JP3693903B2 - スイッチング回路及び増幅回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スイッチング回路及び増幅回路に関し、特に、スイッチング回路のスイッチング動作を高速にする技術、及び増幅回路の増幅率を増大させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
バイポーラトランジスタを用いたスイッチング回路のスイッチング動作を高速にしたり、バイポーラトランジスタを用いた増幅回路の増幅率を高くしたりするために、複数のバイポーラトランジスタよりダーリントン接続回路を構成し、ダーリントン接続回路を単一のバイポーラトランジスタに代えて用いる手法がとられていた。また、バイポーラトランジスタのベースの厚みを小さくしたりする手法もとられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、バイポーラトランジスタが自己に供給される信号を増幅すると、バイポーラトランジスタが有するミラー容量などのために位相の回転が生じて、入力信号と出力信号とは、正確に同相あるいは逆相にはならない。
【0004】
このため、複数のバイポーラトランジスタから構成されるダーリントン接続回路をバイポーラトランジスタとして用いスイッチング回路や増幅回路を構成した場合は、単一のバイポーラトランジスタを用いて構成した場合に比べ、スイッチングの遅れや、増幅された信号の歪みが大きくなるという問題が生じる。
【0005】
また、ダーリントン接続回路をバイポーラトランジスタとして用いた場合、ダーリントン接続回路が飽和したときの飽和電圧(すなわち、ダーリントン接続回路のうち、コレクタとして機能する端とエミッタとして機能する端との間の電圧)は、単一のバイポーラトランジスタが飽和した場合のコレクタ−エミッタ間の電圧より大きくなる。
【0006】
このため、ダーリントン接続回路を用いてスイッチング回路や増幅回路を構成した場合は、単一のバイポーラトランジスタを用いて構成した場合に比べ、スイッチング回路や増幅回路自身による電力の損失が大きくなるという問題も生じる。
【0007】
また、バイポーラトランジスタのベースの厚みを小さくするほどベースの耐圧は小さくなる。すなわち、バイポーラトランジスタのベースの厚みを小さくするほど、ベースへの過大な電圧の印加によりバイポーラトランジスタが破壊する危険が高くなる。
【0008】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、耐圧が大きく、スイッチングが高速でタイミングのずれが少なく、あるいは電力の損失が少ないスイッチング回路を提供することを目的とする。
【0009】
また、この発明は、耐圧及び増幅率が大きく、歪みが少なく、あるいは電力の損失が少ない増幅回路を提供することも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の第1の観点にかかるスイッチング回路は、
電流路を備え、トリガ信号及びバイアス信号が自己に供給されたとき、該トリガ信号の強度が、該バイアス信号の強度により決まる閾値に達しているか否かを判別し、判別結果に従って前記電流路を開閉制御するスイッチング回路であって、
第1導電型のエミッタと、前記エミッタに接合された第2導電型のベースと、前記ベースに接合された第1導電型の第1のコレクタと、前記ベースに接合された第1導電型の第2のコレクタとから構成されており、前記ベースと前記第2のコレクタとの接合面の降伏電圧が前記ベースと前記第1のコレクタとの接合面の降伏電圧より低いバイポーラトランジスタを備え、
前記バイポーラトランジスタのエミッタは前記電流路の一端をなし、
前記バイポーラトランジスタの第1のコレクタは前記電流路の他端をなし、
前記バイポーラトランジスタは、
前記ベースに前記トリガ信号が供給されたとき、前記エミッタと前記ベースとの間に電流を流し、
前記第2のコレクタとベースとの接合面の降伏電圧を、前記エミッタと前記ベースとの間に流れる電流の大きさに従って変化させ、
前記第2のコレクタに前記バイアス信号が供給され前記ベースに前記トリガ信号が供給された結果前記第2のコレクタとベースとの接合面の電圧が前記降伏電圧に達したとき、該接合面を降伏させることにより該接合面を導通させて該接合面に降伏電流を流し、
前記降伏電流が流れたとき、前記第1のコレクタと前記エミッタとの間を導通させる、
ことを特徴とする。
【0011】
