JP3685781B2 - Melting equipment for molten cast iron for ductile castings - Google Patents

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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダクタイル鋳物用溶融鋳鉄を溶製する設備に関し、詳しくは、溶融状態の鋳鉄を収容した取鍋を、クレーン等で吊り上げることなく移動させ、溶解炉で溶解された溶融鋳鉄(本発明では「元湯」と称す)からダクタイル鋳物用溶融鋳鉄を溶製する設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ダクタイル鋳鉄管等のダクタイル鋳物は鋼材と同等の引張強度を有し、その伸び及び靱性等の機械試験値は普通鋳鉄の十数倍に達し、更に、普通鋳鉄と同等の優れた耐食性を有しており、そのため、これらの特性が要求される地中埋設管等のより厳しい環境下での各種配管材等で広く利用されている。
【0003】
このダクタイル鋳物は、鉄スクラップを主たる鉄源原料としてキュポラ或いは電気炉によって溶解された元湯に、金属Mg等の黒鉛球状化剤を添加して、C:3〜4質量%(以下「%」と記す)、Si:2〜3%、Mn:0.2〜0.5%、Mg:0.01〜0.06%を含有するダクタイル鋳物用溶融鋳鉄を溶製し、これを遠心鋳造機等の鋳造設備によって鋳造することで製造されている(例えば、特許文献1参照)。この場合に、黒鉛球状化剤である金属Mg、Si、希土類金属等の添加歩留まりを向上させるため、元湯には黒鉛球状化剤が添加される前に必要に応じて脱硫処理が施されている。
【0004】
溶解炉で溶解された元湯をダクタイル鋳物用溶融鋳鉄に溶製する際には、通常、溶解炉で溶解された元湯を一旦保持炉に装入し、保持炉で貯留・滞留させて温度や成分等を均質化させた後に保持炉から所定量の元湯を取鍋に装入し、取鍋内で黒鉛球状化剤を添加する、或いは取鍋内の元湯を分湯して分湯した元湯に黒鉛球状化剤を添加した後に元湯と併せることによって黒鉛球状化処理が行われており、従来、元湯を収容した取鍋及び黒鉛球状化処理が施された後の溶湯を収容した取鍋は、クレーンやホイスト等によって吊り上げられて、保持炉や黒鉛球状化処理装置の間を搬送されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−246415号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
クレーンやホイストは、製鉄業や金属加工業では重量物の搬送手段として、広く且つ一般的に使用されている。そして、空中を搬送ルートとしているため、特別の搬送ルートを設ける必要がないと云う利点を有している。
【0007】
しかしながら、溶湯の収容された取鍋をクレーンで搬送する場合には、万が一の場合を踏まえ、通常、搬送ルート直下には他の製造用設備は配置されることがない。従って、搬送ルート直下に相当する場所、並びに万が一の場合に影響を受けると予想される場所は、空けた状態とする必要があり、工場敷地の有効活用の観点からは、優れた搬送手段とは云い難い。
【0008】
又、クレーンやホイストを用いて搬送する際には、クレーン又はホイストを運転する操作員が必要であると同時に、地上ではクレーンフックの状況等を確認する玉掛け操作員が必要となる。この場合、稼働率の高いクレーンでは、操作員が常時クレーンに搭乗してクレーンを運転する必要があるが、稼働率が高いクレーンと云えども、作業の空き時間が必ず発生し、クレーンに搭乗した操作員はその期間待機することになる。尚、現在、クレーン運転の無人化が推進されてはいるが、溶湯を収容した取鍋のクレーンによる搬送作業は、重大事故を防止する観点から未だ無人化には至っていない。
【0009】
このように、従来、保持炉から黒鉛球状化処理装置を経て、元湯からダクタイル鋳物用溶融鋳鉄を溶製する際に、溶湯はクレーン等の吊り上げ手段を有する搬送装置によって搬送されているため、搬送装置を運転する専用の操作員を必要とすると共に、作業の都度に玉掛け操作員の指示・合図を必要としており、労働生産性が必ずしも高い作業であるとは云い難く、ダクタイル鋳物の製造コストを上昇させる一つの要因であった。
【0010】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ダクタイル鋳鉄管等のダクタイル鋳物を製造する際に、保持炉で貯留・滞留された元湯を取鍋に受け、次いで、黒鉛球状化処理装置に搬送してダクタイル鋳物用溶融鋳鉄に溶製し、更に、必要に応じて取鍋内のスラグを除去するまでの工程において、極めて少ない操作員で、取鍋の移動及び黒鉛球状化処理を行うことが可能である、ダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の発明に係るダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備は、溶解炉で溶解された元湯を貯留する保持炉と、保持炉に貯留されていた元湯を受ける取鍋と、取鍋内の元湯に黒鉛球状化剤を添加する黒鉛球状化処理装置と、を備えたダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備であって、前記保持炉と前記黒鉛球状化処理装置との間には、取鍋を搭載して自走すると共に搭載した取鍋をその上で移動させるための取鍋移動手段を有する搬送台車と、取鍋を移動させる取鍋移送手段と、が設置されており、前記取鍋は、前記搬送台車と前記取鍋移送手段との間を行き来し、吊り上げられることなく、前記搬送台車、前記取鍋移動手段及び前記取鍋移送手段によって保持炉から黒鉛球状化処理装置へ移動させられることを特徴とするものである。
【0012】
第2の発明に係るダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備は、溶解炉で溶解された元湯を貯留する保持炉と、保持炉に貯留されていた元湯を受ける取鍋と、取鍋内の元湯に黒鉛球状化剤を添加する黒鉛球状化処理装置と、黒鉛球状化処理終了後に取鍋内のスラグを取鍋から排出する排滓処理装置と、を備えたダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備であって、前記保持炉と前記黒鉛球状化処理装置と前記排滓処理装置との間には、取鍋を搭載して自走すると共に搭載した取鍋をその上で移動させるための取鍋移動手段を有する搬送台車と、取鍋を移動させる取鍋移送手段と、が設置されており、前記取鍋は、前記搬送台車と前記取鍋移送手段との間を行き来し、吊り上げられることなく、前記搬送台車、前記取鍋移動手段及び前記取鍋移送手段によって保持炉から黒鉛球状化処理装置及び排滓処理装置へ移動させられることを特徴とするものである。
【0013】
第3の発明に係るダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備は、第1又は第2の発明において、前記取鍋移動手段及び前記取鍋移送手段は、ローラーが回転することによってローラー上に搭載された取鍋を移動させるローラーテーブル方式であることを特徴とするものである。
【0014】
第4の発明に係るダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備は、第1ないし第3の発明の何れかにおいて、前記搬送台車は1つの直線上を走行し、前記取鍋移送手段は、その取鍋の移動方向が当該搬送台車の走行方向に対して実質的に直行する方向に設けられていることを特徴とするものである。
【0015】
