JP3696851B2

JP3696851B2 - Combine harvester

Info

Publication number: JP3696851B2
Application number: JP2002305169A
Authority: JP
Inventors: 和登安藤; 善和込山; 淳寺島
Original assignee: Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Current assignee: Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Priority date: 2002-10-18
Filing date: 2002-10-18
Publication date: 2005-09-21
Anticipated expiration: 2020-09-21
Also published as: JP2003116324A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、刈取部を左右にスライド可能とともに、刈取部を小型化してコンパクトなコンバインを実現するための刈取部の構成に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のコンバインの刈取部において、刈取入力軸より第一伝動軸を前方に延設して、前部下方にて左右方向に配設した第二伝動軸に連結した構成、また、第二伝動軸にて引起し装置と刈刃を駆動する一方、この第二伝動軸のケースにて引起し装置や刈刃等よりなる前処理装置を支持する構成は公知となっている。
更に、前処理装置を左右スライド自在とした構成は、特公昭５３−２７１７１、実開平５−１５７２８にて開示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
コンバインの刈取部を左右スライドする目的として、刈取作業中の以下の不具合を除去することにある。
即ち、小型の二条刈りコンバインにおいては、刈取条数が少ないため、車体幅が刈取部の幅よりも広くなり、刈取部は運転席に隣接して車体の片側に配設しているので、刈取りは車体の片側に寄る。
そこで、この刈取作業は、畦ぎわ刈りや、中割り時には、クローラで穀稈を踏み易くなる。また、湿田で作業する場合には、クローラにより未刈り株へ泥寄せし易く、穀稈へ泥が付着して、脱穀及び選別作業に支障をきたすといった不具合があった。
本発明は、このような不具合を解消するとともに、構成が容易で手動でも操作可能な左右スライド自在の刈取部を有するコンバインを提供する。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の不具合を解消し、刈取部をスライド可能とした小型コンバインを実現するものである。
刈取部Ａの後部上方で、シャーシ５１の支持柱材５２・５３に軸受５２ａ・５３ａを設け、該軸受５２ａ・５３ａにより左右に配設された刈取入力軸ケース３を回動自在に保持し、該刈取入力軸ケース３の回動中心に刈取入力軸２を軸支し、該刈取入力軸２が刈取入力軸ケース３の右側から突出された部分に刈取入力プーリー１を付設し、動力がベルト伝動されるコンバインの刈取部において、前記刈取入力軸ケース３に対して、刈刃や引起し装置等よりなる前処理装置Ａ’を駆動する第二伝動軸１３を内部に配置した第二伝動軸ケース１２を、左右移動自在に連結支持し、前記刈取入力軸ケース３側と第二伝動軸ケース１２側との間に、左右に回動可能で動力伝達を行なう第一伝動軸９を介装し、同じく刈取入力軸ケース３と第二伝動軸ケース１２の側との間に、左右に回動可能な支持リンク４を介装し、該支持リンク４は、第一伝動軸９に対して進行方向の右側において左右回動可能に枢結され、該支持リンク４を、刈取部Ａの穂先搬送装置３０及び縦搬送装置３１により構成された穀稈搬送経路側より側方に偏位して配設し、更に、穀稈搬送通路の下方に配置したものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】
本発明の解決すべき課題及び構成は以上の如くであり、次に添付の図面に示した本発明の実施例を説明する。
図１は刈取部スライド式コンバインの全体側面図、
図２は同じく正面図、
図３は前処理装置Ａ’と搬送装置のスライド態様を示す平面略図、
図４は刈取部Ａの側面断面図、
図５は刈取入力軸ケース３とベベルギアケース６の平面略図、
図６は前処理装置Ａ’の左右スライド構成を示す正面略図、
図７は同じく伝動系を示す正面断面略図、
図８は先端ケース１１を嵌入した状態における第二伝動軸ケース１２の嵌入部１２ａの側面図である。
【０００６】
図９は同じく内部側面図、
図１０は同じく第一伝動軸９方向に見た図、
図１１は先端ケース１１の正面図、
図１２は搬送装置左右スライドにおける中折れリンク４２のリンク比変動を示す平面略図、
図１３は搬送装置の扱深さ調節機構を示す側面図、
図１４は縦搬送装置３１の平面図、
図１５は刈取部Ａ後方のシャーシ５１上の刈取入力軸ケース３支持構造を示す側面図である。
【０００７】
本発明の刈取部スライド式コンバインの全体構成について図１及び図２より説明する。
左右クローラ５５Ｌ・５５Ｒを支承してなるクローラ走行装置上に、シャーシ５１を配設し、このシャーシ５１上の前部右側にエンジンＥを搭載し、更にシャーシ５１の前方にミッションケースＭを配設して、ミッションケースＭにクローラ走行装置の駆動輪５５ａの車軸を懸架している。
【０００８】
シャーシ５１の上部において、走行方向の左側には選別部Ｄを、その上部には扱胴５０及びフィードチェーン４９等を具備する脱穀部Ｃを形成しており、右側には上方にグレンタンク６３が配設されていて、選別部Ｄより揚穀コンベア６２にて籾が収納され、その下方に籾袋の載置部が具備されており、載置した籾袋にグレンタンク６３の籾を収納することができる。
【０００９】
シャーシ５１の前方には、走行方向右側に運転部Ｂが形成されており、この運転部Ｂにおいて、最前部には操向レバー５７や変速レバー５８を突設する操向パネル５６が配設されており、その後方に座席５９が配設されていて、座席５９の左傍には刈取クラッチレバー６０や脱穀クラッチレバー６１を配設している。
そして、シャーシ５１の左前方、即ち、運転部Ｂの前左側には、刈取部Ａが形成されている。本実施例は二条刈りであり、刈取部Ａの最前部に、分草板２２Ｌ・２２Ｍ・２２Ｒを前方に突設する左右一対の引起し装置２３Ｌ・２３Ｒを配設し、その下端部後方に刈刃２４及び穀稈掻込み用のスターホイル２５Ｌ・２５Ｒを配設して、前処理装置Ａ’を形成しており、その後方に穂先搬送装置３０及び縦搬送装置３１を配設している。
穀稈は、引起し装置２３にて、起立状に引き起こされ、根元部がスターホイル２５にて刈取部Ａ内に掻き込まれて刈刃２４にて切断され、更に穂側が穂先搬送装置３０にて、根側が縦搬送装置３１にて挟持されて搬送され、脱穀部Ｃのフィードチェーン４９に受け継がれるのである。
【００１０】
次に、刈取部Ａの各部材について説明する。
図１５の如く、刈取部Ａの後部上方には、シャーシ５１より突設される、支持柱材５２・５３の先端に形成されたスベリ軸受５２ａ・５３ａに、回動自在に保持されて、刈取入力軸２を軸支する刈取入力軸ケース３が左右に配設されており、刈取入力軸２の右端部は、刈取入力軸ケース３より突出していて、刈取入力プーリー１が付設されており、前記エンジンＥの出力軸よりベルト伝動される。
図１乃至図１１より、引起し装置２３、刈刃２４及びスターホイル２５等よりなる前処理装置Ａ’の伝動系及びスライド構成について説明する。
図４乃至図７の如く、刈取入力軸２の途中よりベベルギア２ａ・５ａを介してベベルギア軸５を前方に延設している。
【００１１】
該ベベルギア軸５は、刈取入力軸ケース３の中途部前方に、左右方向に回動自在に枢支延設したベベルギアケース６内に軸支されている。そして、ベベルギア軸５の前端よりベベルギア５ｂ・９ａを介して第一伝動軸９が前部下方に延設され、この第一伝動軸９を軸支する第一伝動軸ケース１０の上端部が、ベベルギアケース６の前部下端に固定されている。
即ち、第一伝動軸ケース１０は、ベベルギアケース６と一体に、刈取入力軸ケース３に対して左右方向に回動可能となっている。そして、刈取入力軸ケース３より固定板７が延出固設されており、これにはピン孔７ａ・７ｂを穿設してある。
