JP3699487B2 - 超電導・常電導転移型限流器 - Google Patents

超電導・常電導転移型限流器 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、酸化物系超電導体を用いた、超電導・常電導転移型限流器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電力回路で短絡事故が発生すると、極めて大きな短絡電流が流れる。短絡電流は遮断器によって遮断されるが、短絡電流によって強い電磁力と多量のジュール熱が発生し、電力機器や電路が大きな機械的・熱的損傷を受ける。このような事故発生時の短絡電流を抑えて、遮断機の責務を軽減する事故時限流器(限流器)の開発が望まれている。
【0003】
限流器には多くの方式のものが提案されているが、現状では実用性の高いものは少ない。比較的広く実用されているものとして、限流リアクトル、永久ヒューズ、限流電線、アーク式限流器があるが、負荷電流通電時の電気抵抗が高く発熱が多い、あるいは、応答が遅いため限流性能が低いという問題点がある。
【0004】
限流器に要求される事項として、負荷電流通電時には電気抵抗が低く発熱が少ないこと、短絡事故時には応答が早く電気抵抗が高いことなどが挙げられる。この点で、超電導体を用いた限流器は理想的なものと考えられる。超電導限流器には、超電導・常電導転移型、リアクトル型、整流型、コイル型等が提案されている。
【0005】
この中で、超電導・常電導転移型限流器は、超電導体の超電導・常電導転移を最も直接的に利用したものである。負荷電流通電時には、超電導体には臨界電流以下の電流しか流れていないので、超電導体の抵抗は極めて小さい。しかし、短絡事故が発生した場合には、超電導体に臨界電流以上の電流が流れ、超電導体が超電導状態から常電導状態に移転して電気抵抗が発生する。この抵抗により短絡電流が限流される。この超電導・常電導転移型限流器は、他の方式の超電導限流器に比べて、機成が簡単で小型であるという特徴を持つ。
【0006】
上記超電導限流器には、金属系超電導体と酸化物系超電導体を用いたものがある。金属系超電導体は、常電導状態での電気抵抗が低く装置が大型化すること、および液体ヘリウム温度で使用する必要があるために運転コストが高価になり、また、断熱という観点から装置が大型化するという問題点がある。そのため、常電導状態での電気抵抗が高く、かつ、コストの安い液体窒素で超電導状態を維持できる酸化物系超伝導体を用いた限流器の開発が期待されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来は、酸化物系超伝導体を用いた超電導・常電導転移型限流器において次のような問題点があった。
【0008】
1.超電導体の臨界電流密度は、同一作製条件においても、正確に同じ値をとることは難しく、ある程度の範囲内でばらついてしまう。そのため、限流器の限流動作開始電流を設計通りに制御することは難しかった。
【0009】
2.限流器を一度作製してしまうと、後で限流器の限流動作開始電流の設定値を変更することは難しかった。
【0010】
そこで、この発明は、小型で、安価な液体窒素温度で使用することができ、しかも限流動作開始電流の制御の容易な限流器を提供することを目的とする。
【0011】
上記課題を解決するための本発明は、溶融バルク材である酸化物系超電導体を用い、該超電導体のc軸と平行及び垂直になるように磁場を2つ加えることによって、超電導体の臨界電流を変化させ、限流動作開始電流の規格を決することを特徴とする超電導・常電導転移型限流器である
【0012】
【作用】
上記のように構成された本発明は、酸化物系超電導体を用いた超電導・常電導転移型限流器において、超電導体のc軸と平行及び垂直になるように磁場を2つ加える磁場印加部を設けたものである。これにより、印加された磁場の影響で、限流器の超電導体の臨界電流は変化する。事故時の短絡電流が超電導体の臨界電流を超えたときに限流器の限流動作が開始するので、磁場印加部の磁場の強さを調節することで、限流器の限流動作開始電流を設計通りに制御することができ、さらに、限流器の限流動作開始電流の設定値を何度でも変更することも可能となる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
【0014】
図1は、磁石2により磁場を加えることによって、超電導体1の臨界電流を制御している限流器の参考例である。限流器の限流動作開始電流の設定値の変更は、磁石2を交換し、印加磁場の強さを変化させることにより行う。
【0015】
図2は、コイル3により磁場を加えることによって、超電導体1の臨界電流を制御している限流器の参考例である。限流器の限流動作開始電流の設定値の変更は、電流源4からコイル3に流れる電流を調節し、印加磁場の強さを変化させることにより行う。
【0016】