第5の発明に係るダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備は、第1ないし第4の発明の何れかにおいて、前記搬送台車は、レーザーセンサーによって、その位置が検出されることを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1〜図6は、本発明の実施の形態例を示す図であって、図1は、本発明に係るダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備の全体構成を示す平面概略図、図2及び図3は、図1に示す搬送台車5の拡大図であって、図2が側面図で図3が平面図、図4及び図5は、図1に示すローラーテーブル9の拡大図であって、図4が側面図で図5が平面図、図6は、図1に示す排滓処理装置11の概略側面図である。
【0018】
図1に示すように、本実施の形態におけるダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備では、保持炉1と、取鍋7内にMg等の黒鉛球状化剤を添加するための黒鉛球状化処理装置8と、取鍋7内のスラグを排出するための排滓処理装置11とが水平方向に並んで配置されており、そして、これらの装置に沿ってほぼ直線状に伸びる一対のレール6,6が配置され、このレール6,6上に、その上を走行する搬送台車4が配置されている。
【0019】
尚、保持炉1とは、キュポラや電気炉等の溶解炉(図示せず)で溶解された元湯(溶融鋳鉄)を、遠心鋳造機等の鋳造設備で鋳造される前に一旦収容する容器であり、内壁が耐火物で構成され、低周波誘導等によって収容された元湯を加熱することが可能な炉である。黒鉛球状化処理装置8は、元湯に黒鉛球状化剤を添加して元湯中の黒鉛を球状化し、元湯からダクタイル鋳物用溶融鋳鉄を溶製する装置であり、黒鉛球状化剤として、純Mg、Fe−Si−Mg合金、Ni−Mg合金、Cu−Mg合金、希土類金属等を用い、置注ぎ法、蓋付取鍋添加法、プランジャ法、圧力添加法、ワイヤーフィーダー法等の適宜の添加手段によって添加する装置であり、本実施の形態例では、純Mgが内装され、外部を鋼板で被覆した鉄被覆Mgワイヤーを、ワイヤーフィーダー法によって取鍋7内の元湯に添加する方法を用いている。又、排滓処理装置11は、溶製されたダクタイル鋳物用溶融鋳鉄上に浮遊するスラグを除去して、鋳造されるダクタイル鋳物の品質を高める装置であり、本実施の形態例では、取鍋7を傾斜させた状態として、排滓ステーション13で滓ポット12内にスラグを排出する方法を用いている。
【0020】
保持炉1とレール6との間には、取鍋7を移動するための取鍋移送手段として、搬送台車4の走行方向に対して直交する方向に、ローラーテーブル2及びローラーテーブル3が配置され、同様に、黒鉛球状化処理装置8とレール6との間には、ローラーテーブル9及びローラーテーブル10が配置され、又、排滓処理装置11とレール6との間には、ローラーテーブル14が配置されている。搬送台車4には、搬送台車4上で、搬送台車4の走行方向に対して直交する方向に取鍋7を移動させるための取鍋移動手段として、ローラーテーブル5が設置されている。
【0021】
このローラーテーブル5は、図2及び図3に示すように、中央部が凹部形状の複数個のローラー19が、搬送台車4に取り付けられた軸受22によって回転自在に保持され、縦方向に並んで2列配置された構成であり、各ローラー19は、搬送台車4に取り付けられたローラー駆動電動機23によって、減速機24及び伝達機24Aを介して回転可能に設置されている。取鍋7は、取鍋7の底面に配置した一対のレール25をローラー19の凹部に乗せた状態でローラーテーブル5に支持され、ローラー19が回転することによってローラー19上を移動するようになっている。ローラーテーブル5には、取鍋7が移動しないように固定するためのストッパー(図示せず)が設置されていると共に、取鍋7の位置を検出するためのリミットスイッチ(図示せず)が複数設置されている。
【0022】
搬送台車4には台車駆動電動機21が取り付けられており、台車駆動電動機21の作動により、レール6上の車輪20が回転して搬送台車4が走行する。レール6の延長線上には、搬送台車4の全経路に渡って搬送台車4に向かってレーザー光を発信し、搬送台車4からの反射レーザー光を受信するレーザーセンサー33が設置されており、搬送台車4の所在位置は、レーザーセンサー33によって常時監視されるようになっている。レーザーセンサー33によって所在位置を監視することにより、±10mm以下の高い精度で位置検出ができるうえに、測定原理上、原点補償を行う必要がなく、どの位置にあっても、又、計測途中で何らかのトラブルが発生して計測が一旦遮断した場合でも復帰後直ちに位置検出が可能であり、搬送台車4の位置検出手段としては極めて好ましい。これに対してリミットスイッチの場合には、計測途中で何らかのトラブルが発生して計測が一旦遮断した際には、一旦原点に戻って補償する必要があり、測定が煩雑になる。
【0023】
ローラーテーブル2,3,9,10,14の構成を、図4及び図5に示すローラーテーブル9の例で説明する。図4及び図5に示すように、ローラーテーブル9は、架台27によって基礎32に固定されており、ローラーテーブル9の構成は、前述した搬送台車4のローラーテーブル5と実質的に同一である。即ち、中央部が凹部形状の複数個のローラー19が、軸受22によって回転自在に保持され、縦方向に並んで2列配置された構成であり、各ローラー19は、ローラー駆動電動機23によって、減速機24及び伝達機24Aを介して回転可能に設置されている。取鍋7は、その底部に設けた一対のレール25をローラー19の凹部に乗せた状態で支持され、ローラー19が回転することによってローラー19上を移動するようになっている。又、ローラーテーブル9には、取鍋7の位置を検出するためのリミットスイッチ(図示せず)が複数設置されている。このように、ローラーテーブル9の構造は、搬送台車4のローラーテーブル5の構造と実質的に同一となっているが、これは、取鍋7が搬送台車4とローラーテーブル2,3,9,10,14との間を行き来するので、その支持方法及び移動方法が搬送台車4とローラーテーブル2,3,9,10,14とで同一になっているためである。
【0024】
ローラーテーブル2,3,10の構成は、ローラーテーブル9の構成と実質的に同一であるが、ローラーテーブル2には、取鍋7の質量や取鍋7内の溶湯質量を測定するためのロードセル(図示せず)が設けられている。ロードセルの設置位置は、例えばローラーテーブル2と架台との間の適宜の位置に設置すればよい。又、ローラーテーブル3には、ローラーテーブル3自体を昇降させる昇降装置(図示せず)が設置されているが、これは、搬送台車4の高さ位置と保持炉1から受湯するローラーテーブル2の高さ位置が異なるために、その差を調整するためのものであり、本発明において特に必要とするものではない。昇降装置は、電動機や圧力シリンダー等を用いた慣用の装置でよい。ローラーテーブル10はローラーテーブル9と実質的に同一である。このように、ローラーテーブル2,3,10はローラーテーブル9と類似しているが、取鍋7のオーバーラン防止板や取鍋7を固定するストッパーは、その目的とする位置に設置されており、従って、その位置は各ローラーテーブルで異なっている。
【0025】
ローラーテーブル14の構成も、取鍋7を移動させる構成は上記構成と実質的に同一であるが、ローラーテーブル14は、排滓処理のために、ローラーテーブル14自体が傾動可能な構成になっている。即ち、図6に示すように、基礎32に基台28が取り付けられており、この基台28に油圧シリンダー29が取り付けられ、この油圧シリンダー29のロッド29aが、基台28に設置された傾動軸31に回転可能として取り付けられた傾動用アーム30に連結されている。ローラーテーブル14は傾動用アーム30と一体的に構成されており、従って、油圧シリンダー29を作動させてロッド29aを伸長させ、傾動用アーム30を傾動させることにより、図中破線で示すように、ローラーテーブル14が傾動して、ローラーテーブル14上に固定された取鍋7が、滓ポット12側に傾斜するようになっている。