一方、第一伝動軸ケース１０には固定ピン８を抜き差し自在に具備する取付板１０ａが固設されており、左右回動自在の第一伝動軸ケース１０を、固定ピン８をピン孔７ａに嵌入してＸ位置に固定し、また、ピン孔７ｂに嵌入してＹ位置に固定できるようにしている。
【００１２】
なお、第一伝動軸ケース１０の途中後部にシリンダー取付部１０ｂを固設しており、シリンダー取付部１０ｂには球面継手を具備し、一方、図１５の如く、シャーシ５１上にも球面継手を具備するシリンダー取付部５１ａを形成して、両シリンダー取付部１０ｂ・５１ａ間に油圧或いは空圧等の昇降シリンダー５４を、第一伝動軸ケース１０の左右回動に合わせて回動自在に配設しており、このシリンダー駆動にて第一伝動軸ケース１０を上下回動させることで、刈取部Ａ全体を昇降するように構成している。
刈取部Ａの中央付近の下方には、左右方向に第二伝動軸１３を軸支する第二伝動軸ケース１２を配設しており、第一伝動軸９下端が第二伝動軸ケース１２の途中部に嵌入されて、第一伝動軸９先端のベベルギア９ｂがスライド用ベベルギア１４を介して第二伝動軸１３のベベルギア１３ａに噛合している。
【００１３】
ここで、第一伝動軸ケース１０と第二伝動軸ケース１２の接合部分について、図７乃至図１１より説明する。
第一伝動軸ケース１０の下端部は、図１１に図示する先端ケース１１の円弧状のツバ部１１ａに固着する。先端ケース１１にはツバ部１１ａに穿設した軸孔より第一伝動軸９を嵌入できるようになっており、また、嵌入部１２ａ内の孔の形状に合わせて先端部１１ｂの前後面が円形になっていて、左右回動自在としており、また、先端部１１ｂに第二伝動軸１３を貫設可能、また、スライド用ベベルギア１４を嵌入可能に軸孔１１ｃ・１１ｄ・１１ｅが穿設されていて、これらの軸を貫設または嵌入することで、先端ケース１１の嵌入部１２ａからの抜け止めとなっている。
【００１４】
一方、第二伝動軸ケース１２には、先端ケース１１を嵌入する嵌入部１２ａが形成されていて、その上部には、嵌入孔１２ｃを穿設し、軸方向に円弧形状をなす円弧状面１２ｂが形成されており、この嵌入孔１２ｃより先端ケース１１を嵌入し、円弧状面１２ｂには先端ケース１１のツバ部１１ａを第二伝動軸１２方向に摺動可能に接合する。
ツバ部１１ａは第二伝動軸方向に摺動するので、円弧状面１２ｂの円弧方向の長さは、ツバ部１１ａの円弧方向の長さよりも長くしなければならないが、前後部分は摺動面を持たせる必要はないので、図４に図示する嵌入部１２ａの前後長さＬは、第二伝動軸１３のみの軸支部分の直径と略同じ長さですみ、設置スペースを縮小できるので、小型コンバインの刈取部構成に都合がよい。
なお、円弧状面１２ｂ上の嵌入孔１２ｃの周囲にはゴム等の弾性材よりなるリング部材１５を配設している。これは、円弧状面１２ｂ上にはツバ部１１ａを摺動自在とするようにグリスを塗布しており、このグリスが嵌入孔１２ｃより第二伝動軸ケース１２内に入るのを防ぐためである。
【００１５】
こうして、先端ケース１１及び第一伝動軸ケース１０が第二伝動軸ケース１２の軸方向に回動可能に接合しており、また、第一伝動軸９も、スライド用ベベルギア１４を介して第二伝動軸１３にギア噛合しているので、先端ケース１１及び第一伝動軸ケース１０の回動に合わせて、第二伝動軸１３に対しての左右噛合角度を変更できる。
更に、第一伝動軸ケース１０及び第一伝動軸９が、それぞれ刈取入力軸ケース３及び刈取入力軸２に対して左右回動自在なので、刈取入力軸ケース３に対して第一伝動軸ケース１０をＸ位置あるいはＹ位置にスライドさせて、第二伝動軸ケース１２をそれぞれの位置にスライドできる。
第一伝動軸ケース１０及び第二伝動軸ケース１２の左右スライドは、本実施例では手動で行うが、第一伝動軸ケース１０或いは第二伝動軸ケース１２等を横方向から押し引きする油圧シリンダーやエアシリンダー等のアクチュエーターを配設するようにもできる。
【００１６】
更に、刈取入力軸ケース３と第二伝動軸ケース１２との間には、図４及び図６の如く、第一伝動軸ケース１０よりも右側にて、支持リンク４を左右回動可能に枢結し、支持リンク４と第一伝動軸ケース１０とで平行リンクを形成している。なお、支持リンク４は、前記のようにシャーシ５１の前方に配設されたミッションケースＭに干渉しないように、側面視で図４または図１５の如く、前方にコの字状に屈曲した形状としている。
また、前記の如く、第一伝動軸ケース１０と平行リンクをなす支持リンク４の基端部を刈取入力プーリー１寄りに刈取入力軸ケース３に連結し、更に、支持リンク４の刈取入力プーリー１への近接部分は、第一伝動軸ケース１０をＸ位置にした時に刈取入力プーリー１に平行状となるよう屈曲させており、刈取入力プーリー１に干渉しない他、刈取入力軸ケース３において、支持リンク４基端部と第一伝動軸ケース３基端部との間隔が広くなり、リンク回動を安定できる。
【００１７】
このように支持リンク４を配設したので、図６の如く、第一伝動軸ケース１０の回動の際に、第二伝動軸ケース１２を前後左右水平状に保持したままスライドできるのに加え、第一伝動軸ケース１０の固定位置ＸとＹは、第一伝動ケース１０を刈取入力軸ケース３より平面視垂直状に前方に延設した状態よりそれぞれ左右に同一変位量で変位させた位置なので、正面視で、第一伝動軸ケース１０及び第一伝動軸９先端の上下位置は、Ｘ位置とＹ位置で同じになる。
従って、第二伝動軸ケース１２の上下位置も、Ｘ及びＹ位置で同じとなるので、後記のように第二伝動軸ケース１２にて支承されている引起し装置２３、刈刃２４及びスターホイル２５の上下位置も等しくなり、よって、刈高さ等が相違しない。
【００１８】
更に図７の如く、第二伝動軸１３の両端には、ベベルギア１３ｂ・１３ｂを付設しており、それぞれ引起し装置２３Ｌ・２３Ｒのスプロケット軸である引起し駆動軸１６Ｌ・１６Ｒの各ベベルギア１６ａ・１６ａに噛合している。
また、第二伝動軸１３途中部よりベベルギア１３ｃ・１９ａを介して刈刃駆動軸１９を前方に延設しており、刈刃駆動軸１９付設のウォーム１９ｂにスターホイル２５Ｒの駆動軸２０付設のウォームホイル２０ａを噛合させている。そして、各引起し駆動軸１６Ｌ・１６Ｒを軸支する引起し駆動軸ケース１７Ｌ・１７Ｒは、第二伝動軸ケース１２の左右端より上方に固設され、また、刈刃駆動軸１９及びスターホイル駆動軸２０を軸支する駆動軸ケース１８も第二伝動軸ケース１２より前方に固設されている。
更に図３の如く、刈刃２４やスターホイル２５Ｌ・２５Ｒ、及び引起し装置２３Ｌ・２３Ｒの下端部を支持する三本の分草杆２１Ｌ・２１Ｍ・２１Ｒも第二伝動軸ケース１２より前方に延出固設されている。従来は分草杆と第二伝動軸ケースとは別体だったが、このように構成したので、分草杆の強度が増し、組立構成も容易になる。
【００１９】
以上のように、引起し装置２３、刈刃２４、及びスターホイル２５等よりなる前処理装置Ａ’が、第二伝動軸ケース１２にて支承されているので、前記のように第一伝動軸ケース１０を回動させれば、引起し装置２３、刈刃２４、及びスターホイル２５が第二伝動軸ケース１２と一体で左右スライドする。正面視で引起し装置２３Ｌ・２３Ｒ及び各分草杆２１Ｌ・２１Ｍ・２１Ｒ先端に固設された分草板２２Ｌ・２２Ｍ・２２Ｒのスライド位置を見ると、図２のように第一伝動軸ケース１０をＸ位置にした時が運転部Ｂ寄り、即ち右側（正面視では左側寄り）であり、Ｙ位置の時が外側寄り、即ち左側（正面視では右側寄り）となっている（以後、第一伝動軸ケース１０をＸ位置、Ｙ位置にした時の前処理装置Ａ’の位置もそれぞれＸ位置、Ｙ位置と呼ぶ）。
まず、畦際等では、左側クローラ５５Ｌの外端ぎりぎりまでで刈り取らなければならないため、左側クローラ５５Ｌの外側端に引起し装置２３Ｌ（分草板２２Ｌ）の外端部が重なるＸ位置にして刈り取るが、それ以後は、左側クローラ５５Ｌの泥寄せにて植付穀稈を倒伏させる事態を避けるため、引起し装置２３Ｌ（分草板２２Ｌ）を左側クローラ５５Ｌよりも更に左側にスライドさせたＹ位置にして刈り取る。
【００２０】
前処理装置Ａ’における引起し装置２３、刈刃２４、及びスターホイル２５の各部材構成について、図２乃至図４より具体的に説明する。引起し装置２３Ｌ・２３Ｒは、下部を分草杆２１Ｌ・２１Ｒにて支承され、各引起し装置２３Ｌ・２３Ｒにおいて、前記引起し駆動軸１６Ｌ・１６Ｒよりベベルギア伝動される上方の駆動スプロケット２３ａと下方の従動スプロケット２３ｂとの間に引起しチェーン２３ｃを巻回しており、引起しチェーン２３ｃにはタイン２３ｄが複数具備されていて、各引起し装置２３Ｌ・２３Ｒの引起しチェーン２３ｃを外側下方から内側上方に搬送駆動して、タイン２３ｄにて穀稈を起立状に引き起こす。また、引起し装置２３Ｌ・２３Ｒの各下部外側には左右分草板２２Ｌ・２２Ｒが前方に突設されており、両引起し装置２３Ｌ・２３Ｒ間下方には小型の中央分草板２２Ｍが突設されていて、引起し前に穀稈を二条に分草する。
