JP3691042B2

JP3691042B2 - Brake release operating device for building shutters

Info

Publication number: JP3691042B2
Application number: JP2003132386A
Authority: JP
Inventors: 富彦橋本; 浩史正中
Original assignee: 新生精機株式会社
Priority date: 2003-05-09
Filing date: 2003-05-09
Publication date: 2005-08-31
Anticipated expiration: 2023-05-09
Also published as: GB0402322D0; GB2401315A; JP2004332466A; GB2401315B

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の開口部の上縁部又は天井部に装備される建築用シャッターのブレーキ解除用操作装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、建築用シャッターとして、建物の開口部の上縁部又は天井部に巻き取り軸を設けるとともに、この巻き取り軸に金属製又は耐火クロス製などのシャッターカーテンを巻き付けておき、火災時に巻き取り軸を制動するブレーキ装置の解除によりシャッターカーテンを自重降下させて建物の開口部又は内部空間を遮断し、防火・防煙機能を発揮するようにしたいわゆる自重閉鎖型のものはよく知られている。
【０００３】
そして、このような自動閉鎖型の建築用シャッターにおいては、例えば特許文献１に開示されるように、巻き取り軸の近傍にソレノイドなどを内蔵する自動閉鎖装置を設け、煙感知器などのセンサにより火災時を検出したときこの自動閉鎖装置のソレノイドが作動して、ブレーキ装置の解除を自動的に行うようになっている。また、上記自動閉鎖装置とワイヤを介して接続された手動閉鎖装置（手動操作装置ともいう）を建物の開口部の側縁部又は壁面の手の届き易い場所に設けて、手動でもブレーキ装置の解除を行い得るようになっている。この手動閉鎖装置は、通常、支軸回りに揺動可能に支持され、操作部の前面と略面一で上記ワイヤを引っ張る制動姿勢と操作部の前面より前方に傾斜して突出し上記ワイヤを緩める解除姿勢とに操作される操作レバーと、この操作レバーを制動姿勢にロックするロック機構と、このロック機構によるロック状態を解除して上記操作レバーを解除姿勢に変化させブレーキ装置を解除する押しボタンとを備えている。
【０００４】
【特許文献１】
特開平９−３２４５９０号公報（第２−４頁、図１−図１０）
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来、自動閉鎖装置と手動閉鎖装置とは別々のものと考えられてきたが、据え付け作業の容易化やコストダウン化などを図る観点からはこの両装置を一つにまとめることが望ましい。特に、自動閉鎖装置は、巻き取り軸などと共に建物の開口部の上縁部又は天井部に配置する必要があり、その箇所に広い配置スペースを確保しなければならないという問題がある。
【０００６】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、従来の自動閉鎖装置の機能を手動閉鎖装置に兼備させるよう両装置を一つにまとめることにより、据え付け作業の容易化、コストダウン化及び配置スペースの狭小化などを図り得る建築用シャッターのブレーキ解除用操作装置を提供せんとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項１に係る発明は、建物の開口部の上縁部又は天井部に設けられた巻き取り軸にシャッターカーテンが巻き取られており、火災時にこの巻き取り軸を制動するブレーキ装置の解除によりシャッターカーテンを自重降下させて建物の開口部又は内部空間を遮断する建築用シャッターのブレーキ解除用操作装置として、上記ブレーキ装置を、ワイヤを引っ張ったとき制動を行い、ワイヤを緩めたとき解除を行うように構成するとともに、上記ワイヤの一端を操作部に接続し、この操作部に、支軸回りに揺動可能に支持され、操作部の前面と略面一で上記ワイヤを引っ張る制動姿勢と操作部の前面より前方に傾斜して突出し上記ワイヤを緩める解除姿勢とに操作される操作レバーと、この操作レバーを制動姿勢にロックするロック機構と、このロック機構によるロック状態を解除して上記操作レバーを解除姿勢に変化させブレーキ装置を解除する押しボタンと、火災時を検出するセンサの信号が入力したとき上記ロック機構によるロック状態を解除する自動解除手段とを設ける構成とする。
【０００８】
この構成では、火災時には操作部の押しボタンを親指などで押すとロック機構によるロック状態が解除して操作レバーが制動姿勢から解除姿勢に変化し、ワイヤを緩めることでブレーキ装置が解除し、シャッターカーテンが自重降下して建物の開口部又は内部空間を遮断する。また、火災時を検出するセンサの信号が制御部などに入力したときにも自動解除手段がロック機構によるロック状態を解除するため、押しボタンを押したときと同様にブレーキ装置が解除し、シャッターカーテンが自重降下して建物の開口部又は内部空間を遮断する。
【０００９】
請求項２に係る発明は、請求項１記載の建築用シャッターのブレーキ解除用操作装置において、上記ブレーキ装置の一つの具体的な形態を提供するものである。すなわち、このブレーキ装置は少なくとも、互いに面接触をしてブレーキ力を発揮する２つの制動部材と、一方の制動部材側に一方向に移動可能に配置され、他方の制動部材寄りに移動したとき制動部材同士の面接触を切り離す作動部材と、この作動部材を常時他方の制動部材寄りに移動させるように付勢するスプリングとを備えてなり、作動部材に上記ワイヤの他端を接続する構成とする。
【００１０】
この構成では、ワイヤを引っ張ったときスプリングの付勢力に抗して作動部材が一方の制動部材側で他方の制動部材から離れる方向に移動し、制動部材同士が互いに面接触してブレーキ力を発揮して制動を行う。一方、ワイヤを緩めたときスプリングの付勢力により作動部材が一方の制動部材側で他方の制動部材寄りに移動して制動部材同士の面接触を切り離すことにより、ブレーキ解除を行う。
【００１１】
請求項３に係る発明は、請求項１又は２記載の建築用シャッターのブレーキ解除用操作装置において、上記ロック機構の具体的な形態を提供するものである。すなわち、このロック機構を、支軸回りに揺動可能に支持され、一端に上記操作レバーに設けた係合ピンに係合するフック部が形成されたロック部材と、このロック部材の他端と上記押しボタンとを連結する連結部材と、上記ロック部材を支軸回りに係合ピンと係合する方向に付勢するスプリングとにより構成し、また上記押しボタンを、支軸回りに揺動可能に支持する構成とする。この構成では、押しボタンを押したときには、この押しボタンが支軸回りに回動するとともに、この回動に伴って、連結部材を介して操作力がロック部材に伝達され、スプリングの付勢力に抗してロック部材が支軸回りに回動してロック部材のフック部と操作レバー側の係合ピンとの係合が解除されることにより、操作レバーが解除姿勢に変化し、ワイヤを緩めてブレーキ装置が解除されることになる。
