JP3688918B2 - 放送受信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、暗号化(スクランブル)されて放送配信される放送コンテンツを契約内容(期間、視聴チャネル)に応じて復号(デスクランブル)する有料放送サービスのための放送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル放送は、通信衛星(CS)に始まって、ケーブルTV、地上放送へとディジタル化が進むにつれ、一層のサービスの充実が期待されており、これからの放送サービスの主役を務めていくものと思われる。
【0003】
ディジタル放送の最大の特徴は、情報圧縮技術の導入により、番組の送信に要する周波数の使用効率の向上が図れ、アナログ放送に比較して放送チャネル数の大幅な増加が可能となったことである。さらに、高度な誤り訂正技術が適用できるため、高品質で均質なサービスの提供が可能となる。
【0004】
放送のディジタル化により、多様な情報形態(映像、音声、文字、データ等)によるマルチメディアサービスの提供が可能となり、そのようなサービスを提供するためのシステムも続々と登場してきている。
【0005】
このようなシステムで、契約内容に基づいてスクランブルを解く、あるいは復号する有料放送サービスを提供する際、契約期間に即した顧客管理が行えなければならない。契約期間に即した顧客管理とは、例えば、所定の料金の支払いより契約された契約期間内に限って契約チャネルの番組の視聴を可能とするというものである。
【0006】
また、受信装置にてスクランブルあるいは暗号をとくための鍵情報は、不正視聴を防止する上からも正当な視聴者のみに(契約チャネル、契約期間に即して)しかも確実に提供する必要がある。
【0007】
これを実現するため、従来は放送受信装置毎にマスター鍵を用意し、受信契約している視聴者に対して受信契約しているチャネルのワークキーのみをマスター鍵で暗号化して送っていた。ここでワークキーはチャネル固有の鍵であり、暗号化されて送られてくる当該チャネルのチャネルキーを復号することができる。チャネルキーはスクランブルされた放送コンテンツをデスクランブルするのに用いられる。
【0008】
さらに、ワークキーは契約期間(通常1ヶ月)毎に設定され、その期間毎に放送局から送られて来る。このため契約期間毎各契約者に必要十分なワークキーを送らなくてはならない。だが逆に見ればワークキーが更新されることにより確実に契約期間が守られるという長所があった。しかし、このシステムを取る限り1ヶ月毎に全契約者に対してワークキーを放送波で送らなければならす、CS放送の契約者やチャネルが増加傾向にある今日送信量の観点からはかなり厳しくなりつつある。
【0009】
さらに、今後進行する多チャネル化の流れとデジタルテレビの普及に伴う契約者数の増大は更に限定受信のために送信すべき情報の増加を招くことになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、有料放送のチャネルの増大傾向および契約者の増大傾向により、限定受信のために放送配信すべき情報は増大の一途を辿る傾向にある。しかし、限定受信のために放送配信すべき情報に使用できる帯域には限りがあり、このままだとチャネルの増大および契約者の増大をサポートできないという状態に陥ってしまうことが予想される。
【0011】
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、有料放送の多チャネル化やその契約者が増大するなどした場合においても同程度の安全性を保ちながら限定受信を実現可能とする放送受信装置を提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明は、有料放送の多チャネル化やその契約者が増大するなどした場合において限定受信の制御のために放送配信すべき情報の量の増大を防ぐことのできる放送受信装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、暗号化されて放送配信されるチャネル毎の契約状態に関する情報を含む契約情報に基づいて、暗号化されて放送配信されるコンテンツ情報の復号を可能とするか不能とするかをチャネル毎に制御する放送受信装置であって、受信された前記暗号化された契約情報を復号する復号手段と、この復号された契約情報内に記述されている対応する放送受信装置を指示する情報に基づいて、該契約情報が自装置に対応するものであるか否かを判断する手段と、自装置に対応するものであると判断された前記契約情報について、該契約情報にて指示すべきチャネルの識別情報の表現形態として、チャネルの識別情報を個別に列挙して指定する第1の表現形態と、複数のチャネルを組にしたパッケージの識別情報を個別に列挙して指定する第2の表現形態とのうちのいずれが用いられているかを、該契約情報に付加された表現形態の種別を示す情報によって判定する手段と、この手段により前記契約情報によりパッケージの識別情報が指定されていると判定された場合に、該契約情報とは別に放送配信される、パッケージの識別情報と、該パッケージに包含される複数のチャネルの識別情報を定義した情報とを含むパッケージ定義情報のうち、該当するものを参照して、前記契約情報により指定されたパッケージに包含される複数のチャネルの識別情報を特定する特定手段と、受信した前記契約情報に含まれるチャネルの識別情報と、受信した前記契約情報に含まれるパッケージの識別情報について前記特定手段により特定されたチャネルの識別情報とに基づいて、前記チャネル毎の制御の内容を定める処理手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、暗号化されて放送配信されるチャネル毎の契約状態に関する情報を含む契約情報に基づいて、暗号化されて放送配信されるコンテンツ情報の復号を可能とするか不能とするかをチャネル毎に制御する放送受信装置であって、受信された前記暗号化された契約情報を復号する復号手段と、この復号された契約情報内に記述されている対応する放送受信装置を指示する情報に基づいて、該契約情報が自装置に対応するものであるか否かを判断する手段と、自装置に対応するものであると判断された前記契約情報であってチャネルの識別情報群と複数のチャネルを組にしたパッケージの識別情報群とを予め定められた順番で混載可能なものについて、該契約情報に含まれるチャネルの識別情報の個数を示す情報と、パッケージの識別情報の個数を示す情報とに基づいて、該契約情報に含まれる各々の識別情報が、チャネルの識別情報かパッケージの識別情報かを判定する手段と、この手段により前記契約情報にパッケージの識別情報と判定されたものが存在する場合に、該契約情報とは別に放送配信される、パッケージの識別情報と、該パッケージに包含される複数のチャネルの識別情報を定義した情報とを含むパッケージ定義情報のうち、該当するものを参照して、前記契約情報に含まれるパッケージに包含される複数のチャネルの識別情報を特定する特定手段と、受信した前記契約情報に含まれるチャネルの識別情報と、受信した前記契約情報に含まれるパッケージの識別情報について前記特定手段により特定されたチャネルの識別情報とに基づいて、前記チャネル毎の制御の内容を定める処理手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、暗号化されて放送配信されるチャネル毎の契約状態に関する情報を含む契約情報に基づいて、暗号化されて放送配信されるコンテンツ情報の復号を可能とするか不能とするかをチャネル毎に制御する放送受信装置であって、受信された前記暗号化された契約情報を復号する復号手段と、この復号された契約情報内に記述されている対応する放送受信装置を指示する情報に基づいて、該契約情報が自装置に対応するものであるか否かを判断する手段と、自装置に対応するものであると判断された前記契約情報について、該契約情報にて指示すべきチャネルの識別情報の表現形態として、チャネルの識別情報を個別に列挙して指定する第1の表現形態と、複数のチャネルを組にしたパッケージの識別情報を個別に列挙して指定する第2の表現形態とのうちのいずれが用いられているかを、該契約情報に付加された表現形態の種別を示す情報によって判定する手段と、この手段により前記契約情報によりパッケージの識別情報が指定されていると判定された場合に、該契約情報とは別に放送配信される、パッケージの識別情報と、該パッケージに包含される複数のチャネルの識別情報を定義した情報または該パッケージに含まれる別のパッケージの識別情報の少なくとも一方とを含むパッケージ定義情報のうち、該当するものを参照して、前記契約情報により指定されたパッケージに包含される複数のチャネルの識別情報を特定する特定手段と、受信した前記契約情報に含まれるチャネルの識別情報と、受信した前記契約情報に含まれるパッケージの識別情報について前記特定手段により特定されたチャネルの識別情報とに基づいて、前記チャネル毎の制御の内容を定める処理手段とを備え、前記特定手段は、或るパッケージの識別情報から該或るパッケージに包含される全てのチャネルの識別情報を特定するにあたって、参照した或るパッケージ定義情報に他のパッケージの識別子が含まれている場合には、該他のパッケージの識別子に該当する他のパッケージ定義情報を参照して、該他のパッケージに包含されるチャネルの識別情報を特定するとともに、該他のパッケージ定義情報に更に他のパッケージの識別子が含まれているならば、次々と該当するパッケージ定義情報を参照することを繰り返すことによって、全てのチャネルの識別情報を特定することを特徴とする。
また、本発明は、暗号化されて放送配信されるチャネル毎の契約状態に関する情報を含む契約情報に基づいて、暗号化されて放送配信されるコンテンツ情報の復号を可能とするか不能とするかをチャネル毎に制御する放送受信装置であって、受信された前記暗号化された契約情報を復号する復号手段と、この復号された契約情報内に記述されている対応する放送受信装置を指示する情報に基づいて、該契約情報が自装置に対応するものであるか否かを判断する手段と、自装置に対応するものであると判断された前記契約情報であってチャネルの識別情報群と複数のチャネルを組にしたパッケージの識別情報群とを予め定められた順番で混載可能なものについて、該契約情報に含まれるチャネルの識別情報の個数を示す情報と、パッケージの識別情報の個数を示す情報とに基づいて、該契約情報に含まれる各々の識別情報が、チャネルの識別情報かパッケージの識別情報かを判定する手段と、この手段により前記契約情報にパッケージの識別情報と判定されたものが存在する場合に、該契約情報とは別に放送配信される、パッケージの識別情報と、該パッケージに包含される複数のチャネルの識別情報を定義した情報または該パッケージに含まれる別のパッケージの識別情報の少なくとも一方とを含むパッケージ定義情報のうち、該当するものを参照して、前記契約情報に含まれるパッケージに包含される複数のチャネルの識別情報を特定する特定手段と、受信した前記契約情報に含まれるチャネルの識別情報と、受信した前記契約情報に含まれるパッケージの識別情報について前記特定手段により特定されたチャネルの識別情報とに基づいて、前記チャネル毎の制御の内容を定める処理手段とを備え、前記特定手段は、或るパッケージの識別情報から該或るパッケージに包含される全てのチャネルの識別情報を特定するにあたって、参照した或るパッケージ定義情報に他のパッケージの識別子が含まれている場合には、該他のパッケージの識別子に該当する他のパッケージ定義情報を参照して、該他のパッケージに包含されるチャネルの識別情報を特定するとともに、該他のパッケージ定義情報に更に他のパッケージの識別子が含まれているならば、次々と該当するパッケージ定義情報を参照することを繰り返すことによって、全てのチャネルの識別情報を特定することを特徴とする。
【0024】
なお、放送受信装置に係る発明は対応する放送送信装置に係る発明としても成立し、放送送信装置に係る発明は対応する放送受信装置に係る発明としても成立する。
【0025】
また、装置に係る本発明は方法に係る発明としても成立し、方法に係る本発明は装置に係る発明としても成立する。
【0026】
また、装置または方法に係る本発明は、コンピュータに当該発明に相当する手順を実行させるための(あるいはコンピュータを当該発明に相当する手段として機能させるための、あるいはコンピュータに当該発明に相当する機能を実現させるための)プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体としても成立する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら発明の実施の形態を説明する。
【0028】
最初に、語句の定義を行なう。
【0029】
チャネル毎の契約状態を記述した情報を「チャネル契約情報」と呼ぶ。チャネル契約情報は、限定受信を行なうために放送局側から放送受信装置側に放送される制御情報である。
【0030】
例えば、各チャネルにチャネル番号を付け、図2のようにチャネル番号に対応したビットが1であるか否かによりチャネルの契約状態を表したビット列が、チャネル契約情報の一形態である。図2では、例えば、第2、第5、第7、第8チャネルが契約済であり、第1、第3、第4、第6チャネルが未契約であることを示すことができる。
【0031】
図2のように各チャネル毎にその契約の有無を表記した情報を「チャネル展開情報」と呼ぶ。全チャネルでnチャネルあるならば、チャネル展開情報はnビットのデータとなる。
【0032】
なお、本実施形態では、限定受信のために放送すべき情報の削減のために、放送局側から放送受信装置側に放送配信するチャネル契約情報の形態としてチャネル展開情報そのものを使用することはせず、後述するように工夫した形態のチャネル契約情報を使用する。放送受信装置側では、自装置に対応するチャネル契約情報を1または複数受信し、これに基づいて最終的に全チャネルに対応した総合的なチャネル展開情報(これを特に総合チャネル展開情報と呼ぶ)を作成・保持し、これに基づいて限定受信のための制御を行うことになる。
【0033】
しかして、チャネル契約情報は、各受信装置に固有の「受信装置ID」と相互にリンクされており、当該チャネル契約情報が適用される受信装置IDを示している。この意味でチャネル契約情報と受信装置IDとは一体のものであり、受信装置IDとチャネル契約情報の組を「契約情報」と呼ぶ。
【0034】
契約情報の改ざんや、不利な契約情報の不取得(例えば契約解除のために放送配信される契約情報の不受信もしくは廃棄等)を防ぐ目的で、契約情報は、暗号化されて放送配信されるとともに、その暗号化の際に、他の情報とセットにして暗号化される(この結果、それらはセットで放送される)。この契約情報と一緒にして暗号化されるデータセットを「受信契約情報」と呼ぶことにする(もちろん受信契約情報には契約情報も含まれる)。
【0035】
また、本実施形態では、複数のチャネルを組にしたパッケージという概念を使用する。各パッケージの内容(例えばパッケージに含まれるチャネルの組み合わせ)を定義するための情報を「パッケージ定義情報」と呼ぶ。
【0036】
パッケージ定義情報は、契約情報と同様、他の情報とセットにして暗号化して放送配信される。このパッケージ定義情報と一緒にして暗号化されるデータセットを「受信パッケージ情報」と呼ぶ。
【0037】
なお、「契約情報」と「パッケージ定義情報」とを総称して「契約関連情報」と呼ぶ。また、受信契約情報と受信パッケージ情報とを総称して「受信契約関連情報」と呼ぶ。
【0038】
さらに、暗号化された受信契約情報にデータの識別子など本システムに必要な情報を付加したものを「契約情報パケット」と呼び、暗号化された受信パッケージ情報にデータの識別子など本システムに必要な情報を付加したものを「パッケージ情報パケット」と呼び、「契約情報パケット」と「パッケージ情報パケット」とを総称して「契約関連情報パケット」と呼ぶ。
【0039】
放送受信装置内部で限定受信の仕組みを実現するためのハードウェアを「課金チップ」と呼ぶ。課金チップは、限定受信のために必要な秘密情報をその内部に含むことになるので、その内部のメモリやハード構成に関して外部から容易に読み出し、書き込み、変更ができないように、一体化したLSIとして構成し、耐タンパ構造を有することを仮定している。
【0040】
課金チップ内部のメモリには、全受信装置に共通のマスター鍵またはそれを生成する機能が含まれているものとする。マスター鍵は、主に受信契約関連情報(受信契約情報、受信パッケージ情報)を復号するために用いられる。
【0041】
受信装置IDは、受信装置毎個別に設定され、課金チップ内部の不揮発性メモリの中に記録されているものとする。
【0042】
