JP3690357B2 - Work roll for metal foil rolling - Google Patents

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JP3690357B2 JP2002048354A JP2002048354A JP3690357B2 JP 3690357 B2 JP3690357 B2 JP 3690357B2 JP 2002048354 A JP2002048354 A JP 2002048354A JP 2002048354 A JP2002048354 A JP 2002048354A JP 3690357 B2 JP3690357 B2 JP 3690357B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属箔の冷間圧延に用いる金属箔圧延用ワークロールに関する。
【0002】
【従来の技術】
圧延機により被圧延材を圧延する際、ワークロールには, ロール扁平とロール軸芯撓みによる弾性変形が生じる。図6は、ワークロール10の弾性変形を説明するための模式図であって、図6中符号Wは被圧延材(金属箔)の板幅であり、1a' は冷間圧延時のロール軸芯位置、1b' は冷間圧延時のロール胴部表面形状である。1aは冷間圧延前のロール軸芯、1bはロール扁平変形がない場合の冷間圧延時のロール胴部表面形状である。圧延機に対し被圧延材搬送方向入側と出側に図示しないリール(巻取巻戻装置)を配し、いずれかのリールから被圧延材を巻き出し、他のリールにて巻取りつつ該圧延機にて被圧延材略全長を一方向に圧延後、巻き取り側のリールと巻き出し側のリールとを勝手逆にして逆方向に被圧延材略全長を圧延する動作を繰り返す圧延のことをリバース圧延と称し、図5に示すゼンジミア圧延機はリバース圧延するタイプのものであるが、ここでいう圧延機は、図示しないが、1枚の金属箔を複数のタンデムに配置した圧延機により同時に圧延するタイプのものも含む。いずれの圧延機の場合でも、金属箔の冷間圧延により所望する最終仕上厚まで圧延するには、複数回(パス)の圧延を経る。
【0003】
金属箔の冷間圧延では、板厚が薄くなると、図7に示すようにロール胴端部でワークロール1同士が接触(以下、ロールキスという)する場合がある。特に、ステンレス箔の冷間圧延のように、被圧延材Sの変形抵抗が大きい場合、上述したワークロール1の弾性変形が増大するため、最終パス以前のパスから、すなわち被圧延材Sの板厚が最終仕上厚よりもまだ金属箔が厚い段階からロール胴端部の一部でロールキスが生じることがある。
【0004】
なお、図7で、1Cはロール胴端部のロールキスが生じた部分である。
このようなロールキスが生じた状態で金属箔の冷間圧延を行うと、圧延距離がまだ短いうちにロールキスが生じた部分1Cからクラックが発生し、このような状態で圧延を継続した場合、スポーリングやロール折損などが発生する不都合が生じ、その際、板破断トラブルが発生するという問題がある。
【0005】
ここで、ロールキスが生じたロール胴端部でクラックが発生する原因としては、被圧延材Sと接触するロール胴中央部より高温となること、また被圧延材Sと接触するロール胴中央部よりせん断力が大きく働くようになることが考えられる。ロール胴中央部は被圧延材Sと接触するので被圧延材Sにより冷却される一方、ロール胴端部は被圧延材Sと接触することがないため、ロールキスによって生じた摩擦発熱が蓄積されることが高温となる理由である。また、上下のワークロール10同士に直径差がある場合には、ロールキスが生じた部分1Cにせん断力がより大きく作用し、この部分からクラックがより発生しやすくなる。
【0006】
そこで、例えば、図8に示すようなロールキスを防止することを目的とした金属箔用ワークロール10が特開平10-156405 号公報に開示されている。
特開平10−156405号公報に開示の技術によれば、ロール胴中央部2とロール胴端部3との間に段差を設けたワークロール10を用いて圧延することで、圧延中のロールキスを防止するようにしている。しかしながら、板幅端から段差部すなわち直径が小さくなり始めるロール胴端部3までの距離、すなわち図8中の余裕代Eを十分大きくしないと、被圧延材Sの板幅変動や被圧延材Sの蛇行によって、金属箔の冷間圧延時、被圧延材Sが破断してしまうトラブルが多いという問題があった。また、ワークロール10では、余裕代Eを十分大きくした場合、ロールキスを防止する効果が不十分となり、ロールキスが生じた部分1Cからクラックが発生してしまう不都合があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の問題点を解消することを目的とし、ロールキスが生じる状況下で金属箔の冷間圧延を行った場合でも、ロール胴端部でクラックを発生させずに長い距離圧延することができ、また、被圧延材の幅変動や被圧延材の蛇行があっても、安定して金属箔の冷間圧延を行うことができる金属箔圧延用ワークロールを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ロール胴中央部とロール胴端部との間に段差を設けず、ロール胴中央部とロール胴端部とで硬さの差を持たせることにより上記課題を解決できるとの知見に基づいて完成されたものである。