図3および図4は、図1および図2の限流器において、短絡電流による超電導体の溶断を防ぐために、常電導体のバイパスを設けた参考例である。常電導体の電気抵抗は、超電導体の常電導状態の電気抵抗よりも低く設定されている。そのため、超電導体の臨界電流以上の短絡電流が流れて超電導体が常電導状態に転移した場合に、短絡電流は常電導体を流れて、超電導体の溶断を防ぐことができる。
【0017】
図5に、超電導体の臨界電流の磁場依存性の例を示す。酸化物系超電導体の臨界電流の磁場依存性は、結晶のc軸方向と磁場の印加方向の関係により大きく異なる。c軸と磁場が平行の場合、臨界電流は磁場に対して大きく変化するので、限流器の限流動作開始電流の設定値を大きく変化させるのに有利である。一方、c軸と磁場が垂直の場合、臨界電流は磁場に対して変化が小さいので、限流器の限流動作開始電流を精密に制御するのに有利である。
【0018】
図6は、磁場印加部を2つ設けた限流器の実施例である。一方の磁場印加部はc軸と磁場が平行に、他方の磁場印加部はc軸と磁場が垂直になるように設けられている。このように磁場印加部を設けることによって、限流器の限流動作開始電流の設定値を大きくかつ精密に制御することが可能になる。
【0019】
限流器に用いられる超電導体には、バルクのものと薄膜のものがある。酸化物系超電導体において、薄膜は臨界電流密度は大きいけれども、その断面積が小さいので、限流動作開始電流の大きな限流器を作製するには大面積基板上に成膜する必要があるが、現段階では難しい。従って、バルクを用いた限流器の開発が期待されている。しかしながら、バルクにおいては、焼結体は臨界電流密度が小さいため、また、単結晶は寸法上の制約のため、限流器への応用は不利である。そのため、限流器に用いられる酸化物系超電導体は、液体窒素温度での臨界電流密度が大きく、大型化も可能なY系溶融材が望ましいと考えられる。そこで、本発明の限流器の超電導体の作製例として、Y系溶融材について示す。
【0020】
本発明の超電導素子は、具体的には次のようにして製作される。例えば、希土類元素の酸化物(例えばY2 3 )、銅酸化物(例えばCuO)、バリウム酸化物(例えばBaO)の混合物に、PtまたはRh粉末、あるいはPtまたはRhの化合物を0.001重量%から1.0重量%を添加し混練する。十分混練した混合物を、仮焼、加圧成形する。その後、1000℃から1200℃まで加熱することにより半溶融状態にしてから、徐冷することにより臨界電流の高い溶融バルク材を作製する。
【0021】
この超電導体の臨界電流密度が10000A/cm2 の場合、限流動作開始電流900Aの限流器を作るとすると、まず断面積が0.1cm2 の形状に切り取る。この超電導体の臨界電流はほぼ1000Aである。次に、この超電導体の臨界電流の磁場依存性を測定する。臨界電流の磁場依存性が図5のような場合、限流動作開始電流900Aの限流器をつくるためには0.05テスラの磁場をc軸に平行に印加すればよい。臨界電流の規格を900Aから800Aに変えたいときには、磁場の強さを0.05テスラから0.15テスラに変化させるだけでよい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、限流器内に超電導体のc軸と平行及び垂直になるように磁場を2つ加える磁場印加部を設けることによって、限流器の限流動作開始電流を設計通りに作製することが容易にできる。また、コストが安く、取扱いが容易な液体窒素で使用できる酸化物系超電導体を用いているため、運転コストが低減され、しかも小型化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 磁石による磁場印加部を設けることによって、限流動作開始電流を調節した超電導限流器を説明するための図面である。
【図2】 コイルによる磁場印加部を設けることによって、限流動作開始電流を調節した超電導限流器を説明するための図面である。
【図3】 図1の限流器に、常電導体のバイパスを設けた超電導限流器を説明するための図面である。
【図4】 図2の限流器に、常電導体のバイパスを設けた超電導限流器を説明するための図面である。
【図5】 酸化物系超電導体の臨界電流の磁場依存性の一例を説明するための図面であり、図中、Aはc軸と磁場が平行な場合を示し、Bはc軸と磁場が垂直な場合を示す。
【図6】 超電導体に2方向から磁場を加えるため、磁場印加部を2か所設けた超電導限流器を説明するための図面で、図6aは側面図であり、図6bは図6aの矢線方向からの横から見た図である。
【符号の説明】
1…超電導体、 2…磁石、
3…コイル、 4電流源、
5…常電導体。

Claims (1)

  1. 溶融バルク材である酸化物系超電導体を用い、該超電導体のc軸と平行及び垂直になるように磁場を2つ加えることによって、超電導体の臨界電流を変化させ、限流動作開始電流の規格を決することを特徴とする超電導・常電導転移型限流器。
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