【００２１】
引起し装置２３Ｌ・２３Ｒの後方下部には、左右分草杆２１Ｌ・２１Ｒと引起し駆動軸ケース１７Ｌ・１７Ｒとの間に、内側に湾曲した左右集草杆２６Ｌ・２６Ｒが配設されており、中央分草板２２Ｍより後方に中央集草杆２７が延設されていて、その後端部付近下方より後方にスターホイル２５Ｌ・２５Ｒが側面視外側集草杆２６Ｌ・２６Ｒに添うようにして配設している。
平面視において、両スターホイル２５Ｌ・２５Ｒの噛合部Ｋの始端部は中央集草杆２７の後端部付近に位置しており、その直後方で、左右集草杆２６Ｌ・２６Ｒの湾曲部分が両スターホイル噛合部分Ｋに位置している。即ち、引起し装置２３Ｌ・２３Ｒにて引き起こされた穀稈の根元部が、各集草杆２６Ｌ・２６Ｒ・２７に沿ってスターホイル２５Ｌ・２５Ｒの噛合部Ｋへと集草されるように構成されている。
【００２２】
なお、図６の如く、右スターホイル２５Ｒは、駆動ケース１８より突設されるスターホイル駆動軸２０にて支承される他、右側分草杆２１Ｒより支持部材２５ａにて支障され、左スターホイル２５Ｌは、左側引起し駆動軸ケース１７Ｌより支持部材２５ｂにて支承されている。
【００２３】
スターホイルは、穀稈が起立状になっていなければ、有効に根元部を掻き込めない。そのためには、引起し前の分草板の配設位置を、スターホイルの掻込始端部より前にする必要があるが、あまり前にしすぎると、刈取部の前後長さが長くなってしまい、小型コンバインを構成する上で支障を来す。本実施例では、側面視で図４のように、スターホイル２５Ｌ・２５Ｒの前端部より上方に描いた垂線Ｓの延長線上に左右分草板２２Ｌ・２２Ｒの後端部がある。
即ち、穀稈は、分草板２２Ｌ・２２Ｒを経て引起し装置２３Ｌ・２３Ｒにて引き起こされるや否やスターホイル２５Ｌ・２５Ｒにて根元部が掻き込まれる。よって、刈取部の前後長さをできるだけ短くして、穀稈を引き起こした状態でスターホイルの掻込みができる。
【００２４】
また、スターホイル２５Ｌ・２５Ｒの下方には、左右分草杆２１Ｌ・２１Ｒ間に刈刃２４の固定刃２４ｂが横設固定されていて、その上部に平行に、前記刈刃駆動軸１９にて左右に摺動駆動される摺動刃２４ａが配設されている。スターホイル２５前端より下方に描いた垂線Ｓより直前部に刈刃２４の前端が位置している。即ち、スターホイル２５Ｌ・２５Ｒの掻込み直前に根元部が刈刃２４にて切断される。しかも、刈刃２４の前端部は、スターホイル２５Ｌ・２５Ｒの鉛直線Ｓ’よりも後方に位置するので、刈取部Ａのスターホイル２５より前方部分が長くならず、刈取部Ａの前後長さの短縮化を実現でき、安全上も申し分ない。
更に、前記の如く、第二伝動軸ケース１２の嵌合部１２ａの前後長さＬが短くてすむから、スターホイル２５Ｌ・２５Ｒ自体も、第二伝動軸ケース１２に近接して配設することができるので、以上のことから、引起し装置２３、刈刃２４及びスターホイル２５等よりなる前処理装置Ａ’全体が第二伝動軸ケース１２に近接して配設され、刈取部Ａの前部が短小化される。
【００２５】
また、図３に示す如く、スターホイル２５Ｌ・２５Ｒの噛合部Ｋの終端部は、縦搬送装置３１の搬送始端部になっており、更にその直後の上方位置は穂先搬送装置３０の搬送始端部となっていて、刈刃２４で切断し、スターホイル２５Ｌ・２５Ｒにて掻き込んだ穀稈を平面視左側に傾斜して保持搬送する。この縦搬送装置３０と穂先搬送装置３１は、左右スライド可能となっていて、引起し装置２３等をＸ位置、Ｙ位置にした時それぞれに、搬送始端部をスターホイル２５Ｌ・２５Ｒの噛合部Ｋの終端部に位置させることができる。両搬送装置３０・３１の左右スライド構成については後述する。
また、第二伝動軸ケース１２の嵌合部１２ａ、即ち、第一伝動軸ケース１０との接合部分は、図６に示す如く、その中央部であるスターホイル２５Ｌ・２５Ｒの噛合部Ｋよりも右側にずらせて位置させており、前処理装置Ａ’をＸ位置にした時もＹ位置にした時も第一伝動軸ケース１０が穂先搬送装置３０及び縦搬送装置３１の搬送経路よりも右側に外れて位置しているので、穀稈搬送に支障を来すことがない。また、支持リンク４も、第一伝動軸ケース１０より右側にあるので、同様の効果を奏する。
【００２６】
前処理装置Ａ’の各部材構成及び駆動構成、また、その左右スライド構成については以上であり、次に、穂先搬送装置３０及び縦搬送装置３１の部材構成とその左右スライド構成について図１乃至図５、図１２乃至図１４より説明する。
図５の如く、刈取入力軸ケース３の左端部には、刈取入力軸ケース３まわりに回動可能に搬送駆動ケース２８が枢結されていて、この中に軸支される搬送駆動軸２９が刈取入力軸２よりベベルギア２ｂ・２９ａを介して伝動される。そして、搬送駆動ケース２８の上下に搬送駆動軸２９の上端部・下端部が突出されて、上端部は、穂先搬送装置３０の駆動スプロケット３０ａに、下端部は、縦搬送装置３１の駆動スプロケット３１ａに固設されていて、穂先搬送装置３０及び縦搬送装置３１の各搬送チェーン３０ｂ・３１ｂを駆動する。
【００２７】
穂先搬送装置３０は、前記のように、搬送駆動軸２９上端に固設した駆動スプロケット３０ａと前方の図示せぬ従動スプロケットとの間に、複数のタイン３０ｃ・３０ｃ・・・を具備する搬送チェーン３０ｂを巻回したものであり、穂先搬送ケース３０ｄにて上下を被覆されている。穀稈の穂先部は、タイン３０ｃとその外側に配設した図示せぬ杆との間に挟持され、搬送チェーン３０ｂの駆動とともに後方へ搬送される。縦搬送装置３１は、図１４の如く、縦搬送フレーム３１ｃにて支承される駆動スプロケット３１ａと前後の従動スプロケット及びテンションスプロケット間に搬送チェーン３１ｂを巻回している。
更に、図４の如く、穂先搬送装置３０の右側から上方にＵ字杆３４を跨設し、穂先搬送装置３０の上部からＵ字杆３４の基部にかけて、図１及び図２に示す上部カバー３５が被覆されており、また、図４の如く、Ｕ字杆３４左端部より穂先搬送装置３０の左側を通って下方に連結板３６を固設して、その下端に固設した挟扼ガイド３７を縦搬送装置３１の搬送経路である左側の搬送チェーン３１ｂの外側に沿設している。穀稈の根元は、搬送チェーン３１ｂと挟扼ガイド３７に挟扼されて後方に搬送され、また挟扼ガイド３７は、穀稈の搬送量に柔軟に対応できるよう、長めの鋼管よりなるＵ字杆３４の弾性によって、搬送チェーン３１ｂとの間隔が伸縮する。
【００２８】
また、図５の如く、穂先搬送装置３０と縦搬送装置３１を被覆する穂先搬送ケース３０ｄと縦搬送フレーム３１ｃに対して、搬送駆動軸２９は、回転自在に軸受けされており、また、穂先搬送ケース３０ｄと縦搬送フレーム３１ｃとの間に図５及び図１４に示す連結部材３２が固設されていて、両搬送装置３０・３１が一体状となっており、更に、連結部材３２は、搬送駆動ケース２８を回転自在に軸支している。従って、穂先搬送装置３０及び縦搬送装置３１が一体となって搬送駆動軸２９まわりに、即ち左右方向に回動可能となっている。
【００２９】
また、搬送駆動ケース２８より固定板２８ａが突設されており、これに二個のピン孔２８ｂ・２８ｃが穿設されていて、縦搬送装置３１下方より連結部材３２に形成したピン嵌挿部３２ａを貫通して固定ピン３３をどちらかのピン孔に嵌入し、穂先搬送装置３０と縦搬送装置３１を搬送駆動ケース２８に対して固定可能としている。固定箇所は、平面視図３の如く、第一伝動軸ケース１０をＸ位置にした場合に対応するＸ’位置と、Ｙ位置にした場合に対応するＹ’位置である。即ち、前記のように、引起し装置２３等をＸ位置にした時には両搬送装置３０・３１をＸ’位置に、Ｙ位置にした時にはＹ’位置に固定して、搬送始端部をＸ，Ｙ各位置におけるスターホイル２５Ｌ・２５Ｒ噛合部Ｋの終端部に位置させて、引起し装置２３等をどちらにスライドさせた時にも穀稈を確実に受継ぎ、脱穀部Ｃのフィードチェーン４９に搬送できるようにしている。両搬送装置３０・３１の左右スライドは、本実施例では手動にて行うが、どちらかの搬送装置を横側から押し引きする油圧シリンダーやエアシリンダー等のアクチュエーターを配設するようにもできる。
【００３０】
次に、穂先搬送装置３０と縦搬送装置３１の扱深さ調節について説明する。