本発明は、以下の通りである。
1. ロール胴部が鋼製であって、被圧延材と接触するロール胴中央部の硬さがHRC:63〜73、その両側のロール胴端部の硬さがHRC:53〜58で、かつ前記ロール胴中央部と前記ロール胴端部との硬さの差がHRCにして5を超え、20未満であることを特徴とする金属箔圧延用ワークロール。
2. 前記ロール胴中央部と前記ロール胴端部との硬さの差がHRCにして10〜15であることを特徴とする上記1.に記載の金属箔圧延用ワークロール。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に係る金属箔圧延用ワークロールについて、図1(a)、図1(b)を用いて説明する。
図1(a)は、本発明に係る金属箔圧延用ワークロール1(以下単に、ワークロール1ともいう)のロール胴部の模式図であり、図中、符号Dはロール胴部長さであり、Aはロール胴中央部の長さ、B、Cは、図で左右のロール胴端部の長さである。また、図1(b)はそのワークロール1を用い、板幅Wの被圧延材Sを圧延した場合のロールキス状態の模式図である。
【0010】
本発明に係るワークロール1には、ロール胴中央部2とロール胴端部3との間に段差を設けていない。ロール胴中央部2は、被圧延材Sと接触する部分で、その両側のロール胴端部3では、金属箔の冷間圧延時、一部または全部が互いに接触、すなわちロールキスする場合がある。ワークロール1のロール胴部は鋼製であって、例えば、冷間ダイス鋼、高速度鋼等とすることができる。
【0011】
本発明に係るワークロール1は、被圧延材と接触するロール胴中央部の硬さがHRC:63〜73、その両側のロール胴端部の硬さがHRC:53〜58である。ここで、HRCはJIS Z2245 の規定による。
本発明に係るワークロール1において、ロール胴中央部の硬さをHRC:63〜73と限定する理由は、ロール胴中央部の硬さがHRC:63未満の場合、ロール摩耗が早く、被圧延材の表面品質が悪化する不都合が生じ、ロール胴中央部の硬さがHRC:73を超えた場合、ロールキスを生じなくても、クラックが発生しやすい等の耐事故性が劣る不都合が生じる。このため、本発明では、ロール胴中央部の硬さをHRC:63〜73と限定した。
【0012】
また、本発明に係るワークロール1では、両側のロール胴端部3の硬さをロール胴中央部2の硬さよりも低くしてある。このようにする理由は、ワークロール1の胴部の硬さを低くすることにより、靭性が高くなり、耐クラック性を向上することができるからである。例えば、図2は、鋼種が高速度鋼である供試材の硬さと吸収エネルギーとの関係を示すグラフである。この結果からワークロール1の胴部を高速度鋼製とした場合、硬さを低くすることにより靭性(シャルピー吸収エネルギー)が高くなり、耐クラック性が向上することがわかる。
【0013】
また、ワークロール1の胴部を高速度鋼製とした場合、両側のロール胴端部3の硬さをHRC:53未満としても、耐クラック性の向上効果が飽和するので、両側のロール胴端部の硬さをHRC:53以上とし、また、両側のロール胴端部3の硬さをHRC:58超えとした場合、耐クラック性が不十分となるので、両側のロール胴端部3の硬さをHRC:58以下とする。
【0014】
またさらに、本発明に係るワークロール1において、ロール胴中央部2とロール胴端部3との硬さの差がHRCにして5を超え、20未満と限定する理由は、次のとおりである。
ロール胴中央部2とロール胴端部3との硬さの差がHRCにして5以下とした場合、金属箔の冷間圧延時、ロール胴部にHRCにして5以下の差しかない従来のワークロールに比して、ロールキスが生じた部分1Cでクラックが発生するまでの圧延距離に差が認められず、一方、ロール胴端部とロール胴中央部との硬さの差がHRCにして20を超えた場合、金属箔の冷間圧延時、形状不良が発生しやすいという不都合が生じ、また、ワークロール1の製造時、熱処理による硬さ調質により、ロールの金属組織が熱歪みを起こし、ワークロール1が折損する確率が高くなる不都合が生ずる。このため、本発明では、ロール胴中央部2とロール胴端部3との硬さの差がHRCにして5を超え、20未満と限定した。
【0015】
また、本発明に係るワークロール1は、圧延する被圧延材の板幅Wが一定でない場合、ロール胴中央部の長さAを最も圧延頻度の多い被圧延材の板幅WA と同じになるように製造するようにしてもよいし、あるいは最も広い被圧延材の板幅WA と同じになるようにしてもよい。。
このようなワークロール1を用い、金属箔の冷間圧延を行うようにすれば、板幅WA より広い板幅WB の被圧延材を圧延したときや、板幅WA の被圧延材を圧延する際、板幅変動や蛇行などが発生したときなど、ロール胴中央部2の外側に出た被圧延材Sの板幅端部がロール胴端部3と接触するようになったとしても、ロール胴中央部2とロール胴端部3との間に段差がないので、板破断トラブルが防止できる。
【0016】
【実施例】
直径が40mm、ロール胴長Dが1300mmの鋼製のワークロールを複数対製造し、1対ずつ図5に示すゼンジミア圧延機のハウジング100 に組み込み、厚さが0.030mmのステンレス箔の冷間圧延を行った。