【0026】
更に、図1に示すように、本実施の形態では、排滓処理装置11で排滓処理された取鍋7を、遠心鋳造機(図示せず)等の鋳造設備の設置された別棟へ搬送するための棟越搬送台車15が設置されている。棟越搬送台車15にも、搬送台車4と同様に、取鍋7をその上で移動させるためのローラーテーブル16が設置されており、このローラーテーブル16の構成は、搭載した取鍋7の移動方向が棟越搬送台車15の走行方向と同一である点以外は、搬送台車4に取り付けられたローラーテーブル5の構成と同一である。棟越搬送台車15が走行するレール17の延長線上には、棟越搬送台車15の全経路に渡って棟越搬送台車15に向かってレーザー光を発信し、棟越搬送台車15からの反射レーザー光を受信するレーザーセンサー34が設置されており、棟越搬送台車15の所在位置は、レーザーセンサー34によって常時監視されるようになっている。尚、本発明においては、棟越搬送台車15は必ずしも必要ではなく、排滓処理後クレーン等を用いて取鍋7を遠心鋳造機等の鋳造設備まで搬送してもよい。
【0027】
このような構成のダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備を用いて、ダクタイル鋳物用溶融鋳鉄を溶製する方法を以下に説明する。
【0028】
鉄スクラップ等の鉄源とコークス等の炭材とを原料として、キュポラ或いは電気炉等の溶解炉で元湯(溶融鋳鉄)を溶解し、更に、必要に応じて脱硫処理して得られた元湯を一旦保持炉1に収容する。通常、溶解炉と保持炉1との間には、元湯の通過する湯道(図示せず)が設置されており、元湯は連続的に或いは間歇的に溶解炉から保持炉1に供給される。通常、湯道には脱硫装置が設置されている。
【0029】
空の取鍋7をローラーテーブル2上で待機させておき、保持炉1を傾動させ、注湯樋18を介して元湯を取鍋7内に注湯する。ローラーテーブル2に設置されたロードセルによって受湯量を監視し、所定量の元湯が注湯されたなら、保持炉1を水平に起こし、保持炉1からの注湯を停止させる。この状態で、搬送台車及びローラーテーブルの運転を監視する総合制御盤(図示せず)に受湯完了の信号を入力する。以降、取鍋7は、排滓処理装置11に設置したローラーテーブル14に搭載されるまで、総合制御盤によって自動的に移動する構成になっている。
【0030】
受湯完了信号が入力されると、ローラーテーブル2及びローラーテーブル3は自動的に運転し、元湯を収容した取鍋7はローラーテーブル2からローラーテーブル3へ搬送され、ローラーテーブル3で一旦停止し、搬送台車4の高さ位置まで上昇する。この間、搬送台車4は、ローラーテーブル3の前面所定位置に自動的に移動しており、搬送台車4の高さ位置まで上昇された取鍋7は、ローラーテーブル3から搬送台車4上に自動的に移動される。
【0031】
取鍋7が搬送台車4に搭載され、搬送台車4上の所定位置に固定されると、搬送台車4はローラーテーブル9の前面位置まで自動的に走行し、所定の位置で停止する。搬送台車4が所定の位置で停止すると、搬送台車4のローラーテーブル5、ローラーテーブル9及びローラーテーブル10は自動的に運転し、取鍋7はローラーテーブル5からローラーテーブル10へと搬送され、ローラーテーブル10上の所定位置で固定される。取鍋7がローラーテーブル10上の所定位置で固定されたなら、黒鉛球状化処理装置8として設置したワイヤーフィーダー装置によって鉄被覆Mgワイヤーが取鍋7内の元湯に供給され、元湯はダクタイル鋳物用溶融鋳鉄に溶製される。この鉄被覆Mgワイヤーの供給は、総合制御盤に予め入力された元湯の質量、Mg添加基準量及び歩留り等に基づき、総合制御盤によって自動的に行われる。
【0032】
所定量の鉄被覆Mgワイヤーが添加され、Mgによる黒鉛球状化処理が終了したならば、ローラーテーブル9、ローラーテーブル10、及び搬送台車4のローラーテーブル5が自動的に運転し、ダクタイル鋳物用溶融鋳鉄を収容した取鍋7は搬送台車4上に再度搬送される。取鍋7が搬送台車4上の所定位置に固定されると、搬送台車4はローラーテーブル14の前面位置まで自動的に走行し、所定の位置で停止する。搬送台車4が所定の位置で停止すると、ローラーテーブル5及びローラーテーブル14が自動的に運転し、取鍋7はローラーテーブル5からローラーテーブル14へと搬送され、ローラーテーブル14上の所定位置で固定される。
【0033】
取鍋7がローラーテーブル14上の所定位置で固定されたことを確認した後、油圧シリンダー29を作動させて取鍋7を傾動し、所定の傾斜角度で保持する。この状態で排滓ステーション13において排滓冶具を用いて取鍋7内のスラグを滓ポット12内に排出する。排滓処理作業が終了したならば、油圧シリンダー29を作動させて取鍋7を水平状態に戻し、予めローラーテーブル14の前面位置に待機させた棟越搬送台車15上に取鍋7を移動させる。
【0034】
取鍋7が棟越搬送台車15に移動し、棟越搬送台車15上の所定位置に固定されたなら、棟越搬送台車15を走行させて取鍋7を遠心鋳造機等の鋳造設備が設置された別棟へ搬送する。鋳造設備における鋳造の際に、取鍋7をクレーン等で吊り上げる必要がある場合には、取鍋7に設置したトラニオン26をクレーン等のフックに直接掛ける、或いはトラニオン26に吊り具を取り付け、取り付けた吊り具をフックに掛ける等によって吊り上げることができる。鋳造された後の空の取鍋7は、棟越搬送台車15、搬送台車4、ローラーテーブル3、ローラーテーブル2の順に搬送され、保持炉1の直下で待機する。
【0035】
以上説明したように、上記構成のダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備を用いることにより、保持炉1で貯留・滞留された元湯を取鍋7に受け、黒鉛球状化処理装置8に搬送してダクタイル鋳物用溶融鋳鉄に溶製し、次いで、排滓処理装置11に搬送して取鍋7内のスラグを排出し、その後、このダクタイル鋳物用溶融鋳鉄を遠心鋳造機等の鋳造設備の配置された場所に搬送するまでの工程において、取鍋7をクレーン等によって吊り上げることがないため、ほとんどの作業を自動運転で行うことが可能となり、省力化並びに省力化に伴う生産性の向上が達成される。
【0036】
尚、本発明は上記実施の形態例に限るものではなく、種々の変更が可能である。例えば、保持炉1と黒鉛球状化処理装置8と排滓処理装置11とが横方向に並んで配置されているが、並ぶ必要性はなく、向かい合っていてもよく、又、保持炉1は1基に限らず複数基であってもよい。更に、ローラーテーブルの構成は、取鍋7を移送できる装置である限り、どのような構成としてもよい。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、ダクタイル鋳物を製造する際に、保持炉で貯留・滞留された元湯を取鍋に受け、次いで、黒鉛球状化処理装置に搬送してダクタイル鋳物用溶融鋳鉄に溶製し、更に、必要に応じて取鍋内のスラグを除去するまでの工程において、取鍋をクレーン等によって吊り上げる必要性がないため、ほとんどの作業を自動化することが可能となり、極めて少ない操作員で一連の作業に対処することが可能となる。その結果、省力化並びに省力化に伴う生産性の向上が達成され、工業上有益な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例を示す図であって、本発明に係るダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備の全体構成を示す平面概略図である。