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、契約者(視聴者)やチャネル数が増加しても、限定受信のために放送配信すべき契約情報の増加を抑えることを可能とするために、2種類以上の形態のチャネル契約情報を適宜用いることにより、該情報を削減可能としたものである。
【0043】
以下、本実施形態の放送受信装置について説明する。
【0044】
図1に、本実施形態に係る放送受信装置の構成例を示す。
【0045】
図1に示されるように、本放送受信装置は、受信部101、A/D変換部102、誤り検出/訂正部103、チャネル選択部104、チャネル選択インタフェース(I/F)105、課金制御部(課金チップ)106を有する。また、課金制御部106すなわち課金チップには、フィルター部107、デスクランブル部108、マスター鍵シード認証部109、契約関連情報復号部110、マスター鍵生成部111、マスター鍵格納部112、受信装置ID格納部113、契約情報認証部114、パッケージ定義情報認証部115、契約情報格納部116、チャネルキー格納部117、契約判定部118、チャネル情報入力部119、チャネルキー出力部120が作り込まれ、耐タンパー性が付与されている。
【0046】
本実施形態の放送受信装置で受信されるチャネルは、「通常チャネル」と「契約情報チャネル」に大別することができる。通常チャネルには通常の放送コンテンツ(放送コンテンツパケット)が多重化されて流れている。契約情報チャネルには、主に契約関連情報(契約関連情報パケット)と、それよりは少ない頻度でマスター鍵シード(マスター鍵シードパケット)とが流れている。前述のように「契約関連情報」とは「契約情報」と「パッケージ定義情報」の2つであるが、それらのデータ構造を含む詳細については以下で説明する。
【0047】
なお、契約情報チャネルでは、各情報はそれが変更されたときにだけ放送されるのではなく、同じ内容の情報が、例えば一定期間、繰り返し放送される。
【0048】
本実施形態の放送受信装置は、その動作中において、上記のような契約情報チャネルと1つ以上の通常チャネルを常時受信するものである。
【0049】
本実施形態の放送コンテンツは、図3に示すように、3段の暗号化機構によって保護される。
【0050】
チャネルキーKchは、スクランブル(暗号化)された放送コンテンツをデスクランブル(復号)するための鍵であり、短期間で変更される。本実施形態ではチャネルキーはチャネル毎に定められるものとする。また、本実施形態では、チャネルキーは、契約情報やパッケージ定義情報とともに、マスター鍵Kで暗号化されて放送配信されるものとする。すなわち、チャネルキーは契約関連情報パケット(受信契約情報や受信パッケージ情報)に含まれた形で送信されるものとする。
【0051】
マスター鍵Kは、マスター鍵シードSによって定期的に変更される。すなわち、本実施形態では、課金チップ内部には、全受信装置に共通の、マスター鍵シードからマスター鍵を生成する仕組みが作り込まれているものとする。また、本実施形態では、マスター鍵シードは暗号化されずに放送配信されるものとする。
【0052】
なお、マスター鍵シードを変更する間隔は、チャネルキーを変更する間隔よりも、かなり長くして構わない。例えば、チャネルキーを数秒毎に変更し、マスター鍵シードを1ヶ月毎に変更するようにしてもよい。
【0053】
以下では、放送される各種データについて説明する。
【0054】
まず、放送コンテンツについて説明する。
【0055】
図4に、放送コンテンツパケットのデータ構造例を示す。
【0056】
「放送コンテンツ」は、図4に示すように、スクランブルされ、情報識別子、チャネル識別子、チャネルキー識別子をヘッダに持つ固定長パッケージで送信される。
【0057】
「情報識別子」は、当該パケットが「放送コンテンツパケット」と「契約関連情報パケット」と「マスター鍵シードパケット」のいずれであるかを示す識別子であり、数ビットから数バイトの情報量を有する。図4では、当該パケットが「放送コンテンツパケット」であることを示す識別子が割り当てられる。
【0058】
「チャネル識別子」は、当該放送コンテンツが対応するチャネルのIDを示している。
【0059】
「チャネルキー識別子」は、当該コンテンツを復号するためのチャネルキーのIDを示している。
【0060】
なお、本実施形態では、チャネル識別子とチャネルキー識別子の組みで、チャネルキーが特定されるものとしているが、チャネルキー識別子のみでチャネルキーが特定されるようにしてもよい。
【0061】
次に、契約関連情報のうちの契約情報について説明する。
【0062】
図5に、受信契約情報のデータ構造例を示す。
【0063】
「契約情報」は、チャネル契約情報とn個の受信装置IDの組みとして表現される。nが複数である場合、列挙された各受信装置IDを持つn個の放送受信装置が、この同じチャネル契約情報を受信することになる。
【0064】
図5に示すように、契約情報は、放送局側の有する秘密鍵でデジタル署名され、これに署名データがデジタル署名として付加される。そして、デジタル署名を付加した契約情報に、さらに、データ識別子、チャネル識別子、チャネルキー識別子、チャネルキー、MACを付加した情報が、受信契約情報となる。
【0065】
この受信契約情報がマスター鍵Kで暗号化されて送信されることになる。
【0066】
図5において、「データ識別子」は、当該データが「契約情報」と「パッケージ定義情報」のいずれであるかを識別するための情報である。図5においては、当該データが契約情報であることを示す識別子(パッケージ定義情報とは異なる識別子)が割当てられる。
【0067】
「チャネルキー」は、放送コンテンツをデスクランブルするための復号鍵である。また、「チャネル識別子」はこのチャネルキーが適用されるチャネルの識別子であり、「チャネルキー識別子」はこのチャネルキー自体の識別子であり、これらは放送コンテンツパケットに含まれるチャネル識別子とチャネルキー識別子に対応付けられる。なお、これらチャネルキーに関する情報は、同じ受信契約情報に含まれる契約情報とは関連性を持たない。
【0068】
図6に、契約関連情報パケットのデータ構造例を示す。
【0069】
「契約関連情報」を含む契約関連情報パケットは、図6のように、マスター鍵KMで暗号化された契約関連情報(受信契約情報もしくは受信パッケージ情報)に、暗号化されていない情報識別子と暗号化されていないマスター鍵識別子とからなる情報をヘッダとして付加することによって、構成される。
【0070】
「情報識別子」は、前述と同様で、図6では、当該情報が「契約関連情報」であることを示す識別子が割り当てられる。
【0071】
「マスター鍵識別子」は、当該契約関連情報を復号するためのマスター鍵のIDを示している。
【0072】
前述のように、契約関連情報パケットには、契約情報(受信契約情報)を含む「契約情報パケット」と、パッケージ定義情報(受信パッケージ情報)を含む「パッケージ情報パケット」とがあり、それらは「データ識別子」で識別されることになる。
【0073】
ここで、MACに関して説明する。
【0074】
MAC(Message Authentication Code)は、図5において、データ識別子からチャネルキーまでの部分のデータが偽造や送信エラー等によって壊されていないか否かをチェックするためのコードである。MACの作成は、例えば、データ識別子からチャネルキーまでの部分のハッシュを取ってそのハッシュ値をチャネルキーを使って暗号化したものをMACとすることによって可能である。例えば、ハッシュ関数SHA1で160ビットのハッシュ値を得、その上位64ビットをチャネルキーでDES暗号を使って作成すれば64ビットのMACが作成され、ほぼ確実に送信エラーを検出することができる。
【0075】
ただし、偽造に関してはMACでは限界がある。なぜならば、特定の受信装置を分解解析して、マスター鍵を検出し、ロジックを解明することができれば、MACは作成可能となってしまうからである。そのために、本実施形態では、契約情報の部分にはデジタル署名を別途付加している。
【0076】
本実施形態で考慮しているデジタル署名とは公開鍵暗号によるもので、署名作成の秘密鍵は放送装置側にのみ存在し、受信装置側に存在する署名検証のための公開鍵から秘密鍵を生成するのが極めて困難であるという性質を持っている。このことは、たとえ受信装置が分解解析されてもデジタル署名の作成が極めて困難なことを意味している。したがって、MACは誤り検知、デジタル署名は偽造防止の役割があると考えることができる。
【0077】
ここで、MACの対象範囲がデータ識別子からチャネルキーまでであるのに対し、デジタル署名の範囲をデータ識別子から受信装置ID列までとしているのは、誤り検出をMAC、偽造防止をデジタル署名という機能分担以外にも、デジタル署名の生成はMACの生成に比べると処理時間がかかるという理由がある。デジタル署名を、偽造されて問題になる契約情報の部分にのみかけることによって、突然番組が変更になって、チャネルキーが変更になった場合などデジタル署名を計算し直す必要は生じないため、このような構成は実用上極めて有用である。
【0078】
次に、契約関連情報のうちのパッケージ定義情報について説明する。
【0079】
図7に、受信パッケージ情報のデータ構造例を示す。
【0080】
受信パッケージ情報は、基本的には、前述の受信契約情報の場合と同様である。すなわち、パッケージ定義情報にデータ識別子を付加し、それらに対するデジタル署名を付加し、チャネル識別子とチャネルキー識別子とチャネルキーを付加し、さらに該データ識別子から該チャネルキーまでの範囲を対象としたMACを付加したデータが、受信パッケージ情報となる。
【0081】
図7において、「データ識別子」は、当該データがパッケージ定義情報であることを示す情報で、契約情報のデータ識別子と同じデータ長で異なる値を割り当てる。「チャネルキー」、「チャネル識別子」、「チャネルキー識別子」については、前述と同様である。
【0082】
この受信パッケージ情報がマスター鍵Kで暗号化され、暗号化されていない情報識別子と暗号化されていないマスター鍵識別子とからなる情報がヘッダとして付加されて、送信されることになる。
【0083】
受信パッケージ情報を載せた契約関連情報パケット(パッケージ情報パケット)のデータ構造については前述した通りである(図6参照)。
【0084】
なお、パッケージ定義情報の内容の詳細については後述する。
【0085】
次に、マスター鍵、マスター鍵シードについて説明する。
【0086】
図8に、マスター鍵シードパケットのデータ構造例を示す。
【0087】
図8に示されるように、マスター鍵シードに、これに対するデジタル署名が付加され、さらに、それらの範囲を対象としたMACが付加された情報(マスター鍵シード情報)に、暗号化されていない情報識別子と暗号化されていないマスター鍵識別子とからなる情報がヘッダとして付加されて、送信されることになる。
【0088】
「情報識別子」は、前述と同様で、図8では、当該情報が「マスター鍵シード」であることを示す識別子が割り当てられる。
【0089】
マスター鍵Kは、当該マスター鍵シードSによって乱数生成の要領で定期的に変更される。
【0090】
図8の「マスター鍵識別子」は、当該マスター鍵シードから生成したマスター鍵に割り当てるIDを示している。
【0091】
ところで、本実施形態では、「チャネルキー」は契約関連情報パケット(契約情報パケット、パッケージ情報パケット)によって放送され(例えば各チャネルのチャネルキーが順番に繰り返し放送され)、放送受信装置側では、受信契約関連情報をマスター鍵で復号することによって得られる。得られたチャネルキーは、該パケットに含まれるチャネル識別子とチャネルキー識別子をもとに受信装置内部のチャネルキー格納部117に格納される。また、契約情報パケットをマスター鍵で復号した際に、受信契約情報の中には、受信装置IDによってリンクされた放送受信装置宛の「チャネル契約情報」が含まれており、自身の受信装置IDに一致する受信装置IDが含まれている場合には、当該チャネル契約情報は契約情報格納部116に記録され、その内容に応じて総合チャネル展開情報が更新されるようになっている。また、パッケージ情報パケットをマスター鍵で復号して得られたパッケージ定義情報も契約情報格納部116に記録され、必要に応じて総合チャネル展開情報の更新に使用されるようになっている。放送受信時には、契約情報格納部116から契約情報を参照し、当該チャネルが契約済であった場合にのみ上記の手順で取得したチャネルキーをチャネルキー格納部117からデスクランブル部108に送り、スクランブルされた放送コンテンツをデスクランブルする。このようなシステムを取ることにより、チャネルキーを取得するためには、契約情報やパッケージ定義情報を取得し、それらを当該放送受信装置内での限定受信制御のための総合チャネル展開情報に反映しなければならない必然性が生じ、契約を確実に遵守させることが可能となる。
【0092】
次に、本実施形態の主目的である、チャネル数が増加した際の契約情報の情報量を削減する方法について説明する。
【0093】
チャネル数が増加した際、チャネル契約情報をチャネル展開情報そのもので記述すると、200チャンネルでは200ビット、1000チャンネルでは1000ビットが必要であり、受信装置IDが通常40ビット程度で足りるのに対し情報量が大きすぎる。また、実際は、契約内容(各受信装置が契約するチャンネルの組み合わせ)の種類は2200通りも存在しないので、このような情報の大半は無駄であると考えられる。さらに、現行の有料放送システムにおいては、いくつかのチャネルを1つのパッケージにまとめ、パッケージ単位で課金する方式がある。これは、パッケージに含まれる各チャネルを個別に契約するよりも格段に割安であり、普通の契約者はどれかのパッケージを購入し、さらに視聴したいチャネルがあれば数チャネル個別に契約する、というのが普通である。
【0094】
そこで、本実施形態では、図9および図10の2種類のチャネル契約情報を使用する。
【0095】
図9に示すチャネル契約情報は、ON/OFF情報、種別情報、1または複数(図9の例では4個)のチャネルIDからなっている。
【0096】
このようなチャネル契約情報を、「チャネル指定型のチャネル契約情報」と呼ぶ。
【0097】
「ON/OFF情報」は、チャネルIDで指定されるチャネルを契約するのか解約するのかを指定するための情報であり、本実施形態では、契約する場合がON情報、解約する場合がOFF情報と定義する。
【0098】
「種別情報」は、当該チャネル契約情報の種別を示すもので、チャネル契約情報の形態の数(本実施形態では、図9と図10の2種類)に応じて数ビットから数バイトの情報量を持つ固定長のデータである。図9の場合、種別情報は、チャネル指定型のチャネル契約情報であることを示すものである。
【0099】
「チャネルID」は、放送システムにおいて決めているチャネルのID情報である。例えば、最大1000チャネルを前提とする場合でも、10ビットで良い。
【0100】
このチャネル指定型のチャネル契約情報では、チャネルIDのビット数、チャネルIDの個数は固定長、固定数であることを前提とする。さらに、n個(nは複数)のチャネルIDを指定する場合、例えば全てのビットが0であるチャネルIDを無効と決めておけば、1〜n−1個の間の任意の個数のチャネルIDのみを指定することも可能になる。実際、運用では情報圧縮のため図5のように一つのチャネル契約情報に対して同じ受信契約を行っている受信装置IDを数個付ける必要が生じる。このとき、固定個数(図9の例では4個)の範囲で任意個のIDを指定できる方が望ましい。
【0101】
一方、図10に示すチャネル契約情報は、図9に示すチャネルIDを指定するタイプのチャネル契約情報とは異なり、パッケージIDを指定するタイプのチャネル契約情報である。本チャネル契約情報は、ON/OFF情報、種別情報、1または複数(図10の例では2個)のパッケージIDからなっている。
【0102】
このようなチャネル契約情報を、「パッケージ指定型のチャネル契約情報」と呼ぶ。
【0103】
ON/OFF情報と種別情報は、前述のチャネル指定型の場合と同様である。図10の場合、種別情報は、パッケージ指定型のチャネル契約情報であることを示すものである。
【0104】
「パッケージID」は、パッケージを識別するID情報である。ただし、本実施形態では、そのパッケージにどのようなチャネルが入っているかを示すパッケージの定義情報は、パッケージ定義情報(図6、図7参照)という形で、別途共通に送られる。
【0105】
パッケージIDのビット数や個数についても、チャネル指定型の場合と同様に、固定長、固定数であることが前提であり、システム毎に定めれば良い。また、同様に、予め無効であるIDを定めておき、固定数(図10の例では2個)の範囲で任意個のパッケージを指定することも可能である。
