に必要な情報量を少なくし、なにより、元画像との差分値をアダマール係数として出力するため、元画像に対して高い再現性を持たせることが可能である。
【0075】
さらに、本発明による画像処理装置は、上述したアダマール変換だけでなく、第1段階交流成分予測部4及び第2段階交流成分予測部6において、ACP法による画像処理も加わっているため、画素ブロックまたはサブ画素ブロックに対するアダマール変換による符号化に起因するブロックノイズを削減することができる。
【0076】
さらに、また、本発明による画像処理装置は、復号処理において、第1段階ALPF処理部13及び第2段階ALPF処理部14各々により、第1段階及び第2段階アダマール復号化処理の後に、サブ画素ブロック及び画素単位において、各々隣接する他のサブ画素ブロック及び画素を用いて、所定の重み係数に基づく重み付け平均の演算により、ローパスフィルタリング処理を行うため、隣接する画素ブロックまたはサブ画素ブロック間での急激な階調度の変化、すなわち画像内における高い空間周波数の変化を低減させ、上述したACP法の効果に加えて、さらにブロックノイズを低減させることで、復号処理後の画像のブロックノイズを削減できるので、画像全体を滑らかに自然に復号することができる。
【0077】
また、さらに、本発明による画像処理装置は、第1段階交流成分予測部4,9,第2段階交流成分予測部6,11,第1段階アダマール符号化部5,第2段階アダマール符号化部7,第1段階アダマール復号化部9,第2段階アダマール復号化部12により、各々(3)式,(8)式,(10)式,(13)式を用いて、加減算とビットシフトとの演算のみにより、上述した処理を行うことが可能なため、コンパクトな回路構成で実現でき、加えて、画素値の大きさに伴う圧縮または伸張における分岐処理もなく、所定の周期で連続して処理を行うことが可能なため、高速な符号化及び復号化の処理が行える。
【0078】
加えて、本発明による画像処理装置は、符号化部1及び復号化部2を同一機器内に搭載する場合、第1段階交流成分予測部4と第1段階交流成分予測部9とを、また第2段階交流成分予測部6と第2段階交流成分予測部11とを共通化させることができ、かつ,第1段階アダマール符号化部5と第1段階アダマール復号化部9と、及び第2段階アダマール符号化部7と第2段階アダマール復号化部12とのかなりの部分を共通化することができるため、処理構成のコンパクト化をさらに向上させることが可能である。
【0079】
ここで、アダマール変換係数が「1」または「−1」であるので、(3),(8),(10),(13)式における画素値やアダマール係数に対してのアダマール変換係数の積は、乗算ではなく符号の付加として計算する。
その他の演算において、基本となる演算は式から判るように加算であり、また量子化に対してはビットシフトにより演算を行う。
【0080】
次に、本発明の圧縮及び復号方法を用いた場合と、JPEGを用いた場合との比較を行った結果を説明する。
図5は、横軸がファイルの圧縮率(%)を示し、縦軸がPNSR(ピーク値対誤差比)を示しており、圧縮率に対する画質の程度を示すグラフである。
ここで、圧縮率とは、画像ファイルの圧縮前と圧縮後とのバイト数の比であり、数値が低いほど圧縮率が高いことを示している。
実線が本発明の画像処理装置を使用した場合のファイルサイズとPNSRとの関係を示すものであり、波線がJPEGを使用した場合のファイルサイズとPNSRとの関係を示すものである。
【0081】
上述の画像データとしては、本発明及びJPEG双方において、画素の処理数が「Y:U:V=4:1:1」の割合で処理されている。
また、サンプルとして使用した画像は、256×384の画素数の自然画であり、1画素あたり24ビットのカラー情報を有し、全データ量が294,912byteである。
この図5から判るように、同一のファイルサイズの場合で比較すると、圧縮率が低いほど、本発明の画像処理装置とJPEGとのPNSRの差が顕著となっている。
【0082】
すなわち、本発明の画像処理装置は、圧縮及び復号された画像のPNSRが、圧縮率が低いとき、JPEGの処理により圧縮及び復号された画像のPNSRより高くなり、圧縮率の数値が高くなるほど、PNSRにおける数値的な評価の差は小さくなる。
しかしながら、本発明の画像処理装置は、画素ブロック及びサブ画素ブロックに対するローパスフィルタ処理により、PNSRの評価で表れない、視覚的な画質が大幅に向上していることが図6における比較により確認され、ブロックノイズ等の発生防止に有効で有ることが明確であり、IPEGに比較して、高い圧縮率においても良好な画像伸張の効果を得ることができる。
また、本願発明の画像処理装置は、上述の図5の結果から、同様の画質とした場合、JPEGに比較して、画質を広い圧縮率の範囲において向上させることが可能であり、圧縮した画像ファイルを蓄積するメモリ容量を、JPEGに比較して下げることが可能であり、携帯機器のようにメモリ容量の制限される用途に対して有効な圧縮・伸張方式であることが判る。
【0083】