【図2】図1に示す搬送台車の側面拡大図である。
【図3】図1に示す搬送台車の平面拡大図である。
【図4】図1に示すローラーテーブルの側面拡大図である。
【図5】図1に示すローラーテーブルの平面拡大図である。
【図6】図1に示す排滓処理装置の概略側面図である。
【符号の説明】
1 保持炉
2 ローラーテーブル
3 ローラーテーブル
4 搬送台車
5 ローラーテーブル
6 レール
7 取鍋
8 黒鉛球状化処理装置
9 ローラーテーブル
10 ローラーテーブル
11 排滓処理装置
12 滓ポット
13 排滓ステーション
14 ローラーテーブル
15 棟越搬送台車
16 ローラーテーブル
17 レール
18 注湯樋
19 ローラー
20 車輪
21 台車駆動電動機
22 軸受
23 ローラー駆動電動機
24 減速機
25 レール
26 トラニオン
27 架台
28 基台
29 油圧シリンダー
30 傾動用アーム
31 傾動軸
32 基礎
33 レーザーセンサー
34 レーザーセンサー
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates set for melting the ductile foundry molten cast Bei, details, and accommodating the cast iron melt ladle, it is moved without lifting by a crane or the like, dissolved molten cast in a melting furnace ( the present invention is relates Bei set to melting ductile foundry molten cast iron from referred) to as "Motoyu".
[0002]
[Prior art]
Ductile casts such as ductile cast iron pipes have the same tensile strength as steel materials, and their mechanical test values such as elongation and toughness are more than ten times that of ordinary cast iron, and have excellent corrosion resistance equivalent to that of ordinary cast iron. Therefore, it is widely used in various piping materials under more severe environments such as underground pipes that require these characteristics.
[0003]
This ductile casting is obtained by adding a graphite spheroidizing agent such as metal Mg to a hot water melted by cupola or an electric furnace using iron scrap as a main iron source material, and C: 3 to 4% by mass (hereinafter “%”) The molten cast iron for ductile casting containing Si: 2-3%, Mn: 0.2-0.5%, Mg: 0.01-0.06% is melted, and this is cast by a centrifugal casting machine It is manufactured by casting with a casting equipment such as the above (for example, see Patent Document 1). In this case, in order to improve the addition yield of the metal spheroidizing agent such as metal Mg, Si, rare earth metal, etc., the hot water is subjected to desulfurization treatment as necessary before the graphite spheroidizing agent is added. Yes.
[0004]
When melting the hot water melted in the melting furnace into the molten cast iron for ductile castings, the hot water melted in the melting furnace is usually once charged in the holding furnace and stored and retained in the holding furnace at a temperature. After homogenizing the ingredients and components, charge a predetermined amount of hot water from the holding furnace into the ladle and add the graphite spheroidizing agent in the ladle, or divide the hot water in the ladle and divide it. The graphite spheroidizing treatment is performed by adding the graphite spheroidizing agent to the hot water after hot water and combining with the hot water. Conventionally, the ladle containing the hot water and the molten metal after the graphite spheroidizing treatment has been performed The ladle in which the container is stored is lifted by a crane, a hoist or the like, and is transported between a holding furnace and a graphite spheroidizing apparatus.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-6-246415 [0006]
[Problems to be solved by the invention]
Cranes and hoists are widely and commonly used as heavy goods conveying means in the steel industry and the metal processing industry. Since the air is used as the transport route, there is an advantage that it is not necessary to provide a special transport route.