【００１２】
請求項４に係る発明は、請求項３記載の建築用シャッターのブレーキ解除用操作装置において、上記自動解除手段の具体的な形態を提供するものである。すなわち、この自動解除手段を、支軸回りに揺動可能に支持され、一端が上記ロック機構のロック部材に当接可能なレバーと、このレバーの他端にプランジャーが係合するソレノイドとにより構成する。この構成では、火災時を検出するセンサの信号の入力時にはソレノイドのプランジャーがレバーを介してロック機構のロック部材を支軸回りに回動させ、このロック部材のフック部と操作レバー側の係合ピンとの係合が解除されることにより、操作レバーが解除姿勢に変化し、ワイヤを緩めてブレーキ装置が解除されることになる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図１及び図２は本発明の一実施形態に係る建築用シャッターとしての防火防煙シャッターを装備したエレベータの出入り口付近を示し、１は建物の開口部の一つであるエレベータの出入り口２に設置された三方枠であって、この三方枠１は、上枠３と左右両側の側枠４Ｌ，４Ｒとからなる。
【００１４】
上記三方枠１の後側にはエレベータドア５がエレベータ昇降路６に面して設けられている。また、三方枠１の上枠３の前面には乗場インジケータ７が設けられており、三方枠１の右側側枠４Ｒ近傍の壁面には、操作し易い箇所に乗場ボタン８が設けられているとともに、この乗場ボタン８の下側にブレーキ解除用操作装置９が設けられている。
【００１５】
上記三方枠１の上枠３は、開口部の上縁部に相当するもので、乗場インジケータ７の配置箇所よりも比較的大きく上方に拡大して形成され、この上枠３の内部には略円筒状の巻き取り軸としての巻き取りドラム１１が配置されている。この巻き取りドラム１１の外周面には耐火クロス製のシャッターカーテン１２が巻き付けられ、このシャッターカーテン１２の下端には重りとしての金属製の座板１３が取り付けられている。上枠３の下面には座板１３及びシャッターカーテン１２をエレベータ出入り口２に垂下させるための横方向に延びるスリット１４が設けられているとともに、左右両側の側枠４Ｌ，４Ｒにはそれぞれ座板１３の端部を上下方向にガイドする凹状のガイド溝１５が形成されている。側枠４Ｌ，４Ｒ及びガイド溝１５は、上枠３内の巻き取りドラム１１の配置箇所近傍にまで設けられていて、座板１３を上記スリット１４に導くようになっている。
【００１６】
上記巻き取りドラム１１の両端は、図３に詳示するように、それぞれ壁面に取り付けられた取付ブラケット１６Ｌ，１６Ｒに回転自在に支持されている。この巻き取りドラム１１の内部には向かって右側に開閉機２０が、左側にコイルスプリングユニット８０がそれぞれ配置されている。
【００１７】
上記開閉機２０は、図４及び図５に示すように、手動による回転力を出力シャフト２１から巻き取りドラム１１に伝達する動力機構２２と、巻き取りドラム１１の回転を規制するブレーキ装置２３と、出力シャフト２１とブレーキ装置２３との間に設けられた２連式の遊星歯車装置２４とを備えている。出力シャフト２１は駆動輪２５に連結されており、この駆動輪２５及び巻き取りドラム１１は、図６に示すように、互いに嵌り合う凹部２５ａ，１１ａを円周方向に略等間隔に４つずつ有し、一体的に回転するようになっている。
【００１８】
上記動力機構２２は、取付ブラケット１６Ｒに固定されるギヤケース３１内に回転可能に配置されたウオームホイール３２と、このウオームホイール３２と噛合するウオームギヤ３３とを有している。ウオームホイール３２は、ウオームギヤ３３と噛合するギヤ部３２ａの内側に有底円筒部３２ｂが一体に形成されてなり、この有底円筒部３２ｂの外周面には円筒状のフレーム３４の一端部が嵌合してネジ止めされており、このフレーム３４内には上記遊星歯車装置２４が配置されている。また、ウオームギヤ３３の一端には、図示していないが、回転操作具と係合可能なハンドルが連結されている。そして、回転操作具をハンドルに係合し、回転操作具によりハンドルを介してウオームギヤ３３を回転させるとウオームホイール３２、フレーム３４、遊星歯車装置２４及び出力シャフト２１が一体的に回転し、巻き取りドラム１１も回転するようになっている。
【００１９】
上記ブレーキ装置２３は、動力機構２２のウオームホイール３２を１つの制動部材として利用するもので、このウオームホイール３２の有底円筒部３２ｂの底面とライニング３６を介して面接触してブレーキ力を発揮する他の制動部材としてのブレーキシュー３７と、このブレーキシュー３７の背面側である遊星歯車装置２４寄りに配置されたギヤサポート３８とを有している。ギヤサポート３８は、ベアリング３９により回転自在に支持されており、このギヤサポート３８とブレーキシュー３７とは、連結ピン４０により回転一体にかつ軸方向に相対移動可能に結合されているとともに、両者間に配置したブレーキスプリング４１によりブレーキシュー３７がライニング３６を介してウオームホイール３２の有底円筒部３２ｂの底面と面接触する方向に常時付勢されている。また、ブレーキ装置２３は、ウオームホイール３２側のギヤケース３１に形成した中空部４２内に軸方向に摺動可能に配置された有底円筒状の作動ケーシング４３と、この作動ケーシング４３内にベアリング４４を介して回転自在に設けられ、先端部がウオームホイール３２の有底円筒部３２ｂの底面に設けた中心孔４５を通してブレーキシュー３７に当接可能な、作動ケーシング４３と共に作動部材を構成する作動ピン４６と、上記作動ケーシング４３とギヤケース３１との間に圧縮状態に配置され、作動ケーシング４３を介して作動ピン４６がブレーキシュー３７に当接する方向に付勢する解放スプリング４７と、一端が上記作動ケーシング４３に接続され、他端がブレーキ解除用操作装置９に接続された作動ワイヤ４８とを有している。そして、通常は図４に示す如く作動ワイヤ４８により作動ケーシング４３が解放スプリング４７の付勢力に抗してギヤケース３１の中空部４２内の右寄りに引っ張られ、作動ピン４６がブレーキシュー３７から離れる一方、ブレーキシュー３７がブレーキスプリング４１の付勢力によりライニング３６を介してウオームホイール３２の有底円筒部３２ｂの底面に面接触してブレーキング状態（巻き取りドラム１１の回転を制動する状態）にあり、火災時などにブレーキ解除用操作装置９で作動ワイヤ４８を緩めると、図７に示すように、解放スプリング４７の付勢力により作動ケーシング４３がギヤケース３２の中空部４２内の左側に摺動し、作動ピン４６がブレーキシュー３７に当接してこのブレーキシュー３７をブレーキスプリング４１の付勢力に抗してギヤサポート３８側に押圧することにより、ブレーキシュー３７及びライニング３６がウオームホイール３２の有底円筒部３２ｂの底面から離れてブレーキ解除状態になる。
【００２０】
