JP3689864B2

JP3689864B2 - Medical armor set

Info

Publication number: JP3689864B2
Application number: JP2002060957A
Authority: JP
Inventors: 裕之北條; 謙二大久保; 吉夫徐
Original assignee: Hogy Medical Co Ltd
Current assignee: Hogy Medical Co Ltd
Priority date: 2002-03-06
Filing date: 2002-03-06
Publication date: 2005-08-31
Anticipated expiration: 2022-03-06
Also published as: JP2003268610A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、菌やウィルスに感染した感染患者あるいは感染物を扱う医療従事者が、医療行為を行う際に着用するのに好適な医療用防護具セットに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、医療従事者は、自身の身体から雑菌を患者に感染させないようにすると共に、患者からの血液等の飛散あるいは菌やウィルスの感染患者あるいは感染物から自身が感染しないようにするために、医療用防護具として、防護ガウンとエプロンを着用すると共に頭部にはキャップを，鼻及び口にはマスクを，両眼部にはアイシールドを着用して医療行為を行っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、感染患者や感染物に触れた手を自分の顔に近付ける行為は、その医療従事者自らがその細菌やウィルスに感染してしまう可能性があることから最も危険な行為とされているが、従来の医療用防護具たる防護ガウンやエプロンは、頸の後ろで紐を結ぶ等して着用するタイプが一般的であり、医療従事者が医療行為終了後にこれらの医療用防護具を脱衣するために頸の後ろで結ばれている紐を解く際に、感染患者や感染物に触れた手を自分の顔に近付けなくてはならない。その結果、医療従事者自身が菌やウィルスに感染してしまうという危険性が十分にあった。
【０００４】
そこで本発明の目的は、医療行為において感染患者や感染物に触れた後、その手を自らの顔に近付けることなく簡単に脱衣可能であり、着用者である医療従事者を感染の危険性から確実に守ることができる医療用防護具セットを提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の医療用防護具セットは、医療従事者が医療行為にあたり着用する防護ガウンと、前記防護ガウンの上から着用するエプロンと、両眼部防護用のアイシールドと、鼻及び口の防護用のマスクと、頭部防護用のキャップと、から構成されており、また前記防護ガウンは、前記右側身頃及び前記左側身頃の双方の側縁部内面若しくは双方の側縁部外面の襟部及び腰部に対応する位置に留め具を設け、着用時に前記右側身頃及び前記左側身頃に設けられた留め具を対向させて着用者の背面側で係止して留めるように構成されていると共に、着用者が前記防護ガウンの前身頃を掴んで着用者から見て前方に前記前身頃を引っ張ることによって前記留め具が容易に剥離するように構成されている。
【０００６】
また、本発明の医療用防護具セットにおける前記エプロンは、頸紐の両端部を前掛け部の上方部分の左右両側にそれぞれ取り付けており、前記頸紐の端部の内の何れか一方には第一の留め具を設け、且つ前記第一の留め具を取り付ける前掛け部には、前記頸紐の一方の端部に設けられた前記第一の留め具と係合するための第二の留め具を設けており、前記頸紐が、着用者の胸部付近で着脱可能に構成されている。また、前記エプロンは、二本の頸紐が前掛け部の上方部分における左右両側にそれぞれ取り付けられると共に、各頸紐の自由端部にはそれぞれ留め具が設けられており、前記頸紐が、各頸紐に取り付けられた留め具によって着脱できるよう構成されている。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態による医療用防護具セットの各種医療用防護具について、図１及び図２を参照して説明する。図１は本発明の一実施形態による防護ガウンの構成図である。また、図２では本防護ガウンの着用時の形態を説明する図であり、図２（ａ）は正面側から見た図、図２（ｂ）は背面側から見た図である。
【０００８】
＜防護ガウンの構成＞
まず、本実施形態における医療用防護具としての防護ガウン１の構成について説明する。本実施形態の防護ガウン１は、前身頃２と，右側身頃３と，左側身頃４と，両袖５ａ，５ｂと，襟部６とを有し、図１に示すように背開きになるように構成されている。また、着用時に右側身頃３と左側身頃４とを閉じるための留め具として、複数の面ファスナ７が取り付けられている。尚、本実施形態では、右側身頃３及び左側身頃４における防護ガウン１の襟部６，並びに防護ガウン１着用時に着用者の腰部及び背中に対応する部分にそれぞれ面ファスナ７が取り付けられているが、襟部６以外における面ファスナ７の取付位置，取付個数，面ファスナ７の大きさや形状等は図１及び図２に示すものに限定されず、任意に設定可能である。
【０００９】
また、医療従事者は、鼻や口からの細菌感染を防止するためにマスクを着用し、そのマスクの上から更にマスクカバーを装着して医療行為を行うが、本実施形態では、着用者の頸部の保護についても考慮し、防護ガウン１の襟部６にマスクカバーとしてのマスク部分８が設けられ、防護ガウン１とマスク部分８とが一体となっている。前記マスク部分８には、防護ガウン１と同様に背開きになるように構成されており、マスク部分８を背面側で閉じるための留め具として面ファスナ７が取り付けられている。
【００１０】
尚、本実施形態の防護ガウン１に使用される布地の素材としては、菌やウィルスに対してバリヤー性が高く、また医療行為をし易いように通気性のあるものが好ましいことから不織布が用いられており、更にこの不織布には、水をある程度まで染み込ませないように撥水処理が施されている。
【００１１】
＜留め具による留め方＞
次に、上記のような構成を有する防護ガウンの留め具による留め方について、図３から図６を参照して以下に説明する。図３から図６は、本実施形態の防護ガウンの襟部に取り付けられた面ファスナ７の構成の具体例をそれぞれ示す図である。尚、本実施形態において、防護ガウンの他の位置及びマスク部分に取り付けられる面ファスナは、襟部に取り付けられる面ファスナと同様、各図に示すように他の面ファスナも取り付けられる。
【００１２】