[0007]
However, when the ladle containing the molten metal is transported by a crane, other manufacturing facilities are usually not arranged directly under the transport route in the event of an emergency. Therefore, it is necessary to leave the place that is directly under the transport route, and the place that is expected to be affected in the unlikely event that it is affected, and from the viewpoint of effective use of the factory site, what is an excellent transport means? It ’s hard to say.
[0008]
Moreover, when transporting using a crane or a hoist, an operator who operates the crane or the hoist is necessary, and at the same time, a slinging operator who confirms the state of the crane hook and the like is necessary on the ground. In this case, in a crane with a high operation rate, it is necessary for an operator to always get on the crane and operate the crane. The operator will wait for that period. In addition, although unmanned crane operation is currently being promoted, the work of transporting the ladle containing the molten metal by the crane has not yet been unmanned from the viewpoint of preventing a serious accident.
[0009]
Thus, conventionally, when melting molten iron for ductile castings from the original hot metal through the graphite spheroidizing treatment device from the holding furnace, the molten metal is conveyed by a conveying device having lifting means such as a crane, In addition to requiring a dedicated operator to operate the transfer device and requiring instructions and cues from the slinging operator for each work, it is difficult to say that the work is highly labor-efficient, and the manufacturing cost of the ductile casting It was one factor that raised the price.
[0010]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and its purpose is to receive the hot water stored and retained in a holding furnace in a ladle when manufacturing a ductile casting such as a ductile cast iron pipe, In the process of transporting to a graphite spheroidizing device and melting in molten cast iron for ductile casting, and further removing the slag in the ladle as required, the ladle can be moved and it is possible to perform the graphite spheroidization treatment, it is to provide a melting facilities of ductile foundry molten cast iron.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The melting equipment for molten cast iron for ductile castings according to the first aspect of the present invention for solving the above-described problems includes a holding furnace for storing a hot water melted in a melting furnace, and a hot water stored in the holding furnace. A melting apparatus for molten cast iron for ductile castings, comprising a ladle and a graphite spheroidizing device for adding a graphite spheroidizing agent to the hot water in the ladle, the holding furnace and the graphite spheroidizing treatment between the device, and the ladle transport means for moving the transport vehicle, the ladle having a ladle moving means for moving equipped with a ladle on it while self equipped with a ladle, There are installed, the ladle is to alternate between said ladle transfer means and the transport vehicle, without being lifted, the transport vehicle, the holding furnace by the ladle moving means and said ladle transfer means To be transferred to a graphite spheroidizing device It is intended.
[0012]
The melting equipment for molten cast iron for ductile castings according to the second invention includes a holding furnace for storing the hot water melted in the melting furnace, a ladle for receiving the hot water stored in the holding furnace, and the inside of the ladle Of molten cast iron for ductile castings, comprising: a graphite spheroidizing device that adds a graphite spheroidizing agent to the original hot water, and a waste treatment device that discharges slag in the ladle from the ladle after completion of the graphite spheroidizing treatment a melting facility, between the holding furnace and the graphite spheroidizing treatment apparatus and the Haikasu processing unit, for moving the ladle equipped with free-running equipped with a ladle on it of the conveyance carriage having a ladle moving means, a ladle transport means for moving the ladle, is installed, the ladle is to alternate between said ladle transfer means and the transport vehicle, the lifting without being, said transport carriage, said ladle moving means and said ladle transfer means Is characterized in that the moved from the holding furnace to the graphite spheroidization processing apparatus and Haikasu processor I.
[0013]
According to a third aspect of the present invention, in the first or second aspect, the ladle moving means and the ladle transfer means are mounted on the roller by rotating the roller. It is a roller table system that moves the ladle.
[0014]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided an apparatus for melting cast iron for ductile castings according to any one of the first to third aspects, wherein the transport carriage runs on one straight line, and the ladle transfer means includes The pan moving direction is provided in a direction substantially perpendicular to the traveling direction of the transport carriage.
[0015]
According to a fifth aspect of the present invention, there is provided a melting cast iron melting facility for ductile castings according to any one of the first to fourth aspects, wherein the position of the transport carriage is detected by a laser sensor. It is.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. 1-6 is a figure which shows the example of embodiment of this invention, Comprising: FIG. 1 is a plane schematic diagram which shows the whole structure of the melting equipment of the molten cast iron for ductile casting which concerns on this invention, FIG. 3 is an enlarged view of the transport carriage 5 shown in FIG. 1, FIG. 2 is a side view, FIG. 3 is a plan view, and FIGS. 4 and 5 are enlarged views of the roller table 9 shown in FIG. 4 is a side view, FIG. 5 is a plan view, and FIG. 6 is a schematic side view of the waste disposal apparatus 11 shown in FIG.
[0018]
As shown in FIG. 1, in the melting equipment for molten cast iron for ductile casting according to the present embodiment, a graphite spheroidizing apparatus for adding a graphite spheroidizing agent such as Mg into a holding furnace 1 and a ladle 7. 8 and a waste disposal device 11 for discharging the slag in the ladle 7 are arranged side by side in the horizontal direction, and a pair of rails 6, 6 extending substantially linearly along these devices Is disposed on the rails 6 and 6, and the transport carriage 4 traveling on the rails 6 and 6 is disposed.
[0019]
In addition, the holding furnace 1 is a container that temporarily stores a hot water (molten cast iron) melted in a melting furnace (not shown) such as a cupola or an electric furnace before being cast by a casting facility such as a centrifugal casting machine. The inner wall is made of a refractory material and is a furnace capable of heating the hot water contained by low frequency induction or the like. The graphite spheroidizing treatment device 8 is a device for adding graphite spheroidizing agent to the main water to spheroidize the graphite in the main water and melting molten cast iron for ductile casting from the main water, Using pure Mg, Fe-Si-Mg alloy, Ni-Mg alloy, Cu-Mg alloy, rare earth metal, etc., as appropriate, such as pouring method, ladle addition method with lid, plunger method, pressure addition method, wire feeder method, etc. In this embodiment, a method of adding iron-coated Mg wire in which pure Mg is internally coated and coated with a steel plate to the hot water in the ladle 7 by a wire feeder method. Is used. Moreover, the waste disposal apparatus 11 is an apparatus which removes the slag which floats on the molten cast iron for ductile castings, and improves the quality of the cast ductile castings. In this embodiment, the ladle 7 is inclined, and a method of discharging slag into the dredging pot 12 at the dredging station 13 is used.