これはフィードチェーン４９に適当な状態で穀稈を送り込むよう、刈取入力軸ケース３まわりに搬送駆動ケース２８を上下回動させて穂先搬送装置３０及び縦搬送装置３１を上下に回動調節し、穀稈の長さに対応して縦搬送装置３１の搬送チェーン３１ｂが把持する位置を調節するものである。まず扱深さ検出センサーとして、図１４のように、縦搬送装置３１の搬送経路にＬセンサー３８が突設されており、Ｕ字杆３４の穂先搬送装置３０上方位置には、図１及び図２の如く、穀稈の穂先側が当接するようＭセンサー３９とＨセンサー４０が垂設されている。
【００３１】
穂先搬送装置３０及び縦搬送装置３１の回動操作は、図４、図１２及び図１３に示すように、垂直状に配設されたネジ棒４４に螺装された昇降部材４３より中折れリンク４２がＵ字杆３４に連結されており、昇降部材４３がネジ棒４４上を上下摺動するのに追従してＵ字杆３４が上下し、Ｕ字杆３４は穂先搬送装置３０に固設されているので、Ｕ字杆３４とともに穂先搬送装置３０及び縦搬送装置３１が一体に回動する構成となっている。
ネジ棒４４は右側引起し軸ケース１７Ｒより突設される支持部材４４ａ・４４ｂ間に回転可能に支持されており、支持部材４４ｂに固設された電動モーター４５の駆動にて回転駆動する。螺装された昇降部材４３は、その回転によってネジ棒４４上を上下に摺動し、摺動姿勢が保持されるように昇降部材４３よりガイドピン４３ａを突設し、ネジ棒４４に平行に配設されたガイド板４６のガイド溝４６ａに摺動自在に嵌入している。ガイド溝４６ａの上下端部にはリミットスイッチ４７・４７が配設されていて、ガイドピン４３ａがスイッチに当接すると電動モーター４５の駆動が停止する。
また、Ｕ字杆３４と穂先搬送装置３０との間に固設した上部カバー３５と、第一伝動軸ケース１０との間にガススプリング４８を配設し、中折れリンク４２とＵ字杆３４による両搬送装置３０・３１の支持力を強化するため、上方に付勢力を持たせている。なお、ガススプリング４８を付勢力の強いバネとしてもよい。
【００３２】
中折れリンク４２は、図１２のように、前記の両搬送装置３０・３１の左右スライドに対応できるように平面視「く」の字に屈曲自在に構成されている。中折れリンク４２の連結構成は、昇降部材４３より突設されるリンク取付板材４２ｂよりリンク部材４２ａ・４２ｂを水平回動自在に枢結し、リンク部材４２ｂの後端部には、回動吸収部材４１の板状部４１ａを枢支し、Ｕ字杆３４より突設された取付部３４ａの枢支ピン３４ｂを、回動吸収部材４１の筒状部４１ｂ内に回動自在に嵌入している。
扱深さ調節の際、両搬送装置３０・３１は、刈取入力軸ケース３を支点に上下回動するので、昇降部材４３及び中折れリンク４２に対する上下角度が変化する。回動吸収部材４１は、筒状部４１ｂ内のＵ字杆３４固設の枢支ピン３４ｂを回動自在にすることにより、両搬送装置３０・３１及びＵ字杆３４の上下回動を吸収して、中折れリンク４２及び昇降部材４３を水平に保持できる。
【００３３】
そして、両搬送装置３０・３１の左右スライドに対しては、中折れリンク４２が中折れして対応する。両搬送装置３０・３１がＸ’位置にある時、中折れリンク４２はリンク部材４２ａ・４２ｂが直線状となり（この時のリンク位置もＸ’位置と呼ぶ）、両搬送装置３０・３１がＹ’位置にある時は、リンク部材４２ａ・４２ｂが屈曲した形状となる（この時のリンク位置もＹ’位置と呼ぶ）。畦際以外の刈取に対応して前処理装置Ａ’がＹ位置にある時に、両搬送装置３０・３１はＹ’位置にあり、この状態の方が、畦際の刈取に対応して前処理装置Ａ’がＸ位置に、両搬送装置３０・３１がＸ’位置にある状態よりも頻度が高いので、Ｙ’位置の時にリンク強度が高い中折れ状態にしている。
本実施例のコンバインは、以上のように引起し装置２３、刈刃２４及びスターホイル２５等の前処理装置Ａ’を左右スライドでき、更にこれに対応して穂先搬送装置３０及び縦搬送装置３１を左右スライドできるよう刈取部Ａが構成されている。
【００３４】
以上の如く構成することにより、第一伝動軸９が刈取入力軸ケース３に対して左右回動自在となって、前処理装置を駆動する第二伝動軸１３を左右回動できるようになるとともに、第一伝動軸９の後端部が前方に寄り、刈取部後部のミッションケースとの干渉を避けながら、第一伝動軸９の前後傾斜を急角度にできる。
また、第二伝動軸ケース１２を平行リンクである第一伝動軸９と支持リンク４にて刈取入力軸ケース３に対して平行状に保持したまま左右回動することができる。
また、第一伝動軸９と支持リンク４を、左右方向に回動自在に連結する構成のうち、最も連結部分まわりのスペースを小さくできる構成となっている。
また、第一伝動軸９が左右スライドする刈取部の穀稈搬送経路内に位置することがなく、また、刈取部を左側と右側に択一的に固定可能とした構成において、各固定位置で刈取部前端の上下位置が等しくなるのである。
【００３５】
【発明の効果】
本発明は、刈取部Ａの後部上方で、シャーシ５１の支持柱材５２・５３に軸受５２ａ・５３ａを設け、該軸受５２ａ・５３ａにより左右に配設された刈取入力軸ケース３を回動自在に保持し、該刈取入力軸ケース３の回動中心に刈取入力軸２を軸支し、該刈取入力軸２が刈取入力軸ケース３の右側から突出された部分に刈取入力プーリー１を付設し、動力がベルト伝動されるコンバインの刈取部において、前記刈取入力軸ケース３に対して、刈刃や引起し装置等よりなる前処理装置Ａ’を駆動する第二伝動軸１３を内部に配置した第二伝動軸ケース１２を、左右移動自在に連結支持し、前記刈取入力軸ケース３側と第二伝動軸ケース１２側との間に、左右に回動可能で動力伝達を行なう第一伝動軸９を介装し、同じく刈取入力軸ケース３と第二伝動軸ケース１２の側との間に、左右に回動可能な支持リンク４を介装し、該支持リンク４は、第一伝動軸９に対して進行方向の右側において左右回動可能に枢結され、該支持リンク４を、刈取部Ａの穂先搬送装置３０及び縦搬送装置３１により構成された穀稈搬送経路側より側方に偏位して配設し、更に、穀稈搬送通路の下方に配置したので、次のような効果を奏する。
第１に、部品点数が少なく、構成が容易で手動でも操作可能な左右スライド自在の刈取部を構成でき、小型コンバインの実現に大いに貢献できる。
また、複雑な部材構成を必要とせず、手動でも充分にスライド可能な単純軽量なものにできる。そして、特に、手動でスライドさせる際にコジレ等を生じさせることなく、小さな操作力でスムーズにスライドさせることができる。
【００３６】
第２に、第一伝動軸９や支持リンク４が、左右スライドする刈取部の穀稈搬送経路内に位置することがなく、穀稈搬送経路が確保されるのである。
【図面の簡単な説明】
【図１】刈取部スライド式コンバインの全体側面図である。
【図２】同じく正面図である。
【図３】前処理装置Ａ’と搬送装置のスライド態様を示す平面略図、図４は刈取部Ａの側面断面図である。
【図４】刈取部Ａの側面断面図である。
【図５】刈取入力軸ケース３とベベルギアケース６の平面略図である。
【図６】前処理装置Ａ’の左右スライド構成を示す正面略図である。
【図７】同じく伝動系を示す正面断面略図である。
【図８】先端ケース１１を嵌入した状態における第二伝動軸ケース１２の嵌入部１２ａの側面図である。
【図９】同じく内部側面図である。
【図１０】同じく第一伝動軸９方向に見た図である。
【図１１】先端ケース１１の正面図である。
【図１２】搬送装置左右スライドにおける中折れリンク４２のリンク比変動を示す平面略図である。
【図１３】搬送装置の扱深さ調節機構を示す側面図である。
【図１４】縦搬送装置３１の平面図である。
【図１５】刈取部Ａ後方のシャーシ５１上の刈取入力軸ケース３支持構造を示す側面図である。
【符号の説明】
Ａ刈取部
Ａ’ 前処理装置
１刈取入力プーリー
２刈取入力軸
３刈取入力軸ケース
４支持リンク
５ベベルギア軸
６ベベルギアケース
７固定板
８固定ピン
９第一伝動軸
１０第一伝動軸ケース
１１先端ケース
１１ａツバ部
１２第二伝動軸ケース
１２ａ嵌入部
１２ｂ円弧状面
１２ｃ嵌入孔
１３第二伝動軸
１４スライド用ベベルギア
２３引起し装置
２４刈刃
２５スターホイル[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
 The present invention relates to a configuration of a reaping portion that can slide a reaping portion left and right, and that realizes a compact combine by reducing the size of the reaping portion.