その際、ワークロールは高速度鋼製とし、ロール胴部を550℃で焼き戻しし(図3で焼戻し温度を決めた)、ロール胴部の硬さがロール胴長方向に亘ってHRC:68で一様であるワークロールを9対製造し、内2対以外について、図3に基づいてロール胴端部のみさらに550℃を超える異なる温度で焼き戻しし、ロール胴中央部とロール胴端部との硬さの差が図4に示すようにHRCにして5〜20の範囲内である7対のワークロールを得た。ここで、高速度鋼製のワークロールの場合、ロール胴端部とロール胴中央部との硬さの差がHRCにして20を超えるものは、高温焼戻し時にロールの金属組織が熱歪みを起こし、ワークロールが折損する確率が高くなるため、製造が困難である。
【0017】
なお、ロール胴中央部の長さAを最も圧延頻度の多い被圧延材の板幅WA と接触するように900mmとし、ロール胴端部の長さB、Cはそれぞれ200mmとした。
また、ロール胴部を550℃で焼き戻しし、ロール胴部の硬さがロール胴長方向に亘ってHRC:68で一様である先述の内2対のワークロールのうちの1対は、ロール胴長方向に直径差がなく、かつロール胴の硬さがHRC:68である従来例のワークロールとした。
【0018】
これらのワークロールを用い、ステンレス箔の冷間圧延を行った結果は、図4に示すとおりである。但し、板厚が0.100mm以下の圧延パスに適用して比較した。横軸に示す硬さの差は上ロールでの硬さの差と下ロールでの硬さの差を足して2で割った平均である。また、圧延の際、被圧延材の板幅変動と被圧延材の蛇行は合計で±1mm以下であった。
【0019】
本発明の範囲内であるワークロールを用いた場合、従来例の場合およびロール胴中央部とロール胴端部との硬さの差がHRCにして5である1対のワークロールを用いた場合より、クラックが発生するまでの圧延距離を長くすることができていることがわかる。
また、ステンレス箔の冷間圧延を行う場合、ロール胴端部とロール胴中央部との硬さの差がHRCにして10〜15であるワークロールとするのが、製品エッジ部に光沢ムラを発生することなく、クラックが発生するまでの圧延距離を顕著に増大することができるので好ましい。
【0020】
なお、残る1対のワークロールは、余裕代Eが最も圧延頻度の多い被圧延材の板幅900mmに対して片側あたり10mmとなるように、ロール胴中央部の長さAは920mmとし、ロール胴端部の長さB、Cはそれぞれ190mmとし、ロール胴端部の直径をロール胴中央部の直径より0.19mm小さく研削し、比較例のワークロール10(図8参照)とした。比較例のワークロール10を用いた場合、圧延距離が約70kmを超えたときに、ロールキスが生じた部分にクラックが発生し、さらに圧延を継続した結果、クラックに起因したスポーリングと被圧延材の破断が発生した。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、ロールキス状況下で使用した場合でも、ロールキスが生じるロール胴端部でクラックを発生させずに長い距離圧延することができる。また、本発明によれば、被圧延材の板幅変動や被圧延材の蛇行などがあった場合でも、被圧延材の破断を防止することができる。
【0022】
この結果、ワークロールのロール原単位を向上することができ、金属箔の冷間圧延を安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明に係るワークロールのロール胴部の模式図であり、図1(b)はそのワークロールを用いた場合のロールキス状態の模式図である。
【図2】図2は、鋼製ワークロール材料の供試材の硬さと吸収エネルギーとの関係を示す一例のグラフである。
【図3】図3は、鋼製ワークロールの焼戻し温度と硬度との関係を示す一例のグラフである。
【図4】図4は、本発明を適用した場合の効果を示す一例のグラフである。
【図5】図5は、本発明を適用した圧延機のロール配置図である。
【図6】図6は、ワークロールの弾性変形を説明するための模式図である。
【図7】図7は、圧延時のロールキスを説明するための模式図である。
【図8】図8は、従来の金属箔圧延用ワークロールのロール胴部形状を示す模式図である。
【符号の説明】
S 被圧延材
1、10 ワークロール
2 ロール胴中央部
3 ロール胴端部
A ロール胴中央部の長さ
B、C ロール胴端部の長さ
D ロール胴部長さ
W 板幅
100 ゼンジミア圧延機のハウジング
1a、1a' ロール軸芯
1b、1b' ロール胴部表面
1C ロールキスが生じた部分
E 余裕代
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a metal foil rolling work roll used for cold rolling of a metal foil.
[0002]
[Prior art]
