JP3688610B2 - 多連式疲労試験機システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、試験体への荷重負荷手段として油圧アクチュエータを用いた疲労試験機に係り、特にその多連化の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
疲労試験機には、一般に、機械式(モータ駆動、電磁駆動など)と油圧式のものがあり、油圧式疲労試験機の多くは、サーボバルブ等の電磁比例弁により油圧アクチュエータへの作動油の供給および供給圧力をコントロールする、サーボ式のものである。サーボ式疲労試験機は、高応答のサーボバルブの機能により、試験体に任意の波形の荷重を負荷することができる。
【0003】
しかし、サーボバルブはそれ自体が高価である。また、サーボバルブを制御するにはクローズドループ制御を行う必要があり、この制御に必要な制御装置も高価である。更に、サーボバルブは熱損失が大きいため稼働コストが高く、また、サーボバルブ自体およびそれに用いる作動油のメンテナンスが必要なため長時間の連続運転には不向きである。
【0004】
近年、10サイクルを越える超高サイクル領域の疲労寿命の評価が求められている。超高サイクル領域の疲労試験を行う際には、当然のことながら長い時間が必要である。試験時間の短縮のため荷重周期(周波数)を増すことも考えられるが、高周波数疲労試験においては、試験体に発生する熱の影響等による材質変化が無視できず、仮に冷却等の措置を講じても、冷却等による影響が無視できないため、いたずらに周波数を増すことはできない。試験周波数は評価対象材料が機械部品として用いられる場合に実際にその部品が受ける荷重周波数と同程度もしくはそれ以下(例えば鉄道の車軸や板バネの場合100Hz以下)とすることが望ましい。従って、試験期間の長期化は避けられないため、長期間にわたってメンテナンスフリー若しくはメンテナンスを最小限にすることができる疲労試験機の開発が望まれている。
【0005】
また、このような超高サイクル領域の疲労寿命を評価する際には統計的評価が不可欠であるため、同一荷重条件で多数回試験を行う必要がある。このため、試験期間は更に長期化を余儀なくされる。試験期間の短縮を図るために複数の疲労試験機を用いて並列に試験を行うことも考えられる。しかし、疲労試験機は高価であり、多数の試験機を準備するのは費用的な問題も大きい。従って、低コストで多数の疲労試験機を準備できるようにすることが望まれている。
【0006】
しかし、従来のサーボ式疲労試験機では上記の要求を満足することはできない。また、超高サイクル疲労試験は、正弦波形の荷重により行われるのが一般的であるため、サーボ式疲労試験機にしかできない荷重波形の変化に対する要求は低い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実状に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、廉価で信頼性の高い多連式の油圧式疲労試験機システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、複数の疲労試験機を備えた多連式疲労試験機システムにおいて、前記複数の疲労試験機がそれぞれ、ケーシングと、前記ケーシングの内部空間に配置されて前記内部空間を第1室と第2室とに仕切る可動体と、を有する油圧アクチュエータであって、前記第1室が加圧された場合に前記可動体を介して試験体に第1方向の荷重を負荷し、前記第2室が加圧された場合に前記可動体を介して前記試験体に前記第1方向と反対の第2方向の荷重を負荷するように構成された油圧アクチュエータと、前記第1室に接続され、作動油を流すための第1ラインと、前記第2室に接続され、作動油を流すための第2ラインと、前記複数の疲労試験機で共用される共通の油供給源から、加圧された作動油が供給される供給ラインと、を有しており、この多連式疲労試験機システムは、前記各疲労試験機の油圧アクチュエータに対する前記共通の油圧供給源からの作動油の供給を制御するために前記複数の疲労試験機で共用される共通の切換弁ユニットを更に備えており、前記切換弁ユニットは、スリーブと、前記スリーブに回転可能に嵌合するとともにモータにより回転駆動されるスプール、とを有するロータリーバルブからなり、前記スリーブには、前記複数の疲労試験機の第1ラインにそれぞれ連通する複数の第1通路と、前記複数の疲労試験機の第2ラインにそれぞれ連通する複数の第2通路とが形成されており、前記スプールには、前記各疲労試験機の供給ラインと連通する供給溝と、前記複数の疲労試験機から前記共通の油供給源に作動油を戻すための戻しラインと連通する戻し溝と、が形成されており、前記各疲労試験機に対応する供給溝および戻し溝は円周方向に関して前記スプールの異なる位置に配置されており、これにより、前記切換弁ユニットのスプールの回転位置に依存して、前記各疲労試験機において、(i)前記共通の油供給源から前記供給ライン、前記供給溝、前記第1通路および前記第1ラインを介して前記第1室に作動油が供給されるとともに前記第2室から前記第2ライン、前記第2通路、前記戻し溝および前記戻しラインを介して前記共通の油供給源に作動油が戻される第1状態と、(ii)前記共通の油供給源から前記供給ライン、前記供給溝、前記第2通路および前記第2ラインを介して前記第2室に作動油が供給されるとともに前記第1室から前記第1ライン、前記第1通路、前記戻し溝および前記戻しラインを介して前記共通の油供給源に作動油が戻される第2状態とが選択的に実現されることを特徴としている
【0010】
平均荷重を変化させることが必要な場合、油圧アクチュエータの可動体にバネを接続し、このバネを弾性変形させた状態とすることにより、試験体に荷重が常に負荷されるように構成すればよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態としての軸荷重(引張/圧縮)疲労試験機を示す図である。
【0013】
疲労試験機は、試験体に荷重を負荷するため、複動形油圧シリンダの形態の油圧アクチュエータ20を有する。油圧アクチュエータ20は、疲労試験機のフレーム10の下梁11の下面に取り付けられている。油圧アクチュエータ20は、下梁11の下面に固着されたシリンダ21すなわちケーシングと、シリンダ21の内部空間に配置されたピストン22と、を有する。ピストン22は、シリンダ21の内部空間を上室21Aおよび下室21Bに仕切る。
【0014】
ピストン22の上下面から、ロッド23、24すなわち出力軸が、上方および下方にそれぞれ延びている。ロッド23は、シリンダ21および下梁11を貫通して上方に延びている。ロッド23の上端には、試験体Sを保持するためのチャック25が設けられている。
【0015】
シリンダ21の下面には、保持枠26が取り付けられている。ロッド24には、バネ座27、28が設けられている。保持枠26の底面にバネ座29が、シリンダ21の下面にバネ座30が、それぞれ設けられている。バネ座28とバネ座29の間には、下側バネ31が設けられている。バネ座27とバネ座30との間には、上側バネ32が設けられている。なお、下側バネ31は、バネ座29が設けられた保持枠26およびシリンダ21を介して、フレーム10に支持されていることになる。また、上側バネ31は、バネ座30が設けられたシリンダ21を介して、フレーム10に支持されていることになる。
【0016】
フレーム10の上梁12には貫通孔が形成されており、この貫通孔にはネジ棒33が挿通されている。ネジ棒33および上梁12にはキーおよびキー溝等の回転防止手段が設けられており、ネジ棒33は上下方向のみに移動可能であり、ネジ棒33自体は回転不能である。ネジ棒33は、ネジ棒33に螺合するナット34、35により、上梁12に固定される。ナット34、35の一方を緩め他方を締め込むことにより、ネジ棒33の上下方向位置を調整することができる。
【0017】
ネジ棒33の下端には、ロードセル36すなわち荷重検出器が取り付けられている。ロードセル36の下端にはロッド37が取り付けられており、ロッド37の下端には試験体Sを保持するためのチャック38が設けられている。ロードセル36に負荷された荷重すなわち試験体Sに負荷された荷重は、ストレインアンプ39すなわち荷重検出器を介して検出され、荷重表示器40に表示される。
【0018】
油圧アクチュエータ20の上室21Aおよび下室21Bには、作動油を各室に対して供給/排出するための第1ライン41および第2ライン42がそれぞれ接続されている。また、油タンク43には、油タンク43から作動油を供給するための供給ライン45、油タンク43に作動油を戻す戻しライン46が接続されている。