一般的に、右側身頃３及び左側身頃４の側縁部に取り付けられる留め具としての面ファスナ７は、図３（ａ）のように右側身頃３及び左側身頃４の何れか一方の側縁部外面と他方の側縁部内面とに取り付けられており、双方の面ファスナ７を係合することにより両側身頃を留めている。これに対し、本実施形態の防護ガウン１における面ファスナ７は、図３（ａ）のような一般的な構成とは異なり、図４（ａ）のように右側身頃３及び左側身頃４双方の側縁部の内面に取り付けられており、この双方の側縁部内面を図４（ｂ）のように対向させて双方の面ファスナ７を係止して防護ガウン１を留めるようにするようになっている。また、マスク部分８についても、防護ガウン１と同様に、頸の後ろで双方の側縁部内面を図４（ｂ）のように対向させて面ファスナ７を係止して留めるようにする。以上のようにして面ファスナ７で右側身頃３及び左側身頃４を留めることにより、防護ガウン１及びマスク部分８の着用が完了し、医療従事者は医療行為を行うこととなる。
【００１３】
そして医療行為終了後、着用者である医療従事者が、防護ガウン１の前身頃２を掴んで医療従事者から見て前方に向かって前身頃２を引っ張ることにより、図４（ｂ）のような面ファスナ７の留め方から、係合していた各面ファスナ７に図４（ｂ）中矢印方向の引張力が掛かり、その結果、係合していた面ファスナ７が容易に剥離して防護ガウン１及びマスク部分８の背面側が開いた状態となる。これは、図３（ａ）に示すような従来の面ファスナ７の取り付け方では、前身頃２を引っ張っても図３（ｂ）中矢印方向の引張力が生じるため、背開きの状態にするには大きな力が必要となり、容易に背開きの状態にすることはできないが、本実施形態の防護ガウン及びマスク部分のような構成のため、大きな力を必要とせず、容易に背開きの状態にすることができる。
【００１４】
このような背開きの状態から、着用者が更に前身頃２を引っ張ることで、着用者は防護ガウン１とマスク部分８とを脱衣することができる。その結果、医療従事者は、感染患者や感染物に触れた後の手を自らの顔に近付けることなく、簡単に防護ガウン１及びマスク部分８を脱衣することができる。
【００１５】
また、右側身頃３及び左側身頃４の側縁部に取り付けられる面ファスナ７において、上記とは異なる構成として、面ファスナ７を図５（ａ）のように右側身頃３及び左側身頃４双方の側縁部の外面に取り付け、右側身頃３及び左側身頃４の何れか一方の側縁部外面を図５（ｂ）のように内側に折り込んで他方の側縁部外面に対向させ、双方の面ファスナ７を係止することによって防護ガウン１及びマスク部分８を留めるようにしてもよい。このような面ファスナ７の留め方で着用した防護ガウン１及びマスク部分８を医療行為終了後に脱衣する場合、上記実施形態と同様に医療従事者が防護ガウン１の前身頃２を掴んで医療従事者の前方に向かって引っ張ることにより、図５（ｂ）のような面ファスナ７の留め方から、係合していた各面ファスナ７に図５（ｂ）中矢印方向の引張力が掛かるため、まず係合していた面ファスナ７が容易に剥離し、防護ガウン１及びマスク部分８の背面側が開いた状態となる。そして、この背開きの状態で着用者が更に前身頃２を引っ張ることにより、着用者は、感染患者や感染物に触れた後の手を自らの顔に近付けることなく防護ガウン１とマスク部分８とを脱衣することができる。
【００１６】
また、面ファスナ７を図６（ａ）のように右側身頃３及び左側身頃４双方の側縁部外面に取り付け、双方の側縁部外面を図６（ｂ）のように内側に折り込んで対向させて面ファスナ７を係止して防護ガウン１及びマスク部分８を着用するようにしてもよい。このように着用した防護ガウン１及びマスク部分８を医療行為終了後に脱衣する場合においても、上記実施形態と同様に、医療従事者が防護ガウン１の前身頃２を掴んで医療従事者の前方に向かって引っ張ることにより、まず係合していた面ファスナ７が容易に剥離し、防護ガウン１及びマスク部分８が背開きの状態となり、しかる後に更に前身頃２を引っ張ることにより、着用者は、感染患者や感染物に触れた後の手を自らの顔に近付けることなく防護ガウン１とマスク部分８とを脱衣することができる。
【００１７】
さらに、本発明の防護ガウン１における他の構成として、図７のように右側身頃３及び左側身頃４の何れか一方（本実施形態では、右側身頃）の側縁部外面に引張紐９の一端部を固着しておき、上述の如く右側身頃３及び左側身頃４を面ファスナ７により留めて防護ガウン１及びマスク部分８を着用する際に、前記引張紐９を肩に掛けて引張紐９の他端部を医療従事者の前面側に垂らした状態で着用するようにしてもよい。このように着用した防護ガウン１及びマスク部分８を医療行為終了後に脱衣する場合、医療従事者が前記引張紐９を医療従事者の前方に向かって引っ張ると、面ファスナ７が容易に剥離し、防護ガウン１及びマスク部分８が背開きの状態となり、しかる後に更に引張紐９を引っ張ることにより、着用者は、感染患者や感染物に触れた後の手を自らの顔に近付けることなく防護ガウン１とマスク部分８とを脱衣することができる。
【００１８】
尚、本発明の上記防護ガウン１の右側身頃３及び左側身頃４に腰紐を設けてもよく、このように腰紐を設けることにより、着用者は、着用時に腰紐を結んで確実に防護ガウン１を身体に着用することができる。勿論、脱衣時に感染患者や感染物に触れた後の手を自らの顔に近付けることはない。また、この防護ガウン１に取り付ける腰紐を留め具により留めるように構成してもよい。具体的には、一方の腰紐の一端部を右側身頃３に固着し且つ他端部には留め具として第一の面ファスナを設け、他方の腰紐の一端部を左側身頃４に固着し且つ他端部に前記第一面ファスナと係合するための第二の面ファスナを設ける。そして、図４（ｂ），図５（ｂ）もしくは図６（ｂ）に示すような形態で第一面ファスナと第二面ファスナとを係合させて腰紐を留めることにより、腰紐を結ばずに留めることができる。
【００１９】
更に、上記のような面ファスナを用いた腰紐としては、図８（ａ）のように、第二の面ファスナ４ｂを他方の腰紐４ａの一端部（自由端部）ではなく、腰紐４ａの中間付近に取り付けてもよい。このように第二面ファスナ４ｂを取り付けることで防護ガウンは図８（ｂ）のような形態で着用されることとなるが、医療行為終了時に着用者がこの防護ガウンを脱衣する場合には、他方の腰紐４ｂの一端部を掴んで下方に引っ張ることにより、係合した双方の面ファスナ３ｂ，４ｂを容易に外すことができる。また、このような構成にすることで腰紐３ａ，４ａを短くすることができるため、医療行為中に汚れた腰紐３ａ，４ａが脱衣時に着用者の背中に極力触れないようになるという利点がある。
【００２０】
また、医療行為中に患者から血液が多量に飛散する可能性が高い場合等に、医療従事者は予め防護ガウン１の上からエプロンを着用して医療行為を行うが、このエプロンについても、図９のように構成することで、着用者である医療従事者が感染患者や感染物に触れた後の手を自らの顔に近付けることなく脱衣することができるようになる。以下、本発明の医療用防護具であるエプロン１０について説明する。
【００２１】
本発明のエプロン１０の腰紐１１は、スリット１１ａが入った前結び式となっており、この腰紐１１に引っ張りの負荷がかかることで、腰紐１１自体が切れるようになっている。また頸紐１２は、頸の後ろで結んで留めるものではなく、前で留めるように構成されている。具体的には、頸紐１２の一端部をエプロン１０の前掛け部１０ａの上方部分における左右何れか一方の側（図９では着用者から見て右側）に固着し、他端部には留め具として第一の面ファスナ７ａを設け、更に頸紐の固着箇所とは反対側（図９では着用者から見て左側）の前掛け部１０ａの前面には、頸紐１２の他端部に設けられた第一面ファスナ７と係合するための第二の面ファスナ７ｂを設けている。