【0106】
図11に、パッケージ定義情報の構造例を示す。
【0107】
「パッケージ定義情報」は、パッケージIDとパッケージ展開情報からなっている。パッケージ展開情報は、チャネル展開情報と同様で、図2に示すようなチャネル毎にビットが割り当てられ、パッケージIDに対応するパッケージに含まれるチャネルに対応したビットのみ1が立ち、それ以外のビットは0であるようなビット列である。
【0108】
本実施形態では、チャネル指定型のチャネル契約情報と、パッケージ指定型のチャネル契約情報およびパッケージ定義情報とを適宜組み合わせて利用することにより、放送すべき契約情報を大幅に削減することができる。これらの情報を受信した放送受信装置側では、最終的にチャネル展開情報(総合チャネル展開情報)の形にして保持することになる。
【0109】
以下、本実施形態の受信装置の動作について説明する。
【0110】
ここで、図12に、各種情報とそれらの関連性をまとめて示す。
放送配信されるパケットには、放送コンテンツパケット(放送コンテンツを主な内容とする)、マスター鍵シードパケット(マスター鍵シードを主な内容とする)、契約関連情報パケット(契約関連情報とチャネルキーを主な内容とする)があり、それらは情報識別子により識別される。
契約関連情報パケットには、パッケージ定義情報を搭載するものと、契約情報を搭載するものがあり、それらはデータ識別子により識別される。
契約情報には、チャネル指定型のチャネル契約情報と、パッケージ指定型のチャネル契約情報とがあり、それらは種別情報により識別される。
パッケージ指定型のチャネル契約情報のチャネル構成は、パッケージ定義情報により得られる。
【0111】
図13〜図18に、本実施形態の放送受信装置の動作手順の一例を示す。
【0112】
まず、ユーザの操作によりもしくは予約機能等により自動的に、チャネル選択インターフェース105で所望のチャネルが選択されるものとする。チャネル選択インターフェース105で選択されているチャネル番号は、チャネル選択部104へ伝えられ、またチャネル情報入力部119から契約判定部118へ伝えられる。
【0113】
さて、図13のステップS1において受信部101で受信された放送波は、A/D変換部102でA/D変換され(ステップS2)、当該放送受信装置内部で処理可能なパケットに再構築され(ステップS3)、そして、誤り検出/訂正部103で誤り検出/訂正される(ステップS4)。
【0114】
ここで再構築されたパケットは、放送コンテンツパケット(図4)、契約関連情報パケット(図6)、マスター鍵シードパケット(図8)の3種類のいずれかである。
【0115】
誤り検出/訂正された放送波は、チャネル選択部104に送られ、チャネル選択インターフェース105にて選択されたチャネルに対応する放送コンテンツパケットと、契約情報チャネルの全パケットとが課金制御部106に送られる。
【0116】
いずれのパケットも先頭に固定長の情報識別子が付いており、フィルター部107において情報識別子を参照して当該パケットに対する処理を選択する。すなわち、各種のパケットはフィルター部107で分離され、当該パケットが放送コンテンツパケットである場合は(ステップS5,S8)、デスクランブル部108へ送られ(ステップS9)、当該パケットが契約関連情報パケットである場合には(ステップS6)、契約関連情報復号部110へ送られ(ステップS10)、当該パケットがマスター鍵シードパケットである場合には(ステップS7)、マスター鍵生成部111へ送られる(ステップS11〜S13)。
【0117】
(i)まず、放送コンテンツパケットについて説明する。
【0118】
受信したパケットが放送コンテンツパケットである場合、デスクランブル部108では、図14に例示したような手順で処理を行う。
【0119】
まず、チャネルキー出力部120から、当該放送コンテンツをデスクランブルするためのチャネルキーを取得する(ステップS21)。
【0120】
すなわち、図4に示す放送コンテンツパケットに含まれるチャネルIDとチャネルキーIDとをチャネルキー出力部120に対して送信して、チャネルキーの出力を要請する。
【0121】
チャネルキー出力部120では、この要請を受けて、契約判定部118に当該チャネルの受信契約の有無を問い合わせる。契約判定部118では、その問い合わせを受けて、契約情報格納部116に格納されている総合チャネル展開情報を参照し、当該チャネルの受信契約の有無を判定し(当該チャネルに対応するビットが立っているか否かを判定し)、チャネルキー出力部120に回答する。チャネルキー出力部120では、当該チャネルの契約が存在する場合には、チャネルキー格納部117から当該チャネルIDの当該チャネルキーIDを持つチャネルキーをデスクランブル部108に出力するが、当該チャネルの契約が存在しない場合には、チャネルキーの出力は行わず、例えばNULL信号を出力する。
【0122】
デスクランブル部108では、チャネルキーが出力された場合にのみ(ステップS22)、放送コンテンツのデスクランブルを行ない(ステップS23)、デスクランブルした放送コンテンツを出力する(ステップS24)。
【0123】
(ii)次に、マスター鍵シードパケットについて説明する。
【0124】
受信したパケットがマスター鍵シードパケットである場合、マスター鍵生成部111は、図15に例示したような手順で処理を行う。
【0125】
まず、マスター鍵生成部111では、直前のマスター鍵の生成で使用したマスター鍵シードを参照し、これと当該受信したマスター鍵シードとを比較する。それらが一致した場合には(ステップS31)、その時点で処理を終了する。これは、現在使用しているマスター鍵のもととなったマスター鍵シードと一致している場合には、同じマスター鍵が生成されるだけであるので、無駄な生成を行わないようにするための仕組みである。マスター鍵シードは短い期間で変更する必要のないものではあるが、途中で変更される可能性があるので、放送受信装置の起動時に必ず生成されなければならない。このため、高頻度に送信する必要がある。このような状況において上記のような直前に使用したマスター鍵シードとの比較処理がないと、かなり頻繁に必要のない生成を行わなければならない。
【0126】
一方、直前に使用したマスター鍵シードと一致しなかった場合は、マスター鍵シードが偽造されていたり、伝送エラーで不一致が生じたものでないことを、MAC、そしてデジタル署名で確認する。この確認はマスター鍵シード認証部109が行う。
【0127】
デジタル署名は、情報のコンテンツ(この場合はマスター鍵シード・データ)のハッシュ値を情報の送信側(この場合は放送局側)が自分の秘密鍵で暗号化したものである。情報の受信側(この場合は放送受信装置側)は同様にハッシュ値を作成し、デジタル署名を放送局の公開鍵で復号したものと一致することによって、当該情報が偽造されていないことを知るのである。これは公開鍵から秘密鍵を求めるには相当な時間がかかることから、秘密鍵を知る放送局でないと当該情報が作成できないところに根拠をおいている。マスター鍵シードパケットにデジタル署名を付加することにより、マスター鍵シードに伝送誤りがあった場合などに通信障害が起こることを未然に防いでいる。
【0128】
マスター鍵シードについて、MACが検証され、かつ、デジタル署名が検証された場合(ステップS32)、当該マスター鍵シードからマスター鍵を生成する(ステップS33)。
【0129】
マスター鍵の生成は線形合同法などの乱数生成のアルゴリズムを用いて行われるが、そのアルゴリズムおよび生成パラメータは課金チップすなわち課金制御部106の中のマスター鍵生成部111に非公開で存在している。さらに、全く同じアルゴリズムと生成パラメータが放送装置側にも存在し、このことにより放送局側と受信装置側で同じマスター鍵を共有できる。
【0130】
生成されたマスター鍵は、マスター鍵識別子と対応させてマスター鍵格納部112に格納する(ステップS34)。また、今回のマスター鍵の生成で使用したマスター鍵シード(今回受信したマスター鍵シード)もマスター鍵格納部112に格納する(ステップS35)。
【0131】
(iii )次に、契約関連情報パケットについて説明する。
【0132】
受信したパケットが契約関連情報パケットである場合、契約関連情報復号部110では、図16〜図18に例示したような手順で処理を行う。
【0133】
まず、契約関連情報復号部110では、図6に示されている契約関連情報パケットからマスター鍵識別子を抽出し、当該マスター鍵識別子のマスター鍵をマスター鍵格納部112から取得する(図16のステップS41)。
【0134】
もし、取得に失敗した場合は(ステップS42)、その時点で処理を終了する。
【0135】
マスター鍵が取得された場合(ステップS42)、続いて、契約関連情報パケットから暗号化された受信契約関連情報を抽出し、当該マスター鍵で復号する(ステップS43)。
【0136】
復号した結果得られる情報は、図5に示す受信契約情報か、図7に示す受信パッケージ情報である。両者の識別は、MSB側に書かれたデータ識別子を参照して行う。
【0137】
もし、当該受信契約関連情報が受信契約情報であれば(ステップS44)、受信契約情報認証部114に送信し、受信パッケージ定義情報であれば(ステップS45)、パッケージ定義情報認証部115へ送信する。
【0138】
まず、受信契約情報である場合、契約情報認証部114へ送られ、MACがチェックされる(図17のステップS51)。MACが認証されない場合は、何らかの改ざんか送信エラーが生じていると考えられるので、当該受信契約情報に関する処理を終了する。
【0139】
MACが認証された場合は、受信契約情報からチャネルキーとチャネル識別子とチャネルキー識別子を抽出し、図19に示したチャネルキー格納部117の当該チャネルID/チャネル識別子の記録エリアに当該チャネルキーを記録する(ステップS52)。
【0140】
また、受信契約情報内の受信装置IDの並びの中に、受信装置ID格納部113に格納されている自身の受信装置IDと同じものがあるかどうかをチェックする(ステップS53)。もし、有ればデジタル署名を検証する(ステップS54)。検証の結果デジタル署名の正当性が明らかになった場合(ステップS55)、当該受信契約情報の中のチャネル契約情報を契約情報格納部116へ送信する。
【0141】
検証の結果デジタル署名が誤りであった場合には偽造の可能性があるので当該契約情報は棄却して処理を終了する。また、当該契約情報に受信装置IDがない場合には当該チャネル契約情報を反映する必要はないので処理を終了する。
【0142】
ここで、契約情報格納部116では、チャネル契約情報を取得して、図20〜図23に例示する手順に従って、当該チャネル契約情報を、チャネル契約格納部116に格納すると同時に、総合チャネル展開情報に反映させる。
【0143】
まず、flag=0と変数の初期化を行う(図20のステップS71)。このflag変数は、入力されたチャネル契約情報が既に反映されているか否かを示すもので、メモリを書き換える操作を伴う契約情報の反映処理を最小にすることを目的としている。
【0144】
次に、入力されたチャネル契約情報がチャネル指定型か否かをチェックする(ステップS72)。
【0145】
チャネル指定型であった場合は、ON/OFF情報を参照して、ON情報か否かをチェックする(ステップS73)。
【0146】
ON情報である場合は、チャネル契約情報に追加する情報であるので、チャネルIDから順番に当該チャネルIDが有効であるか(例えばNULLでないか)をチェックし、有効でなかった場合には次のチャネルIDを検索してチャネルIDの有効性をチェックする(ステップS74〜S76,S80)。
【0147】
有効であった場合には、当該チャネルIDが契約情報格納部116にある図24に示すようなチャネルID指定契約情報格納エリアを検索し、当該チャネルIDが存在するかをチェックする(ステップS77)。
【0148】
もし、存在する場合は、チャネル契約情報に含まれる次のチャネルIDを検索し、有効性チェックからやり直す(ステップS75〜S77,S80)。
【0149】
存在しない場合は、当該チャネルIDを契約情報格納部116のチャネルID指定契約情報格納エリアに書き込んで(ステップS78)、flag=1として(ステップS79)、契約情報の変更があったことを示す。
【0150】
この処理は、チャネル契約情報に書かれるチャネルIDの数n回繰り返される(ステップS75〜S80)。図9の例では、4回繰り返される。
【0151】
ステップS73のON情報チェックにおいてON情報でなかった場合(すなわち、OFF情報であった場合)、当該チャネルIDが有効である場合の取扱い(削除処理;ステップS81〜S87)が上記追加処理と逆になる他は上記と同様である。すなわち、この場合、チャネルID指定契約情報格納エリアに当該有効なチャネルIDが存在するとき、当該チャネルIDをチャネルID指定契約情報格納エリアから削除し、flag=1とするが、チャネルID指定契約情報格納エリアに当該有効チャネルIDが存在しない場合は、チャネル契約情報に含まれる次のチャネルIDを検索し、有効性のチェックからやり直す。
【0152】
また、チャネル契約情報がパッケージ指定型のものである場合は図21に例示する手順に従って処理(ステップS91〜S105)を行う。ここでの処理はチャネル指定型の場合における処理(ステップS72〜S86)と基本的には同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。なお、この場合に、図24に示すようなチャネルID指定契約情報格納エリアに対応するものは、図25に示すようなパッケージID指定契約情報格納エリアである。
【0153】
さて、チャネル指定型のチャネル契約情報に対する追加処理、削除処理、パッケージ指定型のチャネル契約情報に対する追加処理、削除処理の4種類の処理のいずれの場合も、チャネル契約情報に含まれる全てのチャネルID(チャネル指定型の場合)またはパッケージID(パッケージ指定型の場合)の検索が終了した段階で、図22および図23に例示したような手順で、契約情報格納部116のパッケージID指定契約情報格納エリアとチャネルID指定契約情報格納エリアに存在する情報を、総合チャネル展開情報格納エリアにある総合チャネル展開情報に反映する。
【0154】
flag=1であるか否かをチェックし(図22のステップS111)、flag=1でない場合は、契約情報に変更はないので、処理を終了する。
【0155】
flag=1である場合は、まずパッケージID指定契約情報格納エリア(図25参照)にあるNULLでないパッケージIDに関して、パッケージ展開情報を順次、契約情報格納部116内の総合チャネル展開情報に反映する(ステップS112,S113,S114,S115,S118,S119)。
【0156】
ここで、パッケージ展開情報とは、チャネル展開情報と同様にパッケージに含まれるチャネルに対応するビットが過不足なく立っているビット列である。従って、当該パッケージ展開情報の総合チャネル展開情報への反映はそれぞれのビットの論理和(OR)を取ったものを新たな総合チャネル展開情報にすることによって行われる。
【0157】
なお、パッケージ展開情報は、パッケージIDがパッケージID指定契約情報格納エリアに記録されるまでは存在しない。パッケージ展開情報は別途放送波によってパッケージ定義情報という形で与えられるものであるため、上記反映処理は、パッケージ定義情報を受信するまで待機するか、処理を終了し、当該パッケージ定義情報を受信したときに再開する。いずれの場合も、当該パッケージIDのパッケージ定義情報が受信され、それがパッケージID指定契約情報格納エリアに記録された後、上記反映処理を、継続(待機の場合)または再起動(終了の場合)する(ステップS116,S117)。待機状態を実現する場合は定期的に上記反映プロセスを繰り返すようにすれば良い。なお、パッケージ定義情報の送信に関しては後述する。
【0158】
パッケージID指定契約情報エリアにあるNULLでないパッケージIDに関して前記処理が終了したら、次にチャネルID指定契約情報格納エリア(図24参照)にあるNULLでないチャネルIDに関して、以下の総合チャネル展開情報への反映処理を行う。本実施形態の場合、チャネルIDはチャネル展開情報でのビット位置を表しているので、総合チャネル展開情報のビット列のチャネルIDに示されているビットを立てる(1にする)。上記の処理をチャネルID指定契約情報格納エリアにあるNULLでない全てのチャネルIDに関して繰り返して、最新の契約内容が反映された総合チャネル展開情報を得る(図23のステップS121〜S124)。
【0159】
以上で、受信契約関連情報のうち契約情報の処理の説明を終了する。
【0160】