上記図6は、JPEGと本願発明との画質の差を、実際の画像において視覚的に確認するため、図5に用いた復号画像の一部を拡大したものである。
図6(a)が元画像であり、図6(b)が圧縮率2.9%のJPEGの復号画像であり、図6(c)が圧縮率2.9%の本発明の画像処理装置の復号画像である。
上述したように、同一の画像を用いた復号画像の比較において、図6(b)にはブロックノイズが同様の色の領域において、かなりの割合で発生していることが判るが、図6(c)においては図6(a)の元画像と同様にブロックノイズが視認できない程度、すなわち、ブロックノイズがほぼ見えない状態となっている。
図5及び図6における本発明の画像処理装置とJPEGとの比較から、同一の圧縮率から復号した場合、本発明においては、低い圧縮率の領域においてPNSRによる数値的な画質の向上が見られ、一方、高い圧縮率の領域において実際の画像で視認できる程度にブロックノイズが低減していることが判り、広い圧縮率の範囲において画質を向上させる効果があることが判る。
【0084】
以上、本発明の一実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、図1において、符号化部1及び復号化部2が同一の装置内に構成されて示されているが、符号化部1のみ、または、復号化部2のみで装置に組み込んで用いても良い。
【0085】
上述してきた画像の圧縮及び復号の処理は、デジタル動画に用いられるY,U,V(輝度=Y、赤の色差=U、青の色差=V)の画像データにより行うものである。
RGB(Red=赤、Green=緑、Blue=青の階調を用いて画像を表現)形式の画像データに対しては、YUV形式の画像データに変換する必要がある。
また、本発明の画像処理装置は、 Y,U,Vに対して同様の処理を行い、画像の圧縮及び復号を行う。
【0086】
また、本発明の画像処理装置は、アダマール変換を複数段にわたって行うことを当然含んでおり、例えば、元画像を8×8画素から構成される画素ブロックに分割して、この画素ブロックに対応して、上述したよう2段階のアダマール変換と同様に、3段階のアダマール変換による画像処理を行っても良い。
すなわち、64画素に対して63個(α01〜α11,βn(0,2)〜βn(8,8))のアダマール係数が最終的に算出されるが、第1のアダマール変換において、第1のアダマール係数としてアダマール係数α01,α10,α11の3個を求め、第2のアダマール変換において、第2のアダマール係数としてアダマール係数βn(0,2),βn(0,3),βn(1,2),βn(1,3),βn(2,0),βn(2,1),βn(2,2),βn(2,3),βn(3,0),βn(3,1),βn(3,2),βn(3,3)の12個を求め、第3のアダマール変換において、第3のアダマール係数として上記15個を除いた48個を求める。
【0087】
他の処理については、符号化部1及び復号化部2に、新たに第3段階の交流成分予測部、アダマール符号化部、アダマール復号化部が加わり、第3のアダマール係数に対応した処理を行うのみで、他の処理は上述した2段階のアダマール係数に対する処理と同様である。
この3段階でアダマール変換を行うとき、第1段階及び第2段階では、2段階でアダマール変換を行う場合の1段階と同様な処理を各々行い、第3段階では2段階でアダマール変換を行う場合の1段階と同様な処理を行う。
本発明の画像処理装置は、2段階で述べたように、画素ブロックに含まれる画素の数に対応するアダマール係数を求める段階を増やす毎に、各画素のDC値と元画像の画素値との差分を一回でアダマール変換する場合に比較して、アダマール係数全体の画像圧縮に必要な情報量を減少させることが可能となり、かつ、アダマール係数の変動量が減少する(アダマール係数を示すビット量が減少するこ)ことでエントロピー符号化における圧縮効率が向上する。
【0088】
次に、本発明の実施の形態によるコンピュータが実行するためのプログラムについて説明する。
図1における画像処理装置(画像処理システム)の動作におけるコンピュータシステムのCPUが実行するためのプログラムは、本発明によるプログラムを構成する。
このプログラムを格納するための記録媒体としては、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ、磁気記録媒体等を用いることができ、これらをROM、RAM、CD−ROM、フレキシブルディスク、メモリカード等に構成して用いてよい。
【0089】
また上記記録媒体は、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部のRAM等の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持するものも含まれる。
また上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから伝送媒体を介して、あるいは伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されるものであってもよい。上記伝送媒体とは、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体をいうものとする。