[0020]
Between the holding furnace 1 and the rail 6, a roller table 2 and a roller table 3 are arranged in a direction orthogonal to the traveling direction of the transport carriage 4 as a ladle transfer means for moving the ladle 7. Similarly, a roller table 9 and a roller table 10 are disposed between the graphite spheroidizing device 8 and the rail 6, and a roller table 14 is disposed between the waste disposal device 11 and the rail 6. Has been placed. The transport cart 4 is provided with a roller table 5 as a ladle moving means for moving the ladle 7 in a direction orthogonal to the traveling direction of the transport cart 4 on the transport cart 4.
[0021]
As shown in FIGS. 2 and 3, the roller table 5 is configured such that a plurality of rollers 19 having a concave portion at the center are rotatably held by bearings 22 attached to the transport carriage 4 and are arranged in the vertical direction. The rollers 19 are arranged in two rows, and each roller 19 is rotatably installed by a roller drive motor 23 attached to the transport carriage 4 via a speed reducer 24 and a transmission device 24A. The ladle 7 is supported by the roller table 5 in a state where a pair of rails 25 arranged on the bottom surface of the ladle 7 is placed in the recess of the roller 19, and moves on the roller 19 as the roller 19 rotates. ing. The roller table 5 is provided with a stopper (not shown) for fixing the ladle 7 so as not to move, and a plurality of limit switches (not shown) for detecting the position of the ladle 7. is set up.
[0022]
A carriage driving motor 21 is attached to the conveyance carriage 4, and the wheel 20 on the rail 6 is rotated by the operation of the carriage driving electric motor 21 so that the conveyance carriage 4 travels. On the extension line of the rail 6, a laser sensor 33 for transmitting a laser beam toward the conveyance carriage 4 and receiving a reflected laser beam from the conveyance carriage 4 is installed over the entire route of the conveyance carriage 4. The location of the carriage 4 is constantly monitored by the laser sensor 33. By monitoring the location with the laser sensor 33, it is possible to detect the position with high accuracy of ± 10mm or less, and there is no need to compensate for the origin on the measurement principle. Even if some trouble occurs and the measurement is temporarily interrupted, the position can be detected immediately after the return, which is extremely preferable as the position detecting means of the transport carriage 4. On the other hand, in the case of the limit switch, when some trouble occurs during the measurement and the measurement is temporarily interrupted, it is necessary to return to the origin once to compensate, and the measurement becomes complicated.
[0023]
The configuration of the roller tables 2, 3, 9, 10, and 14 will be described using the example of the roller table 9 shown in FIGS. As shown in FIGS. 4 and 5, the roller table 9 is fixed to the foundation 32 by a gantry 27, and the configuration of the roller table 9 is substantially the same as the roller table 5 of the transport carriage 4 described above. That is, a plurality of rollers 19 having a concave portion in the center are rotatably held by bearings 22 and arranged in two rows in the vertical direction. Each roller 19 is decelerated by a roller drive motor 23. It is rotatably installed via the machine 24 and the transmission machine 24A. The ladle 7 is supported in a state in which a pair of rails 25 provided on the bottom thereof is placed on the concave portion of the roller 19, and moves on the roller 19 as the roller 19 rotates. The roller table 9 is provided with a plurality of limit switches (not shown) for detecting the position of the ladle 7. Thus, the structure of the roller table 9 is substantially the same as the structure of the roller table 5 of the transport carriage 4, but the ladle 7 is different from the transport carriage 4 and the roller tables 2, 3, 9, This is because the support method and the movement method are the same between the transport carriage 4 and the roller tables 2, 3, 9, 10, 14.
[0024]
The configuration of the roller tables 2, 3 and 10 is substantially the same as the configuration of the roller table 9, but the roller table 2 has a load cell for measuring the mass of the ladle 7 and the mass of the molten metal in the ladle 7. (Not shown) is provided. What is necessary is just to install the installation position of a load cell in the appropriate position between the roller table 2 and a mount frame, for example. The roller table 3 is provided with an elevating device (not shown) for raising and lowering the roller table 3 itself. The roller table 2 receives the hot water from the height position of the transport carriage 4 and the holding furnace 1. Since the height positions of these are different, they are for adjusting the difference, and are not particularly required in the present invention. The lifting device may be a conventional device using an electric motor or a pressure cylinder. The roller table 10 is substantially the same as the roller table 9. Thus, the roller tables 2, 3 and 10 are similar to the roller table 9, but the overrun prevention plate of the ladle 7 and the stopper for fixing the ladle 7 are installed at their intended positions. Therefore, the position is different for each roller table.
[0025]
The configuration of the roller table 14 is also substantially the same as the configuration for moving the ladle 7, but the roller table 14 is configured such that the roller table 14 can be tilted for waste disposal. Yes. That is, as shown in FIG. 6, a base 28 is attached to the foundation 32, a hydraulic cylinder 29 is attached to the base 28, and a rod 29 a of the hydraulic cylinder 29 is tilted on the base 28. It is connected to a tilting arm 30 attached to a shaft 31 so as to be rotatable. The roller table 14 is configured integrally with the tilting arm 30. Therefore, by operating the hydraulic cylinder 29 to extend the rod 29a and tilting the tilting arm 30, as shown by a broken line in the drawing, The roller table 14 is tilted, and the ladle 7 fixed on the roller table 14 is inclined toward the pot pot 12 side.