次に、契約関連情報復号部110で復号された情報がパッケージ定義情報である場合は(図16のステップS45)、パッケージ定義情報認証部115へ送られ、MACがチェックされる(図18のステップS61)。MACが認証されない場合は、何らかの改ざんか送信エラーが生じていると考えられるので当該パッケージ定義情報に関する処理を終了する。
【0161】
MACが認証された場合は、受信契約情報からチャネルキーとチャネル識別子とチャネルキー識別子を抽出し、図19に示したチャネルキー格納部117の当該チャネルID/チャネル識別子の記録エリアに当該チャネルキーを記録する(ステップS62)。
【0162】
また、パッケージ定義情報のパッケージIDを抽出し、契約情報格納部116のパッケージID指定契約情報格納エリアを参照し、当該パッケージIDの契約が存在するか否かをチェックする(ステップS63)。
【0163】
存在しない場合は、パッケージ定義情報の反映処理を終了する。
【0164】
存在する場合は、当該パッケージ定義情報のパッケージ展開情報とパッケージID指定契約情報格納エリアに存在する当該パッケージIDのパッケージ展開情報とを比較する(ステップS64)。
【0165】
一致する場合には、処理を終了する。
【0166】
一致しない場合には、パッケージID指定契約情報格納エリアの当該パッケージIDのパッケージ展開情報に(図25参照)、当該パッケージIDのパッケージ展開情報を反映し(ステップS65)、契約情報格納部116に存在する総合チャネル展開情報を更新する(ステップS66)。
【0167】
ここで、具体例を用いて簡単に説明すると、ある放送受信装置(受信装置IDを1とする)において、全8チャンネルのうち、第2チャネル、第5チャネル、第7チャネル(チャネルIDをそれぞれ2、5、7とする)の3つのチャネルからなるパッケージ(パッケージIDを1とする)の受信契約と、第8チャネル(チャネルIDを8とする)の個別の受信契約とを行った場合、チャネルID“8”と受信装置ID“1”とON情報を含むチャネル指定型の契約情報(図9、図5、図6参照)と、パッケージID“1”と受信装置ID“1”とON情報を含むチャネル指定型の契約情報(図10、図5、図6参照)を受信することになり、チャネルID“8”とパッケージID“1”がそれぞれ契約情報格納部116のチャネルID指定契約情報格納エリアとパッケージID指定契約情報格納エリアに格納される(図24、図25参照)。また、パッケージID“1”とそのパッケージ展開情報“0,1,0,0,1,0,1,0”を含むパッケージ定義情報(図11、図7、図6参照)を受信し、パッケージ展開情報が契約情報格納部116のパッケージID指定契約情報格納エリアにチャネルID“8”に対応して格納される(図25参照)。
【0168】
そして、上記のチャネルID指定契約情報格納エリアのチャネルIDと、パッケージID指定契約情報格納エリアのパッケージ展開情報から、当該受信装置における総合チャネル展開情報“0,1,0,0,1,0,1,1”が定まる。この総合チャネル展開情報は、契約情報格納部116の総合チャネル展開情報格納エリアに格納される。
【0169】
ここで、当該放送受信装置において、さらに第3チャネル(チャネルIDを3とする)の個別の受信契約を追加した場合、チャネルID“3”と受信装置ID“1”とON情報を含むチャネル指定型の契約情報を受信することになり、チャネルID“3”がチャネルID指定契約情報格納エリアに追加される。そして、このチャネルID“3”がチャネル契約情報格納エリアの総合チャネル展開情報に追加され、更新後の総合チャネル展開情報は“0,1,1,0,1,0,1,1”となる。
【0170】
以上のような処理を行うことにより、多くの場合、契約情報をビット数の少ないパッケージ情報として送付できるので、多チャネル有料放送の限定受信システムにおいても限定受信のための情報を削減することができる。
【0171】
ところで、上記では、取得した全てのチャネルキーをチャネル識別子とともにチャネルキー格納部117に格納するものとして説明した。しかし、同時に視聴するチャネルは高々1つであるので、視聴しているチャネルのチャネルキーのみ更新するようにしてもよい。この場合には、例えば、チャネル情報入力部119を設け、チャネル選択インターフェース105で選択されているチャネル番号をチャネル情報入力部119から契約情報認証部114とパッケージ定義情報認証部115に与え、契約情報認証部114やパッケージ定義情報認証部115で現在視聴しているチャネル番号を参照し、必要なチャネルキーだけをチャネルキー格納部117に格納するようにしてもよい。
【0172】
なお、この構成を取った場合、チャネル変更時にはチャネルキー格納部117の内部をクリアするのが好ましい。何故なら変更後のチャネルのチャネルキーは変更前のチャネルのチャネルキーとは一般的に異なるので、格納部をクリアしないと変更前のチャネルのチャネルキーが有効になってしまい、意味不明の放送コンテンツが出力されることになるからである。このようにすることによって、チャネル変更時には、チャネルキー格納部117をクリアしてチャネル契約情報から新たにチャネルキーを取得しなくてはならないため、デスクランブルまでに処理時間がかかるが、チャネルキー格納部117のメモリ容量が少なくて済み、また、チャネル数が増えてもメモリ容量を増やすなどの処置をしなくても良い。
【0173】
次に、これまで説明した例よりもさらに情報量を削減可能とした情報形態の他の例について説明する。
【0174】
ユーザが受信契約をする際に、所望のチャネルを個別に契約するのではなく、パッケージ契約とチャネル契約を数個組み合わせることが一般的である。このような契約者に対して、先の例では2つ異なる形態のチャネル契約情報を送信するようにしたが、ここでは、チャネル契約情報と受信契約情報のデータ構造を修正して、さらに情報量を削減するようにする。
【0175】
まず、ここでは、図26に例示するように、チャネル契約情報を一つ以上のパッケージIDと一つ以上のチャネルIDを併記できる構造にする。このため、チャネル契約情報に指定するパッケージIDの数、チャネルIDの数を記述する領域を設け、以下でそれぞれがいくつ続くかを示す。本例においては、パッケージIDの方がチャネルIDよりも先行して記述されると定めているので、解析は十分に可能となる。むしろここで問題になるのは、チャネル契約情報が可変長になることである。しかしこの点は受信契約情報を図27に例示するように修正することで解決する。すなわち、チャネル契約情報の次に固定長で受信装置IDの数を記述する。このことにより、パケット内で以下にいくつの受信装置IDが続くか分かるので、解析が可能となる。
【0176】
図28に、このようなチャネル契約情報を反映させるための処理手順の一例を示す(ステップS131〜S160)。基本的には先の例と同様であるので、ここでは相違する点を中心に説明する。
【0177】
先の例では、チャネル契約情報に含まれるものがパッケージID、チャネルIDのどちらか一方であることが種別情報で分かっていたので、どちらか一方の処理をすれば良かったが、本例では、両方混在し得るため、各々の数k,lをチャネル契約情報から抽出し、この数分だけそれぞれの反映処理を行う。それぞれの反映処理は、先の例と同じである。処理は、パッケージID、チャネルIDの順番に行い、終了したならば、図22および図23に例示したような手順に従って総合チャネル展開情報への展開を行う。
【0178】
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、契約者(視聴者)やチャネル数が増加しても、限定受信のために放送配信すべき契約情報の増加を抑えることを可能とするために、2段以上の階層構造を持つチャネル契約情報を適宜用いることにより、該情報を削減可能としたものである。
【0179】
なお、本実施形態の放送受信装置の構成・動作は、基本的には第1の実施形態と同様であるので、以下では相違する点もしくは追加する点を中心に説明する。
【0180】
第1の実施形態では、パッケージ定義情報の中にはパッケージIDに対するパッケージ展開情報を記述するものとしたが、本実施形態では、パッケージ定義情報の中に、パッケージIDに対して、その定義を、パッケージID、チャネルID、チャネル展開情報を併用して記述可能とする。後述する例では、パッケージIDとチャネルIDの併記、およびパッケージIDとチャネル展開情報の併記の2種類を示している。なお、本実施形態において、パッケージをチャネル展開情報のみで定義した場合における当該チャネル展開情報はすなわちパッケージ展開情報である。
【0181】
この方式を使えば、一つ以上のパッケージと一つ以上のチャネルIDからなる仮想のパッケージを定義することができ、本来の契約でのパッケージとしては定義されていないようなパッケージを放送装置側で仮想的に定義することが可能となる。パッケージ定義情報は、受信パッケージ情報の形で共通に送信することができるので、放送装置側で契約情報の送信量が最小になるように送信パターンを決めることができ、特に契約者の契約パターンが複雑になった場合には有効である。
【0182】
図29に、本実施形態のパッケージ定義情報の一例を示す。
【0183】
このパッケージ定義情報は、パッケージID、種別情報、仮想フラグ、パッケージIDの数、チャネルIDの数、「パッケージIDの数」に応じた数のパッケージIDの組み、「チャネルIDの数」に応じた数のチャネルIDの組み、から構成される。
【0184】
図29のようなパッケージ定義情報を「1モードID指定型パッケージ定義情報」と呼ぶ。なお、1モード型とは後述する2モード型と対比するための表現である。
【0185】
図29において、「種別情報」は、以下で説明するような他の形態のパッケージ定義情報と区別するための固定長の識別情報である。
【0186】
「仮想フラグ」は、当該パッケージ定義情報が、実際に存在するもの(内部にパッケージIDを含まないもの)か、情報量削減のために仮想的に設定されたものであるか、を示す固定長の識別情報である。この仮想フラグは、パッケージをチャネル展開情報(パッケージ展開情報)に展開する際に利用する。
【0187】
「パッケージIDの数」は、本パッケージ定義情報に含まれるパッケージIDの数を示す。
【0188】
「チャネルIDの数」は、本パッケージ定義情報に含まれるチャネルIDの数を示している。
【0189】
パッケージIDの組みは、本パッケージ情報の先頭に記載されているパッケージIDで識別されるパッケージに含まれるパッケージIDを示している。
【0190】
チャネルIDの組みは、本パッケージ情報の先頭に記載されているパッケージIDで識別されるパッケージに含まれるチャネルIDを示している。
【0191】
このように1または複数のパッケージIDと1または複数のチャネルIDからなる契約を1つのパッケージ定義情報で定義可能にすると、これらの情報を受信パッケージ情報に載せて共通に送信することができるので、パッケージIDとチャネルIDを個々の契約情報に記述する第1の実施形態と比較して、より送信情報量を削減することが期待できる。
【0192】
次に、図30に、本実施形態の1モード型のパッケージ定義情報の他の例を示す。
【0193】
このパッケージ定義情報は、図29のパッケージ定義情報と比較して、個々のチャネルの指定がIDによらず、チャネル展開情報によっているところが特徴である。このパッケージ定義情報を、「1モード展開指定型パッケージ定義情報」と呼ぶ。このパッケージ定義情報は、パッケージ以外の(特定パターンの)個別契約チャネル数が多い場合に有効である。すなわち、個別契約チャネルは、図29の場合にはチャネルIDとして個々に記述するが、図30の場合にはそれらを一つの展開情報として表現できるからである。
【0194】
図30に示されるように、このパッケージ定義情報は、当該パッケージのパッケージID、種別情報、仮想フラグ、パッケージIDの数、「パッケージIDの数」に応じた数のパッケージID、チャネル展開情報からなる。ここで、図29のパッケージ定義情報に含まれる情報と同じ名称で記述した情報は、図29で説明したものと同じ意味を持つ。ここで、チャネルIDの数が省略されているのは、このパッケージ情報では個別のチャネルはチャネル展開情報によって表現し、チャネルIDによっては表現しないからである。
【0195】
次に、図31に、本実施形態の2モード型のパッケージ定義情報の一例を示す。
【0196】
このパッケージ情報は、図29および図30の2種類のパッケージ定義情報とは異なり、ON情報である契約済みのパッケージおよびチャネルの情報を記述するパッケージ定義情報と、OFF情報である契約を終了するパッケージおよびチャネルを記述するパッケージ定義情報とを併せて記述したものである。
【0197】
この形態のパッケージ定義情報を、「2モード型パッケージ定義情報」と呼ぶ。
【0198】
先の2種類のパッケージでは、ON情報もしくはOFF情報のどちらか一方しか記述できないので、チャネルの入れ替えが生じるような契約変更時には各ユーザにON情報とOFF情報の2種類の契約情報を送信することになる。これに対して、このパッケージ定義情報では、ON情報とOFF情報を1つの仮想的なパッケージにまとめることができ、非常に有用である。
【0199】
以下、本パッケージ定義情報のデータ構造について説明する。
【0200】
本パッケージ定義情報は、当該パッケージのパッケージID、種別情報、ON情報のパッケージ定義、OFF情報のパッケージ定義からなる。ここで、パッケージIDは、先の2種類のパッケージ定義情報と同じ長さの固定長の情報である。種別情報は、先の2種類のパッケージ定義情報と共通の固定長の長さを持つ情報であり、当該パッケージ定義情報が2モード型パッケージ定義情報であることを示すものである。
【0201】
ON情報パッケージ定義は、図32に示すように、仮想フラグ、パッケージIDの数、チャネルIDの数、「パッケージIDの数」に応じた数のパッケージID、「チャネルIDの数」に応じた数のチャネルIDからなっているか、または、図33に示すように、仮想フラグ、パッケージIDの数、「パッケージIDの数」に応じた数のパッケージID、チャネル展開情報からなっている。図32と図33は、それぞれ、図29に示した1モードID指定型、図30に示した1モード展開型のパッケージ定義情報と対応している。すなわち、ON情報パッケージ定義は、契約を開始する部分の1モードのパッケージ定義と言える。
【0202】
OFF情報パッケージ定義は、ON情報パッケージ定義と同様の構造をしており、解約するパッケージや解約するチャネルを示している。
【0203】
なお、ON情報パッケージ定義とOFF情報パッケージ定義が、それぞれ、1モードID指定型での定義で記述されているか、1モード展開指定型で記述されているかは、種別情報に盛り込むものとする。この場合、図31の種別情報には、2モード型パッケージ定義情報を示すものとして、4種類存在することになる。
【0204】
次に、このようなパッケージ情報を受信した際の放送受信装置の動作について説明する。
【0205】
ここでは、図34に例示した構造を持つパッケージ定義情報系列を例に取って具体的に説明する。
【0206】
図34に示すパッケージ定義情報系列において、パッケージID(0)のパッケージは、仮想パッケージであって、パッケージID (1)とパッケージID (1)とチャネル展開情報1から構成されている。
【0207】
パッケージID (1)は、仮想パッケージであって、パッケージID (2)とパッケージID (2)からなっている。これら2つのパッケージID (2)とID (2)は、仮想パッケージではなく、それぞれ、チャネル展開情報で定義される。
【0208】
パッケージID (1)は、仮想パッケージであって、パッケージID (2)とチャネルID (2)とチャネルID (2)からなっている。パッケージID (2)は、仮想パッケージではなく、チャネル展開情報で定義される。
【0209】
さて、パッケージ定義情報を受信した放送受信装置は、パッケージ定義情報認証部115で、図35に例示したような手順で処理を行う。
【0210】
まず、パッケージ定義情報から種別情報を抽出し(ステップS171)、一時メモリに格納する。その種別によって、当該パッケージ定義情報が、1モード型であるか否かをチェックする(ステップS172)。
【0211】
もし、1モード型であれば、ON情報パッケージ定義の反映処理を行う(ステップS173)。
【0212】
ここで、ON情報パッケージ定義とは、当該パッケージに含まれるパッケージID、チャネルIDもしくはチャネル展開情報が新たに追加される情報であることを意味する。すなわち、当該パッケージが契約情報で指定されたことによって、当該パッケージに含まれるパッケージID、チャネルIDやチャネル展開情報によって示されているチャネルが、契約チャネルとして追加されることを意味する。また、OFF情報パッケージ定義とは、当該パッケージが契約情報で指定されたことによって、当該パッケージに含まれるパッケージID、チャネルIDやチャネル展開情報によって示されているチャネルが、解約チャネルとして削除されることを意味する。