[0002]
[Prior art]
 In the conventional combine harvester, the first transmission shaft extends forward from the harvesting input shaft and is connected to the second transmission shaft disposed in the left-right direction below the front portion, and the second transmission shaft The structure is known in which the pulling device and the cutting blade are driven while the second transmission shaft case supports the pretreatment device including the pulling device and the cutting blade.
 Further, a configuration in which the pretreatment device is slidable to the left and right is disclosed in Japanese Patent Publication No. 53-27171 and Japanese Utility Model Laid-Open No. 5-15728.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
 The purpose of sliding the combine harvester left and right is to eliminate the following problems during the harvesting operation.
 In other words, in a small two-line combine combine, the number of cutting lines is small, so the vehicle body width is wider than the cutting part, and the cutting part is located on one side of the vehicle body adjacent to the driver's seat. Approaches one side of the car body.
 Therefore, this cutting operation makes it easy to step on the cereal with a crawler during row cutting or middle splitting. In addition, when working in a wetland, the crawler is likely to draw mud to an uncut mushroom, and mud adheres to the cereal culm and hinders threshing and sorting operations.
 The present invention provides a combine that has such a right and left slidable cutting part that is easy to configure and can be operated manually while solving such problems.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
 The present invention solves the above-described problems and realizes a small combine that enables the cutting portion to slide.
 Bearings 52a and 53a are provided on the support pillars 52 and 53 of the chassis 51 above the rear part of the cutting part A. The cutting input shaft case 3 arranged on the left and right by the bearings 52a and 53a is rotatably held, and the cutting input shaft 2 is pivotally supported at the center of rotation of the cutting input shaft case 3, and the cutting input In the harvesting portion of the combine where the shaft 2 is attached to the portion of the harvesting input shaft case 3 protruding from the right side of the harvesting input pulley 1 and the power is transmitted by the belt,Connected to the cutting input shaft case 3 is a second transmission shaft case 12 in which a second transmission shaft 13 for driving a pretreatment device A ′ made of a cutting blade, a pulling device, or the like is disposed. It can be supported and rotated left and right between the cutting input shaft case 3 side and the second transmission shaft case 12 side.Power transmission withA first transmission shaft 9 is interposed, and a support link 4 that is turnable left and right is interposed between the reaping input shaft case 3 and the second transmission shaft case 12.The support link 4 is pivotally connected to the first transmission shaft 9 on the right side in the advancing direction so as to be rotatable left and right. The support link 4 is configured by a tip conveying device 30 and a vertical conveying device 31 of the cutting part A. Disposed to the side from the side of the cereal conveying path, and further arranged below the cereal conveying pathIs.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
 The problems and configurations to be solved by the present invention are as described above, and the embodiments of the present invention shown in the accompanying drawings will be described below.
 FIG. 1 is an overall side view of a cutting section sliding combine.
 FIG. 2 is also a front view,
 FIG. 3 is a schematic plan view showing a slide mode of the pretreatment device A ′ and the transfer device,
 FIG. 4 is a side sectional view of the cutting part A,
 FIG. 5 is a schematic plan view of the cutting input shaft case 3 and the bevel gear case 6.
 FIG. 6 is a schematic front view showing a left-right slide configuration of the pretreatment device A ′.
 FIG. 7 is a schematic front sectional view showing the transmission system,
 FIG. 8 is a side view of the fitting portion 12a of the second transmission shaft case 12 in a state where the tip case 11 is fitted.
[0006]
 FIG. 9 is an internal side view,
 FIG. 10 is also a view seen in the direction of the first transmission shaft 9,
 FIG. 11 is a front view of the tip case 11,
 FIG. 12 is a schematic plan view showing the link ratio variation of the broken link 42 in the left and right slide of the transport device,
 FIG. 13 is a side view showing a handling depth adjusting mechanism of the transport device,
 FIG. 14 is a plan view of the vertical conveying device 31,
 FIG. 15 is a side view showing the support structure for the cutting input shaft case 3 on the chassis 51 behind the cutting part A. FIG.
[0007]
 The whole structure of the cutting part slide type combine of this invention is demonstrated from FIG.1 and FIG.2.
 A chassis 51 is disposed on a crawler traveling device that supports the left and right crawlers 55L and 55R, an engine E is mounted on the front right side of the chassis 51, and a mission case M is disposed in front of the chassis 51. The axle of the drive wheel 55a of the crawler traveling device is suspended from the transmission case M.
[0008]
 In the upper part of the chassis 51, a sorting part D is formed on the left side in the traveling direction, and a threshing part C including a handling cylinder 50 and a feed chain 49 is formed on the upper part thereof. The basket is stored in the cereal conveyor 62 from the sorting unit D, and a basket bag placement unit is provided below the sorting unit D, and the basket in the Glen tank 63 is stored in the placed basket bag. be able to.
[0009]
 A driving part B is formed on the right side in the traveling direction in front of the chassis 51. In the driving part B, a steering panel 56 for projecting a steering lever 57 and a shift lever 58 is disposed at the foremost part. A seat 59 is disposed behind the seat 59, and a cutting clutch lever 60 and a threshing clutch lever 61 are disposed on the left side of the seat 59.
 A cutting portion A is formed on the left front side of the chassis 51, that is, on the front left side of the operation unit B. This embodiment is a two-row cutting, and a pair of left and right pulling devices 23L and 23R that project forward the weed plates 22L, 22M, and 22R are arranged at the forefront of the cutting part A, and at the rear of the lower end thereof The cutting blade 24 and the star wheel 25L / 25R for picking cereals are arranged to form a pretreatment device A ′, and the tip conveying device 30 and the vertical conveying device 31 are arranged behind it. .
 The cereal is raised in a standing manner by the pulling device 23, the root portion is scraped into the cutting portion A by the star wheel 25 and cut by the cutting blade 24, and the ear side is further transferred to the tip conveying device 30. Thus, the root side is nipped and conveyed by the vertical conveying device 31 and is inherited by the feed chain 49 of the threshing section C.
[0010]
 Next, each member of the cutting part A will be described.
 As shown in FIG. 15, on the rear upper part of the cutting part A, the sliding bearings 52a and 53a formed at the front ends of the support pillars 52 and 53 project from the chassis 51 and are rotatably held. A cutting input shaft case 3 that pivotally supports the input shaft 2 is arranged on the left and right, a right end portion of the cutting input shaft 2 protrudes from the cutting input shaft case 3, and a cutting input pulley 1 is attached. The belt is transmitted from the output shaft of the engine E.
 A transmission system and a slide configuration of the pretreatment device A 'including the pulling device 23, the cutting blade 24, the star wheel 25, and the like will be described with reference to FIGS.
 As shown in FIGS. 4 to 7, the bevel gear shaft 5 is extended forward from the middle of the cutting input shaft 2 via the bevel gears 2 a and 5 a.
[0011]
 The bevel gear shaft 5 is pivotally supported in a bevel gear case 6 that pivotally extends in front of the middle part of the cutting input shaft case 3 so as to be pivotable in the left-right direction. Then, the first transmission shaft 9 extends downward from the front end of the bevel gear shaft 5 via the bevel gears 5b and 9a, and the upper end portion of the first transmission shaft case 10 that pivotally supports the first transmission shaft 9 is The bevel gear case 6 is fixed to the front lower end.
 That is, the first transmission shaft case 10 is rotatable in the left-right direction with respect to the cutting input shaft case 3 integrally with the bevel gear case 6. A fixed plate 7 extends from the cutting input shaft case 3 and is fixedly provided with pin holes 7a and 7b.
 On the other hand, the first transmission shaft case 10 is fixedly provided with a mounting plate 10a having a fixed pin 8 that can be freely inserted and removed. The first transmission shaft case 10 that can be turned to the left and right is fixed to the pin hole 7a. It is inserted and fixed at the X position, and is inserted into the pin hole 7b so as to be fixed at the Y position.
[0012]
 A cylinder mounting portion 10b is fixed to the rear halfway portion of the first transmission shaft case 10, and the cylinder mounting portion 10b is provided with a spherical joint. On the other hand, as shown in FIG. A cylinder mounting portion 51a is formed, and a lifting cylinder 54 such as hydraulic pressure or pneumatic pressure is rotatably disposed between the cylinder mounting portions 10b and 51a in accordance with the left-right rotation of the first transmission shaft case 10. The entire cutting part A is moved up and down by rotating the first transmission shaft case 10 up and down by driving the cylinder.
 A second transmission shaft case 12 that pivotally supports the second transmission shaft 13 in the left-right direction is disposed below the center of the cutting portion A, and the lower end of the first transmission shaft 9 is the second transmission shaft case 12. The bevel gear 9 b at the tip of the first transmission shaft 9 is engaged with the bevel gear 13 a of the second transmission shaft 13 via the slide bevel gear 14.