このようなスイッチング回路は、バイポーラトランジスタの第2のコレクタ−ベース間に、降伏電流を流し、この降伏電流が流れたとき、第1のコレクタ−エミッタ間がオンする。降伏現象により発生する降伏電流は、短時間で急激に増倍されるので、このようなスイッチング回路は、高速にスイッチングを行い、スイッチングのタイミングのずれも少ない。
【0012】
また、このようなスイッチング回路のバイポーラトランジスタのベースは、通常のバイポーラトランジスタのベースより厚みが小さいものである必要はなく、従って耐圧も大きく確保される。
さらに、このようなスイッチング回路はダーリントン接続回路を含まないので、第1のコレクタ−エミッタ間の電圧も通常のバイポーラトランジスタの飽和時のコレクタ−エミッタ間の電圧程度に低くなるので、電力の損失も少ない。
【0013】
なお、前記バイポーラトランジスタの前記ベースと前記第1のコレクタとの接合面の面積は小さいほど、ベースと第1のコレクタとの接合面の接合容量は小さくなる。従って、ベースと第1のコレクタとの接合面の面積が小さいほど、バイポーラトランジスタの周波数特性が良好となり、スイッチングの速度が向上する。
従って、前記バイポーラトランジスタの前記ベースと前記第1のコレクタとの接合面の面積が、前記ベースと前記エミッタとの接合面の面積より小さいものである場合、前記スイッチング回路は、ベースと第1のコレクタとの接合面の面積がベースとエミッタとの接合面の面積以上である場合に比べ、スイッチングを高速に行う。
【0014】
また、前記バイポーラトランジスタの前記ベースと前記エミッタとの接合面の面積を、前記ベースと前記第1のコレクタとの接合面の面積より小さいものとすれば、前記スイッチング回路の入力インピーダンスは、ベースとエミッタとの接合面の面積がベースと第1のコレクタとの接合面の面積以上である場合に比べ、大きくなる。
【0015】
また、この発明の第2の観点にかかる増幅回路は、
電流路を備え、自己に供給された入力信号を増幅した信号を表す出力電流を、該電流路に流す増幅回路であって、
第1導電型のエミッタと、前記エミッタに接合された第2導電型のベースと、前記ベースに接合された第1導電型の第1のコレクタと、前記ベースに接合された第1導電型の第2のコレクタとから構成されており、前記ベースと前記第1のコレクタとの接合面の降伏電圧が前記ベースと前記第2のコレクタとの接合面の降伏電圧より高いバイポーラトランジスタと、
前記バイポーラトランジスタの第1のコレクタ及び第2のコレクタの間に接続されている帰還回路網と、を備え、
前記バイポーラトランジスタのエミッタは前記電流路の一端をなし、
前記バイポーラトランジスタの第1のコレクタは前記電流路の他端をなし、
前記バイポーラトランジスタの第2のコレクタとベースとの接合面に降伏電流を流し、
前記バイポーラトランジスタの第2のコレクタとベースとの接合面に降伏電流が流れたとき、該降伏電流の大きさにより決まる大きさの前記出力電流を前記バイポーラトランジスタの第1のコレクタとベースとの接合面に流し、
前記降伏電流の大きさは、前記バイポーラトランジスタのベースに供給された前記入力信号の強度、及び前記帰還回路網を介して前記バイポーラトランジスタの第2のコレクタに供給される帰還信号の強度により決まる、
ことを特徴とする。
【0016】
このような増幅回路は、バイポーラトランジスタの第2のコレクタ−ベース間に降伏電流を流し、この降伏電流の大きさに従った大きさの出力電流を、第1のコレクタ−エミッタ間に流す。降伏現象により発生する降伏電流は、短時間で急激に増倍されるので、このような増幅回路は、入力信号の高速な変化に追随して出力電流を変化させる。従って、このような増幅回路は、通常のバイポーラトランジスタやダーリントン接続回路より構成されたものに比べ、周波数特性が向上する。
【0017】
また、この降伏電流は、ベースに入力信号が供給されバイポーラトランジスタの電流増幅作用が起こることにより第2のコレクタ−エミッタ間に流れる電流に比べて一般に大きいので、このような増幅回路の増幅率は通常のバイポーラトランジスタより構成されたものに比べ高くなる。そして、帰還回路網による負帰還が行われることにより、歪みが少なくなる。
【0018】
また、このような増幅回路のバイポーラトランジスタのベースは、通常のバイポーラトランジスタのベースより厚みが小さいものである必要はなく、従って耐圧も大きく確保される。
さらに、このような増幅回路はダーリントン接続回路を含まないので、第1のコレクタ−エミッタ間の電圧も通常のバイポーラトランジスタの飽和時のコレクタ−エミッタ間の電圧程度に低くなるので、電力の損失も少ない。
【0019】
前記バイポーラトランジスタの前記ベースと前記第1のコレクタとの接合面の面積は小さいほど、ベースと第1のコレクタとの接合面の接合容量は小さくなる。従って、ベースと第1のコレクタとの接合面の面積が小さいほど、バイポーラトランジスタの周波数特性が良好となり、スイッチングの速度が向上する。