【0213】
一方、パッケージ定義情報が1モード型でない場合は、ON情報パッケージ定義の反映処理(ステップS174)、OFF情報パッケージ定義の反映処理(ステップS175)の順で処理を行う。
【0214】
次に、ON情報パッケージ定義の反映処理を詳しく説明する。図36にその処理手順の一例を示す。
【0215】
まず、パッケージ定義情報からパッケージIDを抽出し(ステップS181)、当該パッケージIDが契約情報格納部116のパッケージID格納エリアに存在するか否かをチェックする(ステップS182)。存在しなければ、当該受信装置には当該パッケージIDのパッケージでの契約は存在しないので、以下の処理は必要がなく、処理を終了する。
【0216】
ここで、本実施形態における契約情報格納部116の構造について説明する。
【0217】
本実施形態の契約情報格納部116は、パッケージID格納エリア、チャネルID格納エリア、チャネル展開情報格納エリア、総合チャネル展開情報メモリ(総合チャネル展開情報エリア)からなっている。
【0218】
パッケージID格納エリアは、パッケージIDの定義を記録するエリアである。
【0219】
チャネルID格納エリアは、指定されたチャネルIDを記録するエリアである。
【0220】
チャネル展開情報格納エリアは、指定されたチャネル展開情報を格納するエリアである。
【0221】
総合チャネル展開情報メモリは、最終的に反映された総合チャネル展開情報を格納するメモリエリアである。総合チャネル展開情報メモリは、契約判定部118が参照する。
【0222】
さて、ステップS182でパッケージIDが契約情報格納部116のパッケージID格納エリアに存在する場合、n=m=0と初期化し(ステップS183)、種別情報を抽出して(ステップS184)、一時メモリに格納する。
【0223】
次に、この種別情報から当該パッケージ定義情報がID指定型であるか否かを判断し(ステップS185)、ID指定型である場合は、チャネルID数mを抽出し(ステップS187)、n個のパッケージIDとm個のチャネルIDを順次一時メモリに格納し(ステップS187,S188)、総合チャネル展開情報メモリへの反映処理を行う(ステップS191)。
【0224】
ステップS185でID指定型でない場合は展開指定型であるので、n個のパッケージIDとチャネル展開情報を順次一時メモリに格納し(ステップS190)、総合チャネル展開情報メモリへの反映処理を行う(ステップS191)。
【0225】
次に、図37に、上記のパッケージIDの格納から総合チャネル展開情報への反映処理までの部分の詳しい処理について、その処理手順の一例を示す(ID指定型と展開指定型の両方を含んでいる)。
【0226】
図37では、n個のパッケージIDを抽出し(ステップS201〜S204)、ID指定型のパッケージ定義情報ではm個のチャネルIDを抽出し(ステップS205〜S208)、展開指定型のパッケージ定義情報ではチャネル展開情報を抽出し(ステップS209,S210)、それぞれ一時メモリに記録する。
【0227】
その後、パッケージID格納エリアを参照して、パッケージ定義情報で定義されたパッケージIDが未定義であるか否かを定義情報の有無情報でチェックし(ステップS211)、未定義である場合、契約情報更新処理を行う(ステップS213)。既に定義されていた場合は、既に存在する定義と一時メモリ上の定義が一致するか否かをチェックし(ステップS212)、一致しない場合は契約情報更新処理を行い(ステップS213)、一致する場合は契約情報の更新を行う必要はないので終了する。
【0228】
次に、契約情報更新処理の詳細を説明する前に、契約情報格納部116内のパッケージID格納エリアの構造について説明する。
【0229】
図38に、パッケージID格納エリアの構造の具体例を示す。ここで具体的に記載してある情報は、図34に示したパッケージ定義情報系列の例に対応するものである。
【0230】
図38に表形式で示している情報は、パッケージID、定義の有無、仮想フラグ、パッケージIDの数、チャネルIDの数、チャネル展開情報の有無、定義エリアからなる。
【0231】
「パッケージID」は、次項目以下で定義されるパッケージのIDを示している。
【0232】
「定義の有無」は、定義を既に受信して反映済みか否かを示す情報であり、例えば、反映済みの場合1、そうでない場合は0となる。
【0233】
「仮想フラグ」は、パッケージIDによって定義されるパッケージが仮想パッケージであるか否かを示す情報であり、例えば、仮想パッケージである場合1、そうでない場合0となる。これはパッケージ定義情報に含まれる仮想フラグによって決まる。
【0234】
「パッケージIDの数」、「チャネルIDの数」、「チャネル展開情報の有無」も、パッケージ定義情報に含まれる情報から反映される。
【0235】
「定義エリア」は、パッケージ定義情報に含まれるパッケージID、チャネルID、チャネル展開情報からなっている。
【0236】
図39〜図41に、契約情報更新処理手順の一例を示す。
【0237】
まず、当該パッケージ定義情報が仮想パッケージに対する定義情報であるか否かを仮想フラグを参照して判定する(図39のステップS221)。
【0238】
仮想パッケージであった場合、パッケージID格納エリアの当該パッケージIDのエリア(以下これを該当エリアという)の仮想フラグに1を記録し(ステップS222)、そうでない場合は0を記録する(ステップS223)。
【0239】
次に、パッケージIDの数nを該当エリアのパッケージIDの数に記録する(ステップS224)。
【0240】
ここで、当該パッケージ定義情報の種別情報を参照して、ID指定型のパッケージ定義情報であるか否かを判断し(ステップS225)、ID指定型であった場合は、該当エリアのチャネルIDの数にチャネルIDの数mを記録し(ステップS226)、チャネル展開情報の有無には0を記録する(ステップS227)。ID指定型でない場合は、該当エリアのチャネルIDの数に0を記録し(ステップS228)、チャネル展開情報の有無に1を記録する(ステップS229)。
【0241】
次に、当該パッケージ定義情報に含まれているパッケージIDを順次該当エリアの定義エリアに記録し、パッケージID格納エリアのパッケージIDの欄に当該パッケージIDが記載されているかを判断し、記録されていない場合は記録し、定義の有無以下の情報を全て0に初期化する(ステップS230〜S235)。この処理は、図38においてパッケージID(0)の定義に含まれるパッケージID (1)とパッケージID (1)をパッケージID(0)の定義エリアに記録されていると同時に、パッケージIDの欄にも記録されていることからも理解できる。なお、図38は以下に述べる処理の結果、最終的に到達したパッケージID状態を記述している。
【0242】
パッケージIDの展開が終了した後、処理はチャネルIDの展開に進む。このアルゴリズムは図40のフローチャートに詳しく記述されている。
【0243】
当該パッケージ定義情報に含まれるチャネルIDを順次定義エリアに記録するとともに、契約情報格納部116のチャネルID格納エリアを検索して当該チャネルIDが存在しない場合は記録する(ステップS241〜S245)。以上の処理の流れは図34におけるパッケージID (1)の展開を例にとると理解しやすい。図38ではパッケージID (1)はその定義エリアにおいてパッケージID (2)とチャネルID (2)とチャネルID (2)に展開され、そのうちチャネルID (2)とチャネルID (2)は図42に示すチャネルID格納エリアにも記録される。
【0244】
チャネルIDの展開が終了した後、処理はチャネル定義情報の展開に進む。
【0245】
まず、当該パッケージ定義情報がID指定型か否かをチェックし(ステップS246)、ID指定型であった場合は、チャネル展開情報は存在しないので、チャネル定義情報の展開処理は終了する。
【0246】
ID指定型でなかった場合は、該当エリアの定義エリアにチャネル展開情報を記録すると同時に契約情報格納部116のチャネル展開情報格納エリアにチャネル展開情報を記録する(ステップS247,S248)。以上の処理の流れは図34におけるパッケージID(0)の展開を例にとると理解しやすい。図38ではパッケージID(0)はその定義エリアにおいてパッケージID (1)とパッケージID (1)とチャネル展開情報1に展開され、そのうちチャネル展開情報1は図43に示すように契約情報格納部116のチャネル展開情報エリアに記録される。
【0247】
また、以上の処理により、仮想でないパッケージ定義情報も展開される。仮想でないパッケージ定義情報も同じフォーマットで仮想フラグで仮想でないことを示して送信される。仮想でないので定義は全てチャネル展開情報(パッケージ展開情報)で行われる。すなわち、形式的には展開指定型のパッケージ定義情報であり、0個のパッケージIDと0個のチャネルIDと1つのチャネル展開情報で構成されていると考えることができる。
【0248】
このようなパッケージ定義情報を受け取った際には前述の処理によって、図38におけるパッケージID (2)、パッケージID (2)、パッケージID (2)のようにそれぞれチャネル展開情報2、チャネル展開情報3、チャネル展開情報4に展開され、該当エリアの定義エリアに記録されると同時にチャネル展開情報格納エリアにも記録される。
【0249】
以上の処理により、契約情報格納部116のパッケージID格納エリア、チャネルID格納エリア、チャネル展開情報格納エリアのテーブルが完成する。完成したか否かは前述の処理が終了した時点でパッケージID格納エリアの定義の有無が全て1になっていることをもって検出できる。すなわち、図38の状態がテーブルが完成した状態であり、もはやパッケージID格納エリアを参照しなくても、チャネルID格納エリアとチャネル展開情報格納エリアを参照すれば、新しいチャネル展開情報(当該パッケージのパッケージ展開情報)を作成することができる。
【0250】
次に、上記情報の総合チャネル展開情報メモリへの反映のための処理について説明する。
【0251】
図41に、そのアルゴリズムを示す。
【0252】
まず、契約情報格納部116内のパッケージID格納エリアに未定義のパッケージIDがあるか否かをチェックする(ステップS251)。ここで、未定義のパッケージがあれば、総合チャネル展開情報メモリへの展開は不可能であるので、当該パッケージ定義情報に関する全ての処理を終了する。
【0253】
未定義のパッケージが存在しない場合、新しい総合チャネル展開情報を作成するための仮チャネル展開情報のメモリ領域を確保する(ステップS252)。
【0254】
次に、チャネルID格納エリアにあるチャネルIDを順次仮チャネル展開情報に反映する(ステップS253)。反映の仕方は仮チャネル展開情報上のチャネルIDに対応するビットを1にすれば良い。
【0255】
次に、チャネル展開情報格納エリアにあるチャネル展開情報を仮チャネル展開情報に反映する(ステップS254)。これは仮チャネル展開情報とのビット毎の論理和(OR)を取ったものを新たな仮チャネル展開情報とすれば良い。
【0256】
以上の処理が終了した後、仮チャネル展開情報を総合チャネル展開情報メモリに上書きする(ステップS255)。
【0257】
次に、OFF情報パッケージ定義の反映処理について詳しく説明する。
【0258】
OFF情報パッケージ定義情報の処理は図35に示したアルゴリズムのうち2モード型の場合に行われるが、図36、図37に示した情報抽出部分と、図41に示した総合チャネル展開情報メモリへの反映に関する部分は同じであるので図39、図40に相当する情報抽出と内部メモリへの反映の部分を説明する。
【0259】
図44、図45に、図39、図40に相当するアルゴリズムを示す。
【0260】
まず、flag=0に初期化する(図44のステップS261)。ここで、flagは総合チャネル展開情報メモリへの反映処理を行う必要があるか否かの判定フラグである。
【0261】
パッケージIDの数をnとし(ステップS262)、当該パッケージ定義情報がID指定型である場合には(ステップS263)、さらに、mにチャネルIDの数を代入するとともに(ステップS264)、チャネル展開情報の有無を管理するフラグを0にする(ステップS265)。一方、展開指定型の場合は、m=0と初期化し(ステップS266)、チャネル展開情報の有無フラグを1にする(ステップS267)。
【0262】
次に、定義に含まれるパッケージIDを1つずつ抽出し、当該パッケージがパッケージID格納エリアに存在するか否かをチェックする(ステップS270)。もし、存在したら当該パッケージを定義している部分を含めて全て消去し(ステップS271)、flag=1とする(ステップS272)。存在しなかった場合は何も処理しない。この処理を全てのパッケージIDについて行った後(ステップS269,S273)、チャネルIDの処理に移る。
【0263】
OFF情報のパッケージ定義情報にチャネルIDの指定があった場合は、チャネルID格納エリアのチャネルIDばかりでなく、パッケージに含まれる当該チャネル部分およびチャネル展開情報格納エリアに含まれる当該チャネル部分の削除をも意味すると考え、順次パッケージID格納エリアに当該チャネルIDのチャネルがあるかどうかをチェックし(図45のステップS283)、ある場合には該当部分の削除を行う(ステップS284)。ここで言う該当部分とは、パッケージID格納エリアに含まれるチャネルIDや、チャネル展開情報の当該チャネルIDに対応するビットである。
【0264】
さらに、順次チャネルID格納エリアを検索し、当該チャネルIDが存在するか否かを判断し(ステップS286)、存在した場合には、それを消去する(ステップS287)。
【0265】
最後に、チャネル展開情報格納エリアのチャネル展開情報をチェックして当該チャネルIDに対応する部分のビットが1であるかチェックして1である場合には(ステップS289)、それを0にする(ステップS290)。
【0266】
以上の処理で、削除が起こった時点でflag=1とする(ステップS285,S288,S291)。
【0267】
この処理を全てのチャネルIDについて行う(ステップS281,S282,S292)。
【0268】
また、OFF情報のパッケージ定義情報にチャネル展開情報の指定があった場合も(ステップS293)、同様に処理を行う(ステップS295〜S299)。すなわち、パッケージに含まれる当該チャネル展開情報に含まれる部分およびチャネル展開情報格納エリアに含まれるチャネル展開情報のうち、当該チャネル展開情報に含まれる部分の削除をも意味すると考え、順次パッケージID格納エリアに当該チャネル展開情報に含まれるチャネルがあるかどうかをチェックし、ある場合には該当部分の削除を行う。さらに、順次チャネルID格納エリアを検索し、当該チャネル展開情報に含まれるチャネルが存在するか否かを判断し、存在した場合には、それを消去する。最後に、チャネル展開情報格納エリアのチャネル展開情報をチェックして当該チャネル展開情報に含まれるチャネル部分のビットが1であるかチェックして1である場合にはそれを0にする。以上の処理で、削除が起こった時点でflag=1とする。
【0269】
以上の処理の後、flagをチェックし(ステップS294,S300)、1であれば、図41に示すような総合チャネル展開メモリへの反映処理を行う。
【0270】
また、本実施形態においては、ON情報の処理がOFF情報の処理に先だって行われるが、この逆もまた可能であり、同様の処理で実現可能である。
【0271】
このように順番を逆にすることにより、例えば、ある時期有利なパッケージができ、多くの契約者がそのパッケージによる契約に変更したような場合、まずOFF情報のパッケージ定義情報で全てのチャネルを解約してから、ON情報で当該パッケージのパッケージIDを指定するような仮想パッケージを作ることによって、変更前にどのような契約形態を取っていても同じ仮想パッケージで指定することが可能となる。
【0272】
なお、本実施形態においては、1モード型パッケージ定義情報は全てON情報のパッケージ定義情報として扱ったが、1モード型のOFF情報パッケージ定義情報も有用である。例えば、受信装置の買い替えなどのため全てのチャネルの契約を解除することが考えられる。この際、当該受信装置が行っている契約状態によって異なる解約のため情報を送らなくてはならないが、1モード型のOFF情報パッケージ定義情報を利用することにより、例えば、1モード型展開指定型パッケージ定義情報を用い、チャネル展開情報の全てのビットに1を立てた仮想パッケージを定義することにより、当該仮想パッケージのパッケージIDで指定された受信装置は(たとえどのような契約状態にあっても)全解約ができる。このように一律の解約ができるため、1モード型のOFF情報パケット定義情報は有用である。また、これの実現は種別情報に1モード型のOFF情報の指定コードを設け、処理は2モード型のOFF情報パケット定義情報と同様にすれば可能である。
