JP3684491B2 - ゴミ袋の結束機構を備えたゴミ収容箱 - Google Patents
ゴミ袋の結束機構を備えたゴミ収容箱 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、ゴミ収容箱から厨芥、包装などのゴミが収容されているゴミ袋を取り出す際に、ゴミ袋の開口部を容易且つ清潔に結束し得るための機構を備えて、キッチンキャビネット類にビルトインされたゴミ収容箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ゴミ袋そのものに巾着袋に見られるような結束機構を備えたものやまた実開昭63−81001号や実公平5−37924号のようにゴミ袋の開口部をシールで結束する機構が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術では、ゴミ袋の開口部を巾着袋のように結束するものにしろ、シールで結束するものにしろ、ゴミ袋を内設しているゴミ収容部をゴミ収容箱本体から外部へ取り出して後結束することになるが、その際ゴミ袋の開口部から厨芥などのゴミの内容物が視界に入り相当な不快感を催す。また視覚的な不快感ばかりでなく、悪臭による不快感も相当催す。またシールで結束するものは、実公平5−37924号のようにゴミ袋をゴミ箱から外部に取り出した後、天板上の袋シール器の位置まで持ち上げねばならず、それに要する労力もさることながら、厨芥などのゴミに含まれる汚水が滴り、衛生面でも問題がある。本発明はこれらの欠点を解決するために発明されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上方に開閉蓋(図示せず)と開口部を有するゴミ収容部(2)が引き出し自在に支持されたゴミ収容箱に関し、該込み収容部(2)上縁部に2個の部材からなる、適宜個所にゴミ袋掛止金具(3)を複数有するゴミ袋結束器具(4)を配設し、該ゴミ袋結束器具(4)を構成する2個の部材のうち第1部材(4a)はその側部を、前記ゴミ収容部(2)の両側面に上下2列に配設したガイド(5)に嵌合させて且つ摺動自在に取り付け且つ該上下に2列のガイド(5)にローラー(9)を介して摺動自在に付設した線状物(6)の一端に定着離反するように取り付け、2個の部材のうちの第2部材(4b)は前記ゴミ収容部(2)の引き出し枠(7)に固着したことを特徴とするゴミ袋(8)の結束機構を備えたゴミ収容箱。
【0005】
【作用】
本発明は、前記の手段を講じたので、これを使用するときは、ゴミ袋(8)を内設したゴミ収容部(2)をゴミ収容箱本体(1)から外部へ引き出す際、ゴミ袋結束器具(4)を構成する2個の部材のうち第1部材(4a)の両側部は、上下2列のガイド(5)にローラー(9)を介して摺動自在に付設した線状物(6)の一端に定着して、ゴミ収容部(2)が引き出される動きに連動する該線状物(6)と共に引き出し方向へ極限まで摺動する。極限まで摺動すると、固着されている第2部材(4b)とでゴミ袋(8)の開口部を挟持する。挟持された開口部をそのまま保持して前記の摺動する第1部材(4a)を前記線状物(6)の一端から離して適宜位置まで摺動させた後、ゴミ袋(8)をゴミ収容部(2)から取り出す。
【0006】
【実施例】
以下、図面に示す実施例について更に詳細に説明する。実施例において本発明は、上方に開閉蓋(図示せず)と開口部を有するゴミ収容部(2)が引き出し自在に支持されたゴミ収容箱に関し、該ゴミ収容部(2)上縁部に2個の部材からなるゴミ袋結束器具(4)を配設している。該結束器具(4)の上面両端にゴミ袋掛止金具(3)を4個所備えている。前記ゴミ袋結束器具(4)の2個の部材のうちの第1部材(4a)はその両側部を、前記ゴミ収容部(2)の両側面上部に配設した上下2列のガイド(5)の内上方のガイドに嵌合させて且つ摺動自在に取り付けている。尚このガイド(5)に関しては、ゴミ収容部(2)の両側面上部に凸設したレール状のガイド(5)もしくは凹設した条溝状のガイド(5)が考えられる。このガイド(5)には線状物(6)がゴミ収容部(2)両側面上部に配設したローラー(9)を介して摺動自在に上下2列のガイドに付設されている。この線状物(6)には鋼材もしくは超弾性材を用いることが、ゴミ収容部(2)の押引操作を滑らかに行う上で適している。そしてこの線状物(6)の一端に前記のゴミ袋結束器具(4)の摺動自在な第1部材(4a)の両側部を相互に磁石で吸着させている。尚、この第1部材(4a)は上面部両端と両側部を蝶着結合させている。ゴミ袋結束器具(4)の2個の部材のうちの第2部材(4b)はその始端でゴミ収容部(2)の引出枠(7)に固着させている。尚、ゴミ袋結束器具(4)は2個の部材共、結束されたゴミ袋(8)を保持しやすいように、内側中央に凹部を形設している。
【0007】