When the material to be rolled is rolled by a rolling mill, the work roll undergoes elastic deformation due to roll flatness and roll axis deflection. FIG. 6 is a schematic diagram for explaining the elastic deformation of the work roll 10. In FIG. 6, the symbol W is the sheet width of the material to be rolled (metal foil), and 1a 'is the roll axis during cold rolling. The core position, 1b ′, is the surface shape of the roll body during cold rolling. 1a is the roll axis before cold rolling, and 1b is the roll body surface shape during cold rolling when there is no roll flat deformation. A reel (winding / rewinding device) (not shown) is arranged on the entry side and the exit side of the rolling material conveyance direction with respect to the rolling mill, and the material to be rolled is unwound from one of the reels and wound on another reel. Rolling that repeats the operation of rolling the entire length of the material to be rolled in the opposite direction by rolling the reel on the take-up side and the reel on the unwinding side on its own after rolling the entire length of the material to be rolled in one direction on a rolling mill. 5 is a type that performs reverse rolling, but the rolling mill here is not shown, but is a rolling machine in which one metal foil is arranged in a plurality of tandems. Includes those that are rolled at the same time. In any of the rolling mills, rolling to a final finished thickness desired by cold rolling of the metal foil is performed a plurality of times (pass).
[0003]
In the cold rolling of metal foil, when the plate thickness is reduced, the work rolls 1 may contact each other (hereinafter referred to as roll kiss) at the roll barrel end as shown in FIG. In particular, when the deformation resistance of the material to be rolled S is large as in the case of cold rolling of stainless steel foil, the elastic deformation of the work roll 1 described above increases. Roll kiss may occur at a part of the roll barrel end from the stage where the metal foil is still thicker than the final finished thickness.
[0004]
In FIG. 7, 1C is a portion where roll kisses are generated at the end of the roll body.
When the metal foil is cold-rolled in such a state where roll kisses are generated, cracks are generated from the portion 1C where the roll kisses occurred while the rolling distance is still short. There is a problem that polling, roll breakage, etc. occur, and there is a problem that a plate breakage trouble occurs.