【0090】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0091】
従って、このプログラムを図1のシステム又は装置とは異なるシステム又は装置において用い、そのシステム又は装置のコンピュータがこのプログラムを実行することによっても、上記実施の形態で説明した機能及び効果と同等の機能及び効果を得ることができ、本発明の目的を達成することができる。
【0092】
【発明の効果】
本発明による画像処理装置によれば、元画像の画素値とサブ画素ブロック第1のDC画素値との第1の差分値をアダマール変換して、差分値としての情報量の多い低周波成分(画素ブロックに対応する第1のアダマール係数)を抽出した後に、この第1の差分値を復号し第1のDC値に加えて、サブ画素ブロックの各画素の第2のDC値を求めた後に、第2のアダマール変換により残り高周波側のアダマール係数(サブ画素ブロックに対応する第2のアダマール係数)を求めるので、残りの第2のアダマール係数の情報量を削減することが出来るため、ACP処理及びアダマール変換を1回ずつ行う1段階処理に比較して、第2の差分値のデータ量を減少させることが可能となり、1段階の差分値から全てのアダマール係数を求める場合に比較して、アダマール係数のデータ量を少なくし、JPEGと同等以上の画像品質により、画像の圧縮及び復号を行うことができる。
【0093】
また、本発明による画像処理装置によれば、アダマール変換だけでなくACP法による符号化処理も加わっているため、アダマール変換をブロック単位で行うために現れやすいブロックノイズを削減することができる。
さらに、本発明による画像処理装置によれば、復号処理において、第1段階ローパスフィルタ部及び第2段階ローパスフィルタ部各々により、第1段階及び第2段階アダマール復号化処理の後に、サブ画素ブロック及び画素単位において、各々隣接する他のサブ画素ブロック及び画素を用いて、所定の重み係数に基づく重み付け平均の演算により、ローパスフィルタリング処理を行うため、隣接する画素ブロックまたはサブ画素ブロック間での急激な階調度の変化、すなわち画像内における高い空間周波数の変化を低減させ、上述したACP法の効果に加えて、さらにブロックノイズを低減させることで、復号処理後の画像のブロックノイズを削減できるので、画像全体を滑らかに自然に復号することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による画像処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】 図1に示す画像処理装置の動作例を説明するための概念図である。
【図3】 第1段階及び第2段階のACP法による画像処理を説明する概念図である。
【図4】 アダマール変換において使用するアダマール変換係数の一例を示す概念図である。
【図5】 本発明の画像処理装置及びJPEGによる圧縮及び復号の処理におけるファイルサイズとPNSRとの関係を示すグラフである。
【図6】 本発明の画像処理装置とJPEGと処理における、図5の圧縮率2.9%の復号画像の比較を示す図である。
【符号の説明】
1 符号化部
2 復号化部
3 DC画像作成部
4,9 第1段階交流成分予測部
5 第1段階アダマール符号化部
6,11 第2段階交流成分予測部
7 第2段階アダマール符号化部
8 DC画像復号部
10 第1段階アダマール復号化部
12 第2段階アダマール復号化部
13 第1段階ALPF処理部
14 第2段階ALPF処理部

Claims (4)

  1. 原画像を分割した画素ブロックの画素値の平均値を符号化したDC符号と、前記平均値に基づいて生成されたサブ画素ブロックの予測値と前記サブ画素ブロックの平均値との差分値をアダマール変換と符号化したアダマール係数とを用いて、前記画素ブロックごとの復号化を行う画像処理装置において、
    前記DC符号に基づいて、エントロピー復号化および逆量子化を行い、前記画素ブロックごとの第1のDC値を求め、第1のDC画像として出力する第1のDC画像復号部と、
    前記第1のDC画像の複数の第1のDC値に基づいて、復号対象となる前記画素ブロックを分割した複数のサブ画素ブロックのそれぞれの第2のDC値を出力する第1の交流成分予測部と、
    前記符号化したアダマール係数に基づいて、エントロピー復号化および逆量子化を行い、前記第1の複数のアダマール係数を生成し、前記第1の複数のアダマール係数を逆アダマール変換をすることで、第1の複数の差分値を生成するとともに、前記第1の交流成分予測部から出力された前記複数の第2のDC値と、前記第1の複数の差分値とに基づいて、前記複数の新たな第2のDC値を出力する第1のアダマール復号化部と、