従って、前記バイポーラトランジスタの前記ベースと前記第1のコレクタとの接合面の面積が、前記ベースと前記エミッタとの接合面の面積より小さいものである場合、前記増幅回路の周波数特性は、ベースと第1のコレクタとの接合面の面積がベースとエミッタとの接合面の面積以上である場合に比べ良好となる。
【0020】
また、前記バイポーラトランジスタの前記ベースと前記エミッタとの接合面の面積を、前記ベースと前記第1のコレクタとの接合面の面積より小さいものとすれば、前記増幅回路の入力インピーダンスは、ベースとエミッタとの接合面の面積がベースと第1のコレクタとの接合面の面積以上である場合に比べ、大きくなる。
一方で、入力信号が供給されたことによりエミッタとベースとの間に流れる電流の大きさに対する降伏電流の大きさの比は、一般のバイポーラトランジスタの電流増幅率より大きい。このため、ベースとエミッタとの接合面の面積がベースと第1のコレクタとの接合面の面積より小さくても、十分な増幅率が確保される。
【0027】
前記バイポーラトランジスタの前記ベースと前記第1のコレクタとの接合面の面積は小さいほど、ベースと第1のコレクタとの接合面の接合容量は小さくなる。従って、ベースと第1のコレクタとの接合面の面積が小さいほど、バイポーラトランジスタの周波数特性が良好となり、スイッチングの速度が向上する。
従って、前記バイポーラトランジスタの前記ベースと前記第1のコレクタとの接合面の面積が、前記ベースと前記エミッタとの接合面の面積より小さいものである場合、前記バイポーラトランジスタの周波数特性は、ベースと第1のコレクタとの接合面の面積がベースとエミッタとの接合面の面積以上である場合に比べ良好となる。
また、前記バイポーラトランジスタの前記ベースと前記第1のコレクタとの接合面の面積が、前記ベースと前記エミッタとの接合面の面積より小さいものである場合、前記バイポーラトランジスタのスイッチング速度は、ベースと第1のコレクタとの接合面の面積がベースとエミッタとの接合面の面積以上である場合に比べ高速になる。
【0028】
また、前記バイポーラトランジスタの前記ベースと前記エミッタとの接合面の面積を、前記ベースと前記第1のコレクタとの接合面の面積より小さいものとすれば、前記増幅回路の入力インピーダンスは、ベースとエミッタとの接合面の面積がベースと第1のコレクタとの接合面の面積以上である場合に比べ、大きくなる。
一方で、外部からベースに信号が供給されたことによりエミッタとベースとの間に流れる電流の大きさに対する、第2のコレクタ−ベース間に流れる降伏電流の大きさの比は、一般のバイポーラトランジスタの電流増幅率より大きい。このため、このようなバイポーラトランジスタより構成された増幅回路においては、ベースとエミッタとの接合面の面積がベースと第1のコレクタとの接合面の面積より小さくても、十分な増幅率が確保される。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態を説明する。
【0030】
(第1の実施の形態:スイッチング回路)
図1は、この発明の第1の実施の形態にかかるスイッチング回路の構成を示す回路図である。図示するように、このスイッチング回路は、トランジスタQと、抵抗器RBと、信号入力端Einと、バイアス端Ebiasとを備える。
【0031】
トランジスタQは、例えば、図2に示す構成を有している。
図示するように、トランジスタQは、低圧コレクタCL、高圧コレクタCH、ベースB及びエミッタEを備えている。
【0032】
低圧コレクタCL及び高圧コレクタCHは、いずれもn型半導体領域(以下、n型領域と呼ぶ)からなり、互いが直接に接することなく、各々ベースBに接合されている。
低圧コレクタCLには、外部接続用の低圧コレクタ端子tCLが接続されており、高圧コレクタCHには、外部接続用の高圧コレクタ端子tCHが接続されている。
【0033】
低圧コレクタCL及びベースBの接合面が降伏現象を起こす電圧(降伏電圧)は、後述するように変動する。ただし、低圧コレクタCL及びベースBの接合面の降伏電圧は、高圧コレクタCH及びベースBの接合面の降伏電圧より常に低い。
【0034】
ベースBは、p型半導体領域(以下、p型領域と呼ぶ)からなる。ベースBには、外部接続用のベース端子tBが接続されている。
【0035】
エミッタEはn型領域からなり、ベースBに接合されていて、外部接続用のエミッタ端子tEが接続されている。
【0036】
トランジスタQにおいては、高圧コレクタCH、ベースB及びエミッタEが第1のバイポーラトランジスタを形成し、低圧コレクタCL、ベースB及びエミッタEが第2のバイポーラトランジスタを形成する。