[0005]
Here, as a cause of the occurrence of cracks at the end of the roll cylinder where the roll kiss has occurred, the temperature is higher than the center of the roll cylinder in contact with the material to be rolled S, and the central part of the roll cylinder in contact with the material to be rolled S. It is conceivable that the shearing force becomes large. Since the center portion of the roll cylinder is in contact with the material to be rolled S and is cooled by the material to be rolled S, the end portion of the roll cylinder is not in contact with the material to be rolled S, so that the frictional heat generated by the roll kiss is accumulated. This is the reason for the high temperature. In addition, when there is a difference in diameter between the upper and lower work rolls 10, a greater shearing force acts on the portion 1C where the roll kiss has occurred, and cracks are more likely to occur from this portion.
[0006]
Therefore, for example, a work roll 10 for metal foil intended to prevent roll kiss as shown in FIG. 8 is disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 10-156405.
According to the technique disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-156405, by rolling using a work roll 10 in which a step is provided between the roll cylinder center part 2 and the roll cylinder end part 3, roll kiss during rolling can be obtained. I try to prevent it. However, if the distance from the plate width end to the stepped portion, that is, the roll barrel end 3 where the diameter starts to decrease, that is, the margin E in FIG. There is a problem that there are many troubles that the material to be rolled S breaks during cold rolling of the metal foil. Further, in the work roll 10, when the margin E is sufficiently large, the effect of preventing the roll kiss is insufficient, and there is a disadvantage that a crack is generated from the portion 1C where the roll kiss occurs.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention aims to eliminate the above-mentioned problems of the prior art, and long distance rolling without causing cracks at the end of the roll cylinder even when cold rolling of the metal foil is performed under the circumstances where roll kiss occurs. An object of the present invention is to provide a work roll for metal foil rolling that can stably cold-roll metal foils even if there is fluctuations in the width of the material to be rolled or meandering of the material to be rolled. And
[0008]
[Means for Solving the Problems]
Knowledge that the present invention can solve the above-mentioned problems by providing a difference in hardness between the roll cylinder center part and the roll cylinder end part without providing a step between the roll cylinder center part and the roll cylinder end part. It was completed based on.
The present invention is as follows.
1. The roll body is made of steel, and the hardness of the center of the roll body in contact with the material to be rolled is HRC: 63 to 73, and the hardness of the roll body ends on both sides thereof is HRC: 53 to 58, and A work roll for rolling metal foil, wherein the difference in hardness between the center of the roll cylinder and the end of the roll cylinder is greater than 5 and less than 20 in HRC.
2. The difference in hardness between the roll cylinder center and the roll cylinder end is 10 to 15 in terms of HRC. The work roll for metal foil rolling described in 1.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The work roll for rolling metal foil according to the present invention will be described with reference to FIGS. 1 (a) and 1 (b).
Fig.1 (a) is a schematic diagram of the roll trunk | drum of the work roll 1 for metal foil rolling which concerns on this invention (henceforth only a work roll 1), and the code | symbol D is a roll trunk | drum length in the figure. , A is the length of the center portion of the roll cylinder, and B and C are the lengths of the left and right roll cylinder ends in the figure. Moreover, FIG.1 (b) is a schematic diagram of the roll kiss state at the time of rolling the to-be-rolled material S of the board width W using the work roll 1. FIG.
[0010]
The work roll 1 according to the present invention is not provided with a step between the roll cylinder central part 2 and the roll cylinder end part 3. The roll drum central portion 2 is a portion that contacts the material to be rolled S, and the roll drum end portions 3 on both sides thereof may be in contact with each other, that is, roll kissed, when the metal foil is cold-rolled. The roll body of the work roll 1 is made of steel, and can be, for example, cold die steel, high speed steel or the like.
[0011]
As for the work roll 1 which concerns on this invention, the hardness of the roll cylinder center part which contacts a to-be-rolled material is HRC: 63-73, and the hardness of the roll cylinder edge part of the both sides is HRC: 53-58. Here, HRC is in accordance with JIS Z2245.
In the work roll 1 according to the present invention, the reason why the hardness of the central portion of the roll cylinder is limited to HRC: 63 to 73 is that when the hardness of the central portion of the roll cylinder is less than HRC: 63, the roll wear is fast and the roll is rolled. When the hardness of the center part of the roll cylinder exceeds HRC: 73, there arises an inconvenience of inferior accident resistance such as easy cracking even if roll kiss does not occur. For this reason, in the present invention, the hardness of the central portion of the roll cylinder is limited to HRC: 63 to 73.