さらに、上記ブレーキ装置２３のギヤサポート３８には、図８及び図９に示すように、調速機としてのガバナブレーキ５０が設けられている。このガバナブレーキ５０は、ギヤサポート３８のブレーキシュー３７に対向する面に軸心を挟んで形成した一対の凹部５１，５１にそれぞれ半径方向に摺動可能に配置されたガバナ５２，５２と、この各ガバナ５２に形成した円弧状溝５３に挿入して配置された棒状のばね部材５４，５４とを備え、ギヤサポート３８の回転時に各ガバナ５２が遠心力を受けてばね部材５４を弾性変形させながら凹部５１内を半径方向外側に摺動してフレーム３４内面に接触することによりブレーキ力を発生するようになっている。
【００２１】
上記遊星歯車装置２４は、上記ガバナブレーキ５０の作動を安定させるために、ブレーキ装置２３のブレーキ解除により巻き取りドラム１１が回転してシャッターカーテン１２が自重降下して出入り口２を遮断する時巻き取りドラム１１と一体に回転する出力シャフト２１の回転速度を増速してガバナブレーキ５０側のギヤサポート３８に伝達するものである。この遊星歯車装置２４は、フレーム３４内に嵌め込んで固定された第１及び第２のリングギヤ６１，６２と、出力シャフト２１に第１のキャリヤ６３を介して連結されかつ上記第１のリングギヤ６１と噛合する第１のプラネットギヤ６４と、このプラネットギヤ６４と噛合する第１のサンギヤ６５と、このサンギヤ６５に第２のキャリヤ６６を介して連結されかつ上記第２のリングギヤ６２と噛合する第２のプラネットギヤ６７と、このプラネットギヤ６７と噛合する第２のサンギヤ６８とを有しており、第２のサンギヤ６８は、上記ブレーキ装置２３のギヤサポート３８にスプライン結合されている。尚、図４及び図７中、７１はギヤケース３１の外周面に回転自在に装着されたクラウンであって、このクラウン７１は、図示していないが、駆動輪２５の場合と同様に、その外周面に巻き取りドラム１１の凹部１１ａと嵌り合う凹部を円周方向に略等間隔に４つ有し、巻き取りドラム１１と一体的に回転するようになっている。
【００２２】
上記コイルスプリングユニット８０は、図３に示すように、取付ブラケット１６Ｌに取り付けられたコイルスプリングサポート８１と、巻き取りドラム１１内の中央部に回転一体に固定されたコイルスプリング回転輪８２と、このコイルスプリング回転輪８２と上記コイルスプリングサポート８１との間に配置されかつ両端がこの両部材８１，８２に相対回転自在に結合された補助パイプ８３と、この補助パイプ８３の外周に配置され、一端がコイルスプリングサポート８１に、他端がコイルスプリング回転輪８２にそれぞれ固定されたコイルスプリング８４とを備えている。そして、上記ブレーキ装置２３のブレーキ解除により巻き取りドラム１１が回転してシャッターカーテン１２が自重降下して出入り口２を遮断する時、上記コイルスプリング８４が捩じられて巻き取りドラム１１をシャッターカーテン１２の巻き取り方向に回転させるばね反力が生じ、このばね反力によりシャッターカーテン１２を上方に引っ張って緊張状態にするようになっている。尚、巻き取りドラム１１の左端は、コイルスプリングサポート８１の外周にすべり軸受け８６を介して回転自在に支持されている。
【００２３】
一方、上記ブレーキ解除用操作装置９は、図１０ないし図１４に示すように、操作部としての箱型の収納ボックス９０と、この収納ボックス９０の前面を構成する前面板９１と、この前面板９１に取り付けて収納ボックス９０内に収納される手動解除ユニット９２と、この手動解除ユニット９２に固定して収納ボックス９０内に収納される自動解除手段としての自動解除ユニット９３とを備えている。前面板９１には矩形状の大きな開口部９４が設けられており、この開口部９４の大部分は、点検作業用の錠９５付き開閉蓋９６により覆われ、この開閉蓋９６の左側に手動解除ユニット９２が開口部９４から前方に露出して取り付けられている。
【００２４】
上記手動解除ユニット９２は、ブレーキ装置２３の制動と解除とを手動で切替操作するためのものであり、前面板９１の開口部９４に臨む上下２つの操作部材としての操作レバー９７と押しボタン９８とを有している。操作レバー９７は、前面板９１の開口部９４に臨む表面部９７ａとこの表面部９７ａの両側から各々直角に折り曲げてなる左右一対の側面部９７ｂ，９７ｂとからなる、側方から見て全体が略Ｌ字状のものであり、この操作レバー９７の中央部は、左右の側面部９７ｂ，９７ｂを貫通する支軸９９回りに揺動可能に支持されている。操作レバー９７の収納ボックス９０奥側に延びる端部にはワイヤ固定軸１００が左右の側面部９７ｂ，９７ｂ間に回転自在に支持されて設けられ、このワイヤ固定軸１００には、収納ボックス９０内に導入された作動ワイヤ４８のインナーワイヤ４８ａが固定されている。作動ワイヤ４８のアウターワイヤ４８ｂは、手動解除ユニット９２に設けたワイヤ取付部１０１にアジャスターネジ部１０２及びナット１０３を介して固定されている。そして、操作レバー９７は、その表面部９７ａ及びこれを主とする側の端部が前面板９１と略面一で上記作動ワイヤ４８（詳しくはインナーワイヤ４８ａ）を引っ張ってブレーキ装置２３を制動状態に戻す制動姿勢（図１２に実線で示す状態）と表面部９７ａ及びこれを主とする側の端部が前面板９１より前方に傾倒して突出し上記作動ワイヤ４８を緩めてブレーキ装置２３を解除する解除姿勢（図１２に仮想線で示す状態）とに操作されるようになっている。
【００２５】
上記押しボタン９８は、上記操作レバー９７の表面部９７ａの下側近傍で前面板９１の開口部９４に臨む表面板９８ａと、この表面板９８ａの裏面に接合された側面板９８ｂとからなる。この押しボタン９８の側面板９８ｂは、操作レバー９７の支軸９９にまで延び、この支軸９９回りに揺動可能に支持されている。そして、押しボタン９８の表面板９８ａを前方より押すと操作レバー９７を制動姿勢にロックするロック機構１１０によるロック状態を解除して操作レバー９７が解除姿勢に変化することにより、ブレーキ装置２３が解除するようになっている。
【００２６】
上記ロック機構１１０は、ワイヤ取付部１０１の上側近傍で支軸１１１回りに揺動可能に支持され、一端に上記操作レバー９７の左右の側面部９７ｂ，９７ｂ間に架設した係合ピン１１２と係合するフック部１１３ａが形成されたロック部材１１３と、このロック部材１１３の他端と上記押しボタン９８の側面板９８ｂとを連結する棒状の連結部材１１４と、この連結部材１１４の中間部に形成したばね掛け部１１４ａと操作レバー９７及び押しボタン９８の揺動中心である支軸９９との間に掛け渡され、上記ロック部材１１３を支軸１１１回りに係合ピン１１２と係合する方向（図１２で反時計方向）に付勢するコイルスプリング１１５とからなる。
【００２７】