【0037】
トランジスタQのベースBは、低圧コレクタCL−ベースB間に降伏電流が流れるとき、ベースBに生成される正孔を蓄積する。そして、ベースBに電荷が蓄積されると、ベースB−エミッタE間に、電荷の蓄積に起因する電流が流れ、第1のバイポーラトランジスタを実質的に導通させる。
【0038】
なお、トランジスタQは、例えば、n型領域からなる高圧コレクタCHにホウ素、ガリウム等のp型不純物を拡散あるいはイオン注入することによりベースBを形成し、ベースBにリン、ヒ素等のn型不純物を拡散あるいはイオン注入することにより低圧コレクタCL及びエミッタEを形成する、という手順で製造すればよい。ただし、低圧コレクタCL内のn型不純物の濃度は、高圧コレクタCH内のn型不純物より高くなるようにする。
n型領域及びp型領域が接合されて形成されるpn接合には、このn型領域内のn型不純物の濃度又はこのこのp型領域内のp型不純物の濃度が増大するほど、このpn接合の降伏電圧が低下する、という性質がある。従って、低圧コレクタCLを高圧コレクタCHより高い不純物濃度を有するよう形成することにより、ベースBと低圧コレクタCLとの接合面の降伏電圧は、ベースと高圧コレクタCHとの接合面の降伏電圧より低くなる。
【0039】
図1に示すように、トランジスタQのベース端子tBは、信号入力端Einに接続されている。高圧コレクタ端子tCHは、一端が外部の直流電源の正極に接続されている外部の負荷の他端に接続され、低圧コレクタ端子tCLは、抵抗器RBを介してバイアス端Ebiasに接続されている。エミッタ端子tEは、該直流電源の負極に接続されている。
【0040】
そして、直流電源の両極より電源電圧を印加し、バイアス端Ebiasに、トランジスタQのエミッタEの電位に対して正極性のバイアス電圧を印加すると、図1のスイッチング回路は、以下に述べる動作を行う。
【0041】
ただし、電源電圧及びバイアス電圧は、トランジスタQのベースBの電圧がエミッタEの電圧に実質的に等しい場合において高圧コレクタCHとベースBとの接合面及び低圧コレクタCLとベースBとの接合面のいずれも降伏現象を起こさない程度の電圧であるものとする。
【0042】
また、バイアス電圧の値及び抵抗器RBの抵抗値は、ベースBに後述の制御電圧を印加したとき、バイアス端Ebiasから、抵抗器RB、低圧コレクタCL−エミッタE間を経るように、第2のバイポーラトランジスタのコレクタ電流が流れるような値とする。なお、バイアス電圧の供給源は、負荷に接続されている上述の直流電源と同一のものであってもよい。
【0043】
まず、直流電源の両極より電源電圧が印加され、入力端Einが実質的にトランジスタQのエミッタEと同電位に保たれた場合、ベースB−エミッタE間には電流が実質的に流れない。従って、上述の第1のバイポーラトランジスタはオフ状態となる。また、高圧コレクタCH−ベースB間は降伏現象を起こさないので、高圧コレクタCH−ベースB間は実質的に導通せず、電流が流れない。このため結局、外部の負荷にも実質的に電流が流れない。
【0044】
次に、入力端Einに、グラウンドに対して正極性の制御電圧を印加したとすると、トランジスタQのベースB−エミッタE間には、エミッタEの電位に対するベースBの電圧によって決まる一定量のベース電流が流れる。
【0045】
これにより第2のバイポーラトランジスタが駆動され、バイアス端Ebiasから、抵抗器RB、低圧コレクタCL−エミッタE間を経てエミッタEに至るコレクタ電流が流れる。このコレクタ電流の大きさは、ベースB−エミッタE間に流れるベース電流の大きさと、バイアス端Ebiasの電圧と、抵抗器RBの抵抗値とにより決まる。
【0046】
そして、ベースB−エミッタE間にベース電流が流れる結果、低圧コレクタCL−ベースBの接合面の降伏電圧が低下する。そして、現に低圧コレクタCL−ベースB間に発生している電圧以下の値にまでこの降伏電圧が低下すれば、低圧コレクタCL−ベースBの接合面は降伏現象を起こす。すると、ベースBには正孔が蓄積され、エミッタEの電位を基準としたベースBの電圧が上昇し、ベースB−エミッタE間に、正孔の蓄積に起因する電流が流れる。この結果、第1のバイポーラトランジスタはオンし、直流電源の正極から、抵抗器RL、高圧コレクタCH−ベースB間を経て直流電源の負極へと電流が流れる。
【0047】