[0012]
Moreover, in the work roll 1 which concerns on this invention, the hardness of the roll trunk | drum edge part 3 of both sides is made lower than the hardness of the roll trunk | drum center part 2. FIG. The reason for doing this is that by reducing the hardness of the body portion of the work roll 1, the toughness is increased and the crack resistance can be improved. For example, FIG. 2 is a graph showing the relationship between hardness and absorbed energy of a test material whose steel type is high-speed steel. From this result, it is understood that when the body portion of the work roll 1 is made of high speed steel, the toughness (Charpy absorbed energy) is increased and the crack resistance is improved by reducing the hardness.
[0013]
Further, when the body portion of the work roll 1 is made of high speed steel, the effect of improving crack resistance is saturated even if the hardness of the roll barrel end portions 3 on both sides is less than HRC: 53. When the hardness of the end portion is set to HRC: 53 or more and the hardness of the roll barrel end portions 3 on both sides is set to exceed HRC: 58, crack resistance becomes insufficient. The hardness is set to HRC: 58 or less.
[0014]
Furthermore, in the work roll 1 according to the present invention, the reason why the difference in hardness between the roll cylinder central portion 2 and the roll cylinder end 3 exceeds 5 and is less than 20 is as follows. .
When the difference in hardness between the roll cylinder center part 2 and the roll cylinder end part 3 is 5 or less in terms of HRC, when the metal foil is cold-rolled, a conventional work in which the roll cylinder part has a HRC value of 5 or less is not required. Compared with the roll, no difference was found in the rolling distance until cracks occurred in the portion 1C where the roll kiss occurred, while the difference in hardness between the roll barrel end and the roll barrel center was 20 in HRC. Exceeding the above range, there is a disadvantage that a shape defect is likely to occur during cold rolling of the metal foil, and the metal structure of the roll is thermally distorted due to hardness tempering by heat treatment during the production of the work roll 1. Inconveniently, the work roll 1 is likely to break. For this reason, in this invention, the difference of the hardness of the roll trunk | drum center part 2 and the roll trunk | drum edge part 3 was limited to less than 20, exceeding 5 in HRC.
[0015]
Moreover, the work roll 1 according to the present invention, when the plate width W of the rolled material to be rolled is not constant, the same as the sheet width W A of more material to be rolled most rolling frequently the length A of the roll body central portion it may be fabricated to have, or may be equal to the widest plate width W a of the material to be rolled. .
Using such work roll 1, when to perform cold rolling of a metal foil, and when the rolling material to be rolled wide strip width W B than the plate width W A, the rolled material in the plate width W A When rolling the sheet, when the sheet width fluctuation or meandering occurs, the sheet width end portion of the material S to be rolled out outside the roll body center part 2 comes into contact with the roll body end part 3. Moreover, since there is no level | step difference between the roll cylinder center part 2 and the roll cylinder edge part 3, a plate fracture | rupture trouble can be prevented.
[0016]
【Example】
A plurality of pairs of steel work rolls having a diameter of 40 mm and a roll body length D of 1300 mm are manufactured, one pair at a time is assembled in the housing 100 of the Sendzimir mill shown in FIG. Rolled.
At that time, the work roll is made of high speed steel, the roll body is tempered at 550 ° C. (the tempering temperature is determined in FIG. 3), and the hardness of the roll body is HRC over the roll body length direction: 68 Nine pairs of work rolls that are uniform are manufactured, and only the end of the roll cylinder is further tempered at different temperatures exceeding 550 ° C. based on FIG. As shown in FIG. 4, 7 pairs of work rolls having an HRC in the range of 5 to 20 were obtained. Here, in the case of a work roll made of high-speed steel, if the hardness difference between the roll barrel end and the roll barrel center exceeds 20 in HRC, the metal structure of the roll undergoes thermal distortion during high temperature tempering. Since the probability that the work roll breaks increases, the manufacturing is difficult.
[0017]
Incidentally, the 900mm in contact with the plate width W A of more material to be rolled most rolling frequently the length A of the roll body central portion, the length of the roll barrel ends B, C was 200mm respectively.
Further, the roll body portion is tempered at 550 ° C., and the hardness of the roll body portion is uniform at HRC: 68 over the roll body length direction, and one of the two pairs of work rolls described above is: A conventional work roll having a diameter difference in the roll cylinder length direction and a roll cylinder hardness of HRC: 68 was obtained.