上記自動解除ユニット９３は、ユニットケース１２０の上部に支軸１２１回りに揺動可能に支持され、一端が上記ロック機構１１０のロック部材１１３と連結部材１１４とを連結する連結ピン１２２を介してロック部材１１３に当接可能な揺動レバー１２３と、上記支軸１２１の外周に装着され揺動レバー１２３を水平状態（図１３に実線（一部破線）で示す状態）に保持する捩りスプリング１２４と、ユニットケース１２０内にプランジャー１２５ａを上向きにして取り付けられたソレノイド１２５と、このソレノイド１２５のプランジャー１２５ａ先端に連結されかつ上記揺動レバー１２３の他端に係合するアングル形状の係合部材１２６とを有している。そして、図示していないが火災時を検出するセンサとしての煙感知器の検出信号が連動制御器に入力したときこの連動制御器を通して上記ソレノイド１２５に通電が行われ、このソレノイド１２５がプランジャー１２５ａをソレノイド本体１２５ｂ側に引き寄せて、係合部材１２６を介して揺動レバー１２３を捩りスプリング１２４の付勢力に抗して傾斜状態（図１３に仮想線で示す状態）に回動させることにより、ロック機構１１０のロック部材１１３が支軸１１２回りに係合ピン１１２との係合を解除する方向に回動し、押しボタン９８を押した場合と同様にロック機構１１０によるロック状態を解除して操作レバー９７が作動ワイヤ４８を緩める解除姿勢に変化し、ブレーキ装置２３が解除するようになっている。
【００２８】
尚、ロック機構１１０のロック部材１１３と連結部材１１４との結合部においては、連結部材１１４の連結ピン１２２が貫通する貫通孔（図示せず）が連結部材１１４の軸方向に長い長孔に形成されていて、自動解除ユニット９３によりロック機構１１０のロック部材１１３が回動しても押しボタン９８側にまで影響が及ばないようになっている。図１０中、１３０は自動解除ユニット９３の下部に設けられたリミットスイッチであって、このリミットスイッチ１３０は、自動解除ユニット９３によりロック機構１１０によるロック状態を解除して操作レバー９７が解除姿勢に変化したときその変化を操作レバー９７との接触により検出して、連動制御器からソレノイド１２５への通電を遮断するとともに、通電制御器へ作動確認信号を出力するようになっている。また、図１２及び図１３中、１３１はブレーキ解除用操作装置９の収納ボックス９０の上面に接続された電線管であって、この電線管１３１内には作動ワイヤ４８と電源ケーブルとが配線されるようになっている。
【００２９】
次に、上記ブレーキ解除用操作装置９の作用・効果について説明するに、火災時などに操作装置９の押しボタン９８を親指などで押したときには、ロック機構１１０のロック部材１１３のフック部１１３ａと操作レバー９７側の係合ピン１１２との係合状態つまりロック機構１１０によるロック状態が解除し、操作レバー９７が制動姿勢から解除姿勢に変化して作動ワイヤ４８を緩めることにより、ブレーキ装置２３が解除し、シャッターカーテン１２が自重降下してエレベータの出入り口２を遮断する。
【００３０】
また、火災時を検出する煙感知器の検出信号が連動制御器に入力したときにもこの連動制御器を通して自動解除ユニット９２のソレノイド１２５に通電が行われ、このソレノイド１２５の作動によりロック機構１１０のロック部材１１３が回動してロック機構１１０によるロック状態が解除するため、押しボタン９８を押したときと同様にブレーキ装置２３が解除し、シャッターカーテン１２が自重降下してエレベータの出入り口２を遮断する。
【００３１】
一方、ブレーキ装置２３を解除状態から制動状態に戻すときには、解除姿勢にある操作レバー９７を前面板９１側に押し込んで制動姿勢に戻すとこの操作レバー９７の回動に伴い作動ワイヤ４８が引っ張られることにより、ブレーキ装置２３が制動状態に戻る。
【００３２】
このように、本実施形態のブレーキ解除用操作装置９によれば、従来の手動閉鎖装置の機能と自動閉鎖装置の機能とを兼備しているため、装置全体としての部品点数を少なくしてコストダウン化などを図ることができるとともに、据え付け作業の容易化を図ることができる。また、巻き取りドラム１１の配置側であるエレベータ三方枠１の上枠３内での配置スペースを狭小化することができ、実用性に優れた効果を有するものである。
【００３３】
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。例えば上記実施形態では、操作レバー９７を制動姿勢にロックするロック機構１１０として、支軸１１１回りに揺動可能に支持され、一端に操作レバー９７に設けた係合ピン１１２と係合するフック部１１３ａが形成されたロック部材１１３と、このロック部材１１３と押しボタン９８とを連結する連結部材１１４とを備える構成にしたが、本発明は、これに限らず、特許文献１に開示する如くカムなどを用いて構成してもよい。
【００３４】
また、上記実施形態では、エレベータの出入り口２を遮断する防火防煙シャッターのブレーキ解除用操作装置９について述べたが、本発明は、広く自重閉鎖型建築用シャッターのブレーキ解除用操作装置に適用することができる。
【００３５】
【発明の効果】
以上のように、本発明における建築用シャッターのブレーキ解除用操作装置によれば、操作部に設けた押しボタンを押すことでワイヤを緩めてブレーキ装置を解除することができるだけでなく、同じ操作部に設けた自動解除手段に火災時を検出するセンサの信号が入力したときにもこの自動解除手段によりワイヤを緩めてブレーキ装置を解除することができるので、従来の自動閉鎖装置と手動閉鎖装置の機能を１つの装置でもって発揮することができる。この結果、据え付け作業の容易化及びコストダウン化などを図ることができるとともに、巻き取り軸の配置側である建物の開口部の上縁部又は天井部の配置スペースを狭小化することができ、実用性に優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態に係る建築用シャッターを装備したエレベータの出入り口付近の正面図である。
【図２】図１のＸ−Ｘ線における断面図である。
【図３】図１のＹ−Ｙ線における拡大断面図である。
【図４】開閉機の断面図である。
【図５】図４のＺ方向から見た矢視図である。
【図６】巻き取りドラムと駆動輪との嵌合構造を示す断面図である。
【図７】開閉機のブレーキ装置のブレーキ解放状態を示す断面図である。
【図８】図４のＨ−Ｈ線における拡大断面図である。
【図９】図８のＩ−Ｉ線における拡大断面図である。
【図１０】ブレーキ解除用操作装置の分解斜視図である。
【図１１】同正面図である。
【図１２】図１１のＪ−Ｊ線における断面図である。
【図１３】図１１のＫ−Ｋ線における断面図である。
【図１４】図１２のＬ−Ｌ線における拡大断面図である。
【符号の説明】
２出入り口（建物の開口部）
９ブレーキ解除用操作装置
１１巻き取りドラム（巻き取り軸）
１２シャッターカーテン
２３ブレーキ装置
３２ウオームホイール（制動部材）
３７ブレーキシュー（制動部材）
４３作動ケーシング（作動部材）
４６作動ピン（作動部材）
４７解放スプリング
４８作動ワイヤ
９０収納ボックス（操作部）
９１前面板
９２手動解除ユニット
９３自動解除ユニット（自動解除手段）
９７操作レバー
９８押しボタン
９９，１１１，１２１支軸
１１０ロック機構
１１２係合ピン
１１３ロック部材
１１３ａフック部
１１４連結部材
１１５コイルスプリング
１２３揺動レバー
１２５ソレノイド
１２５ａプランジャー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an operating device for releasing a brake of a building shutter that is installed on an upper edge or ceiling of an opening of a building.
