JP3686538B2 - 受信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル移動体通信システムに用いられる受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
無線通信システムにおいて、送信信号は、反射や散乱を繰り返した波の合成波として受信装置に受信される。各波の到来時間は伝搬経路の長さによって異なるため、無線伝送路では、信号同士が互いに干渉を起こす。
【0003】
高速ディジタル伝送を行うディジタル移動体通信では、信号同士が互いに干渉を起こすと、受信装置の復号処理における信号の判定が困難になり、データの誤り率が著しく増加する。このため、受信装置では、等化器により受信信号の波形を整形して信号間干渉の影響を低減する。
【0004】
以下、等化器の構成及び動作について、既に判定したシンボルを用いて将来のシンボルに対する符号間干渉を推定し除去する判定帰還型等化器を例に、図面を用いて説明する。図7は、判定帰還型等化器の構成を示すブロック図である。
【0005】
図7に示す判定帰還型等化器の入力信号は、遅延器1、遅延器2、遅延器3をそれぞれ通過することにより1サンプリング周期ずつ遅延される。
【0006】
また、入力信号は、ディジタル乗算器4にて、タップ係数信号k1を乗算される。同様に、1サンプリング周期遅延した入力信号は、ディジタル乗算器5にて、タップ係数信号k2を乗算され、2サンプリング周期遅延した入力信号は、ディジタル乗算器6にて、タップ係数信号k3を乗算され、3サンプリング周期遅延した入力信号は、ディジタル乗算器7にて、タップ係数信号k4を乗算される。
【0007】
タップ係数信号を乗算された各信号は、ディジタル加算器8にて加算され、加算された信号(以下、「加算信号」という)は、判定器9及びディジタル減算器13に出力される。そして、判定器9にて、加算信号の電力値により、送信機から送信された信号が推定される。推定された復調信号は、他の機器に出力されるとともに、遅延器10を通過して1サンプリング周期遅延させられた後、ディジタル乗算器11にて、タップ係数信号k5を乗算させられ、ディジタル加算器8に入力される。
【0008】
ここで、一般に、移動体通信の送信装置は、送信信号のメッセージの前に既知のトレーニング信号系列を挿入する。一方、受信装置内の等化器は、伝送路特性に適応させるため、トレーニング信号系列と同じトレーニング用参照信号系列を記憶し、トレーニング信号系列を受信している間、トレーニング用参照信号系列を用いて等化処理を行う。以下の説明において、トレーニング信号系列を受信している期間をトレーニング期間と呼び、メッセージを受信している期間をメッセージ期間という。
【0009】
制御信号にて切替スイッチ12を切替え制御することにより、トレーニング期間のときにトレーニング用参照信号がディジタル減算器13に入力され、メッセージ期間のときに復調信号がディジタル減算器13に入力される。
【0010】
そして、ディジタル減算器13にて、加算信号からトレーニング用参照信号又は復調信号が減算されて判定誤差を表す信号(以下、「誤差信号」という)が算出され、係数更新部14に出力される。
【0011】
そして、係数更新部14にて、RLS(Recursive Least Square)アルゴリズム等の所定のアルゴリズムを用いて、入力信号、誤差信号及びメモリ15に記憶された1シンボル周期前のタップ係数から、タップ係数信号がシンボル毎に算出され、更新されたタップ係数信号k1〜k5が各乗算器及びメモリ15に出力される。
【0012】
ここで、受信装置には、トレーニング信号系列を用いて同期獲得を行うものの他に、図8に示すフレームフォーマットのように、トレーニング信号の前に同期用既知信号を付加して、同期獲得を行うものもある。
【0013】
図9は、同期用既知信号を用いて同期獲得を行う従来の受信装置の構成を示すブロック図である。なお、以下の説明において、受信装置が同期用既知信号を受信している期間を同期獲得期間という。
【0014】
図9に示す従来の受信装置の入力信号は、同期獲得期間において、切替スイッチ21を通過して乗算器22に入力される。ここで、受信装置は、伝送路特性に適応させるため、同期獲得信号系列と同じ同期用参照信号系列を記憶する。そして、乗算器22にて、受信装置の入力信号に同期用参照信号が乗算される。