【００２２】
以上のように構成されたエプロン１０によれば、前記第一面ファスナ７ａ及び第二面ファスナ７ｂによって着用者は胸部付近で頸紐１２の着脱を行うことができるため、感染患者や感染物に触れた後の手を自らの顔に近付けることなく頸紐１２を外すことができる。更に着用者は、上記のように頸紐１２を外してからエプロン１０の前掛け部１０ａを掴んで前方に向かって引っ張ることにより、スリット１１ａの入った腰紐１１を切断することができるため、素早くエプロンを脱衣することができる。
【００２３】
尚、上記エプロン１０の腰紐１１は、スリット１１ａが入っているため、着用者が前掛け部１０ａを掴んで前方に向かって引っ張ることにより、スリット１１ａの入った腰紐１１を切断して素早くエプロンを脱衣することができるよう構成されているが、腰紐１１の素材として、ある一定の方向には切断されやすく他方向には切断されにくいような素材の強度に方向性のある不織布を用いても、上記と同様の効果を得ることができる。具体的には、エプロン１０の腰紐１１を、腰紐１１の幅方向と不織布の切断されやすい方向とが一致したものにすることで、着用者は腰紐１１を幅方向に容易に切断することができ、その結果、素早くエプロンを脱衣することができる。
【００２４】
更に、上記エプロン１０に取り付けられる上記第二面ファスナ７ｂの形状を、上下方向に長い略矩形形状とすることで、着用者が第一面ファスナ７ａと第二面ファスナ７ｂとの係合位置を変えることにより簡単に頸紐の長さを調節することができる。
【００２５】
また本発明のエプロン１０によれば、着用者は、上述の如く胸部付近で頸紐１２の着脱を行うことで、感染患者や感染物に触れた後の手を自らの顔に近付けることなく頸紐１２を外すことができるように構成しているが、上記防護ガウンと同様に、着用者の頸の後ろで留め具により頸紐を留めるように構成してもよい。具体的には、図１０（ａ）のように、頸紐１２ａの一端部をエプロン１０の前掛け部１０ａの上方部分における左右何れか一方の側に固着し、他端部には留め具として第一の面ファスナ７ａを設け、更に頸紐の固着箇所とは反対側の前掛け部１０ａの上方部分にも、同様に頸紐１２ｂの一端部を固着し且つ他端部に第一面ファスナ７ａと係合するための第二の面ファスナ７ｂを設ける。そして、図４（ｂ），図５（ｂ）もしくは図６（ｂ）に示すような形態で頸紐１２ａ，１２ｂを留めることにより、着用者の頸の後ろで、頸紐１２ａ，１２ｂを結ばずに留めることができる。
【００２６】
そして、このような構成のエプロン１０によれば、医療従事者がエプロン１０の前掛け部１０ａを掴んで医療従事者の前方に向かって引っ張ることにより、まず係合していた面ファスナ７ａ，７ｂが容易に剥離して頸紐１２ａ，１２ｂが外れた状態となり、しかる後に更に前掛け部１０ａを引っ張ることにより、着用者は、感染患者や感染物に触れた後の手を自らの顔に近付けることなくエプロン１０を脱衣することができる。
【００２７】
また図１０（ｂ）のように、頸紐１２ａの一端部をエプロン１０の前掛け部１０ａの上方部分における左右何れか一方の側に固着し、他端部には留め具として第一の面ファスナ７ａを設け、更に頸紐の固着箇所とは反対側の前掛け部１０ａの前面に第二の面ファスナ７ｂを取り付けると共に、頸紐１２ｂの一端部には前記第一面ファスナ７ａと係合するための第三の面ファスナ７ｃを、他端部には第二面ファスナ７ｂと係合するための第四の面ファスナ７ｄを設けてもよい。そして、図４（ｂ），図５（ｂ）もしくは図６（ｂ）に示すような形態で頸紐１２ａの第一面ファスナ７ａと頸紐１２ｂの第三面ファスナ７ｃとを留めることにより、着用者の頸の後ろで頸紐１２ａ，１２ｂを結ばずに留めることができる。尚、この頸紐１２ａは、エプロン１０の前掛け部１０ａの左右何れか一方側における上方部分を紐状になるようにカットすることで作製し、第三面ファスナ７ｃとの留め具として図１０（ｂ）のような構成としてもよい。
【００２８】
そして、このような構成により、医療従事者は、前掛け部１０ａを掴んで医療従事者の前方に向かって引っ張ることにより、まず係合していた面ファスナ７ａ，７ｃが容易に剥離して頸紐１２ａ，１２ｂが外れた状態となり、しかる後に更に前掛け部１０ａを引っ張ることにより、着用者は、感染患者や感染物に触れた後の手を自らの顔に近付けることなくエプロン１０を脱衣することができる。また、この構成において、第二面ファスナ７ｂの形状を上下方向に長い略矩形形状とすると、着用者が第二面ファスナ７ｂと第四面ファスナ７ｄとの係合位置を変えることにより簡単に頸紐の長さを調節することが可能となる。
【００２９】
また、通常なら図９のような構成でも十分に安全性は確保されるが、特に患者の出血が多量であり、医療行為中に頸紐に患者の血が付着してしまう場合等は、脱衣時に胸部から肩部，頸部へと頸紐が回って外れる際に頸部等に血が付着する危険性がある。そこで、図１０（ｂ）のような構成にすることで、医療従事者は、前掛け部１０ａを掴んで医療従事者の前方に向かって引っ張ることによって、面ファスナ７ａ，７ｃが容易に剥離して頸紐１２ａ，１２ｂが外れた状態となり、しかる後に更に前掛け部１０ａを引っ張ることにより、第四面ファスナ７ｄの設けられた頸紐１２ｂの端部は胸部から肩部，頸部へと回って外れることなく、エプロン１０を脱衣することができる。このように、図１０（ｂ）の構成によれば、より高い安全性の確保を実現することができる。
【００３０】
尚、頸紐１２ａ，１２ｂのみならず腰紐１１についても、図４（ｂ），図５（ｂ）もしくは図６（ｂ）に示すような形態で留め具により留めるように構成することで、腰紐１１にスリット１１ａを設けなくとも上記と同様の効果を得ることができる。また、エプロン１０の構成を、上記防護ガウン１の如く着用者の背面で図２のように面ファスナにより留めるように構成しても、同様の効果を得ることができる。
【００３１】
尚、本発明のエプロン１０に使用される布地の素材としては、上記防護ガウン１と同様に、菌やウィルスに対してバリヤー性が高く、また医療行為をし易いように通気性のあるものが好ましいことから不織布が用いられている。この不織布には撥水／防水素材あるいは吸水／防水素材が用いられ、フィルム加工した防水素材によってバリヤー性の確保が実現されている。
【００３２】
更に医療従事者は、医療用防護具としてマスクを口部に着用し，上記のような防護ガウン１とエプロン１０を着用する他に、頭部にキャップを，両眼部にアイシールドを着用して医療行為を行うが、このアイシールドを、略矩形の透明フィルムの上縁部に両面粘着テープを取り付けて構成することにより、アイシールドの両面粘着テープをキャップに貼り付けるだけで、アイシールドを簡単に装着することができ、着脱が容易となる。また、上述の如く簡単な構成であるため、通常のようにゴーグル型のアイシールドを着用する場合と比べ、透明フィルムに曇りが生じることがなく、更に、軽量であるために医療行為の邪魔になることもないという利点がある。