次いで、入力端Einに印加されている制御電圧の値を低下させ、低圧コレクタCL−ベースB間の降伏電圧が、現に低圧コレクタCL−ベースB間に発生している電圧を超える値となるようにすれば、低圧コレクタCL−ベースBの接合面は降伏現象を起こさなくなる。この結果、ベースBには正孔が蓄積されなくなって、エミッタEの電位を基準としたベースBの電圧が降下し、第1のバイポーラトランジスタはオフする(すなわち、高圧コレクタCH−ベースB間は実質的に遮断される)。
【0048】
以上説明した動作により、このスイッチング回路は、入力端Einに一定値以上の正極性の制御電圧が印加されると、高圧コレクタCH−エミッタ間を導通させる。
上述のように、低圧コレクタCL−ベースB間の降伏電圧は、ベース電流及び低圧コレクタCLに流れるコレクタ電流の大きさにより決まるので、低圧コレクタCL−エミッタ間を導通させるために入力端Einに印加すべき電圧の最低値は、バイアス端Ebiasの電圧(すなわちバイアス電圧)及び抵抗器RBの抵抗値により決まる。
従って、バイアス電圧を変化させることにより、このスイッチング回路の高圧コレクタCH−エミッタE間を実質的に導通した状態へと移すために要する制御電圧の最低値(すなわち、制御電圧の閾値)を、所望の値に設定することができる。
【0049】
トランジスタQの低圧コレクタCL−ベースB間が降伏現象を起こした結果低圧コレクタCL−ベースB間に流れる降伏電流は、短時間で急激に増倍され、この降伏電流が第1のバイポーラトランジスタを駆動する。従って、このスイッチング回路は、高速にスイッチングを行い、スイッチングのタイミングのずれも少ない。
【0050】
また、トランジスタQのベースBは、通常のバイポーラトランジスタのベースより厚みが小さいものである必要はなく、従ってベースBの耐圧も大きく確保される。
さらに、このスイッチング回路はダーリントン接続回路を含まないので、高圧コレクタCH−エミッタE間の電圧も通常のバイポーラトランジスタの飽和時のコレクタ−エミッタ間の電圧程度に低くなるので、電力の損失も少ない。
【0051】
(第2の実施の形態:増幅回路)
次に、この発明の第2の実施の形態にかかる増幅回路を説明する。
図3は、この増幅回路の構成を示す回路図である。
図示するように、この増幅回路は、トランジスタQと、抵抗器RF及びRLと、入力端Einと、出力端Eoutとを備える。
【0052】
トランジスタQは、図2に示すトランジスタと実質的に同一のものである。
トランジスタQのベース端子tBは、入力端Einに接続されている。高圧コレクタ端子tCHは、抵抗器RLを介して外部の直流電源の正極に接続され、低圧コレクタ端子tCLは、抵抗器RFを介して高圧コレクタ端子tCHに接続されている。エミッタ端子tEは、該直流電源の負極に接続される。出力端Eoutは高圧コレクタ端子tCHに接続される。
【0053】
そして、直流電源の両極より電源電圧を印加すると、この増幅回路は、以下に述べる動作を行う。ただし、電源電圧は、トランジスタQのベースBの電圧がエミッタEの電圧に実質的に等しい場合における、低圧コレクタCLとベースBとの接合面の降伏電圧以上の電圧であるものとする。
【0054】
まず、直流電源の両極より電源電圧が印加され、入力端Einが実質的に開放されている場合(すなわち、トランジスタQからみた、入力端Einとグラウンドとの間のインピーダンスが無限大と見なし得る場合)、ベースB−エミッタE間には電流が実質的に流れない。従って、上述の第1のバイポーラトランジスタはオフ状態となる。
【0055】
しかし、低圧コレクタCLは抵抗器RFを介して高圧コレクタCHに接続されているため、降伏電圧以上の電圧がかかる。この結果、低圧コレクタCLは降伏現象を起こす。
この結果、低圧コレクタCLからベースBへと降伏電流が流れ、ベースBに正孔が蓄積されるので、高圧コレクタCHからエミッタEへとコレクタ電流が流れる。すると、抵抗器RLの両端間には電圧降下が発生するので、高圧コレクタCHの電圧は降下する。
【0056】
しかし、高圧コレクタCHの電圧が降下すると、抵抗器RFを介して高圧コレクタCHに接続されている低圧コレクタCLの電圧も降下する。そして、低圧コレクタCLの電圧が低圧コレクタCL−ベースBの接合面の降伏電圧を下回ると、この接合面は降伏現象を起こさなくなり、ベースBへの正孔の蓄積が起こらなくなるため、高圧コレクタCHの電圧が上昇する。このため、低圧コレクタCLは再び降伏現象を起こすようになる。
以下、高圧コレクタCH−ベースB間に流れる電流の増減が過渡的に繰り返される結果、高圧コレクタCH−エミッタE間(及び抵抗器RL)に流れる電流の大きさは、抵抗器RFの抵抗値により定まる一定値で均衡する。
【0057】
