JP3696963B2 - コンクリートダムの施工における転流構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコンクリートダムの施工における転流構造、特にコンクリートダムを施工するに当たり、河川を切り替えてダムサイトをドライにする転流工に供する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンクリートダムを施工するに当たっては、河川を切り替えてダムサイトをドライにするための転流工が必要であり、その方式としては、イ)半川締切方式、ロ)仮排水開渠方式、及び、ハ)仮排水トンネル方式があるものの、上記イ)及びロ)はいずれも幅広の河川を対象とするものであるため、ダムサイトが一般に狭い日本においては専ら(90%以上)上記ハ)が採用されているのが実状である。
【0003】
しかしながら、上記ハ)の場合、トンネルの掘削・コンクリート覆工等のコストが多大であったり、トンネルの施工に工期が1年程度必要であるといった問題がある。
【0004】
また、近年、環境問題がクローズアップされ、従来、ダムサイトの周辺地山を切り開いて設置していた骨材プラントやコンクリートプラント等の仮設備をダムサイトの上流側に設け、将来的に湛水池内に水没させる例が多くなってきている。
【0005】
しかしながら、その場合、仮設備中に左右両岸から集まる雨水の処理が難しく、ポンプアップしたり別途トンネルを設ける等して雨水を下流側へ排出しており、余計なコストや手間が掛かっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、仮排水トンネル方式に比べコスト的にも施工性においても有利で、ダムサイトの上流側に設ける仮設備用地の雨水処理対策を兼任し得る、コンクリートダムの施工における転流構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る転流構造は、コンクリートダムを施工するに当たって河川を切り替るための暗渠状の仮排水路を備え、この仮排水路は上方に多数の通水孔を配設した上流側部分と、堤体のコンクリート打設に伴い堤内仮排水路として当該堤体に包含される下流側部分とに区分され、前記通水孔に対する目詰り防止手段を介在させて前記上流側部分を盛土に埋設することによって仮設備用地を造成するようにしてなることを特徴とする。
【0008】
なお、仮設備用地に左右両岸から集まる雨水は盛土中を浸透して元河床上に溜り、その水位が仮排水路の上流側部分を上回ると、そこに配設された各通水孔を介して仮排水路内に入り、河川水と同様に仮排水路を通って下流側に排出される。
【0009】
また、堤体が完成した後、仮排水路の下流側部分はコンクリートによって閉塞される。
【0010】
仮排水路は、現地でコンクリートを打設して得ることもできるが、プレキャスト製のボックスカルバート、アーチカルバート、鉄筋コンクリート管等で築造する方が工期短縮が可能となるため望ましい。なお、プレキャスト部材を用いる場合、仮排水路の上流側部分とするものには事前に通水孔を付設しておく。
【0011】
また、通水孔に対する目詰り防止手段としては、ドレーンマット、砕石等を好ましく挙げることができる。
【0012】
【実施例】
以下、本発明に係るコンクリートダムの施工における転流構造(以下、本欄において「本構造」という。)の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は、本構造における仮排水路10を示すダムサイトの概略平面図であり、仮排水路10の上流側部分11は便宜的に表す仮設備用地1に埋設されており(図2参照)、水路10の露出状態にある下流側部分12は堤内仮排水路としてこれからコンクリート打設される堤体2に将来的に包含される。
【0014】
仮排水路10はプレキャスト製のボックスカルバート11’,12’を連設してなり、各カルバート11’,12’間は図3に示すように止水板15及びシール材16によって水密とされる。
【0015】
なお、上流側部分11をなすカルバート11’は上面に通水孔13を備え、その点を除き下流側カルバート12’と全く同様のものである。
【0016】
図2は図1のA−A断面を、図3はB−B断面をそれぞれ示す。
【0017】
上流側カルバート11’は元河床20に打設したレベルコンクリート21上に配置され、その上面に通水孔13に対する目詰り防止手段であるドレーンマット14(商品名「ヘチマロン」,新光ナイロン株式会社製造)あるいは砕石が敷設された後、盛土1’によって埋め戻され、これによって土棄場を含む仮設備用地1が造成される。
【0018】
一方、下流側カルバート12’は、図4に示すように、岩盤30に先行打設したベースコンクリート31上に架台32を介して配置された後、更にコンリート33が打設されて固定される。
【0019】
なお、仮排水路10の築造中は、河川水は堤体内で切廻しされ、仮排水路10の上流側に開放させる取水口は仮締切される(図1参照)。
【0020】
以上のように構成した本構造においては、河川水を仮排水路10を介して下流側へと放流することができる。
【0021】
また、仮設備用地1にその左右両岸から集まる雨水は、図2に示すように盛土1’中を浸透して元河底20上に溜り、その水位がカルバート11’の高さを上回ると、通水孔13を通って仮排水路10に入り、河川水と同様に下流側へと放流される。
【0022】
なお、堤体2が完成した後は、上流側部分11と下流側部分12との境目を角落しし、下流側部分12’をコンクリートで閉塞させ、上流側部分11は湛水池内に水没させる。
【0023】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明では、仮排水路によって河川を切り替えるようにしたため、従来の仮排水トンネル方式に比べコスト的にも施工性においても有利で、仮排水路の上流側部分に設けた通水孔によって仮設備用地の雨水をも河川水と同様に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転流構造における仮排水路を示すダムサイトの概略平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】下流側のボックスカルバートの設置状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 仮設備用地
1’ 盛土
2 堤体
10 仮排水路
11 上流側部分
12 下流側部分
11’,12’ ボックスカルバート
13 通水孔
14 ドレーンマット(又は砕石)

Claims (2)

  1. コンクリートダムを施工するに当たって河川を切り替るための暗渠状の仮排水路を備え、この仮排水路は上方に多数の通水孔を配設した上流側部分と、堤体のコンクリート打設に伴い堤内仮排水路として当該堤体に包含される下流側部分とに区分され、前記通水孔に対する目詰り防止手段を介在させて前記上流側部分を盛土に埋設することによって仮設備用地を造成するようにしてなることを特徴とするコンクリートダムの施工における転流構造。
  2. 前記仮排水路がプレキャスト部材からなる請求項1に記載のコンクリートダムの施工における転流構造。
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