[0002]
[Prior art]
In general, as a shutter for a building, a winding shaft is provided at the upper edge or ceiling of the opening of the building, and a shutter curtain made of metal or fireproof cloth is wound around the winding shaft to wind it up in the event of a fire. A so-called self-weight-closed type is well known in which the shutter curtain is lowered by releasing the brake device that brakes the shaft to block the opening or internal space of the building and exhibit the fire and smoke prevention functions. .
[0003]
In such an automatic closing type architectural shutter, for example, as disclosed in Patent Document 1, an automatic closing device incorporating a solenoid or the like is provided in the vicinity of the winding shaft, and a sensor such as a smoke detector is used. When a fire is detected, the solenoid of this automatic closing device is activated to automatically release the brake device. In addition, a manual closing device (also referred to as a manual operation device) connected to the automatic closing device via a wire is provided at a side edge of the opening of the building or a place easily accessible on the wall surface, so that the brake device can be operated manually or It can be canceled. This manual closing device is normally supported so as to be able to swing around a support shaft, and has a braking posture in which the wire is pulled substantially flush with the front surface of the operation portion, and is tilted forward from the front surface of the operation portion to protrude and loosen the wire. An operation lever that is operated to the release position, a lock mechanism that locks the operation lever to the braking position, and a push button that releases the lock state by the lock mechanism and changes the operation lever to the release position to release the brake device. And.
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-9-324590 (page 2-4, FIG. 1 to FIG. 10)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Conventionally, it has been considered that the automatic closing device and the manual closing device are different from each other. However, it is desirable to combine both the devices from the viewpoint of facilitating the installation work and reducing the cost. In particular, the automatic closing device needs to be arranged on the upper edge portion or ceiling portion of the opening of the building together with the winding shaft and the like, and there is a problem that a wide arrangement space must be secured in that place.
[0006]
The present invention has been made in view of such a point, and the problem is that it is easy to install by combining both devices together so that the function of the conventional automatic closing device is combined with the manual closing device. It is an object of the present invention to provide an operating device for releasing a brake for an architectural shutter, which can reduce the cost, cost and arrangement space.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the invention according to claim 1 is that a shutter curtain is wound around a winding shaft provided on an upper edge or a ceiling of an opening of a building. As a brake release operation device for a building shutter that lowers the weight of the shutter curtain by releasing the brake device that brakes the door and blocks the opening or internal space of the building, the brake device is braked when the wire is pulled, It is configured to release when the wire is loosened, and one end of the wire is connected to the operation unit, and is supported by the operation unit so as to be swingable around the support shaft, and is substantially flush with the front surface of the operation unit. An operation lever that is operated to a braking posture that pulls the wire and a release posture that protrudes by tilting forward from the front surface of the operation portion and loosens the wire, and the operation lever is moved to the braking posture. A lock mechanism for releasing the brake, a push button for releasing the brake device by releasing the lock state by the lock mechanism, and a sensor signal for detecting the time of a fire is input by the lock mechanism. An automatic release means for releasing the locked state is provided.
[0008]
In this configuration, when the push button of the operation unit is pressed with a thumb etc. in the event of a fire, the lock state by the lock mechanism is released and the operation lever changes from the braking posture to the releasing posture, and the brake device is released by loosening the wire, and the shutter The curtain falls by its own weight and blocks the opening or interior space of the building. Also, when the signal of the sensor that detects the fire is input to the control unit, etc., the automatic release means releases the lock state by the lock mechanism, so the brake device is released in the same way as when the push button is pressed, and the shutter The curtain falls by its own weight and blocks the opening or interior space of the building.
[0009]
According to a second aspect of the present invention, in the brake shutter operating device for a building shutter according to the first aspect, a specific form of the brake device is provided. That is, this brake device is arranged so that at least two braking members that are brought into surface contact with each other to exert a braking force, and can be moved in one direction on the side of one braking member, and braked when moved closer to the other braking member. An actuating member that separates the surface contact between the members and a spring that constantly biases the actuating member to move toward the other braking member are provided, and the other end of the wire is connected to the actuating member. .
[0010]
In this configuration, when the wire is pulled, the actuating member moves in the direction away from the other braking member on one brake member side against the urging force of the spring, and the braking members come into surface contact with each other to exert the braking force. To brake. On the other hand, when the wire is loosened, the actuating member is moved closer to the other braking member on the one braking member side by the urging force of the spring to release the surface contact between the braking members, thereby releasing the brake.
[0011]
The invention according to claim 3 provides a specific form of the lock mechanism in the brake release operating device for the architectural shutter according to claim 1 or 2. That is, the lock mechanism is supported so as to be swingable around the support shaft, and a lock member having one end formed with a hook portion that engages with an engagement pin provided on the operation lever, and the other end of the lock member A connecting member that connects the push button and a spring that urges the lock member around the support shaft in a direction to engage with the engagement pin, and the push button can swing around the support shaft. It is set as the structure supported. In this configuration, when the push button is pressed, the push button rotates about the support shaft, and along with this rotation, the operating force is transmitted to the lock member via the connecting member, and the spring biasing force is applied. When the lock member is turned around the support shaft and the engagement between the lock member hook and the engagement pin on the operation lever is released, the operation lever changes to the release position and the wire is loosened. The brake device is released.
[0012]
According to a fourth aspect of the present invention, in the brake shutter operating device for architectural shutter according to the third aspect, a specific form of the automatic release means is provided. That is, the automatic release means is supported by a lever supported so as to be swingable around the support shaft, one end of which is capable of coming into contact with the lock member of the lock mechanism, and a solenoid having a plunger engaged with the other end of the lever. Constitute. In this configuration, when a sensor signal for detecting a fire is input, the solenoid plunger rotates the lock member of the lock mechanism around the support shaft via the lever, and the engagement between the hook portion of the lock member and the operation lever side is achieved. When the engagement with the coupling pin is released, the operation lever changes to the release posture, and the brake device is released by loosening the wire.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 and 2 show the vicinity of an entrance / exit of an elevator equipped with a fireproof / smoke / shutter as an architectural shutter according to an embodiment of the present invention. 1 is installed at the entrance / exit 2 of the elevator which is one of the openings of the building. The three-way frame 1 includes an upper frame 3 and left and right side frames 4L and 4R.