次に、入力端Einに、グラウンドに対して正極性の電圧を印加したとすると、トランジスタQのベースB−エミッタE間には、エミッタEの電位に対するベースBの電圧によって決まる一定量のベース電流が流れる。これにより、ベースBには正孔が蓄積され、低圧コレクタCL−ベースBの接合面の降伏電圧が降下し、この接合面に流れる降伏電流が増大する。従って、ベースBへの正孔の蓄積は、入力端Einが開放されている場合に比べ促進され、高圧コレクタCHの電圧が降下する。
【0058】
しかし、高圧コレクタCHの電圧が降下すると、低圧コレクタCLの電圧も降下する結果、低圧コレクタCL−ベースBの接合面は降伏現象を起こさなくなるので、高圧コレクタCHの電圧が上昇し、低圧コレクタCLは再び降伏現象を起こすようになる。
【0059】
この結果、高圧コレクタCH−エミッタE間(及び抵抗器RL)に流れる電流の大きさは、入力端EinからベースBに供給された電圧及び抵抗器RFの抵抗値により定まる一定値で均衡する。ただし、この一定値は、入力端Einが開放されている場合において高圧コレクタCH−エミッタE間(及び抵抗器RL)に流れる電流の大きさが均衡する一定値より大きな値となる。
【0060】
そして、抵抗器RLの両端間の電圧は、抵抗器RLの抵抗値及び抵抗器RLに流れる電流の大きさに実質的に比例する。従って、出力端Eoutの電圧は、入力端Einに印加された電圧に比例する値を直流電源の正極の電圧から差し引いた値となる。すなわち、出力端Eoutに発生する電圧は、入力端Einに印加された電圧を実質的に逆相で増幅したものとなる。
【0061】
以上説明した動作により、この増幅回路は、入力端Einに印加された電圧を増幅する。そして、この増幅回路の増幅率は、抵抗器RL及びRFの抵抗値に依存する。従って、抵抗器RL及びRFのうち少なくとも一方の抵抗値を、この増幅器の増幅率が所望の値になるように選択することにより、任意の増幅率を有するよう、この増幅回路を構成することができる。
【0062】
トランジスタQの低圧コレクタCL−ベースB間が降伏現象を起こした結果低圧コレクタCL−ベースB間に流れる降伏電流は、短時間で急激に増倍され、この降伏電流が第1のバイポーラトランジスタを駆動する。従って、この増幅回路は、入力端EinからベースBに供給される電流の高速な変化に追随して、抵抗器RLに流れる電流及び出力端Eoutの電圧を変化させる。すなわち、この増幅回路は、通常のバイポーラトランジスタやダーリントン接続回路より構成されたものに比べ、周波数特性が優れる。
【0063】
また、この降伏電流は、ベースに入力信号が供給されることにより第1のコレクタ−エミッタ間に流れる電流に比べて一般に大きいので、このような増幅回路の増幅率は、通常のバイポーラトランジスタより構成されたものに比べ、高くなる。そして、帰還回路網による負帰還が行われることにより、歪みが少なくなる。
【0064】
また、トランジスタQのベースBは、通常のバイポーラトランジスタのベースより厚みが小さいものである必要はなく、従ってベースBの耐圧も大きく確保される。
さらに、この増幅回路はダーリントン接続回路を含まないので、高圧コレクタCH−エミッタE間の電圧も通常のバイポーラトランジスタの飽和時のコレクタ−エミッタ間の電圧程度に低くなるので、電力の損失も少ない。
【0065】
なお、この発明の実施の形態にかかるスイッチング回路、増幅回路及びバイポーラトランジスタの構成は上述のものに限られない。
例えば、図1のスイッチング回路及び図3の増幅回路において、トランジスタQの高圧コレクタCH、低圧コレクタCL、ベースB及びエミッタEの導電型(不純物型)は、それぞれn型、n型、p型及びn型である必要はなく、それぞれ、p型、p型、n型及びp型であってもよい。
【0066】
ただし、トランジスタQの高圧コレクタCH、低圧コレクタCL、ベースB及びエミッタEの導電型が、それぞれp型、p型、n型及びp型である場合、図1のスイッチング回路及び図3の増幅回路のいずれにおいても、直流電源の正極はエミッタ端子tEに接続し、負極は、抵抗器RLの両端のうちトランジスタQに接続されていない方の端に接続するものとする。
【0067】
高圧コレクタCH、低圧コレクタCL、ベースB及びエミッタEの導電型が、それぞれp型、p型、n型及びp型である場合におけるトランジスタQの動作は、高圧コレクタCH、低圧コレクタCL、ベースB及びエミッタEと、トランジスタQの外部との間に流れる電流の向きが逆になる点と、ベースBに蓄積されるキャリアが正孔ではなく電子となる点とを除き、高圧コレクタCH、低圧コレクタCL、ベースB及びエミッタEの導電型がそれぞれn型、n型、p型及びn型である場合のトランジスタQの動作と実質的に同一である。
【0068】