[0013]
 Here, the joint portion between the first transmission shaft case 10 and the second transmission shaft case 12 will be described with reference to FIGS.
 The lower end portion of the first transmission shaft case 10 is fixed to the arc-shaped flange portion 11a of the tip case 11 shown in FIG. The first transmission shaft 9 can be fitted into the tip case 11 through a shaft hole drilled in the flange portion 11a, and the front and rear surfaces of the tip portion 11b are circular according to the shape of the hole in the fitting portion 12a. The second transmission shaft 13 can be passed through the distal end portion 11b, and the shaft holes 11c, 11d, and 11e can be inserted into the slide bevel gear 14 so that the second transmission shaft 13 can be inserted. Thus, these shafts are penetrated or inserted to prevent the tip case 11 from coming off from the fitting portion 12a.
[0014]
 On the other hand, the second transmission shaft case 12 is formed with a fitting portion 12a into which the tip case 11 is fitted, and an upper portion thereof is provided with a fitting hole 12c to form an arcuate surface 12b having an arc shape in the axial direction. The tip case 11 is inserted through the insertion hole 12c, and the flange portion 11a of the tip case 11 is slidably joined in the direction of the second transmission shaft 12 to the arcuate surface 12b.
 Since the flange portion 11a slides in the second transmission axis direction, the length of the arc-shaped surface 12b in the arc direction must be longer than the length of the flange portion 11a in the arc direction. Therefore, the front-rear length L of the insertion portion 12a shown in FIG. 4 is substantially the same as the diameter of the shaft support portion of only the second transmission shaft 13, and the installation space can be reduced. Convenient for the harvester configuration of a small combine.
 A ring member 15 made of an elastic material such as rubber is disposed around the insertion hole 12c on the arcuate surface 12b. This is because grease is applied on the arcuate surface 12b so that the flange portion 11a is slidable, and this grease is prevented from entering the second transmission shaft case 12 through the fitting hole 12c. .
[0015]
 Thus, the tip case 11 and the first transmission shaft case 10 are joined so as to be rotatable in the axial direction of the second transmission shaft case 12, and the first transmission shaft 9 is also connected to the second transmission shaft 14 via the sliding bevel gear 14. Since the gear meshes with the transmission shaft 13, the right and left meshing angles with respect to the second transmission shaft 13 can be changed in accordance with the rotation of the tip case 11 and the first transmission shaft case 10.
 Further, since the first transmission shaft case 10 and the first transmission shaft 9 are rotatable to the left and right with respect to the cutting input shaft case 3 and the cutting input shaft 2, respectively, the first transmission shaft case 10 with respect to the cutting input shaft case 3 is provided. Can be slid to the X position or the Y position, and the second transmission shaft case 12 can be slid to the respective positions.
 The left and right slides of the first transmission shaft case 10 and the second transmission shaft case 12 are manually performed in this embodiment, but a hydraulic cylinder that pushes and pulls the first transmission shaft case 10 or the second transmission shaft case 12 from the lateral direction. It is also possible to arrange actuators such as air cylinders.
[0016]
 Further, as shown in FIGS. 4 and 6, the support link 4 is pivoted between the cutting input shaft case 3 and the second transmission shaft case 12 on the right side of the first transmission shaft case 10 so that the support link 4 can turn left and right. Thus, the support link 4 and the first transmission shaft case 10 form a parallel link. The support link 4 is bent in a U-shape forward as shown in FIG. 4 or FIG. 15 in a side view so as not to interfere with the transmission case M disposed in front of the chassis 51 as described above. It is said.
 Further, as described above, the base end portion of the support link 4 that forms a parallel link with the first transmission shaft case 10 is connected to the cutting input shaft case 3 near the cutting input pulley 1, and the cutting input pulley 1 of the supporting link 4 is further connected. The adjacent portion is bent so as to be parallel to the cutting input pulley 1 when the first transmission shaft case 10 is in the X position, and does not interfere with the cutting input pulley 1, and is supported by the cutting input shaft case 3. The space | interval of link 4 base end part and the 1st transmission shaft case 3 base end part becomes wide, and link rotation can be stabilized.
[0017]
 Since the support link 4 is arranged in this manner, as shown in FIG. 6, when the first transmission shaft case 10 is rotated, the second transmission shaft case 12 can be slid while being held horizontally in the front, rear, left, and right directions. The fixed positions X and Y of the first transmission shaft case 10 are positions at which the first transmission case 10 is displaced to the left and right by the same amount of displacement from the state in which the first transmission case 10 is extended forward from the cutting input shaft case 3 in the vertical direction in plan view. Therefore, when viewed from the front, the vertical positions of the first transmission shaft case 10 and the first transmission shaft 9 are the same at the X position and the Y position.
 Accordingly, the vertical position of the second transmission shaft case 12 is also the same at the X and Y positions. Therefore, the pulling device 23, the cutting blade 24, and the star wheel supported by the second transmission shaft case 12 as will be described later. The vertical position of 25 is also equal, and therefore the cutting height or the like is not different.
[0018]
 Further, as shown in FIG. 7, bevel gears 13b and 13b are attached to both ends of the second transmission shaft 13, and the bevel gears 16a and 16R of the pulling drive shafts 16L and 16R, which are sprocket shafts of the pulling devices 23L and 23R, respectively. Meshes with 16a.
 Further, a cutting blade drive shaft 19 is extended forward from a middle portion of the second transmission shaft 13 via bevel gears 13c and 19a, and a worm 19b provided with the cutting blade drive shaft 19 is provided with the drive shaft 20 of the star wheel 25R. The worm wheel 20a is engaged. The pulling drive shaft cases 17L and 17R that support the pulling drive shafts 16L and 16R are fixed above the left and right ends of the second transmission shaft case 12, and the cutting blade drive shaft 19 and the star wheel are fixed. A drive shaft case 18 that supports the drive shaft 20 is also fixed forward of the second transmission shaft case 12.
 Further, as shown in FIG. 3, the cutting blade 24, the star wheels 25 L and 25 R, and the three weeding shears 21 L, 21 M, and 21 R that support the lower ends of the pulling devices 23 L and 23 R It is extended and fixed. Conventionally, the weed bush and the second transmission shaft case were separate bodies. However, since they are configured in this way, the strength of the weed bush is increased and the assembly configuration is facilitated.
[0019]
 As described above, since the pretreatment device A ′ including the pulling device 23, the cutting blade 24, the star wheel 25, and the like is supported by the second transmission shaft case 12, as described above, the first transmission shaft is provided. When the case 10 is rotated, the pulling device 23, the cutting blade 24, and the star wheel 25 slide left and right integrally with the second transmission shaft case 12. When the sliding positions of the lifting devices 23L, 23R and the weed plates 21L, 21M, 21R fixedly attached to the tips of the weed ridges 21L, 21M, 21R are viewed in front view, the first transmission shaft case as shown in FIG. When 10 is in the X position, it is closer to the driving unit B, that is, on the right side (left side in the front view), and when in the Y position, it is on the outer side, that is, on the left side (right side in the front view). (The position of the pretreatment device A ′ when the transmission shaft case 10 is set to the X position and the Y position is also referred to as the X position and the Y position, respectively).
 First, at the edge of cutting, it is necessary to cut up to the outer edge of the left crawler 55L, so that the outer edge of the left crawler 55L is raised to the X position where the outer end of the device 23L (weeding board 22L) overlaps. However, after that, in order to avoid a situation where the planted cereals are laid down due to the mud of the left crawler 55L, the Y position where the raising device 23L (weeding board 22L) is slid further to the left than the left crawler 55L. And mow.
[0020]
 Each member structure of the raising device 23, the cutting blade 24, and the star wheel 25 in the pretreatment device A 'will be described in detail with reference to FIGS. The pulling devices 23L and 23R are supported at lower portions by the weed shears 21L and 21R. In the pulling devices 23L and 23R, the pulling drive shafts 16L and 16R are driven by bevel gears above and below the driving sprocket 23a. The chain 23c is wound between the driven sprocket 23b and the chain 23c is provided with a plurality of tines 23d, and the chain 23c of each lifting device 23L / 23R is moved from the lower side to the inner side. It is transported upward and causes the cereals to stand upright at the tine 23d. In addition, left and right weed plates 22L and 22R project forward from the lower outer sides of the raising devices 23L and 23R, and a small central weed plate 22M projects between the raising devices 23L and 23R. It is set up and weeds the cereals into two rows before raising.
[0021]
 In the lower rear part of the pulling devices 23L and 23R, left and right collecting rods 26L and 26R curved inward are arranged between the left and right splitting rods 21L and 21R and the driving shaft cases 17L and 17R. In addition, a central collecting rod 27 is extended behind the central weed plate 22M, and the star wheels 25L and 25R are arranged so as to follow the outer collecting grass rods 26L and 26R in the side view from the lower part near the rear end. Has been established.
 In plan view, the start ends of the meshing portions K of the star wheels 25L and 25R are located near the rear end of the central grass trap 27, and immediately after that, the curved portions of the left and right grass traps 26L and 26R are located. It is located in both star wheel meshing portions K. In other words, the root portion of the cereal bowl caused by the pulling devices 23L and 23R is collected along the grass collecting pods 26L, 26R, and 27 to the meshing portion K of the star wheels 25L and 25R. Has been.
