JPH09235719A - コンクリートダムの施工における転流構造 - Google Patents

コンクリートダムの施工における転流構造

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JPH09235719A
JPH09235719A JP4261796A JP4261796A JPH09235719A JP H09235719 A JPH09235719 A JP H09235719A JP 4261796 A JP4261796 A JP 4261796A JP 4261796 A JP4261796 A JP 4261796A JP H09235719 A JPH09235719 A JP H09235719A
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Norihiko Kunimine
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Abstract

(57)【要約】 【課題】仮排水トンネル方式に比べコスト的にも施工性
においても有利で、ダムサイトの上流側に設ける仮設備
用地の雨水処理対策を兼任し得る、コンクリートダムの
施工における転流構造を提供すること。 【解決手段】コンクリートダムを施工するに当たって河
川を切り替るため、プレキャスト部材等によって構成し
た暗渠状の仮排水路10を備え、この仮排水路10は上
方に多数の通水孔13を配設した上流側部分11と、堤
体2のコンクリート打設に伴い当該堤体2に包含される
下流側部分12とに区分され、通水孔13に対する目詰
り防止手段14を介在させて上流側部分11を盛土1’
に埋設することによって仮設備用地1を造成するように
してなる。仮設備用地1に左右両岸から集まる雨水は盛
土1’中を浸透して元河床20上に溜り、その水位が上
流側部分11を上回ると、各通水孔13を介して仮排水
路10内に入り、河川水と同様に排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリートダムの
施工における転流構造、特にコンクリートダムを施工す
るに当たり、河川を切り替えてダムサイトをドライにす
る転流工に供する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートダムを施工するに当たって
は、河川を切り替えてダムサイトをドライにするための
転流工が必要であり、その方式としては、イ)半川締切
方式、ロ)仮排水開渠方式、及び、ハ)仮排水トンネル
方式があるものの、上記イ)及びロ)はいずれも幅広の
河川を対象とするものであるため、ダムサイトが一般に
狭い日本においては専ら(90%以上)上記ハ)が採用
されているのが実状である。
【0003】しかしながら、上記ハ)の場合、トンネル
の掘削・コンクリート覆工等のコストが多大であった
り、トンネルの施工に工期が1年程度必要であるといっ
た問題がある。
【0004】また、近年、環境問題がクローズアップさ
れ、従来、ダムサイトの周辺地山を切り開いて設置して
いた骨材プラントやコンクリートプラント等の仮設備を
ダムサイトの上流側に設け、将来的に湛水池内に水没さ
せる例が多くなってきている。
【0005】しかしながら、その場合、仮設備中に左右
両岸から集まる雨水の処理が難しく、ポンプアップした
り別途トンネルを設ける等して雨水を下流側へ排出して
おり、余計なコストや手間が掛かっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、仮
排水トンネル方式に比べコスト的にも施工性においても
有利で、ダムサイトの上流側に設ける仮設備用地の雨水
処理対策を兼任し得る、コンクリートダムの施工におけ
る転流構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る転流構造
は、コンクリートダムを施工するに当たって河川を切り
替るための暗渠状の仮排水路を備え、この仮排水路は上
方に多数の通水孔を配設した上流側部分と、堤体のコン
クリート打設に伴い堤内仮排水路として当該堤体に包含
される下流側部分とに区分され、前記通水孔に対する目
詰り防止手段を介在させて前記上流側部分を盛土に埋設
することによって仮設備用地を造成するようにしてなる
ことを特徴とする。
【0008】なお、仮設備用地に左右両岸から集まる雨
水は盛土中を浸透して元河床上に溜り、その水位が仮排
水路の上流側部分を上回ると、そこに配設された各通水
孔を介して仮排水路内に入り、河川水と同様に仮排水路
を通って下流側に排出される。
【0009】また、堤体が完成した後、仮排水路の下流
側部分はコンクリートによって閉塞される。
【0010】仮排水路は、現地でコンクリートを打設し
て得ることもできるが、プレキャスト製のボックスカル
バート、アーチカルバート、鉄筋コンクリート管等で築
造する方が工期短縮が可能となるため望ましい。なお、