ただし、高圧コレクタCH、低圧コレクタCL、ベースB及びエミッタEと、トランジスタQの外部との間に流れる電流の向きが逆になるため、低圧コレクタCL、ベースB及びエミッタEの導電型が、それぞれp型、p型、n型及びp型である場合、図1のスイッチング回路において、トランジスタQの高圧コレクタCH−エミッタE間をオン及びオフするには、入力端Ein及びバイアス端Ebiasに印加する電圧は、いずれもエミッタEの電位に対して負極性である必要がある。また、図3の増幅回路においては、入力端Einに印加される電圧が増幅されるためには、入力端Einに印加する電圧は、エミッタEの電位に対して負極性である必要がある。
【0069】
また、トランジスタQは、例えば図4に示すように、ベースB−エミッタE間の接合面の面積が、ベースB−高圧コレクタCH間の接合面の面積より小さくなっていてもよい。
トランジスタQのベースBの入力インピーダンスは、ベースB−エミッタE間の接合面の面積が小さいほど大きくなる。従って、ベースB−エミッタE間の接合面の面積がベースB−高圧コレクタCH間の接合面の面積より小さくければ、トランジスタQのベースBの入力インピーダンスは、ベースB−エミッタE間の接合面の面積がベースB−高圧コレクタCH間の接合面の面積以上である場合に比べ、大きくなる。
【0070】
従って、図4のトランジスタQより構成された図1のスイッチング回路の入力インピーダンスは、図2のトランジスタQより構成された図1のスイッチング回路の入力インピーダンスより大きくなる。同様に、図4のトランジスタQより構成された図3の増幅回路の入力インピーダンスは、図2のトランジスタQより構成された図3の増幅回路の入力インピーダンスより大きくなる。
従来の大電力用トランジスタは、電流増幅率が小さく周波数特性も悪いという欠点があった。これに対し、図4に示すトランジスタQは、大電力用であっても小電力用並に制御が容易であるので、電力制御用として幅広く使用することができる。
【0071】
ただし、一般に、バイポーラトランジスタの電流増幅率は、ベース−エミッタ間の接合面の面積が大きいほど大きくなる。しかし、トランジスタQのベース電流の大きさに対する、低圧コレクタCL−ベースB間に流れる降伏電流の大きさの比は、一般のバイポーラトランジスタの電流増幅率より大きい。
従って、(a)この発明の実施の形態のトランジスタQのベースBに一定のベース電流を供給した場合と、(b)ベース−エミッタ間の接合面の面積がトランジスタQのベースB−エミッタE間の接合面の面積に等しいバイポーラトランジスタに、トランジスタQのベース電流と等量のベース電流を供給した場合と、を比較した場合、(b)の場合にバイポーラトランジスタのコレクタに流れるコレクタ電流より、(a)の場合にトランジスタQの低圧コレクタCL−ベースB間に流れる降伏電流の方が大きくなる。
なお、エミッタEからベースBに流れ込んだ少数キャリアはベースBに幅広く拡散し、高圧コレクタCHや低圧コレクタCLに流れるコレクタ電流として吸収される。
【0072】
一方、ベースB−高圧コレクタCH間の接合面が形成するコンデンサが有する接合容量は小さいほど、トランジスタQの周波数特性は良好となる(すなわち、トランジション周波数が高くなる)。そして、ベースB−高圧コレクタCH間の接合面の面積が小さいほど、この接合面が形成するコンデンサが有する接合容量は小さい。
従って、図2に示すような、ベースB−高圧コレクタCH間の接合面の面積がベースB−エミッタE間の接合面の面積より小さいトランジスタQと、図4のトランジスタQとを比較した場合、ベースB−エミッタE間の接合面の面積が互いに等しいものとすれば、図2のトランジスタQの方が、図4のトランジスタQより周波数特性が良好となる。
【0073】
従って、図2のトランジスタQより構成された図1のスイッチング回路のスイッチングの速度は、図4のトランジスタQより構成された図1のスイッチング回路のスイッチングの速度より大きくなる。また、図2のトランジスタQより構成された図3の増幅回路の周波数特性は、図4のトランジスタQより構成された図3の増幅回路の周波数特性より良好である。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、耐圧が大きく、スイッチングが高速でタイミングのずれが少なく、あるいは電力の損失が少ないスイッチング回路と、そのようなスイッチング回路の製造を容易にするバイポーラトランジスタを製造するためのバイポーラトランジスタの製造方法とが実現される。
【0075】
また、この発明によれば、耐圧及び増幅率が大きく、歪みが少なく、あるいは電力の損失が少ない増幅回路と、そのような増幅回路の製造を容易にするバイポーラトランジスタを製造するためのバイポーラトランジスタの製造方法とが実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態にかかるスイッチング回路の構成を示す回路図である。