【0015】
同期用参照信号を乗算された入力信号は、積算器23にて積算され、積算値が、ディジタル減算器24にて、閾値tを減算され判定器25に出力される。そして、判定器25にて、積算値が閾値tより高いか否か判定され、その判定結果に基づく信号が、フレーム同期信号として他の機器に出力され、同時に、積算値が閾値tより高い場合、切替スイッチ21を制御して、入力信号を帰還判定型等化器に入力させる。
【0016】
入力信号は、トレーニング期間及びメッセージ期間において、図7に示した帰還判定型等化器等の等化器26にて等化処理され、復調信号が他の機器に出力される。
【0017】
このように、従来の受信装置は、トレーニング信号系列あるいは同期用参照信号系列を用いて同期を獲得し、等化処理により受信信号の復調処理を行っている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、遅延波が存在する場合のフレーム同期は、先行波と遅延波の間のタイミングで獲得される。したがって、遅延波の遅延時間が長い場合、フレーム同期ずれが大きくなり、従来の受信装置は等化器の性能が大きく劣化する。
【0019】
また、遅延波が存在する場合でも良好な誤り率特性を得る方法として、マルチキャリアを用いる直交周波数分割多重方式(OFDM)がある。OFDMは、離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform)を実行することにより遅延波を除去することができる。しかし、OFDMは、一般的に有効シンボルの25%のガード期間を必要とするため電送効率が低下するという問題やピーク電力が大きくなり無線部回路の非線型歪による劣化が大きくなるといった問題を有する。
【0020】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、電送効率を低下させることなく、フレーム同期ずれをなくして良好な誤り率特性を得ることができる受信装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、受信信号中の直交周波数分割多重された同期用既知信号を用いて同期を獲得し、同期用既知信号以外のシングルキャリアの受信信号に対して等化処理を行って復調を行う。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の態様は、受信装置に関して、受信信号中の直交周波数分割多重された同期用既知信号を用いて同期を獲得する同期獲得手段と、同期用既知信号以外のシングルキャリアの受信信号に対して等化処理を行って復調する等化手段と、受信信号の入力先を前記同期獲得手段あるいは前記等化手段のいずれかに切替制御する制御手段と、を具備する構成を採る。
【0023】
この構成により、同期獲得期間のみOFDMされた信号に基づいてフレーム同期を獲得することができるため、電送効率を低下させることなく、フレーム同期ずれをなくして良好な誤り率特性を得ることができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様の受信装置に関して、同期獲得手段は、受信信号中の同期用既知信号とこれを1サンプリング周期遅延させた信号の相関を取って相関値を算出する相関手段と、前記相関値が最大となるタイミングを検出するタイミング検出手段とを有し、制御手段は、前記相関値が最大となるタイミングで受信信号の入力先を前記同期獲得手段から等化手段に切替える構成を採る。
【0024】
この構成により、同期獲得期間のみOFDMされた信号の相関値が最大となるタイミングに基づいてフレーム同期を獲得することができるため、電送効率を低下させることなく、また、ピーク電力を増大させることなく、フレーム同期ずれをなくして良好な誤り率特性を得ることができる。
【0025】
本発明の第3の態様は、第1の態様の受信装置に関して、同期獲得手段は、受信信号中に複数個配置された同期用既知信号とこれらをそれぞれ1サンプリング周期遅延させた信号の相関を取って相関値を算出する相関手段と、前記相関値が最大となるタイミングを検出するタイミング検出手段と、前記相関値が最大となる回数をカウントするカウント手段とを有し、制御手段は、前記相関値が最大となる回数が予め設定された第1閾値をこえたときに受信信号の入力先を前記同期獲得手段から等化手段に切替える構成を採る。