[0022]
 As shown in FIG. 6, the right star wheel 25R is supported by the star wheel drive shaft 20 projecting from the drive case 18, and is also supported by the support member 25a from the right weed fence 21R. 25L is raised by the left side and is supported by the support member 25b from the drive shaft case 17L.
[0023]
 Starfoil cannot effectively scratch the root unless the cereal is standing upright. For this purpose, it is necessary to place the weed board before raising the front end of the star wheel, but if it is too far, the length of the cutting part becomes longer. This is a hindrance in constructing a small combine. In the present embodiment, as shown in FIG. 4, the rear end portions of the left and right weed plates 22L and 22R are on the extended line of the perpendicular S drawn above the front end portions of the star wheels 25L and 25R in a side view.
 That is, the cereal is raised through the weed boards 22L and 22R, and the root portion is scratched by the star wheels 25L and 25R as soon as it is caused by the devices 23L and 23R. Therefore, the front and rear lengths of the cutting part can be shortened as much as possible, and the star foil can be raked in a state in which the cereal is caused.
[0024]
 Further, below the star wheels 25L and 25R, a fixed blade 24b of the cutting blade 24 is laterally fixed between the left and right weed shears 21L and 21R, and the cutting blade drive shaft 19 is parallel to the upper portion thereof. A sliding blade 24a that is slidably driven to the left and right is disposed. The front end of the cutting blade 24 is located immediately before the perpendicular S drawn below the front end of the star wheel 25. That is, the root portion is cut by the cutting blade 24 immediately before the star wheels 25L and 25R are scraped. Moreover, since the front end portion of the cutting blade 24 is located behind the vertical line S ′ of the star wheels 25L and 25R, the front portion of the cutting portion A is not longer than the star wheel 25, and the length of the cutting portion A is the front-rear length. Can be shortened, and safety is perfect.
 Further, as described above, since the front and rear length L of the fitting portion 12a of the second transmission shaft case 12 can be short, the star wheels 25L and 25R themselves are also arranged close to the second transmission shaft case 12. Therefore, the entire pretreatment device A ′ composed of the pulling device 23, the cutting blade 24, the star wheel 25, and the like is disposed close to the second transmission shaft case 12, and the front of the cutting portion A is The part is shortened.
[0025]
 Further, as shown in FIG. 3, the end portion of the meshing portion K of the star wheels 25L and 25R is the conveyance start end portion of the vertical conveyance device 31, and the upper position immediately thereafter is the conveyance start end portion of the tip conveyance device 30. Then, the cereals cut by the cutting blade 24 and scraped by the star wheels 25L and 25R are tilted to the left in plan view and held and conveyed. The vertical conveying device 30 and the tip conveying device 31 are slidable to the left and right. When the pulling device 23 and the like are set to the X position and the Y position, the conveying start end is the meshing portion K of the star wheels 25L and 25R. Can be located at the end of the. The left and right slide configurations of both the conveying devices 30 and 31 will be described later.
 Further, as shown in FIG. 6, the fitting portion 12a of the second transmission shaft case 12, that is, the joint portion with the first transmission shaft case 10 is more than the meshing portion K of the star wheels 25L and 25R as the central portion. The first transmission shaft case 10 is positioned on the right side of the transfer path of the tip transfer device 30 and the vertical transfer device 31 when the pre-processing device A ′ is set to the X position and the Y position. Since it is located off, there will be no hindrance to grain transport. Further, since the support link 4 is also on the right side of the first transmission shaft case 10, the same effect is obtained.
[0026]
 Each member configuration and drive configuration of the pretreatment device A ′ and its left and right slide configuration are as described above. Next, the member configurations and the left and right slide configurations of the tip transfer device 30 and the vertical transfer device 31 are shown in FIGS. 5 and FIG. 12 to FIG.
 As shown in FIG. 5, a conveyance drive case 28 is pivotally connected to the left end portion of the cutting input shaft case 3 so as to be rotatable around the cutting input shaft case 3, and a conveyance driving shaft 29 pivotally supported therein is provided. It is transmitted from the cutting input shaft 2 through bevel gears 2b and 29a. And the upper end part and the lower end part of the conveyance drive shaft 29 protrude above and below the conveyance drive case 28, the upper end part is the drive sprocket 30a of the tip conveyance apparatus 30, and the lower end part is the drive sprocket 31a of the vertical conveyance apparatus 31. It drives each of the transport chains 30b and 31b of the tip transport device 30 and the vertical transport device 31.
[0027]
 As described above, the tip transport device 30 includes a plurality of tines 30c, 30c,... Between a drive sprocket 30a fixed to the upper end of the transport drive shaft 29 and a driven sprocket (not shown) in front. 30b is wound, and the top and bottom are covered with a tip carrying case 30d. The tip part of the grain culm is sandwiched between the tine 30c and a cocoon (not shown) disposed on the outside thereof, and is conveyed rearward along with the driving of the conveying chain 30b. As shown in FIG. 14, the vertical conveying device 31 has a conveying chain 31b wound between a drive sprocket 31a supported by a vertical conveying frame 31c and front and rear driven sprockets and tension sprockets.
 Furthermore, as shown in FIG. 4, a U-shaped hook 34 is straddled from the right side of the tip conveying device 30, and the upper cover 35 shown in FIGS. 1 and 2 extends from the top of the tip conveying device 30 to the base of the U-shaped hook 34. Further, as shown in FIG. 4, a pinch guide 37 is fixedly provided at the lower end of the connecting plate 36 by fixing the connecting plate 36 downward from the left end of the U-shaped hook 34 through the left side of the tip conveying device 30. Is arranged along the outside of the left conveying chain 31b which is the conveying path of the vertical conveying device 31. The root of the culm is sandwiched between the transport chain 31b and the pinch guide 37 and conveyed backward, and the pinch guide 37 is U-shaped made of a long steel pipe so that it can flexibly handle the amount of cereal transported. Due to the elasticity of the flange 34, the distance from the transport chain 31b expands and contracts.
[0028]
 Further, as shown in FIG. 5, the conveyance drive shaft 29 is rotatably supported with respect to the tip conveyance case 30d and the vertical conveyance frame 31c covering the tip conveyance device 30 and the vertical conveyance device 31, and the tip conveyance is also performed. The connection member 32 shown in FIGS. 5 and 14 is fixed between the case 30d and the vertical conveyance frame 31c, and both the conveyance devices 30 and 31 are integrated. The drive case 28 is rotatably supported. Accordingly, the tip conveying device 30 and the vertical conveying device 31 are integrally rotatable around the conveyance driving shaft 29, that is, in the left-right direction.
[0029]
 Further, a fixed plate 28a is protruded from the conveyance drive case 28, and two pin holes 28b and 28c are formed in the fixed plate 28a, and a pin insertion portion formed in the connecting member 32 from below the vertical conveyance device 31. The fixing pin 33 is inserted into one of the pin holes through the pin 32 a so that the tip conveying device 30 and the vertical conveying device 31 can be fixed to the conveying drive case 28. As shown in the plan view of FIG. 3, the fixed locations are the X ′ position corresponding to the first transmission shaft case 10 in the X position and the Y ′ position corresponding to the Y position. That is, as described above, when the raising device 23 and the like are set to the X position, both the transfer devices 30 and 31 are fixed to the X ′ position, and when set to the Y position, the transfer start end portion is set to the X and Y positions. It is positioned at the end of the star wheel 25L / 25R meshing portion K at each position, and the cedar can be reliably inherited and conveyed to the feed chain 49 of the threshing portion C when the pulling device 23 or the like is slid in either direction. I am doing so. The left and right slides of both the conveying devices 30 and 31 are manually performed in the present embodiment, but an actuator such as a hydraulic cylinder or an air cylinder that pushes or pulls one of the conveying devices from the side can also be provided.
[0030]
 Next, the handling depth adjustment of the tip conveying device 30 and the vertical conveying device 31 will be described.
 In order to feed the cereals into the feed chain 49 in an appropriate state, the conveying drive case 28 is rotated up and down around the cutting input shaft case 3 to adjust the tip conveying device 30 and the vertical conveying device 31 up and down, The position held by the transport chain 31b of the vertical transport device 31 is adjusted in accordance with the length of the cereal. First, as a handling depth detection sensor, as shown in FIG. 14, an L sensor 38 protrudes from the conveyance path of the vertical conveyance device 31. As shown in FIG. 2, the M sensor 39 and the H sensor 40 are vertically arranged so that the tip side of the grain buds abuts.
[0031]
 As shown in FIGS. 4, 12, and 13, the turning operation of the tip transfer device 30 and the vertical transfer device 31 is a half-broken link from an elevating member 43 that is screwed on a vertically disposed screw rod 44. 42 is connected to the U-shaped rod 34, and the U-shaped rod 34 moves up and down following the lifting and lowering member 43 sliding up and down on the screw rod 44. The U-shaped rod 34 is fixed to the tip conveying device 30. Therefore, the tip conveying device 30 and the vertical conveying device 31 are configured to rotate together with the U-shaped rod 34.