【００３３】
尚、本発明のマスク部分８付の防護ガウン１，エプロン１０，アイシールドに加えてマスクとキャップに使用される素材を安価なものにすれば、医療用防護具を全て使い捨て可能とすることができるため、医療用防護具を全てまとめて廃棄することで、医療用防護具が新たな感染源となり得る虞がなくなり、より一層安全性の確保を図ることができる。
【００３４】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のマスク部分付の防護ガウン，エプロン，アイシールドに加えてマスクとキャップから成る医療用防護具セットを着用することにより、菌やウィルスの感染患者あるいは感染物から、着用者たる医療従事者が感染しないようにできる。また医療従事者は、本発明の医療用防護具たるマスク部分付防護ガウン及びエプロンを着用することにより、感染患者や感染物に触れた後の手を自らの顔に近付けることなく脱衣することができるため、感染の危険性を一層低減させることができる。更に、マスク部分付の防護ガウン，エプロン，アイシールド，マスク及びキャップを全て使い捨て可能とすることにより、これらの医療用防護具が新たな感染源となり得る虞がなくなり、より一層の安全性の確保が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態による医療用防護具セットの防護ガウンの構成図である。
【図２】本防護ガウンの着用時の形態を説明する図であり、図２（ａ）は正面側から見た図，図２（ｂ）は背面側から見た図である。
【図３】防護ガウンの襟部に取り付けられる面ファスナの構成の従来例を示す図であり、図３（ａ）は背面側から見た図，図３（ｂ）は断面を示す図である。
【図４】本発明の防護ガウンの襟部に取り付けられた面ファスナの構成の第一例を示す図であり、図４（ａ）は背面側から見た図，図４（ｂ）は断面を示す図である。
【図５】本発明の防護ガウンの襟部に取り付けられた面ファスナの構成の第二例を示す図であり、図５（ａ）は背面側から見た図，図５（ｂ）は断面を示す図である。
【図６】本発明の防護ガウンの襟部に取り付けられた面ファスナの構成の第三例を示す図であり、図６（ａ）は背面側から見た図，図６（ｂ）は断面を示す図である。
【図７】本発明の防護ガウンの襟部に取り付けられた面ファスナの構成の第四例を示す図であり、図７（ａ），（ｂ）は着用時の形態を説明する図，図７（ｃ）は背面側から見た構成図である。
【図８】腰紐が取り付けられた防護ガウンの構成の一例を示す図であり、図８（ａ）は正面から見た構成図，図８（ｂ）は着用時の形態を側面から見た図である。
【図９】本発明の医療用防護具たるエプロンの構成の第一例を示す図である。
【図１０】本発明の医療用防護具たるエプロンの構成の他の例を示す図であり、図９（ａ）は第二例を、図９（ｂ）は第三例を示す図である。
【符号の説明】
１…防護ガウン、２…前身頃、３…右側身頃、３ａ…腰紐、３ｂ…第一面ファスナ、４…左側身頃、４ａ…腰紐、４ｂ…第二面ファスナ、５ａ，５ｂ…袖、６…襟部、７…面ファスナ、７ａ…第一面ファスナ、７ｂ…第二面ファスナ、８…マスク部分、９…引張紐、１０…エプロン、１０ａ…前掛け部、１１…腰紐、１１ａ…スリット、１２…首紐。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
[Technical Field] The present invention relates to a set of medical protective equipment suitable for a medical worker who is infected with a bacterium or a virus or who is a medical worker who deals with an infected product to perform medical treatment.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in order not to infect patients with germs from their own bodies, medical personnel have to avoid scattering of blood from patients or infected patients with bacteria or viruses, or from infection by themselves. As medical protective equipment, he wears a protective gown and apron, and wears a cap on the head, a mask on the nose and mouth, and an eye shield on both eyes to perform medical practice.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Here, the act of bringing a hand touching an infected patient or an infected object close to his / her face is considered to be the most dangerous action because the medical worker himself may be infected with the bacteria or virus. However, protective gowns and aprons, which are conventional medical protective equipment, are generally worn by tying a string behind the neck, etc., and medical personnel undress these medical protective equipment after completing medical practice. In order to do this, when unraveling the string tied behind the neck, the infected patient and the hand touching the infection must be brought close to his face. As a result, there was a sufficient risk that medical staff themselves would be infected with bacteria and viruses.