本発明は以上のような構造でこれを使用するときは、ゴミ袋(8)をゴミ収容部(2)に内設する際には、ゴミ収容部(2)をゴミ収容箱本体(1)から外部へ引き出し該ゴミ袋(8)の開口縁をゴミ袋結束器具(4)の上面両端に配設した4箇所のゴミ袋掛止金具(3)に掛止して、ゴミ袋(8)を固定する。ゴミが収容されたゴミ袋(8)を内設したゴミ収容部(2)を外部へ引き出す際、前記のゴミ袋結束器具(4)の2個の部材のうち摺動自在な第1部材(4a)の両側部は、上下2列のガイド(5)にローラー(9)を介して摺動自在に付設した線状物(6)の一端と磁石により相互に吸着させており、ゴミ収容部(2)が引き出される動きに連動して該線状物(6)と共に引き出し方向へ極限まで摺動する。極限まで摺動すると、固着されている第2部材(4b)とでゴミ袋(8)の開口部を挟持する。ゴミ袋(8)の開口縁をゴミ袋掛止金具(3)から取り外し、挟持された開口部をそのまま保持して、前記の摺動する第1部材(4a)を前記線状物(6)の一端から離してゴミ袋(8)を外部に取り出すのに充分なスペースができるまで摺動させた後、ゴミ袋(8)をゴミ収容部(2)から取り出す。尚、前記の摺動する第1部材(4a)を前記線状物(6)の一端から離す際、その上面部を反対側に傾倒させると該第1部材(4a)を摺動させ易く且つゴミ袋(8)が取り出し易い。ゴミ袋(8)をゴミ収容部(2)から取り出した後は、ゴミ収容部(2)を押して元の位置に戻す過程において、線状物(6)の一端から離した第1部材(4a)は、ローラー(9)を介して元の位置まで摺動する線状物(6)の一端に付設した磁石に再度吸着して元の位置に戻る。
【0008】
【発明の効果】
本発明は前記のような構成で、前記のような使用方法であり、主にキッチンキャビネット類にビルトインするものなので以下の優れた効果を奏する。
【0009】
〔1〕ゴミ収容部(2)をゴミ収容箱本体(1)から外部へ引き出す際、ゴミ収容部(2)が引き出される動きに連動してゴミ袋結束器具(4)も摺動してゴミ袋(8)の開口部を結束するので、ゴミ収容部(2)を極限まで引き出した時には既にゴミ袋(8)の開口部は結束されており、ゴミの内容物が視界にはいることからくる不快感、精神的ストレスから開放される。
【0010】
〔2〕またゴミ収容部(2)を極限まで引き出した時には既にゴミ袋(8)の開口部は結束されていることから、ゴミの悪臭が外部に漏出することはない。
【0011】
〔3〕またゴミ袋(8)の開口部はゴミ袋結束器具(4)がゴミ収容部(2)の引き出される動きに連動して結束するので、直接ゴミ袋に手を触れて結束する必要はなく、極めて衛生的である。
【0012】
〔4〕また本発明は、実公平5−37924号のようにゴミ袋を天板まで持ち上げたりする必要はないので、厨芥等のゴミに含まれる汚水が滴ってシンクや天板を汚すと言ったことは起こり得ないので、この点でも衛生的に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】 本発明の一実施例においてゴミ袋を内設した状態を示す斜視図である。
【図3】 本発明の一実施例においてゴミ袋を結束した状態を示す斜視図である。
【図4】 本発明の一実施例においてゴミ袋を取り出す際の状態を示す斜視図である。
【図5】 本発明の一実施例の要部側面図である。
【符号の説明】
1 ゴミ収容箱本体
2 ゴミ収容部
3 ゴミ袋掛止金具
4 ゴミ袋結束器具
4a 第1部材
4b 第2部材
5 ガイド
6 線状物
7 引出枠
8 ゴミ袋
9 ローラー
Claims (1)
- 上方に開閉蓋(図示せず)と開口部を有するゴミ収容部(2)が引き出し自在に支持されたゴミ収容箱に関し、該ゴミ収容部(2)上縁部に2個の部材からなる、適宜個所にゴミ袋掛止金具(3)を複数有するゴミ袋結束器具(4)を配設し、該ゴミ袋結束器具(4)を構成する2個の部材のうち第1部材(4a)はその側部を、前記ゴミ収容部(2)の両側面に上下2列に配設したガイド(5)に嵌合させて且つ摺動自在に取り付け且つ該上下2列のガイド(5)にローラー(9)を介して摺動自在に付設した線状物(6)の一端に定着離反するように配設し、2個の部材のうちの第2部材(4b)は前記ゴミ収容部(2)の引き出し枠(7)に固着したことを特徴とするゴミ袋(8)の結束機構を備えたゴミ収容箱。
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JP26344796A Expired - Fee Related JP3684491B2 (ja) | 1996-08-27 | 1996-08-27 | ゴミ袋の結束機構を備えたゴミ収容箱 |
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- 1996-08-27 JP JP26344796A patent/JP3684491B2/ja not_active Expired - Fee Related
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