【0026】
この構成により、相関値が最大となった回数が閾値より大きいか否かに基づいてフレーム同期を獲得することができるため、さらに高精度なフレーム同期を獲得することができる。
【0027】
本発明の第4の態様は、第1の態様の受信装置に関して、同期獲得手段は、受信信号中の直交周波数分割多重された同期用既知信号を復調する復調手段と、復調された同期用既知信号と同期用参照信号から判定基準値を算出する基準値算出手段とを有し、制御手段は、前記判定基準値が第2閾値を越えたときに受信信号の入力先を前記同期獲得手段から等化手段に切替える構成を採る。
【0028】
本発明の第5の態様は、第4の態様の受信装置に関して、基準値算出手段は、同期用既知信号と同期用参照信号を乗算した値を積算して判定基準値を算出する構成を採る。
【0029】
これらの構成により、同期獲得期間のみOFDMされた信号に対してDFTを実行してフレーム同期を獲得することができるため、電送効率を低下させることなく、また、ピーク電力を増大させることなく高精度なフレーム同期を獲得することができる。
【0030】
本発明の第6の態様は、第4の態様の受信装置に関して、基準値算出手段は、復調された同期用既知信号と同期用参照信号とで排他的論理和演算を行った結果を積算して判定基準値を算出する構成を採る。
【0031】
この構成により、排他的論理和を用いてフレーム同期を獲得することができるため、さらに演算量を削減することができる。
【0032】
本発明の第7の態様は、第4の態様乃至第6の態様のいずれかの受信装置に関して、復調手段は、受信信号中の同期用既知信号とこれを1サンプリング周期遅延させた信号の相関をとる相関手段と、前記相関手段から出力された相関値が最大となるタイミングを検出するタイミング検出手段と、相関値が最大となるタイミングに基づいて同期用既知信号からガード期間を除去する除去手段と、ガード期間を除去された同期用既知信号をシングルキャリアに変換する変換手段と、を有する構成を採る。
【0033】
本発明の第8の態様は、第7の態様の受信装置に関して、変換手段は、同期用既知信号のサンプリング間隔を間引いて変換する構成を採る。
【0034】
これらの構成により、フレーム同期を獲得する際に、入力信号のサンプリング間隔を間引いてサンプリング周波数を低減することができるため、さらに演算量を削減することができる。
【0035】
本発明の第9の態様は、第4の態様乃至第8の態様のいずれかの受信装置に関して、制御手段は、等化手段にて算出された前回の誤差信号が第3閾値より大きいか否かにより第2閾値を切替える構成を採る。
【0036】
この構成により、フレーム同期を獲得する際の閾値を回線品質に基づいて切替えることができるため、さらに高精度なフレーム同期を獲得することができる。
【0056】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0057】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における受信装置の構成を示すブロック図である。図1の受信装置において、切替スイッチ101は入力信号の経路を切替る。遅延器102は、入力信号中のOFDMされた同期用既知信号を1サンプリング周期遅延させ、遅延信号を相関器103に出力する。相関器103は、同期用既知信号と遅延信号の相関を取る。タイミング検出器104は、相関値が最大となるタイミングを検出し、フレーム同期信号を他の機器に出力するとともに、切替スイッチ101の切替タイミングを制御する。等化器105は、入力信号中のOFDMされていないトレーニング期間及びメッセージ期間の信号に対して等化処理を行う。
【0058】
ここで、同期用既知信号は20シンボル程度で十分であり、同期獲得期間にのみOFDMを行うとすると、そのガード期間は有効シンボルの25%、つまり5シンボルである。よって、メッセージ期間のシンボル数を2000シンボルとした場合、ガード期間長はメッセージ期間の1/400であり、伝送効率はほとんど低下しない。
【0059】
また、同期獲得期間の信号は既知信号であるため、信号パターンを選択することによりピーク電力を容易に低減できる。
【0060】