[0026]
Furthermore, as shown in FIG. 1, in the present embodiment, the ladle 7 that has been subjected to the waste treatment by the waste treatment device 11 is transported to a separate building in which casting equipment such as a centrifugal casting machine (not shown) is installed. A building-passing carriage 15 is provided for this purpose. A roller table 16 for moving the ladle 7 thereon is also installed in the building transport carriage 15 in the same manner as the transport carriage 4. The roller table 16 is configured to move the ladle 7 installed. The configuration is the same as that of the roller table 5 attached to the transport carriage 4 except that the direction is the same as the traveling direction of the building transport carriage 15. On the extension line of the rail 17 on which the building transport carriage 15 travels, a laser beam is transmitted toward the building transport carriage 15 over the entire route of the building transport carriage 15 and the reflected laser from the building transport carriage 15 is reflected. A laser sensor 34 for receiving light is installed, and the location of the over-building carriage 15 is constantly monitored by the laser sensor 34. In the present invention, the over-building carriage 15 is not necessarily required, and the ladle 7 may be transported to a casting facility such as a centrifugal casting machine using a crane after the waste disposal.
[0027]
A method for melting the molten cast iron for ductile casting using the melting equipment for molten cast iron for ductile casting having such a configuration will be described below.
[0028]
A raw material obtained by melting raw hot water (molten cast iron) in a melting furnace such as a cupola or an electric furnace using an iron source such as iron scrap and a carbonaceous material such as coke, and further desulfurizing treatment if necessary Hot water is once stored in the holding furnace 1. Usually, a runway (not shown) through which the hot water passes is installed between the melting furnace and the holding furnace 1, and the hot water is supplied from the melting furnace to the holding furnace 1 continuously or intermittently. Is done. Usually, a desulfurizer is installed in the runner.
[0029]
The empty ladle 7 is kept waiting on the roller table 2, the holding furnace 1 is tilted, and the hot water is poured into the ladle 7 through the pouring pot 18. The amount of hot water received is monitored by a load cell installed on the roller table 2, and when a predetermined amount of hot water is poured, the holding furnace 1 is raised horizontally and pouring from the holding furnace 1 is stopped. In this state, a hot water reception completion signal is input to a general control panel (not shown) that monitors the operation of the transport carriage and the roller table. Thereafter, the ladle 7 is configured to automatically move by the integrated control panel until it is mounted on the roller table 14 installed in the waste disposal apparatus 11.
[0030]
When the hot water receiving completion signal is input, the roller table 2 and the roller table 3 are automatically operated, and the ladle 7 containing the main hot water is transported from the roller table 2 to the roller table 3 and temporarily stops at the roller table 3. Then, it rises to the height position of the transport carriage 4. During this time, the transport cart 4 is automatically moved to a predetermined position in front of the roller table 3, and the ladle 7 raised to the height position of the transport cart 4 is automatically transferred from the roller table 3 onto the transport cart 4. Moved to.
[0031]
When the ladle 7 is mounted on the conveyance carriage 4 and fixed at a predetermined position on the conveyance carriage 4, the conveyance carriage 4 automatically travels to the front position of the roller table 9 and stops at the predetermined position. When the transport cart 4 stops at a predetermined position, the roller table 5, the roller table 9, and the roller table 10 of the transport cart 4 are automatically operated, and the ladle 7 is transported from the roller table 5 to the roller table 10, and the roller It is fixed at a predetermined position on the table 10. If the ladle 7 is fixed at a predetermined position on the roller table 10, the iron-coated Mg wire is supplied to the hot water in the ladle 7 by the wire feeder device installed as the graphite spheroidizing device 8, and the hot water is ductile. Melted in molten cast iron for castings. The supply of the iron-coated Mg wire is automatically performed by the general control panel based on the mass of the hot water, the Mg addition reference amount, the yield, and the like previously input to the general control panel.
[0032]
When a predetermined amount of iron-coated Mg wire is added and the graphite spheroidizing treatment with Mg is completed, the roller table 9, the roller table 10, and the roller table 5 of the transport carriage 4 are automatically operated to melt the ductile casting. The ladle 7 containing the cast iron is transported again onto the transport cart 4. When the ladle 7 is fixed at a predetermined position on the conveyance carriage 4, the conveyance carriage 4 automatically travels to the front position of the roller table 14 and stops at the predetermined position. When the transport carriage 4 stops at a predetermined position, the roller table 5 and the roller table 14 automatically operate, and the ladle 7 is transported from the roller table 5 to the roller table 14 and fixed at the predetermined position on the roller table 14. Is done.
[0033]
After confirming that the ladle 7 is fixed at a predetermined position on the roller table 14, the hydraulic cylinder 29 is operated to tilt the ladle 7 and hold it at a predetermined inclination angle. In this state, the slag in the ladle 7 is discharged into the dredging pot 12 using a draining jig in the dredging station 13. When the waste disposal operation is completed, the ladle 7 is returned to the horizontal state by operating the hydraulic cylinder 29, and the ladle 7 is moved onto the over-the-carriage transport carriage 15 that has been waiting in front of the roller table 14 in advance. .
[0034]
If the ladle 7 is moved to the building passing carriage 15 and is fixed at a predetermined position on the building passing carriage 15, the building passing machine 15 is moved and the ladle 7 is installed with a casting machine such as a centrifugal casting machine. Transported to another building. When it is necessary to lift the ladle 7 with a crane or the like during casting in a casting facility, the trunnion 26 installed in the ladle 7 is directly hung on the hook of a crane or the like, or a lifting tool is attached to the trunnion 26 and attached. Can be lifted by hanging a hanging tool on the hook. The empty ladle 7 after being cast is transported in the order of the building-top transport cart 15, the transport cart 4, the roller table 3, and the roller table 2, and stands by directly below the holding furnace 1.
[0035]
As described above, by using the molten cast iron for ductile casting having the above-described configuration, the hot water stored and retained in the holding furnace 1 is received by the ladle 7 and conveyed to the graphite spheroidizing treatment device 8. The molten cast iron for ductile casting is melted and then transported to the waste disposal apparatus 11 to discharge the slag in the ladle 7. Thereafter, the molten cast iron for ductile casting is disposed in a casting facility such as a centrifugal casting machine. Since the ladle 7 is not lifted by a crane or the like in the process until it is transported to the designated place, most operations can be performed automatically, and labor saving and productivity improvement due to labor saving are achieved. Is done.
[0036]
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications can be made. For example, the holding furnace 1, the graphite spheroidizing treatment device 8, and the waste treatment device 11 are arranged side by side in the lateral direction, but they do not have to be arranged side by side. There may be a plurality of groups without being limited to groups. Furthermore, the configuration of the roller table may be any configuration as long as it is a device that can transport the ladle 7.