【0019】
供給ライン45には、油タンク43側から順に、作動油を加圧して送り出す油圧ポンプ46と、減圧弁47と、が設けられている。減圧弁47のドレンライン47aは、戻しライン46に合流する。減圧弁47としては、二次圧力一定形のものを用いることが好適である。
【0020】
なお、言うまでもなく、本明細書における「減圧弁」とは、油圧の技術分野の当業者が一般的に用いる意味においての減圧弁を意味する。すなわち、本明細書における「減圧弁」とは、作動油の一次側圧力が高まった場合に、バネ付勢された部材が圧力上昇に伴い移動して、その移動に関連して作動油の一部がリークされることにより二次側圧力を下げる形式のものに代表される、圧力検出および減圧作用が機械的に行われるもののみを意味する。
【0021】
第1ライン41,第2ライン42、供給ライン45および戻しライン46は、切換弁48に接続されている。切換弁48は、供給ライン45が第1ライン41と連通する一方で第2ライン42と遮断され、かつ、戻しライン46が第2ライン42と連通する一方で第1ライン41と遮断された第1の状態(上室21Aが加圧されている状態)と、供給ライン45が第2ライン42と連通する一方で第1ライン41と遮断され、かつ、戻しライン46が第1ライン41と連通する一方で第2ライン42と遮断された第2の状態(下室21Bが加圧されている状態)と、を選択的に切り換えることができる。
【0022】
切換弁48としては、電磁切換弁を用いることもできるが、後に図3および図4により説明するような、モータに駆動される回転弁体(スプール)を有するいわゆるロータリーバルブを用いる方が好ましい。モータ自体に回転数可変のものを用いたり、変速機を介して回転弁体をモータに接続して回転弁体の回転速度を変化させることにより、荷重周波数の変更が容易に行えるからである。また、機構的にもシンプルなため、長期間にわたって安定した動作が可能であるからである。
【0023】
疲労試験中には、上室21Aに連通する第1ライン41および下室21Bに連通する第2ライン42が、所定周波数で切換えられる切換弁48により交互に供給ライン44と連通する。これにより、供給ライン44に設けられた減圧弁47により圧力が調整された作動油がシリンダ21の上室21Aおよび下室21Bに交互に供給され、試験体Sには同じ大きさの引張荷重と圧縮荷重が繰り返し負荷される。
【0024】
この疲労試験機において、荷重振幅の調整は、減圧弁47を調整(例えば減圧弁に設けられた図示しない調整ねじを調整)することにより行うことができる。
【0025】
この疲労試験機において、平均荷重の調整は、チャック25,38に試験体Sを取り付けた状態でナット34,35を操作することによりネジ軸33の上下方向位置を調節することにより行う。ネジ軸33を下げれば、下側バネ31が圧縮された状態となるため、下側バネ31の反発によりピストン22はピストン22を持ち上げる方向の力を常時受ける。従って、上室21Aが加圧されたときに試験体Sに負荷される引張荷重は上室21A内の圧力に応じて生じる力から下側バネ31の反発力を減じたものに相当し、下室21Bが加圧されたときに試験体Sに負荷される圧縮荷重は下室21B内の圧力に応じて生じる力から下側バネ31の反発力を加えたものに相当する。このため、試験体Sには、ネジ軸33の下げ量に応じた圧縮平均荷重が負荷されることになる。また、ネジ軸33を上げれば、上側バネ32が圧縮された状態となるため、上側バネ32の反発によりピストン22はピストン22を引き下ろす方向の力を常時受ける。従って、試験体Sには、ネジ軸33の上げ量に応じた引張平均荷重が負荷されることになる。
【0026】
以上説明したように、本実施形態によれば、荷重振幅の調整機能および平均荷重の調整機能を満足しつつ、サーボバルブ等の高価な部品およびそれに付随する複雑な制御回路を廃止することができる。このため、廉価で信頼性の高い油圧式疲労試験機を提供することができる。
【0027】
図1に示す疲労試験機は、油圧源の共用が容易であるため、多連化を容易かつ廉価に行うことができる。図2は、図1に記載した疲労試験機を複数設けた多連式疲労試験機システムを示している。なお、図2では、図面の簡略化のため、疲労試験機の本体部分の記載は省略し、油圧系のみ記載している。