[0014]
An elevator door 5 is provided on the rear side of the three-way frame 1 so as to face the elevator hoistway 6. A landing indicator 7 is provided on the front surface of the upper frame 3 of the three-way frame 1, and a landing button 8 is provided on the wall surface in the vicinity of the right side frame 4 </ b> R of the three-way frame 1 at a place where it can be easily operated. A brake releasing operation device 9 is provided below the landing button 8.
[0015]
The upper frame 3 of the three-way frame 1 corresponds to the upper edge of the opening, and is formed to be relatively larger and larger than the place where the hall indicator 7 is arranged. A take-up drum 11 as a cylindrical take-up shaft is arranged. A fire curtain cloth shutter curtain 12 is wound around the outer peripheral surface of the take-up drum 11, and a metal seat plate 13 as a weight is attached to the lower end of the shutter curtain 12. On the lower surface of the upper frame 3, there are provided laterally extending slits 14 for hanging the seat plate 13 and the shutter curtain 12 to the elevator doorway 2, and the left and right side frames 4 </ b> L and 4 </ b> R have seat plates 13 respectively. A concave guide groove 15 is formed to guide the end of the guide in the vertical direction. The side frames 4L and 4R and the guide groove 15 are provided up to the vicinity of the arrangement position of the take-up drum 11 in the upper frame 3, and guide the seat plate 13 to the slit 14.
[0016]
As shown in detail in FIG. 3, both ends of the take-up drum 11 are rotatably supported by mounting brackets 16L and 16R attached to the wall surfaces. Inside the winding drum 11, an opening / closing machine 20 is arranged on the right side, and a coil spring unit 80 is arranged on the left side.
[0017]
As shown in FIGS. 4 and 5, the opening / closing machine 20 includes a power mechanism 22 that transmits a manual rotational force from the output shaft 21 to the winding drum 11, and a brake device 23 that regulates the rotation of the winding drum 11. A double planetary gear device 24 provided between the output shaft 21 and the brake device 23 is provided. The output shaft 21 is connected to a drive wheel 25. As shown in FIG. 6, the drive wheel 25 and the take-up drum 11 have four recesses 25a and 11a that are fitted to each other at approximately equal intervals in the circumferential direction. And rotate integrally.
[0018]
The power mechanism 22 includes a worm wheel 32 rotatably disposed in a gear case 31 fixed to the mounting bracket 16R, and a worm gear 33 that meshes with the worm wheel 32. In the worm wheel 32, a bottomed cylindrical portion 32b is integrally formed inside a gear portion 32a that meshes with the worm gear 33, and one end portion of a cylindrical frame 34 is fitted on the outer peripheral surface of the bottomed cylindrical portion 32b. The planetary gear unit 24 is disposed in the frame 34. Further, although not shown, a handle that can be engaged with the rotary operation tool is connected to one end of the worm gear 33. Then, when the rotary operation tool is engaged with the handle and the worm gear 33 is rotated through the handle by the rotary operation tool, the worm wheel 32, the frame 34, the planetary gear device 24 and the output shaft 21 are integrally rotated to take up. The drum 11 is also rotated.
[0019]
The brake device 23 uses the worm wheel 32 of the power mechanism 22 as one braking member, and exerts braking force by making surface contact with the bottom surface of the bottomed cylindrical portion 32b of the worm wheel 32 via the lining 36. The brake shoe 37 as another braking member and a gear support 38 disposed near the planetary gear unit 24 on the back side of the brake shoe 37 are provided. The gear support 38 is rotatably supported by a bearing 39. The gear support 38 and the brake shoe 37 are coupled to each other by a connecting pin 40 so as to rotate together and be relatively movable in the axial direction. The brake shoe 37 is always urged by the brake spring 41 arranged in the direction of surface contact with the bottom surface of the bottomed cylindrical portion 32 b of the worm wheel 32 via the lining 36. The brake device 23 includes a bottomed cylindrical working casing 43 that is slidable in the axial direction in a hollow portion 42 formed in the gear case 31 on the worm wheel 32 side, and a bearing 44 in the working casing 43. An operating pin that constitutes an operating member together with the operating casing 43 that is rotatably provided through the front end and that can contact the brake shoe 37 through a central hole 45 provided at the bottom of the bottomed cylindrical portion 32b of the worm wheel 32. 46, a release spring 47 which is disposed in a compressed state between the operating casing 43 and the gear case 31 and urges the operating pin 46 in a direction to contact the brake shoe 37 via the operating casing 43, and one end of which is operated It has an operating wire 48 connected to the casing 43 and having the other end connected to the brake release operating device 9. Normally, as shown in FIG. 4, the operating casing 43 is pulled to the right in the hollow portion 42 of the gear case 31 against the urging force of the release spring 47 by the operating wire 48, and the operating pin 46 is separated from the brake shoe 37. The brake shoe 37 is brought into surface contact with the bottom surface of the bottomed cylindrical portion 32b of the worm wheel 32 through the lining 36 by the urging force of the brake spring 41 and is in a braking state (a state in which the rotation of the winding drum 11 is braked). When the operating wire 48 is loosened by the brake release operating device 9 in the event of a fire or the like, the operating casing 43 slides to the left in the hollow portion 42 of the gear case 32 by the urging force of the release spring 47 as shown in FIG. The operating pin 46 comes into contact with the brake shoe 37 so that the brake shoe 37 is connected to the brake spring 41. By pressing on the gear support 38 side against the biasing force, the brake shoe 37 and the lining 36 is in the brake release state away from the bottom surface of the bottomed cylindrical portion 32b of the worm wheel 32.
[0020]
Further, as shown in FIGS. 8 and 9, the gear support 38 of the brake device 23 is provided with a governor brake 50 as a governor. The governor brake 50 includes governors 52, 52 disposed in a pair of recesses 51, 51 formed on the surface of the gear support 38 facing the brake shoe 37 with the shaft center interposed therebetween, so as to be slidable in the radial direction. Rod-like spring members 54 and 54 arranged by being inserted into arcuate grooves 53 formed in the respective governors 52, and when the gear support 38 rotates, each governor 52 receives a centrifugal force to elastically deform the spring members 54. However, the braking force is generated by sliding radially outward in the recess 51 and contacting the inner surface of the frame 34.
[0021]
In order to stabilize the operation of the governor brake 50, the planetary gear device 24 is wound when the winding drum 11 is rotated by releasing the brake device 23 and the shutter curtain 12 is lowered by its own weight so that the entrance / exit 2 is shut off. The rotational speed of the output shaft 21 that rotates integrally with the drum 11 is increased and transmitted to the gear support 38 on the governor brake 50 side. The planetary gear device 24 is connected to the output shaft 21 via a first carrier 63 and is connected to the first and second ring gears 61 and 62 fitted and fixed in the frame 34, and the first ring gear 61. A first planet gear 64 that meshes with the first gear, a first sun gear 65 that meshes with the planet gear 64, and a second gear 66 that is coupled to the sun gear 65 via a second carrier 66 and meshes with the second ring gear 62. 2 planet gears 67 and a second sun gear 68 meshing with the planet gears 67, and the second sun gear 68 is splined to the gear support 38 of the brake device 23. 4 and 7, reference numeral 71 denotes a crown rotatably mounted on the outer peripheral surface of the gear case 31. This crown 71 is not shown, but the outer periphery thereof is the same as in the case of the drive wheel 25. The surface has four concave portions that fit into the concave portion 11 a of the winding drum 11 at substantially equal intervals in the circumferential direction, and rotates integrally with the winding drum 11.