[0004]
Therefore, the purpose of the present invention is that after touching an infected patient or an infected object in a medical practice, it is possible to easily remove the hand without bringing its hand close to its own face. It is to provide a medical armor set that can be reliably protected.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a medical protective equipment set according to the present invention includes a protective gown worn by a medical worker in medical practice, an apron worn over the protective gown, and an eye shield for protecting both eyes. A protective mask for the nose and mouth and a cap for protecting the head, and the protective gown is formed on the inner surfaces of both the right body and the left body or on both side edges. A fastener is provided at a position corresponding to the collar part and the waist part of the outer surface of the part, and the fastener provided on the right body and the left body is opposed to each other and locked on the back side of the wearer when worn. both the being, and is configured such that the fastener is easily peeled off by the wearer pulls the front body forward from the wearer by grasping the front body of the protective gown.
[0006]
Further, the apron in the medical armor set of the present invention has both ends of the necklace attached to the left and right sides of the upper part of the front hook portion, and either one of the end portions of the necklace is attached to the apron. A second fastener for engaging with the first fastener provided at one end of the necklace is provided at the front hook portion to which the first fastener is provided and the first fastener is attached. The necklace is configured to be detachable near the wearer's chest. In addition, the apron has two necklaces attached to the left and right sides of the upper portion of the front hook, respectively, and a fastener is provided at each free end of each necklace. It is configured to be detachable by a fastener attached to the necklace.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Various medical protective devices of the medical protective device set according to one embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 and 2. FIG. 1 is a block diagram of a protective gown according to an embodiment of the present invention. Moreover, FIG. 2 is a figure explaining the form at the time of wearing of this protective gown, FIG. 2 (a) is the figure seen from the front side, FIG.2 (b) is the figure seen from the back side.
[0008]
<Configuration of protective gown>
First, the structure of the protective gown 1 as a medical protective equipment in this embodiment is demonstrated. The protective gown 1 of the present embodiment has a front body 2, a right body 3, a left body 4, both sleeves 5a and 5b, and a collar portion 6 so that the back is opened as shown in FIG. It is configured. A plurality of hook-and-loop fasteners 7 are attached as fasteners for closing the right body 3 and the left body 4 when worn. In this embodiment, the hook-and-loop fastener 7 is attached to the collar 6 of the protective gown 1 in the right body 3 and the left body 4 and the portions corresponding to the waist and back of the wearer when the protective gown 1 is worn. The attachment position, the number of attachments, the size and shape of the surface fastener 7 other than the collar 6 are not limited to those shown in FIGS. 1 and 2, and can be arbitrarily set.
[0009]
In addition, a medical worker wears a mask to prevent bacterial infection from the nose and mouth, and performs a medical act by further attaching a mask cover from above the mask. In consideration of protection of the neck, a mask portion 8 as a mask cover is provided on the collar portion 6 of the protective gown 1, and the protective gown 1 and the mask portion 8 are integrated. Similar to the protective gown 1, the mask portion 8 is configured to be back-opened, and a surface fastener 7 is attached as a fastener for closing the mask portion 8 on the back side.
[0010]
In addition, as a material of the fabric used for the protective gown 1 of this embodiment, a non-woven fabric is used because it is preferable to have a high barrier property against bacteria and viruses and to be breathable so as to facilitate medical practice. Further, the nonwoven fabric is subjected to a water repellent treatment so as not to soak water to some extent.
[0011]
<How to fasten with fasteners>
Next, how to fasten the protective gown having the above-described configuration with the fastener will be described below with reference to FIGS. 3 to 6 are diagrams showing specific examples of the configuration of the hook-and-loop fastener 7 attached to the collar portion of the protective gown of the present embodiment. In addition, in this embodiment, the surface fastener attached to the other position of a protective gown and a mask part can also attach other surface fasteners as shown in each figure similarly to the surface fastener attached to a collar part.
[0012]
Generally, the hook-and-loop fastener 7 as a fastener attached to the side edges of the right body 3 and the left body 4 is either one of the right body 3 and the left body 4 as shown in FIG. It is attached to the outer surface and the inner surface of the other side edge, and both body parts are fastened by engaging both surface fasteners 7. On the other hand, the hook-and-loop fastener 7 in the protective gown 1 of this embodiment differs from the general structure as shown in FIG. 3A, and has both the right body 3 and the left body 4 as shown in FIG. It is attached to the inner surface of the side edge portion, and both the inner surfaces of the side edge portions face each other as shown in FIG. 4B, and both the surface fasteners 7 are locked so that the protective gown 1 is fastened. It has become. In addition, as with the protective gown 1, the mask portion 8 is also fastened with the hook-and-loop fastener 7 engaged with the inner surfaces of both side edges facing each other as shown in FIG. By fastening the right body 3 and the left body 4 with the hook and loop fastener 7 as described above, the wearing of the protective gown 1 and the mask portion 8 is completed, and the medical worker performs a medical practice.
[0013]
Then, after the end of the medical practice, the medical worker who is the wearer grasps the front body 2 of the protective gown 1 and pulls the front body 2 forward as viewed from the medical worker, as shown in FIG. From the fastening method of the surface fastener 7, a tensile force in the direction of the arrow in FIG. 4B is applied to each engaged surface fastener 7, and as a result, the engaged surface fastener 7 is easily peeled off. The back side of the protective gown 1 and the mask portion 8 is opened. This is because in the conventional method of attaching the surface fastener 7 as shown in FIG. 3A, even if the front body 2 is pulled, a tensile force in the direction of the arrow in FIG. Requires a large force and cannot be easily opened to the back, but because of the configuration of the protective gown and mask portion of this embodiment, it does not require a large force and can be easily opened to the back. Can do.