【0028】
図2に示すように、このシステムにおいては、油圧源としての油タンク43および油圧ポンプ46は1つだけ設けられ、複数の疲労試験機で共用している。油タンク43には、共通の供給ライン44Aおよび戻しライン45Aが接続される。これら共通の供給ライン44Aおよび戻しライン45Aは、各疲労試験機の供給ライン44および戻しライン45に分岐する。なお、各疲労試験機の減圧弁47のドレンライン47aも共通の戻しライン45Aに接続される。なお、図2には図示していないが、疲労試験機のフレーム10を共用化することにより、多連式疲労試験機システムをより廉価に提供できる。
【0029】
なお、各疲労試験機ごとに切換弁48を1つずつ設けることに代えて、図3および図4に示すような1つの切換弁ユニット50を設けることも好適である。
【0030】
切換弁装置50は、弁ケーシング51と、弁ケーシング51内に配置された円筒状のスリーブ52と、スリーブ52内に配置されたスプール53すなわち回転弁体とを有する。
【0031】
弁ケーシング51には、供給ライン44−1,44−2,44−3,44−4の一部をなす通路54−1,54−2,54−3,54−4が形成されている。また、弁ケーシング51には、第1ライン41−1,41−2,41−3,41−4の一部をなす通路55−1,55−2,55−3,55−4が形成されている。更に、弁ケーシング51には、第2ライン42−1,42−2,42−3,42−4の一部をなす通路56−1,56−2,56−3,56−4が形成されている。また、弁ケーシング51には、戻しライン45Aの一部をなす通路57が形成されている。なお、符号58を付した通路は、弁ケーシング51、スリーブ52およびスプール53相互間の隙間からリークした作動油を油タンク43に戻すためのドレン通路である。
【0032】
通路54−1,54−2,54−3,54−4にそれぞれ対応する位置において、スリーブ52には、通路59が形成されている。各通路59は、スリーブ52の外周面を一周する円周溝59aと、この円周溝59aの溝底からスリーブ52の内周面まで貫通する油孔59b(180度ずれた位置に2つ設けられている)と、から構成されている。
【0033】
また、通路55−1,55−2,55−3,55−4にそれぞれ対応する位置において、スリーブ52には通路60が形成されている。通路60は、スリーブ52の外周面を一周する円周溝60aと、この円周溝60aの溝底からスリーブ52の内周面まで貫通する油孔60b(180度ずれた位置に2つ設けられている)とが形成されている。
【0034】
また、通路56−1,56−2,56−3,56−4にそれぞれ対応する位置において、スリーブ52には通路61が形成されている。通路61は、スリーブ52の外周面を一周する円周溝61aと、この円周溝61aの溝底からスリーブ52の内周面まで貫通する油孔61b(180度ずれた位置に2つ設けられている)とが形成されている。通路60の油孔60aの位置が通路61の油孔61aの位置と90度ずれている点を除いて、通路60と通路61の構成は同一である。
【0035】
通路59に対応する位置において、スプール53には、スプール53の外周面を一周する深い円周溝62が形成されている。またスプール53の外周面には、円周溝62と連絡する軸方向溝63(180度ずれた位置に2つ設けられている)が形成されている。1つの軸方向溝63は、対をなす隣接する2つの通路60,61に対向する。また、軸方向溝63の深さは円周溝62の深さより浅い。
【0036】
組をなす隣接する4つの通路60,61,61,60(2組ある)に対向する位置において、スプール53の外周面には、軸方向溝64が形成されている。軸方向溝64は、軸方向溝63と90度ずれた位置に設けられている。軸方向溝64は径方向孔65を介してスプール53の中心を通過する中心孔66に通じている。さらにこの中心孔66は通路57に常時通じている。
【0037】
スプール53は、モータ66により回転駆動される。モータ66は速度可変のものが用いられる。なお、速度一定のモータを用いて、モータとスプール53とを変速機を介して結合し、これによりスプール53の回転速度を変更できるようにしてもよい。
【0038】