以下、実施の形態1における受信装置の信号処理動作について説明する。まず、同期獲得期間において、入力信号のOFDMされた同期用既知信号は、切替スイッチ101を通過して遅延器102及び相関器103に入力される。遅延器102に入力された信号は、1サンプル周期遅延させられて相関器103に出力される。そして、同期用既知信号は、相関器103にて、1サンプル周期遅延させられたものと相関演算され、算出された相関値がタイミング検出器104に出力される。
【0061】
そして、タイミング検出器104にて、相関値が最大となるタイミングが検出され、そのタイミングにおける相関値がフレーム同期信号として他の機器に出力され、同時に、切替スイッチ101に出力される。切替スイッチ101に入力されたフレーム同期信号は、切替スイッチ101を切替える。これにより、入力信号のトレーニング期間及びメッセージ期間の信号は、切替スイッチ101を通過して等化器105に入力される。そして、等化器105にて等化処理が行われ、復調信号が他の機器に出力される。
【0062】
このように、同期獲得期間のみOFDMされた信号の相関値が最大となるタイミングに基づいてフレーム同期を獲得することにより、電送効率を低下させることなく、また、ピーク電力を増大させることなく、フレーム同期ずれをなくして良好な誤り率特性を得ることができる。
【0063】
(実施の形態2)
実施の形態2は、同期獲得期間に同期用既知信号を複数配置し、相関値が最大となった回数が同期用既知信号の配置個数に達したときに、フレーム同期信号を出力する形態である。
【0064】
図2は、実施の形態2における受信装置の構成を示すブロック図である。なお、図2に示す受信装置において、図1と共通する部分については、図1と同一符号を付して説明を省略する。図2に示す受信装置は、図1に対してカウンタ201と、ディジタル減算器202と、判定器203とを追加した構成を採る。
【0065】
タイミング検出器104は、相関値が最大となるタイミングを検出し、相関値が最大となったことを示す信号をカウンタ201に出力する。カウンタ201は、相関値が最大となった回数をカウントする。ディジタル減算器202は、相関値が最大となった回数から閾値t1を減算した信号を判定器203に出力する。判定器203は、カウンタ201のカウント数が閾値t1を越えると、フレーム同期信号を他の機器に出力するとともに、切替スイッチ101の切替タイミングを制御する。
【0066】
以下、実施の形態2における受信装置の信号処理動作について説明する。まず、同期獲得期間において、入力信号のOFDMされた同期用既知信号は、切替スイッチ101を通過して遅延器102及び相関器103に入力される。遅延器102に入力された信号は、1サンプル周期遅延させられて相関器103に出力される。そして、入力信号は、相関器103にて、1サンプル周期遅延させられたものと相関演算され、算出された相関値がタイミング検出器104に出力される。
【0067】
そして、タイミング検出器104にて、相関値が最大となるタイミングが検出され、カウンタ201にて相関値が最大となった回数がカウントされ、相関値が最大となった回数を示す信号がディジタル減算器202に出力される。
【0068】
ディジタル減算器202に入力された相関値が最大となった回数は、閾値t1を減算され判定器203に出力される。そして、判定器203にて、相関値が最大となった回数が閾値t1より高いか否か判定され、その判定結果に基づくフレーム同期信号が他の機器及び切替スイッチ101に出力される。
【0069】
切替スイッチ101に入力されたフレーム同期信号は、切替スイッチ101を切替える。これにより、トレーニング期間及びメッセージ期間において、入力信号は、切替スイッチ101を通過して等化器105に入力される。そして、等化器105にて、入力信号に対し等化処理が行われ、復調信号が他の機器に出力される。
【0070】
このように、相関値が最大となった回数が閾値より大きいか否かを判定することにより、図1に示す受信装置より、さらに高精度なフレーム同期を獲得することができる。
【0071】
(実施の形態3)
実施の形態3は、同期獲得期間のみOFDMされた信号に対してDFTを実行することによりフレーム同期を獲得する形態である。
【0072】