[0014]
The wearer can further undress the protective gown 1 and the mask portion 8 by further pulling the front body 2 from such a back-open state. As a result, the medical staff can easily undress the protective gown 1 and the mask portion 8 without bringing the hand after touching the infected patient or the infected object close to his / her face.
[0015]
Moreover, in the hook-and-loop fastener 7 attached to the side edge part of the right side body 3 and the left side body 4, as a structure different from the above, the hook and loop fastener 7 is arranged on both sides of the right side body 3 and the left side body 4 as shown in FIG. Attached to the outer surface of the edge, the outer surface of one of the right side body 3 and the left side body 4 is folded inward as shown in FIG. 5 (b) so as to face the outer surface of the other side edge. The protective gown 1 and the mask portion 8 may be fastened by locking 7. When the protective gown 1 and the mask portion 8 worn by fastening the hook-and-loop fastener 7 are undressed after the end of the medical practice, the medical worker grasps the front body 2 of the protective gown 1 and engages in medical treatment in the same manner as in the above embodiment. By pulling toward the front of the person, tensile force in the direction of the arrow in FIG. 5B is applied to each engaged surface fastener 7 from the fastening method of the surface fastener 7 as shown in FIG. 5B. First, the engaged surface fastener 7 is easily peeled off, and the back side of the protective gown 1 and the mask portion 8 is opened. Then, when the wearer pulls the front body 2 further in the back-opened state, the wearer can bring the protective gown 1 and the mask portion 8 into contact with the infected patient and the hand after touching the infected object without approaching his / her face. Can be undressed.
[0016]
Moreover, the hook and loop fastener 7 is attached to the outer side surface of both the right side body 3 and the left side body 4 as shown in FIG. 6 (a), and the both side edge outer surfaces are folded inward as shown in FIG. 6 (b) to face each other. Then, the hook-and-loop fastener 7 may be locked and the protective gown 1 and the mask portion 8 may be worn. Even when the protective gown 1 and the mask portion 8 thus worn are undressed after the end of medical practice, the medical worker grasps the front body 2 of the protective gown 1 in front of the medical worker as in the above embodiment. By pulling toward the front, the engaged surface fastener 7 is easily peeled off, and the protective gown 1 and the mask portion 8 are in a back-opened state. The protective gown 1 and the mask portion 8 can be undressed without bringing the hand after touching the patient or an infection close to his / her face.
[0017]
Further, as another configuration of the protective gown 1 of the present invention, as shown in FIG. 7, one end of a tensile cord 9 is formed on the outer surface of the side edge of one of the right body 3 and the left body 4 (right body in this embodiment). When the protective gown 1 and the mask portion 8 are worn while the right body 3 and the left body 4 are fastened with the hook-and-loop fastener 7 as described above, the tension cord 9 is hung on the shoulder and the tension cord 9 You may make it wear in the state which hung the other end part on the front side of the medical worker. When the protective gown 1 and the mask part 8 thus worn are undressed after the end of the medical practice, when the medical worker pulls the tension cord 9 toward the front of the medical worker, the hook and loop fastener 7 is easily peeled off, The protective gown 1 and the mask portion 8 are in a back-opened state, and then the tensile cord 9 is further pulled, so that the wearer can keep the hand after touching the infected patient or the infected object without approaching his face. And the mask portion 8 can be undressed.
[0018]
Note that waist cords may be provided on the right body 3 and left body 4 of the protective gown 1 of the present invention. By providing the waist cord in this way, the wearer can securely wear the protective gown 1 by tying the waist cord at the time of wearing. Can be worn on the body. Of course, the hand after touching an infected patient or an infected object is not brought close to his / her face when undressing. Moreover, you may comprise so that the waist string attached to this protective gown 1 may be fastened with a fastener. Specifically, one end of one waist strap is fixed to the right body 3 and the other end is provided with a first surface fastener as a fastener, and one end of the other waist strap is fixed to the left body 4 and the other. A second hook-and-loop fastener is provided at the end for engaging the first hook-and-loop fastener. Then, the waist cord is not tied by fastening the waist cord by engaging the first surface fastener and the second surface fastener in the form as shown in FIG. 4 (b), FIG. 5 (b) or FIG. 6 (b). Can be stopped.
[0019]
Further, as a waist cord using the above-described surface fastener, as shown in FIG. 8A, the second surface fastener 4b is not one end portion (free end portion) of the other waist strap 4a but an intermediate portion of the waist strap 4a. You may attach in the vicinity. By attaching the second surface fastener 4b in this way, the protective gown will be worn in the form as shown in FIG. 8 (b), but when the wearer undresses this protective gown at the end of medical practice, By grasping one end of the other waist cord 4b and pulling it downward, both engaged surface fasteners 3b, 4b can be easily removed. Moreover, since the waist cords 3a and 4a can be shortened by such a configuration, there is an advantage that the waist cords 3a and 4a that are soiled during medical practice are prevented from touching the wearer's back as much as possible during undressing. .
[0020]
In addition, when there is a high possibility that a large amount of blood will be scattered from the patient during the medical practice, the medical staff will wear the apron on the protective gown 1 in advance to perform the medical practice. By comprising like 9, it will come to be able to undress without the medical worker who is a wearer touching an infected patient or an infected object, without approaching his / her face. Hereinafter, the apron 10 which is the medical protective equipment of this invention is demonstrated.
[0021]
The waist cord 11 of the apron 10 of the present invention is a front-tie type with a slit 11a, and the waist cord 11 itself is cut by applying a tensile load to the waist cord 11. Further, the neck string 12 is configured not to be tied and fastened behind the neck but to be fastened in front. Specifically, one end of the necklace 12 is fixed to one of the left and right sides (the right side as viewed from the wearer in FIG. 9) of the upper portion of the apron 10a of the apron 10, and the fastener is attached to the other end. The first hook-and-loop fastener 7a is provided, and the other end of the necklace 12 is provided on the front surface of the front hooking portion 10a on the opposite side (left side as viewed from the wearer in FIG. 9) of the necklace. A second surface fastener 7 b for engaging with the first surface fastener 7 is provided.