[0018]
The result of cold rolling stainless steel foil using these work rolls is as shown in FIG. However, the comparison was made by applying to a rolling pass with a plate thickness of 0.100 mm or less. The difference in hardness shown on the horizontal axis is an average obtained by adding the difference in hardness at the upper roll and the difference in hardness at the lower roll and dividing by two. Further, during rolling, the plate width variation of the rolled material and the meandering of the rolled material were ± 1 mm or less in total.
[0019]
When using a work roll that is within the scope of the present invention, when using a pair of work rolls in which the hardness difference between the center part of the roll cylinder and the end part of the roll cylinder is 5 in HRC. Thus, it can be seen that the rolling distance until cracks are generated can be increased.
Moreover, when performing cold rolling of stainless steel foil, it is a work roll whose hardness difference between the roll barrel end and the roll barrel center is 10 to 15 in HRC. This is preferable because the rolling distance until cracks can be remarkably increased without being generated.
[0020]
The remaining pair of work rolls has a length A at the center of the roll cylinder of 920 mm so that the margin E is 10 mm per side with respect to the sheet width of 900 mm of the material to be rolled with the highest rolling frequency. The length B and C of the cylinder end were 190 mm, and the diameter of the roll cylinder end was ground 0.19 mm smaller than the diameter of the center of the roll cylinder to obtain a work roll 10 of a comparative example (see FIG. 8). When the work roll 10 of the comparative example was used, when the rolling distance exceeded about 70 km, a crack occurred in the portion where the roll kiss occurred, and as a result of continuing the rolling, the spalling caused by the crack and the material to be rolled Breaking occurred.
[0021]
【The invention's effect】
According to the present invention, even when used in a roll kiss situation, rolling can be performed for a long distance without generating cracks at the end of the roll body where roll kiss occurs. Further, according to the present invention, it is possible to prevent breakage of the material to be rolled even when there is a variation in the plate width of the material to be rolled or meandering of the material to be rolled.
[0022]
As a result, the roll basic unit of the work roll can be improved, and the cold rolling of the metal foil can be performed stably.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a schematic view of a roll body portion of a work roll according to the present invention, and FIG. 1B is a schematic view of a roll kiss state when the work roll is used.
FIG. 2 is a graph showing an example of the relationship between hardness and absorbed energy of a specimen of a steel work roll material.
FIG. 3 is a graph showing an example of the relationship between the tempering temperature and the hardness of a steel work roll.
FIG. 4 is a graph showing an example of the effect when the present invention is applied.
FIG. 5 is a roll layout diagram of a rolling mill to which the present invention is applied.
FIG. 6 is a schematic diagram for explaining elastic deformation of a work roll.
FIG. 7 is a schematic diagram for explaining a roll kiss at the time of rolling.
FIG. 8 is a schematic diagram showing a roll body shape of a conventional metal foil rolling work roll.
[Explanation of symbols]
S Rolled material 1, 10 Work roll 2 Roll cylinder center 3 Roll cylinder end A Length of roll cylinder central B, C Length of roll cylinder end D Roll cylinder length W Plate width
100 Sendzimir rolling mill housing
1a, 1a 'roll axis
1b, 1b 'roll body surface
1C Part E where roll kiss occurs E

Claims (2)

ロール胴部が鋼製であって、被圧延材と接触するロール胴中央部の硬さがHRC:63〜73、その両側のロール胴端部の硬さがHRC:53〜58でかつ前記ロール胴中央部と前記ロール胴端部との硬さの差がHRCにして5を超え、20未満であることを特徴とする金属箔圧延用ワークロール。The roll body is made of steel, the hardness of the center part of the roll body in contact with the material to be rolled is HRC: 63 to 73, the hardness of the roll body ends on both sides thereof is HRC: 53 to 58, and the roll A work roll for rolling metal foil, wherein the difference in hardness between the center of the cylinder and the end of the roll cylinder is more than 5 and less than 20 in HRC. 前記ロール胴中央部と前記ロール胴端部との硬さの差がHRCにして10〜15であることを特徴とする請求項1に記載の金属箔圧延用ワークロール。The work roll for metal foil rolling according to claim 1, wherein a difference in hardness between the center of the roll cylinder and the end of the roll cylinder is 10 to 15 in terms of HRC.
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