 The screw rod 44 is supported between the support members 44a and 44b that are raised to the right and protrude from the shaft case 17R. The screw rod 44 is driven to rotate by an electric motor 45 fixed to the support member 44b. The screwed elevating member 43 slides up and down on the screw rod 44 by its rotation, and a guide pin 43a protrudes from the elevating member 43 so that the sliding posture is maintained, and is parallel to the screw rod 44. The guide plate 46 is slidably fitted into the guide groove 46a. Limit switches 47 and 47 are disposed at the upper and lower ends of the guide groove 46a. When the guide pin 43a contacts the switch, the drive of the electric motor 45 is stopped.
 Further, a gas spring 48 is disposed between the upper cover 35 fixed between the U-shaped rod 34 and the tip conveying device 30 and the first transmission shaft case 10, and the half-broken link 42 and the U-shaped rod 34 are disposed. In order to reinforce the supporting force of both the conveying devices 30 and 31, the urging force is given upward. The gas spring 48 may be a spring having a strong biasing force.
[0032]
 As shown in FIG. 12, the center-fold link 42 is configured to be bent in a “<” shape in a plan view so as to correspond to the left and right slides of the both conveying devices 30 and 31. The link structure of the half-broken link 42 is such that the link members 42a and 42b are pivoted horizontally from a link mounting plate 42b projecting from an elevating member 43, and the rear end of the link member 42b is pivotally absorbed. The plate-like portion 41a of the member 41 is pivotally supported, and the pivot pin 34b of the mounting portion 34a protruding from the U-shaped flange 34 is rotatably fitted into the cylindrical portion 41b of the rotation absorbing member 41. Yes.
 When the handling depth is adjusted, both conveying devices 30 and 31 rotate up and down with the cutting input shaft case 3 as a fulcrum, so that the vertical angle with respect to the lifting member 43 and the broken link 42 changes. The rotation absorbing member 41 absorbs the vertical rotation of both the conveying devices 30 and 31 and the U-shaped rod 34 by making the pivotal support pin 34b fixed to the U-shaped rod 34 in the cylindrical portion 41b rotatable. Thus, the broken link 42 and the elevating member 43 can be held horizontally.
[0033]
 Then, the left and right slides of both the conveying devices 30 and 31 correspond to the middle broken link 42 being folded. When both the conveying devices 30 and 31 are in the X ′ position, the link member 42 a and 42 b of the half-broken link 42 is linear (the link position at this time is also referred to as the X ′ position), and both the conveying devices 30 and 31 are in the Y position. When in the 'position, the link members 42a and 42b are bent (the link position at this time is also referred to as the Y' position). When the pre-processing device A ′ is in the Y position corresponding to cutting other than the cutting edge, both the conveying devices 30 and 31 are in the Y ′ position, and this state is pre-processing corresponding to cutting at the cutting edge. Since the frequency is higher than that in the state where the apparatus A ′ is in the X position and the both conveying devices 30 and 31 are in the X ′ position, the link strength is high at the Y ′ position.
 The combine according to the present embodiment can slide the pretreatment device A ′ such as the pulling device 23, the cutting blade 24, the star wheel 25 and the like left and right as described above, and further, the tip conveying device 30 and the vertical conveying device 31 corresponding thereto. The cutting part A is configured to slide right and left.
[0034]
 By configuring as described above, the first transmission shaft 9 can be turned to the left and right with respect to the cutting input shaft case 3, and the second transmission shaft 13 for driving the pretreatment device can be turned to the left and right. The rear end portion of the first transmission shaft 9 is moved forward, and the front and rear inclination of the first transmission shaft 9 can be made steep while avoiding interference with the transmission case at the rear portion of the cutting portion.
 Further, the second transmission shaft case 12 can be rotated left and right while being held in parallel with the cutting input shaft case 3 by the first transmission shaft 9 and the support link 4 which are parallel links.
 Further, among the configurations in which the first transmission shaft 9 and the support link 4 are connected so as to be rotatable in the left-right direction, the space around the connecting portion can be minimized.
 In addition, in the configuration in which the first transmission shaft 9 is not positioned in the grain transporting path of the cutting part that slides left and right, and the cutting part can be selectively fixed to the left side and the right side, The vertical position of the front end of the cutting part becomes equal.
[0035]
【The invention's effect】
 The present inventionBearings 52a and 53a are provided on the support column members 52 and 53 of the chassis 51 above the rear part of the cutting part A, and the cutting input shaft case 3 disposed on the left and right by the bearings 52a and 53a is rotatably held. The cutting input shaft 2 is pivotally supported at the center of rotation of the cutting input shaft case 3, and the cutting input pulley 2 is attached to the portion where the cutting input shaft 2 protrudes from the right side of the cutting input shaft case 3, and the power is transmitted to the belt. In the harvester of the combine that is transmitted,Connected to the cutting input shaft case 3 is a second transmission shaft case 12 in which a second transmission shaft 13 for driving a pretreatment device A ′ made of a cutting blade, a pulling device, or the like is disposed. It can be supported and rotated left and right between the cutting input shaft case 3 side and the second transmission shaft case 12 side.Power transmission withA first transmission shaft 9 is interposed, and a support link 4 that is turnable left and right is interposed between the reaping input shaft case 3 and the second transmission shaft case 12.The support link 4 is pivotally connected to the first transmission shaft 9 on the right side in the advancing direction so as to be rotatable left and right. The support link 4 is configured by a tip conveying device 30 and a vertical conveying device 31 of the cutting part A. Disposed to the side from the side of the cereal conveying path, and further arranged below the cereal conveying pathTherefore, the following effects are produced.
 First, the left and right slidable cutting part that has a small number of parts, is easy to configure and can be operated manually can be configured, and can greatly contribute to the realization of a small combine.
 In addition, it does not require a complicated member configuration, and can be made simple and lightweight that can be slid sufficiently even manually.In particular, it can be smoothly slid with a small operating force without causing stagnation or the like when manually slid.
[0036]
 Secondly, the first transmission shaft 9 and the support link 4 are not located in the cereal conveyance path of the reaper that slides left and right, and the cereal conveyance path is secured.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall side view of a cutting unit sliding combine.
FIG. 2 is a front view of the same.
FIG. 3 is a schematic plan view showing a slide mode of the pretreatment device A ′ and the conveying device, and FIG.
FIG. 4 is a side sectional view of the cutting part A. FIG.
FIG. 5 is a schematic plan view of a cutting input shaft case 3 and a bevel gear case 6;
FIG. 6 is a schematic front view showing a left-right slide configuration of the pre-processing apparatus A ′.
FIG. 7 is a schematic front sectional view showing the transmission system.
FIG. 8 is a side view of the fitting portion 12a of the second transmission shaft case 12 in a state where the tip case 11 is fitted.
FIG. 9 is an internal side view of the same.
10 is a view similarly seen in the direction of the first transmission shaft 9. FIG.
11 is a front view of a tip case 11. FIG.
FIG. 12 is a schematic plan view showing the link ratio fluctuation of the broken link 42 in the left and right slide of the transport device.
FIG. 13 is a side view showing a handling depth adjusting mechanism of the transport device.
14 is a plan view of the vertical conveyance device 31. FIG.
FIG. 15 is a side view showing a support structure for the cutting input shaft case 3 on the chassis 51 behind the cutting part A;
[Explanation of symbols]
 A mowing department
 A 'pretreatment device
 1 Cutting input pulley
 2 Cutting input shaft
 3 Cutting input shaft case
 4 support links
 5 Bevel gear shaft
 6 Bevel gear case
 7 Fixing plate
 8 Fixing pin
 9 First transmission shaft
 10 First transmission shaft case
 11 Tip case
 11a collar
 12 Second transmission shaft case
 12a Insertion part
 12b Arcuate surface
 12c insertion hole
 13 Second transmission shaft
 14 Slide bevel gear
 23 Pulling device
 24 Cutting blade
 25 Starfoil

Claims

Bearings 52a and 53a are provided on the support column members 52 and 53 of the chassis 51 above the rear part of the cutting part A, and the cutting input shaft case 3 disposed on the left and right by the bearings 52a and 53a is rotatably held. The cutting input shaft 2 is pivotally supported at the center of rotation of the cutting input shaft case 3, and the cutting input pulley 2 is attached to the portion where the cutting input shaft 2 protrudes from the right side of the cutting input shaft case 3, and the power is transmitted to the belt. In the harvester of the combine that is transmitted,
Connected to the cutting input shaft case 3 is a second transmission shaft case 12 in which a second transmission shaft 13 for driving a pretreatment device A ′ made of a cutting blade, a pulling device, or the like is disposed. Support,
Between the cutting input shaft case 3 side and the second transmission shaft case 12 side, a first transmission shaft 9 that can be turned right and left and transmits power is interposed,
Similarly, a support link 4 that is turnable left and right is interposed between the cutting input shaft case 3 and the second transmission shaft case 12 side,
The support link 4 is pivotally connected to the first transmission shaft 9 so as to be rotatable left and right on the right side in the traveling direction.
The support link 4 is arranged to be shifted laterally from the side of the grain conveying path constituted by the tip conveying apparatus 30 and the vertical conveying apparatus 31 of the cutting part A, and further disposed below the grain conveying path. reaper Combine, characterized in that the.