[0022]
According to the apron 10 configured as described above, the wearer can attach and detach the neck strap 12 near the chest by the first surface fastener 7a and the second surface fastener 7b. The neck string 12 can be removed without bringing the touched hand close to its face. Furthermore, since the wearer can cut the waist string 11 with the slit 11a by removing the neck string 12 as described above and then grasping the front hooking portion 10a of the apron 10 and pulling it forward, the apron can be quickly cut. Can be undressed.
[0023]
Since the waist cord 11 of the apron 10 has a slit 11a, the wearer grasps the front hook 10a and pulls it forward, so that the waist cord 11 with the slit 11a is cut and the apron is quickly removed. Even if a non-woven fabric having a directionality in the strength of the material that is easy to cut in a certain direction and difficult to cut in the other direction is used as the material for the waist cord 11, The same effect can be obtained. Specifically, the wearer can easily cut the waist cord 11 in the width direction by making the waist cord 11 of the apron 10 the width direction of the waist cord 11 and the direction in which the nonwoven fabric is easily cut. As a result, the apron can be undressed quickly.
[0024]
Furthermore, the shape of the said 2nd surface fastener 7b attached to the said apron 10 is made into the substantially rectangular shape long in an up-down direction, and a wearer can engage the engagement position of the 1st surface fastener 7a and the 2nd surface fastener 7b. By changing it, the length of the necklace can be easily adjusted.
[0025]
Further, according to the apron 10 of the present invention, the wearer attaches and detaches the cervical cord 12 near the chest as described above, so that the hand after touching the infected patient or the infected object is not brought close to his / her face. Although the cord 12 is configured to be removable, the neck cord may be configured to be fastened by a fastener behind the wearer's neck in the same manner as the protective gown. Specifically, as shown in FIG. 10 (a), one end of the necklace 12a is fixed to either the left or right side of the upper portion of the apron 10a of the apron 10, and the other end is used as a fastener. One hook-and-loop fastener 7a is provided, and one end portion of the neck strap 12b is fixed to the upper portion of the front hooking portion 10a opposite to the fixed portion of the neck strap, and the first surface fastener 7a is connected to the other end portion. A second surface fastener 7b for engagement is provided. Then, the necklaces 12a, 12b are tied behind the wearer's neck by fastening the necklaces 12a, 12b in the form shown in FIG. 4 (b), FIG. 5 (b) or FIG. 6 (b). It can be kept without.
[0026]
And according to the apron 10 of such a structure, when the medical worker grasps the front hook part 10a of the apron 10 and pulls it toward the front of the medical worker, the hook-and-loop fasteners 7a and 7b that are first engaged are engaged. The necklaces 12a and 12b are easily peeled off and then the front hook portion 10a is further pulled, so that the wearer does not bring his / her hand close to his / her face after touching the infected patient or the infected object. Apron 10 can be undressed.
[0027]
Further, as shown in FIG. 10 (b), one end portion of the necklace 12a is fixed to either the left or right side of the upper portion of the front hook portion 10a of the apron 10, and the first surface fastener as a fastener is attached to the other end portion. 7a is provided, and the second hook-and-loop fastener 7b is attached to the front surface of the front hooking portion 10a on the opposite side of the necklace fixing portion, and one end of the necklace 12b is engaged with the first hook-and-loop fastener 7a. The third surface fastener 7c may be provided, and the other surface portion may be provided with a fourth surface fastener 7d for engaging with the second surface fastener 7b. And by fastening the first surface fastener 7a of the necklace 12a and the third surface fastener 7c of the necklace 12b in the form as shown in FIG. 4 (b), FIG. 5 (b) or FIG. 6 (b), The necklaces 12a and 12b can be fastened without being tied behind the wearer's neck. The neck string 12a is produced by cutting the upper part of the apron 10a on either the left or right side of the apron 10 so as to form a string, and as a fastener with the third surface fastener 7c shown in FIG. It is good also as a structure like b).
[0028]
With such a configuration, the medical worker grasps the front hook portion 10a and pulls it toward the front of the medical worker, so that the engaged surface fasteners 7a and 7c are easily peeled off, and the cervical cord The wearer can undress the apron 10 without bringing the hand after touching the infected patient or the infected object close to his / her face by further pulling the front hook 10a after 12a and 12b are detached. it can. Further, in this configuration, if the shape of the second surface fastener 7b is a substantially rectangular shape that is long in the vertical direction, the wearer can easily change the neck position by changing the engagement position between the second surface fastener 7b and the fourth surface fastener 7d. It becomes possible to adjust the length of the string.
[0029]
Normally, the configuration shown in FIG. 9 is sufficient to ensure safety, but especially when the patient's bleeding is large and the patient's blood adheres to the cervical cord during medical practice, etc. Occasionally, there is a risk of blood adhering to the neck or the like when the neck strap turns around from the chest to the shoulder or neck. Therefore, by adopting the configuration as shown in FIG. 10B, the medical worker can easily peel the hook-and-loop fasteners 7a and 7c by grasping the front hook 10a and pulling it toward the front of the medical worker. The neck straps 12a and 12b are detached, and then the front hooking portion 10a is further pulled, so that the end of the neck strap 12b provided with the fourth surface fastener 7d rotates from the chest to the shoulder and neck. The apron 10 can be undressed without it. Thus, according to the structure of FIG.10 (b), ensuring of higher safety | security is realizable.
[0030]
Note that not only the neck straps 12a and 12b but also the waist strap 11 is configured to be fastened with a fastener in the form shown in FIG. 4 (b), FIG. 5 (b) or FIG. 6 (b). Even if the slits 11a are not provided in 11, the same effect as described above can be obtained. Moreover, even if the configuration of the apron 10 is configured to be fastened by a hook-and-loop fastener as shown in FIG. 2 on the back surface of the wearer like the protective gown 1, the same effect can be obtained.
[0031]
In addition, as a material of the fabric used for the apron 10 of the present invention, as in the protective gown 1, there is a material having a high barrier property against bacteria and viruses and breathable so as to facilitate medical practice. Nonwoven fabric is used because it is preferable. A water repellent / waterproof material or a water-absorbing / waterproof material is used for this nonwoven fabric, and the barrier property is ensured by the film-processed waterproof material.