スプール53が図3および図4に示す状態(回転位置)の場合、通路54−1,54−2,54−3,54−4から供給された加圧された作動油すなわち圧油は、円周溝61を経て軸方向溝63に流れ、軸方向溝63と一致する位置(回転位置)にあるスリーブ52の通路60の油孔60bそして円周溝60aを経て、通路55−1,55−2,55−3,55−4すなわち第1ライン41−1,41−2,41−3,41−4に流れ、最後にシリンダ21の上室21Aに流れる。これによりシリンダ21の上室21Aが加圧される。
【0039】
一方、シリンダ21の下室21Bに存在する作動油は、第2ライン42−1,42−2,42−3,42−4すなわち通路56−1,56−2,56−3,56−4に流れ、スリーブ52の通路61の円周溝61aそして油孔61bを経て、油孔61bと一致する回転位置にあるスプール53の軸方向溝64、径方向孔65および中心孔66を順次経て、通路57から排出される。
【0040】
スプール53が図3および図4に示す状態から90度回転した場合、通路54−1,54−2,54−3,54−4から供給された作動油は、円周溝61を経て軸方向溝63に流れ、軸方向溝63と一致する位置(回転位置)にあるスリーブ52の通路61の油孔61bそして円周溝61aを経て、通路56−1,56−2,56−3,56−4すなわち第2ライン42−1,42−2,42−3,42−4に流れ、最後にシリンダ21の下室21Bに流れる。これによりシリンダ21の下室21Bが加圧される。
【0041】
一方、シリンダ21の上室21Aに存在する作動油は、第1ライン41−1,41−2,41−3,41−4すなわち通路55−1,55−2,55−3,55−4に流れ、軸方向溝63と一致する位置(回転位置)にあるスリーブ52の通路60の油孔60bそして円周溝60aを経て、油孔60bと一致する回転位置にあるスプール53の軸方向溝64、径方向孔65および中心孔66を順次経て、通路57から排出される。
【0042】
図3および図4に示す切換弁装置を用いることにより、疲労試験機を多連化する場合でも、各疲労試験機に1つずつ切換弁を設ける場合に比べて、低コストで多連式疲労試験機システムを構築できる。
【0043】
次に、図5および図6を参照して本発明の他の実施形態について説明する。図5および図6には、本発明の他の実施形態としての捩り疲労試験機が示されている。なお、図5および図6において、図1に示す実施形態と同一部分については同一符号を付し、重複説明は省略する。
【0044】
図5および図6に示す実施形態において、フレーム10’の第1支持部11’に取り付けられた油圧アクチュエータ70は、ベーン形揺動アクチュエータである。弁ケーシング70内に回転可能にベーン71が配置されており、このベーン71により弁ケーシング70の内部空間は第1室71Aおよび第2室71Bとに仕切られる。第1室71Aには第1ライン41が接続され、第2室71Bには第2ライン42が接続されている。ベーン71の出力軸73(回転軸)の先端にはチャック74が設けられている。
【0045】
フレーム10’の第2支持部12’には、トルクセル36’(捩り荷重検出器)が取り付けられており、トルクセル36’にはチャック38’が取り付けられている。チャック74およびチャック38’には、そこには捩り試験用の試験体S’が相対回転不能に取り付けられている。トルクセル36’に負荷された荷重すなわち試験体S’に負荷された荷重は、ストレインアンプ39’を介して検出され荷重表示器40’に表示される。
【0046】
図5および図6に示す疲労試験機においては、切換弁48を切り換えて第1室71Aおよび第2室71Bに交互に圧油を供給することにより、試験体S’に繰り返し捩り荷重を負荷することができる。
【0047】
なお、図5および図6に示す疲労試験機に平均荷重調整機能を持たせたい場合には、例えば、ベーン71の出力軸73と反対側に出力軸を設け、この反対側の出力軸に、一端がフレームに固定されたトーションバー(捩り棒バネ)の他端を接続して、トーションバーの回転角度を調節可能に固定する手段を設ければよい。
【0048】
図5および図6に示す実施形態においても、図1に示す実施形態と略同一の作用効果を得ることができる。むろん図2に示すような疲労試験機の多連化も容易に行うことができる。
【0049】