プレキャスト部材を用いる場合、仮排水路の上流側部分
とするものには事前に通水孔を付設しておく。
【0011】また、通水孔に対する目詰り防止手段とし
ては、ドレーンマット、砕石等を好ましく挙げることが
できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係るコンクリートダムの施工
における転流構造(以下、本欄において「本構造」とい
う。)の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0013】図1は、本構造における仮排水路10を示
すダムサイトの概略平面図であり、仮排水路10の上流
側部分11は便宜的に表す仮設備用地1に埋設されてお
り(図2参照)、水路10の露出状態にある下流側部分
12は堤内仮排水路としてこれからコンクリート打設さ
れる堤体2に将来的に包含される。
【0014】仮排水路10はプレキャスト製のボックス
カルバート11’,12’を連設してなり、各カルバー
ト11’,12’間は図3に示すように止水板15及び
シール材16によって水密とされる。
【0015】なお、上流側部分11をなすカルバート1
1’は上面に通水孔13を備え、その点を除き下流側カ
ルバート12’と全く同様のものである。
【0016】図2は図1のA−A断面を、図3はB−B
断面をそれぞれ示す。
【0017】上流側カルバート11’は元河床20に打
設したレベルコンクリート21上に配置され、その上面
に通水孔13に対する目詰り防止手段であるドレーンマ
ット14(商品名「ヘチマロン」,新光ナイロン株式会
社製造)あるいは砕石が敷設された後、盛土1’によっ
て埋め戻され、これによって土棄場を含む仮設備用地1
が造成される。
【0018】一方、下流側カルバート12’は、図4に
示すように、岩盤30に先行打設したベースコンクリー
ト31上に架台32を介して配置された後、更にコンリ
ート33が打設されて固定される。
【0019】なお、仮排水路10の築造中は、河川水は
堤体内で切廻しされ、仮排水路10の上流側に開放させ
る取水口は仮締切される(図1参照)。
【0020】以上のように構成した本構造においては、
河川水を仮排水路10を介して下流側へと放流すること
ができる。
【0021】また、仮設備用地1にその左右両岸から集
まる雨水は、図2に示すように盛土1’中を浸透して元
河底20上に溜り、その水位がカルバート11’の高さ
を上回ると、通水孔13を通って仮排水路10に入り、
河川水と同様に下流側へと放流される。
【0022】なお、堤体2が完成した後は、上流側部分
11と下流側部分12との境目を角落しし、下流側部分
12’をコンクリートで閉塞させ、上流側部分11は湛
水池内に水没させる。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、仮排水
路によって河川を切り替えるようにしたため、従来の仮
排水トンネル方式に比べコスト的にも施工性においても
有利で、仮排水路の上流側部分に設けた通水孔によって
仮設備用地の雨水をも河川水と同様に排出することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転流構造における仮排水路を示すダム
サイトの概略平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】下流側のボックスカルバートの設置状態を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 仮設備用地 1’ 盛土 2 堤体 10 仮排水路 11 上流側部分 12 下流側部分 11’,12’ ボックスカルバート 13 通水孔 14 ドレーンマット(又は砕石)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートダムを施工するに当たって
    河川を切り替るための暗渠状の仮排水路を備え、この仮
    排水路は上方に多数の通水孔を配設した上流側部分と、
    堤体のコンクリート打設に伴い堤内仮排水路として当該
    堤体に包含される下流側部分とに区分され、前記通水孔
    に対する目詰り防止手段を介在させて前記上流側部分を
    盛土に埋設することによって仮設備用地を造成するよう
    にしてなることを特徴とするコンクリートダムの施工に
    おける転流構造。
  2. 【請求項2】 前記仮排水路がプレキャスト部材からな
    る請求項1に記載のコンクリートダムの施工における転
    流構造。
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KR101043896B1 (ko) * 2008-11-11 2011-06-22 최대성 전류공이 필요 없는 댐의 축조방법 및 그에 의하여 축조된 댐

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