[0032]
In addition, the medical staff wears a mask on the mouth as a medical protective equipment, and wears a cap on the head and an eye shield on both eyes in addition to the protective gown 1 and apron 10 as described above. This eye shield is constructed by attaching a double-sided adhesive tape to the upper edge of a substantially rectangular transparent film, so that the eye shield can be removed simply by attaching the double-sided adhesive tape of the eye shield to the cap. It can be easily attached and attached and detached easily. In addition, since it has a simple configuration as described above, the transparent film does not become cloudy as compared with the case where a goggle-type eye shield is worn as usual, and further, because it is lightweight, it interferes with medical practice. There is an advantage that it never happens.
[0033]
In addition to the protective gown 1 with the mask portion 8 of the present invention, the apron 10 and the eye shield, if the materials used for the mask and cap are made inexpensive, all the medical protective equipment can be made disposable. Therefore, by discarding all the medical protective equipment together, there is no possibility that the medical protective equipment may become a new source of infection, and further safety can be ensured.
[0034]
【The invention's effect】
As described above, by wearing a medical protective equipment set consisting of a mask and a cap in addition to the protective gown, apron, and eye shield with the mask portion of the present invention, It prevents the wearer's health care worker from being infected. In addition, a medical worker can wear a protective gown with a mask part and an apron, which are the medical protective equipment of the present invention, so that the hand after touching an infected patient or infection can be undressed without bringing it close to his / her face. Therefore, the risk of infection can be further reduced. Furthermore, by making the protective gown with mask part, apron, eye shield, mask, and cap all disposable, there is no possibility that these medical protective equipment can become a new source of infection, ensuring further safety. Is planned.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram of a protective gown of a medical protective equipment set according to an embodiment of the present invention.
FIGS. 2A and 2B are diagrams for explaining a form when the protective gown is worn. FIG. 2A is a view seen from the front side, and FIG. 2B is a view seen from the back side.
FIGS. 3A and 3B are diagrams showing a conventional example of a configuration of a hook-and-loop fastener attached to a collar portion of a protective gown, FIG. 3A is a view seen from the back side, and FIG. 3B is a cross-sectional view. .
4A and 4B are diagrams showing a first example of a configuration of a hook-and-loop fastener attached to a collar portion of a protective gown of the present invention, FIG. 4A is a view seen from the back side, and FIG. FIG.
5A and 5B are views showing a second example of the configuration of the hook-and-loop fastener attached to the collar portion of the protective gown of the present invention, FIG. 5A is a view seen from the back side, and FIG. FIG.
6A and 6B are views showing a third example of the configuration of the hook-and-loop fastener attached to the collar portion of the protective gown of the present invention. FIG. 6A is a view seen from the rear side, and FIG. FIG.
FIGS. 7A and 7B are diagrams showing a fourth example of the configuration of the hook-and-loop fastener attached to the collar portion of the protective gown of the present invention, and FIGS. 7 (c) is a configuration diagram viewed from the back side.
8A and 8B are diagrams showing an example of a configuration of a protective gown to which a waist cord is attached, in which FIG. 8A is a configuration diagram seen from the front, and FIG. 8B is a diagram showing a configuration when worn from the side. It is.
FIG. 9 is a diagram showing a first example of a configuration of an apron which is a medical protective device of the present invention.
FIG. 10 is a diagram showing another example of the configuration of an apron as a medical protective device of the present invention, FIG. 9 (a) is a diagram showing a second example, and FIG. 9 (b) is a diagram showing a third example. .
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Protective gown, 2 ... Front body, 3 ... Right body, 3a ... Waist strap, 3b ... First side fastener, 4 ... Left side body, 4a ... Waist strap, 4b ... Second side fastener, 5a, 5b ... Sleeve, 6 ... Collar 7: Hook fastener 7a: First face fastener 7b: Second face fastener 8 ... Mask part 9 ... Tensile string 10 ... Apron 10a ... Front hook part 11 ... Waist string 11a ... Slit 12 ... neck string.

Claims

Protective gown worn by medical personnel for medical practice, apron worn over the protective gown, eye shield for binocular protection, nose and mouth protection mask, and head protection cap In a medical armor set consisting of:
The protective mask and the protective gown have a front body, a right body, and a left body, and are configured to be open to the back,
A fastener is provided at a position corresponding to an inner surface of both side edges of the right body and the left body or a collar part and a waist part of the outer surfaces of both side edges, and the fastener provided on the right body and the left body when worn. ingredients together when being configured to keep locked in the back side of the wearer are opposed to, pulling the front body forward from the wearer wearer grabbed the front body of the protective gown A set of medical protective equipment, wherein the fastener is configured to be easily peeled off.

Protective gown worn by medical personnel for medical practice, apron worn over the protective gown, eye shield for binocular protection, nose and mouth protection mask, and head protection cap In a medical armor set consisting of:
The protective gown has a front body, a right body, and a left body, and is configured to open a back by providing a waist string on the right body and the left body,
One end of the waist cord is fixed to the right body and the left body, and a fastener is provided on the inner surface of both other ends or the outer surface of both other ends, and the fasteners are the first and second fasteners when worn. The fastener can be easily held by holding the front body and pulling the front body forward as viewed from the wearer. The medical protective equipment set according to claim 1, wherein the medical protective equipment set is configured to be peeled off.

Protective gown worn by medical personnel for medical practice, apron worn over the protective gown, eye shield for binocular protection, nose and mouth protection mask, and head protection cap In a medical armor set consisting of:
The protective gown has a front body, a right body, and a left body, and is configured to open a back by providing a waist string on the right body and the left body,
One end of the waist cord is fixed to the right body and the left body, and a first fastener is provided at the other end of one waist cord, and a second fastener is provided near the middle of the other waist cord. The first and second fasteners are configured to be locked and fastened on the back side of the wearer, and the fastener can be easily held by grasping the other end of the other waist cord and pulling it downward. It is comprised so that it may peel, The medical protector set of Claim 1 and Claim 2 characterized by the above-mentioned.

Protective gown worn by medical personnel for medical practice, apron worn over the protective gown, eye shield for binocular protection, nose and mouth protection mask, and head protection cap In a medical armor set consisting of:
The apron has both ends of the necklace attached to the left and right sides of the upper portion of the front hook, respectively, and one of the ends of the necklace is provided with a first fastener, and the first apron The front hook portion to which the fastener is attached is provided with a second fastener for engaging with the first fastener provided at one end of the necklace, and the necklace is worn The medical protective equipment set according to any one of claims 1 to 3, wherein the medical protective equipment set is configured to be detachable near a person's chest.