【0273】
以上により本実施形態のパッケージ定義情報のための受信装置の動作の説明を終了する。
【0274】
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、これまでの各実施形態態の契約関連情報(契約情報、パッケージ定義情報)を送信するための放送送信装置に関して説明する。
【0275】
本実施形態では、第2の実施形態のように仮想パッケージを利用可能とする場合を中心に説明するが、第1の実施形態に対応する放送送信装置も基本的には同様である(仮想パッケージを利用可能とする機能は必要ない)。
【0276】
本放送送信装置では、仮想的にパッケージを定義することが可能なパッケージ定義情報と、図9/図10で示したようなチャネル指定型やパッケージ指定型のような自由性の大きいチャネル契約情報とを採用するので、送信量の最適化を図ることができる。本実施形態では、契約情報の送信量が一定以上削減できる場合、仮想パッケージを構成し、当該仮想パッケージと既存のパッケージを用い、パッケージIDとチャネルIDやチャネル展開情報を効果的に組み合わせることによって、動的に契約情報を作成し、送信するものである。
【0277】
なお、第1の実施形態に対応する放送送信装置の場合も、チャネル指定型やパッケージ指定型を効果的に組み合わせることによって、動的に最適な契約情報を作成し、送信することができる。
【0278】
さて、図46に、本実施形態の放送送信装置の構成例を示す。
【0279】
図46に示されるように、本放送受信装置は、契約内容情報入力部201、パッケージ内容情報入力部202、契約ユーザ・データベース(DB)203、送信契約情報・データベース(DB)204、パッケージ・データベース(DB)205、契約情報最適配置計算部206、契約情報生成部207、パッケージ定義情報生成部208、デジタル署名生成部209、デジタル署名用鍵・データベース(DB)210、契約情報・データベース(DB)211、スケジューリング部212、契約情報パケット生成部213、チャネルキー・データベース(DB)214、マスター鍵・データベース(DB)215、放送契約情報・データベース(DB)216、放送装置217を有する。
【0280】
契約ユーザDB203には、各契約ユーザ(各受信装置ID)の情報が例えば図47のデータ構造で格納されている。すなわち、各レコードは、受信装置IDに対して与えられた契約内容をパッケージIDとチャネルIDで表しており、パッケージIDの数、チャネルIDの数、「パッケージIDの数」に応じた組数の、パッケージIDと当該パッケージIDでパッケージ契約した日時を表す変更日時とON/OFF情報との組み、「パッケージIDの数」に応じた組数の、チャネルIDと当該チャネルIDでチャネル契約した日時を表す変更日時とON/OFF情報との組み、からなっている。
【0281】
契約ユーザDB203には契約内容情報入力部201からデータが入力される。
【0282】
送信契約情報DB204は、例えば図48のようなデータ構造をしている。すなわち、参照フラグと受信装置IDの組み、パッケージIDの数、チャネルIDの数、「パッケージIDの数」に応じた組数の、パッケージIDと参照フラグとON/OFF情報との組み、「チャネルIDの数」に応じた組数の、チャネルIDと参照フラグとON/OFF情報との組み、からなっており、契約ユーザDB203のデータから一定期間に送信するべき契約情報として抽出される。
【0283】
パッケージDB205は、例えば図49のようなデータ構造をしている。すなわち、パッケージDB205の各レコードが、パッケージIDと参照フラグの組、当該パッケージが仮想パッケージであるかを示す仮想フラグ、パッケージIDの数、チャネルIDの数、チャネル展開情報の有無、「パッケージIDの数」に応じた組数の、パッケージIDと参照フラグの組み、「チャネルIDの数」に応じた組数の、チャネルIDと参照フラグの組み、チャネル展開情報、からなっている。
【0284】
ここで、参照フラグとは、当該情報が送信契約情報として作成されたか否かを示すフラグであり、1のときは既に作成済みのことを、0のときはまだ作成されていないことを示している。
【0285】
送信契約情報DB204にはパッケージ内容情報入力部202からデータが入力される。
【0286】
チャネルキーDB214の各レコードは、例えば図50に示すように、当該チャネルキーが適用されるチャネルID、適用期間、当該チャネルキーの識別子であるチャネルキーID、チャネルキーからなる。
【0287】
マスター鍵DB215の各レコードは、例えば図51に示すように、当該マスター鍵のID、当該マスター鍵が適用される適用期間、マスター鍵からなっている。
【0288】
デジタル署名用鍵DB210は、例えば図52に示すような一組の秘密鍵と公開鍵とのペアからなっている。
【0289】
次に、本実施形態の放送送信装置における契約情報の作成・送信手順について説明する。
【0290】
図53に、その処理手順の一例を示す。
【0291】
本放送送信装置内の契約情報生成部207は、内部の時計(またはカウンタ)によって計時することにより、一定の時刻になった時点で、一定期間の契約情報を作成する。
【0292】
ここでは簡単のため、毎日午後3時にその翌日放送分の契約情報を作成するものとし、翌日の放送に対応する契約情報は最近2ヶ月間に契約変更があった契約情報であるとした場合を具体例として説明する。
【0293】
上記のように例えば午後3時になると、契約情報生成部207は、契約情報最適配置計算部206に、契約情報の最適配置を行う旨の信号を出す。すると、契約情報最適配置計算部206は、契約ユーザDB203から最近2ヶ月間に変更のあった情報を抽出し、図48に示す送信契約情報DB204に登録する(ステップS311)。ここで、情報の抽出にあたっては、契約ユーザDB203の変更日時を参照して、例えば最近2ヶ月間の日付が付いている情報だけを抽出する。すなわち、例えば1ヶ月前に解約したチャネルのチャネルIDは出力されても、同じ受信装置IDに対応する3ヶ月前に契約したパッケージIDの情報は出力されない。
【0294】
上記のような基準で作成された送信契約情報DB204に対して、契約情報送信最適化のための仮想パッケージの定義を行ない(ステップS312)、パッケージDB205へそれを登録する(ステップS313)。パッケージ定義情報は、パッケージ定義情報生成部208によって作成される。
【0295】
図54に、仮想パッケージを定義するための処理手順の一例を示す。
【0296】
なおここでは、簡単のため1モード型のチャネル契約情報のみを考えることにし、2モード型のチャネル契約情報による契約情報は作成しないものとする。
【0297】
まず、送信契約情報DB204を検索し、仮想パッケージを一切用いない場合の総契約情報送信量を算出する(ステップS321)。次に、送信契約情報DB204にある全てのレコードを参照して、送信契約情報DB204にある全てのパッケージIDとチャネルIDの組合せを求め、それぞれに該当する受信装置IDの数を計数する(ステップS322)。当該計数値の多いものから仮想パッケージにした際の契約情報送信量の削減率を求め削減率が1%以上である組合せを仮想パッケージとして定義し、これをパッケージDB205に登録する(ステップS323)。このようにすることによってむやみに仮想パッケージを定義することによる混乱を避けることができる。
【0298】
仮想パッケージの定義をパッケージDB205に登録した後、最適なチャネル契約情報に基づいた契約情報を作成する(図53のステップS314)。
【0299】
図55に、最適なチャネル契約情報の決定と当該チャネル契約情報に基づいた契約情報の作成手順の一例を示す。
【0300】
まず、契約情報生成部207は、パッケージDB205から仮想パッケージに対応したパッケージIDの数を算出し、それら仮想パッケージIDとその定義を順次抽出し、以下の処理を行う。
【0301】
まず、当該仮想パッケージIDに含まれる契約内容を含む送信契約情報をON情報/OFF情報の別に送信契約情報D204Bより抽出する(ステップS334)。そして、当該パッケージIDを指定したチャネル契約情報を含む契約情報をON情報/OFF情報の別に作成し、作成が終了した送信契約情報の項目iの参照フラグを1にする(ステップS335)。これとともに、送信契約情報DB204に含まれる当該レコードの情報の中で当該仮想パッケージの定義に含まれる情報の参照フラグを1にして、当該情報が契約情報として反映されたことを示す(ステップS336)。
【0302】
上記の処理を全ての仮想パッケージIDについて行う(ステップS332,S333,S337)。
【0303】
次に、通常のパッケージIDの最適な組合せ方の検索に移る(ステップS338〜S340)。ここで、パッケージ指定型のチャネル情報は2以下のパッケージIDからなることを仮定しているので、ON情報/OFF情報の別に送信契約情報DBを検索して、2つ以下のパッケージIDの組合せのうちで最も数の多いものから順番に当該パッケージIDの組をチャネル契約情報とする契約情報を作成する。ここで、作成が終了した送信契約情報DBレコードの該当部分の参照フラグを1にして、次回以降の契約情報作成の際に参照しないようにする。
【0304】
通常のチャネルIDの最適な組合せも前記パッケージIDの組合せの場合と同様に行う。
【0305】
次に、上記の処理で契約情報生成部207から契約情報パケット生成部213に出力された契約情報を基に契約情報パケットを作成する処理(図53のステップS315)について説明する。
【0306】
図56に、その処理手順の一例を示す。
【0307】
上記の契約情報が入力されると(ステップS351)、まず、デジタル署名生成部209により、デジタル署名用鍵DB210から秘密鍵を抽出し(ステップS352)、契約情報にデジタル署名を付ける(ステップS353)。デジタル署名の作成は、当該契約情報のハッシュを取り、そのハッシュ値を秘密鍵で暗号化するという通常のデジタル署名の作成形態を取る。デジタル署名が付加された契約情報DB211に格納される。今回作成される全ての契約情報は一旦契約情報DB211に格納されるので、契約情報DB211は一定期間(ここでは1日)に繰り返し放送される契約情報を格納しておくデータベースであるといえる。
【0308】
上記の契約情報DB211にある契約情報は、放送スケジュールを管理するスケジューリング部212の命令で抽出され、契約情報パケット生成部213へ送られる。契約情報パケット生成部213では、チャネルキーDB214からスケジューリング部212の定める放送時間に該当するチャネルキーをチャネルIDとともに順次抽出し(ステップS354)、契約情報にデジタル署名を付加した契約情報DB211から抽出したデータに付加し、全体に付加したチャネルキーを用いてMACを作成し(ステップS355)、付加して受信契約情報が完成する。さらに、マスター鍵DB215から放送スケジューリング部212が定める放送時間に適用するマスター鍵を検索し、検索されたマスター鍵で受信契約情報を暗号化する(ステップS356)。暗号化された受信契約情報に情報識別子を付加し(ステップS357)、契約情報パケットが完成し、これを放送契約情報DB216に出力する(ステップS358)。このようにして、契約情報パケットは、放送契約情報DB216に格納される(図53のステップS317)。
【0309】
放送装置217は、上記の放送契約情報DB216から順次パケットを読み出して放送する(図53のステップS318)。
【0310】
以上で本実施形態の放送送信装置の契約情報の作成に関する説明を終わる。
【0311】
最後に、本実施形態の放送送信装置のバリエーションに関して述べる。
【0312】
本放送送信装置は、仮想パッケージを自動的に定義することができる。しかし、最適化アルゴリズムは必ずしも完全なものではなく、場合によっては特異なデータ群によって偏ったパッケージがいくつもできる可能性がある。この意味でもパッケージの定義は自動的でなく、人手によって行うというのも一つの考え方である。このためには、図46に示した放送送信装置においてパッケージ内容情報入力部202から仮想パッケージの入力もできるようにすると良い。これには入力のインターフェースを変更すれば良く、仮想パッケージの定義を自動で行わないためには契約情報最適配置計算部206において仮想パッケージの定義を行なう処理を省略すれば良い。
【0313】
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、同じチャネル契約情報を持つ(もしくは同じチャネル契約情報を送信すべき)複数の契約者の受信装置IDを受信装置IDの特徴によって類別し、圧縮した形で受信契約情報に含めることによって契約者の増加に伴う契約情報の削減を実現するものである。
【0314】
本実施形態では、契約者の増加に備えて、契約情報のうち受信装置IDの記述部分に着目し、圧縮する方法を示す。本実施形態においても受信契約情報は、一般に図5のように構成する。ただし、本実施形態において着目すべきところは、受信装置IDの記述部分であるので、簡単のため受信契約情報を図57のように考える。すなわち、受信装置IDの記述部分を受信装置ID情報と呼び、受信装置ID情報の圧縮記述を中心に考える。
【0315】
さて、契約者が多くなってきた場合、受信装置IDも多くなる反面、特徴の似ている受信装置IDも増える。このことを携帯電話の電話番号を例にとって説明する。携帯電話の電話番号は、契約者が少ないときには番号同士の間はかなり開いていて類似IDを見つけにくいが契約者が多くなると次第に間が詰まって、最終的には欠番のない状態にまでなるので、類似IDが頻繁に発生する。本実施形態では、このような点に着目し、受信契約者が多くなってきた場合に、同じチャネル契約情報を持つ契約者の受信装置IDを類似したものを組にして圧縮することにより、契約情報を削減しようとするものである。
【0316】
(i)まず、受信装置IDの上位ビットが同じものを類似IDとして捉えた例を示す。この場合の受信装置ID情報は、図58のように構成することができ、このような受信装置IDを、「上位ID分離型受信装置ID情報」と呼ぶ。
【0317】
図58において、「種別情報」は、本受信装置ID情報が上位ID分離型であることを示す固定長のデータである。
【0318】
「受信装置IDの数(nとする)」は、一括して記述する上位IDのビット長を示す固定長のデータである。
【0319】
また、以下では、ここで指定されたビット数分の上位ビットのIDを「上位ID」と呼び、IDと記述することにする。また、IDから上位IDを取り除いたものを「下位ID」と呼び、IDと記述することにする。
【0320】
「上位ビット長(mとする)」の次に上位ビット長だけの上位IDが記述される。そして、先に指定されている受信装置IDの数の分だけ下位IDの列が続く。このようにすることによって、共通の上位IDを省略できるので、契約情報を削減することができる。
【0321】
(ii)次に、受信装置IDが連続しているものを類似IDと捉えた例を示す。図59が連続した受信装置IDを指定する際に有効な受信装置ID情報の例である。このような受信装置ID情報を「系列指定型受信装置ID情報」と呼ぶ。
【0322】
図59において、「種別情報」は、本受信装置ID情報が系列指定型であることを示す固定長のデータである。
【0323】
「受信装置IDの数」は、本受信装置ID情報に含まれる受信装置IDの数である。
【0324】
「形式情報」は、続く受信装置IDの情報が、連続したIDを開始IDと終了IDによって指定したものか、単独で指定したものかを示している。ここで、連続したIDを開始IDと終了IDで記述するものであったときは、続く2つのIDがそれぞれ開始ID、終了IDにあたる。単独で指定されたものであるときは、1つのIDが続き、当該IDが単独で指定されている。
【0325】
また、受信装置IDが連続しているものを類似IDと捉えた場合、図60のように構成する方法もある。これは連続したIDを指定するとき、開始IDと終了IDではなく、開始IDと継続数により表現する方式である。継続数に必要なデータ長は、一般に終了IDよりも短いため、さらに情報量を圧縮することができる。
【0326】