[0022]
As shown in FIG. 3, the coil spring unit 80 includes a coil spring support 81 attached to the mounting bracket 16L, a coil spring rotating wheel 82 fixed to the central portion of the take-up drum 11, and a coil spring rotating wheel 82. An auxiliary pipe 83 disposed between the coil spring rotating wheel 82 and the coil spring support 81 and having both ends relatively coupled to both members 81 and 82, and an outer periphery of the auxiliary pipe 83. Includes a coil spring support 81 and a coil spring 84 having the other end fixed to a coil spring rotating wheel 82. When the take-up drum 11 is rotated by releasing the brake of the brake device 23 and the shutter curtain 12 is lowered by its own weight to shut off the doorway 2, the coil spring 84 is twisted to disengage the take-up drum 11 from the shutter curtain 12. A spring reaction force is generated that rotates in the winding direction, and the spring reaction force pulls the shutter curtain 12 upward to make it tension. The left end of the take-up drum 11 is rotatably supported on the outer periphery of the coil spring support 81 via a slide bearing 86.
[0023]
On the other hand, as shown in FIGS. 10 to 14, the brake release operating device 9 includes a box-shaped storage box 90 as an operation portion, a front plate 91 constituting the front surface of the storage box 90, and the front plate. A manual release unit 92 attached to 91 and housed in the storage box 90 and an automatic release unit 93 as an automatic release means fixed to the manual release unit 92 and housed in the storage box 90 are provided. The front plate 91 is provided with a large rectangular opening 94, and most of the opening 94 is covered by an opening / closing lid 96 with a lock 95 for inspection work, and is manually released on the left side of the opening / closing lid 96. A unit 92 is attached so as to be exposed forward from the opening 94.
[0024]
The manual release unit 92 is for manually switching between braking and release of the brake device 23, and includes an operation lever 97 and a push button 98 as two upper and lower operation members facing the opening 94 of the front plate 91. And have. The operation lever 97 is composed of a surface portion 97a facing the opening 94 of the front plate 91 and a pair of left and right side portions 97b and 97b bent at right angles from both sides of the surface portion 97a. It is substantially L-shaped, and the central portion of the operation lever 97 is supported so as to be swingable around a support shaft 99 that penetrates the left and right side surface portions 97b, 97b. A wire fixing shaft 100 is rotatably supported between the left and right side surface portions 97b and 97b at an end portion of the operation lever 97 extending to the back side of the storage box 90. The wire fixing shaft 100 includes an inside of the storage box 90. The inner wire 48a of the working wire 48 introduced into is fixed. The outer wire 48 b of the working wire 48 is fixed to a wire attachment portion 101 provided in the manual release unit 92 via an adjuster screw portion 102 and a nut 103. The operation lever 97 has a surface portion 97a and an end portion mainly on the surface portion 97a that are substantially flush with the front plate 91, and pulls the operating wire 48 (specifically, the inner wire 48a) to brake the brake device 23. The braking posture (state shown by a solid line in FIG. 12) and the surface portion 97a and the end portion on the main side tilt forward from the front plate 91, and the operating wire 48 is loosened to release the brake device 23. The release posture (state indicated by the phantom line in FIG. 12) is operated.
[0025]
The push button 98 includes a surface plate 98a facing the opening 94 of the front plate 91 near the lower side of the surface portion 97a of the operation lever 97, and a side plate 98b joined to the back surface of the surface plate 98a. The side plate 98 b of the push button 98 extends to the support shaft 99 of the operation lever 97 and is supported so as to be swingable around the support shaft 99. When the front plate 98a of the push button 98 is pushed from the front, the lock mechanism 110 that locks the operation lever 97 in the braking posture is released and the operation lever 97 changes to the release posture, so that the brake device 23 is released. It is supposed to be.
[0026]
The lock mechanism 110 is supported so as to be swingable around the support shaft 111 in the vicinity of the upper side of the wire attachment portion 101, and engages with an engagement pin 112 erected between the left and right side portions 97 b, 97 b of the operation lever 97 at one end. A locking member 113 formed with a hook portion 113 a to be mated, a rod-shaped connecting member 114 that connects the other end of the locking member 113 and the side plate 98 b of the push button 98, and an intermediate portion of the connecting member 114 A direction in which the locking member 113 is engaged with the engaging pin 112 around the supporting shaft 111 (between the spring engaging portion 114a and the supporting shaft 99 which is the swing center of the operating lever 97 and the push button 98). The coil spring 115 is urged counterclockwise in FIG.
[0027]
The automatic release unit 93 is supported on the upper part of the unit case 120 so as to be swingable around the support shaft 121, and one end is locked via a connection pin 122 that connects the lock member 113 and the connection member 114 of the lock mechanism 110. A swing lever 123 capable of coming into contact with the member 113, and a torsion spring 124 which is mounted on the outer periphery of the support shaft 121 and holds the swing lever 123 in a horizontal state (indicated by a solid line (partly broken line) in FIG. 13). A solenoid 125 mounted in the unit case 120 with the plunger 125a facing upward, and an angle-shaped engaging member connected to the tip of the plunger 125a of the solenoid 125 and engaged with the other end of the swing lever 123 126. Although not shown, when a detection signal of a smoke detector as a sensor for detecting a fire is input to the interlock controller, the solenoid 125 is energized through the interlock controller, and the solenoid 125 is moved to the plunger 125a. Is pulled toward the solenoid body 125b, and the swing lever 123 is rotated to the inclined state (the state indicated by the phantom line in FIG. 13) against the urging force of the torsion spring 124 via the engaging member 126. The lock member 113 of the lock mechanism 110 rotates about the support shaft 112 in the direction to release the engagement with the engagement pin 112, and the lock state by the lock mechanism 110 is released in the same manner as when the push button 98 is pressed. The operation lever 97 changes to a release posture in which the operating wire 48 is loosened, and the brake device 23 is released.
[0028]
Note that, in the coupling portion between the locking member 113 and the coupling member 114 of the locking mechanism 110, a through hole (not shown) through which the coupling pin 122 of the coupling member 114 passes is formed as a long hole that is long in the axial direction of the coupling member 114. Thus, even if the lock member 113 of the lock mechanism 110 is rotated by the automatic release unit 93, the push button 98 side is not affected. In FIG. 10, 130 is a limit switch provided at the lower part of the automatic release unit 93. This limit switch 130 releases the locked state by the lock mechanism 110 by the automatic release unit 93, and the operation lever 97 is in the release posture. When the change is detected, the change is detected by contact with the operation lever 97, the energization from the interlock controller to the solenoid 125 is cut off, and the operation confirmation signal is output to the energization controller. 12 and 13, 131 is a conduit connected to the upper surface of the storage box 90 of the brake release operating device 9, and an operating wire 48 and a power cable are wired in the conduit 131. It has become so.