    前記第1のアダマール復号化から出力された前記複数の新たな第2のDC値に対してローパスフィルタ処理を、所定の重み係数に基づく重み付け平均の演算に基づいて行い、第2のDC画像を出力する第1のローパスフィルタ処理部と
    を有し、
    前記第1のアダマール復号化部は、前記第1のアダマール係数に基づいて、前記ローパスフィルタ処理を行う第1の判定情報を各画素ブロックごとに添付し、前記第1のローパスフィルタ処理部は前記第1の判定情報に基づいて、前記ローパスフィルタ処理の実行の有無を各画素ブロックごとに行い、前記第2のDC画像として出力することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第2のDC画像に基づいて、復号対象となる前記サブ画素ブロックを分割した複数の画素のそれぞれの第3のDC値を出力する第2の交流成分予測部と、 前記符号化したアダマール係数をエントロピー復号化および逆量子化することで前記第2の複数のアダマール係数を生成し、前記第2の複数のアダマール係数を逆アダマール変換をすることで第2の複数の差分値を生成するとともに、前記第2の交流成分予測部から出力された前記複数の第3のDC値と、前記第2の複数の差分値とに基づいて、前記複数の新たな第3のDC値を出力する第2のアダマール復号化部と、
    前記第2のアダマール復号化から出力された前記複数の新たな第3のDC値に対してローパスフィルタ処理を、所定の重み係数に基づく重み付け平均の演算に基づいて行い、第3のDC画像を出力する第2のローパスフィルタ処理部と
    を有し、
    前記第2のアダマール復号化部は、前記第2のアダマール係数に基づいて、前記ローパスフィルタ処理を行う第2の判定情報を各サブ画素ブロックごとに添付し、前記第2のローパスフィルタ処理部は前記第2の判定情報に基づいて、前記ローパスフィルタ処理の実行の有無を各サブ画素ブロックごとに行い、前記第2のDC画像として出力することを特徴とする請求項1に記載された画像処理装置。
  3. 原画像を分割した画素ブロックの画素値の平均値を符号化したDC符号と、前記平均値に基づいて生成されたサブ画素ブロックの予測値と前記サブ画素ブロックの平均値との差分値をアダマール変換と符号化したアダマール係数とを用いて、前記画素ブロックごとの復号化を行う画像処理方法において、
    前記DC符号に基づいて、エントロピー復号化および逆量子化を行い、前記画素ブロックごとの第1のDC値を求め、第1のDC画像として出力する第1のステップと、
    前記第1のDC画像の複数の第1のDC値に基づいて、復号対象となる前記画素ブロックを分割した複数のサブ画素ブロックのそれぞれの第2のDC値を出力する第2のステップと、
    前記符号化したアダマール係数に基づいて、エントロピー復号化および逆量子化を行い、前記第1の複数のアダマール係数を生成し、前記第1の複数のアダマール係数を逆アダマール変換をすることで、第1の複数の差分値を生成するとともに、前記第1の交流成分予測部から出力された前記複数の第2のDC値と、前記第1の複数の差分値とに基づいて、前記複数の新たな第2のDC値を出力する第3のステップと、
    前記第1のアダマール復号化から出力された前記複数の新たな第2のDC値に対してローパスフィルタ処理を、所定の重み係数に基づく重み付け平均の演算に基づいて行い、第2のDC画像を出力する第4のステップと
    を有し、
    前記第3のステップは、前記第1のアダマール係数に基づいて、前記ローパスフィルタ処理を行う第1の判定情報を各画素ブロックごとに添付し、前記第4のステップは、前記第1の判定情報に基づいて、前記ローパスフィルタ処理の実行の有無を各画素ブロックごとに行い、前記第2のDC画像として出力することを特徴とする画像処理方法。
  4. 前記第2のDC画像に基づいて、復号対象となる前記サブ画素ブロックを分割した複数の画素のそれぞれの第3のDC値を出力する第5のステップと、
    前記符号化したアダマール係数をエントロピー復号化および逆量子化することで前記第2の複数のアダマール係数を生成し、前記第2の複数のアダマール係数を逆アダマール変換をすることで第2の複数の差分値を生成するとともに、前記第2の交流成分予測部から出力された前記複数の第3のDC値と、前記第2の複数の差分値とに基づいて、前記複数の新たな第3のDC値を出力する第6のステップと、
    前記第2のアダマール復号化から出力された前記複数の新たな第3のDC値に対してローパスフィルタ処理を、所定の重み係数に基づく重み付け平均の演算に基づいて行い、第3のDC画像を出力する第7のステップと
    を有し、
    前記第6のステップは、前記第2のアダマール係数に基づいて、前記ローパスフィルタ処理を行う第2の判定情報を各サブ画素ブロックごとに添付し、前記第7のステップは、前記第2の判定情報に基づいて、前記ローパスフィルタ処理の実行の有無を各サブ画素ブロックごとに行い、前記第2のDC画像として出力することを特徴とする請求項3に記載された画像処理方法。
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