図3は、実施の形態3における受信装置の構成を示すブロック図である。なお、図3に示す受信装置において、図1と共通する部分については、図1と同一符号を付して説明を省略する。図3に示す受信装置は、図1に対してガード期間除去回路301と、DFT回路302と、複数の遅延検波器303と、P/S変換器304と、乗算器305と、積算器306と、ディジタル減算器307と、判定器308とを追加した構成を採る。
【0073】
タイミング検出器104は、相関値が最大となるタイミングを検出し、相関値が最大となったことを示す信号をガード期間除去回路301に出力する。ガード期間除去回路301は、相関値が最大となったタイミングに基づいて、入力信号の同期獲得期間に付加されたガード期間を除去し、DFT回路302に出力する。
【0074】
DFT回路302は、ガード期間を除去された入力信号に対して離散フーリエ変換を行う。各遅延検波器303は、離散フーリエ変換された入力信号に対してキャリア毎に遅延検波を行う。P/S変換器304は、遅延検波された各入力信号に対して並列/直列(Parallel/Serial、以下「P/S」という)変換を行い、1つの系列の信号にする。
【0075】
乗算器305は、P/S変換器304から出力された信号に同期用参照信号を乗算し、乗算結果を積算器306に出力する。積算器306は、乗算結果を積算し、積算値をディジタル減算器307に出力する。
【0076】
ディジタル減算器307は、積算値から閾値t2を減算した信号を判定器308に出力する。判定器308は、積算値が閾値t2を越えると、フレーム同期信号を他の機器に出力するとともに、切替スイッチ101の切替タイミングを制御する。
【0077】
以下、実施の形態3における受信装置の信号処理動作について説明する。まず、同期獲得期間において、入力信号のOFDMされた同期用既知信号は、切替スイッチ101を通過して遅延器102、相関器103及びガード期間除去回路301に入力される。遅延器102に入力された信号は、1サンプル周期遅延させられて相関器103に出力される。
【0078】
相関器103に入力された信号は、1サンプル周期遅延させられたものと相関演算され、算出された相関値がタイミング検出器104に出力され、タイミング検出器104にて、相関値が最大となるタイミングが検出され、そのタイミングを表す信号がガード期間除去回路301に出力される。
【0079】
ガード期間除去回路301に入力された信号は、相関値が最大となるタイミングに基づいてガード期間が除去され、DFT回路302にて離散フーリエ変換される。次に、入力信号は、各遅延検波回路303にてキャリア毎に遅延検波され、P/S変換器304にて1つの系列の信号になる。次に、入力信号は乗算器305にて同期用参照信号を乗算され、乗算結果が積算器306にて積算され、積算値がディジタル減算器307に出力される。
【0080】
ディジタル減算器307に入力された積算値は、閾値t2を減算され判定器308に出力され、判定器308にて、積算値が閾値t2より高いか否か判定され、その判定結果に基づくフレーム同期信号が他の機器及び切替スイッチ101に出力される。
【0081】
切替スイッチ101に入力されたフレーム同期信号は、切替スイッチ101を切替える。これにより、トレーニング期間及びメッセージ期間において、入力信号は、切替スイッチ101を通過して等化器105に入力される。そして、等化器105にて、入力信号に対し等化処理が行われ、復調信号が他の機器に出力される。
【0082】
このように、同期獲得期間のみOFDMされた信号に対してDFTを実行してフレーム同期を獲得することにより、電送効率を低下させることなく、また、ピーク電力を増大させることなく高精度なフレーム同期を獲得することができる。
【0083】
なお、実施の形態3の図3においてキャリア数を4とし、遅延検波回路303の個数を4としたが、本発明はこれに限られずキャリア数を増減しても同様の効果を得ることができる。
【0084】
また、周波数の低いキャリアのみにフレーム同期獲得用の信号を配置し、各遅延検波器303において周波数の低いキャリアのみを遅延検波することにより、フレーム同期を獲得する精度をあまり下げることなく演算量を削減できる。
【0085】
また、実施の形態3では復調方式として遅延検波を用いたが、本発明はこれに限られず、同期検波等の他の方法を用いることもできる。同期検波を用いた場合、演算量は増加するが誤り率特性は向上する。