(iii )次に、受信装置IDを羅列して指定する型の受信装置ID情報を示す。これは、図5に例示した受信契約情報における受信装置ID情報に近いものであり、図61に示すように羅列指定型であることを示す種別情報と、受信装置IDの数と、受信装置ID情報の数の分だけの受信装置IDが続く。このような受信装置ID情報を「羅列指定型受信装置ID情報」と呼ぶ。
【0327】
次に、このような受信装置ID情報を含む受信契約情報を受信した際の放送受信装置の動作について説明する。
【0328】
これらの動作は、図1の契約情報認証部114内の動作であり、全体の動作の中では、図17のフローチャートにおける、受信契約情報は当該受信装置のものか否かを判定する部分(ステップS53)の動作である。従って、本実施形態は、第1、第2、第3の実施形態においても利用できるものであるとともに、本実施形態においても、第1、第2、第3の実施形態と同じ手法が利用でき、各実施形態は互いに独立した発明の関係にある。
【0329】
図62〜図65に、この場合の処理手順の一例を示す。
【0330】
受信装置ID情報の中から種別情報を抽出し(ステップS361)、当該受信装置ID情報が上位ID分離型か系列指定型か羅列指定型かを判定し(ステップS362,S363)、それぞれの処理に渡す(ステップS364〜S366)。
【0331】
(i)上位ID分離型であった場合は、図63に示すフローチャートにしたがって、受信装置IDの数n、上位ビット数mを読み込み(ステップS371,S372)、続いて、mビットの上位ID(ID)を読み込む(ステップS373)。
【0332】
続いて、n個の下位ID(ID)を順次読み込み、ID=ID+IDによって受信IDを復元する(ステップS375〜S379)。ここでは、演算子+は結合を意味する。
【0333】
復元されて受信装置IDを自装置のIDと比較することによって、当該受信装置IDが自装置のものがどうかをチェックする(ステップS378)。
【0334】
ここで、自装置のものであった場合は、照合した旨の出力を行い(ステップS381)、終了する。
【0335】
自装置のものでなかった場合は、次の下位IDを読み込み、同様の操作でチェックする(ステップS375〜S379)。
【0336】
n個の下位ID全てについてチェックが終了したら(自装置のものがなかったならば)、照合しない旨の出力を行い(ステップS380)、終了する。
【0337】
(ii)系列指定型であった場合は、図64に示すフローチャートに従って、受信装置IDの数nを読み込み(ステップS391)、全体で受信装置IDの数になるまで続く受信装置IDを読み込む。
【0338】
受信装置ID情報の読み込みについて詳しく説明する。
【0339】
最初にi=0とする(ステップS392)。次に、形式情報を読み込み(ステップS395)、続く受信装置ID情報が開始IDと終了IDが指定された系列情報であるか否かを判断する(ステップS396)。
【0340】
系列情報であった場合は、順次開始IDと終了IDを取得して(ステップS401,S402)、開始IDから終了IDまでの間に自装置IDがあるか否かをチェックする(ステップS403)。あった場合は、照合した旨の出力をして終了し(ステップS404)、なかった場合は、開始IDから終了IDの間にある受信装置IDの数mを計算し(ステップS405)、i=i+mとして(ステップS406)、iがnとなるまで、次の形式情報と受信装置ID情報を読み込み、同様の処理を行う(ステップS393〜S396,S401〜S406)。
【0341】
さらに、形式情報によって続く受信装置ID情報が系列情報でない場合、続く受信装置IDを取得し(ステップS397)、自装置のIDと比較を行う(ステップS398)。比較の結果、自装置のIDと一致した場合は、照合した旨の出力を行い(ステップS399)、終了する。一致しない場合は、i=i+1として(ステップS400)、iがnとなるまで、次の形式情報と受信装置ID情報を読み込み、同様の処理を行う(ステップS393〜S400)。む。
【0342】
iがnとなったとき(自装置のものがなかったならば)、照合しなかった旨の出力をして(ステップS394)、処理を終了する。
【0343】
(iii )羅列指定型であった場合は、図65に示すフローチャートに従って、受信装置IDの数nを読み込み(ステップS411)、続くn個受信装置IDを順次読み込んで(ステップS412〜ステップS414)、自装置IDと比較し(ステップS415)、一致した場合は、照合した旨の出力を行い(ステップS418)、終了する。一致しない場合は、n個の受信装置IDを読み込むまで、同様の処理を繰り返す(ステップS413〜S418)。
【0344】
iがnとなったとき(自装置のものがなかったならば)、照合しなかった旨の出力を行い(ステップS417)、終了する。
【0345】
以上で、本実施形態の放送受信装置の動作の説明を終了する。
【0346】
なお、受信装置ID情報は、上記の他にも種々の形態が考えられる。ここでは、他の例として、上位ID分離型と系列指定型の両方を含む混合型受信装置ID情報を示す。この場合のデータ形式は、図66に示す通りで、図59に示した系列指定型の受信装置ID情報の形式情報に新たに系列指定型の識別情報(例えば“11”)を追加し、続いて上位ID分離指定型の受信装置ID情報を記述する。この部分以外は、系列指定型の受信装置ID情報と同じである。さらに、この場合の放送受信装置の動作は、混合型の受信装置ID情報の構成から、例えば図62〜図65に例示した処理手順における上位ID分離型に対する照合動作と系列指定型に対する照合動作とを組み合わせれば、混合型の受信装置ID情報の照合を行うことができる。
【0347】
次に、本実施形態の契約情報を作成する放送送信装置の構成および動作について説明する。
【0348】
ここでは、本実施形態についての説明を簡単にするために、チャネル契約情報は、チャネル展開情報で記述されているものとする。
【0349】
図67に、本実施形態の放送送信装置の構成例を示す。基本的には、第3の実施形態の放送送信装置(図46)と同様である。ただし、ここでは、チャネル契約情報にチャネル展開情報のみを用いるものとして説明するため、パッケージ情報の関連部分を省いている。もちろん、本実施形態と第1、第2、第3の実施形態を組み合わせて実施することも可能であり、その場合には、図46と同様の構成になる。
【0350】
図67の例では、放送受信装置は、契約内容情報入力部1201、契約ユーザ・データベース(DB)1203、送信契約情報・データベース(DB)1204、契約情報最適配置計算部1206、契約情報生成部1207、デジタル署名生成部1209、デジタル署名用鍵・データベース(DB)1210、契約情報・データベース(DB)1211、スケジューリング部1212、契約情報パケット生成部1213、チャネルキー・データベース(DB)1214、マスター鍵・データベース(DB)1215、放送契約情報・データベース(DB)1216、放送装置1217を含んで構成される。各部分は、基本的には、図46の対応する部分と同様である。
【0351】
契約ユーザDB1203のデータ構造は、図68に示すようであり、受信装置IDと、当該受信装置のチャネル契約情報(チャネル展開情報)と、当該チャネル契約情報の最新変更日時とからなる。
【0352】
送信契約情報DB1204のデータ構造は、図69に示すようであり、受信装置IDと、当該受信装置のチャネル契約情報(チャネル展開情報)と、当該レコードの情報が契約情報として生成されたか否かを示す参照フラグとからなる。
【0353】
デジタル署名用鍵DB1210やチャネルキーDB1214やマスター鍵DB1215は、第3の実施形態に示した形と同様である。
【0354】
次に、本実施形態の放送送信装置における契約情報の作成手順について説明する。
【0355】
図70および図71に、その処理手順の一例を示す。
【0356】
契約情報生成部1207は、内部の時計(またはカウンタ)によって計時することにより、一定の時刻になった時点で、一定期間の契約情報を作成する。
【0357】
ここでは簡単のために、第3の実施形態と同様、毎日午後3時にその翌日放送分の契約情報を作成するものとし、翌日の放送に対応する契約情報は、最近2ヶ月間に契約変更があった契約情報であるとした場合を具体例として説明する。
【0358】
上記のように例えば午後3時になると、午後3時になると、契約情報生成部1207は、契約情報最適配置計算部1206に、契約情報の最適配置を行う旨の信号を出す。すると、契約情報最適配置計算部1206は、契約ユーザDB1203から最近2ヶ月間に変更のあった情報を抽出し、図67に示す送信契約情報DB1204に登録する(ステップS421)。ここで、情報の抽出にあたっては、契約ユーザDB1203の変更日時を参照して、最近2ヶ月間の日付が付いている情報だけを抽出する。すなわち、例えば1ヶ月前に解約したチャネルのチャネルIDは出力されても、同じ受信装置IDに対応する3ヶ月前に契約したパッケージIDの情報は出力されない。
【0359】
上記のような基準で作成された送信契約情報DB1204に対して、同じチャネル契約情報を持つ受信装置IDを検索し、系列指定型、上位ID指定型、羅列型のいずれかの形式で当該受信装置IDを含む受信装置ID情報を作成する。
【0360】
まず、送信契約情報DB1204を検索し、契約情報を作成していない(すなわち、参照フラグが0の)レコードが存在するかを確認する(ステップS422)。
【0361】
存在しない場合は、全てのレコードに対する契約情報が作成されたことを意味するので、処理を終了する。
【0362】
存在する場合は、そのようなレコードのうちで検索の結果最初に出現したレコードのチャネル契約情報を抽出する(ステップS423)。再び送信契約情報DB1204を検索し、当該チャネル契約情報を持つレコードから受信装置IDを全て抽出する(ステップS424)。ここで、抽出された受信装置IDは、同じチャネル契約情報を有するため、同一の契約情報を作成することが可能となる。
【0363】
次に、抽出された受信装置IDをIDの若い順にソートし(ステップS425)、まず連番の受信装置IDを抽出する(ステップS426)。抽出された連番の受信装置IDは、系列指定型受信装置ID情報で表現できるものなので、これらを系列指定型受信装置ID情報で表現し、契約情報を作成する(ステップS427)。また、ここで作成された受信装置IDを検索結果から削除するとともに、これを含む送信契約情報DB1204のレコードの参照フラグを1にする。
【0364】
次に、上位ID分離型の作成に進む。ここでは、上位ID分離型契約情報の作成は、IDを上位と下位に分離した結果、著しい効率化が認められる場合のみ、行うものとする。例えば、受信装置IDが40ビットあったとして、上位10ビットを上位IDとし、210通りある上位IDを順次検索し(ステップS428,S429,S432)、同じ上位IDを持つ受信装置IDが30個以上あった場合のみ(ステップS430)、上位ID分離指定型で表現するようにしている(ステップS431)。このようにすることによって、明らかに非効率であるような同じ上位IDしか持たない場合でも、上位ID分離指定型にしてしまうという問題を防ぐ。
【0365】
なお、上記の例では、受信契約情報の情報量を僅かでも削減しなければならない程には逼迫していない状況を考えて、敢えて基準値30以上と指定するようにしたものであるが、実際には2つ以上同じ上位IDを持つ場合は上位ID分離指定型を取ることにより圧縮の効果があるので、帯域の逼迫状況により上記の基準値を柔軟に変化させることが好ましい。また、上位IDのビット数も(ここでは10にしているが)、抽出された受信装置IDの数により、柔軟に変化させることが望ましい。例えば、受信装置IDの数が大きい場合は、上位IDのビット数を多くし、少ない場合は、上位ビットのビット数を少なくすることにより、より効率的な契約情報の作成ができる。
【0366】
もしくは、受信装置IDを小さい順に検索して行き、(固定長の)上位ID分離型の契約情報に最大限詰め込めるように上位ビットを決定することもできる。これは、検索される受信装置IDの上位ビットの共通部分を求め、1つの契約情報に最大限詰め込めるIDの集合とそのときの上位IDビットのビット数から決定できる。このように送信契約情報DB1204の内容によって動的に契約情報を構成し、最も効率のよい構成を自動的に選べることも本実施形態の放送送信装置の特徴である。
【0367】
ここで、抽出された受信装置IDを上位分離型受信装置ID情報で表現し、契約情報を作成する(ステップS431)。また、ここで作成された受信装置IDを検索結果から削除するとともに、これを含む送信契約情報DB1204のレコードの参照フラグを1にする。
【0368】
最後に、残りの受信装置IDについて羅列指定型で契約情報を作成して、当該チャネル契約情報に対する契約情報を終了する(ステップS428〜S430,S433,S434)。
【0369】
この一連の処理を、送信契約情報DB1204の全てのデータの参照フラグが0になるまで(ステップS422)、繰り返す。
【0370】
次に、上記の処理で契約情報生成部1207から契約情報を基に契約情報パケットを作成する処理について説明する。
【0371】
この場合の処理手順の一例は、図56と同様である。
【0372】
上記の契約情報が入力されると(ステップS351)、まず、デジタル署名生成部1209により、デジタル署名用鍵DB1210から秘密鍵を抽出し(ステップS352)、契約情報にデジタル署名を付ける(ステップS353)。デジタル署名の作成は、当該契約情報のハッシュを取り、そのハッシュ値を秘密鍵で暗号化するという通常のデジタル署名の作成形態を取る。デジタル署名が付加された契約情報DB1211に格納される。今回作成される全ての契約情報は一旦契約情報DB1211に格納されるので、契約情報DB1211は一定期間(ここでは1日)に繰り返し放送される契約情報を格納しておくデータベースであるといえる。
【0373】
上記の契約情報DB1211にある契約情報は、放送スケジュールを管理するスケジューリング部1212の命令で抽出され、契約情報パケット生成部1213へ送られる。契約情報パケット生成部1213では、チャネルキーDB1214からスケジューリング部1212の定める放送時間に該当するチャネルキーをチャネルIDとともに順次抽出し(ステップS354)、契約情報にデジタル署名を付加した契約情報DB1211から抽出したデータに付加し、全体に付加したチャネルキーを用いてMACを作成し(ステップS355)、付加して受信契約情報が完成する。さらに、マスター鍵DB1215から放送スケジューリング部1212が定める放送時間に適用するマスター鍵を検索し、検索されたマスター鍵で受信契約情報を暗号化する(ステップS356)。暗号化された受信契約情報に情報識別子を付加し(ステップS357)、契約情報パケットが完成し、これを放送契約情報DB1216に出力する(ステップS358)。
【0374】
放送装置1217は、上記の放送契約情報DB1216から順次パケットを読み出して放送する。
【0375】
以上で本実施形態の放送送信装置の契約情報の作成に関する説明を終了。
【0376】
最後に、本実施形態では、簡単のために、チャネル契約情報をチャネル展開情報として扱ったが、本実施形態は同じチャネル契約情報を持つ受信装置IDの組み合わせについて成り立つので、チャネル契約情報は、第1、第2、第3の実施形態で説明したようなパッケージ指定型であってもチャネル指定型であっても、またそのパッケージが仮想パッケージを含むような階層構造をしていても同様に構成できる。
【0377】
よって、第1〜第4の実施形態は独立の技術であり(各実施形態は独立しても適宜組み合わせても実施可能であり)、適宜実施形態を組み合わせそれら実施形態の各利点を生かしてより強力に契約情報の情報量の削減ができるシステムも各実施形態から容易に構築可能である。
【0378】
なお、以上の放送送信装置の各機能は、ソフトウェアとしても実現可能である。
【0379】
また、各実施形態に係る放送送信装置は、コンピュータに所定の手段を実行させるための(あるいはコンピュータを所定の手段として機能させるための、あるいはコンピュータに所定の機能を実現させるための)プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体としても実施することもできる。
【0380】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において種々変形して実施することができる。
【0381】
【発明の効果】
本発明によれば、有料放送の多チャネル化やその契約者が増大するなどした場合において限定受信の制御のために放送配信すべき情報の量の増大を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る放送受信装置の構成例を示す図