[0029]
Next, the operation and effect of the brake release operation device 9 will be described. When the push button 98 of the operation device 9 is pushed with a thumb or the like in the event of a fire, the hook portion 113a of the lock member 113 of the lock mechanism 110 and The engagement state with the engagement pin 112 on the operation lever 97 side, that is, the lock state by the lock mechanism 110 is released, the operation lever 97 changes from the braking posture to the release posture, and the operating wire 48 is loosened. The shutter curtain 12 is lowered by its own weight, and the elevator entrance 2 is shut off.
[0030]
Further, when the detection signal of the smoke detector for detecting the fire is input to the interlock controller, the solenoid 125 of the automatic release unit 92 is energized through the interlock controller, and the lock mechanism 110 is activated by the operation of the solenoid 125. Since the lock member 113 is rotated and the locked state by the lock mechanism 110 is released, the brake device 23 is released in the same manner as when the push button 98 is pressed, and the shutter curtain 12 is lowered by its own weight, so that the elevator doorway 2 is opened. Cut off.
[0031]
On the other hand, when the brake device 23 is returned from the released state to the braked state, when the operating lever 97 in the released posture is pushed into the front plate 91 side to return to the braked posture, the operating wire 48 is pulled as the operating lever 97 rotates. As a result, the brake device 23 returns to the braking state.
[0032]
As described above, according to the brake release operating device 9 of the present embodiment, since the function of the conventional manual closing device and the function of the automatic closing device are combined, the number of parts as the entire device is reduced and the cost is reduced. In addition to being able to achieve downsizing, the installation work can be facilitated. Moreover, the arrangement space in the upper frame 3 of the elevator three-way frame 1 on the arrangement side of the take-up drum 11 can be narrowed, and the practicality is excellent.
[0033]
In addition, this invention is not limited to the said embodiment, It includes other various embodiment. For example, in the above-described embodiment, the lock mechanism 110 that locks the operation lever 97 in the braking posture is supported so as to be swingable around the support shaft 111 and engages with the engagement pin 112 provided on the operation lever 97 at one end. Although the lock member 113 formed with the 113a and the connecting member 114 for connecting the lock member 113 and the push button 98 are provided, the present invention is not limited to this, and the cam as disclosed in Patent Document 1 is used. You may comprise using etc.
[0034]
In the above-described embodiment, the operation device 9 for releasing the brake of the fire and smoke-proof shutter that blocks the entrance 2 of the elevator has been described. However, the present invention is widely applied to the operation device for releasing the brake of the self-closed construction shutter. be able to.
[0035]
【The invention's effect】
As described above, according to the brake shutter operating device for architectural shutter in the present invention, not only can the wire be released by pressing a push button provided on the operating unit to release the brake device, but also the same operating unit. Even when a signal of a sensor for detecting a fire is input to the automatic release means provided in the automatic release means, the wire can be released by this automatic release means and the brake device can be released. Functions can be achieved with a single device. As a result, the installation work can be facilitated and the cost can be reduced, and the arrangement space of the upper edge part or the ceiling part of the opening of the building on the arrangement side of the winding shaft can be narrowed. It has an effect excellent in practicality.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of the vicinity of an entrance / exit of an elevator equipped with a building shutter according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line XX in FIG.
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view taken along line YY in FIG.
FIG. 4 is a sectional view of the switch.
FIG. 5 is a view as seen from the Z direction in FIG. 4;
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a fitting structure between a winding drum and a drive wheel.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a brake released state of the brake device of the opening / closing machine.
8 is an enlarged cross-sectional view taken along line HH in FIG.
9 is an enlarged cross-sectional view taken along the line II of FIG.
FIG. 10 is an exploded perspective view of the brake release operating device.
FIG. 11 is a front view of the same.
12 is a cross-sectional view taken along line JJ of FIG.
13 is a cross-sectional view taken along the line KK in FIG.
14 is an enlarged cross-sectional view taken along line LL in FIG.
[Explanation of symbols]
2 Doorway (opening of building)
9 Brake release operation device
11 Winding drum (winding shaft)
12 Shutter curtain
23 Brake device
32 Worm wheel (braking member)
37 Brake shoes (braking members)
43 Working casing (working member)
46 Actuation pin (actuation member)
47 Release spring
48 Actuating wire
90 Storage box (operation unit)
91 Front plate
92 Manual release unit
93 Automatic release unit (automatic release means)
97 Control lever
98 push button
99, 111, 121
110 Lock mechanism
112 engaging pin
113 Locking member
113a hook part
114 Connecting member
115 coil spring
123 Swing lever
125 solenoid
125a plunger

Claims

The shutter curtain is wound around the winding shaft provided at the upper edge or ceiling of the opening of the building, and the shutter curtain is lowered by its own weight by releasing the brake device that brakes the winding shaft in the event of a fire. An operating device for releasing a brake of a building shutter that blocks an opening or an internal space of the building,
The brake device is configured to perform braking when the wire is pulled and to release when the wire is loosened,
One end of the wire is connected to the operation unit, and the operation unit is supported so as to be swingable around the support shaft, and the braking posture for pulling the wire substantially flush with the front surface of the operation unit and the front surface of the operation unit An operation lever that is tilted forward and protrudes and is operated to a release posture that loosens the wire, a lock mechanism that locks the operation lever in a braking posture, and a lock state that is released by the lock mechanism is released to release the operation lever. A push button for changing the posture to release the brake device, and an automatic release means for releasing the lock state by the lock mechanism when a signal of a sensor for detecting a fire is input is provided. Shutter brake release operating device.

The brake device includes at least two braking members that are brought into surface contact with each other to exert a braking force, and is disposed so as to be movable in one direction on one braking member side, and when the brake members move closer to the other braking member, An actuating member for cutting off the surface contact of the wire and a spring for urging the actuating member to always move toward the other braking member, and the other end of the wire is connected to the actuating member. The brake release operating device for the architectural shutter described.

The lock mechanism is supported so as to be swingable around a support shaft, and has a lock member formed at one end with a hook portion that engages with an engagement pin provided on the operation lever, and the other end of the lock member and the push member. The connecting member that connects the button and a spring that urges the lock member around the support shaft in a direction to engage with the engaging pin, and the push button is supported to be swingable around the support shaft. The operating device for brake release of the architectural shutter according to claim 1 or 2.

The automatic release means includes a lever supported so as to be swingable about a support shaft, one end of which can be brought into contact with the lock member of the lock mechanism, and a solenoid in which a plunger is engaged with the other end of the lever. Item 4. A brake release operating device for an architectural shutter according to item 3.