【0086】
(実施の形態4)
実施の形態4は、フレーム同期を獲得する際の閾値を回線品質に応じて可変にする形態である。
【0087】
図4は、実施の形態4における受信装置の構成を示すブロック図である。なお、図4に示す受信装置において、図3と共通する部分については、図3と同一符号を付して説明を省略する。図4に示す受信装置は、図3に対してメモリ401と、ディジタル減算器402と、判定器403と、切替スイッチ404とを追加した構成を採る。
【0088】
メモリ401は、等化器105にて算出された誤差信号を格納する。ディジタル減算器402は、メモリ401に格納された誤差信号から閾値t3を減算した信号を判定器403に出力する。
【0089】
ここで、閾値t21を回線品質が悪い場合に使用する閾値とし、閾値t22を回線品質が良い場合に使用する閾値とする。判定器403は、誤差信号が閾値t3より高いか否かにより、切替スイッチ404を制御する。そして、判定器403は、誤差信号が閾値t3より高い場合、回線品質が悪いと判定し、閾値t21をディジタル減算器307に出力させ、また、誤差信号が閾値t3より低い場合、回線品質が良いと判定し、閾値t22をディジタル減算器307に出力させる。
【0090】
このように、フレーム同期を獲得する際の閾値を回線品質に基づいて切替えることにより、図3に示す受信装置より、さらに高精度なフレーム同期を獲得することができる。
【0091】
(実施の形態5)
実施の形態5は、排他的論理和によりフレーム同期を獲得する形態である。
【0092】
図5は、実施の形態5における受信装置の構成を示すブロック図である。なお、図5に示す受信装置において、図3と共通する部分については、図3と同一符号を付して説明を省略する。図5に示す受信装置は、図3に対して判定器501と、排他的論理和回路502とを追加した構成を採る。
【0093】
各遅延検波器303は、離散フーリエ変換された入力信号に対してキャリア毎に遅延検波を行う。判定器501は、遅延検波された入力信号に対してキャリア毎に硬判定を行う。P/S変換器304は、硬判定された各入力信号に対してP/S変換を行い、1つの系列の信号にする。排他的論理和回路502は、P/S変換された入力信号と同期用参照信号とで排他的論理和演算を行う。
【0094】
このように、排他的論理和を用いてフレーム同期を獲得することにより、図3に示す受信装置より、さらに演算量を削減することができる。
【0095】
(実施の形態6)
実施の形態6は、フレーム同期を獲得する際にサンプリング周波数を低減する形態である。
【0096】
図6は、実施の形態6における受信装置の構成を示すブロック図である。なお、図6に示す受信装置において、図3と共通する部分については、図3と同一符号を付して説明を省略する。図6に示す受信装置は、図3に対して低域通過フィルタ601と、間引回路602とを追加した構成を採り、図3と比較して遅延回路303の個数が低減される。
【0097】
ガード期間除去回路301は、相関値が最大となったタイミングに基づいて、入力信号の同期獲得期間に付加されたガード期間を除去し、低周波通過フィルタ601に出力する。低域通過フィルタ601は、フィルタリングにより入力信号の高周波成分を除去する。間引回路602は、入力信号のサンプリング間隔を間引く。DFT回路302は、間引かれた入力信号に対して離散フーリエ変換を行う。
【0098】
このように、フレーム同期を獲得する際に、入力信号をフィルタリングした後、サンプリング間隔を間引いてサンプリング周波数を低減することにより、図3に示す受信装置より、さらに演算量を削減することができる。
【0099】
なお、上記に説明した各実施の形態の受信装置における等化器105のサンプリング周波数を信号伝送速度より高くすれば、シンボル識別点ずれが存在する場合でも良好な等化特性を得ることができる。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の受信装置によれば、電送効率を低下させることなく、フレーム同期ずれをなくして良好な誤り率特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における受信装置の構成を示すブロック図
【図2】実施の形態2における受信装置の構成を示すブロック図