【図2】チャネル展開情報の一例を示す図
【図3】放送コンテンツの暗号化機構について説明するための図
【図4】放送コンテンツパケットのデータ構造例を示す図
【図5】受信契約情報のデータ構造例を示す図
【図6】契約関連情報パケットのデータ構造例を示す図
【図7】受信パッケージ情報のデータ構造例を示す図
【図8】マスター鍵シードパケットのデータ構造例を示す図
【図9】チャネル指定型のチャネル契約情報のデータ構造例を示す図
【図10】パッケージ指定型のチャネル契約情報のデータ構造例を示す図
【図11】パッケージ定義情報の構造例を示す図
【図12】各種情報とそれらの関連性を説明するための図
【図13】本発明の実施の形態に係る放送受信装置における放送受信からパケットの内容に応じた処理までの全体的な処理手順の一例を示すフローチャート
【図14】放送コンテンツパケットに対する処理手順の一例を示すフローチャート
【図15】マスター鍵シードパケットに対する処理手順の一例を示すフローチャート
【図16】契約関連情報パケットに対する処理手順の一例を示すフローチャート
【図17】契約関連情報パケットに対する処理手順の一例を示すフローチャート
【図18】契約関連情報パケットに対する処理手順の一例を示すフローチャート
【図19】チャネルキーの記録エリアの一例を示す図
【図20】チャネル契約情報に対する処理手順の一例を示すフローチャート
【図21】チャネル契約情報に対する処理手順の一例を示すフローチャート
【図22】チャネル契約情報に対する処理手順の一例を示すフローチャート
【図23】チャネル契約情報に対する処理手順の一例を示すフローチャート
【図24】チャネルID指定契約情報格納エリアの一例を示す図
【図25】パッケージID指定契約情報格納エリアの一例を示す図
【図26】チャネル契約情報の他のデータ構造例を示す図
【図27】受信契約情報の他のデータ構造例を示す図
【図28】チャネル契約情報に対する処理手順の他の例を示すフローチャート
【図29】1モードID指定型パッケージ定義情報のデータ構造例を示す図
【図30】1モード展開指定型パッケージ定義情報のデータ構造例を示す図
【図31】2モード型のパッケージ定義情報のデータ構造例を示す図
【図32】ON情報パッケージ定義とOFF情報パッケージ定義のデータ構造の第1の例を示す図
【図33】ON情報パッケージ定義とOFF情報パッケージ定義のデータ構造例の第2の例を示す図
【図34】仮想パッケージについて説明するための図
【図35】各モードのパッケージ定義情報に対する処理手順の一例を示すフローチャート
【図36】ON情報パッケージ定義の反映処理の手順の一例を示すフローチャート
【図37】ON情報パッケージ定義の反映処理のうちパッケージIDの格納から総合チャネル展開情報への反映処理までの部分のより詳しい処理手順の一例を示すフローチャート
【図38】パッケージID格納エリアのデータ構造例を示す図
【図39】契約情報更新処理手順の一例を示すフローチャート
【図40】契約情報更新処理手順の一例を示すフローチャート
【図41】契約情報更新処理手順の一例を示すフローチャート
【図42】チャネルID格納エリアの一例を示す図
【図43】チャネル展開情報エリアの一例を示す図
【図44】契約情報更新処理手順の他の例を示すフローチャート
【図45】契約情報更新処理手順の他の例を示すフローチャート
【図46】本発明の実施の形態に係る放送送信装置の構成例を示す図
【図47】契約ユーザ・データベースのデータ構造例を示す図
【図48】送信契約情報・データベースのデータ構造例を示す図
【図49】パッケージ・データベースのデータ構造例を示す図
【図50】チャネルキー・データベースのデータ構造例を示す図
【図51】マスター鍵・データベースのデータ構造例を示す図
【図52】デジタル署名用鍵・データベースのデータ構造例を示す図
【図53】契約情報の作成・送信手順の一例を示すフローチャート
【図54】仮想パッケージを定義するための処理手順の一例を示すフローチャート
【図55】最適なチャネル契約情報の決定と当該チャネル契約情報に基づいた契約情報の作成手順の一例を示すフローチャート
【図56】契約情報を基に契約情報パケットを作成する処理手順の一例を示すフローチャート
【図57】受信契約情報のデータ構造例を示す図
【図58】上位ID分離型受信装置ID情報のデータ構造例を示す図
【図59】系列指定型受信装置ID情報のデータ構造例を示す図
【図60】系列指定型受信装置ID情報のデータ構造例を示す図
【図61】羅列指定型受信装置ID情報のデータ構造例を示す図
【図62】本発明の実施の形態に係る放送受信装置におけるID情報の種別判断の処理手順の一例を示すフローチャート
【図63】上位ID分離型受信装置ID情報に対する処理手順の一例を示すフローチャート
【図64】系列指定型受信装置ID情報に対する処理手順の一例を示すフローチャート
【図65】羅列指定型受信装置ID情報に対する処理手順の一例を示すフローチャート
【図66】混合型受信契約ID情報のデータ構造例を示す図
【図67】本発明の実施の形態に係る放送送信装置の構成例を示す図
【図68】契約ユーザ・データベースのデータ構造例を示す図
【図69】送信契約情報・データベースのデータ構造例を示す図
【図70】契約情報の作成・送信手順の一例を示すフローチャート
【図71】契約情報の作成・送信手順の一例を示すフローチャート
【符号の説明】
101…受信部
102…A/D変換部
103…誤り検出/訂正部
104…チャネル選択部
105…チャネル選択I/F
106…課金制御部
107…フィルター部
108…デスクランブル部
109…マスター鍵シード認証部
110…契約関連情報復号部
111…マスター鍵生成部
112…マスター鍵格納部
113…受信装置ID格納部
114…契約情報認証部
115…パッケージ定義情報認証部
116…契約情報格納部
117…チャネルキー格納部
118…契約判定部
119…チャネル情報入力部
120…チャネルキー出力部
201,1201…契約内容情報入力部
202…パッケージ内容情報入力部
203,1203…契約ユーザ・データベース
204,1204…送信契約情報・データベース
205…パッケージ・データベース
206,1206…契約情報最適配置計算部
207,1207…契約情報生成部
208…パッケージ定義情報生成部
209,1209…デジタル署名生成部
210,1210…デジタル署名用鍵・データベース
211,1211…契約情報・データベース
212,1212…スケジューリング部
213,1213…契約情報パケット生成部
214,1214…チャネルキー・データベース
215,1215…マスター鍵・データベース
216,1216…放送契約情報・データベース
217,1217…放送装置

Claims (8)

  1. 暗号化されて放送配信されるチャネル毎の契約状態に関する情報を含む契約情報に基づいて、暗号化されて放送配信されるコンテンツ情報の復号を可能とするか不能とするかをチャネル毎に制御する放送受信装置であって、
    受信された前記暗号化された契約情報を復号する復号手段と、
    この復号された契約情報内に記述されている対応する放送受信装置を指示する情報に基づいて、該契約情報が自装置に対応するものであるか否かを判断する手段と、
    自装置に対応するものであると判断された前記契約情報について、該契約情報にて指示すべきチャネルの識別情報の表現形態として、チャネルの識別情報を個別に列挙して指定する第1の表現形態と、複数のチャネルを組にしたパッケージの識別情報を個別に列挙して指定する第2の表現形態とのうちのいずれが用いられているかを、該契約情報に付加された表現形態の種別を示す情報によって判定する手段と、
    この手段により前記契約情報によりパッケージの識別情報が指定されていると判定された場合に、該契約情報とは別に放送配信される、パッケージの識別情報と該パッケージに包含される複数のチャネルの識別情報を定義した情報とを含むパッケージ定義情報のうち、該当するものを参照して前記契約情報により指定されたパッケージに包含される複数のチャネルの識別情報を特定する特定手段と
    受信した前記契約情報に含まれるチャネルの識別情報と、受信した前記契約情報に含まれるパッケージの識別情報について前記特定手段により特定されたチャネルの識別情報とに基づいて、前記チャネル毎の制御の内容を定める処理手段とを備えたことを特徴とする放送受信装置。
  2. 暗号化されて放送配信されるチャネル毎の契約状態に関する情報を含む契約情報に基づいて、暗号化されて放送配信されるコンテンツ情報の復号を可能とするか不能とするかをチャネル毎に制御する放送受信装置であって、
    受信された前記暗号化された契約情報を復号する復号手段と、
    この復号された契約情報内に記述されている対応する放送受信装置を指示する情報に基づいて、該契約情報が自装置に対応するものであるか否かを判断する手段と、
    自装置に対応するものであると判断された前記契約情報であってチャネルの識別情報群と複数のチャネルを組にしたパッケージの識別情報群とを予め定められた順番で混載可能なものについて、該契約情報に含まれるチャネルの識別情報の個数を示す情報と、パッケージの識別情報の個数を示す情報とに基づいて、該契約情報に含まれる各々の識別情報が、チャネルの識別情報かパッケージの識別情報かを判定する手段と、
    この手段により前記契約情報にパッケージの識別情報と判定されたものが存在する場合に、該契約情報とは別に放送配信される、パッケージの識別情報と、該パッケージに包含される複数のチャネルの識別情報を定義した情報とを含むパッケージ定義情報のうち、該当するものを参照して、前記契約情報に含まれるパッケージに包含される複数のチャネルの識別情報を特定する特定手段と、
    受信した前記契約情報に含まれるチャネルの識別情報と、受信した前記契約情報に含まれるパッケージの識別情報について前記特定手段により特定されたチャネルの識別情報とに基づいて、前記チャネル毎の制御の内容を定める処理手段とを備えたことを特徴とする放送受信装置。
  3. 暗号化されて放送配信されるチャネル毎の契約状態に関する情報を含む契約情報に基づいて、暗号化されて放送配信されるコンテンツ情報の復号を可能とするか不能とするかをチャネル毎に制御する放送受信装置であって、
    受信された前記暗号化された契約情報を復号する復号手段と、
    この復号された契約情報内に記述されている対応する放送受信装置を指示する情報に基づいて、該契約情報が自装置に対応するものであるか否かを判断する手段と、
    自装置に対応するものであると判断された前記契約情報について、該契約情報にて指示すべきチャネルの識別情報の表現形態として、チャネルの識別情報を個別に列挙して指定する第1の表現形態と、複数のチャネルを組にしたパッケージの識別情報を個別に列挙して指定する第2の表現形態とのうちのいずれが用いられているかを、該契約情報に付加された表現形態の種別を示す情報によって判定する手段と、
    この手段により前記契約情報によりパッケージの識別情報が指定されていると判定された場合に、該契約情報とは別に放送配信される、パッケージの識別情報と、該パッケージに包含される複数のチャネルの識別情報を定義した情報または該パッケージに含まれる別のパッケージの識別情報の少なくとも一方とを含むパッケージ定義情報のうち、該当するものを参照して、前記契約情報により指定されたパッケージに包含される複数のチャネルの識別情報を特定する特定手段と、
    受信した前記契約情報に含まれるチャネルの識別情報と、受信した前記契約情報に含まれるパッケージの識別情報について前記特定手段により特定されたチャネルの識別情報とに基づいて、前記チャネル毎の制御の内容を定める処理手段とを備え、
    前記特定手段は、或るパッケージの識別情報から該或るパッケージに包含される全てのチャネルの識別情報を特定するにあたって、参照した或るパッケージ定義情報に他のパッケージの識別子が含まれている場合には、該他のパッケージの識別子に該当する他のパッケージ定義情報を参照して、該他のパッケージに包含されるチャネルの識別情報を特定するとともに、該他のパッケージ定義情報に更に他のパッケージの識別子が含まれているならば、次々と該当するパッケージ定義情報を参照することを繰り返すことによって、全てのチャネルの識別情報を特定することを特徴とする放送受信装置。
  4. 暗号化されて放送配信されるチャネル毎の契約状態に関する情報を含む契約情報に基づいて、暗号化されて放送配信されるコンテンツ情報の復号を可能とするか不能とするかをチャネル毎に制御する放送受信装置であって、
    受信された前記暗号化された契約情報を復号する復号手段と、
    この復号された契約情報内に記述されている対応する放送受信装置を指示する情報に基づいて、該契約情報が自装置に対応するものであるか否かを判断する手段と、
    自装置に対応するものであると判断された前記契約情報であってチャネルの識別情報群と複数のチャネルを組にしたパッケージの識別情報群とを予め定められた順番で混載可能なものについて、該契約情報に含まれるチャネルの識別情報の個数を示す情報と、パッケージの識別情報の個数を示す情報とに基づいて、該契約情報に含まれる各々の識別情報が、チャネルの識別情報かパッケージの識別情報かを判定する手段と、
    この手段により前記契約情報にパッケージの識別情報と判定されたものが存在する場合に、該契約情報とは別に放送配信される、パッケージの識別情報と、該パッケージに包含される複数のチャネルの識別情報を定義した情報または該パッケージに含まれる別のパッケージの識別情報の少なくとも一方とを含むパッケージ定義情報のうち、該当するものを参照して、前記契約情報に含まれるパッケージに包含される複数のチャネルの識別情報を特定する特定手段と、
    受信した前記契約情報に含まれるチャネルの識別情報と、受信した前記契約情報に含まれるパッケージの識別情報について前記特定手段により特定されたチャネルの識別情報とに基づいて、前記チャネル毎の制御の内容を定める処理手段とを備え、
    前記特定手段は、或るパッケージの識別情報から該或るパッケージに包含される全てのチャネルの識別情報を特定するにあたって、参照した或るパッケージ定義情報に他のパッケージの識別子が含まれている場合には、該他のパッケージの識別子に該当する他のパッケージ定義情報を参照して、該他のパッケージに包含されるチャネルの識別情報を特定するとともに、該他のパッケージ定義情報に更に他のパッケージの識別子が含まれているならば、次々と該当するパッケージ定義情報を参照することを繰り返すことによって、全てのチャネルの識別情報を特定することを特徴とする放送受信装置。
  5. 前記契約情報には、受信契約の追加か解除かを示す情報が含まれ、
    前記処理手段は、新たに契約情報を受信した場合、該契約情報に前記追加を示す情報が含まれているときは、該契約情報に含まれる追加に係るチャネルの識別情報または該契約情報に含まれる追加に係るパッケージの識別情報から特定されたチャネルの識別情報に係るチャネルについて、それまでコンテンツ情報の復号を不能とする制御を行っていたならば、以降、コンテンツ情報の復号を可能とする制御を行うものとし、該契約情報に前記解除を示す情報が含まれているときは、該契約情報に含まれる解除に係るチャネルの識別情報または該契約情報に含まれる解除に係るパッケージの識別情報から特定されたチャネルの識別情報に係るチャネルについて、それまでコンテンツ情報の復号を可能とする制御を行っていたならば、以降、コンテンツ情報の復号を不能とする制御を行うものとすることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の放送受信装置。
  6. 前記復号手段は、自装置内に記憶されている他の放送受信装置と共通のマスター鍵で、受信した前記暗号化された契約情報を復号することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の放送受信装置。
  7. 前記暗号化されたコンテンツ情報を復号するためのチャネルキーに関する情報は、前記契約情報とともに暗号化されて放送配信されることを特徴とする請求項1ないしいずれか1項に記載の放送受信装置。
  8. 前記処理手段は、各チャネル毎に定められた前記制御の内容に基づいて、暗号化されたコンテンツ情報を復号するためのチャネルキーを、暗号化されたコンテンツ情報を復号するための復号手段に送るか否かを制御することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の放送受信装置。
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