[0037]
【The invention's effect】
According to the present invention, when manufacturing a ductile casting, the hot water stored and retained in the holding furnace is received in the ladle, and then transported to a graphite spheroidizing apparatus and melted in molten cast iron for ductile casting. Furthermore, since there is no need to lift the ladle with a crane or the like in the process until the slag in the ladle is removed as necessary, most operations can be automated and a series of operations can be performed with very few operators. It becomes possible to cope with the work. As a result, labor saving and productivity improvement accompanying labor saving are achieved, and an industrially beneficial effect is brought about.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an embodiment of the present invention, and is a schematic plan view showing an overall configuration of a melting cast iron for ductile casting according to the present invention.
FIG. 2 is an enlarged side view of the transport carriage shown in FIG.
FIG. 3 is an enlarged plan view of the transport carriage shown in FIG.
4 is an enlarged side view of the roller table shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 5 is an enlarged plan view of the roller table shown in FIG. 1;
6 is a schematic side view of the waste disposal apparatus shown in FIG. 1. FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Holding furnace 2 Roller table 3 Roller table 4 Carriage cart 5 Roller table 6 Rail 7 Ladle 8 Graphite spheroidizing device 9 Roller table 10 Roller table 11 Waste disposal device 12 Waste pot 13 Waste station 14 Roller table 15 Transport cart 16 Roller table 17 Rail 18 Pouring bath 19 Roller 20 Wheel 21 Cart drive motor 22 Bearing 23 Roller drive motor 24 Reducer 25 Rail 26 Trunnion 27 Mounting base 28 Base 29 Hydraulic cylinder 30 Tilt arm 31 Tilt shaft 32 Base 33 Laser sensor 34 Laser sensor

Claims (5)

溶解炉で溶解された元湯を貯留する保持炉と、保持炉に貯留されていた元湯を受ける取鍋と、取鍋内の元湯に黒鉛球状化剤を添加する黒鉛球状化処理装置と、を備えたダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備であって、前記保持炉と前記黒鉛球状化処理装置との間には、取鍋を搭載して自走すると共に搭載した取鍋をその上で移動させるための取鍋移動手段を有する搬送台車と、取鍋を移動させる取鍋移送手段と、が設置されており、前記取鍋は、前記搬送台車と前記取鍋移送手段との間を行き来し、吊り上げられることなく、前記搬送台車、前記取鍋移動手段及び前記取鍋移送手段によって保持炉から黒鉛球状化処理装置へ移動させられることを特徴とする、ダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備。A holding furnace for storing the hot water melted in the melting furnace, a ladle for receiving the hot water stored in the holding furnace, and a graphite spheroidizing treatment device for adding a graphite spheroidizing agent to the hot water in the ladle A melting cast iron melting equipment for ductile castings, comprising a ladle mounted between the holding furnace and the graphite spheroidizing device, and a ladle mounted on the ladle. in a conveyance carriage having a ladle moving means for moving the ladle transport means for moving the ladle, is installed, the ladle, between said ladle transfer means and the transport vehicle back and forth, without being lifted, the transport vehicle, characterized in that it is moved to the graphite spheroidizing treatment apparatus from a holding furnace by the ladle moving means and said ladle transfer means, melting of ductile foundry molten cast iron Facility. 溶解炉で溶解された元湯を貯留する保持炉と、保持炉に貯留されていた元湯を受ける取鍋と、取鍋内の元湯に黒鉛球状化剤を添加する黒鉛球状化処理装置と、黒鉛球状化処理終了後に取鍋内のスラグを取鍋から排出する排滓処理装置と、を備えたダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備であって、前記保持炉と前記黒鉛球状化処理装置と前記排滓処理装置との間には、取鍋を搭載して自走すると共に搭載した取鍋をその上で移動させるための取鍋移動手段を有する搬送台車と、取鍋を移動させる取鍋移送手段と、が設置されており、前記取鍋は、前記搬送台車と前記取鍋移送手段との間を行き来し、吊り上げられることなく、前記搬送台車、前記取鍋移動手段及び前記取鍋移送手段によって保持炉から黒鉛球状化処理装置及び排滓処理装置へ移動させられることを特徴とする、ダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備。A holding furnace for storing the hot water melted in the melting furnace, a ladle for receiving the hot water stored in the holding furnace, and a graphite spheroidizing treatment device for adding a graphite spheroidizing agent to the hot water in the ladle And a slag removal device for discharging the slag in the ladle from the ladle after completion of the graphite spheroidization treatment, and a melting equipment for molten cast iron for ductile castings, the holding furnace and the graphite spheroidization treatment device preparative wherein between the Haikasu processor moves the conveyance carriage having a ladle moving means for moving the ladle equipped with free-running equipped with a ladle on it, a ladle and a pot transfer means, are installed, the ladle is to alternate between said ladle transfer means and the transport vehicle, without being lifted, the transport vehicle, the ladle moving means and said ladle Transfer from the holding furnace to the graphite spheroidizing device and the waste disposal device by the transfer means Characterized in that it is allowed, smelting facilities ductile foundry molten cast iron. 前記取鍋移動手段及び前記取鍋移送手段は、ローラーが回転することによってローラー上に搭載された取鍋を移動させるローラーテーブル方式であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備。  The said ladle moving means and the said ladle transfer means are the roller table systems which move the ladle mounted on the roller by a roller rotating, The Claim 1 or Claim 2 characterized by the above-mentioned. Of molten cast iron for ductile castings. 前記搬送台車は1つの直線上を走行し、前記取鍋移送手段は、その取鍋の移動方向が当該搬送台車の走行方向に対して実質的に直行する方向に設けられていることを特徴とする、請求項1ないし請求項3の何れか1つに記載のダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備。  The transport cart travels on one straight line, and the ladle transfer means is provided in a direction in which the ladle movement direction is substantially perpendicular to the travel direction of the transport cart. The melting equipment for molten cast iron for ductile casting according to any one of claims 1 to 3. 前記搬送台車は、レーザーセンサーによって、その位置が検出されることを特徴とする、請求項1ないし請求項4の何れか1つに記載のダクタイル鋳物用溶融鋳鉄の溶製設備。  5. The melting equipment for molten cast iron for ductile casting according to claim 1, wherein a position of the transport carriage is detected by a laser sensor. 6.
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