本発明によれば、廉価で信頼性の高い多連式の油圧式疲労試験機システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による疲労試験機の一実施形態を示す図。
【図2】図1に示す疲労試験機を多連化した疲労試験機システムの油圧系の構成を示す図。
【図3】図2に示すシステムに好適に用いることができる切換弁ユニットの構成を示す軸方向断面図。
【図4】図3に示す切換弁ユニットのIV-IV断面を示す図。
【図5】本発明による疲労試験機の他の実施形態を示す図。
【図6】図5に示すベーン形揺動アクチュエータの内部構造を示す図であって、図5におけるVI-VI断面を示す図。
【符号の説明】
10 フレーム
20,70 油圧アクチュエータ
20 複動形油圧シリンダ
70 ベーン形揺動アクチュエータ
21,71 ケーシング
21A,71A 第1室
21B,71B 第2室
31,32 バネ
33,34,35 バネ調節手段
41 第1ライン
42 第2ライン
43 油供給源
44 供給ライン
45 戻しライン
47 減圧弁
48 切換弁
50 切換弁、切換弁ユニット
52 スリーブ
53 スプール
55 スリーブの第1通路
56 スリーブの第2通路
63 スプールの供給溝
64 スプールの戻し溝

Claims (3)

  1. 複数の疲労試験機を備えた多連式疲労試験機システムにおいて、
    前記複数の疲労試験機がそれぞれ、
    ケーシングと、前記ケーシングの内部空間に配置されて前記内部空間を第1室と第2室とに仕切る可動体と、を有する油圧アクチュエータであって、前記第1室が加圧された場合に前記可動体を介して試験体に第1方向の荷重を負荷し、前記第2室が加圧された場合に前記可動体を介して前記試験体に前記第1方向と反対の第2方向の荷重を負荷するように構成された油圧アクチュエータと、
    前記第1室に接続され、作動油を流すための第1ラインと、
    前記第2室に接続され、作動油を流すための第2ラインと、
    前記複数の疲労試験機で共用される共通の油供給源から、加圧された作動油が供給される供給ラインと、
    を有しており、
    この多連式疲労試験機システムは、前記各疲労試験機の油圧アクチュエータに対する前記共通の油圧供給源からの作動油の供給を制御するために前記複数の疲労試験機で共用される共通の切換弁ユニットを更に備えており、
    前記切換弁ユニットは、スリーブと、前記スリーブに回転可能に嵌合するとともにモータにより回転駆動されるスプール、とを有するロータリーバルブからなり
    前記スリーブには、前記複数の疲労試験機の第1ラインにそれぞれ連通する複数の第1通路と、前記複数の疲労試験機の第2ラインにそれぞれ連通する複数の第2通路とが形成されており、
    前記スプールには、前記各疲労試験機の供給ラインと連通する供給溝と、前記複数の疲労試験機から前記共通の油供給源に作動油を戻すための戻しラインと連通する戻し溝と、が形成されており、
    前記各疲労試験機に対応する供給溝および戻し溝は円周方向に関して前記スプールの異なる位置に配置されており、
    これにより、前記切換弁ユニットのスプールの回転位置に依存して、前記各疲労試験機において、(i)前記共通の油供給源から前記供給ライン、前記供給溝、前記第1通路および前記第1ラインを介して前記第1室に作動油が供給されるとともに前記第2室から前記第2ライン、前記第2通路、前記戻し溝および前記戻しラインを介して前記共通の油供給源に作動油が戻される第1状態と、(ii)前記共通の油供給源から前記供給ライン、前記供給溝、前記第2通路および前記第2ラインを介して前記第2室に作動油が供給されるとともに前記第1室から前記第1ライン、前記第1通路、前記戻し溝および前記戻しラインを介して前記共通の油供給源に作動油が戻される第2状態とが選択的に実現されることを特徴とする多連式疲労試験機システム。
  2. 前記各疲労試験機の油圧アクチュエータは、前記可動体としてピストンを有する複動形油圧シリンダである、請求項1に記載の多連式疲労試験機システム
  3. 前記各疲労試験機の油圧アクチュエータは、前記可動体としてベーンを有するベーン形揺動アクチュエータである、請求項1に記載の多連式疲労試験機システム
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