【図3】実施の形態3における受信装置の構成を示すブロック図
【図4】実施の形態4における受信装置の構成を示すブロック図
【図5】実施の形態5における受信装置の構成を示すブロック図
【図6】実施の形態6における受信装置の構成を示すブロック図
【図7】判定帰還型等化器の構成を示すブロック図
【図8】信号のフレームフォーマット図
【図9】従来の受信装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
101 切替スイッチ
102 遅延器
103 相関器
104 タイミング検出器
105 等化器
201 カウンタ
202 ディジタル減算器
203 判定器
301 ガード期間除去回路
302 DFT回路
303 遅延回路
304 P/S回路
305 乗算器
306 積算器
307 ディジタル減算器
308 判定器
401 メモリ
402 ディジタル減算器
403 判定器
404 切替スイッチ
501 判定器
502 排他的論理和回路
601 低域通過フィルタ
602 間引回路

Claims (9)

  1. 受信信号中の直交周波数分割多重された同期用既知信号を用いて同期を獲得する同期獲得手段と、同期用既知信号以外のシングルキャリアの受信信号に対して等化処理を行って復調する等化手段と、受信信号の入力先を前記同期獲得手段あるいは前記等化手段のいずれかに切替制御する制御手段と、を具備することを特徴とする受信装置。
  2. 同期獲得手段は、受信信号中の同期用既知信号とこれを1サンプリング周期遅延させた信号の相関を取って相関値を算出する相関手段と、前記相関値が最大となるタイミングを検出するタイミング検出手段とを有し、制御手段は、前記相関値が最大となるタイミングで受信信号の入力先を前記同期獲得手段から等化手段に切替えることを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 同期獲得手段は、受信信号中に複数個配置された同期用既知信号とこれらをそれぞれ1サンプリング周期遅延させた信号の相関を取って相関値を算出する相関手段と、前記相関値が最大となるタイミングを検出するタイミング検出手段と、前記相関値が最大となる回数をカウントするカウント手段とを有し、制御手段は、前記相関値が最大となる回数が予め設定された第1閾値を越えたときに受信信号の入力先を前記同期獲得手段から等化手段に切替えることを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  4. 同期獲得手段は、受信信号中の直交周波数分割多重された同期用既知信号を復調する復調手段と、復調された同期用既知信号と同期用参照信号から判定基準値を算出する基準値算出手段とを有し、制御手段は、前記判定基準値が第2閾値を越えたときに受信信号の入力先を前記同期獲得手段から等化手段に切替えることを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  5. 基準値算出手段は、同期用既知信号と同期用参照信号を乗算した値を積算して判定基準値を算出することを特徴とする請求項4記載の受信装置。
  6. 基準値算出手段は、復調された同期用既知信号と同期用参照信号とで排他的論理和演算を行った結果を積算して判定基準値を算出することを特徴とする請求項4記載の受信装置。
  7. 復調手段は、受信信号中の同期用既知信号とこれを1サンプリング周期遅延させた信号の相関をとる相関手段と、前記相関手段から出力された相関値が最大となるタイミングを検出するタイミング検出手段と、相関値が最大となるタイミングに基づいて同期用既知信号からガード期間を除去する除去手段と、ガード期間を除去された同期用既知信号をシングルキャリアに変換する変換手段と、を有することを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の受信装置。
  8. 変換手段は、同期用既知信号のサンプリング間隔を間引いて変換することを特徴とする請求項7記載の受信装置。
  9. 制御手段は、等化手段にて算出された前回の誤差信号が第3閾値より大きいか否かにより第2閾値を切替えることを特徴とする請求項4乃至請求項8のいずれかに記載の受信装置。
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