【図2】図1のスイッチング回路のトランジスタの構成を示す模式的断面図である。
【図3】この発明の第2の実施の形態にかかる増幅回路の構成を示す回路図である。
【図4】図2のトランジスタの変形例の構成を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
Q トランジスタ
B ベース
CL 低圧コレクタ
CH 高圧コレクタ
E エミッタ
tB ベース端子
tCL 低圧コレクタ端子
tCH 高圧コレクタ端子
tE エミッタ端子
RB、RF、RL 抵抗器

Claims (6)

  1. 電流路を備え、トリガ信号及びバイアス信号が自己に供給されたとき、該トリガ信号の強度が、該バイアス信号の強度により決まる閾値に達しているか否かを判別し、判別結果に従って前記電流路を開閉制御するスイッチング回路であって、第1導電型のエミッタと、前記エミッタに接合された第2導電型のベースと、前記ベースに接合された第1導電型の第1のコレクタと、前記ベースに接合された第1導電型の第2のコレクタとから構成されており、前記ベースと前記第2のコレクタとの接合面の降伏電圧が前記ベースと前記第1のコレクタとの接合面の降伏電圧より低いバイポーラトランジスタを備え、前記バイポーラトランジスタのエミッタは前記電流路の一端をなし、前記バイポーラトランジスタの第1のコレクタは前記電流路の他端をなし、前記バイポーラトランジスタは、前記ベースに前記トリガ信号が供給されたとき、前記エミッタと前記ベースとの間に電流を流し、前記第2のコレクタとベースとの接合面の降伏電圧を、前記エミッタと前記ベースとの間に流れる電流の大きさに従って変化させ、前記第2のコレクタに前記バイアス信号が供給され前記ベースに前記トリガ信号が供給された結果前記第2のコレクタとベースとの接合面の電圧が前記降伏電圧に達したとき、該接合面を降伏させることにより該接合面を導通させて該接合面に降伏電流を流し、前記降伏電流が流れたとき、前記第1のコレクタと前記エミッタとの間を導通させる、ことを特徴とするスイッチング回路。
  2. 前記バイポーラトランジスタの前記ベースと前記第1のコレクタとの接合面の面積は、前記ベースと前記エミッタとの接合面の面積より小さい、ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング回路。
  3. 前記バイポーラトランジスタの前記ベースと前記エミッタとの接合面の面積は、前記ベースと前記第1のコレクタとの接合面の面積より小さい、ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング回路。
  4. 電流路を備え、自己に供給された入力信号を増幅した信号を表す出力電流を、該電流路に流す増幅回路であって、第1導電型のエミッタと、前記エミッタに接合された第2導電型のベースと、前記ベースに接合された第1導電型の第1のコレクタと、前記ベースに接合された第1導電型の第2のコレクタとから構成されており、前記ベースと前記第1のコレクタとの接合面の降伏電圧が前記ベースと前記第2のコレクタとの接合面の降伏電圧より高いバイポーラトランジスタと、前記バイポーラトランジスタの第1のコレクタ及び第2のコレクタの間に接続されている帰還回路網と、を備え、前記バイポーラトランジスタのエミッタは前記電流路の一端をなし、前記バイポーラトランジスタの第1のコレクタは前記電流路の他端をなし、前記バイポーラトランジスタの第2のコレクタとベースとの接合面に降伏電流を流し、前記バイポーラトランジスタの第2のコレクタとベースとの接合面に降伏電流が流れたとき、該降伏電流の大きさにより決まる大きさの前記出力電流を前記バイポーラトランジスタの第1のコレクタとベースとの接合面に流し、前記降伏電流の大きさは、前記バイポーラトランジスタのベースに供給された前記入力信号の強度、及び前記帰還回路網を介して前記バイポーラトランジスタの第2のコレクタに供給される帰還信号の強度により決まる、ことを特徴とする増幅回路。
  5. 前記バイポーラトランジスタの前記ベースと前記第1のコレクタとの接合面の面積は、前記ベースと前記エミッタとの接合面の面積より小さい、ことを特徴とする請求項4に記載の増幅回路。
  6. 前記バイポーラトランジスタの前記ベースと前記エミッタとの接合面の面積は、前記ベースと前記第1のコレクタとの接合面の面積より小さい、ことを特徴とする請求項4に記載の増幅回路。
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